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除細動
じょさいどう ヂヨ― [2] 【除細動】
心臓に強い電流を瞬間的に流して,心房細動や心室細動を抑え,規則正しいリズムに戻すこと。不整脈の治療などに用いる。「―装置」
除臭
じょしゅう ヂヨシウ [0] 【除臭】
「消臭(シヨウシユウ)」に同じ。「―剤」
除草
じょそう【除草】
weeding.〜する weed.→英和
‖除草剤 a herbicide.
除草
じょそう ヂヨサウ [0] 【除草】 (名)スル
雑草を抜き取ること。「一週間ごとに―する」
除草剤
じょそうざい ヂヨサウ― [2] 【除草剤】
農薬の用途による分類の一。雑草を駆除するもの。法律上,非農耕地用の除草剤の場合は,農薬と区別される。
除菌
じょきん ヂヨ― [0] 【除菌】 (名)スル
有害な菌を取り除くこと。
除虫
じょちゅう ヂヨ― [0] 【除虫】 (名)スル
害虫を駆除すること。駆虫。
除虫菊
じょちゅうぎく ヂヨ― [2] 【除虫菊】
キク科の多年草。バルカン半島原産。日本には明治初年に渡来し,全国で栽培された。高さ約50センチメートル。葉は卵形で羽状に深裂する。初夏,径約3センチメートルの白色の頭花をつける。全草,特に頭花に殺虫成分のピレトリンを含み,蚊取り線香や殺虫剤の原料とする。蚤(ノミ)取り菊。シロムシヨケギク。[季]夏。
除虫菊
じょちゅうぎく【除虫菊】
a pyrethrum.→英和
除角
じょかく ヂヨ― [0] 【除角】
牛などの角をとってしまうこと。
除隊
じょたい ヂヨ― [0] 【除隊】 (名)スル
兵役を解かれること。
⇔入隊
「満期で―する」
除隊になる
じょたい【除隊になる】
be discharged from military service.〜兵 a discharged soldier.
除雄
じょゆう ヂヨ― [0] 【除雄】
自家受粉を防ぐために花のおしべを取り除くこと。品種改良を目的として行われる。
除雪
じょせつ ヂヨ― [0] 【除雪】 (名)スル
降り積もった雪を取り除くこと。「道路を―する」
除雪する
じょせつ【除雪する】
remove[clear away]the snow.→英和
‖除雪機関車 a snowplow.除雪作業 snow-removing work.
除雪車
じょせつしゃ ヂヨ― [3][2] 【除雪車】
鉄道線路や道路上の雪を取り除く装置をもった車両。ラッセル式・ロータリー式・掻き寄せ式などがある。雪掻き車。[季]冬。
除霜
じょそう ヂヨサウ [0] 【除霜】 (名)スル
(1)電気冷蔵庫の霜取り。
(2)農作物の霜害(ソウガイ)を防ぐこと。
陥る
おちいる【陥る】
fall <into a trap[confusion]> ;→英和
yield <to temptation> ;→英和
fall (陥落).
陥る
おちい・る [3][0] 【陥る・落(ち)入る】 (動ラ五[四])
(1)へこんだところに落ちて中にはいる。「穴に―・る」
(2)計略にひっかかる。「敵の術中に―・る」「悪巧みに―・る」
(3)よくない状態になる。「危篤に―・る」「ジレンマに―・る」
(4)平らな所がへこんでくぼむ。おちこむ。「目皮(マカワ)いたく黒み―・りて/源氏(紅葉賀)」
(5)死ぬ。息が絶える。「手負のただいま―・るに,一日経書いてとぶらへ/平家 11」
陥れる
おとしい・れる [5] 【陥れる・落(と)し入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 おとしい・る
〔(3)が原義〕
(1)計略にかけて人をだます。罪を着せて失脚させる。「罪に―・れる」
(2)攻め落とす。陥落させる。「城を―・れる」
(3)落として,中にはいらせる。「天の斑馬(フチコマ)を逆剥(サカハ)ぎに剥ぎて―・るる時に/古事記(上訓)」
陥れる
おとしいれる【陥れる】
entrap <a person> ;→英和
<話> frame;→英和
capture (城などを);→英和
reduce <a fortress> .→英和
陥入
かんにゅう [0] 【陥入】 (名)スル
(1)おちいること。はまりこむこと。
(2)主に動物の初期発生において,嚢胚(ノウハイ)形成の際に胞胚期の細胞の一部が内部に折り畳まれる形式をいう。これにより原口が形成され,陥入した部分が内胚葉と中胚葉とになる。
陥入爪
かんにゅうそう [3] 【陥入爪】
足の親指などで,変形してふちが皮膚にくい込んだ爪。小さい靴による圧迫や深爪が原因となる。
陥句
はめく [0] 【陥句・填句】
(1)歌作・詩作にあたり,作品中に古歌・古詩の一部分をはめ込むこと。また,その作品。
(2)雑俳で,ある点者の選になる高点句を剽窃(ヒヨウセツ)・焼き直して,他点者に応募すること。また,その句。
陥害
かんがい [0] 【陥害】 (名)スル
人を罪におとしいれること。「他人を―せん為に徒党を結ぶことは/自由之理(正直)」
陥欠
かんけつ [0] 【陥欠】
欠けている点。欠点。「どんな社会だつて―のない社会はあるまい/三四郎(漱石)」
陥没
かんぼつ [0] 【陥没】 (名)スル
おちこむこと。「道路の真ん中が―する」「―骨折」
陥没
かんぼつ【陥没】
sinking;depression.→英和
〜する sink;→英和
cave in.‖陥没地震 a depression earthquake.
陥没湖
かんぼつこ [4][3] 【陥没湖】
断層などによって地表の陥没した所に,水がたまってできた湖。琵琶湖・諏訪湖など。また,カルデラ湖も含む。陥落湖。
陥溺
かんでき [0] 【陥溺】 (名)スル
(1)水に落ちておぼれること。
(2)酒や女におぼれたり,貧困におちいるなど,好ましくない事態になってそこから抜けられなくなること。
陥穽
かんせい [0] 【陥穽】 (名)スル
(1)おとしあな。わな。
(2)人をおとしいれること。また,そのための計略。「―に陥る」「僕を―する好機会/社会百面相(魯庵)」
陥落
かんらく [0] 【陥落】 (名)スル
(1)(穴などに)おちこむこと。
(2)地面がおちこむこと。陥没。「地盤の―」
(3)城・陣地などが攻めおとされること。「要塞が―した」
(4)今までの地位・ランクから下におちること。「幕下に―する」
(5)口説きおとされること。「寺尾ももう―するだらうと云ふ評判であつた/それから(漱石)」
陥落する
かんらく【陥落する】
surrender (城などが).→英和
陪す
ばい・す 【陪す】 (動サ変)
供をする。付き従う。「夜宴に―・す/花柳春話(純一郎)」
陪乗
ばいじょう [0] 【陪乗】 (名)スル
身分の高い人のお供をして同じ車に乗ること。「撫院の船に―す/伊沢蘭軒(鴎外)」
陪侍
ばいじ [1] 【陪侍】
貴人の側に仕えること。また,その人。
陪冢
ばいちょう [0] 【陪塚・陪冢】
大型の古墳に近接する小規模の古墳で,その大型古墳に関連して営まれたとされるもの。ばいづか。
陪堂
ほいと [0] 【陪堂・乞児・乞食】
〔「ほいとう(陪堂)」の転とも,「祝人(ホギヒト)」の転ともいう〕
(1)「ほいとう(陪堂){(3)}」に同じ。
(2)いそうろう。食客。
陪堂
ほいとう [0] 【陪堂】
〔「ほい」は唐音〕
(1)
(ア)禅宗で,僧堂以外の場所でもてなし(陪食(バイシヨク))を受けること。「相伴邏斎の僧,―,外僧堂の輩/庭訓往来」
(イ)禅宗で,僧の食事の世話をすること。また,その僧や飯米。
(2)他人に食事を施すこと。また,その食事や飯米。「今夜一夜の―たべやつとよばはつて/幸若・烏帽子折」
(3)金品をもらって回ること。ものもらい。こじき。ほいと。「さて此処彼処,―しけれども,呉れざりければ/仮名草子・仁勢物語」
陪塚
ばいづか [0] 【陪塚】
⇒ばいちょう(陪塚)
陪塚
ばいちょう [0] 【陪塚・陪冢】
大型の古墳に近接する小規模の古墳で,その大型古墳に関連して営まれたとされるもの。ばいづか。
陪審
ばいしん [0] 【陪審】
国民の中から選ばれた一般の人々が,裁判の審理に参与する制度。日本では1923年(大正12)の陪審法で定められたが,十分な成果をみないまま43年(昭和18)に施行を停止され現在に至っている。
陪審員
ばいしんいん【陪審員】
a jury (集合的);→英和
a juror;→英和
a juryman.→英和
〜になる sit[serve]on a jury.‖陪審員席 the jury box.陪審(員)制度 a jury system.
陪審員
ばいしんいん [3] 【陪審員】
陪審の構成員。
陪席
ばいせき [0] 【陪席】 (名)スル
(1)身分の高い人と同席すること。「晩餐会に―する」「―の栄に浴する」
(2)「陪席裁判官」の略。
陪席する
ばいせき【陪席する】
sit <with a person> .→英和
陪席判事 an associate judge.
陪席判事
ばいせきはんじ [5] 【陪席判事】
⇒陪席裁判官(バイセキサイバンカン)
陪席裁判官
ばいせきさいばんかん [7] 【陪席裁判官】
合議制裁判所を構成する裁判官で,裁判長以外の者。訴訟指揮については裁判長に権限が集中されるが,裁判の評決については裁判長と対等の権限をもつ。陪席判事。
陪従
ばいじゅう [0] 【陪従】 (名)スル
(1)天皇・貴人などの供として従うこと。また,その人。べいじゅう。
(2)賀茂・石清水・春日の祭りのときなどに,舞人とともに参向し管弦や歌の演奏を行う地下(ジゲ)の楽人。べいじゅう。
陪従
べいじゅう [0] 【陪従】
⇒ばいじゅう(陪従)
陪星
ばいせい [0] 【陪星】
衛星のこと。
陪聴
ばいちょう [0] 【陪聴】 (名)スル
身分の高い人と同席して聞くこと。
陪膳
ばいぜん [0] 【陪膳】 (名)スル
〔「はいぜん」とも〕
貴人の食膳に侍して給仕をつとめること。また,その人。
陪臚
ばいろ 【陪臚・倍廬】
〔「はいろ」とも〕
雅楽の一。管弦・舞楽両方に用いる。舞楽では,右方の新楽で,平調(ヒヨウジヨウ)の中曲。四人舞の武(ブ)の舞。太平楽の答舞とするため,唐楽であるが,右方に配される。鳥兜(トリカブト)・裲襠(リヨウトウ)をつけ,楯・鉾(ホコ)を持ち,ついで太刀を抜いて舞う。陪臚破陣楽。べろ。
陪臚[図]
陪臚破陣楽
ばいろはじんらく 【陪臚破陣楽】
陪臚の後世の称。
陪臣
ばいしん [0] 【陪臣】
(1)臣下の臣。家来の家来。又家来。
⇔直参
(2)江戸時代,直参の旗本・御家人に対して,諸大名の家臣。
陪葬
ばいそう [0] 【陪葬】 (名)スル
貴人・主君の墓のかたわらに臣下の者を葬って墓を建てること。
陪観
ばいかん [0] 【陪観】 (名)スル
身分の高い人につき従い見物すること。「女芸人等は―を許された/渋江抽斎(鴎外)」
陪賓
ばいひん [0] 【陪賓】
主賓とともに招待される客。主賓の相伴(シヨウバン)をする客。
陪都
ばいと [1] 【陪都】
中国で,国都に準ずる扱いを受けた都市。明代の国都北京に対する金陵(今の南京)などの類。
陪随
ばいずい [0] 【陪随】 (名)スル
貴人のお供をすること。陪従。「宴会に―して甲斐々々しく/鬼啾々(夢柳)」
陪食
ばいしょく [0] 【陪食】 (名)スル
身分の高い人と食事をともにすること。
陪餐
ばいさん [0] 【陪餐】
プロテスタント教会の聖餐式において,キリストのからだと血を象徴するパンと葡萄(ブドウ)酒を受けること。二種陪餐。
→聖体拝領
陬月
そうげつ [1] 【陬月】
陰暦一月の異名。
陬遠
すうえん [0] 【陬遠】
〔「陬」は隅(スミ)の意〕
都会から遠く離れたところ。片田舎。僻地。「―の地」
陰
ほと 【陰】
(1)女性の陰部。女陰。「此の子を生みしに因りて,み―炙(ヤ)かえて,病み臥(コヤ)せり/古事記(上)」
(2)山の間のくぼんだ所。「御陵は畝火山のみ―に在り/古事記(中)」
陰
いん [1] 【陰】
(1)物事の外から見えない隠れた部分。
(2)易学の二元論で,陽に対するもの。地・月・夜・女・柔・静・暗・偶数など,消極的・受容的とされるもの。また,一般に沈鬱(チンウツ)で不活発なこと。
⇔陽
→陰陽
陰
かげ【陰】
(1) shade (日陰).→英和
(2)[陰で,陰に]behind one's back (背後で);in secret (こっそり).
〜の多い shady.→英和
〜で笑う laugh in one's sleeves.〜で悪口を言う speak ill of a person behind his back.〜になり日向(ひなた)になり both openly and secretly.
陰
かげ [1] 【陰・蔭・翳】
(1)光がさえぎられて当たらない所。「ビルの―になって日当たりが悪い」
(2)物などにより視線がさえぎられ見えない所。「電柱の―に隠れる」「草葉の―」
(3)人の目のとどかない所。「―の人」「―で悪口をいう」
(4)表面にあらわれない所。物事の裏面。「勝利の―にはたゆみない努力がある」「犯罪の―には女あり」
(5)はっきりとはしないが,どこか暗い感じがすること。「―のある表情」
(6)「陰祭(カゲマツ)り」の略。
(7)恩恵を与えること。また,その人。「たれを頼む―にて,ものし給はむとすらむ/源氏(若菜上)」
→御蔭(オカゲ)
陰で悪口を言う
わるくち【陰で悪口を言う】
speak ill of a person (behind his back).→英和
陰に
いん【陰に】
secretly.→英和
〜に陽に openly and secretly;in every possible way.
陰に
いんに [1] 【陰に】 (副)
かげで。こっそりと。内々。
⇔陽に
「陽に拒み,―促して/青年(鴎外)」
陰の声
かげのこえ【陰の声】
the mystery voice (ラジオ・テレビの).
陰の舞
かげのまい 【陰の舞】
見る人のいない所でする努力のたとえ。努力のかいのないこと。[ヘボン(三版)]
陰り
かげり【陰り】
a shadow;→英和
shade;→英和
a cloud <on> (表情の).→英和
陰り
かげり [3] 【陰り・翳り】
(1)日や月がかげること。「空は一点の―もなく澄み渡り/春潮(花袋)」
(2)かげのあるようす。暗さ。「表情に―がある」「心の―」
(3)好ましくない傾向・様相。「輸出に―が見え始めた」
陰る
かげ・る [2] 【陰る・翳る】 (動ラ五[四])
(1)物の陰になって光が当たらなくなる。「庭が―・る」
(2)太陽や月の光が弱くなる。特に夕方,日差しが弱くなる。「日が―・ってきた」
(3)状態が悪くなる。表情が暗くなる。「病人の容態を聞いて表情が―・る」「景気が―・る」
陰る
かげる【陰る】
darken;→英和
get dark (暗くなる);be obscured (日・月が).
陰イオン
いんイオン [3] 【陰―】
負の電気を帯びた原子または原子団。アニオン。
⇔陽イオン
陰イオン界面活性剤
いんイオンかいめんかっせいざい [0][7] 【陰―界面活性剤】
界面活性を示す分子の親水性の基が水溶液中で陰イオンになるもの。石鹸(セツケン)はその代表例。
陰乍ら
かげながら [3][0] 【陰乍ら】 (副)
当人に知られることなく。よそながら。ひそかに。「―無事を祈る」「―慕う」
陰乾し
かげぼし [0] 【陰干し・陰乾し】 (名)スル
洗濯物などを,直射日光を避け,風通しのよい日陰で干すこと。
⇔日干し
「靴を―にする」
陰事
いんじ [1] 【陰事・隠事】
秘密のこと。かくしごと。秘事。
陰事
かげごと [2] 【陰事】
秘密にしている事。かくしごと。
陰切り
かげきり [0] 【陰切り】
田畑へ日光の当たるのを妨げている樹木を切ること。
陰刻
いんこく [0] 【陰刻】
■一■ (名)スル
彫刻で,文字・模様・画像の部分を平面からへこませて彫ること。また,その技法。陰文(インブン)。
⇔陽刻
■二■ (形動)[文]ナリ
陰気で,厳しいさま。「―な冬が彼岸の風に吹き払われた時/行人(漱石)」
陰口
かげぐち【陰口】
backbiting.〜を言う backbite;→英和
speak ill of a person behind his back.〜を言う人 a backbiter.
陰口
かげぐち [2] 【陰口】
その人のいない所で言う悪口。「―を言う」「―をきく」
陰台詞
かげぜりふ [3] 【陰台詞】
無声映画で,弁士が掛け合いでつけた台詞(セリフ)。
陰唄
かげうた [2] 【陰唄】
歌舞伎の下座唄(ゲザウタ)の別名。
陰唇
いんしん [0] 【陰唇】
女性の外部生殖器の一部。尿道口・膣口を両側から囲む粘膜および皮膚のひだ。外側の大陰唇と内側の小陰唇とからなる。
陰唇
いんしん【陰唇】
《解》the labium.→英和
陰嚢
いんのう【陰嚢】
《解》the scrotum.→英和
陰嚢
ふぐり [1] 【陰嚢】
(1)睾丸(コウガン)。きんたま。いんのう。
(2)松かさ。まつふぐり。
陰嚢
いんのう [0] 【陰嚢】
哺乳類の雄の陰茎基部にあって下垂し,精巣(睾丸)・副精巣などを内部に含む袋。ふぐり。
陰嚢無し
ふぐりなし 【陰嚢無し】
男らしくないこと。また,その男。「是れ―,かかる畜生同前の男に片時も添ふ事けがらはし/浮世草子・風流曲三味線」
陰圧
いんあつ [0] 【陰圧】
容器などの内部の圧力が,外部より小さくなっている状態。
陰地
かげち [0][2] 【陰地】
日の当たらない土地。
陰地植物
いんちしょくぶつ [5] 【陰地植物】
⇒陰生植物(インセイシヨクブツ)
陰天
いんてん [0] 【陰天】
くもった空。
陰妻
かげめ 【陰妻】
隠し妻。「さやうの細君達(ホソキンダチ)の―にておはすらむ,口惜しき事なり/狭衣 1」
陰子
かげこ 【陰子・蔭子】
(1)庇護されている子。「人しれず君が―になりねとぞ思ふ/相模集」
(2)「おんし(蔭子)」に同じ。
(3)「陰間(カゲマ)」に同じ。
陰山
かげやま [0] 【陰山】
日陰になっている山。
陰干し
かげぼし [0] 【陰干し・陰乾し】 (名)スル
洗濯物などを,直射日光を避け,風通しのよい日陰で干すこと。
⇔日干し
「靴を―にする」
陰干しにする
かげぼし【陰干しにする】
dry <a thing> in the shade.→英和
陰店
かげみせ 【陰見世・陰店】
遊女が往来に面した場所でなく,家の奥の方に並ぶこと。近世,宿駅の遊女屋など,公許でない店に多かった。うちみせ。
⇔張り見世(ミセ)
陰弁慶
かげべんけい [3] 【陰弁慶】
人のいない所では強がり,人前に出たら小さくなっていること。また,その人。内弁慶。
陰弁慶
かげべんけい【陰弁慶】
a lion at home.
陰影
いんえい [0] 【陰影・陰翳】
(1)光の当たらない暗い部分。かげ。
(2)色・音・感情などに微妙な変化があって趣が深いこと。「―に富んだ描写」
陰影
いんえい【陰影】
shade;→英和
a shadow;→英和
nuances <of a word> .
陰影画法
いんえいがほう [5] 【陰影画法】
色彩の濃淡によって陰影をつけ,立体感を表す画法。
陰徳
いんとく【陰徳】
a secret act of charity.
陰徳
いんとく [0] 【陰徳】
(1)世間に知られないよいおこない。ひそかに行う善行。
⇔陽徳
「―を施す」
(2)性的に相手を満足させること。「―を施しすぎて下女はらみ/柳多留 35」
陰性
いんせい [0] 【陰性】 (名・形動)
(1)消極的で陰気なこと。「―な男」
(2)うちにこもった感じ。「―の怒り」
(3)〔化〕 ある物質に特有な呈色反応などが起こらず,その物質が検出されないこと。
(4)〔化〕 原子が他の原子と化学結合するとき,電子を引きつける傾向が強いこと。電気陰性度が大きいこと。また,原子(団)が陰イオンになる傾向が強いこと。塩素や酸素などの非金属元素は陰性元素である。
⇔陽性
陰性の
いんせい【陰性の】
negative;→英和
gloomy <disposition> (気質が).→英和
陰性反応
いんせいはんのう [5] 【陰性反応】
ウイルス・細菌などの感染の有無を知るため,生化学的・細菌学的・免疫学的な検査を行なったとき,被検体が反応を示さないこと。また,示した反応が一定基準以下である場合もいう。陰性。
⇔陽性反応
陰悪
いんあく [0] 【隠悪・陰悪】
表立たない悪事・悪心。
陰惨
いんさん [0] 【陰惨】 (名・形動)[文]ナリ
暗く,むごたらしい・こと(さま)。「―な殺人事件」
[派生] ――さ(名)
陰惨な
いんさん【陰惨な】
dismal.→英和
陰文
いんぶん [0] 【陰文】
印・石碑などで,文字を表面からへこませて刻んだもの。陰刻。いんもん。
⇔陽文
陰文
いんもん [0] 【陰文】
⇒いんぶん(陰文)
陰旋法
いんせんぽう [3] 【陰旋法】
半音を含む五音音階。江戸中期以降の三味線・箏(ソウ)を用いる邦楽に主に使われている。陰旋。
⇔陽旋法
陰日
かげび [2] 【陰日】
節日(セチニチ)の翌日。また,忌日の別名。
陰日向
かげひなた [1][3] 【陰日向】
(1)日の当たる所と日の当たらない所。
(2)人の見る,見ないによって言葉や態度の変わること。「―なく働く」
陰日向のある
かげひなた【陰日向のある】
double-faced[-dealing].〜のある人 a double-dealer.〜のない(なく) honest(ly);→英和
faithful(ly).→英和
陰明門
いんめいもん 【陰明門】
平安京内裏の内郭十二門の一。西面する三門のうち中央にあったもの。右兵衛陣(ウヒヨウエノジン)。おんめいもん。
→内裏
陰明門
おんめいもん 【陰明門】
⇒いんめいもん(陰明門)
陰映
いんえい [0] 【陰映・隠映】 (名)スル
(1)かげが映り合うこと。映えること。「花の如くに―して/太平記 30」
(2)かげったり輝いたりすること。「青紫堂上に―して天極に星を列ねたり/太平記 11」
陰晴
いんせい [0] 【陰晴】
曇りと晴れ。「朝のほどは―定まらず/ふところ日記(眉山)」
陰暗
いんあん [0] 【陰暗】 (形動)[文]ナリ
うす暗いさま。「―なる幽谷に三寸の日光を楽しむ羽抜鳥/露団々(露伴)」
陰暦
いんれき [0] 【陰暦】
(1)「太陰太陽暦(タイインタイヨウレキ)」に同じ。
(2)「太陰暦(タイインレキ)」に同じ。
⇔陽暦
(3)天保暦の俗称。
陰暦
いんれき【陰暦】
the lunar calendar.
陰架
いんか [1] 【陰架・隠架・隠家】
〔蓋の下に隠れるところから〕
茶釜の蓋置のこと。特に,五徳形の蓋置をさすこともある。かくれが。
陰核
へのこ [1] 【陰核】
(1)睾丸(コウガン)。
(2)陰茎。
陰核
いんかく [0] 【陰核】
女性性器の一部で,陰門の前角にある小突起。男性の陰茎に相当する。陰梃(インテイ)。クリトリス。
陰核
いんかく【陰核】
《解》the clitoris.→英和
陰桜
かげざくら [3] 【陰桜】
桜紋の一。桜の花の輪郭を白抜きにしたもの。「―の定紋/浮世草子・男色大鑑 7」
陰梃
いんてい [0] 【陰梃】
⇒陰核(インカク)
陰森
いんしん [0] 【陰森】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)樹木が茂り日をさえぎって暗いさま。「―として日の光さへ薄く/くれの廿八日(魯庵)」
(2)うすぐらく,静かでものさびしいさま。「部屋は―として物凄く/罪と罰(魯庵)」
陰極
いんきょく【陰極】
《電》the cathode;→英和
the negative pole.
陰極
いんきょく [0] 【陰極】
一対の電極のうち,電位の低い方の電極。負の電極。マイナスの電極。電気分解や真空管の場合はカソードに相当する。現在では,電池の場合は負極と呼ぶことが多い。
⇔陽極
陰極線
いんきょくせん [0][4] 【陰極線】
真空放電により陰極から放出され陽極に向かう電子の集団的な流れ。あるいはさらにそれを高い電圧で加速したもの。
→電子ビーム
陰極線管
いんきょくせんかん [0] 【陰極線管】
(1)陰極線を利用した電子管の総称。ブラウン管・撮像管・電子顕微鏡など。
(2)ブラウン管のこと。CRT 。
陰樹
いんじゅ [1] 【陰樹】
(1)日陰や半日陰の土地に耐えて生育する樹木。陽樹林に侵入して繁殖し,やがて陰樹だけの林となる。シラビソ・トドマツ・ブナなど。
(2)雌雄異株の樹木で,雌花だけをつける木。
⇔陽樹
陰樹林
いんじゅりん [3] 【陰樹林】
陰樹の作る森林。幼樹が光の弱い林床で正常に生育するので,一度成立すると長期間安定して一定の種構成を保つ。原生林のほとんどは陰樹林である。
陰毛
いんもう【陰毛】
pubic hair.
陰毛
いんもう [0] 【陰毛】
陰部に生える毛。恥毛。しものけ。ヘア。
陰気
いんき 【陰気】
■一■ [1] (名)
万物が衰え消滅しようとする気。
⇔陽気
■二■ [0] (形動)[文]ナリ
天気・雰囲気・性格などの暗く晴れ晴れしないさま。
⇔陽気
「―な性格」「―な家」
[派生] ――さ(名)
陰気な
いんき【陰気な】
gloomy;→英和
melancholy;→英和
dismal.→英和
陰気臭い
いんきくさ・い [5] 【陰気臭い】 (形)
陰気でやりきれない感じだ。「―・い部屋」「―・い人」
陰沙汰
かげざた 【陰沙汰】
内緒のうわさ。陰口(カゲグチ)。「人の―あするのが眉目(ミメ)でもあんめえ/滑稽本・浮世風呂 2」
陰流
かげりゅう 【陰流】
⇒愛洲陰流(アイスカゲリユウ)
陰湿
いんしつ [0] 【陰湿】 (名・形動)[文]ナリ
(1)日が当たらず,暗くてじめじめしている・こと(さま)。「―な土地」
(2)人の性格や事柄が陰気で,晴れ晴れした気持ちにさせないさま。「―ないじめ」
[派生] ――さ(名)
陰湿な
いんしつ【陰湿な】
sinister;→英和
dismal;→英和
insidious.→英和
陰火
いんか [1] 【陰火】
(1)幽霊などが出るときに燃えるという青白い火。鬼火。幽霊火。
(2)「人魂(ヒトダマ){(3)}」に同じ。
陰生植物
いんせいしょくぶつ [6] 【陰生植物】
光が比較的少ない条件下でも生育しうる植物の総称。ブナ・シラビソなどの幼樹,森林内の草本類,シダ植物・コケ植物など。陰地植物。
⇔陽生植物
陰画
いんが [0] 【陰画】
ネガティブ{■一■}に同じ。
⇔陽画
陰画
いんが【陰画】
《写》a negative (picture).→英和
⇒ネガ.
陰癬
いんせん [0] 【陰癬】
真菌の感染により起こる皮膚病。成年男子に多く,皮膚のすれやすい部分に生ずる。
陰祭
かげまつり [3] 【陰祭(り)】
(1)例祭(本祭り)が隔年に行われる場合,その例祭のない年に行われる簡略な祭り。例えば神田祭など。[季]夏。
(2)歌舞伎で,曾我(ソガ)狂言を上演した興行の千秋楽のあと,楽屋で行う祭り。
→曾我祭
陰祭り
かげまつり [3] 【陰祭(り)】
(1)例祭(本祭り)が隔年に行われる場合,その例祭のない年に行われる簡略な祭り。例えば神田祭など。[季]夏。
(2)歌舞伎で,曾我(ソガ)狂言を上演した興行の千秋楽のあと,楽屋で行う祭り。
→曾我祭
陰紋
かげもん [2] 【陰紋】
紋の表し方の名。輪郭線だけで表すもの。略礼装に用いる。
→日向(ヒナタ)紋
陰線処理
いんせんしょり [5] 【陰線処理】
〔hidden line elimination〕
キャド(CAD)や CG など,コンピューターの三次元ソフトで物体を線画で画面に表示する場合,陰に隠れて見えないはずの部分(線や面)を見せないようにする処理。
陰翳
いんえい [0] 【陰影・陰翳】
(1)光の当たらない暗い部分。かげ。
(2)色・音・感情などに微妙な変化があって趣が深いこと。「―に富んだ描写」
陰腹
かげばら [0] 【陰腹】
人形浄瑠璃・歌舞伎の演出・演技で,登場人物が人知れず切腹し,それを秘して苦痛をこらえながら心中をあかすこと。
陰膳
かげぜん [2] 【陰膳】
戦争や旅などに出掛けた人の安全を祈って,留守宅の人が供える食膳。「―を据える」
陰膳を据える
かげぜん【陰膳を据(す)える】
set a meal for an absent person for form's sake.
陰舞
かげまい 【陰舞】
(1)江戸時代,俳優が舞台ではなく,宴席などで舞うこと。また,その舞。
(2)「陰間(カゲマ)」に同じ。
陰芝居
かげしばい [3] 【陰芝居】
囃子(ハヤシ)を入れ役者の声色(コワイロ)を使って芝居をまねた素人芸。江戸末期,隅田川の川開きに屋形船で演じた。のちに高座へ掛かり,芝居噺となる。
陰茎
いんけい [0] 【陰茎】
体内受精を行う動物の雄の交接器。海綿体からなり,尿・精液の通路である尿道が通じる。男根。陽根。ペニス。
陰茎
いんけい【陰茎】
《解》the penis.→英和
陰萌葱
かげもえぎ [3] 【陰萌葱・陰萌黄】
染め色の名。黒みを帯びた萌葱色。木賊(トクサ)色。
陰萌黄
かげもえぎ [3] 【陰萌葱・陰萌黄】
染め色の名。黒みを帯びた萌葱色。木賊(トクサ)色。
陰萎
いんい [1] 【陰萎】
⇒インポテンツ
陰萎
いんい【陰萎(の)】
impotence(-tent).
陰葉
いんよう [0] 【陰葉】
日陰で生育した植物の葉。一般に,薄くて面積が大きい。
⇔陽葉
陰蔽
いんぺい [0] 【隠蔽・陰蔽】 (名)スル
ある物を他の物で覆い隠すこと。物事を隠すこと。「陣地を―する」「事実を―する」
陰虚
いんきょ [1] 【陰虚】
(1)俗に,過度の性交による精力減退の症状をいう。腎虚(ジンキヨ)。
(2)漢方で,一般の機能が減衰し,やせて,貧血・消化不良・心悸亢進・寝汗などの症状を伴う状態をいう。
陰虚火動
いんきょかどう [1] 【陰虚火動】
(1)俗に,陰虚になって鼓動が激しくなる病状をいう。
(2)漢方で,発熱し,咳・痰が多く,顔面紅潮などの症状を伴う状態をいう。
陰裂
いんれつ [0] 【陰裂】
女性外性器の,左右の陰唇によって囲まれている裂け目のこと。
陰裏
かげうら [0] 【陰裏】
日のあたらない所。日陰。
陰見世
かげみせ 【陰見世・陰店】
遊女が往来に面した場所でなく,家の奥の方に並ぶこと。近世,宿駅の遊女屋など,公許でない店に多かった。うちみせ。
⇔張り見世(ミセ)
陰言
かげごと [2] 【陰言】
本人のいない所で言う悪口。陰口(カゲグチ)。
陰証
いんしょう [0] 【陰証】
漢方で,病状が進んで体力の方が負けてきた状態をいう。程度により,太陰・少陰・厥陰(ケツイン)と呼び分ける。
⇔陽証
陰謀
いんぼう【陰謀】
a plot;→英和
an intrigue;→英和
a conspiracy.→英和
〜を企てる plot[intrigue,conspire] <against> .‖陰謀家 a plotter;a conspirator.
陰謀
いんぼう [0] 【陰謀・隠謀】
(1)ひそかに計画する,よくないくわだて。「―をめぐらす」
(2)〔法〕 二人以上の者の間で,共同で犯罪を行おうという合意が成立すること。犯罪の実行に着手する以前の段階であるが,内乱・外患・私戦などの罪についてのみ処罰される。
陰這入り
かげばいり 【陰這入り】
物陰で人目を盗んでなまけること。「―せまいぞ/浄瑠璃・娥哥がるた」
陰道
いんどう [0] 【陰道】
(1)膣(チツ)のこと。
(2)閨房(ケイボウ)の術。
陰郎
かげろう 【陰郎】
「陰間(カゲマ)」に同じ。
陰部
いんぶ【陰部】
genitals;the (private) parts;privates.
陰部
いんぶ [1] 【陰部】
外陰部。局部。かくしどころ。恥部。
陰金
いんきん [3] 【陰金】
「陰金田虫」の略。
陰金田虫
いんきんたむし [5] 【陰金田虫】
陰部・股(マタ)などにできる皮膚病の俗称。青年男子に多くみられる。頑癬(ガンセン)・輪型の紅疹(皮膚炎)・疥癬(カイセン)・陰嚢(インノウ)湿疹・小水疱性斑状白癬(ぜにたむし)などが含まれる。
陰金[田虫]
いんきん【陰金[田虫]】
ringworm.→英和
陰門
いんもん【陰門】
《解》the vulva.→英和
陰門
いんもん [0] 【陰門】
女性生殖器の外陰部。玉門。
陰間
かげま [0] 【陰間】
宴席に侍り,男色を売る少年。近世後期には歌舞伎関係者でこの経営にかかわる者も多く,役者になる者も出た。男娼。若衆(ワカシユ)。陰舞。陰郎。かげこ。かげまこ。「爰元へも―の子どもまゐり候へども/浮世草子・文反古 5」
陰間茶屋
かげまぢゃや [3] 【陰間茶屋】
江戸時代,陰間を置いて男色を売った茶屋。
陰関数
いんかんすう [3] 【陰関数】
二つの変数 �,� について,関係式 �(�, �)=0 で � の関数 � が定義されている関数をいう。例えば,�²+�²−1=0, �²+2��+�²=1 など。陰伏関数。
⇔陽関数
陰阜
いんぷ [1] 【陰阜】
〔「阜」は丘の意〕
女性の恥骨結合の前方,すなわち陰部の上方の皮下脂肪に富んでふくらみのある部分。恥丘(チキユウ)。
陰陰
いんいん [0] 【陰陰】 (ト|タル)[文]形動タリ
薄暗く,寂しいさま。「―とした林道を潜つて/日本北アルプス縦断記(烏水)」
陰陰滅滅
いんいんめつめつ [0] 【陰陰滅滅】 (ト|タル)[文]形動タリ
薄暗く陰気で,気がめいるような雰囲気であるさま。「―たる読経の声」
陰険
いんけん [0] 【陰険】 (形動)[文]ナリ
表面はよく見せかけて,裏でこっそり悪いことをするさま。陰気で,たくらみの多いさま。「―な人物」「―なやり口」
[派生] ――さ(名)
陰陽
いんよう【陰陽】
the positive and negative.
陰陽
めお 【女男・陰陽】
女と男。妻と夫。「―相具して御嶽へ参る者ありけり/発心 8」
陰陽
いんよう [1][0] 【陰陽】
(1)陰と陽。中国の易学でいう,宇宙の万物に働く相反する性格のもの。天・男・日・昼・動・明などは陽,地・女・月・夜・静・暗などは陰であるという。おんよう。
(2)陰陽師(オンヨウジ)。「『そなたは―か』『いかにも―でござる』/狂言・居杭(虎寛本)」
(3)電気の陰極と陽極や,磁石の S 極と N 極。
(4)生け花で,植物の枝・茎・葉の裏側(陰)と表側(陽)。また,生け花の空間に定められた陰と陽の側。植物の陰陽を空間の陰陽に合わせて生ける。
陰陽
おんみょう [0] 【陰陽】
「おんよう」の連声。
陰陽
おんよう [0][1] 【陰陽】
(1)陰と陽。
→いんよう(陰陽)
(2)「陰陽道」「陰陽師」の略。おんみょう。
陰陽五行説
いんようごぎょうせつ [6] 【陰陽五行説】
中国に起源した世界観。相対立する陰・陽二気の考えに,木・火・土・金・水の五行を結合し,自然・人事など万般の現象を説明する。戦国時代に鄒衍(スウエン)などによって体系化され,漢代には大いに流行した。日本の陰陽道(オンヨウドウ)もこの流れを汲む。
→五行説
陰陽博士
おんようはかせ [5] 【陰陽博士】
陰陽寮に属し,陰陽道を陰陽生に教授した官。
陰陽和合
いんようわごう [1] 【陰陽和合】
男女の性交。「未だ―の道を知り給はず/太平記 25」
陰陽家
いんようか [0] 【陰陽家】
(1)中国,春秋戦国時代の諸子百家の一。陰陽五行説に基づき,吉凶を定める術を行なった人。
(2)「おんようけ(陰陽家)」に同じ。
陰陽家
おんようけ [3][0] 【陰陽家】
(1)陰陽道を行う人。陰陽師。おんみょうか。
(2)「いんようか(陰陽家)」に同じ。
陰陽寮
おんようりょう [3] 【陰陽寮】
律令制で,中務省に属し,天文・暦数・報時・卜筮(ボクゼイ)をつかさどった役所。おんようのつかさ。うらのつかさ。
陰陽寮
おんようのつかさ 【陰陽寮】
⇒おんようりょう(陰陽寮)
陰陽寮
うらのつかさ 【陰陽寮】
⇒おんようりょう(陰陽寮)
陰陽師
おんようじ [3] 【陰陽師】
律令制で,陰陽寮に属して陰陽道にかかわった職員。中・近世には民間で加持祈祷をする者を称した。おんみょうじ。
陰陽師
おんみょうじ [3] 【陰陽師】
⇒おんようじ(陰陽師)
陰陽暦
いんようれき [3] 【陰陽暦】
「太陰太陽暦」の略。
陰陽石
いんようせき [3] 【陰陽石】
男女の陰部に似た形の石。男性の陰部に似るものを陽石,女性の陰部に似るものを陰石とする。
陰陽道
いんようどう [3] 【陰陽道】
⇒おんようどう(陰陽道)
陰陽道
おんみょうどう [3] 【陰陽道】
⇒おんようどう(陰陽道)
陰陽道
おんようどう [3] 【陰陽道】
古代,中国の陰陽(インヨウ)五行説に基づいて,災異・吉凶を説明しようとする方術。天文・暦数・卜筮(ボクゼイ)などを扱った。日本には六世紀頃伝えられ重要視されたが,特に平安時代以降は神秘的な面が強調されて俗信化し,避禍招福の方術となった。平安中期以降,賀茂・安倍の両氏がつかさどった。おんみょうどう。いんようどう。
陰雨
いんう [1] 【陰雨】
(1)空が曇り雨の降ること。
(2)じめじめと長く降り続く雨。長雨。
陰雲
いんうん [0] 【陰雲】
暗く空をおおう雲。「―散じて快晴/日乗(荷風)」
陰電子
いんでんし【陰電子】
a negatron.
陰電子
いんでんし [3] 【陰電子】
負の電荷をもった電子。普通,単に電子と呼ばれるものは陰電子をさす。
⇔陽電子
陰電気
いんでんき【陰電気】
negative electricity.
陰電気
いんでんき [3] 【陰電気】
正負二種の電気のうち,負の電気。
⇔陽電気
陰霖
いんりん [0] 【陰霖】
長く降り続く雨。ながあめ。
陰風
いんぷう [0] 【陰風】
陰気で無気味な風。
陰鬱
いんうつ [0] 【陰鬱】 (形動)[文]ナリ
(1)陰気でうっとうしいさま。「梅雨にはいり―な日が続く」
(2)心の晴れ晴れしないさま。「―な思い」
[派生] ――さ(名)
陰鬱な
いんうつ【陰鬱な】
gloomy;→英和
melancholy.→英和
陰鬼
いんき [1] 【陰鬼】
死者の霊魂。亡霊。幽霊。
陳
ひね [1] 【陳・老成】
(1)古くなること。また,そのもの。
(2)古くなった穀物や野菜。特に,一年以上前にとれた穀物。《陳》「―米」「―しょうが」
(3)老熟していること。ませていること。また,その人。
(4)おくての稲。晩稲。[和名抄(一〇巻本)]
陳
ちん 【陳】
(1)中国,西周・春秋時代の諸侯国の一((前1027?-前478))。今の河南省辺の一部を支配した小国で,楚に滅ぼされた。
(2)中国,南北朝時代の南朝最後の王朝(557-589)。梁の武将であった陳覇先(武帝)が建国。都は建康。隋の文帝に滅ぼされた。
陳くれる
ひねく・れる 【陳くれる】 (動ラ下一)
古びる。古くさくなる。「今度が三度目の,嫁菜盛りも―・れて/浄瑠璃・宵庚申(下)」
陳くろし
ひねくろ・し 【陳くろし】 (形シク)
古びている。じみである。「ぼんぼり綿も―・しく/浄瑠璃・長町女腹切(上)」
陳こびる
ひねこ・びる [4] 【陳こびる】 (動バ上一)
(1)古びた様子である。古めいている。「―・びた松」
(2)子供がませている。こましゃくれている。「―・びた子供」
陳じる
ちん・じる [3] 【陳じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「陳ずる」の上一段化〕
「陳(チン)ずる」に同じ。「愚見を―・じる」
陳ずる
ちん・ずる [3] 【陳ずる】 (動サ変)[文]サ変 ちん・ず
(1)口で述べる。申し述べる。「一書を呈し以て慶嘉の辞(コトバ)を―・ず/花柳春話(純一郎)」
(2)釈明する。弁明する。「内に蔦吉が居るんだな。最う―・じないな/婦系図(鏡花)」
(3)うそを言う。「こりや,―・ずると為に成らぬぞ/歌舞伎・韓人漢文」
(4)並べる。陳列する。「盆卉の如き之を架上に―・す/東京新繁昌記(撫松)」
陳ねる
ひ・ねる [2] 【陳ねる】 (動ナ下一)
〔名詞「ひね」の動詞化〕
(1)年を経る。古くなる。「―・ねた生姜(シヨウガ)」「恋の―・ねたが夫婦いさかひ/浮世草子・三代男」
(2)子供が,年齢より大人びている。「―・ねた子供」
陳べる
の・べる [2] 【述べる・陳べる・宣べる】 (動バ下一)[文]バ下二 の・ぶ
〔「伸べる」と同源〕
順を追って言葉で言い表す。また,文章にして書きしるす。「意見を―・べる」「著書の中でこう―・べている」「素意を―・ぶるにあたはず/平家 11」
陳元贇
ちんげんぴん 【陳元贇】
(1587-1671) 中国,明からの渡来人。号は既白(キハク)山人。1621年来日。江戸で中国拳法(ケンポウ)を教えたという。また,元贇焼きといわれる陶器も製した。
陳列
ちんれつ【陳列】
an exhibition;→英和
a display;→英和
a show.→英和
〜する exhibit;→英和
display;show.‖陳列品 an exhibit;the things on display.陳列台 a display stand.陳列窓(棚,室) a show window (showcase,showroom).
陳列
ちんれつ [0] 【陳列】 (名)スル
(人に見せるために)物品を並べること。「―棚」「―室」「商品を―する」
陳列窓
ちんれつまど [5] 【陳列窓】
ショー-ウインドーに同じ。
陳勝
ちんしょう 【陳勝】
(?-前208) 中国,秦末の農民反乱の指導者。紀元前209年,呉広とともに反乱を起こし,六か月で敗死したが,各地で反乱を呼び起こし秦滅亡のきっかけとなった。
陳勝呉広
ちんしょうごこう 【陳勝呉広】
〔ともに最初に秦に背いて挙兵し,秦を滅ぼすきっかけをつくったことから〕
物事のさきがけをすること。まっさきに行動を起こすこと。また,その人。陳呉。
陳呉
ちんご 【陳呉】
「陳勝呉広(チンシヨウゴコウ)」の略。
陳和卿
ちんなけい 【陳和卿】
南宋の工匠。一二世紀末期来日し,東大寺再建に際会して勧進上人重源とともに大仏の鋳造・寺院の復興に尽くした。将軍源実朝の信任を得て渡宋のための大船製作に当たったが船は進水せず,その後の消息は不明。生没年未詳。ちんわけい。
陳和卿
ちんわけい 【陳和卿】
⇒ちんなけい(陳和卿)
陳套
ちんとう [0] 【陳套】 (名・形動)[文]ナリ
古臭く,変化や進歩がない・こと(さま)。陳腐。旧套。「―なる戯謔(ギギヤク)に優るも尠(スクナ)からねば/慨世士伝(逍遥)」
陳套語
ちんとうご [0] 【陳套語】
古くさい言葉。
陳奮翰
ちんぷんかん [3] 【珍紛漢・珍糞漢・陳奮翰】 (名・形動)
〔儒者の用いた難解な漢語に擬した造語。あるいは外国人の言葉の口まねからともいう〕
人の話している言葉や内容が全くわからないこと。話が全く通じないこと。また,そのさま。ちんぷんかんぷん。「きょうの話はとてもむずかしくて―だ」
陳子昂
ちんすごう 【陳子昂】
(661-702) 中国,初唐の詩人。字(アザナ)は伯玉。六朝以来の技巧的な詩風を批判し,漢・魏(ギ)の素朴で堅実な詩風の復興を主張,李白(リハク)・杜甫(トホ)らに大きな影響を与えた。代表作「感遇」「幽州の台に登る歌」など。「陳伯玉文集」がある。
陳寔
ちんしょく 【陳寔】
(104-187) 中国,後漢の地方官。徳治をもって政を行い,士大夫の手本とされる。子弟に「梁上(リヨウジヨウ)の君子を見よ」と訓戒して梁(ハリ)の上に潜んでいた泥棒を悔悟させた逸話で知られる。
陳寿
ちんじゅ 【陳寿】
(233-297) 中国,西晋の歴史家。はじめ蜀に仕えたが,その滅亡後,西晋に仕えて,魏(ギ)・呉・蜀の歴史である「三国志」を著した。
陳希夷
ちんきい 【陳希夷】
〔宋の陳摶(チンタン)の賜号を希夷先生というところからの名〕
⇒陳摶(チンタン)
陳師道
ちんしどう 【陳師道】
(1053-1102) 中国北宋の詩人。字(アザナ)は無己(ブキ),または履常,号は後山居士。黄庭堅に詩を学び,江西詩派の三宗の一人。作,「別三子」「示三子」など。
陳平
ちんぺい 【陳平】
(?-前178) 中国,前漢初期の政治家。劉邦(高祖)の統一事業を助け,その死後は,呂氏一族の専横を除いて文帝を擁立,漢王朝の基礎を築いた。
陳弁
ちんべん [0] 【陳弁】 (名)スル
事情を説き弁解すること。申し開きすること。「―にこれつとめる」「事情を明らかに―し/鬼啾々(夢柳)」
陳情
ちんじょう [0] 【陳情】 (名)スル
その問題についての決定権をもっている上位の者に実情を説明すること。特に,議会や関係官庁に実情を述べて,善処を要請すること。「―団」「―書」「国会に―する」
陳情する
ちんじょう【陳情する】
make a petition <to> ;→英和
petition;appeal.→英和
‖陳情運動 lobbying.陳情者 a petitioner;a lobbyists.陳情書(を提出する) (submit) a petition <to> .陳情団 a lobby;a group of lobbyists.
陳摶
ちんたん 【陳摶】
(?-989) 中国,宋の毫州真源の人。字(アザナ)は図南。号は扶揺子。賜号は希夷先生。宋の太宗に重んぜられた。周敦頤(シユウトンイ)の「太極図説」は彼の作った太極図に基づくという。著「指玄篇八十一章」「三峰寓言」「高陽集」など。
陳方
ちんぽう 【陳方】 ・ ―パフ 【陳法】
弁解すること。特に中世の訴訟で,論人が自分の罪状を否認し無実を論証すること。
陳書
ちんしょ 【陳書】
中国二十四史の一。南朝の陳の史書。三六巻。唐の姚思廉(ヨウシレン)の撰。636年成立。本紀六巻・列伝三〇巻。
陳朝
チャンちょう 【陳朝】
ベトナムの王朝(1225-1400)。陳守度が礎を築いた。中央集権制度を強化し,一三世紀には三度モンゴル軍の侵入を撃退した。
陳毅
ちんき 【陳毅】
(1901-1972) 中国の軍人・政治家。1923年中国共産党に入党。抗日戦争では新四軍を率いて活躍。解放後,上海市長・国務院副総理を歴任,58年から外交部長を兼任。
陳法
ちんぽう 【陳方】 ・ ―パフ 【陳法】
弁解すること。特に中世の訴訟で,論人が自分の罪状を否認し無実を論証すること。
陳物
ひねもの [0] 【陳物】
新鮮さを失って古くなった物。
陳状
ちんじょう [0] 【陳状】 (名)スル
(1)状況を説明すること。また,その文書。「然れば潘果―して職を罷る/今昔 9」
(2)中世,訴人の訴状に対して,論人(被告)が提出した反論のための文書。
→訴状
陳独秀
ちんどくしゅう 【陳独秀】
(1879-1942) 中国近代の思想家・政治家。安徽(アンキ)省出身。1915年上海で雑誌「青年雑誌」(のち「新青年」と改題)を創刊し,胡適らと新文化運動を展開。21年李大釗(リタイシヨウ)らと中国共産党を創立,初代総書記。のち批判され除名。チェン=トゥーシウ。
陳生姜
ひねしょうが [3] 【陳生姜】
ショウガの古い根茎。普通,種ショウガとして用いたものをいう。辛みが強く,薬味や紅ショウガなどにする。
陳男
ひねおとこ [3] 【陳男】
老(フ)けた男。「人形の如き―なり/露団々(露伴)」
陳皮
ちんぴ [0][1] 【陳皮】
ミカンの成熟果皮を乾燥したもの。リモネンを主成分とする精油・ビタミン類を含有し,鎮咳・袪痰(キヨタン)・発汗・健胃薬として用いる。
陳立夫
ちんりっぷ 【陳立夫】
(1899- ) 中国の政治家。蒋介石側近で国民党中央部の実力者。兄陳果夫と特務組織 CC 団を組織して反共を指導。のちアメリカに移住。チェン=リーフー。
陳米
ひねごめ [0] 【陳米】
一年以上たって古くなった米。ひね。
陳紹禹
ちんしょうう 【陳紹禹】
(1907-1974) 中国の政治家。安徽(アンキ)省出身。別名王明(オウメイ)。1925年,ソ連に留学。帰国後の31年,中国共産党総書記。チェン=シャオユイ。
陳者
ひねもの 【陳者】
経験をつんで老獪(ロウカイ)になった者。「かやうの―をば,わづらひなくのしよりて/曾我 1」
陳者
のぶれば 【陳者】 (連語)
候文(ソウロウブン)の手紙で,冒頭のあいさつのあと,本文に入る前に書く語。申しあげますが。さて。
陳腐
ちんぷ [1] 【陳腐】 (名・形動)[文]ナリ
古くさいこと。ありふれていてつまらないこと。また,そのさま。「―な言い回し」「発想が―だ」
[派生] ――さ(名)
陳腐な
ちんぷ【陳腐な】
commonplace;→英和
stale;→英和
trite;→英和
hackneyed.→英和
〜な文句 a hackneyed phrase;a cliché.〜なしゃれ an old joke.
陳腐化
ちんぷか [0] 【陳腐化】 (名)スル
(1)新しさがなくなってしまうこと。
(2)ある商品や技術が新製品の発表や技術革新などで時代遅れになったり,季節商品で売れ残ったりしたため,販売価値がなくなってしまうこと。「―資産」「新開発の商品も今は短期間で―してしまう」
→計画的陳腐化
陳臭い
ひねくさ・い [4] 【陳臭い】 (形)[文]ク ひねくさ・し
(1)古くなって妙なにおいがする。「―・いビスケットか何か頬張りながら/青春(風葉)」
(2)古くさい。年寄りくさい。「―・いのを嫌ふのか,年こそ寄つたれ,こんな事若い者に負けはせぬ/浄瑠璃・本朝檀特山」
陳言
ちんげん [0] 【陳言】 (名)スル
(1)陳腐な言葉。ありきたりの文句。「因循姑息の―と為し/雪中梅(鉄腸)」
(2)言葉を述べること。「―構るに由なく/新聞雑誌 18」
陳誠
ちんせい 【陳誠】
(1897-1965) 中国の軍人・政治家。蒋介石の下で,北伐・抗日戦を指導。第二次大戦後の国共戦では参謀総長。のち台湾に移り国民党副総裁兼行政院長。チェン=チョン。
陳説
ちんせつ [0] 【陳説】
(1)述べ説くこと。
(2)陳腐な説。
陳謝
ちんしゃ [1] 【陳謝】 (名)スル
わび言を述べてあやまること。「非礼を―する」
陳謝
ちんしゃ【陳謝】
<make,demand> an apology.→英和
〜する apologize <to a person for a matter> ;→英和
express one's regret <for> .
陳述
ちんじゅつ [0] 【陳述】 (名)スル
(1)意見・考えを述べること。また,その内容。「―書」
(2)〔法〕 訴訟において,当事者やその関係人が,関係事項を口頭または書面で述べること。
(3)構文論の基礎的な概念の一。「花は美しい」の文においては主概念「花」と賓概念「美しい」とを結合統一する作用が表れているが,その言語的表明を陳述と呼ぶ。もと,山田孝雄の用語。
陳述
ちんじゅつ【陳述(書)】
a (written) statement.〜する state.→英和
陳述副詞
ちんじゅつふくし [5][6] 【陳述副詞】
述語の陳述的意味を補足,強調,または明確化する副詞。「決して行かない」の「決して」,「たぶん行くだろう」の「たぶん」,「もし行ったら」の「もし」のように,否定,推量,仮定などの一定の陳述的意味を表す形式と呼応して用いられる。呼応の副詞。
陵
みささぎ [0] 【陵】
〔古くは「みさざき」〕
天皇または三后の墓。御陵。
陵
りょう [1] 【陵】
天皇・皇后の墓。みささぎ。
陵
りょう【陵】
a mausoleum;→英和
a tomb.→英和
陵ず
りょう・ず 【凌ず・陵ず】 (動サ変)
責めさいなむ。痛めつける。「けふの生贄にあたりつる人のゆかりを―・じわづらはすべからず/宇治拾遺 10」
陵丘
りょうきゅう [0] 【陵丘】
小高い丘。丘陵。
陵侮
りょうぶ [1] 【凌侮・陵侮】 (名)スル
あなどりはずかしめること。凌辱(リヨウジヨク)。凌蔑。「五大洲の―を受く/近世紀聞(延房)」
陵墓
りょうぼ [1] 【陵墓】
みささぎとはか。天皇・皇后・太皇太后・皇太后を葬る陵と,その他の皇族を葬る墓。
陵墓
りょうぼ【陵墓】
a mausoleum.→英和
陵夷
りょうい [1] 【陵夷】
〔「夷」は平らの意〕
陵(オカ)が次第に平らになること。転じて,物事が次第に衰え廃れること。
陵戸
りょうこ [1] 【陵戸】
律令制で,五色(ゴシキ)の賤(セン)の一。天皇・皇族の陵の守護・管理を世襲の職とした。
陵王
りょうおう 【陵王】
舞楽の一。左方唐楽,古楽(もと林邑楽(リンユウガク)),壱越(イチコツ)調(もと沙陀(サダ)調)の中曲。一人舞・走り舞。中国,北斉の蘭陵王長恭が,あまりにも美貌なので,戦の際には竜の仮面をかぶって戦った故事にちなむという。勇壮かつ華麗な舞で,舞楽中最も有名な一曲。蘭陵王(ランリヨウオウ)。羅竜(陵)王(ラリヨウオウ)。
陵王[図]
陵苕
まかやき 【陵苕】
ノウゼンカズラの古名。[和名抄]
陵虐
りょうぎゃく [0] 【陵虐・凌虐】 (名)スル
(1)ひどくはずかしめ,しいたげること。「何とて民を―して/慨世士伝(逍遥)」
(2)〔法〕 特別公務員暴行陵虐罪では,暴行以外の方法で,精神的・肉体的にはずかしめ,苦痛を与えること。裸にする,食事を与えない,睡眠を妨害するなど。
陵轢
りょうれき [0] 【凌轢・陵轢】 (名)スル
ふみにじること。ふみつけにすること。りょうりゃく。「邑に君あり村に長あり各相―して之を統一する事なからしむ/新聞雑誌 40」
陵辱
りょうじょく [0] 【陵辱・凌辱】 (名)スル
(1)人をあなどって,はずかしめること。「―の限りを尽くす」「大にして強なるものは,小にして弱なるものを―することあらん/真善美日本人(雪嶺)」
(2)女を力ずくで犯すこと。暴行。
陵遅
りょうち [1] 【陵遅】
(1)丘陵がしだいに低くなること。陵夷。
(2)盛んであった物事がしだいに衰えてゆくこと。「且は国の恥,且は道の―なり/平家 3」
陵駕
りょうが [1] 【凌駕・陵駕】 (名)スル
他のものを追い抜いてその上に立つこと。「総合力で他チームを―する」
陶
すえ スヱ 【陶】
姓氏の一。
陶
すえ スヱ 【陶】
焼き物。陶器(トウキ)。すえもの。「―鉢少し飲器に充つ/東大寺諷誦文稿」
陶人
すえひと スヱ― 【陶人】
すえつくり。陶工。「―の作れる瓶(カメ)を/万葉 3886」
陶俑
とうよう タウ― [0] 【陶俑】
陶製の俑。
陶冶
とうや タウ― [1] 【陶冶】 (名)スル
(1)陶器を作ることと,鋳物を作ること。
(2)生まれついた性質や才能を鍛えて練り上げること。「人格を―する」「吾人の性情を瞬刻に―して/草枕(漱石)」
陶冶する
とうや【陶冶する】
cultivate;→英和
train.→英和
人格の陶冶 character building.
陶冶性
とうやせい タウ― [0] 【陶冶性】
人間の性質が教育によって変えられる可能性。教育可能性。
陶化
とうか タウクワ [0] 【陶化】 (名)スル
人を感化し教え導くこと。教化すること。陶冶(トウヤ)。
陶唐氏
とうとうし タウタウ― 【陶唐氏】
〔初め唐侯に封ぜられ,のち天子となって陶に都したことから〕
尭(ギヨウ)の別名。
陶器
とうき【陶器】
earthenware;→英和
china;→英和
pottery.〜製の china;→英和
ceramic.→英和
‖陶器商 a china shop[dealer (人)].陶器製造所 a pottery.
陶器
とうき タウ― [1] 【陶器】
(1)陶磁器のうち,素地(キジ)に吸水性があり光沢のある釉(ウワグスリ)を施したもの。粗陶器と,磁器に近い精陶器がある。
→磁器
(2)焼き物。せともの。
陶器
すえき スヱ― [2] 【須恵器・陶器】
古墳時代中期から平安時代にかけて作られた土器。轆轤(ロクロ)成形し,登り窯(ガマ)で高温焼成した比較的硬質な灰黒色の土器。主に朝鮮からの渡来人が製作。祝部(イワイベ)土器。
須恵器[図]
陶土
とうど タウ― [1] 【陶土】
一般に陶磁器の原料となる粘土の総称。元来は陶磁器の原料となるカオリンの別名であった。陶石。白土。
陶土
とうど【陶土】
potter's clay.
陶坏
すえつき スヱ― [0] 【陶坏】
陶器の坏。
陶山
すやま 【陶山】
姓氏の一。
陶山鈍翁
すやまどんおう 【陶山鈍翁】
(1657-1732) 江戸中期の儒者。通称,庄右衛門,別号,訥庵。対馬(ツシマ)藩の儒医の子として生まれ,木下順庵に学ぶ。対馬藩の農業振興に尽力。著「老農類語」「水利問答」など。
陶工
とうこう タウ― [0] 【陶工】
陶器を製作する人。焼き物師。
陶工
とうこう【陶工】
a potter;→英和
a ceramist.→英和
陶工
すえつくり スヱ― [3] 【陶工】
陶器の製造を業とする人。
陶弘景
とうこうけい タウ― 【陶弘景】
(456-536) 中国,南朝斉・梁(リヨウ)の道家。号は隠居また華陽隠居。書に長じ,本草に精通。「真誥」「登真隠訣」など道書のほか「本草経集注」を著す。
陶房
とうぼう タウバウ [0] 【陶房】
陶磁器を作る仕事場。
陶晴賢
すえはるかた スヱ― 【陶晴賢】
(1521-1555) 室町末期の武将。初名,隆房。主君大内義隆にそむいて自刃に至らしめ,その領国を掌握。厳島の戦いで毛利元就に敗れて自害。
陶朱
とうしゅ タウ― 【陶朱】
范蠡(ハンレイ)の別名。官を退いてのち山東の陶に住み朱公と称したのでいう。
陶枕
とうちん タウ― [0] 【陶枕】
陶磁製のまくら。夏に用いる。
陶棺
とうかん タウクワン [0] 【陶棺】
陶製の棺。日本では古墳時代に用いられ,円筒状の脚をもつ箱形の本体と,屋根形の蓋(フタ)からなる。
陶歯
とうし タウ― [0] 【陶歯】
陶材で作られている人工歯。
陶淵明
とうえんめい タウ― 【陶淵明】
(365-427) 中国,東晋・宋の詩人。名は潜,字(アザナ)は元亮・淵明。五柳先生と号した。役人生活の束縛を嫌って彭沢県県令を最後に「帰去来辞」を賦して辞任し,以後,故郷に帰って酒と菊を愛し,自適の生活を送った。その詩文は,平淡で自然な表現を特徴とし,古来日本でも愛好された。散文「五柳先生伝」「桃花源記」など。
陶潜
とうせん タウ― 【陶潜】
⇒陶淵明(トウエンメイ)
陶然
とうぜん タウ― [0] 【陶然】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)酒に気持ちよく酔うさま。「―たる微酔に早や瞼も重たげに/あめりか物語(荷風)」
(2)(酔ったように)うっとりとするさま。「名演奏に―として聞きほれる」
陶然とする
とうぜん【陶然とする】
get mellow[tipsy](酔って);be fascinated <by music> .
陶片追放
とうへんついほう タウヘンツイハウ [5] 【陶片追放】
⇒オストラシズム
陶物
すえもの スヱ― [2][0] 【陶物】
やきもの。陶器。
陶物作り
すえものづくり スヱ― [5] 【陶物作り】
陶器を作ること。また,その人。すえつくり。
陶物師
すえものし スヱ― [4] 【陶物師】
陶器の製作を職業とする人。陶工。
陶犬瓦鶏
とうけんがけい タウケングワケイ [0] 【陶犬瓦鶏】
〔金楼子(立言上)〕
焼き物の犬と素焼きの鶏の意。外観が優れているばかりで役に立たぬもののたとえ。
陶瓦
とうが タウグワ [1] 【陶瓦】
(1)陶器と瓦(カワラ)。やきもの。
(2)釉(ウワグスリ)をかけた瓦。
陶瓶
とうへい タウ― [0] 【陶瓶】
陶製の瓶(ヘイ)。
陶画
とうが タウグワ [0] 【陶画】
陶器に描いた絵画。
陶盤
すえざら スヱ― [0] 【陶盤】
陶器の皿。
陶石
とうせき タウ― [0] 【陶石】
⇒陶土(トウド)
陶砂
どうさ ダウ― [0][1] 【礬水・陶砂】
膠(ニカワ)とミョウバンを溶かした水。紙などに引いて,墨・インク・絵の具のにじみ止めとする。
陶硯
とうけん タウ― [0] 【陶硯】
陶製のすずり。
陶磁器
とうじき タウ― [3] 【陶磁器】
粘土に長石・石英などの粉末を混ぜて練り固め,成形・乾燥・焼成した製品の総称。素地(キジ)の状態,焼成温度などによって土器・陶器・炻器(セツキ)・磁器に分けられ,後者ほど焼成温度が高い。
陶磁器
とうじき【陶磁器】
pottery;ceramics.→英和
陶窯
とうよう タウエウ [0] 【陶窯】
陶磁器を焼くかま。
陶窯
すえがま スヱ― [0] 【陶窯】
陶器を焼くかま。
陶管
とうかん タウクワン [0] 【陶管】
釉薬(ウワグスリ)を施した土管。
陶芸
とうげい タウ― [0] 【陶芸】
陶磁器を作る技芸・工芸。「―家」
陶芸
とうげい【陶芸】
ceramics;→英和
ceramic art.陶芸家 a ceramist;→英和
a ceramic artist.
陶行知
とうこうち タウカウチ 【陶行知】
(1891-1946) 中国の教育者。米国に留学,デューイに師事。農村改造をめざして教員養成に尽力。生産教育の実験,戦災孤児の学校づくりに努めた。
陶製
とうせい タウ― [0] 【陶製】
陶磁器で作ってあること。
陶製の
とうせい【陶製の】
earthen;→英和
ceramic.→英和
陶部
すえつくりべ スヱ― [5] 【陶部】
大化の改新以前,渡来人を中心として須恵器を製造して朝廷に貢上した技術者集団。すえべ。
陶酔
とうすい タウ― [0] 【陶酔】 (名)スル
(1)気持ちよく酔うこと。
(2)うっとりとして,その境地にひたること。「名演奏に―する」
陶酔する
とうすい【陶酔する】
be intoxicated <with> ;be fascinated <by> .‖自己陶酔 self-complacency.
陶酔境
とうすいきょう タウ―キヤウ [0] 【陶酔境】
ほどよく酒に酔ったときや,うっとりするほど美しいものに接したときなどの我を忘れた境地。
陶額
とうがく タウ― [0] 【陶額】
陶画を額縁に入れたもの。
陸
ろく [0] 【陸・碌】 (名・形動)[文]ナリ
(1)下に打ち消しの語を伴って,物事の正常でないこと,まともでないこと,満足できる状態でないこと,また,そのさまを表す。
(ア)(「ろくな」の形で)大した(…ない)。まともな(…ない)。「―な人間でない」「子供に―なこともしてやれない」
(イ)(「ろくに」の形で)十分に(…ない)。満足に(…ない)。「―に手紙も書けない」「―に休む暇もない」
(2)地面などが水平なこと。平坦なこと。また,そのさま。「岩角を―にならして柱立て/大句数」
(3)きちんとしている・こと(さま)。「此のかけ物も―にかけてもらひたい/狂言・乳切木」
(4)気分がくつろいでいる・こと(さま)。「さあ,―にゆるりとゐやと/浄瑠璃・重井筒(中)」
〔「ろく」は「陸」の呉音。水平なさまをいうのが原義。「碌」は当て字〕
陸
くぬが 【陸】
〔「くにが(国処)」の転〕
陸(リク)。くにが。くが。
⇔うみが
「其れ園(ソノ)・池・水・―の利(クホサ)/日本書紀(孝徳訓)」
陸
ろく [2] 【六・陸】
(1)数の名。五より一つ多い数。む。むつ。むっつ。りく。
(2)六番目。
〔「陸」は大字として用いる〕
陸
くが 【陸】
姓氏の一。
陸
くが [1] 【陸】
りく。陸地。おか。くにが。くぬが。「我を―に厄(タシナ)め,また我を海に厄むや/日本書紀(神武訓)」
陸
りく【陸】
(the) land;→英和
the shore (岸).→英和
〜を行く go by land.〜を離れる set out to sea (船が).〜に上がる land;go ashore.
陸
りく [0][2] 【陸】
地球の表面で,水におおわれていない部分。地球表面積の約四分の一。岩石と土壌から成る。おか。くが。陸地。「―に上がる」
⇔海
陸
おか ヲカ [0] 【陸】
(1)水におおわれていない土地。りく。「―に上がる」
(2)硯(スズリ)の,墨をする部分。
⇔池
(3)風呂場で体を洗う場所。流し場。
陸すっぽ
ろくすっぽ [0] 【陸すっぽ・碌すっぽ】 (副)
〔「ろくすっぽう」とも〕
下に打ち消しの語を伴って,物事を満足にはなしとげないさまを表す。十分には。ろくに。「―読みもしないで批評している」
陸そっぽう
ろくそっぽう [0] 【陸そっぽう・碌そっぽう】
■一■ (形動)
下に打ち消しの語を伴って,物事の程度が十分でないさま,満足な状態でないさまを表す。「どうで―な事はねえ筈だ/滑稽本・浮世風呂 2」「王子(=地名)の道も―にやあ知るめえ/滑稽本・浮世床(初)」
■二■ (副)
{■一■}に同じ。ろくすっぽ。「―およぎもしらねえで/西洋道中膝栗毛(魯文)」
陸で
おか【陸で】
on land.⇒陸(りく).
陸でなし
ろくでなし [0] 【陸でなし・碌でなし】
なんの役にも立たない者。のらくら者。「この―め」
陸でもない
ろくでもな・い [5] 【陸でもない・碌でもない】 (連語)
なんのねうちもない。つまらない。「―・い男に夢中になる」
陸な
ろくな [0] 【陸な・碌な】
〔形容動詞「ろく」の連体形〕
⇒ろく(陸・碌)
陸に
ろくに [0] 【陸に・碌に】
〔形容動詞「ろく」の連用形〕
⇒ろく(陸・碌)
陸の孤島
りくのことう 【陸の孤島】
交通の便がきわめて悪く,都市から遠く離れて孤立した場所。
陸ぶら
おかぶら ヲカ― 【岡ぶら・陸ぶら】
江戸深川の遊郭へ行くのに,舟を利用せず陸路で行くこと。「道のかきがら踏わけて,―ながらこの里の/人情本・辰巳園(後)」
陸上
りくじょう [0] 【陸上】
(1)陸地の上。
(2)「陸上競技」の略。
陸上げ
りくあげ [0] 【陸揚げ・陸上げ】 (名)スル
船で運んできた荷物を陸にあげること。「積荷を―する」
陸上で
りくじょう【陸上で】
on land[shore];ashore.→英和
‖陸上競技 field and track events;athletic sports.陸上自衛隊 the Ground Self Defense Force.陸上輸送 land transport[ <米> transportation].
陸上機
りくじょうき [3] 【陸上機】
地上で離着陸する飛行機。陸上飛行機。
陸上無線技術士
りくじょうむせんぎじゅつし [10] 【陸上無線技術士】
陸上にある無線設備の技術操作を行う免許を有する者。旧称,無線技術士。
陸上競技
りくじょうきょうぎ [5] 【陸上競技】
陸上で行われる運動競技のうち,主として,走・跳・投の基本動作からなる競技の総称。トラック競技・フィールド競技・競歩・マラソンなど。
陸上自衛隊
りくじょうじえいたい [0] 【陸上自衛隊】
自衛隊の一。主に陸上で行動することを任務とする。1954年(昭和29)保安隊を改編して設置。陸上幕僚監部・方面隊・長官直轄部隊のほか学校や補給処などからなる。
陸中
りくちゅう 【陸中】
旧国名の一。1868年(明治1)陸奥(ムツ)国を分割して設置。岩手県の大部分と秋田県の一部にあたる。
陸中海岸国立公園
りくちゅうかいがんこくりつこうえん 【陸中海岸国立公園】
岩手県北部から宮城県北部の気仙沼湾に至る海岸部を占める国立公園。北半は隆起海岸,南半はリアス式海岸の景観で知られる。
陸九淵
りくきゅうえん 【陸九淵】
(1139-1192) 中国,南宋の儒学者。字(アザナ)は子静,号は象山(シヨウザン)。主観的心よりも客観的理を重んじる朱熹(シユキ)の性即理説に対し,自己の心の主体性を尊重し信頼する心即理説を唱えた。この説は,王陽明によって継承された。
→陸王学派
陸佐
りくさ【陸佐】
[陸上自衛隊]一等陸佐 a colonel.→英和
二等陸佐 a lieutenant colonel.三等陸佐 a major.→英和
陸佐
りくさ [1] 【陸佐】
陸上自衛隊の自衛官の階級名。陸将補の下,陸尉の上。一・二・三等に分かれる。
陸兵
りくへい [0] 【陸兵】
陸軍の兵隊。陸上部隊の兵隊。
陸前
りくぜん 【陸前】
旧国名の一。1868年(明治1)陸奥(ムツ)国を分轄して設置。宮城県の大部分と岩手県の一部に相当。
陸前浜街道
りくぜんはまかいどう 【陸前浜街道】
⇒浜街道(ハマカイドウ)
陸前高田
りくぜんたかた 【陸前高田】
岩手県南東部,太平洋に臨む市。農林業,魚介類の養殖や漁業基地として発展。高田松原は三陸海岸の海水浴場。
陸半球
りくはんきゅう [3] 【陸半球】
水陸分布によって地球を二分する場合,陸地の占める面積が最大になるように区分された半球。その極はフランスのナント付近になる。陸・水の面積比は四七対五三。
⇔水半球
陸図
りくず [0] 【陸図】
「地形図」に同じ。
陸圏
りくけん [0] 【陸圏】
地球表面の陸地の部分。地殻のうち,水におおわれていない範囲。りっけん。
陸圏
りっけん リク― [0] 【陸圏】
⇒りくけん(陸圏)
陸地
くがち [0][2] 【陸地】
りくち。「且つ彼等は―にのみ遊ぶを以て満足せず/狐の裁判(勤)」
陸地
りくち【陸地】
⇒陸.
陸地
ろくじ 【陸地】
(1)「りくち(陸地)」に同じ。「この御船の―に着くべきやうもなし/謡曲・船弁慶」
(2)平らな土地。「心には―を歩むと思へ共/浄瑠璃・反魂香」
陸地
りくち [0] 【陸地】
地球の表面で,水におおわれていない部分。りく。おか。
陸地棉
りくちめん [3] 【陸地棉】
ワタの一品種。中南米原産。世界のワタ作付面積の約70パーセントを占める。綿毛は長く,種子から脱落しやすい。
陸地測量標
りくちそくりょうひょう [0] 【陸地測量標】
陸地測量の基準点に設置する標識。三角点標石・水準点標石・覘標(テンピヨウ)・測旗などがある。
陸地測量部
りくちそくりょうぶ [6] 【陸地測量部】
旧陸軍参謀本部に属し,陸地測量・地図の作成など測量に関する事務を取り扱った機関。戦後,建設省に移管。現在は国土地理院となる。
陸士
りくし [1] 【陸士】
(1)陸上自衛隊の自衛官の階級の一。陸曹の下で,陸士長・一・二・三等に分かれる。
(2)陸軍士官学校の略。
陸奥
みちのく 【陸奥】
〔「みちのおく」の転〕
陸前・陸中・陸奥(ムツ)・磐城・岩代の奥州五国の古名。ほぼ現在の東北地方に相当する。みちのくた。「―の真野の草原(カヤハラ)遠けども/万葉 396」
陸奥
みちのくに 【陸奥】
「みちのく(陸奥)」に同じ。「昔,をとこ,―にすずろに行きいたりにけり/伊勢 14」
陸奥
むつ 【陸奥】
(1)旧国名の一。青森・岩手・宮城・福島の各県の全域と秋田県の一部にあたる。1868年(明治1)磐城・岩代・陸前・陸中・陸奥に分ける。このときの陸奥は青森県全域と岩手県の一部にあたる。
(2)「みちのく(陸奥)」に同じ。
(3)旧日本海軍の戦艦。長門の同型艦。1921年(大正10)竣工。主砲四〇センチ砲八門。43年(昭和18)6月,呉軍港外に繋留中,火薬庫の爆発により沈没。
陸奥
むつ 【陸奥】
姓氏の一。
陸奥宗光
むつむねみつ 【陸奥宗光】
(1844-1897) 政治家。紀州藩家老伊達千広の六男。脱藩して海援隊に加わり,維新後,地租改正事業を立案。伊藤博文内閣の外相として条約改正を実現。下関条約では全権となった。著「蹇蹇録(ケンケンロク)」
陸奥湾
むつわん 【陸奥湾】
青森県,下北半島と津軽半島とに抱かれる湾。大湊湾・野辺地湾・青森湾の支湾に分かれる。
陸奥紙
みちのくがみ [4] 【陸奥紙】
陸奥産の檀紙(ダンシ)。また,檀紙の別名。上質の楮(コウゾ)紙ともいう。みちのくにがみ。
陸奥紙
みちのくにがみ 【陸奥紙】
「みちのくがみ(陸奥紙)」に同じ。
陸奥話記
むつわき 【陸奥話記】
軍記物語。一巻。作者未詳。前九年の役(1051-1062)後まもなくの成立か。前九年の役の経過を資料をもとに和風の漢文体で記す。「将門記」とともに軍記物語の先駆とされる。陸奥物語。みちのくばなし。
陸宿借
おかやどかり ヲカ― [3] 【陸宿借】
陸生のヤドカリ。甲長35ミリメートル内外で,巻貝の殻に入って生活する。陸上にすむが海で産卵し,幼生は海で育つ。三宅島以南,小笠原・沖縄などに分布。愛玩用として飼育される。
陸封
りくふう [0] 【陸封】 (名)スル
海産動物が地形的に海から切り離された湖沼などに封じこめられ,そこで淡水動物として世代を繰り返すこと。甲殻類アミの仲間のイサザアミなど。また,降海する性質の魚が,環境の変化などのために湖沼・河川に閉じこめられ,そこで繁殖するようになる現象をもさす。ヒメマス・ヤマメ,琵琶湖・池田湖などのコアユはその例。
陸封型
りくふうがた [0] 【陸封型】
魚類の生態型の一。一生を淡水域で生活するもの。ヒメマスはベニザケの,ヤマメはサクラマスの陸封型である。
→降海型
陸将
りくしょう [0] 【陸将】
陸上自衛隊の自衛官の階級名。陸将補・陸佐以下の上に立つ最高の位。
陸将
りくしょう【陸将】
[陸上自衛隊]a general;→英和
a lieutenant general.陸将補 a major general.
陸尉
りくい【陸尉】
[陸上自衛隊]一等陸尉 a captain.→英和
二等陸尉 a first lieutenant.三等陸尉 a second lieutenant.
陸尉
りくい [1] 【陸尉】
陸上自衛隊の自衛官の階級名。陸佐の下,准陸尉の上。一・二・三等に分かれる。
陸尺
ろくしゃく [4] 【六尺・陸尺】
〔「力者(リヨクシヤ)」の変化という〕
(1)近世,輿(コシ)や駕籠(カゴ)をかついだ人足。駕籠舁(カゴカキ)。「身ども駕の―が八人/滑稽本・膝栗毛 3」
(2)江戸城中において,走り使い・水汲みなどをつとめた下男。
(3)町方の家で雑用に使われる者。下男。下僕。「京にて乗物をかき,或は,庭にて働く男を,―とはなど云ふならん/咄本・醒睡笑」
陸屋根
ろくやね [0] 【陸屋根】
勾配(コウバイ)のきわめてゆるやかな,ほぼ水平に近い屋根。りくやね。
陸屋根
りくやね [0] 【陸屋根】
⇒ろくやね(陸屋根)
陸島
りくとう [0] 【陸島】
大陸の近くにあり地質的に大陸の一部と考えられる島。グレートブリテン島・アイルランド島やニュージーランドの北島・南島など。大陸島。
→洋島
陸平貝塚
おかだいらかいづか ヲカダヒラカヒヅカ 【陸平貝塚】
茨城県稲敷郡美浦村にある縄文中・後期の貝塚。1879年(明治12)日本人による最初の発掘がなされた。
陸影
りくえい [0] 【陸影】
海上のはるか遠くから見える陸地。
陸成層
りくせいそう [3] 【陸成層】
陸上に堆積した地層の総称。砂漠・氷河・河川・湖沼・湿原・洞穴などの堆積物,火山砕屑物などがある。
陸戦
りくせん [0] 【陸戦】
陸上での戦闘。
陸戦
りくせん【陸戦】
a battle on land.
陸戦隊
りくせんたい [0] 【陸戦隊】
「海軍陸戦隊」の略称。
陸掘り
おかぼり ヲカ― [0] 【陸掘り】
⇒露天掘(ロテンボ)り
陸探微
りくたんび 【陸探微】
中国,南北朝時代の宋の画家。一筆画による人物画をよくし,顧愷之(コガイシ)・張僧繇(チヨウソウヨウ)とともに六朝三大家の一人と称される。生没年未詳。
陸揚げ
りくあげ [0] 【陸揚げ・陸上げ】 (名)スル
船で運んできた荷物を陸にあげること。「積荷を―する」
陸揚げする
りくあげ【陸揚げする】
land;→英和
[船荷を]unload;→英和
discharge.→英和
陸揚げ桟橋
りくあげさんばし [5] 【陸揚げ桟橋】
陸揚げのために設けた桟橋。
陸援隊
りくえんたい リクヱン― 【陸援隊】
1867年土佐藩の中岡慎太郎が京都で組織した軍隊。討幕のため,土佐藩の経済援助を受けて諸藩出身の浪士を集め組織的訓練を行なった。
陸放翁
りくほうおう 【陸放翁】
⇒陸游(リクユウ)
陸曹
りくそう [0] 【陸曹】
陸上自衛隊の自衛官の階級名。准陸尉の下,陸士の上。曹長・一・二・三等に分かれる。
陸梁
りくりょう [0] 【陸梁】 (名)スル
ほしいままにあばれまわること。跳梁。「小人匹夫単(ヒト)り時を得顔に―跋扈(バツコ)しとる/くれの廿八日(魯庵)」
陸梁
ろくばり [0] 【陸梁】
小屋組の最下部にある梁。小屋梁。
陸棚
りくだな [0] 【陸棚】
大陸棚。りくほう。
陸棚
りくほう [0] 【陸棚】
⇒大陸棚(タイリクダナ)
陸棲
りくせい [0] 【陸生・陸棲】 (名)スル
陸地に生じること。陸上で生活すること。
→水生
陸棲の
りくせい【陸棲の】
《動》terrestrial;→英和
living on land.陸棲動物 a land animal.
陸標
りくひょう【陸標】
a landmark (航海の).→英和
陸橋
りっきょう リクケウ [0] 【陸橋】
(1)陸地のくぼみや線路・道路の上などを渡るために設けられた橋。りくばし。
(2)大陸や島がつながり,生物の行き来ができる細長い陸地。南北アメリカ大陸をつなぐパナマ地峡がその例。
陸橋
りくきょう 【陸橋】
⇒りっきょう(陸橋)
陸橋
りっきょう【陸橋】
a viaduct (高架の).→英和
⇒歩道(橋).
陸機
りくき 【陸機】
(261-303) 中国,晋(シン)の詩人。呉の人。字(アザナ)は七衡。文学論「文賦(ブンノフ)」で唯美主義を唱え,対句などの修辞に優れた詩を残す。
陸水
りくすい [0] 【陸水】
地球上にある水のうち,海水を除いた水。湖沼水・河川水・地下水・雪氷など。蒸発・流動を繰り返し,地球上を循環する。
陸水学
りくすいがく [3] 【陸水学】
陸水を研究する科学。水文(スイモン)学と表裏の関係にあるが,淡水生物に関する領域にも及ぶ。物質生産・食物網・エネルギー移動など生態系の研究も行う。
→湖沼学
陸沈
りくちん [0] 【陸沈】 (名)スル
〔「世説新語(軽詆)」〕
国が滅亡すること。「天子の命に背き日本国を―せしむるものなり/日本開化小史(卯吉)」
陸海
りくかい [1][3] 【陸海】
(1)陸と海。
(2)陸軍と海軍。「―軍」
陸海空
りくかいくう [3] 【陸海空】
(1)陸と海と空。「―を制する」
(2)陸軍と海軍と空軍。
陸海空軍
りくかいくうぐん【陸海空軍】
the army,navy,and air forces.
陸海苔
おかのり ヲカ― [0] 【陸海苔】
フユアオイの変種。葉に縮緬(チリメン)状のしわがあり,干した葉をあぶって海苔のようにして食べる。
陸游
りくゆう 【陸游】
(1125-1210) 中国,南宋の詩人。字(アザナ)は務観,号は放翁。北方の女真族王朝金に対して熱烈な抗戦論を唱えた憂国詩人であるとともに,自然や田園生活をこまやかな愛情をもってうたった田園詩人でもあった。南宋最大の詩人と称される。詩は「剣南詩稿」に,散文は「渭南(イナン)文集」に収められている。
陸湯
おかゆ ヲカ― [0] 【陸湯】
銭湯などで,湯ぶねの湯のほかに備えてあるきれいな湯。あがり湯に用いる。
陸物
おかもの ヲカ― [0] 【陸物】
畑でできる穀物。粟(アワ)・稗(ヒエ)・麦・豆などの雑穀を,水田に作る稲に対していう。
陸王学派
りくおうがくは リクワウ― 【陸王学派】
南宋の陸九淵と明の王陽明の学問傾向を受け継ぐ学派。陸九淵が主知主義的な朱熹(シユキ)の格物窮理を批判して心即理を説いたのを,王陽明が尊重して,主体的実践を重視する陽明学を築いたので,両者が並称される。
→陽明学
陸生
りくせい [0] 【陸生・陸棲】 (名)スル
陸地に生じること。陸上で生活すること。
→水生
陸生動物
りくせいどうぶつ [5] 【陸生動物】
陸上で生活する動物。空気呼吸・体表の保護・体の支持と運動など,陸上生活に適応した機構が発達している。
陸生植物
りくせいしょくぶつ [6] 【陸生植物】
陸上に生育する植物。
陸産
りくさん [0] 【陸産】
陸上で産すること。また,そのもの。
→海産
→水産
陸産物
りくさんぶつ [3] 【陸産物】
陸上に産する物,およびその加工製品。陸産。
→海産物
→水産物
陸田
りくでん [0] 【陸田】
(1)はたけ。特に律令制下,粟(アワ)・麦・豆などの雑穀耕作を行なった土地をいう。班田収授の対象とされた。白田。
⇔水田
(2)ポンプで水を汲み上げて稲作を行う畑。第二次大戦後,関東地方中南部で普及した。
陸相
りくしょう [0] 【陸相】
陸軍大臣。
陸秀夫
りくしゅうふ 【陸秀夫】
(1236-1279) 中国,南宋末の政治家。字(アザナ)は君実。1276年元軍に抗して張世傑らと端宗を擁立。端宗の死後,崖山(ガイサン)の戦いに敗れ,幼い昺(ヘイ)帝を背負って海に投じた。忠臣として知られる。
陸稲
りくとう [0] 【陸稲】
「おかぼ」に同じ。
⇔水稲
陸稲
おかぼ【陸稲】
an upland rice plant.
陸稲
おかぼ ヲカ― [0] 【陸稲】
〔陸の穂の意〕
畑に栽培される稲。りくとう。[季]秋。
陸稲
りくとう【陸稲】
⇒陸稲(おかぼ).
陸続
りくぞく [0] 【陸続】 (ト|タル)[文]形動タリ
あとからあとからと絶えないで続くこと。「同志が―と集まる」
陸続き
りくつづき [3] 【陸続き】
陸でつながっていること。間に海や大河などの隔てがなく続いていること。地続き。「日本は古く大陸と―であった」
陸繋島
りくけいとう [0] 【陸繋島】
砂州の発達によって陸続きになった島。潮岬(和歌山県)・志賀島(シカノシマ)(福岡県)・江ノ島(神奈川県)など。
陸繋砂州
りくけいさす [5] 【陸繋砂州】
陸地と島とを連結する砂州。海ノ中道(福岡県)など。トンボロ。
陸羯南
くがかつなん 【陸羯南】
(1857-1907) 新聞記者。名は実。津軽藩出身。新聞「日本」を創刊し,国民主義の立場で政府批判の政治論説に健筆をふるった。著「羯南文集」「近事政論考」など。
陸羽
りくう 【陸羽】
(?-804) 中国,唐の文人。別名,疾。号,桑苧翁(ソウチヨオウ)。茶を好み「茶経」を著す。茶祖・茶神として仰がれる。
陸羽東線
りくうとうせん 【陸羽東線】
JR 東日本の鉄道線。宮城県小牛田(コゴタ)・古川・山形県新庄間,94.1キロメートル。奥羽山脈を横断し,沿線に鳴子・瀬見温泉がある。
陸羽西線
りくうさいせん 【陸羽西線】
JR 東日本の鉄道線。山形県新庄・余目(アマルメ)間,43.0キロメートル。最上川流域を走り,新庄盆地と庄内平野を結ぶ。
陸自
りくじ [0] 【陸自】
陸上自衛隊の略。
陸苗代
おかなわしろ ヲカナハシロ [3] 【陸苗代】
畑や水を張っていない田につくられた苗代。りくなわしろ。
⇔水苗代
陸蒸気
おかじょうき ヲカ― [3] 【陸蒸気】
〔明治初期の語。蒸気船に対して,陸を行くところから〕
汽車の通称。
陸行
りっこう リクカウ [0] 【陸行】 (名)スル
陸路を行くこと。りくこう。
陸行
りくこう [0] 【陸行】 (名)スル
⇒りっこう(陸行)
陸象山
りくしょうざん 【陸象山】
⇒陸九淵(リクキユウエン)
陸賈
りくか 【陸賈】
中国,前漢の政治家。楚(ソ)の人。高祖劉邦に仕え,全国統一に活躍。秦漢興亡を述べた「新語」などの著がある。生没年未詳。
陸路
くがじ [0][2] 【陸路】
陸上を通る道。りくろ。
⇔海路(ウミジ)
「城を構へて船路・―を支へんとす/太平記 16」
陸路
りくろ [1] 【陸路】
陸上のみち。また,陸上の交通機関で旅をすること。「―をとる」「―パリに着く」
→海路
→空路
陸路で
りくろ【陸路で】
<go to Kobe> by land; <travel> overland <to Kobe> .→英和
陸軍
りくぐん【陸軍】
the army.→英和
〜の army;military.→英和
〜にはいる enter[enlist in]the army.→英和
〜に勤めている serve[be]in the army.→英和
‖陸軍士官 an army officer.陸軍省 <米> the Department of the Army.
陸軍
りくぐん [2] 【陸軍】
陸上戦闘を主任務とする軍隊およびその軍備の総称。日本では第二次大戦まで存在したが,新憲法発布とともに廃止。
陸軍パンフレット
りくぐんパンフレット 【陸軍―】
1934年(昭和9)10月,陸軍省新聞班が刊行した小冊子「国防の本義とその強化の提唱」のこと。書き出しの「たたかいは創造の父,文化の母である」で知られる。
陸軍中野学校
りくぐんなかのがっこう 【陸軍中野学校】
東京の中野にあった旧日本陸軍の秘密戦要員養成所。1938年(昭和13)発足。幹部候補生を学生の主体とする。敗戦により消滅。
陸軍士官学校
りくぐんしかんがっこう [2][4] 【陸軍士官学校】
陸軍将校養成のための主要教育機関。1874年(明治7)設置。1945年(昭和20)廃止。陸士。
陸軍大学校
りくぐんだいがっこう 【陸軍大学校】
高次の軍事研究と参謀将校の養成を目的として設置された教育機関。1883年(明治16)開校。1945年(昭和20)廃止。
陸軍大臣
りくぐんだいじん [5] 【陸軍大臣】
旧陸軍省の長である大臣。陸軍行政を管理し,陸軍の軍人軍属を統督し,所轄諸部を監督した。陸相。
陸軍奉行
りくぐんぶぎょう [5] 【陸軍奉行】
江戸幕府の職名の一。陸軍総裁の支配下にあって幕府陸軍を指揮・統轄する若年寄格の武官。1862年設置,68年廃止。
陸軍幼年学校
りくぐんようねんがっこう [2][5] 【陸軍幼年学校】
陸軍士官学校入学をめざす少年(中学1,2年修了の者)を教育した学校。1869年(明治2)に設けられた陸軍兵学寮幼年学舎が前身。96年には仙台・東京・名古屋・大阪・広島・熊本に置かれた。1945年廃止。
陸軍病院
りくぐんびょういん [5] 【陸軍病院】
旧日本陸軍で,部隊所在地などに設けられた,傷病兵の看護・治療のための病院。衛戍(エイジユ)病院の改称。
陸軍省
りくぐんしょう [3] 【陸軍省】
明治憲法下における内閣の省の一。陸軍全般の軍政事務をつかさどった。1872年(明治5)設置,1945年(昭和20)廃止。
陸軍総裁
りくぐんそうさい [5] 【陸軍総裁】
江戸幕府の職名。陸軍奉行の上位で幕府陸軍を総轄。1862年設置されたが,まもなく廃止。徳川慶喜の軍制改革により復活したが,68年廃止。
陸軍記念日
りくぐんきねんび [6] 【陸軍記念日】
日露戦争における奉天会戦の勝利を記念して設けられた記念日。三月一〇日。1946年(昭和21)廃止。
陸軍造兵廠
りくぐんぞうへいしょう 【陸軍造兵廠】
陸軍直属の軍事工場。1923年(大正12)従来の砲兵工廠を改称して成立し,海軍工廠とともに官営軍事工業の中心となった。
陸軟風
りくなんぷう [3] 【陸軟風】
「陸風(リクフウ)」に同じ。
⇔海軟風
陸迫持
ろくせりもち [3] 【陸迫持】
水平に作った迫持。
陸送
りくそう [0] 【陸送】 (名)スル
(1)陸上を輸送すること。
(2)未登録の車を運転して,注文主などの所まで運ぶこと。
陸運
りくうん【陸運】
transportation by land.陸運会社 a land transportation company.
陸運
りくうん [0] 【陸運】
陸上の輸送機関によって旅客・貨物などを運ぶこと。陸上運輸。
→海運
→水運
陸釣
おかづり ヲカ― [0] 【陸釣(り)】
(1)船を使わずに,海岸や川岸など陸から釣りをすること。
(2)俗に,女をあさること。
(3)たいこ持ちなどが屋外で客引きをすること。「川端歩行野幇間(ノダイコ)の―は/滑稽本・八笑人」
陸釣り
おかづり ヲカ― [0] 【陸釣(り)】
(1)船を使わずに,海岸や川岸など陸から釣りをすること。
(2)俗に,女をあさること。
(3)たいこ持ちなどが屋外で客引きをすること。「川端歩行野幇間(ノダイコ)の―は/滑稽本・八笑人」
陸陸
ろくろく [0] 【陸陸・碌碌】
〔「碌碌」は当て字〕
■一■ (副)
(下に打ち消しの語を伴って)十分には。ろくに。ろくすっぽ。「―勉強もしないで試験を受けた」「―挨拶もできない」
■二■ (形動)
十分に満足できるさま。「せめて三日は―に寝物語もあれかしと/浄瑠璃・重井筒(上)」
陸離
りくり [1] 【陸離】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)光が入り乱れて美しくかがやくさま。「光彩―」「麗しい七色が―と染出される/青春(風葉)」
(2)複雑に入りまじるさま。
陸風
りくふう [0] 【陸風】
夜間,陸から海へ向かって吹く風。陸軟風。りくかぜ。
⇔海風
陸風
りくかぜ [0] 【陸風】
「りくふう(陸風)」に同じ。
⇔海風
陸鳥
りくどり [2] 【陸鳥】
鳥のうち,主に森林や草地など,陸上を主な生息環境として生活しているもの。
陸鹿尾菜
おかひじき ヲカ― [3] 【陸鹿尾菜】
アカザ科の一年草。各地の海岸の砂地に生える。茎は長さ約30センチメートルで,多数の枝を出して地に広がる。葉は肉質で,細い円柱状。若葉をゆでて食べる。ミルナ。
険
けん [1] 【険・嶮】 (名・形動)[文]ナリ
(1)山などがけわしいこと。また,その土地。「箱根の山は天下の―」「―を恃(タノ)む」
(2)むずかしいこと。困難なこと。
(3)(「権」「慳」とも書く)顔の表情や物の言い方に表れる,冷たくきつい感じ。《険》「―のある言い方」
険
けん【険】
a difficult pass (険路).〜のある sharp <eyes,look> .→英和
険し
さが・し 【嶮し・険し】 (形シク)
(1)けわしい。嶮岨(ケンソ)だ。「高くして―・しく,草木生ひず/肥前風土記」
(2)あぶない。「この葛城の神こそ―・しうしおきたれ/源氏(夕顔)」
険しい
けわし・い ケハシイ [3] 【険しい】 (形)[文]シク けは・し
(1)山や坂などの傾斜が急で往来が困難である。「―・い山道」「遠きをわけ―・しきをしのぎつつ/平家 7」
(2)これから先に困難が予想される。「前途は―・い」
(3)怒りなどのために,とげとげしい。かどだっている。「―・い表情」「―・い声」
(4)荒々しく人を寄せつけない。はげしい。「夜の,気色いとど―・しき風の音に/源氏(総角)」
(5)あわただしい。せわしい。「女―・しく走り来て/浮世草子・胸算用 5」
[派生] ――さ(名)
険しい
けわしい【険しい】
(1) steep.→英和
(2) severe;→英和
grim (顔付).→英和
(3) sharp;→英和
angry (声など).→英和
険句
けんく [0] 【険句】
難解な文句。
険呑
けんのん [0][3] 【剣呑・険難・険呑】 (形動)[文]ナリ
〔「剣難」の転かという〕
あぶないさま。不安なさま。「直ぐ欄(テスリ)の倒れるやうな―なものは出来上らんと思ふがね/酒中日記(独歩)」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――さ(名)
険呑な
けんのん【険呑な】
dangerous;→英和
risky;→英和
unsafe.→英和
険害
けんがい [0] 【険害】 (名・形動)[文]ナリ
心が険悪で人を害する・こと(さま)。「詐妄―なる教法を主張し/明六雑誌 6」
険山
けんざん [1] 【険山】
けわしい山。
険峻
けんしゅん [0] 【険峻・嶮峻】 (名・形動)[文]ナリ
山が高くてけわしい・こと(さま)。そのような場所をもいう。「登り三里道路―なり/日本風景論(重昂)」
険悪
けんあく [0] 【険悪】 (名・形動)[文]ナリ
(1)情勢・雰囲気などが危険をはらんでいること。天候が荒れそうなこと。また,そのさま。「会議は―な様相を呈し始めた」「―な雲行き」
(2)表情などのけわしく恐ろしい・こと(さま)。「―な顔色」
険悪な
けんあく【険悪な】
dangerous;→英和
threatening (天候);→英和
serious (事態・容態).→英和
険所
けんしょ [1] 【険所・嶮所】
けわしい場所。
険相
けんそう [1][0][3] 【険相】 (名・形動)[文]ナリ
けわしく恐ろしい顔つき。また,そのようなさま。「急に―な顔になつて/耽溺(泡鳴)」
険要
けんよう [0] 【険要】 (名・形動)[文]ナリ
地勢がけわしくて,敵を防ぐのに都合のよいこと。また,そのさまやそういう地勢。要害。「―の地」
険路
けんろ [1] 【険路・嶮路】
けわしい道。
険阻
けんそ [1] 【険阻・嶮岨】 (名・形動)[文]ナリ
(1)地勢がけわしいさま。また,その所。「其の両岸は―にして岩石削り立てたる如く/経国美談(竜渓)」
(2)表情や性格がとげとげしい・こと(さま)。「―な顔つき」
険険し
さがさが・し 【険険し】 (形シク)
非常にけわしい。「此の崖は深く―・し/金光明最勝王経(平安初期点)」
険隘
けんあい [0] 【険隘】
けわしく狭い・こと(さま)。「―なる渓谷の間に進入するは/経国美談(竜渓)」
険難
けんなん [0] 【険難・嶮難】 (名・形動)[文]ナリ
(1)地勢がけわしく,歩行が困難なこと。また,その所。
(2)つらく苦しい・こと(さま)。「―な人生を歩む」
険難
けんのん [0][3] 【剣呑・険難・険呑】 (形動)[文]ナリ
〔「剣難」の転かという〕
あぶないさま。不安なさま。「直ぐ欄(テスリ)の倒れるやうな―なものは出来上らんと思ふがね/酒中日記(独歩)」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――さ(名)
陽
よう ヤウ [1] 【陽】
(1)物事の表立ったところ。「陰に―に世話をする」
(2)易学の二元論で,陰に対するもの。天・男・日・昼・動・明・奇数など,積極的・能動的であるとされるもの。
⇔陰
→陰陽
陽に
ように ヤウ― [1] 【陽に】 (副)
おもて立って。表面では。
→陰に
陽の
よう【陽の】
positive.→英和
陽イオン
ようイオン ヤウ― [3] 【陽―】
正の電気を帯びた原子または原子団。カチオン。
⇔陰イオン
陽光
ようこう ヤウクワウ [0] 【陽光】
(1)太陽の光線。日光。「真夏の―」
(2)グロー放電・アーク放電で,中心部に現れる光った部分。電子とイオンのプラズマからなる。光芒。陽光柱。
陽光
ようこう【陽光】
sunshine.→英和
陽刻
ようこく ヤウ― [0] 【陽刻】
文字・模様・画像が浮き出るように彫刻すること。また,そうした彫刻。陽文(ヨウブン)。
⇔陰刻
陽動
ようどう ヤウ― [0] 【陽動】
他人の注意をそらすために,わざと目立つように,本来の目的とは違った動きをすること。「―を行う」
陽動作戦
ようどう【陽動作戦】
a feint operation; <make> a feint.→英和
陽動作戦
ようどうさくせん ヤウ― [5] 【陽動作戦】
敵の判断を狂わせたり注意をそらして戦略を有利に運ぶため,目的と違った行動をわざと敵の目につくように行う作戦。
陽地植物
ようちしょくぶつ ヤウチ― [5] 【陽地植物】
⇒陽生植物(ヨウセイシヨクブツ)
陽報
ようほう ヤウ― [0] 【陽報】
はっきりとあらわれる,よい報い。「陰徳あれば―あり」
陽子
ようし ヤウ― [1] 【陽子】
素粒子の一。記号 p 電荷は正の電気素量,スピン1/2,質量約 1.673×10�²� キログラムで安定。バリオンに属する。中性子とともに核子と呼ばれ,原子核を構成,陽子の数によって元素の種類が決まる。プロトン。
陽子
ようし【陽子】
《理》a proton.→英和
陽当たり
ひあたり [0] 【日当(た)り・陽当(た)り】
日光が当たること。また,その当たり具合。「―のよい家」
陽当り
ひあたり [0] 【日当(た)り・陽当(た)り】
日光が当たること。また,その当たり具合。「―のよい家」
陽徳
ようとく ヤウ― [0] 【陽徳】
(1)易(エキ)で,万物を生長させる宇宙の徳。
(2)世間の人に知られるようにあらわに行う徳行。
⇔陰徳
陽性
ようせい ヤウ― [0] 【陽性】
(1)陽気な性質。積極的な性質。「―の人」
(2)〔化〕 ある物質に特有な呈色反応が起こり,その物質が検出されること。
(3)陽性反応のこと。
(4)〔化〕 原子が他の原子と化学結合するとき,電子を引きつける傾向が弱いこと。電気陰性度が小さいこと。また,原子(団)が陽イオンになる傾向が強いこと。水素や金属元素は陽性元素である。
⇔陰性
陽性の
ようせい【陽性の】
positive;→英和
sanguine (気質が).→英和
〜である prove positive.‖陽性転換 change to positive.陽性反応 positive reaction.
陽性反応
ようせいはんのう ヤウ―オウ [5] 【陽性反応】
感染の有無を知るため,生化学的・細菌学的・血清免疫学的な検査を行なったとき,被検体が反応を示すこと。病気によっては反応が一定の基準以上である場合についていう。陽性。
⇔陰性反応
陽成天皇
ようぜいてんのう ヤウゼイテンワウ 【陽成天皇】
(868-949) 第五七代天皇(在位 876-884)。名は貞明(サダアキラ)。清和天皇第一皇子。九歳で即位。関白藤原基経によって廃位させられた。
陽文
ようぶん ヤウ― [0] 【陽文】
印章・碑などで,文字を浮き彫りにしたもの。陽刻。ようもん。
⇔陰文
陽旋法
ようせんぽう ヤウセンパフ [3] 【陽旋法】
日本の伝統音楽の旋法の一。半音を含まない五音音階。民謡などに多く用いられる。田舎節。陽音階。
⇔陰旋法
陽明学
ようめいがく ヤウメイ― [3] 【陽明学】
中国明代の王陽明およびその学派の新儒教学説。元・明代に官学として重んじられた朱子学の主知主義的理想主義的傾向に対して現実主義的批判を加え,主体的実践を重視した。心が理であるという心即理(シンソクリ),生来の道徳的判断力を発揮せよという致良知(チリヨウチ),認識と実践を一致させよという知行合一(チコウゴウイツ),欲望を肯定する無善無悪などを主要な学説とする。王学。
→心即理
→致良知
→知行合一説
→無善無悪説
→格物
陽明学派
ようめいがくは ヤウメイ― 【陽明学派】
陽明学を尊重し実践した儒学者の総称。正統的で穏健な右派と,過激で狂禅と批判された左派とがある。右派としては,聶豹(ジヨウヒヨウ)など静座的修養法を重んじた主静派(帰寂派)と銭徳洪(セントクコウ)など読書や実践的修養を重んじて良知を発揮しようとした致知派(修証派)がある。左派としては,無善無悪を唱えた王畿(オウキ)や経書の権威を相対化して情欲を肯定した李贄(リシ)などの良知現成派がある。日本では,学派をなさなかったが,中江藤樹・熊沢蕃山・大塩中斎(平八郎)らが陽明学者として挙げられる。
陽明文庫
ようめいぶんこ ヤウメイ― 【陽明文庫】
近衛家が伝えた文書・典籍と美術工芸品を収める文庫。近衛家が携わった朝廷の儀事典礼などの記録・文書類や,平安以降明治までの約一千年間に収集された和漢の典籍数万冊を蔵する。
陽明門
ようめいもん ヤウメイ― 【陽明門】
(1)平安京大内裏の外郭十二門の一。五間三戸で,待賢門の北方にあった。
→大内裏
(2)日光東照宮の中門の一。三間一戸の楼門。入母屋(イリモヤ)造りで四方に軒(ノキ)唐破風(カラハフ)がある。天井画のほか,彫刻・彩色・飾り金具が施されている。日暮(ヒグラシ)門。
陽春
ようしゅん【陽春】
spring.→英和
陽春
ようしゅん ヤウ― [0] 【陽春】
(1)陽気の満ちた春。「―の候」
(2)陰暦正月の称。
陽春白雪
ようしゅんはくせつ ヤウシユン― 【陽春白雪】
中国,楚で最も高尚とされた曲。「―の曲に和する者少なし(=スグレタ人ノ言動ハ凡人ニハ理解サレニクイ)」
陽暦
ようれき ヤウ― [0] 【陽暦】
「太陽暦」に同じ。
⇔陰暦
陽暦
ようれき【陽暦】
the solar calendar.
陽月
ようげつ ヤウ― [1] 【陽月】
陰暦一〇月の異名。
陽極
ようきょく ヤウ― [0] 【陽極】
一対の電極のうち,電位の高い方の電極。正の電極。プラスの電極。電気分解や真空管の場合はアノードに相当する。現在では,電池の場合は,陽極と呼ばずに正極と呼ぶことが多い。
⇔陰極
陽極
ようきょく【陽極】
《電》the positive pole;the anode.→英和
陽極泥
ようきょくでい ヤウ― [4] 【陽極泥】
金属の電解精錬の際,陽極の下にたまってくる泥状の沈殿物。特に銅精錬の場合,この中に金・銀などの貴金属を多く含む。アノード-スライム。
陽極線
ようきょくせん ヤウ― [0][4] 【陽極線】
真空放電の際,陽極から陰極へ向けて流れる高速度の陽イオン流。カナル線。
陽樹
ようじゅ ヤウ― [1] 【陽樹】
(1)陽生植物のうち樹木となるもの。陽樹林を作るが,幼樹はその林床では生育できない。樹木としては寿命が短いものが多い。シラカバ・アカマツなど。
(2)雌雄異株の樹木で,雄花だけを付ける木。
⇔陰樹
陽樹林
ようじゅりん ヤウ― [3] 【陽樹林】
陽樹{(1)}の作る森林。遷移の途中,森林形成の第一段階として出現し,陰樹の生育できる環境を提供した後に消滅する。
→遷移
→陰樹林
陽気
ようき ヤウ― 【陽気】
■一■ (名)
(1) [0]
天候。時候。「よい―になる」「―の加減で体がだるい」「―のせいで妙にはしゃいでいる」
(2) [1]
万物が動き,生まれ出ようとする気。
⇔陰気
■二■ [0] (名・形動)[文]ナリ
(1)浮き浮きした感じでにぎやかな・こと(さま)。「―に騒ぐ」
(2)性質の明るく快活な・こと(さま)。「―な人」「―な性格」
⇔陰気
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――さ(名)
陽気な
ようき【陽気な】
cheerful;→英和
lively;→英和
merry.→英和
〜に cheerfully;→英和
gaily;→英和
merrily.→英和
〜の加減で because of the weather;→英和
<I think> it is the weather.
陽気者
ようきもの ヤウ― [0] 【陽気者】
陽気な者。ほがらかな人。
陽溜まり
ひだまり【陽溜まり】
a sunny spot.
陽炎
かげろう カゲロフ [2][0] 【陽炎】
春,晴れた日に砂浜や野原に見える色のないゆらめき。大気や地面が熱せられて空気密度が不均一になり,それを通過する光が不規則に屈折するために見られる現象。「かげろう(蜉蝣){(1)}」に通じさせて,はかないもののたとえに用いる。糸遊(イトユウ)。[季]春。
〔漢語で「遊糸(ユウシ)」というところから,早春や晩秋にクモの子が糸を引いて飛ぶものをいったとする説もある〕
陽炎
かぎろい カギロヒ 【陽炎】
(1)かげろう。「―の燃ゆる春べとなりにしものを/万葉 1835」
(2)明け方の空の明るみ。曙光(シヨコウ)。「東(ヒムガシ)の野に―の立つ見えてかへり見すれば月かたぶきぬ/万葉 48」
陽炎
ようえん ヤウ― [0] 【陽炎】
かげろう。
陽炎の
かげろうの カゲロフ― 【陽炎の】 (枕詞)
陽炎の形状から,「それかあらぬか」「あるかなきか」「ほのか」などにかかる。「―それかあらぬか春雨の/古今(恋四)」
→かぎろいの
陽炎の
かぎろいの カギロヒ― 【陽炎の】 (枕詞)
(1)かげろうが主として春に立つことから「春」にかかる。「―春にしなれば/万葉 1047」
(2)かげろうのゆらゆらと燃えたつさまから「燃ゆ」にかかる。「―心燃えつつ/万葉 1804」
陽焼け
ひやけ [0] 【日焼け・陽焼け】 (名)スル
(1)日光,特に夏の強い日ざしのため,皮膚が浅黒くなったり炎症をおこしたりすること。[季]夏。「真っ黒に―する」
(2)日光に照らされて物の表面が変色すること。
(3)日照りのため,池・田などの水がかれること。
陽物
ようぶつ ヤウ― [0] 【陽物】
(1)易(エキ)で,陽の気のある物。
(2)陰茎。男根。
陽狂
ようきょう ヤウキヤウ [0] 【佯狂・陽狂】
狂人のふりをすること。また,その人。にせきちがい。
陽生植物
ようせいしょくぶつ ヤウセイ― [6] 【陽生植物】
陽当たりのよい場所を好んで生育する植物の総称。典型的なものは日陰になると光合成量の低下が著しく,生長が阻害される。農作物・雑草などの草本,アカマツ・カンバ類などの陽樹。陽地植物。
⇔陰生植物
陽画
ようが【陽画】
《写》a positive (picture).→英和
陽画
ようが ヤウグワ [0] 【陽画】
ポジティブに同じ。
⇔陰画
陽石
ようせき ヤウ― [0] 【陽石】
男子の性器の形をした石。豊穣・多産の象徴として民間信仰の対象となる。
陽葉
ようよう ヤウエフ [0] 【陽葉】
日当たりのよい所に生ずる植物の葉。陰葉に比して濃緑で柵状(サクジヨウ)組織やクチクラ層が発達して厚くなり,葉面積は一般に小さい。
⇔陰葉
陽起石
ようきせき ヤウキ― [3] 【陽起石】
⇒緑閃石(リヨクセンセキ)
陽転
ようてん ヤウ― [0] 【陽転】 (名)スル
生体反応検査の結果が陰性から陽性に変わること。特に,ツベルクリン反応検査についていう。陽性転化。
陽転する
ようてん【陽転する】
change to positive (ツベルクリン反応が).
陽関
ようかん ヤウクワン 【陽関】
中国,甘粛省の敦煌の南西に置かれた関所。古来,玉門関とともに西域交通の要衝。
陽関数
ようかんすう ヤウクワンスウ [3] 【陽関数】
� が � の関数のとき �=�(�)の形で表される関数。
⇔陰関数
陽電子
ようでんし【陽電子】
a positron.→英和
陽電子
ようでんし ヤウ― [3] 【陽電子】
電子の反粒子。記号 e� 正の電気素量をもち,スピン・質量は電子と全く同じで,電子と対生成,対消滅する。ポジトロン。
⇔陰電子
陽電子放出撮影法
ようでんしほうしゅつさつえいほう ヤウ―ハウシユツ―ハフ [3][0] 【陽電子放出撮影法】
〔positron emission tomography〕
半減期の短い放射性同位元素を投与し,それが放出する陽電子を検出してコンピューターで画像処理し,臓器の生理状態や炭素や酸素などの代謝の様子を調べる方法。PET 。
陽電気
ようでんき ヤウ― [3] 【陽電気】
正負二種の電気のうち,電子のもつ電気と反対符号の電気。正電気。
⇔陰電気
陽電気
ようでんき【陽電気】
positive electricity.
隄塘
ていとう [0] 【堤塘・隄塘】
つつみ。土手。堤防。
隅
すみ【隅】
a corner;→英和
a nook.→英和
〜から〜まで every nook and corner;all over <the country> ; <have> every inch of….〜に置けない男 a smart fellow.
隅
すみ [1] 【隅・角】
(1)囲まれた区域のかど。また,端の方。すみっこ。「部屋の―に片づける」「重箱の―をほじくる」
(2)ある場所の中心やその周辺でない所。人々の目につかない所。かたすみ。「社会の―でひっそりと暮らす」
(3)「隅の折敷(オシキ)」のこと。
(4)「角前髪(スミマエガミ)」の略。
隅
すま 【隅】
「すみ(隅)」に同じ。「播磨路や心の―に関据ゑて/山家(恋)」
隅々まで
すみずみ【隅々まで】
<search> every nook and corner;all over <the world> .
隅っこ
すみっこ [1][2] 【隅っこ】
すみ。はしっこ。
隅の折敷
すみのおしき 【隅の折敷】
四隅を切った折敷。隅。
隅の餅
すみのもち 【隅の餅】
新築の上棟式で,中央部から家の四隅に向かい,あるいは四隅から外部に向かって投げる餅。四隅餅(ヨスミモチ)。角餅(カドモチ)。
隅入れ
すみいれ [0][4] 【隅入れ】
「隅入れ角」の略。
隅入れ角
すみいれかく [4] 【隅入れ角】
(1)方形の四隅に少しくぼみをつけた形。隅入れ。
(2){(1)}をかたどった家紋。
隅切り
すみきり [4][3] 【隅切り】
〔「隅切り角」の略〕
隅取り。隅角。
隅切り下駄
すみきりげた [4] 【隅切り下駄】
台を隅切り角にした下駄。
隅切り角
すみきりかく [4] 【隅切り角】
方形の四隅を切り落とした形。隅切り。
隅扠首
すみさす [0] 【隅扠首】
回り縁の縁板下の出隅から縁桁(エンゲタ)に四五度の角度で突き出した隅木。縁隅木。
隅斗
すみと [0] 【隅斗・角斗】
「鬼斗(オニト)」に同じ。
隅木
すみき [2] 【隅木・角木・桷】
入母屋(イリモヤ)造り・寄せ棟造りなどの屋根の四隅で,隅棟の下で垂木(タルキ)を受けている斜めの材。隅垂木。
隅木[図]
隅棚
すみだな [0] 【隅棚・角棚】
(1)部屋の隅にとりつけた棚。
(2)茶道用の棚。方形の一隅を落とした五角形の板と方形の板を三本の支柱で棚にしたもの。
隅棟
すみむね [0][2] 【隅棟】
入母屋(イリモヤ)造り・寄せ棟造りなどの屋根で,屋根面が互いに接した部分にできる,隅に向かって傾斜した棟。隅降(クダ)り棟。
→棟
隅櫓
すみやぐら [3] 【角櫓・隅櫓】
城郭の角に設けた櫓。
隅炉
すみろ [2][0] 【隅炉】
小間(コマ)の茶室において,道具畳の左隅に切られた炉。隅切り炉。
隅瓦
すみがわら [3] 【隅瓦】
入母屋(イリモヤ)造り・寄せ棟造りの軒先の隅に葺(フ)く瓦。
隅田八幡宮
すだはちまんぐう 【隅田八幡宮】
和歌山県橋本市内にある神社。社宝の隅田八幡宮人物画像鏡の銘文は日本最古の金石文の一つで,銘文の解釈には諸説あるが,古代史研究の重要な資料。
隅田川
すみだがわ 【隅田川】
(1)東京都東部を流れる川。荒川の下流部の呼称。広義には北区岩淵水門から,一般には墨田区鐘ヶ淵付近から河口部までをいう。言問(コトトイ)・吾妻(アズマ)・蔵前(クラマエ)・両国・永代など著名な橋が架かり,吾妻橋より下流を大川ともいう。((歌枕))「―ゐせきにかかる白浪の/堀河百首」
〔古くは「墨田川・角田川」とも書いた〕
(2)能の一。四番目物。観世十郎元雅作。さらわれた愛児梅若丸を求めて,都から隅田川辺まで下ってきた狂女が,すでに亡き我が子の霊と悲しい対面をするというもの。
隅石
すみいし [2] 【隅石】
石造り・煉瓦(レンガ)造りなどの建物の壁の出隅に積まれる石。補強を目的としてやや大きめの石が用いられる。
隅角
すみかく [2][0] 【隅角】
「隅切り角」に同じ。
隅角
ぐうかく [0] 【隅角】
すみ。かど。
隅赤
すみあか [0] 【隅赤・角赤】
昔,婚礼に用いた手箱の一種。四辺を雲形の朱塗りにして高くし,他の部分を黒塗りとした手箱。
隅違い
すみちがい [3] 【隅違い】
方形の隅から隅へ渡した線。対角線。すじかい。すみちがえ。
隅隅
すみずみ [2][1] 【隅隅】
方々の隅。あらゆる隅。また,あらゆる方面。「部屋の―」「―にまで注意が及ぶ」
隆々たる
りゅうりゅう【隆々たる】
prosperous;→英和
flourishing;rising[growing] <fame> ;→英和
muscular (筋肉の).→英和
隆と
りゅうと [1] 【隆と】 (副)スル
(1)服装や態度などが立派で目立つさま。「―した服装」「是ならば十分と思ふ服装(ナリ)で,―して推出すんだね/金色夜叉(紅葉)」
(2)富んでいるさま。羽振りのよいさま。「その男と夫婦(イツシヨ)にでもなつて―して居る事なら左様だけれど/人情本・娘太平記操早引」
隆光
りゅうこう リユウクワウ 【隆光】
(1649-1724) 江戸前・中期の新義真言宗の僧。大和の人。字(アザナ)は栄春,通称は護持院大僧正。筑波山知足院の主となり,のち知足院を神田橋外に移転し護持院と改称。将軍綱吉の側にあって経を講じ祈祷(キトウ)を行い,また社寺の復興に努めた。「生類憐れみの令」の発布を綱吉に勧めたと伝えられる。
隆昌
りゅうしょう [0] 【隆昌】
非常に栄えること。勢いのさかんなこと。隆盛。「国家―の気運」
隆替
りゅうたい [0] 【隆替】
盛んなことと衰えること。また,盛んになったり衰えたりすること。盛衰。
隆準
りゅうせつ [0] 【隆準】
〔「準」は鼻梁(ビリヨウ)の意〕
高い鼻ばしら。高い鼻。また,鼻の高い人。
隆然
りゅうぜん 【隆然】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)高く隆起しているさま。「平地が尽きて,海の底へもぐり込んで,十七里向ふへ行つて又―と起き上がつて/草枕(漱石)」
(2)強くもりあがるさま。「国民与望―たり/佳人之奇遇(散士)」
隆琦
りゅうき 【隆琦】
⇒隠元(インゲン)
隆盛
りゅうせい【隆盛】
prosperity.→英和
〜な prosperous;→英和
flourishing.〜に向かう prosper;→英和
flourish;→英和
thrive.→英和
隆盛
りゅうせい [0] 【隆盛】
おおいに栄えること。勢いが盛んなこと。隆昌。「国運が―にむかう」
隆線
りゅうせん [0] 【隆線】
指や掌(テノヒラ)に浮き出ている線状の隆起。指頭では指紋をつくる。
隆興
りゅうこう [0] 【隆興】 (名)スル
物事が盛んになること。興隆。「国運次第に―すべし/明六雑誌 17」
隆起
りゅうき [1][0] 【隆起】 (名)スル
(1)高くもりあがること。「筋肉が―している」
(2)地殻の一部が相対的に高くなること。
⇔沈降
隆起する
りゅうき【隆起する】
protrude;→英和
rise;→英和
upheave.→英和
隆起海岸
りゅうきかいがん [4] 【隆起海岸】
地殻変動によって海底が海面上に隆起した結果,できる海岸。海食崖や海食台などが見られる。
隆起準平原
りゅうきじゅんへいげん [6] 【隆起準平原】
準平原が隆起した地形。河川に浸食されて谷が発達するまでは高原をなすが,谷に分断されると,高さのそろった山頂になだらかな地形の残る山地になる。
隆起珊瑚礁
りゅうきさんごしょう [6] 【隆起珊瑚礁】
地殻変動によって隆起し,現海水面より上位に現れた珊瑚礁。
隆起線文
りゅうきせんもん [4] 【隆起線文】
縄文土器の文様で,粘土紐を直線・曲線に貼りつけたもの。草創期の深鉢に水平につけられる隆線文と,中期の渦巻形・楕円形に太い隆起帯がつけられるものがある。
隆車
りゅうしゃ 【隆車】
大きくて立派な車。「蟷螂(トウロウ)の斧をいからかして―に向かふが如し/平家 7」
隆運
りゅううん [0] 【隆運】
盛んな運命。盛運。「―に向かう」
隆達小歌
りゅうたつこうた [5] 【隆達小歌】
近世歌謡の一。堺の日蓮僧高三(タカサブ)隆達(1527-1611)の創始。文禄・慶長(1592-1615)頃上方で流行。扇拍子や一節切(ヒトヨギリ)に合わせて歌ったもので,室町小歌から近世小唄への転機をなした。隆達節。
隆達節
りゅうたつぶし 【隆達節】
⇒隆達小歌(コウタ)
隆隆
りゅうりゅう [0][3] 【隆隆】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)たくましく盛り上がっているさま。「筋骨―たる体」
(2)勢いの盛んなさま。「社運―たるを見る」
隆鼻術
りゅうびじゅつ [3] 【隆鼻術】
美容のため,低い鼻や形の悪い鼻を高くしたり形をよくしたりする外科手術。
隆鼻術
りゅうびじゅつ【隆鼻術】
<have> a rhinoplastic operation.
隈
くま【隈】
(1) a corner;→英和
a nook (すみ).→英和
(2) shading;a shade (ぼかし).→英和
〜なく all over;in every nook and cranny.〜取る shade off;make up <the face> .
目のふちの〜 rings under one's eyes.
隈
くま [2] 【隈・曲・阿】
(1)(川や道などの)折れ曲がって入りくんだ所。「川の―」「道の―」
(2)奥まったすみの所。物かげの暗い所。「停車場(ステエシヨン)前の夜の―に/歌行灯(鏡花)」
(3)濃い色と薄い色,光と陰などの接する部分。また,濃い色や陰の部分。陰翳(インエイ)。「徹夜で,眼の下に―ができた」
(4)心の中の暗い部分。心中に隠していること。秘密。「まして心に―ある事/源氏(薄雲)」
(5)「隈取り{(2)}」に同じ。
(6)「隈取り{(3)}」に同じ。
(7)片田舎。へんぴな所。「山里めいたる―などに,おのづから侍るべかめり/源氏(橋姫)」
(8)(打ち消しの語を伴って)欠けているところ。「思ひ残せる―もなし/平家 10」
隈取り
くまどり [0][4] 【隈取り・暈取り】 (名)スル
(1)色をつけて,ある部分をきわ立たせること。「目のまわりを―する」
(2)日本画で,墨や色をぼかして,遠近・高低・凹凸などを表すこと。暈染(ウンゼン)。
(3)歌舞伎で,超人的な英雄や敵役,神仏の化身,鬼畜などの役柄を誇張するために施す独特の化粧法。紅・藍・墨・黛赭(タイシヤ)などの顔料を用いて顔を彩色する。筋隈・剥身(ムキミ)隈・一本隈・公家荒(クゲアレ)・猿隈などがある。
隈取り(3)=1[図]
隈取り(3)=2[図]
隈取り(3)=3[図]
隈取り(3)=4[図]
隈取り
くまどり【隈取り】
shading (絵の);makeup (顔).→英和
隈取り筆
くまどりふで [4] 【隈取り筆】
日本画でぼかしに用いる絵筆。柔らかい毛で,穂は短く丸い。くまふで。
隈取る
くまど・る [3] 【隈取る・暈取る】 (動ラ五[四])
(1)絵画,特に日本画で,遠近・高低などを表すため,墨や絵の具でさかい目をぼかす。くまをとる。「山の端を―・る旭日の色/戸隠山紀行(美妙)」
(2)役者が役柄に応じて,くまどりをする。「―・って恐ろしい顔につくる」
隈取る
くまどる【隈取る】
⇒隈(取る).
隈板内閣
わいはんないかく 【隈板内閣】
第一次大隈重信内閣の通称。1898年(明治31),自由党・進歩党が合同して成立した憲政党を中心とする最初の政党内閣。大隈が首相兼外相,板垣退助が内相を務めた。憲政党内における対立,貴族院・元老の圧迫などによりわずか四か月で崩壊。
隈無く
くまなく [3][2] 【隈無く】 (副)
〔形容詞「くまなし」の連用形から〕
あますところなく。徹底的に。「家中―捜す」
隈無し
くまな・し 【隈無し】 (形ク)
(1)(月の光が)かげりがない。澄み切って暗い所がない。「花はさかりに,月は―・きをのみ見るものかは/徒然 137」
(2)なんにでも通じている。なんでも知っている。「―・きもの言ひも,定めかねて,いたくうち歎く/源氏(帚木)」
(3)行き届かぬところがない。すみずみまで行き渡っている。余すところがない。ぬかりがない。「おのれも―・きすき心にて/源氏(夕顔)」
隈笹
くまざさ [0][2] 【隈笹】
ササの一種。山地に自生。また庭園に栽培。高さ約60〜150センチメートルで,群生する。葉は冬には縁が枯れて白くなり隈を取ったように見える。
隈筆
くまふで [2] 【隈筆】
⇒隈取(クマド)り筆(フデ)
隈隈
くまぐま [2] 【隈隈】
あちこちのすみ。すみずみ。「岩の―に濃き陰翳を形りて/即興詩人(鴎外)」
隈隈し
くまぐま・し 【隈隈し】 (形シク)
(1)物かげや暗がりが多い。かくれてよく見えない。「いたく―・しき谷なり/出雲風土記」
(2)心に隠しだてをしているようだ。「なにごとかは侍らむ。―・しくおぼしなすこそ苦しけれ/源氏(梅枝)」
隊
たい【隊】
a party;→英和
a company;→英和
a corps;→英和
a band.→英和
〜を組む form a party;→英和
[整列]draw up (in line).
隊
たい [1] 【隊】
(1)戦うために組織された兵士の一まとまり。戦闘集団の一単位。「航空―」
(2)共に行動するため組織された集団。「―を組む」「登山―」
隊付き
たいづき [0] 【隊付き】
ある部隊に付属していること。「―の将校」
隊伍
たいご【隊伍】
the ranks;a line;→英和
a procession (行列).→英和
〜を組んで <march> in parade[procession].〜を乱して <flee> in disorder[confusion].
隊伍
たいご [1] 【隊伍】
隊を組んで並んだ組。また,その隊列。「―を組んで行進する」「―堂々」
隊列
たいれつ【隊列】
⇒隊伍.
隊列
たいれつ [0] 【隊列】
隊を組んで作った列。「―を整える」
隊務
たいむ [1] 【隊務】
軍隊内の事務。軍隊のつとめ。
隊員
たいいん [0] 【隊員】
ある隊に属する者。
隊商
たいしょう [0] 【隊商】
砂漠などを隊を組んで通行する商人の一隊。ラクダなどに物資を積んで行く。キャラバン。
隊商
たいしょう【隊商】
a caravan.→英和
隊士
たいし [1] 【隊士】
部隊に属する兵士・武士。
隊形
たいけい [0] 【隊形】
戦闘などに際して,目的に合うように並べた部隊の形。「戦闘―」「四列横隊の―」
隊形を二列に作る
たいけい【隊形を二列に作る】
form[draw up in]two lines.
隊旗
たいき [1] 【隊旗】
その隊を代表して示す旗。
隊正
たいせい [0] 【隊正】
律令制で,諸国の軍団の小隊長。兵士五〇人を指揮・統轄した。
隊長
たいちょう【隊長】
a commander;→英和
a captain;→英和
a leader.→英和
隊長
たいちょう [0] 【隊長】
(1)軍隊で,隊の指揮をとる人。
(2)ある目的で集まった一団の長。リーダー。「登山隊の―」
隋
ずい 【隋】
中国の王朝(581-619)。北周の権臣楊堅(文帝)が静帝から禅譲されて建国。都は大興(長安)。589年陳を滅ぼし南北に分かれていた中国を統一し,中央集権国家を築いた。二代煬帝(ヨウダイ)は大運河を開き大規模な外征を行なったが,高句麗遠征の失敗から各地に反乱が起こり,混乱の中に滅亡した。
隋書
ずいしょ 【隋書】
中国,二十四史の一。隋の史書。八五巻。唐の太宗の命令により魏徴(ギチヨウ)・長孫無忌(チヨウソンムキ)ら編。636年,帝紀五巻・列伝五〇巻が成立。志三〇巻は別書として656年に成立し,「隋書」に編入されたもので,そのうちの経籍志は書籍についての文献として重要。
階
かい 【階】
■一■ [1] (名)
(1)多層の建築物のひとつの層。「上の―」
(2)地質時代を区分する時の「期」に相当する期間に堆積した地層。
(3)官位。等級。「―越えて学士の右大弁三位になる/宇津保(国譲下)」
(4)階段。きざはし。
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)建築物の層を数えるのに用いる。「二―建て」
(2)位階の等級を数えるのに用いる。「一―越えて,ないしのかみ三位の加階し給ふ/宇津保(蔵開下)」
階
きざはし [2][0] 【階】
階段。だんだん。きだはし。「石の―」
階
かい【階】
stairs (階段);[建物の層] <米> a story[ <英> storey];→英和
a floor.→英和
‖一階 <米> the first floor[story]; <英> the ground floor.二階 <米> the second floor[story]; <英> the first floor.二階建の家 a two-story[-storied]house.
階
はし 【階】
〔「梯(ハシ)」と同源〕
庭から家に上がる階段。きざはし。「―を上りもはてずつい居給へれば/源氏(総角)」
階の間
はしのま [0] 【階の間】
「階隠(ハシカク)しの間」に同じ。
階上
かいじょう [0] 【階上】
(1)二階以上の建物で,上の階。
(2)下から見て階段の上。
⇔階下
階上
かいじょう【階上(に,で)】
upstairs.→英和
〜へ行く go upstairs.→英和
階下
かいか [1] 【階下】
(1)二階以上の建物で,下の階。
(2)階段の下。「宗盛卿は…―に着座せられたり/平家 10」
⇔階上
階下
かいか【階下(に,で)】
downstairs.→英和
〜に行く go downstairs.→英和
階乗
かいじょう [0] 【階乗】
〔factorial〕
1 から � までの自然数の積。1×2×3×…×(�−1)×� をいう。記号 �! などを用いる。ファクトリアル。
階位
かいい [1] 【階位】
官位の等級。階級。位階。
階前
かいぜん [0] 【階前】
(1)階段の前。
(2)庭先。
階前万里
かいぜんばんり [5] 【階前万里】
〔唐書(宣帝紀)〕
万里の遠方も階前のように天子の身近にあるということ。地方の政治の実態を天子がよく知っていて欺けないことのたとえ。
階名
かいめい [0] 【階名】
楽曲中の個々の音が全音階中のどの位置にあるかを示す名称。各音の高さの相対的関係を表し,絶対音高を示す音名に対する。西洋音楽では通常ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シの七音に呼び分ける。
→音名
階名唱法
かいめいしょうほう [5] 【階名唱法】
個々の音を階名で歌う方法。長調の主音をド,短調の主音をラと歌う。各調によってドの音高が異なるため,移動ド唱法ともいう。
→音名唱法
階型理論
かいけいりろん [5] 【階型理論】
〔theory of types〕
〔論〕 ラッセルが集合論のパラドックスを解決するために,存在者の領域とそれを表現する述語に階層構造(タイプ)を設けることを提唱した理論。タイプ理論。
→ラッセルのパラドックス
階層
かいそう【階層】
a class;→英和
a level;→英和
a stratum.→英和
階層
かいそう [0] 【階層】
(1)建物の層のかさなり。
(2)データなどの上下に層をなしたかさなり。
(3)社会的地位が大体等しい人々の集団。職業・学歴・財産・年齢・身分・人種など様々な基準やそのかさなったものでつくられる。社会階層。界層。
→ヒエラルヒー
階層ディレクトリー
かいそうディレクトリー [6] 【階層―】
効率的にファイルを管理するための仕組みの一。ファイルを階層的に分類して登録できるようにする。階層型ファイル構造。
階差
かいさ [1] 【階差】
数列 ��, ��, ��, …, ��, ����, …において,��=����−�� を階差といい,数列 ��, ��, ��, …, ��, …をもとの数列の階差数列という。差分。
階梯
かいてい [0] 【階梯】
〔階段の意〕
(1)物事を学ぶ段階。また,物事の発展の過程。
(2)学問・芸能の手引き。「仏語―」
(3)体操器具の一。斜めに立てかけたはしご。また,それを使って行う体操。
階段
かいだん【階段】
<a flight of> stairs;a staircase;→英和
doorsteps (入口の);a step (一段).→英和
〜を上る(降りる) go up (down) the stairs.‖階段教室 a (lecture) theater.
階段
かいだん [0] 【階段】
(1)高さの異なる所への上り下りのために作った段々の通路。「螺旋(ラセン)―」
(2)順に一段ずつ進む等級。「出世の―をのぼりつめる」
階段室
かいだんしつ [3] 【階段室】
〔staircase〕
階段だけが設けられた空間。防火区画内では,構造・仕上げの制限を受ける。
階段教室
かいだんきょうしつ [5] 【階段教室】
後ろへ行くほど床が高くなるように階段状に設置した教室。
階段断層
かいだんだんそう [5] 【階段断層】
比較的接近して並走する断層群によって地層が断ち切られ,階段状にずれた状態。また,その地形。
階段耕作
かいだんこうさく [5] 【階段耕作】
傾斜した土地を階段状に整地し,田や畑として耕作する方法。段々畑・棚田(タナダ)など。
階級
かいきゅう [0] 【階級】
(1)社会や組織の中での身分・地位などの段階。特に,軍隊での位。「―が上がる」
(2)生産手段や生産から得る利益などに関して対立する関係にある社会的集団。封建制下の領主と農奴,資本主義社会における資本家と労働者など。「無産―」
(3)一定の社会で,身分・職業・学歴・財産などを同じくする人々によって形成される集団。階層。「中流―」「知識―」
(4)〔数〕
〔class〕
統計資料を,調べる内容に応じて,ある一定の範囲でいくつかに分けて表(度数分布表)をつくる時の各区間。
→度数分布表
(5)物事の順序。ふむべき段階。「即是れ人類の当(マサ)に経過す可き―なり/文明論之概略(諭吉)」
階級
かいきゅう【階級】
class;→英和
rank (地位);→英和
grade (段階).→英和
‖階級制度 the class[caste]system.階級闘争(意識) class strife[struggle,war](consciousness).上(中,下)流階級 the upper (middle,lower) classes.
階級値
かいきゅうち [3] 【階級値】
度数分布表で,各階級の中央の値。
階級国家
かいきゅうこっか [5] 【階級国家】
国家は,ある階級が他の階級を支配あるいは抑圧するための機関である,とするマルクス主義における国家の概念。
階級意識
かいきゅういしき [5] 【階級意識】
〔(ドイツ) Klassenbewußtsein〕
それぞれの階級が自らの社会的地位・経済的利害・歴史的使命に対してもつ社会的自覚。また,それに基づいて自分の属する階級を発展向上させようとする意識。
階級政党
かいきゅうせいとう [5] 【階級政党】
特定階級の立場・利益を代表する政党。多く,労働者階級を基盤とするものをいう。
→国民政党
階級方言
かいきゅうほうげん [5] 【階級方言】
ある社会階層に属する人だけが特徴的に用いる言葉の総称。武士言葉・遊女言葉・宮廷語など。
階級闘争
かいきゅうとうそう [5] 【階級闘争】
〔(ドイツ) Klassenkampf〕
経済的・政治的に対立する階級間の争い。特にマルクス主義において,歴史の基本的な動因とされる。
階調
かいちょう [0] 【階調】
〔gradation〕
写真やテレビ画像の濃淡の調子。
階除
かいじょ [1] 【階除】
〔「階」も「除」もきざはしの意〕
階段。
階隠し
はしかくし [3] 【階隠し】
寝殿造りや神社本殿の正面入り口の階段をおおうように葺(フ)き下ろした庇(ヒサシ)。階段を雨から守り,輿(コシ)や参詣人を寄せるためのもの。神社本殿のものは向拝(コウハイ)ともいう。日隠し。
階隠し[図]
階隠しの間
はしかくしのま [3] 【階隠しの間】
寝殿造りの庇の間で,階隠しを上ったところの柱間。日隠しの間。階(ハシ)の間。
階高
かいだか [0] 【階高】
建物のひとつの階の高さ。ある階の床面からすぐ上の階の床面までの高さをいう。
随
ずい 【随】
〔「気随(キズイ)」の略〕
気まま。勝手。「この後は―をいだいてあそばれ候へ/咄本・醒睡笑」
随
まにま 【随】 (副)
「まにまに」に同じ。「君が―とかくしこそ見も明らめめ/万葉 3993」
随う
したが・う シタガフ [0][3] 【従う・随う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
(1)目上の人のあとについて行動する。随行する。「社長に―・ってパリへ行く」
(2)他からの働きかけを受け入れて,さからわない。
(ア)他人のいうことを聞き入れる。命令・教え・きまりなどを守る。「係員の指示に―・って下さい」「日本の習慣に―・って屋内では靴を脱ぐ」「矢印に―・って角を曲がる」
(イ)大きな力に任せて,動かされるままに動く。「時代の流れに―・う」「木葉にたまれる水,風に―・つて大滴となりて落つ/十和田湖(桂月)」
(ウ)降参する。降伏する。降(クダ)る。「河野四郎は猶―・ひ奉らず/平家 9」
(3)(多く「…に従い」「…に従って」の形で)他のものの変化に伴って変化する。他のものに対応する。「回を重ねるに―・って聴衆が増える」「日が暮れるに―・い,寒くなってきた」「装束時に―・ひ/枕草子 47」
(4)ある業務を行う。従事する。「兵役に―・う」「本務に―・う」
→従って
[可能] したがえる
■二■ (動ハ下二)
⇒したがえる
随える
したが・える シタガヘル [0][4] 【従える・随える】 (動ア下一)[文]ハ下二 したが・ふ
(1)連れて行く。率いる。「五人の供を―・える」
(2)自分の支配下に組み入れる。服従させる。征服する。「熊襲(クマソ)を―・える」
随に
まにまに [0][2] 【随に】 (副)
(1)事の成り行きに従うさま。ままに。まにま。「波の―漂う」「風の―花びらが舞う」
(2)ある事柄とともに別の事柄が進行しているさま。「かくあるをみつつこぎゆく―,山も海もみな暮れ/土左」
随一
ずいいち [1] 【随一】
(1)同類中での第一番。「社内―の美食家」
(2)さきがけ。最初のもの。「新恩の地大庄一所没収せらる。是れ又赤松が恨みを含む―也/太平記 39」
随一の
ずいいち【随一の】
the best[greatest].→英和
随伴
ずいはん【随伴】
⇒随行.
随伴
ずいはん [0] 【随伴】 (名)スル
(1)供としてつきしたがうこと。また,つきしたがえること。随行。「社長に―して出張する」
(2)ある事につれて,他の事が起こること。「―現象」
随伴植物
ずいはんしょくぶつ [6] 【随伴植物】
主とする作物といっしょに生育していて生態的にも近縁の植物。水田のイネに混じって生えるヒエなど。主作物と自然交配して遺伝子の拡散を起こす場合もある。コンパニオン-プラント。
随兵
ずいひょう [0] 【随兵】
〔「ずいびょう」とも〕
(1)随行する兵。供の兵。
(2)中世,将軍が外出するとき前後を警護した騎馬の武士。ずいへい。
随処
ずいしょ [1] 【随所・随処】
いたるところ。そこら中。あちこち。「町の―に掲示板を設ける」
随分
ずいぶん【随分】
[かなり]fairly;pretty;→英和
[非常に]extremely;quite;→英和
very (much).→英和
〜な cruel;→英和
horrid.→英和
随分
ずいぶん [1] 【随分】
■一■ (副)
□一□
(1)非常に。大いに。はなはだ。「―寒い所だ」「―きれいになった」「そりや君の様に気楽に暮せる身分なら―云つて見せるが/それから(漱石)」
〔「思ったより,案外」という気持ちをこめる場合が多い〕
(2)できるだけ。極力。「―骨を折てやつて見なさいと/色懺悔(紅葉)」
(3)別れの挨拶(アイサツ)にいう言葉。くれぐれも。「お寒さの時分ですから―御機嫌よう/真景累ヶ淵(円朝)」
□二□(「―に」の形でも用いる)
(1)分際に応じて。分相応に。「年ごろ行なふ間,―にその験あり/今昔 14」
(2)たしかに。かならず。「むむ,―物にさへならばと頼み/咄本・無事志有意」
(3)(下に打ち消しの語を伴って)容易には。なかなか。決して。「―無理とは思ひいせんが/洒落本・傾城買二筋道」
■二■ (形動)
〔ずいぶんひどいの意〕
はなはだ非難に値するさま。ひどい。「―な話だ」「夫人(オクサマ)も―だわねえ/魔風恋風(天外)」
■三■ (名)
分相応であること。「出家―の功徳とは今に始めたる事にはあらねども/宇治拾遺 11」
随員
ずいいん【随員】
<a suite of> attendants.
随員
ずいいん [0] 【随員】
地位や身分の高い人につき従う人。特に,外交使節などに随行する人。
随喜
ずいき [0][1] 【随喜】 (名)スル
(1)〔仏〕 他人のよいおこないを見て,心に歓喜を生じること。
(2)心から喜び,ありがたがること。大喜びをすること。「公卿等―して僧都になし給へり/宇治拾遺 2」
随喜の涙
ずいきのなみだ 【随喜の涙】
心からありがたく思ってこぼす涙。ありがた涙。
随喜の涙を流す
ずいき【随喜の涙を流す】
weep for joy.
随従
ずいじゅう [0] 【随従】 (名)スル
つきしたがうこと。供をすること。また,その人。お供。「多くは退散為たりしが其中窃かに―する者二三十人あり/近世紀聞(延房)」
随徳寺
ずいとくじ [1][5] 【随徳寺】
〔跡をずいとくらます,という意をしゃれて寺の名のようにいった語〕
あとのことなどかまわずに逃げ出すこと。一目散。「あいつを船におきざりとして,これなりに―はどうだ/滑稽本・続膝栗毛」
随心院
ずいしんいん 【随心院】
京都市山科区小野にある真言宗善通寺派の大本山。山号,牛皮山。平安中期,仁海の開基した曼荼羅寺に始まり,真言宗の小野流の大道場として栄えた。1931年(昭和6)小野派を改称して,善通寺派となった。通称,小野門跡。
随性
ずいしょう [3][0] 【随性】
生まれつき定まっている運命。
随想
ずいそう [0] 【随想】
おりおりに思ったこと。折にふれての感想。また,それを記した文章。随感。「―録」
随想
ずいそう【随想】
occasional[stray]thoughts.
随想録
ずいそうろく ズイサウロク 【随想録】
〔原題 (フランス) Les Essais〕
モンテーニュ著。三巻。1580〜95年刊。自己を語りつつ,読む者を人間性一般の考察に導く。モラリスト文学の代表的作品。エッセー。
随意
ずいい [1][0] 【随意】 (名・形動)[文]ナリ
束縛や制限のないこと。思いのままであるさま。かって。「各自―に参加する」「どうぞご―に」
随意である
ずいい【随意である】
be at liberty <to do> ; <It is> up to one <to do> .〜の free;→英和
voluntary;→英和
optional.→英和
〜に freely;at will;voluntarily.→英和
‖随意科(目) an optional course (subject).随意筋 a voluntary muscle.
随意契約
ずいいけいやく [4] 【随意契約】
入札などの競争の方法によらず,適当と思われる相手方と契約を締結する方法。
⇔競争契約
随意念誦
ずいいねんじゅ [4] 【随意念誦】
〔仏〕 密教で,本尊以外の他の諸仏の真言を念誦すること。本尊の真言のみを誦する正念誦に対していう。散念誦。
随意的消費
ずいいてきしょうひ [6] 【随意的消費】
⇒選択的消費(センタクテキシヨウヒ)
随意筋
ずいいきん [0][3] 【随意筋】
脳脊髄神経の支配を受けて,意思によって動かしうる筋肉。骨格筋・肛門括約筋,舌・咽頭・喉頭の筋など。形態的には横紋筋に属す。
⇔不随意筋
随意運動
ずいいうんどう [4] 【随意運動】
動物の主体的な意思によって起こると認められる運動。随意筋において見られる。
⇔不随意運動
随感
ずいかん [0] 【随感】
折にふれての感想。随想。
随所
ずいしょ [1] 【随所・随処】
いたるところ。そこら中。あちこち。「町の―に掲示板を設ける」
随所に
ずいしょ【随所に】
<be found> everywhere;→英和
anywhere;→英和
here and there.
随時
ずいじ【随時(に)】
from time to time (折折);on occasion (必要に応じ);(at) any time (いつでも).
随時
ずいじ [1] 【随時】 (副)
(1)好きな時いつでも。「―利用できる施設」
(2)その時々。「欠員が生じれば―補う」
随煩悩
ずいぼんのう [3] 【随煩悩】
〔仏〕 貪・瞋・癡・慢・疑・見の六つの根本煩悩から派生して起きる種々の煩悩。随惑。
随神
かむながら 【随神】 (副)
〔「な」は格助詞「の」に同じ,「から」は本性・性格を意味する語〕
(1)神でいらっしゃるままに。神として。かんながら。「やすみしし我が大君―神さびせすと/万葉 38」
(2)〔神の御心のまま人為を加えないことから〕
神慮のまま。かんながら。「葦原の瑞穂の国は―言挙げせぬ国/万葉 3253」
随神
かんながら 【随神・惟神】 (副)
⇒かむながら(随神)
随神の道
かんながらのみち 【随神の道】
神代から伝わってきて,神のみこころのままで人為の加わっていない道。神道(シントウ)。
〔近世,国学者が用いたことに始まる〕
随筆
ずいひつ [0] 【随筆】
見聞したことや心に浮かんだことなどを,気ままに自由な形式で書いた文章。また,その作品。漫筆。随録。随想。エッセー。
随筆
ずいひつ【随筆】
an essay;→英和
stray notes.随筆家 an essayist.→英和
随縁
ずいえん [0] 【随縁】
〔仏〕 縁に従うこと。縁に従って物事が生ずること。
随縁放曠
ずいえんほうこう [0] 【随縁放曠】
種々の縁に縛られず自由に振る舞うこと。
随縁真如
ずいえんしんにょ [5] 【随縁真如】
〔仏〕 本来不変である真如のあり方に対し,縁によって種々の現象として生じる真如のあり方。
⇔不変真如
随行
ずいこう【随行】
attendance <on a journey> .→英和
〜する attend;→英和
accompany.→英和
‖随行員 a suite;(a suite of) attendants.
随行
ずいこう [0] 【随行】 (名)スル
地位の高い人や目上の人につき従って行くこと。また,その人。おとも。随伴。「首相に―する」「―員」
随談
ずいだん [0] 【随談】
随筆ふうに,気楽に話す話。「野球―」
随身
ずいじん [0] 【随身】 (名)スル
〔「ずいしん」とも〕
(1)平安以後,勅宣によって貴族の外出時に護衛として随従した近衛府の官人。
(2)主人につき従うこと。また,その人。おとも。「只一人召仕れける右衛門府生秦武文と申す―を/太平記 18」
(3)供を従えること。「ヒトヲ―スル/日葡」
(4)身に着けること。携帯すること。また,そのもの。
(5)寺院に寄食して寺務などを手伝う者。
(6)随身門の左右に安置した随身姿の二神。像は,俗に矢大神・左大神と称する。
随身(1)[図]
随身庭騎絵巻
ずいじんていきえまき 【随身庭騎絵巻】
絵巻。一巻。鎌倉時代の作。随身の騎馬または徒歩の姿を描いたもの。彩色はわずかでほとんど白描(ハクビヨウ)。細線をいくえにも重ねた似絵(ニセエ)の手法が用いられている。その一部は藤原信実の手に成ると思われる。国宝。
随身所
ずいじんどころ [5] 【随身所】
院司(インノツカサ)や摂関家にある随身の詰め所。
随身門
ずいじんもん [3] 【随身門】
神社の外郭の門で,平仗(ヒヨウジヨウ)を帯びた随身の像を左右に安置してあるもの。
随逐
ずいちく [0] 【随逐】 (名)スル
あとを追ってつきしたがうこと。「仏法なくして,皆外道に―して/今昔 1」
随順
ずいじゅん [0] 【随順】 (名)スル
(1)人のいうことに従い逆らわないこと。
(2)〔仏〕 心から信じて従うこと。「わが説くところに―して尊信する事/読本・弓張月(拾遺)」
隔−
かく−【隔−】
every other[second].隔日(週,年) every other day (week,year).
隔たり
へだたり【隔たり】
distance (間隔);→英和
[差異](a) difference;→英和
a gulf.→英和
隔たり
へだたり [0] 【隔たり】
へだたること。また,へだたっている程度。間隔。ひらき。相違。「両者の主張の―を埋める」「夫婦の間に―ができる」
隔たる
へだたる【隔たる】
be away[distant] <from> ;be(come) estranged <from> (疎遠).隔たった distant;→英和
far-off.
隔たる
へだた・る [3] 【隔たる】 (動ラ五[四])
(1)二つのものが,場所的または時間的に遠く離れる。「都心から一〇〇キロ以上―・った所」「年月が―・る」
(2)二つの物事の差が大きくなる。開きができる。「両者の主張が大きく―・っている」
(3)人の仲が疎遠になる。「親子ノ仲ガ―・ル/ヘボン」
(4)間に物があって遮られている。「霧一重―・れるやうに透きて見え給ふを/更級」
〔「隔てる」に対する自動詞〕
隔つ
へだ・つ [2] 【隔つ】
■一■ (動タ五[四])
「隔たる」に同じ。「可哀相に,両方とも国を―・つて煩らつて/婦系図(鏡花)」
■二■ (動タ下二)
⇒へだてる
隔て
へだて【隔て】
(1)[仕切り]a partition;→英和
a barrier (隔壁).→英和
(2)[差別](a) difference;→英和
distinction.→英和
(3)[隔意]reserve;→英和
coldness (冷淡).→英和
〜のある cold;→英和
reserved.〜をつける discriminate <between> .→英和
〜のない open;→英和
frank.→英和
〜なく openly;→英和
frankly;regardless of <sex> .
隔て
へだて [3] 【隔て】
〔動詞「隔てる」の連用形から〕
(1)間に置いて仕切ること。また,仕切るもの。仕切り。「―の障子」「―のテーブル」
(2)差別。わけへだて。「だれかれの―なく吹聴する」
(3)気持ちなどの両者間のひらき。「―のない間柄」
(4)障害。じゃま。「世の―多くおはしましければ/今鏡(すべらぎ中)」
隔てがましい
へだてがまし・い [6] 【隔てがましい】 (形)[文]シク へだてがま・し
うちとけないようすである。
隔てて
へだてて【隔てて】
[時間を]at intervals <of two hours> ;after <ten years> ;→英和
[距離を]at a distance;→英和
at the distance <of ten miles> ;[物を]beyond;→英和
across <a river> ;→英和
on the other side of.
隔てる
へだてる【隔てる】
[仕切る]partition;→英和
screen (さえぎる);→英和
[離間する]estrange[alienate] <a person from another> .→英和
隔てる
へだ・てる [3] 【隔てる】 (動タ下一)[文]タ下二 へだ・つ
二つのものの間に,交流を妨げるような物や空間・時間がある。
(1)物を間においてさえぎる。「生け垣で―・てられた家」
(2)物を間に置く。「大通りを―・てた向こう側」「テーブルを―・てて向かいあう」
(3)時間的な距離をおく。年月をおく。「三〇年という歳月を―・てて再会した」
(4)別にする。「幽明を―・てる」
(5)人を疎んずる。男女の仲を遠ざける。「二人の仲を―・てる」「さばかり思ふを知らで,―・て給ひしかばなむ辛かりし/源氏(須磨)」
〔「隔たる」に対する他動詞〕
隔て心
へだてごころ [4] 【隔て心】
うちとけない心。「―がなくなつたのを喜んだりして/片恋(四迷)」
隔て顔
へだてがお 【隔て顔】
うちとけないような顔つき。「なにかは―にもあらむ/源氏(宿木)」
隔る
へな・る 【隔る】 (動ラ四)
(1)遮っている。「山川の―・りてあれば恋ひしけく/万葉 3957」
(2)離れている。「岩根ふみ越え―・りなば/万葉 4006」
隔世
かくせい [0] 【隔世】
(1)時代がへだたること。時代が異なること。
(2)〔生〕 途中の世代を,一代あるいは数代とびこすこと。
隔世
かくせい【隔世(の感がある)】
(feel as if one were living in) a quite different age.隔世遺伝 atavism;→英和
reversion.→英和
隔世遺伝
かくせいいでん [5] 【隔世遺伝】
(1)先祖にあった劣性形質が世代をへだてて子孫に現れる現象。両親には発現しなかった祖父母の形質が子に現れる場合など。
(2)「先祖返(センゾガエ)り」に同じ。
隔地
かくち [1][0] 【隔地】
遠く離れた所。遠隔地。遠方。
隔地者
かくちしゃ [3] 【隔地者】
〔法〕 意思表示が了解されるまでに時間を要する状態にある者。
⇔対話者
隔壁
かくへき【隔壁】
a partition.→英和
隔壁
かくへき [0] 【隔壁】
間をへだてる壁。しきり。
隔夜
かくや [0] 【隔夜】
(1)一晩おき。
(2)一晩ごと。
(3)神社仏閣に一夜に一か所ずつ参籠して続ける修行。また,その修行を行う人。隔夜詣(モウ)で。隔夜参詣。「元結きつて―になり/狂言・鈍太郎」
(4)「覚弥(カクヤ)」に同じ。
隔夜上人
かくやしょうにん 【隔夜上人】
隔夜{(3)}の修行をしている僧。
隔年
かくねん [0] 【隔年】
一年おき。「―交代」
隔年
かくねん【隔年(に)】
every other year.
隔年結実
かくねんけつじつ [5] 【隔年結実】
果樹の結実の多い年と少ない年とが一年おきに交代する現象。カキ・クリ・柑橘類など花芽分化が果実の発育中に起こる種に顕著。隔年結果。
隔心
きゃくしん 【隔心】
「かくしん(隔心)」に同じ。「傍輩も是に―ある体に見えける間/太平記 22」
隔心
かくしん [0] 【隔心】
へだてのある心。うちとけない心。きゃくしん。「―をいだく」
隔意
かくい【隔意】
estrangement.→英和
〜ない(なく) unreserved(ly);→英和
frank(ly).→英和
隔意
かくい [1][2] 【隔意】
へだたりのある気持ち。打ち解けない気持ち。遠慮。「―なく話し合う」
隔日
かくじつ [0] 【隔日】
一日おき。「―勤務」
隔日
かくにち [0] 【隔日】
一日おき。かくじつ。
隔日
かくじつ【隔日】
⇒隔−.
隔日熱
かくじつねつ【隔日熱】
《医》a tertian (fever).→英和
隔晩
かくばん [0] 【隔晩】
一夜をへだてること。一晩おき。
隔月
かくげつ【隔月】
every other month.〜の bimonthly.→英和
⇒隔−.
隔月
かくげつ [0] 【隔月】
ひと月おき。「―に刊行する」「―配本」
隔板
かくはん [0] 【隔板】
航海中に船体の動揺で積み荷が移動しないように,船倉内に設ける仕切り板。仕切り板。
隔歳
かくさい [0] 【隔歳】
一年おき。隔年。
隔生即忘
きゃくしょうそくもう キヤクシヤウソクマウ [0] 【隔生即忘】
〔仏〕 人が前世から現世へ生まれ変わるときは,前世のことは皆忘れ去って記憶に留めないということ。
隔番
かくばん [0] 【隔番】
交代で見張りなどの勤務に当たること。交代して役目を勤めること。かわりばん。
隔絶
かくぜつ [0] 【隔絶】 (名)スル
遠くへだたっていること。「本土から―している島」
隔絶する
かくぜつ【隔絶する】
be separated[isolated] <from> .
隔膜
かくまく [0] 【隔膜】
(1)生物体の器官や組織などを仕切っている膜状物の総称。体節間膜・横隔膜など。
(2)電気分解で,両極の反応生成物が混合して副反応をするのを防ぐために,両極間に置く石綿などの多孔質の隔壁。
隔膜
かくまく【隔膜】
《解》the diaphragm.→英和
隔蓂記
かくめいき 【隔蓂記】
江戸前期の鹿苑寺(金閣寺)の住持,鳳林承章(ホウリンシヨウシヨウ)(1593-1668)の日記。三〇冊。1635年から68年までの記事が現存。「蔭涼軒日録」「鹿苑日録」とともに金閣寺関係の基本資料。
隔週
かくしゅう [0] 【隔週】
一週へだてること。一週間おき。
隔週
かくしゅう【隔週】
every other week.⇒隔−.
隔遠
かくえん [0] 【隔遠】 (名)スル
遠くへだたること。「行こと遠して海いよ��―す/伊沢蘭軒(鴎外)」
隔離
かくり【隔離】
isolation.→英和
〜する isolate;→英和
put[keep]in quarantine (検疫のため).‖隔離病院 an isolation hospital.隔離病舎(患者) an isolated ward (patient).
隔離
かくり [1][0] 【隔離】 (名)スル
(1)へだたること。へだたり。「自分と富岡の死との間には天地の―があつて/死(独歩)」
(2)他のものから引き離して別にすること。「赤痢患者を―する」
(3)交配可能な生物集団が生態的・地理的要因などにより互いに交配できなくなる現象。種分化の原因となる。
隔離処分
かくりしょぶん [4] 【隔離処分】
⇒強制隔離(キヨウセイカクリ)
隔離病舎
かくりびょうしゃ [4] 【隔離病舎】
伝染病が広がるのを防ぐため,感染者を隔離して治療する病棟。隔離病棟。
隔離説
かくりせつ [3] 【隔離説】
生物に新しい種が生じるためには,地理的隔離や生殖器官の構造・生殖時期の相違などの生理的隔離が必要であるとする考え方。
隔靴掻痒
かくかそうよう カククワサウヤウ [1] 【隔靴掻痒】
⇒かっかそうよう(隔靴掻痒)
隔靴掻痒
かっかそうよう カククワサウヤウ [1] 【隔靴掻痒】
〔「無門関(序)」より。靴の上からかゆいところをかく,の意から〕
思いどおりにいかなくて,もどかしいこと。「―の感」
隕石
いんせき【隕石】
a meteorite.→英和
隕石
いんせき ヰン― [1][0] 【隕石】
流星体が大気中で燃え尽きないで地球上に落ちてきたもの。鉄-ニッケル合金とケイ酸塩鉱物との占める割合により,隕鉄・石鉄隕石・石質隕石に分けられる。隕星。天降石。天隕石。ほしいし。
隕石孔
いんせきこう ヰン― [0] 【隕石孔】
⇒クレーター
隕鉄
いんてつ ヰン― [0][1] 【隕鉄】
隕石のうち,鉄とニッケルを主成分とするもの。鉄隕石。
隕鉄
いんてつ【隕鉄】
meteoric iron.
隗
かい クワイ 【隗】
⇒郭隗(カクカイ)
隘路
あいろ [1] 【隘路】
(1)狭い道。狭く険しい道。「山間の―」
(2)物事を進めるのに障害になるもの。難関。ネック。「―を切り開く」
(3)〔経〕 ボトルネックに同じ。
隘路
あいろ【隘路】
a narrow path;a defile;→英和
a bottleneck (障害).→英和
〜を打開する break the bottleneck.
隙
すき【隙】
(1)[空間]an opening;→英和
a gap;→英和
a crevice.→英和
(2)[余地]space;→英和
room.→英和
(3)[暇]time;→英和
leisure.→英和
(4)[弱点]an unguarded point.(5)[機会]a chance.→英和
〜がない be thoroughly guarded;have no chance <to escape> .
〜に乗じて seizing an opportunity.→英和
〜のない prudent;→英和
shrewd;→英和
unassailable.→英和
〜を狙う watch for a chance.〜を見せる be off one's guard.
隙
すき [0] 【隙・透き】
〔動詞「透く」の連用形から〕
(1)物と物との間。間隙。「戸の―から明かりがもれる」
(2)あいている部分。余地。「家が少しの―もなくたてこんでいる」
(3)気持ちのゆるみ。油断。乗ずべき機会。「相手の―につけこむ」「―を見せる」
(4)時間の合間。ひま。「ちょっとした―に片付ける」
隙
ひま [0] 【隙】
〔「ひま(暇)」と同源〕
(1)物と物との間。すきま。「よくもとざさぬ窓の―より,いと楽しげに酒のむ人の姿見え/浴泉記(喜美子)」「谷風に解くる氷の―ごとに打ち出づる波や春の初花/古今(春上)」
(2)人間関係にできたすきま。不和。「―ある御中にて/源氏(澪標)」
隙
げき [1] 【隙】
(1)すき間。「軍国多事の―に乗じて/火の柱(尚江)」
(2)不和。仲たがい。
隙かさず
すかさず【隙かさず】
without a moment's delay;promptly;→英和
at once.〜…する lose no time in doing.
隙意
げきい [1] 【隙意】
心がふれあわず,お互いの気持ちにすき間のあること。不和の心。
隙目
すきめ [0] 【隙目・透(き)目】
「すきま(隙間)」に同じ。
隙間
すきま [0] 【隙間・透(き)間】
(1)物と物との間のあいている所。「戸の―」
(2)あいている時間。ひま。すき。「嘴(クチバ)しを容れたいにも,更に其―が見附からない/浮雲(四迷)」
(3)油断。すき。「―もあらば生虜んと志て/太平記 1」
隙間
すきま【隙間】
[空隙(げき)]an opening;→英和
space;→英和
a gap;→英和
[割れ目]a crevice;→英和
a chink.→英和
〜がある be slightly open.〜なく compactly;→英和
closely.‖隙間風 <米> a draft; <英> a draught.
隙間ゲージ
すきまゲージ [4] 【隙間―】
工作物などのすき間を測定するゲージ。厚さの異なる鋼板を束ねたもので,一片を引き出し,測定しようとするすき間に挿入してはかる。
隙間嵌め
すきまばめ [0] 【隙間嵌め】
軸と穴との間に常にすき間を置く嵌め合い。遊動嵌合(ユウドウカンゴウ)。
隙間数へ
すきまかぞえ 【隙間数へ】
すきをねらうこと。油断などに乗ずること。「宿下り―がいりびたり/柳多留 21」
隙間風
すきまかぜ [3] 【隙間風】
(1)戸・障子・壁などのすき間から吹き込んでくる寒い風。[季]冬。《時々にふりかえるなり―/虚子》
(2)(比喩的に)親密だった二人の間が冷たくなる原因となるもの。「夫婦の間に―が吹き始めた」
隙駟
げきし [1] 【隙駟】
〔四頭立ての馬車が戸のすき間をまたたく間に走り過ぎるということから〕
月日の過ぎ去ることの早いこと。隙駒(ゲキク)。駒隙。
際
きわ キハ [2] 【際】
(他の語と複合して用いられるときには「ぎわ」となる)
(1)他との境界となるところ。物のふち。へり。はし。「崖(ガケ)の―に立つ」「額の生え―」
(2)あるものに非常に近い所。あたり。そば。「敷居の―に座る」「窓―の棚」「水―」
(3)ある状態になろうとしている直前の時。「今わの―」「往生―」「瀬戸―」「死に―」「散り―」
(4)物事のきわまるところ。極限。果て。「君の御母君のかくれ給へりし秋なむ,世に悲しきことの―には覚え侍りしを/源氏(柏木)」
(5)分際。身の程。身分。「ただ人も,舎人など給はる―はゆゆしと見ゆ/徒然 1」
(6)物事の程度。特に,才能・器量などの程度。「世をそしるほどに,心の―のみこそ見えあらはるめれ/紫式部日記」
(7)江戸時代,盆暮れまたは各節句前の支払いの時期。「此の―は与兵衛様のことに付き,いかいお世話でござんしよ/浄瑠璃・油地獄(下)」
際
さい【際(に)】
when;→英和
as;→英和
at the time;→英和
on the occasion.→英和
必要の〜(に) in case of need.あの〜に on that occasion.
際
さい [1] 【際】
(1)(何かが行われる)おり。時。場合。「この―むずかしい話は抜きにしよう」「上京の―はお世話になりました」
(2)ある場所と場所との間。「酒田の湊より東北の方,…其―十里/奥の細道」
際
きわ【際】
the edge;→英和
<on> the brink <of death> .→英和
際
ざい 【際】
分際。身のほど。「女の―に刀差いて二階へ上り/浄瑠璃・島原蛙合戦」
際し
さいし 【際し】
〔動詞「さいする」の連用形〕
あたって。「出発に―,…」
際して
さいして 【際して】 (連語)
⇒にさいして
際する
さい・する [3] 【際する】 (動サ変)[文]サ変 さい・す
ある事柄にであう。現代では多く「際し(て)」の形で用いる。「今日遇ま休日に―・すれば/世路日記(香水)」
→にさいして
際やか
きわやか キハ― [2] 【際やか】 (形動)[文]ナリ
ひどく目立つさま。くっきりと際立っているさま。「―な月影」「花たちばなの,月かげに,いと―に見ゆる/源氏(幻)」
際会
さいかい [0] 【際会】 (名)スル
重要な事態にたまたま出合うこと。「千載一遇のチャンスに―する」「悲運に―する事がないとも限らん/吾輩は猫である(漱石)」
際墨
きわずみ キハ― 【際墨】
髪の生え際を,墨で濃く染めること。また,その墨。置き墨。「額は只丸く―こく/浮世草子・一代男 3」
際殊
きわこと キハ― 【際殊】 (形動ナリ)
格別であるさま。「この今宮をば…―にもてはやし/増鏡(北野の雪)」
際涯
さいがい [0] 【際涯】
(土地の)はて。限り。「郊外に―もなく植られた桃の花が/土(節)」
際無し
きわな・し キハ― 【際無し】 (形ク)
(1)限りがない。際限がない。「あたりを払ひて,―・くめでたくきこえけるに/増鏡(おりゐる雲)」
(2)限りなくすぐれている。「仮名のみなむ,今の世はいと―・くかしこくなりにたる/源氏(梅枝)」
際物
きわもの キハ― [0] 【際物】
(1)入用の季節の間際にだけ売り出す品物。正月の門松など。「―売り」
(2)その時の流行や好みをあてこんで売り出す品物。
(3)出版・演劇・映画などで,最近の事件・流行などを扱ったもの。読者・観客の一時的な興味をあてこむもの。「―出版」
際物
きわもの【際物】
season goods;seasonal articles.際物小説 a sensational novel (on the topic of the day).
際物師
きわものし キハ― [4] 【際物師】
際物を作ったり売ったりする人。
際猛し
きわだけ・し キハ― 【際猛し】 (形ク)
物事をはっきりさせずにおかない性格だ。気性が激しい。「善からぬ人の言(コト)につきて,―・くおぼし宣ふもあぢきなく/源氏(乙女)」
際疾い
きわど・い キハ― [3] 【際疾い】 (形)[文]ク きはど・し
(1)もう少しで,大変な目にあいそうな状態だ。すれすれのところである。あやうい。「―・いところで事故を免れた」「―・く助かる」
(2)猥褻(ワイセツ)になる一歩手前である。「―・い話をする」
(3)極端だ。過酷だ。「この頼長の公,…腹悪しく万づに―・き人なりけるが/愚管 4」
[派生] ――さ(名)
際目
さいめ 【際目・境目】
さかいめ。境界。「隣国―の論により/浄瑠璃・妹背山」
際立つ
きわだつ【際立つ】
be conspicuous <for bravery> ;be prominent 際立った(て) conspicuous(ly);distinct(ly).→英和
際立つ
きわだ・つ キハ― [3] 【際立つ】 (動タ五[四])
他との違いや区別が明瞭である。目立つ。主によいことの場合にいう。「―・って成績がよい」「対照を―・たせる」「額の至極は,をのれなりに―・たずして/色道大鏡」
際遇
さいぐう [0] 【際遇】 (名)スル
たまたま出会うこと。
際限
さいげん [3] 【際限】
物事の限界。おわり。かぎり。きり。「人間の欲望には―がない」「―もなく話し続ける」
際限
さいげん【際限】
limits;bounds.〜がない there is no end <to> ;have no limits.〜のない unlimited;→英和
boundless;→英和
indefinite.→英和
〜なく boundlessly;→英和
indefinitely;→英和
endlessly.→英和
際際
きわぎわ キハギハ 【際際】
(1)それぞれの身の程。ほどほど。「その―をまだ思ひ知らぬ初事(ウイゴト)ぞや/源氏(帚木)」
(2)その節季節季。支払いをすべき折々。「去年の春から―に/浄瑠璃・氷の朔日(上)」
(3)まぎわ。「正月前の―に旦那殿は外が内/浄瑠璃・重井筒(上)」
際際し
きわぎわ・し キハギハ― 【際際し】 (形シク)
きわだっている。「門いたく固め―・しきは,いとうたてこそおぼゆれ/枕草子 178」
際際と
きわぎわと キハギハ― 【際際と】 (副)
はっきりと。きっぱりと。「かやうの事,―かねてより御さだめ候へかし/曾我 4」
際高
きわだか キハ― 【際高】
■一■ (形動ナリ)
(1)顕著であるさま。「しるしをも―に施し給ふなるべし/今鏡(すべらぎ中)」
(2)際立って厳格なさま。「御心ばへの―におはしけるにや/今鏡(藤波中)」
■二■ (名)
年末に物価が高くなること。「この―で仕舞はれぬ/浮世草子・子息気質」
際高し
きわだか・し キハ― 【際高し】 (形ク)
特に顕著である。きわめてはっきりしている。「世のうき時のかくれがにと,―・く思ひ立ちて侍るを/堤中納言(よしなしごと)」
障える
さ・える サヘル [2] 【障える】 (動ア下一)[文]ハ下二 さ・ふ
(1)つかえる。ひっかかる。現代語では多く「気にさえる」の形で気にさわるの意に用いる。「お気に―・へては困りますの/金色夜叉(紅葉)」
(2)じゃまする。さまたげる。さえぎる。「石を投げて仏を打ち奉る時に,山神石を―・へて外に落しつ/今昔 1」
(3)さわる。触れる。「此箱に手を―・へてなんとひろぐ/歌舞伎・桑名屋徳蔵」
障の神
さえのかみ サヘ― [3] 【障の神・塞の神・道祖神】
悪霊の侵入を防ぐため村境・峠・辻などにまつられる神。旅の安全を守る神。また,生殖の神,縁結びの神ともする。さいのかみ。どうそじん。
障の神
さいのかみ 【障の神・塞の神・道祖神】
⇒さえのかみ(障神)
障ふ
さ・う サフ 【障ふ】 (動ハ下二)
⇒さえる(障)
障む
つつ・む 【慎む・障む】 (動マ四)
〔「包む」と同源〕
(1)人目をはばかる。気がねする。つつしむ。「人目も今は―・み給はず泣き給ふ/竹取」
(2)気後れする。行動を控える。「例いとよく書く人も,あぢきなうみな―・まれて/枕草子 23」
(3)障害にあう。妨げられる。「行くさ来さ―・むことなく舟は早けむ/万葉 4514」
(4)病気・けがなどの障りがあって,つつしんでいる。「びなきに―・みて世人のさわぐ行ひもせで/蜻蛉(下)」
障り
さわり サハリ [0] 【障り】
〔動詞「障る」の連用形から〕
(1)都合の悪いこと。さしつかえ。
(2)さまたげ。じゃま。支障。障害。「興奮させると治療の―になる」
(3)健康の害になること。病気になること。「烈しき暑さの御―も不被為有(アラセラレズ)/不如帰(蘆花)」
(4)月経。生理。月のさわり。「―ある女は此座敷に出づべき事にあらず/浮世草子・一代女 4」
障り
さわり【障り】
(1)[故障]a hindrance;→英和
an obstacle.→英和
(2)[影響]harm (害);→英和
a bad effect.
障り
ささわり [0][4] 【障り】
〔「さ」は接頭語〕
さしさわり。さまたげ。「されどそは何の―にもあらず/浴泉記(喜美子)」
障り所
さわりどころ サハリ― 【障り所】
さまたげになるもの。「ひたみちに行ひにおもむきなむに,―あるまじきを/源氏(御法)」
障る
さわ・る サハル [0] 【障る】 (動ラ五[四])
(1)健康の障害となる。害になる。「徹夜は体に―・る」「暑さが病気に―・らなければよいが」
(2)ある感覚器官にふれて,嫌なものとして受け取られる。「小骨が舌に―・る」「耳に―・る音」「気に―・る言い方」「癪(シヤク)に―・る」
(3)さまたげとなる。邪魔になる。「水無月の照りはたたくにも―・らず来たり/竹取」
(4)月経になることを婉曲にいう。「―・ることあり,とて会はざりければ/大和 53」
〔「障(サ)える」に対する自動詞〕
[慣用] 当たらず障らず
障る
ささわ・る ササハル 【障る】 (動ラ四)
障害となる。さしさわる。「指ニケガヲシテ手習ニ―・ル/ヘボン」
障る
さわる【障る】
(1)[支障]hinder;→英和
interfere <with one's study> .→英和
(2)[影響]affect;→英和
tell <on> ;→英和
[有害]hurt;→英和
do harm;injure.→英和
体に〜 be bad for[injurious to]health.気に〜 hurt a person's feelings.
障る
さや・る 【障る】 (動ラ四)
(1)ひっかかる。「鴫(シギ)わな張るわが待つや鴫は―・らず/古事記(中)」
(2)妨げられる。「すべもなく苦しくあれば出で走り去(イ)ななと思へど此らに―・りぬ/万葉 899」
(3)立ちふさがる。さえぎる。「百日(モモカ)しも行かぬ松浦道今日行きて明日は来なむを何か―・れる/万葉 870」
障塞
しょうさい シヤウ― [0] 【障塞】 (名)スル
(1)遮りふさぐこと。「天下の耳目を―するもの/明六雑誌 11」
(2)要塞。とりで。
障壁
しょうへき【障壁】
a wall;→英和
a fence;→英和
関税(言語)障壁 a customs (language) barrier.
障壁
しょうへき シヤウ― [0] 【障壁】
(1)囲いや仕切りの壁。
(2)さまたげ。へだて。「関税―」
障壁画
しょうへきが シヤウ―グワ [0] 【障壁画】
襖絵(フスマエ)や杉戸絵,床の間や長押(ナゲシ)の上などの張付壁に描かれた絵などの総称。広義には,障屏画(シヨウヘイガ)と同義に用いることもある。
障子
しょうじ シヤウ― [0] 【障子】
(1)和風建築の屏障具(ヘイシヨウグ)の総称。格子の両側に布または紙を貼ったもの。部屋の境や窓・縁などに立てる。紙や布を貼った襖(フスマ)障子,移動可能な衝立(ツイタテ)障子,薄紙や絹を貼った明かり障子などがある。中世以降片側に紙を貼った明かり障子が発達し,障子といえば明かり障子をさすようになった。そうじ。[季]冬。
→襖
(2)現在の建具の一。格子に組んだ木の枠の片面にうすい白紙を貼ったもの。敷居にはめて明かりとりや部屋の仕切りなどに用いる。明かり障子。
(3)鼻中隔(ビチユウカク)の俗称。「鼻の―」
障子
そうじ サウ― 【障子】
〔「しやうじ」の直音表記〕
「しょうじ(障子)」に同じ。「この一つ車にて物しつる人の,―をへだててあるに/蜻蛉(中)」
障子
しょうじ【障子】
a shoji;a paper screen;a paper sliding door.ガラス障子 a glass-fitted sliding door.
障子の板
しょうじのいた シヤウ― [5] 【障子の板】
大鎧(オオヨロイ)の肩上(ワタガミ)に立てて,首の左右を守る半円形の鉄板。
→大鎧
障子口
そうじぐち サウ― [0][3] 【障子口】
ふすまの立ててある出入り口。しょうじぐち。「この―に,まろは寝たらむ/源氏(空蝉)」
障子紙
しょうじがみ シヤウ― [0] 【障子紙】
明かり障子に貼る紙。
障害
しょうがい【障害】
an obstacle;→英和
an impediment.→英和
〜になる hinder;→英和
be in the way.→英和
〜を排する surmount[get over]an obstacle.‖障害物競走 an obstacle race;a hurdle race;a steeplechase (馬術).身体障害者 a disabled person;the (physically) handicapped.
障害
しょうがい シヤウ― [0] 【障害・障碍・障礙】 (名)スル
(1)物事の成立や進行の邪魔をするもの。また,妨げること。しょうげ。「―が生じる」「大悪魔王と雖絶て其自由を―すること能はず/明六雑誌 6」
(2)身体の器官が何らかの原因によって十分な機能を果たさないこと。また,そのような状態。「機能―」「平衡感覚が―される」「血管に―がある」
(3)「障害競争」の略。
障害児
しょうがいじ シヤウ― [3] 【障害児】
身体または精神に何らかの障害をもつ子供。心身障害児。
障害児教育
しょうがいじきょういく シヤウ―ケウイク [6] 【障害児教育】
⇒特殊教育(トクシユキヨウイク)
障害年金
しょうがいねんきん シヤウ― [5] 【障害年金】
障害により生活維持に支障が生じた場合に支給される年金。障害基礎年金・障害厚生年金・障害共済年金など。
障害未遂
しょうがいみすい シヤウ― [5] 【障害未遂】
犯人の意思によらない外的障害によって犯罪が未遂に終わること。
→中止未遂
障害物競走
しょうがいぶつきょうそう シヤウ―キヤウソウ [7] 【障害物競走】
障害物を置いた走路で行う競走。陸上競技では,3000メートルの距離に二八個の障害物と七個の水たまりを設ける。
→ハードル競走
障害競走
しょうがいきょうそう シヤウ―キヤウ― [5] 【障害競走】
競馬で,竹柵(チクサク)・土塁などの障害を設置したコースで行う競走。
障害者
しょうがいしゃ シヤウ― [3] 【障害者】
身体または精神に何らかの障害をもつ者。心身障害者。
障害者の日
しょうがいしゃのひ シヤウ― [3] 【障害者の日】
1982年(昭和57),国連の「障害者の権利宣言」採択を記念する日。十二月九日。
障害者基本法
しょうがいしゃきほんほう シヤウ―ハフ 【障害者基本法】
障害者のための施策に関し,基本理念を定め,国・地方公共団体等の責務,施策の基本事項等を定める法律。1993年(平成5)に「心身障害者対策基本法」を改正・改題。
障害者教育
しょうがいしゃきょういく シヤウ―ケウイク [6] 【障害者教育】
障害者に対する教育。障害者基本法に基づき,国および地方公共団体には,障害者の年齢や障害の種別・程度などに応じて十分な教育のための施策を講ずることが義務づけられている。
障害補償
しょうがいほしょう シヤウ―シヤウ [5] 【障害補償】
業務上の負傷・疾病によって身体に障害の残った労働者に,その程度に応じて使用者が支払う災害補償。
障屏
しょうへい シヤウ― [0] 【障屏】 (名)スル
〔「しょうびょう」とも〕
(1)障子と屏風(ビヨウブ)。
(2)「障蔽(シヨウヘイ)」に同じ。「風は四国中央の山系に―せられ/日本風景論(重昂)」
障屏具
しょうへいぐ シヤウ― [3] 【障屏具】
「屏障具」に同じ。
障屏画
しょうへいが シヤウ―グワ [0] 【障屏画】
障壁画と屏風絵(ビヨウブエ)の総称。
障泥
あおり アフリ [3] 【障泥・泥障】
鞍(クラ)の四方手(シオデ)に結び付けて馬の腹の両脇に下げる,泥よけの馬具。毛皮または皮革製。のちには装飾化し,晴天にも用いた。しょうでい。
障泥[図]
障泥
しょうでい シヤウ― [0] 【障泥】
「あおり(障泥)」に同じ。
障泥板
あおりいた アフリ― [4] 【障泥板】
神明(シンメイ)造りなどの屋根の大棟(オオムネ)に取り付けた,雨仕舞(アマジマイ)のためのおおい板。
障泥烏賊
あおりいか アフリ― [3] 【障泥烏賊】
イカの一種。胴長約45センチメートルで,両側の縁に広いひれがつく。足は比較的短い。背側は黒褐色。肉が厚く美味。また干してするめとする。ミズイカ。
障泥破風
あおりはふ アフリ― [4] 【障泥破風】
「千鳥破風(チドリハフ)」の別名。
障碍
しょうがい シヤウ― [0] 【障害・障碍・障礙】 (名)スル
(1)物事の成立や進行の邪魔をするもの。また,妨げること。しょうげ。「―が生じる」「大悪魔王と雖絶て其自由を―すること能はず/明六雑誌 6」
(2)身体の器官が何らかの原因によって十分な機能を果たさないこと。また,そのような状態。「機能―」「平衡感覚が―される」「血管に―がある」
(3)「障害競争」の略。
障碍
しょうげ シヤウ― [1] 【障礙・障碍】
妨げ。障害。しょうがい。「いかなる悪魔の―なるか/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」
障礙
しょうがい シヤウ― [0] 【障害・障碍・障礙】 (名)スル
(1)物事の成立や進行の邪魔をするもの。また,妨げること。しょうげ。「―が生じる」「大悪魔王と雖絶て其自由を―すること能はず/明六雑誌 6」
(2)身体の器官が何らかの原因によって十分な機能を果たさないこと。また,そのような状態。「機能―」「平衡感覚が―される」「血管に―がある」
(3)「障害競争」の略。
障礙
しょうげ シヤウ― [1] 【障礙・障碍】
妨げ。障害。しょうがい。「いかなる悪魔の―なるか/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」
障翳
しょうえい シヤウ― [0] 【障翳】
おおって,日の光などをさえぎること。また,かざすもの。
障蔽
しょうへい シヤウ― [0] 【障蔽】
おおいかくすこと。さえぎりおおうこと。また,そのもの。しきり。
障阻
しょうそ シヤウ― [1] 【障阻】
さまたげになること。さわり。障害。
隠し
かくし [3] 【隠し】
(1)かくすこと。「―財産」「照れ―」
(2)洋服などの物入れ。ポケット。
(3)外敵に対する防御。守る人。「是を中区(ウチツクニ)の―と為/日本書紀(成務訓)」
隠しだてをする
かくしだて【隠しだてをする】
keep <a matter> secret.〜をしない be frank.
隠しボタン
かくしボタン [4] 【隠し―】
表に出ないように付けたボタン。
隠しマイク
かくしマイク【隠しマイク】
a hidden microphone; <俗> a bug.→英和
隠しマイク
かくしマイク [4] 【隠し―】
相手に気づかれないように設置した,盗聴・録音用のマイク。
隠し事
かくしごと [0][5] 【隠し事】
他人に隠している事柄。秘事。秘密。「親に―をする」
隠し事
かくしごと【隠し事】
a secret.→英和
隠し包丁
かくしぼうちょう [4] 【隠し包丁】
料理で,盛りつけた時に見えない所に包丁目を入れること。食べやすくしたり,火の通りをよくするために行う。
隠し化粧
かくしげしょう [4] 【隠し化粧】
目立たぬ程度のごく薄い化粧。
隠し名
かくしな [3] 【隠し名】
本名を人に知られないようにつけた名。変名・筆名など。
隠し味
かくしあじ [3] 【隠し味】
酒・味醂・味噌その他の調味料を少量加え,その調味料の味は表面に出さず全体の味を引き立たせる効果をあげる調味方法。また,その調味料。
隠し売女
かくしばいじょ 【隠し売女】
江戸時代,公許の遊郭以外の場所で営業した売春婦。夜鷹・総嫁(ソウカ)など。隠れ売女。
隠し夫
かくしづま 【隠し夫】
「隠し男(オトコ)」に同じ。
隠し女
かくしおんな [4] 【隠し女】
ひそかに囲っておく女。情婦。隠し妻。
隠し妻
かくしづま 【隠し妻】
「隠し女(オンナ)」に同じ。
隠し子
かくしご [3] 【隠し子】
正妻でない女の生んだ子。世間に隠して生んだ子。私生児。
隠し子
かくしご【隠し子】
a love-child.
隠し念仏
かくしねんぶつ [4] 【隠し念仏】
〔仏〕 本願寺と幕府により異端とされたため,秘密裏に行われた念仏信仰の総称。土蔵など秘密の場所に集まって,神秘体験を中核にすえた儀式を行う。密教等の影響を受けたとされるが,基本的には真宗の伝統的信仰形態から派生した。江戸時代に各地で発生し,岩手県南部などで今も存続する。
→隠れ念仏
隠し戸
かくしど【隠し戸】
a secret[trap]door.
隠し所
かくしどころ [4] 【隠し所】
(1)物を隠す場所。秘密の所。
(2)隠すべき所。陰部。「裸なる法師の―も打出だして/今物語」
隠し撮り
かくしどり【隠し撮り】
a sneak shot.
隠し撮り
かくしどり [0] 【隠し撮り】 (名)スル
相手に気づかれないように撮影すること。盗み撮り。「現場を―される」
隠し文
かくしぶみ 【隠し文】
(1)秘密の手紙。「恋路にまよふ―/曾我 8」
(2)匿名の手紙。
隠し球
かくしだま [0] 【隠し球】
(1)野球のトリック-プレーの一。野手がボールをグローブに隠し,知らずに塁を離れた走者にタッチしてアウトにするプレー。
(2)交渉事などで,不利な局面に備えて最後まで隠しておくもの。切り札。
隠し田
かくしだ 【隠し田】
⇒おんでん(隠田)
隠し男
かくしおとこ [4] 【隠し男】
秘密の愛人。情夫。隠し夫(ヅマ)。「宿下りして―に逢ふ時は/浮世草子・一代女 4」
隠し町
かくしまち 【隠し町】
隠し売女のいる町。寺の門前などにあった。私娼窟(クツ)。「墓桶を下げて見とれる―/柳多留(初)」
隠し目付
かくしめつけ [4] 【隠し目付】
江戸時代,幕府の目付の命を受けて,秘かに諸大名の動静や旗本の行状などを調査・監視する役目。また,その者。忍び目付。隠密(オンミツ)。
隠し窓
かくしまど [4] 【隠し窓】
細い格子をつけたりして,外から内部の様子が見えないように作ってある窓。
隠し立て
かくしだて [0] 【隠し立て】 (名)スル
人に知られないようことさらに隠すこと。「何か―している」
隠し紋
かくしもん [3] 【隠し紋】
替え紋。また,目立たないところにつけた紋。
隠し結び
かくしむすび 【隠し結び】
結髪で,元結(モトユイ)・紐などが外から見えないように結ぶこと。「―の浮世髻(モトユイ)/浮世草子・一代女 1」
隠し絵
かくしえ [3] 【隠し絵】
絵の中に,さらに他の絵を一見それと気づかないように描き込んだもの。さがし絵。
隠し縫い
かくしぬい [3][0] 【隠し縫い】
布の表に縫い目が出ないように縫うこと。
隠し芸
かくしげい [3] 【隠し芸】
〔普段は人に見せない意から〕
宴会などで座興に演ずる素人の芸。「―を披露する」
隠し芸
かくしげい【隠し芸】
<do> a parlor trick.
隠し落款
かくしらっかん [4] 【隠し落款】
書画の中に,一見してわからないように筆者の名や号を記すこと。また,その署名。
隠し衣装
かくしいしょう [4] 【隠し衣装】
(1)表を質素に見せて,裏などを華美・豪華にした衣装。1683年に出た衣裳法度(ハツト)以降生じた風潮。
(2)江戸時代,よそに預けておき,遊里に行く時などに着替えた衣服。
隠し言葉
かくしことば [4] 【隠し言葉・隠し詞】
仲間内だけで通じる言葉。隠語。符牒(フチヨウ)。
隠し詞
かくしことば [4] 【隠し言葉・隠し詞】
仲間内だけで通じる言葉。隠語。符牒(フチヨウ)。
隠し躾
かくしじつけ [4] 【隠し躾】
裁縫で,きせを押さえるしつけ。表と同色の糸で,ごく小さな針目が出るようにする。着る時にも取らない。
隠し金
かくしがね [0][3] 【隠し金】
(1)隠し持っている金銭。
(2)外から見えないように付けた金具。隠し釘など。
隠し釘
かくしくぎ [3] 【隠し釘】
外から見えないように打った釘。しのびくぎ。
隠し題
かくしだい [3] 【隠し題】
和歌・連歌・俳諧で,歌・句の主題と関係なく,事物の名を隠して詠み込むこと。
→物名(ブツメイ)((モノノナ))
隠し黒子
かくしぼくろ 【隠し黒子】
相愛の男女が心中だてに,人目につかない所に彫る入れ黒子。「手首に―せし長者町の吉さまに似て/浮世草子・一代女 6」
隠す
かくす【隠す】
(1) hide;→英和
conceal;→英和
cover <a fact> .→英和
(2) keep <a matter> secret;keep <a thing> back <from a person> .
(3) shelter <a person from> (かくまう).→英和
隠さずに frankly;openly.→英和
隠す
かく・す [2] 【隠す】 (動サ五[四])
(1)物を覆ったり陰に置いたりして,人に見られないようにする。「雲が日を―・す」「身を―・す」
(2)他人に知られないようにする。秘密にする。「能ある鷹は爪(ツメ)を―・す」「困惑の色を―・さない」「怒りを―・す」
(3)葬る。[名義抄]
〔「かくれる」に対する他動詞〕
[可能] かくせる
隠すより現(アラワ)る
隠すより現(アラワ)る
隠し事は,隠そうとすればするほど,かえって人に知られてしまうものである。
隠び田
しのびた 【忍び田・隠び田】
⇒隠田(オンデン)
隠り
こもり [3] 【籠り・隠り】
(1)こもること。「冬―」「山―」「巣―」
(2)社寺に一定期間泊まりこみ勤行やお祈りをすること。参籠。おこもり。
隠り世
かくりよ [3] 【隠り世】
あの世。黄泉。
隠り処
こもりど 【隠り処】
人目につかない隠れた所。「―の沢泉なる岩根ゆも/万葉 2443」
隠り口の
こもりくの 【隠り口の・隠り国の】 (枕詞)
〔「く」は場所の意〕
山に囲まれ,その中に隠れているような場所であることから「初瀬(ハツセ)」にかかる。「―泊瀬の山の/古事記(下)」
隠り国の
こもりくの 【隠り口の・隠り国の】 (枕詞)
〔「く」は場所の意〕
山に囲まれ,その中に隠れているような場所であることから「初瀬(ハツセ)」にかかる。「―泊瀬の山の/古事記(下)」
隠り妻
こもりづま 【隠り妻】
会うことが世間に対して気がねされる女・妻。「色に出でて恋ひば人見て知りぬべし心の中の―はも/万葉 2566」
隠り江
こもりえ 【隠り江】
深く入りこんでいる入り江。一説に,葦(アシ)などに隠れて外から見えない入り江とも。「―に思ふ心をいかでかは舟さすさをのさして知るべき/伊勢 33」
隠り江の
こもりえの 【隠り江の】 (枕詞)
〔平安時代に枕詞「こもりくの」と混同して用いられた語〕
「初瀬(ハツセ)」にかかる。「―初瀬の山は色づきぬ/続古今(秋下)」
隠り沼
こもりぬ 【隠り沼】
草などが生い茂った下に隠れた沼。「埴安(ハニヤス)の池の堤の―の行へを知らに舎人(トネリ)は惑ふ/万葉 201」
隠り沼の
こもりぬの 【隠り沼の】 (枕詞)
隠り沼の水がよく見えないことから「した(下)」にかかる。「―下延へ置きてうち嘆き妹が去(イ)ぬれば/万葉 1809」
隠る
かく・る 【隠る】
■一■ (動ラ四)
〔上代語。下二段活用より古い形〕
かくれる。「青山に日が―・らばぬばたまの夜は出でなむ/古事記(上)」
■二■ (動ラ下二)
⇒かくれる
隠る
なま・る 【隠る】 (動ラ四)
かくれる。なばる。「難波の小江(オエ)に廬(イオ)作り―・りて居る葦蟹を/万葉 3886」
隠る
なば・る 【隠る】 (動ラ四)
かくれる。「晏,既に惶(オビ)え急ぎ走りて竹林に―・る/金剛般若経集験記(平安初期点)」
隠る
こも・る [2] 【籠る・隠る】 (動ラ五[四])
(1)中に入ったまま出ないでいる。「自分の部屋に―・って勉強する」「熊は冬は穴に―・っている」
(2)気体などが一杯に満ちる。「タバコの煙が部屋に―・る」
(3)力・気持ちなどはっきり形に表れないものが内に含まれている。「力の―・った作品」「愛情の―・った手紙」「感情の―・った表現」
(4)一定期間社寺に泊まりこんで勤行や祈願をする。参籠する。おこもりする。「山寺に―・る」
(5)内深く入って外からは察知しにくい状態になる。「陰(イン)に―・る」
(6)城などに入って守る。籠城する。たてこもる。「義臣すぐつて此城に―・り/奥の細道」
(7)隠れる。「二上の山に―・れるほととぎす/万葉 4067」
[可能] こもれる
隠れ
かくれ [3] 【隠れ】
(1)かくれること。また人に知られないでいること。「―場所」
(2)(「おかくれ」の形で)身分の高い人が死去すること。
→おかくれ
(3)〔近世は「かぐれ」とも〕
人に見えない所。ものかげ。「物の―よりしばし見ゐたるに/徒然 32」
隠れたるより現るるはなし
隠れたるより現るるはなし
〔中庸「莫�見�乎隠�。莫�顕�乎微�」より〕
他人に内緒でこっそりとしたことは,かえって人に知られてしまうものである。事は秘密にすればかえって世間に知れわたる。隠すより現る。
隠れたカリキュラム
隠れたカリキュラム
〔hidden curriculum〕
社会学用語。学校教育の公式カリキュラムの教授過程における教師の行動を通じて暗黙に伝達される実践的な知識。学校に適した行動様式や男女の役割期待が習得されてゆくとされる。
隠れての信は顕(アラ)われての徳
隠れての信は顕(アラ)われての徳
心の中に秘めている信実は,自然に外に顕われてその人の利徳になる。隠れたる信あれば顕われての利生(リシヨウ)。
隠れもない
かくれもない【隠れもない】
famous;→英和
notorious (悪名の);→英和
obvious <facts> (明白な).→英和
隠れる
かくれる【隠れる】
(1) hide[conceal]oneself;disappear (見えなくなる).→英和
(2) retire <from the world> (隠遁(いんとん)する).→英和
隠れる
かく・れる [3] 【隠れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 かく・る
〔古くは四段活用〕
(1)物の陰になって見えなくなる。「月が山に―・れる」
(2)人に見られないようにする。ひそむ。「洞穴に―・れる」「親に―・れて遊びに行く」
(3)俗世間を逃れ山里などでひっそりと生活する。隠遁する。「山寺に―・れる」
(4)多くの人に知られずにいる。「―・れた人材を探し出す」「―・れた才能」
(5)(身分の高い人が)死ぬ。「やむごとなき人の―・れ給へるもあまた聞こゆ/方丈記」
(6)庇護される。守られる。「かうぶりなど得しまで,この御徳に―・れたりしを/源氏(関屋)」
〔「かくす」に対する自動詞〕
隠れん坊
かくれんぼう [3] 【隠れん坊】
子供の遊戯の一。物陰にかくれた者を鬼が捜し出す遊び。最初に見つけられたものが次の鬼となる。かくれんぼ。隠れ鬼。隠れ遊び。かくれご。
隠れん坊
かくれんぼう【隠れん坊(をする)】
(play) hide-and-seek.
隠れ事
かくれごと [0][3] 【隠れ事】
人にかくれて行う物事。かくしごと。
隠れ処
かくれが 【隠れ処】
人目につかない所。ものかげ。「御方は―の御後見にて卑下し物し給へる/源氏(若菜下)」
隠れ切支丹
かくれキリシタン [6] 【隠れ切支丹】
徳川幕府の禁令下でキリスト教の信仰をひそかにもち続けた信者。明治時代になっても潜伏時代の信仰習俗を守り続けた。
隠れ場
かくれば【隠れ場】
a hiding place;a refuge.→英和
隠れ夫
かくれづま 【隠れ夫】
人にかくしてもつ夫。みそかお。密夫。「―薄き契りにうらみわびつつ/夫木 33」
隠れ妻
かくれづま 【隠れ妻】
人にかくしてもつ妻。かくしづま。しのびづま。「色に出でて恋ひば人見て知りぬべみ心の内の―はも/古今六帖 5」
隠れ子
かくれご 【隠れ子】
「隠れん坊」に同じ。[日葡]
隠れ家
かくれが [3] 【隠れ家】
人目を避けてひそんでいる家や場所。「犯人の―が見つかる」
隠れ家
かくれが【隠れ家】
a retreat;→英和
a refuge.→英和
隠れ岩
かくれいわ [3] 【隠れ岩】
水中にかくれて見えない岩。暗礁。
隠れ念仏
かくれねんぶつ [4] 【隠れ念仏】
〔仏〕 江戸時代,真宗が禁教とされた地域で行われた念仏信仰。薩摩藩のカヤカベ教のように,真宗から逸脱したものもある。また,「隠し念仏」と混同して用いられることもある。
隠れ所
かくれどころ 【隠れ所】
人目を避けてかくれている所。かくれが。「うち群れてだにあらば,すこし―もやあらむ/枕草子 278」
隠れ沼
かくれぬ 【隠れ沼】
〔「こもりぬ(隠沼)」を誤読したものか〕
草などに覆われてかくれている沼。こもりぬ。隠れの沼。「―に生ひそめにけりあやめ草/蜻蛉(下)」
隠れ沼の
かくれぬの 【隠れ沼の】 (枕詞)
「下」「底」などにかかる。「―下に通ひて恋ひは死ぬとも/古今(恋三)」
隠れ無し
かくれな・し 【隠れ無し】 (形ク)
(1)広く知れわたっている。かくれもない。「しのぶとも,世にある事―・くて/源氏(夕顔)」
(2)残るところがない。残らず…である。「世の中の事の―・くあらはるべきなり/大鏡(序)」
隠れ笠
かくれがさ [4] 【隠れ笠】
(1)かぶれば,姿を隠すことができるという想像上の笠。「かくれみの―をも得てしがな/拾遺(雑賀)」
(2)エイザンスミレの異名。
隠れ蓑
かくれみの [4][3] 【隠れ蓑】
(1)身につけると姿が消えるという想像上の蓑。鬼や天狗の持ち物とされる。
(2)人の目をあざむくために使う,表向きの名目など。「村起こしを―に乱開発する」
(3)ウコギ科の常緑小高木。高さ6メートルほど。暖地に生える。葉は光沢があり,普通,広倒卵形,若木では深く五裂。夏,枝端に淡黄緑色の小花を一〇個内外散形につけ,秋に楕円形で黒熟する液果を結ぶ。庭木として栽植。
隠れ蓑(3)[図]
隠れ蟹
かくれがに [3] 【隠れ蟹】
カクレガニ属のカニの総称。甲は丸く無毛で柔らかい。雌は甲長7ミリメートル内外で,雄はきわめて小さい。二枚貝・巻貝・ナマコ・ホヤなどの外套腔や肛腔内に入り込み,餌を横取りする。本州以南に分布。ピンノ。
隠れ遊び
かくれあそび [4] 【隠れ遊び】
(1)子供の遊戯の一。かくれんぼう。
(2)人に隠れて遊興をすること。
隠れ里
かくれざと [3] 【隠れ里】
(1)落人などが世を避けてかくれ住んだと伝える村里。平家谷など。
(2)地底や山奥にあるといわれる仙界。椀貸し伝説を伴うものが多い。
(3)江戸時代,公認されていない遊里。私娼地。岡場所。
隠れ鬼
かくれおに [3] 【隠れ鬼】
⇒隠(カク)れん坊(ボウ)
隠れ魚
かくれうお [3] 【隠れ魚】
スズキ目の海魚。全長約20センチメートル。体は細長くて側扁し,尾部は次第にとがる。鱗がなく,肛門がのどのところに開く。昼間はフジナマコなどの腸内にかくれすみ,片利共生の好例とされる。本州中部以南に分布。
隠ろふ
かくろ・う カクロフ 【隠ろふ】
〔動詞「隠る」に継続の助動詞「ふ」の付いた「隠らふ」の転〕
■一■ (動ハ四)
物陰にひそむ。かくれる。「きのふけふ雲のたちまひ―・ふは花の林をうしとなりけり/伊勢 67」
■二■ (動ハ下二)
(1)物陰にひそむ。かくれる。「うちとけたる方にて時々,―・へ見侍りし程は/源氏(帚木)」
(2)人目に立たないでいる。「夜目にこそしるきながらも,よろづ―・へたること多かりけれ/源氏(末摘花)」
隠ろへ
かくろえ カクロヘ 【隠ろへ】
〔下二段動詞「隠ろふ」の連用形から〕
(1)隠れている所。物陰。「木の下の―も侍らざりき/源氏(総角)」
(2)かくされていること。秘密。「何事の―あるにか,ふかくかくし給ふ/源氏(梅枝)」
隠ろへ事
かくろえごと カクロヘ― 【隠ろへ事】
かくしごと。「忍び給ひける―をさへ語り伝へけむ人の/源氏(帚木)」
隠事
いんじ [1] 【陰事・隠事】
秘密のこと。かくしごと。秘事。
隠亡
おんぼう [0] 【隠坊・隠亡・御坊】
(1)死者の火葬・埋葬の世話をし,墓所を守ることを業とした人。江戸時代,賤民身分扱いとされ,差別された。おんぼ。おんぼうやき。
(2)遊里で,遣り手の異名。
隠伏
いんぷく [0] 【隠伏】 (名)スル
(1)隠れひそむこと。
(2)見えないように隠すこと。
隠修士
いんしゅうし [3] 【隠修士】
神との一致を求めて,砂漠などで独り修道生活をおくる者。独住修士。隠者。
隠元
いんげん 【隠元】
(1)(1592-1673) 江戸前期の禅僧。黄檗宗(オウバクシユウ)の開祖。明の人。諱(イミナ)は隆琦。諡(オクリナ)は大光普照国師。1654年来日,60年に将軍家綱から宇治に土地を与えられ,黄檗山万福寺を創建。唐様の書風を伝えた。著「普照国師広録」など。
(2) [1]
「隠元豆」の略。[季]秋。
隠元
いんげん【隠元(豆)】
a kidney bean.
隠元豆
いんげんまめ [3] 【隠元豆】
(1)マメ科の一年生作物。南アメリカ原産。多くはつる性。葉は広卵形の小葉三個からなる複葉。花は白色または淡紫色の蝶形花で,葉腋(ヨウエキ)から出た花穂上に数個つく。豆ざやは線形で細長く,未熟果のうちにさやごと,また熟した種子を食用にする。ゴガツササゲ。[季]秋。
(2)フジマメの別名。隠元禅師が日本に伝えたものはこの種であるという。インゲンササゲ。
隠元豇豆
いんげんささげ [5] 【隠元豇豆】
隠元豆の別名。
隠公左伝
いんこうさでん [5] 【隠公左伝】
〔「左伝」は「春秋左氏伝」。同書の冒頭が春秋時代の魯(ロ)の王隠公の記事であることから〕
左伝を読み始めても最初の隠公の条で飽きてやめること。勉強の長続きしないことのたとえ。桐壺(キリツボ)源氏。
隠処
いんじょ 【隠所・隠処】
(1)世俗を離れて隠れ住む所。[日葡]
(2)便所。かわや。雪隠。「―近き所の池にて家主の下人蒡(ゴボウ)を洗ふ/沙石 6」
(3)身体の隠すべき部分。かくしどころ。「坐臥する時にも,放逸に―なんどをもかくさず/正法眼蔵随聞記」
隠匿
いんとく [0] 【隠匿】 (名)スル
(1)包み隠すこと。秘密にすること。かくまうこと。「犯人を―する」「―物資」
(2)隠れた悪事。心中にもっている罪悪。
隠匿する
いんとく【隠匿する】
hide;→英和
conceal;→英和
shelter;→英和
harbor <a criminal> (犯人を).→英和
隠匿物資 concealed goods.
隠匿罪
いんとくざい [4][0] 【隠匿罪】
鎮火用・防水用の物品や他人の信書を隠したことによって成立する犯罪。
隠匿行為
いんとくこうい [5] 【隠匿行為】
虚偽表示の裏に真意の行為が隠されている場合,その隠されている行為。贈与の意思を隠匿して売買を仮装するような場合における贈与がその例。
隠君子
いんくんし [3] 【隠君子】
(1)世を逃れて住む徳の高い人。
(2)菊の異名。
隠喩
いんゆ [0][1] 【隠喩】
言葉の上では,たとえの形式をとらない比喩。「…の如し」「…のようだ」などの語を用いていない比喩。「雪の肌」「ばらの微笑」の類。メタファー。暗喩。
→直喩
隠喩
いんゆ【隠喩】
a metaphor.→英和
隠喩法
いんゆほう [0] 【隠喩法】
隠喩を用いた修辞法。
隠地
おんち 【隠地】
中世・近世に,租税などの負担を逃れるため,存在を隠して耕作している土地。検地を受けない田畑。隠田や隠し畑など。
隠坊
おんぼう [0] 【隠坊・隠亡・御坊】
(1)死者の火葬・埋葬の世話をし,墓所を守ることを業とした人。江戸時代,賤民身分扱いとされ,差別された。おんぼ。おんぼうやき。
(2)遊里で,遣り手の異名。
隠士
いんし [1] 【隠士】
俗世間との交わりを断ち,隠れ住む人。隠逸の士。隠者。
隠宅
いんたく [0] 【隠宅】
(1)引きこもって住まう家。隠れ家。
(2)隠居した人の住む家。隠居所。
隠家
いんか [1] 【陰架・隠架・隠家】
〔蓋の下に隠れるところから〕
茶釜の蓋置のこと。特に,五徳形の蓋置をさすこともある。かくれが。
隠密
おんみつ [0] 【隠密】
■一■ (名)
江戸時代,将軍・老中・目付・若年寄などの命を受け,諸大名や市中の動静を探る軽い身分の武士。南北朝時代からあった。
■二■ (形動)[文]ナリ
表立たないように事を行うさま。「―行動」「―に事を運ぶ」「―裡に作戦を開始する」
隠密
いんみつ [0] 【隠密】 (名・形動)[文]ナリ
「おんみつ(隠密){■二■}」に同じ。「其跡甚だ―なるも/明六雑誌 26」
隠居
いんきょ [0] 【隠居】 (名)スル
(1)勤め・事業などの公の仕事を退いてのんびりと暮らすこと。また,その人。「楽―」「店を息子にまかせて―する」
(2)民法旧規定で,生存中に家督を譲ること。
(3)「隠居差控」の略。
(4)世俗を逃れて山野などに閑居すること。「城南(ゼイナン)の茅宮に閑寂を耕してぞ―し給ひける/太平記 35」
隠居
いんきょ【隠居】
retirement;→英和
a retired person (人).〜する retire (from active life).→英和
隠居分
いんきょぶん [3] 【隠居分】
(1)隠居の身分。
(2)隠居する者の生活費にあてるために分け与えられる財産。
隠居差控
いんきょさしひかえ [0] 【隠居差控】
江戸時代,公卿・武士に科した刑の一。家禄を子孫に譲らせ,仕事を退かせて自邸に謹慎させるもの。
隠居料
いんきょりょう [3] 【隠居料】
(1)隠居する者の生活費として分けられる財産。また,隠居後の生活費。
(2)江戸時代,隠居した武士に幕府または藩の支給した手当て。
隠居番頭
いんきょばんとう [4] 【隠居番頭】
江戸時代,商家の番頭を勤め終えたあとも自分の店をもたず引き続き勤める者。
隠居領
いんきょりょう [3] 【隠居領】
隠居後の生計にあてるための所領。
隠岐
おき 【隠岐】
旧国名の一。隠岐諸島にあたる。
隠岐島
おきのしま 【隠岐島】
⇒隠岐諸島(オキシヨトウ)
隠岐諸島
おきしょとう 【隠岐諸島】
島根県北部,日本海上にある島群。島前(ドウゼン)・島後(ドウゴ)とその他の小島からなる。後鳥羽天皇・後醍醐天皇が流された地。おきのしま。隠岐。
隠岐院
おきのいん 【隠岐院】
後鳥羽院の異名。
隠州
いんしゅう 【隠州】
隠岐(オキ)国の別名。
隠州
おんしゅう 【隠州】
隠岐(オキ)国の別名。
隠形
おんぎょう 【隠形】
呪術(ジユジユツ)によって,自分の体を隠しくらますこと。いんぎょう。「―の呪を御心の中に唱へてぞおはしける/太平記 5」
隠形
いんぎょう [0] 【隠形】
⇒おんぎょう(隠形)
隠形法
おんぎょうほう 【隠形法】
真言秘密修法の一。摩利支天(マリシテン)の隠形印を結び,陀羅尼・真言を誦すると,悪魔・外道などの目から身を隠すことができるという。
隠形鬼
おんぎょうき 【隠形鬼】
姿を隠して種々の不可思議な力を現すという鬼。「―はその形を隠してにはかに敵をとりひしく/太平記 16」
隠微
いんび [1] 【隠微】 (名・形動)[文]ナリ
外面にはかすかに現れるだけでわかりにくい・こと(さま)。「人情の―を穿(ウガ)つたまでで/当世書生気質(逍遥)」
隠忍
いんにん [0] 【隠忍】 (名)スル
じっと我慢すること。つらさを表に表さずにこらえること。「―に―を重ねる」
隠忍する
いんにん【隠忍する】
be patient;pocket an insult.→英和
隠忍自重
いんにんじちょう [0] 【隠忍自重】 (名)スル
ひたすら我慢して軽々しい振る舞いを慎むこと。「大事を前に―する」
隠悪
いんあく [0] 【隠悪・陰悪】
表立たない悪事・悪心。
隠所
いんじょ 【隠所・隠処】
(1)世俗を離れて隠れ住む所。[日葡]
(2)便所。かわや。雪隠。「―近き所の池にて家主の下人蒡(ゴボウ)を洗ふ/沙石 6」
(3)身体の隠すべき部分。かくしどころ。「坐臥する時にも,放逸に―なんどをもかくさず/正法眼蔵随聞記」
隠映
いんえい [0] 【陰映・隠映】 (名)スル
(1)かげが映り合うこと。映えること。「花の如くに―して/太平記 30」
(2)かげったり輝いたりすること。「青紫堂上に―して天極に星を列ねたり/太平記 11」
隠月
いんげつ [1] 【隠月】
琵琶(ビワ)の胴の表面下部にある楕円形の穴。覆手の下に隠れている。上部の半月形の穴に対し,満月ともいう。
隠架
いんか [1] 【陰架・隠架・隠家】
〔蓋の下に隠れるところから〕
茶釜の蓋置のこと。特に,五徳形の蓋置をさすこともある。かくれが。
隠栖
いんせい [0] 【隠棲・隠栖】 (名)スル
世間から離れて,ひっそりと暮らすこと。「人里離れた山中に―する」
隠棲
いんせい [0] 【隠棲・隠栖】 (名)スル
世間から離れて,ひっそりと暮らすこと。「人里離れた山中に―する」
隠淪
いんりん [0] 【隠淪】 (名・形動タリ)
(1)隠れ沈む・こと(さま)。「浪西日をしづめて紅にして―たり/平家 7」
(2)世をのがれて隠れること。また,その人。
隠滅
いんめつ [0] 【隠滅】 (名)スル
(1)かくれて見えなくなること。
(2)「いんめつ(湮滅)」に同じ。
隠滅する
いんめつ【隠滅する】
destroy <evidence> .→英和
隠然
いんぜん [0] 【隠然】 (ト|タル)[文]形動タリ
表面には表れないが,陰では強い影響力を持っているさま。
⇔顕然
「―たる勢力」「―と勢力を占め/浮城物語(竜渓)」
隠然たる
いんぜん【隠然たる】
latent <power> .→英和
隠狸
かくしだぬき 【隠狸】
狂言の一。捕らえた狸を主人に召し上げられそうになった太郎冠者が,売りに行った市で主人に見つかり,懸命に隠すが取られてしまう。
隠田
いんでん [0] 【隠田】
⇒おんでん(隠田)
隠田
おんでん 【隠田】
中世・近世に,隠して耕作し,年貢その他の租税を納めない田地。隠没田。かくしだ。忍び田。いんでん。
隠田百姓
おんでんびゃくしょう 【隠田百姓】
隠田をもち,年貢などを納めないで耕作している百姓。
隠睾
いんこう [0] 【隠睾】
⇒停留睾丸(テイリユウコウガン)
隠約
いんやく [0] 【隠約】 (名・形動タリ)
(1)簡単な言葉のうちに奥深い意味をこめていること。「―の間(カン)に意志を通ずる」
(2)はっきりと見わけにくい・こと(さま)。「安達太郎山高く聳えて遥かに白雲の間に―たり/獺祭書屋俳話(子規)」
隠翅目
いんしもく [3] 【隠翅目】
昆虫の分類上の一目。ノミ類を含む。幼虫は塵埃中にすみ,繭を作って蛹化し,完全変態で成虫となる。成虫は無翅。体は左右に扁平でキチン化の強い皮膚に覆われ,鳥や獣について吸血する。ペスト・発疹チフスなどを媒介する衛生害虫を含む。隠翅類。微翅類。
隠翅虫
はねかくし [3] 【羽隠・隠翅虫】
ハネカクシ科に属する甲虫の総称。体長0.5〜25ミリメートル。体は細長く扁平なものが多い。上ばねが短く,後ろばねをその下にたたんでいるため,背面の大部分が裸出する。世界中に分布し,日本では約一〇〇〇種が知られる。
隠者
いんじゃ【隠者(の家)】
a hermit(age).→英和
隠者
いんじゃ [1] 【隠者】
俗世間との交わりを絶ち,修行あるいは自適の生活を送っている人。隠遁者。隠士。
隠者文学
いんじゃぶんがく [4] 【隠者文学】
隠者たちによって書かれた文学。西行・長明・兼好らの作品を代表とし,中世文学の主要部分をなす。無常観・脱俗性などを特色とする。また,室町時代の連歌師や,近世の芭蕉らを含める場合もある。
隠花植物
いんかしょくぶつ【隠花植物】
a flowerless plant;a cryptogam.→英和
隠花植物
いんかしょくぶつ インクワ― [5] 【隠花植物】
胞子植物の旧称。
⇔顕花植物
隠蔽
いんぺい [0] 【隠蔽・陰蔽】 (名)スル
ある物を他の物で覆い隠すこと。物事を隠すこと。「陣地を―する」「事実を―する」
隠蔽する
いんぺい【隠蔽する】
conceal;→英和
hide.→英和
隠蔽的擬態
いんぺいてきぎたい [0] 【隠蔽的擬態】
動物の擬態の一。無生物体や,捕食者の関心をひかないような他の動植物に似る場合。ミメシス。
→標識的擬態
隠蔽色
いんぺいしょく [3] 【隠蔽色】
周囲の色彩とまぎらわしい動物の体色の総称。被食者の隠蔽色は捕食者の眼から逃れやすくなる利点をもつので保護色と呼ばれる。ヒョウやトラの斑紋,バッタやイモムシの緑など。
隠見
いんけん [0] 【隠見・隠顕】 (名)スル
〔「いんげん」とも〕
みえたりかくれたりすること。みえがくれ。「白い穂が花と葉の間から,―するのを/草枕(漱石)」
隠見する
いんけん【隠見する】
be dimly seen <among trees> .
隠語
いんご [0] 【隠語】
(1)特定の職業・社会の者の間だけで通用する特殊な語。仲間以外の者から秘密を守るためや,仲間同士であることを確認しあうために使われる。「警察」を「さつ」などという類。
(2)謎(ナゾ)。判じ物。
隠語
いんご【隠語】
a secret language;an argot;→英和
cant;→英和
<thieves'> slang.→英和
隠謀
いんぼう [0] 【陰謀・隠謀】
(1)ひそかに計画する,よくないくわだて。「―をめぐらす」
(2)〔法〕 二人以上の者の間で,共同で犯罪を行おうという合意が成立すること。犯罪の実行に着手する以前の段階であるが,内乱・外患・私戦などの罪についてのみ処罰される。
隠退
いんたい [0] 【隠退】 (名)スル
一切の社会的な仕事を辞め,静かに暮らすこと。退隠。「郷里に―する」
隠退蔵物資
いんたいぞうぶっし インタイザウ― [7] 【隠退蔵物資】
不正な方法で入手し,隠匿(イントク)・退蔵した物資。特に,第二次大戦後,旧陸海軍所有の物資を不正に隠匿したものをいう。隠匿物資。
隠逸
いんいつ [0] 【隠逸】 (名・形動)[文]ナリ
俗世を逃れて,人里離れた所に住むこと。また,その人やさま。「菊は花の―なるものと定められてより/獺祭書屋俳話(子規)」
隠逸花
いんいつか [4] 【隠逸花】
〔周敦頤「愛蓮説」の「菊,花之隠逸者也」による〕
菊の異名。
隠遁
いんとん [0] 【隠遁】 (名)スル
世事を逃れ,隠れ住むこと。「―者(シヤ)」「山中に―する」
隠遁
いんとん【隠遁(する)】
retirement (retire) from public life.‖隠遁者 a recluse;a hermit.隠遁生活(をおくる) (lead) a secluded life.
隠避
いんぴ [1] 【隠避】 (名)スル
〔法〕 蔵匿以外の方法で,犯人・逃走者・誘拐された人などの発見を妨げる行為。逃走資金を援助したり,変装させたり,身代わりとして別人を出頭させるなどの行為がこれにあたる。
→蔵匿(2)
隠閑
いんかん [0] 【隠閑】
俗世間から逃れ,静かに暮らすこと。
隠険な
いんけん【隠険な】
crafty (ずるい);→英和
treacherous (表裏のある).〜な奴 a sly fox.
隠隠
いんいん [0] 【隠隠】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)物音のとどろくさま。「雷―として鳴り初めぬ/自然と人生(蘆花)」
(2)かすかではっきりしないさま。「―として寂しき余光の遠く来れるが/金色夜叉(紅葉)」
隠頭花序
いんとうかじょ [5] 【隠頭花序】
花軸が著しく肥大して袋状となり,内面に多数の花をつける花序。イチジク・イヌビワなど。
隠顕
いんけん [0] 【隠見・隠顕】 (名)スル
〔「いんげん」とも〕
みえたりかくれたりすること。みえがくれ。「白い穂が花と葉の間から,―するのを/草枕(漱石)」
隠顕インク
いんけんインク [5] 【隠顕―】
書いて乾かせば見えなくなり,適当な処理をすれば再び見えるようになるインク。あぶり出し方式や,特定の顕色剤の溶液にひたすとあらわれるものなど,種類は多い。
隠首
おんしゅ 【隠首】
律令制で,戸籍や計帳に登録されないで租税負担を逃れていた者が自首すること。
→括出(カツシユツ)
隣
となり [0] 【隣】
〔動詞「隣る」の連用形から〕
(1)家・場所などが並び続いて,相接すること。境を接していること。また,そういうもの。「―の人」「一つ置いて―」
(2)隣の家。隣の家庭。「―に新しい人が引っ越して来た」「お―の子供」「両―」
隣
となり【隣】
the next door[house].〜の next <room> ;→英和
<the lady> next door;neighboring <houses> .→英和
〜の人 one's (next-door) neighbor.〜に <sit> next to <a person> .‖隣近所 <in> one's neighborhood;one's neighbors (人々).
隣する
となり・する [0] 【隣する】 (動サ変)[文]サ変 となり・す
隣にならぶ。「先生の像は…アンブロワズ,トーマの石像に―・して/ふらんす物語(荷風)」
隣り合う
となりあ・う [4] 【隣り合う】 (動ワ五[ハ四])
互いに隣となる。互いに接する。となりあわせる。「―・った二軒の家」
隣り合せ
となりあわせ [4][0] 【隣り合(わ)せ】
互いに隣どうしであること。「―の席に座る」「―に住んでいる」
隣り合わせ
となりあわせ [4][0] 【隣り合(わ)せ】
互いに隣どうしであること。「―の席に座る」「―に住んでいる」
隣り合わせ
となりあわせ【隣り合わせ】
〜に <live> next door to each other; <sit> side by side.
隣る
とな・る [0] 【隣る】 (動ラ五[四])
(1)相接して並ぶ。並び続く。「独立(ドクリユウ)の塔に―・りて池田錦橋の墓あり/伊沢蘭軒(鴎外)」
(2)並んで家が続く。「ソノ家ワ角ノ家ニ―・ル/ヘボン(三版)」「小畑の家は停車場に―・つて居て/田舎教師(花袋)」
(3)境界を接する。「越後の国はその堺上野に―・つて/太平記 20」
隣交
りんこう [0] 【隣交】
隣家または隣国との交際。
隣人
りんじん【隣人】
a neighbor.→英和
隣人愛 neighborly love.
隣人
りんじん [0] 【隣人】
隣近所に住む人。「―のよしみ」
隣人愛
りんじんあい [3] 【隣人愛】
(1)身近な人々への愛情。
(2)キリスト教倫理で,他者たる隣人に対する愛。
隣付き合い
となりづきあい [4] 【隣付(き)合い】
隣どうしとしての交際。
隣付合い
となりづきあい [4] 【隣付(き)合い】
隣どうしとしての交際。
隣佑
りんゆう [0] 【隣佑】
隣家に住む人。隣人。
隣保
りんぽ [1] 【隣保】
となり近所。近所の人々や家々。
隣保事業
りんぽじぎょう [4] 【隣保事業】
⇒セツルメント
隣保制
りんぽせい [0] 【隣保制】
中国で,近隣の数家を組み合わせて治安などに連帯責任を負わせる行政組織の制度。唐代には,近隣の四家を隣とし,当家を加えた五家を保とした。
隣保同盟
りんぽどうめい 【隣保同盟】
古代ギリシャで,神殿と祭祀(サイシ)の保護・維持のため,近隣のポリスや種族が結んだ同盟。
隣同士
となりどうし [4] 【隣同士】
互いに隣り合っている関係。
隣国
りんごく【隣国】
a neighboring[an adjacent]country.
隣国
りんごく [0][1] 【隣国】
となりの国。隣接した国。
隣地
りんち [1] 【隣地】
となりの土地。隣接している土地。
隣地斜線制限
りんちしゃせんせいげん [7] 【隣地斜線制限】
建築基準法による建築物の高さの制限の一。隣接する敷地の日照などを考慮して決められる建築物の高さ制限。敷地境界線からの距離によって定まる。
→斜線制限
隣境
となりざかい [4] 【隣境】
隣との境界。
隣境
りんきょう [0] 【隣境】
となりとの境界。また,その地域。「―に事を起こす」
隣室
りんしつ【隣室】
the next room.
隣室
りんしつ [0] 【隣室】
となりの部屋。「―の客」
隣家
りんか【隣家】
a neighboring house;the next door.
隣家
りんか [1] 【隣家】
となりの家。
隣席
りんせき [0] 【隣席】
となりの座席。
隣接
りんせつ【隣接(町村)】
neighboring[adjacent](towns and villages).→英和
隣接
りんせつ [0] 【隣接】 (名)スル
となり合わせになっていること。「―している国々」
隣接水域
りんせつすいいき [5] 【隣接水域】
⇒接続水域(セツゾクスイイキ)
隣村
となりむら [0] 【隣村】
隣接する村。
隣村
りんそん [0] 【隣村】
となりの村。隣里。
隣町
となりまち [3] 【隣町】
隣接する町。
隣県
りんけん [0] 【隣県】
となりの県。
隣知らず
となりしらず [4] 【隣知らず】
(1)ほかの家と遠く離れていること。また,その家。
(2)〔隣の人も気づかないほどの音で搗(ツ)くということから〕
ぼたもちの異名。
隣組
となりぐみ [0] 【隣組】
1940年(昭和15)に制度化された国民統制のための地域住民組織。五〜一〇軒を一単位として部落会・町内会の下に設けられ,配給・供出・動員など行政機構の最末端組織としての役割を果たした。
隣続き
となりつづき [4] 【隣続き】
互いに隣り合って続いていること。
隣草
となりぐさ [3] 【隣草】
ボタンの異名。
隣裏
となりうら [0] 【隣裏】
家の後ろにある隣家。うしろどなり。
隣語大方
りんごたいほう 【隣語大方】
(1)朝鮮語学習書。雨森芳州を中心とする朝鮮通詞が編纂。1750年以前成立。朝鮮語文に,日本語の対訳を付す。
(2){(1)}をもとに,朝鮮で刊行された日本語学習書。一〇巻。崔麒齢編。1790年刊。貿易に必要な例文を日本文で示し,朝鮮語訳を付す。
隣近所
となりきんじょ [4] 【隣近所】
隣や近所。また,近所の人。
隣邦
りんぽう [0] 【隣邦】
となりの国。
隣郷
りんごう [0] 【隣郷】
となりの村。りんきょう。
隣里
りんり [1] 【隣里】
となりのむらざと。隣村。
隧路
すいろ [1] 【隧路】
トンネル。隧道(ズイドウ)。
隧道
すいどう [0] 【隧道】
〔「すい」は漢音〕
(1)地中に掘った,墓室に通じる通路。
(2)「ずいどう」に同じ。
隧道
ずいどう [0] 【隧道】
〔「ずい」は呉音〕
トンネル。
隴
ろう 【隴】
中国,甘粛省南東部の地名。
隴山
ろうざん 【隴山】
中国,陝西・甘粛両省の境にある山。古来,長安から西域に通じる関門をなし,北西の異民族に対する隴関などの関が置かれた。
隴畝
ろうほ [1] 【壟畝・隴畝】
(1)うねとあぜ。たはた。
(2)田舎。
隴西
ろうせい 【隴西】
中国,甘粛省の蘭州の南東の県。匈奴(キヨウド)・氐(テイ)・羌(キヨウ)に対する戦略要地で,秦代に郡が置かれた。
隷
れい [1] 【隷】
漢字の書体の一。隷書。
隷する
れい・する [3] 【隷する】 (動サ変)[文]サ変 れい・す
付き従う。配下となる。「郎が少きや百奴を―・し/東京新繁昌記(撫松)」
隷下
れいか [1] 【隷下】
部下としてつき従う者。手下。配下。
隷字
れいじ [0] 【隷字】
隷書体の文字。
隷属
れいぞく [0] 【隷属】 (名)スル
(1)つき従って言いなりになること。「大国に―する」
(2)てした。部下。「天下の武士皆其―にあらざるはなし/文明論之概略(諭吉)」
隷属する
れいぞく【隷属する】
be subject[subordinate] <to> ;belong <to> .→英和
隷従
れいじゅう [0] 【隷従】 (名)スル
仕え従うこと。「大国に―する」
隷書
れいしょ [0] 【隷書】
漢字の古書体の一。篆書(テンシヨ)を省略して簡便にしたもの。今日の楷書に近い。漢代になって装飾的に変化したものを漢隷または八分(ハツプン),それ以前のものを秦隷(シンレイ)という。一般には漢隷をいう。
→八分
隷農
れいのう [0] 【隷農】
身分的支配から解放され,賦役を負わず,地代を産物または貨幣で負担した農民。
→農奴
隹
ふるとり [0] 【隹】
漢字の旁(ツクリ)の一。「集」「雄」などの「隹」の部分。鳥に関する文字を作る。
〔「舊(旧)」の字のとり,の意で,鳥・酉と区別していう〕
隻
せき 【隻】 (接尾)
助数詞。
(1)比較的大きな船を数えるのに用いる。「軍艦一―」
(2)屏風(ビヨウブ)など対になっているものの片方を数えるのに用いる。
(3)魚・鳥・矢などを数えるのに用いる。「鮭の一二―/宇治拾遺 1」「矢の一―/太平記 9」
隻句
せきく [0] 【隻句】
⇒せっく(隻句)
隻句
せっく セキ― [1] 【隻句】
一つの文句。短い言葉。「片言―」
隻変
せきへん 【隻変】
⇒単変(タンペン)
隻影
せきえい [0] 【隻影】
ただ一つのかげ。一つの姿。片影。
隻手
せきしゅ [1] 【隻手】
かた手。
⇔双手
隻手の声
せきしゅのこえ 【隻手の声】
禅宗の公案の一。両手で鳴らす音は誰でも聞こえるが,耳では聞きとれない片手で鳴らす音を心の耳によって聞かねばならないとして,絶対的真理のあり方を示す。白隠が参禅者を指導する際に常用した。
隻眼
せきがん [0] 【隻眼】
(1)片方の目が見えないこと。かため。
⇔双眼
(2)すぐれた見識。独特の見識。「一―を有する」「蘭軒は医である。…―を具してゐる/伊沢蘭軒(鴎外)」
隻脚
せっきゃく セキ― [0] 【隻脚】
一方の足。片足。一本足。
隻腕
せきわん [0] 【隻腕】
片うで。隻手(セキシユ)。
隻語
せきご [1] 【隻語】
わずかのことば。「片言―」
隼
はやぶさ【隼】
a (peregrine) falcon.
隼
はやぶさ [0] 【隼】
(1)タカ目ハヤブサ科に属する鳥の総称。ハヤブサ・シロハヤブサ・チョウゲンボウなど,世界に約六〇種が知られる。
(2){(1)}の一種。全長40センチメートル内外で雌は雄よりも大きい。体形はタカに似る。体の背面は青褐色,胸と腹は白色の地に褐色の斑点が散在する。カモやハトなどの獲物を見つけると高空から急降下し,脚でけって殺す。海岸の断崖などに営巣する。古来,鷹狩りに用いる。世界各地に広く分布。[季]冬。
(3)旧日本陸軍の一式戦闘機。第二次大戦初期に活躍。
隼(2)[図]
隼人
はやと [1] 【隼人】
〔「はやひと」の転〕
(1)古代,薩摩・大隅に居住した人々。敏捷・勇敢なことで知られ,たびたび反乱を起こしたが,八世紀には朝廷に服属して,宮門の警衛などにあたった。はいと。
(2)鹿児島県の男子の称。「薩摩―」
隼人
はやと 【隼人】
鹿児島県中部,姶良(アイラ)郡の町。鹿児島湾奥に位置し,隼人塚,鹿児島神宮,隼人温泉などがある。
隼人
はやひと 【隼人】
「はやと(隼人)」に同じ。「―の名に負ふ夜声いちしろく/万葉 2497」
隼人司
はやひとのつかさ 【隼人司】
律令制で,隼人を管轄し,歌舞の演奏,竹笠の製作,宮門の守護などをつかさどった官司。衛門府に属し,のち兵部省の所属となった。はやとのつかさ。
隼人瓜
はやとうり [3] 【隼人瓜】
ウリ科のつる性多年草。熱帯アメリカ原産。初め薩摩で栽培されたのでこの名がある。葉は五角円形。雌雄同株。果実は長さ約15センチメートルの洋梨形で数本の縦溝がある。果実を漬け物にする。チャヨテ。
隼人瓜[図]
隼人舞
はやとまい 【隼人舞】
日本古代の舞踊。大隅・薩摩地方の隼人が行なった風俗歌舞で,大嘗祭(ダイジヨウサイ)などに奏された。記紀によれば,隼人の祖先火照命(ホデリノミコト)(海幸彦(ウミサチヒコ))が海水におぼれたときの様子を演じたものという。
雀
すずめ [0] 【雀】
(1)スズメ目ハタオリドリ科の小鳥。全長約15センチメートル。背面は地味な黄褐色で頭は茶色,ほおとのどに黒い模様があり,腹面は灰白色。人家の近くで群れをなして生活し,虫や穀物を食べ,イネに害を与えることがある。ユーラシアに広く分布。
(2)事情通である人。また,内幕や情報をしゃべってまわる人。「楽屋―」
雀
すずめ【雀】
a sparrow <chirps> .→英和
〜の涙ほど a mere particle <of> .
雀の子
すずめのこ [0] 【雀の子】
雀の子ども。雀のひな。こすずめ。[季]春。《―そこのけそこのけ御馬が通る/一茶》
雀の巣
すずめのす [0][5] 【雀の巣】
雀が,屋根瓦の下のすきまなどにつくる巣。[季]春。
雀の帷子
すずめのかたびら [0] 【雀の帷子】
イネ科の一,二年草。家の周囲などに多い。葉は線形,基部は鞘となる。高さ約20センチメートル。ほぼ年間を通じて頂に円錐花序をつけ,卵形で緑色またはわずかに紫色を帯びた小穂をつける。ニラミグサ。
雀の枕
すずめのまくら [5] 【雀の枕】
スズメノテッポウの別名。
雀の槍
すずめのやり [0] 【雀の槍】
(1)イグサ科の多年草。草地に生える。全体に白色の長毛をまばらにつける。葉は根生し,広線形。春,高さ20センチメートル内外の花茎を立て,頂に暗褐緑色の小花を球状に密集してつける。雀の稗(ヒエ)。
(2)スズメノテッポウの別名。
雀の槍(1)[図]
雀の毛槍
すずめのけやり [0] 【雀の毛槍】
サギスゲの別名。
雀の田子
すずめのたご [5] 【雀の田子】
イラガの繭の俗称。卵形で固く,木の枝などに付着する。雀の小便田子。雀の壺(ツボ)。たまむし。
雀の稗
すずめのひえ [5] 【雀の稗】
(1)イネ科の多年草。草原に自生。全体に毛がある。葉は線形で根生。八〜一〇月,高さ約50センチメートルの花茎の先に数個の枝を互生する花穂をつけ,淡緑色の小穂を二列に密につける。
(2)スズメノヤリの別名。
雀の苧小笥
すずめのおごけ [5] 【雀の苧小笥】
イヨカズラの別名。
雀の茶挽
すずめのちゃひき [7] 【雀の茶挽】
イネ科の一年草。荒れ地や土手などに生える。高さ約50センチメートル。葉は線形で白毛がある。初夏,円錐花序を出して淡黄緑色の小穂をつづる。チャヒキグサ(カラスムギ)に似るが小形なのでこの名がある。
雀の袴
すずめのはかま [7] 【雀の袴】
カタバミの異名。
雀の躍り足
すずめのおどりあし [7] 【雀の躍り足】
字のまずいたとえ。
雀の鉄砲
すずめのてっぽう [0] 【雀の鉄砲】
イネ科の一,二年草。田畑に多い。高さ20〜30センチメートル。葉は短い線形。春,茎頂に細い円柱形の花穂を立て,淡緑色の小穂を密生する。雀の槍(ヤリ)。雀の枕(マクラ)。槍草。
雀卓
ジャンたく [0] 【雀卓】
麻雀(マージヤン)をするための正方形の卓。
雀卵斑
じゃくらんはん [3][0] 【雀卵斑】
「そばかす」のこと。
雀口
すずめぐち [3] 【雀口】
軒先瓦(ガワラ)の下にできるすき間。雀がよく巣をつくることからいう。
雀合戦
すずめがっせん [4] 【雀合戦】
多くの雀が木に集まって争い騒ぐこと。
雀小弓
すずめこゆみ [4] 【雀小弓】
婦女子の遊戯に用いられた小さい弓。楊弓の類。すずめ弓。
雀弓
すずめゆみ [3] 【雀弓】
「雀小弓(スズメコユミ)」に同じ。
雀形
すずめがた [0] 【雀形】
(1)雀が翼を広げた形を図案化した模様。
(2)〔裏面に「雀形{(1)}」のあるものが多かったのでいう〕
屏風(ビヨウブ)のこと。
雀斑
じゃくはん [0] 【雀斑】
そばかす。
雀斑
そばかす【雀斑】
freckles.〜のある freckled <face> .
雀榕
あこう アカホ [1][0] 【榕・雀榕】
クワ科の亜熱帯性高木。暖地の海岸に自生。高さ20メートルに達し,幹や枝から気根を出す。葉は長い柄があり,楕円形で,革質。春,新芽が出る前に一度落葉する。雌雄異株。果実はイチジクに似て径1.5センチメートル。日よけ・防風用に植える。
雀河豚
すずめふぐ [3] 【雀河豚】
ハリセンボンの異名。
雀焼
すずめやき [0] 【雀焼(き)】
(1)スズメの内臓を除き,照り焼きにしたもの。
(2)小鮒(コブナ)や小魚を頭を取らずに背開きにし,串に刺して照り焼きにしたもの。
雀焼き
すずめやき [0] 【雀焼(き)】
(1)スズメの内臓を除き,照り焼きにしたもの。
(2)小鮒(コブナ)や小魚を頭を取らずに背開きにし,串に刺して照り焼きにしたもの。
雀瓜
すずめうり [3] 【雀瓜】
ウリ科のつる性の一年草。草地や水辺に生える。葉は卵円形で薄い。雌雄同株。夏,白色の小花を腋生する。液果は緑色球形で,熟すと灰白色になる。
雀羅
じゃくら [1] 【雀羅】
スズメなどをとる網。
→門前(モンゼン)雀羅を張る(「門前」の句項目)
雀色
すずめいろ [0] 【雀色】
雀の羽のような,黒っぽい茶色。夕暮れ時の形容にもいう。
雀色時
すずめいろどき 【雀色時】
夕方。たそがれどき。「―ならねども見るには暗き孫廂/読本・八犬伝 1」
雀荘
ジャンそう [0] 【雀荘】
席料を取って,麻雀(マージヤン)をやらせる所。
雀蛾
すずめが [3] 【雀蛾・天蛾】
スズメガ科のガの総称。大形のガ類で,体は太く,はねは細長くて飛ぶ力が強い。大部分は夜行性。幼虫はほとんど毛のない芋虫で,尾端近くに角状突起をもつ。全世界に分布し,日本にはモモスズメ・コスズメなど約七〇種いる。
雀蜂
すずめばち [3] 【雀蜂・胡蜂】
(1)スズメバチ科のハチの総称。日本産は七種類ある。
(2){(1)}の一種。日本産のハチ類中最大で,働き蜂の体長は約27ミリメートル。黒色で腹部に黄帯があり,頭部も黄色。土中,樹木の空洞などに大形の巣を作る。ミツバチなどの昆虫を襲うほか,樹液や果実も好む。時に人畜を攻撃することもある。クマンバチともいうが,クマバチとは別種。オオスズメバチ。
雀蜂(2)[図]
雀貝
すずめがい [3] 【雀貝】
海産の巻貝。殻径2センチメートル,殻高1センチメートル内外の笠(カサ)形で,殻表は殻皮毛におおわれる。石灰質を分泌してできた足盤で岩に固着する。潮間帯の岩礁にすむ。
雀踊り
すずめおどり [4] 【雀踊り】
郷土舞踊の一種。編み笠(ガサ)をかぶり,竹に雀の模様の着物を着,奴(ヤツコ)の姿で踊るもの。
雀躍
じゃくやく [0] 【雀躍】 (名)スル
雀のはねるようにこおどりして喜ぶこと。「欣喜(キンキ)―」「人民は…―して処々に公会を開き/経国美談(竜渓)」
雀躍り
こおどり [2] 【小躍り・雀躍り】 (名)スル
躍り上がらんばかりに喜ぶこと。「―して喜ぶ」
雀野豌豆
すずめのえんどう [5] 【雀野豌豆】
マメ科の越年草。日当たりのよい草地や畑に自生。茎は細く地に伏し,長さ約40センチメートル。葉は羽状複葉で,中軸の先端は巻きひげとなる。春,葉腋(ヨウエキ)から長い花柄を出して淡青紫色の蝶形花を数個開き,豆果をつける。カラスノエンドウよりやや小形。
雀野豌豆[図]
雀隠れ
すずめがくれ 【雀隠れ】
春,雀のからだが隠れるほどに草木の芽や葉が伸びること。「木の芽―になりて/蜻蛉(下)」
雀鮨
すずめずし [3] 【雀鮨】
鮒(フナ)・小鯛(コダイ)の腹を開き,中に酢飯を詰めて雀のような形にふくらませた鮨。
雀鯛
すずめだい [3] 【雀鯛】
スズキ目の海魚。全長18センチメートルほど。体は卵形で,著しく側扁する。全体に黒褐色で,背の後方に白色の斑紋が一つある。本州中部以南の磯にすむ。スズメダイ類は南日本近海に約九〇種がいて,体形・体色の美しいものが多く,飼育しやすいので観賞魚とされる。
雀鷂
つみ [1] 【雀鷂・雀鷹】
タカ目タカ科の鳥。雄はエッサイ(悦哉)とよぶ。全長は雌が約30センチメートルで,雄はやや小さい。日本で最小の鷹(タカ)。上部は灰黒色,胸と腹は雌では白に暗色の縞があり,雄では淡褐色。山林にすみ,小鳥を捕食する。シベリアから中国・日本に分布し,冬には南方に渡る。日本では主に夏鳥として渡来。
雀鷹
つみ [1] 【雀鷂・雀鷹】
タカ目タカ科の鳥。雄はエッサイ(悦哉)とよぶ。全長は雌が約30センチメートルで,雄はやや小さい。日本で最小の鷹(タカ)。上部は灰黒色,胸と腹は雌では白に暗色の縞があり,雄では淡褐色。山林にすみ,小鳥を捕食する。シベリアから中国・日本に分布し,冬には南方に渡る。日本では主に夏鳥として渡来。
雀�
えっさい [0] 【悦哉・雀�】
タカ目の鳥,ツミの雄の呼称。
雁
かり [1] 【雁】
(1)〔鳴き声からという〕
ガンの異名。[季]秋。《一行の―や端山に月を印す/蕪村》
(2)ガンの鳴き声。「声にたてつつ―とのみ鳴く/後撰(秋下)」
雁
かり【雁】
a wild goose.
雁
がん [1] 【雁・鴈】
カモ目カモ科の水鳥のうち,ハクチョウ類に次いで体の大きい一群の総称。雌雄とも地味な色で,水辺にすむ。ツバメとともに日本における代表的な渡り鳥で,マガン・ヒシクイ・サカツラガンなどが秋,北方より渡来し,春,北に去る。飛ぶときは V 字形などの編隊を組む。古くから食用にし,美味のたとえとされた。かり。かりがね。[季]秋。
雁
がん【雁】
a wild goose.
雁が音
かりがね [0] 【雁が音・雁金】
(1)ガンの鳴き声。また,ガンの別名。[季]秋。《―の竿に成る時猶淋し/去来》
(2)カモ目カモ科の水鳥。全長60センチメートルほど。マガンに似るが小形で,額の白色部が多い。眼の縁は鮮黄色。日本にはマガンの群れに混じってまれに冬鳥として渡来する。
(3)家紋の一。雁(ガン)を図案化したもの。飛び雁金・遠雁金・結び雁金の三種に大別される。
雁金(3)[図]
雁の使ひ
かりのつかい 【雁の使ひ】
〔「漢書(蘇武伝)」より。匈奴(キヨウド)の虜囚となった蘇武が雁の脚に手紙をつけて漢帝に便りした故事から〕
手紙を運ぶ人。また,手紙。雁使(ガンシ)。雁書。雁の便り。雁の文。雁の玉章(タマズサ)。
雁の便り
かりのたより 【雁の便り】
「雁(カリ)の使(ツカ)い」に同じ。
雁の子
かりのこ 【雁の子】
(1)雁(ガン)の子。また単に,雁・鴨(カモ)などの水鳥。「―巣立ちなば/万葉 182」
(2)雁や鴨の類のたまご。「あてなるもの,薄色に白襲の汗衫(カザミ),―/枕草子 42」
雁の文
かりのふみ 【雁の文】
「雁の使い」に同じ。
雁の玉章
かりのたまずさ 【雁の玉章】
〔「玉章」は手紙の美称〕
「雁の使い」に同じ。「くるを頼むの―/新後拾遺(秋上)」
雁の間
かりのま 【雁の間】
〔襖(フスマ)に,刈り田に雁の絵があったのでいう〕
江戸城本丸中の表座敷の名。三万石以上一五万石未満の譜代(フダイ)大名の詰め所。がんのま。
雁使
がんし 【雁使】
「雁(カリ)の使い」に同じ。
雁供養
がんくよう [3] 【雁供養】
「雁風呂(ガンブロ)」に同じ。[季]春。
雁信
がんしん [0] 【雁信】
「雁書(ガンシヨ)」に同じ。
雁先
がんさき [0] 【雁先】
料理で,タケノコの先端をいう。
雁列
がんれつ [0] 【雁列】
雁が飛ぶときの列。また,その列の形。「三機あるいは七機各(オノオノ)―をなし/日乗(荷風)」
雁坂峠
かりさかとうげ 【雁坂峠】
埼玉県大滝村と山梨県三富(ミトミ)村との境にある峠。秩父盆地と甲府盆地を結び,秩父往還・甲州裏街道の峠として近世にはよく用いられた。
雁垂
がんだれ [0] 【雁垂】
漢字の垂(タレ)の一。「原」「厘」「厚」などの「厂」の部分。がけ・石などの状態を表す文字を作る。
雁塔
がんとう [0] 【雁塔】
(1)古代インドのマガダ国にあった塔。
〔ある僧が空を飛ぶ雁を見て食べたいと思ったところ,一羽が地に落ちてきた。人々はこれを見て雁が戒をたれたのだとし,雁を葬って塔を建てたという「大唐西域記」の故事による〕
(2)中国,西安の大慈恩(ダイジオン)寺と大薦福(ダイセンプク)寺の塔。前者を大雁塔,後者を小雁塔という。
(3)寺院の塔。「三国無双の―也/太平記 21」
雁字
がんじ [0] 【雁字】
(1)雁が整然と一列をなして飛ぶさまを文字に見立てていう語。
(2)手紙。書状。雁書。
雁字搦み
がんじがらみ 【雁字搦み】
「がんじがらめ」に同じ。「格子の柱に―,しつかと締めつけ/浄瑠璃・天の網島(上)」
雁字搦め
がんじがらめ [4] 【雁字搦め】
(1)縄やひもを左右上下から幾重にもまきつけること。「犯人を―にする」
(2)束縛を受けて身動きできないさま。「義理と人情で―になる」
雁字鶯梭
がんじおうさ [4] 【雁字鶯梭】
〔雁の空中に飛ぶ列を文字にたとえ,鶯の木々の間を飛びかうさまを織機の梭(ヒ)にたとえていう〕
漢詩文で字句を飾ること。
雁山
がんざん 【雁山】
中国の雁門(ガンモン)の別名。
雁帛
がんぱく [0] 【雁帛】
手紙。音信。雁書。
→雁(カリ)の使い
雁振り
がんぶり [0] 【雁振り】
「雁振り瓦」の略。
雁振り瓦
がんぶりがわら [5] 【雁振り瓦】
棟の最上部にのせる丸形の瓦。衾(フスマ)瓦。
雁擬き
がんもどき [3] 【雁擬き】
〔ガンの肉の味に似て美味,の意〕
崩した豆腐に,刻んだゴボウ・ニンジン・アサの実・昆布などを加えて丸め,油で揚げたもの。古くは麩(フ)・こんにゃくなどを揚げたものを称した。飛竜頭(ヒリヨウズ)。
雁書
がんしょ [1] 【雁書】
手紙。便り。雁札。雁信。
→雁(カリ)の使い
雁木
がんぎ [0][3] 【雁木】
群れて飛ぶ雁の列のようにジグザグの形をしたもの。
(1)雪国で,通りに面した軒から庇(ヒサシ)を長く出して,その下を通路としたもの。雁木づくり。[季]冬。
(2)「雁歯(ガンシ)」に同じ。
(3)道から川原などにおりるための,棒などを埋めて作った階段。また,船着き場の階段。桟橋(サンバシ)の階段。
(4)樵(キコリ)の用いる大形ののこぎり。ががり。
(5)書棚の高さを調節するために,棚板の受け桟を受ける部材をのこぎりの歯状または段状にしたもの。
(6)野菜やコンニャクなどの断面をぎざぎざにする切り方。
(7)「雁木鑢(ガンギヤスリ)」の略。
(8)「雁木鱝(ガンギエイ)」の略。
雁木
がんぎ【雁木】
snow shelter eaves;steps of a pier.→英和
〜形の(に) (in a) zigzag.→英和
雁木梯子
がんぎばしご [4] 【雁木梯子】
一本の太い木材に踏み段を刻み出すか,太い棒に数本の横木をとりつけた梯子。
雁木梯子[図]
雁木棚
がんぎだな [3] 【雁木棚】
床の間の脇などに設ける違い棚の一。三枚の棚板を三段に連なる雁木形に配置したもの。
→床脇棚
雁木玉
がんぎだま [0] 【雁木玉】
表面に縞模様のあるガラスの丸玉。古墳の副葬品にみられる。
→蜻蛉(トンボ)玉
雁木車
がんぎぐるま [4] 【雁木車】
(1)積み荷の揚げ降ろしにつかう滑車の一。角材の横面をくりぬいて,車をはめこんだもの。せみ。
(2)時計の部品で,アンクルとかみ合いアンクルを介して振り子または天府に力を与える歯の長い歯車。
雁木造り
がんぎづくり [4] 【雁木造り】
「雁木{(1)}」に同じ。
雁木鑢
がんぎやすり [4] 【雁木鑢】
(1)獣角・金属などを磨く,目の粗いやすり。がんぎ。
(2)がさがさした肌の女をののしっていう語。「―鮫肌/浄瑠璃・日本振袖始」
雁木鱝
がんぎえい [3] 【雁木鱝】
(1)エイ目ガンギエイ科の海魚の総称。体は扁平で菱形に近く,尾部は棒状。種類が多く,全長30〜200センチメートル。温帯・寒帯の大陸棚から深海まで広く分布。
(2){(1)}の一種。全長65センチメートル内外。背面は褐色で,大小の不規則な円形紋があり,とげが背と尾の中央に並ぶ。食用。本州北部以南から東シナ海に分布。
雁木鱝(2)[図]
雁札
がんさつ 【雁札】
「雁書(ガンシヨ)」に同じ。「青鳥を飛ばして―を書きそへて/海道記」
雁来紅
がんらいこう [3] 【雁来紅】
〔雁の来る頃紅(アカ)くなることから〕
ハゲイトウの別名。[季]秋。
雁歯
がんし 【雁歯】
橋のきざはし。雁の列や人の歯並びのように,材木が食い違って,並んでいるところからいう。雁木(ガンギ)。「路(ミチ)羊腸を遶(メグ)つて橋―の危きをなせり/太平記 39」
雁殺し
がんころし [3] 【雁殺し】
〔雁を殺せるほど勢いが強い意〕
石投げの道具。中間を網のようにしたひも。網状の部分に小石をのせ,ひもの両端を同じ手で持ち,数回前後にふってから,目当ての方へ向けて一端を離し,石を勢いよく飛ばす。
雁渡し
かりわたし [3] 【雁渡し】
初秋の頃に吹く北風。
雁点
かりがねてん [4][0] 【雁点】
〔古く雁(ガン)の飛ぶ形「�」に書いたことから〕
漢文訓読の返り点の一。レ点の古名。
雁爪
がんづめ [1][0] 【雁爪】
〔形が雁の爪に似ることから〕
(1)農具の一。歯が三,四本に分かれ,内側に曲がっている鍬(クワ)。短い柄をつけて田の株間の打ち返しや,除草に用いる。蟹爪(カニヅメ)。
(2)鉱石・石炭などをかき寄せるのに用いる具。{(1)}に似るが歯は曲がっていない。
雁爪打ち
がんづめうち [4] 【雁爪打ち】
雁爪を用いた農作業。
雁瘡
がんがさ [1][0] 【雁瘡】
慢性湿疹(シツシン)あるいは痒疹(ヨウシン)の一種。非常にかゆく,難治。雁の来る頃に起こり,去る頃に治るところからいう。がんそう。こせがさ。[季]秋。
雁瘡
がんそう [0] 【雁瘡】
⇒がんがさ(雁瘡)
雁皮
がんぴ [1] 【雁皮】
ジンチョウゲ科の落葉低木。暖地の山に自生し,高さ約2メートル。葉は絹毛があり,卵形。夏,枝頂にジンチョウゲに似た円筒状の黄花を開く。樹皮の繊維を製紙の原料とする。
雁皮紙
がんぴし [3] 【雁皮紙】
ガンピまたはミツマタの繊維で漉(ス)いた和紙。紙の王といわれ,湿度や虫害に強く,光沢があり美しい。斐紙(ヒシ)。
雁股
かりまた [0] 【雁股】
鏃(ヤジリ)の一。先が股の形に開き,その内側に刃のあるもの。また,鏃がその形の矢。狩猟用。
雁股[図]
雁菱
かりびし [2] 【雁菱】
⇒雁金菱(カリガネビシ)
雁行
がんこう [0] 【雁行】 (名)スル
(1)ガンが列をなして飛ぶこと。また,その列。
(2)ガンが飛ぶ時の列の形のように,ななめに並んで行くこと。
(3)陣立ての一。ななめの列に陣形を組むもの。
雁行形態論
がんこうけいたいろん [7] 【雁行形態論】
発展途上国の経済発展を示す説の一。輸入が先行し,次いで国内生産が増大し,最後に輸出が増えるという経緯をたどりながら,途上国は先進国を追いかける。その推移が,雁の列をなして飛ぶ様に似ていることからいう。
雁足
がんそく [0] 【雁足】
クサソテツの別名。
雁金
かりがね [0] 【雁が音・雁金】
(1)ガンの鳴き声。また,ガンの別名。[季]秋。《―の竿に成る時猶淋し/去来》
(2)カモ目カモ科の水鳥。全長60センチメートルほど。マガンに似るが小形で,額の白色部が多い。眼の縁は鮮黄色。日本にはマガンの群れに混じってまれに冬鳥として渡来する。
(3)家紋の一。雁(ガン)を図案化したもの。飛び雁金・遠雁金・結び雁金の三種に大別される。
雁金(3)[図]
雁金五人男
かりがねごにんおとこ 【雁金五人男】
元禄年間(1688-1704)に大坂を荒らした無頼漢,雁金文七(ブンシチ)・庵(アン)の平兵衛・ほてい市右衛門・極印(ゴクイン)千右衛門・神鳴庄九郎の五人。「雁金文七秋の霜」「男作五雁金(オトコダテイツツカリガネ)」など人形浄瑠璃や歌舞伎に脚色された。
雁金草
かりがねそう [0] 【雁金草】
クマツヅラ科の多年草。全草に悪臭がある。高さ約1メートル。葉は広卵形。秋,茎頂の大きな円錐花序に青紫色の唇形花を開く。花は,雄しべ,雌しべとも大きく飛び出して曲がり,上唇・下唇とも長く奇異な形をしている。和名は花の形に由来する。ホカケソウ。
雁金草[図]
雁金菱
かりがねびし [4] 【雁金菱】
(1)家紋の一。飛ぶ雁の形を上下に向かい合わせて菱形にしたもの。
(2)模様の名。{(1)}を連続して並べたもの。雁菱。
雁門
がんもん 【雁門】
〔仏を雁王ということから〕
仏門。
雁門
がんもん 【雁門】
中国,山西省北部の山。また,山上の関。遊牧民族の侵入を防ぐ重要地点。雁山。句注山。
雁雑鮃
がんぞうびらめ ガンザフ― [5] 【雁雑鮃】
カレイ目の海魚。全長約30センチメートル。ヒラメの一種。体は著しく扁平,両眼とも体の左側にある。体色は緑褐色で,眼状斑がある。食用。水深30メートル以下の砂底にすむ。本州中部以南に分布。
雁風呂
がんぶろ [0] 【雁風呂】
浜辺の流木を薪にして風呂をわかす風習。青森県外ヶ浜に伝わる。雁供養(ガンクヨウ)。[季]春。
〔雁が渡って来る途中で羽を休めた木片を浜に置き,春に再びくわえて北に去ると言われているが,浜辺に木が残っているのは雁が死んだためだろうとしてその木をたいて風呂をわかし,人々にふるまって供養したという〕
雁食い
がんくい 【雁食い】
美味であるガンの肉を食うようなぜいたく。「雁といふも同名の,かりがねといふも同名の,―になるこそめでたけれ/狂言・雁かりがね(天正本)」
雁食豆
がんくいまめ [3] 【雁食豆】
ダイズの一品種。五葉の小葉をもつ。豆粒のくぼみを雁の食べたあとと見てこの名がある。五葉豆(ゴバマメ)。
雁首
がんくび [0][3] 【雁首】
(1)〔雁の首に似ていたことから〕
キセルの頭。
(2)キセルの頭のように先の曲がった土管。
(3)人間の首や頭を乱暴にいう語。「―をそろえる」「―並べて待っていろ」
雁首
かりくび [0][2] 【雁首】
雁の首に形が似たもの。特に,陰茎の先。亀頭(キトウ)。「―に珠数(ジユズ)をかけさせ/浮世草子・一代男 8」
雁首
がんくび【雁首】
the bowl (of a pipe);→英和
the head (頭).→英和
雁首草
がんくびそう [0] 【雁首草】
キク科の多年草。山野に生える。茎は高さ50センチメートル内外。根葉は楕円形で長い柄がある。秋,枝先に黄色の頭花を一個ずつ下向きにつける。和名はこれをキセルの雁首に見立てたもの。
雁鼻の沓
かりはなのくつ 【雁鼻の沓】
〔形が雁のくちばしの形に似ているところから〕
爪先(ツマサキ)の先端が高く反り上がった黒漆塗りの浅沓(アサグツ)。鼻切れ沓。雁鼻(ガンビ)沓。かりはな。
→鼻高履(ビコウリ)
雄
おん ヲン [1][0] 【雄】
おす。
⇔めん
「―どり」
雄
お ヲ [1] 【雄・男・夫・牡】
(1)おとこ。「汝こそは―にいませば/古事記(上)」
(2)夫(オツト)。「吾(ア)はもよ女(メ)にしあれば汝(ナ)をきて―は無し/古事記(上)」
(3)他の語に付いて,複合語をつくる。
(ア)男性,または動植物が雄性である意を表す。「ますら―」「―鹿」「―花」
(イ)一対の物のうち,「大きい」「勢いが強い」など,男性的と思われる方を表す。「―滝」「―岳」
(ウ)男らしい,勇ましいなどの意を表す。「―たけび」
⇔め
雄
おす ヲス [2] 【雄・牡】
(1)動物で,精巣を有し,精子を作る個体。雌雄異体の生物で,小配偶子を作る個体。符号に♂を使う。
⇔雌(メス)
(2)植物で,雄花のみをつける株。
雄
ゆう [1] 【雄】
(1)おとこ。おす。
(2)すぐれていること。傑出していること。また,その人。「財界の―と目される」
雄々しい
おおしい【雄々しい(く)】
brave(ly);→英和
manful(-ly).→英和
雄を競う
ゆう【雄を競う】
compete for leadership[championship].一方の〜 a leader of one's group.
雄之万年草
おのまんねんぐさ ヲ― [5][1][3] 【雄之万年草】
ベンケイソウ科の多年草。山地に生える。全体が多肉質で,緑色。花茎は高さ約20センチメートル。葉は線形で三個ずつ輪生する。五,六月頃,花茎の上方が分枝して多数の黄色の五弁花をつける。タカノツメ。マンネングサ。
雄俊
ゆうしゅん [0] 【雄俊】
才知が優れていること。また,その人。
雄偉
ゆうい [1] 【雄偉】 (名・形動)[文]ナリ
おおしくたくましい・こと(さま)。「体格が―で,面貌の柔和な少年/魚玄機(鴎外)」
雄健
ゆうけん [0] 【雄健】 (名・形動)[文]ナリ
(1)すこやかで元気な・こと(さま)。勇健。「其神髄を以て幽玄の二字に帰し終に豪壮―なる者を説かず/獺祭書屋俳話(子規)」
(2)文章・筆跡などの力強い・こと(さま)。雄渾(ユウコン)。「―な文章」「他諸家の作も亦或は―なる或は清麗なる/真善美日本人(雪嶺)」
雄傑
ゆうけつ [0] 【雄傑】
知力・武力ともにすぐれた人物。英傑。「百鬼の―たるとかや/浄瑠璃・神霊矢口渡」
雄剛
ゆうごう [0] 【雄剛】 (名・形動)[文]ナリ
雄々しく強い・こと(さま)。そのような人をもいう。「其人多くは疎豪にして厚重なり鄙野にして―なり/三酔人経綸問答(兆民)」
雄剣
ゆうけん [0] 【雄剣】
(1)中国の干将が作ったという雌雄の二剣の一つ。呉王闔閭(コウリヨ)に献じたという。
(2)すぐれた剣。
雄勁
ゆうけい [0] 【雄勁】 (名・形動)[文]ナリ
(1)男性的で力強い・こと(さま)。「力ある影に偉大なる音調はます��―に/ふらんす物語(荷風)」
(2)文章の書き方や書画の筆勢に力強さの感じられる・こと(さま)。「―な筆致」
雄勝石
おかついし ヲカツ― [3] 【雄勝石】
宮城県桃生(モノウ)郡雄勝町付近から産する粘板岩。硯(スズリ)・石碑などに用いる。玄昌石。
雄叫び
おさけび ヲ― 【雄叫び】
⇒おたけび(雄叫)
雄叫び
おたけび ヲ― [2][0] 【雄叫び】
勇ましい叫び声。「―をあげる」
雄器床
ゆうきしょう [3] 【雄器床】
苔(コケ)類の葉状体で,造精器を生じる部分。雄器托(タク)。
雄器托
ゆうきたく [3] 【雄器托】
⇒雄器床(ユウキシヨウ)
雄図
ゆうと【雄図】
one's ambition.
雄図
ゆうと [1] 【雄図】
おおしいくわだて。雄大な計画。「―むなしく挫折する」
雄壮
ゆうそう [0] 【雄壮】 (名・形動)[文]ナリ
おおしくさかんな・こと(さま)。「偉大だとか,―だとか/三四郎(漱石)」
雄大
ゆうだい [0] 【雄大】 (名・形動)[文]ナリ
規模が大きく堂々としている・こと(さま)。「―な眺め」「―な構想」
[派生] ――さ(名)
雄大な
ゆうだい【雄大な】
grand;→英和
magnificent.→英和
雄大積雲
ゆうだいせきうん [5] 【雄大積雲】
著しく盛り上がった積雲。さらに発達すると積乱雲になる。
雄姿
ゆうし【雄姿】
an imposing figure.〜を現わす make one's gallant appearance.
雄姿
ゆうし [1] 【雄姿】
雄々しい姿。いさましい姿。英姿。
雄宝香
おたからこう ヲタカラカウ [0] 【雄宝香】
キク科の多年草。各地の深山の湿地に生える。茎は分枝せず高さ1メートル内外。葉は心臓形で,根出葉は長い柄がある。初秋に径約5センチメートルの黄色の頭状花を茎の上半部に総状につける。
雄峰
ゆうほう [0] 【雄峰】
雄大な山。「―富士」
雄島
おしま ヲ― 【雄島】
宮城県松島湾西部の群島の一。陸に近く渡月橋で結ばれている。((歌枕))「松島や―の磯にあさりせしあまの袖こそかくはぬれしか/後拾遺(恋四)」
雄弁
ゆうべん【雄弁】
eloquence.〜な(に) eloquent(ly);→英和
fluent(ly).→英和
〜を振るう speak eloquently[with eloquence] <on> .‖雄弁家 an orator[eloquent speaker].雄弁術 oratory;elocution.雄弁大会 an oratorical contest.
雄弁
ゆうべん [0] 【雄弁】 (名・形動)スル[文]ナリ
(1)人の心を動かすように,力強くよどみなくしゃべること。また,そのさまやその話。「―な人」「―をふるう」「伯父を訪ふて,頻りに高談―したことがある/思出の記(蘆花)」
(2)(「―に物語る」「―に語る」の形で)ある内容をはっきりと示している意にいう。「事実が―に物語っている」
雄弁家
ゆうべんか [0] 【雄弁家】
雄弁な人。能弁家。
雄弁術
ゆうべんじゅつ [3] 【雄弁術】
公衆の前で,はっきりと印象的に自分の意見を口頭で発表すること。また,そのための技術。
雄張
ゆうちょう [0] 【雄張】 (名)スル
盛んに勢いをのばすこと。「大陸に―する」
雄強
ゆうきょう [0] 【雄強・勇強】 (名・形動)[文]ナリ
雄々しく力強い・こと(さま)。「―な将兵」
雄心
おごころ ヲ― [2] 【雄心】
雄々しい心。勇ましい心。
雄心
ゆうしん [0] 【雄心】
おおしい心。雄壮な心。
雄心勃勃
ゆうしんぼつぼつ [0] 【雄心勃勃】 (ト|タル)[文]形動タリ
おおしい心が盛んにおこるさま。きおいたつさま。「―として戦いに臨む」
雄志
ゆうし [1] 【雄志】
雄大な志。壮志。雄心。
雄快
ゆうかい [0] 【雄快】 (名・形動)[文]ナリ
力強く明快な・こと(さま)。「長崎の風光をして―ならしむるは実に火山力に在り/日本風景論(重昂)」
雄性
ゆうせい [0] 【雄性】
(1)精子を生ずる個体(雄)に共通してみられる性質。
⇔雌性
(2)男らしい性質。
雄性ホルモン
ゆうせいホルモン [5] 【雄性―】
脊椎動物の雄の形質の発達と維持に関与する性ホルモン。主に精巣から分泌され,雄性生殖器官を発達させ,また二次性徴を発現させる。雌では主に副腎から分泌されている。アンドロゲン。男性ホルモン。
雄性配偶子
ゆうせいはいぐうし [7] 【雄性配偶子】
配偶子に大小の区別のあるとき,小さい方の配偶子。小配偶子。
雄才
ゆうさい [0] 【雄才・雄材】
すぐれた才能。宏才。大才。
雄断
ゆうだん [0] 【雄断】
雄々しい決断。男らしい決断。
雄日芝
おひしば ヲ― [2] 【雄日芝】
イネ科の多年草。道端や畑に自生。葉は線形で多数叢生して大株をつくり,根は強く,引き抜き難い。高さ約40センチメートル。夏から秋,茎頂に数個の太い線形で緑色の花穂を叉状につける。オヒジワ。チカラグサ。
雄木
おぎ ヲ― [1] 【男木・雄木】
(1)雌雄異株の植物で,雄花だけをつける木。
(2)木材の継ぎ手で,枘(ホゾ)や鎌(カマ)などの突起を備えている方の材。また,上下二段に重ねた場合の上方の材。
⇔女木(メギ)
雄材
ゆうさい [0] 【雄才・雄材】
すぐれた才能。宏才。大才。
雄松
おまつ ヲ― [1] 【雄松・男松】
〔赤松との樹皮の色の対照から〕
黒松の異名。
⇔雌松
雄柱
おばしら ヲ― 【男柱・雄柱】
(1)「おとこばしら(男柱)」に同じ。
(2)櫛(クシ)の両端にある太い二本の歯。「みみづらに刺せるゆつつま櫛の―ひとつ取りかきて/古事記(上訓)」
雄株
おかぶ ヲ― [1] 【雄株】
雌雄異株の植物で,雄花だけをつける株。
⇔雌株(メカブ)
雄核
ゆうかく [1] 【雄核】
⇒精核(セイカク)(1)
雄武
ゆうぶ [1] 【雄武】
雄々しく勇ましいこと。勇武。
雄毅
ゆうき [1] 【雄毅・勇毅】 (名・形動)[文]ナリ
いさましく強い・こと(さま)。「創造する人の至難至艱の事を忍び,―にして沮(ハバマ)ず/西国立志編(正直)」
雄気
ゆうき [1] 【雄気】
雄々しい気質。
雄渾
ゆうこん [0] 【雄渾】 (名・形動)[文]ナリ
(書画・詩文などが)力強く,勢いがあって雄大な・こと(さま)。「―な筆致」「高逸―なる頌歌を吟ぜり/希臘思潮を論ず(敏)」
雄渾な
ゆうこん【雄渾な】
grand;→英和
powerful;→英和
bold (筆致が).→英和
雄滝
おだき ヲ― [1] 【雄滝】
二つ並んだ滝の,大きな方の滝。
⇔雌滝
雄爽
ゆうそう [0] 【雄爽】
おおしく,さっそうとしていること。「其議論―,人をして快然たらしむ/文明論之概略(諭吉)」
雄牛
おうし ヲ― [0][1] 【牡牛・雄牛】
雄の牛。
⇔めうし
雄物川
おものがわ ヲモノガハ 【雄物川】
秋田県南部,神室(カムロ)山地に源を発し,秋田市西方で日本海に注ぐ川。長さ133キロメートル。
雄琴
おごと ヲゴト 【雄琴】
滋賀県大津市北部の地名。比叡山の北東麓(ロク),琵琶湖に臨む温泉地。
雄町
おまち ヲ― [1] 【雄町】
水稲の品種の一。大粒品種で,酒造用米の優良種。西日本で栽培される。
雄略
ゆうりゃく [0] 【雄略】
雄大なはかりごと。
雄略天皇
ゆうりゃくてんのう 【雄略天皇】
記紀で,第二一代天皇大泊瀬幼武尊(オオハツセワカタケノミコト)の漢風諡号(シゴウ)。允恭(インギヨウ)天皇第五皇子。「宋書」に見える倭王武に比定される。
雄竹
おだけ ヲ― [1] 【雄竹】
〔雌竹(メダケ)に対して,大柄であるところから〕
真竹(マダケ)の俗称。
雄筆
ゆうひつ [0] 【雄筆】
雄渾(ユウコン)な筆づかい。また,その文字。
雄節
おぶし ヲ― [1] 【男節・雄節】
鰹(カツオ)の背側の肉で作った鰹節。せぶし。
⇔雌節(メブシ)
雄篇
ゆうへん [0] 【雄編・雄篇】
力のこもった雄大な著作。また,きわめてすぐれた詩文。
雄紐
おひも ヲ― [1] 【雄紐】
入れ紐の,端を結んで玉にし,雌紐(メヒモ)の輪に通してとめる紐。
⇔雌紐
雄編
ゆうへん [0] 【雄編・雄篇】
力のこもった雄大な著作。また,きわめてすぐれた詩文。
雄羊
おひつじ【雄羊】
a ram.→英和
雄羊座 the Ram;Aries.→英和
雄羊歯
おしだ ヲ― [1] 【雄羊歯】
オシダ科の夏緑性シダ植物。根茎は太く直立する。葉は1メートルほどになり有柄。葉身は二回羽状複葉。胞子嚢(ノウ)群は球形で二列に並ぶ。中部地方以北の林下に生ずる。根茎を綿馬根(メンマコン)といい,生薬として条虫駆除に用いる。綿馬。
雄臼
おうす ヲ― [1] 【雄臼】
上下二つの石を重ねてできている碾(ヒ)き臼や磨(ス)り臼などの下の方の臼。
⇔雌臼
雄花
ゆうか [1] 【雄花】
⇒おばな(雄花)
雄花
おばな ヲ― [1] 【雄花】
おしべがあって,めしべのない花。めしべの雌性生殖機能の退化した花にもいう。雄性花。ゆうか。
⇔雌花(メバナ)
雄蕊
ゆうずい [1] 【雄蕊】
⇒おしべ(雄蕊)
雄蕊
おしべ ヲ― [1] 【雄蕊】
種子植物の花の中にある,雄性生殖器官。花粉をつつむ葯(ヤク)と,これを支える花糸から成る。ゆうずい。
⇔雌蕊(メシベ)
雄藩
ゆうはん [1][0] 【雄藩】
勢力の強い藩。「西南―」
雄蘂
ゆうずい【雄蘂】
⇒雄蘂(おしべ).
雄蘂
おしべ【雄蘂】
a stamen.→英和
雄蘭
おらん ヲ― [1] 【雄蘭】
スルガランの別名。
雄蛭木
おひるぎ ヲ― [2] 【雄蛭木】
ヒルギ科の常緑高木。高さ2〜8メートル。沖縄以南の海岸や河口の泥土に群生。気根を生じ,メヒルギなどとマングローブ林(紅樹林)をつくる。葉柄は紅色。花は葉腋に単生し,がく片は紅色。果実は長さ約20センチメートルで円柱状。ベニガクヒルギ。
雄蛭木[図]
雄蜂
おばち【雄蜂】
a drone.→英和
雄蜂
おばち ヲ― [1] 【雄蜂】
(1)雄のハチ。
(2)ミツバチの雄。体長約1.5センチメートルで,大きく発達した複眼をもつ。不受精卵から発生し,女王バチと交尾すると死ぬ。寿命約一か月。
雄蝶
おちょう ヲテフ [1] 【雄蝶】
(1)雄の蝶。
(2)折り形の一。
→雄蝶雌蝶
⇔雌蝶
雄蝶雌蝶
おちょうめちょう ヲテフ―テフ [1][1] 【雄蝶雌蝶】
婚礼の夫婦杯・親子杯の際の銚子(チヨウシ)に付ける,雄蝶と雌蝶をかたどった折り紙。また,その銚子を持って酒をつぐ役の男女の稚児(チゴ)。
雄螺子
おねじ ヲネヂ [0][2] 【雄螺子】
まるい棒の周囲に螺旋(ラセン)状の溝をきざんだねじ。
⇔雌螺子(メネジ)
雄螺子切り
おねじぎり ヲネヂ― [3] 【雄螺子切り】
⇒ダイス(dies)
雄視
ゆうし [1] 【雄視】 (名)スル
威勢を張って他に対すること。「羅馬(ローマ)の天下を―するの間/自由之理(正直)」
雄踏
ゆうとう ユウタフ 【雄踏】
静岡県西部,浜名郡の町。浜名湖東岸に位置し,ウナギ養殖などが盛ん。たきや漁やねこ網漁などの伝統漁法が観光用として残る。
雄途
ゆうと [1] 【雄途】
おおしく,勇ましい門出。「―に就く」
雄邁
ゆうまい [0] 【雄邁】 (名・形動)[文]ナリ
気性がおおしく強い・こと(さま)。「―な英雄」
雄鎮
ゆうちん [0] 【雄鎮】
一国・一組織を治めるような雄大な勢力をもつもの。「独り改進党の一―を以て自ら期し/思出の記(蘆花)」
雄長老
ゆうちょうろう ユウチヤウラウ 【雄長老】
(?-1602) 安土桃山時代の学僧・狂歌師。京都建仁寺塔中(タツチユウ)如是院の長老で,正しくは永雄長老。母は細川幽斎の妹。近世狂歌の祖と称される。著「狂歌三百首抄」「雄長老百首」など。
雄阿寒岳
おあかんだけ ヲアカン― 【雄阿寒岳】
北海道東部,阿寒カルデラの中央火口丘に相当する火山。海抜1370メートル。火口原に阿寒湖・ペンケトウ・パンケトウがある。
雄陽皺
おひじわ ヲ― [0] 【雄陽皺】
オヒシバの別名。
雄雄し
おお・し ヲヲシ 【雄雄し】 (形シク)
⇒おおしい
雄雄しい
おおし・い ヲヲ― [3] 【雄雄しい・男男しい】 (形)[文]シク をを・し
男らしくて勇ましい。いさぎよく力強い。
⇔めめしい
「―・い姿」「姫君の御有様聞き給ひて,―・しく念じ給へど/源氏(真木柱)」
[派生] ――さ(名)
雄風
ゆうふう [0] 【雄風】
(1)ビューフォート風力階級 6 の風。
→風力階級
(2)涼しくすがすがしい風。
(3)〔文選(宋玉「風賦」)〕
勇ましく雄々しい風姿。
雄飛
ゆうひ [1] 【雄飛】 (名)スル
(雄鳥が舞い上がるように)勢い盛んに活躍すること。
⇔雌伏
「海外に―する」
雄飛する
ゆうひ【雄飛する】
play an active part <in> ;go abroad with a great ambition (海外に).
雄馬
おうま ヲ― [0][1] 【牡馬・雄馬】
雄(オス)の馬。ぼば。
⇔牝馬(メウマ)
雄鳥
おとり ヲ― 【雄鳥】
おすの鳥。おんどり。
⇔雌鳥(メトリ)
雄鳥
おんどり ヲン― [0] 【雄鳥】
〔「おとり」の転〕
雄の鳥。特に,雄のニワトリ。
⇔めんどり
雄鶏
おんどり【雄鶏】
a cock;→英和
<米> a rooster.
雄麗
ゆうれい [0] 【雄麗】 (名・形動)[文]ナリ
雄大で美しい・こと(さま)。「―壮大なるものも少なからざれども/新聞雑誌 3」
雄黄
ゆうおう [0] 【雄黄】
中国で鶏冠石のこと。日本では,その変質鉱物である石黄(中国では雌黄)の誤称。
雄[牡]
おす【雄[牡]】
a male.→英和
〜の male <dog> ;he- <goat> .→英和
雄[牡]鹿
おじか【雄[牡]鹿】
a stag.→英和
雅
が [1] 【雅】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
上品でみやびやかなこと。風流なこと。また,そのさま。
⇔俗
「芭蕉と云ふ男は枕元へ馬が屎(イバリ)するのをさへ―な事と見立てて発句にした/草枕(漱石)」
■二■ (名)
(1)「詩経」の六義(リクギ)の一。詩の内容による分類の一つで,政治の興廃を歌った「大雅」「小雅」に属する詩。天子が諸侯・公卿を饗応する時に演じられた。
→六義
(2)中国の訓詁(クンコ)の書「爾雅(ジガ)」の略称。
雅び
みやび [0] 【雅び】 (名・形動)[文]ナリ
〔動詞「雅(ミヤ)ぶ」の連用形から〕
宮廷風であること。上品で優美なこと。また,そのさま。風雅。風流。
⇔俚(サト)び
「王朝の―」「―な服装」「―にふるまう」「かんの君,ものの―深くかどめき給へる人にて/源氏(若菜上)」
雅びか
みやびか 【雅びか】 (形動ナリ)
「みやびやか」に同じ。「老いたれど―なる様したり/栄花(玉の台)」
雅びやか
みやびやか [3] 【雅びやか】 (形動)[文]ナリ
上品で優雅なさま。風雅なさま。「―に踊る」「―な立ち居振る舞い」
雅びる
みや・びる 【雅びる】 (動バ上一)[文]バ上二 みや・ぶ
〔「宮」に接尾語「ぶ」が付いて動詞化した語〕
優雅な様子をおびる。上品である。「其文はいたく―・びたれば/小説神髄(逍遥)」「梅の花夢に語らく―・びたる花と我(アレ)思ふ酒に浮かべこそ/万葉 852」
雅び男
みやびお [3][0] 【雅び男】
上品で優雅な男性。風流を解する男。風流人。
雅び言
みやびごと [0] 【雅び言】
みやびやかな言葉。風雅な言葉。
雅び言葉
みやびことば [4] 【雅び言葉】
みやびやかな言葉。雅言。
⇔俚(サト)び言葉
雅ぶ
みや・ぶ 【雅ぶ】 (動バ上二)
⇒みやびる
雅人
がじん [0] 【雅人】
風流な人。風雅を解する人。みやびお。
雅仙紙
がせんし グワ― [2] 【画仙紙・画牋紙・雅仙紙・雅宣紙】
中国原産の書画の料紙。玉版箋・二層紙・煮硾箋(シヤツイセン)などの種類がある。日本でも模造され,和画仙と呼ぶ。宣紙。
雅俗
がぞく [1] 【雅俗】
(1)風雅と卑俗。
(2)雅語と俗語。また,雅文と俗文。
雅俗幼学新書
がぞくようがくしんしょ 【雅俗幼学新書】
辞書。二巻。森源愿編。1827年成立。節用集と漢和辞典を合わせたような体裁で,俗語・擬声語・擬態語を多く採録している。
雅俗折衷文
がぞくせっちゅうぶん [0][6] 【雅俗折衷文】
地の文は文語文(雅文)で書き,会話は口語文(俗文)で書く文体。江戸時代に始まり,明治期の前半に発達した。幸田露伴の「五重塔」,樋口一葉の「にごりえ」「たけくらべ」などがその例。
雅兄
がけい [1][0] 【雅兄】
■一■ (名)
風雅の道で兄事(ケイジ)する人。風雅の道の先輩。
■二■ (代)
(男性の手紙などで)相手の男性を敬っていう語。大兄。
雅印
がいん [0] 【雅印】
個人が,自筆の書画や所持品,書状・封緘(フウカン)などに押すための印章。
雅号
がごう [1][0] 【雅号】
著述家・画家・書家などが本名以外に付ける風流・風雅な別名。
雅号
がごう【雅号】
a pen name;a nom de plume.
雅名
がめい [0] 【雅名】
(1)優雅な呼び名。風雅な名。
(2)雅号。
雅味
がみ [1] 【雅味】
上品で風雅な趣。
雅境
がきょう [0] 【雅境】
優雅な境地。風流な境地。
雅客
がかく [0][1] 【雅客】
(1)風流を解する人。
(2)水仙の異名。
雅宣紙
がせんし グワ― [2] 【画仙紙・画牋紙・雅仙紙・雅宣紙】
中国原産の書画の料紙。玉版箋・二層紙・煮硾箋(シヤツイセン)などの種類がある。日本でも模造され,和画仙と呼ぶ。宣紙。
雅意
がい [1] 【雅意】
(1)ふだんの心。素意。
(2)「我意」に同じ。「―にまかせて振舞へば/太平記 6」
雅懐
がかい [0] 【雅懐】
〔李白「春夜宴�桃李園�序」〕
みやびやかな心。風雅な思い。
雅文
がぶん [0][1] 【雅文】
(1)優雅な文。みやびな文。
(2)江戸時代の国学者が平安時代の仮名文をさした語。また,国学者がそれをまねて作った擬古文。
雅文体
がぶんたい [0] 【雅文体】
江戸時代,平安時代の仮名文を模して書かれた文体。
雅旨
がし [1] 【雅旨】
(多く手紙文で)お考え。御意向。相手の考えを敬っていう語。
雅楽
ががく [1] 【雅楽】
〔雅正の楽の意〕
奈良時代に朝鮮や中国などから伝来した音楽,およびそれに伴う舞。また,それを模倣して日本で作られたもの。右楽(ウガク)と左楽(サガク)に大別される。舞を伴わないものを管弦,舞のあるものを舞楽という。神楽・東遊(アズマアソ)び・久米舞(クメマイ)・催馬楽(サイバラ)・朗詠などを含めてもいう。宮廷音楽として平安時代に栄え,寺社でも演奏された。正楽(セイガク)。
雅楽
ががく【雅楽】
the traditional court music (of Japan).
雅楽助
うたのすけ 【雅楽助】
雅楽寮の次官。正六位下相当。
雅楽寮
うたのつかさ 【雅楽寮】
⇒ががくりょう(雅楽寮)
雅楽寮
ががくりょう [3] 【雅楽寮】
律令制で,治部省に属し宮廷音楽をつかさどった役所。楽人の統制や歌舞音楽の演奏・教習などを扱った。うたまいのつかさ。うたのつかさ。うたづかさ。うたりょう。
雅楽寮
うたづかさ [3] 【雅楽寮】
⇒ががくりょう(雅楽寮)
雅楽寮
うたりょう 【雅楽寮】
⇒ががくりょう(雅楽寮)
雅楽頭
うたのかみ 【雅楽頭】
雅楽寮の長官。従五位上相当。
雅歌
がか [1] 【雅歌】
(1)(俗歌に対して)上品で趣のある歌。みやびやかな歌。
(2)旧約聖書中の一書。男女の愛を歌う。
雅称
がしょう [0] 【雅称】
風雅な名称。
雅致
がち [1] 【雅致】
風流な趣。雅趣。「―を凝らした庭」「区画方正にして却て―を欠けり/八十日間世界一周(忠之助)」
雅言
がげん [1] 【雅言】
(1)洗練された言葉。優雅な言葉。雅語。
⇔俗言
(2)主として平安時代の和歌や仮名文などに使われた大和言葉。江戸時代の国学者や歌人が,正しく風雅なものとして尊んだ言葉。雅語。
→俚言
雅言集覧
がげんしゅうらん 【雅言集覧】
江戸時代の国語辞書。五〇巻。石川雅望著。古語・雅語をイロハ順に配列し,主に平安時代の文献から多数の用例を引く。1826〜49年に半ばまで刊行。87年(明治20)に中島広足が「増補雅言集覧」として加筆刊行。
雅語
がご [1] 【雅語】
「雅言(ガゲン)」に同じ。
雅語
がご【雅語】
elegant words.
雅語音声考
がごおんじょうこう ガゴオンジヤウカウ 【雅語音声考】
語学書。鈴木朖(アキラ)著。1816年刊。音声をかたどった言語があることを主として説いた言語起源論。
雅談
がだん [0] 【雅談】
風雅な談話。上品な談話。
⇔俗談
雅趣
がしゅ [1] 【雅趣】
風雅なおもむき。「―に富んだ庭園」
雅遊
がゆう [0] 【雅遊】
風雅な遊び。清遊。勝遊。
雅醇
がじゅん [0] 【雅醇】 (名・形動)[文]ナリ
上品で純粋なこと。
雅量
がりょう [0][1] 【雅量】
おおらかで,人をよく受け入れる性質。度量が大きいこと。「―がある」
雅量
がりょう【雅量】
generosity.→英和
〜のある(乏しい) (un)generous;→英和
large-minded (narrow-minded).
雅音
がいん [0] 【雅音】
みやびた音楽。
雅馴
がじゅん [1][0] 【雅馴】 (名・形動)[文]ナリ
(1)文章が上品で穏やかなこと。筆づかいが正しく,練れていること。また,そのさま。「高泉の字が一番蒼勁でしかも―である/草枕(漱石)」
(2)態度が上品で教養が感じられる・こと(さま)。
集
しゅう シフ [1] 【集】
詩歌・文章を集めた書物。「―を編む」
集い
つどい【集い】
⇒集会.
集い
つどい ツドヒ [2][0] 【集い】
つどうこと。集まり。また,集まってする催し物。「若人の―」「音楽の―」
集う
つど・う ツドフ [2] 【集う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
(同じ目的をもって人々が)寄り集まる。集合する。「代表が一堂に―・う」「軍兵雲霞のごとくに馳せ―・ふ/平家 2」
[可能] つどえる
■二■ (動ハ下二)
集める。「男はうけきらはず呼び―・へて,いとかしこく遊ぶ/竹取」
集く
すだ・く [2] 【集く】 (動カ五[四])
(1)虫などが多く集まって鳴く。「叢に―・く虫を聞く/羽鳥千尋(鴎外)」
(2)集まる。群がる。群がってさわぐ。「葦鴨の―・く旧江に/万葉 4011」
集はる
うごなわ・る 【集はる】 (動ラ四)
集まる。「―・り侍る卿等/日本書紀(孝徳訓)」
集べる
まつ・べる 【集べる・纏べる】 (動バ下一)[文]バ下二 まつ・ぶ
〔「まつめる」の転。近世語〕
まとめて一つにする。集める。「沓(クツ)見―・べて腰につけ/浄瑠璃・丹波与作(上)」
集まり
あつまり [3][0] 【集まり】
(1)集まること。また,集まったもの。集団。「雨で―が悪い」「小さな点の―」
(2)会合。寄り合い。「町内の―」
集まり勢
あつまりぜい [0] 【集まり勢】
寄せ集めの集団・軍勢。烏合(ウゴウ)の衆。
集まる
あつまる【集まる】
[集合]gather;→英和
come[get]together;swarm;→英和
line up (整列);[会合]meet;→英和
assemble.→英和
集まる
あつま・る [3] 【集まる】 (動ラ五[四])
(1)多くの人がある場所をめざして移動し,ひとまとまりとなる。集合する。「一〇時に体育館に―・りなさい」
(2)同種の物などが(自然に)一か所にたまる。集中する。「青果市場には全国から野菜が―・ってくる」「なかなか寄付が―・らない」「人々の視線が―・る」「 S 候補にばかり票が―・った」
〔「集める」に対する自動詞〕
[可能] あつまれる
集む
つ・む 【集む】 (動マ下二)
あつめる。「なげきな―・めそうき事にあひくる身をばすてぬものから/古今(物名)」
集む
あつ・む 【集む】 (動マ下二)
⇒あつめる
集める
あつめる【集める】
gather;→英和
bring[put]together;collect;→英和
call together;draw;→英和
amass (集積);→英和
center[concentrate] <on> (集中).→英和
集める
あつ・める [3] 【集める】 (動マ下一)[文]マ下二 あつ・む
(1)人々に呼びかけて,ある場所に集まらせる。集合させる。「役員全員を会議室に―・める」
(2)散らばっているものをあちこちから運んできたりして一か所に置く。まとめる。「落ち葉を一か所に―・める」「資材を―・める」「各方面から寄付を―・める」「衆知を―・めて…する」
〔「集まる」に対する他動詞〕
[慣用] 頭(カシラ)を―・額を―
集める
まつ・める 【集める・纏める】 (動マ下一)[文]マ下二 まつ・む
まとめる。あつめる。「藁を―・めろ/破戒(藤村)」[日葡]
集め汁
あつめじる [4] 【集め汁】
魚介類に種々の野菜・豆腐・椎茸(シイタケ)などを入れて煮込んだ味噌汁。または,すまし汁。
集り
たかり [0] 【集り】
〔動詞「集(タカ)る」の連用形から〕
人を脅かしたりして,金品を取り上げること。また,その人。「ゆすりや―を常習とする」
集り
あつまり【集り】
(1) a crowd <of people> ;→英和
a flock <of sheep> ;→英和
a flight <of birds> .→英和
(2)[会合]a gathering;→英和
a meeting;→英和
a party;→英和
a congregation.
集る
たか・る [0] 【集る】
■一■ (動ラ五[四])
(1)大勢の人が,好奇心などから,一か所に集まる。「新型の車に客が―・っている」
(2)虫などが群がる。「アリが飴に―・っている」「ハエの―・った菓子」「ほこりが―・る」
(3)人を脅して,金品を取り上げる。「チンピラに―・られた」
(4)知人にねだって,金品や食事を提供してもらう。おごらせる。「先輩に―・る」
[可能] たかれる
■二■ (動ラ下二)
{■一■(1)}に同じ。「蛆(ウジ)―・れ許呂呂(コロロ)きて/古事記(上)」
[慣用] 寄ってたかって
集中
しゅうちゅう シフ― [0] 【集中】 (名)スル
(1)一か所に集めること。また,集まること。集注。「精神を―する」「人口が―する」「一か所を―的に攻める」
(2)作品集のうち。「―秀逸の歌」
集中
しゅうちゅう【集中】
concentration.→英和
〜する[集める]concentrate <one's attention (up)on> ;→英和
[集まる]center <on,around> .→英和
‖集中安打《野》a rally of hits.集中豪雨 a concentrated heavy rain.集中講議 a series of intensive lectures.集中攻撃 a localized raid.集中排除法[過度経済力集中排除法]the Excessive Economic Power Decentralization Law.
集中処理システム
しゅうちゅうしょりシステム シフ― [7] 【集中処理―】
データ処理を一つの処理装置で行うシステム。効率・コストなどの点ですぐれている。
⇔分散処理システム
集中審理
しゅうちゅうしんり シフ― [5] 【集中審理】
訴訟において公判または口頭弁論が二日以上にわたる場合,できる限り期日の間隔をあけず集中的に行うこと。継続審理。
集中排除法
しゅうちゅうはいじょほう シフ―ハイヂヨハフ [7] 【集中排除法】
「過度経済力集中排除法」の略。
集中攻撃
しゅうちゅうこうげき シフ― [5] 【集中攻撃】
ある一か所,または特定の人に的を絞って攻めること。
集中治療室
しゅうちゅうちりょうしつ シフ―チレウ― [6] 【集中治療室】
⇒アイ-シー-ユー( ICU )
集中生産
しゅうちゅうせいさん シフ― [5] 【集中生産】
能率のよい設備ないしは企業に集中して生産を行わせ,原価の引き下げを図ること。
集中登山
しゅうちゅうとざん シフ― [5] 【集中登山】
それぞれが異なったルートで登り,山頂で一緒になる登山方法。
集中砲火
しゅうちゅうほうか シフ―ハウクワ [5] 【集中砲火】
(1)ある目標に集中的に浴びせられる砲弾。
(2)(比喩的に)あるものに,攻撃や批判を集中的に向けること。「マスコミから非難の―を浴びる」
集中神経系
しゅうちゅうしんけいけい シフ― [0] 【集中神経系】
脳や神経節の集まった中枢部と末梢神経とに分化した神経系。環形動物のはしご状の神経系から高等動物の神経管をもつものまで,形態に発達段階がみられる。
⇔散在神経系
集中豪雨
しゅうちゅうごうう シフ―ガウ― [5] 【集中豪雨】
比較的狭い地域に短時間に降る豪雨。
集中豪雪
しゅうちゅうごうせつ シフ―ガウ― [5] 【集中豪雪】
比較的狭い範囲に短時間に降る豪雪。
集会
しゅうかい シフクワイ [0] 【集会】 (名)スル
ある共通の目的のために,多くの人が一定の場所に集まること。また,その集まり。寄り合い。「―を開く」「―場」「同志者の―する『クラブ』を設け/花間鶯(鉄腸)」
集会
しゅうかい【集会】
a meeting;→英和
a gathering.→英和
〜する meet together;gather;→英和
hold a meeting.‖集会所 a meeting place;an assembly hall.
集会の自由
しゅうかいのじゆう シフクワイ―ジイウ 【集会の自由】
憲法が保障する基本的人権の一。多人数が一定の目的をもって集合する自由。
→結社の自由
集会条例
しゅうかいじょうれい シフクワイデウ― [5] 【集会条例】
1880年(明治13)公布された,集会および結社を取り締まるための法令。讒謗律(ザンボウリツ)新聞紙条例と同じく自由民権運動の弾圧を目的としたもの。
集光
しゅうこう シフクワウ [0] 【集光】 (名)スル
レンズや鏡を用いて,光線を一方向に集めること。
集光器
しゅうこうき シフクワウ― [3] 【集光器】
凸レンズまたは凹面鏡を用いて,光線をある方向に集中させる装置。
集光鏡
しゅうこうきょう シフクワウキヤウ [0] 【集光鏡】
光を必要な方向に集めるためのレンズ系または鏡。
集印帖
しゅういんじょう シフインデフ [3][0] 【集印帖】
名所や寺社を訪れた記念の印を押して,その印影を集める帳面。集印帳。
集取
しゅうしゅ シフ― [1] 【集取】 (名)スル
事物を取り集めること。「種苗の―」
集古
しゅうこ シフ― [1] 【集古】
古い物を集めること。「―館」
集古十種
しゅうこじっしゅ シフコジツシユ 【集古十種】
古宝物図録集。八五巻。松平定信編。鐘銘・碑銘・兵器・銅器・楽器・文房・扁額・印章・肖像・書画の一〇種二千百余点の模写図を示し,寸法・題記・所在を記す。1800年の広瀬典の序文がある。
集句詩
しゅうくし シフク― [3] 【集句詩】
古人の詩を寄せ集めて,まったく新しい一編の作品に作り上げたもの。
集合
しゅうごう【集合】
《数》a set;→英和
《生》aggregation.〜する gather;→英和
meet;→英和
assemble;→英和
come together.‖集合場所 a meeting place.集合名詞《文》a collective noun.
集合
しゅうごう シフガフ [0] 【集合】 (名)スル
(1)いくつかのものを一か所に集めること。また,集まること。聚合。
⇔解散
「駅前に―のこと」「人心を―する/日本開化小史(卯吉)」
(2)〔数〕
〔set〕
ものの集まりで,任意のものがその集まりに入っているかどうか区別でき,かつその集まりに属する任意の二つのものが等しいか異なるかを区別できるものをいう。集合を構成している一つ一つのものを要素または元(ゲン)という。また,集合の集合を集合族という。
集合フェロモン
しゅうごうフェロモン シフガフ― [5] 【集合―】
集団をつくって生活する動物が,その集団の形成・維持のために体内で生産し分泌するフェロモン。同種の他個体を誘引する作用をもつ。
→フェロモン
集合住宅
しゅうごうじゅうたく シフガフヂユウ― [5] 【集合住宅】
一棟の建物が,共同部分を除き,構造上,数個の部分に区画され,各区画がそれぞれ独立して住居に供される住宅で,共同住宅と長屋がある。共同住宅のみを指して用いられることが多い。
集合名詞
しゅうごうめいし シフガフ― [5] 【集合名詞】
英語などで,単数形で集団を総括的に表す名詞。例えば people(人々)など。
集合意志
しゅうごういし シフガフ― [5] 【集合意志】
同一社会の成員において成立する集団的意志。個人意識を超えたもので,これを拘束し,集団における個人の行為様式として表れる。フランスのデュルケームが唱えたもの。集合意識。
集合果
しゅうごうか シフガフクワ [3] 【集合果】
二つ以上の花の子房が結実し,それらが集まって一個の果実のように見える果実の総称。クワ・イチジク・パイナップルなどの果実の類。多花果。複果。
→単花果
→果実
集合概念
しゅうごうがいねん シフガフ― [5] 【集合概念】
〔論〕 類似の成員からなる集合全体を総括して指し示す概念。例えば軍隊・星座など。
→個別概念
集合物
しゅうごうぶつ シフガフ― [3] 【集合物】
一つの経済的目的のために多数集められ,取引上一体として取り扱われるもの。倉庫内の同種商品,家畜群など。
→単一物
→合成物
集合犯
しゅうごうはん シフガフ― [3] 【集合犯】
(1)常習犯など,犯罪の性質上,初めから数個の行為が予定されている犯罪。集合的犯罪。
(2)集団犯。
集合的無意識
しゅうごうてきむいしき シフガフ― [8] 【集合的無意識】
ユングの用語。個人的な意識の領域を超えた,民族・集団・人類など人々の集合のもつ無意識。
集合表象
しゅうごうひょうしょう シフガフヘウシヤウ [5] 【集合表象】
〔(フランス) représentation collective〕
フランスの社会学者デュルケームの用語で,個々人に対して外在的で拘束的な社会的表象。具体的には神話・信仰・イデオロギーなどをさす。集団表象。
集合語
しゅうごうご シフガフ― [0] 【集合語】
⇒抱合語(ホウゴウゴ)
集合論
しゅうごうろん シフガフ― [3] 【集合論】
集合{(2)}を研究する数学の一分科。1874年以降ドイツの数学者カントルによって展開され,極限および無限の概念が明瞭となった。
集合財産
しゅうごうざいさん シフガフ― [5] 【集合財産】
(1)所有者の他の財産からある程度独立し,特定の目的の下に結合した財産で,複数の主体に属するもの。共同相続財産など。
(2)集合物。
集団
しゅうだん シフ― [0] 【集団】
(1)人・もの・動物が集まって一まとまりになること。また,その集まり。「先頭―」「猿の―」「―で登校する」「十余隻の敵艦船雑然として―せるを/此一戦(広徳)」
(2)ある共通の目的をもち,相互に依存関係をもつ人の集まり。「政治―」
集団
しゅうだん【集団】
a group;→英和
a body;→英和
a mass.→英和
〜となって in a group;→英和
collectively.→英和
〜を作る form a group.‖集団安全保障 collective security.集団競技 a mass game.集団心理 mass psychology.集団労働(検診) group work (checkup).
集団保育
しゅうだんほいく シフ― [5] 【集団保育】
保育所・幼稚園などにおいて集団で行われる保育。家庭保育に対していう。
集団保障
しゅうだんほしょう シフ―シヤウ [5] 【集団保障】
⇒集団安全保障(シユウダンアンゼンホシヨウ)
集団力学
しゅうだんりきがく シフ― [6][5] 【集団力学】
⇒グループ-ダイナミックス
集団学習
しゅうだんがくしゅう シフ―シフ [5] 【集団学習】
集団で行う学習。個別学習に対していう。共同作業を通じて,責任感や協調性などを養う。
集団安全保障
しゅうだんあんぜんほしょう シフ―ホシヤウ [9] 【集団安全保障】
多数の国が条約によって戦争その他の武力の行使を禁止し,これに違反した国に組織的な強制措置を加えて戦争を防止し,安全を保障する制度。国際連盟・国際連合がその典型的な例。集団保障。
集団就職
しゅうだんしゅうしょく シフ―シウ― [5] 【集団就職】
集団で同一地域の会社・工場などに就職すること。特に戦後の高度成長期に,地方の中学・高校を卒業して,集団で都会の会社などに就職する場合をいう。
集団心理療法
しゅうだんしんりりょうほう シフ―レウハフ [8] 【集団心理療法】
精神障害の患者などが数名のグループで話し合いや活動を行い,集団内の相互作用を治療に役立てる心理療法。グループ-セラピー。
集団意識
しゅうだんいしき シフ― [5] 【集団意識】
⇒社会意識(シヤカイイシキ)(2)
集団指導
しゅうだんしどう シフ―ダウ [5] 【集団指導】
(1)集団を対象とし,また集団生活を通じて行われる指導。
(2)複数の首脳たちの合議によって政治を指導すること。権力が個人に集中するのを防ぐ。
集団本能
しゅうだんほんのう シフ― [5] 【集団本能】
孤立化を嫌い,集団で生活しようとする本能。社会本能。群居本能。
集団検診
しゅうだんけんしん シフ― [5] 【集団検診】
主として癌・成人病・職業病・結核などの早期発見を目的として,多くの人を一時にまとめて行う健康診断。
集団機織鳥
しゅうだんはたおりどり シフ― [8] 【集団機織鳥】
⇒社会機織(シヤカイハタオリ)
集団犯
しゅうだんはん シフ― [3] 【集団犯】
内乱罪・騒擾罪など,犯罪の成立において,多数の者が同一の目的に向かって共同して行動することが必要である犯罪。集合的犯罪・集合犯ともいわれる。
集団疎開
しゅうだんそかい シフ― [5] 【集団疎開】
集団で行われる疎開。特に,第二次大戦中の学童疎開をいう。
集団療法
しゅうだんりょうほう シフ―レウハフ [5] 【集団療法】
治療の意図をもった複数の患者同士の交流を契機とする心理療法の一種。
集団的自衛権
しゅうだんてきじえいけん シフ―ジヱイケン [8] 【集団的自衛権】
ある国が武力攻撃を受けた場合に,これと密接な関係にある他の国が自国の安全を脅かすものとして共同して防衛にあたる権利。この権利を行使する国に対して,直接かつ現実の武力攻撃があることを必要としない。国連憲章では加盟国に認めている。
集団表象
しゅうだんひょうしょう シフ―ヘウシヤウ [5] 【集団表象】
⇒集合表象(シユウゴウヒヨウシヨウ)
集団規定
しゅうだんきてい シフ― [5] 【集団規定】
建築基準法に規定される各種の制限のうち,高さ制限など建築物と周囲との相互関係を定めたものの通称。
→単体規定
集団訴訟
しゅうだんそしょう シフ― [5] 【集団訴訟】
⇒クラス-アクション
集団農場
しゅうだんのうじょう シフ―ヂヤウ [5] 【集団農場】
土地および生産具を共有し,共同して生産にあたる農場。旧ソ連のコルホーズがその典型。
集団遺伝学
しゅうだんいでんがく シフ―ヰデン― [6] 【集団遺伝学】
遺伝学の一分野。進化機構の解明を目標に,生物を個体としてでなく集団としてとらえ,その遺伝を支配する法則を研究する。分科個体群遺伝学。
集塊岩
しゅうかいがん シフクワイ― [3] 【集塊岩】
噴火による火山弾や溶岩餅(ヨウガンペイ)が火山灰や岩滓(ガンサイ)で固められてできた岩石。
集塵
しゅうじん シフヂン [0] 【集塵】
小さいちりや空中のごみを集めること。「―袋」
集塵装置
しゅうじんそうち シフヂンサウ― [5] 【集塵装置】
気体中に浮遊している粉塵などの微粒子を集めて取り除く装置。空気の清浄化や,ガス中の金属粉など有効成分の捕集,煙の有害成分の除去などに用いる。集塵機。
集大成
しゅうたいせい シフ― [3] 【集大成】 (名)スル
多くのものを体系的に集めて,一つにとりまとめること。また,そのもの。集成。「年来の研究を―する」
集大成
しゅうたいせい【集大成(する)】
(make) a comprehensive compilation.
集字
しゅうじ シフ― [0] 【集字】 (名)スル
ある人の書跡や古版本などから必要な文字をもとの形のまま集めて,標題や語句などをその文字で構成すること。
集学治療
しゅうがくちりょう シフガクチレウ [5] 【集学治療】
専門分野の異なる医師が協力して行う総合的治療。
集客
しゅうきゃく シフ― [0] 【集客】
客を集めること。客集め。「―力(リヨク)」
集帖
しゅうじょう シフデフ [0] 【集帖】
いくつかの法帖を集め合わせたもの。
集成
しゅうせい シフ― [0] 【集成】 (名)スル
多くのものを集めてひとつにまとめ上げること。また,まとめたもの。集大成。
集成する
しゅうせい【集成する】
collect;→英和
compile.→英和
集成材
しゅうせいざい シフ― [3] 【集成材】
乾燥した薄い板を同一繊維方向に接着剤ではりあわせた材。節や割れがなく,強度・安定性があり建築の柱や梁(ハリ)などに使われる。
集散
しゅうさん【集散】
distribution.→英和
〜する gather and disperse;distribute.→英和
‖集散地 a distributing[trading]center.
集散
しゅうさん シフ― [0] 【集散】 (名)スル
集まることと散ること。また,集めることと散らすこと。聚散。「離合―」「各地の産物が―する」
集散地
しゅうさんち シフ― [3] 【集散地】
生産地から産物を集めて消費地へ送り出す所。
集散花序
しゅうさんかじょ シフ―クワ― [5] 【集散花序】
有限花序の一。第一花は主軸の先端につき,その下から出る側枝に次の花をつけることを繰り返す。側枝の数によって岐散花序(ナデシコ)・巻散花序(ムラサキ)などに分ける。
集書
しゅうしょ [1][0] シフ― 【集書】 ・ シウ― 【蒐書】 (名)スル
書物を集めること。また,その集めた書物。
集札
しゅうさつ シフ― [0] 【集札】 (名)スル
鉄道などで,乗車券を改札口などで回収すること。
集札係
しゅうさつがかり【集札係】
a ticket collector.
集材
しゅうざい シフ― [0] 【集材】 (名)スル
伐採した木材を運搬などに便利な地点まで集めること。「架線―」「車両―」
集材機
しゅうざいき シフ― [3] 【集材機】
原動機・動力伝達装置・鋼索巻き取り胴(ドラム)などを備え,集材の主力となる一種の大型ウインチ。
集村
しゅうそん シフ― [0] 【集村】
集落の一形態。人家が一か所にかたまって形成されている集落。
⇔散村
集束
しゅうそく シフ― [0] 【集束】 (名)スル
多くの光線が一点に集まること。収束。収斂(シユウレン)。
⇔発散
集束レンズ
しゅうそくレンズ シフ― [5] 【集束―】
光線を集束するために用いるレンズ。凸レンズなど。
集権
しゅうけん シフ― [0] 【集権】
権力を一か所に集めること。
⇔分権
「中央―」
集水
しゅうすい シフ― [0] 【集水】
水を集めること。
集水溝
しゅうすいこう シフ― [3] 【集水溝】
雨水や雑排水を集めて流す溝。
集治監
しゅうじかん シフヂ― [3] 【集治監】
〔「しゅうちかん」とも〕
第二次大戦前,徒刑・流刑・終身懲役に処せられた囚人を収容した監獄の一種。
集治監
しゅうちかん シフチ― [3] 【集治監】
⇒しゅうじかん(集治監)
集注
しゅうちゅう シフ― [0] 【集注】 (名)スル
(1)「集中(シユウチユウ){(1)}」に同じ。「彼の性情が,一図に物に向つて―し得ない/それから(漱石)」
(2)(「集註」とも書く)ある書物についての注釈を集めて,一つにまとめたもの。しっちゅう。
集注
しっちゅう [0] 【集注・集註】
⇒しゅうちゅう(集注)(2)
集産主義
しゅうさんしゅぎ シフサン― [5] 【集産主義】
私有財産制を否定し,生産手段の集団による所有に基づく社会経済体制を主張する社会主義的立場。コレクティビズム。
集眼
しゅうがん シフ― [0] 【集眼】
単眼が集まって一個の目をなすもの。複眼と異なり各単眼が独立した機能をもち,角膜面は互いに密着しない。トビムシ・シミなどの原始的昆虫やサソリにみられる。
集礼
しゅらい 【集礼】
支払うべき代金。諸雑費。「一日六分づつの―せはしく/浮世草子・一代女 4」
集票
しゅうひょう シフヘウ [0] 【集票】 (名)スル
(1)選挙で,候補者への投票依頼を行なって票を集めること。「―能力」
(2)投票用紙や調査票などを集めること。「―袋」
集積
しゅうせき【集積】
accumulation.〜する accumulate;→英和
be heaped up,‖集積回路 an integrated circuit <IC> .
集積
しゅうせき シフ― [0] 【集積】 (名)スル
多くのものを集めてつみ重ねること。また,集まってつみ重なること。
集積回路
しゅうせきかいろ シフ―クワイ― [5] 【集積回路】
複数の回路素子と,それらを結ぶ配線を一体のものとして高度に集積して組みこんだ回路。集積された回路素子の数によって IC ・ LSI ・ VLSI ・ ULSI などに分けられる。
集積点
しゅうせきてん シフ― [4] 【集積点】
〔数〕 位相空間の部分集合 � に対し,点 a のどんな近傍をとっても � の点が無数に含まれているとき,点 a を � の集積点という。
集簇
しゅうぞく シフ― [0] 【集簇】 (名)スル
群がり集まっていること。「丘疹が―する」
集約
しゅうやく シフ― [0] 【集約】 (名)スル
集めて一つのものにまとめること。「各支部の意見を―する」
集約的
しゅうやく【集約的】
intensive <farming> .→英和
集約農業
しゅうやくのうぎょう シフ―ゲフ [5] 【集約農業】
一定面積の耕地からより多くの収穫をあげるために,多くの資本と労力とを投下して行う農業経営。
⇔粗放農業
集結
しゅうけつ シフ― [0] 【集結】 (名)スル
一か所に集めること。また,集まること。「部隊を―する」
集結する
しゅうけつ【集結する】
[集める]concentrate;→英和
collect;→英和
gather;→英和
assemble;→英和
[集まる]be concentrated;gather;→英和
assemble.
集義和書
しゅうぎわしょ シフギワシヨ 【集義和書】
随想録。一六巻。熊沢蕃山著,岡島可祐編。1672年刊。陽明学者としての政治・社会・学問に対する考え方を和文によって述べたもの。
集英
しゅうえい シフ― [0] 【集英】
英才を集めること。また,その英才。
集荷
しゅうか【集荷】
collection of cargo;cargo booking.
集荷
しゅうか [0][1] シフ― 【集荷】 ・ シウ― 【蒐荷】 (名)スル
農水産物などを各地から市場に集めること。また,その荷。
集落
しゅうらく [0][1] シフ― 【集落】 ・ シユウ― 【聚落】
(1)人が集まって生活している所。人家が集まっている所。村落。
(2)地理学で,人間の居住の形態。家屋だけでなく耕地なども含む。また,村落のみならず広義には都市をも含む。
(3)バクテリアが固体培養基の上に作った集団。コロニー。
集落
しゅうらく【集落】
a village;→英和
a hamlet.→英和
集落遺跡
しゅうらくいせき シフ―・シユウ―ヰ― [5] 【集落遺跡】
住居址が多数まとまって集落の形跡をとどめる遺跡。
集葯雄蕊
しゅうやくゆうずい シフヤク― [5] 【集葯雄蕊】
個々の花糸は離れているが,葯(ヤク)の部分で互いに合着し円筒形になった雄しべ。キク科植物にみられる。合葯雄蕊。
集解
しゅうげ シフ― [1] 【集解】
ある書に対するいろいろな解釈を一つに集めること。また,その書物。「令(リヨウノ)―」
集計
しゅうけい シフ― [0] 【集計】 (名)スル
寄せ集めたいくつかの数を合計すること。また,合計した数。「得票を―する」
集計
しゅうけい【集計】
⇒総計.
集註
しっちゅう [0] 【集注・集註】
⇒しゅうちゅう(集注)(2)
集議
しゅうぎ シフ― [1] 【集議】 (名)スル
人々が集まって評議すること。
集議院
しゅうぎいん シフ―ヰン [3] 【集議院】
1869年(明治2)公議所に代わって設置された機関。太政官からの議案を諮詢(シジユン)するにとどまり,権限は小さかった。1873年廃止。
集貨
しゅうか シフクワ [0][1] 【集貨】 (名)スル
品物や商品が市場に集まること。また,集めること。また,その品物や商品。
集賢殿
しゅうけんでん シフケン― [3] 【集賢殿】
中国,唐代の官署。典籍の編修・発行や散佚(サンイツ)書の探索・調査を任務とした。
集輯
しゅうしゅう シフシフ [0] 【集輯・緝輯】 (名)スル
とりあつめて編集すること。
集配
しゅうはい シフ― [0] 【集配】 (名)スル
郵便物や貨物などを集めることと配ること。「―センター」「―人」
集配
しゅうはい【集配】
collection and delivery.‖集配人 a postman; <米> a mailman.
集配郵便局
しゅうはいゆうびんきょく シフ―イウビン― [7] 【集配郵便局】
郵便物の集配をする規模の大きい郵便局。集配局。
集金
しゅうきん【集金】
collection of money.〜する collect money[bills].‖集金人 a (bill) collector.
集金
しゅうきん シフ― [0] 【集金】 (名)スル
代金などを集めること。また,集めた金。「会費を―する」「―人」
集銭
しゅせん 【集銭】
皆で金を出し合うこと。また,その金銭。
集銭出し
しゅせんだし 【集銭出し】
集銭で飲み食いすること。「隙の夜の―/浮世草子・一代女 5」
集銭酒
しゅせんざけ 【集銭酒】
集銭で買う酒。「今宵の月に―呑んと/浮世草子・武家義理物語 1」
集録
しゅうろく シフ― [0] 【集録】 (名)スル
集め,まとめて記録すること。「之を経典とし之を―して/日本開化小史(卯吉)」
集電子
しゅうでんし シフデン― [3] 【集電子】
交流発電機や同期電動機の回転軸に絶縁して取りつけ,ブラシに接触させて,外部から回転コイルに,あるいは回転コイルから外部に,電流を導く環。真鍮(シンチユウ)あるいは鉄製。スリップ-リング。
集電装置
しゅうでんそうち シフデンサウチ [5] 【集電装置】
電車などが,架線などを通じて電気を受け入れる装置とその操作装置。トロリー-ポール・ビューゲル・パンタグラフなど。
集音
しゅうおん シフ― [0] 【集音】 (名)スル
音を集めること。「―マイク」
集香湯
しゅうごうとう シフガウタウ [0] 【集香湯】
苦参(クジン)・肉桂(ニツケイ)・甘草(カンゾウ)・白朮(ビヤクジユツ)・蜀黍(モロコシ)などの粉を調合し,煎(セン)じたもの。昔,寺で,羹(アツモノ)を出す前にふるまった。
集魚灯
しゅうぎょとう シフギヨ― [0] 【集魚灯】
漁業で,夜,水面を照らし魚をさそい寄せて捕獲するために使う灯火。水中灯と水上灯とがある。いさり火。
雇
やとい【雇】
employment;an employee (人).→英和
臨時雇 a temporary employee.
雇い
やとい ヤトヒ [2] 【雇い・傭い】
(1)やとうこと。やとわれた人。「日―」「―賃」「臨時―」
(2)官庁などで,臨時にやとわれる職員。雇員。
雇い主
やといぬし ヤトヒ― [3][2] 【雇い主】
人をやとって使う人。使用者。
雇い人
やといにん ヤトヒ― [0] 【雇い人】
(1)人にやとわれている人。使用人。
(2)雇い主。
雇い入れ
やといいれ ヤトヒ― [0] 【雇い入れ】
やといいれること。
雇い入れる
やといいれる【雇い入れる】
employ.→英和
雇い入れる
やといい・れる ヤトヒ― [0][5] 【雇い入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 やとひい・る
人を新たに雇う。「店員を―・れる」
雇い実
やといざね ヤトヒ― [2] 【雇い実】
雇い実矧(ハ)ぎで,はめ込まれる木片。
雇い実接ぎ
やといざねつぎ ヤトヒ― [5] 【雇い実接ぎ】
「雇い実矧(ハ)ぎ」に同じ。
雇い実矧ぎ
やといざねはぎ ヤトヒ― [5] 【雇い実矧ぎ】
板の接ぎ方の一。双方の板材の側面に溝を作り,その溝にはめ込んだ木片を介してはぎ合わせる。やといざねつぎ。
→さねはぎ
雇う
やとう【雇う】
employ;→英和
engage;→英和
take on <workers> ;hire.→英和
雇われる be employed[engaged] <as> ;work <for,at> .→英和
雇う
やと・う ヤトフ [2] 【雇う・傭う】 (動ワ五[ハ四])
(1)賃金を払って人や車馬を使う。「エキストラを―・う」
(2)借りて使う。利用する。「白雪を花に―・ひてみれどもあかず/寛平后宮歌合」
[可能] やとえる
雇ひ人
やといど ヤトヒ― 【雇ひ人】
〔「やといひと」の転〕
やとわれた人。使用人。「女は―でございますから,もう宿へ帰りました/滑稽本・膝栗毛(初)」
雇われ
やとわれ ヤトハレ [0] 【雇われ】
他人にやとわれること。多く他の語と複合して用いられる。「―賃」「―マダム」
雇主
やといぬし【雇主】
an employer;→英和
a hirer;the master.→英和
雇人
やといにん【雇人】
an employee;→英和
a servant;→英和
a hired man;a hand.→英和
雇仲居
やとな [0] 【雇女・雇仲居】
〔「やといおんな」の意。「やといなかい」の略とも〕
京阪地方で,臨時に料理屋・待合などでやとう仲居。
雇作
こさく [0] 【雇作】
やとわれて作業をすること。また,その人。
雇傭
こよう [0] 【雇用・雇傭】 (名)スル
(1)仕事をさせる目的で,有償で,人を雇うこと。
(2)民法上,当事者の一方が相手方に対して労務に服することを約し,相手方がそれに対して報酬を与えることを約す契約。
(3)労働者が事業主の支配を受け,その規律の下に労働を提供し,その対価の支払いを受ける関係にあること。
⇔解雇
雇傭者
こようしゃ [2] 【雇用者・雇傭者】
他人に雇われ,報酬を受けて働いている者。
雇入れ
やといいれ【雇入れ(期間)】
(the term of) employment.
雇兵
こへい [0] 【雇兵】
金銭で雇った兵。傭兵。
雇員
こいん [0][1] 【雇員】
官庁などで,正規の公務員・職員をたすけるために雇う者。
雇女
やとな [0] 【雇女・雇仲居】
〔「やといおんな」の意。「やといなかい」の略とも〕
京阪地方で,臨時に料理屋・待合などでやとう仲居。
雇役
こやく 【雇役】
⇒こえき(雇役)
雇役
こえき [1] 【雇役】 (名)スル
(1)雇って使うこと。また,雇われ使われること。
(2)律令制下,諸国から徴用した成年男子に,食料・賃金を支給して土木事業などに使役したこと。
雇用
こよう【雇用】
employment;hire.→英和
‖雇用条件 employment terms.雇用主(被雇用者) an employer (employee).雇用保険 unemployment insurance.完全(不完全)雇用 full employment (under employment).
雇用
こよう [0] 【雇用・雇傭】 (名)スル
(1)仕事をさせる目的で,有償で,人を雇うこと。
(2)民法上,当事者の一方が相手方に対して労務に服することを約し,相手方がそれに対して報酬を与えることを約す契約。
(3)労働者が事業主の支配を受け,その規律の下に労働を提供し,その対価の支払いを受ける関係にあること。
⇔解雇
雇用促進事業団
こようそくしんじぎょうだん 【雇用促進事業団】
雇用促進事業団法に基づいて,1961年(昭和36)に設立された特殊法人。労働者の技能習得・就職援助に関する業務を行う。
雇用保険
こようほけん [4] 【雇用保険】
失業保険に代えて1974年(昭和49)制定された,雇用に関する総合的保険制度。失業給付のほか,企業の行う雇用安定・雇用改善・能力開発・雇用福祉事業に助成を行う。
雇用対策法
こようたいさくほう 【雇用対策法】
労働者の職業の安定と地位向上を図り,国民経済の均衡ある発展と完全雇用の達成を意図した法律。1966年(昭和41)制定。
雇用機会均等法
こようきかいきんとうほう 【雇用機会均等法】
⇒男女雇用機会均等法
雇用者
こようしゃ [2] 【雇用者・雇傭者】
他人に雇われ,報酬を受けて働いている者。
雇用者所得
こようしゃしょとく [5] 【雇用者所得】
被使用者が自己の提供する労働力の対価として雇主から受け取る報酬。現金給与・現物給与のほかに,社会保障や各種保険に対する雇主負担,給与住宅差額家賃などの帰属計算分をも含む。
雇用調整
こようちょうせい [4] 【雇用調整】
企業が景気の変動や事業活動の増減によって生ずる労働力需要の変化に対処すること。残業規制・採用削減,パートタイム労働者の解雇,出向・一時帰休・希望退職・解雇などをいう。
雇用調整助成金
こようちょうせいじょせいきん [4][0] 【雇用調整助成金】
景気変動や産業構造の変化などにより事業縮小を余儀なくされたとき,一定の要件を満たした事業主に失業の予防を目的として,支給される補助金。雇調金。
雇聘
こへい [0] 【雇聘】
礼儀を尽くして人を招き,雇うこと。
雇調金
こちょうきん コテウ― [0] 【雇調金】
「雇用調整補助金」の略。
雇農
このう [0] 【雇農】
地主に使われる農業労働者。作男。
雉
きじ [0] 【雉・雉子】
キジ目キジ科の鳥。雄は全長80センチメートルほど,尾が長く40センチメートル近くあり,深緑色を主色とした羽色で美しい。雌は雄より小さく,全身黄褐色で尾が短い。地上で餌(エサ)をとり,早春の発情期に雄はケンケーンと鋭い声で鳴く。日本特産種で,1947年(昭和22)国鳥に指定。北海道以外の各地に分布。キギス。キギシ。[季]春。《父母のしきりに恋し―の声/芭蕉》
雉の尾羊歯
きじのおしだ キジノヲ― [5] 【雉の尾羊歯】
キジノオシダ科の常緑性シダ植物。暖地の山中に生える。根茎は太く,葉は根生し,長さ約50センチメートルで,羽状に全裂する。胞子葉は細長く,密に胞子嚢(ノウ)をつける。キジノオ。
雉兎
ちと [2][1] 【雉兎】
(1)キジとウサギ。
(2)キジやウサギを捕らえる人。猟師。「―芻蕘(スウジヨウ)」
→雉兎の者
雉兎の者
ちとのもの 【雉兎の者】
猟師。雉兎。
雉兎芻蕘
ちとすうじょう [1] 【雉兎芻蕘】
猟師や木こり・草刈りなどの人々。
→雉兎
→芻蕘
雉子
きじ【雉子】
《鳥》a pheasant.→英和
雉子
きじ [0] 【雉・雉子】
キジ目キジ科の鳥。雄は全長80センチメートルほど,尾が長く40センチメートル近くあり,深緑色を主色とした羽色で美しい。雌は雄より小さく,全身黄褐色で尾が短い。地上で餌(エサ)をとり,早春の発情期に雄はケンケーンと鋭い声で鳴く。日本特産種で,1947年(昭和22)国鳥に指定。北海道以外の各地に分布。キギス。キギシ。[季]春。《父母のしきりに恋し―の声/芭蕉》
雉子
きぎし 【雉子】
キジの古名。きぎす。「―はとよむ/古事記(上)」
雉子
きぎす [0] 【雉子】
キジの古名。[季]春。「焼け野の―」
雉焼
きじやき [0] 【雉焼(き)】
(1)豆腐を切り,塩や塩味を薄くした醤油をつけて焼き,燗酒(カンザケ)をかけた料理。雉焼き豆腐。
(2)マグロ・カツオなどの魚の切り身を,生姜(シヨウガ)の汁を入れた醤油でつけ焼きにしたもの。
(3)「鴫(シギ)焼き」に同じ。
雉焼き
きじやき [0] 【雉焼(き)】
(1)豆腐を切り,塩や塩味を薄くした醤油をつけて焼き,燗酒(カンザケ)をかけた料理。雉焼き豆腐。
(2)マグロ・カツオなどの魚の切り身を,生姜(シヨウガ)の汁を入れた醤油でつけ焼きにしたもの。
(3)「鴫(シギ)焼き」に同じ。
雉笛
きじぶえ [0][3] 【雉笛】
狩人がキジを誘い出すために吹く笛。キジの鳴き声に似た音が出る。[季]春。
雉羽太
きじはた [0] 【雉羽太】
スズキ目の海魚。全長40センチメートル程度。体は褐色で,赤橙色の斑点が密に分布。背びれ基部の中央付近に大きな黒色斑がある。食用で美味。本州以南の各地から中国までの岩礁域に分布。
雉蓆
きじむしろ [3] 【雉蓆】
バラ科の多年草。日当たりのよい山地に生える。根葉は五〜七個の楕円形の小葉からなる羽状複葉で,長毛がある。春,高さ約15センチメートルの花茎を立て,黄色の五弁花を数個開く。[季]春。
雉蓆[図]
雉車
きじぐるま [3] 【雉車】
松・杉などの材で雉の形を作り,彩色して下に車をつけた郷土玩具。熊本県や福岡県のものが有名。
雉隠
きじかくし [3] 【雉隠】
ユリ科の多年草。山中に自生。茎は細く,長さ1メートルに達し,よく分枝する。葉は鱗片(リンペン)状に退化し,その腋(ワキ)からでた短枝は緑色の線形で葉の代わりをする。雌雄異株。初夏,緑白色の小花が数個葉腋(ヨウエキ)につく。果実は球形の小液果で,秋に赤熟する。
雉鳩
きじばと【雉鳩】
a turtledove.→英和
雉鳩
きじばと [0] 【雉鳩】
ハト目ハト科の鳥。背面は褐色で,羽の縁は明るい栗色。デデッポーポーと鳴く。アジアに広く分布。ヤマバト。
雌
めす [2] 【雌・牝】
(1)動物で,卵巣を有し子や卵を産む個体。符号に♀を使う。
⇔雄
(2)植物で,雌花のみをつける株。
雌
め [1] 【雌・女・妻・牝】
(1)おんな。「吾(ア)はもよ―にしあれば/古事記(上)」
(2)妻。「―とすべき人/宇津保(藤原君)」
(3)他の語に付いて,複合語をつくる。
(ア)女性,または,動植物のめすを表す。「―神」「―牛」
(イ)一対の物のうち,「小さい」「弱い」など,女性的と思われる方を表す。「―滝」「―波」
⇔お
雌
めす【雌】
a female.→英和
〜の female.
雌
めん [0][1] 【雌・牝】
めす。め。
⇔おん
雌ねじ
めねじ【雌ねじ】
a nut.→英和
雌の万年草
めのまんねんぐさ [5][1][3] 【雌の万年草】
ベンケイソウ科の多年草。岩の上などに生える。全体に多肉質。茎は地をはい,直立する枝を出す。葉は互生し,円柱形。初夏,枝頂に黄色の小花を多数つける。コマノツメ。
雌伏
しふく [0] 【雌伏】 (名)スル
力を養いながら,自分の活躍する機会をじっと待つこと。
⇔雄飛
「―して時を待つ」
雌伏する
しふく【雌伏する】
bide one's time;lie low.
雌刈萱
めがるかや [2] 【雌刈萱】
カルカヤの別名。[季]秋。
雌器床
しきしょう [2] 【雌器床】
苔類の葉状体で,造卵器が形成される部分。雌器托。
雌器托
しきたく [2] 【雌器托】
⇒雌器床(シキシヨウ)
雌宝香
めたからこう [4] 【雌宝香】
キク科の大形多年草。深山の湿地に生える。葉は柄が長く,径30センチメートル内外の三角心形。夏から秋にかけ,高さ約1メートルの花茎の頂に長い総状花序を立て,黄色の頭花を多数つける。
雌性
しせい [0] 【雌性】
生物の雌に共通して見られる性質。
⇔雄性
雌性ホルモン
しせいホルモン [4] 【雌性―】
脊椎動物の第二次性徴を支配する雌の性ホルモン。主に卵巣から分泌される。卵胞ホルモンや黄体ホルモンがある。女性ホルモン。卵巣ホルモン。
雌性配偶子
しせいはいぐうし [6] 【雌性配偶子】
合体する配偶子に大小の区別がある場合の大きい方の配偶子。大配偶子。
雌日芝
めひしば [2] 【雌日芝】
イネ科の一年草。庭や路傍に生える雑草。高さ約50センチメートル。まばらに分枝し,広線形の軟らかい葉を互生。夏から秋に,枝頂に緑色の小穂をつける。メヒジワ。ジシバリ。雌芝。
雌木
めぎ [1] 【女木・雌木】
(1)雌雄異株の植物で,雌花だけをつける木。
(2)木材の継ぎ手で,凹状のくぼみのある方の材。また上下二段に重ねた場合の下方の材。
⇔男木(オギ)
雌松
めまつ [1] 【雌松・女松】
アカマツの別名。
⇔雄松
雌株
めかぶ [1] 【雌株】
雌雄異株の植物で,雌花だけをつける株。
⇔雄株
雌滝
めだき [1] 【雌滝】
二筋の滝のうち,小さい方のもの。または,勢いの弱い方のもの。
⇔雄滝
雌牛
めうし [0][1] 【牝牛・雌牛】
めすの牛。
⇔牡牛(オウシ)
雌竹
めだけ [1] 【女竹・雌竹】
イネ科のタケササ類。丘や河岸などに群生し,栽培もされる。高さ約5メートル,径約2.5センチメートル。竹の皮は永く稈(カン)上に残る。稈はうちわ・筆・笛などに用いる。ナヨタケ。シノダケ。河竹。苦竹(ニガタケ)。
雌節
めぶし [1] 【女節・雌節】
カツオの腹側の肉で作った鰹(カツオ)節。
⇔男節(オブシ)
雌紐
めひも [1] 【雌紐】
入れ紐の,雄紐を受ける輪になった紐。
⇔雄紐
雌羊歯
めしだ [1] 【雌羊歯】
オシダ科の夏緑性シダ植物。東北の深山,北海道以北に見られる。根茎は太く,葉を束生する。高さ0.7〜1メートル。葉柄は淡褐色で黒い鱗片(リンペン)がある。葉は軟革質の二回羽状複葉。胞子嚢(ホウシノウ)群は鉤(カギ)形。ミヤマメシダ。オオイヌワラビ。
雌臼
めうす [1] 【雌臼】
上下二つの石を重ねてできている碾(ヒ)き臼や磨(ス)り臼などの上の方の臼。
⇔雄臼
雌芝
めしば [1] 【雌芝・女芝】
メヒシバの別名。
雌花
めばな【雌花】
a female flower.
雌花
めばな [1] 【雌花】
一つの花に雌しべのみが発達し,雄しべがないか,あっても退化している花。しか。
⇔雄花(オバナ)
雌花
しか [1][2] 【雌花】
⇒めばな(雌花)
雌蕊
めしべ [1] 【雌蕊】
種子植物の花の中にある,種子を作る雌性の器官。花粉を受ける柱頭と,胚珠を入れ将来果実となる子房と,両者をつなぐ花柱から成る。しずい。
⇔雄蕊(オシベ)
雌蕊
しずい [1] 【雌蕊】
⇒めしべ(雌蕊)
雌蘂
めしべ【雌蘂】
《植》a pistil.→英和
雌蛭木
めひるぎ [2] 【雌蛭木】
ヒルギ科の常緑小高木。九州南部以南の海岸泥土に生える。マングローブを構成する樹種の一。枝は節が膨らみ,長楕円形革質の葉を対生。花は白色。果実は円錐形で,樹上で発根,落下し生育する。琉球笄(コウガイ)。
雌蝶
めちょう [1] 【雌蝶】
(1)めすの蝶。
(2)折り形の一。雄蝶の折り形と対にして,婚礼の夫婦杯・親子杯の際の銚子に付ける。また,その銚子をとる稚児。
⇔雄蝶
雌螺子
めねじ [2] 【雌螺子】
雄ねじと組み合わせる,穴の内側に溝の切ってあるねじ。
雌貝
めがい [1] 【雌貝】
アワビの一種。殻は楕円形で長径約15センチメートル。殻表は凹凸が少ない。肉は食用。北海道南部以南の岩礁にすむ。メガイアワビ。メンガイ。
雌阿寒岳
めあかんだけ 【雌阿寒岳】
北海道東部,阿寒カルデラ外輪山上に噴出した活火山。海抜1499メートル。北東に阿寒湖や雄阿寒岳がある。
雌雄
しゆう [1] 【雌雄】
(1)めすとおす。
(2)弱いものと強いもの。
(3)勝ち負け。「―を争う」
雌雄
しゆう【雌雄】
male and female.〜を争う contest <with a person> for supremacy.〜を鑑別する determine the sex;→英和
sex <a chicken> .〜を決する fight it out <with> .
雌雄モザイク
しゆうモザイク [5] 【雌雄―】
生物の同一個体に雌性の部分と雄性の部分が明らかな境界をもって混在していること。雌雄嵌合体(カンゴウタイ)。性的モザイク。
雌雄別株
しゆうべっしゅ [1][0] 【雌雄別株】
⇒雌雄異株
雌雄同体
しゆうどうたい [1][0] 【雌雄同体】
動物で,同一個体内に卵巣と精巣をあわせもつもの,あるいは両性腺をもつもの。ミミズやカタツムリなど。
→雌雄異体
雌雄同株
しゆうどうしゅ [1][0] 【雌雄同株】
一つの株に雌花と雄花をつけること。マツ・ウリ科の植物,カキ・クリなど。一家。
雌雄淘汰
しゆうとうた [4] 【雌雄淘汰】
ダーウィンの唱えた説。シカの角,鳥の美しい羽や誇示行動,ライオンのたてがみなどが,異性獲得競争に有利な形質として発達してきたとする説。性淘汰。
雌雄異体
しゆういたい [1][0] 【雌雄異体】
動物で,雌と雄とがそれぞれ別の個体であること。動物の大部分がこれに属する。
→雌雄同体
雌雄異株
しゆういしゅ [1][1] 【雌雄異株】
植物の種で,雌花をつける株と雄花をつける株の区別があること。イチョウ・ソテツ・アサなど。雌雄別株。二家。
雌雄異花
しゆういか [1][1] 【雌雄異花】
花に雌花と雄花の別があること。
雌馬
めうま [1][0] 【牝馬・雌馬】
めすの馬。
⇔牡馬(オウマ)
雌鯒
めごち [1][0] 【雌鯒】
(1)カサゴ目の海魚。全長20センチメートル前後。コチの一種で,体表に鱗があり頭部は扁平で骨質の隆起やこぶがある。体色は褐色。若魚はすべて雄で,成長につれて,雌雄同体から雌へと性転換をする。練り製品の原料とする。本州中部以南の沿岸の砂泥底に分布。
(2)関東地方で,ネズッポやネズミゴチの異名。
雌鯒(1)[図]
雌鳥
めとり [1] 【雌鳥】
めすの鳥。めんどり。めどり。
⇔雄鳥(オトリ)
雌鳥
めんどり [0] 【雌鳥】
〔「めどり」の撥音添加〕
めすの鳥。特に,めすの鶏(ニワトリ)。
⇔雄鳥(オンドリ)
雌鳥羽
めとりば [3] 【雌鳥羽】
「めんどり羽」に同じ。
雌鳥羽
めんどりば 【雌鳥羽】
〔雌鳥は左の羽で右の羽をおおって羽をたたむということから〕
左を上,右を下にして物を重ねること。また,その重ね方。めとりば。「楯を―につきならべて/平家 11」
雌鶏
めんどり【雌鶏】
a hen.→英和
雌黄
しおう [0] 【雌黄】
(1)「石黄(セキオウ)」に同じ。
(2)〔古く中国で,(1)を塗って文章の誤りを正したことから〕
詩文を改竄(カイザン)すること。
(3)「ガンボージ」「ガンボージの木」に同じ。
雍正帝
ようせいてい 【雍正帝】
(1678-1735) 中国,清の第五代皇帝(在位 1722-1735)。康煕帝の第四子。廟号(ビヨウゴウ)は世宗,諱(イミナ)は胤禛(インシン)。独裁政治を行い,官吏の綱紀を正し,軍機処を設置。地丁銀制を普及させ財政を充実。青海・チベットを討ち,清朝の基礎を築いた。
雎鳩
みさご [0] 【鶚・雎鳩】
タカ目ミサゴ科の猛鳥。全長60センチメートルほどで翼が細長く,腹が白いのでカモメに似る。海岸や湖沼にすみ,魚を見つけると水面に急降下し,足でつかみとって食べる。南米と極地を除く全世界に広く分布。
鶚[図]
雎鳩
しょきゅう [0] 【雎鳩】
ミサゴの別名。
雑
ざつ 【雑】
■一■ [0] (形動)[文]ナリ
精密でないさま。粗末なさま。いいかげんなさま。「―にできている」「―な造り」
[派生] ――さ(名)
■二■ [1] (名)
「ぞう(雑)」に同じ。
雑
ぞう ザフ [1] 【雑】
和歌・俳諧の題材による分類の一。和歌では四季・賀・離別・羇旅(キリヨ)・物名・恋・哀傷などのどれにも属さないもの。または,四季・恋以外のもの。連歌・俳諧では,無季の発句および付句。雑歌。雑の歌。雑の句。
雑ざる
まざ・る [2] 【混ざる・交ざる・雑ざる】 (動ラ五[四])
二種類以上のものが一緒になって,一体となる。まじり合う。「水と油は―・らない」「麦の―・った御飯」
雑じり
まじり [3] 【混じり・交じり・雑じり】
(1)まじること。また,まじっていること。「白髪―」「小雨―」「鼻歌―」
(2)水分を非常に多くした粥(カユ)。おまじり。
雑じり気
まじりけ [0][4] 【混じり気・雑じり気】
他の物がまざっていること。「―のない絹織物」「―のない気持ち」
雑じり物
まじりもの [0][5] 【混じり物・雑じり物】
まじっているもの。まざりもの。
雑じる
まじ・る [2] 【混じる・交じる・雑じる】 (動ラ五[四])
(1)ある物の中に,他の種類の物が少量入る。入る物が少なく,異物感の強い場合にいう。「御飯の中に石が―・っていた」「雑念が―・る」
(2)仲間に加わる。交際する。「老人も若い人に―・って走る」「ともかくも人に―・る折なければ/源氏(乙女)」
(3)野や林に分け入る。「野山に―・りて竹を取りつつ/竹取」
〔「混ぜる」に対する自動詞〕
[可能] まじれる
雑ず
ま・ず 【混ず・交ず・雑ず】 (動ザ下二)
⇒まぜる
雑ぜ
まぜ 【交ぜ・雑ぜ】
〔動詞「まぜる」の連用形から〕
馬の飼料。「―などよくして,かひなどもねんを入て/狂言・人馬」
雑ぜっ返し
まぜっかえし [0] 【混ぜっ返し・雑ぜっ返し】
相手の話に口をはさんでまぜかえすこと。まぜかえし。
雑ぜっ返す
まぜっかえ・す [4] 【混ぜっ返す・雑ぜっ返す】 (動サ五[四])
「まぜかえす」に同じ。「横から―・す」
雑ぜる
ま・ぜる [2] 【混ぜる・交ぜる・雑ぜる】 (動ザ下一)[文]ザ下二 ま・ず
(1)あるものに他のものを加える。また,加えて一つにする。「米に麦を―・ぜる」「酢と油を―・ぜる」
(2)かきまぜる。「風呂の湯を―・ぜる」
(3)話に口を出す。また,そうしてちゃかす。「君のうちねぶりて,言葉―・ぜ給はぬを/源氏(帚木)」「これさそう―・ぜられちやあ本読(ホンヨミ)がをさまらねへ/西洋道中膝栗毛(魯文)」
〔「混じる」に対する他動詞〕
雑ぜ拳
まぜけん [2] 【交ぜ拳・雑ぜ拳】
拳の一。本拳と虫拳とを混ぜて交互に打って勝負を決めるもの。本拳を打つべき場合に虫拳を出した方,また虫拳を打つべき場合に本拳の声を発した方を負けとする。
雑ぜ物
まぜもの [2] 【混ぜ物・雑ぜ物】
本来の物に加え入れた他の物。また,量を増やしたり品質や見掛けをごまかすために混ぜた別の物。
雑ぜ返し
まぜかえし [0] 【混ぜ返し・雑ぜ返し】
「まぜっかえし(混返)」に同じ。
雑ぜ返す
まぜかえ・す [3][0] 【混ぜ返す・雑ぜ返す】 (動サ五[四])
(1)何度もかきまぜる。「ぬか床を―・す」
(2)冗談や揚げ足とりで人の話を混乱させる。ちゃかす。まぜっかえす。「横から口を出して―・す」
雑な
ざつ【雑な】
rough;→英和
rude;→英和
coarse.→英和
〜に roughly;coarsely.→英和
雑の歌
ぞうのうた ザフ― 【雑の歌】
⇒雑(ゾウ)
雑乱
ざつらん [0] 【雑乱】 (名)スル
ごたごたと入り乱れること。混乱。「人心―して利は尽く外人に奪れ/明六雑誌 27」
雑事
ざつじ【雑事】
miscellaneous affairs.
雑事
ぞうじ ザフ― 【雑事】
(1)雑多な事柄。雑用。ざつじ。「御葬送の―ども仕うまつり侍る/源氏(手習)」
(2)平安時代以後,田租・年貢などのほかに課せられた雑税。雑公事(ゾウクジ)。
(3)「雑事銭」に同じ。「便書をもて―など乞ふに/十訓 1」
(4)野菜。青物。[日葡]
雑事
ざつじ [1] 【雑事】
いろいろの細かい仕事。いろいろの用事。「―に追われる」「―にかまける」
雑事銭
ぞうじせん ザフ― 【雑事銭】
(1)小遣い銭。雑費。雑事。
(2)「雑事{(2)}」に代えて納める金銭。
雑交
ざっこう [0] 【雑交】
⇒交雑(コウザツ)
雑人
ぞうにん ザフ― 【雑人】
(1)身分の低い者。下賤の者。また,一般庶民。
(2)中世,主家に隷属して,家事・農事など雑役に従事し,戦時には軍事にも使われた者。土地などと同じに財産として売買・質入れ・譲渡の対象となった。
(3)特に鎌倉時代,侍身分の者に対して名主・百姓以下一般の庶民の称。
(4)中世,具足をつけずに戦に参加する雑兵(ゾウヒヨウ)。
雑人原
ぞうにんばら ザフ― 【雑人輩・雑人原】
身分の低い者ども。また,雑兵たち。「矢表の―そこのき候へとて/平家 11」
雑人奉行
ぞうにんぶぎょう ザフ―ギヤウ [5] 【雑人奉行】
⇒国奉行(クニブギヨウ)
雑人輩
ぞうにんばら ザフ― 【雑人輩・雑人原】
身分の低い者ども。また,雑兵たち。「矢表の―そこのき候へとて/平家 11」
雑仕
ぞうし ザフ― 【雑仕】
(1)平安時代以降,宮中や貴族の家で,使い走りや雑役(ゾウヤク)をつとめた下級の役。行幸・行啓の供奉(グブ)などもつとめた。「台盤所の―ぞ御使には来たる/枕草子 277」
(2)「雑仕女(ゾウシメ)」に同じ。「建礼門院の―,横笛といふ女あり/平家 10」
雑仕女
ぞうしめ ザフ― 【雑仕女】
宮中や三位以上の家の侍所で,使い走りや雑役(ゾウヤク)をつとめた女性。「御厨子所の―,襷(ウチハヤ)着て/宇津保(吹上・上)」
雑件
ざっけん【雑件】
miscellaneous matters.
雑件
ざっけん [0] 【雑件】
それほど重要なものではない,いろいろの事件・用件・案件。「会議の初めに―を片づける」
雑任
ぞうにん ザフ― 【雑任】
律令制で,諸官司の主典(サカン)以下の下級の官人。舎人(トネリ)・兵衛(ヒヨウエ)・資人(シジン)など。
雑伎
ざつぎ [1] 【雑技・雑伎】
(1)いろいろな技芸。
(2)民間で行われる種々の技芸。奇術・曲芸など。
(3)中国,古代・中世のさまざまな芸能の総称。曲芸・幻術・力競(クラ)べ・原始的演劇・人形劇・仮面舞踊などを含む。日本に伝わった散楽は,この唐代の呼称。雑戯。雑楽(ゾウガク)。百戯。百伎。
雑体
ざってい [0] 【雑体】
(1)〔古今集の部立てにあることから〕
和歌の部類の一。長歌と旋頭歌(セドウカ)と俳諧歌のこと。ざったい。
(2)和歌の一体として,連歌を呼ぶ語。「連歌は歌の―也/連理秘抄」
(3)連歌の一。雑体連歌(俳諧・聯句連歌・雑句・片句連歌)のこと。
雑体
ざったい [0] 【雑体】
(1)「雑体詩」に同じ。
(2)「ざってい(雑体)」に同じ。
雑体詩
ざったいし [3] 【雑体詩】
⇒雑言体(ザツゴンタイ)
雑作
ぞうさ [0][1] ザウ― 【造作】 ・ ザフ― 【雑作】 (名)スル
(1)手間や費用のかかること。面倒なこと。「なんの―もない」
(2)もてなし。御馳走。「飛んだ御―を頂きます/高野聖(鏡花)」
(3)技巧。装飾。「まさしく―の一もなく,風体心をも求めず/遊楽習道風見」
(4)作り出すこと。「大悟を拈来し,迷を―するか/正法眼蔵」
雑修
ざっしゅ [1] 【雑修】
〔仏〕 種々の行業を交えて修すること。特に浄土系の信仰で,念仏以外の行を併せ修すること。ぞうしゅ。
⇔専修(センジユ)
雑修
ぞうしゅ ザフ― 【雑修】
⇒ざっしゅ(雑修)
雑俳
ぞうはい ザフ― 【雑俳】
⇒ざっぱい(雑俳)
雑俳
ざっぱい [0] 【雑俳】
〔雑体の俳諧の意〕
前句付け・笠(カサ)付(冠付)け・沓(クツ)付け・折句(オリク)など,多様な短詩形の庶民文芸の総称。もっぱら機知を楽しむ点に特色がある。江戸中期から用いられた語。
→川柳(センリユウ)
雑兵
ぞうひょう ザフヒヤウ [0] 【雑兵】
(1)身分の低い兵士。ざっぴょう。
(2)権限のない下級の者。下っ端。
雑兵
ぞうひょう【雑兵】
common soldiers;the rank and file.
雑兵
ざっぴょう [0] 【雑兵】
⇒ぞうひょう(雑兵)
雑兵物語
ぞうひょうものがたり ザフヒヤウ― 【雑兵物語】
兵法書。二巻。作者未詳。1683年以前の成立,1846年刊。雑兵三〇人が東国方言で体験談を語る体裁で,その心得を平易に説く。江戸初期の口語資料として重要。
雑具
ぞうぐ ザフ― 【雑具】
こまごました雑多な道具。「資財―舟につみ/平家 5」
雑具
ざつぐ [1] 【雑具】
種々雑多な道具や調度。
雑則
ざっそく [0] 【雑則】
主要な規則以外の,種々のこまごまとした規則。法令の本則中,章や節に分類できない雑多な個別的・手続的事項などをまとめた部分。
雑劇
ざつげき [0] 【雑劇】
中国の古典劇の一。歌と台詞(セリフ)を伴う歌劇で,もと北宋に興った滑稽な風刺寸劇であった。金代には院本といわれ,元代に至って民間の語り物であった諸宮調や北方系歌曲をとりいれて大成され,北京を中心に盛行した。その脚本は元曲とよばれる。
雑務
ざつむ [1] 【雑務】
(主たる仕事以外の)細かい雑多な仕事。ぞうむ。
雑務
ざつむ【雑務】
miscellaneous duties.〜に追われる be busy with one thing and another.
雑務
ぞうむ ザフ― [1] 【雑務】
(1)種々雑多な事務。ざつむ。
(2)訴訟・裁判に関する事務。「さべき―のことなどには,出でつかへけり/増鏡(久米のさら山)」
雑務沙汰
ざつむさた 【雑務沙汰】
鎌倉時代の訴訟のうち,金銭貸借などの民事に関する訴訟。ぞうむさた。
→所務沙汰
→検断沙汰
雑務沙汰
ぞうむさた ザフ― 【雑務沙汰】
「雑務沙汰(ザツムサタ)」に同じ。
雑卒
ざっそつ [0] 【雑卒】
下っ端の兵隊。雑兵(ゾウヒヨウ)。
雑収入
ざつしゅうにゅう [3] 【雑収入】
〔「ざっしゅうにゅう」とも〕
定期の収入,または主な収入以外の雑多な収入。
雑収入
ざっしゅうにゅう【雑収入】
miscellaneous incomes.
雑口
ぞうこう ザフ― 【雑口】
むだ話。また,悪口。雑言(ゾウゴン)。「韃靼(ダツタン)人の―にかけられんは必定/浄瑠璃・国性爺合戦」
雑司ヶ谷
ぞうしがや ザフシ― 【雑司ヶ谷】
東京都豊島区南東部の地名。法明(ホウミヨウ)寺の鬼子母神(キシモジン)や雑司ヶ谷霊園がある。
雑品
ざっぴん [0] 【雑品】
種々のこまごまとした品物。
雑喉
ざこ [1] 【雑魚・雑喉】
(1)いろいろな種類の入りまじった小魚。じゃこ。
(2)小さいさかな。小魚。じゃこ。
(3)あまり大した人物でない人。小物(コモノ)。
雑器
ぞうき ザフ― [1] 【雑器】
⇒ざっき(雑器)
雑器
ざっき [1] 【雑器】
(1)種々の器物。雑多なうつわ。
(2)神棚の供物(クモツ)を盛る小さい木の皿,または片木(ヘギ)。
雑嚢
ざつのう【雑嚢】
a haversack.→英和
雑嚢
ざつのう [0] 【雑嚢】
種々雑多な物を入れて運ぶための袋。肩から掛ける布製のかばん。
雑報
ざっぽう [0] 【雑報】
あまり重要でないこまごまとしたことの報道。また,新聞の社会面の記事。
雑報
ざっぽう【雑報(欄)】
general news (columns).
雑多
ざった [0] 【雑多】 (名・形動)
種々のものが入りまじっているさま。「―な人間が同居している」
[派生] ――さ(名)
雑多な
ざった【雑多な】
various;→英和
miscellaneous;→英和
sundry.→英和
雑婚
ざっこん [0] 【雑婚】
⇒乱婚(ランコン)
雑学
ざつがく [0] 【雑学】
種々雑多な方面にわたる,系統立っていない知識や学問。「―の大家」
雑学
ざつがく【雑学】
knowledge of miscellaneous matters.〜の大家である know something about everything.
雑家
ざっか 【雑家】
中国,九学派の一。儒・墨・名・法・道など諸家の説を総合・参酌した学派。淮南子(エナンジ)など。
雑居
ざっきょ [0] 【雑居】 (名)スル
(1)一つの建物に何家族もの人が住むこと。また,一つの建物に種々の店が出店している場合にもいう。「―家族」「僧の蓄髪し妻子を長育し四民と―すること/新聞雑誌 60」
(2)一つの地域にいろいろな人種が入り交じって住んでいること。
雑居する
ざっきょ【雑居する】
live together.
雑居ビル
ざっきょビル [4] 【雑居―】
多数の業種により,各種の用途で使用されるビル。ビル全体の指揮系統がないまま運営されていることが多い。
雑居地
ざっきょち [3] 【雑居地】
明治前期,居留する外国人に対し一定の居留区域を設けないで,日本人との雑居を認めた地域。
雑居房
ざっきょぼう [3] 【雑居房】
複数の囚人を雑居させる監房。雑居監房。
⇔独房
雑巾
ぞうきん【雑巾】
a dustcloth;a floorcloth;→英和
a mop.→英和
〜をかける wipe with a cloth;→英和
scrub[mop] <the floor> .→英和
雑巾
ぞうきん ザフ― [0] 【雑巾】
掃除用具の一。よごれたところをふいたり,こぼれた液体などをぬぐいとる布。
雑巾掛
ぞうきんがけ ザフ― [0] 【雑巾掛(け)】 (名)スル
雑巾で板の間などをふくこと。
雑巾掛け
ぞうきんがけ ザフ― [0] 【雑巾掛(け)】 (名)スル
雑巾で板の間などをふくこと。
雑巾摺り
ぞうきんずり ザフ― [0] 【雑巾摺り】
床板が壁に接する部分に打ち付けた細い横木。雑巾留め。
雑役
ぞうやく ザフ― 【雑役】
(1)雑多な労働。また,そのことに使われる者。ざつえき。「心ざし侍りしものを―などにも使ひ給へ/宇津保(国譲上)」
(2)雑多な夫役。「―にさへ出やせんものを/滑稽本・膝栗毛 5」
雑役
ざつえき [0] 【雑役】
種々雑多の仕事。雑用。「―係」
雑役
ざつえき【雑役】
miscellaneous services;odd jobs.‖雑役夫 an odd-job man.雑役婦 a charwoman.
雑役車
ぞうやくぐるま ザフ― 【雑役車】
雑用に使う車。雑車(ゾウグルマ)。「しりに―に,この僧は紙の衣,袈裟など着て,のりたり/宇治拾遺 11」
雑役馬
ぞうやくうま ザフ― 【雑役馬】
乗用にならず,雑用に使われる馬。駄馬(ダバ)。ぞうやく。
雑徭
ざつよう 【雑徭】
⇒ぞうよう(雑徭)
雑徭
ぞうよう ザフエウ [0] 【雑徭】
律令制で,公民に課せられた労役。正丁(セイテイ)は年六〇日,次丁は三〇日,少丁は一五日を限度とし,国司の指揮で土木工事などの公役に従事するもの。のち軽減された。ざつよう。
雑念
ざつねん【雑念】
<banish> worldly thoughts <from one's mind> .
雑念
ざつねん [0] 【雑念】
気を散らせるよけいな考え。心を乱すさまざまの思い。「―を払う」「―が湧く」
雑感
ざっかん【雑感】
miscellaneous thoughts.
雑感
ざっかん [0] 【雑感】
まとまった論にはならない,とりとめのない感想。思いつくままに感想を述べた文。「世相―」
雑慮
ざつりょ [1] 【雑慮】
心を乱すいろいろの考え。雑念。
雑戸
ぞうこ ザフ― 【雑戸】
⇒ざっこ(雑戸)
雑戸
ざっこ 【雑戸】
律令制下,諸官司に属して,鍛冶(カジ)・武器製造・馬飼などの特殊技術で奉仕し,代わりに課役の一部または全部を免除された者。渡来人系統の者が多かった。ぞうこ。
雑所得
ざつしょとく [3] 【雑所得】
所得税法上の所得分類の一つで,他の所得に分類されない所得のこと。著述家・作家以外の者が受け取る原稿料,非営業貸金の金利など。
雑技
ざつぎ [1] 【雑技・雑伎】
(1)いろいろな技芸。
(2)民間で行われる種々の技芸。奇術・曲芸など。
(3)中国,古代・中世のさまざまな芸能の総称。曲芸・幻術・力競(クラ)べ・原始的演劇・人形劇・仮面舞踊などを含む。日本に伝わった散楽は,この唐代の呼称。雑戯。雑楽(ゾウガク)。百戯。百伎。
雑掌
ざっしょう 【雑掌】
(1)律令制下,諸官衙に属して雑務をつかさどった者。
(2)中世荘官の一。本所・領家の代理人として荘園の管理,訴訟事務を取り扱った者。
(3)貴族・武家に仕え,雑務に携わった者。
(4)1872年(明治5)宮内省に設けられ,宮中の雑役を取り扱った判任官。86年廃止。
雑掌奉行
ざっしょうぶぎょう [5] 【雑掌奉行】
室町時代,将軍の赴く大名の家で,将軍接待の酒宴の準備にあたらせるよう臨時に任命した職。
雑排水
ざっぱいすい [3] 【雑排水】
〔「ざつはいすい」とも〕
⇒生活(セイカツ)雑排水
雑損控除
ざっそんこうじょ [5] 【雑損控除】
所得控除の一。生活に通常必要な資産の災害・盗難などに係る損失金・支出金を控除すること。
雑文
ざつぶん [0] 【雑文】
軽い内容の文章。「―書き」
雑文
ざつぶん【雑文】
a miscellany.→英和
雑文家 a miscellaneous writer.
雑方家
ざっぽうか ザツパウ― [0] 【雑方家】
古医方・後世方を併用する漢方医家。宝暦(1751-1764)頃の江戸の望月三英などが代表。
雑曲
ざっきょく [0] 【雑曲】
(1)雅楽以外の種々の音曲。
(2)民間の流行歌。はやりうた。俗曲。
雑書
ざっしょ [1][0] 【雑書】
(1)まとまりなく,雑多なことを書き記した書物。雑本。雑著。
(2)書物の分類上,一定の部類にはいらない書物。
(3)昔,相性・吉凶などの俗説を記した書。「恋は―の通り,はじめよし,後わるし/浮世草子・一代男 7」
雑木
ぞうぼく ザフ― [0] 【雑木】
「ぞうき(雑木)」に同じ。[日葡]
雑木
ぞうき ザフ― [0] 【雑木】
用材にはならない木。また,種々雑多な木。ざつぼく。ぞうぼく。
雑木
ぞうき【雑木】
miscellaneous trees.雑木林 a coppice.→英和
雑木
ざつぼく [0] 【雑木】
いろいろな種類の木。また,良い材にならない樹木類。ぞうき。
雑木庭
ぞうきにわ ザフ―ニハ [3] 【雑木庭】
松や槙(マキ)などを主木とせず,雑木を主体につくった庭。昭和末年ごろから全国的に行われ始めた。
雑木林
ぞうきばやし ザフ― [4] 【雑木林】
いろいろな木が混じって生えている林。
→薪炭(シンタン)林
雑本
ざっぽん [0] 【雑本】
あまり値打ちのない雑多な本。雑書。
雑業
ざつぎょう [0] 【雑業】
職業として分類しにくい,雑多な仕事。
雑楽
ざつがく [0] 【雑楽】
〔近世以前の用語〕
雅楽以外の種々の俗楽。
⇔正楽
雑歌
ざっか 【雑歌】
⇒ぞう(雑)
雑歌
ぞうか ザフ― [1] 【雑歌】
⇒雑(ゾウ)
雑水
ぞうみず ザフミヅ [0] 【雑水】
米をといだり,食器を洗ったりした水。よごれみず。ぞうず。「其の煙は消えないので,―を撒きかけて/婦系図(鏡花)」
雑水
ぞうず ザフヅ 【雑水】
「ぞうみず(雑水)」に同じ。[日葡]
雑沓
ざっとう [0] ―タフ 【雑踏・雑沓】 ・ ―タウ 【雑鬧】 (名)スル
人々が大勢集まってこみあうこと。人ごみ。「―にまぎれて姿を消す」「花見の人で―するから煩(ウルサ)い/一隅より(晶子)」
雑漁業
ざつぎょぎょう [3] 【雑漁業】
(網漁業・釣り漁業に対して)銛(モリ)・やすなどの雑漁具を使って行う漁業。
雑炊
ぞうすい ザフ― [0] 【雑炊】
野菜・魚介類などの具と飯を入れて,醤油や味噌で味をつけて煮た食べ物。おじや。[季]冬。
〔古くは「増水」と書くことが多かった〕
雑炊
ぞうすい【雑炊】
a porridge of rice and vegetables.
雑然
ざつぜん [0] 【雑然】 (ト|タル)[文]形動タリ
雑多に入りまじっているさま。整然としていないさま。
⇔整然
「―とした部屋」「―たる人生の渦巻を/うづまき(敏)」
雑然たる
ざつぜん【雑然たる】
disorderly;→英和
confused.→英和
〜と confusedly;in confusion;promiscuously.
雑煮
ぞうに ザフ― [0] 【雑煮】
主として正月の祝い膳に供する,餅を入れた汁。取り合わせる具,汁の調味,餅の形,調理法などは地方によってさまざまである。[季]新年。
雑煮
ぞうに【雑煮】
rice cakes boiled with vegetables.
雑煮箸
ぞうにばし ザフ― [4] 【雑煮箸】
正月に用いる白木の箸。普通,柳材を用い中央部がやや太い。羹箸(カンバシ)。太箸。
雑物
ざつぶつ【雑物】
sundries;→英和
[不純物]impurities.
雑物
ざつぶつ [0] 【雑物】
雑多なもの。こまごまとしたもの。
雑物
ぞうもの ザフ― [0] 【雑物】
能楽の正式番組で四番目に演じられる曲の総称。狂乱物・直面(ヒタメン)物(現在物)・遊舞物・幽霊物など種々の曲を含み,劇的要素に富む曲が多い。四番目物。
雑物
ぞうもつ ザフ― [0] 【雑物】
(1)こまごましたもの。日常用いる雑多なもの。「―蔵」「資財―東西に運び隠し/盛衰記 26」
(2)中世,年貢以外に賦課された野菜・紙などの種々の雑税。
雑犬
ざっけん [0] 【雑犬】
雑種の犬。
雑用
ざつよう [0] 【雑用】
いろいろのこまごまとした用事。「―に追われる」
雑用
ざつよう【雑用】
<be pressed with> various duties;chores (日課).⇒雑務.
雑用
ぞうよう ザフ― 【雑用】
(1)いろいろのこまごました用事。ざつよう。
(2)種々のこまごました費用。雑費。「嫁入りの―の心あてに銀子三貫目除けておけば/浮世草子・好色万金丹」
(3)旅興行の際の宿泊・食事に関すること。また,その費用。「―何かを思ひ廻せば御損の上の御損なり/浮世草子・新色五巻書」
雑益
ざつえき [0] 【雑益】
主要な営業活動による以外のこまごました利益。
⇔雑損
雑砕
チャプスイ [2][1] 【雑砕】
〔中国語〕
中国料理の一。鶏肉・豚肉・エビなどと野菜を油でいためてスープを加え,とろみをつけたもの。
雑種
ざっしゅ [0] 【雑種】
(1)いろいろ入りまじった種類。
(2)異属間・異種間・異品種間の交配によって生じた個体。一つ以上の遺伝子に関してヘテロである個体。ハイブリッド。
雑種
ざっしゅ【雑種】
a mixed breed;a crossbred;a hybrid;→英和
a mongrel.→英和
〜の (1)[交配]crossbred;hybrid;mongrel.(2)[種々の]miscellaneous.→英和
雑種強勢
ざっしゅきょうせい [4] 【雑種強勢】
雑種第一代が両親のいずれよりも大きさや病気・環境に対する抵抗性あるいは生産力などの点ですぐれた形質を示す現象。ヘテロシス。
雑種第一代
ざっしゅだいいちだい [0][1][2] 【雑種第一代】
ある対立遺伝子のそれぞれをホモにもつ両親間の交雑によって生じる第一代目の子孫。野菜・カイコ・ラバなど,多くの場合,雑種強勢を示す。一代雑種。一代交配種。
雑種細胞
ざっしゅさいぼう [4] 【雑種細胞】
種の異なる二つの細胞を人工的に融合させて作り出した細胞。
→細胞融合
雑稲
ざっとう 【雑稲】
奈良・平安時代の官稲の一。出挙(スイコ)して,その貸し付けた利を社寺・池溝などの国郡の雑用にあてたもの。雑色官稲。ぞうとう。
雑稿
ざっこう [0] 【雑稿】
種々雑多な記事・文章。雑文。
雑穀
ざっこく [0] 【雑穀】
米・麦以外の,粟(アワ)・稗(ヒエ)・蕎麦(ソバ)などの穀類。豆類を含めることもある。食料や飼料に用いる。
雑穀
ざっこく【雑穀(商)】
(a dealer in) cereals.
雑穢
ぞうえ ザフヱ [1] 【雑穢】
さまざまなけがれ。いろいろなよごれ。雑多の触穢(シヨクエ)。
雑筆
ざっぴつ [0] 【雑筆】
種々雑多なことを書くこと。また,その書いたもの。雑記。雑録。
雑筆
ぞうひつ ザフ― 【雑筆】
いろいろ書き記したもの。主に書簡類。「詩作り―など好みて/愚管 2」
雑節
ざっせつ [0] 【雑節】
暦で,二十四節気以外の季節の移り変わりの目安となる日の総称。節分・八十八夜・入梅・半夏生(ハンゲシヨウ)・二百十日・土用・彼岸(ヒガン)など。
→雑節[表]
雑糅
ざつじゅう [0] 【雑糅】 (名)スル
雑然と入り交じること。
雑納
ざつのう [0] 【雑納】
⇒色代納(シキタイノウ)
雑紙
ぞうし ザフ― 【雑紙】
日常の用に用いた薄い紙。「文覚紙を取り向けて見れば,如法―なり/盛衰記 18」
雑紙
ざっし 【雑紙】
はながみ。[日葡]
雑給与
ざつきゅうよ [3] 【雑給与】
本給以外の種々の給与。
雑編
ざっぺん [0] 【雑編】
種々雑多な内容の文章を集めた本。
雑縁
ぞうえん ザフ― [0] 【雑縁】
〔仏〕 仏道の修行を妨げるような種種の縁。煩悩(ボンノウ)や邪見など。
雑纂
ざっさん [0] 【雑纂】
種々雑多な事項に関する記録・文書などを集めて編集すること。また,その書物。
雑考
ざっこう [0] 【雑考】
いろいろの事柄・方面についてのさまざまな考察。「芭蕉―」
雑肉
ざつにく [0] 【雑肉】
(1)くず肉。
(2)牛肉・豚肉・羊肉以外の食用獣肉。馬肉など。
雑肥
ぞうひ ザフ― [0] 【雑肥】
いろいろな雑物を含んでいる肥料。堆肥(タイヒ)・焼土の類。
雑舎
ぞうしゃ ザフ― [1] 【雑舎】
寝殿造りの主殿の後方に設けた建物。使用人の住居・炊事場・道具置き場などに使う。
雑色
ざっしょく [0] 【雑色】
種々まざった色。
→ぞうしき(雑色)
雑色
ざっしき 【雑色】
「ぞうしき(雑色)」に同じ。「これは御前へまゐり候―なり/曾我 5」
→ざっしょく(雑色)
雑色
ぞうしき ザフ― 【雑色】
(1)律令制で,良民の最下位の身分である品部(シナベ)・雑戸(ザツコ)の総称。課役を免除され,主に手工業に従事した。
(2)蔵人所(クロウドドコロ)の下級官人。公卿の子弟や諸大夫が任じられた。定員八名。
(3)平安時代以後,摂関家・院の御所・諸官司で雑事をつとめた無位の者。
(4)鎌倉・室町幕府の番衆の下級役人。
(5)戦国末期から江戸時代にかけて,京都所司代の下で京都の行政・裁判・警察を助けた町役人。
雑色所
ぞうしきどころ ザフ― 【雑色所】
雑色{(3)}の勤務する所。政所(マンドコロ)の下にある。
雑芸
ぞうげい ザフ― [0] 【雑芸】
(1)種々の芸能の総称。曲芸・奇術・人形遣いなどのほか,中国伝来の散楽など。雑伎。ざつげい。
(2)平安末期から鎌倉時代にかけて流行した種々の歌謡の総称。古典的貴族的なものに対して,今様・古柳(コヤナギ)・沙羅林(シヤラリン)・法文歌・神歌など雑体のもの。「梁塵秘抄」などに集録。ざつげい。
雑芸
ざつげい [0] 【雑芸】
「ぞうげい(雑芸)」に同じ。
雑草
ざっそう [0] 【雑草】
人間が栽培する作物や草花以外の,いろいろの草。田畑・庭園・路傍・造林地などに侵入して,よくはびこる。多数の帰化植物が含まれる。「―を抜く」
雑草
ざっそう【雑草】
weeds.〜を取る weed <a garden> .→英和
雑菌
ざっきん [0] 【雑菌】
いろいろな細菌。純粋培養における目的の菌以外の雑多な菌をいうことが多い。
雑著
ざっちょ [0][1] 【雑著】
「雑書(ザツシヨ)」に同じ。
雑行
ぞうぎょう ザフギヤウ 【雑行】
〔「ぞう」「ぎょう」ともに呉音〕
〔仏〕 浄土教で,正しい修行以外の様々な修行。
⇔正行(シヨウギヨウ)
雑袍
ぞうほう ザフハウ 【雑袍】
⇒ざっぽう(雑袍)
雑袍
ざっぽう 【雑袍】
直衣(ノウシ)の別名。ぞうほう。「禁色―をゆり/平家 1」
雑観
ざっかん [0] 【雑観】
(ニュースや評論などについての)個人的ないろいろの観察。「―記事」
雑言
ざつごん [0] 【雑言】
「雑言体」の略。
雑言
ぞうげん ザフ― [0][3] 【雑言】 (名)スル
「ぞうごん(雑言)」に同じ。
雑言
ぞうごん ザフ― [0][3] 【雑言】
いろいろな悪口やでたらめな言い掛かり。ぞうげん。「悪口―」
雑言
ぞうごん【雑言】
⇒悪口.
雑言体
ざつごんたい [0] 【雑言体】
中国の古典詩のうち,正統詩体の様式からはずれた,一種の文字遊びに似た詩体。雑体。
雑言古詩
ざつごんこし [5] 【雑言古詩】
雑言体で書かれた古詩。
雑記
ざっき [0] 【雑記】
種々の事を書きつけること。また,その書いたもの。「身辺―」
雑記帳
ざっきちょう【雑記帳】
a notebook.→英和
雑記帳
ざっきちょう [0] 【雑記帳】
こまごましたことを何でも書いておく帳面。
雑訴
ざっそ [1] 【雑訴】
(1)小さい種々の訴訟。
(2)中世,公家の訴訟制度で,主に所領関係などの訴訟。
雑訴決断所
ざっそけつだんしょ 【雑訴決断所】
建武新政権が1333年に設置した訴訟処理機関。記録所が朝廷の公事(クジ)を裁決したのに対し,一般の訴訟,特に所領関係の訴訟裁決にあたった。決断所。
雑訴沙汰
ざっそざた 【雑訴沙汰】
中世,所領関係の訴訟を公家側でいう語。
雑詠
ざつえい [0] 【雑詠】
題を決めないでいろいろの事物を詠むこと。また,その詩歌や俳句。
⇔題詠
雑話
ざつわ [0] 【雑話】 (名)スル
とりとめもなく述べること。また,その話。雑談。「―せる許多(アマタ)の客あり/鉄仮面(涙香)」
雑誌
ざっし【雑誌】
a magazine;→英和
a journal;→英和
a periodical.→英和
〜に寄稿する write for a magazine.〜をとる take (in) a magazine.‖月刊(季刊)雑誌 a monthly (quarterly) magazine.総合(婦人)雑誌 a general (women's) magazine.
雑誌
ざっし [0] 【雑誌】
複数の執筆者や記者が書いた作品や記事・写真などを掲載する定期刊行の出版物。マガジン。
雑説
ざっせつ [0] 【雑説】
雑多な説。諸説。また,根拠のないうわさ。
雑説
ぞうせつ ザフ― [0] 【雑説】
種々のうわさ。とりとめもないうわさ。ざっせつ。
雑読
ざつどく [0] 【雑読】 (名)スル
特定の目的をもたずに,多方面の本を読むこと。
雑談
ぞうだん ザフ― [0] 【雑談】 (名)スル
〔古くは「ぞうたん」とも〕
とりとめのない話。むだ話。ざつだん。「要なき―せずもあれ/慨世士伝(逍遥)」
雑談
ざつだん [0] 【雑談】 (名)スル
〔古くは「ぞうたん」とも〕
さまざまのことを気楽に話し合うこと。また,その話。世間話。よもやま話。「―に時を過ごす」「会議のあと―する」
雑談
ざつだん【雑談】
(a) gossip;→英和
idle (small) talk;a chat.→英和
〜する (have a) chat <with> ;gossip <with> .
雑談集
ぞうだんしゅう ザフダンシフ 【雑談集】
説話集。一〇巻。無住著。1305年成立。仏教説話を中心に滑稽譚・動物譬喩譚など幅広い題材の説話を収録。
雑貨
ざっか [0] 【雑貨】
種々のこまごました日用品。「―商」「―店」「―を扱う」
雑貨
ざっか【雑貨】
miscellaneous[sundry]goods;general merchandise.‖雑貨商 a grocer;a general dealer.雑貨店 a grocer's; <米> a variety store.
雑費
ざっぴ [0] 【雑費】
いろいろのこまごまとした費用。会計上,独立した科目を設けるほど重要でない出費。
雑費
ざっぴ【雑費】
miscellaneous expenses.
雑賀
さいか サヒカ 【雑賀】
和歌山市の地名。戦国時代,石山本願寺と結んで織田信長・豊臣秀吉と対抗した雑賀一揆の中心地。
雑賀一揆
さいかいっき サヒカ― 【雑賀一揆】
戦国期の紀伊国雑賀地方で蜂起した一揆。本願寺門徒が多く,鉄砲組を主とした強力な軍事力をもち,石山本願寺の戦いでは織田信長と対抗。1585年,豊臣秀吉によって解体された。
雑踏
ざっとう [0] ―タフ 【雑踏・雑沓】 ・ ―タウ 【雑鬧】 (名)スル
人々が大勢集まってこみあうこと。人ごみ。「―にまぎれて姿を消す」「花見の人で―するから煩(ウルサ)い/一隅より(晶子)」
雑踏
ざっとう【雑踏】
congestion;a traffic jam;a throng (群衆).→英和
〜する〔動〕be crowded[thronged] <with> ;→英和
〔形〕crowded[bustling] <streets> .
雑車
ぞうぐるま ザフ― 【雑車】
雑用に使う車。下賤の者の乗る車。
雑載
ざっさい [0] 【雑載】 (名)スル
雑誌・新聞などで,雑多なこまごました記事を載せること。また,その欄。
雑輩
ざっぱい [0] 【雑輩】
取るに足らない人物。小者。
雑酒
ざっしゅ [0] 【雑酒】
酒税法上,清酒・合成清酒・焼酎(シヨウチユウ)・味醂(ミリン)・ビール・果実酒類・ウイスキー類・スピリッツ類・リキュール類のいずれにも属さない酒。発泡酒の類。
雑録
ざつろく [0] 【雑録】
種々の事柄をまとまりなく書くこと。また,書いたもの。
雑長持
ぞうながもち ザフ― [3] 【雑長持】
雑具を入れる長持。
雑鞍
ぞうぐら ザフ― 【雑鞍】
「くさぐら(草鞍)」に同じ。
雑音
ざつおん【雑音】
(1) a noise;→英和
[ラジオ]jarring and grating;static (空中障害の).→英和
(2) interference;→英和
rumor(s) (比喩的).→英和
雑音
ざつおん [0] 【雑音】
(1)騒がしい物音。うるさく不愉快な物音。
(2)電話・ラジオ・テレビなどで,視聴しようとする画像・音声や送りたいデータ以外の,音や信号。ノイズ。
(3)さしでぐち。「わきから―を入れるな」
雑預金
ざつよきん [3] 【雑預金】
⇒別段預金(ベツダンヨキン)
雑題
ざつだい [0] 【雑題】
分類しにくいものを寄せ集めた題目や問題。
雑題
ざつだい【雑題】
miscellaneous subjects[questions (練習題)].
雑食
ざっしょく [0] 【雑食】 (名)スル
肉類や野菜類をとりまぜて食べること。また,何でも食べること。
雑食の
ざっしょく【雑食(性)の】
omnivorous.→英和
雑食類《動》Omnivora.
雑食性
ざっしょくせい [0] 【雑食性】
動物の食性の一。動物質と植物質と両方の食物を食べること。
雑食性動物
ざっしょくせいどうぶつ [7] 【雑食性動物】
雑食性の動物。ブタ・ネズミなどの類。
雑駁
ざっぱく [0] 【雑駁】 (名・形動)[文]ナリ
雑然としていて,まとまりのないさま。「―な知識」「文明の―なるを知らず,其動くを知らず/文明論之概略(諭吉)」
[派生] ――さ(名)
雑駁な
ざっぱく【雑駁な】
confused;→英和
incoherent <argument> ;→英和
loose <idea> .→英和
雑鬧
ざっとう [0] ―タフ 【雑踏・雑沓】 ・ ―タウ 【雑鬧】 (名)スル
人々が大勢集まってこみあうこと。人ごみ。「―にまぎれて姿を消す」「花見の人で―するから煩(ウルサ)い/一隅より(晶子)」
雑魚
ざこ [1] 【雑魚・雑喉】
(1)いろいろな種類の入りまじった小魚。じゃこ。
(2)小さいさかな。小魚。じゃこ。
(3)あまり大した人物でない人。小物(コモノ)。
雑魚
じゃこ [1] 【雑魚】
「ざこ(雑魚)」の転。「出し―」
雑魚
ざこ【雑魚】
small fish.〜寝する sleep together all in a huddle.→英和
雑魚場
ざこば 【雑魚場】
江戸時代,大坂の代表的な魚市場の名前。また,一般に魚市場をいう語。
雑魚寝
ざこね [0] 【雑魚寝】 (名)スル
(1)何人もの人が入り交じって寝ること。
(2)年越しの夜や神社の宵祭りのときなどに,社などに男女が集まって一夜を明かした風習。
雒水
らくすい 【洛水・雒水】
中国,河南省西部を流れる河川。秦嶺山脈の東部に源を発し,北東流して洛陽の南を通って黄河に注ぐ。長さ420キロメートル。洛河。ルオ-シュイ。
雖も
−いえども【−雖も】
(al)though…;→英和
in spite of…;even (ですら).→英和
雖も
いうとも イフ― 【雖も】 (連語)
⇒というとも(連語)
雖も
いえども イヘ― [2] 【雖も】 (連語)
⇒といえども(連語)
雛
ひな【雛】
(1)[雛鳥]a chicken;→英和
a brood (ひとかえりの).→英和
(2)[人形]a doll.→英和
雛
ひよこ【雛】
a chick;→英和
a chicken.→英和
雛
ひよこ [0] 【雛】
(1)鳥,特に,ニワトリのひな。ひよっこ。
(2)十分に成長せず,未熟なもの。幼稚なもの。ひよっこ。「技術者としてまだほんの―だ」
雛
ひな 【雛】
■一■ [1] (名)
(1)卵からかえったばかりの鳥。ひよこ。ひなどり。
(2)「雛人形」に同じ。[季]春。《たらちねの抓までありや―の鼻/蕪村》
■二■ (接頭)
名詞に付いて,小さい,愛らしいなどの意を表す。「―菊」
雛
ひいな ヒヒナ 【雛】
ひな人形。ひな。[季]春。「うつくしきもの,…―の調度/枕草子 151」
雛
ひよっこ [0] 【雛】
〔「ひよこ」の促音添加〕
(1)「ひよこ(雛){(1)}」に同じ。
(2)「ひよこ(雛){(2)}」に同じ。
雛の節句
ひなのせっく [1] 【雛の節句】
「雛祭り」に同じ。
雛の臼壺
ひなのうすつぼ [1] 【雛の臼壺】
ゴマノハグサ科の多年草。山地に自生。茎は高さ約1メートルで,紫色を帯びる。葉は卵形。八〜一〇月,茎の先に暗紫色で壺形の小花を多数円錐状につける。
雛の錫杖
ひなのしゃくじょう [1][0][1][2] 【雛の錫杖】
ヒナノシャクジョウ科の腐生植物。全体が白色の多年草で,暖地の山中の樹下に自生。根茎は塊状。茎は高さ約7センチメートルで,数個の鱗片をまばらに互生。晩夏,茎先に白色の小花を一〇個内外つける。
雛事
ひなごと [2] 【雛事】
「雛遊(ヒイナアソ)び」に同じ。
雛人形
ひなにんぎょう [3] 【雛人形】
雛祭りに飾る人形。穢(ケガ)れや禍(ワザワイ)を移して流す人形(ヒトガタ)が起源といわれる。平安時代に始まる。江戸時代以降,多く三月三日の桃の節句に飾るようになった。普通,内裏雛・三人官女・五人囃子(バヤシ)・随身(ズイジン)・衛士(エジ)(仕丁(ジチヨウ))などを一組とする。おひなさま。ひな。
雛人形[図]
雛僧
すうそう [0] 【雛僧】
幼い僧。小僧。
雛千鳥
ひなちどり [3] 【雛千鳥】
ラン科の多年草。暖地の山中の樹上に生える。茎は高さ約10センチメートルで,中ほどに長楕円形の葉が一枚つく。初夏,茎の先に長い距(キヨ)のある紅紫色の花が数個一方に傾いて咲く。
雛型
ひながた【雛型】
a pattern;→英和
a model;→英和
a form (書式などの);→英和
a miniature (縮形).→英和
雛壇
ひなだん [2][0] 【雛壇】
(1)雛祭りに,雛人形や調度を飾る階段式の壇。[季]春。
(2)議場・会場などで,他よりも一段高くしつらえ,人が並べるようにした壇。特に,国会の本会議場における大臣席などの称。
(3)歌舞伎・舞踊で,長唄や浄瑠璃の演奏者の座る台。舞台後方に正面を向けて設けられ,緋毛氈(ヒモウセン)を敷く。
雛壇
ひなだん【雛壇】
a tier stand <for dolls> .〜式に in tiers.
雛妓
すうぎ [1] 【雛妓】
まだ一人前にならぬ芸妓。半玉(ハンギヨク)。
雛尖
ひなさき [0] 【雛尖・雛頭】
(1)烏帽子(エボシ)の前面のくぼみの中央の小さく突き出た所。
(2)陰核。[和名抄]
雛屋
ひなや [2] 【雛屋】
⇒ひいなや(雛屋)
雛屋
ひいなや ヒヒナ― 【雛屋】
(1)雛を飾る小さな家。「わか宮の御―に/道長集」
(2)雛人形を売る店。[人倫訓蒙図彙]
雛市
ひないち [2] 【雛市】
雛人形や,雛祭りに使う道具類を売る市。二月末から三月二日まで開かれた。[季]春。
雛形
ひながた [0][2] 【雛形】
(1)実際の型を模して小さく作ったもの。模型。
(2)物の形式や様式を示す見本。手本。
(3)モデル。「美術学校にて―となる少女の一人にて/うたかたの記(鴎外)」
雛形尺
ひながたざし [0][4] 【雛形尺】
鯨尺の三寸五分を一尺とした物差し。
雛本
ひいなぼん ヒヒナ― [0] 【雛本】
赤本{(1)}の一種。雛祭り用・玩具用とされた小形の本。
雛桔梗
ひなぎきょう [3] 【雛桔梗】
キキョウ科の多年草。暖地の山野に生える。細い茎が多数群がって立ち,高さは約20センチメートル。夏から秋にかけ,枝先にキキョウに形が似た青色の小さい花を一個ずつつける。
雛流し
ひなながし [3] 【雛流し】
三月三日の雛祭りのあと,雛などを川や海へ流すこと。祓(ハラエ)に使った形代(カタシロ)を流す風習の名残という。流し雛。[季]春。
雛男
ひなおとこ 【雛男】
雛人形のように色白のきゃしゃな男。優男(ヤサオトコ)。「春を重ねし―/浄瑠璃・曾根崎心中」
雛祭
ひいなまつり ヒヒナ― [4] 【雛祭(り)】
「ひなまつり(雛祭)」に同じ。
雛祭
ひなまつり [3] 【雛祭(り)】
三月三日の上巳(ジヨウシ)の節句に,女児のいる家で雛人形やその調度品を飾り,菱餅(ヒシモチ)・白酒・桃の花を供えてまつる行事。起源は宮中や上流社会で行われた上巳の祓(ハラエ)に関連しているという。江戸初期以降,女児の成長と幸福を願って民間にも広まった。桃の節句。雛の節句。雛遊び。ひいなまつり。[季]春。
雛祭
ひなまつり【雛祭】
the Girls'[Doll's]Festival.
雛祭り
ひいなまつり ヒヒナ― [4] 【雛祭(り)】
「ひなまつり(雛祭)」に同じ。
雛祭り
ひなまつり [3] 【雛祭(り)】
三月三日の上巳(ジヨウシ)の節句に,女児のいる家で雛人形やその調度品を飾り,菱餅(ヒシモチ)・白酒・桃の花を供えてまつる行事。起源は宮中や上流社会で行われた上巳の祓(ハラエ)に関連しているという。江戸初期以降,女児の成長と幸福を願って民間にも広まった。桃の節句。雛の節句。雛遊び。ひいなまつり。[季]春。
雛罌粟
ひなげし [2] 【雛罌粟】
ケシ科の越年草。ヨーロッパ原産。観賞用に栽培。高さは約50センチメートル。葉は羽状に深裂し,粗毛がある。初夏,枝先に薄い四弁花を開く。花色は深赤色・紅色・白色など。虞美人草。ポピー。[季]夏。
雛罌粟[図]
雛芥子
ひなげし【雛芥子】
a red[field]poppy.
雛荒らし
ひなあらし [3] 【雛荒らし】
中国・四国地方で,三月三日の節句に子供たちが煎(イ)り豆や食べ物をもらい歩くこと。
雛菊
ひなぎく [2] 【雛菊】
キク科の多年草。ヨーロッパ原産。葉はへら形。春,高さ約10センチメートルの花茎が出,紅色・淡紅色・白色などの頭花を単生する。園芸品種には重弁のものが多い。延命菊。デージー。[季]春。
雛菊
ひなぎく【雛菊】
a daisy.→英和
雛菓子
ひながし [3][2] 【雛菓子】
雛祭りに供える菓子。雛あられ・菱餅(ヒシモチ)など。
雛蘭
ひならん [2] 【雛蘭】
ラン科の多年草。暖地の山中の岩上に生える。茎は高さ約10センチメートルで,根際に狭長楕円形の葉が一個つく。初夏,茎頂に淡紫色の小花が十数個つく。
雛衣
ひいなぎぬ ヒヒナ― 【雛衣】
雛人形に着せる着物。「縑(カトリ)の―三つ縫ひたり/蜻蛉(下)」
雛裁ち
ひなだち [0] 【雛裁ち】
「一(ヒト)つ身(ミ)」に同じ。
雛諸子
ひなもろこ [3] 【雛諸子】
コイ目の淡水魚。全長は雄で約6センチメートル,雌で約7センチメートル。体の背面は淡褐色,腹部は銀白色で,体側中央および背部に暗色帯を有する。朝鮮半島を含むアジア大陸東部,および九州北部に分布。生息環境の悪化により個体数が減少し,国内では近年天然での確認例がほとんどない。キンタジャコ。
雛豆
ひよこまめ [3] 【雛豆】
マメ科の一年草。地中海沿岸地方原産。半つる性で高さは約50センチメートル。花は白色。ひよこの頭のような形をした種を,粉にして小麦粉と混ぜてパンにしたり,煮て食べる。エジプト豆。ガルバンソ。チックピー。
雛送り
ひなおくり [3] 【雛送り】
「流(ナガ)し雛(ビナ)」に同じ。
雛遊び
ひいなあそび ヒヒナ― 【雛遊び】
(1)「ひなあそび(雛遊)」に同じ。「かのいぬ宮とあけくれ―/宇津保(楼上・下)」
(2)「雛祭(ヒナマツ)り」に同じ。
雛遊び
ひなあそび [3] 【雛遊び】
雛人形を飾り,供え物などをして遊ぶこと。[季]春。
→雛祭り
雛霰
ひなあられ [3] 【雛霰】
雛祭りに供えるあられ。米粒を加熱してふくらませ,紅・白・青・黄などの砂糖蜜をまぶしたもの。[季]春。
雛頭
ひなさき [0] 【雛尖・雛頭】
(1)烏帽子(エボシ)の前面のくぼみの中央の小さく突き出た所。
(2)陰核。[和名抄]
雛飾り
ひなかざり [3] 【雛飾り】
雛人形を飾ること。また,その飾りもの。
雛鳥
ひなどり [2] 【雛鳥】
鳥のひな。特に,ニワトリのひな。
雞
にわとり ニハ― [0] 【鶏・雞】
〔庭の鳥の意〕
キジ目キジ科の鳥。原種は東南アジアの密林にすむセキショクヤケイ。農耕の開始とともに家禽(カキン)として飼養されるようになり,用途に応じた改良がなされ,多くの品種が生じた。弥生時代にはすでに日本に渡来していた。採卵用の白色レグホン,食肉用のブロイラー・名古屋種,闘鶏用のシャモ,観賞用のオナガドリ・チャボなどの品種がある。くたかけ。とり。
雞人
けいじん [0] 【鶏人・雞人】
〔中国周代の時を知らせる役目の官名による〕
平安時代,宮中で時刻を知らせた役人。
離
り [1] 【離】
易の八卦の一。算木で☲の形で示す。火・日など明るいさまを表し,南の方角に配する。
離く
さ・く 【離く・放く】
■一■ (動カ四)
遠くへやる。引き離す。遠ざける。「見も―・かず来(キ)ぬ/万葉 450」
■二■ (動カ下二)
(1){■一■}に同じ。「難波津(ナニワヅ)にみ船泊(ハ)てぬと聞こえ来(コ)ば紐解き―・けて立ち走りせむ/万葉 896」
(2)他の動詞の連用形に付いて,心理的に外に向かう動作を表す。…やる。…して気を晴らす。「語り―・け見―・くる人目ともしみと/万葉 4154」
→振り放(サ)く
→見放(サ)く
離す
はな・す [2] 【離す】 (動サ五[四])
〔「放す」と同源〕
(1)密着したり接触したりしている二つのものの間に隔たりを作る。「つないでいた手を―・す」
(2)間をあけて配置する。また,間隔をもっと広げる。「字を―・して書く」「ストーブを壁から―・す」
(3)自分の手もとから遠くにやる。手ばなす。「肌身―・さず持っていたお守り」「もう君を―・さない」
(4)(「目を離す」の形で)視線を別の方向に向ける。「ちょっと目を―・したすきに子供を見失う」「危なくて目が―・せない」
[可能] はなせる
離る
さか・る 【離る】 (動ラ四)
ある地点からはなれる。「遠の国いまだも着かず大和(ヤマト)をも遠く―・りて/万葉 3688」
→あまざかる
→とおざかる
離る
はな・る 【離る・放る】
■一■ (動ラ四)
「はなれる」に同じ。「大君の命(ミコト)恐(カシコ)み愛(ウツク)しけ真子が手―・り島伝ひ行く/万葉 4414」
■二■ (動ラ下二)
⇒はなれる(離)
⇒はなれる(放)
離る
あ・る 【散る・離る】 (動ラ下二)
(1)散り散りになる。「―・れて寄りまうで来ず/竹取」
(2)遠のく。うとくなる。「鮪(シビ)突く海人よ其(シ)が―・れば,うら恋しけむ/古事記(下)」
離る
か・る 【離る】 (動ラ下二)
(1)空間的にはなれる。遠ざかる。退き去る。「妹が手本を―・るるこのころ/万葉 2668」
(2)時間的にへだたる。間遠になる。絶える。「山ほととぎす―・れず来むかも/万葉 3910」
(3)関係が切れる。疎遠になる。心がはなれる。「冬草の―・れにし人はおとづれもせず/古今(冬)」
〔和歌では多く「枯る」に掛けて用いる〕
離れ
はなれ [1] 【離れ】
〔動詞「離れる」の連用形から〕
(1)「離れ座敷」「離れ家」の略。「―に客を通す」
(2)「…ばなれ」の形で,他の名詞の下に付いて複合語として用いられる。
(ア)そのものから関心がはなれる意を表す。「政治―」「活字―」
(イ)そのものからかけ離れている意を表す。「日本人―した体格」「素人―の腕前」「浮き世―した生活」
(ウ)そのものから独立する意を表す。「親―」「乳―」「巣―」
離れ
はなれ【離れ(座敷)】
a detached room.
離れる
はな・れる [3] 【離れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 はな・る
(1)接していたものの間隔がひらいた状態になる。「船が岸から―・れる」「車輪が地面を―・れた」
(2)ある場所との間にある程度の距離がある。へだたる。「町の中心部を―・れた静かな所」「彼の家は駅から二キロほど―・れている」
(3)心理的な緊密さがなくなる。
(ア)親近感や信頼感が次第になくなる。「気持ちが―・れる」「人心が政権から―・れる」
(イ)ある思いが頭からなくなる。普通,打ち消しの形で使う。「このことがいつも頭を―・れないのです」
(4)二者の数値が大きく違う。ひらく。「あの夫婦は年が一〇歳も―・れている」
(5)人と人との間隔が大きくなる。「いつも母親のそばを―・れられない子」「君と―・れて暮らすのはつらい」
(6)今までいた場所から遠ざかる。「しばらく東京を―・れる」「席を―・れる」「親もとを―・れて暮らす」
(7)官職・地位を退く。退職・退任する。また,持ち場から立ち去る。離脱する。「職を―・れる」「理事のポストを―・れる」「戦列を―・れる」「多日(シバラク)月給に―・れるやうな事があつても/婦系図(鏡花)」
(8)かかわりあいが薄くなる。「話が本筋から―・れる」「利害の念を―・れて居るのだ/平凡(四迷)」
(9)戸などが開いた状態になる。「格子を探り給へば―・れたる所もありけり/狭衣 2」
(10)除外される。はずれる。「右の大殿・致仕の大殿の族(ゾウ)を―・れて,きらきらしう清げなる人はなき世なり/源氏(竹河)」
〔「放つ」に対する自動詞〕
[慣用] 手が―・手を―/つかず離れず
離れる
はなれる【離れる】
leave (…を去る);→英和
go away <from> ;→英和
separate <from> ;→英和
come off (離れ落ちる);become independent <of> (独立する).離れた separated;detached;[遠い]distant;→英和
remote.→英和
離れて apart <from> ;→英和
(far) away <from> ;at a distance <from> .→英和
ここからどのくらい離れていますか How far is it from here?
離れ家
はなれや [3] 【離れ家】
(1)人里から離れてある一軒家。ひとつや。
(2)母屋から離れた所に建てた別棟の家。はなれ。
離れ家
はなれや【離れ家】
a detached house;a solitary house.
離れ小島
はなれこじま [4] 【離れ小島】
陸地から遠く離れた小島。
離れ島
はなれじま [3] 【離れ島】
陸地から遠く離れた島。孤島。
離れ島
はなれじま【離れ島】
a remote[solitary]island.
離れ州
はなれす 【離れ州】
陸から離れた所にある州。「かもめむれゐる沖の―/夫木 26」
離れ座敷
はなれざしき [4] 【離れ座敷】
母屋から離れた座敷。はなれや。はなれ。
離れ技
はなれわざ [0][3] 【離れ業・離れ技】
奇抜さや大胆さで人をあっといわせるような芸当やおこない。「―を演ずる」
離れ業
はなれわざ【離れ業】
a feat;→英和
a stunt.→英和
離れ業
はなれわざ [0][3] 【離れ業・離れ技】
奇抜さや大胆さで人をあっといわせるような芸当やおこない。「―を演ずる」
離れ物
はなれもの [0][5] 【離れ物】
(1)離れるはずのもの。「合はせものは―/毛吹草」
(2)普通とは事情がかけ離れていて,成否の予想がつかないもの。「世に難産はあるまいが,産の道は―/浄瑠璃・平家女護島」
離れ狂言
はなれきょうげん [4] 【離れ狂言】
江戸時代,一幕または一番ずつ独立して演じられた短い歌舞伎狂言。
⇔続き狂言
離れ磯
はなれそ 【離れ磯】
陸地から離れて海上に突き出た磯。「―に立てるむろの木/万葉 3600」
離れ離れ
はなればなれ [4] 【離れ離れ】 (名・形動)[文]ナリ
(まとまっていたものが)互いに離れた状態になる・こと(さま)。ちりぢり。別れ別れ。「親兄弟が―になる」「―に暮らす」
離れ離れ
かれがれ 【離れ離れ】 (形動ナリ)
(男女の)交際が途絶えがちなさま。「―にとだえ置かむ折こそは/源氏(夕顔)」
離れ離れの
はなればなれ【離れ離れの】
separate(d);→英和
scattered (散在している).→英和
〜に separately.→英和
〜になる separate;break up (解体する).
離乳
りにゅう [0] 【離乳】 (名)スル
乳児に少しずつ乳汁以外の食物を与え,次第に授乳から幼児食へ移行させること。ちちばなれ。「―期」
離乳する
りにゅう【離乳する】
wean <a child> .→英和
‖離乳期 the weaning period.離乳食 baby food.
離乳食
りにゅうしょく [2] 【離乳食】
離乳の時期に乳児に与える食物。ベビー-フード。
離京
りきょう [0] 【離京】 (名)スル
都を離れること。特に,東京あるいは京都を離れること。「月末に―する予定だ」
離人症
りじんしょう [0] 【離人症】
自分自身や自分の行動,また外界などに対し,実感が伴わない状態。神経症・鬱病・分裂病,極度の疲労時などにみられる。
離任
りにん [0] 【離任】 (名)スル
今までの任務から離れること。また,転任・退職などで任地を離れること。
⇔着任
離俗
りぞく [0] 【離俗】 (名)スル
俗事・俗世間を離れること。
離党
りとう [0] 【離党】 (名)スル
それまで所属していた政党・党派を離れること。
⇔入党
「主義を異にして―する」
離党する
りとう【離党する】
leave[withdraw from]a party.→英和
離別
りべつ【離別】
⇒離婚.
離別
りべつ [0] 【離別】 (名)スル
(1)親しくしていた人と別れること。別離。
(2)離婚すること。「夫と―する」
離反
りはん [0] 【離反・離叛】 (名)スル
(従っていたものや属していたものから)離れそむくこと。「人心が―する」
離反する
りはん【離反する】
be estranged[alienated] <from> ;revolt <against> (謀叛(むほん)).→英和
離叛
りはん [0] 【離反・離叛】 (名)スル
(従っていたものや属していたものから)離れそむくこと。「人心が―する」
離合
りごう [0] 【離合】 (名)スル
離れたりひとつに合わさったりすること。「派閥が―して新会派ができる」
離合詩
りごうし [2] 【離合詩】
漢詩の雑体詩の一。一字の扁旁を切り離して,二句に詠み込んだり一句の首尾に置いたりし,また二字の語を一字ずつ一句の首尾に配したりするもの。離合。
離合集散
りごう【離合集散】
meeting and parting;changing of factional alignments (政党の).
離合集散
りごうしゅうさん [0][1] 【離合集散】 (名)スル
離れたり集まったり,一緒になったり別れたりすること。「小会派が―を繰り返す」
離型剤
りけいざい [2] 【離型剤】
製品を型(カタ)からはずしやすくするために型の内面に塗る薬剤。
離垢
りく [1] 【離垢】
〔仏〕 煩悩を消し去ること。
離塁
りるい [0] 【離塁】 (名)スル
野球で,走者がベースを離れること。
離婁
りろう 【離婁】
中国の古伝説上の人。視力がすぐれ,百歩離れた所からでも毛の先がよく見えたという。離朱。
離婚
りこん [0] 【離婚】 (名)スル
夫婦双方が生存中に婚姻関係を解消すること。現行法は,裁判上の離婚,協議離婚の他に家庭裁判所の調停による離婚と審判による離婚を認めている。
⇔結婚
離婚する
りこん【離婚する】
divorce <one's wife> .→英和
離婚訴訟(を起こす) (file) a suit for divorce.
離婚原因
りこんげんいん [4] 【離婚原因】
裁判上の離婚の訴えを提起することができる事由。民法は,配偶者の不貞行為,悪意による遺棄,三年以上の生死不明,強度かつ不治の精神病,その他婚姻を継続し難い重大な事由を法定している。
離婚届
りこんとどけ [4] 【離婚届(け)】
離婚の合意が成立したこと,または調停・審判・裁判による離婚が成立したことを報告するための戸籍上の届け出。
離婚届け
りこんとどけ [4] 【離婚届(け)】
離婚の合意が成立したこと,または調停・審判・裁判による離婚が成立したことを報告するための戸籍上の届け出。
離宮
りきゅう【離宮】
a detached palace.
離宮
りきゅう [0] 【離宮】
皇居や王宮とは別のところに建てられた宮殿。
離宴
りえん [0] 【離宴・離筵】
別れの酒盛り。別離の宴。別宴。
離層
りそう [0] 【離層】
落葉する前に,葉柄の基部にできる特殊な細胞層。柔細胞からなるもろい組織で,葉はこの部分から離脱する。果実や花の落ちる際にもできる。
離山
りざん [0] 【離山】 (名)スル
(1)ただ一つ離れた山。孤山。孤峰。
(2)僧が寺を出ること。「―しける僧の/平家 2」
離岸
りがん [0] 【離岸】 (名)スル
船が岸壁または陸地を離れること。
⇔接岸
「タンカーがゆっくり―する」
離岸堤
りがんてい [0] 【離岸堤】
海岸線にほぼ平行に沖に設ける堤防。海岸の浸食防止や防波堤の役目をする。
離島
りとう [0] 【離島】
■一■ (名)
都道府県庁の所在する本土から海をへだてて隔絶している島。はなれじま。「―振興」
■二■ (名)スル
島をはなれて他へ移ること。
離州
りす [1][0] 【離州・離洲】 (名)スル
州に乗り上げた船が,州から離れて浮かぶこと。
離巣性
りそうせい リサウ― [0] 【離巣性】
雛(ヒナ)が孵化後比較的早く巣離れする性質。外敵の危険にさらされやすい営巣をする鳥類にみられる。ガンカモ類など。
⇔留巣性
離席
りせき [0] 【離席】 (名)スル
座席から離れること。席を立つこと。
離床
りしょう [0] 【離床】 (名)スル
寝床を離れること。起床。
離弁
りべん [0] 【離弁・離瓣】
花弁がつけ根から分離していること。
離弁花冠
りべんかかん [4] 【離弁花冠】
一つの花の全花弁がつけ根から分離している花冠。アブラナ・エンドウ・ヤマザクラなど。
⇔合弁花冠
→花冠
離弁花類
りべんかるい [4] 【離弁花類】
双子葉類のうち,離弁花冠を有する植物の総称。合弁花類より原始的と考えられている。離弁花植物。
⇔合弁花類
離心
りしん [0] 【離心】 (名)スル
そむき離れようとする心。また,離れようとすること。「同盟列国中にも…暗に―せんと欲するの勢あり/経国美談(竜渓)」
離心率
りしんりつ [2] 【離心率】
〔数〕 円錐曲線の形状を定める定数。定点 F と定直線 � からの距離の比が一定値 � である点,すなわち FP/HP=�(>0)( H は P より � に下した垂線足)である点 P の軌跡は � が 1 より小さければ楕円,1 に等しければ放物線,1 より大きければ双曲線となる。この � を離心率という。
離恨
りこん [0] 【離恨】
別離の悲しみ。人と別れるつらさ。
離愁
りしゅう [0] 【離愁】
別れの悲しみ。別離の寂しさ。
離接的概念
りせつてきがいねん [6] 【離接的概念】
⇒選言的概念(センゲンテキガイネン)
離散
りさん [0] 【離散】 (名)スル
一つにまとまっていたものがちりぢりになること。「一家が―する」
離散する
りさん【離散する】
be scattered[dispersed,broken up].
離散的
りさんてき [0] 【離散的】 (形動)
〔discrete〕
連続的な集合の部分集合が,ばらばらに散らばった状態であること。この集合を離散的部分集合と呼ぶ。実数の中の整数全体がその例。量子力学では,物理量が離散的な値をとることが特徴。
離日
りにち [0] 【離日】 (名)スル
外国人が日本を離れ去ること。
離昇
りしょう [0] 【離昇】 (名)スル
航空機が空中に浮揚し始めること。「ジェット機が―する」
離昇
りしょう【離昇】
(a) lift-off (ロケットなどの).
離朱
りしゅ 【離朱】
⇒離婁(リロウ)
離村
りそん [0] 【離村】 (名)スル
住んでいた村を離れて他の土地に移り住むこと。
離村する
りそん【離村する】
abandon one's village.
離杯
りはい [0] 【離杯・離盃】
別れのさかずき。別離の酒。別杯。
離歌
りか [1] 【離歌】
離別の歌。別れの歌。
離水
りすい [0] 【離水】 (名)スル
(1)水面から離れること。特に,水上飛行機が水面から離れて飛び立つこと。
⇔着水
(2)海水面が下がって,もと海底であった所が陸地に変わる現象。
⇔沈水
離水海岸
りすいかいがん [4] 【離水海岸】
海水面の低下あるいは地殻変動によって海底が海面上に露出した結果,生じた海岸。海岸平野や海岸段丘などが見られる。
→沈水海岸
離水珊瑚礁
りすいさんごしょう [6] 【離水珊瑚礁】
海水面より上位に現れた珊瑚礁。
離洲
りす [1][0] 【離州・離洲】 (名)スル
州に乗り上げた船が,州から離れて浮かぶこと。
離瓣
りべん [0] 【離弁・離瓣】
花弁がつけ根から分離していること。
離発着
りはっちゃく [2] 【離発着】 (名)スル
飛行機の便が出発することと到着すること。
離盃
りはい [0] 【離杯・離盃】
別れのさかずき。別離の酒。別杯。
離着陸
りちゃくりく [3][2] 【離着陸】 (名)スル
航空機が離陸することと着陸すること。「大型旅客機が―する国際空港」
離着陸
りちゃくりく【離着陸】
taking-off and landing.
離礁
りしょう [0] 【離礁】 (名)スル
暗礁に乗り上げていた船が,暗礁から離れて浮かぶこと。「満潮を待って―する」
離筵
りえん [0] 【離宴・離筵】
別れの酒盛り。別離の宴。別宴。
離籍
りせき [0] 【離籍】 (名)スル
民法旧規定で,戸主が婚姻や居住指定などに従わない家族を戸籍から除斥すること。
離縁
りえん [1] 【離縁】 (名)スル
(1)夫婦または養親子の関係を断つこと。「養子を―する」
(2)〔法〕 養子縁組を解消すること。
離縁する
りえん【離縁する】
⇒離婚.disown <one's adopted son> (養子を).→英和
離縁状 a letter of divorce.
離縁状
りえんじょう [0] 【離縁状】
夫が妻を離縁するとき,その理由を書いて妻に渡す書状。近世,離縁状の授受がないと再婚できなかった。去状(サリジヨウ)。暇状(イトマジヨウ)。三下半(ミクダリハン)。
離職
りしょく [0] 【離職】 (名)スル
(1)職務から離れること。
(2)仕事をやめること。「炭鉱の閉山で―する」
(3)公務員法上,公務員がその身分を失うこと。
離職する
りしょく【離職する】
leave[quit]one's job.離職者 unemployed[jobless]people.
離職率
りしょくりつ [3] 【離職率】
企業・産業における雇用労働者の離職の度合を示す指標。ある期間(普通一か月間)内の離職による減少労働者数を,在籍労働者数で割ったもの。
離背
りはい [0] 【離背】 (名)スル
そむき離れること。離反。
離脱
りだつ [0] 【離脱】 (名)スル
今まで属していたところから抜け出すこと。「戦線から―する」
離脱する
りだつ【離脱する】
desert[leave,quit, <米話> walk out on] <one's job> (職場を);→英和
secede <from a party> (党を).→英和
離船
りせん [0] 【離船】 (名)スル
乗組員・乗客などが船から離れること。「船長の命令で全員―する」
離艦
りかん [0] 【離艦】
乗組員がその軍艦から離れること。
離苦
りく [1] 【離苦】
〔仏〕 人間の苦悩を離れること。
離被架
りひか [2] 【離被架】
患部に直接布団が触れないようにつるす器具。
離角
りかく [1] 【離角】
観測点(地球)から見た,二つの天体の間の角距離。離隔。
離農
りのう [0] 【離農】 (名)スル
農業をやめて他の職につくこと。
離農する
りのう【離農する】
abandon farming.
離郷
りきょう [0] 【離郷】 (名)スル
故郷を離れること。
離間
りかん [0] 【離間】 (名)スル
仲たがいさせること。人の仲を裂くこと。「二国を―すべく暗躍する」「―策」
離間
りかん【離間(策を講じる)】
(take measures to) estrange[alienate,separate] <a person from another> .→英和
離陸
りりく [0] 【離陸】 (名)スル
航空機などが陸地を離れて空中に飛び上がること。
⇔着陸
「羽田空港を―する」
離陸
りりく【離陸】
(a) takeoff.→英和
〜する take off.
離隔
りかく [0] 【離隔】 (名)スル
離れ隔たること。また,離し隔てること。隔離。「遠く―せるの邦土に在ては/真善美日本人(雪嶺)」
離隔犯
りかくはん [3] 【離隔犯】
行為と結果の発生とが時間的・場所的に異なる犯罪。
離離
りり [1] 【離離】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)草木が繁茂しているさま。「断草―として趾を着くべき道ありとも覚えず/滝口入道(樗牛)」
(2)穂が実り垂れ下がるさま。「秀麦―たり/本朝文粋」
(3)はなればなれにあるさま。「―たる馬目(バボク)連連たる雁行/浄瑠璃・国性爺合戦」
離騒
りそう リサウ 【離騒】
〔「離」は遭う,「騒」は憂いの意〕
「楚辞(ソジ)」の巻頭の編名。屈原作。紀元前301年以降成立。三七二句から成る。楚の非運を嘆く憂国の情と,讒言(ザンゲン)に遭って朝廷を追われる憂愁を幻想的にうたったもの。
離魂病
りこんびょう [0] 【離魂病】
(1)魂が肉体から離れて,もう一人全く同じ姿の人間になると信じられた病気。影の病。「―ほどに添寝の女形/柳多留 138」
(2)「夢遊病」のこと。
離[放]す
はなす【離[放]す】
(1)[分離]separate[detach] <a thing from another> .→英和
(2)[解放]free;→英和
release;→英和
let <a person> go;let go <of> (持った物を).
離しておく keep <a thing> away <from> .
目を離す take one's eyes <off a thing> .
難
なん【難】
⇒災難,欠点,困難.〜なく easily.→英和
〜を免れる escape a danger.→英和
(彼の)〜をいえば The trouble (with him)is….
難
なん [1] 【難】
(1)わざわい。災厄。危難。「水火の―」
(2)とがめられるべき点。欠点。弱点。「―をいえば,少々体が弱い」
(3)むずかしいこと。困難。「団結して―に当たる」
(4)なじること。非難。難癖。「京童部が申候はん事,後日の―にや候はんずらん/平家 1」
難い
にく・い 【難い・悪い】 (接尾)
〔形容詞「にくい」の接尾語化。形容詞型活用([文]ク にく・し)〕
動詞の連用形に付いて,…するのがむずかしい,なかなか…できないなどの意を表す。「読み―・い」「歩き―・い」「話し―・い」
難い
−にくい【−難い】
〔形〕hard[difficult] <to do> .→英和
難い
−がたい【−難い】
hard[difficult] <to do> .→英和
難い
かたい【難い】
hard;→英和
difficult.→英和
難い
かた・い [0] 【難い】 (形)[文]ク かた・し
〔「堅(カタ)い」と同源〕
(1)なかなかできない。むずかしい。困難だ。「守るに易く攻めるに―・い」「言うはやすく行うは―・し」
(2)ほとんど存在しない。めったにない。めずらしい。「女の,これはしもと,難つくまじきは,―・くもあるかな/源氏(帚木)」
→がたい(接尾)
難い
がた・い 【難い】 (接尾)
〔形容詞「かたい(難)」の接尾語化。形容詞型活用([文]ク がた・し)〕
動詞の連用形に付いて,その動作の実現がむずかしいことを表す。容易に…できない。…しにくい。「動かし―・い事実」「筆舌に尽くし―・い」
難き
かたき [3][0] 【難き】
〔文語形容詞「難し」の連体形から〕
むずかしいこと。困難。
⇔易(ヤス)き
「―を避け,易きにつく」
難く∘ない
難く∘ない
(「…にかたくない」の形で)…することがむずかしくない。…することがたやすい。「想像に―∘ない」
難し
かた・し 【難し】 (形ク)
⇒かたい
難し
にく・し 【難し・悪し】 (接尾)
⇒にくい(難)
難しい
むつかし・い [4][0] 【難しい】 (形)[文]シク むつか・し
むずかしい。主に西日本での言い方。
難しい
むずかし・い ムヅカシイ [4][0] 【難しい】 (形)[文]シク むづか・し
〔「むつかしい」とも。「むずかる(むつかる)」と同源〕
(1)理解するのが困難である。難解である。わかりにくい。
⇔やさしい
「―・い問題」「内容が―・い」「教頭丈に野だより―・い事を云ふ/坊っちゃん(漱石)」
(2)実現が困難である。容易でない。成功しにくい。
⇔やさしい
「登頂は―・い」「優勝することは―・い」
(3)現状を打開することが困難だ。解決しにくい。
⇔やさしい。
「―・い事態になった」「―・い立場」
(4)煩雑である。わずらわしい。めんどうだ。「操作が―・い」「―・い手続きを簡略化する」
(5)気むずかしくて扱いにくい。好みなどがうるさい。「―・いおやじ」「食べものに―・い人」
(6)機嫌が悪い。不快そうである。「―・い顔をして考え込んでいる」
(7)病気が重くて回復が困難である。「旦那様が―・くなりましたから/真景累ヶ淵(円朝)」
(8)不愉快だ。うっとうしい。「世の中の腹立たしう―・しう/枕草子 277」
(9)気味が悪い。恐ろしい。「あな―・しと思ひける心地みなさめて/源氏(夕顔)」
(10)むさくるしい。いとわしい。「いとせばく―・しうもあれば/源氏(手習)」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
難しい
むずかしい【難しい】
(1)[困難]hard;→英和
difficult;→英和
troublesome (やっかいな).→英和
(2)[病気が]serious.→英和
(3)[厳格]strict.→英和
⇒気難しい.
(4)[顔つきの] <look> sullen.→英和
難じる
なん・じる [3][0] 【難じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「難ずる」の上一段化〕
「難ずる」に同じ。「不誠実を―・じる」
難ずる
なん・ずる [3][0] 【難ずる】 (動サ変)[文]サ変 なん・ず
他人の欠点・過ちをあげて非難する。「相手の非を―・ずる」
難なく
なんなく【難なく】
⇒難.
難みす
かたみ・す 【難みす】 (動サ変)
困難に思う。できかねる。難(カタ)んずる。「白たへの袖の別れを―・して/万葉 3215」
難んずる
かたん・ずる [4] 【難んずる】 (動サ変)[文]サ変 かたん・ず
〔「かたみす」の転〕
難しとする。むずかしいと思う。「割愛を―・ずる/青年(鴎外)」
難中
なんちゅう [0] 【難中】
困難のさなか。難しい事柄の中。
難事
なんじ [1] 【難事】
処理や解決のむずかしい事柄。「協力して―に立ち向かう」
難事
なんじ【難事】
a difficulty;→英和
a difficult matter;a trouble.→英和
難件
なんけん [0] 【難件】
処理の困難な事件や事柄。
難儀
なんぎ【難儀】
[困難](a) hardship;→英和
(a) difficulty;→英和
(a) distress (苦境);→英和
(a) trouble (面倒).→英和
〜な hard;→英和
difficult;→英和
troublesome.→英和
〜する suffer hardship;have a hard time (of it).〜をかける trouble <a person> .
難儀
なんぎ [3][1] 【難儀】
■一■ (名)スル
苦しむこと。苦労。「借金で―する」「雪道に―する」
■二■ (名・形動)[文]ナリ
(1)むずかしいこと。めんどうなこと。また,そのさま。困難。「―をかける」
(2)容易ならぬこと。一大事。「宮は此事何(イズ)れも―也と思召て/太平記 5」
〔現代では「なんぎやなあ」などの形で,主に大阪地方で用いられる〕
[派生] ――さ(名)
難化
なんか [0] 【難化】 (名)スル
(入試などが)難しくなること。「最近―した大学」
難化
なんけ [0] 【難化】
〔仏〕 仏教を信じさせがたいこと。また,そういう性質を有する者。
難句
なんく [0] 【難句】
(1)意味のわかりにくい文句。むずかしい詩句。
(2)(連歌で)付けにくい句。
難問
なんもん【難問】
a difficult problem[question].
難問
なんもん [0] 【難問】 (名)スル
(1)答えるのがむずかしい問い。解決するのが困難な問題。難題。「―を出す」「―にぶつかる」「―奇問」
(2)非難し答えを強要すること。「耳を側(ソバダテ)をり��―することあり/読本・弓張月(残)」
難堪
なんかん [0] 【難艱・難堪】
〔「なんがん」とも〕
困難。艱難。「―のあまりに有りのままに申しける/平治(上)」
難場
なんば [0][3] 【難場】
苦難する場所・場合。難所。
難境
なんきょう [0] 【難境】
困難な状況。むずかしい境遇。
難壁
なんぺき [0] 【難壁】
よじ登るのが困難な岩壁。
難太平記
なんたいへいき 【難太平記】
史論書。一巻。今川了俊著。1402年成立。今川氏の家系と父祖以来の事績を子孫に伝えるために書き残したもの。文中「太平記」の誤りを指摘し,修正を加えている。
難字
なんじ [0] 【難字】
字画が複雑でむずかしい漢字。
難局
なんきょく [0] 【難局】
重大な問題がせまっていて,処理のむずかしい事態。困難な局面。「―に直面する」「―を乗り切る」「―に当たる」
難局
なんきょく【難局】
a difficult situation;→英和
a difficulty;→英和
a crisis (危機).→英和
〜に当たる deal[cope]with a difficult situation;→英和
<話> face the music.→英和
〜を治める save the situation.
難平
なんぴん [0] 【難平】
〔「ぴん」は唐音。「難(=損)」を均(ナラ)す意〕
(1)取引で,思惑に相違した相場の変動によって損が生じた場合,買い増しまたは売り増しして損失を平均化し,回復しようとすること。「―買い」「―売り」
(2)〔(1)を資金の裏付けや見通しなく行なって大損をすることから〕
身の程知らず。愚か者。「我が身知らずの―なり/浮世草子・一代女 1」
難度
なんど [1] 【難度】
(1)むずかしさの度合。
(2)
⇒難易度(ナンイド)(2)
難役
なんやく [0] 【難役】
むずかしい役割・役目。「―をこなす」
難後拾遺
なんごしゅうい 【難後拾遺】
歌論書。一巻。源経信(ツネノブ)著。平安後期の成立。後拾遺和歌集から八四首を抜き出し,批判を加えたもの。勅撰和歌集に対する最初の論難書。
難戦
なんせん [0] 【難戦】 (名)スル
苦しい戦い。不利な戦い。苦戦。
難所
なんしょ [3] 【難所】
〔「なんじょ」とも〕
道が険しく,通過するのが困難な所。「―にかかる」
難所
なんしょ【難所】
a dangerous place;a rough path.
難攻不落
なんこうふらく [0][5] 【難攻不落】
(1)攻めるに困難で容易に陥落しないこと。「―の要塞」
(2)いくら働きかけても,こちらの思いどおりに承知してくれないことのたとえ。
難攻不落の
なんこうふらく【難攻不落の】
impregnable.→英和
難敵
なんてき [0] 【難敵】
打ち勝つのが困難な相手。手ごわい相手。「―にぶつかる」
難文
なんぶん [0] 【難文】
わかりにくい文。
難易
なんい【難易】
difficulty;→英和
facility.→英和
難易
なんい [1] 【難易】
むずかしいこととやさしいこと。困難さの程度。「問題によって―の差がある」
難易二道
なんいにどう [1] 【難易二道】
〔仏〕 難行(ナンギヨウ)道と易行(イギヨウ)道。
難易度
なんいど [3] 【難易度】
(1)物事のむずかしさとやさしさの程度。
(2)体操競技・フィギュア-スケートなどの採点競技で,演技する技のむずかしさの度合。難度。
難曲
なんきょく [0] 【難曲】
演奏するのがむずかしい楽曲。
難業
なんぎょう [0] 【難業】
困難な事業。「―に取り組む」
難民
なんみん [0][3] 【難民】
(1)天災・戦禍などによって生活が困窮し,住んでいた土地を離れ安全な場所へのがれて来た人々。「―キャンプ」
(2)人種・宗教・政治的意見などを理由に迫害を受けるおそれがあるために国を出た人。亡命者。
→流民
難民
なんみん【難民】
refugees (避難者);sufferers (被災者).‖難民収容所 a refugee reception center.
難民条約
なんみんじょうやく 【難民条約】
難民の権利保護を目的とする条約。任意帰国・再移住・帰化に対して便宜を与え,迫害のおそれのある国への追放・送還の禁止などを定める。1954年発効。
難治
なんち [0][1] 【難治】
⇒なんじ(難治)
難治
なんじ [0][1] 【難治】
(1)病気がなおりにくいこと。なんち。「―の病(ヤマイ)」
(2)治めにくいこと。治まりにくいこと。
(3)むずかしいこと。難儀。難題。「かれといひ是といひ,かたがた―の様に候/平家 1」
難波
なんば 【難波】
大阪市浪速(ナニワ)区・中央区にまたがる繁華街。道頓堀の南から難波駅にかけて広がる。
難波
なにわ ナニハ 【難波・浪速・浪花・浪華】
(1)大阪市の古名。上町(ウエマチ)台地北部一帯の地域をさした。また,一般に大阪のこと。((歌枕))「―気質」「津の国の―の葦の目もはるにしげき我恋人知るらめや/古今(恋二)」
(2)(「浪速」と書く)大阪市中央部にある区。
難波土産
なにわみやげ ナニハミヤゲ 【難波土産】
演劇書。五巻。三木貞成著。1738年刊。穂積以貫によるとされる近松門左衛門の聞き書き「虚実皮膜論(キヨジツヒニクロン)」所収で有名。
難波宮
なにわきゅう ナニハ― 【難波宮】
古代,難波に営まれた宮城。大阪市中央区法円坂町付近にあった。遺構は四期にわたり,孝徳朝の難波長柄豊碕(ナガラノトヨサキ)宮,天武朝の陪都としての難波宮(二期),聖武朝から平安初期にかけての陪都としての難波宮にそれぞれ比定されている。仁徳朝に置かれたとされる難波高津宮は,遺構の上の確認はなされていない。なにわのみや。
難波寺
なにわでら ナニハ― 【難波寺】
四天王寺(シテンノウジ)の別名。
難波橋
なにわばし ナニハ― 【難波橋】
大阪市北区西天満と中央区北浜を結ぶ橋。堂島川・中之島・土佐堀川をまたぐ。
難波江
なにわえ ナニハ― 【難波江】
大阪湾,旧淀川河口付近の入り江の古名。古く,葦(アシ)が群生していた。難波潟。((歌枕))「夕月夜潮みちくらし―の葦の若葉にこゆる白波/新古今(春上)」
難波津
なにわづ ナニハ― 【難波津】
(1)古く,難波江にあった港。瀬戸内海航路の拠点。((歌枕))「―を今日こそみつの浦ごとにこれやこの世をうみわたる舟/後撰(雑三)」
(2)「難波津の歌」の略。「まだ―をだにはかばかしう続け侍らざめれば/源氏(若紫)」
(3)和歌の道。難波津の道。
難波津の歌
なにわづのうた ナニハ― 【難波津の歌】
王仁(ワニ)が詠んだと伝えられる「難波津に咲くやこの花冬ごもり今は春べと咲くやこの花」の歌。古今集(仮名序)に,浅香山の歌とともに手習う人が初めに用いる歌とある。
難波浄瑠璃
なにわじょうるり ナニハジヤウ― 【難波浄瑠璃】
難波(大阪)地方で成長,流行した浄瑠璃の総称。播磨節・文弥節・義太夫節などの類。
→江戸浄瑠璃
→京浄瑠璃
→上方浄瑠璃
難波潟
なにわがた ナニハ― 【難波潟】
「難波江(ナニワエ)」に同じ。((歌枕))「―潮(シオ)みちくらしあま衣たみののしまにたづ鳴きわたる/古今(雑上)」
難波焼
なにわやき ナニハ― [0] 【難波焼】
延宝(1673-1681)頃から大坂高津あたりで産した陶器。初めは雑器を焼き,のち茶器をも産出した。なんばやき。高津焼。
難波煮
なんばに [0][4] 【難波煮】
魚などを筒切りのネギと一緒に煮た料理。
難波草
なにわぐさ ナニハ― [3] 【難波草】
アシの異名。
難波薔薇
なにわいばら ナニハ― [4] 【難波薔薇】
バラ科のつる性常緑低木。観賞用に栽培し,時に野生化。茎は長く伸び,とげがある。葉は楕円形の三小葉から成る複葉。初夏,枝先に径約6センチメートルの白色五弁花を頂生。花柄や萼(ガク)にとげがある。
難波長柄豊碕宮
なにわのながらのとよさきのみや ナニハ― 【難波長柄豊碕宮】
大化の改新後の652年に完成した孝徳天皇の宮殿。大阪市中央区法円坂の前期難波宮跡のことで,内裏・朝堂院・倉庫より構成される。
難波門
なにわと ナニハ― 【難波門】
難波の港。「―を漕ぎ出て見れば/万葉 4380」
難渋
なんじゅう [0] 【難渋】 (名・形動)スル[文]ナリ
(1)物事がすらすらと運ばない・こと(さま)。「交渉が―する」「悪路に―をきわめる」
(2)苦しむこと。困ること。また,そのさま。難儀。「病気がちで―する」「殺しはてては―なり沈鯨(シモリクジラ)と仕なしては引き揚げ難し/いさなとり(露伴)」
(3)出し惜しみすること。惜しみ渋ること。「生俄に欲念おこつて,褒美のかねを―せしめんがため/仮名草子・伊曾保物語」
難点
なんてん【難点】
a difficult point;a trouble;→英和
a fault (欠点).→英和
〜を言えば the trouble <with a person> is….
難点
なんてん [3][0] 【難点】
(1)非難すべき点。欠点。「値段が高いのが―だ」「―を言えば音がうるさいことだ」
(2)処理・解決の困難な箇所。「―を克服する」
難無く
なんなく [1] 【難無く】 (副)
何も難儀することなく。簡単に。「―パスする」
難燃
なんねん [0] 【難燃】
もえにくいこと。「―性」
難燃加工
なんねんかこう [5] 【難燃加工】
可燃性の物をもえにくくするための加工。建築材料などに施される。防炎加工。
難燃性の
なんねんせい【難燃性の】
flameproof.
難物
なんぶつ [0] 【難物】
取り扱いの困難なもの・人。処理の厄介(ヤツカイ)な事柄。手に余るもの。「叔父はなかなかの―だから,説得は容易でない」
難物である
なんぶつ【難物である】
[人が]be difficult to please;be intractable;be a hard nut to crack (人・物ごと);be a difficult problem (難問).
難球
なんきゅう [0] 【難球】
球技において,処理するのがむずかしい球。
難産
なんざん [1] 【難産】 (名)スル
(1)分娩に通常以上の困難が伴うこと。
⇔安産
(2)物事が困難などにあい予想以上に長引いて成立すること。「―の末,法案が国会を通過した」
難産
なんざん【難産】
a difficult delivery.〜する have hard labor.
難病
なんびょう [0] 【難病】
(1)治りにくい病気。難症。
(2)「特定疾患」の俗称。
難病
なんびょう【難病】
an incurable[a malignant]disease.
難症
なんしょう [0] 【難症】
なおりにくい症状・病気。難病。「痘瘡は人間一世の―にて/新聞雑誌 19」
難癖
なんくせ [0] 【難癖】
非難すべき点。欠点。「英吉君に―のある訳ではないが/婦系図(鏡花)」
難癖をつける
なんくせ【難癖をつける】
find fault <with a person> ;criticize.→英和
難破
なんぱ [0] 【難破】 (名)スル
(1)強風や激浪のために,船がこわれたり,転覆したりすること。「―船」「台風で船が―する」
(2)相手の意見を非難して破ること。論破。
難破
なんぱ【難破】
a (ship)wreck.〜する be (ship)wrecked.難破船 a wrecked ship.
難義
なんぎ [1] 【難義】
意味のわかりにくいこと。また,その語。
難聴
なんちょう [0] 【難聴】
聴力が低下した状態。音波の伝達路(外耳・中耳)に障害が生じた時(伝音性難聴),聴覚神経系が冒された時(感音性難聴)にみられる。中耳炎・メニエール病・ストレプトマイシンの副作用などのほか,遺伝・外傷・老化によっても起こる。
難聴である
なんちょう【難聴である】
be hard of hearing.難聴地域 a blanket area (ラジオなどの).
難航
なんこう [0] 【難航】 (名)スル
(1)強風・激浪などのため船がはかばかしく進まないこと。「台風のため―する」
(2)障害のため物事がはかどらないこと。「工事が―する」
難航する
なんこう【難航する】
have a rough voyage (船が);get into a difficult situation (事件が).
難船
なんせん [0] 【難船】 (名)スル
荒天その他で船体を傷め,航海を続けることが困難になった船。また,難破すること。「宛(アタカ)も大海に―し死する外なき水夫等が/鉄仮面(涙香)」
難船
なんせん【難船】
a shipwreck.→英和
⇒難破.
難艱
なんかん [0] 【難艱・難堪】
〔「なんがん」とも〕
困難。艱難。「―のあまりに有りのままに申しける/平治(上)」
難色
なんしょく [0] 【難色】
賛成できないというような態度。むずかしい顔つきやそぶり。「―を示す」
難色を示す
なんしょく【難色を示す】
show disapproval <of> ;hesitate <to do> (ためらう).→英和
難苦
なんく [1] 【難苦】
苦しみ。苦難。艱難(カンナン)。
難行
なんぎょう [0] 【難行】
(1)〔仏〕 浄土教で,易行(イギヨウ)である念仏に対し,自力で行う修行。
⇔易行
(2)転じて,芸道などで非常につらい修業。「―を積む」
難行苦行
なんぎょうくぎょう [5] 【難行苦行】 (名)スル
いろいろな苦難に耐えてする修行。転じて,ひどい苦労をすること。「―の末,やっとたどり着く」「―を重ねる」
難行道
なんぎょうどう [3][0] 【難行道】
〔仏〕 阿弥陀仏の本願の力ではなく,自力の修行で悟りの境地に至ろうとする教え。浄土宗から,他の宗派をさしていう語。聖道門(シヨウドウモン)。
⇔易行道
難解
なんかい [0] 【難解】 (名・形動)[文]ナリ
わかりにくいこと。むずかしくて解釈に苦しむこと。また,そのさま。「―な文章」「―な数式」
[派生] ――さ(名)
難解な
なんかい【難解な】
difficult (to understand);→英和
hard.→英和
難訓
なんくん [0] 【難訓】
読み方のむずかしい字訓。
難詰
なんきつ [0] 【難詰】 (名)スル
欠点を挙げ,厳しく相手を非難すること。「失態を―する」
難語
なんご [0] 【難語】
意味のわかりにくい言葉。「―集」
難読
なんどく [0] 【難読】
文字の読みがむずかしいこと。また,読みにくいこと。「―地名」
難論
なんろん [0] 【難論】 (名)スル
(1)むずかしい議論。
(2)相手の非を論じなじること。論難。「失政を―する」
難路
なんろ [1] 【難路】
険しいみち。困難なみち。
難関
なんかん【難関】
an obstacle;→英和
a difficulty;→英和
a difficult situation.〜を切り抜ける overcome[get over]a difficulty.
難関
なんかん [0] 【難関】
(1)たやすくは通過できない関所。また,そのような場所。難所。「コース中最大の―にさしかかる」
(2)簡単には切り抜けにくい場面・状態。「競争率一〇倍の―を突破する」
難陀
なんだ 【難陀】
〔仏〕
〔梵 Nanda〕
(1)釈迦の異母弟。のち出家し,感官を統御する力において仏弟子中の第一であったという。孫陀羅難陀。
(2)釈迦の弟子の一人。牧牛難陀。
(3)「難陀竜王」に同じ。
難陀竜王
なんだりゅうおう 【難陀竜王】
八大竜王の一。跋難陀(バツナンダ)竜王の兄弟。摩伽陀(マカダ)国の守護にあたる。難陀。
難陳
なんちん [0] 【難陳】
(1)互いに言い争って意見を述べること。
(2)歌合(ウタアワセ)で,判者が勝負を決する前に,左右の方人(カタウド)が相手方の和歌を批判し,それに対して陳弁・反駁(ハンバク)すること。難陳歌合。
(3)昔,改元の時学者が集まって,年号の吉凶・典拠を協議したこと。
難険
なんけん [0] 【難険】
非常に険しいこと。また,その所。
難題
なんだい【難題(をふっかける)】
(make) an unreasonable demand <on,of a person> .
難題
なんだい [0] 【難題】
(1)むずかしい問題。
(ア)試験などで,たやすく解けない問題。難問。「―を出す」
(イ)作りにくい詩・歌・文章などの題。
(2)無理な注文。いいがかり。「―を吹っかける」「無理―」
難題婿
なんだいむこ [5] 【難題婿】
昔話の一。婿が嫁方から課された難問を解決することによって幸福な結婚を勝ち取るというもの。「物ぐさ太郎」「梵天国」など。
難風
なんぷう [0] 【難風】
船の航行を困難ならしめる風。
雨
あめ [1] 【雨】
(1)空から降ってくる水滴。大気中の水蒸気が高所で気温冷却により凝結し水滴となって落ちてくるもの。「―がやむ」「―に煙る」「恵みの―」
(2)(雨のように)絶え間なく降りそそぐもの。「涙の―」「弾丸の―」
〔複合語をつくる場合「あま」「さめ」となることがある。「あまぐ(雨具)」「あまぐも(雨雲)」「はるさめ(春雨)」など〕
雨
あめ【雨】
rain;→英和
a rain(fall);a shower (俄雨).→英和
〜の(多い) rainy.→英和
〜が降る(やむ) It rains (stops raining).雨が少ない We have little rain.
雨の宮風の宮
あめのみやかぜのみや 【雨の宮風の宮】 (連語)
〔伊勢神宮には雨の宮,風の宮など別宮・摂社・末社が数多くあってそれぞれ賽銭(サイセン)がいることから〕
あれやこれやと予想外に出費や手間のかかるたとえ。
雨の月
あめのつき 【雨の月】
「雨月(ウゲツ)」に同じ。
雨の脚
あめのあし 【雨の脚】
「あまあし(雨脚){(1)}」に同じ。「十六日,―いと心細し/蜻蛉(中)」
雨もよ
あめもよ 【雨もよ】
雨の降っている時。あまもよ。「―にこじとおもほゆるかな/後撰(恋六)」
〔「雨催」とも書く〕
雨ガッパ
あまガッパ [3] 【雨―】
雨降りに着るカッパ。
雨ゴート
あまゴート [3] 【雨―】
雨の時に着る和服用のコート。多く繻子(シユス)地を用い,対丈(ツイタケ)に仕立てる。
雨上がり
あめあがり [3] 【雨上(が)り】
雨のやんだすぐあと。あまあがり。
雨上がりの[に]
あめあがり【雨上がりの[に]】
just after the rain.→英和
雨上り
あめあがり [3] 【雨上(が)り】
雨のやんだすぐあと。あまあがり。
雨下
うか [1] 【雨下】
(1)雨が降ること。また,雨の降る中。
(2)弾丸などが雨のように激しく降りそそぐこと。「弾丸―」
雨中
うちゅう [1] 【雨中】
雨の降るなか。雨降り。「―の決戦」
雨久花
みずあおい ミヅアフヒ [3] 【水葵・雨久花】
ミズアオイ科の一年草。水田などの水湿地に生える。根生葉は深緑色卵心形で柄が長い。夏,花茎を立て青紫色の六弁花を十数個総状につける。古くは葉を食用にした。古名ナギ。[季]夏。
水葵[図]
雨乞い
あまごい [0] 【雨乞い・雨請い】 (名)スル
日照り続きの時,雨が降るように神仏に祈ること。祈雨(キウ)。[季]夏。
雨乞いをする
あまごい【雨乞いをする】
pray for rain.
雨乞い唄
あまごいうた [3] 【雨乞い唄】
雨乞いの時にうたう唄。
雨乞い小町
あまごいこまち [5] 【雨乞い小町】
小野小町が和歌をよんで雨を降らせたという伝説。また,それに基づく歌謡・演劇の総称。
雨乞い踊り
あまごいおどり [5] 【雨乞い踊り】
雨乞いの時に神仏に捧げる舞踊。盆や祭礼の風流踊りに雨乞いの歌詞を入れて踊る場合が多い。雷鳴に似せて太鼓や鉦(カネ)などを打ち鳴らす。
雨仕舞
あまじまい [3] 【雨仕舞(い)】
建物の内へ雨水が浸入するのを防ぐこと。また,その施工方法。
雨仕舞い
あまじまい [3] 【雨仕舞(い)】
建物の内へ雨水が浸入するのを防ぐこと。また,その施工方法。
雨傘
あまがさ [3] 【雨傘】
雨降りに使う,さし傘。こうもり傘・から傘の類。
雨傘
あまがさ【雨傘】
an umbrella.→英和
雨傘蛇
あまがさへび [5] 【雨傘蛇】
(1)有鱗目コブラ科アマガサヘビ属の総称。有毒。中国・東南アジアに分布。クレイト(krait)。
(2){(1)}の一種。体長1メートルほどで,暗紫褐色の地に約四六本の環状の白帯がある。台湾に産し,毒は強烈で,人畜の被害が多い。
雨催い
あめもよい [3] 【雨催い】
「あまもよい」に同じ。
雨催い
あまもよい [3] 【雨催い】
雨の降りそうな空のようす。雨模様。あまもやい。あめもよい。
雨催ひ
あまもやい 【雨催ひ】
「あまもよい」に同じ。「月影も又もや曇る―/清元・十六夜清心」
雨儀
うぎ [1] 【雨儀】
(1)雨天の場合の朝廷の儀式を略式にすること。
(2)転じて,略式の儀式。
雨具
あまぐ [2] 【雨具】
雨の日に,雨を防ぐため使う衣類や道具。レーン-コート・雨靴・雨傘の類。
雨具
あまぐ【雨具】
rainwear;→英和
rain gear.
雨冠
あめかんむり [3] 【雨冠】
漢字の冠の一。「雪」「雲」などの「雨」の部分。あまかんむり。
雨冠
あまかんむり [3] 【雨冠】
⇒あめかんむり(雨冠)
雨冷え
あまびえ [0] 【雨冷え】
雨が降って冷えこむこと。
雨勝ちの
あめがち【雨勝ちの】
rainy;→英和
wet.→英和
雨勢
うせい [0] 【雨勢】
雨の降る勢い。
雨受け
あまうけ [0][4] 【雨受け・雨承け】
軒の雨水を受けるもの。雨樋(アマドイ)など。
雨台風
あめたいふう [3][5] 【雨台風】
風よりも雨の影響が強い台風。
→風台風
雨合羽
あまがっぱ【雨合羽】
a raincoat;→英和
<英> a waterproof.→英和
雨名月
あめめいげつ [3] 【雨名月】
「雨月(ウゲツ)」に同じ。
雨喜び
あまよろこび [3] 【雨喜び】
ひでり続きの時,雨が降ると仕事を休んでする祝い。雨祝い。雨遊び。雨降り正月。
雨囲いをする
あまがこい【雨囲いをする】
shelter <a thing> from rain.
雨垂り
あまだり 【雨垂り】
(1)あまだれ。[日葡]
(2)あまだれの落ちてくる所。あまおち。「あたらしき不動尊,しばし―におはしませ/宇治拾遺 1」
雨垂れ
あまだれ [0] 【雨垂れ】
軒先などからしたたり落ちる雨のしずく。あましずく。
雨垂れ
あまだれ【雨垂れ】
raindrops.
雨垂れ拍子
あまだれびょうし [5] 【雨垂れ拍子】
日本音楽の用語。雨垂れのような等拍リズム。地拍子。実際の演奏では拍の伸縮が常用されるので,基本的な拍の想定概念としていわれる。また,初心者向きのリズムなので,否定的評価を伴っていうこともある。
雨垂れ落ち
あまだれおち [0] 【雨垂れ落ち】
軒下の雨垂れの落ちる所。あまおち。
雨域
ういき [1] 【雨域】
雨の降っている地域。
雨声
うせい [1] 【雨声】
雨の降る音。雨音(アマオト)。「蓐中(ジヨクチユウ)にありて―を聴く/断腸亭日乗(荷風)」
雨夜
あまよ [2] 【雨夜】
雨の降っている夜。
雨夜
うや [1] 【雨夜】
雨の降る夜。あまよ。
雨夜の品定め
あまよのしなさだめ 【雨夜の品定め】
源氏物語の帚木(ハハキギ)の巻で,夏の長雨(ナガメ)忌みの一夜に,光源氏や頭中将(トウノチユウジヨウ)がめぐり会った女性たちの品定めをする部分の称。
雨夜の尊
あまよのみこと 【雨夜の尊】
盲人・琵琶法師が祖神として崇める神。
→積塔会(シヤクトウエ)
雨夜の星
あまよのほし 【雨夜の星】
雨の降る夜の星。あっても見えないもの,きわめてまれなものにたとえる。「こちと女夫(メオト)は―,どこにあるやらないやらで/浄瑠璃・卯月の潤色(中)」
雨夜の月
うやのつき 【雨夜の月】
山田流箏曲。初代中能島検校作曲の道行物。鎌倉方に捕らえられた藤原俊基卿の東下りを綴った「太平記」巻二から採られている。
雨夜の月
あまよのつき 【雨夜の月】
雨の降る夜の月。あっても見えないものにたとえる。「影見えぬ君は―なれや/詞花(恋上)」
雨天
うてん【雨天】
rainy[wet]weather;a rainy day (雨の日).〜の場合は if it rains;in case of rain.→英和
〜のため <be postponed> on account of the rain.‖雨天順延 To be postponed till the first fine day.
雨天
うてん [1] 【雨天】
雨の降る天候。また,雨の降る日。雨空。雨ふり。「―決行」
雨天順延
うてんじゅんえん [1] 【雨天順延】
予定した日が雨の場合は翌日に,翌日も雨ならその次の日というように一日ずつ日延べすること。
雨奇晴好
うきせいこう [1] 【雨奇晴好】
〔蘇軾の詩「飲湖上初晴後雨」の句から〕
雨のときには奇観をなし,晴天の景色もまたよいこと。晴好雨奇。
雨女
あめおんな [3] 【雨女】
その人が何かしようとしたり現れたりすると雨になると,冗談めかして言われている女性。
雨季
うき【雨季】
the rainy season.
雨季
うき [1] 【雨季・雨期】
(1)一年のうちで,降水量の多い期間。日本では六,七月の梅雨期と九,一〇月の秋雨期がこれにあたる。
(2)熱帯・亜熱帯の,特に雨量の多い期間。南アジアの大部分では南西季節風の吹く期間。
→乾季
(3)〔仏〕 夏の三か月間。この間の修行を雨安居(ウアンゴ)という。
雨安居
うあんご [2] 【雨安居】
夏安居(ゲアンゴ)のこと。
→安居(アンゴ)
雨宝童子
うほうどうじ 【雨宝童子】
両部神道で,天照大神が日向(ヒユウガ)に下生(ゲシヨウ)したときの姿といい,また,天照大神の本地仏とされる大日如来が姿をかえたものともいう。右手に金剛宝棒,左手に宝珠をとり,頭上に五輪塔を頂く童子形。金剛赤精善神雨宝童子。
雨宮
あめみや 【雨宮】
姓氏の一。
雨宮敬次郎
あめみやけいじろう 【雨宮敬次郎】
(1846-1911) 実業家。甲斐(カイ)の人。生糸の投機取引・株式投資などで富を蓄積し甲州財閥の一角を形成。死後,傘下の会社は離散。
雨宿り
あまやどり [3] 【雨宿り】 (名)スル
軒下や木の陰などでしばらく雨のやむのを待つこと。
雨宿りする
あまやどり【雨宿りする】
take shelter from rain.
雨師
うし 【雨師】
雨の神。雨をつかさどる神。「―道を清め,風伯塵を払ふ/太平記 11」
雨彦
あまびこ 【雨彦】
ヤスデの古名。「いなごまろ・―なむなどつけて召し使ひ給ひける/堤中納言(虫めづる)」
雨後
うご【雨後】
(just) after a[the]rain.→英和
〜の竹の子のように like (so many) mushrooms after a rain.
雨後
うご [1] 【雨後】
雨のやんだあと。雨上がり。
雨情
うじょう ウジヤウ 【雨情】
⇒野口(ノグチ)雨情
雨意
うい [1] 【雨意】
雨が降りそうなようす。雨模様。雨気。
雨戸
あまど【雨戸】
a (sliding) shutter.
雨戸
あまど [2] 【雨戸】
風雨・寒気・盗難などを防ぐために,縁側・窓などの外側に取り付ける戸。
雨打
ゆた 【雨打】
裳階(モコシ)の別名。
雨打造り
ゆたづくり [3] 【雨打造り】
裳階(モコシ)を有する構造。
雨承け
あまうけ [0][4] 【雨受け・雨承け】
軒の雨水を受けるもの。雨樋(アマドイ)など。
雨押え
あまおさえ [3] 【雨押(さ)え】
屋根と煙突との間,土台と下見板との間などをおおって,雨が入り込むのを防ぐもの。
雨押さえ
あまおさえ [3] 【雨押(さ)え】
屋根と煙突との間,土台と下見板との間などをおおって,雨が入り込むのを防ぐもの。
雨捌け
あまはけ [0][4] 【雨捌け】
雨水がたまらないで流れること。また,そのようにした所。「―がよい」
雨支度
あまじたく [3] 【雨支度】 (名)スル
雨にぬれないように,雨具などの用意をすること。また,その道具。
雨支度をする
あまじたく【雨支度をする】
prepare for rain.
雨晒し
あまざらし [3] 【雨曝し・雨晒し】
覆いをかけたりせずに,雨に打たれるままにしておくこと。「―の自転車」
雨曇
あまぐもり [0][3] 【雨曇(り)】
雨が降り出しそうな曇り方。
雨曇り
あまぐもり【雨曇り】
cloudy weather;an overcast sky.
雨曇り
あまぐもり [0][3] 【雨曇(り)】
雨が降り出しそうな曇り方。
雨曝し
あまざらし [3] 【雨曝し・雨晒し】
覆いをかけたりせずに,雨に打たれるままにしておくこと。「―の自転車」
雨曝しにする
あまざらし【雨曝しにする(なる)】
expose <a thing> (be exposed) to rain.〜の weather-beaten.
雨月
うげつ [1] 【雨月】
(1)陰暦八月十五夜の月が雨のために見えないこと。雨名月。[季]秋。《百花園―の門を閉しけり/山本京童》
(2)陰暦五月の異名。
雨月
うげつ 【雨月】
能の一。四番目物。金春(コンバル)禅竹作。住吉詣での途上,賤(シズ)の屋に宿を請う西行法師が和歌を詠じて歌の才を示し,のち,禰宜(ネギ)に乗り移った住吉明神が現れて西行の詠吟をたたえる。
雨月物語
うげつものがたり 【雨月物語】
読本(ヨミホン)。五巻。上田秋成作。1768年成立,76年刊。中国の小説や日本の古典を翻案・改作した怪異小説九編を収める。
雨期
うき [1] 【雨季・雨期】
(1)一年のうちで,降水量の多い期間。日本では六,七月の梅雨期と九,一〇月の秋雨期がこれにあたる。
(2)熱帯・亜熱帯の,特に雨量の多い期間。南アジアの大部分では南西季節風の吹く期間。
→乾季
(3)〔仏〕 夏の三か月間。この間の修行を雨安居(ウアンゴ)という。
雨染み
あまじみ [0] 【雨染み】
雨水がしみてできた汚れ。あめじみ。
雨栗日柿
あまぐりひがき 【雨栗日柿】 (連語)
雨の多い年は栗がよく実り,晴れの日の多い年は柿がよく実るということ。
雨森
あめのもり 【雨森】
姓氏の一。
雨森芳洲
あめのもりほうしゅう 【雨森芳洲】
(1668-1755) 江戸中期の儒学者。近江の人。名は俊良・誠清(ノブキヨ),別号に絅尚堂・橘窓とも。江戸で木下順庵に学び対馬藩に仕える。中国語・朝鮮語に通じ,朝鮮との応接に功があった。著「橘窓文集」「橘窓茶話」「交隣提醒」など。
雨樋
あまどい [2] 【雨樋】
雨を受けて流すために軒先に設けた樋。
雨樋
あまどい【雨樋】
a gutter.→英和
雨模様
あめもよう [3] 【雨模様】
どんよりと曇って,雨の降りだしそうな空のようす。あまもよう。「―の空」
雨模様
あまもよう [3] 【雨模様】
どんよりと曇って,雨の降りだしそうな空のようす。あめもよう。
雨模様だ
あめもよう【雨模様だ】
It looks like rain.
雨止み
あまやみ [0][4] 【雨止み】
(1)雨が一時やむこと。また,その間。「―を待つ」
(2)雨のやむのを待つこと。雨やどり。
雨気
うき [1] 【雨気】
雨の降りそうなようす。あまけ。雨意。
雨気
あまけ [0] 【雨気】
雨の降りそうな気配。あまもよう。
雨水
あまみず [2] 【雨水】
降る雨の水。また,雨が降ってたまった水。
雨水
あまみず【雨水】
rainwater.→英和
雨水
うすい [1] 【雨水】
(1)あまみず。
(2)二十四節気の一。一月中気。太陽の黄経三三〇度のときにあたる。現行の太陽暦では二月一八,九日頃。草木の芽が出始めるという。[季]春。
雨水溝
うすいこう [2] 【雨水溝】
雨水や融雪などを排水するために設けた溝。
雨氷
うひょう [0] 【雨氷】
摂氏〇度以下に冷却された雨滴が地物に触れた瞬間に凍結して,均質透明の氷の皮膜となったもの。[季]冬。
雨波貝
うばがい [2] 【姥貝・雨波貝】
海産の二枚貝。殻はふくらんだ方円形で,殻長10センチメートルぐらい。殻表に褐色の皮をかぶる。浅海の砂底にすむ。肉は美味。千葉県銚子以北に分布。北寄貝(ホツキガイ)。
雨注
うちゅう [1] 【雨注】 (名)スル
〔雨が降り注ぐ意から〕
矢弾が激しく降り注ぐこと。「幾千万の弾丸を―し/肉弾(忠温)」
雨注ぎ
あまそそぎ 【雨注ぎ】
〔「あまそそき」とも〕
雨だれ。雨のしずく。「その―我立ち濡れぬ殿戸開かせ/催馬楽」
雨温図
うおんず ウヲンヅ [2] 【雨温図】
縦軸に月平均気温,横軸に月の総降水量をとり,月順に線で結んだ線図。気候ダイアグラムの一種で,気温と降水量という代表的な気候要素を使っているので便利。ハイサーグラフ。
→クライモグラフ
雨滴
うてき [1][0] 【雨滴】
雨のしずく。また,あまだれ。
雨漏り
あまもり [2] 【雨漏り】 (名)スル
(1)屋根や天井から雨が漏ること。また,その雨水。
(2)堅手(カタデ)・粉引(コヒキ)・熊川(コモガイ)などの高麗茶碗に,長年使っている間に生じた雨漏りのような紫鼠色のしみ。見所の一つとする。
雨漏り
あまもり【雨漏り】
a leak in the roof;→英和
a leaky place (場所).〜がする leak.→英和
雨潦
うろう [0] 【雨潦】
雨が降ってできた水たまり。「庭上―河をなす/断腸亭日乗(荷風)」
雨燕
あまつばめ [3] 【雨燕】
(1)アマツバメ目アマツバメ科の鳥の総称。全長10〜25センチメートル。ツバメに似るが,翼が著しく細長く,鳥類中最も速く飛ぶことができるという。翼が鎌(カマ)のように見えるので,カマツバメとも呼ばれる。
(2)アマツバメ{(1)}の一種。全長約20センチメートル。体は黒褐色で腰が白い。海浜・高山などの岩壁にすみ,昆虫を食う。日本には夏鳥として渡来。
雨男
あめおとこ [3] 【雨男】
その人が何かしようとしたり現れたりすると雨になると,冗談めかして言われている男性。
雨畑石
あまばたいし [4] 【雨畑石】
山梨県南巨摩(コマ)郡早川町雨畑付近より産出する粘板岩。硯石(スズリイシ)として有名。
雨皮
あまかわ 【雨皮】
〔「あまがわ」とも〕
(1)雨天の際,牛車(ギツシヤ)・輿(コシ)などにかけた覆い。表は練絹(ネリギヌ)で油をひき,裏は生絹で製した。「―張りたる車さしよせ/蜻蛉(上)」
(2)厚紙に桐油(トウユ)をひいて製した雨具。修験者が用いた。「笈の上には―肩箱取りつけて/謡曲・安宅」
雨眉の車
あままゆのくるま [0] 【雨眉の車】
屋形を唐破風(カラハフ)造りにした牛車(ギツシヤ)。摂政・関白や太政大臣が用いた。
雨着
あまぎ [3][2][0] 【雨着】
雨でぬれるのを防ぐため衣服の上に着るもの。雨ガッパ・レーン-コートなど。
雨禁獄
あめきんごく [3] 【雨禁獄】
白河院が金泥一切経供養の法会を法勝寺で行おうとしたが,雨のために何度も延期させられたのを怒り,雨を器に入れて獄に下したという故事。
雨空
あまぞら [3][0] 【雨空】
雨の降っている空。また,雨の降り出しそうな空。
雨竜
あまりょう [2] 【雨竜・螭竜】
(1)雨をつかさどると考えられていた,中国の想像上の竜に似た動物。体は黄緑色,尾は赤く細い。角はない。
(2){(1)}を図案化した紋所。
雨笠
あまがさ [3] 【雨笠】
雨降りの時,頭にかぶるかさ。
雨粒
あまつぶ [3] 【雨粒】
雨のつぶ。あめつぶ。
雨粒
あめつぶ [2] 【雨粒】
「あまつぶ(雨粒)」に同じ。
雨続き
あめつづき【雨続き】
a long (spell of) rain.
雨緑林
うりょくりん [3] 【雨緑林】
雨季と乾季が明瞭に交代する熱帯・亜熱帯に発達する落葉広葉樹林。雨季になると一斉に葉が茂り,乾季になると不規則に落葉する。チーク林はその代表的なもの。雨緑樹林。
雨緑樹林
うりょくじゅりん [4] 【雨緑樹林】
⇒雨緑林
雨縁
あまえん [2] 【雨縁】
「濡(ヌ)れ縁(エン)」に同じ。
雨羽織
あまばおり [3] 【雨羽織】
雨の降る時に着る,木綿・羅紗(ラシヤ)などで作った羽織。天胴服(アマドウフク)。
雨胴服
あまどうふく 【雨胴服】
「雨羽織(アマバオリ)」に同じ。雨道服。
雨脚
あめあし [0][2] 【雨脚・雨足】
⇒あまあし(雨脚)
雨脚
あまあし [0] 【雨脚・雨足】
〔「雨脚(ウキヤク)」の訓読み〕
(1)雨の通り過ぎてゆくさま。「―が速い」
(2)筋のように見える降りそそぐ雨。「激しい―」
雨脚
うきゃく [1][0] 【雨脚】
「あまあし(雨脚)」に同じ。
雨落ち
あまおち [0][4] 【雨落ち】
(1)軒下の雨垂れの落ちる所。雨垂れ落ち。
(2)歌舞伎の舞台のすぐそばの席。かぶりつき。小一(コイチ)。
雨落ち拍子
あまおちびょうし [5] 【雨落ち拍子】
「雨垂(アマダ)れ拍子(ビヨウシ)」に同じ。
雨落ち石
あまおちいし [4] 【雨落ち石】
雨垂れの落ちる所に並べておく石。
雨蓋
あまぶた [2] 【雨蓋】
(1)雨がかからないようにするためのおおい。
(2)ポケット口の上に垂れ下がった蓋。フラップ。
雨蓋瓦
あまぶたがわら [5] 【雨蓋瓦】
切妻屋根の降り棟(ムネ)先端で隅行(スミユキ)の瓦(カワラ)との接合部分をおおう半球形の化粧瓦。動物などの飾りがある。留蓋瓦(トメブタガワラ)。
雨虎
あめふらし [3] 【雨虎・雨降】
腹足綱の軟体動物。大形のナメクジ状で体長40センチメートル内外。体表は黒紫色の地に灰白色の不規則な斑紋がある。前端に一対の触角,背側に一対の臭角を備え,触れると紫色の液を多量に出すが毒ではない。潮間帯の岩磯にすみ,海藻を食べる。春,「うみぞうめん」と呼ばれる卵を産む。中国・台湾・日本の沿岸に分布。アメフリ。ヒヨリジケ。
雨虎[図]
雨蛙
あまがえる [3] 【雨蛙】
小形のカエル。体長4センチメートルほど。体は普通上面が緑色,下面は白色であるが,環境により灰褐色などに変化する。四肢の各指に吸盤があり,樹上で生活する。雄はのどに大きな声嚢(ノウ)があり,夕立の降る前に高い声で鳴く。ユーラシアから日本にかけて広く分布。あまごいむし。[季]夏。
雨蛙
あまがえる【雨蛙】
a tree[green]frog.
雨衣
あまごろも 【雨衣】
■一■ (名)
「あまぎぬ」に同じ。
■二■ (枕詞)
「田蓑(タミノ)の島」などにかかる。「―田蓑の島に鶴(タズ)鳴きわたる/古今(雑上)」
雨衣
あまぎぬ 【雨衣】
雨の時,上にはおった衣。白絹の袷(アワセ)で,表に油をひいたもの。あまごろも。[和名抄]
雨衣
うい [1] 【雨衣】
雨のときに着る衣。あまぎ。
雨袴
あまばかま [3] 【雨袴】
雨の降る時に着る,油をひいた絹または紙で作った袴。
雨裂
うれつ [0] 【雨裂】
雨水の流れによって地表面にできる谷状の地形。ガリー。
雨装束
あまそうぞく 【雨装束】
雨支度(アマジタク)。あましょうぞく。
雨覆い
あまおおい【雨覆い】
a cover[shelter];→英和
a tarpaulin (貨車などの).→英和
雨覆い
あまおおい [3] 【雨覆い】
(1)雨にぬれないように物におおいかぶせるもの。防水布など。あまよけ。
(2)太刀の鞘(サヤ)の峰側をおおう金具。
(3)建物で,隅木など突き出した材の上部に取り付けた雨露を防ぐための板。
(4)鳥の風切り羽の根もとをおおう短い羽毛。あまおおいばね。
雨請い
あまごい [0] 【雨乞い・雨請い】 (名)スル
日照り続きの時,雨が降るように神仏に祈ること。祈雨(キウ)。[季]夏。
雨走り
あまばしり [3] 【雨走り】
兜(カブト)の目庇(マビサシ)の表面。
雨足
あめあし [0][2] 【雨脚・雨足】
⇒あまあし(雨脚)
雨足
あまあし [0] 【雨脚・雨足】
〔「雨脚(ウキヤク)」の訓読み〕
(1)雨の通り過ぎてゆくさま。「―が速い」
(2)筋のように見える降りそそぐ雨。「激しい―」
雨足が早い
あまあし【雨足が早い】
The rain comes on fast.〜が激しくなった It's raining hard.
雨跡
あめあと [0][3] 【雨跡】
(1)雨の降った跡。
(2)岩石などに雨滴がつけたくぼみ。
雨車
あまぐるま [3] 【雨車】
芝居で,雨の音を出すための道具。糸繰り車に似た形の車に薄い板をはり,中に小石や豆を入れて回す。
雨避け
あまよけ【雨避け】
a shelter <from rain> .→英和
雨避け
あまよけ [0] 【雨除け・雨避け】
雨にぬれないようにする覆い。あまおおい。「―のひさし」
雨量
うりょう【雨量】
rainfall;→英和
<We had thirty millimeters of> rain.→英和
雨量計 a rain gauge;a pluviometer.→英和
雨量
うりょう [1] 【雨量】
地上に降った雨の量。「降水量」に同じ。
雨量計
うりょうけい [0] 【雨量計】
雨量を測る器械。普通は直径20センチメートルの漏斗状の受入器で雨を貯水瓶に受け,これを単位時間ためてその時間の雨量とする。
雨間
あまま [0][3] 【雨間】
雨の一時やんでいる間。あまあい。
雨間
あめま [0][3] 【雨間】
⇒あまま(雨間)
雨間
あまあい [0] 【雨間】
雨の一時やんでいるあいだ。あまま。
雨降
あめふらし [3] 【雨虎・雨降】
腹足綱の軟体動物。大形のナメクジ状で体長40センチメートル内外。体表は黒紫色の地に灰白色の不規則な斑紋がある。前端に一対の触角,背側に一対の臭角を備え,触れると紫色の液を多量に出すが毒ではない。潮間帯の岩磯にすみ,海藻を食べる。春,「うみぞうめん」と呼ばれる卵を産む。中国・台湾・日本の沿岸に分布。アメフリ。ヒヨリジケ。
雨虎[図]
雨降り
あめふり【雨降り】
(a) rain(fall);→英和
a rainy day.
雨降り
あめふり [2] 【雨降り】
雨が降ること。雨の降っている時。
雨降り星
あめふりぼし [4] 【雨降り星・畢宿】
二十八宿の畢(ヒツ)宿の和名。牡牛座の顔の部分の七星。
雨降り正月
あめふりしょうがつ [5] 【雨降り正月】
「雨喜(アマヨロコ)び」に同じ。
雨降り花
あめふりばな [4] 【雨降り花】
ヒルガオの異名。
雨除け
−よけ【雨(霜)除け】
a shelter[protection]against rain (frost).泥除け a mudguard (自転車など).→英和
日除け a sunshade.→英和
魔除け a charm (against evil).→英和
雨除け
あまよけ [0] 【雨除け・雨避け】
雨にぬれないようにする覆い。あまおおい。「―のひさし」
雨障子
あましょうじ [3] 【雨障子】
「油障子(アブラシヨウジ)」に同じ。
雨隠り
あまごもり 【雨隠り】 (枕詞)
雨に降られて隠れるものの意で,「三笠」にかかる。「―三笠の山を高みかも/万葉 980」
雨隠れ
あまがくれ 【雨隠れ】
物かげに身を寄せて雨を避けること。雨宿り。「木蔭に―したるやうに/今昔 11」
雨雪
あめゆき [2] 【雨雪】
(東北・北陸・四国・九州で)みぞれ。あまゆき。
雨雪
うせつ [1] 【雨雪】
(1)雨と雪。
(2)雪が降ること。「天大―ならずとも,深山高峰の冬夜は/正法眼蔵」
雨雫
あめしずく 【雨雫】
雨のしずく。多く,涙を流して泣くさまにいう。「小大進は―と泣きて候ひけり/著聞 5」
雨雲
あまぐも【雨雲】
a rain cloud.
雨雲
あまぐも [0] 【雨雲】
雨を降らせる雲。乱層雲のこと。
雨霧
あまぎり 【雨霧】
小雨のような霧。「佐保山に立つ―の消ぬべく思ほゆ/万葉 3036」
雨霰
あめあられ [1][1][0] 【雨霰】
(雨やあられのように,弾丸や矢が)激しく降りそそぐようすの形容。「鉄砲玉の―/当世書生気質(逍遥)」
雨露
うろ [1] 【雨露】
(1)あめとつゆ。「―をしのぐ」
(2)(雨や露が国土を潤すように)大きな恩恵。「―の恵み」
雨露
あめつゆ [1] 【雨露】
雨と露。うろ。「―をしのぐ」
雨露をしのぐ
うろ【雨露をしのぐ】
shelter[protect]oneself from the weather.→英和
雨靄
あまもや [0] 【雨靄】
雨が降って立ちこめる靄。
雨靴
あまぐつ【雨靴】
galoshes;overshoes (オーバーシューズ).
雨靴
あまぐつ [2] 【雨靴】
雨の日に履くゴム製などの靴。レーン-シューズ。
雨音
あまおと [0] 【雨音】
雨の降る音。
雨風
あまかぜ [2] 【雨風】
雨を降らせそうな湿った風。また,雨をともなった風。
雨風
あめかぜ [1] 【雨風】
(1)雨と風。「―をしのぐ」
(2)雨まじりに吹く風。
(3)酒も飲み,甘い菓子も好きなこと。両刀使い。
雨風食堂
あめかぜしょくどう [5] 【雨風食堂】
菓子・飯・酒など何でも食べさせる食堂。
雨飛
うひ [1] 【雨飛】 (名)スル
風に吹かれた雨滴のように激しく飛んでくること。「弾丸―の中」
雨食
うしょく [0] 【雨食】
降雨による浸食作用。
雩
あまひき 【雩】
雨乞い。「沙門道蔵をめして―す/日本書紀(持統訓)」
雪
よき 【雪】
「ゆき」の上代東国方言。「上野(カミツケノ)伊香保の嶺(ネ)ろに降ろ―の/万葉 3423」
雪
ゆき [2] 【雪】
(1)気温が摂氏〇度以下の大気の上層で,雲中の水蒸気が凝結し氷の結晶が集まって地上に降るもの。雪の結晶は雪が雲中でできるときの温度と過飽和度により多様な形をとる。古来,雪月花とたたえられて冬の象徴とされてきた。[季]冬。
(2)白いこと。真っ白。「―の肌」
(3)髪が白いこと。白髪。「頭(カシラ)の―」
(4)芝居で雪に見立てて用いる白紙の小片。
(5)〔女房詞〕
蕪(カブ)。また,大根。
(6)〔女房詞〕
鱈(タラ)。
(7)家紋の一。{(1)}の結晶をかたどったもの。ほかの紋に添えたり,輪郭にして用いる。
(8)地歌。流石庵羽積作詞。峰崎勾当(コウトウ)作曲。天明・寛政(1781-1801)頃の作。地歌または地歌舞の代表曲。
雪(7)[図]
雪
ゆき【雪】
snow;→英和
a snowfall.→英和
〜の(多い) snowy.〜が降る It snows./We have a snowfall.→英和
〜が(3インチ)積もる The snow is[lies](three inches deep) on the ground.→英和
〜が消える The snow melts.〜に閉じ込められる be snowed up[in];be buried in snow.
雪ぐ
そそぐ【雪ぐ】
恥を〜 have one's revenge <on a person> .⇒汚名.
雪ぐ
そそ・ぐ [0][2] 【雪ぐ・濯ぐ】 (動ガ五[四])
〔「濯(スス)く」の転〕
(1)身に受けた汚名・冤罪(エンザイ)などを晴らし,名誉を挽回(バンカイ)する。「恥を―・ぐ」
(2)水などで汚れを除く。清める。「歓楽の酒の泌みた唇を―・ぎ/麒麟(潤一郎)」
[可能] そそげる
雪ぐ
すす・ぐ [0] 【濯ぐ・雪ぐ】 (動ガ五[四])
〔古くは「すすく」と清音〕
(1)水で洗って汚れを落とす。洗剤などで洗った後,水で洗う。《濯》「水をかえて―・ぐ」「足を―・きて導かむと欲ふ/霊異記(下訓注)」
(2)汚名・恥などのつぐないをする。恨みをはらす。《雪》「汚名を―・ぐ」「爾(ナンジ)が為に恨(ウラミ)を―・がん/こがね丸(小波)」
(3)けがれを清める。「この世の濁りを―・ぎ給はざらむ/源氏(朝顔)」
[可能] すすげる
雪じもの
ゆきじもの 【雪じもの】
〔「じもの」は接尾語〕
雪のようなもの。雪のようにの意で,副詞的に用いられ,「行き」にかかる序詞として用いられる。「大殿の上にひさかたの天伝ひ来る―行き通ひつついや常世まで/万葉 262」
雪どけ
ゆきどけ 【雪どけ】
〔原題 (ロシア) Ottepel'〕
エレンブルグの小説。1954〜56年刊。地方都市の工場長の妻と技師の恋愛を描き,公式主義・官僚主義批判が論議を呼ぶ。スターリン没後の新世代を予見し,作品名が東西冷戦緩和の代名詞となる。
雪の下
ゆきのした [3] 【雪の下】
(1)ユキノシタ科の多年草。山中の湿った岩や崖に自生し,観賞用に栽培もされる。全体に細毛が密生する。根葉は柄があり,肉質の腎円形で浅裂,裏面は紫赤色または白緑色。初夏,茎頂に白色の小花が多数円錐状につく。葉腋(ヨウエキ)から糸状の匐枝(フクシ)を出して,先端に新苗をつくる。葉は民間薬として,腫(ハ)れ物・凍傷・火傷(ヤケド)・咳(セキ)などに用いる。岩蕗(イワブキ)。虎耳草(コジソウ)。鴨足草。[季]夏。《ゆれそめて雨となりけり―/今井つる女》
(2)「一重梅(ヒトエウメ){(2)}」に同じ。
雪の下(1)[図]
雪の下
ゆきのした【雪の下】
《植》saxifrage;→英和
London pride.
雪の下紅梅
ゆきのしたこうばい [6] 【雪の下紅梅】
「雪の下{(2)}」に同じ。
雪の別れ
ゆきのわかれ [0] 【雪の別れ】
「雪の果て」に同じ。[季]春。
雪の声
ゆきのこえ 【雪の声】
樹木や竹などに積もった雪が落ちる音。
雪の山
ゆきのやま 【雪の山】
(1)雪を丘のように積み上げたもの。
(2)白髪をたとえる語。「老果てて―をばいただけど/拾遺(雑下)」
(3)「雪山(セツセン)」を訓読みした語。「恋ひわびて死ぬる薬のゆかしきに―にや跡をけなまし/源氏(総角)」
雪の果て
ゆきのはて [5] 【雪の果て】
涅槃会(ネハンエ)のころに降るといわれている,降りじまいの雪。雪の別れ。名残(ナゴリ)の雪。忘れ雪。涅槃雪。[季]春。
雪の肌
ゆきのはだ【雪の肌】
fair skin (婦人の).
雪の肌
ゆきのはだえ [0] 【雪の肌】
雪のように白くて美しい女性の肌。雪肌。
雪の花
ゆきのはな [5] 【雪の花】
(1)雪の降るさまを花の散るのに見立てていう語。また樹木や山に積もった雪を咲いた花に見立てていう語。「鳰の海や釣するあまの衣手に―ちる志賀の山風/秋篠月清集」
(2)植物スノードロップの別名。
雪の輪
ゆきのわ [4] 【雪の輪】
家紋の一。雪の結晶を図案化して輪にしたもの。他の紋の輪郭に用いることが多い。ゆきわ。
雪の隙
ゆきのひま [0] 【雪の隙】
「雪間(ユキマ){(2)}」に同じ。[季]春。
雪もよ
ゆきもよ 【雪もよ】
雪の降っている最中。「かきつめて昔恋しき―あはれを添ふるをしの浮寝か/源氏(朝顔)」
雪ん子
ゆきんこ [0] 【雪ん子】
雪が降ったときに現れるという,子供の姿をした雪の精。
雪上
せつじょう [0] 【雪上】
雪の上。
雪上車
せつじょうしゃ【雪上車】
a snowmobile.→英和
雪上車
せつじょうしゃ [3] 【雪上車】
キャタピラをつけ,雪原や氷原を進めるようにした車。
雪下
せっか [1] 【雪加・雪下】
スズメ目ウグイス科の小鳥。全長12センチメートル内外。全体が黄褐色。ユーラシア南部・アフリカに分布。日本では本州以南で繁殖。草地や川原にすむ。[季]夏。
雪下ろし
ゆきおろし [3] 【雪下ろし】 (名)スル
(1)屋根などに積もった雪をかき落とし取り除くこと。[季]冬。《―やめて通せる妓かな/皆吉爽雨》
(2)雪をともなって山から吹きおろす風。
(3)歌舞伎の下座音楽の一。雪の降る場面などで用いる。桴(バチ)の先に綿をつけて,大太鼓を軽く打ち続ける。なだれ。
雪下駄
ゆきげた [0][2] 【雪下駄】
雪国で冬季に用いる下駄。歯を高くし,雪がはさまらないように歯を前のめりとしたもの。滑り止めの金具が打ってある。
雪中
せっちゅう [0] 【雪中】
雪の降る中。雪の積もった中。
雪中
ゆきなか [0] 【雪中】
雪の降っている中。また,雪の積もっている中。せっちゅう。
雪中庵
せっちゅうあん 【雪中庵】
俳人服部嵐雪の号。
→雪門
雪中梅
せっちゅうばい 【雪中梅】
政治小説。末広鉄腸(テツチヨウ)作。1886年(明治19)刊。民権運動家,国野基の行動をとおして,作者の政治的主張を述べたもの。
雪丸げ
ゆきまろげ 【雪丸げ】
雪の小さな塊を積雪の上に転がしてだんだんと大きな塊にする子供の遊戯。雪こかし。雪ころばし。雪まろばし。雪ころがし。[季]冬。《きみ火をたけよき物見せん―/芭蕉》
雪丸火鉢
ゆきまるひばち [5] 【雪丸火鉢】
陶製の小形の丸火鉢。多くは白色の釉(ウワグスリ)をかけてある。雪丸。
雪乞い
ゆきごい [3] 【雪乞い】
雪が降るように神仏に祈ること。
雪交じり
ゆきまじり [3] 【雪交じり・雪雑じり】
(雨や風などに)雪がまじっていること。「―の雨」
雪仏
ゆきぼとけ 【雪仏】
雪で作った仏の像。雪だるまの類。[季]冬。「春の日に―を作りて/徒然 166」
雪代
ゆきしろ [0] 【雪代】
雪どけの水。ゆきしろみず。[季]春。
雪催い
ゆきもよい [3] 【雪催い】
空がどんより曇って底冷えがし,今にも雪が降りそうな気配。ゆきもよう。
雪像
せつぞう [0] 【雪像】
雪を固めてつくった像。
雪兎
ゆきうさぎ [3] 【雪兎】
(1)盆の上などに,雪で兎の形を作ったもの。ユズリハを耳に,ナンテンの赤い実を目にする。[季]冬。《―つくる雪塊銀盆に/西島麦南》
(2)ウサギ科の哺乳類。頭胴長55センチメートル前後,耳は8センチメートル前後。夏毛は茶色,冬毛は耳の先端が黒いほかは全身白色。樹皮・小枝・葉などを食べる。ヨーロッパの山地と北部地域,シベリア・カムチャツカに分布。日本では北海道に分布する。
雪冤
せつえん [0] 【雪冤】 (名)スル
無実の罪をすすぐこと。身の潔白を明らかにすること。「この―の文を作った外崎さんが/渋江抽斎(鴎外)」
雪割草
ゆきわりそう【雪割草】
《植》a hepatica.→英和
雪割草
ゆきわりそう [0] 【雪割草】
(1)サクラソウ科の多年草。深山の岩地などに生える。葉は根生し,長さ約4センチメートルの倒披針形。五,六月,高さ約10センチメートルの花茎を出し,頂にサクラソウに似た淡紅色の花を散状につける。
(2)ミスミソウの別名。[季]春。
(3)スハマソウの別名。[季]春。
雪割草(1)[図]
雪割豆
ゆきわりまめ 【雪割豆】
ソラマメの異名。[物類称呼]
雪加
せっか [1] 【雪加・雪下】
スズメ目ウグイス科の小鳥。全長12センチメートル内外。全体が黄褐色。ユーラシア南部・アフリカに分布。日本では本州以南で繁殖。草地や川原にすむ。[季]夏。
雪化粧
ゆきげしょう [3] 【雪化粧】 (名)スル
野や山の景色が,降雪によって白粉(オシロイ)で化粧したように白く美しく変わること。「初雪でうっすら―した山々」
雪占
ゆきうら [0] 【雪占】
山野に消え残った雪の形で,その年の農作物の豊凶をうらなうこと。
雪原
せつげん [0] 【雪原】
(1)雪が一面に降り積もった原野。
(2)高山や極地で,積雪がいつまでも残っている地域。雪田。
雪原
せつげん【雪原】
a snowfield.→英和
雪合戦
ゆきがっせん【雪合戦】
<have> a snowball fight.
雪合戦
ゆきがっせん [3] 【雪合戦】 (名)スル
二組みに分かれ,雪を丸めてぶつけ合う遊び。雪投げ。[季]冬。《―わざと転ぶも恋ならめ/虚子》
雪吊り
ゆきづり [0] 【雪吊り】
〔「ゆきつり」とも〕
雪折れを防ぐため,支柱または木の上部から細縄や針金などを張って,庭木などの枝をつり上げておくこと。[季]冬。
雪吹雪
ゆきふぶき [3] 【雪吹雪】
風が激しく雪がみだれ降ること。ふぶき。
雪囲い
ゆきがこい [3] 【雪囲い】 (名)スル
降雪の多い地方で風雪の害から守るため,家の入り口・周囲や庭木などを薦(コモ)・簀(ス)などで囲うこと。また,その囲い。雪垣。雪構え。[季]冬。
雪国
ゆきぐに【雪国】
a snow(y) country[district].
雪国
ゆきぐに [2] 【雪国】
雪が多く降る地方。降雪量の多い国。
雪国
ゆきぐに 【雪国】
小説。川端康成作。1935(昭和10)〜47年連作形式で発表。48年完結出版。雪国の温泉町を舞台に,東京人島村と芸者駒子,少女葉子の微妙な心の動きをとらえ,繊細な哀れの美しさを描く。
雪垂
ゆきしずり [3] 【雪垂】
積もった雪が木の枝などからすべり落ちること。また,その雪。ゆきしずれ。
雪垣
ゆきがき [2] 【雪垣】
「雪囲(ユキガコ)い」に同じ。[季]冬。
雪堤
せってい [0] 【雪堤】
鉄道線路防雪用に雪で作った堤。
雪塊
せっかい [0] 【雪塊】
雪のかたまり。
雪夜
ゆきよ [2] 【雪夜】
雪の降る夜。また,雪の積もっている夜。
雪女
ゆきおんな [3] 【雪女】
雪国の伝説で,白い着物を着て女の姿で現れるという雪の精。雪女郎。雪娘。[季]冬。《―こちふりむいてゐたともいふ/長谷川素逝》
雪女郎
ゆきじょろう [3] 【雪女郎】
「雪女(ユキオンナ)」に同じ。[季]冬。《みちのくの雪深ければ―/山口青邨》
雪娘
ゆきむすめ [3] 【雪娘】
雪女(ユキオンナ)。
雪安居
ゆきあんご [3] 【雪安居】
冬安居(トウアンゴ)の異名。
雪客
せっかく [0] 【雪客】
鷺(サギ)の異名。[下学集]
雪害
せつがい [0] 【雪害】
降雪・なだれなどの雪によって,交通機関・農作物・樹木などがこうむる被害。
雪害
せつがい【雪害】
snow damage.
雪尺
ゆきじゃく [0] 【雪尺】
「雪竿(ユキザオ)」に同じ。
雪山
せっさん 【雪山】
⇒せっせん(雪山)
雪山
せっせん 【雪山】
ヒマラヤ山脈の異名。大雪山。せつざん。
雪山
せつざん [2] 【雪山】
(1)雪を頂く山。
(2)
⇒せっせん(雪山)
雪山
ゆきやま [0] 【雪山】
(1)雪が降り積もっている山。「―登山」
(2)雪を山のように高く積み上げたもの。中古,宮廷で座興として行われた。
雪山偈
せっせんげ [3] 【雪山偈】
涅槃経(ネハンギヨウ)に出る四句の偈「諸行無常,是生滅法,生滅滅已,寂滅為楽」のこと。釈迦が雪山童子として修行していたとき,帝釈天が羅刹(ラセツ)に変じて現れ,前半のみを説いた。釈迦は,後半を聞くために,身体を羅刹に与えたという。いろは歌はこの偈の意をとったものという。諸行無常偈。
雪山成道
せっせんじょうどう [5] 【雪山成道】
釈迦が前世に雪山で修行して,悟りを得たこと。
雪山童子
せっせんどうじ 【雪山童子】
釈迦が前生において雪山で菩薩として修行していたときの名。雪山大士。
雪崩
なだれ【雪崩】
[雪くずれ]a snowslide;→英和
an avalanche (大きな);→英和
a landslide (地すべり).→英和
雪崩
なだれ [0] 【雪崩・傾れ】
(1)山腹や傾斜地に積もった雪が大量に崩れ落ちる現象。表層雪崩と全層雪崩とに大別する。《雪崩》 [季]春。
(2)斜めに傾くこと。斜めに傾いている所。「杉山の間の処から―を通つて/真景累ヶ淵(円朝)」
(3)傾き崩れること。斜面に沿って崩れ落ちること。「東西の坂に人―を築(ツ)いて,馬人いやが上に落ち重なる/太平記 3」
(4)陶器の釉(ウワグスリ)が肩からなだれるように流れているもの。
→茶入れ
(5)「雪下ろし{(3)}」に同じ。
雪崩れる
なだ・れる [3] 【雪崩れる・傾れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 なだ・る
(1)雪や土砂が斜面を崩れ落ちる。特に,雪崩{(1)}が発生する。《雪崩》「表層が―・れる」
(2)斜めに傾く。《傾》「乗合(ノリアイ)は前後に俯仰(フギヨウ)し,左右に―・れて/義血侠血(鏡花)」
(3)一度に勢いよくおし寄せる。「車内から乗客が―・れ出る」
(4)流れ落ちる。「蝋ガ―・ルル/日葡」
雪崩れ込む
なだれこ・む [4][0] 【雪崩れ込む・傾れ込む】 (動マ五[四])
雪崩が崩れ落ちるように,多くの人が一度にはいりこむ。「観客が会場に―・む」
雪崩現象
なだれげんしょう [4] 【雪崩現象】
何かをきっかけとし,物事が急速にある方向に傾いたり,他に影響を及ぼしたりすること。
雪崩落ちる
なだれおちる【雪崩落ちる】
slide down.
雪崩込む
なだれこむ【雪崩込む】
rush[surge]into <a hall> .
雪崩道
なだれみち [3] 【雪崩道】
雪崩の起きやすいところ。雪崩の通り道。
雪嵐
ゆきあらし [3] 【雪嵐】
雪が激しく降ること。吹雪。
雪嵐
ゆきあらし【雪嵐】
a snowstorm.→英和
雪嶺
せつれい [0] 【雪嶺】
雪をいただいた高山。
雪嶺
せつれい 【雪嶺】
⇒三宅(ミヤケ)雪嶺
雪布
ゆきぬの [0] 【雪布】
舞台や花道に積雪のように見せかけるために敷く白い布。
雪帽子
ゆきぼうし [3] 【雪帽子】
ふっくらとした大きなかたまりで降る雪。ぼたん雪。綿帽子雪。
雪幕
ゆきまく [2] 【雪幕】
歌舞伎の大道具で,雪山の風景などを描いた幕。道具幕の一種で,雪の場面が二場続くときのつなぎなどに,振り落としの幕として用いる。
雪平
ゆきひら [2] 【行平・雪平】
(1)
⇒在原(アリワラノ)行平
(2)〔昔,在原行平が須磨で海女(アマ)に潮を汲ませて塩を焼いた故事に基づく〕
粥(カユ)などを煮るのに用いる,取っ手・ふた・注ぎ口のある陶器の平鍋(ヒラナベ)。または,木の柄がついた,金属製の打ち出し鍋。行平鍋。雪平鍋。
雪庇
せっぴ [0][1] 【雪庇】
山の稜線から風下の谷側の空間に向かって張り出した,庇(ヒサシ)状の積雪。
雪庇
ゆきびさし [3] 【雪庇】
雪が積もって,ひさしのように張り出したもの。また,そのような所。
→せっぴ
雪形
ゆきがた [0] 【雪形】
山野に消え残った雪の形。
→雪占(ユキウラ)
雪待ち月
ゆきまちづき [4] 【雪待(ち)月】
陰暦一一月の異名。雪待つ月。
雪待月
ゆきまちづき [4] 【雪待(ち)月】
陰暦一一月の異名。雪待つ月。
雪意
せつい [1] 【雪意】
雪の降ろうとする空模様。雪模様。「―を催ふして来た田の中道を横ぎつて/思出の記(蘆花)」
雪打ち
ゆきうち 【雪打ち】
雪合戦(ユキガツセン)のこと。[日葡]
雪投げ
ゆきなげ [0][4][3] 【雪投げ】
雪合戦。
雪折れ
ゆきおれ [0] 【雪折れ】 (名)スル
降り積もった雪の重みで,木や竹の枝や幹などが折れること。[季]冬。
雪折れ竹
ゆきおれだけ [4] 【雪折れ竹】
雪折れした竹。
雪持
ゆきもち [0] 【雪持(ち)】
(1)枝や葉が雪をかぶっていること。
(2)雪の多い地方で,屋根の上の雪が急に落ちるのを防ぐ横木などの装置。
雪持ち
ゆきもち [0] 【雪持(ち)】
(1)枝や葉が雪をかぶっていること。
(2)雪の多い地方で,屋根の上の雪が急に落ちるのを防ぐ横木などの装置。
雪持ち笹
ゆきもちざさ [4] 【雪持ち笹】
笹紋の一。笹の葉に雪の積もっているさまを図案化したもの。
雪持ち笹[図]
雪掻き
ゆきかき [3][4] 【雪掻き】 (名)スル
(1)道路などに積もった雪をかいて除くこと。除雪。[季]冬。
(2)除雪に用いるシャベル形の道具。
雪掻きをする
ゆきかき【雪掻きをする】
remove the snow;→英和
clear <the road> of snow.
雪掻き車
ゆきかきしゃ [4][3] 【雪掻き車】
⇒除雪車(ジヨセツシヤ)
雪日和
ゆきびより [3] 【雪日和】
雪の降りそうな,または雪の降っている天候。
雪明かり
ゆきあかり [3] 【雪明(か)り】
積もった雪面からの散乱光のために,夜もあたりが薄明るく見えること。[季]冬。
雪明り
ゆきあかり [3] 【雪明(か)り】
積もった雪面からの散乱光のために,夜もあたりが薄明るく見えること。[季]冬。
雪明りで
ゆきあかり【雪明りで】
by the snow light.
雪時雨
ゆきしぐれ [3] 【雪時雨】
(1)雪まじりの雨。みぞれ。
(2)急に降ってはやみ,また降り出す雪。にわか雪。
雪晒し
ゆきさらし [3] 【雪晒し】
〔「ゆきざらし」とも〕
雪が紫外線を反射することを利用して,晴れた日に雪の上に麻織物・竹細工などを並べて漂白すること。新潟県小千谷などで江戸時代から行われている。
雪景
せっけい [0] 【雪景】
雪が一面に降り積もった景色。雪景色。
雪景色
ゆきげしき【雪景色】
a snow scene.
雪景色
ゆきげしき [3] 【雪景色】
雪が降っているときの眺め。また,雪が降り積もったときの眺め。
雪晴
ゆきばれ [0] 【雪晴(れ)】
雪がやんで空がきれいに晴れ上がること。[季]冬。《―の障子細目に慈眼かな/川端茅舎》
雪晴れ
ゆきばれ [0] 【雪晴(れ)】
雪がやんで空がきれいに晴れ上がること。[季]冬。《―の障子細目に慈眼かな/川端茅舎》
雪暗
ゆきぐれ [0] 【雪暗・雪暮れ】
(1)雪模様で辺りが暗いこと。「―の空」
(2)雪が降り続いたまま日が暮れること。
雪暮れ
ゆきぐれ [0] 【雪暗・雪暮れ】
(1)雪模様で辺りが暗いこと。「―の空」
(2)雪が降り続いたまま日が暮れること。
雪曇
ゆきぐもり [3] 【雪曇(り)】
今にも雪が降り出しそうに曇った空模様。[季]冬。
雪曇り
ゆきぐもり [3] 【雪曇(り)】
今にも雪が降り出しそうに曇った空模様。[季]冬。
雪曇りの
ゆきぐもり【雪曇りの】
<a sky> threatening to snow.
雪月
ゆきづき [2] 【雪月】
陰暦一二月の異名。
雪月花
せつげつか [3] 【雪月花】
雪と月と花。四季における美しい風物。月雪花(ゲツセツカ)((ツキユキハナ))。
雪村
せっそん 【雪村】
(1504?-?) 室町末期の画僧。字(アザナ)は周継。常陸(ヒタチ)の人。雪舟に私淑し,宋元画を学び,山水画や神仙図をよくした。会津など地方で活躍。代表作「風濤図」「呂洞賓図」
雪村友梅
せっそんゆうばい 【雪村友梅】
(1290-1346) 鎌倉末期・南北朝時代の詩僧。別号,幻空。越後の人。元に留学中,元寇(ゲンコウ)の余波を受け殺されかけたが,自若として仏光禅師の「電光影裏斬�春風�」の偈(ゲ)を唱えたので許されたという。五山文学の先駆者的存在。詩集「岷峨(ミンガ)集」
雪松
ゆきまつ [2] 【雪松】
正月に門口に立てる飾り松。葉先を白くしてある。
雪柳
ゆきやなぎ [3] 【雪柳】
バラ科の落葉低木。観賞用に広く栽培される。茎は基部から分枝し,高さは約1メートル。葉は互生し,線状披針形。春,前年に出た枝の節に白色の小五弁花を数個ずつつけ,全体は枝に雪が積もったように見える。コゴメバナ。コゴメヤナギ。漢名,噴雪花。[季]春。
雪椿
ゆきつばき [3] 【雪椿】
ツバキ科の常緑低木。日本海側の多雪地帯の山地に自生。ヤブツバキに似るが花弁はやや薄く離生するものが多い。雄しべの花糸は鮮黄色。花に変異が多く,ヤブツバキと交雑し,多くの園芸品種が作られている。猿岩椿(サルイワツバキ)。奥椿。
雪構え
ゆきがまえ [3] 【雪構え】
「雪囲い」に同じ。[季]冬。
雪模様
ゆきもよう [3] 【雪模様】
今にも雪が降り出しそうな天候。ゆきもよい。
雪模様である
ゆきもよう【雪模様である】
It looks like snow.
雪止め
ゆきどめ [0] 【雪止め】
屋根に積もった雪がすべり落ちるのを防ぐためのささえ。軒近くに,板や瓦をとりつける。
雪気
ゆきげ [3] 【雪気】
雪模様。「冬の夜の―の空にいでしかど影よりほかに送りやはせし/金葉(恋下)」
雪水
ゆきみず [2] 【雪水】
雪どけの水。雪消(ユキゲ)の水。ゆきしる。ゆきしろ。
雪氷
せっぴょう [0] 【雪氷】
(1)雪と氷。氷雪。
(2)氷河の氷のように,雪からできた氷。
雪氷害
せっぴょうがい [3] 【雪氷害】
雪や氷によってもたらされる被害。
雪汁
ゆきしる [3] 【雪汁】
雪どけの水。ゆきじる。[季]春。
雪沓
ゆきぐつ [2][0] 【雪沓】
藁(ワラ)で作った,長靴のような形の履物。雪の中を歩くのに用いる。藁沓。[季]冬。
雪沓[図]
雪泥
せつでい [0] 【雪泥】
雪解けのぬかるみ。
雪洞
せっとう [0] 【雪洞】
(1)風炉の上をおおうもの。木や竹製の枠組みに白紙を張り,小さな窓を設ける。炭火を保たせるために使う。
(2)ぼんぼり。
雪洞
ぼんぼり [0] 【雪洞】
(1)紙張りのおおいのある小さい行灯(アンドン),または手燭(テシヨク)。
(2)中啓(チユウケイ)の一。親骨の先端の開きを少なくして中広がりとしたもの。
雪洞(1)[図]
雪洞
ぼんぼり【雪洞】
a (hand) lamp.
雪洞
ゆきあな [0] 【雪穴・雪洞】
降り積もった雪を掘って作った穴。せつどう。
雪洞
せつどう [0] 【雪洞】
登山で,露営または緊急避難用に雪中に掘る縦穴または横穴。
→せっとう(雪洞)
雪消
ゆきげ [0] 【雪消・雪解】
(1)雪がとけること。また,その時。ゆきどけ。[季]春。「―水」「―の水に裳の裾濡れぬ/万葉 1839」
(2)雪がとけてできた水。ゆきどけみず。「―溢(ハフ)りて行く水のいや増しにのみ/万葉 4116」
雪消え
ゆきぎえ [0] 【雪消え】
雪がとけて消えること。ゆきげ。
雪消え月
ゆきぎえづき [4] 【雪消え月】
陰暦二月の異名。
雪消し
ゆきけし 【雪消し】
陰暦一一月,雪の多く降るとき,雪中の無聊(ブリヨウ)と寒さを忘れるために,菓子・果実などを贈答したこと。「ふしみどのへ御―に御まな三色,やなぎ三かまゐらせらるる/御湯殿上(長享一)」
雪渓
せっけい【雪渓】
a snow gorge.
雪渓
せっけい [0] 【雪渓】
(1)雪でうずまった谷。
(2)冬に降り積もった雪が,夏でも解けないで残っている,高山の雪塊。[季]夏。《―の下にたぎれる黒部川/虚子》
雪渓川螻蛄
せっけいかわげら [5] 【雪渓川螻蛄】
クロカワゲラ科の昆虫。体長10ミリメートルほどで,はねのない黒い虫。早春,高山の雪上を動き回る。本州中部以北に多い。セッケイムシ。ハネナシカワゲラ。
雪溜まり
ゆきだまり [3] 【雪溜まり】
雪の吹きだまり。
雪溜り
ゆきだまり【雪溜り】
a snowdrift.→英和
雪濁り
ゆきにごり [3] 【雪濁り】
雪どけのために,川や海の水が濁ること。[季]春。
雪濠
せつごう [0] 【雪濠】
高山の稜線鞍部(アンブ)の側方,卓越風の風下側にできる浅い窪地(クボチ)状の部分。積雪によるものとされ,夏でも残雪があることが多い。
雪灯籠
ゆきどうろう [3] 【雪灯籠】
雪を固めて灯籠の形をつくり,横に穴をあけて中に灯心などを入れ点火するもの。
雪焼け
ゆきやけ [0] 【雪焼け】 (名)スル
(1)雪に反射した日光のために,皮膚が黒くやけること。[季]冬。「―した顔」
(2)「しもやけ」の日本海側の地方での表現。
雪焼けする
ゆきやけ【雪焼けする】
become snow-tanned;get snow-burn.〜した snow-tanned.
雪煙
ゆきけむり [3] 【雪煙】
雪が風のために煙のように舞い上がること。ゆきけぶり。[季]冬。
雪片
せっぺん【雪片】
a snowflake.→英和
雪片
せっぺん [0] 【雪片】
雪のひとひら。雪の単結晶がいくつか付着して,ある大きさになったもの。数百の単結晶が付着したものをぼたん雪という。
雪玉
ゆきだま [0] 【雪玉】
「雪礫(ユキツブテ)」に同じ。
雪玉集
せつぎょくしゅう 【雪玉集】
三条西実隆(サネタカ)の私家集。1670年刊の一八巻本などがある。約八千首。題詠・法楽歌を主とする。自撰の「再昌草」とともに室町歌壇の状況を知る資料となる。三玉集の一。
雪田
せつでん [0] 【雪田】
⇒雪原(セツゲン)(2)
雪男
ゆきおとこ [3] 【雪男】
ヒマラヤ山中に住むといわれる,人間に似た動物。猿に似て,全身が黒褐色の毛におおわれているともいう。イェティ。
雪男
ゆきおとこ【雪男】
[ヒマラヤの] an Abominable Snowman;a yeti.→英和
雪白
せっぱく [0] 【雪白】 (名・形動)[文]ナリ
雪のように白い・こと(さま)。純白。「―なる敷巾(シイツ)/不如帰(蘆花)」
雪白
ゆきじろ [0] 【雪白】
(1)雪のように真っ白であること。「―のシヤツ/或る女(武郎)」
(2)三盆(サンボン)の異名。
(3)鷹の,腹・背・くちばし・爪(ツメ)まで全部白いものの称。
雪目
ゆきめ [0][2] 【雪目】
雪原・雪道などで,多量の紫外線を含む太陽光線の反射を受けて起こる眼炎。雪盲(セツモウ)。雪眼炎。[季]冬。《こころもとなき―して上京す/阿波野青畝》
雪盲
せつもう [0] 【雪盲】
積雪の反射光線,特に紫外線によって眼の角膜・網膜に起こる炎症。また,その炎症によって目が見えなくなっている状態。雪目。ゆきめくら。
雪眉
せつび [1] 【雪眉】
雪のように白いまゆ毛。また,老人。
雪眼鏡
ゆきめがね [3] 【雪眼鏡】
雪原から反射される紫外線や吹雪から保護するため,目をおおう眼鏡。[季]冬。
雪礫
ゆきつぶて [3] 【雪礫】
雪合戦などで,雪を握り固めて作ったこぶし大の塊。雪玉。[季]冬。
雪祭
ゆきまつり [3] 【雪祭(り)】
(1)北海道札幌市・新潟県十日町市その他で行われる観光行事。大小の雪像を展示する。[季]冬。
(2)長野県下伊那郡阿南町の伊豆神社で一月一三日,一四日に行われる祭り。田楽が行われる。
雪祭り
ゆきまつり [3] 【雪祭(り)】
(1)北海道札幌市・新潟県十日町市その他で行われる観光行事。大小の雪像を展示する。[季]冬。
(2)長野県下伊那郡阿南町の伊豆神社で一月一三日,一四日に行われる祭り。田楽が行われる。
雪稜
せつりょう [0] 【雪稜】
雪をいただいた尾根。
雪穴
ゆきあな [0] 【雪穴・雪洞】
降り積もった雪を掘って作った穴。せつどう。
雪空
ゆきぞら [3][0] 【雪空】
雪が降ってきそうな空模様。[季]冬。
雪空
ゆきぞら【雪空】
a snowy sky.
雪竿
ゆきざお [2] 【雪竿】
雪国で,積雪量を測るために立てておく目盛りをつけた竿。丈杭(ジヨウグイ)。雪尺。
雪笹
ゆきざさ [2] 【雪笹】
ユリ科の多年草。深山の湿った地に生える。茎は高さ約30センチメートル。葉は楕円形でややササに似る。初夏,茎頂に白色の小花を多数円錐状につけ,果実は小球形で,赤く熟して有毒。
雪籠
ゆきかご [0][2] 【雪籠】
劇場で,細かく切った紙を入れて日覆(ヒオオ)いにつるす竹製の籠。ひもでゆり動かして中の紙を落とし降雪に見せる。
雪線
せっせん [1] 【雪線】
一年間の積雪量と融雪量とが等しくなった地点を連ねた線。これより高い山地では万年雪におおわれる。赤道地帯では約4200メートル以上,ヒマラヤでは海抜約5000メートル以上。アルプスでは約2800メートル以上,南極大陸では海面。
雪肌
せっき [1] 【雪肌】
雪のように白いはだ。雪膚(セツプ)。
雪肌
ゆきはだ [0] 【雪肌・雪膚】
(1)積もった雪の表面。
(2)雪のように白い女性のはだ。ゆきのはだ。
雪腹
ゆきばら [0] 【雪腹】
雪の降るときに腹が冷えて痛むこと。「―を病む」
雪膚
ゆきはだ [0] 【雪肌・雪膚】
(1)積もった雪の表面。
(2)雪のように白い女性のはだ。ゆきのはだ。
雪膚
せっぷ [1] 【雪膚】
雪のように白い肌。雪肌(セツキ)。
雪舟
せっしゅう セツシウ 【雪舟】
(1420-1506) 室町時代の画僧。備中の人。諱(イミナ)は等楊。京都相国寺で修行,周文に画技を学ぶ。1467年明に渡り,水墨画を学ぶ。帰国後,主に周防(スオウ)山口の雲谷庵に住した。雄渾な自然描写で個性的な山水画を描き,後世に多大の影響を与えた。作「四季山水図」「山水長巻」「破墨山水図」「天橋立図」など。
雪花
せっか [1] 【雪花】
雪を花に見たてていう語。
雪花
ゆきばな [2][0] 【雪花】
雪を花にたとえていう語。
雪花図説
せっかずせつ セツクワヅセツ 【雪花図説】
雪の結晶図集。下総(シモウサ)国古河の藩主土井利位(トシツラ)著。正編1832年刊。雪の結晶を顕微鏡で観察し,自らスケッチしたもので,日本における先駆的業績。
雪花石膏
せっかせっこう [4] 【雪花石膏】
石膏のうち,細粒質の白色塊状のもの。良質のものは彫刻材として使う。アラバスター。
雪花菜
きらず [0] 【雪花菜】
〔料理をするのに切らずにそのまま使えるの意〕
おから。うのはな。
〔豆腐屋が「空(カラ)」に通ずる「おから」を嫌っていったという〕
雪花菜
せっかさい [3] 【雪花菜】
豆腐のおから。きらず。うのはな。
雪花菜汁
からじる [3] 【雪花菜汁・豆滓汁】
豆腐のおからを入れた味噌汁。卯花(ウノハナ)汁。
雪菜
ゆきな [0] 【雪菜】
(1)東北地方で,雪の中で栽培してやわらかく育成する菜類。
(2)コマツナの栽培品種。大形で,雪に埋もれてから太く白い花茎を出し,これを掘り出して食用とする。山形県米沢地方の名産。
雪虫
ゆきむし [2] 【雪虫】
(1)雪国で,晩秋から初冬のころ出現するワタムシの俗称。リンゴワタムシ・ナシワタムシなど。[季]冬。
〔白い綿状の分泌物をつけて群れ飛ぶさまが雪の降るように見えるからとも,この虫が飛ぶと雪が近いからともいう〕
(2)雪国で,早春に雪の上で活動する種々の昆虫の俗称。トビムシ・カワゲラ・ガガンボなどの類。
雪蛍
ゆきほたる [3] 【雪蛍】
綿虫(ワタムシ)の異名。
雪融け
ゆきどけ [0][4] 【雪解け・雪融け】
(1)降り積もった雪がとけること。また,その頃。ゆきげ。[季]春。「―で川の水かさが増す」
(2)〔エレンブルグの同名の小説から。別項参照〕
対立・いさかいが緩和すること。「米ソ冷戦の―」
雪行
せっこう [0] 【雪行】
雪の中を行くこと。
雪袴
ゆきばかま [3] 【雪袴】
「裁着(タツツケ)」に同じ。
雪覆い
ゆきおおい [3] 【雪覆い】
(1)雪崩(ナダレ)・積雪などによる害を防ぐため鉄道や道路に設ける,屋根またはトンネル状の覆い。
(2)吹雪を防ぐため家屋の外部に設ける,葦簀(ヨシズ)などの囲い。雪囲い。
雪見
ゆきみ [3] 【雪見】
雪景色をながめ賞すること。[季]冬。《いざゆかん―にころぶ所まで/芭蕉》
雪見の宴を催す
ゆきみ【雪見の宴を催す】
have a snowviewing party.
雪見御幸
ゆきみごこう 【雪見御幸】
⇒小野御幸(オノゴコウ)
雪見月
ゆきみづき [3] 【雪見月】
陰暦一一月の異名。
雪見灯籠
ゆきみどうろう [4] 【雪見灯籠】
石灯籠の一。水辺に多く使う。一本から六本の多種類の脚をもち,庭園専用につくられたもの。
雪見灯籠[図]
雪見舞
ゆきみまい [3] 【雪見舞(い)】
大雪が降ったとき,知人などの安否を問うこと。
雪見舞い
ゆきみまい [3] 【雪見舞(い)】
大雪が降ったとき,知人などの安否を問うこと。
雪見草
ゆきみぐさ [3] 【雪見草】
(1)ウツギの異名。
(2)カンギクの異名。
雪見酒
ゆきみざけ [3] 【雪見酒】
雪景色を眺めながら酒を飲むこと。また,その酒。
雪見障子
ゆきみしょうじ [4] 【雪見障子】
「摺(ス)り上(ア)げ障子」に同じ。
雪解
ゆきげ [0] 【雪消・雪解】
(1)雪がとけること。また,その時。ゆきどけ。[季]春。「―水」「―の水に裳の裾濡れぬ/万葉 1839」
(2)雪がとけてできた水。ゆきどけみず。「―溢(ハフ)りて行く水のいや増しにのみ/万葉 4116」
雪解け
ゆきどけ [0][4] 【雪解け・雪融け】
(1)降り積もった雪がとけること。また,その頃。ゆきげ。[季]春。「―で川の水かさが増す」
(2)〔エレンブルグの同名の小説から。別項参照〕
対立・いさかいが緩和すること。「米ソ冷戦の―」
雪解け
ゆきどけ【雪解け】
a thaw;→英和
thawing.〜する thaw.‖雪解け道 a slushy road.
雪解け水
ゆきどけみず [4] 【雪解け水】
降り積もった雪がとけた水。
雪解け道
ゆきどけみち [4] 【雪解け道】
雪がとけてぬかるんだ道。
雪豹
ゆきひょう [0] 【雪豹】
食肉目ネコ科の一種。体長1.5メートルに達する。体色は灰色地に黒色の斑点をもち,美しい外観を呈する。夜行性でヒマラヤ・アルタイなどの高地に少数が生息。毛皮を目的に乱獲され,絶滅の危機にある。
雪質
ゆきしつ [0] 【雪質】
降り積もった雪の性質・状態。
雪起こし
ゆきおこし [3] 【雪起(こ)し】
(1)春先,雪で倒された植栽木を引き起こし,支柱や縄で支えること。
(2)雪国で,雪が降ろうとする時に鳴る雷。[季]冬。
雪起し
ゆきおこし [3] 【雪起(こ)し】
(1)春先,雪で倒された植栽木を引き起こし,支柱や縄で支えること。
(2)雪国で,雪が降ろうとする時に鳴る雷。[季]冬。
雪路
ゆきじ [0][2] 【雪路】
雪の積もった道。ゆきみち。
雪路
ゆきみち [2] 【雪道・雪路】
雪の降り積もった道路。
雪踏
せった [0] 【雪駄・雪踏】
竹の皮の草履の裏に獣の皮をつけた履物。千利休が雪中で用いたのに始まるという。のちには,皮の上に金物を打ちつけた。せきだ。せちだ。
雪駄[図]
雪踏み
ゆきふみ [0][2] 【雪踏み】
(1)大雪のあと,雪を踏み固めて往来の道をつけること。また,その作業。[季]冬。
(2){(1)}に用いる道具。わらで小形の俵状に編み,上端に握り綱を付けたもの。中に足を入れ,綱を握って持ち上げ,歩きながら雪を踏み固める。踏み俵。
(3)「四つ白」に同じ。
雪踏み(2)[図]
雪転がし
ゆきころがし [3] 【雪転がし】
⇒雪まろげ
雪転ばし
ゆきまろばし 【雪転ばし】
「雪丸(ユキマロ)げ」に同じ。「(庭ニ)童べおろして―せさせ給ふ/源氏(朝顔)」
雪輪
ゆきわ [0] 【雪輪】
⇒雪(ユキ)の輪(ワ)
雪辱
せつじょく [0] 【雪辱】 (名)スル
恥をそそぐこと。特に,勝負などに負けて受けた恥を,次に勝つことによってそそぐこと。「―戦」「―を果たす」「次の試合で―を期す」
雪辱する
せつじょく【雪辱する】
vindicate one's honor;wipe out a shame;→英和
get even <with> (競技).雪辱戦 a return match[game].
雪迎え
ゆきむかえ 【雪迎え】
小春日和(コハルビヨリ)の日に,上昇気流に乗って空高く伸びた蜘蛛(クモ)糸にぶら下がった子蜘蛛が飛行する現象。快晴の空に銀色の糸が光って流れる。この後,雪の降る時候になるところからいう。山形県米沢盆地などで見られる。蜘蛛の糸だけが飛んでいるものを遊糸(ユウシ)という。
雪遊び
ゆきあそび [3] 【雪遊び】
雪だるまを作ったりして雪で遊ぶこと。また,その遊び。[季]冬。
雪道
ゆきみち [2] 【雪道・雪路】
雪の降り積もった道路。
雪達磨
ゆきだるま [3] 【雪達磨】
雪を固めて達磨の形にこしらえたもの。[季]冬。
雪達磨
ゆきだるま【雪達磨】
<make> a snowman.→英和
〜式にふえる snowball.→英和
雪達磨式
ゆきだるましき [0] 【雪達磨式】
雪だるまを作るとき,雪の塊を転がすと雪がついてどんどん大きくなるように,次から次へと積み重なり,目に見えてふえてゆくさま。「―に負債がふえる」
雪釣
ゆきつり [4] 【雪釣(り)】
糸の先に木炭などを結びつけて雪の中に落とし入れ,雪をくっつけて釣り上げる子供の遊び。
雪釣り
ゆきつり [4] 【雪釣(り)】
糸の先に木炭などを結びつけて雪の中に落とし入れ,雪をくっつけて釣り上げる子供の遊び。
雪門
せつもん [0] 【雪門】
俳諧流派の一。服部嵐雪の作風を継いだもので,都会的俗調を帯びる。
雪間
ゆきま [0][3] 【雪間】
(1)雪がしばらく降りやんでいる時。雪の晴れま。
(2)冬の間降り積もっていた雪の,ところどころ消えてきた箇所。雪の隙(ヒマ)。[季]春。「―草」
(3)積もった雪の中。雪の降っている間。「―に素足/浄瑠璃・寿の門松」
雪降り
ゆきふり【雪降り】
<have> a snowfall.→英和
〜の snowy.
雪降り
ゆきふり [3] 【雪降り】
雪が降ること。降雪。
雪除け
ゆきよけ [0] 【雪除け】
(1)積もった雪を取り除くこと。除雪。
(2)植物や鉄道線路を雪害から守るための備え。[季]冬。
雪除け
ゆきよけ【雪除け】
a snow guard.
雪隠
せんち [1] 【雪隠】
「せっちん(雪隠)」の転。
雪隠
せっちん [0][1] 【雪隠】
〔「西浄(セイチン)」の転。一説に「せついん(雪隠)」の転とも〕
便所。かわや。後架。
→西浄
雪隠
せついん 【雪隠】
「せっちん(雪隠)」に同じ。[伊京集]
雪隠虫
せっちんむし [3] 【雪隠虫】
雪隠などの便の中に生じるうじ虫。
雪隠詰め
せっちんづめ [0] 【雪隠詰め】
(1)将棋で,王将を盤の隅に追い込んで詰めること。
(2)転じて,相手を逃げられない状況にまで追い込むこと。
雪隠金亀子
せんちこがね [4] 【雪隠金亀子】
甲虫目センチコガネ科の昆虫。体長17ミリメートル内外。ほぼ半球形で背面は紫・銅・藍(アイ)色などの金属光沢がある。成虫も幼虫も動物の糞を食べる。日本全土と朝鮮半島・シベリアに分布。
雪雑じり
ゆきまじり [3] 【雪交じり・雪雑じり】
(雨や風などに)雪がまじっていること。「―の雨」
雪雪崩
ゆきなだれ [3] 【雪雪崩】
山の斜面に積もった雪がくずれ落ちること。なだれ。[季]春。
雪雲
ゆきぐも [0][3] 【雪雲】
雪を降らせる雲。せつうん。
雪雲
ゆきぐも【雪雲】
a snow cloud.
雪霰
ゆきあられ [3] 【雪霰】
雪の結晶に微細な氷の粒が付着した直径2〜5ミリメートルの球形もしくは円錐形のこわれやすい氷の粒子。雪に前後して,気温が摂氏〇度ぐらいのときに一時的に降る。
雪靴
ゆきぐつ【雪靴】
<in> snowshoes.
雪風
ゆきかぜ [2] 【雪風】
雪まじりの風。ふぶき。
雪風巻
ゆきしまき [3] 【雪風巻】
雪が激しく降って風の吹きまくること。ふぶき。しまき。[季]冬。
雪餅
ゆきもち [2] 【雪餅】
米粉を水で練り,蒸籠(セイロウ)で蒸した白い餅菓子。
雪餅草
ゆきもちそう [0] 【雪餅草】
サトイモ科の多年草。暖地の山中の林内に生える。地下の扁球形の球茎から,鳥足状の複葉を二葉出す。初夏,紫褐色の仏炎苞(ブツエンホウ)に包まれた肉穂花序をつけ,花序の上端が白色の柔らかい球状となる。観喜草(カンキソウ)。
雪駄
せきだ 【雪駄・席駄】
「せった(雪駄)」に同じ。
雪駄
せちだ [0] 【雪駄】
「せった(雪駄)」に同じ。
雪駄
せった [0] 【雪駄・雪踏】
竹の皮の草履の裏に獣の皮をつけた履物。千利休が雪中で用いたのに始まるという。のちには,皮の上に金物を打ちつけた。せきだ。せちだ。
雪駄[図]
雪鬼
ゆきおに [2] 【雪鬼】
雪の精が鬼の姿となって現れたもの。雪女の類。
雪鱠
ゆきなます [3] 【雪鱠】
魚のなますに大根おろしをかけた料理。
雫
しずく【雫】
a drop.→英和
〜がたれる drip;→英和
trickle.→英和
雫
しずく シヅク [3] 【滴・雫】 (名)スル
水などの液体がしたたり落ちること。また,その水など。「―に濡れる」「貫一は―する涙を払て/金色夜叉(紅葉)」
雫石
しずくいし シヅクイシ 【雫石】
岩手県西部,岩手郡の町。岩手山南方に小岩井農場,南西斜面には網張温泉があり,北部は十和田八幡平国立公園の一部。
雰囲気
ふんいき【雰囲気】
<produce,create> an atmosphere <of peace> ;→英和
a mood.→英和
雰囲気
ふんいき フンヰ― [3] 【雰囲気】
(1)その場にかもし出されている気分。ムード。「なごやかな―」「独特の―」
(2)天体をとりまいている大気。「月には全く―なきことを知り/月世界旅行(勤)」
〔(オランダ) lucht , 英 atmosphere の訳語〕
雲
くも【雲】
a cloud;→英和
the clouds (総称).〜の多い(ない) cloudy (cloudless).→英和
〜間に隠れる(から現われる) get behind a cloud (appear from behind the clouds).〜をつくような towering <giant> .→英和
〜をつかむような vague;→英和
visionary.→英和
〜隠れする disappear.→英和
雲
くも [1] 【雲】
(1)空気中の水分が凝結して水滴・氷晶となり,これらが群れ集まって空中を浮遊しているもの。主として,気流の上昇に伴う断熱冷却により発生する。
→雲級
(2){(1)}の位置や形状などからの比喩的用法。
(ア)身分・地位がはるかに高いことのたとえ。「―の上の人」
(イ)一面にひろがったり,たなびいたりしているもののたとえ。「花の―鐘は上野か浅草か(芭蕉)/続虚栗」
(ウ)気持ちや表情などの晴れ晴れしないことのたとえ。「―晴れて身にうれへなき人の身ぞ/山家(雑)」
(エ)(火葬の煙を雲に見立てて)死ぬことのたとえ。「程もなく―となりぬる君なれど/新千載(哀傷)」
(3)家紋の一。{(1)}の形をかたどったもの。主に寺院の紋とする。
雲(1)[図]
雲の上
くものうえ [1] 【雲の上】
(1)空の高い所。
(2)宮中。禁中。
雲の上人
くものうえびと 【雲の上人】
(1)宮中に住む人。貴人。皇族。
(2)殿上人(テンジヨウビト)。雲客(ウンカク)。うんじょうびと。
雲の峰
くものみね 【雲の峰】
盛夏,山の峰のようにわき立つ雲。入道雲。[季]夏。《―いくつ崩れて月の山/芭蕉》
雲の扇
くものおうぎ [1] 【雲の扇】
能の型。広げた扇と左手とを顔の前で重ね合わせ,扇を右斜め上に,左手を左斜め下に引き離すと同時に斜め上方を見る。遠くを見る表現。
雲の林
くものはやし 【雲の林】
(1)雲が群がっているさまを林に見立てていう語。「今ぞ知る―の星はらや/夫木 8」
(2)雲林院(ウリンイン)のこと。「紫の―を見わたせば/新古今(釈教)」
雲の果たて
くものはたて 【雲の果たて】
(1)雲のはて。「夕暮は―に物ぞ思ふ/古今(恋四)」
(2)〔「はたて」を旗手と解して〕
風になびいている旗のように見える雲。「吹く風に―はとどむとも/拾遺(恋四)」
雲の梯
くものかけはし 【雲の梯】
(1)鵲(カササギ)が七夕の夜に天の川にかけるという橋。空の橋。「かささぎの―秋暮れて/新古今(秋下)」
(2)雲の長くたなびくさまをかけはしに見立てた語。
(3)崖(ガケ)や絶壁の上などはるか高い所にかけられた橋。
(4)宮中の御階(ミハシ)。
(5)城攻めに用いた長いはしご。雲梯(ウンテイ)。
雲の波
くものなみ 【雲の波】
(1)(雲を波に見立てて)波のように重なっている雲。「天の海に―立ち/万葉 1068」
(2)(波を雲に見立てて)雲のように立ち重なる波。「―,煙の波をしのぎつつ/謡曲・海士」
雲の波路
くものなみじ 【雲の波路】
(1)雲を海路の波に見立てていう語。「―にこほる月かげ/新勅撰(冬)」
(2)波を雲に見立てて波路をいう語。「行く人も天のとわたる心ちして―に月を見るかな/詞花(雑上)」
雲の通ひ路
くものかよいじ 【雲の通ひ路】
雲の行きかう道。また,天上に通ずる雲の中の通路。「あまつ風―吹きとぢよ乙女の姿しばしとどめむ/古今(雑上)」
雲上
うんじょう [0] 【雲上】
〔古くは「うんしょう」〕
■一■ (名)
(1)雲の上。
(2)宮中。禁中。「―の花の宴/謡曲・葵上」
■二■ (形動ナリ)
高貴なさま。高尚なさま。お高いようす。「人が軽しむると心得て―にばかり構へ/浮世草子・禁短気」
雲上人
うんじょうびと [3] 【雲上人】
⇒くものうえびと(雲の上人)
雲上明覧
うんじょうめいらん ウンジヤウ― 【雲上明覧】
皇室・皇族・門跡・公家諸家の,当主・歴代・住所・家禄・紋所などを簡明に記述したもの。武家における武鑑にあたる。1837年初版,以後毎年刊行。類書に「雲上明鑑」がある。雲上明覧大全。
雲中
うんちゅう [0] 【雲中】
雲の中。
雲中白鶴
うんちゅうはっかく [0] 【雲中白鶴】
(1)雲の中を白鶴が飛翔する情景。
(2)高潔な人のたとえ。
雲丹
うに【雲丹】
《動》a sea urchin;[食用の]paste of sea urchin eggs.
雲丹焼
うにやき [0] 【雲丹焼(き)】
魚や蒲鉾(カマボコ)にウニをぬりつけて焼いた料理。
雲丹焼き
うにやき [0] 【雲丹焼(き)】
魚や蒲鉾(カマボコ)にウニをぬりつけて焼いた料理。
雲井
くもい クモヰ 【雲井】
姓氏の一。
雲井
くもい [0] 【雲居・雲井】
〔「井」は当て字〕
(1)雲のある所。大空。
(2)雲。「愛(ハ)しけやし吾家(ワギエ)の方よ―起ち来も/古事記(中)」
(3)雲のかかっているはるかかなた。高くまたは遠く隔たっている所。「遠くありて―に見ゆる妹が家に/万葉 1271」
(4)禁中。宮中。雲のうえ。
雲井の曲
くもいのきょく クモヰノキヨク 【雲井の曲】
八橋検校が作曲した箏の弾き歌いの曲。箏の組歌十三曲の一つ。本雲井調子。「雲井調子」の名称もこの曲に由来するといわれる。
雲井の雁
くもいのかり クモヰ― 【雲井の雁】
源氏物語の作中人物。頭の中将の女(ムスメ)。夕霧の妻。
雲井弄斎
くもいろうさい クモヰロウサイ 【雲井弄斎】
地歌・箏曲の曲名。当時の流行歌謡の弄斎(ロウサイ)節を歌詞とする。
(1)八橋検校作曲の箏の弾き歌いの曲。本雲井調子。
(2)佐山検校編詞・作曲による三味線弾き歌い曲。二上り。「歌弄斎」ともいう。
雲井竜雄
くもいたつお クモヰタツヲ 【雲井竜雄】
(1844-1870) 幕末の志士。米沢藩士。本名,小島守善。東北諸藩の同盟を画策,官軍への抵抗を企てて失敗。のち,政府転覆の陰謀を理由に斬首。
雲井調子
くもいぢょうし [4] 【雲井調子】
箏の調弦法の一つ。平調子についで多く用いられる。平調子の三と八が半音下がり,四と九が一音上がる。巾(キン)も半音下がるものを本雲井調子という。
雲仙
うんぜん 【雲仙】
雲仙岳を中心とする地域の名。
雲仙天草国立公園
うんぜんあまくさこくりつこうえん 【雲仙天草国立公園】
長崎・熊本・鹿児島の三県にまたがる国立公園。雲仙岳と天草諸島の沈降海岸がその中心。
雲仙岳
うんぜんだけ 【雲仙岳】
長崎県,島原半島中央部に噴出する火山群。白山火山帯に属す。主峰の普賢岳1359メートルは1990年より95年まで噴火。ミヤマキリシマの群生,霧氷などで知られる。南西中腹に雲仙温泉がある。
雲仙岳噴火
うんぜんだけふんか 【雲仙岳噴火】
1792年(寛政4)の雲仙普賢岳の噴火。東端の眉山(マユヤマ)が崩壊し,土石流の海中流入で大津波が発生,有明海沿岸全域に被害が及び,死者一万五千人に達した。この噴火によって海岸線が後退,九十九(ツクモ)島を生じた。
→島原大変肥後迷惑(タイヘンヒゴメイワク)
雲仙躑躅
うんぜんつつじ [5][6] 【雲仙躑躅】
ツツジ科の常緑低木。関東以西の山地に自生。高さ約1メートル。花はツツジ類中では小さく,花冠は淡紅紫色まれに白色の漏斗状で五裂する。和名は雲仙岳にちなむが,同山には自生しない。
雲伝神道
うんでんしんとう 【雲伝神道】
〔「雲伝」は慈雲所伝の意〕
江戸中期,河内国高貴寺の僧,慈雲尊者飲光(オンコウ)が唱えた神道。密教を背景とし神道の神髄は君臣の大義にあるとした。葛城(カツラギ)神道。
雲伯
うんぱく 【雲伯】
出雲(イズモ)と伯耆(ホウキ)。
雲伯方言
うんぱくほうげん [5] 【雲伯方言】
鳥取県西部と島根県東部および隠岐島の地方の方言。東北方言に似た発音をする。
雲切れ
くもぎれ [0] 【雲切れ】
雲の絶え間。雲のはれ間。「―を見付けた其嬉しさ/戸隠山紀行(美妙)」
雲切草
くもきりそう [0] 【雲切草】
ラン科の多年草。山地の林内に生える。葉は長楕円形で二個。五,六月,高さ15〜30センチメートルの花茎に淡緑色または淡暗紫色の小花を一〇個内外総状につける。
雲切草[図]
雲助
くもすけ【雲助】
a palanquin bearer.
雲助
くもすけ [2] 【雲助】
〔定まった住所がなく雲のようにあちこちをさまよっているからとも,また,網を張って客を待つのが蜘蛛(クモ)のようであるからともいう〕
江戸時代,宿場や街道で駕籠舁(カゴカ)きや荷物運搬などに従った人夫。人の弱みにつけこむ,たちの悪い者が多かったところから,無頼の者たちのことをもいう。
雲助唄
くもすけうた [4] 【雲助唄】
江戸時代,雲助が駕籠(カゴ)や荷物を担いでいく際に唄った唄。長持唄もその一種。
雲助根性
くもすけこんじょう [5] 【雲助根性】
人の弱みにつけこんで,私欲を満たそうとする下劣な心根。
雲南
うんなん 【雲南】
中国の南部にある省。南はミャンマー・ラオス・ベトナムに国境を接する。大部分が雲貴高原にあり,大理石・スズ・銅などを産出。人口の三分の一はタイ・ミャオ・イ・回などの少数民族。省都,昆明。別名,滇(テン)・雲。ユンナン。
雲取り
くもどり [0] 【雲取り】
和服の模様構成の一。雲形の曲線で区切って模様を置いたもの。
雲取山
くもとりやま 【雲取山】
秩父山地東部の山。東京都内の最高峰。埼玉県と山梨県の境にある。海抜2017メートル。
雲台
うんだい [0] 【雲台】
写真機・撮影機などを三脚に任意の向きに固定する器具。自由雲台。
雲合
くもあい [0] 【雲合(い)】
雲の様子。空模様。空合い。
雲合い
くもあい [0] 【雲合(い)】
雲の様子。空模様。空合い。
雲合霧集
うんごうむしゅう ウンガフムシフ [0] 【雲合霧集】
〔雲や霧が急激に生ずることから〕
一時に群がり集まること。
雲向
うんこう [0] 【雲向】
雲の動く方向。
雲呑
ワンタン [3] 【雲呑・饂飩】
〔中国語〕
中国料理の点心の一。小麦粉で作った四角形の薄皮で豚のひき肉を包んだもの。ゆでてスープに入れたり,揚げたりする。フントゥン。
雲呑麺
ワンタンめん [3] 【雲呑麺】
スープにワンタンと中華そばを入れた料理。
雲域
うんいき [0] 【雲域】
雲の広がりおおっている範囲。
雲堂
うんどう [0] 【雲堂】
雲水が集まる堂。僧堂。
雲壌
うんじょう [0] 【雲壌】
(1)雲と土。天と地。
(2)違いが特にはなはだしいこと。雲泥。「其の差別あるや亦啻(タダ)に,―ならざる趣あり/慨世士伝(逍遥)」
雲外
うんがい [0][1] 【雲外】
雲の上。きわめて遠い所。「身は―の鶴にひとしく,流に嘴(クチバシ)をすすぎ/僧専吟餞別之詞」
雲夢沢
うんぼうたく 【雲夢沢】
古代中国で湖北省の武漢一帯にあったとされる大湿地。のち,長江と漢水が沖積して平原となった。武漢付近に散在する湖沼はその跡。
雲学
くもがく [2] 【雲学】
〔nephology〕
雲について研究する気象学の一分野。雲形や分布など形態面の研究を中心とする。
雲孫
うんそん [0] 【雲孫】
自分より八代のちの子孫。子・孫・曾孫(ソウソン)・玄孫・来孫・昆孫・仍孫(ジヨウソン)の次。つるのこ。
雲実
はまささげ 【雲実】
ジャケツイバラの古名。[本草和名]
雲客
うんかく [0] 【雲客】
(1)殿上人。雲の上人。「月卿(ゲツケイ)―」
(2)雲の中に住む人。仙人。隠者。
雲居
くもい [0] 【雲居・雲井】
〔「井」は当て字〕
(1)雲のある所。大空。
(2)雲。「愛(ハ)しけやし吾家(ワギエ)の方よ―起ち来も/古事記(中)」
(3)雲のかかっているはるかかなた。高くまたは遠く隔たっている所。「遠くありて―に見ゆる妹が家に/万葉 1271」
(4)禁中。宮中。雲のうえ。
雲居なす
くもいなす クモヰ― 【雲居なす】 (連語)
〔慣用的に用いられる副詞句。枕詞とする説もある〕
(1)雲がただようようにゆれ動く意から,「心いさよふ」「心もしのに」に連なる。「―心もしのに立つ霧の/万葉 4003」
(2)雲のかかっている,はるかかなたの意から,「遠し」に連なる。「―遠くもわれは今日見つるかも/万葉 248」
雲居の余所
くもいのよそ 【雲居の余所】
はるかに遠く離れた所。「限りなき―にわかるとも/古今(離別)」
雲居の峰
くもいのみね 【雲居の峰】
雲のかかっている高い峰。「初雁の鳴くや―のかけはし/拾遺愚草」
雲居の庭
くもいのにわ 【雲居の庭】
皇居の庭。「星合の空の光となる物は―に照らすともし火/続千載(秋上)」
雲居の桜
くもいのさくら 【雲居の桜】
吉野山世尊寺の近くにあったという枝垂れ桜。
雲居の空
くもいのそら 【雲居の空】
(1)雲の浮かんでいる空。
(2)宮中。「君は三笠の山高み―に交りつつ/増鏡(おどろの下)」
(3)はるかに遠い世界。「―をも迷ひ来て/浄瑠璃・吉野都女楠」
雲居寺
うんごじ 【雲居寺】
(1)京都市東山区高台寺付近にあった天台宗の寺。837年,菅野真道の建立。1124年,瞻西(センザイ)が八丈の大阿弥陀像を造立するにおよび寺は隆盛をきわめたが,応仁の乱で廃滅した。八坂東院。くもいでら。
(2)中国河北省順天府房山県の南西にある寺。隋代,智苑の開創。智苑が煬帝(ヨウダイ)の皇后の援助により,房山の岩に刻経の業を興し,以来,明代までに大蔵経の半分以上を刻すにいたった。現在も無数の石経が残る。
雲居路
くもいじ 【雲居路】
(1)空の中のみち。くもじ。「―のはるけき程のそら事はいかなる風の吹きてつげけむ/後撰(雑二)」
(2)遠い路。遠い旅路。「―のみちくさくふ遊山(ユサン)旅ののろつくあり/滑稽本・膝栗毛 6」
雲居隠る
くもいがく・る クモヰ― 【雲居隠る】
■一■ (動ラ四)
「雲隠る{■一■(1)}」に同じ。「我妹子(ワギモコ)に淡路の島は夕されば―・りぬ/万葉 3627」
■二■ (動ラ下二)
「雲隠る{■一■(1)}」に同じ。「春日山―・れて遠けれど/拾遺(雑恋)」
雲居隠れ
くもいがくれ 【雲居隠れ】
雲にかくれること。遠く離れて見えないこと。「雁がねは―に鳴きて来ぬ/新拾遺(秋下)」
雲屋台
うんやだい [3] 【雲屋台】
雲の中に楼閣・台舎などを描いた模様。錦(ニシキ)や瓷器(ジキ)に用いる。
雲屯
うんとん [0] 【雲屯】
(1)兵隊や馬などが雲のようにたくさん集まること。
(2)煎茶道具の一。水差し。
雲山
うんざん [1] 【雲山】
雲のかかっている山。
雲岡
うんこう ウンカウ 【雲崗・雲岡】
中国,山西省北部の大同の西15キロメートルにある丘。石窟がある。ユンカン。
雲岫
うんしゅう [0] 【雲岫】
雲がわき出る峰。
雲崗
うんこう ウンカウ 【雲崗・雲岡】
中国,山西省北部の大同の西15キロメートルにある丘。石窟がある。ユンカン。
雲崗石窟
うんこうせっくつ ウンカウセキ― 【雲崗石窟】
雲崗にある中国北魏(ホクギ)時代の石窟寺院。東西約1キロメートルにわたり,五三窟に五万一千体の仏像が現存。造営は北魏の滅亡後も唐代まで続いた。竜門・敦煌(トンコウ)とならぶ石窟寺院跡。
雲崗石窟(遠景)[カラー図版]
雲嶺
うんれい [0] 【雲嶺】
雲のかかった高い嶺(ミネ)。「或は―のあやしきあり,碧羅綾(ヘキラリヨウ)の色一つにあらず/平家 2」
雲巌寺
うんがんじ 【雲巌寺】
栃木県那須郡黒羽町にある臨済宗の寺。大治年間(1126-1131)に元和が開基。禅宗四道場の一。
雲州
うんしゅう 【雲州】
出雲(イズモ)国の別名。
雲州名物
うんしゅうめいぶつ [5] 【雲州名物】
松江藩主松平不昧(フマイ)の収集茶道具。不昧が嗣子月潭に譲るために記した道具帳に記されるもの。名物道具のランクの一つ。
雲州消息
うんしゅうしょうそく ウンシウセウソク 【雲州消息】
⇒明衡往来(メイゴウオウライ)
雲州算盤
うんしゅうそろばん [5] 【雲州算盤】
島根県仁多郡横田町を中心にして作られている算盤。品質のよさで知られる。
雲平
うんぺい [0] 【雲平】
砂糖と上質なみじん粉とをまぜて,水または山の芋でこね固めたもの。
雲平糖
うんぺいとう [0] 【雲平糖】
雲平で製した干菓子。
雲平細工
うんぺいざいく [5] 【雲平細工】
雲平を薄くのばし,花鳥など種々の形に打ち抜いた干菓子。
雲底
うんてい [0] 【雲底】
雲の下面。水蒸気が凝結して雲粒が生成しはじめる高さに相当する。
雲廊
うんろう [0] 【雲廊】
雲のたなびいたような長い廊下。「水殿―別に春を置く/浄瑠璃・国性爺合戦」
雲形
くもがた [0] 【雲形】
雲のたなびいた形を描いた模様。うんけい。「―斗栱(トキヨウ)」
雲形
うんけい [0] 【雲形】
(1)雲の形。
→雲級
(2)「くもがた(雲形)」に同じ。
雲形定規
うんけいじょうぎ [5] 【雲形定規】
⇒くもがたじょうぎ(雲形定規)
雲形定規
くもがたじょうぎ [5] 【雲形定規】
円弧以外の曲線を描くための定規。楕円・放物線・双曲線を組み合わせたもの。うんけい定規。
雲形定規[図]
雲形定規
くもがたじょうぎ【雲形定規】
a French curve.
雲形肘木
くもがたひじき [5] 【雲形肘木】
⇒雲肘木(クモヒジキ)
雲彩
うんさい [0] 【雲彩】
中国,清朝乾隆帝時代の磁器の模様。五色の釉(ウワグスリ)が雲のように入り乱れて虹(ニジ)のように見える。「―の皿」
雲影
うんえい [0] 【雲影】
雲のすがた。「一片の―もない青空」
雲心月性
うんしんげっせい [5] 【雲心月性】
雲や月のような清らかな心をもった性質。名利を求めず超然としていること。
雲散
うんさん [0] 【雲散】 (名)スル
雲が風に飛ばされて消えるように,跡形もなく消えること。
⇔雲集
「不安が―する」
雲散霧消
うんさんむしょう [0] 【雲散霧消】 (名)スル
雲や霧が消えるように,跡形もなくなること。「疑惑の念も―する」
雲散霧消する
うんさん【雲散霧消する】
disperse like a mist.→英和
雲斎織
うんさいおり [0] 【雲斎織(り)】
綾織りにした厚地の綿織物。特に,厚地のものは足袋の底に用いる。綾木綿。美作(ミマサカ)の人,雲斎の工夫という。うんさい。
雲斎織り
うんさいおり [0] 【雲斎織(り)】
綾織りにした厚地の綿織物。特に,厚地のものは足袋の底に用いる。綾木綿。美作(ミマサカ)の人,雲斎の工夫という。うんさい。
雲斗
くもと [2][0] 【雲斗】
雲形の斗(マス)。普通,雲肘木(クモヒジキ)と組み合わせて用いる。法隆寺金堂・五重塔など飛鳥時代の寺院建築にみられる。うんと。
雲板
うんぱん [0] 【雲版・雲板】
(1)禅宗の寺で,庫裏(クリ)や斎堂に掛け,時の合図などに打ち鳴らす鉄や青銅製の雲形の板。鎌倉時代に禅宗とともに伝わった。打板(チヨウハン)。鐘板。
(2)色紙・短冊の類をおさめて柱や壁面に掛ける額。
雲版(1)[図]
雲林院
うじい ウジヰ 【雲林院】
⇒うりんいん(雲林院)
雲林院
うりんいん 【雲林院】
京都市紫野大徳寺の南にあった寺。淳和(ジユンナ)天皇の離宮として建立され紫野院と称した。僧正遍昭が奏して天台宗元慶寺(ガンギヨウジ)別院となり,菩提講が行われた。後醍醐天皇のとき大徳寺に属して臨済宗に改まった。その後荒廃し,現在は観音堂のみ残す。うじい。うんりんいん。((歌枕))
→雲の林(2)
雲林院
うんりんいん 【雲林院】
(1)「うりんいん(雲林院)」に同じ。
(2)能の一。四番目物。古曲を世阿弥が改作。在原業平の霊が現れ「伊勢物語」の秘事を語り,夜遊の舞楽を舞う。うりんいん。
雲根
うんこん [0] 【雲根】
(1)雲の起こるところ。
(2)〔雲は山中に生ずるということから〕
山。
(3)〔雲は山の石の吐く息であるという考えから〕
山の岩や石。
雲根志
うんこんし 【雲根志】
博物書。木内石亭著。1773年(安永2)から1801年(享和1)にかけて三編一六巻を刊行。岩石や鉱物・化石・石器など約二〇〇〇品を分類して記載したもの。
雲桟
うんさん [0] 【雲桟】
高くけわしい山中にあるかけはし。
雲梯
うんてい [0] 【雲梯】
(1)中国で,城を攻めるときに用いた長いはしご。
(2)体育・遊戯用具の一。金属管製のはしごの両端に支柱を立てて水平に支えたもの。支柱のない円弧状のものもある。懸垂して渡る。くもばしご。
雲母
うんぼ [1] 【雲母】
⇒うんも(雲母)
雲母
うんも [1] 【雲母】
アルカリ金属・アルカリ土類金属・鉄などとアルミニウムを含むケイ酸塩鉱物。多くは単斜晶系,六角板状の結晶。薄くはがれ,光沢がある。白雲母・黒雲母・鱗(リン)雲母など二十数種がある。各種岩石の造岩鉱物として広く存在する。電気の絶縁材料,保温・耐熱材料などに用いる。きらら。マイカ。うんぼ。
雲母
うんも【雲母】
《鉱》mica.→英和
雲母
きらら [0] 【雲母】
〔きらきら光るので〕
雲母(ウンモ)。うんぼ。きら。「―色」
雲母
きら 【雲母】
「きらら(雲母)」に同じ。
雲母刷
きらずり [0] 【雲母刷(り)】
(1)雲母(ウンモ)の微粉を用いて,書の用紙などを装飾する技術。
(2)浮世絵で雲母粉を用いた版画の刷り方。銀粉のような効果を出したもの。
雲母刷り
きらずり [0] 【雲母刷(り)】
(1)雲母(ウンモ)の微粉を用いて,書の用紙などを装飾する技術。
(2)浮世絵で雲母粉を用いた版画の刷り方。銀粉のような効果を出したもの。
雲母引き
きらびき [0] 【雲母引き】
紙面に雲母の粉末溶液を塗布すること。また,その加工を施した料紙。
雲母片岩
うんもへんがん [4] 【雲母片岩】
雲母・石英からなる結晶片岩。泥質岩が変成作用を受けてできたものが多い。
雲母絵
きららえ [3] 【雲母絵】
錦絵の一種。役者絵などの地に雲母の粉末を膠(ニカワ)の液に混ぜてすり込んだもの。きら刷り。きらえ。
雲母虫
きららむし [2] 【雲母虫】
「紙魚(シミ)」に同じ。[季]夏。
雲気
うんき [1] 【雲気】
(1)雲。また,雲のように立ち上る気。「さきて見給へば,一の剣あり。その上に―ありければ,天の叢雲の剣と名づく/正統記(神代)」
(2)歌舞伎の大道具の一。雲の形を切り抜いたもので,舞台上部からつり下げ怪異や霊威などに伴って生ずる超自然的な雲を表す。
雲気文
うんきもん [3] 【雲気文】
曲線で雲気をかたどった模様。中国漢代の漆器・銅器・銅鏡などに多く見られる。
雲水
くもみず 【雲水】
(雲や水のように)ゆくえが定まらないこと。うんすい。「上り下るや―の身は定めなき習ひかな/謡曲・船弁慶」
雲水
うんすい【雲水】
[僧]an itinerant priest.
雲水
うんすい [1] 【雲水】
(1)飛び行く雲と流れる水。行雲流水。水雲。
(2)〔空行く雲や流れる水の行方が定まらないように諸国を巡るところから〕
行脚(アンギヤ)僧。雲衲(ウンノウ)。水雲。
〔特に,禅宗の僧についていう〕
雲泥
うんでい [0] 【雲泥】
天にある雲と地にある泥。はなはだしく懸け離れているたとえ。「―の開きがある」
雲泥の差がある
うんでい【雲泥の差がある】
There is a great[marked,radical,tremendous]difference <between> .
雲浜
うんぴん 【雲浜】
⇒梅田(ウメダ)雲浜
雲海
うんかい [0] 【雲海】
高山の山頂や航空機などから見下ろしたとき,一面に広がり海のように見える雲。[季]夏。
雲漢
うんかん [0] 【雲漢】
天の川。
雲烟
うんえん [0] 【雲煙・雲烟】
(1)雲と煙。また,雲とかすみ。
(2)〔杜甫「飲中八仙歌」〕
書画の筆勢が生き生きとしているさま。
(3)山水画・筆跡などの墨色の美しさ。また,そのような画や書。
雲煙
うんえん [0] 【雲煙・雲烟】
(1)雲と煙。また,雲とかすみ。
(2)〔杜甫「飲中八仙歌」〕
書画の筆勢が生き生きとしているさま。
(3)山水画・筆跡などの墨色の美しさ。また,そのような画や書。
雲煙
くもけぶり [1] 【雲煙】
(1)雲と煙。
(2)荼毘(ダビ)の煙。
雲煙縹渺
うんえんひょうびょう [0] 【雲煙縹渺】 (ト|タル)[文]形動タリ
雲煙が遠くにたなびくさま。
雲煙過眼
うんえんかがん [5] 【雲煙過眼】
(雲や煙がたちまち目の前を通り過ぎて跡形もなくなるように)物事に深く執着しないこと。
雲煙飛動
うんえんひどう [0] 【雲煙飛動】
(1)雲や煙が目の前を過ぎてゆくさま。自然の風物。「―の趣も眼に入らぬ/草枕(漱石)」
(2)筆勢がのびのびと生きているさま。
雲照
うんしょう ウンセウ 【雲照】
(1827-1909) 幕末・明治期の真言宗の僧。出雲の人。姓は渡辺。高野山などに学び,真言律を復興。廃仏毀釈(ハイブツキシヤク)の際には仏教の復興に努め,東京に目白僧園を開き,青年教育を行う。また,那須に雲照寺を建立。仁和寺門跡。著「仏教大意」など。
雲版
うんぱん [0] 【雲版・雲板】
(1)禅宗の寺で,庫裏(クリ)や斎堂に掛け,時の合図などに打ち鳴らす鉄や青銅製の雲形の板。鎌倉時代に禅宗とともに伝わった。打板(チヨウハン)。鐘板。
(2)色紙・短冊の類をおさめて柱や壁面に掛ける額。
雲版(1)[図]
雲物理学
くもぶつりがく [5] 【雲物理学】
雲や降水ができるしくみや雲の構造を物理学的に研究する気象学の一分野。
雲珠
うず [1] 【雲珠】
唐鞍(カラクラ)の鞦(シリガイ)につける宝珠の形をした飾り。
→唐鞍
雲珠桜
うずざくら [3] 【雲珠桜】
〔花の形が唐鞍(カラクラ)の雲珠(ウズ)に似ているところから〕
(1)鞍馬山に咲く桜の総称。「鞍馬の山の―/謡曲・鞍馬天狗」
(2)サトザクラの一種。しべが長く,花は一重弁。
雲立ち涌き
くもたちわき [4] 【雲立ち涌き】
立ち涌き模様の一。立ち涌きの中に雲形をあしらったもの。上皇・親王・摂政の指貫(サシヌキ),関白の袍(ホウ)の文(モン)に用いる。くもたてわく。
雲立ち涌き[図]
雲竜
うんりゅう [1][0] 【雲竜】
雲に乗って昇天する竜。また,それを描いた図。うんりょう。
雲竜型
うんりゅうがた [0] 【雲竜型】
横綱の土俵入りの型の一。一〇代目横綱雲竜久吉の創始という。綱の結び目が一輪で,構えは左手を胸に当て右手を横に広げる。
→不知火(シラヌイ)型
雲竜水
うんりゅうすい [3] 【雲竜水】
「竜吐水(リユウドスイ)」に同じ。
雲箋
うんせん [0] 【雲箋】
他人の手紙の敬称。雲翰(カン)。
雲箔
くもはく [0][2] 【雲箔】
雲のたなびいている形においた箔。
雲紋竹
うんもんちく [3] 【雲紋竹】
ハチクの一品種。稈(カン)の表面に雲状の斑紋がある。観賞用に植えるほか,装飾品・杖・筆軸などに用いる。タンバハンチク。コハンチク。
雲紙
くもがみ [2] 【雲紙】
⇒内曇(ウチグモリ)(1)
雲級
うんきゅう [0] 【雲級】
雲をその形と出現する高度によって分類したもの。巻雲・巻積雲・巻層雲・高積雲・高層雲・乱層雲・層積雲・層雲・積雲・積乱雲の一〇種に分ける。
→雲級[表]
雲翳
うんえい [0] 【雲翳】
〔「翳」はくもる意〕
空が雲で曇ること。くもり。
雲肘木
くもひじき [3] 【雲肘木】
雲形の肘木。雲斗(クモト)とともに法隆寺の金堂・五重塔など飛鳥時代の寺院建築にみられる。雲形(クモガタ)肘木。
雲肘木[図]
雲脂
ふけ【雲脂】
dandruff;→英和
scurf.→英和
〜だらけの scurfy.→英和
雲脂
ふけ [2][0] 【雲脂・頭垢】
頭皮の角質細胞に分泌物がまじりあって乾燥し,鱗状となってはがれるもの。
雲脂性
ふけしょう [3] 【雲脂性】
ふけが多く出る体質。また,その人。
雲脚
うんきゃく [0] 【雲脚】
(1)雲の動き。くもあし。
(2)品質の劣る抹茶。泡が浮き雲のように早く散るからという。「茶は―にても心の奇麗なるを数奇者と名付て/甲陽軍鑑(品四〇)」
雲脚
くもあし [0] 【雲脚・雲足】
(1)雲の動くありさま。雲行き。「―が早い」
(2)雨雲の低く垂れて見えるもの。「―の低(タ)れた割には容易に雨も来ず/戸隠山紀行(美妙)」
(3)机や台のあしの,雲形のあるもの。
雲脚台
うんきゃくだい [0][4] 【雲脚台】
折敷(オシキ)の四すみに雲形の脚をとりつけた台。禁中・院中への捧げ物をのせるのに用いた。現在は,儀式・祭典用。くもあし。
雲脚台[図]
雲腸
くもわた [2] 【雲腸】
鱈(タラ)の腸。塩漬けにして吸い物などにする。菊腸(キクワタ)。
雲華焼
うんげやき [0] 【雲華焼(き)】
茶道の土風炉(ドブロ)・灰器などに見られる焼き方の一。焼成中の操作により器の表面に雲がかかったように黒や灰色のむらを出したもの。
雲華焼き
うんげやき [0] 【雲華焼(き)】
茶道の土風炉(ドブロ)・灰器などに見られる焼き方の一。焼成中の操作により器の表面に雲がかかったように黒や灰色のむらを出したもの。
雲萍雑誌
うんぴょうざっし ウンピヤウ― 【雲萍雑誌】
随筆。四巻。1843年刊。志士・仁者の言行をあげて批判。平易な和漢混交文で書かれている。全体に儒教的道徳臭が強い。柳沢淇園の作といわれるが疑問。
雲蒸竜変
うんじょうりょうへん [0] 【雲蒸竜変】
〔雲が群がり起こるのに乗じて,蛇が竜となって昇天する意〕
英雄豪傑が機会を得て立ち上がること。
雲行き
くもゆき【雲行き】
(the look of) the sky (空模様);→英和
the turn[development]of affairs (形勢);the situation (状勢).→英和
〜があやしい The weather is threatening./The situation is getting unfavorable (比喩的).
雲行き
くもゆき [0] 【雲行き】
(1)雲の動いていく様子。天候の具合。
(2)物事の成り行き。物事の情勢。多く,悪化しそうな場合に用いる。
雲表
うんぴょう [0] 【雲表】
雲の上。雲上。雲外。「―に高く聳ゆる此高楼大廈(タイカ)/あめりか物語(荷風)」
雲衲
うんのう [0] 【雲衲】
〔衲衣(ノウエ)をまとうことから〕
雲水僧。
雲角
うんかく [0] 【雲角】
箏(ソウ)の弦の左端を支える駒。胴の表面の末端近くで胴を横切る形に設けられている。
→竜角(リユウカク)
雲谷派
うんこくは 【雲谷派】
日本画の一流派。雲谷等顔が雪舟の雲谷庵を再興,その画系を継承したためこの名がある。豪放な構図が特徴。萩市を中心に作品が残る。
雲谷等顔
うんこくとうがん 【雲谷等顔】
(1547-1618) 安土桃山時代の水墨画家。肥前の人。毛利家に仕え周防の雪舟の旧跡雲谷庵を再興。雄勁な筆法と大胆な構図で障屏画を描いた。雲谷派の祖。
雲豹
うんぴょう [0] 【雲豹】
ネコ科の哺乳類。ヒョウに似るがやや小さく,体長1メートルほど。体は灰色か黄褐色で,濃色の大きな雲形斑がある。犬歯は長大。夜行性で肉食。東南アジア・台湾に分布し樹上にすむ。タイワンヒョウ。タイワントラ。
雲足
くもあし [0] 【雲脚・雲足】
(1)雲の動くありさま。雲行き。「―が早い」
(2)雨雲の低く垂れて見えるもの。「―の低(タ)れた割には容易に雨も来ず/戸隠山紀行(美妙)」
(3)机や台のあしの,雲形のあるもの。
雲足
くもあし【雲足】
the movement of clouds.
雲路
うんろ [1] 【雲路】
(1)雲のたなびいている山道。「関城のかためも―に益なく/海道記」
(2)官職に就き出世すること。「後進の歓華を望み,眼は―に疲る/本朝文粋」
雲路
くもじ [2][0] 【雲路】
空中のみち。鳥や月などの通るみち。雲居路。
雲車
うんしゃ [1] 【雲車】
(1)仙人が車のように自由に乗りまわす雲。「―にまかれて飛行する/浄瑠璃・用明天皇」
(2)帝王の乗る車。「五色ノ―/日葡」
雲透き
くもすき 【雲透き】
薄雲を透かすこと。また,薄雲をとおしてくるようなほの暗い光。「―に見奉りけるに,物の具・事がら尋常なり/平治(中)」
雲量
うんりょう [3][0] 【雲量】
空をおおう雲の割合。全く雲のない 0 から完全に雲におおわれた10まで,目測によって一一段階に分ける。
雲錦模様
うんきんもよう [5] 【雲錦模様】
陶磁器で,満開の桜と紅葉とを配した色絵模様。琳派の画風を写したもの。
雲鏡
うんきょう [0] 【雲鏡】
円鏡を用い,雲の動く方向や速さを測る器械。
雲鑼
うんら [1] 【雲鑼】
中国の打楽器。木製の架の一〇個の枠の中に銅製の鉦(カネ)を吊り,木の小槌で打つもの。主として明楽・清楽に用いられた。九雲鑼。雲璈(ウンゴウ)。
雲門
うんもん 【雲門】
(864(2)-949) 唐末の禅僧。雲門宗の開祖。名は文偃(ブンエン)。諡号(シゴウ)は大慈雲匡真弘明(キヨウシングミヨウ)禅師。慧能(エノウ)門下の義存の法を継いで,広東省の雲門山で禅を広めた。
雲門宗
うんもんしゅう 【雲門宗】
中国禅宗の五家七宗の一。雲門文偃が開祖。宋代には臨済宗と勢いを競ったが,元代に滅びた。
雲間
くもま [0] 【雲間】
雲の切れ目。雲の間から見える青空。
雲間
くもま【雲間】
a rift[break]in the clouds.⇒雲(間に隠れる).
雲間褄黄蝶
くもまつまきちょう [6] 【雲間褄黄蝶】
シロチョウ科のチョウ。開張42ミリメートル内外。はねは白色で,雄は前ばねの表面の先半が橙色,雌は前ばねの先端部が黒色。ユーラシア大陸北部に分布し,日本では本州中部の山地に特産。
雲関
うんかん 【雲関】
雲のかかるほど高い所にある関所。「日月行道(ギヨウドウ)の―に入るかとあやしまれ/奥の細道」
雲際
うんさい [0] 【雲際】
雲の果てるところ。はるかな天空。
雲障子
くもしょうじ [3] 【雲障子】
雨戸の上や縁側の欄間に入れる横長の障子。
雲隠る
くもがく・る 【雲隠る】
■一■ (動ラ四)
(1)雲にかくれて見えなくなる。くもいがくる。「大君は神にしませば―・る雷山に宮敷きいます/万葉(二三五・左注)」
(2)死ぬことを婉曲にいう語。「ももづたふ磐余(イワレ)の池に鳴く鴨を今日のみ見てや―・りなむ/万葉 416」
■二■ (動ラ下二)
{■一■(1)}に同じ。「眺むる月も―・れぬる/源氏(須磨)」
雲隠れ
くもがくれ [3] 【雲隠れ】 (名)スル
(1)(月などが)雲の中にかくれてしまうこと。
(2)人が急に姿を隠してしまうこと。行方をくらますこと。「借金とりにせめられて―する」
(3)源氏物語の巻名。巻名だけで本文がなく,光源氏の死を象徴していると考えられる。
雲雀
ひばり【雲雀】
a (sky)lark.
雲雀
ひばり [0] 【雲雀・告天子】
(1)スズメ目ヒバリ科の鳥。全長約17センチメートル。体は褐色で黒い斑点があり,頭頂の羽毛は冠毛を形成する。空高く舞い上がり,幅広い翼をはばたき,停止するように飛びながらよくさえずる。全国の草原・畑地などで周年生息する。[季]春。《―より上にやすらふ峠かな/芭蕉》
(2)〔(1)の足が細いことから〕
やせて骨ばっていること。
→ひばりぼね
雲雀(1)[図]
雲雀山
ひばりやま 【雲雀山】
(1)大和国と紀伊国の国境にあると伝えられる山。中将姫が横佩(ヨコハギ)右大臣に捨てられたところという。
(2)能の一。四番目物。横佩右大臣が偽りの告げ口を信じて殺そうとした娘を,乳母たちが雲雀山にかくまい,花を売って生活している。そこへたまたま狩りに来た右大臣が事情を知って娘を許す。
雲雀毛
ひばりげ [3] 【雲雀毛】
馬の毛色の名。黄白まじりでたてがみから尾まで背筋に黒毛のあるもの。雲雀鹿毛。
雲雀笛
ひばりぶえ [4] 【雲雀笛】
ヒバリの鳴き声を模した竹笛。[季]春。
雲雀結び
ひばりむすび [4] 【雲雀結び】
環・棒・筒などに紐(ヒモ)を掛ける時の結び方。グランベル結び。
雲雀骨
ひばりぼね [0] 【雲雀骨】
(1)骨ばってやせていること。また,その骨格。「俊寛が―にはつたと蹴られ/浄瑠璃・平家女護島」
(2)やせ細った老人をののしっていう語。「はてしぶとい―/浄瑠璃・祇園女御九重錦」
雲集
うんしゅう [0] 【雲集】 (名)スル
雲が群がるようにたくさん集まること。
⇔雲散
「皆な京師を指して―せり/日本開化小史(卯吉)」
雲集霧散
うんしゅうむさん [0] 【雲集霧散】 (名)スル
多くのものが群がり集まったり,また散ったりすること。
雲離る
くもばな・る 【雲離る】 (動ラ下二)
雲が離れて行く。人が遠く離れる意をもたせ,「退(ソ)く」「遠し」などの序にも用いる。「大和へに西風(ニシ)吹き上げて―・れ退(ソ)き居りとも我忘れめや/古事記(下)」「―・れ遠き国辺の/万葉 3691」
雲雨
うんう [1] 【雲雨】
(1)雲と雨。
(2)〔三国史(呉書周瑜伝)〕
(雲や雨を得て竜が昇天するように)大事をなす機会。
(3)「朝雲暮雨(チヨウウンボウ)」に同じ。
雲霓
うんげい [0][1] 【雲霓】
雲と虹(ニジ)。
雲霞
うんか [1] 【雲霞】
(1)雲と霞(カスミ)。
(2)雲か霞のように見えるほど,人が大勢集まっていること。「―の如き敵の大軍」
雲霞
くもかすみ [1] 【雲霞】
(1)雲と霞。
(2)「雲を霞((「雲」の句項目))」に同じ。「―と逃げる」
(3)軍勢などの数の多いたとえ。
雲霞のような
うんか【雲霞のような(に)】
swarms of (in swarms).
雲霧
くもきり [1] 【雲霧】
雲と霧。雲または霧。うんむ。
雲霧
うんむ [1] 【雲霧】
(1)雲と霧。「―山気の中に,氷雪を踏でのぼる事八里/奥の細道」
(2)人々の迷い。判断をくもらせるもの。「胸裏の―を掃はんと欲すれども/花柳春話(純一郎)」
雲霧仁左衛門
くもきりにざえもん 【雲霧仁左衛門】
江戸時代の盗賊。享保(1716-1736)頃,雲霧五人男(仁左衛門・因果小僧六之助・素走り熊五郎・木鼠吉五郎・おさらば伝次)の頭目として活動したというが,実在は疑わしい。講釈「大岡政談」で有名。
雲頂
うんちょう [0] 【雲頂】
雲のいちばん高いところ。
雲額
くもびたい [3] 【雲額】
女方用の鬘(カツラ)の一。髪の生え際に雲形の毛をつけたもの。
雲高
うんこう [0] 【雲高】
地上から雲底までの高さ。
雲鬟
うんかん 【雲鬟】
〔「鬟」はまげの意〕
美しく結った髪。
雲鬢
うんびん [0] 【雲鬢】
女の鬢の美しさを雲にたとえた語。また,美しい女のこと。
雲鳥
くもとり 【雲鳥】
(1)雲の中を飛ぶ鳥。「―も帰る夕べの山風に/玉葉(雑二)」
(2)雲と鶴(ツル)との模様。雲鶴(ウンカク)。「―の紋の綾をや染むべき/大和 159」
雲鳥の
くもとりの 【雲鳥の】 (枕詞)
鶴と雲の文様を綾に用いたことから,「あやに」にかかる。「はかなきことも―あやに叶はぬくせなれば/千載(雑下)」
雲鶴
うんかく [0] 【雲鶴】
(1)雲に飛ぶ鶴(ツル)を配した綾(アヤ)などの織模様。親王の袍(ホウ)などに用いる。
(2)高麗(コウライ)茶碗の一。飛雲と鶴の文様をもつ象眼青磁。筒形のものが多い。雲や鶴以外の文様をもつ象眼青磁も含めて呼ばれる。雲鶴手。
零
れい [1] 【零】
〔数〕
(1)記数法で空位を表す。
(2)被減数と減数が等しいときの差。ゼロ。
零
れい【零】
zero.→英和
0.5 zero point five.106番 one-o[zero,nought]-six (電話).〜点をとる get zero <in an examination> .
零し
こぼし [3] 【零し・溢し】
(1)こぼすこと。
(2)〔水こぼしの意〕
建水(ケンスイ)の通称。
(3)「湯こぼし」に同じ。
零し屋
こぼしや [0] 【零し屋】
すぐに愚痴や不平を言う人。
零す
あえ・す 【零す】 (動サ四)
血・汗などをしたたらす。「社壇に血を―・さんも,神慮の恐れあり/義経記 2」
零す
こぼす【零す】
(1)[液体を]spill <ink> ;→英和
drop;→英和
shed <tears> .→英和
(2)[不平を]complain <of,about> ;→英和
grumble <at,about> .→英和
零す
こぼ・す [2] 【零す・溢す】 (動サ五[四])
(1)不注意から器を傾けたりして,中の液体・粉末・粒状の物を外に出してしまう。「コーヒーを―・した」「砂糖を―・す」「球をミットから―・す」
(2)容器内の液体や粉末などを外に出して捨てる。「茶わんをすすいだ水を建水に―・す」
(3)(涙などを)こらえ切れずに落とす。「大粒の涙を―・す」「よだれを―・しそうになる」
(4)不平・愚痴などを言う。ぼやく。「愚痴を―・してばかりいる」
(5)うれしさなどを表情に表す。「思わず笑みを―・す」
(6)すき間から外にはみ出るようにする。「色々の衣ども―・し出でたる人の/枕草子 76」
〔「こぼれる」に対する他動詞〕
[可能] こぼせる
零す
あや・す 【零す】 (動サ四)
(1)血や汗などをしたたらせる。こぼす。「血を―・して卒都婆によくぬりつけて/宇治拾遺 2」
(2)(果実などを)落とす。[日葡]
零ぬがに
あえぬがに 【零ぬがに】 (連語)
〔動詞「零(ア)ゆ」の連用形に,完了の助動詞「ぬ」と接続助詞「がに」が付いたもの〕
(花・果実などが)今にも落ちてしまうばかりに。「秋付けば水草(ミクサ)の花の―/万葉 2272」
零ゆ
あ・ゆ 【零ゆ】 (動ヤ下二)
(1)(果実・花などが)こぼれ落ちる。「―・ゆる実は玉に貫きつつ/万葉 4111」
(2)(汗・血などが)滴り落ちる。「すずろに汗―・ゆる心地ぞする/枕草子 23」
零る
こぼ・る 【零る】 (動ラ下二)
⇒こぼれる
零れ
こぼれ【零れ】
overflowing;scatterings.‖零れ話 gleanings.
零れ
こぼれ [3] 【零れ】
(1)こぼれること。また,こぼれたもの。
(2)あまったもの。残りもの。多く「おこぼれ」の形で用いる。「人のお―をちょうだいする」
零れる
こぼ・れる [3] 【零れる・溢れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 こぼ・る
(1)液体が容器から出て外へ落ちる。また,中に入っているべきものが外に出る。「コップの水が―・れる」「球がグローブから―・れる」「自然に―・れた種が芽を出す」
(2)抑え切れなくて,外に表れる。「くやし涙が―・れる」「色気が―・れる」「―・れんばかりの笑み」
(3)普通は何かにおおわれて見えないものが,ちらりと見える。「枝の間から秋の陽(ヒ)が―・れる」「笑うと白い歯が―・れる」
(4)あふれて外へ出る。「車に乗り―・れて/宇治拾遺 11」
〔「こぼす」に対する自動詞〕
零れる
こぼれる【零れる】
fall;→英和
drop;→英和
spill;→英和
overflow;→英和
be scattered;be nicked[broken](刃が).
零れ幸い
こぼれざいわい 【零れ幸い】
思いがけない幸運。予想しなかった利益。僥幸。
零れ松葉
こぼれまつば [4] 【零れ松葉】
落ち散った松葉。また,松葉を散らした模様。
零れ桜
こぼれざくら [4] 【零れ桜】
散りこぼれる桜の花。また,桜の花びらを散らした模様。
零れ梅
こぼれうめ [3] 【零れ梅】
散りこぼれた梅の花。また,梅の花びらを散らした模様。
零れ物
こぼれもの [0] 【零れ物】
(1)こぼれたもの。また,残りもの。
(2)こぼれやすいもの。液体や,水分の多いもの。
零れ種
こぼれだね [4] 【零れ種】
(1)地面にこぼれ落ちた種。
(2)おとしだね。落胤。
零れ落ちる
こぼれお・ちる [5] 【零れ落ちる】 (動タ上一)[文]タ上二 こぼれお・つ
(1)容器の中の液体・粉末・粒状の物が外に出て下に落ちる。「自然に―・ちた種から芽が出る」
(2)葉や花が散って落ちる。「風に吹かれて花びらが―・ちる」
(3)気持ちが表情や態度に表れ出る。「裾まで愛敬の―・ちたるやうに見ゆる/源氏(竹河)」
(4)それまでついていた者がついて来なくなる。「天下の武士みな―・ちて付き順ひまゐらせんずらん/太平記 37」
(5)落馬する。「成澄も―・ちて/保元(中)」
零れ話
こぼればなし [4] 【零れ話】
事柄の本筋からは外れているが,ちょっと心を引かれる話。余話。余聞。
零下
れいか【零下】
〜30度 It's thirty degrees below zero.
零下
れいか [1] 【零下】
温度が摂氏〇度以下であること。氷点下。
零位法
れいいほう レイヰハフ [0] 【零位法】
天秤(テンビン)で重さを量るときのように,測定量と可変の基準量とを比較し,両者が一致したときの基準量から測定値を知る測定法。測定対象に擾乱(ジヨウラン)を与えないため,高精度の測定が可能。ゼロ位法。
零余
れいよ [1] 【零余】
少しの残り。余り。残余。
零余子
ぬかご [0] 【零余子】
「むかご(零余子)」に同じ。[季]秋。
零余子
むかご [0] 【零余子】
腋芽(エキガ)が養分を蓄えて球状となったもの。多くは葉の付け根にでき,落下して地上で発芽し無性的に新しい個体となる。葉が多肉化して茎をとりまいているものを珠芽(鱗芽),茎が肥大して球状になったものを肉芽という。ヤマノイモ・ムカゴイラクサなどに生じる。胎芽。ぬかご。[季]秋。
零余子[図]
零余子
れいよし [3] 【零余子】
⇒むかご(零余子)
零余子蕁麻
むかごいらくさ [5] 【零余子蕁麻】
イラクサ科の多年草。山地に生える。全体に刺毛がある。高さ約70センチメートル。葉は互生し,卵円形で鋸歯(キヨシ)がある。葉腋(ヨウエキ)にむかごを生じる。雌雄同株で,八,九月開花。
零和ゲーム
れいわゲーム [4] 【零和―】
参加者が一回ごとの勝負で得たり失ったりする得点の和がゼロになるゲーム。
零墨
れいぼく [0] 【零墨】
字を書いたもののきれはし。墨跡の断片。「断簡―」
零封
れいふう [0] 【零封】 (名)スル
スポーツなどで,相手の得点を 0 点におさえこむこと。完封。シャット-アウト。
零度
れいど【零度】
zero.→英和
水は〜で凍る Water freezes at 0°C.
零度
れいど [1] 【零度】
(1)度数計算の基準となる点。
(2)摂氏寒暖計で,水がこおる温度。摂氏〇度。
零戦
れいせん [0] 【零戦】
⇒ゼロ戦(セン)
零敗
れいはい [0] 【零敗】 (名)スル
一点も取れずに試合・勝負に負けること。ゼロ敗。「決勝戦で―する」「―を喫する」
零敗する
れいはい【零敗する】
be shut out;fail to score; <話> be blanked; <米俗> be skunked.
零時
れいじ【零時】
twelve o'clock;noon (昼の);→英和
midnight (夜の).→英和
零時
れいじ [1] 【零時】
一二時と二四時。
零本
れいほん [0] 【零本】
書物の大部分の巻数が失われて,ごくわずかに残っているもの。端本(ハホン)。
零点
れいてん【零点】
zero.→英和
〜をとる get zero <in mathematics> .
零点
れいてん [3][0] 【零点】
(1)試験や競技などで,点数が全くないこと。ゼロ。「試験で―を取る」
(2)全く値打ちがないこと。「彼は父親として―だった」
零砕
れいさい [0] 【零砕】 (名・形動)[文]ナリ
非常にこまかいこと。些細なこと。また,そのさま。「―なる解説/一隅より(晶子)」
零細
れいさい [0] 【零細】 (名・形動)[文]ナリ
(1)きわめてわずかな・こと(さま)。「―な財産」「―な土地」
(2)規模がきわめて小さい・こと(さま)。「―農家」「―な町工場」
零細な
れいさい【零細な】
small <business> ;→英和
petty <farmer> ;→英和
trifling <sum of money> .→英和
零細企業
れいさいきぎょう [5] 【零細企業】
経営規模のきわめて小さな企業。
零落
れいらく [0] 【零落】 (名)スル
おちぶれること。「―して今は見る影もない」
零落する
れいらく【零落する】
be ruined;be badly[worse]off.〜した人 a ruined man.
零落れる
おちぶ・れる [0][4] 【零落れる・落魄れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 おちぶ・る
以前の身分や財産を失い,みじめなありさまになる。零落(レイラク)する。「―・れて今は見る影もない」
零雨
れいう [1] 【零雨】
小雨。こぬかあめ。
零露
れいろ [1] 【零露】
したたり落ちるつゆ。
雷
かみなり 【雷】
狂言の一。雲を踏みはずして地上に落ちた雷が,通りかかった旅の医者に治療をうけ,薬代の代わりに天候の順調,五穀の豊穣(ホウジヨウ)を約束する。
雷
いかずち イカヅチ 【雷】
〔「厳(イカ)つ霊(チ)」の意。「つ」は助詞〕
(1)かみなり。なるかみ。[季]夏。「鼓の音は―の声と聞くまで/万葉 199」
(2)魔物。「上に八色(ヤクサ)の―あり/日本書紀(神代上訓)」
雷
らい [1] 【雷】
かみなり。いかずち。[季]夏。
雷
かみなり【雷】
thunder;→英和
thunderbolt (落雷);→英和
a roll[peal]of thunder (雷鳴).〜が落ちる be struck by lightning.〜が鳴る It thunders.‖雷雲 a thundercloud.
雷
かみなり [3][4] 【雷】
(1)〔「神鳴り」の意から〕
雲と雲との間,あるいは雲と大地との間の放電によって,発光と音響を発生する自然現象。かんなり。かむなり。いかずち。[季]夏。
(2)雷を起こす神。鬼のような姿で虎の皮のふんどしをしめ,太鼓を輪形に連ねて背負い,これを打ち鳴らす。人間のへそを好むという。雷神。なるかみ。かみなりさま。
(3)(比喩的に)腹を立ててどなりつけること。「先生の―が落ちた」
雷の斧
かみなりのまさかり [7] 【雷の斧】
⇒雷斧(ライフ)
雷丘
いかずちのおか イカヅチ―ヲカ 【雷丘】
奈良県高市郡明日香(アスカ)村大字雷の小丘。小子部連蜾蠃(チイサコベノムラジスガル)が捕らえた雷神を放ったという地(日本書紀)。
雷丸
らいがん [0] 【雷丸】
竹類の根に寄生する一種の担子菌類の菌体。塊状を呈し,条虫駆除などの薬用にする。
雷乾し
かみなりぼし [0] 【雷乾し・雷干(し)】
シロウリを螺旋状に長く連なるように切り,塩に漬けて日に干したもの。渦を巻いたさまが雷の太鼓に似るのでいう。乾瓜。
雷光
らいこう [0] 【雷光】
いなびかり。いなずま。
雷公
らいこう [3] 【雷公】
かみなり。かみなりさま。
雷同
らいどう [0] 【雷同】 (名)スル
〔雷がなると万物が応じて響く意〕
自分自身の考えがなく,すぐに他人の説に同調すること。「付和―」「百人―する者あれば忽ち数千の随従者あり/緑簑談(南翠)」
雷名
らいめい [0] 【雷名】
(1)世間にとどろきわたる名声。「―を天下にとどろかす」
(2)相手の名声を敬っていう語。
雷声
らいせい [0] 【雷声】
(1)かみなりの音。雷鳴。
(2)かみなりのような大声。
雷声
かみなりごえ 【雷声】
雷鳴のように,あたりに響きわたる大声。「御殿もゆるぐ―/浄瑠璃・日本振袖始」
雷州半島
らいしゅうはんとう ライシウハンタウ 【雷州半島】
中国,広東省南部の半島。南は瓊州(ケイシユウ)海峡を隔てて海南島に対する。レイチョウ半島。
雷干
かみなりぼし [0] 【雷乾し・雷干(し)】
シロウリを螺旋状に長く連なるように切り,塩に漬けて日に干したもの。渦を巻いたさまが雷の太鼓に似るのでいう。乾瓜。
雷干し
かみなりぼし [0] 【雷乾し・雷干(し)】
シロウリを螺旋状に長く連なるように切り,塩に漬けて日に干したもの。渦を巻いたさまが雷の太鼓に似るのでいう。乾瓜。
雷撃
らいげき [0] 【雷撃】 (名)スル
(1)雷がおちること。
(2)魚雷で敵の艦船を攻撃すること。「敵空母を―する」
雷撃機
らいげきき [3] 【雷撃機】
魚雷を発射する装備をもつ飛行機。
雷文
らいもん [0] 【雷文】
四角張った渦巻模様が連続している模様。中国で古代から盛んに用いられた。
雷文[図]
雷斧
らいふ [1] 【雷斧】
石器時代の遺物の石斧などを,雷神の持ち物が落雷などで空から落ちてきたと考えたもの。天狗のまさかり。雷斧石。雷のまさかり。
雷汞
らいこう [0] 【雷汞】
起爆薬の一。水銀を濃硝酸に溶かし,アルコールを加えて得る白色針状結晶。化学式 Hg(ONC)� 有毒。加熱・衝撃・摩擦によって激しく爆発する。工業用雷管として広く使用されてきたが,現在ではほとんど用いられない。雷酸水銀。
雷火
らいか [1] 【雷火】
(1)いなびかり。
(2)落雷による火事。
雷烏賊
かみなりいか [4] 【雷烏賊】
イカの一種。胴長約20センチメートル,胴幅10センチメートルほどの大形のコウイカ。成長した雄には暗灰褐色の多数の横じまと楕円形の斑紋がある。肉は厚く美味。房総以南の沿岸に分布。市場ではモンゴウイカと呼ばれる。コブシメ。
雷獣
らいじゅう [0] 【雷獣】
想像上の怪物。四足獣で,はげしい雷雨のときに雲に乗って空を飛び雷とともに地上に落ち,人畜を害するという。
雷発
らいはつ [0] 【雷発】 (名)スル
(1)かみなりが発生すること。
(2)物事が突然勢いよくおこること。
雷神
らいじん [0] 【雷神】
雷を神格化したもの。ふつう,輪のように連ねた小太鼓を背に負い手にばちを持つ鬼形として描かれる。風神と一対で千手観音の眷属(ケンゾク)にも加えられ,鳴神(ナルカミ)・雷電様(ライデンサマ)などの名称がある。[季]夏。《―を四方に放ちて比古荒るゝ/野村泊月》
雷竜
らいりゅう [0] 【雷竜】
⇒アパトサウルス
雷管
らいかん【雷管】
a percussion cap.
雷管
らいかん [0] 【雷管】
火薬類の起爆点火装置。雷汞(ライコウ)・窒化鉛などの起爆剤を金属容器につめたもの。
雷粔籹
かみなりおこし [6][5] 【雷粔籹】
長方形または梅の実大の球形に固めたおこし。江戸時代,浅草雷門前で売り出されたことからいう。
雷親父
かみなりおやじ [5] 【雷親父】
何かというと大声でどなりつけるおやじ。
雷酸水銀
らいさんすいぎん 【雷酸水銀】
⇒雷汞(ライコウ)
雷鈷
らいこ [1] 【雷鈷】
縄文晩期の独鈷石(トツコイシ)の俗称。鈷は仏具の一種で,古く雷神が使った道具と解されたところからの名。
雷門
かみなりもん 【雷門】
東京都台東区の地名。浅草寺(センソウジ)の風神・雷神の像をまつる風雷神門(雷門)の南側の街区。
雷除け
らいよけ [0] 【雷除け】
⇒かみなりよけ(雷除け)
雷除け
かみなりよけ [0] 【雷除け】
(1)雷の害を防ぐための器具。避雷針・避雷器など。
(2)落雷をよけるため神社や寺院から出す守り札。
雷雨
らいう [1] 【雷雨】
雷鳴をともなった激しい雨。[季]夏。《大―来ると渡舟のあわたゞし/豊原青波》
雷雨がある
らいう【雷雨がある(に会う)】
have (be caught in) a thunderstorm.→英和
雷雲
らいうん [0] 【雷雲】
かみなりをもたらす雲。積乱雲であることが多い。かみなりぐも。[季]夏。
雷雲
かみなりぐも [5] 【雷雲】
⇒らいうん(雷雲)
雷雲
らいうん【雷雲】
a thundercloud.→英和
雷電
らいでん [0] 【雷電】
(1)かみなりといなずま。
(2)旧日本海軍の局地戦闘機。大馬力エンジンを積んだ太い胴体が特徴的。第二次大戦末期に防空戦に活躍。
雷電
らいでん【雷電】
a thunderbolt.→英和
雷電為右衛門
らいでんためえもん 【雷電為右衛門】
(1767-1825) 江戸後期の力士。信濃の人。当時の最高位である大関をつとめ,無類の強豪ぶりをうたわれた。
雷霆
らいてい [0] 【雷霆】
〔「霆」ははげしい雷〕
かみなり。
雷魚
ライヒー [1] 【雷魚・�魚】
タイワンドジョウの別名。
雷魚
かみなりうお [4] 【雷魚】
ハタハタの異名。秋田地方で,漁期の冬に雷がよく鳴るのでこの名がある。
雷魚
らいぎょ [1] 【雷魚】
スズキ目の淡水魚,タイワンドジョウとカムルチーの俗称。
雷鳥
らいちょう【雷鳥】
《鳥》a ptarmigan.→英和
雷鳥
らいちょう ライテウ 【雷鳥】
⇒平塚(ヒラツカ)らいてう
雷鳥
らいちょう [0] 【雷鳥】
(1)キジ目キジ科の鳥。北半球の北部に分布。ニホンライチョウは日本固有亜種。
(2){(1)}の一亜種。全長約35センチメートル。よく太り,足は羽毛におおわれる。夏羽は地味な褐色で,冬羽は白色。本州中部山岳地帯のハイマツ群落に生息するが,赤石山脈以外の地域では絶滅が危惧される。特別天然記念物。北海道には別種のエゾライチョウが生息する。[季]夏。
雷鳥(2)[図]
雷鳴
らいめい【雷鳴】
⇒雷(かみなり).
雷鳴
らいめい [0] 【雷鳴】
かみなりの音。かみなり。[季]夏。《―を尽くせし後の動かぬ月/中村草田男》
雷鳴の壺
かんなりのつぼ 【雷鳴の壺】
「雷の壺」に同じ。「襲芳舎と申すは―の事なり/太平記 12」
雷鳴の壺
かみなりのつぼ 【雷鳴の壺】
襲芳舎(シユウホウシヤ)の別名。かんなりのつぼ。
雷鳴の陣
かみなりのじん 【雷鳴の陣】
平安時代,醍醐天皇の時から始められた朝廷における臨時の儀式。雷が三度鳴ると,近衛(コノエ)大将・中将・少将が清涼殿・紫宸殿の前庭に伺候(シコウ)し,弦(ツル)打ちなどをして天皇を守る。かんなりのじん。
雷鳴り
かんなり 【雷鳴り】
「かみなり」の転。
雷鳴りの陣
かんなりのじん 【雷鳴りの陣】
「雷鳴(カミナリ)の陣」に同じ。「ことばなめげなるもの…―の舎人(トネリ)/枕草子 258」
雷鼓
らいこ [1] 【雷鼓】
(1)雷神が背に負っているという太鼓。
(2)雷鳴のとどろく音。「―地を動し,電翁光天にひらめき/御伽草子・秋の夜長」
雹
ひょう【雹】
hail;→英和
a hailstone.→英和
〜がふる It hails.
雹
ひょう [1] 【雹】
多く雷雨に伴って降る直径約5〜50ミリメートルの氷の粒もしくは塊。農作物や家畜に被害を与えることがある。[季]夏。
〔「雹」の字音は,ハク・ハウ。「ひょう」は「氷」の音をあてたものとも,「氷雨(ヒヨウウ)」の転ともいう〕
雹害
ひょうがい [0] 【雹害】
雹による農作物などの被害。
電
いなずま [0] 【稲妻・電】
〔「いなづま」とも書く〕
(1)〔「稲の夫(ツマ)」の意。古代,稲は稲妻をうけて結実すると信じられたことから〕
雷雲の間,あるいは雷雲と地面との間に起こる放電現象によりひらめく火花。稲光。稲魂(イナタマ)。稲交接(イナツルビ)。[季]秋。《―やきのふは東けふは西/其角》
(2)動きの素早いたとえ。「―のように名案がひらめく」
電
いなづま 【稲妻・電】
⇒いなずま(稲妻)
電令
でんれい [0] 【電令】
電報による命令。
電位
でんい【電位】
(electric) potential.→英和
‖電位計 an electrometer.電位差 a potential difference.
電位
でんい [1] 【電位】
無限遠または電場外の点から電場中の一点に単位点電荷を運ぶのに必要な仕事。
電位差
でんいさ [3] 【電位差】
二点間の電位の差。電圧。
電位計
でんいけい [0] 【電位計】
静電力を利用して電気量または電位を測定する計器。
電信
でんしん [0] 【電信】
〔telegraph〕
(1)文字・記号などを電気的な符号にかえ,電流・電波を利用して伝送し,受信側でもとの文字・記号などに復元する通信。
(2){(1)}の方法で送った文字や符号。テレグラフ。
(3)電流を送電線で送ること。
電信
でんしん【電信】
telegraphic communication;[電報]⇒電報.‖電信為替(がわせ) a telegraphic transfer[remittance].電信機 a telegraphic instrument.電信技師 a telegraph engineer[operator].電信局 a telegraph office.電信柱 ⇒電柱(でんちゆう).電信不通 Telegraphic communication is cut off[interrupted].
電信柱
でんしんばしら [5] 【電信柱】
(1)電柱。
(2)やせて背の高い人をからかっていう語。のっぽ。
電信機
でんしんき [3] 【電信機】
電信に用いられる装置。大別して,有線電信機と無線電信機がある。
電信為替
でんしんかわせ [5] 【電信為替】
郵便為替の一。差出人から送金依頼を受けた郵便局が,電信で支払いをする郵便局(払渡郵便局)に通知し,払渡郵便局が支払うもの。
電信蘭
でんしんらん [4] 【電信蘭】
モンステラの別名。
電信送金為替
でんしんそうきんかわせ [9] 【電信送金為替】
送金為替の一。至急送金の委託を受けた銀行が,送金先にある自行の本支店または取引先銀行に電信で支払いを委託するもの。
電停
でんてい [0] 【電停】
路面電車の停留所。
電光
でんこう [0] 【電光】
(1)雷放電による線状閃光(センコウ)。いなびかり。いなずま。
(2)電気を利用した光。
電光
でんこう【電光】
(a flash of) lightning.→英和
〜形の zigzag.→英和
‖電光石火 … as quick as a flash.電光ニュース an electric newsboard;a moving neon news.
電光ニュース
でんこうニュース [5] 【電光―】
多数の電球の点滅によって順次に文字を描き出してニュースなどを伝える装置。
電光掲示板
でんこうけいじばん [0] 【電光掲示板】
多数の電球の点滅により文字や図を表示する装置。
電光朝露
でんこうちょうろ [5] 【電光朝露】
稲妻の光や朝露。きわめてはかないもののたとえ。「―のあたなる身なれば/御文章」
電光石火
でんこうせっか [5] 【電光石火】
〔稲妻の光や石を打った時に出る火の意〕
非常に短い時間。また,動きが非常に速いことのたとえ。「―の早技」
電力
でんりょく [1][0] 【電力】
単位時間当たりの電気エネルギー。その値は電圧と電流との積で表される。単位はワット。記号 W 電力を時間について積算した量を電力量という。
〔「電気力」の約語〕
電力
でんりょく【電力】
<supply> electric power.‖電力会社 an electric power company.電力計 a wattmeter.電力料金(制限,消費(量),統制,不足) power rates (restriction,consumption,control,shortage).
電力管理法
でんりょくかんりほう 【電力管理法】
戦時体制強化に伴う電力不足を克服するため,1938年(昭和13)に制定された,電力事業の国家管理を定めた法律。
電力計
でんりょくけい [0] 【電力計】
電力を測る計器。磁界内で可動コイルを回転させて瞬時値を指示させるものと,渦(ウズ)電流を利用し,電力を積算指示する積算電力計(電力量計)とがある。
電力量
でんりょくりょう [4] 【電力量】
電流のする仕事の量。電力と時間の積で求められる。実用単位はキロワット時(kWh)。
電動
でんどう [0] 【電動】
電気を動力とすること。「―工具」
電動機
でんどうき [3] 【電動機】
モーター。
電動機
でんどう【電動機】
an electric motor.電動タイプ an electric typewriter.電動発動機 a motor dynamo.
電動発電機
でんどうはつでんき [7] 【電動発電機】
電動機と発電機を連結して一体とした機器。交流を直流に変換するものと,直流を交流に変換するものがある。
電動車
でんどうしゃ [3] 【電動車】
モーターを有し自走する電車。
電化
でんか【電化】
electrification.〜する electrify <a railroad> .→英和
電化
でんか [0] 【電化】 (名)スル
列車や器具などの動力源・熱源を電力にすること。「ローカル線を―する」「―製品」
電卓
でんたく【電卓】
an electronic calculator.
電卓
でんたく [0] 【電卓】
〔「電子式卓上計算機」の略〕
加減乗除など比較的簡単な計算を行うための小型計算機。1964年(昭和39),日本で開発された。
電命
でんめい [0] 【電命】
電報を使ってする命令。電令。
電器
でんき [1] 【電器】
「電気器具」の略。「―店」
電圧
でんあつ [0] 【電圧】
二点間の電位の差。単位はボルト。記号 V 電位差。
電圧が高い
でんあつ【電圧が高(低)い】
The voltage is high (low).電圧計 a voltmeter.→英和
電圧計
でんあつけい [0] 【電圧計】
電圧を測る計器。電気回路に並列に接続する。ボルト-メーター。
電報
でんぽう【電報】
a telegram;→英和
a wire;→英和
a cable (海底電報).→英和
〜で by telegraph[telegram,wire,cable].→英和
〜を打つ send a telegram;→英和
telegraph;wire;cable.‖電報受付 <掲示> Telegrams (Accepted).電報為替 ⇒電信(為替).電報(取扱)局 a telegraph office[station].電報発信紙 a telegram form;a telegraph blank.電報料 a telegram fee[charge].
電報
でんぽう [0] 【電報】
電信施設を使用して送受する通信。また,その通信文。「―を打つ」「慶弔―」
〔電報事業は明治以降国営であったが,戦後,国内電報は日本電信電話公社が,国際電報は国際電信電話株式会社が運営。公社は1985年(昭和60)民営化〕
電場
でんば [0] 【電場】
電荷相互間に働く力の場。電場の強さはその点に置いた単位電荷に働く力のベクトルで表され,SI 単位は V/m 電界。
電媒定数
でんばいていすう [5] 【電媒定数】
⇒誘電率(ユウデンリツ)
電媒質
でんばいしつ [3] 【電媒質】
⇒誘電体(ユウデンタイ)
電子
でんし [1] 【電子】
素粒子の一。記号 e ,負の電気素量をもち,スピン1/2,質量 9.1×10�³¹ キログラムで安定。レプトンに属する。原子核のまわりに分布して原子を構成。物質内の電子の状態が物質の性質を決める重要な要素であり,またすべての電磁現象の根源である。エレクトロン。
電子
でんし【電子】
an electron.→英和
‖電子オルガン an electronic organ.電子音楽 electronic music.電子(工)学 electronics.電子計算機(頭脳) an electronic computer (brain).電子顕微鏡 an electron microscope.電子レンジ a microwave oven;an electronic cooking range.
電子オルガン
でんしオルガン [4] 【電子―】
電子楽器の一。パイプ-オルガンの音を電子的に合成し,スピーカーから出力する鍵盤楽器。
電子スピン共鳴
でんしスピンきょうめい [7] 【電子―共鳴】
〔electron spin resonance〕
磁場中に置かれた原子の不対電子が,特定の周波数の電磁波(マイクロ波)を吸収して,エネルギーの低いスピン状態からエネルギーの高いスピン状態に移り変わること。分子中の電子構造の解析などに用いられる。ESR 。
電子デバイス
でんしデバイス [5] 【電子―】
電子の働きを応用し,増幅など能動的な仕事をする素子の総称。トランジスタ・電子管など。また,IC のように抵抗器・コンデンサーなど受動素子を含んでいる素子についても,全体の働きからこのなかに含めることがある。
電子ビーム
でんしビーム [4] 【電子―】
電子の流れを細くしぼり,ほぼ直線状としたもの。実用上は陰極線としてつくり出すことが多い。電場または磁場の作用で進行方向を変え,結晶などによって回折をおこす。X 線管・電子顕微鏡などに利用される。電子線(セン)。
電子ファイル
でんしファイル [4] 【電子―】
文書や画像などを電子データとして記録・保管したもの。マイクロ-フィルムなどにくらべ,飛躍的にスペースが節約できる。
電子ボルト
でんしボルト [4] 【電子―】
イオン・素粒子などのエネルギーを表す単位。記号 eV 電気素量をもつ粒子が真空中で1ボルトの電位差で加速されたとき得るエネルギー。一電子ボルトは 1.60×10�¹� ジュールに等しい。エレクトロン-ボルト。
電子メール
でんしメール [4] 【電子―】
〔electronic mail〕
コンピューター-ネットワーク上で,文字や画像情報などを伝達・保存するシステム。送られたのち受け手がネットワークにアクセスすればいつでも受け取ることが可能。イー-メール(E-mail)。
電子レンジ
でんしレンジ [4] 【電子―】
高周波による誘電加熱を利用した電気調理器。
電子レンズ
でんしレンズ [4] 【電子―】
電子線を電場・磁場によって集束・結像させる装置。電子顕微鏡に使われる。
電子交換機
でんしこうかんき [6] 【電子交換機】
自動電話交換機の一。通話の切り替えを電子回路によって制御するもの。コンピューター機能を有し,短縮ダイヤル・転送電話など,多様なサービスが可能。
電子伝達系
でんしでんたつけい [0][7] 【電子伝達系】
生体内で種々の脱水素反応によって生じた電子(水素)が,一連の酸化還元酵素によって連鎖的に受け渡される系。この過程において酸化的リン酸化が進行し,ATP ができる。呼吸鎖や,光合成の反応などに見られる。
電子光学
でんしこうがく [4] 【電子光学】
電子顕微鏡などの設計のために,電子線の集束・発散を幾何光学の光線に類比して考察する理論。
電子兵器
でんしへいき [4] 【電子兵器】
電子装置を構成要素とする兵器の総称。赤外線兵器・レーザー兵器などのほか,電子計算機を使った探査装置を持つ兵器をもいう。
電子写真
でんししゃしん [4] 【電子写真】
光電現象や静電気を利用して画像を得る写真方式の総称。代表的なものの一つは金属や紙などの上に光伝導性物質の薄層を設け,あらかじめ静電気を帯電させて感光化しておき,カメラなどで露光して,画像明部の電気を除き静電潜像をつくる。これに反対電荷をもつ着色微粒(トナー)を付着させ,紙に伝写して加熱・定着する。事務用複写機に応用される。
電子冷凍
でんしれいとう [4] 【電子冷凍】
異種の導体の接点に電流を流すと熱の放出または吸収が起こることを利用した冷凍法。ビスマスとテルルの n 形,p 形半導体を接触させ多段に配列して用いる。半導体素子のような小体積を冷却するような場合に用いる。
電子出版
でんししゅっぱん [4] 【電子出版】
従来の印刷による出版に対し,文字・音声・動画などの大量のデジタル-データを CD - ROM やフロッピー-ディスクに収めて出版すること。
電子分光法
でんしぶんこうほう [0][6] 【電子分光法】
物質から放出される電子のスペクトル(運動量や運動エネルギーの分布)を測定して,物質の状態を調べる方法。励起源として,光や X 線などの電磁波,電子,イオン,励起原子が用いられる。
電子図書館
でんしとしょかん [5] 【電子図書館】
〔electronic library〕
データ-ベース化した情報をネットワーク上のパソコンなどで利用できるようにしたシステム。EL 。
電子場
でんしば [3] 【電子場】
電子の集団が構成する場。
電子対
でんしつい [3] 【電子対】
(1)電子と陽電子の組。
→対生成
→対消滅
(2)超伝導を引き起こす基となる二つの電子の組。クーパー対。
(3)共有結合を形成している一組の電子。
→共有結合
電子工学
でんしこうがく [4] 【電子工学】
〔electronics〕
電子の運動による現象やその応用を研究する学問。半導体・磁性体などを用いる科学技術の基礎研究を広くいう。エレクトロニクス。
電子戦
でんしせん [0] 【電子戦】
〔electronic warfare〕
敵側の電子機器の使用を記録・分析し,妨害・混乱させる軍事的手段。EW 。
電子手帳
でんしてちょう [4] 【電子手帳】
住所録やスケジュール管理など,手帳の機能を内蔵のソフトウエアで実現するポケット-サイズのコンピューター。
電子掲示板
でんしけいじばん [0] 【電子掲示板】
⇒ビー-ビー-エス( BBS )
電子文具
でんしぶんぐ [4] 【電子文具】
電子手帳・電子辞書など情報処理技術を組み込んだ小型の情報機器。
電子時計
でんしどけい [4] 【電子時計】
⇒水晶時計(スイシヨウドケイ)
電子楽器
でんしがっき [4] 【電子楽器】
電子発振による振動を音源とする楽器。シンセサイザーなど。
電子殻
でんしかく [3] 【電子殻】
原子構造を示すモデルで,原子核のまわりのほぼ等しいエネルギーをもつ電子軌道の集まり。原子核に近くてエネルギーの低い方から,順に K 殻,L 殻,M 殻,N 殻……といい,それぞれが複数の電子軌道によって層状の構造をつくっている。
電子波
でんしは [3] 【電子波】
電子が粒子としての性質よりも回折や干渉などの波の性質を表しているときにいう語。
電子管
でんしかん [0] 【電子管】
真空管・放電管など,電子の流れをつくって利用する装置の総称。
電子素子
でんしそし [4] 【電子素子】
固体内電子の伝導を利用した電子部品。トランジスタ・ダイオード・太陽電池・ジョセフソン素子など。電子デバイス。
電子線
でんしせん [0] 【電子線】
⇒電子(デンシ)ビーム
電子線回折
でんしせんかいせつ [6] 【電子線回折】
電子線が波動性をもち,光のように回折すること。薄膜・表面層・微結晶・気体分子の構造を調べるのに利用。電子回折。
電子編集
でんしへんしゅう [4] 【電子編集】
ビデオ-テープの編集において,テープを切らずに再生デッキから必要な量だけ録画デッキにコピーしていく編集システムのこと。順番に記録していくアッセンブル編集と既に記録されているところに別のものを入れ換えて記録していくインサート編集の二つの方法がある。
電子親和力
でんししんわりょく [6] 【電子親和力】
中性原子と電子とが結合する際に放出するエネルギー。原子が陰イオンとして安定になる尺度を表す。
電子計算機
でんしけいさんき [6] 【電子計算機】
⇒コンピューター
電子計算機使用詐欺罪
でんしけいさんきしようさぎざい [6][5] 【電子計算機使用詐欺罪】
コンピューターに偽(ニセ)の情報を入力する等の電磁記録情報の改変によって財産上の利益を得る犯罪。
電子論
でんしろん [3] 【電子論】
電子に関する理論。物質が電子と正の荷電粒子からなるものとして物質の諸性質を説明するものと,電子自身の性質を論ずるものとがある。
電子軌道
でんしきどう [4] 【電子軌道】
(1)ボーアの原子模型において,電子が安定に運行していると考えられた道筋。
(2)原子・分子・結晶の中で一つだけの電子に注目し,他の粒子の影響を適当な平均によって近似したときの,その電子の状態を表す波動関数。
電子郵便
でんしゆうびん [4] 【電子郵便】
差出人からの文書を相手先に直接配達する代わりに,相手先区域の郵便局にファクシミリなどで送ったものを配達する郵便サービス。レタックス。
電子配置
でんしはいち [4] 【電子配置】
原子や分子における電子状態を記述するために,各軌道関数への電子の分布を表したもの。原子の性質は電子殻の電子配置によって支配される。
電子銃
でんしじゅう [3] 【電子銃】
電子ビームをつくる装置。電子を放出する陰極,電子を加速する陽極や制御格子・電子レンズなどからできている。ブラウン管などに用いられる。
電子雪崩
でんしなだれ [4] 【電子雪崩】
電場で加速された電子が物質中の分子・原子をイオン化しながら増殖していく現象。固体中では電子・正孔対が増殖する。
電子雲
でんしうん [3] 【電子雲】
原子・分子中の電子の空間的分布状態を雲にたとえたもの。電子の波動関数の二乗に比例した密度分布となる。荷電雲。
電子音
でんしおん [3] 【電子音】
トランジスタなどの電子回路で作り出された人工的な音。
電子音楽
でんしおんがく [4] 【電子音楽】
シンセサイザーなど電子的音響装置を使って作曲・演奏される音楽。機械的に音を発生させる在来の楽器では得られない音や音組織をもつ。第二次大戦後に発展。
電子顕微鏡
でんしけんびきょう [0] 【電子顕微鏡】
電子流を電場または磁場による電子レンズで集束させて,その通路におかれた試料の像を拡大させる装置。光学顕微鏡よりはるかにすぐれた分解能をもつ。1930年代前半に,ルスカらによって開発。
電子黒板
でんしこくばん [4] 【電子黒板】
書いた内容をそのまま縮小して紙にコピーできるホワイト-ボード。
電弧
でんこ [1] 【電弧】
⇒アーク
電影
でんえい [0] 【電影】
(1)いなずま。電光。
(2)中国で,映画のこと。「―館」
電戟
でんげき [0] 【電戟】
いなずまのように光る矛(ホコ)。
電探
でんたん [0] 【電探】
(1)「電波探知機」の略。
(2)「電気探査」の略。
電撃
でんげき [0] 【電撃】
(1)電流が,体を通ったときに感じる衝撃。「―療法」
(2)(いなずまのように)素早く敵を攻撃すること。また,その攻撃。「―作戦」
電撃
でんげき【電撃】
an electric shock; <make> a lightning attack (急襲).電撃療法 electroconvulsive[electroshock]therapy.
電撃死
でんげきし [4] 【電撃死】
電撃を受けたことによるショック死。
電撃的
でんげきてき [0] 【電撃的】 (形動)
はっと驚くほど突然であるさま。「―な婚約発表」
電文
でんぶん [0] 【電文】
電報の文章。
電文
でんぶん【電文】
a telegram.→英和
電束
でんそく [0] 【電束】
電束密度をある面にわたって加えあわせた量をその面を通る電束という。
電束密度
でんそくみつど [5] 【電束密度】
電場ベクトルと真空誘電率の積と電気分極の和で表されるベクトル量。閉曲面内中の真電荷の総量は,その閉曲面を通る電束に等しい。電気変位。
電柱
でんちゅう【電柱】
a telegraph pole.
電柱
でんちゅう [0] 【電柱】
電線を空中にかけわたすための柱。電信柱(バシラ)。
電極
でんきょく [0] 【電極】
電場をつくるため,または電流を流すために,二つ対(ツイ)にして設ける導体または半導体。普通,電位の高い側を陽極,低い側を陰極とよぶが,電子管や電気分解では電流が外部電源から流入する方を陽極,外部に流出する方を陰極といい,電池では,電流が外部回路に向かって流出する方を正極,外部から流入する方を負極と呼んで区別することが多い。
電極
でんきょく【電極】
an electrode.→英和
電極電位
でんきょくでんい [5] 【電極電位】
電極と電解質溶液とが接しているとき,電極が溶液に対してもつ電位。その値は,水素電極・甘汞(カンコウ)電極などと組み合わせてつくった電池の起電力を測定して得る相対的な値を用いる。単極電位。
電槽
でんそう [0] 【電槽】
(1)電池の電極および電解液を入れておく容器。
(2)電解槽。
電機
でんき [1] 【電機】
電力で動かす機械。電気機械。
電機子
でんきし [3] 【電機子】
発電機で,界磁のつくる磁束中を回転する部分。電動機では電流を流して回転を得,発電機では回転によって電流を得る。また,電動機で,外から電力の供給をうけて,回転する部分の称。発電子。アーマチュア。
電歪
でんわい [0] 【電歪】
⇒電気歪(デンキヒズ)み
電気
でんき [1] 【電気】
〔electricity〕
(1)電気力・電気伝導など,種々の電気現象のもととなるもの。多く,電荷・電流または電気エネルギーをさしていう。
(2)電灯。「―がつく」
(3)電力。「―代」
→エレキテル
電気
でんき【電気】
electricity;→英和
[電灯]⇒電灯.〜の electric(al).→英和
〜(仕掛)で (worked) by electricity.〜が来る receive a <slight> electric shock.〜が通じる(止める) turn on (cut off) an electric current.〜を起こす generate electricity.〜を通じている be charged with electricity.‖電気アイロン an electric iron.電気あんま electromassage.電気回路 a circuit.電気かみそり an electric shaver.電気機関車 an electric locomotive.電気器具 electric appliances.電気器具店 <米> an electric appliance store; <英> an electrician's (shop).電気技師 an electrical engineer;an electrician.電気工学 electrical engineering.電気工業 the electric industry.電気コンロ an electric hot plate.電気死刑(に処する) electrocution (electrocute).電気スタンド a desk lamp.電気ストーブ an electric heater.電気掃除機 a vacuum cleaner.電気時計 an electric clock.電気分解(物) electrolysis (an electrolyte).電気メス a radio-knife.電気めっき(する) electroplating (electroplate);galvanization (galvanize).電気毛布 an electric[a heating]blanket.電気溶接 electric welding.電気力学 electrodynamics.電気料金 electric charges.電気療法 an electric cure.
電気アイロン
でんきアイロン [4] 【電気―】
電気ヒーターで加熱するアイロン。
電気エネルギー
でんきエネルギー [5] 【電気―】
電荷・電流・電磁波などがもつエネルギーの総称。
電気ギター
でんきギター [4] 【電気―】
⇒エレキ-ギター
電気ショック療法
でんきショックりょうほう [7] 【電気―療法】
鬱(ウツ)病・分裂病などの精神病に対する治療法の一。両側の前額部に電極を置き通電して癲癇(テンカン)様の痙攣(ケイレン)発作を繰り返し起こさせ,前頭葉の機能を弱め興奮を除く方法。最近では,薬物療法の発達により用いられなくなってきている。
電気スタンド
でんきスタンド [5] 【電気―】
机上や床に置いて用いる,比較的狭い範囲を照らす電灯台。
電気ストーブ
でんきストーブ [5] 【電気―】
電気ヒーターを熱源とするストーブ。
電気ドリル
でんきドリル [4] 【電気―】
電動機で錐(キリ)を回転させるドリル。
電気ヒーター
でんきヒーター [4] 【電気―】
電熱を利用した加熱器。
電気ブラン
でんきブラン [4] 【電気―】
ブランデーに似せた雑酒の商標名。明治初年に始まり,大正期東京浅草の神谷バーの名物となった。
〔「電気」は文明の最先端を表す語として冠したものという〕
電気ブレーキ
でんきブレーキ [5] 【電気―】
ブレーキ方式の一。電動機を切りかえて発電機として働かせ,制動トルクを発生させるもの。電気制動。
電気メス
でんきメス [4] 【電気―】
高周波電流を用いて組織を切開したり,その部分を凝固・止血する手術器械。少ない出血で手術ができる。
電気事業
でんきじぎょう [4] 【電気事業】
電気を生産・輸送・販売する産業。一般の需要に応じて電気を供給する一般電気事業と,一般電気事業者に供給する卸電気事業とがある。
電気事業法
でんきじぎょうほう 【電気事業法】
発電・送電・買電の事業について定めた法律。1964年(昭和39)に制定,一〇の電力会社に地域独占を認めている。
電気二重層
でんきにじゅうそう [5] 【電気二重層】
二つの相が接している面で電荷の分離が起こり,異種の電荷が向き合って連続的に分布している層。異種物質の境界面に現れる。
電気伝導
でんきでんどう [4] 【電気伝導】
導体中を,電流が流れる現象。電位の高い方から低い方へ電荷が移動する。
電気伝導率
でんきでんどうりつ [6] 【電気伝導率】
電流の流れやすさを表す物質定数。温度により変化する。電気伝導度。電導率。導電率。
→抵抗率
電気冶金
でんきやきん [4] 【電気冶金】
⇒電気精錬(デンキセイレン)
電気冷蔵庫
でんきれいぞうこ [6] 【電気冷蔵庫】
冷媒ガスの圧縮に,電動機によるコンプレッサーを用いる冷凍装置。フロンなどの冷媒ガスの気化熱によって庫内を冷却する。
電気分析
でんきぶんせき [4] 【電気分析】
試料を電気回路中に入れ,電気量・電流・電圧などを測定して行う化学分析。電気滴定・電気泳動など。
電気分極
でんきぶんきょく [4] 【電気分極】
⇒分極(ブンキヨク)
電気分解
でんきぶんかい [4] 【電気分解】 (名)スル
電解質の溶液または溶融体に直流電流を通じ,陽イオン・陰イオンをそれぞれ陰極・陽極上で放電させ,電極上またはその近傍に反応生成物を得ること。水や食塩水の電解,電気めっき・電解研磨・電気化学分析などに広く応用される。電解。
電気制動
でんきせいどう [4] 【電気制動】
⇒電気(デンキ)ブレーキ
電気剃刀
でんきかみそり [4] 【電気剃刀】
小型モーターにより,内刃を回転させたり,震わせたりして外刃との間でひげを挟み切る道具。シェーバー。
電気力
でんきりょく [3] 【電気力】
電界が,電界内にある電荷に作用する力。
電気力学
でんきりきがく [5][4] 【電気力学】
電磁気学の中で,時間的に変化する電磁場や荷電粒子の運動を扱う部門。
→静電気学
電気力線
でんきりきせん [4] 【電気力線】
電界の様子を表すために描く曲線。各点の接線が電界の向きと一致するような曲線。その密度によって電界の強さを表す。
電気化学
でんきかがく [4] 【電気化学】
電気的現象を伴う化学反応あるいは化学的現象を研究する化学の一分野。電気分解・電池・金属の腐食・界面電気現象・放電・導電現象などを対象とする。
電気化学分析
でんきかがくぶんせき [7] 【電気化学分析】
試料物質を用いてつくった電池の起電力や,試料物質を電気分解したときの電流の測定など,電極反応にあずかる化学現象を利用した化学分析。ポーラログラフィー・イオン電極法・電気滴定・電導度測定など。
電気化学当量
でんきかがくとうりょう [7] 【電気化学当量】
電気化学反応で,1クーロンの電気量の移動に伴って反応する原子または原子団の質量。化学当量をファラデー定数で割ったものに等しい。
電気双極子
でんきそうきょくし [6] 【電気双極子】
微小な距離だけ離れた,大きさの等しい正負一対の電荷。
→双極子モーメント
電気器具
でんききぐ [4] 【電気器具】
電灯・アイロン・テレビ・洗濯機など,電気を熱源・動力源として利用する器具の総称。
電気回路
でんきかいろ [4] 【電気回路】
電源と負荷を通じて導体を環状にした電流の通路。電子回路。回路。
電気変位
でんきへんい [4] 【電気変位】
⇒電束密度(デンソクミツド)
電気学
でんきがく [3] 【電気学】
⇒電磁気学(デンジキガク)
電気容量
でんきようりょう [4] 【電気容量】
⇒静電容量(セイデンヨウリヨウ)
電気工事士
でんきこうじし [6] 【電気工事士】
電気工事士法に基づき,電気を利用する器具や設備の工事・保守・修理を行う者。
電気工事施工管理技士
でんきこうじせこうかんりぎし [4][7] 【電気工事施工管理技士】
建築業法に基づき,建設工事に伴う電気設備工事の施工計画作成や工程管理などを行う者。
電気工学
でんきこうがく [4] 【電気工学】
電気・磁気現象の応用について研究する工学の総称。通信・電力・制御・情報処理など多岐にわたる。
電気感受率
でんきかんじゅりつ [6] 【電気感受率】
誘電体を電場中に置いたときの電気分極と電場の比を表す量。
電気抵抗
でんきていこう [4] 【電気抵抗】
電流の通りにくさを表す量。単位はオーム。記号 Ω 抵抗。
→電気抵抗[表]
電気振動
でんきしんどう [4] 【電気振動】
電気的な振動現象。電流が回路内を高速で往復運動する振動電流と電磁波を含める。
電気掃除機
でんきそうじき [6] 【電気掃除機】
モーターでファンを回転させ,ごみやちりを吸いこむ機械。
電気探査
でんきたんさ [4] 【電気探査】
物理探査法の一。地中を流れる電流の方向や強さなどを測定し,鉱床を探知したり,地質構造を解析する方法。電探。
電気時計
でんきどけい [4] 【電気時計】
電気で動かす時計の総称。商用電源の電源周波数や,水晶発振器の発振周波数を基準として駆動するもの,標準電波を受信してこれと較正しつつ精度を保つものなど種々の方式がある。
電気椅子
でんきいす [3] 【電気椅子】
高圧電流による死刑執行用の椅子。アメリカ合衆国の一部で用いられている。
電気機関車
でんききかんしゃ [5] 【電気機関車】
電動機を原動機とする機関車。直流式・単相交流式・三相交流式・蓄電池式などがある。
電気歪み
でんきひずみ [4] 【電気歪み】
電場中の誘電体に生ずる変形。電歪(デンワイ)。
→圧電効果
電気毛布
でんきもうふ [4] 【電気毛布】
電熱線を利用した防寒用の毛布。
電気水母
でんきくらげ [4] 【電気水母】
カツオノエボシの俗称。
電気治療
でんきちりょう [4] 【電気治療】
物理療法の一。電流を直接人体に通じ生体反応を起こして治療効果をあげる療法の総称。電気の周波数により低周波療法・高周波療法(ディアテルミー)に大別する。疼痛・痙攣(ケイレン)の鎮静,筋肉や知覚麻痺の回復などを目的とする。電気療法。
電気泳動
でんきえいどう [4] 【電気泳動】
荷電した微粒子・コロイド粒子などが溶液中にかけられた電場によって移動する現象。コロイド粒子やタンパク質などの生体高分子の電荷・大きさ・形状などを知るのに有効。
電気洗濯機
でんきせんたくき [7][6] 【電気洗濯機】
モーターを使って水流を起こし,洗濯をする機械。
電気溶接
でんきようせつ [4] 【電気溶接】
電気の作用によって生じる熱を応用した溶接法。アーク溶接と抵抗溶接とに大別される。
電気滴定
でんきてきてい [4] 【電気滴定】
化学反応の終点を電気的測定で知る容量分析法。
電気漂白
でんきひょうはく [4] 【電気漂白】
漂白法の一。食塩・塩化マグネシウムなどの溶液に電気を通じて解離させて得た液によって木綿・麻などを漂白すること。電気晒(サラシ)。
電気炉
でんきろ [3] 【電気炉】
抵抗熱・アーク熱,高周波などによる誘導熱を利用して高温を得る炉。安定した高温が長時間得られ,温度調節が容易。金属の溶解などに用いる。電炉。
電気炊飯器
でんきすいはんき [6] 【電気炊飯器】
電気ヒーターによって飯を炊く道具。電気釜(ガマ)。
電気炬燵
でんきごたつ [4] 【電気炬燵】
電気ヒーターを用いた炬燵。
電気点火
でんきてんか [4] 【電気点火】
シリンダーの圧縮室内に点火プラグを装置し,電気火花を飛ばして点火し,ガスを爆発させる方式。ガソリン機関・ガス機関などに採用されている。
電気焜炉
でんきこんろ [4] 【電気焜炉】
電気ヒーターを用いたこんろ。
電気焼灼
でんきしょうしゃく [4] 【電気焼灼】
高周波電流による熱を利用して,患部の組織の切開・止血・凝固を行う方法。
電気版
でんきばん [0] 【電気版】
⇒電鋳版(デンチユウバン)
電気生理学
でんきせいりがく [6] 【電気生理学】
生体に発生する電気現象や生体に対する電気作用について研究する医学の一分野。脳波・心電図・筋電図などは広く臨床診断上に応用されている。
電気療法
でんきりょうほう [4] 【電気療法】
「電気治療」に同じ。
電気盆
でんきぼん [3] 【電気盆】
静電気の実験に用いる器具。絶縁体の円盤と,絶縁物の柄のついた金属円盤とからなる。絶縁体を負に帯電させたのち,金属盤を重ねると,その上面には負電気,下面には正電気が誘導され,上面に指を触れて負電気を逃がせば金属盤は正電気のみを帯電した状態になる。
電気石
でんきせき [3] 【電気石】
ホウ素のケイ酸塩からなる鉱物。化学組成がきわめて複雑で,アルミニウム・フッ素のほか,ナトリウム・鉄・マグネシウム・リチウムなども含む。三方晶系で,通常は柱状結晶。柱面に縦条線が見られる。ガラス光沢があり,色は黒・黒褐・緑・紅など多様。圧電性・焦電性がある。ペグマタイトや接触変成岩中に産し,美しいものは宝石となる。トルマリン。
電気精錬
でんきせいれん [4] 【電気精錬】
電気を応用して行う金属精錬。電気分解を応用した電解精錬と電流を熱源として用いる電熱精錬とがある。電気冶金。
電気素量
でんきそりょう [4] 【電気素量】
観測される電気量の最小単位。陽子あるいは電子のもつ電気量の絶対値。その値は 1.60218×10�¹� クーロン。すべての帯電体のもつ電気量はこの量の整数倍である。記号 � 素電荷。
電気自動車
でんきじどうしゃ [5] 【電気自動車】
直流電動機を原動機とし,蓄電池を電源とした自動車。排気ガスや騒音を出さないなどの長所がある。
電気蓄音機
でんきちくおんき [6] 【電気蓄音機】
真空管・トランジスタなどによる増幅器を備えた蓄音機。電蓄。
電気解離
でんきかいり [4] 【電気解離】
⇒電離(デンリ)
電気透析
でんきとうせき [4] 【電気透析】
半透膜で仕切られた室に高分子溶液を入れ,両側に純水を置いて電圧をかけ,透析を行う方法。
電気通信
でんきつうしん [4] 【電気通信】
有線・無線その他の電磁的方式によって符号・音響または映像を送り,伝え,または受けること。
電気通信事業者
でんきつうしんじぎょうしゃ [9] 【電気通信事業者】
電話・電信・データ通信などの通信事業を行う事業体の総称。1985年(昭和60)施行の電気通信事業法では,回線提供を行う第一種事業者,回線提供を受けコンピューターなどを接続し付加価値サービスを提供する第二種事業者に分ける。
電気通信大学
でんきつうしんだいがく 【電気通信大学】
国立大学の一。1918年(大正7)創立の電信協会管理無線電信講習所を源とし,49年(昭和24)新制大学となる。本部は調布市。
電気量
でんきりょう [3] 【電気量】
⇒電荷(デンカ)
電気釜
でんきがま [3] 【電気釜】
⇒電気炊飯器(デンキスイハンキ)
電気鉄道
でんきてつどう [4] 【電気鉄道】
電動機を用いて車両を運転する鉄道。
電気銅
でんきどう [3] 【電気銅】
電解精錬によって得られる銅。純度がきわめて高い。
電気鋳造
でんきちゅうぞう [4] 【電気鋳造】
鋳型(イガタ)に電気めっきの方法で金属を付着させる鋳造法。レコードの原盤や印刷用の凸・凹版の製作,彫塑品の複製などに用いる。電鋳。
電気鍍金
でんきめっき [4] 【電気鍍金】
めっき法の一。めっきしようとする金属のイオンを含む電解質溶液中で,めっきされる物体を陰極として電気分解を行い,その表面に金属を析出させる。緻密堅牢で美しいめっき面が得られる。
電気鍼
でんきしん [3] 【電気鍼】
鍼灸(シンキユウ)術の治療法の一。皮膚に刺した鍼(ハリ)に弱い電流を流して電気刺激を与える。鍼との相乗効果をねらったもの。
電気鏝
でんきごて [3] 【電気鏝】
電気ヒーターを用いた鏝。ハンダ鏝など。
電気陰性度
でんきいんせいど [6] 【電気陰性度】
原子が結合するときに相手の電子を引きつける度合。二原子間の電気陰性度の差が小さければ共有結合性が大きく,差が大きければイオン結合性が大きい。
→分極
電気集塵機
でんきしゅうじんき [6] 【電気集塵機】
円筒または平行平板の集塵極とその中心の針金の間に放電を起こして空気をイオン化し,両極間に含塵ガスを流して帯電した粒子を集塵極に集める装置。
電気魚
でんきうお [3] 【電気魚】
発電器官をもつ魚。数百ボルトの起電力をもつものもある。シビレエイ・デンキナマズ・デンキウナギなど。発電魚。
電気鯰
でんきなまず [4] 【電気鯰】
ナマズ目の淡水魚。全長約60センチメートル。体形はナマズに似る。体色は茶褐色。頭部を除いた体の両側の皮膚と筋肉の間に発電器官があり,最大電圧は400ボルト以上。孵化(フカ)した稚魚を口内に保護する習性がある。アフリカ熱帯部の河川や湖に分布。シビレナマズ。
電気鰻
でんきうなぎ【電気鰻】
an electric eel.
電気鰻
でんきうなぎ [4] 【電気鰻】
コイ目の淡水魚。全長約2.5メートル。体は円筒形でウナギに似る。全身が暗褐色。体の胴から尾部にかけて左右一対の発電器官をもち,発電力は最大850ボルトで魚類中最高。放電されて動けなくなった小魚を捕食する。南アメリカのアマゾン川などに分布。シビレウナギ。
電気鱏
でんきえい [3] 【電気鱏】
シビレエイの異名。
電池
でんち【電池】
an electric battery[cell].〜がきれている The battery is run down.‖乾(蓄)電池 a dry (storage) battery.
電池
でんち [1] 【電池】
化学反応・放射線・温度差・光などにより電極間に電位差を生じさせ,電気エネルギーを取り出す装置。一般に広く用いられているものは化学反応による化学電池で,充電の不可能な一次電池と,充電可能で繰り返し使用できる二次電池とがある。1800年ボルタが最初に作った。
〔訳語として中国語から借用した語〕
→電池[表]
電泡
でんほう [0] 【電泡】
稲妻と泡。はかなく,むなしいもののたとえ。「―の身」
電波
でんぱ [1] 【電波】
電磁波のうち,周波数3000ギガヘルツ以下,すなわち波長0.1ミリメートル以上のもの。
→電波[表]
電波
でんぱ【電波】
an electric wave.〜にのる be broadcast by radio.→英和
〜を通じて over the[through]radio.‖電波探知機 a radar.電波天文学 radio astronomy.電波望遠鏡 a radio-telescope.電波妨害 jamming.
電波兵器
でんぱへいき [4] 【電波兵器】
レーダーなど,通信以外の用途で電磁波を用いた兵器。
電波天体
でんぱてんたい [4] 【電波天体】
比較的強い電波を発する天体。
電波天文学
でんぱてんもんがく [6] 【電波天文学】
天体からの電波を受信して宇宙や天体の性質を研究する学問。1931年にアメリカのジャンスキーが銀河電波を観測したことに始まり,第二次大戦後急速な発展をとげた。
電波干渉計
でんぱかんしょうけい [0] 【電波干渉計】
二つまたはそれ以上の電波望遠鏡を距離を隔てて置き,それぞれで受けた電波の干渉によって,単一の電波望遠鏡では測定できない小さな電波源の大きさを求める装置。
電波探知機
でんぱたんちき [6] 【電波探知機】
⇒レーダー
電波望遠鏡
でんぱぼうえんきょう [0] 【電波望遠鏡】
天体からの電波を受信し,増幅して観測する装置。パラボラ-アンテナをはじめとし,対象とする電波に応じた種々の形のアンテナが用いられている。
電波法
でんぱほう 【電波法】
電波の公平で能率的な利用をはかるための法律。1950年(昭和25)制定。放送局などすべての無線局の免許・設備・従事者・運用・監督などについて規定する。
→放送法
電波航法
でんぱこうほう [4] 【電波航法】
電波を用いて船舶や航空機などの位置を求める航法。無線方位航法や,ロラン・デッカ・オメガなどの双曲線航法のほか,航行衛星やレーダーによる航法がある。無線航法。
電波銀河
でんぱぎんが [4] 【電波銀河】
比較的強い電波を発する銀河。
電波障害
でんぱしょうがい [4] 【電波障害】
種々の要因により発生した電波がアンテナから混入し,雑音として受信障害をひきおこすこと。太陽からの放射や雷放電など自然現象によるものと,エンジンの火花放電,送電線のコロナ放電などに起因する人工的なものとがある。
電波高度計
でんぱこうどけい [0] 【電波高度計】
航空機から電波を地表に発射し,その反射波が戻ってくるまでの時間から高度を測る装置。
電流
でんりゅう [0] 【電流】
電荷が連続的に移動する現象。その大きさは,単位時間当たりに通過する電気量で表す。単位はアンペア。記号 A
電流
でんりゅう【電流(を通じる)】
(send) an electric current <to> .→英和
〜を切る cut off the current.〜が来ている(いない) The current is on (off).‖電流計 an ammeter.
電流計
でんりゅうけい [0] 【電流計】
電流の大きさを測定する計器。電流の磁気作用や熱作用を応用したものがある。アンメーター。
電源
でんげん【電源】
a power supply[source];an outlet (コンセント).→英和
電源開発 development of power resources.
電源
でんげん [0][3] 【電源】
(1)回路に電流を流したり,電圧を加えたりするみなもと。「―を切る」
(2)電気エネルギーを供給するみなもと。
電源開発
でんげんかいはつ [5] 【電源開発】
発電のために必要なダムや貯水池を建設したり,発電施設を整えたりすること。
電火
でんか [1] 【電火】
いなびかり。電光。
電灯
でんとう【電灯】
an electric light[lamp].→英和
〜をつける(消す) turn[switch]on (off) the light.(家に)〜をひく have electric lights installed.
電灯
でんとう [0] 【電灯】
電気エネルギーによって光を出す灯火。電気。「―がともる」
電炉
でんろ [1] 【電炉】
⇒電気炉(デンキロ)
電照栽培
でんしょうさいばい デンセウ― [5] 【電照栽培】
電灯の照明によって花芽の分化や開花を調節する栽培法。植物の光周性を利用したもの。
電熱
でんねつ [0] 【電熱】
電気エネルギーによって得る熱。発熱の方式によって,抵抗発熱・アーク発熱・誘導発熱・誘電発熱などがある。
電熱器
でんねつき [4][3] 【電熱器】
ニクロム線などの電気抵抗の高い金属に電流を通して生じる熱を利用する加熱器。
電熱器
でんねつき【電熱器】
a hot plate;an electric heater (暖房用).
電球
でんきゅう【電球】
an electric bulb[lamp].〜が切れる burn out.
電球
でんきゅう [0] 【電球】
不活性ガスを封入したガラス球の中にタングステン線でつくったフィラメントを入れ,電流を通して発光させるもの。白熱電球。電気の球(タマ)。
電界
でんかい [0] 【電界】
⇒電場(デンバ)
電界効果トランジスタ
でんかいこうかトランジスタ [11] 【電界効果―】
⇒エフ-イー-ティー( FET )
電着
でんちゃく [0] 【電着】
電気分解によって析出した物質が電極の表面に付着すること。電気鍍金(メツキ)や電鋳(デンチユウ)がその例。
電着塗装
でんちゃくとそう [5] 【電着塗装】
水溶性ないし水分散性で電導性のある高分子塗料を金属表面に電着させ,きわめて均一な塗膜を形成する方法。自動車の車体・部品の下塗りなど,複雑な形状の金属製品の防蝕(ボウシヨク)塗装に利用される。
→電気泳動
電磁
でんじ [0][1] 【電磁】
電気と磁気。
電磁ブレーキ
でんじブレーキ [5] 【電磁―】
ブレーキの一。回転する金属円板に磁石を近づけると,円板上に渦(ウズ)電流が生じ,磁界に対する反作用で回転に制動がかかるのを利用したもの。
電磁ポテンシャル
でんじポテンシャル [5] 【電磁―】
電磁場を生成するベクトル-ポテンシャルとスカラー-ポテンシャルの組。
電磁光学
でんじこうがく [4] 【電磁光学】
光を電磁波として扱う光学の一分野。物理光学とほぼ同じ。
電磁力
でんじりょく [3] 【電磁力】
電場や磁場の中の電荷・磁極・電流に働く力。特に磁場と電流との間に働く力。電動機や計器などに利用される。電磁気力。
電磁単位
でんじたんい [4] 【電磁単位】
電磁気に関する単位系の一。磁気に関するクーロンの法則により定めた磁荷の単位と,CGS 単位による力学的基本単位とによって組み立てた単位系。略称・記号 emu
電磁場
でんじば [3] 【電磁場】
時間的に変化する電場と磁場は,互いを誘起しあって存在するので,両者を総称していう。
電磁感応
でんじかんのう [4] 【電磁感応】
⇒電磁誘導(ユウドウ)
電磁気
でんじき [3] 【電磁気】
電気と磁気。
電磁気
でんじき【電磁気】
electromagnetism.→英和
電磁気学
でんじきがく [4] 【電磁気学】
電気的・磁気的現象全般について研究する物理学の一部門。静電気学・静磁気学・電気力学などを含む。
電磁波
でんじは【電磁波】
electromagnetic waves.
電磁波
でんじは [3] 【電磁波】
真空または物質中を電磁場の振動が伝播する現象。1864年マクスウェルが理論的に予言し,1888年ヘルツが実験的に発見した。波長の長いものから電波・光・ X 線・γ線とよばれる。
電磁波ノイズ
でんじはノイズ [5] 【電磁波―】
さまざまな機械や装置からでる電磁波の雑音。電子機器などの誤動作の原因の一つとなる。
電磁流体力学
でんじりゅうたいりきがく [9][8] 【電磁流体力学】
〔magnetohydrodynamics〕
帯電した流体や電気伝導性をもつ流体が電磁場の作用のもとで行う運動を研究する物理学の一分野。水銀などの液状金属やプラズマなどが対象となる。磁気流体力学。MHD 。
電磁流体発電
でんじりゅうたいはつでん [8] 【電磁流体発電】
〔magnetohydrodynamic generation〕
磁場に垂直な方向に電気伝導性流体(主として高温プラズマ)を流し,電磁誘導により生じる起電力を利用する発電。磁気流体発電。MHD 発電。
電磁流量計
でんじりゅうりょうけい [0] 【電磁流量計】
電気伝導性流体が流れる方向に垂直に交流磁場を加え,電磁誘導による起電力により流量を測定する装置。溶融金属や血液の流量測定,また海流計として使われる。
電磁相互作用
でんじそうごさよう [7] 【電磁相互作用】
荷電粒子の間,または電磁場と荷電粒子の間に作用する電磁気力。素粒子の基本的相互作用の一。原子・分子・物質を構成し,それらの性質を決める根源的な力で,量子電磁力学によって扱われる。
→素粒子の相互作用
電磁石
でんじしゃく【電磁石】
an electromagnet.→英和
電磁石
でんじしゃく [3] 【電磁石】
一時磁石の一。透磁率の大きい鉄を芯(シン)にしてコイルを巻いたもの。電流を通じると磁化し,電流を切ると磁化が消える。
電磁誘導
でんじゆうどう [4] 【電磁誘導】
一つの閉回路をつらぬく磁束を変化させると,その変化を妨げるような方向の起電力が回路に起こる現象。1831年ファラデーによって発見された。電磁感応。
電磁遮蔽
でんじしゃへい [4] 【電磁遮蔽】
雑音の原因となる電磁場を遮断するために,電気回路の特定の部分,あるいは雑音源を金属でおおうこと。
電算
でんさん [0] 【電算】
「電子計算機」の略。
電算写植
でんさんしゃしょく [5] 【電算写植】
⇒コンピューター組版(クミハン)
電算機
でんさんき【電算機】
⇒コンピュータ.
電算機
でんさんき [3] 【電算機】
「電子計算機」の略。
電線
でんせん【電線】
an electric wire[cord];a telephone[telegraph]wire[line];a cable (海底の).→英和
電線
でんせん [0] 【電線】
電流を流すための金属線。主に銅・アルミニウムなどを使う。
電纜
でんらん [0] 【電纜】
絶縁体でおおった電線,およびその束。ケーブル。
電胎版
でんたいばん [0] 【電胎版】
⇒電鋳版(デンチユウバン)
電脳
でんのう [0] 【電脳】
中国語で,コンピューターのこと。
電荷
でんか [1][0] 【電荷】
周囲に電場をつくったり,また運動して磁場をつくったりする,すべての電気現象のもとになるもの。微視的には素粒子のもつ電荷は陽電子の電荷を +� として,0,+�,−� のいずれかである。荷電。電気量。
電荷結合素子
でんかけつごうそし [8] 【電荷結合素子】
⇒シー-シー-ディー( CCD )
電蓄
でんちく [0] 【電蓄】
「電気蓄音機」の略。
電装品
でんそうひん デンサウ― [0] 【電装品】
自動車の部品のうち,発電機・スターター・ウインカーなど,電気関係の部品の総称。
電覧
でんらん [0] 【電覧】
人が見ることを敬っていう語。高覧。御覧(ギヨラン)。「四方諸君の―に供せんのみ/新聞雑誌 27」
電解
でんかい【電解】
[電気分解]electrolysis.→英和
電解質[物]an electrolyte.→英和
電解溶液 an electrolytic solution.
電解
でんかい [0] 【電解】 (名)スル
「電気分解」の略。「食塩水を―する」
電解コンデンサー
でんかいコンデンサー [7] 【電解―】
電解酸化した金属を陽極,酸化被膜を誘電体,電解質を陰極とした大容量のコンデンサー。
電解槽
でんかいそう [3] 【電解槽】
電気分解を行う装置。容器・電極・電解液からなる。容器は鉄槽の内側にポリエチレンなどの合成樹脂膜を張ったものが多い。
電解液
でんかいえき [3] 【電解液】
電気分解槽・電気めっき槽・電池などに入れられる電解質溶液。狭義には,電気分解槽に入れられる電解質溶液をいう。
電解研磨
でんかいけんま [5] 【電解研磨】
金属・半導体の研磨技術の一。濃厚なリン酸水溶液などの電解液中に浸した金属・半導体を陽極として電流を流し,表面の凸部を溶解させて,平滑で光沢のある表面にする。
電解精錬法
でんかいせいれんほう [0] 【電解精錬法】
目的金属のイオンを含む電解質溶液中で粗金属を陽極として通電し,陰極上に高純度の金属を得る精錬法。銅が代表例で,その他金・銀・ニッケル・白金などの精錬にも用いる。広義には,アルミニウムなどの溶融電解も含める。
電解腐食
でんかいふしょく [5] 【電解腐食】
印刷で,電気分解を腐食に応用して写真凸版を作る方法。主として銅の版材に利用する。
電解質
でんかいしつ [3] 【電解質】
水などの溶媒に溶け,電離して陰陽のイオンを生ずる物質。その溶液は電導性を示す。電離度の大小により,多くの無機酸・無機塩基・塩などのような強電解質と,多くの有機酸・有機塩基などのような弱電解質とに分けられる。電気分解ができる。
電話
でんわ【電話】
a (tele)phone.→英和
〜がある(をひく) have a telephone (installed).→英和
〜が通じる a (telephone) call goes through.〜が遠い The voice is not distinct.〜口へ呼び出す call <a person> to the telephone.〜で <talk> by[over the]telephone.〜に出る answer the telephone.〜をかける call <a person> up <on the phone> ;(tele)phone;give <a person> a call[ring];→英和
<英> ring <a person> up.〜をかけちがえる dial a wrong number;misdial.〜を切る hang up;ring off.‖電話加入者 a telephone subscriber.電話交換手 a telephone operator.電話室 a telephone booth.電話線 a telephone wire.電話帳 a telephone book[ <英> directory].電話番号 a telephone number.電話料 telephone charges.共同電話 (a telephone on) a party line.市内(外)電話 a local (an out-of-town) call.留守番電話 an answerphone.
電話
でんわ [0] 【電話】 (名)スル
〔telephone〕
(1)電話機で通話すること。また,その通話。「―をかける」「―して問い合わせる」
〔1876年アメリカのベルが実用化に成功。日本では電話事業は明治以降国営であったが,第二次大戦後,国内通話は日本電信電話公社(のち民営化),国際通話は国際電信電話株式会社が運営。1985年(昭和60)電気通信事業法の制定により,独占的運営が終了し,競争原理が導入された〕
(2)「電話機」の略。「―をとる」
電話ボックス
でんわボックス [4] 【電話―】
街頭公衆電話を設置保護するために設けられた箱型の構造物。
電話交換手
でんわこうかんしゅ [6] 【電話交換手】
電話交換の業務にあたる人。
電話交換機
でんわこうかんき [6] 【電話交換機】
電話回線を,希望する相手方の電話回線に接続する装置。
電話口
でんわぐち [3][0] 【電話口】
電話機の送話・受話をするところ。「―に呼び出す」
電話局
でんわきょく [3] 【電話局】
電話の架設・交換などの業務を行う所。NTT に属し,現在は支店・営業所等と呼ぶ。
電話帳
でんわちょう [0] 【電話帳】
電話加入者の氏名・住所と電話番号を載せた冊子。電話番号簿。
電話機
でんわき [3] 【電話機】
音声を,電流・電波を媒介に伝送・再生して相互に通話する装置。送話器・受話器・電話線・交換機からなる。
電話番号
でんわばんごう [4] 【電話番号】
電話に付される番号。
電話線
でんわせん [0] 【電話線】
有線電話の電話機に電気的な信号を送る線。
電請
でんせい [0] 【電請】 (名)スル
電信による請訓。外交官などが電報によって訓令を要請すること。
電路
でんろ [1] 【電路】
電流の通ずる路。電気回路。
電車
でんしゃ【電車】
a (an electric) train;[市電] <米> a streetcar;→英和
<英> a tram[tramcar].→英和
〜で <go> by streetcar[tram,train].〜に乗り込む(を降りる) get on (get off) a streetcar.‖電車車庫 <米> a car barn; <英> a tram shed.電車賃 a carfare.電車停留場 a car[tram]stop.
電車
でんしゃ [0][1] 【電車】
電気動力によって,人や荷物を乗せて軌道上を自走する鉄道車両。また,主電動機のある電動車と,運転室のある制御車,客室のみの付随車とで編成される列車。電動車。
電車ごっこ
でんしゃごっこ [4] 【電車ごっこ】
子供の遊戯の一。ひもをつなげた輪の中に縦一列に並んだ数人が入り,運転手・車掌・客の役を受け持ちながら走るもの。
電車道
でんしゃみち [3] 【電車道】
(1)路面電車の通っている道路。また,電車の軌道。
(2)相撲で,立ち合いと同時に一気に相手を土俵外に押し出すこと。
電送
でんそう [0] 【電送】 (名)スル
電波や電流を利用して,写真・原稿などを離れた所に送ること。
電送する
でんそう【電送する】
[電信で]telegraph;→英和
wire;→英和
send[transmit] <a picture> by radio (無線で).電送写真 a telephoto(graph);→英和
a radiophoto(graph);facsimile.→英和
電鈴
でんれい [0] 【電鈴】
電磁石によって鳴るしくみのベル。
電鉄
でんてつ【電鉄】
an electric railroad[railway].
電鉄
でんてつ [0] 【電鉄】
「電気鉄道」の略。
電鋳
でんちゅう [0] 【電鋳】
「電気鋳造(チユウゾウ)」の略。
電鋳版
でんちゅうばん [0] 【電鋳版】
電気鋳造の方法で作った印刷用の複製版。原版の忠実な複製版が得られるので,紙幣・切手・有価証券などの印刷に用いる。エレクトロタイプ。電気版。電胎版。
電鍍
でんと [1][0] 【電鍍】
「電気鍍金(メツキ)」の略。
電鍵
でんけん [0] 【電鍵】
電信機で,信号を送るために回路を開閉する装置。キー。
電閃
でんせん [0] 【電閃】
(1)いなずまがひらめくこと。いなびかり。
(2)刀がいなずまのようにひらめくこと。
電離
でんり【電離】
electrolytic dissociation.電離層 the ionosphere.→英和
電離
でんり [0][1] 【電離】 (名)スル
〔「電気解離」の略〕
(1)原子・分子が正または負に帯電すること。
(2)電解質が溶液中で陰および陽イオンに解離すること。イオン化。
電離圏
でんりけん [3] 【電離圏】
地表から高さ約60キロメートル以上の大気圏上層部で,電子密度が比較的大きい領域。太陽からの紫外線などにより,大気が電離されて生じた電子やイオンが存在する。D 層(高度60〜90キロメートル)・ E 層(90〜130キロメートル)・ F 層(130〜1000キロメートル)に分かれる。これらの層で屈折・反射する電波によって無線通信が可能となる。
電離層
でんりそう [3] 【電離層】
電離圏をなす,電子・イオンの分布密度の異なる三つの層のこと。また,慣用的に電離圏をいう。
電離平衡
でんりへいこう [4] 【電離平衡】
電解質溶液中で電離してできたイオンと電離していない分子との間に成立する化学平衡。平衡反応にあずかるイオンや分子の濃度の間には質量作用の法則が成立し,その平衡定数を特に電離定数という。
電離度
でんりど [3] 【電離度】
電離前の物質の全量に対する,電離した物質の量の比。電解質の種類,同じ物質でも濃度・温度によって異なる。例えば,食塩などでは大きくて一に近く,酢酸などでは小さい。また一般に,薄い溶液ほど大きくなる。
電離箱
でんりばこ [3] 【電離箱】
放射線検出器の一。放射線が気体中を通過する時の電離作用で発生した電子とイオンとを再結合が起こらないように電場をかけて電極に集めて電気信号として取り出し,放射線の強度・線量・エネルギーを知る。
電離説
でんりせつ [3] 【電離説】
電解質は溶液内では,電場をかけなくても,一定の電離度で電離しているという説。1887年にスウェーデンの化学者アレニウスが唱えた。
電電公社
でんでんこうしゃ 【電電公社】
「日本電信電話公社」の略。
電霆
でんてい [0] 【電霆】
いなびかり。かみなり。
電食
でんしょく [0] 【電食】
地下埋設金属(水道管・各種ケーブルなど)が電気化学作用により,腐食する現象。
電飾
でんしょく [0] 【電飾】
イルミネーション。
電髪
でんぱつ [0] 【電髪】
パーマネント-ウエーブの旧称。
需供
じゅきょう [0] 【需供】
需要と供給。需給。
需品
じゅひん [0] 【需品】
必要な品物。必需品。
需求
じゅきゅう [0] 【需求】 (名)スル
もとめること。もとめ。「他国の人民に―せらるべからざるの人民なり/民約論(徳)」
需用
じゅよう [0] 【需用】
入り用。もとめ。需要。「電力―」
需給
じゅきゅう【需給(関係)】
(the relation between) supply and demand.
需給
じゅきゅう [0] 【需給】
需要と供給。「―のバランス」
需給相場
じゅきゅうそうば [4] 【需給相場】
市場の需給のバランスによって左右される相場。
需要
じゅよう [0] 【需要】
(1)必要としてもとめること。また,そのもの。「読者の―に応ずる」
(2)〔経〕
〔demand〕
消費・生産のために,市場から商品を買い取ること。また,その商品の量や総額。
⇔供給
需要
じゅよう【需要】
(a) demand.→英和
〜がある be in demand;be wanted.〜を満たす meet a demand.‖需要過多 (an) excessive demand.需要供給 supply and demand.
需要インフレーション
じゅようインフレーション [7] 【需要―】
総供給を上回る超過需要によって生ずる物価水準の上昇。インフレ-ギャップが存在するときに起こるインフレ。ディマンドプル-インフレーション。
→コスト-インフレーション
需要カルテル
じゅようカルテル [4] 【需要―】
機械・原料の購入や労働者の雇用などについてなされる企業間のカルテル。
需要供給の法則
じゅようきょうきゅうのほうそく 【需要供給の法則】
競争市場において,ある商品に対する需要が供給を上回れば価格が上がり,下回れば価格が下がって,両者が一致するところで価格が決定されるという法則。
需要曲線
じゅようきょくせん [4] 【需要曲線】
財の価格と需要量との関係を示す曲線。縦軸に価格,横軸に需要量をとったグラフにおいて,需要曲線は一般に右下がりの線で示される。
⇔供給曲線
需要関数
じゅようかんすう [4] 【需要関数】
消費者がどの価格のときにどれだけの数量の財を購入するかというスケジュールを表す関数。企業が生産要素を購入するときは要素需要関数と呼ぶ。またある財に対する各個人の需要を合計したものを市場需要関数ないし社会的需要関数と呼ぶ。
→需要曲線
霄壌
しょうじょう セウジヤウ [0] 【霄壌】
(1)天と地。天地。
(2)天と地ほどの大きな違いのあること。雲泥(ウンデイ)。
霄壌の差
しょうじょうのさ セウジヤウ― 【霄壌の差】
非常に大きな相違。雲泥(ウンデイ)の差。「発音相似て而も意味に―あり/其面影(四迷)」
霄漢
しょうかん セウ― [0] 【霄漢】
大空。高い空。
震
しん [1] 【震】
易の八卦(ハツケ)の一。算木で,☶の形で示す。雷を表し,東の方向に配する。
震い
ふるい フルヒ [0] 【震い】
〔動詞「震う」の連用形から〕
(1)ふるえること。ふるえ。「声は―を帯びてゐたと/渋江抽斎(鴎外)」
(2)瘧(オコリ)・高血圧などのために体が小刻みにふるえること。ふるえ。
震い付く
ふるいつ・く フルヒ― [4] 【震い付く】 (動カ五[四])
(1)興奮して,思わずだきつく。むしゃぶりつく。「―・きたくなるほどいい女だ」
(2)体が激しくふるえる。「今朝ヨリシタタカ―・イタト/天草本伊曾保」
震い付く
ふるいつく【震い付く】
⇒抱きつく.
震う
ふる・う フルフ [0] 【震う】
■一■ (動ワ五[ハ四])
〔「振るう」と同源〕
(1)恐ろしさや寒さで身体がこきざみにゆれ動く。ふるえる。「恐レテ―・ウ/ヘボン」「飛びたちぬべく(寒サニ)―・ふもあり/源氏(末摘花)」
(2)震動する。「コノ大地震イデキテ家ドモ―・イ倒サレ/日葡」
(3)神がかり・瘧(オコリ)の発作などで,体がゆれ動く。「山の神見て瘧―・うたらば/浮世草子・一代男 2」
■二■ (動ハ下二)
⇒ふるえる
震え
ふるえ フルヘ [0] 【震え】
ふるえること。また,高熱・恐怖などで体が小刻みにゆれ動くこと。「―が止まらない」
震える
ふる・える フルヘル [0] 【震える】 (動ア下一)[文]ハ下二 ふる・ふ
(1)物がこまかくゆれ動く。振動する。「爆音で窓ガラスがビリビリと―・える」
(2)恐怖・寒さ・緊張などのために体がこまかく動く。「雨に打たれて―・えていた」「手が―・えて字がうまく書けない」
震える
ふるえる【震える】
shake;→英和
tremble;→英和
shiver <with cold> ;→英和
shudder (おののく);→英和
chatter (歯が).→英和
震え上がる
ふるえあがる【震え上がる】
tremble;→英和
shiver <with cold> ;→英和
be scared (恐しさで).震え上がらせる terrify.→英和
震え上がる
ふるえあが・る フルヘ― [5] 【震え上(が)る】 (動ラ五[四])
恐ろしさ・寒さなどで,ひどくふるえる。「寒さに―・る」
震え上る
ふるえあが・る フルヘ― [5] 【震え上(が)る】 (動ラ五[四])
恐ろしさ・寒さなどで,ひどくふるえる。「寒さに―・る」
震え声
ふるえごえ フルヘゴヱ [4][0] 【震え声】
ふるえながら出す声。ふるえている声。
震え声
ふるえごえ【震え声(で)】
(in) a trembling voice.
震え筆
ふるえふで フルヘ― [3] 【震え筆】
文字などを書くときに,手のふるえること。また,その筆跡。
震え音
ふるえおん フルヘ― [3] 【震え音】
〔trill〕
肺からの呼気によって,舌や口蓋垂を数回ふるわせるような調音。日本語では,江戸っ子のべらんめえ調によるラ行頭子音がこの一種。顫動音(センドウオン)。
震る
ふ・る 【震る】 (動ラ四)
〔「振る」と同源〕
大地がゆれ動く。また,波・風が起こる。「地震(ナイ)二三十度―・らぬ日はなし/方丈記」
震わす
ふるわ・す フルハス [0][3] 【震わす】
■一■ (動サ五[四])
小きざみに激しくゆれ動くようにする。震わせる。「怒りに声を―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒ふるわせる
震わせる
ふるわせる【震わせる】
shake;→英和
tremble <with anger> (体を).→英和
震わせる
ふるわ・せる フルハセル [0] 【震わせる】 (動サ下一)[文]サ下二 ふるは・す
(1)体が震えるようにする。「怒りのあまり体を―・せている」
(2)物を震動させる。「窓ガラスを―・せて飛び立つジェット機」
震位
しんい [1] 【震位】
〔「震」は八卦の一で方位が東にあたる〕
東宮の位。皇太子の位。
震動
しんどう [0] 【震動】 (名)スル
揺れ動くこと。また,揺り動かすこと。「大地が―する」「彼の著述は欧州を―せしめ/基督信徒の慰(鑑三)」
震動
しんどう【震動】
a <severe> shock;→英和
a tremor.→英和
〜する shake;→英和
quake;→英和
tremble;→英和
vibrate.→英和
〜させる shake;vibrate.→英和
‖震動計 a vibroscope.震動時間 the duration of vibration[the shock (地震の)].震動回数 the number of vibrations.震動波 an earthquake wave.
震動雷電
しんどうらいでん [0] 【震動雷電】
地震・地鳴り・雷・稲妻(イナズマ)が同時に起こったような騒々しさ。
震域
しんいき [0] 【震域】
地震の際,一定の震度を感じる地域。
震天
しんてん [0] 【震天】
天地をふるわせるほど勢いの盛んなこと。
震天動地
しんてんどうち [5] 【震天動地】
〔天地を揺り動かす大きな音や力の意から〕
世の人々を驚かすこと。驚天動地。
震央
しんおう [0] 【震央】
震源の真上の地図上の位置。緯度・経度で示される。
震央
しんおう【震央】
the epicenter.→英和
震央距離
しんおうきょり [5] 【震央距離】
震央から地球表面に沿って測った最短距離。普通は二点間の長さをキロメートル単位で表すが,角距離を用いることもある。
→震源距離
震幅
しんぷく【震幅】
the amplitude (of an earthquake).→英和
震幅
しんぷく [0] 【震幅】
地震動のゆれはば。
震度
しんど [1] 【震度】
地震動の強弱の度合。
→震度[表]
震度
しんど【震度】
seismic intensity.〜5の地震 an earthquake of the 5th degree on the seismic scale.
震度階
しんどかい [3] 【震度階】
震度を表す階級。諸外国では改正メルカリ震度階が用いられるが,日本は気象庁の定めた八階級によって示される。人体に感じる程度・家屋の状態などにより震度〇の無感地震から,微震・軽震・弱震・中震・強震・烈震・激震に分類する。
震怒
しんど [1] 【震怒】 (名)スル
天神または天子がはげしく怒ること。「大権の幾分を軽からしむるに至るべしと,定めて―せしなるべし/鬼啾々(夢柳)」
震恐
しんきょう [0] 【震恐】 (名)スル
震え恐れること。「其の一言一令も尚ほ能く全土の列国を―せしむる/経国美談(竜渓)」
震悚
しんしょう [0] 【震悚】
「震慴(シンシヨウ)」に同じ。
震慄
しんりつ [0] 【震慄】 (名)スル
恐ろしくてふるえること。戦慄。「衆人は皆―して一歩退き/即興詩人(鴎外)」
震慴
しんしょう [0] 【震慴・震懾】 (名)スル
ふるえ恐れること。ふるえおののくこと。震悚(シンシヨウ)。震恐。「武人の心を―せしむるものありき/日本開化小史(卯吉)」
震懾
しんしょう [0] 【震慴・震懾】 (名)スル
ふるえ恐れること。ふるえおののくこと。震悚(シンシヨウ)。震恐。「武人の心を―せしむるものありき/日本開化小史(卯吉)」
震戦
しんせん [0] 【震戦】 (名)スル
ふるえおののくこと。「身は水楊の如く―するを覚えざるなり/不二の高根(麗水)」
震撼
しんかん [0] 【震撼】 (名)スル
ふるい動かすこと。「世界じゅうを―させた事件」
震撼させる
しんかん【震撼させる】
shake.→英和
世界を〜させる出来事 a world-shaking event.
震旦
しんたん [0][1] 【震旦】
〔「しんだん」とも。秦帝国の土地の意の梵語 cīna-sthāna から〕
中国のこと。「コウライ,テンヂク,―マデモ/天草本平家 4」
震死
しんし [1] 【震死】 (名)スル
雷に打たれて死ぬこと。
震源
しんげん [0] 【震源】
(1)地球内部で最初に地震波の発生した場所。地震の原因である岩石の破壊が始まった所で,緯度・経度と地表からの深さとで示される。
→震央
(2)騒動や事件を引き起こしたおおもと。「この騒ぎの―は一通の手紙である」
震源地
しんげん【震源地】
the seismic center.
震源地
しんげんち [3] 【震源地】
(1)震央付近の,地震動の著しい地域。
(2)うわさなどの出た場所。
震源域
しんげんいき [3] 【震源域】
地震の発生源である岩石の破壊領域。通常は断層面の周辺領域で,本震直後の余震域とほぼ一致する。
震源時
しんげんじ [3] 【震源時】
地震が震源で発生した時刻。
震源距離
しんげんきょり [5] 【震源距離】
震源から,地球内部を通過する直線で測る最短距離。
→震央距離
震災
しんさい【震災】
an earthquake (disaster).→英和
〜に遭う suffer from an earthquake.‖震災記念日 the memorial day of the great earthquake disaster in 1923.
震災
しんさい [0] 【震災】
(1)地震による災害。
(2)「関東大震災」の略。
震災手形
しんさいてがた [5] 【震災手形】
1923年(大正12),関東大震災のあと,「震災手形割引損失補償令」の適用を受けた手形。日本銀行による再割引が認められた。
震災記念日
しんさいきねんび [6] 【震災記念日】
1923年(大正12)9月1日に起きた関東大震災で死亡した人の霊を弔い,記念する日。近年,この日を防災の日としている。
震生湖
しんせいこ 【震生湖】
神奈川県秦野市と足柄上郡中井町の境にある小湖。渋沢丘陵内にある。関東大地震(関東大震災)で押切川の支流がせきとめられてできた。
震盪
しんとう [0] 【震盪・震蕩・振盪】 (名)スル
激しく揺れ動くこと。激しく振り動かすこと。「日夜劇しく―する刺戟とに駆られて何事をも凝(ジツ)と考へる閑もなく/門(漱石)」
震蕩
しんとう [0] 【震盪・震蕩・振盪】 (名)スル
激しく揺れ動くこと。激しく振り動かすこと。「日夜劇しく―する刺戟とに駆られて何事をも凝(ジツ)と考へる閑もなく/門(漱石)」
震音
しんおん [0][1] 【震音】
トレモロ。
震顫
しんせん [0] 【震顫・振顫】
ある筋肉群が収縮して,身体の一部が不随意的にふるえる現象。寒冷・感情激動・バセドー病・アルコール中毒などによる。
震顫譫妄
しんせんせんもう [5] 【震顫譫妄】
アルコール禁断症候群の一。慢性アルコール中毒特有の症状で,手足のふるえ,舌のもつれとともに,意識障害がみられ,小動物のうごめく特有な幻視を示す。酒客(シユカク)譫妄。
震顫麻痺
しんせんまひ [5] 【震顫麻痺】
⇒パーキンソン病
震駭
しんがい [0] 【震駭】 (名)スル
非常に驚き,おそれること。体をふるわせ,ひどく驚くこと。「世を―させた事件」
震駭させる
しんがい【震駭させる】
terrify;→英和
shock;→英和
frighten;→英和
astound.→英和
震驚
しんきょう [0] 【震驚】 (名)スル
震え驚くこと。「他人を―せしむるもの/西国立志編(正直)」
霊
ち 【霊】
霊的な力を持つものを表す語。複合して用いられる。「いかず―」「かぐつ―」「みず―」「おろ―」
霊
たま [1] 【魂・霊・魄】
〔「たま(玉)」と同源か〕
たましい。霊魂。万物にやどり,また遊離しやすい存在と意識され,「木魂(コダマ)」「言魂(コトダマ)」「船魂(フナダマ)」「和魂(ニキタマ)」「荒御魂(アラミタマ)」など多く複合した形で用いられるとともに,「魂祭(タママツ)り」「魂送り」「鎮魂(タマシズメ)」「御魂振(ミタマフ)り」などの行事や呪術を表す語形をも生じた。「空蝉のからは木ごとにとどむれど―のゆくへをみぬぞかなしき/古今(物名)」
霊
れい [1] 【霊】
(1)人間や動物の体に宿って,心のはたらきをつかさどり,また肉体を離れても存在すると考えられる精神的実体。たましい。「―と肉との一致」
(2)死んだ人のたましい。みたま。「戦死者の―を慰める」「先祖の―をまつる」
(3)目に見えない不思議なはたらきをもつもの。神霊。
霊
れい【霊】
the soul[spirit];→英和
the ghost (亡霊).→英和
〜的 spiritual.→英和
霊
りょう リヤウ 【霊】
たたりをする,生き霊や死霊。「うらなひよりけむ女の―こそ/源氏(柏木)」
霊
み 【神・霊】
霊的な力をもつものの意。「山祇(ヤマツミ)」「海神(ワタツミ)」など他の語と複合して用いられる。「やまつ―の奉る御調(ミツギ)と/万葉 38」
霊び
くしび 【霊び・奇び】 (名・形動ナリ)
〔動詞「くしぶ」の連用形から〕
霊妙なこと。不思議なこと。「万物の内に,人これ最も―なり/日本書紀(孝徳訓)」
霊ぶ
くし・ぶ 【霊ぶ・奇ぶ】 (動バ上二)
不思議なはたらきをする。神秘的な力をもっている。「すなはち―・びますことをあやしみ給ひき/釈日本紀」
霊亀
れいき 【霊亀】
年号(715.9.2-717.11.17)。和銅の後,養老の前。元正(ゲンシヨウ)天皇の代。
霊亀
れいき [1] 【霊亀】
霊妙で祥瑞のある亀。
霊仏
れいぶつ [1] 【霊仏】
霊験(レイゲン)あらたかな仏。
霊代
たましろ [2][0] 【霊代】
神や死者の霊の代わりとしてまつるもの。霊璽(レイジ)。れいだい。
霊代
れいだい [0] 【霊代】
⇒たましろ(霊代)
霊位
れいい [1] 【霊位】
死者の霊が乗り移っているもの。位牌(イハイ)。霊代(タマシロ)。
霊供
りょうぐ リヤウ― [1][0] 【霊供】
霊前に供える食物。
霊像
れいぞう [0] 【霊像】
神仏を描いた像。
霊元天皇
れいげんてんのう 【霊元天皇】
(1654-1732) 第一一二代天皇(在位 1663-1687)。名は識仁(サトヒト)。後水尾天皇第一九皇子。
霊光
れいこう [0] 【霊光】
(1)霊妙な光。
(2)天子の徳のたとえ。
霊刹
れいさつ [0] 【霊刹】
霊験のある寺。
霊前
れいぜん [0] 【霊前】
死者の霊の前。みたまのまえ。「―に花を手向(タム)ける」
霊前に供える
れいぜん【霊前に供える】
offer <a thing> to the spirit[memory]of <the departed> .
霊剣
れいけん [0] 【霊剣】
霊妙な威力をもつ剣。
霊力
れいりょく [1] 【霊力】
(1)霊魂の力。精神の力。
(2)不可思議な力。
霊化
れいか [1] 【霊化】 (名)スル
霊的なものに変化すること。また,変化させること。
霊友会
れいゆうかい レイイウクワイ 【霊友会】
日蓮宗系の仏教教団の一。1919年(大正8)久保角太郎(1892-1944)を中心に霊の友会として発足,25年大日本霊友会を設立。三界の万霊・祖霊をまつり,懺悔(ザンゲ)の生活をすることによって幸福が得られる,と説く。幾度か教団分裂を重ね,孝道教団・立正佼成会・妙智会を派生。
霊台
れいだい [0] 【霊台】
(1)天文・雲気などを見る台。
(2)「霊台郎」の略。
霊台郎
れいだいろう [3] 【霊台郎】
天文博士の唐名。
霊名
れいめい [0] 【霊名】
洗礼名。クリスチャン-ネーム。
霊園
れいえん [0] 【霊園・霊苑】
広い区域をもち,寺院に付属しない共同墓地。墓苑。
霊園
れいえん【霊園】
a cemetery.→英和
霊地
れいち [1] 【霊地】
「霊場(レイジヨウ)」に同じ。
霊地
れいち【霊地】
a sacred place;a holy ground.
霊域
れいいき [0] 【霊域】
神社・寺院・墓などのある神聖な地域。霊地。
霊堂
れいどう [0] 【霊堂】
(1)霊験(レイゲン)あらたかな神仏をまつった堂。
(2)貴人の霊をまつる堂。霊殿。みたまや。
霊場
れいじょう [0] 【霊場】
神社や寺院・墓などのある神聖な土地。霊地。
霊場
れいじょう【霊場】
⇒霊地.
霊境
れいきょう [0] 【霊境】
神仏等のある神聖な場所。霊場。霊地。
霊夢
れいむ [1] 【霊夢】
神仏やそのお告げが現れる不思議な夢。
霊妙
れいみょう [0] 【霊妙】 (名・形動)[文]ナリ
人知でははかり知れないほどすばらしい・こと(さま)。「―不可思議」「―な音楽」「運筆の―なるを異とすべきか/肖像画(四迷)」
霊妙な
れいみょう【霊妙な】
miraculous;→英和
mysterious;→英和
marvelous.
霊威
れいい [1] 【霊威】
不思議な威力。「仏法の―」
霊媒
れいばい [0] 【霊媒】
神や死んだ人の霊魂の,言葉や思いを伝える役目をする人。神霊・死霊との媒介者。巫女(ミコ)・口寄(クチヨセ)の類。
霊媒
れいばい【霊媒】
a (psychic) medium.
霊媒術
れいばいじゅつ [3] 【霊媒術】
霊媒の媒介によって死者の霊を呼び出す術。
霊安室
れいあんしつ【霊安室】
a charnel.
霊安室
れいあんしつ [3] 【霊安室】
(病院などで)死んだ人を一時安置する部屋。
霊宝
れいほう [0] 【霊宝】
神聖な宝物。特に,社寺の秘蔵の宝物。
霊室
れいしつ [0] 【霊室】
(1)神仏の霊をまつった部屋。
(2)祖先の霊をまつった部屋。位牌(イハイ)を安置した部屋。
霊寺
れいじ [1] 【霊寺】
霊験(レイゲン)のあらたかな寺。霊刹(レイサツ)。
霊屋
れいおく [0] 【霊屋】
みたまをまつっておく建物。みたまや。おたまや。
霊屋
たまや [2] 【霊屋・魂屋】
(1)死者の霊をまつってある建物。みたまや。おたまや。れいおく。
(2)葬送の前にしばらく遺骸を納めておく所。たまどの。
(3)墓の上におく屋形。
霊山
りょうぜん リヤウ― 【霊山】
(1)福島県北東部にある山。海抜825メートル。奇岩・怪石が連なる阿武隈山地の名山。慈覚大師が建立した霊山寺の跡や,北畠顕家が義良(ノリナガ)親王(のちの後村上天皇)を奉じて築城した霊山城址などがある。
(2)京都市の東山三十六峰の一。中腹の正法寺には梅田雲浜(ウンピン)・木戸孝允・坂本竜馬など,維新の志士の墓がある。
(3)霊鷲山(リヨウジユセン)の略称。
霊山
れいざん [1] 【霊山】
神仏などをまつってある神聖な山。また,すぐれて立派な山。
霊山会
りょうぜんえ リヤウ―ヱ [3] 【霊山会】
〔仏〕 釈迦が霊山{(3)}で行なった説法の集まり。
霊山派
りょうぜんは リヤウ― 【霊山派】
時宗十二派の一。時宗の第七祖の弟子国阿(1314-1405)の弟子のうち,京都霊山正法寺に住する者の系統。現在は派名を立てない。
霊山浄土
りょうぜんじょうど リヤウ―ジヤウ― [5] 【霊山浄土】
霊山という釈迦の浄土。釈迦が教えを説いた地をその浄土とする信仰による。
霊岸島
れいがんじま 【霊岸島】
隅田川河口右岸の地。現在の東京都中央区新川の旧名。江戸時代,酒問屋などが軒を並べた。江戸初期,霊巌寺が建立されたところからの名。
霊峰
れいほう【霊峰】
a sacred mountain.
霊峰
れいほう [0] 【霊峰】
信仰の対象となったり,神仏をまつってある神々しい山。霊山。「―富士」
霊幸ふ
たまじわう 【霊幸ふ】 (枕詞)
〔「たま」は霊,「ちはふ」は神が加護する意〕
「神」にかかる讃称。「―神も我をば打棄(ウツ)てこそしゑや命の惜しけくもなし/万葉 2661」
霊廟
れいびょう [0] 【霊廟】
(1)先祖など,人の霊をまつってある建物。おたまや。みたまや。
(2)卒塔婆(ソトバ)のこと。
霊廟
れいびょう【霊廟】
a mausoleum.→英和
霊徳
れいとく [0] 【霊徳】
神秘さを感ずるほどにすぐれた徳。
霊応
れいおう [0] 【霊応】
(1)神仏の不可思議な感応。
(2)霊感。インスピレーション。
霊性
れいせい [0] 【霊性】
宗教心のあり方。特にカトリック教会などで,敬虔や信仰などの内実,またその伝統をいう。
霊怪
れいかい [0] 【霊怪】
不思議で怪しいこと。また,そのもの。
霊感
れいかん【霊感】
(an) inspiration.→英和
(突然)〜を受ける have an (a sudden) inspiration.
霊感
れいかん [0] 【霊感】
(1)霊的なものを感ずる不思議な気持ち。インスピレーション。
(2)神仏の不思議な感応。霊応。
霊操
れいそう [0] 【霊操】
〔イグナティウス=デ=ロヨラの著作(ラテン) exercices spirituels から〕
カトリック教会で,黙想による修行法。心霊修行。
霊智
れいち [1] 【霊知・霊智】
霊妙な知恵。「―を授かる」
霊木
れいぼく [0] 【霊木】
神仏が宿るという神聖な木。神木(シンボク)。
霊枢
れいすう 【霊枢】
中国最古の医書。「素問(ソモン)」とともに「黄帝内経(コウテイナイキヨウ)」を構成する。鍼灸(シンキユウ)の実際的な臨床医学について述べたもの。「素問」に比して内容が新しく,体系的に整理されている。
→黄帝内経
霊柩
れいきゅう [0] 【霊柩】
遺体を納めた棺。ひつぎ。
霊柩
れいきゅう【霊柩】
a coffin;→英和
<米> a casket.→英和
霊柩車 a (motor) hearse;a funeral car.
霊柩車
れいきゅうしゃ [3] 【霊柩車】
遺体を納めた柩(ヒツギ)を運ぶ車。
霊棚
たまだな [0][2] 【霊棚・魂棚】
盂蘭盆(ウラボン)の魂祭りに先祖の霊を安置する棚。精霊(シヨウリヨウ)棚。[季]秋。《―をほどけばもとの座敷かな/蕪村》
霊殿
たまどの [0] 【霊殿・魂殿】
(1)死者の霊をまつった所。たまや。
(2)葬礼を行う前,しばらく死人の棺を納めておく所。「昔物語に―に置きたりけむ人のたとひ/源氏(夢浮橋)」
霊殿
れいでん [0] 【霊殿】
神仏の霊をまつった建物。霊廟(レイビヨウ)。
霊気
れいき [1] 【霊気】
霊妙な気。あらたかな感じのする雰囲気。神秘的な気配。「深山の―を感ずる」
霊氛
れいふん [0] 【霊氛】
不可思議な気配。霊気。「凡てのものを幽玄に化する一種の―のなかに/草枕(漱石)」
霊水
れいすい [0] 【霊水】
不思議なはたらきをもつ水。神仏の加護を受けられるという水。「不老長寿の―」
霊泉
れいせん [0] 【霊泉】
不思議なききめのある泉や温泉。
霊液
れいえき [1][0] 【霊液】
不思議なはたらきのある液体。
霊湯
れいとう [0] 【霊湯】
不思議なききめのある温泉。霊泉。
霊灯
れいとう [0] 【霊灯】
神仏に供える灯明。みあかし。
霊牌
れいはい [0] 【霊牌】
死者の戒名などを書いて,霊代(タマシロ)としてまつる木牌。位牌。
霊物
れいぶつ [0] 【霊物】
不思議なはたらきをするもの。霊妙なもの。れいもつ。
霊犀
れいさい [0] 【霊犀】
〔李商隠の詩「無題」による。霊力のある犀の角が根元から先端まで一本の穴があって両端が通じていることから〕
二人の心が通じあうことのたとえ。霊犀一点(イツテン)通(ツウ)ず。
霊猫
れいびょう [0] 【霊猫】
麝香猫(ジヤコウネコ)の異名。
霊獣
れいじゅう [0] 【霊獣】
神聖で不思議な獣。麒麟(キリン)・竜など瑞祥(ズイシヨウ)とされるものをいう。
霊瑞
れいずい [0] 【霊瑞】
不思議なめでたいしるし。祥瑞(シヨウズイ)。
霊璽
れいじ [1] 【霊璽】
(1)天皇の印を敬っていう語。御璽(ギヨジ)。
(2)「霊代(タマシロ)」に同じ。
霊界
れいかい【霊界】
the spiritual world.
霊界
れいかい [0] 【霊界】
(1)霊魂の世界。死後の世界。あの世。
(2)精神の世界。精神界。
⇔肉界
霊異
れいい [1] 【霊異】 (名・形動)[文]ナリ
人間の知識では考えられないほど不思議な・こと(さま)。霊妙。「とう��此―な音を三度ききました/吾輩は猫である(漱石)」
霊異記
れいいき 【霊異記】
⇒日本霊異記(ニホンリヨウイキ)
霊異記
りょういき リヤウイキ 【霊異記】
「日本霊異記」の略。
霊的
れいてき [0] 【霊的】 (形動)
(1)霊魂・精神にかかわりのあるさま。
⇔肉的
「―な世界」
(2)けがれがなく,神聖で清らかなさま。「―な美しさ」
霊的交感
れいてきこうかん [5] 【霊的交感】
⇒テレパシー
霊知
れいち [1] 【霊知・霊智】
霊妙な知恵。「―を授かる」
霊示
れいじ [1] 【霊示】 (名)スル
神仏が示すこと。また,示された事柄。
霊社
れいしゃ [1] 【霊社】
(1)霊験(レイゲン)あらたかな神社。霊験のいちじるしい神社。
(2)祖先の霊をまつるやしろ。霊廟(レイビヨウ)。
霊祀
れいし [1] 【霊祀】
神霊または死者の霊をまつること。
霊神
れいじん [0] 【霊神】
霊験あらたかな神。
霊祠
れいし [1] 【霊祠】
霊験(レイゲン)のあるほこら。
霊祭
たままつり [3] 【魂祭(り)・霊祭(り)】
先祖の霊を祀(マツ)る行事。特に,盂蘭盆(ウラボン)の仏事。[季]秋。
霊祭
れいさい [0] 【霊祭】
(1)神道で,霊前祭と墓前祭との総称。
(2)先祖の霊をまつる行事。たままつり。
霊祭り
たままつり [3] 【魂祭(り)・霊祭(り)】
先祖の霊を祀(マツ)る行事。特に,盂蘭盆(ウラボン)の仏事。[季]秋。
霊符
れいふ [1] 【霊符】
おふだ。お守り。
霊簿
りょうぼ リヤウ― [1] 【霊簿】
過去帳。
霊簿
れいぼ [1] 【霊簿】
過去帳。点鬼簿。りょうぼ。
霊肉
れいにく [1][0] 【霊肉】
霊魂と肉体。
霊肉
れいにく【霊肉】
<a conflict between> soul[spirit]and body.
霊肉二元論
れいにくにげんろん [1][2][6] 【霊肉二元論】
〔哲〕 心身関係の問題において,心(霊)と肉体とをそれぞれ独立の実体と考える説。この論においては多くは霊を善と考える。プラトンらが代表的。
霊能者
れいのうしゃ [3] 【霊能者】
日常と非日常の世界を媒介する特異な資質をもった宗教的職能者。
霊舎
れいしゃ [1] 【霊舎】
死者の霊をまつる建物。おたまや。
霊芝
れいし [1] 【霊芝】
(1)マンネンタケの傘の乾燥したもの。暗紫色で堅く,磨くと漆に似た光沢が出る。腐らず,縁起物として珍重され床飾りとする。
(2)マンネンタケの漢名。
霊苑
れいえん [0] 【霊園・霊苑】
広い区域をもち,寺院に付属しない共同墓地。墓苑。
霊草
れいそう [0] 【霊草】
不思議なききめをもつ草。また,神仏の加護を受けられるというめでたい草。瑞草(ズイソウ)。
霊菌
れいきん [0] 【霊菌】
細菌類の一種。水中・土壌中などいたる所にいて,食品にも生える。体は短い桿(カン)状で,グラム陰性。好気的条件で紅色の色素を生産するものがある。
霊薬
れいやく【霊薬】
a miraculous medicine[cure,remedy].
霊薬
れいやく [1][0] 【霊薬】
不思議なききめのある薬。
霊術
れいじゅつ [1] 【霊術】
霊妙な術。不思議な技。妙術。
霊跡
れいせき [0] 【霊跡】
神聖ないわれのある場所。
霊車
れいしゃ [1] 【霊車】
霊柩車(レイキユウシヤ)。
霊迎え
たまむかえ [3] 【霊迎え・魂迎え】
盆の一三日に先祖の霊を幽界から迎えるという儀式。提灯をさげて墓地へ行ったり,迎え火を焚いたりする。精霊(シヨウリヨウ)迎え。[季]秋。
→霊送り
霊送り
たまおくり [3] 【霊送り・魂送り】
盆の一六日の夜,送り火を焚(タ)いて,先祖の霊を送り帰すこと。精霊(シヨウリヨウ)送り。[季]秋。《門川をやがてぞ去りぬ―/高野素十》
→霊迎え
霊鑑
れいかん [0] 【霊鑑】
(1)天や神仏がごらんになること。
(2)すぐれた眼識。
霊長
れいちょう [0] 【霊長】
最もすぐれていて,万物のかしらとなるもの。「人間は万物の―である」
霊長類
れいちょう【霊長類】
primates.人間は万物の〜である Man is the lord of all creation.
霊長類
れいちょうるい [3] 【霊長類】
霊長目の哺乳類の総称。動物界で最も進化の程度の高いものを含む。蹠行性(シヨコウセイ)で,多くは樹上にすみ,植物食あるいは雑食。少数の例外を除き,手足とも五指を有し,拇指(ボシ)は平爪(ヒラヅメ)をもち,他の四指と向かい合い,物を握ることができる。多くは目が顔の前面にあり,両眼で立体視をし,色覚の完全なものが多い。盲腸をもつ。現生のものは,原猿亜目のツパイ・アイアイなど六科と,真猿亜目のオナガザル・ショウジョウ(オランウータン)・ヒトなど五科に分類され,約一七〇種が知られる。
霊雨
れいう [1] 【霊雨】
降るべきときに降る恵みの雨。慈雨。
霊雲
れいうん [0] 【霊雲】
不思議で尊い雲。瑞雲(ズイウン)。祥雲(シヨウウン)。
霊香
れいきょう [0] 【霊香】
⇒れいこう(霊香)
霊香
れいこう [0] 【霊香】
不思議なかおり。れいきょう。
霊験
れいげん [0] 【霊験】
〔「れいけん」とも〕
神仏が示す不思議な感応や利益(リヤク)。験(ゲン)。利生(リシヨウ)。「―あらたかな観音様」
霊験
れいけん【霊験】
a miracle.→英和
〜あらたかな <a deity> that works a real miracle.
霊験記
れいげんき [3] 【霊験記】
神仏の力のあらわす不思議な感応・利益(リヤク)の説話などを記した書物。「長谷寺―」
霊鬼
れいき [1] 【霊鬼】
死者の霊。また,霊魂が形を変えた鬼。「其魂魄の―と成りたるにてぞ有らん/太平記 23」
霊魂
れいこん [1] 【霊魂】
(1)肉体に宿ってそれを支配し,精神現象の根源となり,肉体が滅びても独立に存在することのできるもの。たましい。霊。
(2)未開宗教,特にアニミズムにおいて,無生物や動植物に宿る目に見えない存在。
霊魂
れいこん【霊魂】
the soul;→英和
the spirit.→英和
霊魂不滅 the immortality of the soul.
霊魂不滅説
れいこんふめつせつ [1][3] 【霊魂不滅説】
人間の霊魂は肉体の生滅を超えて永遠に存続するという説。輪廻(リンネ)転生・祖先崇拝などの前提をなす。
霊魂信仰
れいこんしんこう [5] 【霊魂信仰】
肉体を離れた霊魂の存在を信じ,その影響をおそれて,これをまつること。例えば,平安時代の御霊(ゴリヨウ)信仰など。
霊鳥
れいちょう [0] 【霊鳥】
神聖で不思議な鳥。神霊がやどるとされる鳥。霊妙な鳥。
霊鷲山
りょうじゅせん リヤウジユ― 【霊鷲山】
〔梵 Gṛdhrakūṭa〕
インドのビハール地方ラージギル(古代マガダ国の都,王舎城)の東北にある山。釈迦が法華経などを説いた地として有名。霊山(リヨウゼン)。耆闍崛山(ギジヤクツセン)。鷲(ワシ)の山。鷲山(ジユセン)。
霍乱
かくらん クワク― [0][2] 【霍乱】
夏に起こる,激しい下痢や嘔吐を伴う病気の古称。今日の急性腸炎・コレラ・赤痢などか。また,日射病・暑気あたりともいう。「鬼の―」[季]夏。
霍光
かくこう クワククワウ 【霍光】
(?-前68) 前漢の政治家。霍去病(カクキヨヘイ)の異母弟。字(アザナ)は子孟。武帝に仕え,その遺詔により幼主昭帝を補佐。昭帝の死後,宣帝を擁立,娘を皇后にし20年間にわたり政権を掌握,一族は尊貴を極めたが,その死後,皆殺しにされた。
霍去病
かくきょへい クワク― 【霍去病】
(前140頃-前117) 中国,前漢の武帝時代の名将。叔父の衛青(エイセイ)とともに匈奴(キヨウド)をゴビ砂漠の北に駆逐。大司馬に任ぜられたが,二四歳で病死。
霎時
しょうじ セフ― [1] 【霎時】
ほんの少しの間。「両軍相ひ当ること―の後ち/経国美談(竜渓)」
霏霏
ひひ [1] 【霏霏】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)雪や雨が降りしきるさま。「細雨―として降り下り/八十日間世界一周(忠之助)」
(2)細かなものが飛び散るさま。話の続くさまにいう。「佳言を吐くこと,鋸木屑の如く―として絶えず/洒落本・通言総籬」
(3)雲の浮かぶさま。「春の気たるや―焉たり/菅家文草」
霑る
しお・る シホル 【霑る】 (動ラ下二)
ぬれる。湿る。「盛りなる桜の,朝露に―・るる心地して/寝覚 1」「涙に袖は―・れつつ/平家 12」
霓
にじ [0] 【虹・霓】
夕立のあとなど,太陽と反対側の空に弧状にかかる七色の帯。空中の水滴粒子にあたった光の屈折と分光によって生じる。内側が紫,外側が赤の配列をした虹のほかに,この外側をとりまき,逆の色の配列の第二の虹が見えることがある。ぬじ。のじ。[季]夏。《―立ちて忽ち君の在る如し/虚子》
霓裳
げいしょう [0] 【霓裳】
(1)虹のように美しい裳(モ)。
(2)「霓裳羽衣(ウイ){(2)}」に同じ。「―一曲の声の中に/太平記 10」
霓裳羽衣
げいしょううい [5] 【霓裳羽衣】
(1)〔「羽衣」は,はごろも〕
天人などの美しい衣。
(2)唐の玄宗皇帝が月宮殿で聞いた曲を写したという舞曲。「楊貴妃に―の舞をまはせて/太平記 37」
霖
ながめ 【長雨・霖】
〔「ながあめ」の転〕
長く降り続く雨。和歌では多く「眺め」に掛けて用いられる。「つれづれの―にまさる涙川/伊勢 107」
霖雨
りんう [1] 【霖雨】
幾日も降り続く雨。ながあめ。
霙
みぞれ【霙】
sleet.→英和
〜が降る It sleets.
霙
みぞれ [0] 【霙】
(1)雪が空中で解けかけて雨まじりに降るもの。ひさめ。冬の初めや終わりに多い。[季]冬。
(2)かき氷に蜜(ミツ)をかけた食べもの。
(3)〔(1)のように見えるところから〕
大根下ろしのこと。
霙る
みぞ・る 【霙る】 (動ラ下二)
〔「みぞれ」の動詞化〕
みぞれが降る。「春雨にちる花見ればかきくらし―・れし空のここちこそすれ/千載(春下)」
霙和え
みぞれあえ [0] 【霙和え】
⇒卸(オロ)し和え
霙汁
みぞれじる [4] 【霙汁】
汁の中に粗くおろした大根を加えた汁物。おろし汁。
霙酒
みぞれざけ [3] 【霙酒】
麹(コウジ)が霙のように浮かんでいる酒。奈良の名産。霰(アラレ)酒。
霙鍋
みぞれなべ [4] 【霙鍋】
大根おろしを使った鍋料理。
霜
しも [2] 【霜】
(1)空気中の水蒸気が地面もしくは地上の物体の表面に氷の結晶として凝結したもの。[季]冬。「―が降りる(置く・降る)」
(2)白髪を比喩的にいう語。「頭(カシラ)に―をいただく」
霜
しも【霜】
<heavy> frost.→英和
初霜 <have> the first frost of the season.→英和
〜が解ける It thaws.頭に〜を置く have gray hair.
霜げる
しも・げる [3] 【霜げる】 (動ガ下一)
(1)野菜・果物などが,寒さのためにいたむ。「いもが―・げる」
(2)落ちぶれてみすぼらしくなる。貧相になる。「談義場は―・げた男世話を焼き/柳多留拾遺」
霜の声
しものこえ 【霜の声】
霜の降りる寒い夜,物音がしんしんと響くようなさえわたった興趣。[季]冬。《みちのくの空たよりなや―/白雄》
霜の蓬
しものよもぎ 【霜の蓬】
〔「霜蓬(ソウホウ)」を訓読みした語〕
霜にあって枯れたよもぎ。白髪をたとえた語。「老いらくの来るとみながら古りにけり―に秋たくる身は/新撰六帖 6」
霜先
しもさき [0] 【霜先】
寒くなりかけの霜が降りはじめる頃。一〇月頃をいう。「身代さもなき人,―の金銀あだにつかふ事なかれ/浮世草子・胸算用 3」
霜剣
そうけん サウ― [0] 【霜剣】
冷たく光る鋭い剣。氷のやいば。
霜割れ
しもわれ [0][4] 【霜割れ】 (名)スル
急激な寒さのために,樹木の幹が割れ裂けること。また,その割れ目。樹皮は寒気で収縮するが,内部は比較的暖かくて外部の収縮に伴わないために起こり,大きな音を発して縦に割れる。
霜取り
しもとり [3][0] 【霜取り】
電気冷蔵庫内に付いた霜を取り去ること。また,その装置。
霜取りをする
しもとり【霜取りをする】
defrost <a refrigerator> .→英和
‖霜取り装置 a defroster.
霜囲い
しもがこい [3] 【霜囲い】
畑の作物や植木が霜の害を受けないように,わらなどでおおうこと。また,その囲い。[季]冬。
霜夜
しもよ [2][0] 【霜夜】
霜の降りる寒い夜。[季]冬。《我骨のふとんにさはる―かな/蕪村》
霜夜
そうや サウ― [1] 【霜夜】
霜の降りた夜。しもよ。
霜夜鐘十字辻筮
しもよのかねじゅうじのつじうら 【霜夜鐘十字辻筮】
歌舞伎脚本。散切り物。河竹黙阿弥作。1880年(明治13)東京新富座初演。武道の師杉田を討った六浦正三郎は零落し,巡査となった杉田の子薫に助けられ,事実を打ち明け,僧になって菩提を弔う。
霜天
そうてん サウ― [0] 【霜天】
霜のおりた冬の空。
霜害
そうがい サウ― [0] 【霜害】
霜によって受ける被害。特に,春の晩霜によって桑などの農作物が受ける害についていう。[季]春。《―や犬の如くにさまよへる/佐藤念腹》
霜害
そうがい【霜害】
frost damage.〜を被る suffer from frost.
霜崩れ
しもくずれ [3] 【霜崩れ】
霜柱が解けてくずれること。
霜日和
しもびより [3] 【霜日和】
霜の降りたあとのよい天気。霜晴れ。
霜曇
しもぐもり [3] 【霜曇(り)】
霜が降りるような寒い夜,空が曇ること。「―すとにかあるらむひさかたの夜渡る月の見えなく思へば/万葉 1083」
〔昔,霜が雪や雨などと同じに空から降るものと考えられていたところからの語〕
霜曇り
しもぐもり [3] 【霜曇(り)】
霜が降りるような寒い夜,空が曇ること。「―すとにかあるらむひさかたの夜渡る月の見えなく思へば/万葉 1083」
〔昔,霜が雪や雨などと同じに空から降るものと考えられていたところからの語〕
霜月
しもつき [2] 【霜月】
陰暦一一月の異名。[季]冬。
霜月
そうげつ サウ― [1] 【霜月】
(1)霜の降りた寒い夜の月。
(2)陰暦一一月の異名。
霜月会
しもつきえ [4] 【霜月会】
延暦寺で,天台大師智顗(チギ)の忌日(一一月二四日)を中心として行う法華十講の法会(ホウエ)。山門の大会。天台会。
霜月神楽
しもつきかぐら [5] 【霜月神楽】
⇒湯立(ユダ)て神楽(カグラ)
霜月祭
しもつきまつり [5] 【霜月祭(り)】
陰暦一一月に行われる民間の祭りの総称。収穫祭の性格が強い。一年の最後の祭りで,物忌みを伴うものもある。
霜月祭り
しもつきまつり [5] 【霜月祭(り)】
陰暦一一月に行われる民間の祭りの総称。収穫祭の性格が強い。一年の最後の祭りで,物忌みを伴うものもある。
霜月粥
しもつきがゆ [4] 【霜月粥】
陰暦一一月二三,二四日の大師講に炊く粥。小豆が入っている。ころもがゆ。
霜月騒動
しもつきそうどう 【霜月騒動】
1285年,鎌倉幕府の重臣安達泰盛一族が滅ぼされた事件。以後,北条氏の専制が強まる。秋田城介の乱。弘安合戦。
霜朽ち
しもくち 【霜朽ち】
しもやけ。「―まじなはんとてさわぐもいとあはれなり/蜻蛉(中)」
霜林
そうりん サウ― [0] 【霜林】
霜にあって,葉の色づいた林。
霜枯れ
しもがれ [0] 【霜枯れ】
(1)霜のために草木が枯れしぼむこと。冬の草木が枯れて寒々としていること。[季]冬。《―や壁のうしろは越後山/一茶》
(2)「霜枯れ時」の略。
霜枯れの
しもがれ【霜枯れの】
frostbitten;wintry.→英和
霜枯れ時 the winter season;the lean season (不況).
霜枯れる
しもが・れる [4] 【霜枯れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 しもが・る
草木が霜にあって枯れしおれる。「―・れた冬の野」
霜枯れ三月
しもがれみつき [5] 【霜枯(れ)三月】
年の暮れの景気の悪い三か月。一〇月・一一月・一二月をいう。
霜枯れ時
しもがれどき [0][4] 【霜枯(れ)時】
(1)草木が霜で枯れて寒々とした景色の時期。冬。
(2)商売の景気の悪い時期。
霜枯三月
しもがれみつき [5] 【霜枯(れ)三月】
年の暮れの景気の悪い三か月。一〇月・一一月・一二月をいう。
霜枯時
しもがれどき [0][4] 【霜枯(れ)時】
(1)草木が霜で枯れて寒々とした景色の時期。冬。
(2)商売の景気の悪い時期。
霜柱
しもばしら [3] 【霜柱】
(1)地中の水分が毛管現象によって地面にしみ出して凍結した細い氷の柱。[季]冬。
(2)シソ科の多年草。山中の林下に群生。茎は四角柱状で堅く,高さ約50センチメートル。葉は広披針形。秋,上方の葉腋(ヨウエキ)に白色の小唇形花を総状花序につける。冬,枯れた茎に氷柱を生じるのでこの名がある。雪寄せ草。
霜柱
しもばしら【霜柱】
ice needles;frost columns.〜がたつ Frost forms.
霜楓
そうふう サウ― [0] 【霜楓】
霜が降りて紅葉した楓(カエデ)。
霜気
そうき サウ― [1] 【霜気】
霜のきびしい冷気。「―天に満ちたり/日乗(荷風)」
霜消し
しもけし [0] 【霜消し】
〔霜夜の寒さを消す意〕
酒を飲むこと。
霜焼け
しもやけ【霜焼け】
chilblains;a frostbite.→英和
〜が出来る have chilblains;become frostbitten.
霜焼け
しもやけ [0] 【霜焼け】
寒さのために起こる軽い凍傷。手足に起こりやすく,赤くはれ痒(カユ)みがある。凍瘡(トウソウ)。しもばれ。[季]冬。《―のかなしき右手をさすりつゝ/星野立子》
霜燻べ
しもくすべ [3] 【霜燻べ】
春先,冷え込む晴れた夜に,霜のために桑などの芽が害を受けないように,もみがら・松葉・古タイヤなどをたいた煙で畑地をおおい,霜の降りるのを防ぐこと。[季]春。
霜畳
しもだたみ [3] 【霜畳】
畳を敷き詰めたように,地上一面に降りた霜。
霜穴
しもあな [0] 【霜穴】
寒冷な空気がたまりやすく,霜の降りやすいくぼ地。
霜腫れ
しもばれ [0] 【霜腫れ】
「霜焼(シモヤ)け」に同じ。[季]冬。
霜葉
そうよう サウエフ [0] 【霜葉】
霜が降りて紅や黄に変色した葉。紅葉。
霜蓬
そうほう サウ― [0] 【霜蓬】
霜にあって枯れたヨモギ。白髪のたとえ。「頭には―を戴き/謡曲・卒都婆小町」
霜融け
しもどけ [0] 【霜解け・霜融け】
日中の暖かさに霜や霜柱が解け,地面が軟らかくなること。[季]冬。「―のぬかるみ」
霜覆い
しもおおい [3] 【霜覆い】
「霜除(ヨ)け」に同じ。
霜見草
しもみぐさ [3] 【霜見草】
寒菊の異名。
霜解け
しもどけ【霜解け】
thawing.霜解けの季節 a thawing season.
霜解け
しもどけ [0] 【霜解け・霜融け】
日中の暖かさに霜や霜柱が解け,地面が軟らかくなること。[季]冬。「―のぬかるみ」
霜道
しもみち [2] 【霜道】
(1)谷底・くぼ地や,防風林などがあるために,冷気がたまり特に降霜の多い所。
(2)霜の降りている道。
霜降
そうこう サウカウ [0] 【霜降】
二十四節気の一。太陽の黄経が二一〇度に達した時をいい,現行の太陽暦で一〇月二三,二四日頃にあたる。朝夕の気温が下がり,霜の降り始める頃。九月中気。
霜降
しもふり [0] 【霜降(り)】
(1)布地などに,霜が降りたような白い斑点のあるもの。「―の学生服」
(2)脂肪が網の目のように入っている牛肉。
(3)「霜降り作り」の略。
霜降り
しもふり [0] 【霜降(り)】
(1)布地などに,霜が降りたような白い斑点のあるもの。「―の学生服」
(2)脂肪が網の目のように入っている牛肉。
(3)「霜降り作り」の略。
霜降りの
しもふり【霜降りの】
pepper-and-salt <cloth> ;marbled <meat> .
霜降り五葉
しもふりごよう [5] 【霜降(り)五葉】
霜降り松の別名。
霜降り作り
しもふりづくり [5] 【霜降(り)作り】
薄作りの魚・貝・鶏肉などに熱湯を注ぎ,すぐ冷水をかけてさまし,白くはぜるようにした料理。しもふり。
霜降り小倉
しもふりこくら [5] 【霜降(り)小倉】
霜降り模様のある小倉織の服地。夏の学生服などに用いた。
霜降り月
しもふりづき [4] 【霜降(り)月】
陰暦一一月の異名。霜月。
霜降り松
しもふりまつ [5] 【霜降(り)松】
五葉松の一品種。葉に白色の気孔の筋が目立ち,霜のかかったように見えるもの。霜降り五葉。
霜降五葉
しもふりごよう [5] 【霜降(り)五葉】
霜降り松の別名。
霜降作り
しもふりづくり [5] 【霜降(り)作り】
薄作りの魚・貝・鶏肉などに熱湯を注ぎ,すぐ冷水をかけてさまし,白くはぜるようにした料理。しもふり。
霜降小倉
しもふりこくら [5] 【霜降(り)小倉】
霜降り模様のある小倉織の服地。夏の学生服などに用いた。
霜降月
しもふりづき [4] 【霜降(り)月】
陰暦一一月の異名。霜月。
霜降松
しもふりまつ [5] 【霜降(り)松】
五葉松の一品種。葉に白色の気孔の筋が目立ち,霜のかかったように見えるもの。霜降り五葉。
霜除け
しもよけ [0] 【霜除け】
作物や植木などを霜の害から守るために,藁(ワラ)などで覆いをすること。また,その覆い。しもがこい。しもおおい。[季]冬。《大寺や―しつる芭蕉林/村上鬼城》
霜除けをする
しもよけ【霜除けをする】
shelter <a plant> from frost.
霜雪
そうせつ サウ― [0] 【霜雪】
(1)霜と雪。
(2)頭髪・鬢(ビン)などの白髪のたとえ。「頭に―を頂く」
霜露
そうろ サウ― [1] 【霜露】
しもとつゆ。つゆじも。はかないもののたとえにいう。
霜露の疾
そうろのしつ サウ― 【霜露の疾】
寒さのために起こる病気。霜露の病。
霜髪
そうはつ サウ― [0] 【霜髪】
霜をおいたように白い髪。白髪。
霜髯
そうぜん サウ― [0] 【霜髯】
白いほおひげ。
霜鬚
そうしゅ サウ― [1] 【霜鬚】
白いあごひげ。
霜鬢
そうびん サウ― [0] 【霜鬢】
霜をおいたように白い鬢の毛。
霞
かすみ [0] 【霞】
(1)空気中に浮遊するごく小さな水滴・ちりなどのために,遠くのものがはっきり見えなくなる現象。また,そのために,山腹などに帯状に見える薄雲のようなもの。普通,春のものをいう。[季]春。「―がたなびく」
→霧
(2)(「翳」とも書く)視力が落ちたりして,物がぼんやりとして見えること。「目に―がかかる」
(3)朝焼け。夕焼け。[和名抄]
(4)酒の異名。「―を入るる徳利一対/大句数」
(5)「霞網(カスミアミ)」に同じ。
(6)「霞割り」に同じ。
霞
かすみ【霞】
(a) haze;→英和
(a) mist.→英和
〜のかかった hazy;→英和
misty.→英和
霞が関
かすみがせき 【霞が関】
東京都千代田区南部の中央官庁街。外務・大蔵・文部・法務などの各省庁舎や合同庁舎が集中し,永田町とともに日本の政治・行政の中心地。古く,同名の関所が置かれていたことからの称。霞ヶ関。
霞が関ビル
かすみがせきビル 【霞が関―】
我が国最初の超高層建築。1968年(昭和43)竣工。高さ147メートル,地上三六階建て。柔構造による耐震構造を採用し,超高層時代の先駆となった。
霞の命
かすみのいのち 【霞の命】
〔仙人は霞を食って生命を延ばすという俗説から〕
長生き。長寿。
霞の扇
かすみのおうぎ 【霞の扇】
能の型。広げた扇を右横から上にあげ,ゆっくり前方水平までおろしながら前に出る。おろし扇。
霞の洞
かすみのほら 【霞の洞】
(1)仙人の住む所。
(2)上皇の御所。仙洞(センドウ)。「げに千世をこめたる―なり/増鏡(おどろの下)」
霞の海
かすみのうみ 【霞の海】
(1)霞が一面にかかっているさまを海に見立てていう語。「酒折の山は―深く/浄瑠璃・日本振袖始」
(2)霞がかかっている海。
霞の眉
かすみのまゆ 【霞の眉】
江戸時代の化粧法。眉墨を薄くほんのりと引いた眉。かすみ眉。
霞の衣
かすみのころも 【霞の衣】
(1)霞を春が着る衣に見立てていう語。「春のきる―ぬきを薄み/古今(春上)」
(2)〔「かすみ」に「墨」をかけて〕
鼠色の衣。喪服。「はかなしや―たちしまに/源氏(早蕨)」
霞む
かすむ【霞む】
be[grow]hazy;be dim[blurred] <with tears> (目が).
霞む
かす・む [0] 【霞む・翳む】
■一■ (動マ五[四])
(1)霞(カスミ){(1)}がかかる。また,物がぼやけて見えなくなる。《霞》「山が―・む」
(2)(多く「翳む」と書く)視力が衰えたり,涙が出たりして,ぼやけて見えなくなる。「目が―・む」
(3)他の,より目立つものに負けて,存在感がうすくなる。《霞》「ゲストが豪華なので,主賓が―・んでしまった」
■二■ (動マ下二)
⇒かすめる
霞ヶ浦
かすみがうら 【霞ヶ浦】
茨城県南東部,利根川下流域にある海跡湖。琵琶湖に次ぐ日本第二の大湖。面積168平方キロメートル。帆引き網によるワカサギ漁が知られる。近年水質汚濁がすすんでいる。
霞入り
かすみいり [0] 【霞入り】
金銀糸または柞蚕糸(サクサンシ)を霞状に織り込んだり縫い込んだりした織物。
霞割
かすみわり [0] 【霞割(り)】
修験道(特に本山派・聖護院系)における先達(センダツ)や山伏たちの支配地域。転じて,権力範囲・縄張りの意。かすみ。
霞割り
かすみわり [0] 【霞割(り)】
修験道(特に本山派・聖護院系)における先達(センダツ)や山伏たちの支配地域。転じて,権力範囲・縄張りの意。かすみ。
霞堤
かすみてい [0] 【霞堤】
河川沿いに堤防を連続的に造らずに下流端を開放し,次の堤防の上流端を堤内に延長して,重複させるように造ったもの。急流河川に多く利用される。
霞山椒魚
かすみさんしょううお [6] 【霞山椒魚】
有尾目の両生類。体長7〜11センチメートル。背面は暗褐色ないし黄褐色で,小黒斑が散在し,腹面は淡色,尾の上下の縁に黄色の線がある。繁殖期以外は森林などの落葉や倒木の下など湿った所にすみ,昆虫・ミミズなどを食べる。本州の近畿以西と四国・九州に分布。
霞幕
かすみまく [3] 【霞幕】
歌舞伎の大道具で,白地の木綿に浅黄色で横がすみを描いた幕。浄瑠璃伴奏者の登退場を隠すのに用いる消し幕。
霞桜
かすみざくら [4] 【霞桜】
バラ科の落葉高木。各地の山地に生える。花はわずかに紅色を帯び,四,五月頃,葉と同時に開く。ヤマザクラに似るが,若葉は緑色で,花期はやや遅い。
霞石
かすみいし [3] 【霞石】
ナトリウムのアルミノケイ酸塩鉱物の一。六方晶系。無色ないし灰白色で,ガラス光沢がある。アルカリ岩中に産し,ガラスや窯業の原料とする。
霞組
かすみぐみ [0] 【霞組(み)】
障子・格子などの組み方の一。桟を互い違いに組んで,霞の棚引くさまに模したもの。
霞組み
かすみぐみ [0] 【霞組(み)】
障子・格子などの組み方の一。桟を互い違いに組んで,霞の棚引くさまに模したもの。
霞網
かすみあみ [3][0] 【霞網】
張り網の一。ごく細い糸で編んだ,小さな目の長い網。大群をなして渡ってくるツグミ・アトリなどの小鳥を捕らえる。現在,使用が禁止されている。[季]秋。
霞草
かすみそう [0] 【霞草】
(1)ナデシコ科の多年草。ヨーロッパ・北アジア原産。観賞用に越年草として栽培し,切り花に多く使われる。高さ60センチメートル内外。葉は披針形。夏から秋にかけ,枝頂に大形の集散花序をつけ,白色の小五弁花を多数つける。ムレナデシコ。
(2)ホトケノザの別名。
霞草(1)[図]
霧
きり [0] 【霧】
〔動詞「きる」の名詞形〕
(1)地表や水面の近くで水蒸気が凝結して無数の微小な水滴となり,浮遊している現象。発生場所によって海霧・山霧・盆地霧・川霧などに,また生因によって放射霧・移流霧・蒸気霧・前線霧などに分けられる。[季]秋。
〔平安以後,秋のものを「霧」,春のものを「霞(カスミ)」と言い分ける風があった〕
→靄(モヤ)
(2)微小な水滴を空気中に細かく散るように飛ばしたもの。「―を吹いてアイロンをかける」
霧
きり【霧】
(a) fog;→英和
(a) mist;→英和
spray (しぶき).→英和
〜の深い foggy;→英和
misty.→英和
〜がかかる(晴れる) A fog gathers (lifts).〜を吹く blow[scatter]spray <on clothes> .
霧らふ
きら∘う キラフ 【霧らふ】 (連語)
〔動詞「霧(キ)る」に継続の助動詞「ふ」が付いたもの〕
霧や霞が一面に立ちこめている。「秋の田の穂の上に―∘ふ朝霞/万葉 88」
霧る
き・る 【霧る】 (動ラ四)
(1)霞や霧が立つ。かすむ。「霞立ち春日の―・れるももしきの大宮所見れば悲しも/万葉 29」
(2)目が涙でかすむ。「目も―・りて/源氏(夕霧)」
霧ヶ峰
きりがみね 【霧ヶ峰】
長野県中央部,諏訪(スワ)湖東方の車山西側一帯の高原。海抜約1700メートル。一面なだらかな草原で,高層湿原植物群落がある。冬季はスキー場。
霧中
むちゅう [0] 【霧中】
(1)霧のたちこめた中。霧の中。
(2)なんの手掛かりもなく,見通しの立たないことのたとえ。「五里―」
霧中信号
むちゅうしんごう [4] 【霧中信号】
霧などで視界不良の時,衝突防止のために船舶や灯台の発する音響信号。汽笛・号鐘などによって行う。
霧吹
きりふき【霧吹】
a spray(er);→英和
an atomizer (香水の).
霧吹き
きりふき [2][3] 【霧吹き】
液体を霧のように吹きかけること。また,そのための道具。
霧吹き器
きりふきき [4] 【霧吹き器】
消毒液・香水・水などを霧のように細かく吹きかける器具。噴霧器。スプレー。きりふき。
霧吹き染め
きりふきぞめ [0] 【霧吹き染め】
布の上にさまざまな型を置き,染料を霧状にして吹きかけて模様を染める方法。霧染め。吹き染め。
霧島
きりしま 【霧島】
(1)鹿児島県姶良(アイラ)郡の町。温泉町。
(2)「霧島山」の略。
(3) [0]
ツツジ科の常緑低木。ヤマツツジの園芸変種。葉は枝先に集まり互生する。春,各小枝の先に濃赤色の斑点のある径3,4センチメートルの赤い花を二,三個ずつつける。キリシマツツジ。[季]春。
霧島屋久国立公園
きりしまやくこくりつこうえん 【霧島屋久国立公園】
霧島・桜島・指宿(イブスキ)・佐多岬・屋久島周辺に展開する公園。火山・温泉・亜熱帯植物・屋久杉・海洋などが主な見所。
霧島山
きりしまやま 【霧島山】
宮崎県と鹿児島県にまたがる火山群。海抜1700メートルの韓国岳(カラクニダケ)を最高峰に高千穂峰(タカチホノミネ)など二二の火山から成る。ミヤマキリシマの群落がある。
霧島温泉
きりしまおんせん 【霧島温泉】
鹿児島県霧島山の南西斜面中腹,海抜600〜900メートルにある温泉群。林田・丸尾・湯之野・湯ノ谷・明礬(ミヨウバン)などの温泉がある。
霧島火山帯
きりしまかざんたい 【霧島火山帯】
阿蘇山を北端とし,霧島山・桜島・開聞(カイモン)岳・吐噶喇(トカラ)列島を経て硫黄鳥島に続く火山帯。溶結凝灰岩が噴出したあとに,大カルデラが形成された所が多い。阿蘇・姶良(アイラ)・阿多(指宿(イブスキ))・鬼界の四大カルデラは有名。
霧島神宮
きりしまじんぐう 【霧島神宮】
鹿児島県姶良(アイラ)郡霧島町にある神社。瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)をまつる。
霧島躑躅
きりしまつつじ [5][6] 【霧島躑躅】
霧島{(3)}の別名。
霧散
むさん [0] 【霧散】 (名)スル
霧が晴れるように,あとかたもなく消えうせること。雲散霧消。「疑惑が―する」
霧時雨
きりしぐれ [3] 【霧時雨】
時雨が降るように深くたちこめた霧。「―富士を見ぬ日ぞおもしろき/野ざらし紀行」
霧氷
むひょう【霧氷】
hoarfrost;→英和
《気象》rime.→英和
霧氷
むひょう [0] 【霧氷】
水蒸気や霧が氷点下に冷やされ,樹枝などに凍りついたもの。生成条件によって樹霜(ジユソウ)・樹氷・粗氷などがある。[季]冬。
霧海
むかい [0] 【霧海】
霧が一面に立ち込めているさまを海に見立てていう語。
霧消
むしょう [0] 【霧消】 (名)スル
霧が晴れるように,あとかたもなく消えうせること。「雲散―」「疑念が―する」
霧灯
むとう [0] 【霧灯】
⇒フォッグ-ランプ
霧社事件
むしゃじけん 【霧社事件】
1930年(昭和5)10月,台湾台中州の山地,霧社地区の高砂族が日常的差別や強制労働などに抗して起こした抗日蜂起。日本人百数十名が殺害され,軍隊が出動し翌月鎮圧。翌年の報復事件(第二次霧社事件)などを含め,住民側は約千名が殺害された。
霧積温泉
きりづみおんせん 【霧積温泉】
群馬県西部の碓氷(ウスイ)郡松井田町にある温泉。碓氷峠の北東にある山間の湯。
霧笛
きりぶえ [3][4] 【霧笛】
⇒むてき(霧笛)
霧笛
むてき [0] 【霧笛】
濃霧などのため視界不良のとき,位置を知らせるために船が鳴らす音響信号。きりぶえ。
霧笛
むてき【霧笛】
a foghorn.→英和
霧箱
きりばこ [0] 【霧箱】
気体中に霧滴をつくって荷電粒子の飛跡を観測する装置。水蒸気とエタノールなどの混合気体を容器に入れて飽和状態に保ち,荷電粒子の通過と同時に断熱膨張させると,温度が急激に下がり,粒子通過の径路上に残る正負のイオンを核とした霧滴の列ができる。これを瞬間撮影して解析する。宇宙線・原子核の研究に利用された。ウィルソンの霧箱。断熱膨張の代わりに,いつでも飛跡が見えるように温度勾配を利用した拡散霧箱もある。
→泡箱(アワバコ)
霧降高原
きりふりこうげん 【霧降高原】
栃木県日光市,赤薙(アカナギ)山・女峰(ニヨホウ)山の山麓にある高原。日光三名瀑の一,霧降の滝がある。
霧除け
きりよけ [0] 【霧除け】
「霧除け庇(ビサシ)」の略。
霧除け庇
きりよけびさし [5] 【霧除け庇】
雨や霧が家の中へ入るのを防ぐため,出入り口や窓の上などに設けた小さな庇。きりよけ。
霧隠れ
きりがくれ [3] 【霧隠れ】
霧におおわれて姿・形が見えなくなること。
霧隠才蔵
きりがくれさいぞう 【霧隠才蔵】
真田(サナダ)十勇士の一人。伊賀流忍術の名人として猿飛佐助とともに活躍。
霧雨
きりあめ [0] 【霧雨】
⇒きりさめ(霧雨)
霧雨
きりさめ [0] 【霧雨】
多数のきわめて細かな水滴が低く垂れこめた層雲や霧から,かなり一様に降下する現象。ぬか雨のように降る霧。きりあめ。[季]秋。
霧雨
きりさめ【霧雨】
a drizzle;→英和
a misty rain.〜が降っている It is drizzling.
霧雪
むせつ [0] 【霧雪】
雲や霧から落下する白色不透明の非常に小さな氷の結晶。針状・平板状などの微細な氷の結晶に水滴が付着凍結してできる。
霧雲
きりぐも [0] 【霧雲】
霧のように一面に広がった層状の雲。また,層雲の俗称。
霰
あられ [0] 【霰】
(1)水蒸気が氷の粒になって降ってくるもの。雪と雹(ヒヨウ)との中間の状態のもの。雪霰(ユキアラレ)・氷霰(コオリアラレ)の総称。[季]冬。《石山の石にたばしる―かな/芭蕉》
(2)餅を賽(サイ)の目などに細かく切ったもの。炒(イ)ったり揚げたりして味を付けた食品もいう。あられもち。
(3)乾飯(ホシイ)を炒って細かくし,湯に浮かして飲むもの。
(4)織物・染め物などで,小さな正方形を規則的に表した模様。また,霰{(1)}のような大小の白い斑の模様。
霰
あられ【霰】
hail;→英和
ricecake cubes (食物).〜が降る It hails.
霰切り
あられぎり [0] 【霰切り】
料理で材料を八ミリ角ほどの賽(サイ)の目に切ること。
霰地
あられじ [0] 【霰地】
霰文(アラレモン)を織り出した織物。
霰小紋
あられこもん [4][5] 【霰小紋】
染め模様の一種。細かい霰{(1)}のような粒を一面に染め出したもの。
霰弾
さんだん [0] 【散弾・霰弾】
発射すると,多数の比較的小さな鉛製のたまがあられのように飛び散る弾丸。ばらだま。
霰打つ
あられうつ 【霰打つ】 (枕詞)
同音で,地名「あられ松原」にかかる。「―あられ松原住吉(スミノエ)の/万葉 65」
霰文
あられもん [0] 【霰文】
小さな正方形を縦横に連続させて表した地文。
霰星
あられぼし [3] 【霰星】
兜(カブト)・茶釜(チヤガマ)などの外面に,一面に鋳出してある粒状の突起。
霰灰
あらればい [3] 【霰灰】
茶道で,炉の炭手前(スミテマエ)の蒔灰(マキバイ)に使う粒状にした灰。
霰生薑
あられしょうが [4] 【霰生薑】
ショウガを細かい賽(サイ)の目に刻んで酢につけたもの。浸し物・なますなどの上にかける。
霰石
あられいし [3] 【霰石】
炭酸カルシウムからなり,斜方晶系に属する鉱物。多く無色または白色。柱状・球状・樹枝状などの形を示し,方解石と多形の関係にあるが不安定。さんせき。
霰石
さんせき [0] 【霰石】
⇒あられいし(霰石)
霰粒腫
さんりゅうしゅ サンリフ― [3] 【霰粒腫】
まぶたの中にぐりぐりしたものができる目の病気。慢性肉芽腫性炎症による。赤みや痛みを伴わないことが多い。
霰粥
あられがゆ [3] 【霰粥】
鯛(タイ)などの魚肉を細かくしたものを入れたかゆ。
霰絣
あられがすり [4] 【霰絣】
小さな正方形の模様を織り出したかすり。
霰羹
あられかん [0] 【霰羹】
ヤマノイモを細かい賽(サイ)の目に切って入れた羊羹(ヨウカン)。
霰蕎麦
あられそば [4] 【霰蕎麦】
貝柱を入れ,もみ海苔(ノリ)をふりかけた,かけそば。
霰豆腐
あられどうふ [4] 【霰豆腐】
細かい賽(サイ)の目に切ったとうふ。
霰走り
あらればしり 【阿良礼走り・霰走り・踏歌】
〔終わりに「万年(ヨロズヨ)あられ」と繰り返して歌いながら足早に退場することから〕
踏歌(トウカ)の異名。
霰酒
あられざけ [3] 【霰酒】
焼酎(シヨウチユウ)に浸して乾燥させたあられ餅を味醂(ミリン)に加え,密封して熟成させた酒。奈良県の特産。[季]冬。
霰釜
あられがま [3] 【霰釜】
外面に粒状の突起を鋳出した茶の湯の釜。
霰降り
あられふり 【霰降り】 (枕詞)
霰の降る音が「かしまし」の意で,地名「鹿島」に,またその音を「きしきし」「とほとほ」と聞いたことから,「きしみ」「遠(トオ)」にかかる。「―鹿島の崎を波高み/万葉 1174」「―吉志美が岳を険(サガ)しみと/万葉 385」「―遠江(トオツオウミ)の吾跡川楊(アドカワヤナギ)/万葉 1293」
霰零し
あられこぼし [4] 【霰零し】
敷石の一種。一様な大きさの玉石を敷き詰めたもの。庭園の延べ段に多い。
霰餅
あられもち [3] 【霰餅】
「あられ(霰){(2)}」に同じ。[季]冬。
露
あらわ アラハ [1][0] 【露・顕】 (形動)[文]ナリ
平常では外から見えないものや内部にひそんでいるものが表面に現れているさま。
(1)むき出しなさま。多く,人間の肉体についていう。「肌を―にする」
(2)気持ちや意見を隠さないさま。露骨。「不快を―にする」「―にいやな顔をする」
(3)はっきり分かるようになるさま。公になるさま。「真相が―になる」「矛盾が―になる」
(4)はっきりと感じ取られるさま。歴然。顕著。「運命の末になる事,―なりしかば/平家 6」
露
ろ [1] 【露】
「露西亜(ロシア)」の略。「日―戦争」
〔「魯」とも書かれた〕
露
つゆ [1][2] 【露】
■一■ (名)
(1)空気中の水蒸気が地面近くの冷たい物体の表面に凝結して水滴となったもの。温度が露点以下になるとできる。[季]秋。《金剛の―ひとつぶや石の上/川端茅舎》「―が置く」「―にぬれる」
→結露
(2)わずかなこと。「―ほども疑わない」「―の間」「―の情けもかからましとは/山家(雑)」
(3)はかないこと,消えやすいことのたとえ。「―の命」「秋付けば尾花が上に置く―の消(ケ)ぬべくも我(ア)は思ほゆるかも/万葉 1564」
(4)涙のたとえ。「昔をかけて―ぞこぼるる/新古今(夏)」
(5)狩衣・水干などの袖くくりのひものたれた端。
(6)茶杓(チヤシヤク)の名所(ナドコロ)の一。櫂先(カイサキ)の先端のとがった箇所。
→茶杓
(7)茶入れ・茶碗などで,釉薬のなだれ落ちた先端の釉溜り。
(8)掛物で,風帯の下端左右に付けた小さな房飾り。
■二■ (副)
(下に打ち消しの語を伴って)少しも。夢にも。「そんなこととは―知らず,失礼いたしました」
露
つゆ【露】
dew;→英和
a dewdrop (玉).→英和
〜がおりる It dews./The dew falls.〜のおりた dewy.〜ほども <not> at all[in the least]; <not> a bit.→英和
露けし
つゆけ・し 【露けし】 (形ク)
露にぬれてしっとりしている。和歌で,涙がちである意を込めて用いる。[季]秋。「さらでだに―・きさがののべにきて昔の跡にしほれぬるかな/新古今(哀傷)」
[派生] ――さ(名)
露に
あらわ【露に】
frankly;openly;→英和
publicly.→英和
露の世
つゆのよ 【露の世】
露のようにはかないこの世。無常な世の中。「―は―ながらさりながら/おらが春」
露の五郎兵衛
つゆのごろべえ 【露の五郎兵衛】
(1643-1703) 京落語の祖。日蓮宗の談義僧より還俗。街頭における辻咄(ツジバナシ)のほか,貴人にも召された。晩年,再び剃髪して露休。著「露新軽口ばなし」「露五郎兵衛新ばなし」など。
露の命
つゆのいのち 【露の命】
露のように消えやすい命。はかない命。露命(ロメイ)。露の身。「ありさりて後も逢はむと思へこそ―も継ぎつつ渡れ/万葉 3933」
露の宿
つゆのやど 【露の宿】
露のおく野末の宿。露のやどり。「草枕―とふ月影に/続千載(羇旅)」
露の玉
つゆのたま [1][2] 【露の玉】
露の美称。
露の身
つゆのみ 【露の身】
露のように消えやすい身。はかない身の上。露の命。「いままでも消えでありつる―はおくべき宿のあればなりけり/後撰(恋五)」
露の間
つゆのま 【露の間】
〔露がおりている間の意から〕
ごくわずかな間。「―も忘らればこそあぢきなや/謡曲・松風」
露は尾花
つゆはおばな ツユハヲバナ 【露は尾花】
端唄・うた沢・小唄の曲名。歌詞は「露は尾花と寝たという,尾花は露と寝ぬという,あれ寝たという,寝ぬという,尾花が穂に出てあらわれた」というもので,ほかに替え歌が多くあり,歌舞伎の世話だんまりに下座唄としてよく用いられる。
露も
つゆも 【露も】 (副)
(下に打ち消しの語を伴って)少しも。全然。「我心は,―変るまじく/源氏(若菜上)」
露人
ろじん [1][0] 【露人・魯人】
ロシア人。
露仏
ろぶつ [1][0] 【露仏】
屋外に安置されている仏像。ぬれぼとけ。
露仏同盟
ろふつどうめい 【露仏同盟】
1891年から94年にかけて結ばれた協定によるロシアとフランスの同盟。三国同盟に敵対し,のち三国協商の一環としてドイツ包囲体制をロシア革命の時期まで持続させた。
露伴
ろはん 【露伴】
⇒幸田(コウダ)露伴
露光
ろこう [0] 【露光】 (名)スル
「露出{(2)}」に同じ。
露光計
ろこうけい [0] 【露光計】
⇒露出計(ロシユツケイ)
露出
ろしゅつ【露出】
(an) exposure.→英和
〜する expose;→英和
be exposed;crop out (鉱床が).〜した exposed;bare;→英和
naked.→英和
‖露出計 an exposure meter.露出症 exhibitionism.露出不足(過度) underexposure (overexposure).
露出
ろしゅつ [0] 【露出】 (名)スル
(1)おおわずにあらわに出すこと。あらわになること。「大胆に肌を―する」「―鉱床」「―狂」
(2)写真機で,シャッターを開いてフィルムや乾板に光を当てること。露光。「―時間」
露出症
ろしゅつしょう [0] 【露出症】
性行動の異常の一。異性に自分の裸体・性器などを露出して見せ,その反応を見て快感を覚える。
露出計
ろしゅつけい [0] 【露出計】
写真をとるとき,露出量を測る器具。露光計。
露分け衣
つゆわけごろも 【露分け衣】
露の置いている草原の中を歩いてぬれた衣。「夏草の―着けなくに/万葉 1994」
露台
ろだい [0] 【露台】
(1)屋根のない台。
(2)建物の外面に張り出した,屋根のない平らな所。バルコニー。テラス。[季]夏。《―なる一人の女いつまでも/虚子》
(3)紫宸殿(シシンデン)と仁寿殿(ジジユウデン)との間の,屋根のない床張りの舞台。
露台
ろだい【露台】
a balcony.→英和
露呈
ろてい [0] 【露呈】 (名)スル
隠していたものをあからさまにあらわすこと。また,あからさまになること。「閣内不統一を―する」「弱点を―する」
露呈する
ろてい【露呈する】
reveal;→英和
expose.→英和
露命
ろめい [0] 【露命】
露のようにはかない命。「―を保つ」
露命をつなぐ
ろめい【露命をつなぐ】
(barely) keep alive.
露和
ろわ [1] 【露和】
(1)ロシア語と日本語。
(2)「露和辞典」の略。
露和辞典
ろわじてん [3] 【露和辞典】
ロシア語の単語・熟語・句などの意味・用法を日本語で説明した辞典。
露営
ろえい [0] 【露営】 (名)スル
野外に陣営を構えること。また,野外にテントなどを張って宿泊すること。野営。「川の近くに―する」「―地」
露営する
ろえい【露営する】
camp out;encamp;→英和
bivouac.→英和
露営地 a camping ground.
露国
ろこく [1] 【露国・魯国】
ロシアのこと。
露土戦争
ろとせんそう 【露土戦争】
⇒ロシア-トルコ戦争(センソウ)
露地
ろじ [1] 【露地】
(1)屋根などのおおいのない地面。「―で栽培する」「―いちご」
(2)門内・庭内などの細い道。「―の枝折り戸」
(3)茶室に付属した庭。待合・腰掛け・蹲踞(ツクバイ)・雪隠(セツチン)などを設ける。露地庭。茶庭。
〔「路地」とも書く〕
露地下駄
ろじげた ロヂ― [2] 【露地下駄】
茶室の露地の出入りに履く下駄。多くは杉の台に竹の皮の鼻緒。雨や雪の際,草履の代わりに用いる。
露地庭
ろじにわ ロヂニハ [2] 【露地庭】
「露地」に同じ。
露地栽培
ろじさいばい ロヂ― [3] 【露地栽培】
(温室やフレームを用いないで)普通の畑で花や野菜を栽培すること。
露地栽培の
ろじさいばい【露地栽培の】
<roses> grown out of doors.
露地笠
ろじがさ ロヂ― [3] 【露地笠】
茶の湯で,雨天の際に待合から本席に行く間に用いる大形の笠。竹の皮で作り,直径二尺六寸一分(約79センチメートル)がきまり。数寄屋笠(スキヤガサ)。
露地草履
ろじぞうり ロヂザウリ [3] 【露地草履】
茶室の露地を通るときにはく草履。屩靪(タチハメ)。
露地行灯
ろじあんどん ロヂ― [3] 【露地行灯】
夜咄(ヨバナシ)の茶事や暁の茶事のとき,露地に置く行灯。
露地門
ろじもん ロヂ― [2] 【露地門】
露地の入り口にある門。
露坐
ろざ [1] 【露座・露坐】 (名)スル
屋根のない所にすわること。「―の大仏」「売卜者が街頭に―して/八十日間世界一周(忠之助)」
露場
ろじょう [0] 【露場】
気温・湿度・降水量・蒸発量など地上気象観測を行うために特別に整備した屋外の場所。普通,日光の反射や雨のはねかえりを防ぐため芝生が植えられ,約6千平方メートル以上の広さで設けられる。
露塵
つゆちり 【露塵】
■一■ (名)
(1)露や塵。
(2)きわめてわずかなこと。「―のこともゆかしがり,きかまほしうして/枕草子 28」
(3)露や塵のように価値のないもの。「命は―とも思はぬが/咄本・昨日は今日」
■二■ (副)
(下に打ち消しの語を伴って)つゆほども。少しも。全く。「まどふ人に,―物取らせむの心なし/宇津保(忠こそ)」
露天
ろてん [0] 【露天】
屋根のないところ。野外。野天(ノテン)。「―で働く」
露天で
ろてん【露天で】
in the open (air);→英和
out of doors.‖露天ぶろ an open-air bath.
露天商
ろてんしょう [2] 【露天商】
店舗を構えず,露天に品物を並べてする商売。また,その人。大道商人。街商。
露天掘り
ろてんぼり【露天掘り】
opencast[ <米> strip]mining.露天掘りの opencast.→英和
露天掘り
ろてんぼり [0] 【露天掘り】
表土などを剥ぎ除き,地表から直接,石炭や鉄などの鉱石を採掘する方法。陸(オカ)掘り。
→坑内掘り
露天風呂
ろてんぶろ [0] 【露天風呂】
屋外にある風呂。野天(ノテン)風呂。
露宿
ろしゅく [0] 【露宿】 (名)スル
屋外に寝ること。野宿。「山中に―する方法/日本風景論(重昂)」
露寒
つゆさむ [0] 【露寒】
露のおり始める頃の,晩秋のはだ寒さ。[季]秋。《―や高野の坊の廿日月/翁長日ねもす》
露岩
ろがん [0] 【露岩】
基盤の岩石が露出している状態。
→露頭
露店
ろてん【露店】
a stall;→英和
a booth.→英和
‖露店街 open-air stall quarters.露店商人 a stallkeeper;a street vendor.
露店
ろてん [0] 【露店】
道端や寺社の境内で,ござなどの上に品物を並べて売る店。大道店。「祭礼で―が出る」
露座
ろざ [1] 【露座・露坐】 (名)スル
屋根のない所にすわること。「―の大仏」「売卜者が街頭に―して/八十日間世界一周(忠之助)」
露悪
ろあく [0] 【露悪】
自分の悪いところをわざとさらけだすこと。「―趣味」「―家」
露払
つゆはらい【露払】
a herald;→英和
a forerunner;→英和
a pioneer;→英和
a harbinger.→英和
露払い
つゆはらい [3] 【露払い】
(1)貴い人や行列の先に立って道を開くこと。また,その役を務める人。転じて,人に先立って物事の先鞭をつけること。また,そうする人。「―を務める」
(2)相撲の横綱の土俵入りの時,先導を務める力士。
→太刀持ち(3)
(3)遊芸などで,先に演ずること。また,その人。
(4)宮中の蹴鞠(ケマリ)の会で,まず鞠を蹴り,懸(カカリ)の樹の露を払い落とすこと。また,その任にあたる人。
露探
ろたん [0] 【露探】
日露戦争の頃の,ロシアの軍事スパイ。
露文
ろぶん [0] 【露文】
(1)ロシア語の文章。
(2)「ロシア文学」の略。
(3)「ロシア文学科」の略。「―出」
露時雨
つゆしぐれ [3] 【露時雨】
時雨が通り過ぎたあとのように,露があたり一面におりること。[季]秋。
露月
ろげつ 【露月】
⇒石井(イシイ)露月
露根
ろこん [0] 【露根】
地上に現れ出た木の根。ねあがり。
露気
ろき [1] 【露気】
つゆの気。「―肌に沁みて/日乗(荷風)」
露沾
ろせん 【露沾】
⇒内藤(ナイトウ)露沾
露清秘密協定
ろしんひみつきょうてい 【露清秘密協定】
1896年モスクワにおいて,清の李鴻章(リコウシヨウ)とロシア外相ロバノフ,蔵相ウィッテとの間で結ばれた秘密条約。日本の侵略に対する相互援助,東清鉄道の敷設権のロシアへの付与などを約した。露清密約。李-ロバノフ条約。
露点
ろてん [0] 【露点】
水蒸気を含んだ空気を,気圧を変えずにその温度を下げ,飽和に達して凝結し始める温度。露点温度。
露点
ろてん【露点】
the dew point.
露点温度
ろてんおんど [4] 【露点温度】
⇒露点
露点計
ろてんけい [0] 【露点計】
露点を計る器具。空中に金属板をさらし,これを冷却してゆき,その表面に露を結ぶ温度を計る。湿度の測定に用いる。露点湿度計。
露盤
ろばん [0] 【露盤】
方形屋根の頂部をおさえる方形の台。宝珠・伏鉢などを受け,相輪の基盤となる。古くは相輪全体を呼んだ。
→相輪
露礁
ろしょう [0] 【露礁】
水面上に露出している海中の岩石または珊瑚(サンゴ)礁。
露程も
つゆほども [1] 【露程も】 (副)
(下に打ち消しの語を伴って)少しも。ちっとも。「心の動揺を―顔に出さない」
露積
ろし [0] 【露積】
⇒ろせき(露積)
露積
ろせき [0] 【露積】
屋外に物を積んでおくこと。ろし。
露胎
ろたい [0] 【露胎】
陶磁器で,釉(ウワグスリ)が掛からずに胎土が現れていること。
露芝
つゆしば [0] 【露芝】
模様の名。中央の少し膨らんだ弧を芝として散らし,ところどころに大小の点を置いて露に見立てたもの。
露草
つゆくさ [0][2] 【露草】
(1)ツユクサ科の一年草。畑や道端などに自生。高さ20センチメートル内外。葉は互生し,広披針形で葉鞘がある。七〜九月,二つ折れになった苞(ホウ)の間から青色の花が次々と咲く。花は一日花で,三個の花弁のうち二個が大きい。古名ツキクサ。青花。藍花。移し草。鎌柄(カマツカ)。帽子花。蛍草(ホタルグサ)。[季]秋。《―のをがめる如き蕾かな/松本たかし》
→大帽子花
(2)露の置いた草。
露草(1)[図]
露草
つゆくさ【露草】
《植》a spiderwort.→英和
露草色
つゆくさいろ [0] 【露草色】
露草で染めた青色。花色。つきくさ。
露菌病
ろきんびょう [0] 【露菌病】
⇒べと病(ビヨウ)
露華
ろか [1] 【露華】
露のきらめくこと。美しい露。
露虫
つゆむし [2] 【露虫】
キリギリス科の昆虫。体長は17ミリメートル内外。キリギリスよりも細形で,全身が緑色。後ろばねは体長の約二倍の長さがある。成虫は七〜一〇月に見られ,雄は夜ツツツツ,ジージーと鳴く。日本全土のほかユーラシアに広く分布。
露見
ろけん [0] 【露見・露顕】 (名)スル
悪事や秘密などがばれること。顕露。「陰謀が―する」
露見する
ろけん【露見する】
be discovered[detected,found out].
露許り
つゆばかり 【露許り】 (副)
少しばかり。少しも。いささか。いささかも。「袖ぬらすはぎのうはばの―昔忘れぬむしのねぞする/新古今(哀傷)」
露訳
ろやく [0] 【露訳】 (名)スル
ロシア語に翻訳すること。また,訳したもの。「日本の古典を―する」
露語
ろご [1] 【露語】
ロシア語。
露里
ろり [1] 【露里】
ロシアの里程の単位。約1066メートル。
露鋒
ろほう [0] 【露鋒】
書道で,筆法の一。起筆に筆の穂先を筆画の外に表すようにして書くもの。
⇔蔵鋒
露霜
つゆじも [0] 【露霜】
〔古くは「つゆしも」〕
(1)露が凍って霜のようになったもの。水霜。[季]秋。
(2)露と霜。「秋されば置く―にあへずして都の山は色付きぬらむ/万葉 3699」
(3)年月。星霜。「―はあらたまるとも/新古今(仮名序)」
露霜の
つゆじもの 【露霜の】 (枕詞)
(1)「秋」にかかる。「―秋さり来れば/万葉 1047」
(2)「消(ケ)」「置く」「過ぐ」などにかかり,それらと同音の「小倉の山」「岡辺」,あるいは「置く」と同義の「降る」と同音の地名「布留」や「古里」などにかかる。「―消なば消ぬべく/万葉 199」「―置きてし来れば/万葉 131」「―をぐらの山に家ゐして/続古今(雑中)」「―ふるさと人の唐衣/続後拾遺(秋下)」「―ふるの山辺は色づきにけり/新葉(秋下)」
露頭
ろとう [0] 【露頭】
(1)鉱脈や石炭層などが地表に露出している部分。硫化鉱床の露頭は「焼け」と呼ばれる。ゴッサン。
(2)岩石・地層などが自然的・人為的に地表に露出している部分。また,その状態。露出。
露顕
ろけん [0] 【露見・露顕】 (名)スル
悪事や秘密などがばれること。顕露。「陰謀が―する」
露風
ろふう 【露風】
⇒三木(ミキ)露風
露骨
ろこつ [0] 【露骨】 (名・形動)[文]ナリ
〔戦場に骨をさらす意〕
感情や本心をむきだしに示す・こと(さま)。あからさま。「―に悪口を言う」「―な表現」
[派生] ――さ(名)
露骨な
ろこつ【露骨な】
plain;→英和
blunt;→英和
indecent (下品な).→英和
〜に言えば to be plain[frank]with you;to put it plainly.
露黴
つゆかび [2] 【露黴】
卵菌類ツユカビ目のかび。諸種の高等植物に寄生し,ベト病と称する病気を起こす害菌として知られる。宿主体内で生長し,葉や気孔から伸びた分岐上に胞子をつける。近縁のニセツユカビではこの胞子から遊走子が出る。有性生殖により卵胞子を形成する。
霹靂
かむとき 【霹靂】
「かみとき」の転。「是の秋に藤原内大臣の家に―せり/日本書紀(天智訓)」
霹靂
かみとき 【霹靂】
〔「雷(カミ)解き」の意か〕
落雷。かみとけ。かむとき。[名義抄]
霹靂
かむとけ 【霹靂】
「かみとき」の転。「―の日香空の九月のしぐれの降れば/万葉 3223」
霹靂
へきれき【霹靂】
[青天の]a bolt from the blue.→英和
霹靂
へきれき [0] 【霹靂】
(1)かみなり。雷鳴。「青天の―」
(2)かみなりがなること。また,大きな音が響きわたること。「―すること閃電光の如くなるを/太平記 39」
霹靂神
はたたがみ 【霹靂神】
鳴りとどろく雷。いかずち。[季]夏。「―物さはがしくなりければ/浄瑠璃・布引滝」
霽かす
はるか・す 【晴るかす・霽かす】 (動サ四)
晴れるようにする。はらす。「おぼつかなく思ひつめたること,すこし―・さむ/伊勢 95」
霽く
はる・く 【晴るく・霽く】 (動カ下二)
(1)晴れるようにする。晴らす。「恐ろしう深き霧をも少し―・けむとて/更級」
(2)払いのける。除く。「岩隠れに積れる紅葉の朽葉少し―・け/源氏(総角)」
霽らす
はら・す [2] 【晴らす・霽らす】 (動サ五[四])
(1)心の中の不満や疑いを消して気持ちをすっきりさせる。満足させる。「疑いを―・す」「うらみを―・す」
(2)雨などがやむのを待つ。「是なるやどりにたちより,雨を―・さばやと思ひ候/狂言・祐善」
(3)目的を遂げる。「ノゾミヲ―・ス/日葡」
〔「晴れる」に対する他動詞〕
[可能] はらせる
[慣用] 思いを―
霽る
は・る 【晴る・霽る】 (動ラ下二)
⇒はれる
霽れる
は・れる [2] 【晴れる・霽れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 は・る
(1)雲や霧が消える。「空が真っ青に―・れる」「この霧はお昼頃には―・れるだろう」
(2)雨・雪が降りやむ。あがる。「四時頃から雨は―・れた/田舎教師(花袋)」
(3)いやな気分がなくなってすっきりする。はればれする。「気分が―・れない」
(4)犯罪の容疑や疑いなどがなくなる。「疑いが―・れた」
(5)展望が開ける。「谷しげけれど,西―・れたり/方丈記」
〔「晴らす」に対する自動詞〕
→晴れて
霽れ上がる
はれあが・る [4][0] 【晴れ上(が)る・霽れ上(が)る】 (動ラ五[四])
すっかり晴れる。「台風が去って―・る」
霽れ上る
はれあが・る [4][0] 【晴れ上(が)る・霽れ上(が)る】 (動ラ五[四])
すっかり晴れる。「台風が去って―・る」
霽景楼
せいけいろう 【霽景楼】
平安京大内裏豊楽院(ブラクイン)の西方にあった楼。東の栖霞(セイカ)楼に対する。
霽雪
せいせつ [0] 【晴雪・霽雪】
雪が降ったあとの晴天。
霾
ばい [1] 【霾】
「黄砂(コウサ)」に同じ。[季]春。
霾る
つちふ・る 【土降る・霾る】 (動ラ四)
黄砂(コウサ){(4)}が降ってくる。[季]春。「雲端に―・る心地して/奥の細道」
靄
もや【靄】
(a) haze;→英和
(a) mist;→英和
(a) fog.→英和
靄
もや [1] 【靄】
空気中に小さい水滴や吸湿性の粒子などが浮遊し,遠方のものが灰色にかすんで見える状態。視程は1キロメートルを超え,霧よりは見通しがよい。
靄る
もや・る [2] 【靄る】 (動ラ五[四])
靄がかかる。「少し―・ってきた」
靄然
あいぜん [0] 【靄然】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)雲や霞(カスミ)などのたなびくさま。
(2)穏やかなさま。なごやかなさま。「掻乱(カキミダ)されし胸の内は―として頓(トミ)に和らぎ/金色夜叉(紅葉)」
靄靄
あいあい [0] 【靄靄】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)雲や靄(モヤ)が集まりたなびくさま。「―たる堤上の桜花」
(2)なごやかな気分が満ち満ちているさま。「温顔―として議院を一見し/緑簑談(南翠)」
靉光
あいみつ 【靉光】
(1907-1946) 洋画家。本名,石村日郎。広島県生まれ。シュールレアリスムの精神と東洋画を学ぶ。「眼のある風景」「自画像」は戦時下の日本洋画の代表作。
靉靆
あいたい [0] 【靉靆】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)雲のたなびくさま。また,雲の厚いさま。「紫の雲―と棚引き/細君(逍遥)」
(2)陰気なさま。また,ほの暗いさま。「主人側の男たちは―として笑つた/河明り(かの子)」
靉靉
あいあい [0] 【靉靉】 (ト|タル)[文]形動タリ
雲・霞などが盛んにたなびくさま。「祥雲―として中天を覆ふか/緑簑談(南翠)」
青
あお【青】
(a) blue;→英和
(a) green (緑).→英和
青
あお アヲ [1] 【青】
■一■ (名)
(1)色の名。
(ア)三原色の一。よく晴れた日の空の色。
(イ)藍(アイ)・緑・水色など,青系統の色の総称。「―田」「―葉」「―海原」
(2)青信号。
⇔赤
「―で渡る」
(3)馬の,青みがかった黒い毛色。また,その毛色の馬。馬一般についてもいう。あおげ。
(4)カルタ用語。
(ア)「青短(アオタン)」の略。
(イ)天正カルタの青札。
(5)「青本(アオホン)」の略。
(6)「青銭(アオセン)」の略。
〔古くは,青・緑のほか,蒼白や灰色をも含めていった〕
■二■ (接頭)
名詞や形容詞に付いて,未熟な,若い,などの意を表す。「―二才」「―くさい」「―女房」「―侍」
青々とした
あおあお【青々とした】
deep blue;lush green (緑); <詩> verdant.→英和
青々園
せいせいえん セイセイヱン 【青々園】
⇒伊原(イハラ)青々園
青い
あお・い アヲイ [2] 【青い・蒼い】 (形)[文]ク あを・し
(1)青の色をしている。広く緑など青系統の色にもいう。「―・い空」「―・いものをもっと食べる必要がある」
〔「あおい空(海)」は「碧い」とも書く〕
(2)赤みが足りない。青ざめている。「―・い月」「―・い顔」
(3)〔未熟の果実が青いことから〕
修行・知識などが不十分だ。まだ一人前でない。「まだ考えが―・い」
[派生] ――さ(名)――み(名)
[慣用] 尻が―/風青し
青い
あおい【青い】
blue;→英和
green (緑);→英和
pale (蒼い);→英和
[未熟]unripe;→英和
green;inexperienced.→英和
青い山脈
あおいさんみゃく アヲイサンミヤク 【青い山脈】
小説。石坂洋次郎作。1947年(昭和22)「朝日新聞」連載。東北の女学校を舞台にした青春小説。戦後民主主義下の男女関係を明るい青春風俗として描く。49年映画化され,同名の主題歌とともに大ヒットした。
青い花
あおいはな アヲイ― 【青い花】
〔原題 (ドイツ) Heinrich von Ofterdingen〕
ノバーリスの小説。未完。1802年刊。「青い花」は到達しえない理想の象徴であり,ドイツ-ロマン主義の異名ともなった。
青い鳥
あおいとり アヲイ― 【青い鳥】
〔原題 (フランス) L'Oiseau bleu〕
メーテルリンクの戯曲。六幕。1908年初演。チルチルとミチルの兄妹は,夢の中で幸福の使いである青い鳥を求めてさまよう。翌朝目覚めて,我が家の鳥籠に青い鳥をみつけ,幸福は身近にあることを知る。
青かん
あおかん アヲ― [0] 【青かん】
〔不良仲間の隠語〕
(1)青天井の下で寝ること。野宿すること。
(2)屋外での性交。
青くなる
あおく【青くなる】
turn blue[green];turn pale (顔が).
青くなる
青くな・る
(1)青色になる。
(2)(驚き・恐怖・緊張などで)顔色が青白くなる。
青ざめる
あおざめる【青ざめる】
turn pale[white].
青ざめる
あおざ・める アヲ― [4] 【青ざめる】 (動マ下一)[文]マ下二 あをざ・む
青くなる。特に,体の衰弱や恐怖などのために血の気がなくなって青白くなる。「―・めた顔」
青し
あお・し アヲ― 【青し】 (形ク)
⇒あおい
青ずむ
あおず・む アヲ― [3] 【青ずむ】 (動マ五[四])
青みを帯びる。「―・んだ冬の空/武蔵野(独歩)」
青っぽい
あおっぽ・い アヲツ― [4] 【青っぽい】 (形)
(1)青みを帯びている。「―・い双子の著物(キモノ)を著たお銀であった/黴(秋声)」
(2)若くて世間知らずである。未熟だ。「―・い考え方」
青っ洟
あおっぱな アヲツ― [0][4] 【青っ洟】
子供などが垂らす青っぽい粘りけのある鼻汁。あおばな。
青ばむ
あおば・む アヲ― [3] 【青ばむ】 (動マ五[四])
青みを帯びる。青みがかる。「草木が―・む」
青びる
あおび・る アヲ― 【青びる】 (動ラ下二)
青みを帯びる。青ざめる。「色あさましう―・れたる者どもの/宇治拾遺 13」
青み
あおみ アヲ― [0][3] 【青み】
(1)ある物に含まれる青色の度合。「―の勝った紫色」
(2)料理で,彩りを美しくするために添える緑色の野菜。
青み
あおみ【青み】
blueness;greenness.→英和
青みず
あおみず アヲミヅ [0][2] 【青みず】
イラクサ科の一年草。湿った林内に自生。高さ20〜30センチメートル。茎は軟らかく多肉で,長い葉柄のある卵形の葉を対生。秋,葉腋に短い花穂をつけ,淡緑色の雌雄の小花を混生。若い葉・茎は食用。
青む
あお・む アヲム 【青む】 (動マ四)
(1)青みを帯びる。顔色が青ざめる。「いといたく,痩せ痩せに―・みて/源氏(若菜下)」
(2)植物が青々と茂る。「おのづから垣根の草も―・むなり/風雅(冬)」
青やか
あおやか アヲ― 【青やか】 (形動ナリ)
青々としているさま。青く鮮やかなさま。「いと―なるかづらの/源氏(夕顔)」
青ナイル
あおナイル アヲ― 【青―】
ナイル川の最大支流。エチオピア高原のタナ湖に源を発し北流する。スーダンのハルツームで白ナイルと合流する。
青ノ洞門
あおのどうもん アヲ― 【青ノ洞門】
大分県北部,山国川中流右岸にある洞門。一八世紀中頃,僧禅海が三十余年をかけて開削したといわれ,菊池寛の小説「恩讐の彼方に」の題材となった。耶馬渓(ヤバケイ)の名勝の一つ。
青ヶ島
あおがしま アヲ― 【青ヶ島】
伊豆諸島最南端の火山島。面積5.2平方キロメートル。東京都に属す。
青不動
あおふどう アヲ― 【青不動】
京都,青蓮院蔵の不動明王画像の通称。全身群青色の不動明王が火焔(カエン)を背に岩に座し,両脇に童子が侍立する図。平安中期の作。赤不動・黄不動とともに三不動の一。
青丹
あおに アヲ― [1] 【青丹】
〔「に」は赤い土の意〕
(1)青黒い土。「有らゆる土は色青き紺(ハナダ)の如く,画に用ゐて麗し。俗(クニヒト)―といひ/常陸風土記」
(2)岩緑青(イワロクシヨウ)のこと。
(3)染め色の名。濃い青に黄をおびた色。青緑色。
(4)襲(カサネ)の色目の名。表裏ともに青丹{(3)}。または,表は香(コウ)色,裏は薄青。
青丹
あおたん アヲ― [0] 【青短・青丹】
花札で,青い短冊を描いた牡丹(ボタン)・菊・紅葉(モミジ)の札。また,その三枚をそろえる役。
青丹よし
あおによし アヲ― 【青丹よし】 (枕詞)
〔「よ」も「し」も間投助詞〕
「奈良」および「国内(クヌチ)」にかかる。奈良は青土を産出したからとも,青と丹(ニ)の色で美しい奈良の意によるともいう。「―奈良を過ぎ/古事記(下)」「―国内ことごと見せましものを/万葉 797」
青二才
あおにさい【青二才】
a stripling;→英和
a raw[green]youth.
青二才
あおにさい アヲ― [3] 【青二才】
〔「青」は未熟の意。「二才」はボラなどの幼魚をたとえたものか〕
若くて,経験の足りない男をののしっていう語。「―が何をぬかす」
青人草
あおひとくさ アヲ― 【青人草】
〔「蒼生(ソウセイ)」の訓読語〕
国民。人民。民草。「うつしき―/日本書紀(神代上訓)」
青侍
あおさぶらい アヲサブラヒ [3] 【青侍】
〔「あおざむらい」とも〕
(1)公卿の家に仕える六位の侍。青色の袍(ホウ)を着た。
(2)身分の低い若侍。「七大寺詣でする京家の―なんどの/太平記 2」
青侍
せいし [1] 【青侍】
〔「あおざむらい」の音読〕
公卿の家に仕えた六位の侍。青色の袍を着ていたところからいう。
青侍
あおざむらい アヲザムラヒ [3] 【青侍】
「あおさぶらい(青侍)」に同じ。
青信号
あおしんごう【青信号】
a green light.
青信号
あおしんごう アヲシンガウ [3] 【青信号】
(1)進行・安全を示す青または緑色の交通信号。
(2)先行きに障害のないしるし。「工場建設に―が出る」
⇔赤信号
青倍良
あおべら アヲ― [0] 【青倍良・青遍羅】
海魚キュウセンの雄。
青傘
あおがさ アヲ― [3] 【青傘】
藍(アイ)の染め紙で張った日傘。江戸中期から用いられた。青紙傘。
青光り
あおびかり【青光り】
a green[blue]flash.
青光り
あおびかり アヲ― [3][0] 【青光り】 (名)スル
青白く光ること。また,その光。「―する刃(ヤイバ)」
青公卿
あおくげ アヲ― [0] 【青公家・青公卿】
(1)官位の低い公家。公家を卑しめていう語。
(2)歌舞伎で,藍隈(アイグマ)をとった悪役の公家。
青公家
あおくげ アヲ― [0] 【青公家・青公卿】
(1)官位の低い公家。公家を卑しめていう語。
(2)歌舞伎で,藍隈(アイグマ)をとった悪役の公家。
青写真
あおじゃしん【青写真】
<make> a blueprint <of> .→英和
青写真
あおじゃしん アヲ― [3][0] 【青写真】
(1)鉄塩類の感光性を利用した複写印画。クエン酸鉄アンモニウムとフェリシアン化カリウムの混合溶液を塗ったものを印画紙とし,これに原図を密着して焼き付け,青地に白の印画としたもの。設計図などの複写に用いる。青焼き。ブルー-プリント。
(2)「日光写真」に同じ。[季]冬。
(3)完成の予想図。未来の構想。「計画はまだ―の段階だ」
青函トンネル
せいかんトンネル 【青函―】
本州と北海道とを結ぶ世界最長の鉄道トンネル。青森県今別町浜名と北海道知内町湯の里間,約54キロメートル(うち海底部分約23キロメートル)。1985年(昭和60)貫通。88年海峡線が開業。
青函連絡船
せいかんれんらくせん 【青函連絡船】
青森・函館間の旧国鉄連絡船。津軽海峡を渡って本州と北海道を結ぶ。1988年(昭和63)青函トンネル開業により廃止。
青刈
あおがり アヲ― [0] 【青刈(り)】
飼料または肥料にするために,葉がまだ青く実が熟さないうちに刈り取ること。
青刈り
あおがり アヲ― [0] 【青刈(り)】
飼料または肥料にするために,葉がまだ青く実が熟さないうちに刈り取ること。
青刈り大豆
あおがりだいず アヲ―ヅ [5] 【青刈(り)大豆】
実の収穫を目的とせず,茎・葉を緑肥や飼料に利用するための大豆。
青刈り飼料
あおがりしりょう アヲ―レウ [5] 【青刈(り)飼料】
青刈りにして飼料とする作物。青刈り用のトウモロコシ・エンバク・ダイズ・レンゲソウなど。
青刈大豆
あおがりだいず アヲ―ヅ [5] 【青刈(り)大豆】
実の収穫を目的とせず,茎・葉を緑肥や飼料に利用するための大豆。
青刈飼料
あおがりしりょう アヲ―レウ [5] 【青刈(り)飼料】
青刈りにして飼料とする作物。青刈り用のトウモロコシ・エンバク・ダイズ・レンゲソウなど。
青化法
せいかほう セイクワハフ [0] 【青化法】
(1)金銀鉱に対する湿式製錬法の一。砕いた鉱石に青化物(シアン化カリウムまたはシアン化ナトリウム)溶液を加えて攪拌し金および銀を浸出させ,他のものを分離して採集する。シアン化法。
(2)鉄鋼の表面硬化法の一。青化物を用いて表面に窒素を浸透させ,滲炭(シンタン)よりも薄い硬化層を形成する。
青化物
せいかぶつ セイクワ― [3] 【青化物】
⇒シアン化物
青北
あおぎた アヲ― [0] 【青北】
初秋から仲秋にかけて吹く北風。主に西日本でいう。
青史
せいし [1] 【青史】
〔昔,紙のない時代,青竹を火で炙(アブ)って青みを除いた竹簡に書きつけたことから〕
記録。歴史書。
青味泥
あおみどろ アヲ― [3] 【水綿・青味泥】
緑藻類ホシミドロ目の淡水藻。春から夏,水田や川辺の止水に生育。細い円筒形の細胞の連なった糸状の個体が集まって,もつれた毛髪状をなす。細胞内には螺旋(ラセン)状の葉緑体がある。繁殖は分裂によるが,接合による有性生殖も知られる。
青和え
あおあえ アヲアヘ [2][0] 【青和え】
青豆・たで・ほうれんそうなどをすりおろして加えた,青い色のあえもの。
青唐紙
あおからかみ アヲ― [4] 【青唐紙】
(1)織り色の名。たて糸は薄青,よこ糸は黄。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は黄色,裏は青色。
青唐辛子
あおとうがらし アヲタウガラシ [5] 【青唐辛子・青蕃椒】
赤熟するトウガラシが,まだ熟さずに緑色を呈しているもの。[季]夏。
青土佐
あおどさ アヲ― [0] 【青土佐】
土佐に産する薄青色の和紙。紙質は厚めで,箱の目張りや傘に用いた。
青地
あおち アヲチ 【青地】
姓氏の一。
青地
あおじ アヲヂ [0] 【青地】
地の色が青いもの。「―の織物」
青地林宗
あおちりんそう アヲチ― 【青地林宗】
(1775-1833) 江戸後期の蘭学者・医者。伊予松山藩の侍医の子。名は盈(エイ)。医書のほか物理や地理などの自然科学書の訳述を行う。著「気海観瀾(キカイカンラン)」は日本で最初の物理学書。他に「格物綜凡」「輿地誌略(ヨチシリヤク)」など。
青坊主
あおぼうず アヲバウズ [3] 【青坊主】
(1)髪の毛を剃(ソ)ったばかりの青々とした頭。また,そうした人。
(2)髪の毛を短く刈った頭。また,そうした人。
青垣
あおかき アヲ― 【青垣】
青々とした山が周囲を取り巻いているさまを青い垣に見立てていう土地ぼめの語。「倭(ヤマト)は国のまほろばたたなづく―/古事記(中)」
青垣
あおがき アヲガキ 【青垣】
兵庫県中東部,氷上(ヒカミ)郡の町。加古川の最上流域を占める。丹波布で知られる。
青墓
あおはか アヲハカ 【青墓】
大垣市の地名。古代から中世にかけての東山道の宿駅。源義朝や源頼朝が滞留した所と伝える。付近には古墳・史跡が多い。
青墨
あおずみ アヲ― [0][2] 【青墨】
⇒藍墨(アイズミ)
青壮年
せいそうねん [3] 【青壮年】
青年と壮年との総称。おおよそ一六歳から五〇歳くらいの人をいう。
青大将
あおだいしょう アヲダイシヤウ [3][0] 【青大将】
ヘビの一種。体長2メートル内外で,日本では最大。無毒。背面は濃褐緑色で二〜四条の縦縞(タテジマ)がある。小鳥やその卵,ネズミ・トカゲなどを捕食する。飲み込んだ卵は,食道内に突き出した背骨の一部で殻をこわす。日本各地に分布。サトメグリ。
青大将
あおだいしょう【青大将】
a green snake.
青天
せいてん [0] 【青天】
〔古くは「せいでん」とも〕
晴れわたった空。青空。蒼天(ソウテン)。
青天の霹靂
せいてん【青天の霹靂(へきれき)】
<like> a bolt from the blue.→英和
青天井
あおてんじょう アヲテンジヤウ [3] 【青天井】
(1)青空。空。空を天井に見立てていう。野天(ノテン)。
(2)物の値段や取引相場が天井知らずに長期間上がり続ける状態。
青天井
あおてんじょう【青天井】
the blue sky.
青天白日
せいてんはくじつ [0] 【青天白日】
(1)青空に太陽の輝くこと。
(2)疑いがはれて無罪になること。「―の身となる」
(3)人に隠している悪いおこないなどが少しもないこと。「私はいつも―だ」
青天白日旗
せいてんはくじつき [8][7] 【青天白日旗】
中華民国国民党の党旗。青地の中央に白く太陽を染め抜き,太陽の周囲に一二の三角形の光線をかたどったもの。
青天白日満地紅旗
せいてんはくじつまんちこうき [12] 【青天白日満地紅旗】
中華民国の国旗。赤地の左上四分の一に青天白日旗と同じ模様を染めた旗。
青女
せいじょ [1] 【青女】
〔淮南子(天文訓)〕
霜や雪をふらすという女神。転じて,霜や雪。
青女房
あおにょうぼう アヲニヨウバウ 【青女房】
宮廷などに仕える,若くて経験の浅い女房。また,官位の低い女房。「―と思しき人の,牛もなき車の長柄に取りつき/謡曲・葵上」
青宮
せいぐう 【青宮】
⇒せいきゅう(青宮)
青宮
せいきゅう [0] 【青宮】
〔五行説で,「青」は東にあてることから〕
東宮(トウグウ)の異名。せいぐう。
青寄せ
あおよせ アヲ― [0] 【青寄せ】
青菜の葉をすりつぶして水を加えて煮,浮いてくる緑の色素をすくい取ったもの。和え物や寄せ物などの色つけに使う。青菜寄せ。菜寄せ。
青少年
せいしょうねん【青少年】
the younger generation;youth.→英和
青少年
せいしょうねん [3] 【青少年】
青年と少年。若い人たち。
青少年保護育成条例
せいしょうねんほごいくせいじょうれい 【青少年保護育成条例】
青少年の保護育成,そのための環境整備などを内容として,地方公共団体が制定する条例。有害な図書・映画の指定,みだらな行為のための場所の提供の禁止など,内容はそれぞれの条例で異なるが,全国都道府県のほとんどが制定している。
青少年赤十字
せいしょうねんせきじゅうじ [9] 【青少年赤十字】
赤十字事業の一部門。小・中・高の各学校のクラスを単位として,性別・宗教・イデオロギーの別なく組織され,青少年の健康・奉仕・親善を目的とする。
青屋
あおや アヲ― [2] 【青屋】
中世・近世,京都で,藍(アイ)染め業者の称。賤民(センミン)視され,近世,京都では町奉行に属し,牢屋の清掃・処刑者の取り片付けなどの労役が課された。藍屋。
青山
あおやま アヲヤマ 【青山】
姓氏の一。
青山
せいざん [1] 【青山】
(1)木が青々と生い茂った山。青峰。
(2)〔蘇軾の詩「授�獄卒梁成�以遺�子由�」の一節「是処青山可�埋�骨」から〕
骨を埋める地。墳墓の地。「人間(ジンカン)到る所―あり」
(3)唐から伝来したといわれる琵琶の名器の名。「彼の―と申す御琵琶は/平家 7」
青山
あおやま アヲヤマ 【青山】
東京都港区北西部の地名。江戸時代は武家屋敷が多く,明治以後住宅地として発展。
青山
あおやま アヲ― [0] 【青山】
樹木が茂って,青々とした山。
青山墓地
あおやまぼち アヲヤマ― 【青山墓地】
東京都港区にある都営の共同墓地の通称。政治家・軍人・作家など著名人の墓が多い。青山斎場がある。1872年(明治5)開設。1935年(昭和10)以降,正式名称は青山霊園。
青山学院大学
あおやまがくいんだいがく アヲヤマガクヰン― 【青山学院大学】
私立大学の一。共にメソジスト派の宣教師によって1874年(明治7)創立の女子小学校,78年創立の耕教学舎などが基礎となり,94年青山学院と命名,1904年専門学校に発展。49年(昭和24)新制大学となる。本部は東京都渋谷区。
青山延于
あおやまのぶゆき アヲヤマ― 【青山延于】
(1776-1843) 江戸後期の儒学者・歴史家。号は拙斎。水戸藩士。「大日本史」編纂に参与。彰考館総裁・弘道館教授頭取を歴任。著「皇朝史略」など。
青山忠俊
あおやまただとし アヲヤマ― 【青山忠俊】
(1578-1643) 江戸初期の幕臣。老中。武蔵岩槻城主。将軍家光の補佐役となるが,のち諫言(カンゲン)して改易された。
青山杉作
あおやますぎさく アヲヤマ― 【青山杉作】
(1889-1956) 演出家・俳優。新潟県生まれ。早大中退。大正初年以来,築地小劇場や松竹少女歌劇団で活躍し,千田是也(センダコレヤ)とともに俳優座を結成。
青山胤通
あおやまたねみち アヲヤマ― 【青山胤通】
(1859-1917) 医学者。美濃の人。東大教授。明治の医学界の指導者。癌研究会を創立,初代会頭となる。
青岸渡寺
せいがんとじ 【青岸渡寺】
和歌山県那智勝浦町にある天台宗の寺。山号,那智山。熊野那智大社に隣接。西国三十三札所の第一番。仁徳天皇のときに漂着したインド僧裸形上人の開基という。本尊は如意輪観音(那智観音)。
青島
せいとう セイタウ 【青島】
⇒チンタオ(青島)
青島
チンタオ 【青島】
中国,山東省膠州湾に臨む港湾都市。天然の良港に恵まれ,綿織物・製粉・鉄鋼などの工業が盛ん。1898年ドイツの租借地になったが,第一次大戦中に日本が占領。1922年中国に返還。
青島
あおしま アヲ― 【青島】
宮崎市南部,日南海岸の北端にある小島。浸食されて海食台をなし,「鬼の洗濯板」と呼ばれる景観を呈する。ビロウなどの亜熱帯植物群落は特別天然記念物。
青嵐
せいらん [0] 【青嵐】
(1)青々とした山の気。
(2)青葉を吹き渡る風。あおあらし。
青嵐
あおあらし アヲ― [3] 【青嵐】
青葉のころに吹くやや強い風。せいらん。[季]夏。
青嶺
あおねろ アヲ― 【青嶺】
〔「ろ」は親愛を表す接尾語〕
「青嶺(アオネ)」に同じ。「―にたなびく雲のいさよひに/万葉 3511」
青嶺
あおね アヲ― [0] 【青嶺】
木が青々と茂っている山。青山(セイザン)。
青州
せいしゅう 【青州】
〔中国の昔の州の名〕
「青州の従事(ジユウジ)」の略。
青州の従事
せいしゅうのじゅうじ 【青州の従事】
〔「世説新語」による。従事は刺史を助ける官のこと〕
よい酒。美酒。青州。
青差
あおざし アヲ― [0] 【青繦・青緡・青差(し)】
銭(ゼニ)の穴に紺染めの細い麻縄を通して銭を結び連ねたもの。
青差し
あおざし アヲ― [0] 【青繦・青緡・青差(し)】
銭(ゼニ)の穴に紺染めの細い麻縄を通して銭を結び連ねたもの。
青帙
せいちつ [0] 【青帙】
青布を用いた書物のおおい。転じて,書物。
青帝
せいてい [0] 【青帝】
〔五行説で春は青色にあたるところから〕
春をつかさどる神。東方に位する。東帝。
青帳汗国
せいちょうかんこく セイチヤウ― 【青帳汗国】
キプチャク汗国を構成した王国の一。バトゥ(抜都)の弟シャイバンがウラル川東方の地に拠(ヨ)って興した。ケック-オルダ。
青幇
チンパン 【青幇】
〔中国語〕
中国,清代・民国時代の秘密結社。江南の糧船の荷役労働者の間に結成された互助組織に始まるという。清末,華北の下層社会に広まり,民国時代には阿片の密売などで経済力を強め,国民党と結び大きな影響力をもった。紅幇(ホンパン)と並称される。
〔「清幇」とも書く〕
→会党
青幇
せいほう 【青幇】
⇒チンパン
青年
せいねん [0] 【青年】
(1)青春期にある若い男女。一四,五歳から二四,五歳頃までをいうが,広く三〇代をも含めていう場合もある。若者。わこうど。「―の主張」「―実業家」
(2)書名(別項参照)。
青年
せいねん【青年】
a young man;a youth;→英和
the young people;the younger generation.‖青年時代 one's younger days;youth.青年男女 young people;young men and women.
青年
せいねん 【青年】
小説。森鴎外作。1910(明治43)〜11年発表。作家を志望して上京した青年小泉純一を主人公とする教養小説。
青年の家
せいねんのいえ 【青年の家】
宿泊を伴う共同生活の中で,多方面にわたる研修・体育・野外活動を行い,健全な青年を育てるために設けられた国立または公立の施設。1958年(昭和33)発足。
青年の船
せいねんのふね 【青年の船】
将来活躍が期待される二〇〜二五歳の勤労青年が,船旅を行なって海外の情勢を見,国際的視野を広げ,各国との親善をはかるため行われている事業。1967年(昭和42)から総理府が実施。
青年イタリア
せいねんイタリア 【青年―】
イタリアの統一と共和制樹立をめざした政治結社。1831年マッチーニが設立し運動の大衆化をはかった。49年ローマ共和国を建設したが失敗,以後衰えた。
青年トルコ
せいねんトルコ 【青年―】
オスマン帝国の末期に立憲制の復活をめざして結成された政治結社。1908年革命に成功したが,第一次世界大戦でドイツに協力して敗れ,解散。正式名称,「統一進歩委員会」。
青年ヘーゲル学派
せいねんヘーゲルがくは [9] 【青年―学派】
〔(ドイツ) Junghegelianer〕
ヘーゲル死後分立したヘーゲル学派のうち左派の称。ヘーゲルによる宗教の合理化・人間化を徹底した。バウアー・フォイエルバッハ・シュティルナーなどのほか,マルクスも入る。
青年団
せいねんだん [3] 【青年団】
一定の地域に住む青年によって組織された自治団体。戦前は国家統制のもとにおかれたが,戦後は民主的団体として再発足し,修養・レクリエーション・地域改良・社会奉仕などの活動を行なっている。
青年学校
せいねんがっこう [5] 【青年学校】
戦前,小学校卒の勤労青少年に,実業教育・普通教育および軍事教育を行なった学校。実業補習学校と青年訓練所を統合し,1935年(昭和10)開校,39年から義務制になった。47年廃止。
青年学級
せいねんがっきゅう [5] 【青年学級】
主として勤労青年に対し,職業または家事に関する知識・技術を習得させ,一般的教養を向上させることを目的として,市町村が開設する事業。
青年師範学校
せいねんしはんがっこう [8] 【青年師範学校】
青年学校教員の養成を目的とした旧制の学校。1944年(昭和19)設置。
青年文法学派
せいねんぶんぽうがくは [9] 【青年文法学派】
〔(ドイツ) Junggrammatiker〕
一九世紀後半ドイツを中心に,印欧語比較言語学の分野で新しい方法論的展開をみせた一群の若手の学者たちをまとめて呼んだ俗称。「音韻法則に例外なし」という主張で知られる。
青年期
せいねんき [3] 【青年期】
児童期と成人期との間。一四,五歳から二四,五歳頃までの時期。思春期と呼ばれる前半では身体的・性的に成熟し,後半では,自我意識・社会的意識が発達する。
青年海外協力隊
せいねんかいがいきょうりょくたい 【青年海外協力隊】
発展途上国の開発援助のために日本から派遣される青年ボランティアの活動機関。アメリカの平和部隊をモデルに1965年(昭和40)に発足。国際協力事業団によりその募集・訓練・派遣などの実務が行われる。
青年訓練所
せいねんくんれんじょ [0][9] 【青年訓練所】
青年学校の前身の一。一六歳から二〇歳までの男子に修身・公民・普通学科の教育のほか,軍事教練を施した機関。1926年(大正15)設置。
青底翳
あおそこひ アヲ― [3] 【青底翳】
緑内障(リヨクナイシヨウ)の俗称。
青息吐息
あおいきといき アヲイキ― [3][0][3][1][5] 【青息吐息】
困難な状況におかれたときにつく,ため息。また,そのため息が出る状態。「不景気で中小企業は―だ」
青息吐息で
あおいきといき【青息吐息で】
in great distress.
青房
あおぶさ アヲ― [0] 【青房】
相撲で,土俵上のつり屋根の北東隅に垂らす青(緑)色の大房。春と青竜神を表す。
→赤房
→白房
→黒房
青摺り
あおずり アヲ― [0] 【青摺り】
⇒藍摺(アイズ)り(1)
青文字
あおもじ アヲ― [0] 【青文字】
クスノキ科の落葉小高木。中国・九州・沖縄などの山地に生える。高さ約4メートル。若枝や樹皮は暗緑色で,葉とともに香気がある。葉は長楕円形で先端は長くとがる。雌雄異株。早春,雄花は濃黄色,雌花は淡黄色の花をつけ,のち黒紫色に熟する。材は芳香を持ち,楊枝(ヨウジ)などを作る。
青斑猫
あおはんみょう アヲハンメウ [3] 【青斑猫】
ツチハンミョウ科の甲虫。体長約2センチメートル。体は緑色で細長く,頭が大きく首が細い。ヨーロッパに分布。カンタリスの原料となる。セイヨウミドリゲンセイ。
青旗
せいき [1] 【青旗】
青い旗。特に昔,中国で酒屋のしるしに立てたはた。青帘(セイレン)。酒旗。
青旗の
あおはたの アヲハタ― 【青旗の】 (枕詞)
青々と木の茂ったさまを青旗に見立てて,「木幡(コハタ)」「葛城(カズラキ)山」「忍坂(オサカ)の山」にかかる。「―木幡の上を通ふとは/万葉 148」「―葛城山にたなびける白雲隠る/万葉 509」
青星
あおぼし アヲ― [2] 【青星】
星のシリウスをいう。
青春
せいしゅん【青春】
youth;→英和
the spring time of life.〜の youthful <blood> .→英和
‖青春時代 one's youthful days.
青春
せいしゅん [0] 【青春】
(1)若く元気な時代。人生の春にたとえられる時期。青年時代。「―を謳歌する」「―期」「―時代」
(2)春。陽春。「彼の―に応じて/本朝文粋」
青書
せいしょ [1] 【青書】
〔blue book〕
イギリスで,議会や枢密院の報告書。表紙の青いことからいう。
→白書
青書生
あおしょせい アヲ― [3] 【青書生】
年が若く,学問も未熟な学生。また,学生を軽んじていう語。
青月
せいげつ [1] 【青月】
青白い月。「―の光凄く/滝口入道(樗牛)」
青木
あおき アヲキ 【青木】
姓氏の一。
青木
あおき アヲ― [0] 【青木】
(1)青々としている木。生木(ナマキ)。
(2)ミズキ科の常緑低木。林地に自生。雌雄異株。若い枝は緑色を帯びる。葉は厚く光沢があり,まばらな鋸歯(キヨシ)がある。春,紫褐色の小花をつけ,雌株は冬期に赤熟する長楕円形の実を結ぶ。庭木とされ,園芸品種が多い。
〔「青木の実」は [季]冬。《―の実紅をたがへず月日経る/柴田白葉女》〕
青木ヶ原
あおきがはら アヲキ― 【青木ヶ原】
山梨県中南部,富士山北西麓に広がる大樹林帯。864年噴出の溶岩流上に形成された大原生林で,氷穴・風穴や溶岩樹形が見られる。
青木周弼
あおきしゅうすけ アヲキシウスケ 【青木周弼】
(1803-1863)
〔名は「しゅうひつ」とも〕
江戸末期の蘭方医。周防(スオウ)の人。名は邦彦。長州藩医となり,藩内で種痘を実施した。著「察病論」「病理論」など。
青木周蔵
あおきしゅうぞう アヲキシウザウ 【青木周蔵】
(1844-1914) 明治時代の外交官・政治家。長州藩出身。外相。条約改正交渉を進め,日英通商航海条約に調印,領事裁判権の撤廃に成功した。
青木昆陽
あおきこんよう アヲキコンヤウ 【青木昆陽】
(1698-1769) 江戸中期の儒者・蘭学者。名は敦書(アツノリ),通称文蔵。江戸の人という。幕府書物奉行。伊藤東涯に師事。飢饉(キキン)対策として甘藷の栽培を勧め,「蕃藷考」を著す。また,将軍吉宗の命でオランダ文辞を学び,蘭学隆盛のもとをつくる。世に甘藷先生と称された。
青木木米
あおきもくべい アヲキ― 【青木木米】
(1767-1833) 江戸後期の陶工。京都の人。奥田穎川(エイセン)に陶法を学び京都粟田に開窯,中国風の煎茶器に優れた技量を示す。また金沢春日山窯を指導。書画にも巧みであった。晩年耳を病み聾米(ロウベイ)と称す。
青木正児
あおきまさる アヲキ― 【青木正児】
(1887-1964) 中国文学者。山口県生まれ。京大卒。中国の文学・戯曲などのほか書画・風俗などの論考を残す。著「支那文学思想史」「支那近世戯曲史」など。
青木湖
あおきこ アヲキ― 【青木湖】
長野県大町市にある湖。冬も凍結しない。スキー場・キャンプ場。
青木繁
あおきしげる アヲキ― 【青木繁】
(1882-1911) 洋画家。福岡県生まれ。東京美術学校卒。放浪中に胸を病み早世。ロマン性の強い文学的作風に特色がある。代表作「海の幸」「わだつみのいろこの宮」
青木香
せいもっこう [3] 【青木香】
生薬の一。現在はウマノスズクサの乾燥根のことだが,過去にはキク科の木香との間に混乱が見られた。鎮痛・消炎・解毒のほか,薫香料として用いられる。
青木香
しょうもっこう シヤウモクカウ [3] 【青木香】
合わせ香の材料の一。ウマノスズクサ科の植物の根とされる。正倉院にも収められていた。
〔「せいぼくこう」は誤読〕
青木鷺水
あおきろすい アヲキ― 【青木鷺水】
(1658-1733) 江戸中期の俳人・浮世草子作者。京都の人。貞門以来の俳諧作法書の集大成に努力し,松尾芭蕉を尊崇。作「御伽百物語」など。
青本
あおほん アヲ― [0] 【青本】
(1)草双紙の一。赤本に次いで,黒本とともに延享(1744-1748)頃から安永(1772-1781)初期にかけて江戸で流行した。萌葱(モエギ)色の表紙で,歌舞伎・浄瑠璃・軍記物などに題材をとり,絵を主とする。作者・画工兼帯で,鳥居派の画風が多い。一冊五丁,数冊をもって一巻とする。
(2)草双紙の総称。
青朽葉
あおくちば アヲ― [4][3] 【青朽葉】
(1)染め色の名。青みがかった朽葉色。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は青,裏は黄または朽葉色。他に,表は経(タテ)青,緯(ヨコ)黄,または経(タテ)黄,緯(ヨコ)青の織物ともいう。多く老人が初夏および秋に用いた。
青条揚羽
あおすじあげは アヲスヂ― [5] 【青条揚羽】
アゲハチョウ科のチョウ。はねは黒く,淡緑または青緑色の帯状紋が前後のはねの中央を貫く。はねの開張7〜9センチメートル。本州以南から東南アジアにかけて分布。幼虫はクス・シロダモなどの葉を食う。クロタイマイ。
青松
せいしょう [0] 【青松】
青々と茂る松。緑の松。「白砂―」
青松寺
せいしょうじ 【青松寺】
東京都港区愛宕にある曹洞宗の寺。山号万年山。1476年太田道灌が武蔵(ムサシ)国貝塚に創建。慶長年間(1596-1615)現地に移転。泉岳寺・総泉寺とともに曹洞宗江戸三か寺の一。
青松虫
あおまつむし アヲ― [4] 【青松虫】
マツムシ科の昆虫。体長約24ミリメートル。体は扁平でやや細く,マツムシに似るが,全身が鮮やかな緑色。樹上でリューリューとかん高い声で鳴く。明治年間に中国大陸から帰化したとされる。
青果
せいか【青果】
vegetables and fruits.青果市場 a vegetable and fruit market.
青果
せいか [1] 【青果】
野菜と果物の総称。「―商」「―物」
青枯れ
あおがれ アヲ― [0] 【青枯れ】
(1)茎や葉が青いまま急に枯れること。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は黄色,裏は浅葱(アサギ)色。
青枯れ病
あおがれびょう アヲ―ビヤウ [0] 【青枯れ病】
主としてナス科植物に発生する病変。細菌が根から侵入し,茎や葉が緑色のまま数日で枯死する。高温の季節に多い。
青柚
あおゆ アヲ― [0] 【青柚】
ユズの実の,まだ熟さないで青いもの。[季]夏。《葉かげなる数へる程の―かな/虚子》
青柳
あおやぎ アヲ― [0] 【青柳】
(1)青々と茂った柳(ヤナギ)。あおやなぎ。[季]春。
(2)バカガイのむき身。
(3)染め色の名。萌黄色。
(4)襲(カサネ)の色目の名。表は青,裏は薄青。または表裏とも濃い青色。冬から春にかけて着用。
(5)催馬楽(サイバラ)の一。
(6)地歌三味線組歌の一。柳川検校作曲。
(7)地歌箏曲(ソウキヨク)の一。通称「新青柳」。石川勾当作曲,八重崎検校箏手付。
青柳
あおやぎ【青柳】
a green willow (木);a surf clam (貝).
青柳の
あおやぎの アヲ― 【青柳の】 (枕詞)
(1)青柳の葉が女の眉(マユ)に似るところから,「細き眉」にかかる。「―細き眉根を咲みまがり/万葉 4192」
(2)青柳の枝を糸に見立て,「いと」「いとど」に,また,枝を鬘(カズラ)にするところから,地名「葛城山」にかかる。「―いとさだめなき人のこゝろを/拾遺(恋三)」「―葛城山に春風ぞ吹く/新古今(春上)」
青柳草
あおやぎそう アヲ―サウ [0] 【青柳草】
ユリ科の多年草。林や草原の湿地に生育し,高さ約70センチメートル。葉は平行脈のある,狭い長楕円形で先端がとがる。茎の基部は古い葉鞘(ヨウシヨウ)が残り,シュロ毛のようになる。盛夏に緑色の小花を総状花序につける。根茎は有毒。
青柴垣
あおふしがき アヲ― 【青柴垣】
青い灌木(カンボク)で造った垣。神がそこに宿ると考えられた。「天の逆手を―に打ち成して隠りき/古事記(上訓注)」
青柴垣の神事
あおふしがきのしんじ アヲ― 【青柴垣の神事】
島根県美保関町の美保神社で,四月七日に行われる神事。古事記の国譲りの神話に基づくといわれる。周囲に柴垣を設けた船で海上にこぎ出し祭儀を行う。
→諸手船(モロタブネ)の神事
青根が峰
あおねがみね アヲネ― 【青根が峰】
奈良県吉野町の金峰山(キンプセン)の北東にある峰。青根山。青根。((歌枕))「み吉野の―の苔席(コケムシロ)誰か織りけむ経緯(タテヌキ)なしに/万葉 1120」
青根温泉
あおねおんせん アヲネヲンセン 【青根温泉】
宮城県南西部,蔵王(ザオウ)山東斜面中腹にある単純泉。伊達家の湯治場であった。
青桐
あおぎり アヲ― [0][2] 【青桐】
アオギリ科の落葉高木。樹皮は緑色。葉は大きく掌状で,先が三〜五裂し,葉柄は長い。夏,薄黄色の小花が咲き,果実は成熟前に裂開して舟状になり,縁に球状の種子をつける。材を家具・楽器などにする。漢名,梧桐(ゴトウ)。[季]夏。
青梅
おうめ アヲメ 【青梅】
東京都北西部,多摩川中流域の市。近世,青梅街道の宿場町から発達。機業が盛んであった。青梅マラソンは有名。
青梅
あおうめ【青梅】
a green[an unripe]plum.
青梅
あおうめ アヲ― [0][2] 【青梅】
熟していない青い梅の実。[季]夏。
青梅漬
あおうめづけ アヲ― [0] 【青梅漬(け)】
青い梅の塩漬け。
青梅漬け
あおうめづけ アヲ― [0] 【青梅漬(け)】
青い梅の塩漬け。
青梅線
おうめせん アヲメ― 【青梅線】
JR 東日本の鉄道線。東京都立川と奥多摩間,37.2キロメートル。多摩川上流の渓谷に沿う。
青梅縞
おうめじま アヲメ― [0] 【青梅縞】
青梅で産した縞織物。古くは木綿と絹の交織であったが,のちには木綿織りとなった。主に夜具地用。
青梅街道
おうめかいどう アヲメ―ダウ 【青梅街道】
東京新宿から多摩川流域を経て甲府盆地に達する街道。新宿追分で甲州街道と分かれ,山梨県酒折(サカオリ)で再び合流する。甲州裏街道。
青梗菜
チンゲンサイ [3] 【青梗菜】
〔中国語〕
アブラナ科の中国野菜。シャクシナの一系統。葉は杓子(シヤクシ)形。葉身は緑色,葉柄は淡緑色で肥厚する。煮くずれしにくい。
青梨
あおなし アヲ― [0] 【青梨】
果皮の色が薄い緑色のナシ。
青森
あおもり アヲモリ 【青森】
(1)東北地方北部,本州最北端の県。ほぼかつての陸奥(ムツ)国を占める。東は太平洋,西は日本海に面し,北は津軽海峡となる。北に突出する下北半島と津軽半島との間は陸奥湾。県庁所在地,青森市。
(2)青森県中部,青森湾に臨む市。県庁所在地。海陸交通の要地。木材・食品などの伝統工業や商港としての青森港がある。ねぶた祭は有名。
青森公立大学
あおもりこうりつだいがく アヲモリ― 【青森公立大学】
公立大学の一。1992年(平成4)設立。本部は青森市。
青森大学
あおもりだいがく アヲモリ― 【青森大学】
私立大学の一。1968年(昭和43)設立。本部は青森市。
青森平野
あおもりへいや アヲモリ― 【青森平野】
青森湾を囲み U 字型に広がる平野。中央に青森市の市街地がある。
青楓
せいふう 【青楓】
⇒津田(ツダ)青楓
青楼
せいろう [0] 【青楼】
(1)〔曹植「美女編」〕
高貴な美人のいる楼。
(2)あげや。女郎屋。妓楼。江戸では官許の吉原を私娼街と区別していった。
青標紙
あおびょうし アヲベウシ [3] 【青標紙】
江戸時代の武家法制書。二編。1840,41年刊。幕臣大野広城(1788-1841)が私に武家生活全般にわたる法律・制度を編集したもの。禁を犯したとして編者は罰された。
青毛
あおげ アヲ― [0] 【青毛】
馬の毛色の名。たてがみと尾まで含め,全身深みのある黒色。
青水引
あおみずひき アヲミヅヒキ [3] 【青水引】
中央から一方を白,他方を紺に染め分けた水引。凶事用。
青水無月
あおみなづき アヲ― 【青水無月】
〔草木の青々と茂る水無月の意〕
陰暦六月の異名。
青汁
あおじる アヲ― [0] 【青汁】
(1)生野菜をしぼった汁。
(2)ゆでたほうれんそうを裏ごしして加えた白味噌仕立ての汁。
青江下坂
あおえしもさか アヲエ― [5] 【青江下坂】
⇒葵下坂(アオイシモサカ)
青江物
あおえもの アヲエ― [0] 【青江物】
備中国青江の刀匠の鍛えた刀剣類の総称。平安末期に始まり,鎌倉・南北朝期に栄え,室町時代には衰退。古青江・中青江・末青江の三期に大別され,中青江までの作品に名刀が多い。
青波銭
あおなみせん アヲナミ― [0][4] 【青波銭】
「青銭(アオセン)」に同じ。
青泥
あおどろ アヲ― [0] 【青泥】
(1)青色をした泥。
(2)海底堆積物の一。ケイ酸分が60パーセント以上の泥。硫化鉄を含むため青色を呈する。大陸斜面に広く分布。せいでい。
青泥
せいでい [0] 【青泥】
⇒あおどろ(青泥)
青泥
あおでい アヲ― [0] 【青泥】
青金(アオキン)の粉末を膠(ニカワ)で溶いたもの。美術工芸品の彩色用。青金泥。
青洟
あおばな アヲ― [0][2] 【青洟】
青い鼻汁。あおっぱな。
青浮草
あおうきくさ アヲ― [3][4] 【青浮草・青萍】
ウキクサ科の多年草。水田・池などの水面に群生する。葉はなく,5ミリメートルほどの卵形の葉状茎からなり,下面に一本の細い根を垂らす。夏から秋,白い小花をつけることがある。[季]夏。
青海
あおうみ アヲ― [3] 【青海】
青々とした海。
青海
せいかい 【青海】
(1)中国,チベット高原の北東部を占める省。黄河・長江の発源地。大部分が山岳地帯。住民はチベット族・モンゴル族など。牛・羊の牧畜が行われる。省都,西寧。別名,青。チンハイ。
(2)青海省東部にある湖。祁連(キレン)山脈の南にあり,海抜3200メートルの高原に位置。中国最大の塩湖。面積約4600平方キロメートル。
青海亀
あおうみがめ アヲ― [4][3] 【青海亀】
海産のカメ。暗緑色の甲は1メートルに達する。前後肢ともひれ状。海草を主食にする。肉や卵は食用とし,甲は鼈甲(ベツコウ)の代用とする。熱帯海域に分布。近年激減し,保護対策がとられている。正覚坊(シヨウガクボウ)。
青海原
あおうなばら アヲ― [4] 【青海原】
青々とした広い海。
青海原
あおうなばら【青海原】
the blue expanse of water.
青海島
おうみしま アヲミ― 【青海島】
山口県北部,長門市北沖合の日本海に浮かぶ島。面積14平方キロメートル。青海大橋により本土と結ぶ。海食地形に富む景勝地。
青海波
せいがいは [3] 【青海波】
(1)雅楽の一。左方の新楽で盤渉(バンシキ)調。管弦の時は中曲,舞楽として序の「輪台」に続く破として奏される時は準大曲。二人舞の平舞。鳥甲(トリカブト)に常装束を用いる。
(2)青海波の舞曲に用いる服の波形の染め模様。また,それと同じ染め模様。元禄(1688-1704)頃から流行。
(3)清元の一。二世清元梅吉作曲,永井素岳(ソガク)作詞。1897年(明治30)初演。海の情景を歌う。
青海波(1)[図]
青海波(2)[図]
青海苔
あおのり アヲ― [2][0] 【青海苔】
(1)緑藻類アオサ目アオノリ属の海藻の総称。浅海や河口の岩上,磯の潮だまりなどに群生。管状または扁平で一層の細胞よりなり,緑色または黄緑色。スジアオノリ・ボウアオノリ・ヒラアオノリなど。食用。[季]春。《―や石の窪�のわすれ汐/几董》
(2){(1)}を乾燥させて,ふりかけや薬味とするもの。主にスジアオノリが用いられ,市販品にはアオサも含まれる。
青海苔
あおのり【青海苔】
green laver.
青漆
せいしつ [0] 【青漆】
色漆の調合に用いる青緑色の漆。
青漢
せいかん 【青漢】
大空。「堂舎高くそびえて,三重の構へを―の内に挿み/平家 2」
青漬
あおづけ アヲ― [0] 【青漬(け)】
野菜の青さをそのまま生かして漬けた漬物。
青漬け
あおづけ アヲ― [0] 【青漬(け)】
野菜の青さをそのまま生かして漬けた漬物。
青潮
あおしお アヲシホ [0] 【青潮】
海底の有機物が腐敗するときに酸素を奪われた水塊が,潮流によって海面に上昇し,硫化水素を発生させる現象。
→赤潮
青火
あおび アヲ― [2] 【青火】
青白い陰火。鬼火(オニビ)。
青灯
せいとう [0] 【青灯】
青い光のともしび。書物などを読むときの灯火。紅灯などに対していう。
青焼
あおやき アヲ― [0] 【青焼(き)】
「青写真{(1)}」に同じ。特に,印刷直前のフィルムから複写した校正用のもの。藍焼き。
青焼き
あおやき アヲ― [0] 【青焼(き)】
「青写真{(1)}」に同じ。特に,印刷直前のフィルムから複写した校正用のもの。藍焼き。
青煙
せいえん [0] 【青煙】
けむり。もや。
青照
あおてる アヲ― [0] 【青照】
芝居で,幽霊の出る場面などに薬品を燃焼して出す青い光。
→赤照
青煮
あおに アヲ― [0][3] 【青煮】
野菜を,青みを失わないようにゆでること。また,そのゆでた物。高温で短時間加熱する。
青物
あおもの アヲ― [2] 【青物】
(1)〔もと女房詞〕
緑色をした野菜。また,野菜の総称。「―屋」
(2)「青魚」に同じ。
青物
あおもの【青物】
<grow> greens;vegetables.青物市場 a vegetable market.
青物屋
あおものや アヲ― [0] 【青物屋】
野菜・果物などを売る店。八百屋。
青物市場
あおものいちば アヲ― [5] 【青物市場】
野菜・果物を取引する卸市場。青物市。
青狐
あおぎつね アヲ― [3] 【青狐】
ホッキョクギツネのうち,冬毛が灰青色を帯びるものの俗称。毛皮が珍重される。
青猫
あおねこ アヲネコ 【青猫】
詩集。萩原朔太郎作。1923年(大正12)刊。「青」(Blue)に表象される,憂鬱・疲労・倦怠感をメロディアスな詩語で綴(ツヅ)り,口語自由詩の到達点を示す。
青玉
せいぎょく [0] 【青玉】
青色の鋼玉。サファイア。
青瑣
せいさ [1] 【青瑣】
格狭間(コウザマ)の一種。車の腰,経机(キヨウヅクエ)・門扉などに施される木彫で,猪目(イノメ)形の中に筋を刻んで緑青(ロクシヨウ)を塗ったもの。
青瓜
あおうり アヲ― [2] 【青瓜】
白瓜(シロウリ)の別名。
青瓢
あおふくべ アヲ― [3] 【青瓢】
「青瓢箪(アオビヨウタン)」に同じ。[季]秋。
青瓢箪
あおびょうたん アヲベウタン [3] 【青瓢箪】
(1)よく熟していない,青いヒョウタン。あおふくべ。
(2)やせて顔色の悪い人をあざけっていう語。
青瓢箪
あおびょうたん【青瓢箪】
a pale-faced[sickly-looking]person (人).
青瓷
せいじ [0] 【青磁・青瓷】
釉(ウワグスリ)に含まれる鉄が還元されて,緑青色あるいは黄みを帯びた青色を呈する磁器。中国で発達し,安南・朝鮮・日本などに伝わった。
青瓷
あおじ アヲ― [0] 【青瓷・青磁】
平安時代に焼かれた,緑釉(リヨクユウ)・三彩などの彩釉陶器。
青田
あおた アヲ― [0] 【青田】
(1)田植えをしたイネの苗が生長し,一面に青々としている田。[季]夏。《山々を低く覚ゆる―かな/蕪村》
(2)葉が青く実の熟していない田。
(3)近世,京坂地方で,代金を払わないで芝居などを見物すること。また,その人。「いよ大根などと―がわるくしやれ/柳多留 88」
青田刈
あおたがり アヲ― [0] 【青田刈(り)】
(1)実らないうちに稲を刈り取ること。青刈り。
(2)「青田買い{(2)}」に同じ。
青田刈り
あおたがり アヲ― [0] 【青田刈(り)】
(1)実らないうちに稲を刈り取ること。青刈り。
(2)「青田買い{(2)}」に同じ。
青田売り
あおた【青田売り(買い)】
selling (buying) rice before the harvest.→英和
<求人> 青田買いをする recruit from students who are to graduate next year.
青田売り
あおたうり アヲ― [0] 【青田売り】
経済的に困った農民が青田の時期に収穫を見越して先売りすること。
青田売買
あおたばいばい アヲ― [4] 【青田売買】
青田の時期の売買取引。
→黒田(クロタ)売買
→白田(シロタ)売買
青田差し押え
あおたさしおさえ アヲ―オサヘ [6] 【青田差し押(さ)え】
「立ち毛差し押さえ」に同じ。
青田差し押さえ
あおたさしおさえ アヲ―オサヘ [6] 【青田差し押(さ)え】
「立ち毛差し押さえ」に同じ。
青田買い
あおたがい アヲ―ガヒ [0] 【青田買い】
(1)青田の時期に収穫を見越して先買いすること。
(2)企業が,翌年卒業見込みの学生の採用を早い時期に内定すること。青田刈り。
青畳
あおだたみ アヲ― [3] 【青畳】
(1)表の青々とした新しい畳。
(2)おだやかな青々とした海面などをたとえていう語。「海を―にして二人で半日/歌行灯(鏡花)」
青畳
あおだたみ【青畳】
a new straw-mat[tatami].
青痣
あおあざ アヲ― [0] 【青痣】
内出血などによってできる青黒く見えるあざ。
青痣
あおあざ【青痣】
a bruise.→英和
青痰
あおたん アヲ― [0] 【青痰】
薄緑色をした痰。
青白い
あおじろ・い アヲ― [4] 【青白い・蒼白い】 (形)[文]ク あをじろ・し
(1)青みがかって白い。「―・い月の光」
(2)血の気のない顔色をしている。「やつれて―・い顔」
[派生] ――さ(名)
青白い
あおじろい【青白い】
pale;→英和
wan.→英和
青白きインテリ
青白きインテリ
実行力に欠ける知識人をあざけっていう語。
青白橡
あおしらつるばみ アヲ― 【青白橡】
(1)染め色の名。灰色がかった黄緑。麹塵(キクジン)より明るい色。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は青,裏は黄。
青白眼
せいはくがん [4] 【青白眼】
人を迎えるときの,親しみの表れた目つきと憎しみの表れた目つき。
→青眼
→白眼
青白色
せいはくしょく [4][3] 【青白色】
青みがかった白色。
青皮
せいひ [1] 【青皮】
中世・近世,舶来の革の一種。犀(サイ)の皮かという。武具・櫃(ヒツ)などの覆いに用いた。
青目
あおめ アヲ― [2] 【青目・青眼】
(1)虹彩(コウサイ)が青色をしている目。
(2)(転じて)西洋人をいう。青目玉。
青眼
せいがん [0] 【青眼】
(1)〔晋書(阮籍伝)「籍大悦,乃見�青眼�」〕
訪れた人を歓迎する気持ちを表す目つき。
⇔白眼(ハクガン)
「―を以て視る/青年(鴎外)」
(2)「正眼(セイガン){(1)}」に同じ。
青眼
あおめ アヲ― [2] 【青目・青眼】
(1)虹彩(コウサイ)が青色をしている目。
(2)(転じて)西洋人をいう。青目玉。
青短
あおたん アヲ― [0] 【青短・青丹】
花札で,青い短冊を描いた牡丹(ボタン)・菊・紅葉(モミジ)の札。また,その三枚をそろえる役。
青石
あおいし アヲ― [0] 【青石】
(1)青みがかった色を呈する岩石の称。緑泥石片岩など。産地によって秩父青石・伊予青石・紀州青石などと呼ばれ,庭石にする。
(2)建築用石材の一。青色の凝灰岩や凝灰質砂岩。
青石塔婆
あおいしとうば アヲ―タフ― [5] 【青石塔婆】
秩父青石で作った板碑(イタビ)。
青砥
あおと アヲト 【青砥】
姓氏の一。
青砥
あおと アヲ― [0] 【青砥】
中研ぎ用の青灰色の砥石(トイシ)。素材は粘板岩・石英粗面岩を用いる。
青砥稿花紅彩画
あおとぞうしはなのにしきえ アヲトザウシハナノニシキヱ 【青砥稿花紅彩画】
歌舞伎狂言。世話物。五幕。河竹黙阿弥作。1862年(文久2)江戸市村座初演。日本駄右衛門を首領とする五人組盗賊団の結成から末路までを描く。三幕目「浜松屋」,四幕目「稲瀬川」が名高い。白浪五人男。弁天小僧。
青砥藤綱
あおとふじつな アヲトフヂツナ 【青砥藤綱】
鎌倉時代の武士。執権北条時頼の下で評定衆として活躍したとされる伝説的人物。廉直で公平な裁決を下したことで「太平記」などに逸話を残し,歌舞伎や浄瑠璃において庶民の理想とする為政者として描かれた。
青磁
あおじ アヲ― [0] 【青瓷・青磁】
平安時代に焼かれた,緑釉(リヨクユウ)・三彩などの彩釉陶器。
青磁
せいじ [0] 【青磁・青瓷】
釉(ウワグスリ)に含まれる鉄が還元されて,緑青色あるいは黄みを帯びた青色を呈する磁器。中国で発達し,安南・朝鮮・日本などに伝わった。
青磁
せいじ【青磁】
celadon porcelain.青磁色 pale green.
青磁色
せいじいろ [0] 【青磁色】
青磁のようなくすんだ青緑色。
青票
あおひょう【青票】
⇒青票(せいひよう).
青票
せいひょう【青票】
a blue ballot (国会で).…に〜を投じる vote against <the measure> .
青票
あおひょう アヲヘウ [0] 【青票】
⇒せいひょう(青票)
青票
せいひょう [0] 【青票】
国会で,記名投票による表決の時,反対の意を表示する青色の票。あおひょう。
⇔白票
青空
あおぞら アヲ― [3] 【青空】
(1)雲のない青い空。よく晴れ渡った青い空。碧空(ヘキクウ)。
(2)他の語に付いて,野外・野天(ノテン)の意を表す。「―市場」
青空
あおぞら【青空】
the blue sky.‖青空市場 an open-air market.青空教室 an open-air school.青空駐車 parking by the roadside.
青空教室
あおぞらきょうしつ アヲ―ケウ― [5] 【青空教室】
第二次大戦後,戦災で校舎が焼失したため校庭などで授業が行われたことをいう。
青立ち
あおだち アヲ― [0] 【青立ち】
イネが,低温や病虫害のために穂が出ないまま,また実らないまま枯れてしまう現象。
青竜
しょうりゅう シヤウ― [0] 【青竜】
〔「しょう」は呉音〕
⇒せいりょう(青竜)
青竜
せいりょう [0] 【青竜】
〔「せいりゅう」とも〕
(1)青い竜。
(2)四方をつかさどる天の四神の一。東方の守護神であり瑞兆(ズイチヨウ)とされる。蒼竜。
青竜(2)[図]
青竜
せいりゅう 【青竜】
⇒せいりょう(青竜)
青竜刀
せいりゅうとう [0] 【青竜刀】
(1)中国の刀。薙刀(ナギナタ)形の刃をしたもので,柄の刀身を受ける所が,青い竜の形をしている。
(2)〔「青竜偃月(エンゲツ)」の略〕
中国の小説「三国志演義」にでてくる英雄関羽の使用する薙刀状の武器。
青竜刀
せいりゅうとう【青竜刀】
a Chinese broadsword;a falchion.→英和
青竜寺
せいりゅうじ 【青竜寺】
中国陝西省西安府にある寺。隋の文帝の創建で霊感寺と称したが,711年改名。空海はこの寺で恵果に師事して灌頂を受けた。
青竜旗
せいりょうき [3] 【青竜旗】
四神旗の一。青竜を刺繍(シシユウ)した旗。祭典に用いる。青竜幡(バン)。
青竜旗
しょうりゅうき シヤウ― [3] 【青竜旗】
⇒せいりょうき(青竜旗)
青竜社
せいりゅうしゃ 【青竜社】
川端竜子が主宰した日本画の団体。1929年(昭和4)に結成。彼の死によって解散。
青竹
あおだけ【青竹】
a green bamboo.
青竹
あおだけ アヲ― [0] 【青竹】
〔「あおたけ」とも〕
(1)幹の青い竹。
(2)青竹色。また,その染料。
(3)笛の異名。「―を雲の上人吹きたてて/永久百首」
青竹色
あおだけいろ アヲ― [0] 【青竹色】
青竹のような青緑色。
青筋
あおすじ アヲスヂ [0] 【青筋】
(1)青色の線。
(2)皮膚を通して見える,太く浮き出た静脈。
青筋
あおすじ【青筋】
a (blue) vein.〜をたてて怒る boil with rage;turn blue with anger.
青箭魚
さごし [1] 【青箭魚】
関西以西で,サワラの幼魚の名。
青簾
あおすだれ アヲ― [3] 【青簾】
(1)青竹を編んだすだれ。[季]夏。
(2)青竹を青糸で編んだ,牛車(ギツシヤ)に掛けるすだれ。
青米
あおごめ アヲ― [0] 【青米】
玄米の表皮が緑色をした米。
青米
あおまい アヲ― [0] 【青米】
(1)コメの収穫時期が早すぎて,胚(ハイ)が未熟で緑色をしているもの。
(2)収穫期に,胚が緑色をしているコメ。精米すると緑色は除かれて,普通のものと変わらなくなる。活青(イキアオ)。
青粉
あおこ アヲ― [0][3] 【青粉】
(1)アオノリ{(1)}の粉。
(2)藍藻(ランソウ)類クロオコックス目の微小な淡水藻。池や湖,金魚鉢などに繁殖して,水を緑色にする。
→水の華
青糸
せいし [1] 【青糸】
(1)青色の糸。新芽をふいた柳の枝にたとえる。
(2)美しい黒髪をたとえていう語。「―の髪疎(オロソ)かにして/太平記 6」
青糸毛の車
あおいとげのくるま アヲイトゲ― [3] 【青糸毛の車】
屋形を青色の絹糸で飾った牛車(ギツシヤ)。皇后・中宮・東宮・准后・摂政・関白などが乗用。あおいとげ。
青糸蜻蛉
あおいととんぼ アヲ― [5] 【青糸蜻蛉】
アオイトトンボ科のトンボ。体長約35ミリメートル。背面は金属光沢のある緑色,下面は黄色。日本では本州中部以北に多い。
青紅葉
あおもみじ アヲモミヂ [3] 【青紅葉】
(1)赤く色づく前のカエデ。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は青,裏は朽葉(クチバ)。
青紅鳥
せいこうちょう [0] 【青紅鳥】
スズメ目カエデチョウ科の小鳥。全長12センチメートル内外。羽色は青・緑・黄・紅で彩られて美しい。大群で林のへりや低木の繁みにすみ,穀物・種子や昆虫を食べる。タイ・マレーシアからオーストラリアにかけて分布。飼い鳥にする。
青紫
あおむらさき アヲ― [4] 【青紫】
青みの強い紫色。
青紫
せいし [1] 【青紫】
(1)青と紫。
(2)青綬と紫綬。
(3)〔漢書(夏侯勝伝)〕
公卿の衣冠の色。公卿の地位。高位高官。「―堂上に陰映して,天極に星を列ねたり/太平記 11」
青紫木
せいしぼく [3] 【青紫木】
トウダイグサ科の常緑低木。ベトナム原産。明治初年に渡来し,観葉植物として栽培される。高さ1,2メートル。葉は倒披針形で,裏面が紅紫色を呈し美しい。
青紫葛
せいしかずら [4] 【青紫葛】
ブドウ科の常緑つる性植物。インドネシア原産。観葉植物として栽培。葉は長心臓形で,緑色地に白・紫紅色などの斑紋があり,裏面は暗赤紫色。葉全体にビロード状の光沢がある。
青紫蘇
あおじそ アヲ― [0] 【青紫蘇】
葉・茎ともに緑色のシソ。葉と実は香りがよく,食用とする。[季]夏。
→しそ
青絵
あおえ アヲヱ [0] 【青絵】
青を主調とした顔料で上絵付けをした陶磁器。
→赤絵
青緂
あおたん アヲ― [0] 【青緂】
配色の名。白地に青の濃淡を配したもの。また,白・薄青・青のだんだら縞。平緒・手綱などに用いる。
青緑
あおみどり アヲ― [3] 【青緑】
(1)緑と青の中間の色。古くは,藍(アイ)と黄蘗(キハダ)で染めた濃い緑色。
(2)アオミドロの古名。
青緑山水
せいりょくさんすい [5] 【青緑山水】
山水樹石を緑青(ロクシヨウ)・群青(グンジヨウ)などを使って彩色した画。
青線
あおせん アヲ― [0] 【青線】
(1)青い色の線。
(2)「青線地帯」の略。
青線地帯
あおせんちたい アヲ― [5][6] 【青線地帯】
赤線地帯の周辺で,営業許可なしに売春行為を行なっていた飲食店街。警察の地図に青い線で表示されていた。青線。
青緡
あおざし アヲ― [0] 【青繦・青緡・青差(し)】
銭(ゼニ)の穴に紺染めの細い麻縄を通して銭を結び連ねたもの。
青縞
あおじま アヲ― [0] 【青縞】
紺無地の平織り木綿。盲縞(メクラジマ)。
青繦
あおざし アヲ― [0] 【青繦・青緡・青差(し)】
銭(ゼニ)の穴に紺染めの細い麻縄を通して銭を結び連ねたもの。
青羽
あおば アヲ― [2] 【青羽・青翅】
鳥や虫の青い羽。
青翅
あおば アヲ― [2] 【青羽・青翅】
鳥や虫の青い羽。
青翅挵
あおばせせり アヲ― [4] 【青翅挵】
セセリチョウ科のチョウ。同科中の大形種で,開張5センチメートル内外。暗青緑色で後ろばねは橙(ダイダイ)色の鱗毛(リンモウ)に縁どられる。幼虫はアワブキ・ヤマビワなどの葉を食べる。本州から沖縄まで分布。
青翅羽衣
あおばはごろも アヲ― [4] 【青翅羽衣】
半翅(ハンシ)目の昆虫。体長5.5〜7ミリメートル。胴および前ばねは淡緑色,後ろばねは白色。前ばねは大きく,三角形で屋根形に合わせてとまる。広葉樹や草本の樹液を吸う。柑橘(カンキツ)類や茶などに害を与えることもある。本州以南に分布。
青翅蟻形羽隠
あおばありがたはねかくし アヲ― [10] 【青翅蟻形羽隠】
鞘翅(シヨウシ)目の昆虫。体長約7ミリメートル。体は細くアリに似る。黄赤褐色で頭部・腹端などは黒色。上ばねは短く藍(アイ)色。毒液を分泌して人の皮膚に炎症を起こさせる。普通は水辺にいるが,灯火に飛来する。全国に分布。
青翠
せいすい [0] 【青翠】
(1)青色と緑色。
(2)草木が青々とした緑色をしていること。
青肌
あおはだ アヲ― [0] 【青肌】
(1)毛を剃(ソ)ったあとの,青々とした肌。
(2)モチノキ科の落葉高木。高さ約10メートル。雌雄異株。山野に自生。樹皮は灰白色で,内皮は緑色。初夏に緑白色の小花をつけ,果実は赤熟する。若葉は食用となる。材は堅く,薪炭材や細工物に用いる。
青膨れ
あおぶくれ アヲ― [0] 【青膨れ】 (名)スル
顔・皮膚などが青くふくれていること。
青膨れの
あおぶくれ【青膨れの】
pale and swollen.
青臭い
あおくさ・い アヲ― [4] 【青臭い】 (形)[文]ク あをくさ・し
(1)青草のようなにおいがする。「―・い野菜ジュース」
(2)未熟である。世間の実情をよく知らない。「―・い考え」
青臭い
あおくさい【青臭い】
grassy-smelling;[未熟]unskilled;→英和
green.→英和
青色
あおいろ アヲ― [0] 【青色】
(1)青の色。青。有職(ユウソク)では緑をいう。
(2)染め色の名。また,襲(カサネ)の色目の名。刈安と紫根とで染めた色。灰色がかった黄緑。山鳩(ヤマバト)色。
→麹塵(キクジン)
青色
あおいろ【青色】
⇒青.青色申告(する) (file) a blue return form.
青色
せいしょく [0] 【青色】
青い色。
青色の袍
あおいろのほう アヲ―ハウ 【青色の袍】
⇒麹塵(キクジン)の袍(ホウ)
青色申告
あおいろしんこく アヲ― [5] 【青色申告】
申告納税制度の一。事業所得・山林所得・不動産所得による個人所得税と法人税とに適用され,青色の用紙により申告を行う。税務署長の承認をうけ,所定の帳簿の具備・記帳を必要とし,更正決定の制限,損失の繰り越し・繰り戻しなどの特典が認められる。
青花
せいか [1] 【青花・青華】
白地に呉須(ゴス)で絵付けをした陶磁器。日本の染め付けに対する中国名。
青花
あおばな アヲ― [0] 【青花】
(1)ツユクサの別名。
(2)ツユクサの花からとった青色の染料。
青花紙
あおばながみ アヲ― [4] 【青花紙】
青花{(2)}をしみこませた和紙。水に浸して,染め物の下絵描きなどに用いる。藍紙(アイガミ)。
青苔
せいたい [0] 【青苔】
青い色のこけ。
青苗
せいびょう [0] 【青苗】
青々とした苗。
青苗法
せいびょうほう [0] 【青苗法】
中国宋代,王安石の新法の一。春秋二季,政府が農民に低利で銭穀を貸しつけ,収穫時に返済させる制度。農民を民間の高利貸しから保護し,政府の収入を増加させることを目的とした。
青苗銭
せいびょうせん [0] 【青苗銭】
中国,唐の代宗のとき,国庫不足を補うため耕地面積に応じて課した戸税の付加税。
青苧
あおそ アヲ― [0] 【青麻・青苧】
麻(アサ)の粗皮(アラカワ)を水にさらして細かく裂いた繊維。布などの原料とする。青みがかっているのでいう。真麻(マオ)。
青茅
かりやす [0] 【刈安・青茅】
(1)イネ科の多年草。中部・近畿地方の山地に自生。茎は高さ約1メートル,長線形の葉を根生および茎上につける。夏から秋にかけ,茎頂に数本の花序を直立し,ススキに似た小穂をつける。全草を黄色の染料とする。オウミカリヤス。
(2)伊豆八丈島で,コブナグサをいう。黄八丈の染料に用いる。
(3)「刈安染め」の略。
刈安(1)[図]
青茶
あおちゃ アヲ― [0][2] 【青茶】
(1)灰汁(アク)につけてから蒸した茶。質は悪い。
(2)染め色の名。青みがかった茶色の総称。
青草
せいそう [0] 【青草】
あおあおとした草。あおくさ。
青草
あおくさ アヲ― [0] 【青草】
(1)青々とした草。
(2)飼い葉のうち,生のもの。
青草摺り
あおくさずり アヲ― [0] 【青草摺り】
⇒藍摺(アイズ)り(1)
青莧
あおびゆ アヲ― [2] 【青莧】
アオゲイトウの別名。
青菜
あおな【青菜】
greens;a rape(唐菜).→英和
青菜に塩 look dejected.
青菜
あおな アヲ― [0][2] 【青菜】
(1)ホウレンソウ・コマツナなど,緑色の濃い葉菜類の総称。
(2)カブの古名。
青華
せいか [1] 【青花・青華】
白地に呉須(ゴス)で絵付けをした陶磁器。日本の染め付けに対する中国名。
青萍
あおうきくさ アヲ― [3][4] 【青浮草・青萍】
ウキクサ科の多年草。水田・池などの水面に群生する。葉はなく,5ミリメートルほどの卵形の葉状茎からなり,下面に一本の細い根を垂らす。夏から秋,白い小花をつけることがある。[季]夏。
青葉
あおば【青葉】
green leaves[foliage].
青葉
あおば アヲ― [1] 【青葉】
(1)青々と生い茂った木の葉。[季]夏。《―して御目の雫拭はばや/芭蕉》
(2)横笛の名笛の名。小枝の生えた,平敦盛所持と伝える神戸市須磨寺蔵のものや,高倉天皇秘蔵の,別名葉二(ハフタツ)などが有名。青葉の笛。
青葉の笛
あおばのふえ アヲ― 【青葉の笛】
(1)神戸市須磨寺にある平敦盛が秘蔵したと伝える笛。小枝(サエダ)の笛。
(2)高倉天皇秘蔵の笛。
青葉の簾
あおばのすだれ アヲ― 【青葉の簾】
平安時代,陰暦四月一日更衣(コロモガエ)の儀が行われる際,内裏の南隅の柳に掛ける簾。
青葉城
あおばじょう アヲバジヤウ 【青葉城】
仙台城の別名。
青葉山
あおばやま アヲバ― 【青葉山】
(1)京都府舞鶴市と福井県大飯郡の境にある死火山。海抜699メートル。あおばのやま。あおばさん。((歌枕))「秋の露は移しにありけり水鳥の青葉の山の色付く見れば/万葉 1543」
(2)仙台市にある小丘。伊達氏の青葉城(仙台城)跡がある。
青葉木菟
あおばずく アヲ―ヅク [3] 【青葉木菟】
フクロウ目フクロウ科の鳥。全長約30センチメートル。全身黒褐色で,腹面は白色に褐色の縦斑がある。夜行性で,虹彩は鮮黄色。大形の昆虫や小哺乳動物を捕食する。アジア特産で,日本では青葉の茂る五月頃に渡来する。[季]夏。《こくげんをたがへず夜々の―/飯田蛇笏》
青葉木菟[図]
青葉者
あおばもの アヲ― 【青葉者・白歯者】
中世,身分の低い歩卒。雑兵。青葉武者。「追頸(オイクビ)のしかも―を一人討ては/甲陽軍鑑(品二四)」
青葉闇
あおばやみ アヲ― [3] 【青葉闇】
「木(コ)の下闇」に同じ。
青葛
あおつづら アヲ― [3] 【青葛】
ツヅラフジの別名。
青葛
あおかずら アヲカヅラ [3] 【青葛】
(1)アワブキ科の落葉つる性小木本。葉は楕円形で,春,葉に先立って淡黄色の五弁花をつける。九州に自生。
(2)ツヅラフジの別名。
青葛藤
あおつづらふじ アヲ―フヂ [5] 【青葛藤】
ツヅラフジ科の落葉つる性低木。山野に自生。全体に細毛がある。葉は長い柄があり,広卵形で時に三浅裂。雌雄異株。夏,葉腋に黄白色の小花を円錐状につける。つるでつづらなどを編み,根と茎は利尿・鎮痛・解熱薬とする。カミエビ。
青葡萄
あおぶどう アヲブダウ [3] 【青葡萄】
(1)果皮が色づき始める前の,未熟のブドウ。
(2)果皮が緑色のブドウの俗称。
青葦
あおあし アヲ― [0] 【青葦・青蘆】
青々と茂っているアシ。青葭(アオヨシ)。[季]夏。
青蓮
しょうれん シヤウ― [1] 【青蓮】
「青蓮華(シヨウレンゲ)」の略。
青蓮の眼
しょうれんのまなこ シヤウ― 【青蓮の眼】
仏の眼をいう。
青蓮華
しょうれんげ シヤウ― [3] 【青蓮華】
ハスの一種。葉が長く広く,あざやかな青白色をしているもの。仏陀の眼の形容に用いられる。青蓮。
青蓮院
しょうれんいん シヤウレンヰン 【青蓮院】
京都市東山区粟田口にある天台宗の寺。天台宗三門跡の一。1144年行玄の開創。もと延暦寺東塔の青蓮坊。1153年,鳥羽天皇の皇子覚快法親王の入寺以来門跡となり,以後皇族が相次いで入寺。一七世尊円法親王は書道の青蓮院流(御家流)の祖。国宝不動明王二童子像がある。粟田御所。東山御所。
青蓮院流
しょうれんいんりゅう シヤウレンヰンリウ 【青蓮院流】
⇒御家流(オイエリユウ)
青蕃椒
あおとうがらし アヲタウガラシ [5] 【青唐辛子・青蕃椒】
赤熟するトウガラシが,まだ熟さずに緑色を呈しているもの。[季]夏。
青藍
せいらん [0] 【青藍】
(1)鮮やかな藍(アイ)色。「―色」
(2)インジゴのこと。
青蘆
あおあし アヲ― [0] 【青葦・青蘆】
青々と茂っているアシ。青葭(アオヨシ)。[季]夏。
青虫
あおむし アヲ― [2] 【青虫】
体が緑色で,長毛をもたないチョウやガの幼虫の総称。モンシロチョウ・スジグロシロチョウの幼虫をさすことが多い。螟蛉(メイレイ)。
青虫
あおむし【青虫】
a caterpillar.→英和
青蚨
せいふ [1] 【青蚨】
(1)カゲロウの異名。
(2)「青鳧(セイフ)」に同じ。
青蛙
あおがえる アヲガヘル [3] 【青蛙】
(1)トノサマガエル・アマガエルなど,緑色のカエルの総称。[季]夏。
(2)アオガエル科のカエルの総称。背面は緑色から濃緑色まで変化する。腹面は淡黄色。日本ではシュレーゲルアオガエル・モリアオガエル・オキナワアオガエルなどが代表種。
青蛾
せいが [1] 【青蛾】
まゆずみで描いた青く美しい眉(マユ)。美人の形容。「―の御女は悼歌を唱ふ/太平記 25」
青蜂
せいぼう [0] 【青蜂】
セイボウ科のハチの総称。体長15〜20ミリメートルほど。体表は硬く,緑・紅・藍などの美しい金属光沢のある種類が多い。驚くと体を丸めて球型になり,擬死する。毒針はない。ほとんどの種類の幼虫が,他のハチの幼虫に寄生する。
青蜥蜴
あおとかげ アヲ― [3] 【青蜥蜴】
若いトカゲ。胴の後半から尾が青緑色の金属光沢を有する。
青蝦
しばえび [0][2] 【芝海老・青蝦】
海産のエビ。体長15センチメートルほど。淡黄色の地に青色の点がたくさんあり,全体が淡青色に見える。てんぷらにして美味。伊勢湾・瀬戸内海など浅海の砂底にすむ。
青蠅
せいよう [0] 【青蠅】
(1)アオバエ。
(2)〔詩経(小雅,青蠅)〕
讒言(ザンゲン)をする憎むべき小人。蒼蠅(ソウヨウ)。
青蠅
あおばえ アヲバヘ [0][2] 【青蠅・蒼蠅】
イエバエ・クロバエなど大形で,腹部が青みを帯びた金属光沢をもつハエの俗称。
青表紙
あおびょうし アヲベウシ [3] 【青表紙】
(1)青い表紙の本。
(2)〔表紙が青であることから〕
(ア)儒教関係の書物。また,儒者の戯称。「愚眼に―を覘いて頻りに唐好癖(トウヘンボク)とならんよりは/粋の懐」
(イ)藤原定家校訂の源氏物語。
青衿
せいきん [0] 【青衿・青襟】
〔中国古代の学生が青色のえりの衣服を着ていたことから〕
学生。
青裾濃
あおすそご アヲ― 【青裾濃】
青色で,裾にいくほど濃くなるように染めたもの。「番の采女(ウネベ)の―の裳/枕草子 104」
青襟
せいきん [0] 【青衿・青襟】
〔中国古代の学生が青色のえりの衣服を着ていたことから〕
学生。
青豆
あおまめ アヲ― [0][2] 【青豆】
(1)青えんどう。グリン-ピース。
(2)ダイズの一品種。大粒で,緑色のもの。
青豌豆
あおえんどう アヲヱンドウ [3] 【青豌豆】
グリン-ピース。青豆。
青貝
あおがい アヲガヒ [2][0] 【青貝】
(1)海産の巻貝。殻は殻長3センチメートルほどの楕円形。殻表は青黒色,内面は淡青色。東北地方以南の岩礁の潮間帯にすむ。
(2)螺鈿(ラデン)に用いる貝の総称。特に,夜光貝のこと。
(3)「青貝塗り」に同じ。
青貝
あおがい【青貝】
a mother-of-pearl.
青貝塗
あおがいぬり アヲガヒ― [0] 【青貝塗(り)】
螺鈿の一。用いる貝が薄手のものをいう。青貝。
青貝塗り
あおがいぬり アヲガヒ― [0] 【青貝塗(り)】
螺鈿の一。用いる貝が薄手のものをいう。青貝。
青足鴫
あおあししぎ アヲアシ― [5] 【青足鴫】
チドリ目シギ科の鳥。全長約30センチメートル。冬羽の背面は灰色地に黒色縦斑,夏羽は褐色味を帯びる。腹面はほぼ白。腰と尾の白色が目立つ水辺の鳥。北半球の北部で繁殖し,南に渡って越冬する。日本では旅鳥。
青身
あおみ アヲ― [0] 【青身】
サバ・イワシ・アジなどの青魚の身。
青軸
あおじく アヲヂク [0] 【青軸】
ウメの一品種。若枝と萼(ガク)が緑色。花は一重または八重で白い。結実がよく採果用に栽培。緑萼梅(リヨクガクバイ)。
青遍羅
あおべら アヲ― [0] 【青倍良・青遍羅】
海魚キュウセンの雄。
青道心
あおどうしん アヲダウシン [3] 【青道心】
(1)出家したばかりで,まだ修行の浅い僧。今道心。新発意(シンボチ)。
(2)深い考えもなく発した慈悲心。生道心。「末も通らぬ―/義経記 4」
青酢
あおず アヲ― [0] 【青酢】
ゆでた青菜を裏ごししていれた酢。
青酸
せいさん【青酸】
hydrocyanic[prussic]acid.青酸カリ potassium cyanide.
青酸
せいさん [0] 【青酸】
シアン化水素の水溶液。シアン化水素酸。
青酸カリ
せいさんカリ [5] 【青酸―】
シアン化カリウムの別名。
青酸塩
せいさんえん [3] 【青酸塩】
シアン化水素酸の塩で,シアン化物の別名。
青野
あおの アヲノ 【青野】
姓氏の一。
青野季吉
あおのすえきち アヲノスヱキチ 【青野季吉】
(1890-1961) 評論家。新潟県生まれ。早大卒。「種蒔く人」「文芸戦線」同人。大正末期から昭和初期のプロレタリア文学運動の指導的理論家として活躍。著「文学と社会」「文学五十年」など。
青金
あおきん アヲ― [0] 【青金】
20パーセントほどの銀を含んだ金銀合金。青みを帯びる。工芸品・装身具の製作に使用される。
青鈍
あおにび アヲ― [0] 【青鈍】
(1)染め色の名。わずかに青みを含んだ灰色。喪中の人や出家が用いる。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表裏とも濃い縹(ハナダ)色。
青銅
せいどう【青銅(の)】
bronze.→英和
‖青銅器時代 the Bronze Age.
青銅
せいどう [0] 【青銅】
(1)銅とスズとの合金。また,用途に応じてさらに亜鉛・鉛などを加えた銅合金を含めていう。一般に銅やその他の非鉄金属に比べ鋳造性に富み,耐食性に優れている。ブロンズ。唐金(カラガネ)。
(2)銭(ゼニ)の異名。[下学集]
青銅の基督
せいどうのキリスト 【青銅の基督】
小説。長与善郎作。1923年(大正12)発表。寛文年間,踏み絵のキリスト像をみごとにつくりすぎたため,信者と誤られ殺された若い鋳物師萩原裕佐の恋と芸術の苦悩を描く。
青銅器
せいどうき [3] 【青銅器】
青銅で作られた利器・容器・道具。
青銅器時代
せいどうきじだい [6] 【青銅器時代】
考古学上の時代区分の一。青銅器を主要器具としていた時代で,石器時代と鉄器時代との間に位置する。西アジアでは紀元前三千年頃に始まり,中国では殷周代がこれにあたる。日本では弥生時代に鉄器と青銅器がほぼ同時に移入され,特に青銅器時代は認められない。
青銅貨
せいどうか [3] 【青銅貨】
青銅で鋳造した貨幣。約3〜8パーセントのスズに1パーセントほどの亜鉛を含む。
青銭
あおせん アヲ― [0][2] 【青銭】
1768年初鋳の寛永通宝四文銭の俗称。真鍮(シンチユウ)製で青みを帯びており,裏に波紋が鋳込んである。青波銭。青。
青錆
あおさび アヲ― [0] 【青錆】
⇒緑青(ロクシヨウ)
青陽
せいよう [0] 【青陽】
〔五行説で,青は春に当てるところから〕
(1)春の異名。
(2)春の陽光。
青隈
あおぐま アヲ― [0] 【青隈】
「藍隈(アイグマ)」に同じ。
青雨
せいう [1] 【青雨】
新緑のころ,青葉に降る雨。翠雨(スイウ)。緑雨。
青雲
せいうん [0] 【青雲】
(1)青色の雲。晴れた高い空。
(2)地位・学徳などが高いこと。
(3)世を避けて送る超然とした生活。また,高尚な志操。
青雲
あおくも アヲ― [0] 【青雲】
〔「あおぐも」とも〕
淡青色の雲。また,晴れて青々とした空。「白雪のたなびく国の―の向伏(ムカフ)す国の/万葉 3329」
青雲の
あおくもの アヲ― 【青雲の】 (枕詞)
地名「白肩」に,また,青雲の出るのを望む意から「出(イ)で来(コ)」にかかる。「―白肩津に泊てたまひき/古事記(中訓)」「―いで来我妹子(ワギモコ)相見て行かむ/万葉 3519」
青雲の交わり
せいうんのまじわり 【青雲の交わり】
立身を志し同時に任官して同僚となった間柄。
青雲の士
せいうんのし 【青雲の士】
(1)高位高官に昇った人。
(2)隠逸の士。
青雲の志
せいうんのこころざし 【青雲の志】
手柄を立て,立身出世しようと望む心。「―を抱いて故郷を出る」
青雲の志
せいうん【青雲の志】
<entertain> a high ambition.
青電車
あおでんしゃ アヲ― [3] 【青電車】
路面電車で,終電車(赤電車)の直前の電車。行き先標示板を青く照明する。青電。
青青
あおあお アヲアヲ [3] 【青青・蒼蒼】 (副)スル
いかにも青くきわ立っているさま。「―(と)茂る森」
青青
せいせい [0] 【青青】 (ト|タル)[文]形動タリ
あおあおとしているさま。「荷葉(カヨウ)―として欄を蔽ひ/春(藤村)」
青面金剛
しょうめんこんごう シヤウメンコンガウ [5] 【青面金剛】
元来は,密教で,鬼病を流行させる鬼神。体は青色で,二本,四本または六本の腕があり,弓矢宝剣を握り,頭髪はさか立ち,体に蛇をまとい,足に鬼を踏んでいる。日本では,後世,庚申(コウシン)信仰に取り入れられ,庚申待(マチ)の本尊となる。
青面金剛
せいめんこんごう [5] 【青面金剛】
⇒しょうめんこんごう(青面金剛)
青鞜
せいとう セイタフ 【青鞜】
〔一八世紀の半ばごろ,ロンドンの社交界でモンタギュー夫人らが催した文学的サロン blue stocking の訳。グループの一員が青い毛糸の靴下をはいていたことからの命名〕
大正時代の女性団体青鞜社の機関雑誌。1911年(明治44)から16年(大正5)まで刊行された。初め平塚らいてう,のち伊藤野枝が編集の中心。
青鞜派
せいとうは【青鞜派】
a bluestocking circle.
青鞜派
せいとうは セイタフ― 【青鞜派】
(1)雑誌「青鞜」によった女流文学者の一派。新しい思潮をもとに,婦人の自我確立,女権獲得,自由恋愛など婦人の解放を叫んだ。
(2)一八世紀以後,イギリスで婦人参政権を唱えた一派。
青頸
あおくび アヲ― [0] 【青首・青頸】
(1)「青首家鴨(アオクビアヒル)」の略。
(2)マガモの雄の俗称。繁殖期には,頭と首の部分が金属光沢を帯びた緑黒色になる。
青餡
あおあん アヲ― [0] 【青餡】
青粉や碾茶(ヒキチヤ)をまぜた青みを帯びた餡。
青饅
あおぬた アヲ― [2][0] 【青饅】
芥菜(カラシナ)や浅葱(アサツキ)などを青みを失わないようにゆで,魚肉などを入れ酢味噌であえたもの。[季]春。
青首
あおくび アヲ― [0] 【青首・青頸】
(1)「青首家鴨(アオクビアヒル)」の略。
(2)マガモの雄の俗称。繁殖期には,頭と首の部分が金属光沢を帯びた緑黒色になる。
青首大根
あおくびだいこん アヲ― [5] 【青首大根】
根の上部が緑色になるダイコンの品種。
青首家鴨
あおくびあひる アヲ― [5] 【青首家鴨】
アヒルの一品種。日本原産の肉用種。マガモと同様の羽色。丈夫で成長が早い。あおくび。
青馬
あおうま アヲ― 【青馬・白馬】
(1)青毛の馬。あおこま。「水鳥の鴨の羽色の―を今日見る人は限りなしといふ/万葉 4494」
(2)白毛,また葦毛(アシゲ)の馬。「降る雪に色もかはらでひく物をたれ―となづけそめけむ/兼盛集」
(3)「白馬(アオウマ)の節会(セチエ)」の略。
青髯
あおひげ アヲ― [0] 【青髯】
舞台化粧の一。もみあげから顎(アゴ)にかけて青黛(セイタイ)を塗り髯の剃(ソ)りあとを表すもの。敵役・色敵などが用いる。
青髯
あおひげ アヲヒゲ 【青髯】
〔原題 (フランス) Barbe-Bleue〕
ペローの童話の一編。また,その主人公。六人の妻を次々と殺し,七人目の妻を殺そうとするが,駆けつけた彼女の兄弟に殺される。
青魚
あおざかな アヲ― [3] 【青魚】
背が青緑色を帯びた魚。イワシ類・サバ類・アジ類など。青物。
青鮫
あおざめ アヲ― [0] 【青鮫】
ネズミザメ目の海魚。全長4メートルに達する。体は紡錘形。背は濃青色,腹は白色。性質は凶暴。肉は食用。本州中部以南の暖海に広く分布。
青鰘
あおむろ アヲ― [0] 【青鰘】
クサヤモロの伊豆諸島での地方名。また,和歌山,高知の一部では近縁種のモロをさす。
青鱚
あおぎす アヲ― [0] 【青鱚】
スズキ目の海魚。全長45センチメートルに達する。体形はキスに似るが大形で,背は青みを帯びる。警戒心が強く,かつて脚立釣りで知られた。四国・九州の湾岸の一部に生息。ヤギス。
青鳥
せいちょう [0] 【青鳥】
(1)青い鳥。
(2)〔前漢の東方朔が青鳥の飛来を見て西王母の使いだといった「漢武故事」に見える故事から〕
使者。使い。また,書簡。「―飛び来たりてはうかんを投げたり/平家 4」
青鳧
せいふ 【青鳧】
銭(ゼニ)の異名。青蚨(セイフ)。「一百の―常に杖の頭(ハシ)にかけたり/三教指帰」
青鳩
あおばと アヲ― [0] 【緑鳩・青鳩】
ハト目ハト科の鳥。全長約33センチメートル。背面は暗緑色,胸は黄緑色。混交林にすみ,木の実を食べる。海水を飲む変わった習性もある。アジアの東部・南部に分布し,北海道では夏鳥,四国・九州では冬鳥として渡来するものが多い。尺八鳩。
青鵐
あおじ アヲジ [0] 【蒿雀・青鵐】
スズメ目ホオジロ科の鳥。スズメ大で,背面は褐色に黒色縦斑があり,腹面は黄色。本州中部以北で繁殖し,冬期は暖かい地方に移るものが多い。[季]秋。
青鶏
せいけい [0] 【青鶏】
ツル目クイナ科の水鳥。全長45センチメートル内外。全身青紫色でくちばし・額板・足が赤い。湿地にすみ,ヨーロッパ・熱帯アフリカ・マダガスカルやアジア南部からオーストラリアにかけて分布。飼い鳥にする。
青鶏頭
あおげいとう アヲ― [3] 【青鶏頭】
ヒユ科の一年草。熱帯アメリカ原産の帰化植物。茎は直立して高さ2メートルに達し,肉質。葉は長い柄があり,菱状卵形。初秋,緑色の穂状(スイジヨウ)花序をつける。同じ熱帯産のホソアオゲイトウの方が今では広く見られる。アオビユ。
青鷸
あおしぎ アヲ― [0] 【青鷸】
チドリ目シギ科の鳥。全長約30センチメートルで,くちばしが長い。羽色は褐色,背面に白斑があり,胸は灰褐色,腹部は白地に横縞がある。シベリアからヒマラヤにかけて繁殖し,日本へは冬期に渡来。
青鷺
あおさぎ アヲ― [0] 【青鷺】
コウノトリ目サギ科の鳥。全長約95センチメートル。首・足・くちばしは長く,背面は青灰色,風切り羽は灰黒色,後頭の長い飾り羽は青黒色。ユーラシアの大部分およびアフリカに分布。北海道には夏鳥として渡来し,本州・四国では留鳥あるいは漂鳥として繁殖。[季]夏。
青鷺
あおさぎ【青鷺】
a heron.→英和
青鸞
せいらん [0] 【青鸞】
キジ目キジ科の鳥。クジャク大で全身が褐色。首が青く,足が赤い。雄は翼の次列風切りと二枚の尾羽が長くのびて1.4メートルにも達し,多数の眼紋がついて美しい。インドシナ・マレー半島に分布。
青鹿
あおじし アヲ― 【青鹿】
カモシカの異名。
青鹿毛
あおかげ アヲ― [0] 【青鹿毛】
馬の毛色の名。全身ほとんど黒色で,顔の一部,腋などが部分的に褐色。
青麦
あおむぎ アヲ― [3] 【青麦】
(穂が出る前の)葉や茎が青々と伸びた麦。[季]春。
青麻
あおそ アヲ― [0] 【青麻・青苧】
麻(アサ)の粗皮(アラカワ)を水にさらして細かく裂いた繊維。布などの原料とする。青みがかっているのでいう。真麻(マオ)。
青黄な粉
あおきなこ アヲ― [3] 【青黄な粉】
薄緑色をした黄な粉。青大豆をひいたものと,黄な粉に青粉(アオコ)をまぜたものとある。
青黒
あおぐろ アヲ― [0] 【青黒】
(1)(「黝」とも書く)青みを帯びた黒。
(2)襲(カサネ)の色目の名。表は青みの黄,裏は黒みの黄。
青黒い
あおぐろい【青黒い】
dark blue.
青黒い
あおぐろ・い アヲ― [4] 【青黒い・黝い】 (形)[文]ク あをぐろ・し
青みを帯びた黒色をしている。「―・い頬の辺を撫(ナ)でて/多情多恨(紅葉)」
青黛
せいたい [0] 【青黛】
(1)濃い青色。
(2)青い眉墨(マユズミ)。また,それでかいた眉。
(3)俳優が月代(サカヤキ)などを青くするために用いる顔料。
青黴
あおかび【青黴】
green[blue]mold.
青黴
あおかび アヲ― [0] 【青黴】
子嚢菌(シノウキン)類コウジカビ目のかびの総称。餅・パン・革製品などに生じる。菌糸は白色で,生長して柄を生じ,その先に房状に青緑色・緑色などの胞子をつける。ペニシリン製造に利用される種がある。
靖国
せいこく [0] 【靖国】
国家を安泰にすること。鎮国。
靖国神社
やすくにじんじゃ 【靖国神社】
東京都千代田区九段にある神社。国事に殉じた者の霊をまつるために1869年(明治2)招魂社として設立。79年現在名に改称。明治維新から第二次大戦に至る戦死者二百四十万余柱を合祀(ゴウシ)。
靖寧
せいねい [0] 【静寧・靖寧】 (名・形動)[文]ナリ
世の中が静かにおさまっている・こと(さま)。「澳地利(オーストリー)未だ今日の如く―なることはなし/民権自由論(枝盛)」
靖康の変
せいこうのへん セイカウ― 【靖康の変】
北宋の靖康年間(1126-1127),金軍が首都開封を陥落させ,徽宗・欽宗以下三千余人を捕虜とし北帰した事件。この結果,北宋は滅亡。
靖献
せいけん [0] 【靖献】
〔書経(微子)「自靖,人自献�于先王�」〕
臣たる者が先王の霊に誠意を捧げること。
靖献遺言
せいけんいげん 【靖献遺言】
浅見絅斎(ケイサイ)著。八巻。1687年成立。中国の屈原・孔明など忠節の士八人の遺文と小伝に,日本の忠臣・義士の行状を付載し大義の精神を説いた書。
靖難の変
せいなんのへん 【靖難の変】
1399〜1402年,明(ミン)の第二代建文帝に対して叔父の燕王(永楽帝)が挙兵,南京を攻略して帝位を奪った事件。
静
しずか シヅカ 【静】
源義経の愛妾。もと京の白拍子(シラビヨウシ)。母は磯禅師(イソノゼンジ)。吉野山で義経と別れたのち捕らえられ,鎌倉の鶴岡八幡宮で頼朝夫妻に所望されて舞ったとき,義経を慕う歌をうたった話は有名。幸若舞・能・歌舞伎などにとり上げられた。静御前。生没年未詳。
静
せい [1] 【静】
静かなこと。動かないこと。「―と動」
静か
しずか シヅ― [1] 【静か・閑か】 (形動)[文]ナリ
(1)物音がしないで,ひっそりとしているさま。「―な夜」「子供たちが寝ると―になる」
(2)動かないで,じっとしているさま。「―な海」
(3)落ち着いているさま。穏やかなさま。「―に話す」「―に歩く」
(4)口数が少なく,おとなしいさま。「―な人」
[派生] ――さ(名)
静かな
しずか【静かな】
silent;→英和
still;→英和
calm;→英和
quiet;→英和
peaceful;→英和
gentle.→英和
〜に softly;→英和
quietly;→英和
silently;→英和
peacefully.→英和
〜にする be[keep]quiet.
静かなドン
しずかなドン シヅカナ― 【静かな―】
〔原題 (ロシア) Tikhii Don〕
ショーロホフ作の長編小説。1928〜40年刊。ロシア革命前後の激動期におけるドン-コサックの運命がコサックの青年の生き方を中心に描かれる。
静かの海
しずかのうみ シヅ― [1][1][1] 【静かの海】
月面上の海の名称の一。月面の中央近くにある平地。1969年,アポロ一一号の月着陸船イーグルがここに軟着陸し,人類が初めて月面に立った。
静けさ
しずけさ シヅケ― [3] 【静けさ】
〔形容詞「静けし」の語幹に接尾語「さ」の付いた語〕
静かであること。「嵐の前の―」
静けさ
しずけさ【静けさ】
silence;→英和
stillness <of the night> ;→英和
quiet(ness);→英和
calm(ness).→英和
〜を破る break the silence.
静けし
しずけ・し シヅケシ 【静けし】 (形ク)
静かである。「鴨川の後瀬(ノチセ)―・く後も逢はむ妹には我(ワレ)は今ならずとも/万葉 2431」
静まり返る
しずまりかえ・る シヅマリカヘル [5] 【静まり返る】 (動ラ五[四])
すっかり静かになる。「一瞬,聴衆が―・った」
静まる
しずまる【静まる】
become quiet[still];be hushed;calm down;subside;→英和
be suppressed (反乱が).静まりかえる be come silent as the grave.→英和
静まる
しずま・る シヅマル [3] 【静まる・鎮まる】 (動ラ五[四])
(1)物音・動きなどがなくなり,静かになる。穏やかになる。《静》「室内の騒ぎが―・る」
(2)勢いが衰える。「風が―・る」
(3)動乱などがおさまる。《鎮》「内乱が―・る」
(4)気持ちの乱れがおさまる。乱れた気持ちが落ち着く。「興奮が―・る」「怒りが―・る」
(5)神が鎮座する。《鎮》「常宮(トコミヤ)と高くしたてて神(カム)ながら―・りましぬ/万葉 199」
(6)落ち着いている。沈着である。「さる中にもいと―・りたる人なり/源氏(胡蝶)」
(7)眠りにつく。「端つ方の御座(オマシ)に仮なるやうにて大殿籠れば,人々―・りぬ/源氏(帚木)」
〔「静める」に対する自動詞〕
静む
しず・む シヅム 【静む・鎮む】 (動マ下二)
⇒しずめる(静・鎮)
静める
しず・める シヅメル [0][3] 【静める・鎮める】 (動マ下一)[文]マ下二 しづ・む
〔「沈める」と同源〕
(1)人の声や物音がしないようにさせる。《静》「議場を―・めるために議長は木槌(キヅチ)を打った」「鳴りを―・める」
(2)物事の勢いを弱くさせる。《鎮》「この薬は咳(セキ)を―・める」「痛みを―・める」「火勢を―・める」
(3)騒乱をおさめて世の中を落ち着いた状態にする。鎮定する。《鎮》「反乱を―・める」「説得によって騒ぎを―・める」
(4)怒りや不安で乱れた心を落ち着かせる。「気持ちを―・める」
(5)神を鎮座させる。《鎮》「国守ります神として祭り―・めて/古事記(中訓)」
(6)眠りにつかせる。「こよひだに人―・めて,いととく逢はむと思ふに/伊勢 69」
〔「静まる」に対する他動詞〕
静もる
しずも・る シヅモル [3] 【静もる・鎮もる】 (動ラ五[四])
しずまる。
静やか
しずやか シヅ― 【静やか】 (形動)[文]ナリ
静かなさま。落ち着いたさま。「暫しは言葉もなかりしが稍(ヤヤ)ありて―に/谷間の姫百合(謙澄)」
静修女子大学
せいしゅうじょしだいがく セイシウヂヨシ― 【静修女子大学】
私立大学の一。1922年(大正11)創立の札幌静修会女学校を源とし,92年(平成4)設立。本部は札幌市豊平区。
静内
しずない シヅナイ 【静内】
北海道南部,日高支庁静内郡の町。日本有数の競走馬の産地。海岸段丘上にシャクシャインの戦いの砦跡がある。
静劇
せいげき [0] 【静劇】
メーテルリンクが創始した戯曲の一様式。人間の日常生活の背後で働く運命の力などを簡単な筋や動作,沈黙の状態などで暗示しようとするもの。
静力学
せいりきがく [4][3] 【静力学】
〔statics〕
物体が平衡状態にあるときの力や,物体の変形などを扱う力学の一部門。
⇔動力学
静嘉堂文庫
せいかどうぶんこ セイカダウ― 【静嘉堂文庫】
東京都世田谷区にある和漢書の図書館。財団法人。岩崎弥之助・小弥太父子によって建設。陸心源の旧蔵書ほか和漢の稀書・珍籍を含め,漢籍約一二万冊,和書約八万冊を収蔵。
静圧
せいあつ [0] 【静圧】
静止している流体の圧力。運動している流体では,流れに平行な面で測定される圧力。
⇔動圧
静坐
せいざ [0] 【静座・静坐】 (名)スル
気持ちを落ち着けて,静かにすわること。「宿に帰りて―する事久し/ふところ日記(眉山)」
静夜
せいや [1] 【静夜】
静かな夜。
静学
せいがく [0] 【静学】
〔statics〕
時間的な要素や原因と結果の間の時間的関係などを考慮しないで経済現象を分析する方法。主に一定の与件のもとで繰り返し起こる経済過程を考察の対象とする。
⇔動学
静定
せいてい [0] 【静定】 (名)スル
しずめおさめること。「徳川氏海内を―するに及びて/日本開化小史(卯吉)」
静寂
せいじゃく【静寂】
stillness;→英和
<break> silence.→英和
静寂
せいじゃく [0] 【静寂】 (名・形動)[文]ナリ
静かなこと。ひっそりとしていること。また,そのさま。「―を破る」「―な森」
[派生] ――さ(名)
静寂主義
せいじゃくしゅぎ [5] 【静寂主義】
⇒キエティスム
静寛院宮
せいかんいんのみや セイクワンヰン― 【静寛院宮】
和宮(カズノミヤ)の落飾後の名。
静寧
せいねい [0] 【静寧・靖寧】 (名・形動)[文]ナリ
世の中が静かにおさまっている・こと(さま)。「澳地利(オーストリー)未だ今日の如く―なることはなし/民権自由論(枝盛)」
静居
せいきょ [1] 【静居】 (名)スル
心静かにすまうこと。また,静かなすまい。
静岡
しずおか シヅヲカ 【静岡】
(1)中部地方南東部の県。かつての伊豆・駿河・遠江(トオトウミ)の国を占める。南は太平洋の遠州灘に面し,御前崎と東の伊豆半島との間は駿河湾となる。北東部に富士山,北部に赤石山脈がそびえ,富士川・大井川・天竜川が南流する。県庁所在地,静岡市。
(2)静岡県中部,駿河湾に臨む市。県庁所在地。駿河の国府で,府中または駿府と呼ばれた。江戸初期,徳川家康が隠棲し居城とした駿府城の城下町。商工業が発達,茶の集散・加工も盛ん。登呂遺跡がある。
静岡事件
しずおかじけん シヅヲカ― 【静岡事件】
1886年(明治19)6月,旧自由党員らの政府転覆計画が発覚,静岡を中心に百余名が逮捕された事件。自由民権運動激化諸事件の最後のもの。
静岡大学
しずおかだいがく シヅヲカ― 【静岡大学】
国立大学の一。1922年(大正11)創立の静岡高校と浜松工専を中心に,師範系三校が合併して,49年(昭和24)新制大学となる。51年静岡農科大学を併合。本部は静岡市。
静岡理工科大学
しずおかりこうかだいがく シヅヲカリコウクワ― 【静岡理工科大学】
私立大学の一。1990年(平成2)設立。本部は静岡市。
静岡産業大学
しずおかさんぎょうだいがく シヅヲカサンゲフ― 【静岡産業大学】
私立大学の一。1993年(平成5)設立。本部は磐田市。
静岡県立大学
しずおかけんりつだいがく シヅヲカ― 【静岡県立大学】
公立大学の一。1986年(昭和61)設立。本部は静岡市。
静平
せいへい [0] 【静平】 (名・形動)[文]ナリ
静かで,おだやかな・こと(さま)。「少女が事を務むる様を見るに常に―にして/欺かざるの記(独歩)」
静座
せいざ [0] 【静座・静坐】 (名)スル
気持ちを落ち着けて,静かにすわること。「宿に帰りて―する事久し/ふところ日記(眉山)」
静座する
せいざ【静座する】
sit quietly.
静座法
せいざほう [0][3] 【静座法】
静座によって姿勢や呼吸を整え,心気の流れを統一して,心身の修養をはかる方法。神道・朱子学・武術など諸道で行われる東洋的行法の一つであるが,健康法や精神修養法としても一般に行われる。
静心
しずこころ シヅ― 【静心】
〔「しずごころ」とも〕
静かな心。落ち着いた心。「いみじうおぼつかなう思ひ聞えさせ侍りて,―侍らぬままには/浜松中納言 3」
静心無し
しずこころな・し シヅココロ― 【静心無し】 (形ク)
〔「しずごころなし」とも〕
心が静かでない。気持ちが落ち着かない。「久方の光のどけき春の日に―・く花の散るらむ/古今(春下)」
静思
せいし [1] 【静思】 (名)スル
静かに思うこと。静かに考えること。「―黙考の学者/うづまき(敏)」
静息
せいそく [0] 【静息】
静かにやすむこと。また,しずまりやむこと。「平野は自然の―,山嶽は自然の活動/破戒(藤村)」
静態
せいたい [0] 【静態】
静止している状態。また,動いているものを,ある時点において,静止したものとしてとらえてみた状態。
⇔動態
「人口―」
静態
せいたい【静態(の)】
static <economics> .→英和
静態統計
せいたいとうけい [5] 【静態統計】
一定時点におけるある事柄の状態に関する統計。
静慮
せいりょ [1] 【静慮】 (名)スル
心を落ち着けて静かにおもいをめぐらすこと。
静振
せいしん [0] 【静振】
〔seiche〕
地震や気圧・風向の局所的気象急変で,湖沼や湾内に生ずる定常波。セイシュ。
静掻
しずがき シヅ― [0] 【閑掻・静掻】
雅楽の箏(ソウ)の基本的奏法。しずかに細やかに掻き鳴らすもの。
⇔早掻(ハヤガキ)
静止
せいし【静止】
stillness;→英和
repose.→英和
〜する〔動〕rest;→英和
stand still;〔形〕at rest;standing.→英和
‖静止衛星 a synchronous[stationary]satellite.
静止
せいし [0] 【静止】 (名)スル
(1)動かず,じっとしていること。
(2)物体がその位置を変えないこと。
⇔運動
静止エネルギー
せいしエネルギー [5] 【静止―】
静止している物体のもつエネルギー。相対性理論によると,その大きさは物体の静止質量と光速の二乗の積で与えられる。素粒子論では,普通,静止エネルギーによって素粒子の質量を表す。
静止摩擦
せいしまさつ [4] 【静止摩擦】
ある面上の物体に外力を加えて物体を動かそうとしたとき,それを妨げるように面から面の接線方向に働く抵抗。物体が動きだす直前の摩擦力を最大静止摩擦力という。
⇔運動摩擦
静止摩擦係数
せいしまさつけいすう [7][9] 【静止摩擦係数】
最大静止摩擦力と垂直抗力との比。
静止核
せいしかく [3] 【静止核】
細胞分裂をしていない細胞の核。球形をしており,DNA 合成などの代謝をさかんに行う。休止核。間期核。代謝核。
静止画放送
せいしがほうそう [5] 【静止画放送】
通常のテレビのような動画でなく,一こま一こま静止した画像を音声とともに送る放送。
静止衛星
せいしえいせい [4] 【静止衛星】
地上から見かけ上静止して見える人工衛星。赤道上空高度約3.6万キロメートルの円軌道に打ち上げ,周期を地球の自転と同時間の二四時間となるようにする。通信・気象観測に利用。
静止質量
せいししつりょう [5] 【静止質量】
相対論的力学において,静止している物体のもつ質量。ニュートン力学における通常の質量に等しい。
静止電位
せいしでんい [4] 【静止電位】
静止状態で生体細胞の膜の内外に生じている電位差。細胞内が負で通常60〜90ミリボルト。皮膚などの上皮組織の内外両面の間(上皮電流)や筋・神経繊維などの損傷部と正常部との間(損傷電流)の電位差によって生じる電流を静止電流という。
静気候学
せいきこうがく [4] 【静気候学】
平均値などにより統計的に気候を記述する学問。統計気候学。
→動気候学
静水
せいすい [0] 【静水】
静止している水。動かない水。
静水圧
せいすいあつ [3] 【静水圧】
静止している水中においてはたらく圧力。水中の一点に作用する圧力は,方向によらず同じ大きさで,その大きさは水の密度・重力加速度・深さの積に等しい。
静注
じょうちゅう ジヤウ― [0] 【静注】
「静脈注射(ジヨウミヤクチユウシヤ)」の略。
静淑
せいしゅく [0] 【静淑】 (名・形動ナリ)
立ち居振る舞いのもの静かでしとやかな・こと(さま)。「尤も―で端麗なのはるびな令嬢で/露団々(露伴)」
静烏帽子
しずかえぼし シヅカ― [4] 【静烏帽子】
能で,白拍子の用いる立(タテ)烏帽子。
静物
せいぶつ [1][0] 【静物】
(1)静止して動かないもの。「―を写生する」
(2)「静物画」の略。
静物
せいぶつ【静物(画)】
(a) still life.
静物画
せいぶつが [0] 【静物画】
花・果実・器物など静物を素材として描(カ)いた絵画。人物画・風景画に対していう。
静特性
せいとくせい [3] 【静特性】
時間的に変化しない対象を特徴づけている性質。ふつう関数や方程式などで表される。
→動特性
静的
せいてき [0] 【静的】 (形動)
動きがなく静かなさま。
⇔動的
「―な描写」「―にとらえる」
静的
せいてき【静的】
static(al).→英和
静的安全
せいてきあんぜん [0] 【静的安全】
取引に関与しない第三者の地位と取引の当事者の地位とが対立する場合に,第三者の地位のほうが保護されること。
⇔動的安全
静穏
せいおん [0] 【静穏】 (名・形動)[文]ナリ
しずかでおだやかな・こと(さま)。気象用語では,煙がまっすぐに昇る程度の気流状態。「―な海」「―な老後を送る」
→風力階級
静穏な
せいおん【静穏な】
calm;→英和
quiet;→英和
tranquil.→英和
静粛
せいしゅく【静粛】
silence.→英和
〜な(に) silent(ly);→英和
still;→英和
quiet(ly).→英和
静粛
せいしゅく [0] 【静粛】 (名・形動)[文]ナリ
静かに慎んでいる・こと(さま)。「―に願います」「―な聴衆」
[派生] ―― さ(名)
静聴
せいちょう [0] 【静聴】 (名)スル
静かにきくこと。「御―願います」「今まで少しく―せし会民は/経国美談(竜渓)」
静脈
じょうみゃく【静脈】
《解》a vein.→英和
〜の venous.→英和
‖静脈注射 an intravenous injection.静脈瘤(りゆう) a varix.
静脈
せいみゃく 【静脈】
⇒じょうみゃく(静脈)
静脈
じょうみゃく ジヤウ― [0] 【静脈】
肺および身体の末梢毛細管から,血液を心臓に還流させる血管。血管壁が動脈に比べて薄く,内壁のところどころに血液の逆流を防ぐ弁膜がある。
→動脈
静脈弁
じょうみゃくべん ジヤウ― [4][0] 【静脈弁】
静脈の内壁に一定の間隔をもって存在する半月状の弁膜。血液の逆流を防ぐ機能をもつ。
静脈栄養法
じょうみゃくえいようほう ジヤウ―エイヤウハフ [0] 【静脈栄養法】
⇒点滴(テンテキ)
静脈注射
じょうみゃくちゅうしゃ ジヤウ― [5] 【静脈注射】
薬液を直接静脈内に注入する注射法。薬液が皮下注射や筋肉注射に不適当な場合や,量が多い場合に行う。速やかな効果が期待できる。
静脈瘤
じょうみゃくりゅう ジヤウ―リウ [4] 【静脈瘤】
血行障害などのために静脈が一部拡張したもの。食道・直腸・下腿などに好発する。
静脈血
じょうみゃくけつ ジヤウ― [4][3] 【静脈血】
体循環で各組織中に生じた二酸化炭素および老廃物を受けて心臓に戻り,ガス交換のため肺に入る血液。酸素に乏しく暗赤色を呈する。肺静脈を除く静脈および肺動脈に流れる。
⇔動脈血
静臥
せいが [0] 【静臥】 (名)スル
病人などが,静かに横になること。安静。「ベッドの上に―する」
静荷重
せいかじゅう [3] 【静荷重】
静止物体が構造物に与える荷重。定荷重。
⇔動荷重
静菌剤
せいきんざい [3] 【静菌剤】
細菌の発育や増殖を抑制する化学療法剤。テトラサイクリン・エリスロマイシンなど。
静観
せいかん [0] 【静観】 (名)スル
(1)積極的な行動をあえてせずに,物事を見守ること。「事態を―する」
(2)〔哲〕
(ア)移り変わる現象の背後にある不変的な本体を直観すること。諦観。
(イ)美学で,実践的意志の動きを超絶した観照。
静観する
せいかん【静観する】
wait and see;calmly watch.〜的態度をとる take a wait-and-see attitude.
静謐
せいひつ [0] 【静謐】 (名・形動)[文]ナリ
しずかでおだやかなこと。世の中が治まっているさま。静穏。「世情は―に戻った」「海上至て―なりしに/花間鶯(鉄腸)」
[派生] ――さ(名)
静軒
せいけん 【静軒】
⇒寺門(テラカド)静軒
静逸
せいいつ [0] 【静逸】
静かで心身の安らかなこと。
静邃
せいすい [0] 【静邃】 (名・形動)[文]ナリ
静かで,深遠である・こと(さま)。「―閑寂の天地に/火の柱(尚江)」
静閑
せいかん [0] 【静閑】 (名・形動)[文]ナリ
もの静かな・こと(さま)。閑静。「甚だ―なる田園なれば/経国美談(竜渓)」
静電
せいでん [0] 【静電】
「静電気」の略。
静電偏向
せいでんへんこう [5] 【静電偏向】
電子線などに電界をかけることにより,その進行方向を曲げること。ブラウン管などに応用される。
静電単位
せいでんたんい [5] 【静電単位】
力学的基本単位に CGS 単位を用い,クーロンの法則によって電気量の単位を定めた電磁気に関する単位系の一。略号 esu
静電印刷
せいでんいんさつ [5] 【静電印刷】
静電圧により粉末インクを磁化し,対象物に付着させて印刷する無圧印刷法。形状が複雑なものの表面の印刷に用いられる。
静電容量
せいでんようりょう [5] 【静電容量】
絶縁された導体の電圧,またはコンデンサーの両極間の電位差を,単位量だけ上げるのに必要な電気量。MKSA 単位ではファラッド。キャパシタンス。電気容量。容量。
静電感応
せいでんかんのう [5] 【静電感応】
⇒静電誘導(セイデンユウドウ)
静電気
せいでんき【静電気】
《電》static electricity.
静電気
せいでんき [3] 【静電気】
分布が時間的に変化しない電荷,およびその電荷による電気現象。摩擦電気など。
静電気学
せいでんきがく [5] 【静電気学】
電荷分布が時間的に変化しない場合の電気現象を研究する分野。
→電気力学
静電記録
せいでんきろく [5] 【静電記録】
誘電体上に文字や絵などの静電荷による潜像をつくり,これに反対の極性電荷をもつ着色粉末を吸着させて目に見える像を記録するもの。電子写真・ファクシミリなどに用いる。電子印刷。
静電誘導
せいでんゆうどう [5] 【静電誘導】
絶縁された金属の一端を帯電体に近づけると,金属の帯電体に近い端に異種の電荷が現れ,遠い端には等量で同種の電荷が現れる現象。静電感応。
静電遮蔽
せいでんしゃへい [5] 【静電遮蔽】
⇒シールド(1)
静電選別
せいでんせんべつ [5] 【静電選別】
静電気現象を応用して物質の分離などを行う技術の総称。物質の導電率の差を利用する方法,摩擦帯電特性の違いを利用する方法,誘電率の違いを利用する方法などがある。
静静
しずしず シヅシヅ [1] 【静静】 (副)
(1)静かに動作が行われるさま。「葬列は―と進む」
(2)きわめて静かなさま。「御堂の内―として/狭衣(二・承応本)」
静養
せいよう [0] 【静養】 (名)スル
仕事を離れて心身を休めること。「箱根に―する」「三か月の―を要する」
静養
せいよう【静養】
(a) rest;→英和
recuperation (病後の).〜する take a rest;recuperate oneself.
静黙
せいもく [0] 【静黙】 (名・形動)[文]ナリ
静かにだまっている・こと(さま)。「その人となり,―にして/西国立志編(正直)」
静[鎮]める
しずめる【静[鎮]める】
quiet;→英和
calm;→英和
soothe (和らげる);→英和
relieve (痛みを);→英和
[鎮圧]quell;→英和
put down.心を〜 calm oneself.
非
ひ 【非】
■一■ [1] (名)
(1)道理に合わないこと。不正。
⇔是
「―をあばく」「―とする」
(2)不利であること。うまくゆかないこと。「形勢―なり」
(3)あやまり。欠点。「―を認める」
(4)そしること。「―を唱える」
■二■ (接頭)
漢語の名詞・形容動詞に付いて,それに当たらない,それ以外である,などの意を表す。「―能率的」「―常識」「―公式」
非
ひ【非】
(1)[悪いこと](a) wrong.→英和
(2)[欠点]a fault;→英和
an error;→英和
a mistake.→英和
〜を鳴らす denounce <a person> ;→英和
blame <a person for> ;→英和
find fault <with> .〜のうちどころがない be faultless;be correct.
非A非B型肝炎
ひエーひビーがたかんえん [2][6] 【非 A 非 B 型肝炎】
⇒C 型肝炎
非−
ひ−【非−】
un-;non-;anti-.→英和
非す
ひ・す 【非す】 (動サ変)
よくないとして退ける。認めない。非とする。「彼を是し我を―・し/太平記 26」
非ず
あら∘ず 【非ず】 (連語)
(1)そうではない。違う。「こぞの夏鳴きふるしてしほととぎすそれか―∘ぬか声の変はらぬ/古今(夏)」
(2)(感動詞的に用いて)相手の言葉を強く打ち消す語。いえ,とんでもない。いいえ。「あれはたそ顕証(ケソウ)にといへば,―∘ず,家のあるじと定め申すべきことの侍るなり/枕草子 8」
[慣用] 数にも―・然(サ)に―・無きにしも―・吾(ワレ)にも―
非ノイマンがたコンピューター型
ひノイマンがたコンピューター [10][1][9] 【非―型―】
ノイマン型でないコンピューターの総称。データ処理の高速化・高度化のために,プログラムの一部をハードウエア化したり,並列処理機能・推論機構などを採用したりしている。
→ノイマン型コンピューター
非ピリン系薬剤
ひピリンけいやくざい [1][6][7] 【非―系薬剤】
〔pyrine〕
アセトアミノフェン・フェナセチンなど,その化学構造にピラゾロン環を含まない解熱・鎮痛剤。
非ユークリッド幾何学
ひユークリッドきかがく [9][1][8] 【非―幾何学】
ユークリッド幾何学における平行線の公理「直線 a 上にない一点 p を通って a に平行な直線はただ一本しか引けない」を否定し,「 a に平行な直線を無数に引くことができる」または「 a に平行な直線は存在しない」という公理に置き換えて成立する幾何学。ロバチェフスキー・ボーヤイ・リーマンらにより研究された。
非交戦者
ひこうせんしゃ [4][1][3] 【非交戦者】
交戦者ではない者。
→交戦者
非人
ひにん [0][2] 【非人】
(1)〔仏〕 人間でないものの意で,天竜八部衆・悪鬼などのこと。また,特に天竜八部衆のうち第七神にあたる緊那羅をいう。
(2)遁世の僧。世捨て人。「我は―也,遁世籠居の身なれば/正法眼蔵随聞記」
(3)非常に貧しい人。乞食。「大内裏のついがきの外に,もろもろの―・乞丐・病者の出されたるに/沙石 10」
(4)江戸時代,幕藩体制の民衆支配の一環として,えたとともに最下層に位置づけられ賤民視された人々。生産的職業につくことを許されず,非人頭の支配に属し,牢獄や処刑場での雑役,卑俗な遊芸などに従事した。1871年(明治4),法制上はその呼称は廃止された。
→えた
非人寄場
ひにんよせば [4] 【非人寄場】
江戸時代,非人頭の支配に属さない野非人や無宿非人を収容した施設。1842年,浅草非人溜(タメ)に設けられ授産活動を行なった。
非人小屋
ひにんごや 【非人小屋】
(1)非人{(4)}が住む小屋。
(2)「非人溜(タメ)」に同じ。
非人情
ひにんじょう [2] 【非人情】 (名・形動)[文]ナリ
(1)人情のないこと。思いやりのないこと。また,そのさま。「―な男」
(2)人情を超越し,それにわずらわされない・こと(さま)。夏目漱石が「草枕」の中で説いたことで知られる。「不人情ぢやありません。―な惚れ方をするんです/草枕(漱石)」
非人手下
ひにんてか 【非人手下】
江戸時代,庶民に科した付加刑。身分を非人に落とし,弾左衛門立ち会いのもと非人頭に渡してその配下とする。罪の重い者は遠国の非人手下とした。
非人溜
ひにんため 【非人溜】
江戸時代,非人頭の管轄のもと,重病や幼少の犯罪人を平癒もしくは成長するまで収容した施設。浅草・品川に置かれた。溜。
非人称動詞
ひにんしょう【非人称動詞】
an impersonal verb.
非人道的
ひじんどうてき【非人道的】
inhuman;→英和
brutal.→英和
非人間的
ひにんげんてき [1][0] 【非人間的】 (形動)
人間的でないさま。冷酷で,おもいやりや愛情のないさま。「―な待遇」
非人預け
ひにんあずけ 【非人預け】
⇒溜預(タメアズ)け
非人頭
ひにんがしら 【非人頭】
非人{(4)}の監督に当たった非人の長。江戸では弾左衛門の下に属した。
非侍従
ひじじゅう 【非侍従】
律令制で,中務省の臨時の官人。侍従の官を経ないで天皇に奉侍する者。
→次侍従
非債弁済
ひさいべんさい [4] 【非債弁済】
債務がないのに弁済すること。弁済者が債務のないことを知っていた場合には返還請求ができない。また,期限前の弁済と他人の債務の弁済を含める場合もある。
非免責債権
ひめんせきさいけん [6] 【非免責債権】
破産による免責の決定が確定したのちも,免責から除外される債権。租税・罰金や先取り特権のある雇い人の給与等がこれにあたる。
非公式
ひこうしき [2] 【非公式】 (名・形動)[文]ナリ
公式でないこと。表向きでないこと。また,そのさま。
⇔公式
「―な見解」「―に会談する」
非公式の
ひこうしき【非公式の(に)】
informal(ly);→英和
private(ly);→英和
unofficial(ly).→英和
非公開
ひこうかい [2] 【非公開】
一般の人が自由に見聞きできないようにされていること。
⇔公開
「―で審議する」
非公開の
ひこうかい【非公開の】
private;→英和
informal;→英和
closed <meeting> .→英和
非典型契約
ひてんけいけいやく [6] 【非典型契約】
法律が名称・内容を規定していない契約。不典型契約。無名契約。
⇔典型契約
非凡
ひぼん [0] 【非凡】 (名・形動)[文]ナリ
なみのものよりずっとすぐれている・こと(さま)。
⇔凡
⇔平凡
「―の才」「―な手腕」
[派生] ――さ(名)
非凡な
ひぼん【非凡な】
remarkable;→英和
unusual;→英和
uncommon.→英和
非分
ひぶん 【非分】 (名・形動ナリ)
(1)自分の分を越えていること。身分不相応。過分。「賊類―の望みを謗(ソシ)る/将門記」
(2)道理に合わないさま。非理。「王に向ひて各―に命を奪はれたる由を申し合ひたり/今昔 6」
非刺
ひし [1] 【非刺・誹刺】 (名)スル
他人を悪くいうこと。誹謗。「―されてこころよしと思ふ者は稀なるべし/小説神髄(逍遥)」
非力
ひりょく [0] 【非力】
⇒ひりき(非力)
非力
ひりき [0][1] 【非力】 (名・形動)[文]ナリ
力の弱い・こと(さま)。または,力量のないことにもいう。ひりょく。「おのれの―を恥じる」「―な男」
[派生] ――さ(名)
非勝手
ひがって [2] 【非勝手】
「逆(ギヤク)勝手{(2)}」に同じ。
非勢
ひせい [0] 【非勢】
勝負などで,形勢がよくないこと。
非単調論理
ひたんちょうろんり ヒタンテウ― [6] 【非単調論理】
〔non-monotonic logic〕
〔論〕 非古典論理の一つ。古典論理の推論においては,新しい前提を付け加えても結論は変化せず単調であるのに対し,新たな推論規則を導入して古典論理の単調性を否定する論理体系をいう。人工知能研究のフレーム問題などへの応用が試みられている。
非参議
ひさんぎ [2] 【非参議】
(1)三位以上でありながら,参議にならない者。
(2)四位で,参議となってはいないが,年功その他,参議の資格のある者。
非友好の
ひゆうこう【非友好の】
unfriendly.→英和
非合法
ひごうほう [2] 【非合法】 (名・形動)[文]ナリ
法律の規定に反する・こと(さま)。「―な活動」
非合法の
ひごうほう【非合法の】
illegal;→英和
unlawful.→英和
〜化する illegalize.
非合法運動
ひごうほううんどう [6] 【非合法運動】
非合法に行われる社会運動や革命運動。また,非合法とされた団体の運動。
非合理
ひごうり [2] 【非合理】 (名・形動)[文]ナリ
知性・理性によってはとらえられないこと。論理に合わないこと。また,そのさま。「―な生の衝動」
[派生] ――さ(名)
非合理主義
ひごうりしゅぎ [5][1][4] 【非合理主義】
〔哲〕
〔irrationalism〕
世界の究極は理性や論理では把握され得ないとする立場。神秘主義・ロマン主義・生の哲学・実存主義など。
⇔合理主義
非同期症候群
ひどうきしょうこうぐん [7] 【非同期症候群】
体内時計による身体の概日(ガイジツ)リズムと外界の自然現象や環境のリズムがずれることに起因する,不眠・頭痛・胃腸障害など。時差ぼけに代表される。
非同盟
ひどうめい 【非同盟】
軍事的な同盟やブロックに参加せず,平和共存・反植民地主義を唱え,東西両陣営に対し中立の立場で積極的に平和維持をはかること。第二次大戦以後ネール・ナセル・チトー・スカルノなどの外交政策の基調となり,この政策をとる諸国は1961年以来非同盟諸国首脳会議を開いている。非同盟主義。
非同盟国
ひどうめい【非同盟国】
a nonaligned country.
非命
ひめい [1] 【非命】
天命を全うしないこと。思いがけない災難で死ぬこと。「竟(ツイ)に―の死をなせり/新聞雑誌 5」
非和声音
ひわせいおん [3] 【非和声音】
和音構成音(和声音)に属さず,旋律的な装飾と解釈される音の総称。和声外音。
非営利法人
ひえいりほうじん [1][4] 【非営利法人】
公益に資することを目的とし,存続に必要な利益以上にもうけること,つまり営利を目的としない法人。
→公益法人
非営利的
ひえいりてき【非営利的】
nonprofit <organization> .
非器
ひき [1] 【非器】
そのことに当たるだけの能力がないこと。その器でないこと。「―なりと云つて修せずは,何れの劫にか得道せん/正法眼蔵随聞記」
非国民
ひこくみん [2][3] 【非国民】
国民としての義務を忘れた者。特に,第二次大戦前・戦中において,軍や国の政策に批判的・非協力的な者をおとしめていった語。
非圧縮性流体
ひあっしゅくせいりゅうたい [1][7] 【非圧縮性流体】
つりあいや運動を扱う場合に密度の変化を無視してよい流体。普通の状態では液体は非圧縮性流体とみることができる。縮まない流体。
非売品
ひばいひん【非売品】
an article not for sale; <掲示> Not for Sale.
非売品
ひばいひん [0] 【非売品】
売り物ではない品。
非婚
ひこん [0] 【非婚】
結婚していないこと。あるいは結婚をあえて選択しないこと。
非嫡出子
ひちゃくしゅつし [1][4] 【非嫡出子】
「嫡出でない子」に同じ。
非存在
ひそんざい [2] 【非存在】
〔哲〕
〔(ギリシヤ) me on〕
ギリシャ哲学の存在論で用いられる概念。存在(有)しないもの。存在と否定性の捉え方により,原子がそこで運動する虚空(デモクリトス),一切は存在であって非存在とはあり得ぬもの(パルメニデス),真の存在である形相に対する消極的な影の存在としての質料(プラトン主義)など,さまざまに異なる。
非学
ひがく [1] 【非学】
(1)学問のないこと。無学。「―非才」
(2)仏道を学んでいないこと。「非修―の男/徒然 106」
非学者
ひがくしゃ [2][3] 【非学者】
(1)学問のない者。
(2)仏道を修めない者。
非定型精神病
ひていけいせいしんびょう [0] 【非定型精神病】
分裂病と躁鬱(ソウウツ)病の両方に似た症状を呈するが,症状と経過がどちらか一つの病気に明確化できない精神疾患。
非家
ひか 【非家】
その道の専門の家柄でないこと。しろうと。「堪能の―の人にならぶ時,必ずまさる事/徒然 187」
非常
ひじょう [0] 【非常】
■一■ (名)
(1)ふだんと異なった状態。普通でなくさし迫った事態。「―事態」「―の際の心得」「―を告げる鐘の音」
(2)生命にかかわること。死去。「小野宮の大臣―の事もおはしまさば/栄花(月の宴)」
(3)仏語。生滅変化して,同じ状態に止まらないこと。
■二■ (形動)[文]ナリ
(1)程度がはなはだしいさま。一通りでないさま。並たいていでないさま。「―な悲しみ」「―にうれしい」
(2)様子が異常であるさま。行動が普通と異なっているさま。「何か―な事でも企て身を隠すとでも/花間鶯(鉄腸)」
非常
ひじょう【非常】
an emergency (変事);→英和
a disaster (災害).→英和
〜に備える prepare for emergencies.〜の場合には in an[in case of]emergency.‖非常階段 an emergency staircase.非常口 a fire exit[escape];an emergency exit[escape].非常事態 an emergency;a crisis.非常手段 <adopt> an emergency measure.非常はしご a fire ladder;an emergency ladder (ビルなどに用意してある).
非常な
ひじょう【非常な】
[普通でない]unusual;→英和
extraordinary;→英和
[たいへんな]great;→英和
awful.→英和
〜に[たいへんに]very;→英和
much;→英和
very much;→英和
unusually;→英和
greatly;awfully.→英和
〜な誤り(侮辱) a gross mistake (insult).
非常に
ひじょうに [0] 【非常に】
〔形容動詞「非常」の連用形〕
⇒非常■二■
非常コック
ひじょうコック [4] 【非常―】
電車やバスなどで,事故の際に乗客が操作して非常口やドアを開けるための装置。
非常ベル
ひじょうベル [4] 【非常―】
火災などの非常事態を知らせるために鳴らすベル。
非常上告
ひじょうじょうこく [4] 【非常上告】
刑事訴訟で,判決確定後に審判の法令違反を理由として,検事総長が最高裁判所に申し立てる手続き。
非常事態宣言
ひじょうじたいせんげん [7] 【非常事態宣言】
旧警察法において,国家の存立にかかわる騒乱や騒乱のおそれのある事態の時に,内閣総理大臣がその旨を宣言すること。
→国家非常事態
非常任理事国
ひじょうにんりじこく ヒジヤウニン― [7] 【非常任理事国】
国連の安全保障理事会を構成する理事国一五か国のうち,常任理事国の五か国以外の国。加盟国の中から総会で選ばれ,任期は二年で,再選は許されない。
非常勤
ひじょうきん [2] 【非常勤】
常勤でなく,決まった日・時間だけ勤務すること。
⇔常勤
「―講師」「―嘱託」
非常勤の
ひじょうきん【非常勤の】
part-time.非常勤講師 a part-time lecturer[instructor].
非常口
ひじょうぐち [2] 【非常口】
建物や乗り物で,火事や事故など危急のときに逃げるための出入り口。
非常召集
ひじょうしょうしゅう [4] 【非常召集】
(1)戦事,または事変に際して,予備役の軍人を召集すること。
(2)非常に際し,急に人を呼び出すこと。「休日なのに―がかかる」
非常呼集
ひじょうこしゅう [4] 【非常呼集】
軍隊で,非常の際に武装して集合させること。
非常大権
ひじょうたいけん [4] 【非常大権】
旧憲法下の天皇の大権の一。国家の非常時に際して,国民の権利保障の条項を停止しうる権能。
非常手段
ひじょうしゅだん [4] 【非常手段】
非常の場合に取られる特別の処置。特に,武力・暴力による措置。「―に訴える」
非常持ち出し
ひじょうもちだし [4] 【非常持(ち)出し】
火事・大地震などのときに持ち出すべき貴重品や重要書類。
非常持出し
ひじょうもちだし [4] 【非常持(ち)出し】
火事・大地震などのときに持ち出すべき貴重品や重要書類。
非常時
ひじょうじ【非常時】
an emergency;→英和
a crisis.→英和
非常時
ひじょうじ [2] 【非常時】
国家が重大な危機に直面した時。戦争など国際間に重大な事態の起こった時。
非常線
ひじょうせん [0] 【非常線】
犯罪事件などが起こった時,警官を配置して一定の区域内の通行・出入りを禁じたり,厳重に検問したりする警備態勢。警戒線。
非常線を張る
ひじょうせん【非常線を張る】
draw[post]a cordon[dragnet] <about,around> ;→英和
cordon off <a street> .〜を突破する break through a cordon.
非常識
ひじょうしき [2] 【非常識】 (名・形動)[文]ナリ
常識がないこと。常識にはずれること。また,そのさま。「―な発言」「―もはなはだしい」「―をたしなめる」
[派生] ――さ(名)
非常識な
ひじょうしき【非常識な】
absurd;→英和
silly.→英和
非常警報
ひじょうけいほう [4] 【非常警報】
危急を知らせるサイレンや鐘,または信号。
非常警戒
ひじょうけいかい [4] 【非常警戒】
重大な犯罪が発生したり,予想されたりする場合,犯人の逮捕や警備のため,特定地域を特に厳重に警戒すること。
非常階段
ひじょうかいだん [4] 【非常階段】
火災や地震などの非常の場合避難に使用するために,平時の昇降用以外に設けた階段。
非常食
ひじょうしょく [2] 【非常食】
災害時のために準備しておく食品。
非形
ひぎょう [0] 【非形】
姿・形が普通でないもの。異形。「―を戒め面々に御幸のみ先を清めけり/謡曲・花筐」
非役
ひやく [0] 【非役】
役目をやめていること。また,役目をやめさせられること。
非思量
ひしりょう [2] 【非思量】
〔仏〕 人間の立場からする思考を突き抜けた心の在り方。唐の禅僧薬山惟儼(イゲン)が,座禅の際の心の在り方を問われて答えた言葉。
非情
ひじょう [0] 【非情】 (名・形動)[文]ナリ
(1)人間らしい感情をもたないこと。心が冷たいこと。また,そのさま。「―の世界」「―のおきて」「―な仕打ち」
(2)〔仏〕 草木・山川・大地など心をもたないもの。
⇔有情(ウジヨウ)
[派生] ――さ(名)
非情の
ひじょう【非情の】
(1) senseless (無感覚な);→英和
unfeeling (非情の).→英和
(2) lifeless.→英和
非想
ひそう [0] 【非想】
「非想天」の略。「―の八万却,猶必滅の愁に逢ふ/平家(灌頂)」
非想天
ひそうてん [2] 【非想天】
「非想非非想天」に同じ。
非想非非想天
ひそうひひそうてん [6] 【非想非非想天】
〔仏〕 無色界(ムシキカイ)の第四天で,三界の諸天のうち最高位。わずかに煩悩が残るが,無想に近い境地。有頂天。非想天。非想非非想処。
非愛
ひあい 【非愛】 (名・形動ナリ)
(1)ぶあいそうなこと。無遠慮なこと。また,そのさま。「公任卿の―なるにてぞ有ける/十訓 4」
(2)危険なこと。また,危なっかしくてひやひやすること。「わが馬の―なりとて,主の馬に乗りかへたれども/平家 8」「馬の背に眠りてゆく,扨もひやいなもの/雑俳わかみどり」
非我
ひが [1] 【非我】
〔哲〕
〔(ドイツ) Nicht-Ich〕
認識や行為の主体たる自我に属さず,その外にあるもの。自然・世界など。フィヒテでは自我の働きに抵抗し,自我の自己実現の手段となる。
⇔自我
非戦論
ひせんろん【非戦論(者)】
(a) pacifism(ist).→英和
非戦論
ひせんろん [2] 【非戦論】
戦争に反対する議論・主張。特に,日露戦争時,内村鑑三・幸徳秋水らによってなされた一連の反戦論をいう。
非戦闘員
ひせんとういん【非戦闘員】
a noncombatant;a civilian (広義の).→英和
非戦闘員
ひせんとういん [4] 【非戦闘員】
(1)戦闘に参加しない人。民間人。
(2)交戦国の兵力に属し,戦闘以外の事務に従事する者。軍医・電信士・看護兵・衛生部員・新聞通信員・文官など。戦闘員と合わせて交戦者とされる。
非才
ひさい [0] 【非才・菲才】
才能のないこと。また,自分の才能をへりくだっていう語。「浅学―」
非拠
ひきょ [2][1] 【非拠】
(1)才能がないのに高い地位にいること。
(2)道理に合わないこと。非理。非道。「たとひ入道―を申しおこなふとも/平家 3」
非挙
ひきょ [2][1] 【非挙】
よくないおこない。「友は甚しく之を―とし/未来の夢(逍遥)」
非政府間国際機構
ひせいふかんこくさいきこう [12][11] 【非政府間国際機構】
⇒エヌ-ジー-オー( NGO )
非斥
ひせき [0] 【非斥】 (名)スル
非難し排斥すること。「大逆無道として―するもの之に過ぐるなし/日本開化小史(卯吉)」
非日常性
ひにちじょうせい [1][0] 【非日常性】
ふだんの生活とは大きくかけ離れていること。
非時
ひじ [1] 【非時】
〔仏〕
(1)戒律によって僧が食事をとるべきではないと定められた正午過ぎから翌朝までの間。また,その時間に食事をとること。また,その食事。非時食(ヒジジキ)。非食(ヒジキ)。
⇔斎(トキ)
(2)会葬者に出す食事。しのぎ。
非時食
ひじじき [2] 【非時食】
「非時{(1)}」に同じ。
非時香菓
ときじくのかくのこのみ 【非時香菓】
〔「ときじく」は形容詞「時じ」の連用形。いつも芳香を漂わせる木の実の意〕
タチバナの実の異名。「―を求めしめたまひき/古事記(中)」
非晶体
ひしょうたい ヒシヤウ― [0] 【非晶体】
非晶質の物体。
非晶質
ひしょうしつ ヒシヤウ― [2] 【非晶質】
結晶のような規則正しい構造をもたないこと。また,そのような物質。無定形物質。
⇔結晶質
→アモルファス
非暴力
ひぼうりょく [2] 【非暴力】
権力に対する民衆の抵抗闘争において,暴力的手段を用いずに,デモ・ボイコット・断食・座り込みなどの大衆的抵抗を行うこと。インドのガンジーやアメリカのキング牧師によって唱えられた。
非有
ひう [1] 【非有】
(1)〔仏〕 この世の事物は煩悩(ボンノウ)の生み出したもので,実体ではないということ。
→非有非空
(2)〔哲〕「非存在」に同じ。
非有非空
ひうひくう [1][0] 【非有非空】
〔仏〕 諸事物はそれ自体で実在しているわけでもなければ,存在しない空無なものでもなく,真如の展開によって生じたものであるということ。中道。
非望
ひぼう [0] 【非望】
身分にふさわしくない大きな望み。分を越えた望み。「渠(カレ)は…或る夜腕力に訴へて―を遂げ/復活(魯庵)」
非条理
ひじょうり [2] 【非条理】 (名・形動)
物事の筋道が通っていないさま。道理にかなっていないさま。
非核
ひかく [0] 【非核】
核兵器の実験,配備,使用などを行わないこと。
非核の
ひかく【非核の】
nonnuclear.‖非核三原則 the three nonnuclear principles.非核武装国 a nonnuclear power.非核武装地帯 a denuclearized zone.
非核三原則
ひかくさんげんそく [6] 【非核三原則】
核兵器を製造しない,保有しない,持ち込みを認めないという,日本政府の三つの原則。1968年(昭和43)当時の首相佐藤栄作が国会で表明。
非核地帯
ひかくちたい [4][5] 【非核地帯】
非核を国際条約によって実現した地域のこと。
非核自治体宣言
ひかくじちたいせんげん [3] 【非核自治体宣言】
地方自治体が議会を通じて非核・平和の意思を表明すること。
非業
ひぎょう [1][0] 【非業】
平安時代,式部省の試験に合格せず博士の推薦を得ないで諸国の博士・医師に任ぜられた者。非受業。
〔「ひごう」と読めば別語〕
非業
ひごう [0] 【非業】
〔仏〕 前世の因縁によって定まっている出来事ではないこと。すなわち,現世の災難などによること。非命。
〔「ひぎょう」と読めば別語〕
非業の死を遂げる
ひごう【非業の死を遂げる】
die[meet with]an unnatural death.
非楽音
ひがくおん [2] 【非楽音】
打楽器の音のように,振動の周期も強さも不規則であったり,音の高さが定まらなかったり,振動時間がきわめて短い音をいう語。噪音(ソウオン)。
⇔楽音
非武装化する
ひぶそう【非武装化する】
demilitarize.→英和
‖非武装地帯 a demilitarized zone.非武装中立 unarmed neutrality.
非武装地帯
ひぶそうちたい ヒブサウ― [5][6] 【非武装地帯】
条約によって武装を禁じられている地域。兵力の駐留,基地・要塞の建設,武器・弾薬・軍事物資の製造・貯蔵などが禁止される。
非毀
ひき [1] 【誹毀・非毀】 (名)スル
悪口を言うこと。悪事をあばいて他人の名誉を傷つけること。「耶蘇(ヤソ)教を―するを以て/新聞雑誌 56」
非決定論
ひけっていろん [4] 【非決定論】
〔哲〕
〔indeterminism〕
人間の意志は他のいかなる原因にも支配されず,自身により決定されるという立場。
⇔決定論
非法
ひほう [0] 【非法】
□一□〔歴史的仮名遣い「ひはふ」〕
法に外れること。「廿一かでうの地頭の―をみなとどめられて候ひけり/十六夜」
□二□〔歴史的仮名遣い「ひほふ」〕
〔仏〕 仏法にたがうこと。「持戒の人をばくたし,かへりて―の行を徳と思ひ/沙石 6」
非滅
ひめつ [0] 【非滅】
〔釈尊の入滅は衆生済度のための仮のもので,真の入滅ではないとしていう〕
釈尊の入滅。「非生に生を唱へ,―に滅を現じ給ひしが如く/栄花(鶴の林)」
非点収差
ひてんしゅうさ [4] 【非点収差】
光学系の収差の一。軸を離れた点からの光線束が球面鏡やレンズなどで反射・屈折のあと,一点に集束せず,中心を通る主光線上の二点にあって互いに垂直な直線上に集まること。乱視は眼のレンズ系で起こったもの。
非特異的
ひとくいてき [0] 【非特異的】 (形動)
酵素や抗体が特異性を示さないさま。
⇔特異的
非特異的コリンエステラーゼ
ひとくいてきコリンエステラーゼ [13] 【非特異的―】
コリンエステラーゼの一。コリンエステルを非特異的に加水分解する。多くが肝臓に由来すると考えられ,その活性は肝疾患などの診断の指標とされる。
非現実的
ひげんじつてき【非現実的】
impractical;→英和
fantastic (架空の).
非現業
ひげんぎょう [2] 【非現業】
企業などにおける管理・事務部門の仕事。
非現業員
ひげんぎょういん【非現業員】
a clerical[desk]worker.
非理
ひり [1] 【非理】
道理にあわぬこと。非道。「―の前には道理もなし」
非理法権天
ひりほうけんてん [5] 【非理法権天】
〔楠木正成がその旗に記したという語。「非は理に勝たず,理は法に勝たず,法は権に勝たず,権は天に勝たず」の意〕
人事は結局天命のままに動き,人は天に逆らうことはできない,の意。
非生産的
ひせいさんてき【非生産的】
unproductive;nonproductive.
非生産的
ひせいさんてき [1][0] 【非生産的】 (形動)
役立つものが,なにも生まれてこないさま。生産を伴わないさま。「だらだらと会議ばかりしているのは―だ」「―な意見」
非番
ひばん [0] 【非番】
その番に当たっていないこと。当番でないこと。また,その人。
非番である
ひばん【非番である】
be off duty.〜の日 an off day.
非破壊検査
ひはかいけんさ ヒハクワイ― [5] 【非破壊検査】
部材・構造物などの傷・歪(ヒズミ)などを,X 線・超音波・磁場などをあてたり表面を染色したりして,被検査物を破壊することなく検査すること。無破壊検査。
非礼
ひれい [0][1] 【非礼】 (名・形動)[文]ナリ
礼儀にはずれる・こと(さま)。「―を詫びる」「―なふるまい」
[派生] ――さ(名)
非礼
ひれい【非礼】
impoliteness;→英和
rudeness.→英和
非社交的
ひしゃこうてき【非社交的】
unsociable.→英和
非社会的
ひしゃかいてき【非社会的】
unsocial.→英和
非神話化
ひしんわか [1][0] 【非神話化】
古代の文書がもつ神話的思考の枠組みを除き,実存論的解釈を行うことによってその本質的意味を明らかにすること。新約聖書研究に際し,解釈学上の方法としてブルトマンらによって提唱された。
非科学的
ひかがくてき【非科学的】
unscientific.
非米活動委員会
ひべいかつどういいんかい 【非米活動委員会】
〔Un-American Activities Committee〕
米国下院議会にあった常任委員会の一。国内における反体制的・反政府的活動を「非米活動」として取り締まるための調査・立法を行うことを目的に,1938年特別委員会として設置。45年常任委員会に昇格。75年廃止。
非細工
ひざいく [2] 【非細工】
細工のまずいこと。また,その人。
非経口栄養
ひけいこうえいよう [6][1][5] 【非経口栄養】
口を経由しないで行う栄養補給法。チューブによる注入や静脈注入・直腸注入など。
非経腸栄養
ひけいちょうえいよう [6][1][5] 【非経腸栄養】
腸管壁を通さないで行う栄養補給法。静脈に直接注入する。
非線型
ひせんけい [0] 【非線形・非線型】
線形(一次)の項のみでなく,高次の項も含む数式。また,未知関数あるいはその微分の高次の項を含む微分方程式。さらに,そのような方程式で記述される現象。
⇔線形
非線形
ひせんけい [0] 【非線形・非線型】
線形(一次)の項のみでなく,高次の項も含む数式。また,未知関数あるいはその微分の高次の項を含む微分方程式。さらに,そのような方程式で記述される現象。
⇔線形
非線形波動
ひせんけいはどう [6] 【非線形波動】
非線形の項を含む波動方程式で記述される波動。正弦関数で表される通常の波動とは異なった振る舞いをする。
→ソリトン
非義
ひぎ [1] 【非義】
正義でないこと。道理に外れたこと。非理。
非職
ひしき [0] 【非職】
(1)「非蔵人(ヒクロウド)」に同じ。
(2)寺院・神社で,役職にない僧侶や神官。
非職
ひしょく [0] 【非職】
(1)現在職についていないこと。
(2)官吏が地位はそのままで職務だけ免ぜられること。休職。
非能率
ひのうりつ 【非能率】 (名・形動)
能率が悪いこと。「―的」
[派生] ――さ(名)
非自発的失業
ひじはつてきしつぎょう [1][6] 【非自発的失業】
働く能力も意思もあるが,雇用機会がなくて生じる失業。
→自発的失業
非致死性兵器
ひちしせいへいき [5] 【非致死性兵器】
人間に致命傷を与えずに,その戦闘能力を奪う兵器。ノン-リーサル兵器。
非色
ひじき 【非色】
禁色(キンジキ)の着用を許されないこと。また,その人。
非芸術的
ひげいじゅつてき【非芸術的】
inartistic.→英和
非茶
ひちゃ [2] 【非茶】
京都府栂尾(トガノオ)産でない茶。闘茶(トウチヤ)の際に用いた名称。
⇔本茶
非蔵人
ひくろうど 【非蔵人】
(1)蔵人所に属し,昇殿を許され,朝臣の雑用にあたった官職の者。六位の中から選ばれた。非職(ヒシキ)の者。
(2)江戸時代,賀茂・松尾・稲荷などの諸社家あるいは家筋のよい家から選ばれ,蔵人の袍(ホウ)を着て宮中に仕え女嬬(ニヨウジユ)の代わりをした者。
非行
ひこう【非行】
misconduct;→英和
a misdeed;→英和
(a) delinquency.→英和
非行少年 a juvenile delinquent.
非行
ひこう [0] 【非行】
(1)よくないおこない。「政治家の―をあばく」
(2)特に青少年が,法律で禁じられたことや社会規範に反したおこないなどをすること。「―に走る」
非行少年
ひこうしょうねん [4] 【非行少年】
少年法による家庭裁判所の審判の対象になる罪を犯した少年,刑罰法令に触れる行為を行なった一四歳未満の少年,犯罪などのおそれのある少年の総称。
非衛生的な
ひえいせい【非衛生的な】
unwholesome;→英和
unsanitary.
非言
ひごん [1][0] 【非言】 (名)スル
(1)非難すること。また,その言葉。
(2)道理に合わない言葉。
非言語コミュニケーション
ひげんごコミュニケーション [8] 【非言語―】
〔nonverbal communication〕
言葉や文字によらないで表情・動作・姿勢・音調・接触などによって行われるコミュニケーション。ノン-バーバル-コミュニケーション。NVC 。
非訟事件
ひしょうじけん [4] 【非訟事件】
裁判所の扱う事件のうち,訴訟以外の手続きによって処理される民事事件。国家が私人間の生活関係に介入して命令・処分などを行う。
非課税
ひかぜい [2] 【非課税】
課税されないこと。
非課税
ひかぜい【非課税】
tax exemption.‖非課税品 a tax-free article.
非課税所得
ひかぜいしょとく [5] 【非課税所得】
公益上・政策上の理由から所得税・法人税等の課税の対象とならない所得。遺族年金や失業保険の給付など。
→課税所得
非課税貯蓄
ひかぜいちょちく [5] 【非課税貯蓄】
利子等が所得税の課税の対象とされない貯蓄。高齢者(六五歳以上)や身体障害者手帳の交付を受けている者等の貯蓄,勤労者財産形成貯蓄等のうち一定額以下のもの。
非論理的
ひろんりてき [1][0] 【非論理的】 (形動)
論理的でないさま。「―な学説」
非論理的
ひろんりてき【非論理的】
absurd;→英和
illogical.→英和
非議
ひぎ [1] 【非議・誹議】 (名)スル
批判すること。そしること。「政府を―する議論もありて/緑簑談(南翠)」
非買同盟
ひばいどうめい [4] 【非買同盟・罷買同盟】
特定の売り手の商品を買わない約束をした同盟。ボイコット。
非運
ひうん【非運】
(a) misfortune.→英和
非運
ひうん [1][0] 【非運・否運】
運のわるいこと。ふしあわせ。不運。
⇔幸運
非道
ひどう【非道】
[不法]injustice;→英和
(an) inhumanity (非人道).〜な unjust;→英和
inhuman.→英和
非道
ひどう [0] 【非道】 (名・形動)[文]ナリ
(1)物事の正しい筋道や,人としての道にはずれていること。また,そのようなさまやおこない。「極悪―」「―なおこない」
(2)志している道とは別のこと。専門外のこと。「此の道に至らんと思はん者は,―を行ずべからず/風姿花伝」
(3)男色。衆道。
非違
ひい [1] 【非違】
(1)法律にはずれていること。非法。違法。「―を正す」
(2)「検非違使(ケビイシ)」の略。「―の別当/今昔 13」
非金属
ひきんぞく [2] 【非金属】
金属としての性質をもたない単体。一般に電気や熱の伝導性が悪く,金属光沢をもたない。
非金属
ひきんぞく【非金属】
《化》a nonmetal.〜の nonmetallic.
非金属元素
ひきんぞくげんそ [6] 【非金属元素】
金属状態の単体をもたない元素。周期表上でホウ素からアスタチンを結ぶ線の右上に位置する元素と水素がほぼこれに当たる。水素と希ガスを別にして陰イオンとなりやすく,酸性酸化物をつくる。単体が分子から成るものが多い。
非鉄金属
ひてつきんぞく [4] 【非鉄金属】
鉄以外の金属の総称。銅・鉛・亜鉛・スズ・ニッケルなど。
非鉄金属
ひてつきんぞく【非鉄金属】
nonferrous metals.
非関税障壁
ひかんぜいしょうへき ヒクワンゼイシヤウヘキ [6] 【非関税障壁】
関税以外の方法で行う輸入抑制手段。輸入について,数量制限を設けたり,検査基準・手続き・認証を厳しくするなどの他,広義には,その国独特の取引慣行など外国企業に不利に作用する経済の仕組み・制度を含む。
非難
ひなん [1] 【非難・批難】 (名)スル
相手の欠点や過失を取り上げて責めること。「不手際を―する」
非難
ひなん【非難】
blame;→英和
(a) censure.→英和
〜すべき blamable.→英和
〜する blame[censure] <a person for> ;accuse <a person of> ;→英和
criticize.→英和
非電解質
ひでんかいしつ [4] 【非電解質】
水溶液中でイオンに解離しない物質。ショ糖・ベンゼン・エーテルなど。
非類
ひるい [1][0] 【非類】
(1)同類でないもの。
(2)人間以外のもの。禽獣(キンジユウ)など。
非食
ひじき 【非食】
「非時(ヒジ){(1)}」に同じ。
靠る
もた・る 【凭る・靠る】 (動ラ下二)
⇒もたれる
靠れ
もたれ [3] 【凭れ・靠れ】
(1)もたれること。「胃の―」
(2)相場で,現物が多くだぶつくこと。
靠れる
もた・れる [3] 【凭れる・靠れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 もた・る
(1)物に,体をよせかける。よりかかる。「壁に―・れる」
(2)食物が消化されないで重く感じる。「もちを食べすぎて胃が―・れる」
(3)人に頼る。甘える。「扨も―・れし女かな/浄瑠璃・主馬判官」
靡かす
なびか・す [3] 【靡かす】 (動サ五[四])
(1)風・水の動きによって動くままにする。「長髪を―・す」
(2)相手を自分の意に従わせる。「時の有職と天の下を―・し給へる/源氏(賢木)」
靡かせる
なびかせる【靡かせる】
[従わせる]conquer;→英和
bring <a person> to terms;win over <by money> .⇒靡く.
靡き
なびき [3] 【靡き】
(1)なびくこと。「ささげたる旗の―は/万葉 199」
(2)指物(サシモノ)の一。先細りのよく撓(シナ)う棹(サオ)に縦長の旗を付けたもの。
→撓(シナ)い(3)
(3)富士谷成章の用語。動詞の活用語尾ル・レ,シク活用形容詞の活用語尾キをいう。「越ゆる」「越ゆれ」のル・レ,「恋しき」のキなど。
靡き易
なびきやす 【靡き易】 (形動ナリ)
すぐ相手の言いなりになるさま。「思むすぼれたる心にや,いとぞ―なる/有明の別」
靡き藻
なびきも 【靡き藻】
流れや波になびいている藻。
靡く
なび・く [2] 【靡く】
■一■ (動カ五[四])
(1)草や布などの先端が風や水の流れに従って横に傾き伏す。「旗が風に―・く」「煙が―・く」「妹が門見む―・けこの山/万葉 131」
(2)相手の威力に引き寄せられて,従う。また,女性が男性に言い寄られて受け入れる。「主流派に―・く」「お嬢さんはどつちへ―・いたかい/草枕(漱石)」
■二■ (動カ下二)
⇒なびける
靡く
なびく【靡く】
[翻る]flutter <in the wind> ;→英和
fly;→英和
[屈する]bow <to,before> ;→英和
yield[give in] <to> .→英和
⇒靡かせる.
靡ける
なび・ける 【靡ける】 (動カ下一)[文]カ下二 なび・く
(1)なびくようにさせる。なびかせる。「ぬばたまの我が黒髪を―・けて居らむ/万葉 2532」
(2)従わせる。服従させる。「和泉・河内の両国を―・けて/太平記 6」
靡ぶ
な・ぶ 【靡ぶ】 (動バ下二)
なびかせる。「婦負(メヒ)の野のすすき押し―・べ降る雪に/万葉 4016」
→おしなぶ
靡然
びぜん [0] 【靡然】 (ト|タル)[文]形動タリ
なびき従うさま。特に,多くの者が同じ傾向をもったり,同じ行動をとったりするさま。「当時の医流にして苟(イヤシク)も気概ある者は,―として実学の風に帰せざるはなく/福翁百余話(諭吉)」
面
つら【面】
a <crying> face.→英和
どの面さげて How can I ever have the face to <do> ?
面
も [1] 【面】
〔「おも」の「お」が脱落した形〕
おもて。表面。あたり。方向。「阿倍の田の―に居る鶴(タズ)の/万葉 3523」
面
おもて [3] 【面】
(1)かお。顔面。「―を伏せる」
(2)ものの表面。「湖の―」
(3)能などの面。仮面。
(4)面目。体面。「いづくを―にてか,又も見え奉らむ/源氏(賢木)」
面
つら [2] 【面・頬】
(1)顔。おもて。「顔」よりもぞんざいな言い方。「そんなことをいうやつの―が見たい」「おめおめとどの―下げて」「泣きっ―」「ふくれ―」
(2)物の表面。「上(ウワ)っ―」
(3)(「づら」の形で)名詞の下に付いて複合語として用いられ,そういう顔をしている,そういう様子である意を表す。相手をののしる気持ちを込めていう語。「馬―」「紳士―」
(4)ほとり。あたり。かたわら。「払ひ出でたる泉の―に,をかしき程の巌立てり/宇津保(俊蔭)」
(5)ほお。「かの翁が―にあるこぶをやとるべき/宇治拾遺 1」
面
おも [1] 【面】
(1)表面。うわべ。「池の―」
(2)顔。顔つき。「―知る児らが見えぬころかも/万葉 3068」
(3)面影。様子。「寝もとか子ろが―に見えつる/万葉 3473」
〔現代では「おもやせ」「おもやつれ」「おもなが」などの形で用いられる〕
面
めん【面】
(1)[仮面] <wear,put on> a mask.→英和
(2)[表面]the (sur)face.(3)[部面]an aspect;→英和
a side;→英和
<this> respect.→英和
(4)[方面]a side.〜と向かって <say a thing> to a person's face.あらゆる(この)〜で in every (this) respect.
面
めん 【面】
■一■ (名)
(1) [0]
顔。つら。また,顔立ち。「あの娘は―はいい様だが/草枕(漱石)」
(2) [0]
顔につけるもの。
(ア)人・動物などに模したもの。仮面。
(イ)顔につける防具。剣道の面頬(メンポオ),野球の捕手のかぶるもの,防毒マスクなど。
(ウ)剣道で,決まり手の一。面を打つこと。
(3) [0]
顔を合わせること。向き合うこと。「―ニ申サウズ/日葡」
→面と向かって
(4) [1]
外から見える,物の外側の(平らな)部分。「白い―を上にして重ねる」
(5) [1]
数学で,平面と曲面との総称。立体とその周囲の空間との境。
(6) [1]
事柄のそれぞれの領域。「資金の―では困らない」
(7) [1]
ある方面。ある部面。「財政の―で援助する」「技能の―で劣っている」
(8) [0]
材の角(カド)を削り取ったときにできる部分。柱や建具の桟(サン)などに用いる。切り面・唐戸面・几帳面(キチヨウメン)など。
■二■ (接尾)
助数詞。平たい物を数えるのに用いる。「鏡一―」「テニス-コート二―」
面する
めん・する [3] 【面する】 (動サ変)[文]サ変 めん・す
向く。対面する。「海に―・して建てられた家」「面(マ)のあたり先生に―・するやうな心持がする/風流懺法(虚子)」
面する
めんする【面する】
face <south> ;→英和
look <on the sea> .→英和
面つれなし
おもてつれな・し 【面つれなし】 (形ク)
恥じる様子がない。「―・しう物をば宣ふものかな/平治(中・古活字本)」
面の皮
つらのかわ [5] 【面の皮】
顔の表皮。
→いい面の皮
面の皮の厚い
つらのかわ【面の皮の厚い】
shameless;→英和
impudent;→英和
cheeky.→英和
いい〜だ Shame on <you> !
面ファスナー
めんファスナー [3] 【面―】
鉤状の突起が一面についた布と,パイル状の面で一組みとなった留め具。
面上
めんじょう [0] 【面上】
(1)顔の表面。顔面。
(2)直接対面すること。主に手紙で用いる。「―に申すべく候/反故集」
面争
めんそう [0] 【面争】 (名)スル
面と向かって責めること。
面付き
つらつき [0] 【面付き】
顔のようす。顔つき。
面付け
つらづけ [0] 【面付け】
「顔見世番付(カオミセバンヅケ)」に同じ。
面伏せ
おもてぶせ 【面伏せ】
顔があげられぬほどに面目ないこと。不名誉。おもぶせ。
⇔おもておこし
「うとき人に見えば,―にやと思はむとはばかり恥ぢて/源氏(帚木)」
面伏せ
おもぶせ [0] 【面伏せ】
不面目。おもてぶせ。「―にも貫一が前に会釈しつ/金色夜叉(紅葉)」
面会
めんかい【面会】
an interview.→英和
〜する meet;→英和
see;→英和
have an interview <with> .彼の〜日は火曜日だ He has an open house on Tuesdays.‖面会時間 visiting hours.(就業中)面会謝絶 <掲示> Interview Declined (During Working Hours);No Visitors (病人),面会人 a visitor.面会日 a visiting day.
面会
めんかい [0] 【面会】 (名)スル
人に会うこと。「病室で―する」「―人」
面会謝絶
めんかいしゃぜつ 【面会謝絶】
重体で入院中のときや大事な仕事中のときなどに,人と会うのを断ること。
面体
めんてい [0][1] 【面体】
顔かたち。顔つき。面相。「いろ��に―を換へるのを面白がつたが/秘密(潤一郎)」
面使い
おもてづかい 【面使い】
能の所作の一。顔だけ左右に動かす動作。
面倒
めんどう [3] 【面倒】 (名・形動)[文]ナリ
(1)手数がかかってわずらわしい・こと(さま)。「―をいとわない」「―な仕事」「かかわりになるのは―だ」「―ばかり起こす男だ」
(2)世話。厄介。「赤ん坊の―をたのむ」
(3)見苦しいこと。見るに値しないこと。また,そのさま。[日葡]
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――さ(名)
面倒い
めんど・い 【面倒い】 (形)
〔「めんどう(面倒)」の形容詞化。近世語〕
面倒である。「いつこ―・いなら放ておかんせ/滑稽本・浮世風呂 2」
面倒を見る
めんどう【面倒を見る】
look after;take care <of> .〜見がよい be always willing to help <people> .〜な troublesome;→英和
difficult.→英和
〜なことになる become complicated.〜になる get tired <of> (いやになる).
面倒臭い
めんどうくさい【面倒臭い】
troublesome;→英和
tiresome.→英和
面倒臭い
めんどうくさ・い メンダウ― [6] 【面倒臭い】 (形)
手数がかかってわずらわしい。大変やっかいだ。めんどくさい。「返事を書くのが―・い」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
面倒臭い
めんどくさ・い [5] 【面倒臭い】 (形)
「めんどうくさい」に同じ。「ちょっと―・い仕事」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――さ(名)
面倒見
めんどうみ [3][0] 【面倒見】
面倒をみること。世話をすること。「―がよい人」
面出し
つらだし [0] 【面出し】 (名)スル
(会合などに)顔を出すこと。顔出し。「二度と―は出来ねえ始末さ/社会百面相(魯庵)」
面前
めんぜん [0][3] 【面前】
目の前。人の前。「公衆の―」
面前で
めんぜん【面前で】
before[in the presence of] <a person> .→英和
私の〜で in my presence.
面割
めんわり [0][4] 【面割(り)】
「面通(メントオ)し」に同じ。
面割り
めんわり [0][4] 【面割(り)】
「面通(メントオ)し」に同じ。
面去り
おもてざり [0] 【面去り】
連歌・俳諧で,ある懐紙の表なり裏なり,同一の面では,同じ語や特定の語は重ねて使えないという法則。例えば,連歌では「寝覚」と「閨」,「眠」に「寝」など。おもてぎらい。
面取り
めんとり [0] 【面取り】
(1)角材の角を削り取ること。
(2)料理で,大根・芋などの切り口の角を薄くそぎ取ること。形をととのえたり,煮くずれを防いだりするために行う。
面合せ
おもあわせ [3] 【面合(わ)せ】
二つの物の表と表とが合うように重ねること。
⇔裏合わせ
「―に畳む」
面合わせ
おもあわせ [3] 【面合(わ)せ】
二つの物の表と表とが合うように重ねること。
⇔裏合わせ
「―に畳む」
面向
めんこう 【面向】
ひたいのまんなか。まっこう。[節用集(文明本)]
面向不背
めんこうふはい 【面向不背】
前後どちらから見ても同じように美しく,立派なこと。「―の玉と申し候/謡曲・海士」
面喰い
めんくい [0][3] 【面食い・面喰い】
えり好みして,顔立ちの美しい人を好むこと。また,その人。器量ごのみ。
面喰う
めんくらう【面喰う】
be confused[bewildered,upset].
面喰らう
めんくら・う [4][0] 【面食らう・面喰らう】 (動ワ五[ハ四])
突然の出来事にまごつく。驚いてあわてる。「不意の試験に―・う」
面壁
めんぺき [0] 【面壁】
壁に向かって座禅をすること。
面壁九年
めんぺきくねん [0] 【面壁九年】
達磨(ダルマ)大師が,中国の少林寺で壁に向かって九年間座禅し,悟りを開いたということ。
面変り
おもがわり [3] 【面変(わ)り】 (名)スル
(成長・老化・病気などのため)顔つきが以前と変わること。「すっかり―する」
面変わり
おもがわり [3] 【面変(わ)り】 (名)スル
(成長・老化・病気などのため)顔つきが以前と変わること。「すっかり―する」
面奏
めんそう [0] 【面奏】 (名)スル
天子・君主に面会して奏上すること。
面妖
めんよう [0] 【面妖】
〔「めいよう(名誉)」の転。「面妖」は当て字〕
■一■ (名・形動)[文]ナリ
不思議なこと。奇妙なこと。また,そのさま。めんよ。「はて―な/高野聖(鏡花)」
■二■ (副)
不思議に。奇妙に。「琵琶といふ物は―女の好くものだ/洒落本・甲駅新話」
[派生] ――さ(名)
面嫌ひ
おもぎらい 【面嫌ひ】
幼児が,人見知りをすること。「男をば怖ぢず,―をもせず/宇津保(国譲中)」
面子
メンツ [1][0] 【面子】
〔中国語〕
体面。「相手の―をたてる」
面子
めんこ [0] 【面子】
子供の玩具の一。円形・方形などのボール紙に絵を描いたもの。また,数人でこれを地面にたたきつけて,他人の札を裏返したり,その下に入れたりした者が勝ちとなる遊び。
面子を立てる
めんつ【面子を立てる(失う)】
save (lose) one's face.
面実装技術
めんじっそうぎじゅつ メンジツサウ― [7] 【面実装技術】
〔surface mount technology〕
電子機器の小型化に伴って適用されている,配線に余計な空間をとらない電子部品の組み立て技術のこと。プリント基板に部品を面状に配置したり,両面利用したりする。SMT 。
面容
めんよう [0] 【面容】
かおかたち。面貌。
面対称
めんたいしょう [3] 【面対称】
⇒対称(3)
(ウ)
面山瑞芳
めんざんずいほう 【面山瑞芳】
(1683-1769) 江戸中期の曹洞宗の僧。肥後の人。曹洞宗の中興とされる。著「正法眼蔵渉典録」など。
面工
めんく 【面工】
〔「工面(クメン)」の倒語〕
都合。ふところぐあい。「おれも其の時分は―がわるくて/滑稽本・膝栗毛 3」
面差
おもざし [0] 【面差(し)】
顔のようす。顔だち。「―が母にそっくりだ」
面差し
おもざし [0] 【面差(し)】
顔のようす。顔だち。「―が母にそっくりだ」
面当て
つらあて [0][4] 【面当て】
憎らしく思う人の面前で,わざと意地悪な言動をして嫌がらせをすること。あてこすり。「―を言う」「―にやったこと」
面当てがましい
つらあてがまし・い [7] 【面当てがましい】 (形)[文]シク つらあてがま・し
いかにもあてこするような態度である。「―・く反対の意見を言う」
面当てに
つらあて【面当てに】
out of spite.〜を言う say a spiteful thing.
面形
めんがた [0] 【面形】
(1)仮面。面。おもてがた。
(2)素焼きにした仮面の玩具。
面形
おもてがた 【面形】
仮面。めん。「―をとりのけては/今昔 28」
面影
おもかげ【面影】
one's look;one's face;an appearance (ふうさい);→英和
an image (映像);→英和
a trace (跡).→英和
…の〜がある remind <a person> of….
面影
おもかげ [0][3] 【面影・俤】
(1)実際に目の前にあるように心の中に浮かぶ姿・かたち。記憶に残っている顔や姿。「彼女の―がちらつく」「幼時の―」
(2)ある物を思い起こさせるよすがとなる印象や雰囲気。「明治の―を伝える町並み」
面影付け
おもかげづけ [0] 【面影付け・俤付け】
俳諧の付合方法の一。故事・古歌などによって付ける場合に,ほのめかす程度の表現で付けること。
→七名(シチミヨウ)八体
面影草
おもかげぐさ [4] 【面影草】
ヤマブキの異名。
面従
めんじゅう [0] 【面従】 (名)スル
人の面前でだけ服従すること。
面従後言
めんじゅうこうげん [0] 【面従後言】
〔書経(益稷)〕
面前では服従するが,陰にまわって悪口をいうこと。
面従腹背
めんじゅうふくはい [0] 【面従腹背】
うわべは従順にみせかけ,内心では従わないこと。
面従腹誹
めんじゅうふくひ [6] 【面従腹誹】
うわべでは服従するように見せかけて,内心では誹(ソシ)ること。
面心立方格子
めんしんりっぽうこうし [9] 【面心立方格子】
八個の頂点および六個の面の中心に格子点があって,立方体のかたちをした単位格子からなる空間格子。面心立方格子からなる金属の結晶構造は,立方最密充填(ジユウテン)構造と同じである。銅・銀・金などがある。
→最密充填構造
面忘れ
おもわすれ [3][0] 【面忘れ】 (名)スル
人の顔を見忘れること。
面恥
つらはじ 【面恥】
名誉を失うような恥。赤恥。「―かいて何として,人中へは出られぬ筈/浄瑠璃・曾根崎心中」
面恥づかし
おもてはずか・し 【面恥づかし】 (形シク)
恥ずかしくて,まともに顔を合わせられない。「―・しきやうなれど/落窪 1」
面憎い
つらにく・い [4] 【面憎い】 (形)[文]ク つらにく・し
顔を見るのも憎らしい。「―・いほど落ち着いている」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
面憎し
おもにく・し 【面憎し】 (形ク)
顔を見るだけでも憎らしく感じる。つらにくい。「―・きまで言へば/枕草子 92」
面打ち
つらうち 【面打ち】
「つらあて」に同じ。「嫁を憎んで去りし故,子は―に自害せしと/浄瑠璃・宵庚申(中)」
面打ち
めんうち [4][0] 【面打ち】
(1)仮面を作ること。また,その人。
(2)能面の製作者。江戸時代に世襲となり,越前出目(デメ)家・近江井関家・大野出目家などが著名であった。
(3)小児の遊戯の一。土焼きの銭形・面形(メンガタ)などを打ち合い争うもの。
面扶持
めんぶち 【面扶持】
江戸時代,凶作などで役高通りに扶持高がゆき渡らないとき,家族の人数によって身分の上下を問わず給与した扶持米。つらぶち。
面扶持
つらぶち [0] 【面扶持】
⇒めんぶち(面扶持)
面折
めんせつ [0] 【面折】 (名)スル
相手のあやまちを直接責めなじること。
面折廷争
めんせつていそう [5] 【面折廷争・面折廷諍】
天子の面前で,天子や政治の誤りをいさめること。
面折廷諍
めんせつていそう [5] 【面折廷争・面折廷諍】
天子の面前で,天子や政治の誤りをいさめること。
面持
おももち [0][3] 【面持(ち)】
ある感情や心理の表れた顔つき。多く,不平・不満などの気持ちを表す。「緊張の―」
面持ち
おももち【面持ち】
a look[countenance].→英和
面持ち
おももち [0][3] 【面持(ち)】
ある感情や心理の表れた顔つき。多く,不平・不満などの気持ちを表す。「緊張の―」
面授
めんじゅ [1] 【面授】
〔仏〕 文章などで広く教えるものではない重要な教えを,師から弟子へと直接伝授すること。
面接
めんせつ [0] 【面接】 (名)スル
直接人に会うこと。特に,入社試験・入学試験などで,直接会って人柄などを知ること。
面接
めんせつ【面接】
an interview.→英和
⇒面会.面接試験 a personal interview (入社などの);an oral test (外国語などの).
面接法
めんせつほう [0] 【面接法】
調査対象者に直接面接して必要な情報を収集する調査の方法。
面明かり
つらあかり [3] 【面明(か)り】
「差し出し{(3)}」に同じ。
面明り
つらあかり [3] 【面明(か)り】
「差し出し{(3)}」に同じ。
面映い
おもはゆい【面映い】
be bashful[shy];feel embarrassed.面映そうに bashfully;→英和
shyly.→英和
面映い
おもはゆ・い [4] 【面映い】 (形)[文]ク おもはゆ・し
〔相手と顔を合わせるとまぶしく感ずる意。中世・近世には「おもばゆし」とも〕
顔をあわせることが恥ずかしい。きまりが悪い。てれくさい。「―・い気持ちで賞を受けた」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
面晤
めんご [1] 【面晤】 (名)スル
会って話すこと。面談。「入社の日仔細に―すべし/新聞雑誌 37」
面晴れ
めんぱれ 【面晴れ】
〔「めんばれ」とも〕
疑いをはらすこと。面目を立てること。また,その証拠となるもの。「大将への―せん/浄瑠璃・千本桜」
面杖
つらづえ [3][2] 【頬杖・面杖】
「ほおづえ」に同じ。「其膝に慵(モノウ)げなる―拄(ツ)きたり/金色夜叉(紅葉)」
面板
めんいた [0] 【面板】
旋盤の主軸に取り付けて用いる。放射状または平行に切ってある大きな円板。溝を利用して複雑な形の工作物を取り付けるもの。
面框
つらがまち 【輔・面框】
(1)上下のあごの骨。頬骨。[和漢三才図会]
(2)顔つき。つらがまえ。「からめ捕て候と引出す―,筋ほね高くほうぼねあれ/浄瑠璃・孕常盤」
面桶
めんつう [3] 【面桶】
〔「つう」は唐音〕
(1)檜・杉などの薄板を曲げて作った楕円形の容器。一人前の飯を盛って配ったり,携帯したりした。のちには乞食の持ち物となった。
(2)茶道で,曲げ物の水こぼし。曲げ建水。めんつ。
面桶
めんつ [1] 【面桶】
「めんつう(面桶)」に同じ。「飯櫃(イビツ)なる―にはさむ火打鎌(惟然)/続猿蓑」
面構え
つらがまえ [3] 【面構え】
(悪そうな,または強そうな)顔つき。「一癖ありそうな―」「不敵な―」
面構えの
つらがまえ【面構えの】
looking <bold and fearless> ; <sinister-> looking.
面様
おもよう [0] 【面様】
(1)顔に表れた感情。かおいろ。
(2)顔だち。おもざし。「―よき人の/枕草子 294」
面歌
おもてうた 【面歌】
代表的な秀歌。代表となるようなすぐれた歌。「後拾遺の恋の歌の中に…是を―と思へり/無名抄」
面汚し
つらよごし【面汚し】
<be> a shame <to> ;→英和
<bring> disgrace <on> .→英和
〜の shameful;→英和
disgraceful.→英和
面汚し
つらよごし [3][0] 【面汚し】
不名誉なことをして,世間に対して体面をそこなうこと。その人の属している家や仲間の恥となること。顔汚し。「仲間の―になる」
面河渓
おもごけい 【面河渓】
愛媛県中南部,石鎚(イシヅチ)山に発する面河川上流部の渓谷。10キロメートルにわたって多くの滝や淵・断崖が連なる。
面火
つらび [2] 【面火】
「差し出し{(4)}」に同じ。
面無し
おもな・し 【面無し】 (形ク)
(1)恥ずかしく面目ない。おもはゆい。
⇔おもだたし
「心強く物し給ふいと―・う人笑へなる事なり/源氏(真木柱)」
(2)あつかましい。恥知らずだ。「はかばかしくもなからん事を,―・く打ち出でたらんは/今昔 24」
面牆
めんしょう [0] 【面牆】
〔書経(周官)〕
垣(カキ)に面していること。見聞・見識の狭いことのたとえ。「―のそしり」
面疔
めんちょう [1] 【面疔】
顔面にできた癤(セツ)。口の周囲・額・鼻などにできやすく,かつては炎症が頭蓋内に及んで脳膜炎などを起こすことが頻繁にあり,恐れられた。
面疔
めんちょう【面疔】
a carbuncle on the face.→英和
面疽
めんそ [1] 【面疽】
顔面にできるはれもの。
面痩せ
おもやせ [0] 【面痩せ】 (名)スル
おもやつれ。「―した顔」
面痩せる
おもや・せる [4] 【面痩せる】 (動サ下一)[文]サ下二 おもや・す
顔がやせてほっそりとなる。顔がやつれる。「痛く―・せ頬骨立ちて/谷間の姫百合(謙澄)」
面白
おもしろ 【面白】
(形容詞「おもしろし」の語幹)おもしろいこと。「―の花の都や筆に書くとも及ばじ/謡曲・放下僧」
面白い
おもしろ・い [4] 【面白い】 (形)[文]ク おもしろ・し
〔「面(オモ)白し」で,目の前がぱっと明るくなる感じを表すのが原義といわれる〕
(1)楽しい。愉快だ。「昨日見た映画は―・かった」「勉強が―・くて仕方がない」
(2)興味をそそる。興味深い。「何か―・い話はないか」「最後にきて―・い展開を見せる」
(3)こっけいだ。おかしい。「―・いしぐさで人を笑わせる」
(4)(多く,打ち消しの語を伴う)心にかなう。好ましい。望ましい。「病状が―・くない」「―・くない結果に終わる」「私に―・からぬ感情を抱いている」
(5)景色などが明るく広々とした感じで,気分がはればれとするようだ。明るく目が覚めるようだ。「十日あまりなれば,月―・し/土左」
(6)心をひかれる。趣が深い。風流だ。「昔を思ひやりてみれば―・かりける所なり/土左」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)――み(名)
面白い
おもしろい【面白い】
interesting;→英和
entertaining;→英和
amusing;merry;→英和
pleasant;→英和
delightful;→英和
funny (こっけい);→英和
odd[funny,queer](奇妙な).→英和
面白くない uninteresting;→英和
dull;→英和
unpleasant;→英和
undesirable.→英和
面白おかしい
おもしろおかし・い [7] 【面白おかしい】 (形)[文]シク おもしろをか・し
(1)ただひたすらおもしろい。笑いだしたくなるほどおかしい。「―・く話す」
(2)愉快で楽しい。「世の中を―・く暮らす」
面白がる
おもしろがる【面白がる】
enjoy <a play> ;→英和
be amused <at,with> ;be interested <in> .
面白し
おもしろ・し 【面白し】 (形ク)
⇒おもしろい
面白半分
おもしろはんぶん [5] 【面白半分】 (名・形動)
なかば興味本位で,まじめさを欠く・こと(さま)。ふざけ半分。「―に先生の似顔絵をかく」
面白半分に
おもしろはんぶん【面白半分に】
jokingly;→英和
for[in]fun.
面白味
おもしろみ【面白味】
interest;→英和
fun.→英和
〜のある(ない) (un)interesting.→英和
面白尽く
おもしろずく [0][6] 【面白尽く】
興味本位ですること。「―でいたずらをする」
面皮
めんぴ [1] 【面皮】
(1)顔の皮。つらの皮。
(2)面目。体面。「我々の―を蹂躙(フミツ)けた無礼/社会百面相(魯庵)」
面皮を剥ぐ
めんぴ【面皮を剥(は)ぐ】
unmask[expose] <a person's crime> .→英和
面皮柱
めんかわばしら メンカハ― [5] 【面皮柱】
四隅に皮を残して仕上げた柱。茶室や数寄屋風書院などで用いる。面皮。
面皰
にきみ 【痤・面皰】
腫(ハ)れ物。また,面皰(ニキビ)のこと。「内に御―おはしましてくすしども参り/栄花(蜘蛛の振舞)」
面皰
めんぽう [0] 【面皰】
にきび。
面皰
にきび【面皰】
a pimple.→英和
〜のできた pimpled.→英和
面皰
にきび [1] 【面皰】
思春期・青年期の男女の顔,胸・背中などにできる吹き出物。脂腺の活動が盛んになって毛孔(ケアナ)がつまるためにできる。治ったあと,瘢痕(ハンコン)が残ることがある。尋常性痤瘡(ザソウ)の俗称。面皰(メンポウ)。
面皰蜱
にきびだに [3] 【面皰蜱】
ダニの一種。体長約0.3ミリメートル。体は細長く芋虫状で四対の脚がある。人の毛嚢(モウノウ)に寄生するが病原性はほとんどない。毛嚢虫。にきびのむし。
面目
めんぼく【面目】
[名誉]honor;→英和
credit;→英和
an appearance (様子).→英和
〜を施す be honored <to do> ;get credit <for> .〜ない be ashamed <of,that…> .〜を失う lose one's face.〜を一新する change completely[radically].
面目
めんもく [0] 【面目】
〔「もく」は呉音〕
(1)「めんぼく(面目)」に同じ。「―が立たない」
(2)顔かたち。容貌。「―ノヨイヒト/日葡」
面目
めんぼく [0] 【面目】
〔「ぼく」は漢音〕
(1)世間に対する名誉や体面。世間からうける評価。人にあわせる顔。めんもく。めいぼく。「―を保つ」
(2)外に表れている様子。めんもく。「―を一新する」
面目
めいぼく 【面目】
「めんぼく(面目)」に同じ。「いみじき―とおぼえけり/源氏(玉鬘)」
面目一新
めんもくいっしん [0] 【面目一新】
外見が以前とすっかり変わること。また,世間からの評価が良い方に変わること。めんぼくいっしん。
面目無い
めんぼくな・い [5] 【面目無い】 (形)[文]ク めんぼくな・し
恥ずかしくて人に合わせる顔がない。めんもくない。「こんな負け方をして―・い」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
面目無い
めんもくな・い [5] 【面目無い】 (形)[文]ク めんもくな・し
「めんぼくない」に同じ。
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
面目玉
めんぼくだま [0] 【面目玉】
「めんぼく(面目){(1)}」に同じ。「―を踏みつぶす」
面目躍如
めんもくやくじょ [5] 【面目躍如】 (ト|タル)[文]形動タリ
いかにもその人の名誉を高めるさまである。「チャンピオンの―たる勝ちっぷり」
面相
めんそう [1] 【面相】
〔「めんぞう」とも〕
顔つき。人相。また,容貌。「二目と見られぬ御―」「百―」
面相
めんそう【面相】
one's face.
面相筆
めんそうふで [3] 【面相筆】
(1)眉毛・鼻の輪郭など顔面の細部を描くのに用いる,穂先が非常に細く長い絵筆。
(2)蒔絵(マキエ)の線描き用の筆。
面知る
おもし・る 【面知る】 (動ラ四)
顔を見知る。「―・る君が見えぬこのころ/万葉 3015」
面積
めんせき【面積】
an area.→英和
〜を占める cover an area <of ten acres> .
面積
めんせき [1] 【面積】
一定の面の広さ。面の一部あるいは全体の広さ。
面積グラフ
めんせきグラフ [5] 【面積―】
面積で各種の量の関係を表したグラフ。
→円グラフ
→棒グラフ
面積計
めんせきけい [0] 【面積計】
⇒プラニメーター
面積速度
めんせきそくど [5] 【面積速度】
ある点が平面上で原点のまわりを運動するとき,その点と原点とを結ぶ線分が単位時間に描く図形の面積の大きさ。質点が原点からの距離だけに依存する中心力を受けながら運動するときには,面積速度は一定となる。惑星の太陽に対する関係はこの例にあたる。
→ケプラーの法則
面窶れ
おもやつれ [3] 【面窶れ】 (名)スル
(心労や病気のため)顔がやつれて見えること。おもやせ。「浮世の苦労に―して居りました/小公子(賤子)」
面立たし
おもだた・し 【面立たし】 (形シク)
〔「おもたたし」とも〕
晴れがましい。名誉だ。光栄だ。
⇔おもなし
「上達部手ごとにくだものなどさし出でつつ,もの言ひなどし給へば,―・しき心地す/蜻蛉(下)」
面立ち
おもだち [0][2] 【面立ち】
顔のようす。顔つき。顔だち。おもざし。「整った―」
面紗
めんしゃ [1] 【面紗】
ベール。「黒色の長い―をかぶり/ふらんす物語(荷風)」
面繋
おもがい 【面繋・羈】
〔「おもがき」の転〕
馬具の一。馬の轡(クツワ)を頭と首につなぎとめる組紐。おもづら。[日葡]
→三繋(サンガイ)
面罵
めんば [1] 【面罵】 (名)スル
面と向かってののしること。「きびしく―する」
面舵
おもかじ [0][2] 【面舵】
(1)船首を右へ向けること。また,その時の舵のとり方。
⇔取り舵(カジ)
「―いっぱい」
(2)船首に向かって右側の船縁。右舷。
面舵
おもかじ【面舵】
<号令> Starboard!
面色
めんしょく [0][1] 【面色】
顔の色。かおいろ。「―土のごとし」
面見世
つらみせ [0] 【面見世】
(1)「顔見世{(2)}」に同じ。
(2)人の家を訪問すること。かおだし。
面角安定の法則
めんかくあんていのほうそく 【面角安定の法則】
同一の化学組成をもつ同種類の結晶では,結晶面の発達に相違があっても,異なる個体のそれぞれ対応する面の間の角度は同温・同圧のもとでは一定である,という法則。
面訴
めんそ [1] 【面訴】 (名)スル
会って直接訴えること。
面詰
めんきつ [0] 【面詰】 (名)スル
直接その人に向かって責めなじること。面責。「きびしく―する」
面語
めんご [1] 【面語】 (名)スル
相対して語ること。面談。
面談
めんだん [0] 【面談】 (名)スル
直接会って話をすること。「担任の先生と―する」「委細―」
面談
めんだん【面談(する)】
(have) a talk[an interview] <with> .→英和
面諛
めんゆ [1] 【面諛】 (名)スル
面前でこびへつらうこと。「―スル/ヘボン(三版)」
面謁
めんえつ [0] 【面謁】 (名)スル
貴人に面会すること。拝謁。
面謝
めんしゃ [1] 【面謝】 (名)スル
(1)面と向かって礼を言うこと。
(2)面会して直接わびること。
面識
めんしき [0] 【面識】
お互いに顔を見知っていること。顔見知りであること。「―がある」「―がない」
面識
めんしき【面識】
acquaintance.→英和
〜がある be acquainted <with> ;know.→英和
面貌
めんみょう [0] 【面貌】
〔「みょう」は呉音〕
「めんぼう(面貌)」に同じ。[日葡]
面貌
めんぼう [0] 【面貌】
顔つき。面相。めんみょう。「―海日に曝されて黧(クロ)く/八十日間世界一周(忠之助)」
面責
めんせき【面責】
reproof.→英和
〜する reprove <a person for…> .→英和
面責
めんせき [0] 【面責】 (名)スル
直接に面と向かって責めとがめること。面詰。「賄賂を持つて来おつたから…―してやつた/社会百面相(魯庵)」
面起こし
おもておこし 【面起こし】
面目をほどこすこと。名誉を回復すること。
⇔おもてぶせ
「何事にもはかばかしからぬみづからの―に/源氏(賢木)」
面輪
おもわ [0] 【面輪】
顔。顔面。「今は焼けただれた―にも/奉教人の死(竜之介)」
面述
めんじゅつ [0] 【面述】 (名)スル
面前で述べること。面陳。
面通し
めんとおし [3][0] 【面通し】 (名)スル
関係者に容疑者の顔を実際に見せ,本人かどうかを確認すること。めんわり。
面道具
おもてどうぐ 【面道具】
目・鼻・口・眉(マユ)など,顔の造作(ゾウサク)。「―ひとつ不足なく/浮世草子・五人女 3」
面部
めんぶ [1] 【面部】
顔の部分。かお。
面鎧
めんよろい [3] 【面鎧】
「面頬(メンポオ){(2)}」に同じ。
面長
おもなが [0] 【面長】 (名・形動)[文]ナリ
(1)顔が長めなこと。また,その顔やさま。「―な女性」
(2)気長なさま。のんびり。「気も―に夏の日や/浄瑠璃・恋女房」
(3)お人よしであるさま。まぬけ。「かく―なる大臣にあはるる女郎,嘸(サゾ)や心憂かるべし/浮世草子・色三味線」
面長な
おもなが【面長な】
long-[oval-]faced.
面陳
めんちん [0] 【面陳】 (名)スル
面前で申し述べること。面述。「自ら参上して―す可し/経国美談(竜渓)」
面隠し
おもがくし 【面隠し】
〔古くは「おもかくし」〕
(1)恥ずかしさに顔をかくすこと。また,顔をかくすもの。「玉かつま逢はむといふは誰なるか逢へる時さへ―する/万葉 2916」
(2)恥ずかしさをまぎらすこと。てれかくし。「細やかなる事などは,ふともえ言ひ出で給はぬ,―にや/源氏(宿木)」
(3)表面をかくすこと。表面をおおうこと。「あやしき賤の屋も雪にみな―して/枕草子 302」
面隠す
おもかく・す 【面隠す】 (動サ四)
〔「おもがくす」とも〕
(1)恥じらって顔をかくす。「相見ては―・さるるものからに/万葉 2554」
(2)物の表面をかくす。「かこはねど蓬(ヨモギ)のま垣夏来ればあばらの宿を―・しつつ/好忠集」
面面
めんめん [3] 【面面】
■一■ (名)
おのおのの人。めいめい。各自。「出席の―と挨拶する」「町内の―」
■二■ (代)
二人称。対等または目下の多数の相手に呼びかけるのに用いる。みんな。「怪しめらるな―と,弁慶に諫められて/謡曲・安宅」
面面
めんめ 【面面】 (代)
〔「めんめん(面面)」の転〕
反照代名詞。自分。自分自身。「誰が叩いた。―が叩いて置いてから/歌舞伎・桑名屋徳蔵」
面頬
めんぽお [1] 【面頬】
〔「めんぼお」とも〕
(1)剣道の防具の一。顔と頭をおおう道具。めん。
(2)甲冑(カツチユウ)の付属具の一。顔面を護(マモ)るもの。めんよろい。
面食い
めんくい [0][3] 【面食い・面喰い】
えり好みして,顔立ちの美しい人を好むこと。また,その人。器量ごのみ。
面食らう
めんくら・う [4][0] 【面食らう・面喰らう】 (動ワ五[ハ四])
突然の出来事にまごつく。驚いてあわてる。「不意の試験に―・う」
面馴る
おもな・る 【面馴る】 (動ラ下二)
(1)見なれる。顔なじみになる。「綱ひく駒も―・れにけり/蜻蛉(中)」
(2)なじみになってなれなれしくなる。「今すこし―・れてこそは恨み聞えさすべかめれ/源氏(橋姫)」
面高
おもだか [0] 【面高】 (名・形動)[文]ナリ
顔が骨ばっていて,鼻なども高い・こと(さま)。「蒼白く―に削り成せる彼の顔と/虞美人草(漱石)」
面魂
つらだましい [3] 【面魂】
強くはげしい性格や精神が表れている顔つき。「不敵な―」「頑平の―は鬼をも挫(ヒシ)ぐばかりなれば/鉄仮面(涙香)」
面魂
つらだましい【面魂】
⇒面構え.
面黒い
おもくろ・い 【面黒い】 (形)
〔近世江戸の通人・職人言葉〕
(1)「面白い」をもじった語。「こいつ―・いと,かの下駄を履きて湯の中へ入り/滑稽本・膝栗毛(初)」
(2)つまらない。「富士なくば―・からん東路/雑俳・一息」
靦然
てんぜん [0] 【靦然】 (ト|タル)[文]形動タリ
〔「靦」はまのあたりに見る意〕
恥じる様子もないさま。厚かましいさま。「自ら択ぶ所なくして―として几に対(ムカ)へり/緑簑談(南翠)」
靨
えくぼ【靨】
a dimple.→英和
〜ができる dimple;show dimples.
靨
えくぼ ヱ― [1] 【靨】
〔笑(エ)窪(クボ)の意〕
(1)笑うと,頬にできる小さなくぼみ。
(2)ほくろ。[新撰字鏡]
革
つくりかわ [0] 【作り皮・革】
(1)なめしがわ。[和名抄]
(2)(「つくりがわ」とも)革偏(カワヘン)の別名。
革
かわ カハ [2] 【革】
〔「かわ(皮)」と同源〕
毛を取り除いてなめした獣の皮。「―紐(ヒモ)」「―のバッグ」「―ジャン」
革ジャン
かわジャン カハ― [0] 【革―】
革製のジャンパー。
革令
かくれい [0] 【革令】
干支が辛酉(カノエトリ)の年を革命というのに対して,甲子(キノエネ)に当たる年。変乱が多いとされ,改元がよく行われた。
革偏
かわへん カハ― [0] 【革偏】
漢字の偏の一。「靴」「鞍」などの「革」の部分。けがわ(皮),なめしがわ(韋)と区別して,つくりかわともいう。
革具
かわぐ カハ― [2] 【革具】
革で作った道具。
革具足
かわぐそく カハ― [3] 【革具足】
革で作った具足。
革包の太刀
かわつつみのたち カハツツミ― [3][1] 【革包の太刀】
鞘(サヤ)および柄(ツカ)もともに黒色または茶色の鞣(モ)み革でおおい包んだ太刀。実用的な太刀拵(ゴシラ)えとして中世に流行した。
革包胴
かわつつみどう カハツツミ― [5] 【革包胴】
胴丸や腹巻などで,胴の外側を染め革,または燻革(フスベガワ)などで包んだもの。
革命
かくめい [0] 【革命】
〔「易経(革卦)」による。「革」はあらためる,「命」は天命の意〕
(1)支配者階級が握っていた国家権力を被支配者階級が奪い取って,政治や経済の社会構造を根本的に覆す変革。「ロシア―」「無血―」「暴力―」
(2)既成の制度や価値を根本的に変革すること。「産業―」「文化―」
(3)〔中国で,天子は天命を受けて天下を治めるとされていたところから〕
王朝があらたまること。
→易姓革命(エキセイカクメイ)
革命
かくめい【革命】
(a) revolution.→英和
〜を起こす cause[bring about]a revolution;revolutionize.→英和
〜的 revolutionary.→英和
‖革命家 a revolutionist.革命軍(党,戦争,政府,思想) a revolutionary army (party,war,government,idea).
革命児
かくめいじ [3] 【革命児】
(1)革命家。
(2)ある分野において,画期的な事業を行う人。「彼は流通業界の―だ」
革命家
かくめいか [0] 【革命家】
革命の実現を志し,そのために献身する人。
革命政府
かくめいせいふ [5] 【革命政府】
革命をめざす勢力が革命を遂行するために組織した政府。
革命文学
かくめいぶんがく [5] 【革命文学】
中国で,五四運動以降の大革命の時期の文学論争を反映した文学。
革命暦
かくめいれき [3] 【革命暦】
フランス第一共和制時代に用いられた暦。国民公会が1793年11月に制定。共和制宣言の日(1792年9月22日)を第一年元日とし,一年を一二か月に分け,一か月を三〇日に一定。月には農業や天候にちなんだ新名称をつけた。1805年廃止。共和暦。
→革命暦[表]
革命歌
かくめいか [3] 【革命歌】
革命を賛美し,大衆を鼓舞する内容の歌。「インターナショナル」の類。
革命的
かくめいてき [0] 【革命的】 (形動)
(1)革命の実現を願っているさま。
(2)変化・改革が急激であるさま。「技術が―に進歩する」
革嚢
かわぶくろ カハ― [3] 【革嚢・皮袋】
(1)革で作った袋。
(2)正月などに,ネコのことをいう忌み詞。
革堂
こうどう カウダウ 【革堂】
京都市中京区にある天台宗の寺,行願(ギヨウガン)寺の通称。1005年行円の開創と伝える。行円が鹿の毛皮を着ていたところからの称。西国三十三所第十九番札所。
革小札
かわこざね カハ― [3] 【革小札】
撓(イタ)め革で作った鎧(ヨロイ)の小札。
革布団
かわぶとん カハ― [3] 【革布団】
なめし革で作った座布団。夏に用いる。[季]夏。《ごろ��としたるいつもの―/虚子》
革帯
かくたい [0] 【革帯】
(1)皮革製の帯。かわおび。
(2)束帯着用時に用いる牛革製の帯。表面に宝石類で装飾を施す。宝石の材質により,金帯(キンタイ)・銀帯・石帯などという。
革帯
かわおび カハ― [0][3] 【革帯】
(1)革で作った帯。おびかわ。
(2)バンド。ベルト。
(3)「かくたい(革帯)」に同じ。
革張
かわばり カハ― [0] 【革張(り)・皮張(り)】 (名)スル
器物の表面を革で張ること。また,そのもの。
革張り
かわばり カハ― [0] 【革張(り)・皮張(り)】 (名)スル
器物の表面を革で張ること。また,そのもの。
革新
かくしん【革新】
(an) innovation;→英和
(a) reform.→英和
革新政党 a reformist[progressive](political) party.
革新
かくしん [0] 【革新】 (名)スル
〔「革」はあらためる意〕
古くからの習慣・制度・状態・考え方などを新しく変えようとすること。特に,政治の分野で社会体制・政治組織を新しく変えること。また,変えようとする勢力。
⇔保守
「技術―」「保守と―の衝突」
革新倶楽部
かくしんクラブ 【革新倶楽部】
1922年(大正11)犬養毅を中心に,国民党・無所属倶楽部・憲政会脱会者などが合同して結成した政党。大正末期の護憲運動で活躍し護憲三派連立内閣に参加したが,のち,その大部分が政友会に合流。
革新官僚
かくしんかんりょう [5] 【革新官僚】
新官僚に後続して登場した一連の革新的・親軍的経済官僚の称。日中戦争の全面化とともに,企画院にあって経済統制・総動員計画などを立案・推進。
革新的
かくしんてき [0] 【革新的】 (形動)
革新としての性質や傾向を帯びているさま。
⇔保守的
「―な意見」
革柄
かわつか カハ― [2] 【革柄】
革を用いた刀の柄巻(ツカマキ)。
革正
かくせい [0] 【革正】 (名)スル
あらため正すこと。
革沓
かわぐつ カハ― [0] 【革靴・皮靴・革沓】
皮革で作った靴。
革砥
かわと カハ― [0] 【革砥】
剃刀(カミソリ)などをとぐのに使う革。
革砥
かわと【革砥】
a strop[strap].→英和
〜で研ぐ strop <a razor> .
革箙
かわえびら カハ― [3] 【革箙】
箙の一種。方立(ホウダテ)を皺革(シボガワ)で包み,漆を塗ったもの。
革籠
かわご カハ― 【皮籠・革籠】
皮を張ったかご。後世,紙で張ったかご,竹で編んだかご(行李(コウリ))をもいう。
革紐
かわひも カハ― [0][2] 【革紐・皮紐】
革で作った紐。
革細工
かわざいく カハ― [3] 【皮細工・革細工】
皮革を材料とする細工。また,その細工物。
革綴じ
かわとじ カハトヂ [0] 【革綴じ】
革紐(カワヒモ)で綴じること。
革緋縅
かわひおどし カハヒヲドシ [3][4] 【革緋縅】
緋色の染め革を用いて縅した鎧(ヨロイ)。
革緒
かわお カハヲ [2][0] 【革緒】
革で作った紐(ヒモ)。太刀などに用いる。
革緒の太刀
かわおのたち カハヲ― 【革緒の太刀】
平安時代,武官が着用した太刀。平緒を用いず,革緒を用いたからいう。
革縅
かわおどし カハヲドシ [3] 【革縅】
革緒で鎧の札(サネ)を縅したもの。
革羽織
かわばおり カハ― [3] 【革羽織】
(1)なめし革で仕立てた羽織。江戸時代に,火事装束また防寒用として,鳶(トビ)・職人の頭(カシラ)などが着用した。
(2)すれっからし。あばずれ女。「―にはだれがしいした/洒落本・曾我糠袋」
革翅目
かくしもく [3] 【革翅目】
昆虫の分類上の一目。世界で約一三〇〇種,日本で二〇種前後が知られる。体長1〜3センチメートル。前ばねは革質で短小,後ろばねは半円形で大きいが,全く退化した種もある。尾端に角質で,動く鋏(ハサミ)を備える。多く夜行性。革翅類。ハサミムシ類。
革職
かくしょく [0] 【革職】 (名)スル
職を免じること。免職。
革船
かわぶね カハ― [0] 【皮船・革船】
木の枝などで骨格を作り,外側に動物の皮をはって造った船。カヤック{(1)}など。
革色
かわいろ カハ― [0] 【革色】
〔多くこの色で革を染めたことから〕
緑がかった紺色。
革茸
こうたけ カウ― [1][0] 【香茸・革茸・皮茸】
担子菌類ヒダナシタケ目のきのこ。秋,山中の広葉樹林内に群生する。傘は径約15センチメートルにおよび,褐色の漏斗状で表に粗い鱗片,裏に針状突起を密生する。乾くと香りがよく,食用として珍重。近縁種のシシタケと混同される場合がある。カワタケ。
香茸[図]
革茸
かわたけ カハ― [2][0] 【革茸・皮茸】
⇒こうたけ(香茸)
革表紙
かわびょうし カハベウシ [3] 【革表紙】
革製の表紙。
革装
かわそう カハサウ [0] 【革装・皮装】
本の表紙に革を用いた装丁。
革質
かくしつ [0] 【革質】
植物の表皮などにみられる,革のような硬さをもつ物の性質。
革足袋
かわたび カハ― 【革足袋】
なめし革で作った足袋。[日葡]
革進
かくしん [0] 【革進】
旧習・旧態を改めて,進歩を図ること。
革針
かわばり カハ― [3] 【革針・皮針】
革を縫うのに用いる針。
革鉢
かわばち カハ― [2] 【革鉢】
革製の兜(カブト)の鉢。
革鎧
かわよろい カハヨロヒ 【革鎧】
革で作った鎧。
革靴
かわぐつ カハ― [0] 【革靴・皮靴・革沓】
皮革で作った靴。
革鯉
かわごい カハゴヒ [2] 【革鯉】
コイの飼育種ドイツゴイの一種。鱗(ウロコ)がほとんどなく,皮膚はなめし革のように見える。
靫
ゆぎ [1] 【靫・靭】
〔古くは「ゆき」〕
矢を入れて背に負う筒状の道具。古墳時代から行われたが,平安時代以後,壺胡簶(ツボヤナグイ)と呼ばれ,儀仗(ギジヨウ)用となった。
靫
うつぼ [0] 【靫・空穂】
矢を携帯するための筒状の容器。竹などを編んで毛皮を張ったもの,練り革に漆をかけたものなどがあり,右腰につける。矢羽を傷めたり,篦(ノ)が狂ったりするのを防ぐ。うつお。
〔「靭」と書くのは誤用〕
靫[図]
靫
うつお [0] 【靫】
⇒うつぼ(靫)
靫瓦
うつぼがわら [4] 【靫瓦】
瓦の一種。屋根の谷あるいは本瓦葺(ブ)きの谷などに用いる特殊瓦。中央が湾曲し,左右の一部に袖がついて「 ]」の形をなす。
靫草
うつぼぐさ [3] 【靫草】
シソ科の多年草。日当たりのよい山野に自生。茎は四角形で高さ10〜30センチメートル。夏,茎頂の花穂に,紫色の唇形花を密につける。花穂の枯れたものを漢方で夏枯草(カコソウ)といい,利尿薬とする。
靫葛
うつぼかずら [4] 【靫葛】
ウツボカズラ科の常緑つる性食虫植物。長さ1,2メートル。南アジア原産。観賞用に温室栽培される。葉は互生し薄い革質。中央脈は長く伸びて巻きつく。葉の上端は筒状の捕虫嚢(ノウ)ともなり虫を捕食する。ネペンテス。漢名,猪籠草。
靫貝
うつぼがい [3] 【靫貝・空穂貝】
ツメタガイの異名。
靫負
ゆぎおい 【靫負】
⇒ゆげい(靫負)
靫負
ゆげい ユゲヒ [0] 【靫負】
〔「靫(ユギ)負ひ」の転〕
(1)大化前代,大和政権の宮廷武力集団の一。主に西日本の中小豪族の子弟から採られ,名代の部によって資養された。六世紀半ばに大伴氏のもとに編成されたが,その組織は律令制には継承されなかった。
〔「靫部」とも書く〕
(2)衛門府またはその官人の別名。
靫負
ゆぎえ ユギヘ 【靫負】
⇒ゆげい(靫負)
靫負の命婦
ゆげいのみょうぶ ユゲヒ―ミヤウブ 【靫負の命婦】
父・兄または夫が靫負である女官。
靫負の庁
ゆげいのちょう ユゲヒ―チヤウ 【靫負の庁】
検非違使(ケビイシ)庁の別名。検非違使庁が衛門府の中に置かれ,衛門府の官人が兼任したための称。
靫負佐
ゆげいのすけ ユゲヒ― 【靫負佐】
衛門府の次官。衛門佐。
靫負司
ゆげいのつかさ ユゲヒ― 【靫負司】
衛門府の別名。
靫負尉
ゆげいのじょう ユゲヒ― 【靫負尉】
衛門府の三等官。衛門尉。
靫負府
ゆげいふ ユゲヒ― [2] 【靫負府】
衛門府の別名。
靭
ゆぎ [1] 【靫・靭】
〔古くは「ゆき」〕
矢を入れて背に負う筒状の道具。古墳時代から行われたが,平安時代以後,壺胡簶(ツボヤナグイ)と呼ばれ,儀仗(ギジヨウ)用となった。
靭帯
じんたい【靭帯】
《解》a ligament.→英和
靭帯
じんたい [0] 【靭帯】
(1)軟体動物斧足類の二枚の貝殻を連結する帯状の物。貝殻を開く作用をもつ。
(2)関節の骨間および関節の周囲にある,ひもまたは帯状の結合組織。主に弾性繊維から成り,関節の補強と運動の制限とをしている。
靭性
じんせい [0] 【靭性】
材料の粘り強さ。材料の中で亀裂が発生しにくく,かつ伝播しにくい性質。延性・展性が一般に平滑な材料についての特性であるのに対して,亀裂や切り欠きのある材料の特性。
→脆性(ゼイセイ)
靭猿
うつぼざる 【靭猿】
(1)狂言の一。大名が,猿曳(サルヒキ)の連れている猿の皮を靫(ウツボ)にしたいと所望するが,猿のいじらしさに心をうたれてあきらめる。猿曳はその返礼に猿を舞わす。
(2)歌舞伎舞踊の一。常磐津。本名題「花舞台霞の猿曳」。二世中村重助作。1838年初演。{(1)}によるもの。
(3)長唄の一。1869年(明治2)二世杵屋(キネヤ)勝三郎作曲。純演奏曲。{(1)}を長唄にしたもの。
靭皮
じんぴ [1] 【靭皮】
植物体内の茎の形成層の外側にできた師部(シブ)。繊維として重用される。
靭皮植物
じんぴしょくぶつ [5] 【靭皮植物】
葉・茎の靭皮組織が発達しており,縄・紙・織物などの原料となる植物。アサ・アマ・コウゾ・ミツマタなど。
靭皮繊維
じんぴせんい [4] 【靭皮繊維】
茎の形成層の外方にある繊維。師部繊維・皮層繊維などから成る。靭皮繊維のよく発達しているアサやアマからは糸や布を,コウゾやミツマタからは和紙を作る。
→師部繊維
靭皮部
じんぴぶ [3] 【靭皮部】
⇒師部(シブ)
靭軟
じんなん [0] 【靭軟】
強くてしなやかなこと。
靴
くつ【靴】
(a pair of) shoes;boots.→英和
〜をはく(ぬぐ) put on (take off) one's shoes.〜を磨(みが)く polish[shine]shoes.
靴
くつ [2] 【靴・沓・履】
履物の一種。主に足の甲をおおい,指分かれしない形のもの。現在では革・ゴム・布・合成皮革などで作り,短靴・長靴,ヒールの高いもの・低いものなど種々のものがある。古くは,革・木・布・絹糸・藁(ワラ)などで作り,烏皮(クリカワ)の沓・浅沓(アサグツ)・半靴(ホウカ)・糸鞋(シガイ)などある。
〔現在のものは多く「靴」と書く〕
靴の沓
かのくつ クワ― 【靴の沓】
〔「靴」は革靴(カワグツ)のこと〕
束帯用の沓。牛革製,黒塗りで,赤地または青地の錦(ニシキ)で飾りをつけ,金銅(コンドウ)の飾り金具をつけたもの。
靴の沓[図]
靴クリーム
くつクリーム [4] 【靴―】
靴墨(クツズミ)。
靴ブラシ
くつブラシ【靴ブラシ】
a shoe brush.
靴下
くつした【靴下】
socks (短);stockings (長).靴下止め (a pair of) garters.
靴下
くつした [2][4] 【靴下・沓下】
(1)主に靴をはくとき,足にじかにはく衣料。ソックスやストッキングなど。くつたび。
(2)蹴鞠(ケマリ)で,くつ音のこと。
靴下留
くつしたどめ [0][6] 【靴下留(め)】
はいた靴下がずり落ちないように留めるもの。
靴下留め
くつしたどめ [0][6] 【靴下留(め)】
はいた靴下がずり落ちないように留めるもの。
靴傷
かしょう クワシヤウ [0] 【靴傷】
靴ですれて生じる傷。くつずれ。
靴刷毛
くつばけ [2] 【靴刷毛】
靴の汚れを払ったり,磨いてつやを出したりするのに用いるはけ。靴ブラシ。
靴型
くつがた [0] 【靴型・沓型】
くつを作る際に用いる木型。
靴型
くつがた【靴型】
a last (製靴用);→英和
a shoe tree (形をくずさぬため).
靴墨
くつずみ [2][0] 【靴墨】
靴の革を保護し,つやを出すために塗るクリーム。黒・赤・茶などある。靴クリーム。
靴墨
くつずみ【靴墨】
shoe[boot]polish;shoe cream.
靴屋
くつや【靴屋】
a shoe store[ <英> shop](店);a shoemaker (人).→英和
靴屋
くつや [2] 【靴屋】
靴の製造・販売または修理を業とする人。また,その店。
靴師
くつし [2] 【靴師・沓師】
靴を作る職人。靴工。
靴底
くつぞこ【靴底】
the sole (of a shoe).→英和
靴底
くつぞこ [0] 【靴底・沓底】
(1)靴の底。
(2)ウシノシタ類の海魚の地方名。
靴拭い
くつぬぐい【靴拭い】
a door mat;a scraper (鉄の).
靴拭い
くつぬぐい [3] 【靴拭い】
履物の泥などをぬぐうため,建物の入り口などに敷いておくもの。棕櫚(シユロ)の皮や針金などで編んで作る。
靴擦れ
くつずれ【靴擦れ(ができる)】
(get) a shoe sore.
靴擦れ
くつずれ [0][4] 【靴擦れ】
はいた靴が合わないため,こすれて足にできた傷。
靴敷
くつしき [0] 【靴敷】
靴の中に敷くもの。
靴直し
くつなおし [3] 【靴直し】
靴を修繕すること。また,その職人。
靴直し
くつなおし【靴直し】
a shoe mending (事);a cobbler[shoemaker](人).→英和
靴磨き
くつみがき【靴磨き】
shoe polishing (事);a shoeblack (人);→英和
<米> a shoeshine man (woman,boy).
靴磨き
くつみがき [3] 【靴磨き】
靴を磨くこと。また,街頭などで他人の靴を磨いて生計を立てている人。
靴箆
くつべら【靴箆】
a shoehorn.→英和
靴篦
くつべら [3][0] 【靴篦】
靴をはくとき,踵(カカト)にあてて足を靴に入れやすくする道具。
靴紐
くつひも【靴紐】
a shoestring;→英和
<英> a bootlace.→英和
〜を結ぶ tie one's shoes.
靴紐
くつひも [0][2] 【靴紐】
靴の甲部の合わせ目などにつけ,はく際に合わせ目をとじ合わせるのに用いるひも。また,はき口をくくるひも。
靴足袋
くつたび [3][0] 【靴足袋】
(1)靴下。「ヅボンと赤の―を穿く/小公子(賤子)」
(2)くるぶしから下だけの足袋。「中の町ぞうり,八わたぐろの―/洒落本・通言総籬」
靴跡
くつあと [0] 【靴跡】
地面などについた靴の跡。
靴音
くつおと [0] 【靴音】
靴であるく足音。
靺鞨
まっかつ 【靺鞨】
中国,隋唐時代に東北地方から朝鮮半島北部に居住したツングース系諸族の総称。勿吉(モツキツ)崩壊後,有力な七部に分立,粟末(ゾクマツ)部を中心に渤海(ボツカイ)を建てたが,黒水部は対立してのちに女真族となった。
鞄
かばん [0] 【鞄】
〔中国語「夾板(キヤバン)」また「夾槾(キヤバン)」の転という〕
革やズックで作り,物を入れて持ち運ぶための用具。
鞄
かばん【鞄】
a bag;→英和
a briefcase (書類入れ);→英和
a suitcase (旅行鞄);→英和
a trunk (大型).→英和
〜につめる pack (up) a bag[trunk];put <things> in(to) a bag.
鞄持
かばんもち [2] 【鞄持(ち)】
(1)主人・上役の鞄を持って供をする人。秘書。
(2)上役にぴったりくっついてへつらう者をさげすんでいう語。
鞄持ち
かばんもち [2] 【鞄持(ち)】
(1)主人・上役の鞄を持って供をする人。秘書。
(2)上役にぴったりくっついてへつらう者をさげすんでいう語。
鞄語
かばんご [0] 【鞄語】
〔portmanteau word〕
二つの語の一部分ずつを切り取り,結合して一つにし,もとの二つの語の意味を合わせた語。「ラジオ」と「カセット-レコーダー」から「ラジカセ」をつくる類。フランス語の à と le が複合して aux になる類は,鞄形態(素)という。
〔イギリスの童話作家ルイス=キャロルがこの種の造語を評した言葉に由来する〕
鞅
むなかき 【鞅】
「むながい」に同じ。[和名抄]
鞅
むながい [0] 【胸繋・鞅】
〔「むなかき」の転〕
馬具の一。胸から鞍橋(クラボネ)を通し,前輪の鞖(シオデ)に結ぶ紐(ヒモ)。革・組緒(クミオ)などで作られる。
→三繋(サンガイ)
鞅掌
おうしょう アウシヤウ [0] 【鞅掌】 (名)スル
仕事が忙しくて暇のないこと。「職事に―し/西国立志編(正直)」
鞆
とも [1][2] 【鞆】
弓を射る時,左手首につける,丸い革製の道具。弓弦で手首や手首にかけた釧(クシロ)を打つのを防ぐのに用いる。つるに打たれて高い音を発する。革ひもで結びつけた。古墳時代に行われているが,平安以後は,武官の儀仗用となった。ほむた。「ますらをの―の音すなり/万葉 76」
鞆[図]
鞆
ほむた 【鞆】
〔「ほむだ」とも〕
「とも(鞆)」に同じ。「宍(シシ)・腕(タダムキ)の上に生ひたり。其の形,―の如し/日本書紀(応神訓)」
鞆音
ともね 【鞆音】
弓を射る時,弦が鞆に触れて鳴る音。「春さればかた矢たばさみ―うち/永久百首」
鞍
くら [2] 【鞍】
(1)人が乗りやすいように,馬や牛などの背につける道具。
→鞍橋(クラボネ)
(2)競馬で,レースのこと。
鞍
くら【鞍】
a saddle.→英和
〜を置く(降ろす) (un-)saddle a horse.→英和
鞍上
あんじょう [0] 【鞍上】
鞍(クラ)の上。
鞍下
くらした [0] 【鞍下】
(1)牛や馬などの背の,鞍をのせるところ。くらおきどころ。また,食肉のその部分の名。牛肉ではヒレ。
(2)洋鞍で,鞍橋(クラボネ)の下にあてる敷物。
鞍作り
くらつくり [3] 【鞍作り】
鞍を作ること。また,それを職業とする者。
鞍作止利
くらつくりのとり 【鞍作止利・鞍作鳥】
飛鳥時代の仏師。止利仏師とも。渡来人司馬達等(タツト)の孫。北魏(ホクギ)の仏像形式を取り入れながら,日本式に洗練された様式を完成。法隆寺金堂の釈迦三尊の光背には止利仏師の銘がある。生没年未詳。
鞍作部
くらつくりべ [5] 【鞍作部】
古代,鞍を作るのを職業とした部。多くは百済(クダラ)からの渡来人。
鞍作鳥
くらつくりのとり 【鞍作止利・鞍作鳥】
飛鳥時代の仏師。止利仏師とも。渡来人司馬達等(タツト)の孫。北魏(ホクギ)の仏像形式を取り入れながら,日本式に洗練された様式を完成。法隆寺金堂の釈迦三尊の光背には止利仏師の銘がある。生没年未詳。
鞍具
あんぐ [1] 【鞍具】
鞍(クラ)とその付属品一式。鞍皆具(クラカイグ)。
鞍具
くらぐ [2] 【鞍具】
⇒鞍皆具(クラカイグ)
鞍具足
くらぐそく 【鞍具足】
⇒鞍皆具(クラカイグ)
鞍嚢
あんのう [0] 【鞍嚢】
馬の鞍(クラ)の両側につるす革袋。
鞍壺
くらつぼ [2][0] 【鞍壺】
鞍の真ん中の平らな部分。人のまたがる所。鞍笠(クラカサ)。
鞍尻
くらじり [0][4] 【鞍尻】
鞍の後部。
鞍山
あんざん 【鞍山】
中国,遼寧(リヨウネイ)省の都市。付近は鉄鉱の産地で,鉄鋼業が発達。アンシャン。
鞍山製鉄所
あんざんせいてつじょ 【鞍山製鉄所】
鞍山にある製鉄所。1918年(大正7)満鉄により設立され,国家の保護を受け発展した。戦後中国に返還。
鞍懸
くらかけ [0] 【鞍掛・鞍懸】
(1)鞍を掛けて置く四脚の台。
(2)〔(1)を踏み台としても用いたことから〕
四脚の踏み台。足継ぎ。また,腰掛け。
(3)「鞍掛馬」の略。
鞍手
くらて 【鞍手】
福岡県中北部,鞍手郡の町。筑豊の炭鉱町として発展。遠賀川流域の穀倉地域。
鞍打ち
くらうち 【鞍打ち】
鞍を作ること。また,その人。鞍匠。
鞍掛
くらかけ [0] 【鞍掛・鞍懸】
(1)鞍を掛けて置く四脚の台。
(2)〔(1)を踏み台としても用いたことから〕
四脚の踏み台。足継ぎ。また,腰掛け。
(3)「鞍掛馬」の略。
鞍掛海豹
くらかけあざらし [6] 【鞍掛海豹】
アザラシの一種。体長1.6メートル程度。毛色は黒で,首,腰,前肢の基部に特徴的な白い帯がある。ベーリング海とオホーツク海に多い。
鞍掛馬
くらかけうま [4] 【鞍掛馬】
馬術の練習に使う木馬。鞍掛。
鞍接ぎ
くらつぎ [0] 【鞍接ぎ】
接ぎ木の仕方の一。台木あるいは接ぎ穂の一方をくさび形に削り,他方をそれに合う鞍の形に削って,両者を密着させて接ぐ方法。台木と接ぎ穂の太さが同じくらいの場合に用いる。
鞍擦れ
くらずれ [0][4] 【鞍擦れ】 (名)スル
牛馬の背または人の股が鞍にすれて傷つくこと。また,その傷。鞍傷(アンシヨウ)。
鞍数
くらかず [3] 【鞍数】
馬に乗った回数。特に,同じ馬に乗った回数。
鞍敷
くらしき [4] 【鞍敷】
鞍の上に敷く座布団のようなもの。うわしき。くらぶとん。
鞍替え
くらがえ [0] 【鞍替え】 (名)スル
(1)芸者・娼妓などが勤め場所をかえること。
(2)今までやってきたことをやめて,別のことを始めること。また,職業を変えること。
鞍替えする
くらがえ【鞍替えする】
change one's quarters[job];be transferred <to> .
鞍橋
くらぼね [0] 【鞍橋・鞍骨・鞍瓦】
鞍の骨組みをなす部分。前輪(マエワ)・後輪(シズワ)に居木(イギ)を取り付けたもの。
鞍橋[図]
鞍爪
くらづめ [0] 【鞍爪】
鞍の前輪(マエワ)・後輪(シズワ)の下端のとがった所。鞍橋(クラボネ)の先端。
鞍瓦
くらぼね [0] 【鞍橋・鞍骨・鞍瓦】
鞍の骨組みをなす部分。前輪(マエワ)・後輪(シズワ)に居木(イギ)を取り付けたもの。
鞍橋[図]
鞍皆具
くらかいぐ [3] 【鞍皆具】
鞍橋(クラボネ)・鐙(アブミ)・轡(クツワ)・手綱・鞦(シリガイ)・腹帯(ハルビ)などの総称。馬具一そろい。鞍具。鞍具足。
鞍笠
くらかさ [3][0] 【鞍笠】
「鞍壺(クラツボ)」に同じ。
鞍置
くらおき [0] 【鞍置】
「鞍置馬」の略。「銀の鐙かけたる―/宇津保(吹上・上)」
鞍置所
くらおきどころ 【鞍置所】
「鞍下(クラシタ){(1)}」に同じ。
鞍置馬
くらおきうま [4] 【鞍置馬】
鞍をつけた馬。
鞍覆い
くらおおい [3] 【鞍覆い】
引き馬の鞍の上をおおうもの。布や虎・鹿の皮などで作る。馬氈(バセン)。
鞍部
あんぶ [1] 【鞍部】
山の尾根のくぼんでいる所。コル。
鞍部
あんぶ【鞍部】
a col (山の).→英和
鞍馬
くらま 【鞍馬】
(1)京都市左京区の地名。鞍馬寺の門前町。
(2)「鞍馬山」の略。
(3)「鞍馬寺」の略。
鞍馬
あんば [0] 【鞍馬】
(1)鞍(クラ)をおいた馬。くらうま。
(2)馬体をかたどった台に二個の取っ手をつけた体操器具。また,それを用いて行う男子体操競技種目の一。腕で体を支え,両脚の旋回・交差などを連続的に演ずる。
鞍馬
あんば【鞍馬】
<米> a side horse, <英> a pommel horse.
鞍馬の木芽漬
くらまのこのめづけ [1] 【鞍馬の木芽漬(け)】
山椒(サンシヨウ)・アケビなどの若芽を塩漬けにしたのち,陰干しにしたもの。古くから鞍馬の名物。くらまのきのめづけ。鞍馬漬け。
鞍馬の木芽漬け
くらまのこのめづけ [1] 【鞍馬の木芽漬(け)】
山椒(サンシヨウ)・アケビなどの若芽を塩漬けにしたのち,陰干しにしたもの。古くから鞍馬の名物。くらまのきのめづけ。鞍馬漬け。
鞍馬の火祭
くらまのひまつり 【鞍馬の火祭】
京都の鞍馬寺で一〇月二二日(以前は陰暦九月八,九日)の夜,行われる火祭り。大きな篝火をたき,人々が松明(タイマツ)をもった中を,二基の御輿が出る。[季]秋。
鞍馬の竹伐
くらまのたけきり 【鞍馬の竹伐】
「鞍馬竹伐会式(タケキリエシキ)」に同じ。[季]夏。
鞍馬八流
くらまはちりゅう 【鞍馬八流】
剣術の一派。平安末期に鬼一法眼が鞍馬の僧八人に伝えたという。京の八流。
鞍馬参り
くらままいり [4] 【鞍馬参り】
「鞍馬詣(クラマモウ)で」に同じ。
鞍馬天狗
くらまてんぐ [4] 【鞍馬天狗】
(1)鞍馬山の僧正ヶ谷に住んでいたと伝えられる天狗。牛若丸に兵法を教えたという。
(2)能の曲名(別項参照)。
(3)書名(別項参照)。
鞍馬天狗
くらまてんぐ 【鞍馬天狗】
(1)能の一。宮増(ミヤマス)作。五番目物。鞍馬山の大天狗が牛若丸に兵法を授け,将来の守護を約束するという筋。
(2)小説。大仏次郎作。1924年(大正13)から四十数編を連作。主人公鞍馬天狗が幕末の京都で,勤王の志士として新撰組を相手に活躍する。
鞍馬寺
くらまでら 【鞍馬寺】
京都市左京区鞍馬本町にある鞍馬弘教の本山。山号は松尾山。もと天台宗。770年,鑑禎(ガンチヨウ)の開基と伝える。本尊は毘沙門天。皇城の北方を鎮護する寺として栄えた。牛若丸伝説などで知られる。
鞍馬山
くらまやま 【鞍馬山】
京都市左京区にある山。海抜570メートル。中腹に鞍馬寺がある。((歌枕))「昔より鞍馬の山といひけるは我がごと人も夜や越えけむ/後撰(雑二)」
〔多く「暗し」の意をかけて詠まれた〕
鞍馬流
くらまりゅう 【鞍馬流】
剣道・居合術の一派。流祖は大野将監(シヨウゲン)。天正年間(1573-1592)に興る。鬼一法眼に由来する流派という。
鞍馬獅子
くらまじし 【鞍馬獅子】
歌舞伎舞踊の一。富本,のち清元。本名題「夫婦酒替奴中仲(メオトザケカワラヌナカナカ)」。1777年初演。義経の死を聞き狂乱する静御前に太神楽に姿をかえた御厩(オンマヤ)の喜三太などがからむ。
鞍馬石
くらまいし [3] 【鞍馬石】
鞍馬から産出する閃緑岩(センリヨクガン)の石材。庭石などに用いる。
鞍馬竹伐会式
くらまたけきりえしき 【鞍馬竹伐会式】
京都の鞍馬寺で六月二〇日に行われる行事。正称は蓮華会(レンゲエ)。右座・左座に分かれ,大竹を切って豊凶を占う。鞍馬の竹伐。竹伐の会式。[季]夏。
鞍馬苔
くらまごけ [3] 【鞍馬苔】
イワヒバ目の常緑性シダ植物。山中林内に生える。茎は細く地をはい,まばらに短い枝が分かれ,卵形で鱗片状の葉が四列に並んでつく。愛宕(アタゴ)苔。叡山(エイザン)苔。
鞍馬苔[図]
鞍馬詣で
くらまもうで [4] 【鞍馬詣で】
京都の鞍馬寺に参詣すること。鞍馬参り。
鞍骨
くらぼね [0] 【鞍橋・鞍骨・鞍瓦】
鞍の骨組みをなす部分。前輪(マエワ)・後輪(シズワ)に居木(イギ)を取り付けたもの。
鞍橋[図]
鞍鹿
くらしし 【鞍鹿】
〔「くら」は岸壁の意。けわしい山岳地帯にすむところから〕
カモシカの異名。
鞏固
きょうこ [1] キヤウ― 【強固】 ・ キヨウ― 【鞏固】 (形動)[文]ナリ
(精神的に)強く固いさま。強堅。「―な意志」「基礎を―にする」
[派生] ――さ(名)
鞏膜
きょうまく [0][1] キヤウ― 【強膜】 ・ キヨウ― 【鞏膜】
眼球の外壁の後方大部分を形成し,前方で角膜につながる白色の丈夫な膜。膠原(コウゲン)繊維と弾性繊維に富む。
鞏膜炎
きょうまくえん キヤウ―・キヨウ― [4] 【強膜炎・鞏膜炎】
強膜の炎症。強膜前面に充血・疼痛(トウツウ)・膨隆などを起こす。結核・リューマチ・膠原(コウゲン)病などが原因。
鞐
こはぜ [0] 【小鉤・鞐】
(1)足袋・脚絆・帙(チツ)などの合わせ目を留める爪形のもの。「―をかける」
→小鉤掛け
(2)金属板で屋根を葺(フ)く時の板の接ぎ方。板を互いに折り返し,折り返しどうしをひっかけてつなぐ方法。こはぜつぎ。
小鉤(1)[図]
鞖
しおで シホ― [0] 【四方手・鞖】
馬具の名。鞍の前輪(マエワ)・後輪(シズワ)の左右につけて,胸繋(ムナガイ)・尻繋(シリガイ)を結びつける革紐(カワヒモ)の輪。
→鞍橋(クラボネ)
鞘
さや【鞘】
(1) a sheath;→英和
a scabbard;→英和
a case (ナイフの);→英和
a cap (万年筆などの).→英和
(2)[差額]《商》a margin[difference];→英和
brokerage (口銭).→英和
〜を取る take a commission.→英和
元の〜に収まる be reconciled.
鞘
さや [1] 【鞘】
(1)刀剣の刀身の部分を入れる筒。「―を払う」
(2)物を保護するためにかぶせる筒。サック。キャップ。
(3)売り値と買い値の差。また,ある銘柄の市場による相場の差。差合い。「―をかせぐ」「利―」
鞘の間
さやのま [1] 【鞘の間】
(1)縁側のように細長い部屋。
(2)本堂と,それをおおう鞘堂との間にある細長い空間。
鞘取り
さやとり [0][2] 【鞘取り】
受け渡しの期間または市場などを異にすることによって生ずる値段の差額(鞘)を利益として得る目的で行う取引。また,為替裁定のこと。鞘取り取引。鞘かせぎ。
鞘取り
さやとり【鞘取り】
brokerage;→英和
arbitrage (株の);→英和
profit-taking (利食い).
鞘口
さやぐち [2] 【鞘口】
(1)刀の鞘の,鍔(ツバ)を受ける部分。鯉口(コイグチ)。
(2)本心を隠した,表面だけの口上。「真剣の勝負せん待つて居れ盛治と,上は立派な―に/浄瑠璃・雪女」
鞘味泥
さやみどろ [3] 【鞘味泥】
緑藻類サヤミドロ目の淡水藻。藻体は細胞が縦に並んだ糸状体。水田・池沼・湿原などの水辺の草や樹枝などに着生。糸状体が分裂生長する際,細胞膜に独特な鞘状の皺(シワ)を生じる。
鞘咎め
さやとがめ 【鞘咎め】
「鞘当(サヤア)て{(1)}」に同じ。「―詞論(コトバロン)も絶えて静かなる時津浪/浮世草子・懐硯 1」
鞘堂
さやどう [0] 【鞘堂】
建物を保護するため,その外側にそっくりおおうように建てた堂。中尊寺金色堂などにみられる。覆い堂。覆い屋。
鞘塗
さやぬり [0] 【鞘塗(り)】
「変(カ)わり塗り」に同じ。
鞘塗り
さやぬり [0] 【鞘塗(り)】
「変(カ)わり塗り」に同じ。
鞘寄せ
さやよせ [0] 【鞘寄せ】
相場の変動により値の開きが小さくなること。
鞘尻
さやじり [4][0] 【鞘尻】
刀の鞘の末端。鐺(コジリ)。
鞘巻
そうまき サウ― 【鞘巻・左右巻】
「さやまき(鞘巻)」の転。「白き水干に―を差させ/徒然 225」
鞘巻
さやまき [2] 【鞘巻】
鍔(ツバ)のない短い刀。鞘に葛藤(ツヅラフジ)のつるを巻いたもの。のち漆塗りでつるを巻いた形を模したものとなった。腰刀(コシガタナ)用。
鞘巻[図]
鞘師
さやし [2] 【鞘師】
刀の鞘を作る職人。
鞘当
さやあて【鞘当】
rivalry in love.
鞘当て
さやあて [0][4] 【鞘当て】
(1)武士が道ですれ違ったとき,刀の鞘が当たったのをとがめ立てすること。さやとがめ。転じて,ちょっとしたことから生じたけんか。
(2)〔(3)から〕
一人の女性を,二人の男性が争うこと。「恋の―」
(3)歌舞伎の趣向の一。多く遊里を舞台に,一人の女を争っている二人の武士が刀の鞘を当てたことから争いになるもの。名古屋山三郎と不破伴左衛門のものが有名で「参会名護屋(サンカイナゴヤ)」以来,歌舞伎十八番「不破」の中心的趣向となっている。現在の形は四世鶴屋南北の「浮世柄比翼稲妻(ウキヨヅカヒヨクノイナズマ)」による。
鞘管
さやかん [0] 【鞘管】
各種の配管や配線を通すために設けた,径のひとまわり大きい管。スリーブ。
鞘組
さやぐみ [0] 【鞘組】
土蔵・石蔵などで,塗り込めた屋根の上にさらに屋根を葺(フ)く場合,初めの屋根の上に置く合掌組みの構造物。防火・断熱・雨仕舞のためのもの。
鞘絵
さやえ [2] 【鞘絵】
刀の鞘に映して見る絵。横にひらたく描き,それを蝋(ロウ)塗りなどの鞘に映すと初めて,形の正しい絵に見えるもの。明和・安永(1764-1781)頃流行。
鞘翅類
しょうしるい セウシ― [3] 【鞘翅類】
甲虫(コウチユウ)の旧称。甲虫目を鞘翅目といっていたときの称。
鞘翅類
しょうしるい【鞘翅類】
《虫》coleoptera.
鞘袋
さやぶくろ [3] 【鞘袋】
鞘に入れた刀をおおい包む袋。傷つけたり汚したりしないためのもので,錦や革で作る。
鞘走る
さやばし・る 【鞘走る】 (動ラ四)
(1)刀身が鞘から自然に抜け出る。「粟田口はそちへさびつかぬか,とうまのぜうは―・らぬか/狂言・粟田口」
(2)出すぎたまねをする。「まだ,―・つた事を言ふ/狂言・末広がり(鷺流)」
鞘長
さやなが [0] 【鞘長】
ヤリイカの異名。
鞘鳴り
さやなり [4] 【鞘鳴り】
(1)刀身が鞘に合わないために,持ち歩くと音がすること。
(2)家がきしんで鳴ること。「つばめ合せと親方が,―するぞ道理なり/浄瑠璃・長町女腹切(上)」
鞠
まり [2] 【鞠・毬】
(1)スポーツや遊びに用いる球。ゴム・皮・布などで作り,よく弾む。ボール。「―つき」
(2)「蹴鞠(ケマリ)」に同じ。「さまあしけれど―もをかし/枕草子 215」
鞠する
きく・する [3] 【鞠する】 (動サ変)[文]サ変 きく・す
罪を問いただす。「罪の有無を―・する/西国立志編(正直)」
鞠の懸かり
まりのかかり 【鞠の懸かり】
蹴鞠(ケマリ)をする庭の四方に植えて,範囲を示す樹木。また,その場所。よりかかり。
鞠問
きくもん [0] 【鞠問・鞫問】 (名)スル
罪をしらべて問いただすこと。鞠訊。「直に作太を―せらるるに/新聞雑誌 18」
鞠括り
まりくくり 【鞠括り】
鞠をかがること。また,その職人。
鞠歌
まりうた [2] 【鞠歌・毬歌】
鞠をつきながら歌う歌。てまりうた。
鞠沓
まりぐつ [2] 【鞠沓】
蹴鞠(ケマリ)に用いる履物。
鞠突き
まりつき [2][4] 【鞠突き・毬突き】
鞠をついて遊ぶこと。また,その遊び。
鞠育
きくいく [0] 【鞠育】 (名)スル
養い育てること。養育。「父の其子を―するの労は/民約論(徳)」
鞠訊
きくじん [0] 【鞠訊・鞫訊】 (名)スル
取り調べ,罪を問いただすこと。鞠問。「頻りに―したれども/鬼啾々(夢柳)」
鞠躬
きっきゅう キク― [0] 【鞠躬】
〔「鞠」はかがむ,「躬」は体〕
身をかがめ慎みかしこまること。
鞠躬如
きっきゅうじょ キク― [3] 【鞠躬如】 (ト|タル)[文]形動タリ
身をかがめて恐れ慎むさま。「―としてヘイコラする用人/復活(魯庵)」
鞠鼠
まりねずみ [3] 【鞠鼠】
〔体を球状に丸めて冬眠することから〕
齧歯(ゲツシ)類ヤマネの俗称。
鞣
なめし [3][0] 【鞣】
皮をなめすこと。また,なめした革。
鞣す
なめ・す [2] 【鞣す】 (動サ五[四])
動物の皮をなめし革にする。動物の皮から皮下組織などを除いてから,クロムなめし剤・植物タンニンなめし剤などで処理し,皮を構成するタンパク質の腐敗を防ぎ,耐水性・耐熱性・耐磨耗性を与える。「シカの皮を―・す」
鞣す
なめす【鞣す】
tan.→英和
鞣皮
なめし【鞣皮】
leather;→英和
tanned hide.〜業者 a tanner.→英和
鞣革
なめしがわ [0] 【鞣革】
(1)なめした革。つくりかわ。レザー。
(2)(「韋」と書く)漢字の部首の一。「韓」「韛」の「韋」の部分。皮(けがわ)・革(つくりかわ)と区別していう。
鞦
しりがい [2] 【尻繋・鞦】
〔「しりがき」の転〕
(1)馬具の一。馬の尾の下から後輪(シズワ)の鞖(シオデ)につなぐ紐(ヒモ)。
→三繋(サンガイ)
(2)のち,頭・胸・尾にかける紐の総称。三繋。おしかけ。
(3)牛馬の尻につけて,車の轅(ナガエ)を固定させる紐。
鞦
しりがき 【鞦】
〔「尻(シリ)繋(カ)き」の意〕
⇒しりがい(尻繋)
鞦韆
しゅうせん シウ― [0] 【鞦韆】
ぶらんこ。[季]春。《―に抱き乗せて沓に接吻す/虚子》
鞦韆
ふらここ 【鞦韆】
ぶらんこ。しゅうせん。[季]春。
鞦韆
ゆさわり 【鞦韆】
ぶらんこ。[和名抄]
鞦韆
ぶらんこ [1][2] 【鞦韆】
遊具の一。腰を掛ける横板の両端に二本の綱や鎖を付けてつり下げたもの。板に乗って前後に揺らして遊ぶ。ふらここ。しゅうせん。[季]春。
〔語源はポルトガル語 balanço からという説がある〕
鞫ます
きたま∘す 【鞫ます】 (連語)
〔「す」は尊敬の助動詞〕
「鞫む」の尊敬語。罰せられる。こらしめなさる。「太秦(ウズマサ)は神とも神と聞えくる常世の神を打ち―∘すも/日本書紀(皇極)」
〔「きたむ」は現存例では下二段活用であるが,古くは四段活用のものがあり,その未然形「きたま」に上代の尊敬の助動詞「す」が付いたものであろう〕
鞫む
きた・む 【鞫む】 (動マ下二)
〔「きたふ(鍛)」と同源〕
こらしめる。罰する。「是を法の任(マニマ)に問ひ賜ひ―・め賜ふべく在れども/続紀(延暦八宣命)」
鞫問
きくもん [0] 【鞠問・鞫問】 (名)スル
罪をしらべて問いただすこと。鞠訊。「直に作太を―せらるるに/新聞雑誌 18」
鞫訊
きくじん [0] 【鞠訊・鞫訊】 (名)スル
取り調べ,罪を問いただすこと。鞠問。「頻りに―したれども/鬼啾々(夢柳)」
鞭
むち【鞭】
a whip;→英和
a rod.→英和
〜で打つ whip;flog.→英和
‖鞭打ち症 a whiplash (injury).
鞭
ぶち 【鞭】
「むち(鞭)」に同じ。「―を打ち給へどもしりへしりぞきてとどまる/拾遺(哀傷詞)」
鞭
むち [1] 【鞭・笞・策】
(1)馬や牛を打って追い進めたり,罪人や自分の意に従わぬ者を打ったりするのに使う細長いもの。革・竹・木・籐(トウ)などで作る。「―を入れる」「―をくれる」「―をあてる」
(2)物を指し示したりするための細長い棒。「―で黒板の文字を指す」
(3)人をしかったり激励したりするための言葉や行為。「愛の―」「飴(アメ)と―」
鞭刑
べんけい [0] 【鞭刑】
鞭(ムチ)で打つ刑罰。笞(チ)刑。
鞭声
べんせい [0] 【鞭声】
むちの音。「―粛々(シユクシユク)/山陽詩鈔」
鞭懸け
むちかけ [4][0][3] 【鞭懸け】
神明造りの妻の破風(ハフ)板の組み目の少し下から,四本ずつ外に突き出した四角な小さい木。小狭小舞(オサコマイ)。
鞭打ち
むちうち [0][4] 【鞭打ち】
(1)鞭で打つこと。
(2)馬の体で,乗り手の鞭があたる部分。
(3)「鞭打ち症」の略。
鞭打ち症
むちうちしょう [4][0] 【鞭打ち症】
外力により頭が激しく前後に振れたとき,頸椎(ケイツイ)および周囲の支持組織が損傷を受けて起こる諸症状。受傷の瞬間の頭部の振れ方が鞭の先が描く軌跡に似るのでこの名がある。鞭打ち症候群。頸椎捻挫(ネンザ)。
鞭打つ
むちう・つ [1][3] 【鞭打つ】 (動タ五[四])
(1)鞭で打つ。「馬に―・つ」
(2)強くはげます。鞭撻(ベンタツ)する。「ひるむ心を―・つ」「老骨に―・つ」
[可能] むちうてる
[慣用] 屍(シカバネ)に―・死屍(シシ)に―・駑馬(ドバ)に―
鞭打つ
むちうつ【鞭打つ】
(1) ⇒鞭.
(2)[励ます]spur[urge,encourage] <a person to do> .→英和
鞭撻
べんたつ [0] 【鞭撻】 (名)スル
(1)むちで打ってこらしめること。
(2)おこたらないようにと強く励ますこと。「御―のほどよろしくお願いいたします」
鞭撻する
べんたつ【鞭撻する】
encourage <a person to do> .→英和
鞭毛
べんもう [0] 【鞭毛】
鞭毛虫類やある種の細菌,藻類・菌類などの遊走子や配偶子,動物の精子などの体表面にある運動性の細胞器官。一般に,一本から数本の大形のものを鞭毛,短くて多数のものを繊毛と呼ぶ。
鞭毛藻類
べんもうそうるい [5] 【鞭毛藻類】
鞭毛を有して運動する単細胞藻類の総称。
鞭毛虫類
べんもうちゅうるい [5] 【鞭毛虫類】
原生動物門の一綱。1ミクロン〜2ミリメートルほどの単細胞生物。一生の間に必ず一本以上の鞭毛をもつ。動物界と植物界を結ぶ生物。淡水・海水中にプランクトンとして存在するほか,動植物に寄生して病原となるものも多い。
鞭毛運動
べんもううんどう [5] 【鞭毛運動】
移動・摂食あるいは消化・排出などのために,鞭毛を有する生物体や生殖細胞が鞭毛を動かして行う運動。
鞭笞
べんち [1] 【鞭笞】 (名)スル
(1)むち。
(2)むち打って戒めること。鞭撻(ベンタツ)。
鞭策
べんさく [0] 【鞭策】
(1)むち。
(2)むちで打つこと。また,はげますこと。鞭撻(ベンタツ)。「諸老輩の―の下に/渋江抽斎(鴎外)」
鞭藻
むちも [2] 【鞭藻】
褐藻類ムチモ目の海藻。本州北部を除く太平洋沿岸,瀬戸内海,九州北・西部沿岸に分布。春季,潮間帯に生ずる。藻体は棒状で分枝を繰り返し,ところどころに団塊状の有性生殖枝をつける。雌雄異株。
鞭虫
べんちゅう [0] 【鞭虫】
線虫綱の袋形動物。体は鞭(ムチ)状で長さ約4センチメートル。ヒトの盲腸に寄生し,体の前半の糸状部分を腸壁の粘膜に差し込んで生活する。
鞭鐙
むちあぶみ [3] 【鞭鐙】
鞭と鐙。
鞴
ふきがわ 【吹き皮・鞴】
「ふいご(鞴)」に同じ。「鍛冶の―の料,牛の皮十五張/延喜式(木工寮)」
鞴
ふいご【鞴】
(a pair of) bellows.→英和
鞴
ふいごう 【鞴】
「ふいご(鞴)」に同じ。「其のひびき―吹くがごとくなり/浄瑠璃・国性爺合戦」
鞴
ふいご [0] 【鞴・吹子】
〔「ふきがわ(吹革)」から転じた「ふいごう」の転〕
金属の精錬・加工に用いる火をおこすための送風器。獣皮を縫い合わせた革袋などに始まり,次第に改良された。気密性の箱の中のピストンを往復させて風を送り出すもの,風琴に似た構造をもつものなどがある。足で踏む大型のものは踏鞴(タタラ)と呼ばれる。ふき。ふきがわ。
鞴祭
ふいごまつり [4] 【鞴祭(り)】
鞴を用いる鍛冶(カジ)屋や鋳物師などが,陰暦一一月八日に,その守護神をまつる神事。たたらまつり。[季]冬。《沢山に―のおこし炭/李由》
鞴祭り
ふいごまつり [4] 【鞴祭(り)】
鞴を用いる鍛冶(カジ)屋や鋳物師などが,陰暦一一月八日に,その守護神をまつる神事。たたらまつり。[季]冬。《沢山に―のおこし炭/李由》
鞺鞳
とうとう [0] トウトウ 【鼕鼕】 ・ タウタウ 【鏜鏜】 ・ タウタフ 【鞺鞳】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)波や水の流れが勢いよく音をたてるさま。「―たる水の音/自由の凱歌(夢柳)」
(2)鼓や太鼓などの鳴りわたるさま。「つづみ―と打ち/沙石(七・古活字本)」
(3)物音が軽くひびくさま。とんとん。「扇ぬき出し,銚子の長柄を―とうつて/狂言・二千石」
韃靼
だったん【韃靼】
Tartary.〜人 a Tartar.→英和
韃靼
だったん 【韃靼】
八世紀にモンゴル高原にあらわれたモンゴル系の一部族。のちモンゴル族の総称となり,明代では北方に逃れたモンゴル帝国の子孫を呼んだ。タタール。
韃靼海峡
だったんかいきょう 【韃靼海峡】
間宮海峡の旧称。
韉
したぐら [0] 【下鞍・韉】
馬具の一。和式の鞍で,鞍橋(クラボネ)の下に敷いて,馬の背を保護するもの。普通二枚を重ねて用い,上を切付(キツツケ),下を膚付(ハダツケ)と称する。中世以後は,全体を切付と称することがある。
韋
おしかわ ヲシカハ 【韋】
鞣革(ナメシガワ)。揉(モ)み革。「―鞲(タマキ)・毳(カモ)の幕もて風雨をふせぎ/平家 8」
韋后
いこう ヰ― 【韋后】
(?-710) 中国,唐の中宗の皇后。政治に介入し,710年政権をねらって中宗を毒殺したが,李隆基(後の玄宗)に殺された。
→武韋(ブイ)の禍(カ)
韋応物
いおうぶつ ヰ― 【韋応物】
(735?-790?) 中国,中唐の詩人。蘇州刺史(シシ)となり善政を行なったので韋蘇州と呼ばれる。五言詩を得意とし,その詩風は陶淵明に似る。王維・孟浩然・柳宗元と並び称された。詩文集「韋蘇州集」
韋提希
いだいけ ヰダイケ 【韋提希】
〔梵 Vaidehī〕
インド,マガダ国の頻婆娑羅(ビンバシヤラ)王の后。釈尊と同時代の人。息子の阿闍世(アジヤセ)によって牢に幽閉された時,釈尊の説法を願った。釈尊は,彼女のために「観無量寿経」を説いたという。
韋編
いへん ヰ― [1] 【韋編】
〔昔,中国で,竹簡を革ひも(韋)で綴じて書物としたことから〕
書物。書籍。
韋編三絶
いへんさんぜつ ヰ― [1] 【韋編三絶】
〔孔子が晩年「易経」を好んで読み,綴じた革ひもが何度も切れたという「史記(孔子世家)」の故事から〕
繰り返し読むこと。熟読。韋編三たび絶つ。
韋荘
いそう ヰサウ 【韋荘】
(836-910) 中国,晩唐の詩人。字(アザナ)は端己(タンキ)。王建の建てた前蜀(ゼンシヨク)に仕えた。艶美の中に清淡さをそなえた詞に長じ,温庭筠(テイイン)らとともに唐五代の詞を代表する。長編詩「秦婦吟(シンプギン)」,詩文集「浣花(カンカ)集」がある。
韋陀
いだ ヰダ 【韋陀】
⇒ベーダ
韋駄天
いだてん ヰダ― [0] 【韋駄天】
〔梵 Skanda 塞建陀と音訳〕
(1)バラモン教の神。シバ神の子。仏教に入って仏法,特に僧や寺院の守護神。捷疾鬼(シヨウシツキ)が仏舎利を持って逃げ去ったとき,これを追って取り戻したことからよく走る神として知られる。増長天八将軍の一。四天王三十二将の長。
(2)足の速い人。
韋駄天走り
いだてんばしり ヰダ― [5] 【韋駄天走り】
(韋駄天のように)非常に速く走ること。
韓
から [1] 【唐・韓・漢】
(1)中国や朝鮮。また,外国。「―天竺(テンジク)」
(2)中国や朝鮮の,中国や朝鮮から伝わった,舶来のなどの意の複合語を作る。「―芋」「―織り」「―櫛笥(クシゲ)」
韓
かん 【韓】
(1)大韓民国。韓国。「日―会談」
(2)中国の戦国時代の七雄の一((前403-前230))。韓氏は晋(シン)の有力世族であったが,魏(ギ)氏・趙(チヨウ)氏とともに晋を滅ぼしその領土を三分,山西省南東部から河南省中部を領有。紀元前230年秦(シン)の始皇帝に滅ぼされた。
(3)三韓(サンカン)。
(4)李氏朝鮮が,1897年から1910年まで用いた国号。大韓。
韓人
からびと 【唐人・韓人・漢人】
〔古くは「からひと」〕
中国,または朝鮮の人。「―も筏(イカダ)浮かべて遊ぶといふ/万葉 4153」
韓人
かんじん [0] 【韓人】
朝鮮の人。朝鮮人。
韓信
かんしん 【韓信】
(?-前196) 中国,前漢初の武将。蕭何(シヨウカ)・張良とともに漢の三傑の一人。項羽(コウウ)に従ったが用いられず,劉邦(リユウホウ)に従い華北を平定。漢の統一後,斉王から楚王に遷され,のち反逆の疑いで捕らわれ殺された。
韓偓
かんあく 【韓偓】
(844-923) 中国,晩唐の詩人。字(アザナ)は致尭(チギヨウ)。京兆の人。詩集「香奩集(コウレンシユウ)」。
→香奩体(コウレンタイ)
韓囀
からさえずり 【唐囀・韓囀】
中国語・朝鮮語などで話すこと。また,意味の通じない話し方のたとえ。からさいずり。「―聞くらん心地して/歌学提要」
韓国
かんこく【韓国】
(Republic of) Korea.→英和
〜の(人) (a) Korean.
韓国
からくに 【唐国・韓国】
中国や朝鮮。「天皇(スメロキ)の遠の朝廷(ミカド)と―に渡る我が背は/万葉 3688」
韓国
かんこく 【韓国】
(1)朝鮮,李朝が,1897年定めた国号「大韓」の通称。1910年(明治43)の韓国併合後は再び朝鮮に改めた。
(2)大韓民国の略称。
韓国の
からくにの 【唐国の・韓国の】 (枕詞)
同音の繰り返しで「からし」にかかる。「―辛(カラ)くもここに別れするかも/万葉 3695」
韓国併合
かんこくへいごう 【韓国併合】
1910年(明治43)「日韓併合ニ関スル条約」により日本が韓国を併合し,自国の領土としたこと。日露戦争後,日本は三次にわたる日韓協約により漸次韓国支配を強めてきたが,併合以後は朝鮮総督府を置き45年(昭和20)の敗戦まで完全支配した。日韓併合。
韓国岳
からくにだけ 【韓国岳】
鹿児島県と宮崎県の境にある火山。霧島火山群の最高峰。海抜1700メートル。
韓国統監府
かんこくとうかんふ 【韓国統監府】
1906年(明治39)日本政府が朝鮮支配のためにソウルに設置した機関。10年の韓国併合後朝鮮総督府に引き継がれた。
韓国語
かんこくご [0] 【韓国語】
⇒朝鮮語(チヨウセンゴ)
韓土
かんど [1] 【韓土】
朝鮮。朝鮮の地。
韓垣
からかき 【韓垣・唐墻】
(1)韓風や唐風の垣。一説に草木・竹の茎・幹で作った垣とも。「臣の子の八重や―/日本書紀(武烈)」
(2)白壁の塀。「中門の―をかけへだてられ/太平記 27」
韓崎
からさき 【唐崎・辛崎・韓崎】
大津市北部の琵琶湖岸の景勝地。近江八景の一つ「唐崎の夜雨」で知られる。((歌枕))「楽浪(ササナミ)の志賀の―幸(サキ)くあれど大宮人(オオミヤヒト)の舟待ちかねつ/万葉 30」
韓愈
かんゆ 【韓愈】
(768-824) 中国,中唐の儒者・文人。字(アザナ)は退之,諡(オクリナ)は文公,昌黎(シヨウレイ)と号。唐宋八大家の一。「文は道を載せる道具」として四六駢儷(ベンレイ)体を排し,古文を提唱。詩をよくし,白居易と並び称され,また儒学復古を唱えて,文章・学問とも後代に大きな影響を残した。詩文集「昌黎先生集」「昌黎先生外集」
韓文公
かんぶんこう 【韓文公】
韓愈(カンユ)の諡(オクリナ)。
韓柳欧蘇
かんりゅうおうそ 【韓柳欧蘇】
中国,唐の韓愈(カンユ)・柳宗元,宋の欧陽脩・蘇軾(ソシヨク)(蘇東坡)のこと。いずれも詩文をよくし,唐宋文学者の代表とされる。
韓江
かんこう 【韓江】
中国,広東省東部にある河川。福建省の長汀の北方に源を発し,南流して汕頭付近で南シナ海に注ぐ。長さ227キロメートル。ハン-チアン。
韓琦
かんき 【韓琦】
(1008-1075) 北宋の政治家。字(アザナ)は稚圭,諡(オクリナ)は忠献。范仲淹(ハンチユウエン)とともに西夏征討などに功をたて,「韓范」と並称された。名宰相として活躍,のち王安石の新法に反対したが用いられず,病死。
韓神
からかみ 【韓神】
古代,園神(ソノノカミ)とともに宮内省にまつられた神。古事記神話では大年神(オオトシノカミ)と伊怒比売(イノヒメ)との間の子。大己貴命(オオナムチノミコト)・少彦名命(スクナビコナノミコト)の二神とする考えもある。からのかみ。
韓神の祭
からかみのまつり 【韓神の祭】
昔,宮内省にまつられていた韓神社の祭り。平安時代には,二月の春日祭後の丑(ウシ)の日と,一一月の新嘗祭前の丑の日に宮中で行われた。鎌倉時代以後廃絶。
韓紅
からくれない [4][5] 【唐紅・韓紅】
〔舶来の紅の意〕
濃い紅色。紅色の美しさをほめていう場合が多い。「千早ぶる神世もきかず竜田川―に水くくるとは/古今(秋下)」
韓藍
からあい 【韓藍】
〔外来の藍の意〕
(1)鶏頭(ケイトウ)のこと。花汁をうつし染めに用いたのでいう。「我がやどに―蒔き生(オ)ほし枯れぬれど/万葉 384」
(2)美しい藍色。「―のやしほの衣ふかく染めてき/続古今(恋二)」
韓衣
からころも 【唐衣・韓衣】
■一■ (名)
唐風の衣服。美しい,立派な衣。「―君に打ち着せ見まく欲り/万葉 2682」
■二■ (枕詞)
「着る」「裁つ」「反(カエ)す」「裾(スソ)」などにかかる。「―きつつ馴れにし妻しあれば/伊勢 9」
韓詩外伝
かんしがいでん 【韓詩外伝】
「詩経」の解説書。中国,前漢の韓嬰(カンエイ)著。一〇巻。故事や古語を雑多に引き,それを「詩経」の章句で説明したもの。「詩経」の注釈書「韓詩内伝」の方は散逸して伝わらず,「外伝」だけが残る。
韓語
からことば 【唐語・韓語】
中国・朝鮮の言葉。また,わからない言葉。外国語。からこと。[日葡]
韓語
かんご [0] 【韓語】
朝鮮語。
韓退之
かんたいし 【韓退之】
韓愈(カンユ)の別名。
韓鍛冶部
からかぬちべ 【韓鍛冶部】
五世紀頃,朝鮮から渡来し,鍛冶に従事した部(ベ)。
→鍛冶部(カヌチベ)
韓雲孟竜
かんうんもうりょう [0] 【韓雲孟竜】
〔韓愈(カンユ)と孟郊(モウコウ)が男色の関係にあったという俗説から〕
男色の深い契り。「―のちかひといふことがあると申して/洒落本・聖遊廓」
韓非
かんぴ 【韓非】
(?-前233) 中国,戦国時代末の思想家。韓の公子として生まれ,荀子(ジユンシ)の性悪説を学んで法家思想を理論的に大成し,秦の始皇帝に大きな影響を与えた。秦に使いした時,秦の宰相で同学の李斯(リシ)の讒言(ザンゲン)にあい,獄中で服毒自殺した。韓非子。
韓非子
かんぴし 【韓非子】
(1)韓非の尊称。
(2)中国,戦国時代の思想書。二〇巻五五編。韓非およびその学派の著作を主として集めたもの。編者不明。君主は法と賞罰によって支配することを政治の根本であるとし,秦に始まる官僚国家創建の理論的支柱となる。
韜晦
とうかい タウクワイ [0] 【韜晦】 (名)スル
〔「韜」はつつみかくす,「晦」はくらます意〕
自分の才能・地位・身分・行為などをつつみかくすこと。人の目をくらますこと。「互に深く―して,彼豪族らに油断をなさしめ/慨世士伝(逍遥)」
韜略
とうりゃく タウ― [0] 【韜略】
(1)兵法の書である「六韜(リクトウ)」と「三略(サンリヤク)」の略。
(2)兵法。兵略。
韭
みら 【韭・韮】
ニラの古名。[新撰字鏡]
韮
かみら 【韮】
ニラの古名。「粟生には,―一もと/古事記(中)」
韮
にら【韮】
《植》a leek.→英和
韮
みら 【韭・韮】
ニラの古名。[新撰字鏡]
韮
にら [0][2] 【韮】
〔「みら」の転〕
ユリ科の多年草。アジアの温帯から暖帯に広く分布し,古代より葉を野菜とするため畑で栽培。葉は鱗茎から出,長さ20〜30センチメートルの平たい線形で,強い匂いがある。八,九月,花茎を出して白色の花をつける。こみら。ふたもじ。[季]春。
〔「韮の花」は [季]秋〕
韮山
にらやま 【韮山】
静岡県東部,伊豆半島の基部にある町。源頼朝が流された蛭ヶ小島,北条早雲の韮山城跡,幕末の反射炉跡など史跡が多い。
韮山笠
にらやまがさ [5] 【韮山笠】
幕末に用いられた笠。幕末・維新の戦争の際砲兵の士卒が多くかぶった。こよりを編んで扁平・小形の編み笠状に作り,黒漆を塗ったもの。韮山の代官江川太郎左衛門の門人たちがかぶったのでこの名がある。
韮山笠[図]
韮山頭巾
にらやまずきん [5][6] 【韮山頭巾】
黒いビロード製の頭巾。幕末に韮山の代官江川太郎左衛門の門下で,西洋砲術を学ぶ者が多くかぶったので,この名がある。
韮崎
にらさき 【韮崎】
山梨県北西部,釜無(カマナシ)川中流域の市。甲府盆地北西部の中心で,果樹・野菜栽培が盛ん。
韲え
あえ アヘ 【和え・韲え】
あえること。名詞に付いて,複合語をつくる。「―物」「胡麻―」
韲える
あ・える アヘル [2] 【和える・韲える】 (動ア下一)[文]ハ下二 あ・ふ
(1)野菜・魚介などを,酢・味噌・胡麻(ゴマ)などとまぜる。「酢みそで―・える」
(2)まぜっかえす。ごちゃごちゃにする。「長五郎さんの力持で,大事の帳合を―・へられた/歌舞伎・隅田春」
韲え作り
あえづくり アヘ― [3] 【和え作り・韲え作り】
魚介・鳥肉などを入れたあえもの。
韲え物
あえもの アヘ― [2][0] 【和え物・韲え物】
野菜・魚介などを,酢・味噌・胡麻(ゴマ)などとまぜた料理。
韲ふ
あ・う アフ 【和ふ・韲ふ】 (動ハ下二)
⇒あえる
音
ね【音】
a sound;→英和
a tone (音色);→英和
a note (楽器・鳥などの).→英和
〜の良い sweet.→英和
良い〜がする sound sweet.〜を上げる give up;be done up.
音
ね [0] 【音】
(1)人・鳥・虫などの発する音声を,情緒的にとらえていう。「虫の―」
(2)物の発する快い響き。「鐘の―」「笛の―」「楽の―」
音
おと【音】
(a) sound;→英和
(a) noise (雑音);→英和
a crash (物のこわれる);→英和
a roar (とどろき);→英和
a tone (音調).→英和
〜を立てる make a noise.〜に聞こえた well-known;notorious (悪名).→英和
音
おと [2] 【音】
(1)空気・水などの振動によって聴覚に引き起こされた感覚の内容。また,その原因となる空気などの振動。音波。人間は振動数20〜20000ヘルツくらいの音波を音として感じる。音の性質は強さ・高低・音色の三要素で表すことができる。「ラジオの―がうるさい」「―を立てるな」「風の―」
(2)(「音に聞く」「音に聞こえた」などの形で)うわさ。評判。「―に聞こえた乱暴者」
(3)たより。おとずれ。「男,久しく―もせで/伊勢 118」
(4)返事。応答。「小侍従やさぶらふ,とのたまへど,―もせず/源氏(乙女)」
音
おん [0] 【音】
(1)おと。「響きのよい―」
(2)人間が言語として使うために口から出すおと。言語音。
(3)日本での漢字の読み方のうち,漢字音。字音。
⇔訓
「―で読む」
→漢字音
(4)中国における漢字の音声のうち,語頭子音。
⇔韻
(5)音楽。
音
と 【音】
〔「おと」の「お」が脱落した形〕
おと。ひびき。こえ。「風の―の遠き我妹が着せし衣/万葉 3453」
音する
おと・する [2] 【音する】 (動サ変)[文]サ変 おと・す
音を立てる。「庭の木の葉がさら��と―・する/魔風恋風(天外)」
音の壁
おとのかべ [0] 【音の壁】
飛行機の対気速度が音速の前後になると生ずる種々の物理現象。衝撃波の発生により抗力が増し,揚力が低下し,強い振動が起こるなど,飛行の障害となる現象をさしていった語。音速が超えがたい障壁と考えられた時代の言葉。
音仮名
おんがな [0] 【音仮名】
万葉仮名のうち,字の意味とは無関係にその漢字の音を日本語の音節に当てたもの。「山」を「也末」,「人」を「比登」と書く類。
→訓仮名
音位転換
おんいてんかん オンヰテンクワン [4] 【音位転換】
〔metathesis〕
語の内部で子音が入れかわる現象。「あらたし」が「あたらし」となる類。音位転倒。音顛倒。
音価
おんか [1] 【音価】
(1)文字の一つ一つに対応する具体的な音声。
(2)音楽に用いられた各音の時間的な長さの比率。
音便
おんびん【音便(で)】
《言》euphony.→英和
音便
おんびん [0] 【音便】
国語学で,発音上の便宜から,単語の一部の音がもとの音とは異なった音に変わる現象をいう。イ音便・ウ音便・促音便・撥音便の四種の区別がある。
音便形
おんびんけい [0] 【音便形】
音便によって新たに生じた語形。特に,用言の連用形などが音便によって生じた語形に対していう。「書きて」に対する「書いて」の「書い」,「読みて」に対する「読んで」の「読ん」の類。
音信
おんしん【音信】
(a) communication;→英和
correspondence;→英和
news.→英和
〜不通である have no communication <with> ;have not heard from.
音信
いんしん [0] 【音信】
〔「いん」は漢音〕
(1)「おんしん(音信)」に同じ。「―が絶える」
(2)贈り物。進物。「御―忝く存じ奉り候/芭蕉書簡」
音信
おんしん [0] 【音信】
便り。おとずれ。
→いんしん(音信)
音信不通
おんしんふつう [0] 【音信不通】
便り・訪れが全くないこと。また,連絡のないこと。いんしんふつう。
音入れ
おといれ [0] 【音入れ】 (名)スル
(1)テレビや映画の製作で,画面に応じて音声・音楽・音響などを組み合わせて録音すること。
(2)俗に,レコーディングのこと。
音写
おんしゃ [0] 【音写】 (名)スル
ある言語の語音を別の言語体系の文字で書きうつすこと。「梵語を漢字で―する」
音効
おんこう [0] 【音効】
「音響効果」の略。
音博士
おんはかせ [3] 【音博士】
〔「おんぱかせ」とも〕
律令制の大学寮で,経書の漢字の発音や素読を教えた教官。こえのはかせ。
音博士
こえのはかせ コヱ― 【音博士】
⇒おんはかせ(音博士)
音叉
おんさ [1] 【音叉】
音響測定,楽器の調律などに用いる道具。均質な細長い金属の棒を U 字形に曲げ,中央に柄をつけたもの。先端をたたくと,安定した振動数をもつ音を発する。
音叉
おんさ【音叉】
《楽》a tuning fork.
音叉発振器
おんさはっしんき [6] 【音叉発振器】
音叉を真空管やトランジスタ回路と組み合わせて,音叉の振動を持続させる装置。低周波の発振器として用いる。
音取
ねとり [0] 【音取】
(1)雅楽で,当曲(トウキヨク)(その場の演奏の眼目の曲)に先立つ短い前奏曲。曲の種別および調子{(5)
(ア)}の別に各種あり,その調子の雰囲気をかもし,各楽器の音調を試みて整える意味をもつ。
(2)演奏開始に先立ち,声や楽器の音を整えること。通常は笛の音を基準に合わせるので,曲の始まりの笛の音(または奏法)をさしてもいう。
音取る
ねと・る 【音取る】 (動ラ四)
音取(ネトリ){(2)}を行う。「一臈笛を―・る。そののち朗詠あり/著聞 18」
音合せ
おとあわせ [3] 【音合(わ)せ】 (名)スル
(1)合奏・重奏・合唱などで,各自の楽器や声の調子を合わせること。
(2)放送・演劇などで,音楽などを前もって本番通りにテストすること。
(3)地震・雷のとき,キジの鳴くこと。[俚言集覧]
音合わせ
おとあわせ [3] 【音合(わ)せ】 (名)スル
(1)合奏・重奏・合唱などで,各自の楽器や声の調子を合わせること。
(2)放送・演劇などで,音楽などを前もって本番通りにテストすること。
(3)地震・雷のとき,キジの鳴くこと。[俚言集覧]
音名
おんめい [0] 【音名】
音楽の素材である個々の音の絶対的な高さを表す名称。西洋音楽では,通常 CDEFGAB(日本訳はハニホヘトイロ)の七文字およびそれらの嬰変により表し,中国および日本の音楽では,十二律その他の名称を用いる。
→十二律(ジユウニリツ)
→階名(カイメイ)
→音名[表]
音名唱法
おんめいしょうほう [5] 【音名唱法】
個々の音を音名で歌う方法。ドイツ音名を使う方法,ハ音を常にドとする固定ド唱法などがある。
→階名唱法
音吐
おんと [1] 【音吐】
声の出し方。また,声。「固より―の高き男なれば/経国美談(竜渓)」
音吐朗朗
おんとろうろう [1] 【音吐朗朗】 (ト|タル)[文]形動タリ
声がさわやかで明朗,しかもゆたかなさま。「―たる声で演説する」
音呼
いんこ [1] 【鸚哥・音呼】
〔「いん」は「鸚」の唐音〕
オウム目の鳥のうち,小形のもの,あるいは羽の色彩が鮮やかで尾が長いものの総称。オウムとの間に厳密な区別はない。セキセイインコ・オカメインコ・コンゴウインコなど種類が多い。原産地は熱帯。飼い鳥とされ,物まねのうまい種類もある。
音図
おんず [0] 【音図】
⇒五十音図(ゴジユウオンズ)
音圧
おんあつ [0] 【音圧】
媒質中に音波が存在するときの媒質の圧力の変化部分。通常は,時間の経過につれて大きさが変化するので,交流の電流・電圧と同様に,実効値で表す。日常聞く音は0.1パスカルくらいである。
音域
おんいき [0] 【音域】
音の高さの範囲。人の声や楽器の出せる最低音から最高音までの幅。「―の広い歌手」
音域
おんいき【音域】
《楽》 <voice of great> compass.→英和
音声
おんじょう 【音声】
(1)音。声。「大―」「―ガイササカ鼻声デ/天草本伊曾保」
(2)「音声楽(オンジヨウガク)」の略。
音声
おんせい【音声】
a voice;→英和
a sound.→英和
音声学(者) phonetics (a phonetician).音声多重放送 sound multiplex broadcasting.
音声
おんせい [1] 【音声】
(1)人間が意思を伝達するために口から発する音。言語音。
(2)人の声。おんじょう。
(3)おと。「テレビから―が消える」
音声メール
おんせいメール [5] 【音声―】
⇒ボイス-メール
音声合成
おんせいごうせい [5] 【音声合成】
コンピューターを用いて人間の音声・言葉を機械的に合成すること。
音声器官
おんせいきかん [5][6] 【音声器官】
音声を発するのに必要な器官。横隔膜・肺臓・胸筋・気管支・気管・喉頭(コウトウ)・咽頭(イントウ)・声帯・口腔(コウコウ)・鼻腔・舌・歯・唇などが含まれる。発音器官。
音声多重放送
おんせいたじゅうほうそう [1][4] 【音声多重放送】
二つの音声信号を同時に送るテレビ放送。二か国語放送やステレオ放送など。
音声学
おんせいがく [3] 【音声学】
〔phonetics〕
言語に用いられる音声を観察し,分類記述する学問。発音学。
音声楽
おんじょうがく 【音声楽】
雅楽で,管弦の楽。「天女くだり―をして植ゑし木なり/宇津保(俊蔭)」
音声物理学
おんせいぶつりがく [7] 【音声物理学】
⇒音響音声学(オンキヨウオンセイガク)
音声生理学
おんせいせいりがく [7] 【音声生理学】
音声器官の機能を科学的に研究する学問。
音声表記
おんせいひょうき [5] 【音声表記】
言語音を音声記号を用いて表すこと。また,表されたもの。
⇔音韻表記
音声言語
おんせいげんご [5] 【音声言語】
文字言語に対し,音声によって伝達される言語。話し言葉。
音声記号
おんせいきごう [5] 【音声記号】
言語音を表記するための記号。アルファベットに基づいた字母記号とそれ以外の非字母記号とがある。発音記号。発音符号。表音記号。
音声訳
おんせいやく [3] 【音声訳】
⇒音訳(オンヤク)(3)
音声認識
おんせいにんしき [5] 【音声認識】
コンピューターを用いて人間の話す言葉を自動的に認識すること。
音字
おんじ [0] 【音字】
一字が一定の音を表す文字。音節文字と音素文字とがある。表音文字。音標文字。
⇔意字
音容
いんよう [0][1] 【音容】
声と姿。音声と容姿。おんよう。
音容
おんよう [0] 【音容】
声と姿。いんよう。「―を懐かしむ」
音引き
おんびき [0] 【音引き】
(1)漢字をその音によって引けるように配列すること。また,そのようにした辞書や索引。
→画引き
(2)長音符のこと。「ー」
→棒引き(3)
音形論
おんけいろん [3] 【音形論】
チョムスキーとハレ(Morris Halle)に代表される生成文法理論における音韻論を,その他の音韻論から特に区別する時の名称。意味論・統語論とともに文法記述の一部門をなし,音形規則によって抽象的な音形表示から具体的な音声表示が導かれる過程を記述しようとする。生成音韻論。
音律
おんりつ [0] 【音律】
(1)音楽に使われるすべての音の音高関係を,一定の原理に従って厳密に決定したもの。時代や民族によって様々な方法がある。ヨーロッパ音楽で用いられる主なものには,ピタゴラス音律,純正律,中全音律,平均律などがある。
(2)楽音の調子。また,音楽。「目まぐるしく―に乗つて動いた/或る女(武郎)」
音感
おんかん [0] 【音感】
音に対する感覚。音の高低・音色などを聞き分ける能力。「―がするどい」「絶対―」
音感教育
おんかんきょういく【音感教育】
acoustic education.
音感教育
おんかんきょういく [5] 【音感教育】
音楽の鑑賞・表現に必要な感覚を養う教育。特に,絶対音感を身につけさせる教育。
音戸
おんど 【音戸】
広島県中南部,安芸郡の町。倉橋島北部を占める。
音戸瀬戸
おんどのせと 【音戸瀬戸】
広島県呉市と倉橋島の音戸町との間の海峡。最狭部90メートルほどの,潮流の急な水路。平清盛の開削と伝える。1961年(昭和36)音戸大橋が架かる。
音数
おんすう [3] 【音数】
言語の音や,音節の数。
音数律
おんすうりつ [3] 【音数律】
音節の数によってつくられる詩歌のリズム。五七調・七五調など五音と七音の組み合わせによる場合が多い。
音曲
おんぎょく【音曲】
musical performances.
音曲
おんぎょく [0] 【音曲】
(1)近世以降の邦楽。特に,俗曲。
(2)音楽。「歌舞―の類厳禁」
(3)能楽などの総合芸能で,聴覚的要素を視覚的要素と区別する場合の呼称。
音曲噺
おんぎょくばなし [5] 【音曲噺】
途中で,楽屋の三味線や鳴り物を伴奏に,演者自身や下座(ゲザ)の唄の入る落語。「植木のお化け」「紙屑屋」など。
音曲師
おんぎょくし [4] 【音曲師】
寄席で,端唄・都々逸(ドドイツ)などを唄う芸人。
音曲玉淵集
おんぎょくぎょくえんしゅう 【音曲玉淵集】
謡曲の謡い方の解説書。五巻。三浦庚妥(ツグヤス)著。1727年刊。室町期の音韻の諸特徴を伝え,近世音韻の資料となる。
音更
おとふけ 【音更】
北海道東南部,河東郡の町。十勝平野の中部にあり,牧畜・畑作が盛ん。
音書
いんしょ [1] 【音書】
便り。手紙。音信。
音板
おんばん [0] 【音板】
一定の音高に調律された木片や金属製の小片。これを音高順に並べて,木琴やマリンバなどの発音体が形成される。
音栓
おんせん [0] 【音栓】
パイプ-オルガン・リード-オルガンなどで,各種の音管への風の入り口を開閉する装置。音色を変える働きをする。ストップ-キー。
音楽
おんがく【音楽】
music.→英和
〜的 musical;→英和
melodious.→英和
‖音楽家 a musician.音楽会 a concert;a recital(独奏).音楽界 musical circles.音楽学校 a music school[academy].音楽祭 a music festival.音楽好き a lover of music.音楽隊 a brass band.音楽堂 a concert hall.
音楽
おんがく [1] 【音楽】
(1)音による芸術。時間の進行の中で,一定の法則に基づいた音を組み合わせて,人の聴覚に訴える美を表現する。
(2)歌舞伎で,人物の登場や退場に用いる囃子(ハヤシ)。
〔明治期には「いんがく」とも〕
音楽会
おんがくかい [4][3] 【音楽会】
音楽の演奏を聴かせる会。コンサート。
音楽取調掛
おんがくとりしらべがかり 【音楽取調掛】
近代音楽教育の普及,音楽家の養成を目的に1879年(明治12)文部省内に設立された機関。「小学唱歌集」などを出版。87年東京音楽学校(現在の東京芸術大学音楽学部の前身)に発展。
音楽堂
おんがくどう [0] 【音楽堂】
音楽を演奏し,聴衆に聴かせるために造られた建物。
音楽学
おんがくがく [4] 【音楽学】
音楽史学・音楽美学・音楽心理学・音楽社会学・音楽音響学・楽器学・民族音楽学など,音楽に関する一切の学問研究を総括する名称。
音楽学校
おんがくがっこう [5] 【音楽学校】
音楽の演奏・作曲・理論・教育法・音楽学などの教育・研究を目的とする学校。日本では明治時代の官立の音楽取調掛(オンガクトリシラベガカリ)および東京音楽学校に始まり,現在では国立の東京芸術大学音楽学部をはじめ,公立・私立の大学などが多数ある。
音楽家
おんがくか [0] 【音楽家】
音楽を専門の仕事とする人。作曲家・指揮者・演奏家・声楽家など。
音楽療法
おんがくりょうほう [5] 【音楽療法】
病気を治したり,不安や痛みを和らげるために音楽を聴かせたり演奏させたりする治療法。障害児の療育にも用いられる。
音楽祭
おんがくさい [4] 【音楽祭】
一定期間に集中的に開催される一連のコンサートやオペラ公演などからなる,大規模な音楽的行事。
音楽美学
おんがくびがく [5] 【音楽美学】
音楽とは何か,音楽の存在する根拠は何かを探究する哲学的考察。広義には,音楽の原理や本質にかかわる種々の心理学的・社会学的・理論的な諸研究をも含む。
音楽著作権使用料
おんがくちょさくけんしようりょう [11] 【音楽著作権使用料】
営利を目的として楽曲を使用したり,歌詞・楽譜などを引用するとき,著作権者に支払う使用料。
音楽隊
おんがくたい [0] 【音楽隊】
音楽を演奏する団体。主に吹奏楽器・打楽器を使い,多く野外で演奏を行うものをいう。楽隊。ブラスバンド。
音標文字
おんぴょうもじ【音標文字】
a phonetic sign[alphabet].
音標文字
おんぴょうもじ オンペウ― [5] 【音標文字】
(1)意味に関係なく,単音または音節を表す記号として使う文字。かな・ローマ字など。表音文字。音字。
(2)発音記号。
音沙汰
おとさた [0][2] 【音沙汰】
たより。音信。「何の―もない」
音沙汰がない
おとさた【音沙汰がない】
<We> have heard nothing from <him> .
音波
おんぱ【音波】
《理》a sound wave.
音波
おんぱ [1] 【音波】
流体および固体の中を伝わる弾性波。弾性体の体積・形状の周期的変化が波動として伝わるもの。特に,空気中を伝わり,人間が音として感じる範囲の振動数をもつものをさすことが多い。
→超音波
音泣く
ねな・く 【音泣く・音鳴く】 (動カ四)
声をあげて泣く。「新喪(ニイモ)のごとも―・きつるかも/万葉 1809」
音添加
おんてんか [3] 【音添加】
音韻上の変化の一。「あまり」が「あんまり」,「やはり」が「やっぱり」となるように単語の中にある音が加えられること。添加。
音源
おんげん [0] 【音源】
音波を発生する物体または装置。
音無し
おとなし [0] 【音無し】
全く,音を立てないこと。また,活動を全くしないで,じっとしていること。「―の構え」
音無の滝
おとなしのたき 【音無の滝】
京都市左京区大原,来迎院東方の小野山の山腹にかかる滝。小野の滝。((歌枕))「朝夕に泣くねをたつる小野山は絶えぬ涙や―/源氏(夕霧)」
〔「音信がない」意をかけて詠まれた〕
音無川
おとなしがわ 【音無川】
和歌山県本宮町の熊野本宮前を流れ,熊野川に合流する川。付近を音無の里といった。((歌枕))「君こふと人しれねばやその国の―の音にだにもせぬ/古今六帖 3」
〔「音信がない」意をかけて詠まれた〕
音物
いんぶつ 【音物・引物】
〔「いん」は「音」の漢音〕
贈り物。進物。賄賂(ワイロ)にもいう。いんもつ。[日葡]
音物
いんもつ 【音物】
「いんぶつ(音物)」に同じ。「車につみしは金子の箱,お心付けたる御―/浄瑠璃・先代萩」
音画
おんが [0] 【音画】
(1)〔(ドイツ) Tonmalerei〕
標題音楽の一分野。音で情景や印象を描写するもの。
(2)〔(ドイツ) Tonfilm〕
発声映画。トーキー。
音痴
おんち [1] 【音痴】
(1)生理的な機能不全や心因性の原因によって正しい音の認識や発声などができないこと。また,そういう人。音聾(オンロウ)。
(2)音に対する感覚が鈍く,歌を正しく歌えないこと。また,そのような人。
(3)あることに感覚が鈍いこと。「方向―」「味―」
音痴の
おんち【音痴の】
tone-deaf.方向音痴である have no sense of direction.
音盤
おんばん [0] 【音盤】
レコード盤。
音程
おんてい【音程】
《楽》an[a musical]interval;→英和
<米> a step.→英和
〜が合って(狂って)いる <sing> in (out of) tune.
音程
おんてい [0] 【音程】
二つの音の高さのへだたり。西洋音楽では,全音階の七音の位置関係を基準として,「度(ド)」という単位で表す。また,同じ数値の度で表示される音程も,完全,長・短,増・減の別によって大きさを区別する。例えば,完全一度(同音),短二度(半音),長二度(全音)など。
音穴
いんけつ [0] 【音穴】
琴(キン)・箏(ソウ)の胴の裏にある穴。共鳴音を外に出すためのもの。おんけつ。音出(インシユツ)。
音符
おんぷ【音符】
《楽》a (musical) note.‖ <英> 2全音符 a breve.全音符 a semibreve.2分音符 a minim.4分音符 a crotchet.8分音符 a quaver.16分音符 a semiquaver.
音符
おんぷ [0] 【音符】
(1)音楽の個々の音を書き表すために用いる記号で,形によって音の相対的な長さを,譜表上の位置によって音高を示す。俗に「おたまじゃくし」と呼ばれる。
(2)漢字・仮名などの文字に対する補助符号。濁音符「゛」,半濁音符「゜」,長音符「ー」,促音符「っ」,反復音符「ゝ」「��」「々」など。
(3)漢字で,字音を示す部分。例えば「鈴」における「令」の部分。
音符(1)[図]
音節
おんせつ [0] 【音節】
〔syllable〕
(1)ある言語で,通常一まとまりの音として意識され,発音される単位。日本語ではほぼ仮名一字が一音節にあたる。シラブル。
(2)学問的レベルで論じられる,純粋に音声学的次元における一かたまりの音連続。音声学的音節。
音節
おんせつ【音節】
a syllable.→英和
〜に区切る syllabicate.→英和
音節文字
おんせつもじ [5] 【音節文字】
表音文字のうち,平仮名・片仮名のように一字が一音節を表す文字。
→音素文字
音紋
おんもん [0] 【音紋】
個々の潜水艦が持つスクリュー音の固有の特徴。
→ソナー
音素
おんそ【音素】
《音声》a phoneme.→英和
音素論 phonemics.
音素
おんそ [1] 【音素】
〔phoneme〕
ある言語で,語と語の意味を区別する機能をもつ音声の最小単位。例えば,「たき(滝)」と「かき(柿)」の語頭の/t/と/k/など。
音素体系
おんそたいけい [4] 【音素体系】
一言語の音素が構成していると考えられる体系。
音素文字
おんそもじ [4] 【音素文字】
表音文字のうち,ローマ字・アラビア文字のように一字が一音素あるいは一単音を表す文字。単音文字。
→音節文字
音素論
おんそろん [3] 【音素論】
〔phonemics〕
言語学の一分野。音素を抽出し,その体系や構造を研究する学問。一般にアメリカ構造言語学の音韻論を指し,母音と子音のみを対象としてアクセントなどは扱わない。音素を弁別的特徴の束としてみる。狭義の音韻論。
音締め
ねじめ [0] 【音締め】
三味線などの弦楽器で,奏者によって異なる音色。「粋(イキ)な―」
〔三味線の奏者が右小指で胴皮(ドウカワ)を締めたり緩めたりして響きを調整するところから〕
音義
おんぎ [1] 【音義】
(1)漢字の音と意味。
(2)言語の各音が本来もっている意味。「―説」
(3)漢籍や経典に用いられている漢字の音と意味とを記した一種の注解書。「勝鬘経―」
音義説
おんぎせつ [3] 【音義説】
語の一つ一つの音,あるいは五十音図の各行の音が,固有の意味をもつとする説。江戸時代に盛んに主張され,語義や語源の説明に使われた。
音羽
おとわ オトハ 【音羽】
東京都文京区西部の町名。護国寺の門前町から発達。現在は中小企業が多い。
音羽屋
おとわや オトハ― 【音羽屋】
歌舞伎俳優尾上菊五郎の家系,およびその門弟の尾上姓の俳優の屋号。
音羽山
おとわやま オトハ― 【音羽山】
(1)京都市東山区,滋賀県との境にある山。北は逢坂山に接し,南は醍醐山に続く。ホトトギスの名所。海抜593メートル。((歌枕))「―けさ越えくればほととぎすこずゑはるかに今ぞなくなる/古今(夏)」
(2)京都,東山三十六峰の一。古来,紅葉の名所。中腹に清水寺があり,奥の院付近に音羽の滝がかかる。
音聞き
おとぎき 【音聞き】
世間での評判。うわさ。外聞。「―あやしや/堤中納言(虫めづる)」
音聾
おんろう [0] 【音聾】
「音痴(オンチ){(1)}」に同じ。
音色
おんしょく [0][1] 【音色】
一般にいう「ねいろ」のこと。音響学や音楽の術語としていう語。音の異同を識別する重要な要素の一つ。
音色
ねいろ【音色】
a tone;→英和
timbre.→英和
音色
ねいろ [0] 【音色】
高さ・大きさとともに音の三要素の一。基音の振動数が同じ音の間で,聴覚に差を起こさせる特性をいう。上音の含み方やその減衰率によって決まる。おんしょく。
音色
おんしょく【音色】
a tone (color);→英和
timbre.→英和
音訓
おんくん [0] 【音訓】
漢字の音と訓。漢字のもつ音とその表す意味。
音訳
おんやく [0] 【音訳】 (名)スル
(1)「音写」に同じ。
(2)漢字の音(時に訓)を借りて,外国語を書き表すこと。「合羽(カツパ)」(ポルトガル語),「奈落(ナラク)」(梵語),「瓦斯(ガス)」(オランダ語),「倶楽部(クラブ)」(英語)の類。
(3)目の不自由な人に伝えるために,文字などを音声化すること。音声訳。「―ボランティア」
音詩
おんし [0] 【音詩】
〔(ドイツ) Tondichtung〕
標題音楽の一種。詩的内容を音楽で表そうとする試み。交響詩など。
音読
おんどく [0] 【音読】 (名)スル
(1)声を出して読むこと。
⇔黙読
(2)漢字を字音で読むこと。おんよみ。
⇔訓読
音読する
おんどく【音読する】
read aloud.
音読み
おんよみ [0] 【音読み】 (名)スル
漢字を字音で読むこと。おんどく。
⇔訓読み
音調
おんちょう【音調】
a tone;→英和
intonation.→英和
音調
おんちょう [0] 【音調】
(1)音の高低。音の調子。
(2)話し言葉で,声の高さの配置。アクセントやイントネーション。特に,高さアクセント。
(3)詩歌で,韻律。
(4)音楽の旋律。ふし。
音譜
おんぷ [0] 【音譜】
(1)楽曲を一定の記号で書き表したもの。楽譜。
(2)〔明治末の語〕
レコード盤。音譜盤。「彼女は…―を円盤に篏めたりした/異端者の悲しみ(潤一郎)」
音象徴
おんしょうちょう [3] 【音象徴】
(1)音や状態を言語音によって表そうとすること。例えば,ワンワン・ズルズル・ヒラヒラ・シーンなど。語音象徴。
(2)状態や気分などを効果的に表現するため,音声に変化を与えること。ダマッテをダマーッテ,イタイをイタタタタなどという類。
音質
おんしつ【音質】
tone quality;timbre.→英和
音質
おんしつ [0] 【音質】
音や声の質のこと。特に,マイクロホン・アンプ・スピーカーなどの音響機器によって伝送・再生された音の品質。多くの場合,良い・悪いの価値判断が伴う。
音通
おんつう [0] 【音通】
(1)「相通(ソウツウ)」に同じ。
(2)二つ以上の漢字で,字音が共通のため相互に代用されること。
(3)俳諧で,句の切れ目に五十音図の同列または同行の音が続けて使われること。「古池やかはづ飛び込む水の音」の「や」と「か」,「む」と「み」の類。
音速
おんそく【音速】
the speed of sound.〜以下の subsonic.→英和
超音速の supersonic.→英和
音速
おんそく [0] 【音速】
音波が媒質を伝わる速さ。空気中の音速は摂氏〇度一気圧の時,毎秒331.5メートルで,温度が一度上がるごとに毎秒0.6メートルずつ増す。
→音速[表]
音遣い
おんづかい [3] 【音遣い】
義太夫節の詞章を語る技巧の一。語りの基本となる地合(ジアイ)に,情緒的で歌のような旋律を加味し,曲節に変化を与える手法。
音部記号
おんぶきごう [4] 【音部記号】
譜表上の音符の位置と音の高さの関係を規定する記号。五線譜では,ト音記号・ヘ音記号・ハ音記号の三種がある。
音部記号[図]
音量
おんりょう【音量】
the volume <of the radio music> .→英和
〜を増す(減じる) turn up (down) <the radio> .
音量
おんりょう [0][3] 【音量】
音の大きさ。ボリューム。おと。
音金
おとがね 【音金】
矢を射るとき,響きを出すために,弓の末弭(ウラハズ)の少し下の,弦の中に包んだ銅または鉛。
音阿弥
おんあみ 【音阿弥】
(1398-1467) 室町前期の能役者。名は元重,通称三郎。世阿弥の甥。観世座三代目大夫とするが,実は四代目。足利義教・義政の庇護をうけ,観世座の勢力をいっそう確立させた。おんなみ。
音阿弥
おんなみ 【音阿弥】
⇒おんあみ(音阿弥)
音階
おんかい [0] 【音階】
音楽で使われる音を,一定の基準に従って高さの順に配列したもの。
(1)全音階,半音階のように,素材となる諸音の基本的な音程関係を示すもの。
(2)五音音階,七音音階など,オクターブ内での音の数によって分類したもの。
(3)長音階や短音階のように,全音・半音の配置の相違によって区別するものなど,分類基準や民族によって多種多様な種類があり,特に{(3)}はしばしば「旋法」と混同される。スケール。
音階
おんかい【音階】
a (musical) scale.全(長,短)音階 the full (major,minor) scale.
音韻
おんいん [0] 【音韻】
(1)言語の音声。
(2)現実の音声に対して,言語学的分析に基づく抽象的な音。
(3)音素。
(4)漢字音の声母(頭子音)と韻母。
(5)音色。響き。
音韻
おんいん【音韻】
a vocal sound;a phoneme.→英和
‖音韻学者 a phonologist.音韻組織 the sound[phonemic]system.音韻論 phonology.
音韻交替
おんいんこうたい [5] 【音韻交替】
語中のある音素が,ほかの音素と交替すること。例えば,「酒」sak� と「たる」�aru が合して「酒だる」sak�-�aru となる類。
→母音交替
音韻変化
おんいんへんか [5] 【音韻変化】
ある言語のある音の発音が歴史的に一定の条件のもとで変化すること。例えば,日本語におけるハ・ヘ・ホの子音が [Φ] から [h] へ変化したなど。
音韻学
おんいんがく [3] 【音韻学】
(1)中国の文献資料を基に漢字音を分析する学問。
(2)「音韻論」に同じ。
音韻法則
おんいんほうそく [5] 【音韻法則】
〔sound law〕
音の記述に関する法則。構造言語学では音韻体系の記述に必要とされる規則を指すが,歴史言語学では音声変化の規則を指す。後者としては,グリムの法則やベルナーの法則が有名。
音韻表記
おんいんひょうき [5] 【音韻表記】
単語などの実際の発音を記した音声表記に,音韻論的な解釈を加えた結果を書き表すこと。また,書き表したもの。例えば,「さしみ [saʃimi]」は /sasimi/ となる。
⇔音声表記
音韻論
おんいんろん [3] 【音韻論】
〔phonology〕
構文論・意味論などと並ぶ,言語学の一分野。言語音の機能や体系・構造を研究する。
音響
おんきょう【音響】
a sound;→英和
a noise (騒音).→英和
‖音響学(者) acoustics (an acoustician).音響効果 a sound effect;acoustics.音響測深器 an echo sounder.
音響
おんきょう [0] 【音響】
音とその響き。音。
音響カプラー
おんきょうカプラー [5] 【音響―】
〔acoustic coupler〕
データを音響に変換し,電話の送受話器を介して伝送する装置。
音響信号
おんきょうしんごう [5] 【音響信号】
音による信号。汽笛・霧笛・号鐘など。
音響兵器
おんきょうへいき [5] 【音響兵器】
目標の位置の測定に音波を利用する兵器。現在は水中用が主体。
→ソナー
音響効果
おんきょうこうか [5] 【音響効果】
(1)演劇・映画・放送などで,擬音や録音した音を使って真実味や情趣を加えること。効果。サウンド-エフェクト。
(2)劇場・ホールなどで,楽音や台詞(セリフ)の響く度合。
音響学
おんきょうがく [3] 【音響学】
物理学の一部門。音の発生から伝搬に関する諸現象,また聴覚との関係など音に関する問題を研究対象とする学問。
音響測深
おんきょうそくしん [5] 【音響測深】
発射した音波の反響を受信して,海底の深さなどを測定すること。
音響音声学
おんきょうおんせいがく [7] 【音響音声学】
機器を用いて音声を音響学的に分析する科学。オシログラフやスペクトログラフを主として用い,高さ・強さ・長さ・フォルマントなどを分析する。音声物理学。
音頭
おんどう [0][1] 【音頭】
雅楽の演奏で,同一の管楽器に複数の奏者がいる場合の首席の奏者。他を助管(ジヨカン)という。
音頭
おんど [1] 【音頭】
〔「おんどう」の転〕
(1)大勢で民謡・歌などを歌う時,先に歌い出して間合いや調子をとり,導くこと。
(2)万歳や乾杯の時,先立って発声すること。
(3)独唱と斉唱とを交互にはさむ形式の唄。のちには歌詞部分を音頭取りが歌い,他は囃子詞(ハヤシコトバ)だけを歌うようになった。木遣り唄・盆踊り唄など。
(4)「おんどう(音頭)」に同じ。
音頭を取る
おんど【音頭を取る】
lead <the chorus,the movement> ;→英和
propose a toast (乾杯の).→英和
音頭取り a leader (主導者);→英和
a toastmaster (乾杯の).→英和
音頭取り
おんどとり [3] 【音頭取り】
(1)音頭をとること。また,とる人。
(2)物事を計画し,先に立って行動して実現に導くこと。また,その人。「募金運動の―」
音骨
おとぼね 【音骨】
(1)口・のど・あごなど,声を出すところをののしっていう語。「聞き捨てならず。―切つて切下ぐる/浄瑠璃・近江源氏」
(2)声・言葉をののしっていう語。「―立つるな女めと/浄瑠璃・油地獄(下)」
音高
おんこう [0] 【音高】
音の高さのこと。音楽では,基音の周波数のような絶対的な基準に基づいた高さを,特に絶対音高と呼ぶことがある。ピッチ。
音鳴く
ねな・く 【音泣く・音鳴く】 (動カ四)
声をあげて泣く。「新喪(ニイモ)のごとも―・きつるかも/万葉 1809」
韴の霊
ふつのみたま 【韴の霊・布都御魂】
建御雷神(タケミカズチノカミ)の象徴である神剣。熊野で苦戦している神武天皇に,天照大神が高倉下(タカクラジ)の手を経て与えた,と記紀は伝える。石上(イソノカミ)神宮の祭神とされる。ふつのつるぎ。
韶光
しょうこう セウクワウ [0] 【韶光】
のどかな春の光。
韻
いん【韻】
a rhyme.→英和
〜をふむ rhyme.
韻
いん ヰン [0] 【韻】
(1)詩文で,同一もしくは類似の響きをもつ言葉を,一定の間隔あるいは一定の位置に並べること。
(2)漢字音で,頭子音を除いた他の部分。韻母。
(3)同一の韻母,または類似した韻母をもつ漢字を分類したもの。中国の韻書における漢字分類の単位。
⇔音
韻事
いんじ ヰン― [1][0] 【韻事】
詩文を作るなど,風流な事柄。「風流―」
韻図
いんず ヰンヅ [0] 【韻図】
漢字をその字音によって分類整理した図表。「韻鏡」など。中国の唐代末期より,悉曇学(シツタンガク)などの影響で作られたもので,音の似た漢字を同行あるいは同列に並べ,韻書よりも調べやすくしたもの。
韻塞ぎ
いんふたぎ ヰン― 【韻塞ぎ】
中古,古人の詩の韻字を隠し,早くそれを言いあてた者を勝ちとする文学的な遊戯。掩韻。
韻士
いんし ヰン― [1] 【韻士】
詩歌を作る人。風流な人。文人。
韻字
いんじ ヰン― [0] 【韻字】
(1)和歌で,一首の末に置かれる言葉。
(2)連歌・俳諧で,句のとまりのこと。
(3)漢詩で,韻脚に用いる字。
韻字留め
いんじどめ ヰン― [0] 【韻字留め】
連歌・俳諧で,脇句を漢字で書き表せる言葉(名詞・動詞・形容詞)で結ぶこと。文字留め。韻字どまり。
韻学
いんがく ヰン― [0] 【韻学】
漢字の音韻を研究する学問。音韻学。
韻尾
いんび ヰン― [1] 【韻尾】
中国語の音韻学で,一音節中の主母音の後にある末尾の音(子音または副母音)をいう。「光」(guāng [kuaŋ])の[ŋ]や,「海」(hǎi[hai])の[i]など。韻尾のない音節もある。
韻府
いんぷ ヰン― [1] 【韻府】
漢字熟語を韻字によって検索できるようにした書。「佩文(ハイブン)韻府」などの類。
韻律
いんりつ【韻律】
(a) meter;→英和
(a) rhythm.→英和
韻律
いんりつ ヰン― [0] 【韻律】
韻文で,音の強弱・長短・高低,または同音や類音の反復などによって作り出される言葉のリズム。日本語では,等時間隔に発せられる音声的特徴によって,五音と七音の組み合わせによる音数律を発達させている。
韻律論
いんりつろん ヰン― [4] 【韻律論】
〔prosody〕
(1)韻文におけるリズムの根幹部である格調の研究。韻律学。韻律法。
(2)母音や子音などのいわゆる分節音以外の,すべての言語学的に有意な音的現象を扱う音韻理論の一分野。ロンドン学派のファース(J. R. Firth 1890-1960)の用語。
韻文
いんぶん ヰン― [0] 【韻文】
(1)(漢詩・賦など)韻を踏んだ文。
(2)(詩や和歌・俳句など)韻律を整えた文。
⇔散文
「―体」
韻文
いんぶん【韻文】
verse;→英和
poetry.→英和
韻文劇
いんぶんげき ヰン― [3] 【韻文劇】
韻文で書かれた劇。
韻書
いんしょ ヰン― [0] 【韻書】
漢字を,その韻によって分類配列した字典。「切韻」「広韻」など。六世紀に中国で「四声譜」が作られ,以後,多数作られたが,現存するものでは,751年に作られた「唐韻」が古い。
韻母
いんぼ ヰン― [1] 【韻母】
中国語の音韻学で,一音節中の頭子音を除いた残りの部分をいう。「光」(guāng [kuaŋ])の uāng [uaŋ] など。
→声母(セイボ)
韻脚
いんきゃく ヰン― [0] 【韻脚】
漢詩など韻文の句末の韻。
韻致
いんち ヰン― [1] 【韻致】
風流な趣。風韻。雅致。
韻語
いんご ヰン― [0] 【韻語】
漢文で,韻を踏んだ文字。また,韻を踏んだ文章。詩や賦の類。
韻譜
いんぷ ヰン― [0] 【韻譜】
漢字を韻により分類した字書。韻書。
韻鏡
いんきょう ヰンキヤウ [1] 【韻鏡】
中国の韻図。作者不明。唐末・五代頃の成立といわれる。漢字の音は一音節からなるが,その音を,声母(初頭子音)の差異を横軸に,韻母(母音・末尾子音・声調など)の差異を縦軸にとった四三の図表で説明したもの。切韻系韻書が反映する隋唐時代の音韻体系を研究するための基本資料。わが国には鎌倉時代初期に伝来。中国では早く亡失し,現在ではわが国にのみ伝存する。
響かす
ひびか・す [3] 【響かす】 (動サ五[四])
(1)音が響くようにする。反響させる。ひびかせる。「サイレンを―・す」
(2)評判を立てさせる。「かく世を―・す御孫のいでおはしましたる…いとよし/大鏡(藤氏物語)」
〔「響く」に対する他動詞〕
響かせる
ひびか・せる [4] 【響かせる】 (動サ下一)
〔「ひびかす」の下一段化〕
「響かす」に同じ。「靴音を―・せる」「名声を―・せる」
響き
ひびき [3] 【響き】
(1)音や声が広く周囲に伝わって聞こえること。また,その音や声。「太鼓の―」「雷の―」
(2)音が物にぶつかり,はね返ること。反響。「―の良いホール」
(3)発音体が振動をやめたあとまで残る音。残響。余韻。「鐘の―」
(4)その音を聞いたときの感じ。「―の良い名前」「迷惑そうな―があった」
(5)伝わってくる震動。「地(ジ)―」「レールに伝わる列車の―」
(6)影響。「円高の―」
(7)世間で取りざたすること。世間の評判。「宮の御心ざし,世の御―煩はしうおぼされたれば/栄花(見はてぬ夢)」
(8)蕉風俳諧の付合方法の一。前句の切迫した緊張感を受けて,打てば響くように応じて付けるもの。「今はうつり,―,にほひ,くらゐを以て付くるをよしとす/去来抄」
響き
ひびき【響き】
(1)[音]a sound;→英和
a crash (衝突などの);→英和
vibration (振動);→英和
[反響]an echo;→英和
reverberation.(2) ⇒影響.
響き渡る
ひびきわた・る [5][0] 【響き渡る】 (動ラ五[四])
(1)音があたり一面にくまなく行きわたって鳴りひびく。「鐘の音が―・る」
(2)評判などが,知らない者がないくらいに知れわたる。「名声が―・る」
響き石
ひびきいし [3] 【響き石】
「鸚鵡石(オウムイシ)」に同じ。
響く
ひびく【響く】
(1)[鳴る]sound;→英和
[反響]resound;→英和
echo;→英和
ring.→英和
(2) ⇒影響.
妙に〜 sound strange.
響く
ひび・く [2] 【響く】 (動カ五[四])
(1)音が遠くまで達する。「電車の音がかすかに―・いてくる」
(2)ある場所で大きな音や声が発せられて,大きく聞こえる。「突然,銃声が―・いた」「笑い声が部屋中に―・く」
(3)音や声が反響したり共振したりしてはっきりと聞こえる。「よく―・く声」
(4)余韻が長く続く。「鐘の音が―・く」
(5)振動が伝わる。「地鳴りが―・いてくる」
(6)名声などが世間に広く伝わる。とどろく。「世界にその名が―・く」
(7)悪い影響を与える。たたる。「徹夜をすると明日の仕事に―・く」「物価の上昇が家計に―・く」「大事なところでのエラーが―・いた」
(8)心に感銘を与える。心にしみる。「胸に―・く言葉」「心に―・く」
(9)ある発言が,やや違った意味に聞こえる。「金を要求しているように―・いたらしい」
(10)とりざたする。騒ぐ。「(遺骸ヲ)納め奉るにも世の中―・きて悲しと思はぬ人なし/源氏(薄雲)」
〔「響かす」に対する自動詞〕
[慣用] 打てば―
響み
どよみ [3][0] 【響み】
〔動詞「どよむ」の連用形から。古くは「とよみ」〕
わいわいと大声をあげること。どよめき。騒ぎ。「一斉に揚ぐる―など/金色夜叉(紅葉)」
響む
どよ・む 【響む】
〔平安中期頃まで「とよむ」と清音〕
■一■ (動マ五[四])
(1)多くの人が大声をあげて騒ぐ。どよめく。「車上の見物は漸く我に復りて―・めり/義血侠血(鏡花)」「あれ狐よと―・まれて/徒然 230」
(2)大きな物音や鳴き声で,あたりが鳴りひびく。「大海の水底―・み立つ浪の/万葉 1201」「さ野つ鳥雉(キギシ)は―・む/古事記(上)」
(3)ずきずき痛む。うずく。「今日は土用の入り,それでか跡がきつう―・む/浄瑠璃・大経師(中)」
■二■ (動マ下二)
鳴りひびかせる。「あしひきの山彦―・めさ雄鹿鳴くも/万葉 3680」
響めき
どよめき [0] 【響めき】
どよめくこと。また,その音。「聴衆の―」
響めく
どよめ・く [3] 【響めく】 (動カ五[四])
(1)鳴りひびく。ひびきわたる。「砲声が遠雷のように―・く」
(2)大勢の人が思わず声を出し,全体がさわがしくなる。「観客が―・く」「陸には源氏箙(エビラ)をたたいて―・きけり/平家 11」
響もす
どよも・す [3] 【響もす】 (動サ五[四])
〔古くは「とよもす」〕
鳴りひびかせる。どよめかせる。「朝の空気を―・す声」「ほととぎす我が住む里に来鳴き―・す/万葉 3782」
響堂山石窟
きょうどうさんせっくつ キヤウダウサンセキクツ 【響堂山石窟】
中国,北斉(ホクセイ)時代の仏教石窟。河北省南端,鼓山の山腹に南北二か所ある。南響堂山に七窟,北響堂山に三窟がある。
響岩
きょうがん キヤウ― [0] 【響岩】
火山岩の一。ナトリウム・カリウムに富み,霞石や白榴(ハクリユウ)石などを含む暗緑灰色の緻密な岩石。フォノライト。
響応
きょうおう キヤウ― [0] 【響応】 (名)スル
ひびきが声に応ずるように,人の言葉にすぐに従うこと。「諸国の大名靡然として―し皆な合一して/日本開化小史(卯吉)」
響板
きょうばん キヤウ― [0] 【響板】
弦楽器の共鳴箱の胴板。弦の音を大きく豊かにする役割を果たす。
響灘
ひびきなだ 【響灘】
山口県の西方,福岡県の北方にあたる日本海の海域。西側は玄界灘に接し,関門海峡で瀬戸内海に通じる。((歌枕))「音に聞き目にはまだ見ぬ播磨なる響の灘と聞くはまことか/忠見集」
響胴
きょうどう キヤウ― [0] 【響胴】
弦楽器などで,共鳴箱の機能をもつ胴の部分。
響銅
さはり [0] 【響銅・胡銅器・砂張】
銅・スズ・鉛の合金。また,それを用いた,仏具や種々の器物。
〔朝鮮の食器サバルも合金であり,その音転ともいわれる〕
頁
おおがい オホガヒ [1] 【大貝・頁】
漢字の旁(ツクリ)の一。「領」「順」「項」などの字の右側の「頁」の部分。人の頭部の状態・名称などを表す文字を作る。いちのかい。
〔「貝」と区別するための俗称〕
→貝偏(カイヘン)
頁
けつ 【頁】 (接尾)
助数詞。文献などの紙面を数えるのに用いる。ページ。「序跋を併せて二十七―/伊沢蘭軒(鴎外)」
頁岩
けつがん [2] 【頁岩】
泥土が水底に積み重なって固まったもので,板状にうすくはがれやすい泥岩。泥板岩。シェール。
頁岩油
けつがんゆ [3] 【頁岩油】
オイル-シェールを乾留して得る,重油に似た油。水素化・精製して合成原油とする。
頂
いただき [0] 【頂】
〔「頂(イタダ)き」と同源〕
物の一番高いところ。てっぺん。特に,山や頭などについていう。山頂。頭頂。「山の―」「―に霜をおく」
頂
いただき【頂】
the top[summit];→英和
the peak (尖端);→英和
the crown (頭の).→英和
頂
いなだき 【頂】
いただき。頭上。「―にきすめる玉は二つなし/万葉 412」
頂き
いただき [0] 【頂き・戴き】
〔動詞「いただく」の連用形から〕
(1)勝負事で,勝利が自分のものになること。「この試合は―だ」「おっと,そのカードは―だ」
(2)頭に物をのせて売り歩く浜の女。ささげ。かべり。
(3)「いただきもち」の略。
(4)「いただきもちい」の略。「我は若君の―せさせたてまつらんとおぼして/浜松中納言 4」
頂き物
いただきもの【頂き物】
a present[gift].→英和
頂く
いただ・く [0] 【頂く・戴く】 (動カ五[四])
(1)頭の上にのせてもつ。現代では比喩的な使い方が多い。「白雪を―・いた山々」「国王を国家元首に―・く国」「頭(コウベ)((カシラ))に霜を―・く(=頭髪ガ白クナル)」「星を―・いて帰る(=夜ニ帰ル)」「―・きて角髪(ミズラ)の中に合へ巻かまくも/万葉 4377」
(2)「もらう」の謙譲語。目上の人から金品をもらうことや恩恵となるような動作を受けることを,受け手を低めていう言い方。頂戴する。「○○さんから辞典を―・く」「『お代はいくら』 『五千円―・きます』」
(3)「食べる」「飲む」の謙譲語・丁寧語。「もう十分―・きました」「お昼御飯はうちで―・いてきました」
(4)(補助動詞)
(ア)(「…て(で)いただく」の形で動詞の連用形を受けて)他人から恩恵となるような動作を受ける意を表す。(a)その動作が動作者の意志に基づく場合。「先生にもほめて―・きました」「セーターを編んで―・く」(b)その動作が受け手の意志に基づく場合。「いやなら帰って―・こう」「ゆっくりくつろいで―・きたい」
(イ)(「お…いただく」の形で動詞の連用形,「御(ゴ)…いただく」の形でサ変動詞の語幹を受けて)他人にその動作をしてもらう意を表す。(a)その動作が動作者の意志に基づく場合。「わざわざお越し―・いて恐縮です」「御心配―・きましたがもう元気になりました」(b)その動作が受け手の意志に基づく場合。「しばらくお待ち―・きます」「この計画に御協力―・きたい」
(ウ)(「…させていただく」の形で)相手に自分がしようとする動作についての許しを願う謙譲表現。「私が進行役をつとめさせて―・きます」「ここでもう少し待たせて―・きたいのですが…」
[可能] いただける
頂けない
いただけ∘ない 【頂けない・戴けない】 (連語)
評価できない。感心しない。「―∘ない話」
→いただける(3)
頂ける
いただ・ける [0] 【頂ける・戴ける】 (動カ下一)
〔「いただく」の可能動詞形から〕
(1)もらうことができる意の謙譲語。「案内の葉書を―・けるとありがたいのですが」
(2)飲食することができる意の謙譲語。「毎日の食事がおいしく―・けます」
(3)評価できる。受け入れられる。多く「いただけない」の形で用いる。「あの絵は―・けないね」
(4)(補助動詞)
「いただく{(4)}」の可能動詞。「詳しく話して―・けませんか」「今度お越し―・けるのはいつでしょう」「御理解―・けましたでしょうか」
頂上
ちょうじょう チヤウジヤウ [3] 【頂上】
(1)山などの,もっとも高い所。てっぺん。いただき。絶頂。
(2)それより上に行きようのない状態。「この好景気もここらが―だ」
(3)もっとも高い地位にある人。
(4)頭のてっぺん。「文覚が―より手足のつまさきたなうらに至るまで/平家 5」
(5)「重畳(チヨウジヨウ){(2)}」に同じ。「お互ひに無事で―/いさなとり(露伴)」
頂上
ちょうじょう【頂上】
the top[summit];→英和
the climax[peak](極点).→英和
頂上会談 a summit (conference).→英和
頂上会談
ちょうじょうかいだん チヤウジヤウクワイ― [5] 【頂上会談】
巨頭会談。サミット。
頂天眼
ちょうてんがん チヤウテン― [3] 【頂天眼】
金魚の一品種。両眼が突き出すが,出目金と異なり眼が上を向き,背びれを欠く。全身赤色。
頂戴
ちょうだい チヤウ― [3] 【頂戴】 (名)スル
(1)もらった物などをうやうやしく頭上にいただくこと。「賞状を―してひきさがる」
(2)もらうことをへりくだっていう語。「結構なものを―する」
(3)食べることをへりくだっていう語。「もう十分に―しました」
(4)物をくれ,物を売ってくれと促す時に用いる語。下さい。「おやつ(を)―」「イワシを三匹―」
(5)動詞の連用形に助詞「て」の付いた形や,動詞の未然形に「ないで」の付いた形に接続して,補助動詞の命令形のように用いて,親しみの気持ちをこめて相手に求める意を表す。…てください。「この本を見せて―」「ここにすわらないで―」
〔女性語や幼児語として用いられることが多い〕
頂戴する
ちょうだい【頂戴する】
receive;→英和
get;→英和
be given;have (食べる).→英和
ありがたく〜する accept <a thing> with thanks.‖頂戴物 a present;a gift.
頂戴物
ちょうだいもの チヤウ― [0] 【頂戴物】
頂戴した品物。いただきもの。
頂点
ちょうてん チヤウ― [1] 【頂点】
(1)一番上。最も高い所。てっぺん。いただき。
(2)これ以上はないという物事の状態。極限。「不満が―に達する」「―をきわめる」
(3)〔数〕
(ア)角を作る二直線の交点。
(イ)多角形の辺の交点。
(ウ)多面体の三つ以上の面の交わる点。
(エ)錐面の各母線の交点。
(オ)放物線とその軸との交点。
頂点
ちょうてん【頂点(に達する)】
(reach) the peak[climax] <of> .→英和
頂生
ちょうせい チヤウ― [0] 【頂生】
茎や枝の先端に花などをつけること。
⇔側生
頂相
ちんぞう [0] 【頂相】
〔「ちんそう」「ちょうそう」とも。「ちん」は唐音〕
禅宗で,師または高僧の肖像画をいう。禅宗において非常に重要視され,高僧の像を法堂にかけたり,印可の証として師の頂相を法嗣(ホツス)に与えることが行われた。中国北宋時代に盛んとなり,日本には鎌倉時代に伝えられ,室町・江戸時代を通じて盛行した。様式は写実的で,日本の肖像画の発達に大きな影響を及ぼした。
頂相
ちょうそう チヤウサウ 【頂相】
〔「ちょうぞう」とも〕
⇒ちんぞう(頂相)
頂礼
ちょうらい チヤウ― [0] 【頂礼】
〔「頂戴礼拝」の略〕
「五体投地」に同じ。「南無帰命―八幡大菩薩君をはじめまいらせて/平家 7」
頂端細胞
ちょうたんさいぼう チヤウタンサイバウ [5] 【頂端細胞】
藻類・蘚(セン)類・羊歯(シダ)類などの根や茎の生長点の先端に見られる,一個から数個の大きな細胞。一定方向に分裂して,新しい組織を作る。
頂花
ちょうか チヤウクワ [1] 【頂花】
茎の先端部に咲く花。
⇔腋花
頂芽
ちょうが チヤウ― [1] 【頂芽】
茎の先端につく芽。
⇔腋芽
頂角
ちょうかく【頂角】
《数》a vertical angle.
頂角
ちょうかく チヤウ― [1] 【頂角】
三角形の底辺に対する角。二等辺三角形では,等辺でない辺に対する角。
⇔底角
頂辺
てへん 【天辺・頂辺】
(1)兜(カブト)の鉢の頂上の所。日本の兜は,多くこの部分に円穴があいており,頂辺の座,または八幡座という金物で飾ってある。「金子が兜の―に手をいれて/保元(中)」
→兜
(2)頭頂。てっぺん。「此奴(コヤツ)ども―さ打ち被(カブ)る時/滑稽本・浮世風呂(前)」
頂門
ちょうもん チヤウ― [0] 【頂門】
頭の上。頭。
頂門の一針
ちょうもんのいっしん チヤウ― 【頂門の一針】
〔頭上に針を刺す意から〕
痛烈で適切ないましめ。急所をついた教訓。
頂頭懸
ちょうずかけ チヤウヅ― [3] 【頂頭懸(け)】
侍烏帽子(サムライエボシ)の上にかけ,あごで結び止めるようにした紐(ヒモ)。晴れの儀式に用いた。調度懸け。
頂頭懸け[図]
頂頭懸け
ちょうずかけ チヤウヅ― [3] 【頂頭懸(け)】
侍烏帽子(サムライエボシ)の上にかけ,あごで結び止めるようにした紐(ヒモ)。晴れの儀式に用いた。調度懸け。
頂頭懸け[図]
頃
ころ【頃】
about[around] <ten o'clock> ;→英和
toward(s) <evening> ;→英和
when <(I was) young> .→英和
その〜 then;→英和
in those days;at that time.
頃
けい 【頃】
中国で用いられた土地面積の単位。普通一〇〇畝(ホ)。実面積は時代によって異なるが,およそ6ヘクタール前後。
〔日本の「しろ(頃)」とは別〕
→畝(ホ)
頃
ころ [1] 【頃・比】
(1)時間・時期を限定する語に付いて,だいたいその時であることを示す。その時あたり。時分。「幼い―の思い出」「あれは東京に住んでいた―のことだ」「紅葉の―にまたいらっしゃい」
(2)時節。時期。文語的な言い方。「―は六月,雨の降る日」
(3)適当な時期。潮時。頃合い。「―を見計らう」
(4)大きさ。規模。「宗砌云,会衆の―は上手三人・下手三人・執筆の外,下手二人と/兼載雑談」「雀の―は梟(フクロ)程ながよからう/咄本・昨日は今日」
(5)程度。加減。「これお吉,人の世話もよい―にしたがよい/浄瑠璃・油地獄(上)」
(6)「ごろ」の形で他の語の下に付いて,接尾語的に用いる。
(ア)時を表す語に付いて,その前後を漠然と示す。「一時―帰る」「二月―できあがる」「一六〇〇年―」
(イ)動詞の連用形に付いて,そうするのにちょうどよい状態である意を表す。「桜は今が見―だ」「食べ―」
(ウ)名詞に付いて,その面でほどよいの意を表す。「年―」「値―」「手―」
(エ)年・月・日などの語に付いて,かなり時間の経過したことを表す。「年―も御祈りなどにつけ,語らひ給ひけれど/源氏(夢浮橋)」「月―隠させ給ひける本意/源氏(夢浮橋)」
頃
−ごろ【−頃】
about[around] <nine in the morning> ;→英和
toward <evening> .→英和
頃おい
ころおい [3][0] 【頃おい】
ある時間・時期を漠然とさす語。時分。頃。文語的な言い方。「時は弥生(ヤヨイ)の―」「近き―まで人多う住み侍りけるを/源氏(夢浮橋)」
頃しも
ころしも 【頃しも】 (連語)
〔「し」は強めの,「も」は感動の助詞〕
ちょうどその頃。折も折。時まさに。「ひとり歩(アリ)かん身は心すべきことにこそと思ひける―/徒然 89」
頃刻
けいこく [0] 【頃刻】
しばらくの時間。わずかの間。きょうこく。「―にして霽(ハ)れなん/不二の高根(麗水)」
頃刻
きょうこく キヤウ― 【頃刻・頃剋】
しばらくの間。けいこく。「―変化の智謀なり/太平記 2」
頃剋
きょうこく キヤウ― 【頃刻・頃剋】
しばらくの間。けいこく。「―変化の智謀なり/太平記 2」
頃合い
ころあい [0] 【頃合い】
(1)ちょうどよい時期。適当な機会。しおどき。「―を見計らう」「―を見て顔を出す」
(2)ちょうどよい程度。手ごろ。「―の服が見つかった」
頃合の
ころあい【頃合の】
suitable;→英和
handy (手ごろな).→英和
よい〜に at proper time.
頃年
きょうねん キヤウ― [0] 【頃年】
ちかごろ。近年。けいねん。「―の際(アイダ),高時法師が一類/太平記 7」
頃年
けいねん [0] 【頃年】
この数年。近年。きょうねん。
頃日
きょうじつ キヤウ― [0] 【頃日】
このごろ。ちかごろ。「―,当地小説熱盛んにして/俳諧師(虚子)」
頃日
けいじつ [0] 【頃日】
このごろ。ちかごろ。また,先日。「―伝ふる者有り,曰く…/佳人之奇遇(散士)」
頃来
けいらい [1][0] 【頃来】
このごろ。ちかごろ。
頃歳
けいさい [0] 【頃歳】
この年ごろ。近年。頃年(ケイネン)。
頃経つ
ころだ・つ 【頃経つ】 (動タ四)
日時が経過する。成長する。「―・つたところで息をつかずに/人情本・辰巳園(初)」
頃者
けいしゃ [1] 【頃者】
このごろ。近ごろ。
頃頃
ころごろ 【頃頃】
〔「ころ(頃)」を重ねた語〕
このごろ。日ごろ。「日(ケ)の―は恋ひつつもあらむ/万葉 487」
項
こう【項】
a clause (条項);→英和
an item (項目);→英和
《数》a term.→英和
第一条第二〜 Article 1,Clause 2.
項
うな 【項】
首の後ろの部分。「うなじ」「うなだれる」「うなずく」など,他の語の上に付いて複合語をつくる。
項
たてくび 【項】
えりくび。「―をつかみ,逆様に取つて伏せ/義経記 7」
項
うなじ【項】
the nape (首筋).→英和
項
こう カウ [1] 【項】
(1)事柄を順序だてて分けたときの,一つ一つ。箇条書きにしたものの各条。項目。事項。「次の各―に答えよ」
(2)〔数〕
(ア)多項式を構成するそれぞれの単項式。
(イ)数列・級数で,そのおのおのの数や式。
(3)首の後ろの部分。くびすじ。えりくび。「―を掴んでむずと引き寄せ/義経記 3」
項
うなじ [0] 【項】
首の後ろの部分。えりくび。「―を垂れる」
項傾す
うなかぶ・す 【項傾す】 (動サ四)
首をたれる。うなだれる。「山処(ヤマト)の一本薄(ヒトモトススキ)―・し/古事記(上)」
項垂れる
うなだ・れる [0][4] 【項垂れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 うなだ・る
心配・落胆・悲しさ・恥ずかしさなどから力なく首を前に垂れる。「―・れたまま黙っている」
項目
こうもく【項目】
a head(ing);→英和
an item;→英和
a clause (条項).→英和
項目
こうもく カウ― [0] 【項目】
(1)あるまとまりをもつ物事を,一定の基準で小分けした一つ一つ。個々の箇条や細目。項。「―に分ける」
(2)辞書・事典の見出し。
項着
うなつき 【項着・頸着】
幼児の後ろ髪がのびて首のあたりにつくほどになっていること。また,その年頃。「―の童が身には/万葉 3791」
項羽
こうう カウ― 【項羽】
(1)(前232-前202) 秦末の武将。名は籍。楚の人。叔父項梁(コウリヨウ)と挙兵し,劉邦とともに秦を滅ぼし楚王となったが,垓下(ガイカ)の戦いで劉邦に敗れ,烏江で自殺した。虞美人(グビジン)はその寵姫(チヨウキ)。
(2)能の一。五番目物。虞美人草のいわれと項羽の最期の様子を描いたもの。
項背
こうはい カウ― [0] 【項背】
うなじと背中。
項辞
こうじ カウ― [1] 【項辞】
〔(ラテン) terminus〕
〔論〕 命題を構成する項(主語,述語など)としての語ないし概念。名辞。
順
じゅん [0] 【順】
■一■ (名)
(1)物事の先であるかあとであるかの関係。「五十音―」「いろは―」「先着―」
(2)順番。順序。
→順に
■二■ (形動)[文]ナリ
さからわないこと。おとなしいさま。「親には―な子」
順
じゅん【順】
order;→英和
turn (順番).→英和
〜に <arrange> in order;→英和
<do> by turns.ABC〜の[に]in alphabetical order.年齢(成績)〜に in order of age[merit].〜を待つ wait for one's turn.
順
ずん 【順】
「じゅん」を直音表記した語。「―の舞」「―の和歌」
→順(ジユン)
順々に
じゅんじゅん【順々に】
in order;by turns.
順に
じゅんに 【順に】 (連語)
順序に従って。順々に。「前から―詰めて下さい」
→順
順の峰入り
じゅんのみねいり [0] 【順の峰入り】
修験道の行者が,熊野路から大峰へ入り吉野へ抜けること。
⇔逆の峰入り
順ふ
まつろ・う マツロフ 【服ふ・順ふ】 (動ハ四)
〔「まつらふ(服)」の転〕
服従する。付き従う。「其の―・はぬ人等を和平(ヤワ)さしめたまひき/古事記(中)」
順ふ
まつら∘う 【服ふ・順ふ】 (連語)
〔動詞「奉(マツ)る」の未然形に継続の助動詞「ふ」の付いた語〕
「まつろう(服)」に同じ。「はふむしも大君に―∘ふ/日本書紀(雄略)」
順不同
じゅんふどう [1] 【順不同】
「順序不同」に同じ。
順世派
じゅんせいは 【順世派】
⇒ローカーヤタ派(ハ)
順位
じゅんい【順位】
grade;→英和
order;→英和
ranking.→英和
順位
じゅんい [1] 【順位】
(1)ある基準に従って並べたものの上下・前後の順序。「成績の―」
(2)動物の社会で,摂食やその他の行動にあらわれる個体相互の優劣関係。集団間でもみられる。ニワトリのつつきの順位など。
順位制
じゅんいせい [0] 【順位制】
順位によって個体間が調整され,集団の内部の関係が安定する場合の秩序系。
順便
じゅんべん [0] 【順便】 (名・形動)[文]ナリ
都合がよい・こと(さま)。
順修
じゅんしゅ [1] 【順修】
〔仏〕 迷妄を捨て,正しい修行につくこと。
⇔逆修(ギヤクシユ)
順光
じゅんこう [0] 【順光】
「順光線」に同じ。
⇔逆光
順光線
じゅんこうせん [3] 【順光線】
写真撮影や描画の対象の正面から照らす光線。順光。
⇔逆光線
順列
じゅんれつ [0] 【順列】
相異なる � 個のものから,� 個を取り順序を考えに入れて並べる並べ方。その並べ方の総数を記号 �P� で表す。�P�=�(�−1)…(�−�+1)である。
→組み合わせ
順列
じゅんれつ【順列】
《数》(a) permutation;→英和
(linear) arrangement.→英和
順化
じゅんか [0] 【馴化・順化】 (名)スル
(1)生物が高地移動・季節変化などの環境の変化に数日から数週間かけて適応していくこと。「高度に―する」
(2)野生の動物を,人間の生活に役立てるために馴らすこと。
順向抑制
じゅんこうよくせい ジユンカウ― [5] 【順向抑制】
〔心〕 ある事柄の学習がその前に行なった学習の結果により妨害される現象。
⇔逆向抑制
順境
じゅんきょう【順境】
a favorable circumstance.〜にある be in favorable conditions.
順境
じゅんきょう [0] 【順境】
めぐまれた条件で物事がすべてうまくいっている境遇。
⇔逆境
「―に育つ」
順天堂
じゅんてんどう 【順天堂】
日本最初の私立病院。佐藤泰然が1843年下総(シモウサ)国佐倉に開設。医学塾も兼ね,西洋外科の中心となった。その養子佐藤尚中(シヨウチユウ)が72年(明治5)東京下谷に開いた病院も順天堂と称し,のち湯島に移転,現在の順天堂大学の前身となった。
順天堂大学
じゅんてんどうだいがく 【順天堂大学】
私立大学の一。順天堂を起源とする。1943年(昭和18)設立の医学専門学校を母体とし,旧制医科大学および予科を経て,51年設立。本部は東京都文京区。
順子
シュンツ [1] 【順子】
〔中国語〕
麻雀用語。同種の数牌が数の順に三つつながってそろったもの。
順守
じゅんしゅ [1] 【遵守・順守】 (名)スル
規則や法律などにしたがい,それをまもること。「交通規則を―する」
順序
じゅんじょ【順序】
order;→英和
sequence;→英和
procedure (手続).→英和
〜正しく in good order.〜立った(立たない) (dis)orderly;→英和
(un)systematic.‖順序不同 <但し書き> No Special Order Observed.
順序
じゅんじょ [1] 【順序】
(1)何が先で,何があとに来るかという,物事の相互の関係。順番。「―よく乗車する」「―を立てる」
(2)物事を行う段取り。手順。「―をふむ」
順序不同
じゅんじょふどう [1] 【順序不同】
並べ方に一定の基準がないこと。順不同。
〔氏名を列記する時,その配列が尊卑・上下の観点によって並べられたものでないことのただし書きなどに使う〕
順序数
じゅんじょすう [3][4] 【順序数】
集合の順序づけられた状態を表す数。有限順序数は自然数に相当する。他に無限集合に対する超限順序数がある。序数。オーディナル数。
順序数詞
じゅんじょすうし [4] 【順序数詞】
⇒序数詞(ジヨスウシ)
順序立つ
じゅんじょだ・つ [4] 【順序立つ】 (動タ五[四])
一定の順序に基づいている。「―・った説明なのでわかりやすい」
順序立てる
じゅんじょだ・てる [5] 【順序立てる】 (動タ下一)
理解・整理が容易なように,筋道を立てる。「―・てて説明する」
順延
じゅんえん [0] 【順延】 (名)スル
順々に期日を延ばすこと。「雨天―」
順延する
じゅんえん【順延する】
put off;postpone.→英和
雨天順延 In case of rain,to be postponed till the first fine day.
順当
じゅんとう [0] 【順当】 (形動)[文]ナリ
道理にかなっていて,当然であるさま。「横綱が―に勝ち進む」「―な人選」
[派生] ――さ(名)
順当な
じゅんとう【順当な】
proper;→英和
regular;→英和
normal;→英和
natural.→英和
〜に in regular order;normally.→英和
〜に行く <if things> go well.
順後業
じゅんごごう [3] 【順後業】
〔仏〕 この世における業の報いを来々世以後で受けること。この報いを順後報という。
→順現業(ジユンゲンゴウ)
→順生業(ジユンシヨウゴウ)
順従
じゅんじゅう [0] 【順従・遵従】 (名・形動)スル[文]ナリ
さからわないで,おとなしく従う・こと(さま)。従順。「法律に―する所の人民は/民約論(徳)」「兵隊は―なるを貴ぶ/明六雑誌 21」
順徳天皇
じゅんとくてんのう 【順徳天皇】
(1197-1242) 第八四代天皇(在位 1210-1221)。名は守成。後鳥羽天皇の皇子。父上皇とともに承久の乱を起こして佐渡に流され,同地で没した。著に「八雲御抄」「禁秘抄」「順徳院御記」がある。
順応
じゅんおう [0] 【順応】 (名)スル
⇒じゅんのう(順応)
順応
じゅんのう [0] 【順応】 (名)スル
(1)環境や境遇の変化になれること。「環境に―する」「―性」
(2)生物体の機能・性質・状態が,与えられた外部条件の持続的な変化に応じて変化すること。
(3)〔心〕 感覚器官が同一刺激を連続して受容すると,それに対する感受性が低下する現象。匂いに対する嗅覚の順応や視覚の明順応・暗順応の類。
→暗順応
→明順応
順応する
じゅんのう【順応する】
adapt[adjust]oneself <to new circumstances> .順応性 adaptability.
順慶流
じゅんけいりゅう [0] 【順慶流】
〔筒井順慶が明智光秀に味方すると見せておきながら秀吉に内通したという故事から〕
二心を抱くこと。どちらか有利な方を選ぶために二股(フタマタ)をかけること。
順手
じゅんて [0] 【順手】
鉄棒などを握るとき,普通の持ち方をすること。また,その手。
⇔逆手
順手車輪
じゅんてしゃりん [4] 【順手車輪】
鉄棒運動の一。鉄棒に順手でぶら下がって行う車輪運動。
順接
じゅんせつ [0] 【順接】 (名)スル
ある条件に対して予期されるとおりの結果の現れることを示す表現形式。「君が来た。だから,うまく行った」「急いだので,間に合った」の類。順接の接続詞,接続助詞を用いて表現する。順態接続。
⇔逆接
順日歩
じゅんひぶ [3] 【順日歩】
信用取引で,融資を受けて株を買っている者が支払う日歩。
⇔逆日歩
順服
じゅんぷく [0] 【順服】
つき従うこと。また,つき従わせること。
順杯
じゅんぱい [0] 【順杯・巡杯】
宴会の席上でさかずきを順々にまわすこと。また,そのさかずき。
順次
じゅんじ [1] 【順次】 (副)
順序に従って,物事をするさま。順繰り。順に。「―検査を受けさせる」
順次
じゅんじ【順次】
in order.
順民
じゅんみん [0] 【順民】
従順な民(タミ)。
順気
じゅんき [1] 【順気】
(1)順当な気候。順当な季節。
(2)順調な気分。
順治帝
じゅんちてい 【順治帝】
(1638-1661) 中国,清の第三代皇帝(在位 1643-1661)。名は福臨。廟号(ビヨウゴウ)は世祖。北京に遷都,清朝の中国支配の基礎を固めた。
順法
じゅんぽう [0] 【遵法・順法】
法律を守りそれに従うこと。「―精神」「―を旨とする」
順法精神
じゅんぽう【順法精神】
a law-abiding spirit.順法闘争 a work-to-rule struggle;a go-slow strike (交通の).
順法闘争
じゅんぽうとうそう [5] 【順法闘争】
争議権が認められていない公務員などの労働組合で,規則などを完全に励行することによって,合法的にストライキと同様の効果をねらう闘争戦術。
順流
じゅんりゅう [0] 【順流】 (名)スル
(1)水が順路に沿って流れること。またその流れ。
(2)水の流れに従うこと。転じて,世の流れに身をまかせること。
順流
じゅんる [1] 【順流】
〔仏〕 生死の流れに従い,六道を輪廻(リンネ)して苦の生存を続けること。
⇔逆流(ギヤクル)
順流る
ずんなが・る 【順流る】 (動ラ下二)
(歌・杯などが)順を追って移る。「大御酒あまたたび―・れて/源氏(松風)」
順潮
じゅんちょう [0] 【順潮】 (名・形動)[文]ナリ
(1)「順調」に同じ。「恐らく此の縁談は―に運んだであらうものを/細雪(潤一郎)」
(2)船が進む方向に流れている潮。
⇔逆潮
順現業
じゅんげんごう [3] 【順現業】
〔仏〕 この世における善悪の業の報いをこの世で受けること。この報いを順現報という。
→順生業(ジユンシヨウゴウ)
→順後業(ジユンゴゴウ)
順生業
じゅんしょうごう ジユンシヤウゴフ [3] 【順生業】
〔仏〕 この世における業の報いを次の生でうけること。その報いを順生報という。
→順現業(ジユンゲンゴウ)
→順後業(ジユンゴゴウ)
順番
じゅんばん [0] 【順番】
かわるがわるその事に当たること。また,その順序。「―がまわってくる」「―に鬼になる」
順番
じゅんばん【順番】
order;→英和
turn.→英和
⇒順.
順縁
じゅんえん [0] 【順縁】
(1)〔仏〕 聞法(モンボウ)など人を仏道に導くべき出来事が原因で仏道に入ること。
(2)親・子・孫という,老人・年長の者から順に死ぬこと。
⇔逆縁
順縁婚
じゅんえんこん [3] 【順縁婚】
夫が,死亡した妻の姉妹と再婚する婚姻形態。ソロレート婚。
順繰り
じゅんぐり [0][3] 【順繰り】
順番どおりに,順を追って物事をすること。「―に発言する」
順繰りに
じゅんぐり【順繰りに】
in order;by turns.
順罪業
じゅんざいごう [3] 【順罪業】
〔仏〕 罪業の応報が順次にめぐりあらわれること。
順義
じゅんぎ 【順義】
道義にかなったこと。正しい道理に従うこと。「政道―にして,まつり事専ならば/曾我 3」
順良
じゅんりょう [0] 【順良・循良】 (名・形動)[文]ナリ
すなおで性質のよいさま。「性質は極―で/思出の記(蘆花)」
順良な
じゅんりょう【順良な】
good;→英和
honest;→英和
obedient.→英和
順行
じゅんこう [0] 【順行】 (名)スル
(1)順序を追って行くこと。また,順序を追って行うこと。
(2)逆らわずに行うこと。
⇔逆行
「社会の風潮に―するより外に策ある可からず/もしや草紙(桜痴)」
(3)「順行運動」に同じ。
順行運動
じゅんこううんどう [5] 【順行運動】
(1)地球から見て,天体が西から東に動く天球上の運動。
(2)天体の運動のうち,太陽から見て地球の運動と同方向に進む運動。
⇔逆行運動
順調
じゅんちょう [0] 【順調】 (名・形動)[文]ナリ
物事がすらすらと調子よく進む・こと(さま)。「―な滑り出し」
[派生] ――さ(名)
順調な
じゅんちょう【順調な】
favorable;satisfactory;→英和
normal;→英和
seasonable (天気).→英和
〜に smoothly;→英和
well;→英和
favorably.
順走
じゅんそう [0] 【順走】 (名)スル
帆船が順風を受けて帆走すること。「快調に―する」
順路
じゅんろ【順路】
<by> the route.→英和
順路
じゅんろ [1] 【順路】
(1)順序を定めた道筋。
(2)道理に従っていること。順当。「兄は正直―の武士/浄瑠璃・孕常盤」
順送り
じゅんおくり [3] 【順送り】
次々と順に送って行くこと。
順逆
じゅんぎゃく [0][1] 【順逆】
(1)正しい順序と逆の順序。普通の順と逆の順。
(2)〔仏〕 順縁と逆縁。「―の二縁,いづれも済度利生の方便なれば/太平記 3」
(3)道理にあっていることとあっていないこと。正しいことと誤っていること。
(4)恭順であることと反逆すること。
順道
じゅんどう [0] 【順道】
(1)当然の道理。また,順当なやり方。
(2)順当な道筋。正しい進路。順路。「路は―なれども宿の逆川(サカハ)といふ所に泊る/海道記」
順達
じゅんたつ [0] 【順達】 (名)スル
〔「じゅんだつ」とも〕
回状などを次々に送り届けること。「オフレヲ―スル/ヘボン」
順適
じゅんてき [0] 【順適】 (名)スル
(1)従ってさからわないこと。
(2)環境などに適するように変えること。「地味の之れが発育に―するに因る/日本風景論(重昂)」
順鞘
じゅんざや [0] 【順鞘】
(1)売値が買値より高いというように,値段の開き(鞘)が本来あるべき状態になっていること。
(2)相場で,銘柄を比較したときに,値段の高低が当然そうあるべき順になっていること。
(3)中央銀行の公定歩合が,市中銀行の貸出金利より低いこと。
⇔逆鞘
順順
じゅんじゅん [3] 【順順】
(多く「順々に」の形で副詞的に用いる)順番に従うさま。順序どおり。次々。「―に席を立つ」
順風
じゅんぷう【順風】
a fair[favorable]wind.→英和
〜に帆を上げる sail before[with]the wind.
順風
じゅんぷう [0] 【順風】
船の進む方向に吹く風。追い風。追っ手。
⇔逆風
順風満帆
じゅんぷうまんぱん [0] 【順風満帆】
順風を帆いっぱいに受けて舟が快く進むこと。転じて,物事が順調に進行すること。
順養子
じゅんようし [3] 【順養子】
江戸時代,弟が兄の養子となること。また,弟が家を継いだあと,兄の子を養子にしてその家を継がせること。
須く
すべからく [3] 【須く】 (副)
〔漢文訓読に由来する語。「すべくあらく(すべきであることの意)」の約。下に「べし」が来ることが多い〕
当然。「学生は―勉強すべし」
〔古くは「すべからくは」の形でも用いられた〕
須らく
すべからく【須らく】
by all means;should <do> ;→英和
ought <to do> .→英和
須万
すま [0] 【須万】
スズキ目の海魚。全長1メートルに達する。体はカツオに似て紡錘形。背面は青黒色で多くの暗色斜走帯があり,胸びれの下方に数個の黒斑がある。食用。本州中部以南からインド洋に分布。ヤイト。スマガツオ。
須佐之男命
すさのおのみこと スサノヲ― 【素戔嗚尊・須佐之男命】
記紀神話で出雲系神統の祖とされる神。伊弉諾(イザナキ)・伊弉冉(イザナミ)二尊の子。天照大神(アマテラスオオミカミ)の弟。粗野な性格から天の石屋戸の事件を起こしたため根の国に追放されたが,途中,出雲国で八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治して奇稲田姫(クシナダヒメ)を救い,大蛇の尾から天叢雲剣(アマノムラクモノツルギ)を得て天照大神に献じた。新羅に渡って金・銀・木材を持ち帰り,また植林を伝えたともいわれる。「出雲国風土記」では温和な農耕神とされる。
須佐焼
すさやき [0] 【須佐焼】
山口県須佐町から産した青釉(セイユウ)を主とした陶器。萩焼に先行して焼成が始まった。1965年(昭和40)廃窯。
須勢理毘売
すせりびめ 【須勢理毘売】
古事記・風土記神話の神。須佐之男命(スサノオノミコト)の娘。大国主神の妻。須佐之男命が難題をもって大国主神を試したとき,夫を助け,嫡妻として大国主神の国土経営を助けた。
須坂
すざか 【須坂】
長野県北東部の市。製糸業により栄え,第二次大戦後は電子工業が発達。リンゴ・ブドウを特産。
須屋
すや [1] 【須屋】
御陵または貴人の墓の上に,仮に覆いとして設けた建物。
須崎
すさき 【須崎】
高知県中部,須崎湾に臨む市。鰹漁港として栄え,現在は水産加工・養殖,石灰・セメント工業が盛ん。
須弥
しゅみ [1] 【須弥】
〔仏〕「須弥山(シユミセン)」の略。
須弥壇
すみだん [2] 【須弥壇】
⇒しゅみだん(須弥壇)
須弥壇
しゅみだん [2][0] 【須弥壇】
仏堂内で,仏像を安置する台。須弥山をかたどったものといわれ,四角・八角・円形などの形のものがある。仏の座。須弥座。すみだん。
須弥壇[図]
須弥山
すみせん 【須弥山】
⇒しゅみせん(須弥山)
須弥山
しゅみせん 【須弥山】
〔梵 Sumeru の音訳。漢訳は妙高山・妙光山〕
仏教の宇宙観において,世界の中央にそびえるという山。風輪・水輪・金輪と重なった上にあり,高さは八万由旬(ユジユン)(一由旬は四〇里)で,金・銀・瑠璃(ルリ)・玻璃(ハリ)の四宝からなり,頂上の宮殿には帝釈天が,中腹には四天王が住む。日月はその中腹の高さを回っている。須弥山の周囲には同心円状に七重の山があり,その外側の東西南北に勝身・贍部(センブ)・牛貨(ゴケ)・倶盧(クル)の四州があり,さらにその外を鉄囲山(テツチセン)が囲っている。贍部州(閻浮提(エンブダイ)ともいう)が人々の住む世界に当たるとされる。スメール。蘇迷盧(ソメイロ)。すみせん。
須弥山汁
しゅみせんじる [5] 【須弥山汁】
青菜と豆腐の味噌汁。
須弥山石組み
しゅみせんいわぐみ [5] 【須弥山石組み】
須弥山を表現した庭園の石組み。傾斜して立てた巨石を中心とし,その周辺に立石を集団で配したもの。
須弥座
しゅみざ [2] 【須弥座】
(1)須弥壇のこと。
(2)兜(カブト)の八幡座の別名。
須恵
すえ スヱ 【須恵】
福岡県北西部,糟屋(カスヤ)郡の町。かつて炭鉱町として栄えた。福岡藩窯の須恵焼窯跡がある。
須恵器
すえき スヱ― [2] 【須恵器・陶器】
古墳時代中期から平安時代にかけて作られた土器。轆轤(ロクロ)成形し,登り窯(ガマ)で高温焼成した比較的硬質な灰黒色の土器。主に朝鮮からの渡来人が製作。祝部(イワイベ)土器。
須恵器[図]
須柱
すばしら [2] 【須柱】
築地(ツイヂ)で,一間ごとに表面に露出している柱。
須玖遺跡
すぐいせき 【須玖遺跡】
福岡県春日市にある弥生中期の墓地遺跡。巨石の下の甕棺(カメカン)墓から前漢鏡・銅剣など豊富な遺物が発見された。須玖出土の土器は弥生中期の標式とされる。
須田
すだ 【須田】
姓氏の一。
須田国太郎
すだくにたろう 【須田国太郎】
(1891-1961) 洋画家・美術史家。京都生まれ。京大卒。スペインに留学し西欧リアリズム絵画技法を研究,帰国後独立美術協会会員。独特の陰影法による境地を開拓。
須田貝ダム
すだかいダム スダカヒ― 【須田貝―】
群馬県利根郡水上町,利根川上流にある発電用ダム。ダム湖は洞元湖。重力式で,堤高72メートル。上流に矢木沢ダム,下流に藤原ダムがある。1955年(昭和30)完成。
須磨
すま 【須磨】
(1)神戸市西部の地名。大阪湾に臨む白砂青松の海岸で,古来明石と並び称された景勝地。須磨の浦。((歌枕))「―の浦に藻塩たれつつわぶと答へよ/古今(雑下)」
(2)神戸市西部の区。住宅地域。
(3)箏曲(ソウキヨク)の一。八橋検校(ケンギヨウ)作曲。六歌より成る組歌。
(4)源氏物語の巻名。第一二帖。光源氏の須磨における退隠生活を描く。
須磨子
すまこ 【須磨子】
⇒松井(マツイ)須磨子
須磨寺
すまでら 【須磨寺】
神戸市須磨区にある真言宗須磨寺派の本山,福祥寺の通称。
須磨源氏
すまげんじ [3] 【須磨源氏】
源氏物語が長編であるため,須磨の巻(第一二帖)あたりで読むのをやめてしまうこと。また,そうした人をからかっていう語。
須磨琴
すまごと [3] 【須磨琴】
〔在原行平が須磨に流されたとき庇(ヒサシ)の板で作ったという伝説から〕
一弦琴の別名。
須臾
しゅゆ [1] 【須臾】
少しの間。しばし。「―にして車はサンタガタに抵りぬ/即興詩人(鴎外)」
須臾
すゆ [1] 【須臾】
「しゅゆ(須臾)」に同じ。「其決心を試むる機会は―に来りぬ/不如帰(蘆花)」
須菩提
しゅぼだい 【須菩提】
〔梵 Subhūti〕
釈迦の十大弟子の一人。十六羅漢の一。解空第一といわれる。すぼだい。
須菩提
すぼだい 【須菩提】
⇒しゅぼだい(須菩提)
須藤
すどう 【須藤】
姓氏の一。
須藤南翠
すどうなんすい 【須藤南翠】
(1857-1920) 小説家。伊予の人。本名,光暉(ミツテル)。新聞の続き物から政治小説に転じ,地方自治を説いた「緑簑談(リヨクサダン)」や,男女平等の未来社会を描く「新粧之佳人」などで人気を博した。
須要
すよう [0] 【須要】 (名・形動)[文]ナリ
ぜひとも必要な・こと(さま)。必須。「彼の書画は…気格を高尚にするが故に―なり/小説神髄(逍遥)」
須要
しゅよう [0] 【須要】 (名・形動)[文]ナリ
なくてはならぬ・こと(さま)。必要。必須。すよう。「―な要件」
須賀の荒野
すがのあらの 【須賀の荒野】
信濃(シナノ)国にあった原野。所在地については諸説あるが未詳。((歌枕))「信濃(シナヌ)なる―にほととぎす鳴く声聞けば時過ぎにけり/万葉 3352」
須賀川
すかがわ スカガハ 【須賀川】
福島県中部の市。もと奥州街道の宿駅。米・野菜などの集散地。市内を阿武隈川が流れる。
須走
すばしり [2] 【須走】
静岡県小山町須走から富士山頂に至る,富士山東側の登山口。下山のとき,急傾斜の砂地を走り下りるのでこの名がある。
須達
すだつ 【須達】
⇒しゅだつ(須達)
須達
しゅだつ 【須達】
〔梵 Sudatta〕
インド舎衛(シヤエ)国の富豪。釈迦に帰依して祇園精舎を建てた。孤独な貧者に施しをしたので給孤独長者(ギツコドクチヨウジヤ)と呼ばれた。すだつ。
須陀
しゅだ [1] 【首陀・須陀】
⇒シュードラ
須陀
すだ 【須陀・首陀】
シュードラのこと。「迎ふるはせつりも―も嫌はねば/散木奇歌集」
須陀洹
しゅだおん シユダヲン 【須陀洹】
〔仏〕
〔梵 srota-āpanna〕
小乗における修行階位四果中の初果。三界の迷いを断ち,四諦(シタイ)を明白に認識した境地。預流(ヨル)。
頌
じゅ [1] 【頌】
「偈(ゲ){(2)}」に同じ。
頌
しょう [1] 【頌】
(1)人の功績や人柄をほめたたえることば。
(2)「詩経」の六義(リクギ)の一。漢詩の内容による分類の一つで,宗廟(ソウビヨウ)で歌われる先祖の徳をたたえる歌。
頌する
しょう・する [3] 【頌する】 (動サ変)[文]サ変 しよう・す
功績や徳を,文章や言葉にしてほめる。すばらしさをたたえる。「我心の中には姫が徳を―・する念満ちたり/即興詩人(鴎外)」
頌偈
じゅげ [1] 【頌偈】
「偈(ゲ)」に同じ。
頌寿
しょうじゅ [1] 【頌寿】
長寿を祝うこと。
頌徳
しょうとく [0] 【頌徳】
徳をほめたたえること。
頌徳表
しょうとくひょう [0] 【頌徳表】
人の徳や善行をほめたたえる文書。
頌文
じゅもん [0] 【頌文】
「偈(ゲ)」に同じ。
頌春
しょうしゅん [0] 【頌春】
新年をたたえること。年賀状などに使う語。賀春。
頌栄
しょうえい [0] 【頌栄】
プロテスタント教会で,三位一体の神をたたえ,栄光を神に帰する歌。
→栄誦
頌歌
しょうか【頌歌】
a hymn;→英和
an anthem.→英和
頌歌
しょうか [1] 【頌歌】
神の栄光・仏徳・人の功績などをほめたたえる歌。オード。
頌詞
しょうし [1][0] 【頌詞】
ほめたたえる言葉。
頌詩
しょうし [1][0] 【頌詩】
ほめたたえる詩。
頌辞
しょうじ [1] 【頌辞】
ほめたたえる言葉。ほめ言葉。讃辞。
頌述
しょうじゅつ [0] 【頌述】 (名)スル
「称述(シヨウジユツ){(2)}」に同じ。
預かり
あずかり アヅカリ [0][4] 【預(か)り】
(1)金品や人を預かること。
(2)預かった証拠に渡す書き付け。預かり証。
(3)相撲などで,勝敗が長びくなどして決まらない場合,勝ち負けを決めないでおくこと。
(4)平安時代の官職。御書所・画所などに置かれ,その事務をつかさどるもの。社寺や荘園などにも置かれた。
(5)人の世話や家などの管理を委任されている人。「なにがしの院におはしまし着きて,―召し出づる程/源氏(夕顔)」
預かり人
あずかりにん アヅカリ― [0][4] 【預(か)り人】
(1)他人から金品を預かっている人。
(2)中世,罪人などを預かって監視したり世話をしたりする人。
預かり所
あずかりしょ アヅカリ― [0] 【預(か)り所】
(1)品物などを預かる所。「自転車―」
(2)「預所(アズカリドコロ)」に同じ。
(3)「預地(アズカリチ)」に同じ。
預かり手形
あずかりてがた アヅカリ― [5] 【預(か)り手形】
(1)「預かり証券」に同じ。
(2)江戸時代,両替店が金を預けた人に発行した手形。名あて人に限らず,持参人にも支払われた。
預かり物
あずかりもの アヅカリ― [0] 【預かり物】
他の人から預かっている物。
預かり状
あずかりじょう アヅカリジヤウ [0] 【預(か)り状】
文書や金品を預かった証拠として,預かり主が預け主に渡す文書。預かり証文。
預かり証券
あずかりしょうけん アヅカリ― [5] 【預(か)り証券】
倉庫業者が物品の寄託者に対して質入れ証券とともに交付する有価証券。預かり証書。預かり手形。
預かり金
あずかりきん アヅカリ― [0] 【預(か)り金】
(1)他人から預かった金銭。
(2)借りた金。「講中の―も,晦日にやあ揃へて/人情本・辰巳園(初)」
預かり銀
あずかりがね アヅカリ― 【預かり銀】
「預かり銀(ギン)」に同じ。
預かり銀
あずかりぎん アヅカリ― 【預かり銀】
江戸時代,貸し主の請求がありしだいいつでも返す約束で借りた金銭。あずかりがね。「目安付られし―の方へは済さずして/浮世草子・胸算用 2」
→預け銀
預かる
あずか・る アヅカル [3] 【預かる】 (動ラ五[四])
(1)金品や人の身柄を手もとに置き,その保管や世話を引き受ける。「貴重品を―・る」「姉の子供を―・る」
(2)物事の管理や運営をまかされてする。「留守を―・る」「会計を―・る」「乗客の命を―・る」
(3)紛争や勝負の決着を引き受けて保留にする。「勝負を―・る」「このけんかは私が―・った」
[可能] あずかれる
預かる
あずかる【預かる】
(1)[保管]keep;→英和
take charge <of> ;be entrusted <with> .
(2)[担任・監督]be in charge <of> ;take charge <of> .
(3)[差し控える]refrain[keep] <from doing> .→英和
(4)[勝負を]⇒預り.
預く
あず・く アヅク 【預く】 (動カ下二)
⇒あずける
預け
あずけ アヅケ [3] 【預け】
(1)金品や人を預けること。寄託。他の語と複合して用いられる。「―物」「―主(ヌシ)」「一時―」
(2)武家時代に,罪人を大名・寺・町・村・親類などに預けて監禁させた刑罰。それぞれ,「大名預け」「寺預け」などといった。
預ける
あず・ける アヅケル [3] 【預ける】 (動カ下一)[文]カ下二 あづ・く
(1)身柄や金品を人の手もとに置き,その世話や保管をたのむ。「荷物を―・ける」
(2)管理・運営の責任をまかせる。「印鑑を君に―・ける」
(3)預金・貯金をする。「銀行に―・ける」
(4)体を人にもたせかける。「上体を―・ける」
(5)紛争や勝負の決着を他人にゆだねる。処理をまかせる。「けんかを―・ける」「勝負を―・ける」
(6)茶道で,点前中に茶道具を仮置きする。
[慣用] 下駄を―
預ける
あずける【預ける】
(1)[保管]leave[deposit] <a thing with a person> ;→英和
put <a thing> in charge <of a person> ;entrust <a person with a thing> ;→英和
check <one's baggage> .→英和
(2)[監督]leave <a baby> in the care <of a person> .→英和
金を銀行に〜 put money in a bank.→英和
預け入れ
あずけいれ アヅケ― [0] 【預け入れ】 (名)スル
銀行などに金銭を預けること。
預け入れる
あずけい・れる アヅケ― [5] 【預け入れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 あづけい・る
銀行などの自分の口座にお金を入れる。「お金を銀行に―・れる」
預け合い
あずけあい アヅケアヒ [0] 【預(け)合い】
払い込みや出資の仮装行為。株式会社の株式の払い込みや有限会社の出資の履行の際,発起人または取締役が銀行や信託会社と通謀して,払い込みがないのに払い込みがあったかのように装うこと。商法で禁止。
預け物
あずけもの【預け物】
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預け状
あずけじょう アヅケジヤウ [0] 【預け状】
主として南北朝以降,将軍・守護などがその直轄領の支配・管理を配下の武士にゆだねる際に発給した文書。
預け銀
あずけぎん アヅケ― 【預け銀】
江戸時代,請求した時にはいつでも返してもらう約束で貸した金銭。あずけがね。「―の先々へも自身の付届して/浮世草子・織留 6」
預け銀
あずけがね アヅケ― 【預け銀】
⇒あずけぎん(預銀)
預り
あずかり アヅカリ [0][4] 【預(か)り】
(1)金品や人を預かること。
(2)預かった証拠に渡す書き付け。預かり証。
(3)相撲などで,勝敗が長びくなどして決まらない場合,勝ち負けを決めないでおくこと。
(4)平安時代の官職。御書所・画所などに置かれ,その事務をつかさどるもの。社寺や荘園などにも置かれた。
(5)人の世話や家などの管理を委任されている人。「なにがしの院におはしまし着きて,―召し出づる程/源氏(夕顔)」
預り
あずかり【預り】
taking charge <of> ;keeping;→英和
<end in> a draw[tie](勝負).→英和
〜にする call <it> off as a draw.‖預り金 a deposit.預り証 a receipt slip;a (claim) check(荷物の).
預り人
あずかりにん アヅカリ― [0][4] 【預(か)り人】
(1)他人から金品を預かっている人。
(2)中世,罪人などを預かって監視したり世話をしたりする人。
預り所
あずかりしょ アヅカリ― [0] 【預(か)り所】
(1)品物などを預かる所。「自転車―」
(2)「預所(アズカリドコロ)」に同じ。
(3)「預地(アズカリチ)」に同じ。
預り手形
あずかりてがた アヅカリ― [5] 【預(か)り手形】
(1)「預かり証券」に同じ。
(2)江戸時代,両替店が金を預けた人に発行した手形。名あて人に限らず,持参人にも支払われた。
預り状
あずかりじょう アヅカリジヤウ [0] 【預(か)り状】
文書や金品を預かった証拠として,預かり主が預け主に渡す文書。預かり証文。
預り証券
あずかりしょうけん アヅカリ― [5] 【預(か)り証券】
倉庫業者が物品の寄託者に対して質入れ証券とともに交付する有価証券。預かり証書。預かり手形。
預り金
あずかりきん アヅカリ― [0] 【預(か)り金】
(1)他人から預かった金銭。
(2)借りた金。「講中の―も,晦日にやあ揃へて/人情本・辰巳園(初)」
預参
よさん 【予参・預参】
参集する人数の中にはいること。また,その人。参会。「怨敵巷にみちて―道を失ふ/平家 7」
預合い
あずけあい アヅケアヒ [0] 【預(け)合い】
払い込みや出資の仮装行為。株式会社の株式の払い込みや有限会社の出資の履行の際,発起人または取締役が銀行や信託会社と通謀して,払い込みがないのに払い込みがあったかのように装うこと。商法で禁止。
預地
あずかりち アヅカリ― 【預地】
(1)南北朝時代,預けるという名目で幕府などから賜った土地。
(2)江戸時代,諸大名や江戸の名主が保管を委託された,幕府の直轄地。あずけち。あずかりしょ。
預所
あずかりどころ アヅカリ― [5] 【預所】
荘園で領主に代わって荘地・荘官・年貢などの管理をする職。また,その役所。中司。あずかりしょ。
預手
よて [1] 【預手】
⇒預金小切手(ヨキンコギツテ)
預払い
よはらい [2] 【預払い】
金融機関で,金銭を預けたり支払ったりすること。
預望
よぼう [0] 【預望】 (名)スル
将来に対してあらかじめ望みをもつこと。また,その望み。「某(ソレガシ)などは―し侍(ハベ)る/慨世士伝(逍遥)」
預血
よけつ [0] 【預血】 (名)スル
血液銀行に一定の手数料を払って自分の血液を預け,必要が生じたとき返してもらうこと。また,その制度。現在は行われていない。
預言
よげん [0] 【預言】 (名)スル
神や死霊の意志を媒介し,人々に伝えること。また,その言葉。とくに,超越神によって示された世界の意味・救済の意味などを人々に述べ伝えることをいう。
預言者
よげんしゃ [2] 【預言者】
(1)預言を語る力をそなえている者。特に古代イスラエルで,神の召命を受け王政を厳しく批判した民族的指導者。
(2)イスラム教で,ムハンマドの称。
預託
よたく [0] 【預託】 (名)スル
(1)金品を一時預けること。「国庫に―する」「―料」
(2)一般企業の資金繰りを助けるため,政府や地方公共団体が,一定金額を市中の金融機関などにあずけること。
預託証券
よたくしょうけん [4] 【預託証券】
〔depositary receipt〕
企業が海外で資金を調達する際,株券は本国の銀行に預けておき現地で現物の様式を特定機関に預託し,それと引き換えに発行・売買される代替証券。DR 。
預託金利
よたくきんり [4] 【預託金利】
政府の資金運用部に預託された郵便貯金や厚生年金などの公的資金に適用される金利。
預証率
よしょうりつ [2] 【預証率】
銀行の預金残高(預金・ CD ・自行発行の債券)に対する有価証券残高の比率。
→預貸率
預貯金
よちょきん [2] 【預貯金】
預金と貯金。また,預金や貯金。
預貯金
よちょきん【預貯金】
deposits and savings.
預貸
よたい [0] 【預貸】
預金と貸出金。
預貸率
よたいりつ [2] 【預貸率】
(1)銀行の預金残高に対する貸出残高の割合。金融行政上・銀行経営上重要な指標となる。
(2)銀行側から見た,企業への貸出残高に対するその企業の預金残高の率。
→預証率
預貸金利鞘
よたいきんりざや [6] 【預貸金利鞘】
貸出利回りと預金原価(預金利回りと預金経費率)との差。銀行の収益性を示す指標となる。
預金
よきん [0] 【預金】 (名)スル
金銭を銀行その他の金融機関にあずけること。また,あずけた金銭。「銀行に―する」
→貯金
預金する
よきん【預金する】
deposit[put]money <in a bank> .〜がある have money in a bank;→英和
have a bank account <of 100,000 yen> .〜を引き出す (with)draw one's money <from> .‖預金者 a depositor.預金通帳 a bankbook;a passbook.銀行預金 a bank account[deposit].当座預金 <米> a checking[ <英> current]account.普通(定期)預金 a savings (fixed) deposit.
預金コスト
よきんコスト [4] 【預金―】
銀行が預金を獲得するために要する経費。預金利息・人件費・宣伝費などからなる。預金原価。
預金保険
よきんほけん [4] 【預金保険】
金融機関の経営破綻で預金の支払い不能のときに一定限度の支払いを確保するための保険制度。
預金保険機構
よきんほけんきこう 【預金保険機構】
預金者保護を目的に1971年(昭和46)に設立された特殊法人。破綻した金融機関に代わって預金者に一定限度での支払いをする。
預金創造
よきんそうぞう [4] 【預金創造】
⇒信用創造
預金原価
よきんげんか [4] 【預金原価】
⇒預金(ヨキン)コスト
預金口座
よきんこうざ [4] 【預金口座】
銀行が受け入れた預金を預金者別・種類別に番号をつけて管理する口座。
預金小切手
よきんこぎって [5] 【預金小切手】
銀行が自行を振出人・支払人として振り出す小切手。支払い資金が別口の口座に留保されるので信用度が高い。預手。
→保証小切手
預金準備率
よきんじゅんびりつ [6] 【預金準備率】
準備預金制度により,市中銀行が無利子で日本銀行に預ける金額の預金残高に対する比率。
預金証書
よきんしょうしょ [4] 【預金証書】
定期預金や通知預金などの預け入れに際し銀行が発行する証書。預金契約の成立と預金債権の存在を証明する。
預金通帳
よきんつうちょう [4] 【預金通帳】
銀行などに預金をした人に,その証として渡す帳面。
→貯金通帳
預金通貨
よきんつうか [4] 【預金通貨】
小切手制度や振替制度によって,支払い手段および購買力の貯蔵手段として現金と同様の働きをする当座預金や普通預金などの要求払い預金。特に銀行の当座預金。
→現金通貨
預金銀行
よきんぎんこう [4] 【預金銀行】
銀行の運用資金を預金に依存する銀行。商業銀行。
頑
がん グワン [1] 【頑】 (ト|タル)[文]形動タリ
自説を主張して譲らないさま。他に従おうとしないさま。多く「頑として」の形で用いる。「―として聞かない」
頑
かたくな [0] 【頑】 (形動)[文]ナリ
(1)意地を張って自分の考えや態度を変えようとしないさま。頑固。一途。「―な態度」「―に口をつぐむ」
(2)ぎこちなく見苦しいさま。不体裁なさま。「翁,門をえあけやらねば,(女ガ)寄りて引き助くる,いと―なり/源氏(末摘花)」
[派生] ――さ(名)
頑し
かたくな・し 【頑し】 (形シク)
(1)偏屈だ。片意地だ。頑固だ。「いとど愚に―・しき入道の心ばへも/源氏(明石)」
(2)融通がきかない。愚かしい。「おり立ちて尋ね歩かむも,―・しなどや,人言ひなさむ/源氏(手習)」
(3)風流でない。不体裁だ。「装束どものうち合はず,―・しき姿などをも/源氏(乙女)」
頑として
がんとして グワン― 【頑として】 (連語)
⇒がん(頑)
頑として
がんとして【頑として】
stubbornly;→英和
resolutely.→英和
頑な
かたくな【頑な】
⇒頑固.
頑はし
かたくなわ・し 【頑はし】 (形シク)
「かたくなし(頑)」に同じ。「―・しき様ぞしたりける/宇治拾遺 11」
頑丈
がんじょう グワンヂヤウ [0] 【頑丈】 (形動)[文]ナリ
人や物ががっしりとしていて強いさま。非常に丈夫なさま。「―な体」「―にできている」「ガンヂョウナモノ/日葡」
〔(1)強健な馬,の意の「五調(歴史的仮名遣いはガンデウ)」と同語源とする説がある。(2)古くから用字が一定せず,語源意識に従って五調・岩乗(ガンジョウ)・岩畳(ガンデフ)などと書かれた。(3)頑丈は明治以後の用字〕
[派生] ――さ(名)
頑丈な
がんじょう【頑丈な(に)】
strong(ly);→英和
solid(-ly);→英和
stout(ly).→英和
頑健
がんけん グワン― [0] 【頑健】 (名・形動)[文]ナリ
体がきわめて丈夫な・こと(さま)。「―な体の持ち主」
[派生] ――さ(名)
頑健な
がんけん【頑健な】
(very) strong;→英和
robust.→英和
頑冥
がんめい グワン― [0] 【頑冥】 (名・形動)[文]ナリ
頑固でものの道理にくらい・こと(さま)。「性―にして/滝口入道(樗牛)」
[派生] ――さ(名)
頑冥不霊
がんめいふれい グワン― [0] 【頑冥不霊】 (名・形動)[文]ナリ
頑冥で無知な・こと(さま)。「復古主義とか,―だとか言はれてゐる人達は/うづまき(敏)」
頑固
がんこ グワン― [1] 【頑固】 (名・形動)[文]ナリ
(1)他人の意見を聞こうとせず,かたくなに自分の考えや態度などを守る・こと(さま)。「―なおやじ」
(2)病気などが,なかなか治らない・こと(さま)。「―な咳(セキ)」
[派生] ――さ(名)
頑固な
がんこ【頑固な(に)】
stubborn(ly);→英和
obstinate(ly).→英和
〜な病気 an inveterate disease.
頑固一徹
がんこいってつ グワン― [1] 【頑固一徹】 (名・形動)
非常に頑固なさま。「―な性格」
頑張り
がんばり グワン― [0][4] 【頑張り】
頑張ること。「―がきく」
頑張りがきく
がんばり【頑張りがきく(きかない)】
be tenacious (give in easily).頑張り屋 a hardworking fellow;a stubborn fellow (意地っ張り).
頑張りズム
がんばりズム グワン― [4] 【頑張りズム】
〔「がんばり」に英語の接尾語イズム(-ism)を付けた語〕
何がなんでも頑張ること。頑張り主義。努力主義。
頑張り屋
がんばりや グワン― [0] 【頑張り屋】
苦しさに負けずに頑張る人をいう。
頑張る
がんばる【頑張る】
hold out (持ちこたえる);insist <on> (主張する);→英和
stick[hold firm] <to> (固守する).→英和
頑張れ! Hold out!
頑張る
がんば・る グワン― [3] 【頑張る】 (動ラ五[四])
〔「我(ガ)に張る」または「眼(ガン)張る」の転という。「頑張る」は当て字〕
(1)あることをなしとげようと,困難に耐えて努力する。「―・って店を持とう」「負けるな,―・れ」
(2)自分の意見を強く押し通す。我を張る。「ただ一人反対意見を述べて―・る」
(3)ある場所を占めて,動こうとしない。「入口には守衛が―・っている」
[可能] がんばれる
頑強
がんきょう グワンキヤウ [0] 【頑強】 (形動)[文]ナリ
頑固で容易に屈しないさま。「―に拒む」「―な抵抗にあう」
頑強な
がんきょう【頑強な(に)】
stubborn(ly);→英和
dogged(ly);→英和
[頑丈]strong(ly);→英和
stout(-ly).→英和
頑愚
がんぐ グワン― [1] 【頑愚】 (名・形動)[文]ナリ
頑固で愚かな・こと(さま)。「人類の―なる六千年の歴史/求安録(鑑三)」
頑昧
がんまい グワン― [0] 【頑昧】 (名・形動)[文]ナリ
「頑迷(ガンメイ)」に同じ。
[派生] ――さ(名)
頑是
がんぜ グワン― 【頑是】
分別(フンベツ)。わきまえ。「子供は―がないにもせい/浄瑠璃・油地獄(下)」
→がんぜない
頑是ない
がんぜない【頑是ない】
innocent;→英和
helpless (頼りのない).→英和
頑是無い
がんぜな・い グワンゼ― [4] 【頑是無い】 (形)[文]ク ぐわんぜな・し
(1)幼くてまだ物事の是非・善悪がわからない。幼くてききわけがない。「未だ―・い三歳の春の御嬢様を/火の柱(尚江)」
(2)あどけなく無邪気だ。「幼児の―・い笑顔」
頑火輝石
がんかきせき グワンクワ― [4] 【頑火輝石】
斜方輝石の一。マグネシウムのケイ酸塩鉱物。斜方晶系に属し,柱状・針状結晶。灰・緑・黄色。超塩基性岩の造山鉱物として産する。エンスタタイト。
頑然
がんぜん グワン― [0] 【頑然】 (ト|タル)[文]形動タリ
頑固なさま。強情なさま。「冷静に然も―たる意力を以て/思出の記(蘆花)」
頑物
がんぶつ グワン― [0] 【頑物】
頑固な人。「―で有名な人」
頑獷
がんこう グワンクワウ [0] 【頑獷】
かたくなで粗暴なこと。
頑癬
がんせん グワン― [0] 【頑癬】
⇒田虫(タムシ)
頑童
がんどう グワン― [0] 【頑童】
(1)かたくなで,おろかな子供。
(2)男色の相手となる少年。
頑蒙
がんもう グワン― [0] 【頑蒙】 (名・形動)[文]ナリ
頑固で,ものの道理がわからない・こと(さま)。頑迷。
頑質
がんしつ グワン― [0] 【頑質】
かたくなな気質。
頑迷
がんめい グワン― [0] 【頑迷】 (名・形動)[文]ナリ
頑固でものの道理がわからない・こと(さま)。「―な人」
[派生] ――さ(名)
頑迷
がんめい【頑迷】
obstinacy;→英和
stubbornness;→英和
bigotry.→英和
〜な obstinate;→英和
stubborn;→英和
bigoted.→英和
頑迷固陋
がんめいころう グワン― [0] 【頑迷固陋】 (名・形動)[文]ナリ
考え方に柔軟さがなく,適切な判断ができない・こと(さま)。
頑鈍
がんどん グワン― [0] 【頑鈍】 (名・形動)[文]ナリ
頑固で愚鈍なこと。「―にして推魯なり/三酔人経綸問答(兆民)」
頑陋
がんろう グワン― [0] 【頑陋】 (名・形動)[文]ナリ
頑固で陋劣なこと。頑固で道理をわきまえないこと。また,そのさま。「老衰―の旧国となりぬ/希臘思潮を論ず(敏)」
頒つ
あか・つ 【分つ・頒つ】 (動タ四)
(1)分配する。「わりごもてきぬれば,さまざま―・ちなどして/蜻蛉(中)」
(2)ばらまく。「すなはち鬚髯(ヒゲ)を抜き―・つ/日本書紀(神代上訓)」
頒価
はんか [1] 【頒価】
頒布する際の価格。「非売品の―」
頒布
はんぷ [1][0] 【頒布】 (名)スル
配って広く行きわたらせること。「小冊子を―する」
頒布
はんぷ【頒布】
distribution.→英和
⇒配付[布].
頒暦
はんれき [0] 【頒暦】
暦を分けくばること。また,その暦。古くは,陰陽(オンヨウ)寮が作成した暦を諸司に頒布した。
頒白
はんぱく [0] 【半白・斑白・頒白】
白髪まじりの頭髪。ごましお頭。「油気なき髪の毛―なるに/いさなとり(露伴)」
頒行
はんこう [0] 【頒行】 (名)スル
広く一般に配布すること。「此書が摹印(モイン)―せられた/伊沢蘭軒(鴎外)」
頓
ひたぶる [0] 【頓・一向】 (形動)[文]ナリ
(1)もっぱらそのことに集中するさま。いちず。ひたすら。「―に追い求める」「―な努力」
(2)すっかりその状態であるさま。全く。「よそ目には―狂人と人や見るらん/謡曲・清経」
(3)向こう見ずなさま。粗暴なさま。「海賊の―ならむよりもかの鬼しき人の/源氏(玉鬘)」
頓
とみ 【頓】 (名・形動ナリ)
〔「頓」の字音から生じた「とに」の転〕
急なこと。にわかなこと。また,そのさま。「しはすばかりに,―の事とて御文あり/伊勢 84」「事の沙汰どもありて,―にえまかり出でずして/今昔 31」
→とみに
頓
とん 【頓】 (名・形動ナリ)
(1)急であること。にわかであること。また,そのさま。「―に成就ある様に祈て/太平記 36」
(2)にぶい・こと(さま)。とんま。「織介は―にして/洒落本・卯地臭意」
(3)〔仏〕 教法の理解や修行などの段階的な深化を経ることなく,一挙に悟りに到達すること。
⇔漸
頓に
とにに 【頓に】 (副)
〔「とに」は「頓」の字音「とん」の「ん」を「に」と表記したもの〕
にわかに。急に。「かぜなみ,―やむべくもあらず/土左」
頓に
とみに [1] 【頓に】 (副)
急に。にわかに。「近年,人口が―増加している市」
頓に
とみに【頓に】
suddenly.
頓作
とんさく [0] 【頓作】 (名・形動)[文]ナリ
(1)その場の要求に応じて即座に作ること。
(2)機知の働くこと。頓智の働くこと。また,そういう言葉やさま。「さかしき男が―をいふは/咄本・露が咄」「―ナ人/日葡」
頓写
とんしゃ [0] 【頓写】 (名)スル
(1)急いで書き写すこと。
(2)〔仏〕 追善供養のため大勢の人が集まって一日で一部の経を書き写すこと。頓経。一日経。
頓宮
とんぐう [3] 【頓宮】
にわかに造った仮の宮殿。仮宮(カリミヤ)。
頓心
ひたぶるごころ 【頓心】
ひたすらな心。いちずに思いつめる心。「たけくいかき―出で来て/源氏(葵)」
頓悟
とんご [1] 【頓悟】 (名)スル
〔仏〕 段階的な修行を踏むことなく,一挙に悟りを開くこと。
⇔漸悟(ゼンゴ)
頓才
とんさい [0] 【頓才】
とっさの場合によく働く才能。気転のきくこと。「頓智―」「―のある,見立の上手な医者/渋江抽斎(鴎外)」
頓挫
とんざ [1][0] 【頓挫】 (名)スル
(1)勢いが途中でにわかに弱くなること。
(2)事業・計画などが途中で急に駄目になること。「不況のあおりで事業が―する」
頓挫する
とんざ【頓挫する】
be checked;come[be brought]to a standstill[deadlock].→英和
頓教
とんぎょう [0] 【頓教】
〔仏〕
(1)長い修行を積まず,すみやかに悟りを完成させる教法。頓成の教。
⇔漸教(ゼンキヨウ)
(2)五時八教の化法四教の一。すぐれた素質・能力のあるものに対して,初めから説かれる究極の大乗の教法。華厳経(ケゴンキヨウ)の教えをいう。頓説の教。
頓智
とんち【頓智】
(ready,quick) wit.→英和
〜のある witty;→英和
ready-[quick-]witted.〜をきかす use one's wit.
頓智
とんち [0] 【頓智・頓知】
とっさの場合にすばやく働く知恵。機知。「―のある人」「―で人を笑わせる」
頓服
とんぷく [0][1] 【頓服】 (名)スル
(1)医薬品の一分包を一回に全部服用すること。
(2)「頓服薬」の略。
頓服
とんぷく【頓服(薬)】
<take> a dose.→英和
頓服薬
とんぷくやく [4] 【頓服薬】
鎮痛や解熱などのため,症状に応じて一回に服用する分を一包にしてある薬剤。頓服。
頓死
とんし [0] 【頓死】 (名)スル
急にあっけなく死ぬこと。急死。「祖母が脳溢血で―したのを見てから/悪魔(潤一郎)」
頓死する
とんし【頓死する】
die suddenly.
頓漸
とんぜん [0] 【頓漸】
〔仏〕
(1)頓教と漸教。
(2)頓悟と漸悟。
頓物
ひたもの 【直物・頓物】 (副)
むやみに。ひたすら。「―身もだえするこそまだ宵ながら笑(オカ)し/浮世草子・一代男 3」
頓狂
とんきょう [1] ―キヤウ 【頓狂】 ・ ―キヨウ 【頓興】 (形動)[文]ナリ
だしぬけで調子はずれであるさま。間が抜けて調子はずれであるさま。「―な声を出す」
頓狂
とんきょ [1] 【頓狂】 (形動)
「とんきょう(頓狂)」の転。「大きな―な声で高々と笑つた/或る女(武郎)」
頓狂な
とんきょう【頓狂な】
crazy;→英和
wild;→英和
scared.〜な声を出す scream.→英和
頓狂声
とんきょうごえ [5] 【頓狂声】
だしぬけに出す,調子はずれの高い声。とんきょごえ。
頓珍漢
とんちんかん [3] 【頓珍漢】 (名・形動)
〔鍛冶(カジ)屋の相槌(アイヅチ)の音から来た語。いつも交互に打たれてそろわないことから〕
(1)物事のつじつまが合わないこと。行き違ったりちぐはぐになったりすること。また,そのさま。「―な会話」「―な返事」
(2)とんまな言動をする・こと(さま)。「―な男で,しくじってばかりいる」「この―め」
頓痴気
とんちき [1] 【頓痴気】
〔「とん」は「とんま」の「とん」,「ちき」は「いんちき」の「ちき」と同じもの〕
まぬけ。のろま。とんま。多く人をののしっていう語。「この―め」
頓着
とんちゃく [1] 【頓着】 (名)スル
「とんじゃく(頓着)」に同じ。「服装に―しない」
頓着
とんじゃく [1] 【頓着】 (名)スル
〔「貪着(トンジヤク)」と同源〕
深く心にかけること。気にすること。懸念。心配。とんちゃく。「物事に―しない性質」
頓着しない
とんちゃく【頓着しない】
do not mind;do not care[worry] <about> .〜なく regardless <of> .
頓着無い
とんじゃくな・い トンヂヤク― [5] 【頓着無い】 (形)
物事を気にしない。気にかけない。構わない。「着るものに―・い人」
頓知
とんち [0] 【頓智・頓知】
とっさの場合にすばやく働く知恵。機知。「―のある人」「―で人を笑わせる」
頓興
とんきょう [1] ―キヤウ 【頓狂】 ・ ―キヨウ 【頓興】 (形動)[文]ナリ
だしぬけで調子はずれであるさま。間が抜けて調子はずれであるさま。「―な声を出す」
頓証
とんしょう [0] 【頓証】
〔仏〕 すみやかに悟りに達すること。
頓証仏果
とんしょうぶっか [5] 【頓証仏果】
「頓証菩提(トンシヨウボダイ)」に同じ。
頓証菩提
とんしょうぼだい [5] 【頓証菩提】
〔仏〕 すみやかに悟りを開くこと。追善回向(エコウ)の功徳によって亡者が成仏するよう祈る言葉。頓証仏果。「成等正覚,―,往生極楽,と申て鐘うちならしければ/平治(下)」
頓阿
とんな トンア 【頓阿】
⇒とんあ(頓阿)
頓阿
とんあ 【頓阿】
(1289-1372) 南北朝時代の歌人。俗名,二階堂貞宗。下野守光貞の子。和歌を冷泉為世に学び,為世没後も二条派の平明温雅な歌風を守り,同派中興の歌人とされる。和歌四天王の一人。「新拾遺和歌集」の撰に参与。家集「草庵集」,著書「愚問賢註」「井蛙(セイア)抄」など。「続千載和歌集」以下の勅撰集に四六首入集。
頓食
とんじき 【頓食・屯食】
玄米の強飯(コワメシ)を握り固めて,鶏卵の形のようにしたもの。また,それらを載せた膳。平安時代,宮中または貴人の宴会のとき,庭上で下仕えの者にたまわった。とじき。
頓首
とんしゅ [1] 【頓首】 (名)スル
(1)古く中国の礼式で,頭を地につくように下げてうやうやしく礼をするもの。
(2)手紙文などの最後に書き,相手に対して敬意を表す語。「―再拝」「草々―」
頓馬
とんま【頓馬】
⇒間抜け.
頓馬
とんま [1] 【頓馬】 (名・形動)
〔「とん」は「とんちき」の「とん」,「ま」は「のろま」の「ま」〕
言動に抜けたところのある・こと(さま)。そのような人をもいう。のろま。まぬけ。「毎度―をやっては叱られる」「―な奴(ヤツ)」
頗る
すこぶる【頗る】
very;→英和
highly;→英和
extremely;awfully.→英和
頗る
すこぶる [3] 【頗る】 (副)
〔漢文訓読に用いられた語〕
(1)非常に。たいへん。たいそう。「―元気だ」
(2)少し。わずか。ちょっと。「みなこそ忘れ侍りにけれ。―おぼえ侍るなり/大鏡(時平)」
頗る付き
すこぶるつき [0] 【頗る付き】
「すこぶる」という言葉がつくほど,程度が非常にはなはだしいこと。「―の美人」
頗梨
はり [1] 【玻璃・頗梨・玻瓈】
〔梵 sphatịka〕
(1)仏教で,七宝(シツポウ)の一。水晶のこと。
(2)ガラスの別名。「―の杯には葡萄の酒注がれたり/ふらんす物語(荷風)」
(3)火山岩中に含まれるガラス質。
領
くだり 【領・襲】 (接尾)
助数詞。装束などのそろったものを数えるのに用いる。「袈裟・衣など,すべて一―のほどづつ/源氏(橋姫)」
領
りょう リヤウ 【領】
■一■ (名)
(1)(藩や国の名の下に付けて)領有する土地。領土。「仙台―」「フランス―」
(2)律令制で,郡司の官職名。長官を大領,次官を少領という。
■二■ (接尾)
助数詞。鎧(ヨロイ)・衣服など一そろいのものを数えるのに用いる。「鎧一―」
領
えり [2] 【襟・衿・領】
(1)衣服で,身頃の首を取り囲むところに取りつけられている部分。また,襟ぐり。「詰め―」「コートの―を立てる」
(2)首の後部。また,首。「今日こそは,と―を延ばして/浮雲(四迷)」
(3)布団などの,首のあたる部分にかける布。
領
りょう【領】
⇒領土.
領く
うしは・く 【領く】 (動カ四)
〔上代語。うし(大人)として領有するの意〕
統治する。支配する。「汝(イマシ)が,―・ける葦原の中つ国は我が御子の知らす国ぞと/古事記(上訓)」
領する
りょう・する リヤウ― [3] 【領する】 (動サ変)[文]サ変 りやう・す
〔「りょうずる」とも〕
(1)自分のものとする。自分の領地として所有する。「膨大な山林を―・する地主」
(2)承知する。「看護婦は医学士の旨(ムネ)を―・して後/外科室(鏡花)」
(3)化け物などがとりつく。魅する。「遂にその毒蛇のために―・ぜられて/今昔 14」
(4)宰領する。とりしまる。「洲の司,智感に囚を―・せしめて京に送る/今昔 9」
領ず
ろう・ず ラウ― 【領ず】 (動サ変)
〔「りゃうず(領)」の直音表記〕
「りょうする(領)」に同じ。「自ら―・ずる所に侍らねど/源氏(松風)」
領らす
しら∘す 【知らす・領らす】 (連語)
〔「しる」に上代の尊敬の助動詞「す」が付いたもの〕
(1)お知りになる。知っていらっしゃる。「大野なる三笠の杜(モリ)の神し―∘さむ/万葉 561」
(2)国を統治される。しろす。しろしめす。「生れまさむ御子の継ぎ継ぎ天の下―∘しまさむと/万葉 1047」
領る
し・る [0] 【知る・領る】
■一■ (動ラ五[四])
□一□《知》
(1)それについての知識を有する。わきまえる。「―・らない土地で―・った人に会う」
(2)その存在を認めている。認識する。「事件の発生を―・る」「昔から―・っていたことだ」
(3)その内容・意味などを理解する。悟る。「一を聞いて十を―・る」
(4)体験して覚える。「雪を―・らない」「柔道を―・っている」
(5)忘れずに覚えている。記憶する。「戦前の東京を―・っている人」
(6)それと感知する。気がつく。わかる。「来ると―・っていたら,家で待っていたのに」
(7)かかわりあいをもつ。関知する。「そんなことは私の―・ったことでない」
(8)人を世話する。特に妻・愛人などとして世話をする。「御位のまさるままにも万を―・り給ひ/落窪 4」
□二□《領》
(1)主人として支配する。治める。「汝が御子やつひに―・らむと雁は卵生(コム)らし/古事記(下)」
(2)我が物として占める。領有する。「ならの京,春日の里に―・るよしして,狩にいにけり/伊勢 1」
■二■ (動ラ下二)
⇒しれる
[慣用] 推して―べし・天命を―・恥を―/親の心子知らず
領主
りょうしゅ【領主】
a (feudal) lord.
領主
りょうしゅ リヤウ― [1] 【領主】
(1)領土の持ち主。領国の君主。「封建―」
(2)平安時代以降,私領を形成し在地にあって直接的に統治した者。開発領主や荘園内における私領主,新恩地を賜った地頭など。
(3)江戸時代,大小名や旗本などの土地支配者。
(4)中世ヨーロッパにおいて荘園や村落を直接的に支配した者。農民に賦役・貢納を課し裁判権・警察権を行使し,領地の秩序維持や防衛にあたった。
領主権
りょうしゅけん リヤウ― [3] 【領主権】
中世ヨーロッパの封建制下,領主が有した土地所有・人身支配・裁判の権利。
領事
りょうじ【領事】
a consul.→英和
‖(総)領事館 a consulate (general).領事館員 a consular officer;the staff of a consulate (総称).総領事 a consul general.
領事
りょうじ リヤウ― [1] 【領事】
外国に駐在し,自国の通商の促進と在留自国民の保護にあたる者。通常,階級として総領事・領事・副領事などの別がある。
領事婚
りょうじこん リヤウ― [3] 【領事婚】
日本人どうしが外国で婚姻する場合に,その外国の大使・公使・領事に届け出て成立する婚姻。
領事裁判
りょうじさいばん リヤウ― [4] 【領事裁判】
領事などが駐在国で,在住する自国民の裁判をする制度。一九世紀にヨーロッパ諸国がアジア・アフリカ諸国で行なったもので,今日では廃止されている。
→治外法権
領事関係に関するウィーン条約
りょうじかんけいにかんするウィーンじょうやく リヤウ―クワンケイニクワンスル―デウヤク 【領事関係に関する―条約】
領事の任務・特権免除などについて規律する条約。1963年採択,67年発効。
→外交関係に関するウィーン条約
領事館
りょうじかん リヤウ―クワン [3] 【領事館】
領事が駐在国においてその職務を行う役所。
領会
りょうかい リヤウクワイ [0] 【領会】 (名)スル
「了解(リヨウカイ){(1)}」に同じ。「却て―する事速かなるか/蘭学事始」
領内
りょうない リヤウ― [1] 【領内】
領地のうち。
⇔領外
領内で
りょうない【領内で】
in <Japanese> territory.
領分
りょうぶん【領分】
[勢力範囲]a sphere;→英和
a domain;→英和
a field;→英和
[領土]⇒領土.
領分
りょうぶん リヤウ― [1] 【領分】
(1)力の及ぶ範囲。勢力範囲。領域。「他人の―を侵す」「文学の―」
(2)領有している土地。
領収
りょうしゅう リヤウシウ [0] 【領収】 (名)スル
金などを受け取ること。「現金で―する」「―証」
領収する
りょうしゅう【領収する】
receive.→英和
金1万円也正に〜いたしました Received (of Mr.A) the sum of ¥10,000.‖領収書 a receipt.領収済 Paid.
領収書
りょうしゅうしょ リヤウシウ― [0] 【領収書】
金銭を受領した旨を記して渡す書きつけ。受け取り。領収証。
領取
りょうしゅ リヤウ― [1][0] 【領取】 (名)スル
受け取ること。「確かに―いたしました」
領国
りょうごく リヤウ― [1] 【領国】
支配する国。領有する国。
領土
りょうど リヤウ― [1] 【領土】
(1)領有している土地。
(2)国家の領域を構成する部分で,排他的に支配する土地。広義には領域に同じ。
領土
りょうど【領土】
a territory;→英和
a possession.→英和
〜の territorial.→英和
‖領土的野心 territorial ambitions.領土保全 territorial integrity.
領土主権
りょうどしゅけん リヤウ― [4] 【領土主権】
国家が他国の支配を受けることなく,自国領土内のすべての人と物を統治する権能。
領土保全
りょうどほぜん リヤウ― [4] 【領土保全】
現在ある領土の状態を損なわないようにすること。
領土権
りょうどけん リヤウ― [3] 【領土権】
国家が領土を排他的に占有・使用・処分する権利。また,領土主権を含めてもいう。
領土紛争
りょうどふんそう リヤウ―サウ [4] 【領土紛争】
領土の帰属について,その領有を主張する複数国間の紛争。
領地
りょうち【領地】
⇒領土.
領地
りょうち リヤウ― [1] 【領地】
領有している土地。所有し支配している土地。領土。
領域
りょういき【領域】
⇒領分.
領域
りょういき リヤウヰキ [0] 【領域】
(1)ある者が領有し,また勢力下に置く区域。
(2)国家の主権が及ぶ区域。国家が排他的に支配する空間。領土・領海・領空の全体。
(3)そのものの関係する範囲。特に学問などで,対象とする範囲。「他人の―を侵す」「研究―」
領外
りょうがい リヤウグワイ [1] 【領外】
領地・領域の外。
⇔領内
領家
りょうけ リヤウ― [1] 【領家】
(1)荘園制における荘園領主の称。特に三位以上の位階をもつものをいう。
(2)荘園領主が名義上の上級領有者をつくった場合,それを本家・本所といい,実際上の領有者である自らをいう。
領家変成岩
りょうけへんせいがん リヤウ― [6] 【領家変成岩】
領家変成帯をつくる変成岩。主として片麻岩類からなる。中生界の泥質岩・砂岩・チャートなどが高温・低圧型の広域変成作用を受けてできたもので,変成の時期は中生代白亜紀とされている。
〔天竜川支流の水窪(ミサクボ)川の中流にある地名(奥領家)にちなむ〕
領家変成帯
りょうけへんせいたい リヤウ― [0] 【領家変成帯】
長野県南部から九州にかけて中央構造線に沿ってその北側に分布する広域変成帯。片麻岩類とこれに密接に伴う花崗岩類とからなる。
領家職
りょうけしき リヤウ― [3] 【領家職】
領家の地位に伴う得分。領家が荘園領主として荘園から収得することのできる経済的な権益のこと。
領導
りょうどう リヤウダウ [0] 【領導】 (名)スル
統率して指導すること。
領巾
ひれ [0][2] 【領巾・肩巾】
(1)薄く細長い布。古代に害虫・毒虫などの難をのがれる呪力があると信じられたもの。
(2)奈良時代から平安時代にかけて,盛装した婦人が肩にかけて左右に長くたらした薄い布。「浜菜摘む海人娘子らがうながせる―も照るがに/万葉 3243」
(3)儀式のときに,矛(ホコ)などにつけた小さい旗。「―かくる伴の男/祝詞(六月晦大祓)」
(4)鏡立てに鏡を掛けるとき,下に掛ける装飾用の布。
領巾(2)[図]
領巾振山
ひれふるやま 【領巾振山】
鏡山(カガミヤマ){(3)}の別名。
領得
りょうとく リヤウ― [0] 【領得】 (名)スル
(1)さとること。合点すること。了得。
(2)自己または第三者のものにする目的で,他人の財産を取得すること。
領得罪
りょうとくざい リヤウ― [4] 【領得罪】
財産罪の一種。他人の財産的利益を不正に利得する犯罪。
⇔毀棄(キキ)罪
領承
りょうしょう [0] レウ― 【了承】 ・ リヤウ― 【諒承・領承】 (名)スル
〔古くは「りょうじょう」〕
事情をくんで納得すること。承知すること。領掌。「相手の―を得る」「よろしく御―下さい」「申し出の件―しました」
領掌
りょうしょう リヤウシヤウ [0] 【領掌】 (名)スル
〔「りょうじょう」とも〕
(1)領有して支配すること。
(2)承知すること。了承。「小倉は更に―せず/近世紀聞(延房)」
(3)受け取ること。領収。[ヘボン(三版)]
領有
りょうゆう リヤウイウ [0] 【領有】 (名)スル
自分のものとして所有すること。領土としてもつこと。「植民地を―する」
領有する
りょうゆう【領有する】
possess;→英和
be in possession of.
領民
りょうみん リヤウ― [0] 【領民】
ある領地内に住んでいる人たち。
領水
りょうすい リヤウ― [0] 【領水】
その国の主権の及ぶ範囲内の水域。領海と内水(河川・湖沼など)がある。
領海
りょうかい リヤウ― [0] 【領海】
国家の領域を構成する部分で,領土に接する一定の幅の帯状の水域。日本では,明治以来三海里としていたが,1977年(昭和52)制定の領海法により原則として一二海里とした。
⇔公海
→排他的経済水域
領海内で
りょうかい【領海内(外)で】
within (outside) the territorial waters <of> .
領状
りょうじょう リヤウジヤウ 【領状】
承知すること。また,その旨を伝える文書。「左右なう―の請文を書いて奉る/平家 6」
領略
りょうりゃく リヤウ― [0] 【領略】 (名)スル
意味をさとること。理解すること。「ヱネチアの真味を―することを得たり/即興詩人(鴎外)」
領知
りょうち リヤウ― [1] 【領知】 (名)スル
領有して支配すること。「数百箇所の大庄を―す/太平記 35」
領空
りょうくう【領空】
airspace.→英和
〜を飛ぶ fly over <Japanese> territory.
領空
りょうくう リヤウ― [0] 【領空】
国家の領域を構成する部分で,領土と領海の上部の空間。領空の範囲は高度において特に制限はないが,宇宙空間は特定国家に属さない自由な空間とされる。
領空侵犯
りょうくうしんぱん リヤウ― [5][0] 【領空侵犯】
他国の航空機が,領空に所定の手続きなく侵入すること。
領空権
りょうくうけん リヤウ― [3] 【領空権】
領空を支配する国家の完全かつ排他的な主権。他国の航空機は許可なく領空に入ることはできないが,国際民間航空条約により,締結国の民間航空機は無害通航権を認められている。
領納
りょうのう リヤウナフ [0] 【領納】 (名)スル
(1)受けおさめること。領収。受領。
(2)了解して受けいれること。「倭と書きて此(コ)の国の名に用ゐたるを,即ち―して/正統記(序)」
領置
りょうち リヤウ― [1] 【領置】 (名)スル
被告人・被疑者などが遺留した物または所有者・所持者・管理者が任意に提出した物を,裁判所や捜査機関が取得し管理下におくこと。
領脚
えりあし [0] 【襟足・領脚】
首の後ろ側の髪の生え際。また,そのあたり。「―のきれいな女性」
領袖
りょうしゅう リヤウシウ [0] 【領袖】
(1)えりとそで。
(2)〔「領」と「袖」とがよく目につくことから〕
人の頭に立つ人。主となる人。長。「派閥の―」
領袖
りょうしゅう【領袖】
a leader;→英和
a chief;→英和
a boss.→英和
領解
りょうかい リヤウ― [0] 【領解】 (名)スル
「了解(リヨウカイ){(1)}」に同じ。「観察と感受力とで―せられるのが/一隅より(晶子)」
領解
りょうげ リヤウ― [1] 【領解】
〔仏〕 真理を直観的に把握し,理解すること。真理に達すること。
領解文
りょうげもん リヤウゲ― 【領解文】
⇒改悔文(ガイケモン)
領解違ひ
りょうげちがい リヤウ―チガヒ 【領解違ひ】
思い違い。「―スル/日葡」
領諾
りょうだく [0] レウ― 【了諾】 ・ リヤウ― 【領諾】 (名)スル
承知してひきうけること。承諾。「二人は一々之を―する中にも/経国美談(竜渓)」
領送使
りょうそうし リヤウソウ― [3] 【領送使】
古代,罪人を流刑地まで護送した役人。検非違使(ケビイシ)や衛府(エフ)の官人が任ぜられた。追立(オツタテ)の使(ツカイ)。追立の官人。
領邑
りょうゆう リヤウイフ [0] 【領邑】
所有の土地。領地。
領邦国家
りょうほうこっか リヤウハウコクカ [5] 【領邦国家】
〔(ドイツ) Territorium〕
神聖ローマ帝国で,皇帝の支配権から独立して地方諸侯が主権を行使した地方国家。
領野
りょうや リヤウ― [1] 【領野】
領域。分野。「未開の―」
領頸
えりくび [2] 【襟首・領頸】
首の後ろの部分。くびすじ。うなじ。「―をおさえる」
領髪
えりがみ [0][2] 【襟髪・領髪】
首の後ろの部分の髪。また,襟首あたり。「―をつかむ」
頚動脈
けいどうみゃく【頚動脈】
the carotid artery;the carotid(s).→英和
頚椎
けいつい【頚椎】
the cervical vertebrae.
頚部
けいぶ【頚部】
the neck.→英和
頚静脈
けいじょうみゃく【頚静脈】
the jugular vein.
頚骨
けいこつ【頚骨】
the neck bone.
頞浮陀地獄
あぶだじごく [4] 【頞浮陀地獄】
〔「頞浮陀」は梵語の音訳で,「もがさ(痘痕)」の意〕
〔仏〕 八寒地獄の一。ここに落ちた者は冷寒のために体にもがさが生ずるとされる。
頡頏
けっこう [0] 【頡頏】 (名)スル
(1)鳥が舞い上がり舞い下りること。
(2)互いに優劣がないこと。拮抗(キツコウ)。「其速力の如きはモンゴリヤ号と―す/八十日間世界一周(忠之助)」
頡頏
きっこう [0] 【拮抗・頡頏】 (名)スル
〔「けっこう(拮抗)」の慣用読み〕
力に優劣がなく互いに張り合うこと。「相―する勢力」
頤
おぎろ 【頤】 (名・形動ナリ)
(1)広大なさま。深遠なこと。「功徳(ノリノワザ)―なり/日本書紀(欽明訓)」
(2)はなはだしいさま。非常なこと。「余りに敵を侮つて,―に大はやりなりし故に/太平記 20」
頤
あご [2] 【顎・腭・頤】
(1)人や動物の口の上下にある器官。上顎(ジヨウガク)骨と下顎(カガク)骨から成り,後者が側頭骨と関節をつくることによって,物をかむことができ,また言葉を発するのに役立つ。あぎ。あぎと。
(2)したあご。おとがい。「―をなでる」「―がはずれる」
(3)ものいい。おしゃべり。「えらい―ぢやな/滑稽本・膝栗毛 5」
(4)食事や賄いなどのこと。「―のない寄合不参だらけなり/柳多留 10」
(5)食い扶持(ブチ)。「弁慶も―にありつく橋の上/柳多留 50」
頤
おとがい オトガヒ [0] 【頤】
(1)下あご。あご。
(2)口。「―明いた任せに/歌舞伎・幼稚子敵討」
(3)盛んにしゃべりたてること。口数が多いこと。「踏まれてさへあの―,人を踏んだらどうあろ/浄瑠璃・寿の門松」
頤なし
おぎろな・し 【頤なし】 (形ク)
広大である。奥深い。「そきだくも―・きかも/万葉 4360」
頤使
いし [1] 【頤指・頤使】 (名)スル
人をあごで使うこと。「―に甘んずる」「人を―する」
頤和園
いわえん 【頤和園】
中国,北京(ペキン)の北西にある清朝の大庭園。乾隆帝以来の離宮が1860年英仏軍に焼き払われたのを,88年西太后が再建し頤和園と名づけた。万寿山と昆明池をめぐる雄大な名園。イーホー-ユワン。
頤和園[カラー図版]
頤指
いし [1] 【頤指・頤使】 (名)スル
人をあごで使うこと。「―に甘んずる」「人を―する」
頬
ほお【頬】
a cheek.→英和
頬
つら [2] 【面・頬】
(1)顔。おもて。「顔」よりもぞんざいな言い方。「そんなことをいうやつの―が見たい」「おめおめとどの―下げて」「泣きっ―」「ふくれ―」
(2)物の表面。「上(ウワ)っ―」
(3)(「づら」の形で)名詞の下に付いて複合語として用いられ,そういう顔をしている,そういう様子である意を表す。相手をののしる気持ちを込めていう語。「馬―」「紳士―」
(4)ほとり。あたり。かたわら。「払ひ出でたる泉の―に,をかしき程の巌立てり/宇津保(俊蔭)」
(5)ほお。「かの翁が―にあるこぶをやとるべき/宇治拾遺 1」
頬
ほほ [1] 【頬】
⇒ほお(頬)
頬
ほお ホホ [1] 【頬】
〔「ほほ」とも〕
顔の両側の目の下から耳にかけての柔らかな部分。ほっぺた。
頬ずりする
ほほずり【頬ずりする】
press one's cheek against a person's.
頬っぺ
ほっぺ [1] 【頬っぺ】
〔幼児語〕
ほっぺた。
頬っ被り
ほっかぶり [3] 【頬っ被り】 (名)スル
「ほおかぶり」の転。
頬っ被り
ほっかむり [3] 【頬っ被り】 (名)スル
「ほおかぶり」の転。
頬っ辺
ほっぺた [3] 【頬っ辺】
〔「ほおべた」の転〕
頬のあたり。頬。
頬付き
ほおつき ホホ― 【頬付き】
顔つき。[和名抄]
頬冠り
ほおかぶり ホホ― [3] 【頬被り・頬冠り】 (名)スル
〔「ほっかぶり」「ほおかむり」とも〕
(1)防寒やほこりよけのため,手ぬぐいなどで頭から頬にかけて包み,顎(アゴ)のあたりで結ぶこと。[季]冬。
(2)知らぬふりをすること。「面倒なことには―する」「―を決めこむ」
頬刺
ほおざし ホホ― [0][3] 【頬刺(し)】
イワシの口からえらのあたりを竹串または藁(ワラ)で刺し連ねて干した食品。頬通し。
頬刺し
ほおざし ホホ― [0][3] 【頬刺(し)】
イワシの口からえらのあたりを竹串または藁(ワラ)で刺し連ねて干した食品。頬通し。
頬嚢
ほおぶくろ ホホ― [3] 【頬嚢】
ニホンザル・アカゲザルなど狭鼻猿類やシマリス・ハムスターの口の中にある,食物を一時ためておくふくろ。
頬張る
ほおばる【頬張る】
fill[stuff]one's mouth <with food> .頬張って with one's mouth full <of> .
頬張る
ほおば・る ホホ― [3] 【頬張る】 (動ラ五[四])
(1)口の中いっぱいに食べ物をいれる。「すしを口いっぱい―・る」
(2)物をぎっしり詰め込む。「薪をかまの下の―・る程取くべて/浮世草子・立身大福帳」
[可能] ほおばれる
頬当
ほおあて ホホ― [4][0][3] 【頬当】
鎧(ヨロイ)の付属具の一。顔面を護(マモ)るもの。鉄または革で顔に当てる部分を作り,多くは喉(ノド)を護るために鉄板などを下げる。顔全体をおおう総面,目から下をおおう目の下頬,顎(アゴ)にあてる越中頬など。
頬摺り
ほおずり ホホ― [3][4] 【頬摺り・頬擦り】 (名)スル
頬を人の頬にすりつけて親愛の情を示すこと。「子供に―する」
頬擦り
ほおずり ホホ― [3][4] 【頬摺り・頬擦り】 (名)スル
頬を人の頬にすりつけて親愛の情を示すこと。「子供に―する」
頬杖
ほおづえ ホホヅヱ [0][3] 【頬杖】
(1)ひじを立て掌(テノヒラ)で頬を支えること。つらづえ。「―をつく」
(2)「方杖(ホウヅエ)」に同じ。
頬杖
つらづえ [3][2] 【頬杖・面杖】
「ほおづえ」に同じ。「其膝に慵(モノウ)げなる―拄(ツ)きたり/金色夜叉(紅葉)」
頬杖をつく
ほおづえ【頬杖をつく】
rest one's chin in[on]one's hand(s).
頬桁
ほげた [3][0] 【頬桁】
〔「ほおげた」の転〕
(1)頬骨。
(2)物を言うこと。また,その言葉。「―をたたく」
頬桁
ほおげた ホホ― [4][0] 【頬桁】
(1)頬骨。また,頬骨あたりの頬。「―を張り飛ばす」
(2)相手の口先。また,ものを言うことをののしっていう語。「―斗(バカリ)の腕なしめ/浄瑠璃・菅原」
頬歪む
ほおゆが・む ホホ― 【頬歪む】
■一■ (動マ四)
(1)顔のかっこうが変わる。「夏昼寝して起きたるは…―・みもしぬべし/枕草子 109」
(2)話が事実とくい違う。「―・むこともあめればこそ,さかしらに書き紛らはしつつ/源氏(朝顔)」
■二■ (動マ下二)
事実を違える。「少し―・めて語るも聞こゆ/源氏(帚木)」
頬白
ほほじろ [0] 【頬白】
⇒ほおじろ(頬白)
頬白
ほおじろ ホホ― [0] 【頬白】
スズメ目ホオジロ科の鳥。全長約17センチメートル。背面は赤褐色で暗色縦斑があり,腹面は一様に褐色。眉線・頬(ホオ)・喉は白色で,眼の後方は黒い。留鳥であるが春の繁殖期の鳴き声に特徴があり,「一筆啓上仕候(ツカマツリソウロウ)」と聞こえる声で長くさえずる。[季]春。
頬白[図]
頬白
ほおじろ【頬白】
《鳥》a bunting.→英和
頬白鮫
ほおじろざめ ホホ― [4] 【頬白鮫】
ネズミザメ目の海魚。サメ類の中でも大型で,全長5〜8メートルに達する。体は紡錘形で,背面は青灰色,腹面は白色。大きな三角形の鋭い歯をもつ。性質は狂暴で「人喰い鮫」とも呼ばれる。練り製品の材料。本州中部以南の温帯から熱帯にかけての沿岸の表層に分布。ホホジロザメ。
頬白鴨
ほおじろがも ホホ― [5] 【頬白鴨】
カモ目カモ科の水鳥。全長約45センチメートル。雄は頭部と背および翼の大部分が黒緑色,腹面が白色。雌は全体褐色で,腹面は白。潜水が巧み。冬鳥として全国の内湾・河口などに渡来する。
頬立
ほおだて ホホ― [4] 【頬立】
「ほうだて(方立){(3)}」に同じ。
頬笑ましい
ほほえまし・い [5] 【微笑ましい・頬笑ましい】 (形)[文]シク ほほゑま・し
好ましくて,思わず微笑したくなる。ほおえましい。「―・い光景」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
頬笑み
ほほえみ [0][4] 【微笑み・頬笑み】
ほほえむこと。微笑(ビシヨウ)。ほおえみ。「―を浮かべる」
頬笑む
ほほえ・む [3] 【微笑む・頬笑む】 (動マ五[四])
〔後世「ほおえむ」とも〕
(1)わずかに笑う。古くは苦笑・冷笑などにもいう。「かすかに―・む」「いと若びていへば,げにと―・まれ給ひて/源氏(夕顔)」
(2)花が少しひらく。「桜が―・む」
頬筋
きょうきん ケフ― [0] 【頬筋】
頬(ホオ)の部分の筋肉。
頬紅
ほおべに ホホ― [0][3] 【頬紅】
頬に付けるべに。
頬紅
ほおべに【頬紅】
rouge.→英和
頬被り
ほおかぶり【頬被り】
(1) cover one's head with a towel[handkerchief].→英和
(2)[無視]shut one's eyes <to> .
頬被り
ほおかむり ホホ― [3] 【頬被り】 (名)スル
「ほおかぶり(頬被)」に同じ。「自分のまちがいに―する」
頬被り
ほおかぶり ホホ― [3] 【頬被り・頬冠り】 (名)スル
〔「ほっかぶり」「ほおかむり」とも〕
(1)防寒やほこりよけのため,手ぬぐいなどで頭から頬にかけて包み,顎(アゴ)のあたりで結ぶこと。[季]冬。
(2)知らぬふりをすること。「面倒なことには―する」「―を決めこむ」
頬貫
つらぬき [0] 【貫き・頬貫】
毛皮で作った乗馬用・狩猟用の浅沓(アサグツ)。縁に緒を貫きとおし,足の甲の上で結ぶようにしてある。つなぬき。「―ぬいではだしになり/平家 4」
貫き[図]
頬赤
ほおあか ホホ― [0] 【頬赤】
スズメ目ホオジロ科の鳥。全長約16センチメートル。ホオジロに似るがやや小さく,頬は茶色。日本では山地や寒冷地で繁殖し,冬期は温暖地に移動する。
頬輔
ほおがまち ホホ― 【頬輔】
頬骨からおとがいにかけての骨格。頬桁(ホオゲタ)。「―,踏付け��/浄瑠璃・天の網島(上)」
頬辺
ほおべた ホホ― [0] 【頬辺】
頬のあたり。ほっぺた。
頬返し
ほおがえし ホホガヘシ 【頬返し】
(1)口に入れたものを舌で回してかむこと。ほおばったものをかみこなすこと。
(2)なすべき手段。うまく処理する方法。
頬骨
ほおぼね ホホ― [0] 【頬骨】
頬の上部にあり幾分高く突き出た骨。顴骨(カンコツ)。「―の張った人」「―が高い」
頬骨
きょうこつ ケフ― [1] 【頬骨】
頬の上方の突出部を占めている星形の骨。左右一対ある。顴骨(カンコツ)((ケンコツ))。ほおぼね。
頬骨
ほおぼね【頬骨】
cheekbones.
頬骨
つらぼね [0] 【頬骨】
ほおぼね。
頬髭
ほおひげ【頬髭】
whiskers.
頬髯
ほおひげ ホホ― [1][0] 【頬髯】
頬に生えたひげ。
頭
かしら 【頭】
■一■ [3] (名)
(1)人や動物の首から上の部分。あたま。「―を振る」「―,右」
(2)髪の毛。頭髪。「―に白いものがまじる」
(3)物事の最初。初め。いちばん上。「五歳を―に三人の子供がいる」「―文字」
(4)一つの集団を統率して,上に立つ人。特に,大工・鳶(トビ)職などの親方。統領。「盗賊の―」
(5)(「首」とも書く)人形の首。特に,操り浄瑠璃の人形の首。
(6)能で,演者の扮装に用いる仮髪。鬘(カズラ)と区別し,毛の長く垂れたものをいう。
→黒頭
→赤頭
→白頭
(7)能楽や長唄の演奏の冒頭。「つづみの―」
(8)刀の柄頭(ツカガシラ)。
(9)漢字の構成部分の名称。あみがしら・はつがしらなど。かんむり。
■二■ (接尾)
助数詞。和語の数詞に付く。
(1)人や動物などを数えるのに用いる。「一日に千(チ)―絞(クビ)り殺さむ/古事記(上訓)」
(2)仏像などを数えるのに用いる。体。「仏…幾―造り奉りたるぞと問へば/宇治拾遺 9」
(3)人の上に立つ者,特に大将・大名などを数えるのに用いる。方(カタ)。「今夕はお大名さまお二(フタ)―お泊りで/滑稽本・膝栗毛 5」
(4)烏帽子などを数えるのに用いる。「折らぬ烏帽子十―/義経記 7」
→がしら(頭)
頭■一■(5)[図]
頭
かぶり [0][3][1] 【頭】
(1)あたま。
(2)「かぶりかぶり」の略。「―のあたまも定り/浮世草子・一代男 1」
頭
とう 【頭】
■一■ (名)
(1)あたま。「黒き―かな,いかなる人の漆塗りけん/平家 1」
(2)かしら。おさ。「上東門院菊合せさせ給ひけるに,左の―つかうまつるとてよめる/後拾遺(秋下詞)」
(3)祭礼・集会などの世話役。頭人。「今日は某が―にて候程に/狂言・乳切木」
(4)「蔵人頭(クロウドノトウ)」の略。「―の中将」「―着き給はぬ限りは殿上の台盤には人もつかず/枕草子 108」
(5)律令制で,寮の長官。
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)牛・馬など大きな動物を数えるのに用いる。「象一―」
(2)烏帽子(エボシ)・兜(カブト)・仮面などを数えるのに用いる。
頭
かぶ 【頭】
あたま。かしら。「―を離いたは/狂言・惣八(虎寛本)」
頭
あたま【頭】
(1) a head.→英和
(2)[脳]a brain;→英和
brains;intellect.→英和
(3)[首領]a chief;→英和
a leader.→英和
〜がよい have a good brain <for> .
〜から否定する deny flatly.〜に浮かぶ occur to one.〜にくる get into one's head (酒などが);〔形〕heady.→英和
〜の高い(低い) proud (humble,modest).→英和
〜をかく scratch one's head.〜を刈る have[get]one's hair cut.〜をはねる squeeze money <from> .
‖頭隠して尻隠さず an ostrich policy.
頭
かしら【頭】
(1) the head (頭部).→英和
(2) a leader;→英和
a chief;→英和
a boss.→英和
〜に立つ lead <others> .→英和
‖頭右! <号令> Eyes right!
頭
こうべ【頭】
a head.→英和
〜をあげる(たれる) raise (hang) one's head.
頭
こうべ カウベ [0][3] 【首・頭】
〔上部(カミヘ),または髪部(カミヘ)の転という〕
くびから上の部分。あたま。かしら。「―をたれる」
頭
ず ヅ [0] 【頭】
あたま。かしら。こうべ。
頭
つぶり 【頭】
〔円(ツブラ)の転〕
あたま。かしら。つむり。「かの鉢かづきは,―こそ人には似ず/御伽草子・鉢かづき」
頭
つむり [3] 【頭】
(1)人間のあたま。つぶり。かしら。つむ。おつむ。「源叔父は―をあげて/源おぢ(独歩)」
(2)頭髪。
頭
つむ 【頭】
「つむり(頭)」の略。
→おつむ
頭
がしら 【頭】
〔あたま,また,初めの意の「かしら(頭)」から〕
他の語の下に付いて,複合語をつくる。
(1)名詞またはこれに準ずる語に付いて,
(ア)その中で第一のものである意を表す。「クラス中の出世―」「稼ぎ―」「座―」
(イ)物の上部や入り口の意を表す。「目―」「膝―」「波―」
(2)動詞の連用形に付いて,そうした時,そのとたんなどの意を表す。「出会い―」
(3)日時を表す名詞に付いて,その初めである意を表す。「月―/平家 10」
頭
あたま [3][2] 【頭】
(1)
(ア)人や動物の首から上の部分。脳や顔のある部分。かしら。こうべ。「―のてっぺんから爪先まで」「―をふる」
(イ)顔より上の部分。脳天。「―が割れるように痛い」
(ウ)顋門(ヒヨメキ)の古名。[和名抄]
(エ)頭の毛。頭髪。また,髪の形。「―を刈る」「妙な―をしている」
(2)思考力。考え。「―が悪い」「―に入れておく」「―を使いすぎる」
(3)ものの考え方。「―を切りかえる」
(4)物の上の部分。てっぺん。「ツクシが―を出す」「鼻の―」
(5)組織や団体の上層部。かしらだつもの。「―に据える」
(6)人数。「―かず」
(7)物事の初め。最初。はな。「―からはねつける」
(8)うわまえ。「―をはねる」
(9)〔経〕「頭金(アタマキン)」の略。
(10)(「ひとり」の下につけて接尾語的に用いる)人を単位とすることを表す。「ひとり―五個ずつ配る」
頭
どたま [3] 【頭】
〔「ど」は接頭語〕
その人をののしってあたまをいう語。「ぐだぐだ言うと,―をかち割るぞ」
頭から
あたまから [3] 【頭から】 (副)
初めから。のっけから。てんから。「―きめつける」
頭が高い
ず【頭が高い】
be proud[haughty].
頭ごなし
あたまごなし [4] 【頭ごなし】
相手の言い分も聞かずに,初めから一方的にきめつけた態度をとること。「―にどなりつける」
頭ごなしに
あたまごなし【頭ごなしに(叱る)】
(scold) unsparingly.→英和
頭で
あたまで 【頭で】 (副)
初めから。頭から。「いきかた悪き大臣は―取つて飛ばすなり/浮世草子・風流曲三味線」
頭でっかち
あたまでっかち [4] 【頭でっかち】 (名・形動)
(1)頭が体にくらべてふつりあいに大きいさま。また,そういう人。
(2)理屈や知識ばかりで,実践の伴わないさま。また,そういう人。「―の学生」
頭でっかちの
あたまでっかち【頭でっかちの】
top-heavy.
頭の中将
とうのちゅうじょう [1][1] 【頭の中将】
(1)近衛府の中将で蔵人頭(クロウドノトウ)を兼ねたもの。
(2)源氏物語の作中人物。左大臣の長男。葵の上の兄。玉鬘(タマカズラ)・雲井の雁・柏木の父。光源氏の友人でよき競争相手。太政大臣に至る。
頭の弁
とうのべん [1] 【頭の弁】
弁官で蔵人頭(クロウドノトウ)を兼ねた者。
頭の皿
あたまのさら [0][6] 【頭の皿】
(1)頭蓋を皿に見立てての称。頭の鉢。
(2)河童(カツパ)の頭頂にあるという皿状のもの。
頭の鉢
あたまのはち [0][6] 【頭の鉢】
頭蓋を鉢に見立てての称。鉢。頭の皿。
頭の雪
かしらのゆき 【頭の雪】
「頭の霜(シモ)」に同じ。
頭の霜
かしらのしも 【頭の霜】
白髪を霜にたとえた語。頭の雪。「―の置けるをも打払ひつつ/栄花(岩蔭)」
頭上
とうじょう [0] 【頭上】
⇒ずじょう(頭上)
頭上
ずじょう ヅジヤウ [0] 【頭上】
頭の上方。「―注意」
頭上の[に]
ずじょう【頭上の[に]】
upon[over]the head;→英和
overhead.→英和
頭下し
あたまくだし 【頭下し】
(1)頭上からあびせかけるさま。「段平(ダンビラ)引き抜き―に切つてかかる/咄本・大黒柱」
(2)「頭ごなし」に同じ。
頭人
とうにん [0] 【頭人】
(1)鎌倉・室町幕府の引付衆の主席。引付頭人。
(2)室町幕府の職名。政所(マンドコロ)・評定衆・侍所などの長官。
(3)かしらだつ者。頭。おさ。「丹次郎は衒(カタリ)の―/人情本・梅児誉美(後)」
頭付き
かしらつき [0] 【頭付き】
(1)頭の様子。髪のかっこう。「―わろき人もいたうもつくろはず/枕草子 8」
(2)「尾頭(オカシラ)付き」に同じ。
頭付き
あたまつき [3][0] 【頭付き】
(1)頭の形。
(2)髪の結い方。髪形。
頭光
ずこう ヅクワウ [0] 【頭光】
光背の一。仏像の頭部の背後にある,光を造型化した円輪形の装飾。
頭光
つむりのひかる 【頭光】
(1754-1796) 江戸後期の狂歌師。本名,岸宇右衛門。別号,桑楊庵・二世巴人亭。日本橋亀井町の町代。狂歌四天王の一人。宿屋飯盛(ヤドヤノメシモリ)らの伯楽連の中心人物。編著「才蔵集」「狂歌上段集」など。
頭光
とうこう 【頭光】
⇒ずこう(頭光)
頭出し
あたまだし [0] 【頭出し】
録音・録画テープやレコードなどで,再生したい部分の冒頭をさがし出すこと。
頭分
かしらぶん [3] 【頭分】
首領。親分。
頭切り
かぶきり [0] 【頭切り】
〔「禿切(カブロキリ)」の転〕
四方同じ長さに切りそろえた子供の頭髪。きりかぶろ。
頭割
あたまわり [0] 【頭割(り)】
金品の拠出・分配などをする時,人数に応じて平等に割り当てること。「費用を―にする」
頭割で
あたまわり【頭割で】
per head.〜にする share equally.
頭割り
あたまわり [0] 【頭割(り)】
金品の拠出・分配などをする時,人数に応じて平等に割り当てること。「費用を―にする」
頭勝ち
あたまがち 【頭勝ち】 (形動)
(1)体のわりに頭が大きいさま。頭でっかち。
(2)頭(ズ)が高いさま。ごうまんなさま。「―ナ人/日葡」「主の威勢を甲に着て,下々まで―/浄瑠璃・扇八景」
頭北面西右脇臥
ずほくめんさいうきょうが ヅホク―ウケフグワ 【頭北面西右脇臥】
〔仏〕 頭を北に,顔を西に向け,右わきを下にし,横になった姿勢。釈迦の入滅のときの姿。
頭取
とうどり【頭取】
the president;→英和
the head.→英和
頭取
とうどり [0] 【頭取】
〔(5)が原義〕
(1)頭だつ者。長たる人。
(2)銀行などの代表者となり,その職務をなす者。代表取締役を兼ねているのが普通。
(3)劇場などで,楽屋のすべての取り締まりに当たる者。
(4)相撲で,力士を取り締まり,興行に参加する人。
(5)音頭を取る人。
(ア)雅楽で,管楽器の首席奏者。
(イ)能楽または歌舞伎の「三番叟」で,小鼓を奏する三人の鼓方のうちの中央の奏者。
頭取座
とうどりざ [0] 【頭取座】
劇場の楽屋にある頭取の常座。
頭句
とうく [1] 【頭句】
歌の冒頭部分の句。和歌では第一句,または第三句まで。
頭垢
ふけ [2][0] 【雲脂・頭垢】
頭皮の角質細胞に分泌物がまじりあって乾燥し,鱗状となってはがれるもの。
頭声
とうせい [0] 【頭声】
人間の声の音色を低・中・高の声区に分けたときの高い方の声。
→胸声
頭字
かしらじ [3] 【頭字】
(1)詩歌・語句・名前などの初めの文字。「こなたさまの―新左衛門さまをかたどり新太郎様/浮世草子・一代女 5」
(2)「頭文字(カシラモジ)」に同じ。
頭字語
とうじご [0] 【頭字語】
〔acronym〕
語の先頭の字や音節を組み合わせて綴り読みにした語。ナトー(NATO)・フー(WHO)・ユネスコ(UNESCO)など。
頭寒足熱
ずかんそくねつ ヅカン― [1] 【頭寒足熱】
頭は冷やし,足は暖かい状態にしておくこと。よく眠れ,健康によいとされる。
頭屋
とうや [0][1] トウ― 【頭屋】 ・ タウ― 【当屋】
神社の祭祀や講において,神事・行事を主宰したり世話したりする人。また,その家。年ごとに輪番制で交替する。
頭山
とうやま 【頭山】
姓氏の一。
頭山満
とうやまみつる 【頭山満】
(1855-1944) 国家主義者。福岡生まれ。萩の乱に参加して入獄後,自由民権運動に参加。のち玄洋社を結成,国家主義に転じた。大アジア主義を唱えて大陸進出に暗躍し,黒竜会・大陸浪人などを支配する右翼の巨頭的存在となった。
頭巾
ずきん ヅ― [2] 【頭巾】
(1)防寒のために用いる,頭部を覆う布製袋状のかぶりもの。丸頭巾・角(スミ)頭巾・焙烙(ホウロク)頭巾・御高祖(オコソ)頭巾などのほか,防災用のものもある。[季]冬。《赤―人甘んじて老いけらし/正岡子規》
(2)山伏のかぶりもの。
→ときん
(3)家紋の一。{(1)}を図案化したもの。
頭巾
ずきん【頭巾】
<put on> a hood.→英和
頭巾
ときん [0] 【兜巾・頭巾・頭襟】
修験道の山伏がかぶる小さな布製のずきん。黒い色が無明(ムミヨウ)を,円形が仏の徳の完全性を,一二のひだが一二因縁を表すという五智宝冠と,長い布で頭をおおう裹(ツツミ)頭襟の類がある。
兜巾[図]
頭巾茸
ずきんたけ ヅ― [2] 【頭巾茸】
子嚢菌(シノウキン)類ビョウタケ目のきのこ。秋,林下の地上に群生する。分布は世界的。高さ3〜5センチメートル。傘は頭巾形で,色は黄色・緑色など。柄の色は淡黄色・黄金色・橙黄色など。
頭巾薔薇
ときんいばら [4] 【頭巾薔薇】
バラ科の落葉小低木。中国原産。観賞用に栽植。茎は高さ約80センチメートルで扁平なとげがある。葉は羽状複葉。初夏,短い側枝に径5,6センチメートルの白色重弁花を頂生する。ボタンイバラ。漢名,酴釄(トビ)。
頭巾雲
ずきんぐも ヅ― [4] 【頭巾雲】
積雲または積乱雲の上部に接して現れる頭巾のようなうすい雲。
頭形
とうけい [0] 【頭形】
頭蓋(トウガイ)の形状。真上から見た時の前後の長さと左右の幅の比率(頭示数)で,長頭・中頭・短頭に分ける。男女・人種・時代などで差が見られる。
頭役
かしらやく [0][3] 【頭役】
上に立って統率する役。
頭役
あたまやく 【頭役】
一人につきいくらと割り当てた金品などの負担。「かうした―に白米一升に銭五十/浮世草子・一代女 3」
頭役
とうやく [0][1] トウ― 【頭役】 ・ タウ― 【当役】
(1)連歌俳諧などの座を準備・世話する人。かしらやく。頭人。
(2)寺院で,仏事・法会の主役。
頭打ち
あたまうち [0] 【頭打ち】
(1)物事が一定の水準に達し,それ以上に伸びなくなること。「給料が六〇歳で―になる」
(2)上がっていた相場が,それ以上,上がらなくなること。ずうち。
〔(2)が原義〕
頭打ち
ずうち ヅ― [0] 【頭打ち】
「あたまうち(頭打){(2)}」に同じ。
頭打になる
あたまうち【頭打になる】
get to the top of.
頭抜ける
ずぬ・ける ヅ― [0][3] 【図抜ける・頭抜ける】 (動カ下一)[文]カ下二 づぬ・く
多くのものの中で特にきわだっている。なみはずれる。ずばぬける。「―・けて背が高い」
頭指
とうし [1] 【頭指】
人差し指。食指。
頭指数
とうしすう [4] 【頭示数・頭指数】
頭長に対する頭幅の百分率。形質人類学などで,頭の形の比較・分類に用いられる。頭蓋(トウガイ)骨の計測値によるものを頭蓋示数という。
頭捻り
ずぶねり ヅ― [0] 【頭捻り】
相撲の決まり手の一。頭を相手の肩につけ,相手の差し手を抱え込んでひねり倒す技。
頭数
あたまかず [0][4] 【頭数】
ひとのかず。人数。「―をそろえる」
頭数
とうすう【頭数】
the number of <cattle> .
頭数
とうすう [3] 【頭数】
ウマ・ウシなど大形の動物の数。
頭数
あたまかず【頭数】
the number <of persons> .→英和
頭文字
かしらもじ [4] 【頭文字】
(1)欧文で,文頭や,固有名詞の初めなどに用いる大文字。かしらじ。キャピタル。
(2)ローマ字で書いた姓名の最初の大文字。イニシャル。
頭文字
かしらもじ【頭文字】
a capital (letter) (大文字);→英和
initials (名前の).
頭書
とうしょ [1] 【頭書】
(1)書物の本文の上欄に書き込まれた注釈などの書き込み。かしらがき。
(2)書類などの最初の部分に書き出された文章。「―の通り」
頭書き
かしらがき [0] 【頭書き】
(1)「頭書(トウシヨ)」に同じ。
(2)書物や文書の冒頭に趣旨などを書くこと。
(3)歌舞伎の上演台本で,台詞(セリフ)の上に一つ書きをして,肩にその台詞を述べる役者の名を書くこと。頭付(カシラヅケ)。
頭書の
とうしょ【頭書の】
above-mentioned.
頭株
あたまかぶ【頭株】
a leader;→英和
a chief.→英和
頭株
あたまかぶ [3] 【頭株】
おもだった人。指導的な立場にいる人。かしらぶん。
頭椎
くぶつつ 【頭椎】
「かぶつちのたち(頭椎の大刀)」に同じ。「みつみつし,久米の子が―い石つつい持ち/古事記(中)」
頭椎
かぶつち 【頭椎・頭槌】
〔「かぶ」は塊(カタマリ)の意〕
柄頭(ツカガシラ)が塊状であること。また,塊状の柄頭。
頭椎の大刀
くぶつちのたち 【頭椎の大刀】
⇒かぶつちのたち(頭椎の大刀)
頭椎の大刀
かぶつちのたち 【頭椎の大刀】
古墳時代の刀剣の一。柄(ツカ)の頭に金銅や銀で作った塊状の中空の金具をつけた大刀。実戦用ではなく儀仗用か奉献用の大刀とされる。くぶつちのたち。
頭椎の大刀[図]
頭槌
かぶつち 【頭椎・頭槌】
〔「かぶ」は塊(カタマリ)の意〕
柄頭(ツカガシラ)が塊状であること。また,塊状の柄頭。
頭注
とうちゅう [0] 【頭注・頭註】
本文の上方に書き記した注釈。頭書。冠注。
⇔脚注
頭注
とうちゅう【頭注】
a headnote.
頭煎じ
かしらせんじ 【頭煎じ】
煎じ薬の最初の煎じ汁。一番煎じ。「手づから薬罐(ヤカン)にて―のあがる時/浮世草子・五人女 2」
頭熱
ずねつ ヅ― 【頭熱】
頭に熱があること。[日葡]
頭物
つむりもの [0][5] 【頭物】
婦人の頭髪を飾るもの。櫛(クシ)・笄(コウガイ)・簪(カンザシ)の総称。髪飾り。
頭物
ずもの ヅ― [0] 【頭物】
商品取引で,上等品。かしらもの。
頭状花
とうじょうか トウジヤウクワ [3] 【頭状花】
頭状花序全体を一つの花に見立てていう語。キク科植物の類。頭花。
頭状花序
とうじょうかじょ トウジヤウクワジヨ [5] 【頭状花序】
無限花序の一。花軸の先端が太く広がり,その上に柄のない小さな花を多数つけ,全体が一個の花のようにみえる花序。例えばキク科の花。
頭甲
ずこう ヅカフ [0] 【頭甲】
(1)頭蓋骨(トウガイコツ)。脳天。
(2)笠(カサ)の裏に,かぶりよいようにつける輪の形をしたもの。
頭痛
ずつう ヅ― [0] 【頭痛】
(1)頭の痛むこと。頭の痛み。とうつう。「―がする」
(2)心配。苦労。「―の種」
頭痛
ずつう【頭痛】
<have> a <splitting> headache.→英和
〜の種 a source of anxiety.‖頭痛薬 a headache tablet.
頭痛
とうつう [0] 【頭痛】
「ずつう(頭痛)」に同じ。
頭痛持
ずつうもち ヅ― [0][2] 【頭痛持(ち)】
時々頭痛が起きては悩まされる人。
頭痛持ち
ずつうもち ヅ― [0][2] 【頭痛持(ち)】
時々頭痛が起きては悩まされる人。
頭痛鉢巻
ずつうはちまき ヅ― [5] 【頭痛鉢巻(き)】
〔頭痛がひどいので鉢巻をしてこらえている意〕
非常に心配・苦労しているさま。
頭痛鉢巻き
ずつうはちまき ヅ― [5] 【頭痛鉢巻(き)】
〔頭痛がひどいので鉢巻をしてこらえている意〕
非常に心配・苦労しているさま。
頭盔
とっぱい 【頭盔・突盔】
兜(カブト)の鉢の頂のとがったもの。ちょっぺい。
頭盔烏帽子
とっぱいえぼし 【頭盔烏帽子】
頭盔の形をした烏帽子。
頭盔頭
とっぱいがしら 【頭盔頭】
「頭盔」に同じ。「見れば所も名にし負ふ,鎌倉山の星兜。―,獅子頭/浄瑠璃・忠臣蔵」
頭盔頭巾
とっぱいずきん 【頭盔頭巾】
頭巾の一種。頭盔烏帽子の後部に垂れをつけたもの。
頭目
とうもく【頭目】
a leader[head,boss].→英和
頭目
とうもく [0] 【頭目】
(1)集団の長。普通,よからぬ集団の長についていう。かしら。親分。「強盗団の―」
(2)頭と目。ずもく。「手足―の別なきが如く/近世紀聞(延房)」
頭石
かしらいし [3] 【頭石】
⇒親石(オヤイシ)
頭示数
とうしすう [4] 【頭示数・頭指数】
頭長に対する頭幅の百分率。形質人類学などで,頭の形の比較・分類に用いられる。頭蓋(トウガイ)骨の計測値によるものを頭蓋示数という。
頭突
ずつき ヅ― [0] 【頭突(き)】
相撲やけんかで,頭を下げて突っ込み,頭で相手の胸などを強く突くこと。「―をくらわす」
頭突き
ずつき ヅ― [0] 【頭突(き)】
相撲やけんかで,頭を下げて突っ込み,頭で相手の胸などを強く突くこと。「―をくらわす」
頭立つ
かしらだ・つ [4] 【頭立つ】 (動タ五[四])
ある集団の上位に位置する。「協会の―・った人たち」
頭紙
あたまがみ [0][3] 【頭紙】
梱包(コンポウ)した荷物の上部に張るあて名紙。
頭索類
とうさくるい [4] 【頭索類】
原索動物の一綱を成す無脊椎動物の総称。すべて浅海性。体は左右相称で体節構造がみられる。体の背側前端近くに脊索があり,その背面にそって神経管がある。この点は脊椎動物に似ており,体制は単純であるが脊椎動物の原始形に近い。雌雄異体。ナメクジウオ類。無頭類。
頭胴長
とうどうちょう [3] 【頭胴長】
哺乳(ホニユウ)類の外部形態を検討する際の基本的な計測項目の一。全長(身体を平面上に伸ばしたときの頭の前端から尾の最後端までの距離)から尾長を引いた長さ。
頭胸部
とうきょうぶ [3] 【頭胸部】
頭部・胸部の体節が癒合しているもの。節足動物の甲殻類や蜘蛛形(クモガタ)類に見られる。
頭脳
ずのう【頭脳】
brains;a head.→英和
緻(ち)密(散漫)な〜 a close (loose) head.数学的な〜をもつ have a mathematical brain.‖頭脳集団 ⇒シンク・タンク.頭脳労働者 a brainworker.頭脳流出 a brain drain.
頭脳
ずのう ヅナウ [1] 【頭脳】
(1)脳。脳髄。
(2)物事を見分ける知力。物事を適確に判断する力。「すぐれた―をもつ」「―明晰(メイセキ)」
(3)団体などの中心になって働く人。首脳。「組織の―」
頭脳労働
ずのうろうどう ヅナウラウ― [4] 【頭脳労働】
知力や判断力を必要とする仕事。
頭脳流出
ずのうりゅうしゅつ ヅナウリウ― [4] 【頭脳流出】
高度の教育を受けた人々が,よりよい研究環境や労働条件を求めて外国に移住すること。
頭脳集団
ずのうしゅうだん ヅナウシフ― [4] 【頭脳集団】
⇒シンク-タンク
頭芋
かしらいも [3] 【頭芋】
⇒親芋(オヤイモ)
頭花
とうか [1] 【頭花】
⇒頭状花(トウジヨウカ)
頭蓋
とうがい [0] 【頭蓋】
脊椎動物の頭部の骨格。頭蓋骨の集合体。脳髄を収容している脳頭蓋,顔面を形成している顔面頭蓋に分け,狭義には前者を頭蓋という。脳髄のほか,視覚・聴覚・平衡覚の感覚器などを入れ保護する。ずがい。
頭蓋
ずがい【頭蓋】
《解》the cranium.→英和
頭蓋骨 the skull.→英和
頭蓋
ずがい ヅ― [1][0] 【頭蓋】
⇒とうがい(頭蓋)
頭蓋癆
とうがいろう [3] 【頭蓋癆】
頭蓋骨の石灰化が不十分で軟らかいため,容易にへこむ状態。未熟児に多く,佝僂(クル)病,水頭症などに併発するが,健常な新生児にもみられることがある。
頭蓋癆
ずがいろう ヅ―ラウ [2] 【頭蓋癆】
⇒とうがいろう(頭蓋癆)
頭蓋骨
とうがいこつ [3] 【頭蓋骨】
頭蓋を構成する骨の総称。ヒトでは後頭骨・蝶形骨・側頭骨・頭頂骨・前頭骨・篩骨(シコツ)・下鼻甲介・涙骨・鼻骨・鋤骨(ジヨコツ)・上顎骨・口蓋骨・頬骨(キヨウコツ)・下顎骨・舌骨の一五種二三個がある。頭骨。ずがいこつ。
頭蓋骨
ずがいこつ ヅ― [2] 【頭蓋骨】
⇒とうがいこつ(頭蓋骨)
頭虱
あたまじらみ [4] 【頭虱】
ヒトジラミ科のシラミ。体長2.5ミリメートル内外。人の頭部に寄生して吸血し,伝染病の媒介をする。衣服につくコロモジラミと同一種。
頭血腫
ずけっしゅ ヅ― [2] 【頭血腫】
⇒とうけっしゅ(頭血腫)
頭血腫
とうけっしゅ [3] 【頭血腫】
新生児の頭部に生じる血腫。産道で頭部が強く圧迫され,頭骨とそれを包む骨膜との間に生ずる出血が原因。大部分が数週間で吸収される。
頭裹み
かしらづつみ 【頭裹み】
(1)「裹頭(カトウ)」に同じ。
(2)裹頭をかたどった指物(サシモノ)。
頭襟
ときん [0] 【兜巾・頭巾・頭襟】
修験道の山伏がかぶる小さな布製のずきん。黒い色が無明(ムミヨウ)を,円形が仏の徳の完全性を,一二のひだが一二因縁を表すという五智宝冠と,長い布で頭をおおう裹(ツツミ)頭襟の類がある。
兜巾[図]
頭角
とうかく [0] 【頭角】
頭の先。頭部。
頭角を現わす
とうかく【頭角を現わす】
distinguish oneself <in> ;cut a conspicuous figure <in> .
頭註
とうちゅう [0] 【頭注・頭註】
本文の上方に書き記した注釈。頭書。冠注。
⇔脚注
頭語
とうご [0] 【頭語】
手紙文の書き出しの語。「拝啓」「謹啓」など。
頭貫
かしらぬき [3][0] 【頭貫】
柱と柱を上部でつなぐために柱の頭部に用いる横木。
頭越し
あたまごし [0] 【頭越し】
(1)他人の頭の上を越して物事をすること。
(2)当事者をさしおいて,事が進められること。「―の交渉」
頭越しに
あたまごし【頭越しに】
over a person's head.
頭足
とうそく [0][1] 【頭足】
頭と足。
頭足類
とうそくるい [4] 【頭足類】
頭足綱の軟体動物の総称。すべて海産。すべて化石種のアンモナイト類,オウムガイの属する四鰓(シサイ)類,および二鰓類に大別される。二鰓類は八腕類のタコ類と十腕類のイカ類に区分される。雌雄異体。
頭身
とうしん [0] 【頭身】
(1)あたまとからだ。からだ全体。
(2)数詞の下に付いて,頭頂から頤(アゴ)までの長さと身長との割合を表す。「八―」
頭部
とうぶ【頭部】
the head.→英和
頭部
とうぶ [1] 【頭部】
頭の部分。
頭部侵食
とうぶしんしょく [4] 【頭部侵食】
川の最上流部をさらに谷頭部へ伸長させる侵食作用。谷頭侵食。
頭重
ずおも ヅ― [0] 【頭重】
(1)頭がはっきりせず重苦しく感じられること。
(2)簡単に人に頭をさげないこと。
(3)取引で,相場が上がりそうでいて伸び悩んでいる状態。
頭金
あたまきん【頭金】
a deposit.→英和
〜を入れる deposit <¥2,000,000 on a new house> .
頭金
あたまきん [0] 【頭金】
(1)分割払いや延べ払い販売で,契約成立と同時に代金の一部として払う,ある程度まとまった金額。
(2)手付金。保証金。
頭陀
ずだ ヅダ [1] 【頭陀】
〔梵 dhūta〕
(1)衣食住に対する欲望を払いのける修行。一二種ある。抖擻(トソウ)。
(2){(1)}のうち,特に食を乞(コ)いながら野宿などして各地を巡り歩いて修行すること。また,その僧。
(3)「頭陀袋」の略。
頭陀行
ずだぎょう ヅダギヤウ [2] 【頭陀行】
〔仏〕 頭陀の修行。
頭陀袋
ずだぶくろ【頭陀袋】
a scrip;→英和
a beggar's bag.
頭陀袋
ずだぶくろ ヅダ― [3] 【頭陀袋】
(1)頭陀行を行う僧が,僧具・経巻・お布施などを入れて首にかける袋。頭陀。
(2)死人を葬るとき,その首にかける袋。
(3)雑多な品物を入れて運ぶ,簡単なつくりの布製の袋。
頭韻
とういん [0] 【頭韻】
押韻法の一。語頭や句頭などに同じ音を繰り返して用いること。
→脚韻
頭韻
とういん【頭韻】
alliteration (詩の).→英和
〜を踏む alliterate.
頭頂
とうちょう [0] 【頭頂】
頭のてっぺん。づちょう。
頭頂
ずちょう ヅチヤウ [0] 【頭頂】
頭の一番上の部分。てっぺん。
頭頂葉
とうちょうよう [3] 【頭頂葉】
大脳半球の中央頂部。皮膚・深部感覚や味覚の神経中枢があり,その後方には知覚・認知・判断などに関する連合野があって,後頭葉と接する。
頭頂骨
とうちょうこつ [3] 【頭頂骨】
頭頂部を形成する一対の扁平な骨。四角形の皿状で,頭蓋(トウガイ)の上壁をなす。顱頂(ロチヨウ)骨。
頭領
とうりょう [1] 【頭領】
ある集団の長。統領。棟梁。
頭頭
かぶりかぶり 【頭頭】
幼児が頭を左右に振ること。いやいや。
頭風
ずふう ヅ― 【頭風】
「頭痛」に同じ。[和名抄]
頭首
とうしゅ [1] 【頭首】
ある集団・組織などのかしらに立つ人。
→ちょうしゅ(頭首)
頭首
ちょうしゅ テウ― [1] 【頭首】
〔仏〕 禅宗寺院で住持の下位にあって,寺院の運営を分担する僧の役職。法堂(ハツトウ)で右側に並ぶ知事に対して,左側に並ぶ。
→知事
頭首工
とうしゅこう [0][3] 【頭首工】
河川などから農業用水を用水路へ引き入れるための施設の総称。
頭香
ずこう ヅカウ [0] 【頭香】
頭の上に香を置いてたくこと。僧や修験者などが行う荒行(アラギヨウ)。
頭骨
とうこつ [0][1] 【頭骨】
脊椎動物の頭部の骨。ヒトでは頭蓋(トウガイ)骨と同義。
→頭蓋
頭高
かしらだか 【頭高】
■一■ [3] (名)
スズメ目ホオジロ科の小鳥。背面は暗褐色で,濃褐色の点紋がある。鳴く時に頭頂の羽毛を立てる。シベリアで繁殖し日本には冬鳥として渡来。
■二■ (名・形動ナリ)
矢筈(ヤハズ)が肩越しに見えるように箙(エビラ)を負う・こと(さま)。「切斑(キリフ)の矢の…残つたりけるを―に負ひなし/平家 11」
頭髪
とうはつ [0] 【頭髪】
頭の髪。髪の毛。
頭髪
とうはつ【頭髪】
(the) hair.→英和
頭鳴り
ずなり ヅ― [0] 【頭鳴り】 (名)スル
頭の中で何か音がするように感じられること。「―がする」「―に悩む」
頴娃
えい 【頴娃】
鹿児島県南西部,揖宿(イブスキ)郡の町。薩摩半島南端を占め,東シナ海に面する。大部分が火山灰台地で,茶の産地。
頷き
うなずき【頷き】
a nod.→英和
頷く
うなず・く [3][0] 【頷く・首肯く】 (動カ五[四])
〔「項(ウナ)突く」の意〕
(1)肯定・同意・承諾などの気持ちを表して首をたてに振る。合点(ガテン)する。「いちいち―・きながら話を聞く」
(2)首を下に動かす。「僧正のねぶりて―・くを/著聞 18」
[可能] うなずける
頷く
うなずく【頷く】
nod <at,to> ;→英和
[承知して]nod (in) assent;nod one's approval.
頷ける
うなず・ける [0] 【頷ける・首肯ける】 (動カ下一)
〔「うなずく」の可能動詞から〕
承諾できる。納得できる。「その提案なら,―・ける」「―・けない行動」
頷下
がんか [1] 【頷下】
あごの下。[日葡]
頷聯
がんれん [0] 【頷聯】
漢詩で,律詩第三・四句のこと。対句をなす。前聯。
→起聯
→頸聯
→尾聯
頸
くび [0] 【首・頸】
□一□
(1)頭と胴とをつなぐ,やや細くなっている部分。頸部。
(2){(1)}を含めて,そこから上の部分。頭部と頸部全体。「―実検」「―を垂れる」
(3)物の{(1)}とよく似た細くくびれた部分。「つぼの―」
(4)琴(キン)の転軫(テンジン)の下のくびれた部分。
(5)琵琶の胴と糸巻の間の細い部分。三味線の棹(サオ)にあたる。鹿頸(シカクビ)。
(6)〔首を斬(キ)られる意から〕
職を失うこと。解雇。馘首(カクシユ)。「今日限り―だ」
□二□
(1)(「領」「襟」と書く)衣服の首をおおう部分。えり。「狩衣の―の顔にかかれば/枕草子 145」
(2)顔。容貌。特に美しい容貌。また,そのような人。美人。「かかる所には看板の―といふものありて/洒落本・浪花色八卦」
(3)遊女や茶屋女をさしていう語。「きのわるい―だぞ,ちくしやうめ/洒落本・通気粋語伝」
頸っ枷
くびっかせ [0][5] 【頸っ枷】
「くびかせ」の転。「子は三界の―」
頸丈
くびだけ 【首丈・頸丈】 (名・形動)
〔「くびたけ」とも〕
(1)足元から頸までの丈(タケ)。また,物事に深くはまりこんださま。「借銭の淵に―つかりて/仮名草子・浮世物語」
(2)「くびったけ」に同じ。「かわゆらしさ,― ―/ひとりね」
頸上
くびかみ [2] 【頸上・首紙】
袍(ホウ)・水干などの首の周りを取り囲む部分の称。上前の端に緒を付けて結び玉を作り,下前に輪奈を作って受ける。
頸動脈
けいどうみゃく [3] 【頸動脈】
大動脈の分岐で,頭頸部に血液を送る左右の太い動脈。甲状軟骨の高さで,眼球や頭蓋内の深い部分を灌流する内頸動脈と,顔面・前頸部・硬膜などの浅い部分に分布する外頸動脈がある。総頸動脈。
頸城油田
くびきゆでん 【頸城油田】
新潟県南部,高田平野北部にある油田・ガス田。一部は日本海の海底にのびる。
頸巻
くびまき [0][4] 【首巻(き)・頸巻(き)】
襟(エリ)巻き。マフラー。[季]冬。
頸巻き
くびまき [0][4] 【首巻(き)・頸巻(き)】
襟(エリ)巻き。マフラー。[季]冬。
頸掛け芝居
くびかけしばい [5] 【頸掛(け)芝居】
大道芸の一。人形を入れた箱を首からかけ,箱の上を舞台にして,人形を操って見せるもの。傀儡(クグツ)まわし。山猫まわし。箱芝居。
頸掛芝居
くびかけしばい [5] 【頸掛(け)芝居】
大道芸の一。人形を入れた箱を首からかけ,箱の上を舞台にして,人形を操って見せるもの。傀儡(クグツ)まわし。山猫まわし。箱芝居。
頸木
くびき [0] 【軛・頸木・衡】
(1)車の轅(ナガエ)の先端につけて,車を引く牛馬の頸の後ろにかける横木。
→牛車(ギツシヤ)
(2)(比喩的に)自由を束縛するもの。「国家の―から脱する」
頸枷
くびかせ [0][4] 【首枷・頸枷】
(1)罪人の首にかけ,自由を束縛する木や鉄などで作った刑具。くびかし。
(2)行動の自由をさまたげるもの。係累。きずな。「子は三界の―」
頸根
うなね 【頸根】
うなじ。首ねっこ。「うとぶるものの―つきぬきて/祝詞(祈年祭)」
頸根
くびね [0] 【首根・頸根】
首の根もと。首ねっこ。
頸椎
けいつい [1] 【頸椎】
脊椎動物の脊柱の最上部。頸部(ケイブ)の脊椎。七個の椎骨からなる。
頸玉
くびたま [0] 【首玉・頸玉】
(1)「くびったま」に同じ。
(2)上代の首飾りの玉。「―を偸(ヌス)み取て/日本書紀(安閑訓)」
(3)犬・猫などの首につける輪。首輪。[日葡]
頸環
くびわ [0] 【首輪・頸環】
(1)犬や猫の首につける輪。
(2)「首飾り」に同じ。
頸着
うなつき 【項着・頸着】
幼児の後ろ髪がのびて首のあたりにつくほどになっていること。また,その年頃。「―の童が身には/万葉 3791」
頸筋
くびすじ [0] 【首筋・頸筋】
首の後ろ側。えりくび。くびねっこ。
頸筋
けいきん [0][1] 【頸筋】
頸部にある諸筋の総称。広頸筋・胸鎖乳突筋・前頸筋・後頸筋・背筋からなる。
頸細し
くびほそ・し 【頸細し】 (形ク)
弱々しい。たよりない。心細い。「たのもしげなく,―・し/源氏(帚木)」
頸綱
くびづな [0] 【首綱・頸綱】
犬・猫の首につける綱。また,囚人などの首にかける綱。くびなわ。「いとをかしげなる猫のあかき―にしろき札つきて/枕草子 89」
頸縄
くびなわ [0] 【首縄・頸縄】
「首綱(クビヅナ)」に同じ。
頸聯
けいれん [0] 【頸聯】
漢詩で,律詩の第五・六句のこと。後聯。
→起聯
→頷聯(ガンレン)
→尾聯
頸肩腕症候群
けいけんわんしょうこうぐん [9] 【頸肩腕症候群】
首筋から肩・腕にかけて痛みやしびれを起こす症状。頸腕症候群。
頸腕症候群
けいわんしょうこうぐん [7] 【頸腕症候群】
「頸肩腕症候群(ケイケンワンシヨウコウグン)」に同じ。
頸腺
けいせん [1] 【頸腺】
頸部にあるリンパ腺。「―結核」
頸部
けいぶ [1] 【頸部】
頭部と胸部との中間にある身体の部分。首の部分。
頸部リンパ節結核
けいぶリンパせつけっかく [1][6] 【頸部―節結核】
⇒瘰癧(ルイレキ)
頸部脊椎症
けいぶせきついしょう [1][0][1][3] 【頸部脊椎症】
頸椎の変形のため脊髄や神経根が圧迫され,くび・肩・腕の痛みやしびれ,運動時の痛みなどの症状があらわれる状態。脊髄の圧迫による上・下肢の麻痺や,膀胱(ボウコウ)・直腸などに障害があらわれる場合もある。
頸静脈
けいじょうみゃく [3] 【頸静脈】
頭部・頸部の血液を集めて心臓に送る頸部の太い静脈。左右の内頸静脈が主なもので,頭蓋底から下行して鎖骨下静脈と合流する。
頸飾
けいしょく [0] 【頸飾】
くびかざり。
→大勲位
頸飾り
くびかざり [3] 【首飾り・頸飾り】
宝石・貴金属などをつないで輪にし,首にかけて使う装飾品。首輪。ネックレス。
頸骨
くびぼね [0] 【頸骨】
首の骨。けいこつ。
頸骨
けいこつ [1] 【頸骨】
首の骨。
頻
しき 【頻】
〔動詞「頻く」の連用形から〕
動詞の連用形または名詞の上に付いて,「度重なること」「しきりに」の意を表す。「―浪」「―降る」
頻々
ひんぴん【頻々】
⇒頻繁.
頻く
し・く 【頻く】 (動カ四)
繰り返し起こる。たび重なる。しきる。「今日降る雪のいや―・け吉事(ヨゴト)/万葉 4516」
頻って
しきって [2] 【頻って】 (副)
しきりに。切に。強く。「当座は―帰りたがつた娘が/金色夜叉(紅葉)」
頻に
しきに 【頻に】 (副)
あとからあとから。しきりに。「一日には千重波―思へども/万葉 409」
頻り
しきり [0] 【頻り】 (形動)[文]ナリ
〔動詞「頻る」の連用形から〕
短期間に同じことが何度も繰り返し起こるさま。引き続いて起こるさま。「催促が―だ」「御使―なれど聞き入るる人もなし/栄花(衣の珠)」
頻りと
しきりと [0] 【頻りと】 (副)
(1)「頻(シキ)りに{(1)}」に同じ。「顔の汗を―拭く/魔風恋風(天外)」
(2)「頻りに{(2)}」に同じ。「―水を欲しがる」
頻りに
しきりに【頻りに】
very often;frequently;→英和
repeatedly;→英和
[熱心に]eagerly;earnestly;→英和
strongly.
頻りに
しきりに [0] 【頻りに】 (副)
(1)しばしば。ひっきりなしに。しきりと。「雪が―降っている」「―誘われる」
(2)むやみに。無性に。ひどく。しきりと。「―家が恋しい」「―恐縮している」
頻りの年
しきりのとし 【頻りの年】
ここ数年。近年。「―より以来平氏王皇蔑如して政道にはばかる事なし/平家 5」
頻る
しき・る [2] 【頻る】 (動ラ五[四])
〔「頻(シ)く」と同源〕
(1)何度も繰り返し起こる。また,さかんに引き続いて起こる。「酒の香,物煮る匂―・りて/金色夜叉(紅葉)」「東宮の御使ひ―・りてある程/枕草子 104」
(2)動詞の連用形に付いて,さかんに…する意を表す。「降り―・る雨」
頻並み
しきなみ 【頻並み】 (形動ナリ)
あとからあとから続くさま。「―につどひたる車なれば/枕草子 35」
頻伽
びんが [1] 【頻伽】
「迦陵(カリヨウ)頻伽」の略。
頻伽の声
びんがのこえ 【頻伽の声】
迦陵(カリヨウ)頻伽の鳴き声のような美しい声。
頻出
ひんしゅつ [0] 【頻出】 (名)スル
しきりに現れること。次から次に事の起こること。頻発。「入試に―する問題」
頻出する
ひんしゅつ【頻出する】
appear[occur]frequently.
頻呼吸
ひんこきゅう [3] 【頻呼吸】
心不全・肺炎や小児の発熱時などの,呼吸数が増加し,かつ呼吸が浅い状態。
頻回
ひんかい [0] 【頻回】
回数が多いこと。「―の検査は必要としない」
頻婆娑羅
びんばしゃら 【頻婆娑羅】
〔梵 Bimbisāra〕
釈迦と同時代のマガダ国の王。竹林精舎を建てるなど,熱心な仏教徒であったが,息子の阿闍世王によって幽閉され死んだ。ビンビサーラ。
頻婆果
びんばか 【頻婆果】
頻婆という木の果実。赤いものの比喩に用いる。「青蓮の御眼は四大海をたたへ,御脣は―の如し/栄花(玉の台)」
頻尿
ひんにょう [0] 【頻尿】
一日の尿量にはほとんど変化なく排尿回数が多くなった状態。健康人の排尿回数は普通四〜六回であり,これが一〇回以上を数える場合をいう。
頻年
ひんねん [0] 【頻年】
毎年毎年。連年。「―踵を接して起りながら/新聞雑誌 14」
頻度
ひんど [1] 【頻度】
(1)ある事の繰り返される度合。「出現する―が高い」
(2)統計学で,度数のこと。頻数。
頻度
ひんど【頻度】
frequency.→英和
頻度数
ひんどすう [3] 【頻度数】
同じことが繰り返される度数。頻数。
頻数
ひんすう [3] 【頻数】
(1)度数や回数が,多く重なること。「部落間の交通次第に―にして/希臘思潮を論ず(敏)」
(2)統計学で,度数や回数。
頻用
ひんよう [0] 【頻用】 (名)スル
頻繁に用いられること。
頻発
ひんぱつ [0] 【頻発】 (名)スル
短期間に次から次に同じ種類の事が起こること。「事故が―する」
頻発する
ひんぱつ【頻発する】
be frequent;occur frequently.
頻繁
ひんぱん [0] 【頻繁】 (名・形動)[文]ナリ
しばしば行われること。ひっきりなしに行われること。また,そのさま。「人の出入りが―な家」「―に船が出る」
[派生] ――さ(名)
頻繁な
ひんぱん【頻繁な】
frequent.→英和
〜に very often;frequently.→英和
頻脈
ひんみゃく [0] 【頻脈】
脈拍数が異常に多い状態。普通毎分一〇〇以上をいう。運動や興奮時のほか,心臓の病気やバセドー病などで起こる。
頻蒔き
しきまき 【重播き・頻蒔き】
上代社会の不法行為の一。穀物の種を,一度まいた上に重ねてまき,穀物の生長を害することかという。「春は則ち―し/日本書紀(神代上訓注)」
頻頻
しきしき 【頻頻】 (副)
しきりに。しばしば。「今日も―春雨ぞふる/風雅(春中)」
頻頻
しくしく 【頻頻】 (副)
絶え間なく。しきりに。「ぬばたまの黒髪山の山菅に小雨降りしき―思ほゆ/万葉 2456」
頻頻
ひんぴん [0] 【頻頻】 (ト|タル)[文]形動タリ
同じような事が引き続いて起こるさま。「―と事故が起きる」「是れ則ち其政体を変革せんが為めに―として之れに強迫する者あることなく/民約論(徳)」
頻鳥
びんちょう [1] 【頻鳥】
「迦陵頻伽(カリヨウビンガ)」に同じ。「―の音和らかに,仙女の袖妙なりければ/盛衰記 17」
頼
らい 【頼】
姓氏の一。
頼み
たのみ 【頼み】
(1) [3][1]
たのむこと。依頼すること。また,その内容。「―を聞き入れる」
(2) [1][3]
たよりにすること。あてにすること。「―にならない人」
(3)結納(ユイノウ)。「御祝言の―がくる/浄瑠璃・薩摩歌」
頼み
たのみ【頼み】
(1)[依頼](a) request;→英和
a favor.→英和
(2)[信頼]reliance;→英和
trust;→英和
confidence.→英和
〜がある May I ask you a favor?
〜にする rely[depend,count] <on> ;→英和
trust <in> .
〜になる(ならない) (un)reliable;→英和
(un)trustworthy.→英和
頼みの綱 one's only hope.
頼みきり
たのみきり [0] 【頼みきり】
ある物やある人を全く頼りにすること。
頼みの綱
たのみのつな [1][2] 【頼みの綱】
たよりすがるものを綱にたとえていう語。「彼の厚意を―とする」
頼み入る
たのみい・る 【頼み入る】 (動ラ四)
心から頼む。頼み込む。「御指南を―・り候しに/申楽談儀」
頼み寺
たのみでら 【頼み寺】
その家代々が帰依している菩提寺。「―へ願うて/浄瑠璃・新版歌祭文」
頼み少ない
たのみすくな・い [6] 【頼み少ない】 (形)[文]ク たのみすくな・し
あまり頼りにならない。心細い。「お蔦の―・い風情は,お妙にも見て取られて/婦系図(鏡花)」「日に添へて―・うこそ見えさせ給へ/平家 6」
頼み所
たのみどころ 【頼み所】
頼みとする所。たよりとする人。「つひの―には思ひおくべかりける/源氏(帚木)」
頼み手
たのみて [0] 【頼み手】
(1)頼む人。頼む側の人。
(2)頼む相手の人。「仲人の―がいない」
頼み樽
たのみだる [3] 【頼み樽】
近世,結納として贈る酒樽。角樽を用いた。
頼み無し
たのみな・し 【頼み無し】 (形ク)
あてがない。たよりにならない。「―・くはかなくみゆる我ゆゑに/多武峰少将」
頼み甲斐
たのみがい [0] 【頼み甲斐】
頼んだ甲斐。依頼しただけの効果。「―のない人」
頼み込む
たのみこ・む [4][0] 【頼み込む】 (動マ五[四])
ぜひ聞き入れてほしいと,熱心に頼む。「―・んで講演をしてもらう」
[可能] たのみこめる
頼む
たのむ【頼む】
(1)[依頼]ask <a person to do,a person for help> ;→英和
beg;→英和
request.→英和
(2)[頼みにする]⇒頼み.
(3)[依託]⇒託する.
(4)[雇う]engage <a tutor> ;→英和
hire <a taxi> ;→英和
call in <a doctor> .
頼む
たの・む [2] 【頼む】
■一■ (動マ五[四])
(1)相手に,…してくれ,または…しないでくれと願って,それを相手に伝える。依頼する。「知人に就職の斡旋(アツセン)を―・む」「友人に伝言を―・む」「人にいわないように―・んでおく」
(2)どう活動・処理すべきなのか知っている人に処理などを依頼する。「引っ越しをするので運送屋を―・んだ」「子供たちをよろしく―・みます」
(3)(「恃む」とも書く)依存しうるだけの能力がそれにあると信じる。あてにする。「一家の柱と―・む人」「数を―・んで押し切る」「万一を―・む(=メッタニナイ幸運ヲ願ウ)」「―・むに足らず」
(4)信じる。信用する。「諸弟(モロト)らが練りの言葉は我は―・まじ/万葉 774」
(5)主人・夫・主君としてよりかかる。「―・む人の喜びのほどを心もとなく待ち嘆かるるに/更級」
(6)よその家を訪れて案内を請う。多く「たのみましょう」「たのもう」の形で感動詞的に用いる。「『―・みませう』と表に子細らしき声つき/浮世草子・禁短気 4」
[可能] たのめる
■二■ (動マ下二)
期待させる。あてにさせる。「あひ見むと―・めしことぞ命なりける/古今(恋二)」
頼む木の下に雨漏る
頼む木の下に雨漏る
頼みにしていたのに,あてがはずれる。
頼め
たのめ 【頼め】
〔下二段活用の動詞「たのむ」の連用形から〕
たのみに思わせること。あてにさせること。「此の御行く先の―はいでやと思ひながらも/源氏(宿木)」
頼め言
たのめごと 【頼め言】
人がたのみにするような言葉。「ひとへになほざりの―など/浜松中納言 2」
頼もう
たのもう タノマ― [3] 【頼もう】 (感)
〔「頼まむ」の音便〕
よその家を訪れて案内を請うときの言葉。多く武士が用いた。たのみましょう。
頼もし
たのもし 【頼もし】
(形容詞「たのもしい」の語幹)
頼もしい
たのもしい【頼もしい】
[信頼]reliable;→英和
trustworthy;→英和
[有望]promising;hopeful.→英和
頼もしい
たのもし・い [4] 【頼もしい】 (形)[文]シク たのも・し
〔動詞「頼む」の形容詞化〕
(1)頼りにできそうで心強い。頼れる様子だ。「味方として―・い男」「彼も―・い青年に成長した」
(2)将来に期待がもてる。将来が楽しみだ。「御かたちもいと清らにねびまさらせ給へるを,うれしく―・しく見奉らせ給ふ/源氏(賢木)」
(3)経済的に心配がない。裕福だ。「我は若かりし折はまことに―・しくてありし身なり/宇治拾遺 10」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
頼もし人
たのもしびと 【頼もし人】
頼みに思う人。頼りにする人。「かの―は,行く先短かかりなむ/源氏(帚木)」
頼もし尽く
たのもしずく 【頼もし尽く】
(1)ひたすら頼もしく思わせること。誠意からだけですること。「今時の仲人―にはあらず。その敷き銀に応じて/浮世草子・永代蔵 1」
(2)互いに信じあって頼みにすること。「末々までの談合相手,これからほんの―/新内・蘭蝶」
頼もし立て
たのもしだて 【頼もし立て】
頼もしいと思わせること。「―が身のひしで/浄瑠璃・曾根崎心中」
頼り
たより [1] 【頼り】
〔動詞「頼る」の連用形から〕
(1)たのみとする物や人。「夫を―にする」「地図一枚だけを―に山を登る」
(2)てづる。つて。縁故。「―を求めて就職する」
(3)手がかり。きっかけ。契機。「真成(マコト)の小説稗史となるべき道をひらかん―となるべし/小説神髄(逍遥)」
(4)手段。方便。「あふべき―もなければ/浮世草子・五人女 4」
(5)便利。便宜。「―よき小嶋に姫宮を預け置/浄瑠璃・国性爺合戦」
(6)都合のよい時。ついで。幸便。「をとこなま宮づかへしければ,それを―にて/伊勢 87」
(7)つながり。関連。「簀子・透垣の―をかしく/徒然 10」
頼り
たより【頼り】
[依頼]reliance;→英和
dependence;→英和
[信頼]trust;→英和
confidence;→英和
[助力]help;→英和
support.→英和
…を〜に with the help of <a map> .〜になる reliable;→英和
staunch.→英和
〜にする ⇒頼る.
頼り無い
たよりない【頼り無い】
unreliable;vague (返事など);→英和
helpless (不安な).→英和
頼り無い
たよりな・い [4] 【頼り無い】 (形)[文]ク たよりな・し
(1)たよりにならない。あてにならない。「―・い英語だ」「―・い返事」
(2)心細い。不安だ。心もとない。「一人では―・いから二人で行く」
(3)頼れる人・ものがない。「女,親なく―・くなるままに/伊勢 23」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
頼り無し
たよりなし 【頼り無し】
貧乏人。「徳人・―の家のうちの作法など書かせ給へりしが/大鏡(伊尹)」
頼り甲斐
たよりがい [0] 【頼り甲斐】
頼りにするだけの価値。「―のない男」
頼る
たよる【頼る】
rely[depend]on;look to <a person> for help;count on <a person's help> .
頼る
たよ・る [2] 【頼る】 (動ラ五[四])
(1)力を貸してくれるものとして依存する。頼みにする。「ひとに―・ってばかりいないで自分でやりなさい」
(2)依存する。「勘に―・る」「石油は外国からの輸入に―・る」
(3)助けになるものとしてそこへ行く。「知人を―・って上京する」
(4)言い寄る。「人の嫁など―・るを/浮世草子・二十不幸 4」
[可能] たよれる
頼三樹三郎
らいみきさぶろう 【頼三樹三郎】
(1825-1859) 幕末の志士。京都の人。山陽の三男。名は醇。梁川星巌・梅田雲浜らと尊攘運動に奔走。一橋慶喜将軍擁立派と結んで朝廷に働きかけたが,安政の大獄で刑死。
頼久寺
らいきゅうじ ライキウ― 【頼久寺】
岡山県高梁(タカハシ)市にある臨済宗永源寺派の寺。1339年天忠寺を復興し,天忠山安国寺として草創。開基は寂室元光。1505年上野頼久が再建一新して改称。小堀遠州作の枯山水式庭園がある。
頼信紙
らいしんし [3] 【頼信紙】
電報を依頼するとき,電文を書く紙。電報発信紙の旧称。
頼信紙
らいしんし【頼信紙】
<米> a telegram blank; <英> a telegram form.
頼光
らいこう ライクワウ 【頼光】
⇒源頼光(ミナモトノヨリミツ)
頼山陽
らいさんよう 【頼山陽】
(1780-1832) 江戸後期の儒学者・歴史家・漢詩人・書家。名は襄(ノボル),通称は久太郎,別号を三十六峰外史。春水の長男。江戸に出て尾藤二洲に学ぶも,性豪放にして遊蕩に日を送り,自邸内に監禁。のち上京して書斎「山紫水明処」を営み,各地を遊歴,文人墨客と交わり,すぐれた詩文や書を遺した。その著「日本外史」は幕末期における歴史観に大きな影響を与えた。他に著「日本政記」「日本楽府」「山陽詩鈔」など。
頼政
よりまさ 【頼政】
能の一。二番目物。世阿弥作。宇治の里を訪れた僧を名所に案内した老翁は,実は源三位頼政の霊であった。頼政の姿に戻って現れた霊は,奮戦の様を見せ,僧に回向を所望して消える。
頼春水
らいしゅんすい 【頼春水】
(1746-1816) 江戸後期の儒学者。安芸(アキ)の人。山陽の父。広島藩儒。のち江戸藩邸に出仕,昌平黌の講席に上がる。妻の静子(梅颸(バイシ))も和歌や書で有名。著「学統弁」「芸備孝義伝」など。
頼朝
よりとも 【頼朝】
⇒源(ミナモトノ)頼朝
頼杏坪
らいきょうへい 【頼杏坪】
(1756-1834) 江戸後期の儒学者。安芸(アキ)の人。春水の弟。広島藩儒,のち郡代官となり治績を挙げた。著「芸藩通志」「春草堂詩鈔」など。
頼母子
たのもし [0] 【頼母子・憑子】
「頼母子講(コウ)」に同じ。
頼母子講
たのもしこう [0][4] 【頼母子講】
金銭の融通を目的とする相互扶助組織。組合員が一定の期日に一定額の掛け金をし,くじや入札によって所定の金額の融通を受け,それが組合員全員にいき渡るまで行うもの。鎌倉時代に信仰集団としての講から発生したもの。頼母子。無尽講。
→無尽(ムジン)(2)
頼瑜
らいゆ 【頼瑜】
(1226-1304) 鎌倉時代の新義真言宗の僧。中性院流の祖。紀伊の人。加持身説法の説を立てて,新義派の教学を大成した。大伝法院学頭となり,大伝法院と密厳院を根来(ネゴロ)山に移す。「大疏愚草」など著書多数。
頼豪
らいごう ライガウ 【頼豪】
(1004-1084) 平安中期の天台宗の僧。白河天皇の皇子誕生を祈り,親王誕生の賞に園城寺戒壇の建立を願うが許されず,怨嗟し断食して果てた。親王の病没もその祟りと伝える。
頽れる
くずお・れる クヅホレル [4][0] 【頽れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 くづほ・る
(1)くずれるように倒れたり,座り込んだりする。「へなへなとその場に―・れる」「情(ナサケ)にもろく―・れつ/婦系図(鏡花)」
(2)体力が衰える。「魚を食はで,―・れて下るあひだ/宇治拾遺 4」
(3)気がくじける。気が弱る。「例のことなれば,しるしあらじかしと―・れて/源氏(紅葉賀)」
頽勢
たいせい [0] 【退勢・頽勢】
物事の衰えていくありさま。衰勢。「―を挽回する」
頽唐
たいとう [0] 【頽唐】
(1)勢いが衰え,くずれ落ちること。
(2)健全な思想が衰え,不健全な傾向に進んでいくようす。頽廃。「―美」
頽屋
たいおく [0] 【頽屋】
くずれた家屋。
頽廃
たいはい [0] 【退廃・頽廃】 (名)スル
(1)風俗・気風がくずれ不健全になること。「風紀が―する」
(2)くずれ衰えること。こわれ荒れること。「―した都」
頽弊
たいへい [0] 【頽弊】
くずれやぶれること。すたれること。
頽瀾
たいらん [0] 【頽瀾】
波頭のくずれおちようとする波。
頽然
たいぜん [0] 【頽然】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)物のくずれるさま。
(2)酔いつぶれるさま。
頽運
たいうん [0] 【頽運】
衰頽の気運。衰運。
頽雪
たいせつ [0] 【頽雪】
なだれ。
頽齢
たいれい [0] 【頽齢】
老い衰えた年齢。老齢。
顆
か クワ 【顆】 (接尾)
助数詞。玉・果実など,粒になったものを数えるのに用いる。「一―のルビー」「半―のミカン」
顆粒
かりゅう クワリフ [0] 【顆粒】
(1)つぶ。つぶつぶ。「―状の風邪薬」
(2)トラコーマのため,結膜にできる水泡状のつぶ。
(3)細胞や体液中に含まれる微小なつぶ。微小体。
顆粒
かりゅう【顆粒】
a granule.→英和
〜の granular.→英和
顆粒球
かりゅうきゅう クワリフキウ [2] 【顆粒球】
⇒顆粒白血球(カリユウハツケツキユウ)
顆粒白血球
かりゅうはっけっきゅう クワリフハクケツキウ [6] 【顆粒白血球】
白血球のうちで,細胞質中に多くの顆粒を含むもの。色素に対する染色性から,好中性球・好酸性球・好塩基性球に分ける。顆粒球。
顋
えら [0] 【鰓・腮・顋】
(1)水生動物の呼吸器官。体長が櫛(クシ)状または格子状に突出し,これに血管が分布していて水中から酸素をとる。排出と浸透圧調節の機能をもつものもある。脊椎動物では両生類の幼生と魚類にある。
(2)人の顎(アゴ)の両はし。「―の張った顔」
顋門
ひよめき [0] 【顋門・顖門】
〔ひよひよと動く意から〕
乳児の泉門(センモン)。
題
だい 【題】
■一■ [1] (名)
(1)文章・作品・書物・講演などの内容を簡略に表すためにつける名前。標題。「―をつける」
(2)それについて詩歌などを作るように出された事柄。「歌会始めの―」
(3)試験などの問題。「作図―」「文章―」
■二■ (接尾)
助数詞。試験などの問いの数を数えるのに用いる。「五―のうち三―解けた」
題
だい【題】
[表題]a title;→英和
a heading;→英和
[主題]a theme;→英和
a subject;→英和
a topic (話題);→英和
<couldn't answer three> questions <in> .〜をつける entitle.→英和
題する
だい・する [3] 【題する】 (動サ変)[文]サ変 だい・す
(1)題をつける。「『現代人と健康』と―・する講演」
(2)ある物を題として詩などを作る。「花に―・する」
(3)表題・題字・題辞などを書く。
題する
だいする【題する】
entitle.→英和
題下
だいか [1] 【題下】
題目のもと。「『晩秋』の―に吟行する」
題作
だいさく [0] 【題作】
出された題によって,詩や文章などを作ること。
題句
だいく [0] 【題句】
題目として巻頭に掲げる句。
題号
だいごう [3] 【題号】
書物などの題目。見出し。表題。
題名
だいめい [0] 【題名】
表題の名。
題名
だいめい【題名】
a title.→英和
題壁
だいへき [0] 【題壁】
詩や文を壁に書きしるすこと。
題字
だいじ [0] 【題字】
書物・絵画などの表題として書かれた文字。題辞の文字。
題意
だいい [1] 【題意】
詩歌の題の意味。また,出題の意味。
題材
だいざい【題材】
a subject (matter);→英和
a theme.→英和
題材
だいざい [0] 【題材】
芸術作品などの制作の対象としてとりあげ,その主題となる材料。「小説の―」
題画
だいが [0] 【題画】
絵に詩文を書き添えたもの。
題目
だいもく [0] 【題目】
(1)書籍や文章の表題。題号。
(2)討議・研究などの主旨。主題。
(3)〔仏〕 日蓮宗で,「南無妙法蓮華経」と「妙法蓮華経」のこと。単なる経の名や帰依の心を表すのではなく,法華経の真理を示すものとして特に重視される。
→お題目
題目
だいもく【題目】
<chant> the prayer <of the Nichiren sect> .→英和
⇒題.
題目太鼓
だいもくだいこ [5] 【題目太鼓】
南無妙法蓮華経という題目を唱えながらたたく太鼓。
題目宗
だいもくしゅう [3] 【題目宗】
〔題目を唱えることから〕
日蓮宗の俗称。
題目講
だいもくこう [0] 【題目講】
日蓮宗の信者の講。
題目踊り
だいもくおどり [5] 【題目踊り】
日蓮宗の行事。太鼓に合わせ,法華経の題目を唱えながら踊る。京都市左京区の湧泉寺で,八月一五,一六日に行われる盆踊りが有名。
題知らず
だいしらず [3] 【題知らず】
和歌で,特に題のないこと。また,その歌。詞書(コトバガキ)に用いる語。
題簽
だいせん [0] 【題簽】
(1)和漢書の表紙に書名を記して貼りつける細長い小さな紙や布。外題紙(ゲダイガミ)。
(2)書物の表紙につけられた題名・題字。
題経寺
だいきょうじ ダイキヤウ― 【題経寺】
柴又帝釈天の正式名。
題署
だいしょ [0] 【題署】
額などに字句を書きしるすこと。
題者
だいしゃ [0][1] 【題者】
詩歌の会で,題を選定する人。
題言
だいげん [0] 【題言】
「題辞」に同じ。
題詞
だいし [0] 【題詞】
(1)「題辞」に同じ。
(2)詩歌の初めに,それが作られた事情などを記した言葉。詞書。
題詠
だいえい [0] 【題詠】
題をきめて,それに即して詩歌や俳句を作ること。また,その作品。
⇔雑詠
題詩
だいし [0] 【題詩】
(1)ある事柄を題にして詩を作ること。また,その詩。
(2)書物の巻頭にしるす詩。
題跋
だいばつ [0] 【題跋】
(1)題と跋。題辞と跋文。
(2)跋文。
題辞
だいじ【題辞】
an epigraph.→英和
題辞
だいじ [0] 【題辞】
書物・絵画などの表題として書かれた言葉。題詞。題言。
題額
だいがく [0] 【題額】
(1)額に詩や文章を書くこと。また,その額。
(2)氏名や寺号・庵号などを記して門に掲げる額。
額
がく [0][2] 【額】
(1)板・紙・絹布などに書画をかいて,門や室内に掲げておくもの。
(2)額縁。
(3)量。数。特に,金銭の高。「膨大な―に達する」
(4)「額裏{(2)}」の略。
(5)「額銀(ガクギン)」「額判(ガクバン)」の略。「―を二つ紙につつんでくだされたゆゑ/滑稽本・八笑人」
額
ひたい ヒタヒ [0] 【額】
(1)顔の上部。髪の生え際から眉(マユ)のあたりまでの間。おでこ。ぬか。
(2)冠の頂部に当たるところ。厚額・薄額・透き額などがある。甲。
→冠
(3)童舞(ワラワマイ)の冠。天冠。
(4)「平額(ヒラビタイ)」に同じ。
(5)「額髪」の略。
(6)ものの突き出た部分。「あやふ草は岸の―に生ふらんも/枕草子 66」
額
がく【額】
(1)[額ぶち]a frame;→英和
a framed picture[calligraphy](額絵・書);a tablet (掛額).→英和
(2)[金額]an amount;→英和
a sum.→英和
額
ひたい【額】
the forehead.→英和
〜にしわを寄せる frown <at> ;→英和
knit one's brows.
額
ぬか 【額】
(1)ひたい。「一よりとよみて―をつく/紫式部日記」
(2)ぬかずくこと。額を地に付けてする礼拝。「あかつきの―など,いみじうあはれなり/枕草子 119」
額ずく
ぬかずく【額ずく】
bow down <to> .
額の花
がくのはな [5] 【額の花】
ガクアジサイの別名。[季]夏。
額の間
がくのま [0] 【額の間】
宮殿の正面の中央の柱と柱との間の称。大極殿・紫宸殿・清涼殿などにあり,この間の上長押(ウワナゲシ)に,殿名を書いた額が掛けてある。
額一分
がくいちぶ [4] 【額一分】
江戸時代最初の一分金貨で,額縁状の枠のあるものの俗称。
額仕立て
がくじたて [3] 【額仕立て】
裁縫で,角の始末の一法。縦横を同寸法に折り,四五度の角度で突き合わせにして,額縁のようにすること。額縁仕立て。鏡仕立て。
額付き
ひたいつき ヒタヒ― [0] 【額付き】
額の形。額のかっこう。
額判
がくばん [0] 【額判】
「額銀(ガクギン)」に同じ。
額堂
がくどう [0] 【額堂】
絵馬を掛けておく堂。額殿。絵馬堂。
額布団
がくぶとん [3] 【額布団】
「鏡布団(カガミブトン)」に同じ。
額打ち
がくうち 【額打ち】
扁額(ヘンガク)を掲げること。「延暦・興福両寺の大衆,―論といふ事しいだして/平家 1」
額月
ひたいつき ヒタヒ― [0][3] 【額月・額突】
(1)「月代(サカヤキ){(1)}」に同じ。
(2)居間の壁などに作った,上部が半円形の小さな出入り口。のちの火灯口(カトウグチ)。
額束
がくづか [0] 【額束】
鳥居の上部中央,島木と貫(ヌキ)の間にある束。ここに額を掲げるのでいう。額柱(ガクバシラ)。
→鳥居
額板
がくいた [0] 【額板】
(1)掛け額の板。
(2)鎧(ヨロイ)の籠手(コテ)の飾りの板金。
額柱
がくばしら [3] 【額柱】
「額束(ガクヅカ)」に同じ。
額櫛
ひたいぐし ヒタヒ― 【額櫛】
女房装束を着用したとき,髪を上げて額にさす櫛。
額殿
がくでん [0] 【額殿】
⇒額堂(ガクドウ)
額烏帽子
ひたいえぼし ヒタヒ― [4] 【額烏帽子】
子供が額につけた小さな三角形の黒い絹または紙。主に男の子に用い,烏帽子の略体といわれる。
額烏帽子[図]
額田王
ぬかたのおおきみ 【額田王】
七世紀後半の万葉歌人。鏡王(オオキミ)の女(ムスメ)。大海人皇子(天武天皇)の寵を得て十市皇女(トオチノヒメミコ)を生んだ。万葉集に十余首を残す。生没年未詳。
額白
ひたいじろ ヒタヒ― 【額白・戴白】
「月白(ツキジロ)」に同じ。
額皿
がくざら [0] 【額皿】
額のように飾る絵皿。
額直し
ひたいなおし ヒタヒナホシ 【額直し】
江戸時代,男子が元服以前に前髪を解いて,額の角(スミ)の髪を剃(ソ)り去ること。また,その儀式。半元服。
額空木
がくうつぎ [3] 【額空木】
ユキノシタ科の落葉低木。関東から九州の山地に分布。五月頃,淡黄色の小花を散房状につけ,その周囲に少数の白い装飾花を開く。コンテリギ。
額突
ひたいつき ヒタヒ― [0][3] 【額月・額突】
(1)「月代(サカヤキ){(1)}」に同じ。
(2)居間の壁などに作った,上部が半円形の小さな出入り口。のちの火灯口(カトウグチ)。
額突く
ぬかず・く [3] 【額突く】 (動カ五[四])
〔古くは「ぬかつく」と清音か〕
ひたいを地面につけて,礼拝する。「神前に―・く」「餓鬼の後(シリエ)に―・くごとし/万葉 608」
額紙
ひたいがみ ヒタヒ― [0][3] 【額紙】
「紙烏帽子(カミエボシ){(2)}」に同じ。
額紫陽花
がくあじさい [3] 【額紫陽花】
ユキノシタ科の落葉低木。アジサイの原種で暖地の海岸の斜面に自生する。高さ約2メートル。葉は対生し,卵形で厚い。六,七月頃枝先に大形の散房花序をつける。花序の周囲に四,五枚の萼片から成る淡紫色の方形の装飾花があり,額縁(ガクブチ)に見立てる。中央の両性花は目立たず一見蕾(ツボミ)に見える。がくそう。がくのはな。がくばな。
額紫陽花[図]
額綿
ひたいわた ヒタヒ― [0][3] 【額綿】
(1)「綿帽子(ワタボウシ){(1)}」に同じ。
(2)江戸初期,歌舞伎で,月代(サカヤキ)を剃(ソ)った男優が女性に扮するとき,額をおおうのに用いた綿。
額縁
がくぶち [0] 【額縁】
(1)書画・写真などを入れて掲げるための枠。
(2)窓・出入り口の周囲につける飾りの木。
額縁
がくぶち【額縁】
⇒額.
額縁舞台
がくぶちぶたい [5] 【額縁舞台】
円形劇場のような,空間的に開放された舞台と異なり,プロセニアム-アーチという額縁で舞台面が縁どられている舞台。
額花
がくばな [0] 【額花】
⇒額紫陽花(ガクアジサイ)
額草
がくそう [0] 【額草】
ガクアジサイの別名。
額行灯
がくあんどん [3] 【額行灯】
横に長いあんどん。店先に掛けたり社寺に供える。額灯籠。
額裏
がくうら [0] 【額裏】
(1)額の裏。
(2)羽織の肩裏に絵画風の模様の布物を用いること。また,その羽織。多く男物。
額見石
がくみいし [3] 【額見石】
露地の役石の一。内露地で,茶席の扁額などを見るために据える石。物見石。
額金
ひたいがね ヒタヒ― [0][3] 【額金】
戦のときに用いる鉢巻の,額に当たる部分に入れた銅・鉄の薄い板。
額銀
がくぎん [0] 【額銀】
〔意匠が額に似ていることから〕
天保一分銀の俗称。額判。額。
額銘
がくめい [0] 【額銘】
大摺り上げの刀で,切り取った茎(ナカゴ)に付いていた銘を短冊形に切り取って新しい茎にはめたもの。短冊銘。
額際
ひたいぎわ ヒタヒギハ [0] 【額際】
額の毛の生え際。こうぎわ。
額隠し
ひたいかくし ヒタヒ― 【額隠し】
帽額(モコウ)の別名。
額面
がくめん [0] 【額面】
(1)「額面価格」の略。
(2)書画の額。掛け額。「壁に掛つた,多くもあらぬ―は/小公子(賤子)」
額面
がくめん【額面】
face[par]value (価格);a denomination (証券などの).→英和
〜以上(以下)で above (below) par.〜どおりに受けとる take <a thing> at its face value.
額面価格
がくめんかかく [5] 【額面価格】
株式や公・社債などの有価証券の券面に記載された価格。フェース-バリュー。
額面割れ
がくめんわれ [0] 【額面割れ】
株式や公・社債などの市場価格が,券面に記された金額より低くなること。
額面募集法
がくめんぼしゅうほう [0] 【額面募集法】
額面金額での払い込みを条件とする株式や公・社債の募集方法。
額面増資
がくめんぞうし [5] 【額面増資】
券面額を発行価額とする新株発行による株式会社の増資方法の一。
額面株
がくめんかぶ [3] 【額面株】
定款に一株の金額についての定めがあり,株券に額面の記載されている株式。額面株式。
⇔無額面株
額面発行
がくめんはっこう [5] 【額面発行】
株式や公・社債を額面金額と同じ価格で発行する増資方法。
→時価発行
額面通り
がくめんどおり [5] 【額面通り】
(1)有価証券の表示金額のとおり通用すること。
(2)表現されたとおりの意味。言葉そのまま。「相手の言葉を―に受け取る」
額髪
ひたいがみ ヒタヒ― [0] 【額髪】
(1)額の部分の髪。前髪。ぬかがみ。
(2)古く,額から,頬の辺りに分けて長く垂らした婦人の髪形をいう。「顔に―をひきかけつつ/源氏(総角)」
顎
あご【顎】
a jaw;→英和
a chin;→英和
chaps(獣の);→英和
gills(魚の).
〜が干上がる lose one's means of livelihood.〜で使う order <a person> about.〜の突き出た(こけた) with prominent(drooping) jaws.〜を出す be worn out.〜を外す put <one's jaws> out of joint.‖上(下)顎 the upper(lower) jaw.二重顎 a double chin.顎当て a chin rest(バイオリンの).
顎
あぎ 【顎・腭】
(1)うわあご。[和名抄]
(2)魚のえら。[新撰字鏡]
顎
がく [1] 【顎・鄂・腭】
動物の口の器官の一部。あご。
顎
あぎと [0][1] 【顎門・顎・鰓】
〔「あぎ」はあご,「と」は所・門の意〕
(1)あご。
(2)魚のえら。
(3)「あぐ(鐖)」に同じ。
顎
あご [2] 【顎・腭・頤】
(1)人や動物の口の上下にある器官。上顎(ジヨウガク)骨と下顎(カガク)骨から成り,後者が側頭骨と関節をつくることによって,物をかむことができ,また言葉を発するのに役立つ。あぎ。あぎと。
(2)したあご。おとがい。「―をなでる」「―がはずれる」
(3)ものいい。おしゃべり。「えらい―ぢやな/滑稽本・膝栗毛 5」
(4)食事や賄いなどのこと。「―のない寄合不参だらけなり/柳多留 10」
(5)食い扶持(ブチ)。「弁慶も―にありつく橋の上/柳多留 50」
顎ひげ
あごひげ【顎ひげ】
a beard;→英和
a goatee(山羊ひげ).→英和
顎下
がっか ガク― [1] 【顎下】
あごの下。
顎下
がくか [1][0] 【顎下】
⇒がっか(顎下)
顎下腺
がっかせん ガク― [0][3] 【顎下腺】
唾液腺の一。下顎(カガク)骨内面下部に左右一対あり,唾液を分泌する。
顎口虫
がっこうちゅう ガクコウ― [3] 【顎口虫】
(1)袋形動物線虫綱の寄生虫。第一中間宿主はケンミジンコ,第二中間宿主はライギョ。イヌ・ネコなどの胃にも寄生する。人間にも感染し,幼虫が皮下に寄生して体内を移動するが,成虫にはならない。
(2)扁形動物門渦虫綱に近縁の一目。海浜の砂泥帯にすむ。系統分類学的に興味ある一群。
顎無し
あぎなし [0] 【顎無し】
オモダカ科の多年草。沼地や溝などに生える。葉は根生して長い柄を有し,矢じり形に三裂する。夏から秋にかけ,40〜80センチメートルの花茎を出し,白色の三弁の花を開く。
顎紐
あごひも【顎紐】
a chin strap.
顎紐
あごひも [2][0] 【顎紐】
帽子がずれないように顎にかける紐。
顎足付き
あごあしつき [0] 【顎足付き】
食事代・交通費が先方持ちであること。
顎門
あぎと [0][1] 【顎門・顎・鰓】
〔「あぎ」はあご,「と」は所・門の意〕
(1)あご。
(2)魚のえら。
(3)「あぐ(鐖)」に同じ。
顎音
がくおん [2] 【顎音】
⇒硬口蓋音(コウコウガイオン)
顎骨
がくこつ [0] 【顎骨】
⇒がっこつ(顎骨)
顎骨
がっこつ ガク― [0] 【顎骨】
顔面の骨の一。上顎骨と下顎骨に分けられ,下顎骨があごを形成する。えら骨。「―炎」
顎鬚
あごひげ [2][0] 【顎鬚】
したあごに生えるひげ。
顎鯊
あごはぜ [0] 【顎鯊】
スズキ目の海魚。全長7センチメートル。ハゼの一種で,ドロメとともにダボハゼとも呼ばれる。本州の中部以南と朝鮮半島南部の岩礁域や潮だまりに分布。
顓頊
せんぎょく 【顓頊】
中国の古伝説上の帝王。五帝の一。黄帝の孫で高陽を都とし,暦法を創始したとされる。
顔
かお カホ [0] 【顔】
(1)頭部の前面。目・鼻・口などがある部分。「―を洗う」「―を見合わせる」
(2)({(1)}によって表される)人。「見なれない―」
(3)顔かたち。顔だち。「美しい―」
(4)心の動きが表れた,顔の様子。
(ア)表情。「喜ぶ―が見たい」「―を曇らせる」「何くわぬ―」
(イ)態度。「大きな―をするな」
(5)その人のもつ評判・信用など。
(ア)知名度。「―の売れた役者」
(イ)影響力・勢力(がある人)。「このあたりではちょいとした―だ」
(ウ)面目。名誉。「―にかかわる」「合わせる―がない」「私の―が丸つぶれだ」
(6)その背後にあるものの代表となる人や事柄。「業界の―」「受付は会社の―だ」
(7)物事のある一面。「大都会の知られざる―」
→がお(顔)
顔
がお ガホ 【顔】 (接尾)
名詞や動詞の連用形などに付いて,そのような表情,またはそのような様子であることを表す。「得意―」「わけ知り―」「泣き―」「笑い―」
顔
かお【顔】
(1) face;→英和
features.(2)[顔つき]a look;→英和
(a) countenance;→英和
(an) expression.→英和
(3)[面目]one's face.〜がきく have influence <in the town> .
〜が広い know a lot of people.〜にかかわる affect one's honor.〜を知っている know <a person> by sight.〜をきかす use one's influence.〜を立てる save a person's face.〜をつぶされる lose one's face.いやな〜をする look hurt.悲しそうな(大きな)〜をする look sad (proud).何食わぬ〜をする feign innocence.
顔
かんばせ [0] 【顔】
〔「かおばせ」の転〕
(1)顔つき。顔のさま。「花の―」
(2)名誉。体面。「我何の―有てか亡朝の臣として不義の逆臣に順(シタガ)はんや/太平記 14」
顔が花
かおがはな カホ― 【顔が花】
「顔花」に同じ。「美夜自呂のすかへに立てる―な咲き出でそねこめてしのはむ/万葉 3575」
顔つき
かおつき【顔つき】
⇒顔.
顔つなぎをする
かおつなぎ【顔つなぎをする】
get to know.
顔の道具
かおのどうぐ カホ―ダウグ 【顔の道具】
目・鼻・口など。顔の造作。「―相応に/浄瑠璃・鑓の権三(上)」
顔ばせ
かおばせ カホ― 【顔ばせ】
〔古くは「かほはせ」とも〕
顔つき。顔のさま。かんばせ。[日葡]
顔を顰める
しかめる【顔を顰める】
frown[scowl] <at,on> ;→英和
make a wry face;knit the brows.顔を顰めて with a frown;with knitted brows.
顔パス
かおパス カホ― [0] 【顔―】
地位や権力などを利用して,切符なしで,乗り物を利用したり映画館・劇場などに入ること。
顔世御前
かおよごぜん カホヨ― 【顔世御前】
「仮名手本忠臣蔵」の登場人物。塩谷判官高定の妻で,浅野長矩(ナガノリ)の妻に擬す。
顔之推
がんしすい 【顔之推】
(531-590頃) 中国,南北朝時代の学者。字(アザナ)は介。初め梁(リヨウ)に仕え,のち北斉・北周・隋に仕えた。その経験に基づいて子孫に「顔氏家訓」を書き残した。
顔付き
かおつき カホ― [0] 【顔付き】
感情を反映した顔の様子。「不満そうな―」「神妙な―」
顔作り
かおづくり カホ― 【顔作り】
(1)顔の化粧。「女はおのれを喜ぶ者のために―す/枕草子 49」
(2)顔つき。顔かたち。
顔佳人
かおよびと カホヨ― 【顔佳人】
美人。美女。「鈴虫,松虫とて二人の―あり/読本・春雨(宮木が塚)」
顔佳花
かおよばな カホヨ― 【顔佳花・貌佳花】
(1)カキツバタの異名。「―とも申すやらん。あら美しのかきつばたやな/謡曲・杜若」
(2)美人。「十八九なる―/浄瑠璃・曾根崎心中」
顔佳草
かおよぐさ カホヨ― 【顔佳草】
カキツバタ・シャクヤクの異名。
顔佳鳥
かおよどり カホヨ― 【顔佳鳥】
「顔鳥(カオトリ)」に同じ。「山川のゐくひに通ふ―/壬二集」
顔先
かおさき カホ― [0] 【顔先】
顔の前。目の前。
顔写真
かおじゃしん カホ― [3] 【顔写真】
主に顔の部分を撮った写真。「犯人の―」
顔写真[手配写真]
かおじゃしん【顔写真[手配写真]】
a mug (shot).→英和
顔出し
かおだし カホ― [0] 【顔出し】 (名)スル
(1)人の家を訪れたり,会合に出席したりすること。また,挨拶(アイサツ)をしに行くこと。「久し振りに実家へ―する」
(2)(比喩的に)表面に現れること。「お節介な性分が―する」
顔出しする
かおだし【顔出しする】
show up;make a call;→英和
attend.→英和
顔利き
かおきき カホ― [0][4] 【顔利き】
ある方面でよく知られていて勢力がある人。「町内の―」
顔合せ
かおあわせ【顔合せ】
a meeting;→英和
<米> a get-together.〜する meet together;be introduced to each other (紹介);appear in the same play (役者が);be matched against each other (試合で).
顔合せ
かおあわせ カホアハセ [0][3] 【顔合(わ)せ】 (名)スル
(1)初めて会うこと。初めて会合すること。「新役員の―」
(2)演劇・映画などで,俳優が共演すること。「二大スターの初―」
(3)スポーツなどの組み合わせ。「横綱どうしの―」
顔合わせ
かおあわせ カホアハセ [0][3] 【顔合(わ)せ】 (名)スル
(1)初めて会うこと。初めて会合すること。「新役員の―」
(2)演劇・映画などで,俳優が共演すること。「二大スターの初―」
(3)スポーツなどの組み合わせ。「横綱どうしの―」
顔向け
かおむけ カホ― [0] 【顔向け】
知人と顔を合わせること。
顔向けができない
かおむけ【顔向けができない】
be too ashamed of oneself to see;doesn't dare to show one's face.
顔回
がんかい 【顔回】
(前514-前483) 中国,春秋時代の魯(ロ)の学者。孔門十哲の第一。字(アザナ)は子淵(シエン)。貧家に生まれたが,学問を好み孔子に重んじられた。早逝し,孔子を嘆かせた。顔淵。
顔容
がんよう [0] 【顔容】
顔かたち。容姿。容貌(ヨウボウ)。
顔寄せ
かおよせ カホ― [0] 【顔寄せ】
(1)人を寄せ集めること。会合。
(2)芝居で,興行が確定した時に関係者全員が初めて寄り合うこと。寄り初め。
顔尽く
かおずく カホヅク 【顔尽く】
その人の知名度・信用・体面など。また,それらにものをいわせて事を行うこと。顔をきかすこと。「お―では貸されませぬ/歌舞伎・天衣紛」
顔師古
がんしこ 【顔師古】
(581-645) 中国,唐代の学者。名は籀(チユウ)。顔之推の孫。経典の解釈に通じ,太宗の時,「五経正義」を完成し,また「漢書」に注を加えた。
顔延之
がんえんし 【顔延之】
(384-456) 中国,南北朝時代の宋の詩人。字(アザナ)は延年。華麗な詩風をもって,謝霊運とともに双璧とされた。陶淵明と親交が深かった。
顔役
かおやく【顔役】
an influential man;a boss.→英和
顔役
かおやく カホ― [0] 【顔役】
(1)その土地や仲間の間で大きな勢力をもっていたり,名望のある人。実力者。ボス。「町の―」
(2)博徒の親分・幹部など。
顔持ち
かおもち カホ― 【顔持ち】
顔つき。おももち。「扇うちつかふ―ことにをかし/大鏡(基経)」
顔揃い
かおぞろい カホゾロヒ [3] 【顔揃い】
(1)集まるべき人々がそろっていること。
(2)優れた人がそろっていること。
顔料
がんりょう【顔料】
cosmetics (化粧品);paints (絵の具);colors;a pigment.→英和
顔料
がんりょう [3] 【顔料】
(1)色彩をもち,水その他の溶剤に溶けない微粉末。塗料・化粧料・着色料に用いる。チタン白・ベンガラ・クロムイエローなどの無機顔料とレーキ顔料などの有機顔料がある。
→染料
(2)特に,絵の具のこと。
顔杖
かおづえ カホヅヱ 【顔杖】
ほおづえ。「右頭中将うちながめて―つきて/弁内侍日記」
顔杲卿
がんこうけい 【顔杲卿】
(692-756) 中国,唐の政治家。顔真卿の従兄。安禄山に認められ,常山の太守となる。禄山が反すると真卿と呼応して朝廷のための義兵を挙げ,敗れて殺された。諡(オクリナ)は忠節。
顔氏家訓
がんしかくん 【顔氏家訓】
中国の訓書。七巻。北斉の貴族,顔之推(ガンシスイ)著。処世訓として,家族道徳・学問・教養から,広く生活一般・世故人情についての知恵を述べており,中国人の伝統的生活態度の規範として,後世長く尊ばれた。
顔汚し
かおよごし カホ― [3][0] 【顔汚し】
「面(ツラ)汚し」に同じ。
顔淵
がんえん 【顔淵】
⇒顔回(ガンカイ)
顔真卿
がんしんけい 【顔真卿】
(709-785) 中国,唐の政治家・書家。字(アザナ)は清臣。魯公とも称された。平原太守となり,安史の乱に義兵を挙げて唐朝のために戦った。のち淮西(ワイセイ)で反乱を起こした李希烈の説得に派遣され,捕らえられて殺された。王羲之(オウギシ)の典雅な書風に対して,正鋒(直筆)をもって書き,革新的な書風をひらいた。
顔立ち
かおだち【顔立ち】
features;looks.〜の良い good-looking.〜の整った of regular features.
顔立ち
かおだち カホ― [0] 【顔立ち】
生まれつきの顔のつくり。目鼻だち。「上品な―」「整った―」
顔立て
かおだて カホ― [0] 【顔立て】
(1)「顔立(カオダ)ち」に同じ。「―は悪い方ではなけれど/魔風恋風(天外)」
(2)体面を重んじて人と争うこと。「―をすると,遠慮なう剥くぞよ/歌舞伎・韓人漢文」
顔繋ぎ
かおつなぎ カホ― [0][3] 【顔繋ぎ】 (名)スル
(1)縁が切れないようにときどき会いに行ったりすること。「―に出席する」
(2)知らない人どうしを紹介すること。
(3)旅興行の俳優・芸人が土地の名士・興行主などにする初対面の挨拶,また宴。
顔良し
かおよし カホ― 【顔良し】
顔かたちが美しいこと。また,その人。「世の人天の下の―といふ/宇治拾遺 9」
顔色
かおいろ【顔色】
(a) complexion.→英和
〜が良い(悪い) look well (pale).〜を変える turn pale;change color.〜をうかがう study the pleasure of a person;→英和
fawn <upon a person> (へつらう).→英和
顔色
がんしょく【顔色】
a complexion.→英和
〜を失う turn pale.〜なからしめる outshine.→英和
顔色
かおいろ カホ― [0] 【顔色】
(1)顔の色。血色。「―が悪い」
(2)感情のあらわれとしての顔の様子。顔つき。「―が変わる」「相手の―を読む」
顔色
がんしょく [1] 【顔色】
(1)顔の色。血色。
(2)感情の表れた顔つき。「―を失う」
顔花
かおばな カホ― 【顔花】
植物の名。ヒルガオか。カキツバタ・ムクゲ・アサガオなど諸説がある。また,美しい花の意ともいう。顔が花。「うちひさつ宮の瀬川の―の/万葉 3505」
顔見世
かおみせ カホ― [0] 【顔見世】 (名)スル
(1)初めて人に顔を見せること。披露(ヒロウ)すること。
(2)歌舞伎で,一座の役者・俳優が総出演する芝居。顔触れ。面見世。
(3)「顔見世狂言(キヨウゲン)」のこと。[季]冬。
(4)初めて勤めに出る遊女や芸妓が揚屋などを回って挨拶すること。
顔見世
かおみせ【顔見世】
one's first appearance on the stage;→英和
one's debut.顔見世興行 a show of a newly organized company;an all-star-cast show.
顔見世狂言
かおみせきょうげん カホ―キヤウ― [5] 【顔見世狂言】
江戸時代の歌舞伎で,各座が毎年10月に一年契約で役者を入れ替え,新しい一座の顔見世を目的として一一月に上演した狂言。また,その興行。現在も,東京での一一月興行,京都南座での一二月興行にこの名があるが,南座は東西の役者の顔合わせの意。
顔見世番付
かおみせばんづけ カホ― [5] 【顔見世番付】
顔見世狂言の際,今後一年間出演する俳優・作者・囃子方などを列記した番付。面付(ツラヅ)け。役者付け。極(キワ)まり番付。
顔見世興行
かおみせこうぎょう カホ―ギヤウ [5] 【顔見世興行】
一座の役者総出演による興行。
顔見世銀
かおみせぎん カホ― 【顔見世銀】
江戸時代,株仲間に加入するときの祝儀銀。
顔見知り
かおみしり カホ― [0][3] 【顔見知り】
お互いに顔を知っている間柄。また,その相手。知り合い。「―の犯行」「―になる」
顔見知りである
かおみしり【顔見知りである】
know <a person> by sight.
顔触れ
かおぶれ【顔触れ】
the personnel <of the new Cabinet> ;→英和
the cast <of a play> .→英和
顔触れ
かおぶれ カホ― [0] 【顔触れ】
(1)会合・事業・競技などに参加する人々。メンバー。「錚々(ソウソウ)たる―」「新内閣の―」
(2)「顔見世(カオミセ){(2)}」に同じ。
顔貌
がんぼう [0] 【顔貌】
かおかたち。容貌。
顔貌
かおかたち カホ― [0][3] 【顔貌】
(1)顔のつくり。容貌。顔だち。「端正な―」
(2)顔と姿態。「其―はいかにといふに,痩肉(ヤサガタ)にして背も低からず/当世書生気質(逍遥)」
顔負け
かおまけ カホ― [0] 【顔負け】 (名)スル
相手の技量・力量がすぐれていて面目を失いそうであること。「本職―の腕前」
顔負けする
かおまけ【顔負けする】
be embarrassed;be shocked <at a person's boldness> .
顔輝
がんき 【顔輝】
中国,元初の画家。浙江省あるいは江西省の人。字(アザナ)は秋月。道釈画に卓越し,代表作「蝦蟇(ガマ)・鉄拐(テツカイ)図」が京都知恩寺に伝存。生没年未詳。
顔違い
かおちがい カホチガヒ [3] 【顔違い】
顔つきが以前と変わること。おもがわり。「おや髪をお刈んなすつて,道理で―がするやうで/油地獄(緑雨)」
顔面
がんめん [0][3] 【顔面】
顔の表面。かお。「―蒼白(ソウハク)になる」
顔面
がんめん【顔面】
the face.→英和
顔面神経痛 facial neuralgia.
顔面神経
がんめんしんけい [5] 【顔面神経】
第七脳神経。顔面筋に分布して,顔の表情運動をつかさどる。また,味覚に分布する知覚性繊維と,唾液腺および涙腺に分布する副交感性繊維を含む。
顔面神経痛
がんめんしんけいつう [0][7] 【顔面神経痛】
顔面に現れた神経痛の俗称。三叉(サンサ)神経痛。
顔面神経麻痺
がんめんしんけいまひ [9] 【顔面神経麻痺】
顔面の末梢(マツシヨウ)神経の麻痺。外傷・中耳炎・リューマチなどが原因で,多くは顔の片側がひきつり表情が動かなくなる。
顔面筋
がんめんきん [0][3] 【顔面筋】
⇒表情筋(ヒヨウジヨウキン)
顔面蒼白
がんめんそうはく [0] 【顔面蒼白】
精神的な動揺や困惑などによって顔がまっさおになること。
顔面角
がんめんかく [3] 【顔面角】
横顔を対象とした顎の突出角度。眉間点と口裂点を結ぶ直線と,外耳孔と鼻下点を結ぶ直線とのつくる角度をいう。
顔馴染
かおなじみ【顔馴染】
a familiar face.〜になる get to know.
顔馴染み
かおなじみ カホ― [0][3] 【顔馴染み】
いつも会って顔を知り合っていること。また,その人。「―の客」
顔鳥
かおとり カホ― 【顔鳥・貌鳥・容鳥】
鳥の名。今のカッコウとも,春鳴く美しい鳥ともいう。かおよどり。「山辺には桜花散り―の間なくしば鳴く/万葉 3973」
顕
けん [1] 【顕】 (名・形動)[文]ナリ
あらわすこと。あらわれること。また,あきらかであること。「―にして晦(カイ),肯定にして否定とは/侏儒の言葉(竜之介)」
顕
あらわ アラハ [1][0] 【露・顕】 (形動)[文]ナリ
平常では外から見えないものや内部にひそんでいるものが表面に現れているさま。
(1)むき出しなさま。多く,人間の肉体についていう。「肌を―にする」
(2)気持ちや意見を隠さないさま。露骨。「不快を―にする」「―にいやな顔をする」
(3)はっきり分かるようになるさま。公になるさま。「真相が―になる」「矛盾が―になる」
(4)はっきりと感じ取られるさま。歴然。顕著。「運命の末になる事,―なりしかば/平家 6」
顕し
うつ・し 【現し・顕し】 (形シク)
(1)現に生きてある。現実だ。うつつである。「葦原の中つ国に有らゆる―・しき青人草の/古事記(上)」
(2)正気である。まことだ。「偽も似つきてそする―・しくもまこと吾妹子吾に恋ひめや/万葉 771」
顕す
あらわ・す アラハス [3] 【表す(表わす)・現す(現わす)・顕す】 (動サ五[四])
(1)今までなかったり隠れていたりした物・姿・様子などを,外から見えるようにする。《現》「姿を―・す」「全貌を―・す」「正体を―・す」「本性を―・す」
(2)感情などを表情や外見から読みとれるようにする。《表》「怒りを顔に―・す」
(3)人が,考え・感情などを,言葉・絵・音楽などによって相手に示す。表現する。《表》「自分の気持ちをうまく言葉に―・すことができない」「荘厳な雰囲気を音楽で―・す」
(4)記号や色がある意味を示す。表示する。《表》「交通信号の赤は『止まれ』を―・す」「地図で寺を―・す記号」
(5)広く世間に知らせる。顕彰する。《顕》「碑を建ててその功績を世に―・す」
(6)口に出して言う。「君をやさしみ―・さずありき/万葉 854」
[可能] あらわせる
〔「あらわれる」に対する他動詞〕
[慣用] 頭角を―・馬脚を―・化けの皮を―
顕る
あらわ・る アラハル 【表る・現る・顕る】 (動ラ下二)
⇒あらわれる
顕れる
あらわ・れる アラハレル [4] 【表れる(表われる)・現れる(現われる)・顕れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 あらは・る
(1)今までなかった人や物が出てきたり,隠れて見えなかった物や事柄が見えるようになる。出現する。《現》「一五分ほどおくれて―・れた」「この辺には時に熊の―・れることがある」
(2)それまで存在しなかった物や事柄が生じたり作られたりして,目で確認できるようになる。出現する。登場する。出る。《現》「皮膚に赤い発疹(ハツシン)が―・れる」「薬の効果が―・れる」
(3)考え・感情・傾向などが,他人に感知されるようになる。《表》「景気の動向はすぐ数字に―・れる」「顔に死相が―・れる」
(4)隠されていた物やわからなかった事柄などが,人々に知られるようになる。露顕する。《現》「これまでの悪事が―・れる」「こういう時にこそ,その人の真価が―・れる」
〔「あらわす」に対する自動詞〕
顕事
うつしごと 【現事・顕事】
(1)現実の事。現世の出来事。「大八島国の現(アキ)つ事,―事避(ヨ)さしめき/祝詞(出雲国造神賀詞)」
(2)正気でする事。意識してする事。「年ごろの御ありさまは,―とやおぼしつる/とりかへばや(中)」
顕位
けんい [1] 【顕位】
高い地位。高位。
顕出
けんしゅつ [0] 【顕出】 (名)スル
あらわれ出ること。「僅かに紫門竹籬を認むるの一茅屋を―す/情海波瀾(欽堂)」
顕名主義
けんめいしゅぎ [5] 【顕名主義】
代理人が代理行為をする場合に,自らが本人の代理人であることを相手方に示さない限り代理行為の効果が本人に帰属しない,という原則。
顕在
けんざい [0] 【顕在】 (名)スル
はっきり目に見える形をとってあらわれていること。
⇔潜在
「矛盾が―化する」
顕如
けんにょ 【顕如】
(1543-1592) 安土・桃山時代の浄土真宗の僧。本願寺一一世。諱(イミナ)は光佐。石山本願寺に生まれ,一二歳で住持となる。1570年より織田信長と10年にわたって戦ったが,勅命によって和議し,紀伊に移った。やがて大坂に戻り,豊臣秀吉から寄進された京都堀川の地に移り,本願寺,のちの西本願寺を造営した。
顕学
けんがく [0] 【顕学】
有名な学問。また,高名な学者。
顕宗
けんしゅう [0][1] 【顕宗】
〔「けんじゅう」とも〕
「顕教(ケンギヨウ)」に同じ。
⇔密宗
顕宗天皇
けんぞうてんのう 【顕宗天皇】
記紀で第二三代天皇弘計王(オケノオオキミ)の漢風諡号(シゴウ)。在位三年。履中天皇の孫。父が雄略天皇に殺され,兄の億計王(のちの仁賢天皇)とともに播磨(ハリマ)に逃れたが,嗣子のない清寧天皇の皇嗣に迎えられ,兄に先立って即位したという。
顕官
けんかん [0] 【顕官】
(1)地位の高い官職。高官。
⇔卑官
(2)律令制下,下級の官職のうちで特に重要とされた官。有能な者が任ぜられた。外記・史・式部丞・民部丞・左右衛門尉など。
顕密
けんみつ [1][0] 【顕密】
顕教と密教。「本寺・本山を離れぬる―の僧/徒然 165」
顕幽
けんゆう [0] 【顕幽】
あらわれたり,見えなくなったりすること。
顕彰
けんしょう [0] 【顕彰】 (名)スル
隠れた功績・善行などをたたえて広く世間に知らせること。「―碑」「長年の功労を―する」
顕彰隠密
けんしょうおんみつ [0] 【顕彰隠密】
〔仏〕 浄土真宗の教説の一。浄土三部経で観無量寿経や阿弥陀経など他力念仏以外の修行による往生を説く部分は方便だが,そこにも奥には他力念仏の教えが説かれていること。
顕微
けんび [1] 【顕微】
微細なものをあきらかにすること。
顕微手術
けんびしゅじゅつ [4] 【顕微手術】
手術用顕微鏡下で行う手術。脳神経外科をはじめ,眼科・形成外科などに広く応用され,血管の吻合(フンゴウ),神経の縫合,脳腫瘍(ノウシユヨウ)の除去などが行われる。マイクロサージェリー。
顕微操作
けんびそうさ [4] 【顕微操作】
顕微鏡の下で,微細なガラス毛細管やメスを用いて行う解剖・手術・注入などの操作。毛細血管の縫合や人工授精,細胞融合などに応用される。
顕微解剖
けんびかいぼう [4] 【顕微解剖】
顕微鏡を用いて,微細な生体組織や細胞を解剖すること。
顕微鏡
けんびきょう【顕微鏡】
a microscope <of 500 magnifications> .→英和
‖顕微鏡検査 a microscopic examination.顕微鏡写真 a photomicrograph.
顕微鏡
けんびきょう [0] 【顕微鏡】
微小な物体を拡大して見る装置。普通は対物レンズ,接眼レンズ,照明装置などからなる光学顕微鏡をいう。
→電子顕微鏡
顕微鏡座
けんびきょうざ [0] 【顕微鏡座】
〔(ラテン) Microscopium〕
南天の星座で,九月下旬の宵に南中する。日本からは南の地平線上にその一部分が見られるが明るい星はない。
顕微音器
けんびおんき [4] 【顕微音器】
マイクロホン。明治期の訳語。
顕性
けんせい [0] 【顕性】
「優性(ユウセイ)」に同じ。
⇔潜性
顕戒論
けんかいろん 【顕戒論】
最澄著。三巻。820年,南都諸宗からの論難に対して大乗戒壇の正当性と,大乗戒(円頓戒)の本旨を説く。天台宗成立の理論的根拠となる。
顕揚
けんよう [0] 【顕揚】 (名)スル
功績などをたたえて世間に広く知らせること。顕彰。
顕教
けんぎょう [1] 【顕教】
〔仏〕 密教に対し,言語によって明らかに説き示された仏教の教え。密教で,自宗以外の宗派をいう。顕宗。
⇔密教
顕明
けんめい [0] 【顕明】 (名・形動)[文]ナリ
はっきりしている・こと(さま)。「人の前に表白し能はざるの罪も神の前には―なり/求安録(鑑三)」
顕昭
けんしょう ケンセウ 【顕昭】
(1130頃-1210頃) 平安末期・鎌倉初期の歌僧・歌学者。藤原顕輔の養子。歌風は知的。六条家の歌学を代表し,俊成らの御子左(ミコヒダリ)家と対立。「千載和歌集」以降の勅撰集に四三首入集。著「六百番陳状(顕昭陳状)」「古今集註」「袖中抄」など。
顕晶質
けんしょうしつ ケンシヤウ― [3] 【顕晶質】
結晶質岩石の粒度を示す語。構成鉱物が肉眼または拡大鏡で識別できる大きさを有する岩石の組織。深成岩がその例。
顕本法華宗
けんぽんほっけしゅう 【顕本法華宗】
日蓮宗勝劣派の一派。日什(ニチジユウ)を派祖,京都の妙満寺を総本山とする。什門派。
顕正
けんしょう [0] 【顕正】
〔仏〕 正しい道理をあらわし示すこと。
→破邪(ハジヤ)顕正
顕然
けんぜん [0] 【顕然】
■一■ (形動ナリ)
明らかなさま。はっきりとしているさま。「奸計なるや―なりとこそ評しけり矣/八十日間世界一周(忠之助)」
■二■ (形動タリ)
{■一■}に同じ。
⇔隠然
「さしあたる道理は―たりといへども/曾我 1」
顕熱
けんねつ [1] 【顕熱】
物質の状態を変えずに,温度を変化させるために費やされる熱量。
⇔潜熱
顕爵
けんしゃく [0] 【顕爵】
高い爵位。栄爵。
顕現
けんげん [0] 【顕現】 (名)スル
(1)(神などが)はっきりした形をとって現れること。
(2)現れ出ること。「三十万の人戸一時に―し/日本風景論(重昂)」
顕界
げんかい [1][0] 【顕界】
この世。現世。
⇔幽界
顕示
けんじ [0] 【顕示】 (名)スル
はっきりとわかるように示すこと。「独立と尊貴とを…―し給うた釈尊/一隅より(晶子)」
顕紋紗
けんもんしゃ [3] 【顕紋紗】
〔「けんもんさ」「けもんさ」「けんもんじゃ」とも〕
紗の地に,平織で文様を織り出した紋紗。
顕職
けんしょく [0] 【顕職】
高い官職。要職。「高位―」
顕色
けんしょく [0] 【顕色】
木綿などを染色するのに,あらかじめ繊維にしみこませたナフトール類などに,芳香族第一アミンから得られるジアゾニウム塩を反応(カップリング)させて染料を生じさせること。この染色法によって生じる染料を,ナフトール染料・氷染染料・顕色染料などと呼ぶ。
顕色剤
けんしょくざい [4][0] 【顕色剤】
(1)氷染染料による染色法でアゾ化合物をつくって発色させるのに用いられる芳香族第一アミン,およびそれから得られるジアゾニウム塩。
(2)感圧紙や感熱紙で発色剤と接触すると反応して色を出す無機化合物。フェノール性樹脂・酸性白土など。
顕花植物
けんかしょくぶつ ケンクワ― [5] 【顕花植物】
種子植物の旧称。
⇔隠花植物
顕花植物
けんかしょくぶつ【顕花植物】
a flowering plant;《植》a phanerogam.→英和
顕著
けんちょ [1] 【顕著】 (形動)[文]ナリ
きわだっていて目につくさま。いちじるしいさま。「―な特色」「効果が―だ」
顕著な
けんちょ【顕著な】
(1) notable;→英和
remarkable;→英和
distinguished <services> .→英和
(2)[明白]clear;→英和
evident.→英和
顕要
けんよう [0] 【顕要】 (名・形動)[文]ナリ
地位などが高く重要であること。また,その人やさま。「―な役職」
顕証
けそう 【顕証】
「顕証(ケシヨウ)」に同じ。「髪の筋なども,なかなか昼よりも―に見えて/枕草子 184」
顕証
けんしょう 【顕証】 (名・形動ナリ)
はっきり物事があらわれること。際立っているさま。けしょう。けんぞ。「山科にて明けはなるるにぞ,いと―なる心地すれば/蜻蛉(中)」
顕証
けしょう 【顕証】
〔「けんしょう」の撥音「ん」の無表記〕
あらわではっきりしていること。けそう。けんそう。「所のさまも,あまりに河づら近く―にもあれば/源氏(宿木)」
顕証
けんそう 【顕証】 (名・形動ナリ)
「けしょう(顕証)」に同じ。「げに,かの夕暮の―なりけむに/源氏(竹河)」
顕貴
けんき [1] 【顕貴】 (名・形動)[文]ナリ
高い位にあること。また,その人やさま。貴顕。「修徳の教道は,最も―なる人に適用すべく/西国立志編(正直)」
顕賞
けんしょう [0] 【顕賞】
功績を明らかにして賞すること。
顕達
けんたつ [0] 【顕達】 (名)スル
出世すること。栄達。「卑賤の人,時に―す/西国立志編(正直)」
顕露
けんろ [1] 【顕露】 (名)スル
「露顕」に同じ。「その―すると,隠蔵するとを論ぜず/西国立志編(正直)」
顕]わす
あらわす【現[表・顕]わす】
(1) show;→英和
indicate;→英和
manifest;→英和
display <ability> ;→英和
prove (証する).→英和
(2)[露出]disclose;→英和
expose <ignorance> ;→英和
bare <one's arm> .→英和
(3)[表現]express.→英和
(4)[代表]represent;→英和
stand for.正体を〜 betray oneself.名を〜 distinguish oneself.言葉に表わせない indescribable;→英和
beyond description.
顖門
ひよめき [0] 【顋門・顖門】
〔ひよひよと動く意から〕
乳児の泉門(センモン)。
顖門
しんもん [0] 【顖門】
「泉門(センモン){(1)}」の旧称。
願
がん グワン [1] 【願】
神仏に願うこと。また,その願い事。「―がかなう」
願い
ねがい ネガヒ [2] 【願い】
(1)こうなってほしいと思う物事。「―がかなう」「―をこめる」
(2)こうしてほしいと人に頼む事柄。「―を聞き入れる」「一生のお―」
(3)希望を書いて提出する届けなど。「異動―」
(4)祈願。願(ガン)。「神仏に―をかける」
願い
ねがい【願い】
[願望]a wish;→英和
a desire;→英和
a request (依頼);→英和
an entreaty (懇願);a petition (請願).→英和
〜がかなう have one's wishes realized;have one's request granted.〜を聞き入れる(入れない) grant (refuse) a person's request.〜により at a person's request.
願いの玉
ねがいのたま ネガヒ― 【願いの玉】
数珠(ジユズ)のこと。「水晶の―を手に掛けて/浄瑠璃・八百屋お七」
願いの糸
ねがいのいと ネガヒ― 【願いの糸】
七夕に,願いをこめて竿(サオ)の先にかけ,織女星に手向けた五色の糸。[季]秋。
願いましては
願いましては
算盤(ソロバン)の読み上げ算・暗算で,一問の最初の数に先立って言う言葉。
願い上げる
ねがいあ・げる ネガヒ― [5][0] 【願い上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ねがひあ・ぐ
「願う」のへりくだった言い方。多く手紙などに用いる。「御自愛のほど―・げます」
願い下げ
ねがいさげ ネガヒ― [0] 【願い下げ】
(1)願い出た事や訴えを自分から取り下げること。願書の取り下げ。
(2)頼まれても引き受けないこと。断ること。「その件は―だ」「もう��幹事は―だ/当世書生気質(逍遥)」
願い下げにする
ねがいさげ【願い下げにする】
withdraw <an application> .→英和
願い下げる
ねがいさ・げる ネガヒ― [5][0] 【願い下げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ねがひさ・ぐ
願い出た事や訴えを自分から取り下げる。
願い主
ねがいぬし ネガヒ― [2] 【願い主】
願い出る人。がんしゅ。
願い事
ねがいごと ネガヒ― [0][5] 【願い事】
願う事柄。特に,神仏に祈願する事柄。願い。「―がかなう」
願い事
ねがいごと【願い事】
⇒願い.
願い人
ねがいにん ネガヒ― [0] 【願い人】
願う人。願い手。
願い出
ねがいで ネガヒ― [0] 【願い出】
願い出ること。ねがいいで。「―を聞き届ける」
願い出る
ねがい・でる ネガヒ― [4][0] 【願い出る】 (動ダ下一)
願いを申し出る。願いを出す。「退職を―・でる」
願い出る
ねがいでる【願い出る】
apply <to a person for a thing> ;→英和
make an application <for> .→英和
願い文
ねがいぶみ ネガヒ― [2] 【願い文】
願書(ガンシヨ)。
願い書
ねがいしょ ネガヒ― [4] 【願い書】
「願文(ガンモン)」に同じ。
願い譜代家
ねがいふだいけ ネガヒ― [5] 【願い譜代家】
近世,願い出によって譜代に列せられた家。相馬長門・脇坂中務・加藤能登・秋田山城・諏訪伊勢・戸沢大和の六家。
願う
ねがう【願う】
wish;→英和
[依頼]ask <a person to do,for a thing> ;→英和
request;→英和
[懇願]beg;→英和
entreat;→英和
implore.→英和
お願いがあるのですが May I ask a favor of you? 願わくは I pray to God….; <米> hopefully.→英和
願う
ねが・う ネガフ [2] 【願う】 (動ワ五[ハ四])
〔動詞「祈(ネ)ぐ」の未然形に継続の助動詞「ふ」の付いたものから〕
(1)神仏に,望みがかなえられるようにと請い求める。祈願する。「家内安全を―・う」
(2)他人に対し,こうしてほしいと頼む。「先生に御出馬を―・う」「寄付を―・う」
(3)自分の気持ちとして,こうなってほしい,こうあってほしい,と強く思う。望む。「子供の幸福を―・わぬ親はない」
(4)役所などに願いや申請を提出する。願い出る。「許可を―・う」
(5)(主に「お願いします」「お願いする」の形で)動作を表す語をいわずにある動作を依頼する。「係の方をお―・いします」「天丼(テンドン)二つお―・い」「せがれをよろしく―・います」
(6)動詞の連用形に「お」を冠したものや漢語サ変動詞の語幹に「御」を冠したものの下に付いて,…して下さる,…していただくなどの意を表す。「お早くお乗り―・います」「わざわざお越し―・ったのに留守で失礼しました」「タバコは御遠慮―・いたい」「どうぞ御安心―・います」
(7)得たいと思う。「世の人の貴び―・ふ七種の宝も我は何せむに/万葉 904」
[可能] ねがえる
願ったり叶(カナ)ったり
願ったり叶(カナ)ったり
願ったとおりに実現したこと。希望どおりになること。「ちょうど風もやんで,―だ」
願ったり叶ったりだ
ねがったり【願ったり叶ったりだ】
That's just what I want.
願っても無い
願っても無い
願ってもかないそうもない事が,都合よく起こること。
願わくは
ねがわくは ネガハク― [3] 【願わくは】 (副)
〔「願ふ」のク語法に助詞「は」のついたもの。「願わくば」とも。漢文訓読に由来する語〕
願うことは。どうか。「―,君に祝福あらんことを」
願わしい
ねがわしい【願わしい】
⇒望ましい.
願わしい
ねがわし・い ネガハシイ [4] 【願わしい】 (形)[文]シク ねがは・し
願うところである。望ましい。「多数出席されることが―・い」
願をかける
がん【願をかける】
make a vow <to a god> .→英和
願主
がんしゅ グワン― [0][1] 【願主】
〔「がんじゅ」とも〕
神仏に願を立てた当人。ねがいぬし。
願人
がんにん グワン― [0] 【願人】
(1)願書を出して願う人。願主。
(2)仏や神に祈願する人。
(3)「願人坊主(ボウズ){(1)}」の略。
願人坊
がんにんぼう グワン―バウ [3] 【願人坊】
「願人坊主(ボウズ){(1)}」の略。
願人坊主
がんにんぼうず グワン―バウ― [5] 【願人坊主】
(1)江戸時代,市中を徘徊(ハイカイ)して門付(カドヅケ)をしたり,人に代わって祈願や水垢離(ミズゴリ)などをした乞食僧。願人坊。願人。
(2)歌舞伎舞踊。常磐津。二世桜田治助作詞。1811年,江戸市村座初演。七変化舞踊,本名題「七枚続花の姿絵」の一曲。願人坊主の風俗を写したもの。六世尾上菊五郎が清元「浮かれ坊主」として復演。
願以此功徳
がんいしくどく グワン― 【願以此功徳】 (連語)
〔「がんにしくどく」とも〕
(1)この経文の功徳によって一切衆生が極楽に往生できますようにとの意。念仏の終わりに唱える。「念仏高声に…―と廻向して/義経記 6」
(2)転じて,おしまい。最後。「しまった」の意にも用いる。「はや暮れて驚き―空ぶくろかたげて都に帰る/浮世草子・永代蔵 3」
願免
がんめん グワン― [0] 【願免】
「依願免職(イガンメンシヨク)」の略。
願力
がんりき グワン― [1][4] 【願力】
(1)神仏に誓願して,その加護によって得る力。また,その願いの趣旨を貫こうとする意気込み。「長者の―も棄て難し/太平記 24」
(2)浄土宗で,人々を救済しようとする阿弥陀仏の誓いの力。本願力。
願力の船
がんりきのふね グワン― 【願力の船】
人々を極楽浄土に運ぶ阿弥陀仏の願力を生死の海を渡る船にたとえた語。
願力回向
がんりきえこう グワン―ヱカウ [5] 【願力回向】
〔仏〕 阿弥陀仏がその願力{(2)}によって,衆生(シユジヨウ)に極楽に生まれる力を与えること。主に浄土真宗で用いる語。他力回向。
願土
がんど グワン― [1] 【願土】
〔仏〕
〔阿弥陀仏の本願によって生じた国土の意〕
極楽浄土のこと。
願意
がんい グワン― [1] 【願意】
願いの趣旨。願う心。「―を述べる」
願所
がんしょ グワン― [3][1] 【願所】
(1)祈願をする神仏の霊所。
(2)天皇・皇后などが願を立てて建立された寺。御願寺。
願掛
がんかけ グワン― [0][4] 【願掛(け)】 (名)スル
神仏に願いをかけること。その成就のため,百度参りとか断ち物をするといった一定の行為を自分に課すのが通例。願立て。立願(リユウガン)。
願掛け
がんかけ グワン― [0][4] 【願掛(け)】 (名)スル
神仏に願いをかけること。その成就のため,百度参りとか断ち物をするといった一定の行為を自分に課すのが通例。願立て。立願(リユウガン)。
願文
がんもん グワン― [0][1] 【願文】
神仏に願を立てる時,あるいは仏事を修する時,その願意・趣意を書いた文。願書。
願断ち
がんだち グワン― [0] 【願断ち】 (名)スル
願い事がかなうようにと,自分の好きな飲食物などを断つこと。
願書
がんしょ グワン― [1] 【願書】
(1)許可を得るために,願いの趣を書いて提出する書類。「入学 ―」
(2)「願文(ガンモン)」に同じ
願書
がんしょ【願書】
an application (for admission into a school) (入学願書);→英和
a written petition (請願書).〜を出す send[hand]in an application.
願望
がんぼう【願望】
a wish[desire].→英和
願望
がんもう グワンマウ [0] 【願望】 (名)スル
〔「もう」は呉音〕
「がんぼう(願望)」に同じ。「…と云ふ―を持つてゐたが/雁(鴎外)」
願望
がんぼう グワンバウ [0] 【願望】 (名)スル
(1)ねがいのぞむこと。がんもう。「強い―を抱く」「栄達を―する男」
(2)〔心〕 精神分析で,主に意識されていない欲望のこと。
願状
がんじょう グワンジヤウ [0] 【願状】
(1)神仏に祈願する時,その趣旨を記した文書。願文(ガンモン)。「真盛討死の後,木曾義仲―に添へて此の社にこめられ侍るよし/奥の細道」
(2)願書。
願立て
がんだて グワン― [0][4] 【願立て】 (名)スル
神仏に願をかけること。願かけ。立願(リユウガン)。
願行
がんぎょう グワンギヤウ [0] 【願行】
〔仏〕 誓願と修行。
願解き
がんほどき グワン― [3] 【願解き】
神仏にかけた願がかなってお礼参りをすること。かえりもうし。還願。
願酒
がんしゅ グワン― 【願酒】
神仏に願をかけて禁酒すること。「酒はあしたつから―だ/滑稽本・浮世床(初)」
顛倒
てんとう [0] 【転倒・顛倒】 (名)スル
(1)逆さまにすること。逆さまになること。「本末―」「主客を―した話で/青年(鴎外)」
(2)倒れること。ひっくりかえること。「レースの途中で―した」
(3)うろたえること。動転。「気が―する」「何も彼も―して了つて/あめりか物語(荷風)」
(4)〔仏〕
〔「てんどう」と読む〕
煩悩のために誤った考えやあり方をすること。「愚癡(グチ)―の四生の群類を助けんと/沙石 1」
顛動
てんどう [0] 【転動・顛動】 (名)スル
(1)ころがすこと。回り動くこと。「童子の時に,大石を―することを能くせしのみにて/西国立志編(正直)」
(2)あわて騒ぐこと。動転。「僕の心の全く―したのも/運命論者(独歩)」
顛墜
てんつい [0] 【顛墜】 (名)スル
ころげ落ちること。顛落。
顛末
てんまつ【顛末】
[詳細] <give> the details <of> ; <tell> the whole story;[事情] <explain> the whole circumstances.
顛末
てんまつ [0][1] 【顛末】
事の初めから終わりまでの経過。一部始終。「事の―を語る」
顛沛
てんぱい [0] 【顛沛】
〔詩経(大雅,蕩)・論語(里仁)〕
(1)つまずきたおれること。
(2)危急の時。とっさの場合。また,つかの間。「造次(ゾウジ)―」
顛落
てんらく [0] 【転落・顛落】 (名)スル
(1)ころがり落ちること。「崖下に―する」「幕下に―する」
(2)落ちぶれること。落魄(ラクハク)すること。「―の道をたどる」
顛覆
てんぷく [0] 【転覆・顛覆】 (名)スル
(1)ひっくり返ること。また,ひっくり返すこと。「船が―する」「脱線―」
(2)政府などの組織体が反対勢力に負けて倒れること。また,倒すこと。「政府ヲ―スル/ヘボン(三版)」
顛読
てんどく [0] 【顛読】 (名)スル
漢文などを,返り点に従って下から上へ返って読むこと。
⇔直読
顛蹶
てんけつ [0] 【転蹶・顛蹶】 (名)スル
つまずき倒れること。また,失敗すること。
類
るい [1] 【類】
(1)性質・性格などが似ていること。また,そのもの。また,類似したものをくくった集まり。「他に―をみない大規模な古墳」「雑誌の―」
(2)
(ア)生物分類学上,綱・目などの代わりに用いる慣用語。哺乳類(綱),双翅類(目)など。
(イ)〔論〕「類概念」に同じ。
(3)一族。一門。親戚縁者。「此の乳母の―也ける僧/今昔 16」
類
たぐい【類】
a kind;→英和
a sort.→英和
〜まれな[ない]matchless;→英和
unique;→英和
rare.→英和
類
るい【類】
a kind;→英和
a sort;→英和
a class.→英和
〜のない unique;→英和
rare (まれな);→英和
unprecedented (先例のない).→英和
‖類をもって集まる <諺> Birds of a feather flock together.
類い
たぐい タグヒ [0][3] 【類い・比い】
〔動詞「類(タグ)う」の連用形から〕
(1)性質の似たもの。同じ種類のもの。仲間。るい。「この―のものはたくさんある」「リンゴやミカンの―の果物」
(2)同じ程度のもの。匹敵するもの。「―まれな逸品」
→類いする
→類いない
(3)一緒にいるもの。
(ア)夫婦連れ立っているもの。「山川に鴛鴦(オシ)二つ居て―よくたぐへる妹を/日本書紀(孝徳)」
(イ)兄弟・姉妹。「―おはせぬだにさうざうしく思しつるに/源氏(葵)」
(4)人々。連中。「この事を知りて,もらし伝ふる―やあらむ/源氏(薄雲)」
類いする
たぐい・する タグヒ― [2][0] 【類いする】 (動サ変)
相当する。匹敵する。「この方面の知識には―・するものがない」
類い無い
たぐいな・い タグヒ― [4] 【類い無い】 (形)[文]ク たぐひな・し
他に比較するものがない。比類ない。「―・い美しさ」
類える
たぐ・える タグヘル [3] 【類える・比える】 (動ア下一)[文]ハ下二 たぐ・ふ
(1)比較する。くらべる。「心の尊さは金にも銀にも―・へ難きを/五重塔(露伴)」
(2)なぞらえる。「鶴亀に―・へての祝尽しも/おらが春」
(3)あるものと並ばせる。また,一緒に行かせる。伴わせる。「花の香を風の便りに―・へてぞうぐひすさそふしるべには遣る/古今(春上)」
類する
るい・する [3] 【類する】 (動サ変)[文]サ変 るい・す
(1)似かよう。類似する点がある。「これに―・することはいくらでもある」
(2)肩を並べる。同じ程度である。「源氏物語に―・するほどの作品」
(3)行動をともにする。連れ立つ。「人々―・していにけり/大和 103」
類する
るいする【類する】
be like[similar to].
類ふ
たぐ・う タグフ 【類ふ・比ふ】
■一■ (動ハ四)
(1)それと同等のものとして並ぶ。匹敵する。相当する。「君達のかみなき御選びには,ましていかばかりの人かは―・ひ給はむ/源氏(帚木)」
(2)一緒にいる。また,一緒に行く。連れ立っている。伴う。「沖になづさふ鴨すらも妻と―・ひて/万葉 3625」
■二■ (動ハ下二)
⇒たぐえる
類人猿
るいじんえん [3] 【類人猿】
⇒ヒトニザル
類人猿
るいじんえん【類人猿】
an anthropoid.→英和
類似
るいじ [0] 【類似】 (名)スル
二つ以上のものの間に互いに似かよった点が存在すること。「犯罪の手口が―する事件」
類似
るいじ【類似】
resemblance;similarity.→英和
〜する resemble;→英和
be similar[analogous] <to> ;be <much> alike.‖類似品 an imitation.
類似品
るいじひん [0][3] 【類似品】
似かよっている品。同じような品。
類似点
るいじてん [3] 【類似点】
似かよった箇所。
類体論
るいたいろん [3] 【類体論】
代数的整数論の一分野。ヒルベルトによって導入された類体の概念を高木貞治が拡張して一つの体系とした。
類例
るいれい【類例】
a similar case;an example.→英和
〜のない exceptional;→英和
unique;→英和
unprecedented.→英和
類例
るいれい [0] 【類例】
似かよった例。「他に―を見ない」
類別
るいべつ【類別】
classification.→英和
〜する classify.→英和
類別
るいべつ [0] 【類別】 (名)スル
種類によって区別すること。分類。「年度を以て事実を―する/日本開化小史(卯吉)」
類句
るいく [0] 【類句】
(1)類似の語句。
(2)内容・表現などの似かよった句。特に俳句・川柳についていう。「芭蕉に―がある」
(3)和歌・俳句などの各句をいろは順または五十音順に排列し,検索に便利にしたもの。
類句
るいく【類句】
a synonymous phrase[expression].
類同
るいどう [0] 【類同】 (名・形動)[文]ナリ
似通っていること。同じ種類であること。また,そのさま。
類品
るいひん [0] 【類品】
同じ種類の品物。
類型
るいけい [0] 【類型】
(1)共通の性質・特徴をもつものどうしをまとめてくくった一つの型。また,その型に属するもの。「昔話をいくつかの―に分類する」
(2)〔哲〕
〔type〕
類概念の一種。類概念が共通の性質を抽象して成立するのに対し,単なる抽象概念ではなく一群の現象の共通の性質を形象として現している代表的な個体を描き出すことによって得られる。ディルタイとウェーバーによって,人文科学の方法論に高められた。
類型
るいけい【類型】
a (similar) type;a pattern.→英和
類型的
るいけいてき [0] 【類型的】 (形動)
一般的な型にはまっていて特徴・個性のないさま。ありふれているさま。「―な表現」「―な題材」
類型論
るいけいろん [3] 【類型論】
〔(ドイツ) Typologie〕
個々の事象からいくつかの類似点を抽出し,典型的な類型をもって代表・記述することにより,それらの事象群の本質や構造を考察しようとする学問的方法論。特に心理学・文化人類学・言語学・生物学などにみられる。類型学。
類字
るいじ [0] 【類字】
形の似かよった字。同類の字。「瓜(ウリ)」と「爪」,「己」と「巳」などの類。
類従
るいじゅう [0] 【類従】
同じ種類に従って集めること。また,集めたもの。「群書―」
類推
るいすい【類推】
(an) analogy.→英和
〜する infer <from> .→英和
〜によって by[on an]analogy.
類推
るいすい [0] 【類推】 (名)スル
(1)似ている点をもとにして他の事を推し量ること。「文献から―する」「単なる―にすぎない」
(2)〔論〕
〔analogy〕
両者の類似性に基づいて,ある特殊の事物から他の特殊の事物へと推理を及ぼすこと。結論は蓋然的である。類比。比論。類比推理。アナロジー。
(3)言語学で,言語変化の原因とされるものの一。ある語形や文法形式が変化する際,その原因として,何らかの点で似かよっており,しかも勢力のある他の語の語形や文法形式がモデルとなることをいう。
類推解釈
るいすいかいしゃく [5] 【類推解釈】
ある事項について,法文規定はないが類似する事項に規定がある場合,その規定が同様に適用されると解釈すること。刑法では原則的に禁止。
⇔反対解釈
類族
るいぞく [0] 【類族】
(1)同類のもの。同じたぐい。
(2)親族。同族。
(3)江戸時代,キリシタンの信徒となったものの一族七世までの称。「―改め」「―帳」
類書
るいしょ [1][0] 【類書】
(1)内容や体裁などの似た書物。
(2)多くの書物から似かよった事柄を集めて,項目ごとに分類編集した書物。「太平御覧」「芸文類聚」「古事類苑」など。
類書
るいしょ【類書】
similar books.
類本
るいほん [0] 【類本】
同種類の本。類似した本。
類柑子
るいこうじ ルイカウジ 【類柑子】
俳文・俳諧集。三冊。貴志沾洲ら編。1707年刊。榎本其角の遺稿を整理補訂したもの。「晋子終焉記」や追悼句などを付す。類柑文集。
類概念
るいがいねん [3] 【類概念】
〔論〕 二つの概念が従属関係にある場合,上位の概念をいう。例えば「日本人の男」に対する「日本人」,「日本人」に対する「人間」。類。
⇔種概念
類歌
るいか [1] 【類歌】
表現や発想が似ている歌。
類比
るいひ [1] 【類比】 (名)スル
(1)くらべること。比較。「両国の国民性を―する」
(2)「類推{(2)}」に同じ。
類比推理
るいひすいり [4] 【類比推理】
⇒類推(ルイスイ)(2)
類火
るいか [0] 【類火】
他から燃え移った火。類焼。
類焼
るいしょう [0] 【類焼】 (名)スル
他から燃え移った火によって焼けること。類火。もらい火。「―をまぬがれる」
類焼する
るいしょう【類焼する】
catch fire;→英和
be burnt[ <米> burned]down in a fire.〜を免れる escape the fire.‖類焼家屋 houses burnt by a (spreading) fire.類焼者 sufferers from a fire.
類病
るいびょう [0] 【類病】
症状の似た病気。
類縁
るいえん [0] 【類縁】
(1)血筋の同じもの。一族。親族。「―の者が集まる」
(2)形状・特質などが似ていて近い関係にあるもの。「―関係」
類纂
るいさん [0] 【類纂】 (名)スル
同種類のものを集めて編纂すること。また,その書物。「記録より要領の事件を抄出―せられ/新聞雑誌 21」
類義語
るいぎご [0][3] 【類義語】
同一の言語体系のなかで,語形は異なっていても意味の似かよった二つ以上の語。「ホテル」と「旅館」と「宿屋」,「あがる」と「のぼる」,「きれいだ」と「うつくしい」などの類。広義では「同義語」も含まれる。類語。
類聚
るいじゅう [0] 【類聚】 (名)スル
⇒るいじゅ(類聚)
類聚
るいじゅ [1] 【類聚】 (名)スル
同種類のものを集めること。また,その集めたもの。類集。るいじゅう。
類聚三代格
るいじゅさんだいきゃく 【類聚三代格】
平安時代に編纂(ヘンサン)された法令集。三〇巻(現存は一五巻)。編者・成立年代未詳。弘仁・貞観・延喜の三代の格を神社・国分寺・調庸などの各事項に従って分類編纂したもので,内容から平安中期の成立が推定される。
類聚名義抄
るいじゅみょうぎしょう 【類聚名義抄】
字書。編者未詳。平安末期成立。仏・法・僧の三部に,漢字を一二〇の部首によって排列し,字形・字音・釈義・和訓を示す。釈義・和訓とも出典を明示する原撰本と,出典は示さず釈義が少なく和訓が多い改編本がある。両者とも和訓に付せられた声点(シヨウテン)は平安末期のアクセントを反映。名義抄。
類聚国史
るいじゅこくし 【類聚国史】
平安前期の勅撰史書。二〇〇巻,目録二巻,帝王系図三巻。菅原道真編。892年成立。「日本書紀」から「日本文徳天皇実録」に至る五国史の記事を神祇・帝王・後宮など事項別に分類し,年代順に収めたもの。「三代実録」の部分は後人の加筆という。
類聚歌林
るいじゅかりん 【類聚歌林】
歌集。山上憶良編。成立年未詳。万葉集編纂の資料とされ,集中にその名がみられるが,鎌倉時代以後に散佚。天武天皇頃以後の歌謡を,作者や作歌事情を考証し,分類して集めたものと推定される。
類聚神祇本源
るいじゅうじんぎほんげん 【類聚神祇本源】
鎌倉末期の神道書。一五巻。度会(ワタライ)家行著。1320年成立。神道五部書をもとに伊勢神道の教説を集大成したもの。伊勢神道の根本教典。
類聚符宣抄
るいじゅふせんしょう 【類聚符宣抄】
官符・宣旨を弁官の実務の参考にするために事項別に集成した私的法令集。一〇巻(現存は八巻)。737年から1093年までのものを収めるが平安中期のものが最も多い。最終的には左大史の小槻宿禰家の編纂(ヘンサン)と考えられている。左丞抄。
類脂質
るいししつ [3] 【類脂質】
脂肪に類似した化合物の総称。複合脂質の意に用いられた。リポイド。
→脂質
類苑
るいえん [0] 【類苑】
同じ種類の事柄を集めた書物。「古事―」
類葉
るいよう [0] 【類葉】
(1)同じ種類の葉。似た葉。
(2)同じ一族。一族の末葉。
類葉升麻
るいようしょうま [5] 【類葉升麻】
キンポウゲ科の多年草。深山の林下に生える。根葉は複葉で,サラシナショウマに似る。六月,高さ60センチメートル内外の花茎の先に,白色の小花を総状に密生。果実は球形で黒く熟す。
類葉牡丹
るいようぼたん [5] 【類葉牡丹】
メギ科の多年草。深山に自生。高さ40〜70センチメートル。葉は複葉でボタンの葉に似る。初夏,茎頂と葉腋から集散花序を出し,淡黄緑色の花をつける。種子は早くから裸出,藍黒色に熟す。ボタンソウ。
類規
るいき [1] 【類規】
同種類の法規。
類誌
るいし [1] 【類誌】
同じ種類の雑誌。
類語
るいご【類語】
a synonym <for> .→英和
類語辞典 a dictionary of synonyms.
類語
るいご [0] 【類語】
(1)意味の似かよった語。類義語。
(2)和歌・物語などの意味の似かよった語を,いろは順または五十音順に排列して,検索に便利にしたもの。「源氏―」
類質
るいしつ [0] 【類質】
似ている性質。
類質同像
るいしつどうぞう [5] 【類質同像】
類似した化学組成をもつ物質が同一の結晶構造をとること。方解石 CaCO� と菱苦土石 MgCO� など。
類集
るいしゅう [0] 【類集】
「類聚(ルイジユ)」に同じ。
類音
るいおん [0] 【類音】
よく似た音。
類音語
るいおんご [0] 【類音語】
音のよく似た二つ以上の語。「おじさん」と「おじいさん」,「びょういん(病院)」と「びよういん(美容院)」などの類。
類題
るいだい [0] 【類題】
(1)似た種類の問題。
(2)和歌・連歌・俳諧を,主題や季題によって分類したもの。
類題和歌集
るいだいわかしゅう 【類題和歌集】
歌集。三一巻。後水尾天皇勅撰。1703年刊。二十一代集をはじめ,諸家集・諸歌合などから集めた一万二千余首を,四季・恋・雑・公事の類題に分け編纂(ヘンサン)したもの。
顧み
かえりみ カヘリ― 【顧み】
(1)あとを振り返って見ること。「―すれば月かたぶきぬ/万葉 48」
(2)自分の身を懸念すること。「大君の辺にこそ死なめ―はせじ/万葉 4094」
(3)面倒を見ること。世話。「親たちの―をいささかだに仕うまつらで/竹取」
(4)反省。「モシソノ―ガ無クワ/天草本伊曾保」
顧みて他(タ)を言う
顧みて他(タ)を言う
〔孟子(梁恵王下)〕
返答に窮して,本題とは別の事に話題をそらしてごまかす。
顧みる
かえり・みる カヘリ― [4] 【顧みる】 (動マ上一)[文]マ上一
(1)過ぎ去ったことを考える。「歴史を―・みる」
(2)気を配る。気遣う。心配する。「家庭を―・みるゆとりもない」「危険も―・みず進む」
(3)後ろをふりむいて見る。「背後を―・みる」
(4)たち帰って見る。もどって見る。「磐代の浜松が枝を引き結びま幸くあらばまた―・む/万葉 141」
顧みる
かえりみる【顧みる】
look back (ふりむく);reflect <upon oneself> (反省);→英和
look back <upon> (回想).顧みない ignore;→英和
disregard;→英和
neglect.→英和
…を顧みないで regardless of….
顧亭林
こていりん 【顧亭林】
⇒顧炎武(コエンブ)
顧命
こめい [1] 【顧命】
(1)君主が臨終の時に臣下にのこす命令。
(2)思いやりから出た命令。「関東皆源氏の―に随つて/太平記 11」
顧問
こもん [1] 【顧問】
(1)団体や会社などで,相談を受け,意見を述べる役。また,その人。
(2)相談すること。意見を求めること。「―にもそなはりぬべし/著聞 3」
顧問
こもん【顧問】
an adviser <to> ;a counselor.‖顧問弁護士 a corporation lawyer.法律顧問 a legal adviser.
顧問官
こもんかん [2] 【顧問官】
元首などの諮問を受けて,意見を述べる官職。旧憲法下の枢密顧問官・宮中顧問官など。
顧問弁護士
こもんべんごし [6] 【顧問弁護士】
個人や団体の顧問となっている弁護士。
顧客
こきゃく【顧客】
a customer;→英和
a client;→英和
custom (総称).→英和
顧客
こきゃく [0] 【顧客】
(商店などの)お得意客。こかく。
顧客
こかく [0] 【顧客】
⇒こきゃく(顧客)
顧愷之
こがいし 【顧愷之】
中国,東晋の文人画家。四世紀後半から五世紀初めに活躍。「洛神賦図巻」「女史箴(ジヨシシン)図巻」などの唐代に模写されたものが伝えられ,他に画論集「論画」などがある。生没年未詳。
顧慮
こりょ [1] 【顧慮】 (名)スル
気にかけること。心配すること。「周囲の思惑を―するゆとりがない」
顧慮する
こりょ【顧慮する】
consider;→英和
take <a matter> into consideration.…を〜しないで paying no attention <to> .
顧憲成
こけんせい 【顧憲成】
(1550-1612) 中国,明末の政治家。政界に入ったが,内閣と対立し辞職。故郷の無錫(江蘇)に東林書院を建てて,東林党の指導者となった。
顧望
こぼう [0] 【顧望】 (名)スル
(1)振り返って遠くから見ること。「俯仰―する」
(2)あたりに気を配ること。また,ためらうこと。「更に―するところなし/西国立志編(正直)」
顧炎武
こえんぶ 【顧炎武】
(1613-1682) 中国,明末・清初の三大儒の一。字(アザナ)は寧人。号は亭林。実証と経世致用を重視する学風をおこし,清朝考証学隆盛の端緒を開いた。著「日知録」「天下郡国利病書」「音学五書」など。
顧眄
こべん [0] 【顧眄】 (名)スル
振り返って見ること。あたりを見ること。こめん。「鞍(アン)に拠つて―する/火の柱(尚江)」
顧野王
こやおう 【顧野王】
(519-581) 中国,南北朝の梁・陳の学者。字(アザナ)は希馮(キヒヨウ)。陳の国史編纂を総管した。字書「玉篇」,著「輿地志(ヨチシ)」など。
顫動
せんどう [0] 【顫動】 (名)スル
小刻みにふるえ動くこと。「ヰ゛オロンの弓のまにまに,―する糸のやうな/うづまき(敏)」
顫動音
せんどうおん [3] 【顫動音】
〔trill〕
⇒震(フル)え音(オン)
顫音
せんおん [1] 【顫音】
⇒トリル
顰
ひん [1] 【顰】
ひそみ。
顰
しかみ [0] 【顰】
〔動詞「顰む」の連用形から〕
(1)日本建築で,木鼻などのえぐれた部分。
(2)能面の一。口を開き,牙(キバ)を表した恐ろしい形相の能面。悪鬼・妖怪などに用いる。
(3)模様・細工物などで,顔をしかめた鬼や獅子の面。
顰(2)[図]
顰み
ひそみ [3] 【顰み・嚬み】
〔動詞「顰(ヒソ)む」の連用形から〕
眉をよせ顔をしかめること。
顰む
しか・む [0] 【顰む】
■一■ (動マ四)
眉の辺りにしわがよって,不機嫌な表情になる。しわむ。「男等の―・みたる顔付を見るに/即興詩人(鴎外)」「鼻と眉とが集つて―・うだぞ/史記抄 11」
■二■ (動マ下二)
⇒しかめる
顰む
ひそ・む 【顰む・嚬む】
■一■ (動マ四)
(1)顔つきなどがゆがむ。「もどき口―・みきこゆ/源氏(総角)」
(2)泣き顔になる。「去りがたきやうに,自ら―・み御覧ぜられ給ふ/源氏(夕顔)」
■二■ (動マ下二)
⇒ひそめる
顰めっ面
しかめっつら [0] 【顰めっ面】
不快そうに眉や額の辺りにしわを寄せた顔。渋面(ジユウメン)。「―をする」
顰める
しか・める [3][0] 【顰める】 (動マ下一)[文]マ下二 しか・む
(不快などの気持ちを表して)眉の辺りや額にしわを寄せる。「歯の痛みに顔を―・める」
顰める
ひそめる【顰める】
frown <at> (眉を).→英和
眉を顰めて with a frown.
顰める
ひそ・める [3] 【顰める・嚬める】 (動マ下一)[文]マ下二 ひそ・む
(「眉をひそめる」の形で)眉の辺りにしわをよせる。不快な時や悲しい時の表情にいう。顔をしかめる。「世人の眉を―・めさせる事件」
顰め面
しかめつら [0] 【顰め面】
〔「しかめづら」とも〕
「顰(シカ)めっ面(ツラ)」に同じ。「憎々しく―をして/二人女房(紅葉)」
顰め面
しかめつら【顰め面】
a wry face;a grimace.→英和
顰笑
ひんしょう [0] 【顰笑】
顔をしかめることと笑うこと。喜びと悲しみ。一顰一笑。
顰蹙
ひんしゅく [0] 【顰蹙】 (名)スル
眉をひそめること。顔をしかめていやがること。「教育ある人達を―せしめたけれど/平凡(四迷)」
顰蹙する
ひんしゅく【顰蹙する】
frown <at,upon> .→英和
〜を買う be frowned at[upon].
顰銭
しかみせん [0] 【顰銭】
江戸時代,質の悪い銭貨。しかみぜに。
顰面
しかみづら [0] 【顰面】
「顰(シカ)めっ面(ツラ)」に同じ。
顱頂
ろちょう [0] 【顱頂】
頭のてっぺん。頭頂。
顱頂骨
ろちょうこつ [2] 【顱頂骨】
⇒頭頂骨(トウチヨウコツ)
顳顬
しょうじゅ セフ― [1] 【顳顬】
⇒こめかみ(顳顬)
顳顬
こめかみ [0] 【顳顬・蟀谷】
〔米を噛むと動く所,の意〕
目尻と耳の上の間にある,物をかむと動く部分。
顳顬
こめかみ【顳顬】
the temple.→英和
顳顬骨
しょうじゅこつ セフ― [3] 【顳顬骨】
「側頭(ソクトウ)骨」に同じ。
顴骨
かんこつ クワン― [1] 【顴骨】
〔「けんこつ(顴骨)」の慣用読み〕
頬の上,目の斜め下に左右一個ずつある骨。頬骨(キヨウコツ)。ほおぼね。
顴骨
かんこつ【顴骨】
the cheekbones.
顴骨
けんこつ [1] 【顴骨】
⇒頬骨(キヨウコツ)
風
ぶり 【振り・風】
名詞またはそれに準ずる語の下に付いて複合語をつくる。
(1)状態・動作の仕方・あり方を表す。「枝―」「勉強―」
〔「歩きっぷり」「男っぷり」「飲みっぷり」のように「っぷり」となることがある〕
(2)数量を表す語に付いて,分量がそれだけに相当することを表す。「大―」「五軒―もある家/鹿狩(独歩)」
(3)時間を表す語に付いて,それだけの時間を経過して,再び同じ状態になることを表す。「五年―の帰郷」「三日―の晴天」
(4)歌・和歌の曲調・調子を表す。「万葉―」
(5)古代歌謡,特に雅楽寮に伝わる歌曲の曲名を表す。多く,歌詞の冒頭の語に付ける。「天田(アマダ)―/古事記(下訓)」
風
ふり 【振り・風】
■一■ [0][2] (名)
(1)振ること。振り方。「バットの―が鈍い」
(2)動作の仕方。様子。また,姿・容姿。「知らない―をする」「腰附,肩附,歩く―/歌行灯(鏡花)」「天性―よく見事に生(ソダチ)たる松のごとし/耳塵集」
(3)踊りのしぐさ。また,歌舞伎などで,俳優の所作。「―を付ける」
(4)料理屋・遊女屋などで,紹介や予約のないこと。「―の客」
(5)女物の和服の袖の,袖付け止まりから袖下までの縫い合わせてない部分。
(6)方位や角度をずらすこと。また,ずれていること。振れ。「建ては建てたが,ちつくり笠に―がある/浄瑠璃・一谷嫩軍記」
(7)下帯・猿股などをつけてないこと。「帯ひろ前の―になつて居るやうな/志都能石屋」
(8)分担・負担させること。「そんならなほしてそつちが―だぞ/洒落本・三人酩酊」
(9)「振り売り」に同じ。「荻織る笠を市に―する(羽笠)/冬の日」
(10)「振袖」に同じ。「片町の―を内へ呼び入/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(中)」
(11)「振り回し」に同じ。「借銀かさみ,次第に―につまり/浮世草子・永代蔵 6」
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)振る動作の回数を表すのに用いる。「バットを一―二―してからバッター-ボックスに立つ」
(2)刀剣を数えるのに用いる。「太刀一―を贈る」
風
て 【風】
〔「風(チ)」の転〕
かぜ。他の語と複合して用いられる。「疾(ハヤ)―」「追い―」
風
かぜ【風】
a wind;→英和
a breeze (そよ風);→英和
a draft (すきま風);→英和
a current (扇風機などの).→英和
〜が出る(やむ) The wind rises (drops).〜のある(ない) windy (windless).→英和
〜を通す air;→英和
admit (fresh) air <into> .
風
かぜ [0] 【風】 (名)
(1)空気の動き。一般に,気圧の高い方から低い方に向かう水平方向の空気の流れをいう。「―が吹く」
(2)人に対する社会全体の態度。「世間の―は冷たい」
(3)ならわし。しきたり。風習。「芦原や正しき国の―として/新千載(慶賀)」
(4)名詞の下について,接尾語的に用いる。
(ア)様子・態度・素振りなどの意を表す。「先輩―」「役人―」
(イ)人をある気分にさせることを表す。「臆病―に吹かれる」
→かぜ(風邪)
風
ふう【風】
(1)[様子](an) appearance;→英和
a look.→英和
⇒振り(をする).
(2)[風習]customs;manners.(3)[傾向]a tendency.→英和
(4)[方法]a way;→英和
a manner.→英和
(5)[様式]a style;→英和
a fashion.→英和
こんな〜に (in) this way.アメリカ〜の American-style.えらそうな〜をする put on an air of importance.
風
ふう [1] 【風】
■一■ (名)
(1)ある範囲の土地や社会にみられる生活様式。ならわし。「婚家の―になじめない」「都会の悪しき―に染まる」
(2)性格的・精神的な傾向。「彼には生活を楽しむという―がある」「小成に安んずる―がある」
(3)方式。やり方。「どんな―に説得するか悩む」「私の発言をそんな―にとらないで下さい」
(4)様子。状態。ふり。「あんな―では,また,失敗する」「何気ない―を装う」「誠に―の悪さうな人体で/金色夜叉(紅葉)」
(5)世間の評判。「隣家(トナリ)近所へ―の悪い思ひをする/疑惑(秋江)」
(6)名詞の下に付いて,それに類する,その趣(オモムキ)がある,などの意を添える。「中国―の料理」「西洋―の建物」「勤め人―の男」「職人―」
(7)よくない気にあたって起こるとされる病気。風病。「越後の乳母,―いたみける頃/今鏡(御子たち)」
(8)「詩経」の六義(リクギ)の一。各地方の民謡をいう。
■二■ (形動ナリ)
趣のあるさま。しゃれているさま。「必ず女郎に―なる仕出しして見せて/浮世草子・禁短気」
風と共に去りぬ
かぜとともにさりぬ 【風と共に去りぬ】
〔原題 Gone with the Wind〕
アメリカの女流作家マーガレット=ミッチェルの長編小説。1936年刊。南北戦争と戦後の急激に変化する南部を背景に,農場主の娘スカーレット=オハラの波瀾にみちた生活と恋愛を描く。
風につれなき物語
かぜにつれなきものがたり 【風につれなき物語】
擬古物語。作者未詳。鎌倉時代の成立。現存本は初巻のみであるが,「風葉和歌集」に四二首の歌と詞書が見られる。人生のつれなさを主題にした恋愛物語。
風の便り
かぜのたより [4] 【風の便り】
(1)どこからともなく伝わってくる消息やうわさ。風聞。「―に聞く」
(2)風が吹きおくること。風の使い。「花の香を―にたぐへてぞ/古今(春上)」
(3)ふとした機会。ちょっとした折。「いかなりける―にか,ほのかに見きこえ給ひてけり/狭衣 1」
風の又三郎
かぜのまたさぶろう 【風の又三郎】
童話。宮沢賢治作。1934年(昭和9)刊。東北の小学校に転校してきた少年を,村の子供たちが風の化身と思い,恐れ親しむ姿が自然の中の遊びを通して描かれる。
風の姿
かぜのすがた 【風の姿】
〔「風姿(フウシ)」の訓読み〕
うるわしい姿。「高き世に―もたちかくれ/尭孝集」
風の子
かぜのこ [0] 【風の子】
〔寒風の中でも元気に遊んでいることからいう〕
子供のこと。「子供は―」
風の息
かぜのいき [4] 【風の息】
風が比較的短時間に強くなったり弱くなったり,息をしているように不規則に変動する現象。かざいき。
風の柳
かぜのやなぎ 【風の柳】
(1)柳の枝葉が風に吹かれてゆらゆらと揺らぐさま。
(2)逆らわず軽く受け流すこと。風に柳。「何事もあらそはぬ,―のしなやかに/人情本・辰巳園(初)」
風の病
かぜのやまい 【風の病】
(1)悪い気に当たって起こるとされた病。頭痛・関節疼痛など神経系統の病気の俗称。風病(フウビヨウ)。
(2)感冒。風邪。
風の盆
かぜのぼん [4] 【風の盆】
富山県八尾(ヤツオ)町で九月一日から三日まで行われる行事。風の神を鎮め豊年を祈り,胡弓(コキユウ)の加わった地方(ジカタ)のはやしに合わせて「越中おわら節」を歌い踊り明かす。[季]秋。
風の神
かぜのかみ [4] 【風の神】
(1)風をつかさどる神。風神(フウジン)。
(2)風邪をはやらせる厄神(ヤクジン)。
(3)江戸時代,風邪の神を追い払うと称して面をかぶり,太鼓をたたいて門付をした物乞い。「茶碗焼出す高原といふ所に―と相住して/浮世草子・色三味線」
風の神(3)[図]
風の神祭
かぜのかみまつり [6] 【風の神祭】
風害を避けて,豊作を願う祭り。竜田神社で六月二八日から七月四日まで行われる。風鎮(フウチン)祭。
風の神送り
かぜのかみおくり [6] 【風の神送り】
風邪の神や悪疫・虫害を追い払う儀礼。
風の音の
かぜのとの 【風の音の】 (枕詞)
「遠し」にかかる。「―遠き我妹(ワギモ)が着せし衣(キヌ)/万葉 3453」
〔風の音は遠くより聞こえることから,また風の便りに消息を聞く意からとも〕
風ガッパ
かざガッパ 【風―】
袖のない木綿製の風よけの合羽。江戸時代,商人が旅をする際に用いた。
風上
かざかみ [0] 【風上】
風の吹いてくる方角。
⇔かざしも
風上
かざうえ [0] 【風上】
「かざかみ(風上)」に同じ。
風上
かざかみ【風上】
(the) windward (side);→英和
the weather side (海).〜に向かって against the wind.→英和
人の〜にも置けぬやつ a detestable fellow.
風下
かざした [0] 【風下】
「かざしも(風下)」に同じ。
風下
かざしも [0] 【風下】
風の吹いて行く方向。かざした。
⇔風上(カザカミ)
風下
かざしも【風下】
(the) leeward.→英和
〜の[に]down the wind.→英和
風下波
かざしもなみ [4] 【風下波】
⇒かざしもは(風下波)
風下波
かざしもは [4] 【風下波】
気流が山を吹き越すとき,風下側で気流が波を打つ現象。波頭に当たる部分に吊(ツ)るし雲ができる。
風並み
かざなみ 【風並み】
(1)風の吹き具合。また,風向き。風候。「―ハイカガ/ヘボン」
(2)なりゆき。情勢。形勢。「先刻よりの過言今さら後悔いたす,と―直れば/滑稽本・八笑人」
風丰
ふうぼう [0] ―バウ 【風貌】 ・ ―ボウ 【風丰】
姿・態度など人の外から見た様子。風采(フウサイ)と容貌。容姿。「古武士の―」
風乾し
かざぼし [0] 【風干し・風乾し】 (名)スル
風通しのよい所で物をかわかすこと。陰干し。
風交じり
かぜまじり [3] 【風交じり】
雨や雪が風を伴うこと。
風人
ふうじん [0] 【風人】
風流を好む人。風流人。
風付き
ふうつき [0] 【風付き】
身なりや態度の様子。風体(フウテイ)。「酔つたやうな―で/歌行灯(鏡花)」
風任せ
かぜまかせ [3] 【風任せ】
(風の吹くままに漂うように)その時のなりゆきに任せること。「―の浮き草稼業」
風伝
ふうでん [0] 【風伝】 (名)スル
どこからともなく伝わってくること。「暴説―し/新聞雑誌 41」
風伯
ふうはく [0] 【風伯】
風の神。風神。「―塵を払ふ/太平記 11」
風位
ふうい [1] 【風位】
風向(フウコウ)。かざむき。
風体
ふうたい [1] 【風体】
⇒ふうてい(風体)
風体
ふうてい [1] 【風体】
(1)(素性などがうかがわれる)人の様子や身なり。ふうたい。「怪しい―の男」「―ただものにあらず/安愚楽鍋(魯文)」
(2)和歌・連歌・俳諧で,作品の様式・よみぶり。また,作品全体から生ずる情趣。「古今より後,その時々の―いささかづつかはりもてゆき/国歌八論」
(3)能楽で,表現様式のこと。芸風。「内心より―色々に出で来ればなほいよいよ面白くなる也/花鏡」
風体
ふうてい【風体】
⇒風采.
風俗
ふぞく 【風俗】
「風俗歌(フゾクウタ)」に同じ。「歌は―/枕草子 280」
→ふうぞく(風俗)
風俗
ふうぞく【風俗】
customs;manners;public morals (風儀).〜を乱す corrupt public morals.‖風俗営業 a business affecting public morals.風俗習慣 manners and customs.
風俗
ふうぞく [1] 【風俗】
(1)(ある時代・地域・階層に特徴的に見られる)衣食住など日常生活上のしきたり。ならわし。「下町の―」「大正時代の―」「性―」
(2)身なり。よそおい。「内輪(ウチワ)同志の取繕(トリヅクロ)はぬ―は/社会百面相(魯庵)」
(3)身のこなし。「生まれつき太く逞しく,―律義に/浮世草子・永代蔵 1」
(4)「ふぞく(風俗)」に同じ。「―催馬楽など,ありがたき郢曲どもありけり/平家 2」
風俗劇
ふうぞくげき [4] 【風俗劇】
フランスのモリエール,イギリスのコングリーブらに始まり,その系譜に連なる喜劇の名称。上流社会の風俗の風刺と機知に富んだ会話を特色とする。
風俗営業
ふうぞくえいぎょう [5] 【風俗営業】
客の接待をして遊興・飲食をさせ,または射幸的遊技をさせる営業で,一定の設備を伴うもの。キャバレー・料理店・ダンスホール・パチンコ屋・マージャン屋などが含まれる。風営法により規制される。俗に,風俗関連営業をいうことがある。
風俗営業法
ふうぞくえいぎょうほう 【風俗営業法】
⇒風営法
風俗小説
ふうぞくしょうせつ [5] 【風俗小説】
世相や風俗を社会的な広がりでとらえて描いた小説。
風俗文選
ふうぞくもんぜん 【風俗文選】
俳文集。一〇巻五冊。森川許六(キヨロク)編。1706年刊。芭蕉および蕉門俳人二八人の俳文約一二〇編を,「古文真宝後集」に倣って辞・賦(フ)・紀行などの二一類に分けて収める。蕉門初の俳文集。初めの書名「本朝文選」をのち「風俗文選」と改めた。
風俗歌
ふうぞくうた [4] 【風俗歌】
⇒ふぞくうた(風俗歌)
風俗歌
ふぞくうた 【風俗歌】
古代の地方民謡。特に平安時代以降,貴族社会に取り入れて遊宴歌謡としたもの。東国のものが多い。くにぶり。ふうぞくうた。
風俗犯
ふうぞくはん [4] 【風俗犯】
狭義では,猥褻(ワイセツ)罪など,性道徳に反する犯罪。広義では,賭博罪などの社会の善良な風俗に反する罪を含む。風俗犯罪。
風俗画
ふうぞくが [0] 【風俗画】
社会の各階層の日常生活や遊び・祭りなどに取材した絵。特定の個人ではなく無名の人々の現実の生活を描いたもの。世態画。
風俗舞
ふぞくまい 【風俗舞】
平安時代,大嘗祭(ダイジヨウサイ)の際,悠紀(ユキ)・主基(スキ)の風俗歌に合わせて歌女(ウタイメ)が舞った舞。ふうぞくまい。
風俗警察
ふうぞくけいさつ [5] 【風俗警察】
社会公衆の善良の風俗に有害な影響を及ぼす行為の取締りおよび予防を目的とする警察。保安警察の一。風俗営業・売春・未成年者の飲酒喫煙等の取締りがその例。
風俗関連営業
ふうぞくかんれんえいぎょう [9] 【風俗関連営業】
風営法が定義・規制する営業。個室浴場での異性の客に接触する役務を提供する営業や,専ら性的好奇心をそそるため衣服を脱いだ人の姿態を見せる興行,同伴宿泊施設の営業など。営業には公安委員会への届出を要する。
風信
ふうしん [0] 【風信】
(1)風の様子。かざむき。「伊豆の島々に,十年の春秋を送りしかば,渡海の―自然にくはし/読本・弓張月(続)」
(2)かぜのたより。うわさ。
風信器
ふうしんき [3] 【風信器】
「風向計」に同じ。
風信子
ふうしんし [3] 【風信子】
ヒヤシンスの異名。[季]春。
風信子鉱
ふうしんしこう [5] 【風信子鉱】
ジルコンのこと。
風信帖
ふうしんじょう 【風信帖】
〔第一通の初めに「風信雲書」とあるところからの名〕
空海から最澄にあてた書状三通を集めたもの。日本人の筆蹟中第一等と評価される。国宝。
風倒
ふうとう [0] 【風倒】
風で倒れること。
風倒木
ふうとうぼく [3] 【風倒木】
強風を受けて倒れた立ち木。
風候
ふうこう [0] 【風候】
(1)風の吹き具合。
(2)気候。
風儀
ふうぎ [1][3] 【風儀】
(1)行儀作法。しつけ。「―の好ささうな家/渋江抽斎(鴎外)」
(2)ならわし。習慣。「此―は独り政府のみに限らず,商家にも学塾にも…行はれざる所なし/学問ノススメ(諭吉)」
(3)「風紀(フウキ)」に同じ。「女学生の―が甚(ヒドク)乱れたといふ/うづまき(敏)」
風光
ふうこう【風光】
⇒風景.
風光
ふうこう [0][1] 【風光】
自然の美しいながめ。景色。
風光明媚
ふうこうめいび [5] 【風光明媚】 (名・形動)[文]ナリ
自然のながめが清らかで美しい・こと(さま)。「―な土地」
風光明媚の
めいび【風光明媚の】
<a place> of scenic beauty;beautiful.→英和
風入れ
かざいれ [0] 【風入れ】
風を通して湿気を除くこと。かぜいれ。
風入れ
かぜいれ [0] 【風入れ】
⇒かざいれ(風入)
風切り
かざきり [0][4] 【風切り】
(1)船上で風向きを知るために立てる旗。
(2)桟瓦葺(サンガワラブ)きの切妻屋根で,螻羽(ケラバ)の内側に棟から軒まで一列または二列に並べた丸瓦。
(3)「風切羽(カザキリバ)」の略。
風切り鎌
かぜきりがま [4][5] 【風切り鎌】
強風の勢いを弱めるまじないに,屋根の棟木や竿(サオ)の先に縛りつける草刈り鎌。
風切羽
かざきりば [4] 【風切羽】
鳥の両翼の後縁にあって,飛ぶ時に風を切る長くて強い羽毛。かざきり。かざきりばね。
風刺
ふうし [0] 【風刺・諷刺】 (名)スル
他のことにかこつけるなどして,社会や人物のあり方を批判的・嘲笑的に言い表すこと。「世相を―する」
風刺
ふうし【風刺】
(a) satire;→英和
(a) sarcasm;→英和
(an) irony.→英和
〜する satirize;allude <to> .→英和
〜の satiric(al);sarcastic;ironical.‖風刺(文学)家 a satirist.風刺文学 a satire.
風前
ふうぜん [0] 【風前】
風の当たる所。
風前のともし火である
ふうぜん【風前のともし火である】
hang by a thread;→英和
be very precarious.
風前の塵
ふうぜんのちり 【風前の塵】
「風(カゼ)の前(マエ)の塵(チリ)」に同じ。「誠に百年の栄耀は―,一念の発心は命後の灯なり/太平記 13」
風前の灯
ふうぜんのともしび [0][8] 【風前の灯】
危険が迫っていて,今にも死んだり滅んだりしそうなことをたとえていう語。「彼の地位もまさに―だ」
風力
ふうりょく [1] 【風力】
(1)風の強さ。
(2)風のもつ力。
風力
ふうりょく【風力】
the force[velocity (速力)]of the wind.→英和
風力計 a wind gauge.
風力発電
ふうりょくはつでん [5] 【風力発電】
風力によって風車を回し,発電機を作動させる発電方式。
風力計
ふうりょくけい [0] 【風力計】
⇒風速計(フウソクケイ)
風力階級
ふうりょくかいきゅう [5] 【風力階級】
風の強さを示す階級。現在はビューフォート風力階級が広く使用されている。
→風力階級[表]
風動
ふうどう [0] 【風動】 (名)スル
草木などが風にゆれ動くように,他になびき従うこと。また,他を感化すること。「必ず感化―するものありて/西国立志編(正直)」
風勢
ふうせい [0] 【風勢】
風の勢い。風力。
風化
ふうか【風化(作用)】
weathering.→英和
〜する weather.→英和
風化
ふうか [0] 【風化】 (名)スル
(1)地表あるいは岩石が,気温・氷雪・空気・水などの物理的・化学的作用によって,次第に破壊されていくこと。また,その過程。
(2)「風解(フウカイ)」に同じ。
(3)ある出来事の生々しい記憶や印象が年月を経るに従い次第に薄れていくこと。「戦争体験が―する」
(4)徳によって人々を教化すること。「多望の幼弱子弟を―し/偽悪醜日本人(雪嶺)」
風化石灰
ふうかせっかい [4] 【風化石灰】
生石灰が大気中の水を吸収して消石灰に変化すること。
風口
かざくち [0] 【風口】
〔「かざぐち」とも〕
(1)風の吹き入る口。
(2)立烏帽子(タテエボシ)で,頭より後方に突き出た部分。
風台風
かぜたいふう [3][5] 【風台風】
雨よりは風による被害の大きい台風。
→雨台風
風合
ふうあい [0] 【風合(い)】
織物の,触った感じや見た感じ。「シルクの―を持った布」
風合い
ふうあい [0] 【風合(い)】
織物の,触った感じや見た感じ。「シルクの―を持った布」
風向
ふうこう [0] 【風向】
風の吹いてくる方向。風位。かざむき。
風向き
かざむき [0] 【風向き】
(1)風の吹いてくる方向。
(2)物事のなりゆき。形勢。「試合の―が変わる」
(3)人の気分,機嫌。「社長の―がよくない」
風向き
かざむき【風向き】
the (direction of the) wind.〜が良い(悪い) <The situation is> favorable (unfavorable) (形勢); <He is> in good (ill) humor (きげん).
風向き
かぜむき [0] 【風向き】
「かざむき(風向)」に同じ。
風向計
ふうこうけい [0] 【風向計】
風向を測定する器械。普通,垂直軸に自由に回転する矢羽根を直角にとりつけたものを用いる。風見。風信器。
風向風速計
ふうこうふうそくけい [0] 【風向風速計】
風向計の矢羽根に風車をとりつけ,風向とともに風速をも測定できるようにした器械。
風吹き烏
かざふきがらす 【風吹き烏】
〔風に吹き飛ばされる烏の意〕
遊里のひやかし客や浮浪人などをさげすんでいう。「―の客めらが,来るは��/歌舞伎・助六」
風呂
ふろ [2][1] 【風呂】
(1)湯につかったり蒸気に蒸されたりして,体を温め,また洗って清潔にしたりするための場所。また,その浴槽や設備。日本では江戸時代の半ば頃まで蒸気を満たす蒸し風呂の形式であったが,のち浴槽で入浴するようになった。「―をわかす」「―にはいる」
(2)銭湯。風呂屋。「―に行く」
(3)「風呂屋者」に同じ。「南の―の浴衣(ユカタ)より今此新地に恋衣/浄瑠璃・天の網島(上)」
(4)漆を乾かす室(ムロ)。
(5)鋤(スキ)や鍬(クワ)などの,柄の付け根と,先端の金具の間の木製部。
→鍬
風呂
ふろ【風呂】
a bath.→英和
〜にはいる have[take]a bath.→英和
‖風呂おけ a bathtub.風呂場 a bathroom.風呂屋 a public bath.
風呂吹き
ふろふき [2] 【風呂吹き】
ダイコンやカブを柔らかくゆで,練り味噌をつけて食べる料理。[季]冬。「―大根」
風呂場
ふろば [3] 【風呂場】
風呂を設けてあるへや。湯殿(ユドノ)。浴室。
風呂屋
ふろや [2] 【風呂屋】
(1)料金をとって人々に入浴させる所。銭湯。湯屋。
(2)浴室。浴場。
風呂屋者
ふろやもの 【風呂屋者】
江戸時代,風呂屋にいて売春をした女。ふろおんな。ゆな。
風呂敷
ふろしき【風呂敷】
a (cloth) wrapper.〜に包む wrap <a thing> (up) in a cloth.→英和
〜を広げる ⇒法螺(ほら)(を吹く).
風呂敷
ふろしき [0] 【風呂敷】
〔風呂屋で入浴客が衣類を包み,また足をふいた布の名から転じたという〕
物を包むのに用いる正方形の布。
風呂敷包み
ふろしきづつみ [5] 【風呂敷包み】
風呂敷で包んだもの。
風呂敷頭巾
ふろしきずきん [5][6] 【風呂敷頭巾】
風呂敷をかぶって頭巾としたもの。江戸中期以降に流行。
風呂桶
ふろおけ [3] 【風呂桶】
(1)木を桶状に組んで作った湯舟。浴槽。
(2)浴場などで用いる小さな桶。
風呂焚き
ふろたき [4][3] 【風呂焚き】 (名)スル
風呂をわかすために,火を燃やすこと。また,その人。
風呂釜
ふろがま [0] 【風呂釜】
据え風呂の焚(タ)き口。
風呂銭
ふろせん [2] 【風呂銭】
風呂屋の入浴料。湯銭。風呂代。
風味
ふうみ [1][3] 【風味】
(1)(食べ物の)おもむきのある味わい。「一種独特の―がある」「―が落ちる」
(2)おもむき。風情。「山居の―を詠じて/太平記 12」
風味
ふうみ【風味】
flavor;→英和
taste.→英和
〜のよい(ない) tasty (tasteless);delicious (unsavory).→英和
風営法
ふうえいほう 【風営法】
「風俗営業等の規制及び業務の適正化に関する法律」の略称。清浄な風俗環境の保持および少年の健全育成に障害を及ぼす行為を防止するため,風俗営業・風俗関連営業について営業の許可・届け出,営業時間の制限,警察官の立ち入り等を定める。1948年(昭和23)「風俗営業取締法」として制定。84年大幅に改正され,現在の名称となった。
風嚢
かざぶくろ [3] 【風袋・風嚢】
(1)武具の指し物の一。底があって袋になった吹き流しに似たもの。
(2)風の神が持っている,風が入っているという袋。
風土
ふうど [1] 【風土】
土地の状態。住民の慣習や文化に影響を及ぼす,その土地の気候・地形・地質など。「日本の―に慣れる」「精神的―」
風土
ふうど【風土】
climate.→英和
風土病 an endemic.→英和
風土病
ふうどびょう [0] 【風土病】
特定地域に持続的に多く発生する病気。その土地特有の自然環境や生活習慣が関与する。熱帯地方のマラリア・黄熱病,東南アジアや日本の日本脳炎など。地方病。
風土色
ふうどしょく [3] 【風土色】
それぞれの土地の風土の違いから生まれる特色。「―豊かな民芸品」
風土記
ふどき【風土記】
a topography.→英和
風土記
ふどき 【風土記】
713年の元明天皇の詔により諸国で編纂された官撰の地誌に対する平安朝以降の通称。郡名の由来・伝承・産物・土地の状態などを各国庁が解文として撰進した。出雲・常陸・播磨・豊後・肥前の五か国のものが現存するが,完本は出雲国のみ。他に約三〇国の逸文が伝存する。文体は国文体を交えた漢文体。後世作られた風土記の類と区別して古風土記ともいう。
風土記
ふどき [2] 【風土記】
(1)諸国の風土・風俗・産物・伝説などを記した本。「房総―」
(2)各方面の情勢を地方別に記した本。「政界―」「人物―」
風土記
ふうどき 【風土記】
⇒ふどき(風土記)
風圧
ふうあつ [0] 【風圧】
風が物体に加える圧力。風に直角に向いた面では,空気の密度と風速の二乗に比例する。
風圧
ふうあつ【風圧】
wind pressure.
風塵
ふうじん [0] 【風塵】
(1)風に吹かれて舞い上がる砂やほこり。
(2)俗世間の雑事。わずらわしい俗事。「―を避けて隠棲する」
(3)きわめて軽いもののたとえ。「命を―よりも軽くして防ぎ戦ひける程に/太平記 17」
(4)戦乱。兵乱。
風声
ふうせい [0] 【風声】
(1)風の音。
(2)風のたより。うわさ。
風声鶴唳
ふうせいかくれい [0] 【風声鶴唳】
〔風の音や鶴の鳴き声を聞いた敗残兵が敵兵かと思い驚き恐れたという「晋書(謝玄伝)」の故事から〕
おじけづいた人が,わずかのことにも恐れおののくことのたとえ。
風変り
ふうがわり [3] 【風変(わ)り】 (名・形動)[文]ナリ
様子や性質などが普通と変わっている・こと(さま)。「―な建物」
風変りな
ふうがわり【風変りな】
curious;→英和
odd;→英和
eccentric.→英和
風変わり
ふうがわり [3] 【風変(わ)り】 (名・形動)[文]ナリ
様子や性質などが普通と変わっている・こと(さま)。「―な建物」
風大
ふうだい [0] 【風大】
〔仏〕 四大・五大・六大の一。万物を構成する要素の一つで,運動を本性とし物を成長させる作用があるとする。
風天
ふうてん 【風天】
〔梵 Vāyu〕
十二天の一。もとインドの福徳・子孫・長生をもたらす神。のち仏教の守護神となり,西北を守る。胎蔵界曼荼羅(マンダラ)では赤色の身体に白鬚(ハクシユ)で,冠と甲冑(カツチユウ)をつけた老人の姿をとる。
風太郎
ぷうたろう プウタラウ [0] 【風太郎】
〔「ふうたろう」とも〕
(1)日雇いの港湾労務者。
(2)定職もなく,住居も定まらぬ人。
風姿
ふうし [1] 【風姿】
(1)すがた。容姿。風采。
(2)詩歌・俳諧で,趣のある表現。また,その趣。「句体―あり/去来抄」
風姿花伝
ふうしかでん フウシクワデン 【風姿花伝】
能楽論書。世阿弥の最初の著書。応永年間(1394-1428)に成立。父観阿弥の口述した能楽論を中心に,世阿弥自身の思想を展開したもの。能の修業・演出など幅広い内容を含む。年来稽古条々・物学(モノマネ)条々・問答条々・神儀・奥義・花修・別紙口伝の七編より成る。花伝書。
風媒
ふうばい [0] 【風媒】
花粉が風で運ばれて雌しべの柱頭につき受粉すること。
風媒の
ふうばい【風媒の】
wind-pollinated.風媒花 an anemophilous flower.
風媒花
ふうばいか [3] 【風媒花】
風の媒介で受粉する花。一般に花弁は発達せず美しくない。イネ科・カヤツリグサ科・マツ科・イチョウ科などの花。
風字硯
ふうじけん [3] 【風字硯】
古代に用いられた硯(スズリ)の一種。手前の縁がなく,「几」の字の形をしているもの。
風守り
かざまもり 【風守り】
〔「守り」は見守る意〕
風の具合を見定め,順風を待つこと。「―よくしていませ/万葉 381」
風定め
かぜさだめ [3] 【風定め】
(1)ある一定の日の風向を見て,その年の風や天候を占うこと。
(2)〔(1)をする日であったことから〕
陰暦一〇月一〇日の異名 [俚言集覧]
風害
ふうがい [0] 【風害】
強風など風による被害。
風寒
ふうかん 【風寒】
風と寒さ。また,風が吹いて寒いこと。「―に犯され,鼻涕(ミズハナ)出づるよしを云ひて/近世畸人伝」
風尚
ふうしょう [0] 【風尚】
(1)気高いありさま。
(2)人々の好み。好尚。「時代の―にも,社会の状態にも頓着しない/百物語(鴎外)」
風巻
しまき [0] 【風巻】
激しく吹く風。雨・雪などを交えて激しく吹く風。[季]冬。「雪―」
風巻く
しま・く 【風巻く】 (動カ四)
風が激しく吹きまくる。「伊吹の嶽に雪―・くめり/山家(雑)」
風帆
ふうはん [0] 【風帆】
風を受けてふくらんだ帆。
風帆船
ふうはんせん [0] 【風帆船】
洋式帆船。
風師
ふうし [1] 【風師】
風の神。風神。風伯。
風帯
ふうたい [0][1] 【風帯】
(1)掛軸の上から垂らす細長い二本の布または紙。
(2)几帳の上から垂らす細長い布。
(3)旗の横上についている紐(ヒモ)。巻き上げた旗を結ぶのに用いる。
風干し
かざぼし [0] 【風干し・風乾し】 (名)スル
風通しのよい所で物をかわかすこと。陰干し。
風度
ふうど [1] 【風度】
人の性格や態度。風格。「灑々(シヤシヤ)たる―が,洵(マコト)に愛すべきである/伊沢蘭軒(鴎外)」
風当たり
かぜあたり [0][3] 【風当(た)り】
(1)風が吹いて物に当たること。その強さ。
(2)ある人の行動に対する社会・世間からの反発や非難。「世間の―が強い」
風当り
かぜあたり [0][3] 【風当(た)り】
(1)風が吹いて物に当たること。その強さ。
(2)ある人の行動に対する社会・世間からの反発や非難。「世間の―が強い」
風当りが強い
かぜあたり【風当りが強い】
(1) be windy (場所が);blow hard against <a house> (風が).
(2) be subject to severe criticism (世間などの).
風待ち
かぜまち [0] 【風待ち】 (名)スル
「かざまち(風待)」に同じ。
風待ち
かざまち [0] 【風待ち】 (名)スル
帆船が出帆のために順風を待つこと。かぜまち。「港で―する」
風息
かざいき [0] 【風息】
⇒風(カゼ)の息(イキ)
風情
ふぜい 【風情】
■一■ [1][0] (名)
(1)風雅な趣。味わいのある感じ。情緒。情趣。「―ある眺め」
(2)様子。ありさま。「寂しげな―」
(3)能楽で,(趣ある)所作・しぐさ。
(4)みだしなみ。「人の―とて朝毎に髪ゆはするも/浮世草子・一代男 3」
■二■ (接尾)
名詞に付く。
(1)…のようなつまらない者の意を表す。自らを謙遜したり,他を卑しめたりするのに用いる語。「私―の者には理解できない」「足軽―に何ができる」
(2)…などのようなもの,…に似通ったものなどの意を表す。「箱―のものにしたため入れて/徒然 54」
風情
ふぜい【風情】
[様子]an air;→英和
appearance;→英和
manners;[趣]taste;→英和
elegance.〜のある elegant;→英和
refined.〜のない dull;→英和
tasteless.→英和
風情
ふうじょう [0] 【風情】
ありさま。おもむき。ふぜい。
風懐
ふうかい [0] 【風懐】
風流な気持ち。みやびやかな心。
風成
ふうせい [0] 【風成】
風の作用によって生成するの意。
風成土
ふうせいど [3] 【風成土】
風によって運搬され堆積した運積土。砂丘土・砂漠土などがこれに属する。風積土。
風成層
ふうせいそう [3] 【風成層】
風成岩からなる地層。
風成岩
ふうせいがん [3] 【風成岩】
風の作用で運搬され堆積してできた岩石。中国の黄土や関東地方に広く分布する大部分のローム層などはこの例。
風成平野
ふうせいへいや [5] 【風成平野】
風の運搬・堆積作用によって形成された砂丘やレスにおおわれた平野。
風成海流
ふうせいかいりゅう [5] 【風成海流】
⇒吹送流(スイソウリユウ)
風戸
かざと [0] 【風戸】
(1)煙道の中に設けた簡単な仕切り戸。風通しの具合を調節する。
(2)風の吹き込む戸口。「妹とわれ寝屋の―に昼寝して/好忠集」
風折
かざおり [0] 【風折】
(1)「風折烏帽子」の略。
(2)「風折れ」に同じ。
風折る
かざお・る 【風折る】 (動ラ四)
立烏帽子の峰を風に吹き折られたように折る。「立烏帽子を―・り/謡曲・卒都婆小町」
風折れ
かざおれ [0] 【風折れ】
樹木などが風に吹き折られること。かざおり。
風折れする
かざおれ【風折れする】
be blown down by the wind.→英和
風折烏帽子
かざおりえぼし [5] 【風折烏帽子】
峰の部分を右または左に斜めに折り伏せた形の烏帽子。右折りは上皇が狩衣とともに用い,左折りは地下(ジゲ)が用いた。かざおり。
風折烏帽子[図]
風抜き
かざぬき [0] 【風抜き】
換気・通風のために設けた穴。通風口。風穴。いきぬき。かざまど。かぜぬき。
風抜き
かぜぬき [0] 【風抜き】
「かざぬき(風抜)」に同じ。
風押え
かざおさえ [3] 【風押(さ)え】
風に吹かれて飛び散るのを防ぐためのおもし。
風押さえ
かざおさえ [3] 【風押(さ)え】
風に吹かれて飛び散るのを防ぐためのおもし。
風招き
かざおき [0] 【風招き】
風を呼び起こすこと。かぜおき。「―ヲスル/ヘボン(三版)」
風損
ふうそん [0] 【風損】
風災による損害。
風教
ふうきょう [0] 【風教】
(1)徳によって人々を教化すること。
(2)風習。習俗。「社会の―は愈よ封建制度に適して発達せり/日本開化小史(卯吉)」
風日待ち
かざひまち [0] 【風日待ち】
⇒風祭(カザマツ)り
風早
かざはや 【風早】
広島県豊田郡安芸津町大字風早の地か。((歌枕))「―の浦の沖辺に霧たなびけり/万葉 3615」
風早
かざはや 【風早】
風が激しく吹くこと。「―の美保の浦廻(ウラミ)の白つつじ/万葉 434」「伊勢の―の国/倭姫命世紀」
風景
ふうけい [1] 【風景】
〔「景」はひかりの意〕
(1)目の前にひろがるながめ。景色。「田園―」「窓からの―がすばらしい」
(2)その場のようす。情景。「練習―」「ほほえましい―」
風景
ふうけい【風景】
scenery;→英和
a landscape;→英和
a scene;→英和
a view (眺め).→英和
風景画 a landscape;→英和
a seascape (海の).→英和
風景画
ふうけいが [0] 【風景画】
自然の風景を描いた絵画。
風月
ふうげつ [1] 【風月】
〔古くは「ふげつ」〕
(1)風と月。自然界の風物。「花鳥―」
(2)自然に親しみ,風流を楽しむこと。「―を友とする」
(3)自然と交わり,詩歌を作ること。また,その才能。「惟継中納言は―の才に富める人なり/徒然 86」
風月を楽しむ
ふうげつ【風月を楽しむ】
enjoy nature.
風来
ふうらい [0] 【風来】
風に吹かれて来るように,どこからともなく現れること。また,居所も定まらず,ぶらぶらしていること。「―者(モノ)」「そんなら汝は―で遊んでるのか/真景累ヶ淵(円朝)」
風来人
ふうらいじん 【風来人】
「風来坊(フウライボウ)」に同じ。「うぬはいづくの―/浄瑠璃・国性爺合戦」
風来六部集
ふうらいろくぶしゅう 【風来六部集】
狂文集。二巻。風来山人(平賀源内)作。1780年刊。既刊の「放屁論」「放屁論後編」「痿陰隠逸伝(ナエマラインイツデン)」「飛だ噂の評」「天狗髑髏鑒定縁起(テングシヤレコウベメキキエンギ)」「里のをだ巻評」の六部を収める。増補版に「風来六六部集」(1800年刊)がある。
風来坊
ふうらいぼう [3] 【風来坊】
どこからともなくやって来た人。定まった居所や仕事もなくぶらぶらしている人。風来人。
風来坊
ふうらいぼう【風来坊】
a vagabond.→英和
風来山人
ふうらいさんじん 【風来山人】
平賀源内の筆名。
風林火山
ふうりんかざん [5] 【風林火山】
戦国大名甲斐武田氏の軍旗の一つ「孫子の旗」に記された句「疾如風,徐如林,侵掠如火,不動如山」の略。また,その軍旗の通称。
風柄
ふうがら [0] 【風柄】
(1)姿。風采(フウサイ)。
(2)人品。人柄。風格。
風格
ふうかく [0] 【風格】
(1)その人の言動や態度に現れ出た品格。「王者の―がある」「―がにじみ出る」
(2)独特のあじわい。おもむき。「―のある字」
風格
ふうかく【風格】
[人格]character;→英和
personality;→英和
appearance.→英和
風棘
ふうきょく [0] 【風棘】
手足の指・中手骨・中足骨の結核性病変。骨が紡錘形にふくらんで刺すような痛みがある。現在ではほとんど見られない。
風概
ふうがい [0] 【風概・風槩】
(1)(すぐれた)人品。
(2)風光。
風槩
ふうがい [0] 【風概・風槩】
(1)(すぐれた)人品。
(2)風光。
風標
かざじるし [3] 【風標】
「風見(カザミ){(2)}」に同じ。
風樹
ふうじゅ [1] 【風樹】
(1)風に吹かれてそよぐ木。風木。
(2)死んでしまった親への思い。「―駐(トド)め叵(ガタ)し/性霊集」
風毒
ふうどく [1] 【風毒】
⇒風湿(フウシツ)
風気
かざけ [0] 【風気】
(1)少し風邪をひいた感じ。かぜぎみ。かぜけ。「―で熱がある」
(2)風が吹きだす気配。かぜけ。
風気
ふうき [1] 【風気】
(1)風。また,風の吹くこと。
(2)その土地の風土・気候。「湿然たるは―なり/史記抄 13」
(3)人々の風俗・気風。「―日に漓(ウス)く,人心古ならず/童子問」
(4)風邪(カゼ)。感冒。「―とて参内せられず/保元(上・古活字本)」
(5)腸内にたまったガス。
風気
かぜけ [0] 【風気】
「かざけ(風気)」に同じ。
風気疝痛
ふうきせんつう [4] 【風気疝痛】
腸内にたまったガスが膨満して起こる腹部の疼痛(トウツウ)。風気疝。
風水
ふうすい [0] 【風水】
(1)風と水。
(2)その土地の地勢や水勢を占って,住居や墓地としてよいかどうかを定めるもの。
風水害
ふうすいがい【風水害】
damage from storm and flood.
風水害
ふうすいがい [3] 【風水害】
大風・大水による災害。
風波
ふうは [1] 【風波】
(1)風と波。また,風によって立つ波。
(2)争いごと。もめごと。なみかぜ。「家庭に―が絶えない」
風波
ふうは【風波】
(1) a rough[stormy]sea (荒波).
(2)[不和]a trouble;→英和
a quarrel.→英和
風波が高い(おさまる) The sea is rough (goes down).
風波
かざなみ [0] 【風波】
風によって水面に起こる波。波頭がとがっているのが特徴。かぜなみ。
風洞
ふうどう【風洞】
a wind tunnel.
風洞
ふうどう [0] 【風洞】
人工的に空気の流れを加減できるようにしたトンネル型の実験装置。物体の空気抵抗などを調べるときに用いる。
風津波
かぜつなみ [3] 【風津波】
⇒高潮(タカシオ)
風流
ふりゅう [1] 【風流】
(1)「ふうりゅう(風流)」に同じ。
(2)平安末期から中世にかけて流行した芸能。祭礼などの際に行われる華やかな衣装の群舞や邌(ネ)り物をいう。
(3)延年舞の演目。唐土の故事を題材とし,大風流・小風流に分かれる。舞台には美しい作り物が出され,登場人物が問答を行い,歌舞で終わる。
(4)能楽で,特殊演式の際に式三番(翁)に加わる演目。鶴亀・福神などが舞台に現れて,祝賀の舞を舞う。狂言方が演じる。狂言風流。
(5)(「浮立」とも書く)民俗芸能の群舞。念仏踊り・盆踊り・太鼓踊り・鹿踊り・獅子踊り・邌り物など,全国的に行われ種類も多い。
風流
ふうりゅう [1] 【風流】 (名・形動)[文]ナリ
〔古くは「ふりゅう」とも〕
(1)おちついた優雅な趣のあること。みやびやかなこと。また,そのさま。風雅。「―な茶室」
(2)詩歌・書画・茶など,俗を離れた趣のあるもの。「―の道」「―を解する」
(3)美しく飾ること。意匠をこらすこと。また,その物。「―の破子(ワリゴ)やうのもの,ねんごろに営み出でて/徒然 54」
(4)芸能の一。
→ふりゅう(風流)
(5)「風流韻事」の略。「―の初めやおくの田植うた/奥の細道」
(6)先人が残した美風・なごり。遺風。「古きを学び新しきを賞する中にも全く―を邪(ヨコシマ)にする事なかれ/風姿花伝」
[派生] ――さ(名)
風流
ふうりゅう【風流】
elegance;refinement.〜な elegant;→英和
refined.〜な人 a man of refined taste.〜の道 elegant accomplishments.
風流人
ふうりゅうじん [3] 【風流人】
風流を解し好む人。粋人。
風流仏
ふうりゅうぶつ フウリウブツ 【風流仏】
小説。幸田露伴作。1889年(明治22)「新著百種」に発表。旅先で出会った花売りの娘に恋した彫刻師珠運の悲恋を描いた露伴の出世作。
風流傘
ふうりゅうがさ [5] 【風流傘】
⇒ふりゅうがさ(風流傘)
風流傘
ふりゅうがさ [4] 【風流傘】
傘鉾(カサホコ)の一種。飾りをつけた長柄の傘。祭礼などに用いる。ふうりゅうがさ。
風流志道軒伝
ふうりゅうしどうけんでん フウリウシダウケンデン 【風流志道軒伝】
滑稽本。五巻。風来山人(平賀源内)作。1763年刊。当時評判の辻講釈師深井志道軒を主人公のモデルとし,日本全国・大人国・小人国・女護島などを遍歴するという筋で,滑稽を交えて風俗・人心を風刺する。
風流車
ふうりゅうぐるま [5] 【風流車】
祭礼の行列に加わるはでやかに飾り立てた車。
風流韻事
ふうりゅういんじ [5] 【風流韻事】
自然に親しみ詩歌を作って遊ぶこと。風雅な遊び。
風浪
ふうろう [0] 【風浪】
(1)風と浪。
(2)風に吹かれて起こる波。風濤。風波。
→風浪(2)[表]
風湿
ふうしつ [0] 【風湿】
漢方で,リューマチ・痛風などをいう語。風毒。
風潮
ふうちょう [0] 【風潮】
(1)風によって生ずる潮の流れ。
(2)時代とともに変わる世間一般の傾向。時勢。「社会の―を反映する」
風潮
かざしお [0] 【風潮】
台風などで海から陸に向かって吹きつける強風によって海の水位が高まる現象。
風潮
ふうちょう【風潮】
the trend of the age.→英和
〜に従う(さからう) go with (against) the stream.→英和
風濤
ふうとう [0] 【風濤】
(1)風と波。
(2)風が吹いて波が立つこと。また,その波。風浪。
風火
ふうか [1] 【風火】
四大(シダイ)のうちの風と火。「臨終の折は,―まづ去る/栄花(鶴の林)」
風災
ふうさい [0] 【風災】
(1)強風による災害。
(2)〔仏〕 大三災の一。第三禅天までが強風で破壊される災害。
→三災(2)
風炉
ふろ [2][1] 【風炉】
茶道で,釜(カマ)を掛けて湯を沸かす炉。およそ五月初めから一〇月末まで使う。唐銅(カラカネ)製・鉄製・土製・木製などがある。ふうろ。[季]夏。
風炉[図]
風炉
ふうろ [1] 【風炉】
(1)小さな溶解坩堝(ルツボ)を加熱する炉。試金用。数個の坩堝のまわりにコークスを入れて,約一四〇〇度で加熱する。
(2)「ふろ(風炉)」に同じ。
風炉先屏風
ふろさきびょうぶ [5] 【風炉先屏風】
広間などの茶道で,道具畳の向こうに立てる二枚折りの屏風。
風炉点前
ふろてまえ [3] 【風炉点前】
茶道で,風炉を使って行われる点前。[季]夏。
風炎
ふうえん [1][0] 【風炎】
⇒フェーン
風熱
ふうねつ 【風熱】
かぜをひいて発熱し,寒け・せき・鼻水などの出る症状。「―きほひ発りて/発心集 7」
風物
ふうぶつ【風物】
things <Japanese> ;rural scenes (田園).
風物
ふうぶつ [1] 【風物】
(1)目にはいるながめ。風景,またそれを形作っている個々の景物。
(2)ある土地や季節の特徴を表している事物。「四季折々の―」
風物詩
ふうぶつし [4][3] 【風物詩】
(1)風景または季節をうたった詩。
(2)季節の感じをよく表している事物。「花火は夏の―だ」
風狂
ふうきょう [0][1] 【風狂】 (名)スル
(1)気が狂っていること。狂人。
(2)風雅にひたりきること。「此の中,産を破りて―し,家を忘れて放蕩せるもあり/近世畸人伝」
風琴
ふうきん [0] 【風琴】
(1)オルガン。
(2)〔「手風琴」の略〕
アコーディオン。
風琴鳥
ふうきんちょう [0] 【風琴鳥】
スズメ目ホオジロ科フウキンチョウ亜科の鳥の総称。全長10〜30センチメートル。体形はスズメに似るが,鮮やかな配色の種が多い。約二〇〇種がアメリカ大陸に分布。
風疹
ふうしん [0] 【風疹】
風疹ウイルスの感染により起こる急性伝染病。症状は軽症の麻疹(ハシカ)に似る。発熱と前後して発疹が現れ,二,三日で治る。妊娠早期に罹患(リカン)すると奇形児の生まれる確率が高い。三日ばしか。
風疹
ふうしん【風疹】
《医》rubella.→英和
風疾
ふうしつ [0] 【風疾】
漢方で,中風をいう語。
風疿
かざほろし 【風疿】
〔「ほろし」は発疹(ハツシン)〕
風邪の熱などのために,皮膚に生じる発疹。かざばな。[和名抄]
風病
ふうびょう [0] 【風病】
(1)古く,風の毒にあたって起こるとされた病気。風邪など。ふびょう。
(2)風疾。中風。
風痘
ふうとう [0] 【風痘】
水痘(スイトウ)の別名。
風発
ふうはつ [0] 【風発】 (名)スル
(風の吹き起こるように)言葉が勢いよく口をついて出ること。「談論―」「踔厲(タクレイ)―」
風眼
ふうがん [1] 【風眼】
淋菌性の膿漏眼(ノウロウガン)のこと。
風知り草
かぜしりぐさ [4] 【風知り草】
カゼクサの別名。風知草(フウチソウ)。
風知草
ふうちそう [0] 【風知草】
ウラハグサの異名。[季]夏。
風神
ふうじん [0] 【風神】
(1)風をつかさどる神。一般に裸形で風袋をかつぎ天空を駆ける姿にかたどる。風の神。風伯。
(2)風格。「―高邁」
風祭
かざまつり [3] 【風祭(り)】
農作物を風害から守るために神に祈願する祭りで日本の中央部に多い。二百十日前後に行われることが多いが,正月・七月に行う所もある。竜田神社の風の神祭りが有名。かぜまつり。風日待(カザヒマ)ち。
風祭
かぜまつり [3] 【風祭(り)】
「かざまつり(風祭)」に同じ。
風祭り
かぜまつり [3] 【風祭(り)】
「かざまつり(風祭)」に同じ。
風祭り
かざまつり [3] 【風祭(り)】
農作物を風害から守るために神に祈願する祭りで日本の中央部に多い。二百十日前後に行われることが多いが,正月・七月に行う所もある。竜田神社の風の神祭りが有名。かぜまつり。風日待(カザヒマ)ち。
風程
ふうてい [0] 【風程】
ある時間内に風が吹いていった距離。要した時間で割れば平均風速が求められる。
風積土
ふうせきど [4][3] 【風積土】
⇒風成土(フウセイド)
風穴
かざあな【風穴】
an air hole;an air shaft (鉱山の).
風穴
かざあな [0] 【風穴】
(1)風の入るすき間や穴。
(2)換気・通風のために壁などに開けた穴。
(3)〔風が吹き出る穴の意で〕
山腹などにある奥深い穴。ふうけつ。
風穴
ふうけつ [0] 【風穴】
溶岩トンネルや石灰洞などの称。夏期には内部の温度が外気より低いために,冷気が吹き出すように感ずる穴。
風窓
かざまど [0][3] 【風窓】
(1)風を通すために作られた窓。
(2)床下・天井裏などの換気のため,側壁に設けた通風口。
風立ちぬ
かぜたちぬ 【風立ちぬ】
〔題名はバレリーの詩「海辺の墓地」の「風立ちぬいざ生きめやも」による〕
小説。堀辰雄作。1938年刊。婚約者節子との愛とその死を通して,生の意味を探る。
風範
ふうはん [0] 【風範】
模範とすべき風格。「三蔵修練の芳跡を慕ひ,大唐青竜の―を写して/盛衰記 24」
風系
ふうけい [0] 【風系】
大気の流れが継続して組織的な流れになっているもの。貿易風など。
風紀
ふうき【風紀】
<injure> public morals; <enforce> discipline.→英和
風紀紊乱(びんらん) corruption of public morals.
風紀
ふうき [1] 【風紀】
日常生活のうえで守るべき道徳上の規律。特に,男女の交際についての規律や節度。「―が乱れる」「―を取り締まる」
風紋
ふうもん [0] 【風紋】
風によって砂の上にできる模様。砂紋。
風織り縮緬
かざおりちりめん [5] 【風織り縮緬】
緯(ヨコ)糸に強撚糸(ネンシ)と平糸を交互に織り込み横縞状のしぼを表した織物。段縮緬。
風習
ふうしゅう [0] 【風習】
その地方や国で,人々が長年にわたって伝えてきた生活や行事のならわし。しきたり。風俗習慣。「珍しい―のある地方」
風習
ふうしゅう【風習】
manners;customs.
風聞
ふうぶん【風聞】
a rumor.→英和
風聞
ふうぶん [0] 【風聞】 (名)スル
(1)うわさとしてそれとなく聞くこと。また,そのうわさ。風評。風説。「よからぬ―を耳にする」
(2)世間でとりざたすること。「悪事をたくらんでいると―される」
風聴
ふうちょう [0] 【風聴】 (名)スル
(1)風のたよりに聴くこと。うわさ。風聞。
(2)世間に言いふらすこと。吹聴(フイチヨウ)。
風脚
かざあし [0] 【風脚・風足】
風の吹く速さ。また,吹く力。
風致
ふうち [1] 【風致】
おもむき。あじわい。特に自然のおもむき。風趣。「詩歌の法に従て其体裁を備ふれば,限なき―を生じて/学問ノススメ(諭吉)」
風致
ふうち【風致】
scenic beauty;beauty of the place.→英和
風致地区 a scenic zone.
風致地区
ふうちちく [4] 【風致地区】
都市の自然のありさまを保存し維持するために,自然の美しさをそこなう行為などを規制している地域。
風致林
ふうちりん [3] 【風致林】
社寺・名所・旧跡の景観や自然景観を維持するために,保護されている森林。
風船
ふうせん【風船】
a balloon.→英和
風船ガム bubble gum.
風船
ふうせん [0] 【風船】
(1)紙・ゴムなどの袋に空気や水素などを入れて球状にふくらませ,飛ばしたり手でついたりして遊ぶ玩具。風船玉。[季]春。
(2)気球の旧称。
〔balloon の訳語〕
風船ガム
ふうせんガム [5] 【風船―】
チューイン-ガムの一種。素地(キジ)を風船のようにふくらまして遊ぶ。
風船水母
ふうせんくらげ [5] 【風船水母】
有櫛(ユウシツ)動物門有触手綱のクラゲ。体長約3センチメートルで紡錘形。体表にある櫛(クシ)状の板で移動する。二本の触手は多くの短い枝が並び,伸縮自在。日本近海に普通にみられる。
風船爆弾
ふうせんばくだん [5] 【風船爆弾】
日本が第二次大戦中,アメリカ本土を爆撃するために作った兵器。紙製の気球に爆弾をつけ,偏西風にのせて飛ばした。
風船玉
ふうせんだま [0] 【風船玉】
「風船{(1)}」に同じ。
風船茸
ふうせんたけ [3] 【風船茸】
担子菌類ハラタケ目のきのこ。日本各地に分布。林下の地面に群生,時に孤生する。高さ5〜10センチメートル。傘は丸山形で茎は短いが著しく膨らむ。表面は粘り,初め紫褐色のちに茶褐色となる。食用になる。
風船茸[図]
風船葛
ふうせんかずら [5] 【風船葛】
ムクロジ科のつる性多年草。熱帯に広く分布し,日本では一年草として栽培。葉は複葉。七月頃,白色の小花をつける。蒴果(サクカ)は径約2.5センチメートルの三稜がある緑色のホオズキ形で中空。風船のようにたれ下がってつく。
風船虫
ふうせんむし [3] 【風船虫】
(1)コミズムシの俗称。
(2)ミズムシ{(1)}の俗称。
風色
ふうしょく [0] 【風色】
けしき。ながめ。また,ありさま。風光。「一帯の沿岸,―すべて佳なり/ふところ日記(眉山)」
風花
かざはな [0] 【風花】
〔「かざばな」とも〕
(1)晴天にちらつく小雪片。降雪地から風に吹かれて飛来してくる小雪。[季]冬。
(2)冬の初め頃に,風がさっと吹き,雪や雨がぱらつくこと。「―のうちは居つづけ煮えきらず/柳多留拾遺」
(3)「風疿(カザホロシ)」に同じ。
風草
かぜくさ [0] 【風草】
イネ科の多年草。路傍に普通に見られる。葉は線状。秋,小穂が多数集まって高さ30センチメートルほどの紫褐色の円錐花序をつくる。ミチシバ。カゼシリグサ。風知草(フウチソウ)。
風荷重
かぜかじゅう [3] 【風荷重】
風によって構造物が受ける力。特に高層建築では影響が大きい。
風葉
ふうよう フウエフ 【風葉】
⇒小栗(オグリ)風葉
風葉和歌集
ふうようわかしゅう フウエフワカシフ 【風葉和歌集】
歌集。二〇巻(現存本は末尾二巻が欠)。藤原為家編かといわれるが未詳。1271年成立。亀山天皇の母后姞子(ヨシコ)の命により,当時存在した作り物語の中から約千四百首(現存本)の歌を選び,部立てを設け,詞書(コトバガキ)と詠者名を添えて収めたもの。散逸物語の研究資料として貴重。
風葬
ふうそう [0] 【風葬】 (名)スル
遺体を埋めないで空気に曝(サラ)し,自然に風化させる葬法。曝葬(バクソウ)。
風蓮湖
ふうれんこ 【風蓮湖】
北海道東部,根室湾岸にある潟湖。面積52平方キロメートル。冬,白鳥が飛来する。
風薬
かざぐすり [3] 【風薬】
「かぜぐすり(風邪薬)」に同じ。
風藤葛
ふうとうかずら [5] 【風藤葛】
コショウ科の常緑つる性木本。暖地の海岸付近の常緑樹林下に生える。枝は緑色。葉は狭卵形。雌雄異株。初夏,黄色の花穂をつける。果実は小球形で,秋から冬にかけて赤く熟す。
風蘭
ふうらん [1] 【風蘭】
ラン科の常緑多年草。暖地の山中の樹上に着生,また観賞用に栽培。茎は短く,広線形のかたい葉が左右二列につく。夏,腋生(エキセイ)の柄に細長い距(キヨ)がある白色の花を数個つける。品種が多い。[季]夏。《―や二の滝へゆく岐れ道/鈴鹿野風呂》
風虎
ふうこ 【風虎】
⇒内藤(ナイトウ)風虎
風蝕
ふうしょく [0] 【風食・風蝕】 (名)スル
風による浸食作用。風が地表の砂や土を吹き飛ばしたり,その砂や土が岩石をすりへらしたりする作用。
風蝶草
ふうちょうそう フウテフサウ [0] 【風蝶草】
フウチョウソウ科の一年草。西インド諸島原産。高さ70〜80センチメートル。葉は掌状複葉。夏,茎頂に白色の花を総状につける。果実は角状。日本での栽培はまれで,別属の西洋風蝶草が多く栽培される。羊角草(ヨウカクソウ)。漢名,白花菜。
風衝形
ふうしょうけい [0] 【風衝形】
樹木が風の強い場所に生育したために変形した形。
風袋
ふうたい【風袋】
tare.→英和
〜抜きの容量(重量) the net content (weight).〜込み重量 the gross weight.
風袋
ふうたい [1][0] 【風袋】
(1)物の重さを量るときの,その物のはいっている容器・包み紙など。また,その重量。「―ぬきの重さ」
(2)外観。みかけ。「―ばかり大きくても,…内容に乏しい,信切な忠告なんぞは/平凡(四迷)」
風袋
かざぶくろ [3] 【風袋・風嚢】
(1)武具の指し物の一。底があって袋になった吹き流しに似たもの。
(2)風の神が持っている,風が入っているという袋。
風袋倒し
ふうたいだおし [5] 【風袋倒し】
見かけに反し,中身や内容はたいしたことがないこと。また,その物。みかけだおし。
風見
かざみ【風見】
a vane;→英和
a weathercock.→英和
風見
かざみ [0] 【風見】
風向計の一。風を受けて常に風上を示すようにした装置。風標(カザジルシ)。
風見の烏
かざみのからす 【風見の烏】
カラスをかたどった金属または木製の風見。お高くとまっているさまや,よく回るもののたとえにいう。「―を見るやうに高くとまつて/滑稽本・浮世風呂 3」
風見安定
かざみあんてい [4] 【風見安定】
飛行機が向かい風に対して機首を立てる性質。垂直尾翼の働きによってその安定を保つ。
風見鶏
かざみどり [3] 【風見鶏】
(1)鶏をかたどった風見。
(2)俗に,時流に合わせることの巧みな人のたとえ。
風解
ふうかい [0] 【風解】 (名)スル
結晶水をもつ結晶が空気中で徐々に水分子を失い粉末になる現象。風化。
風評
ふうひょう [0] 【風評】
(よくない)うわさ。世の中の取りざた。「とかくの―がある」
風評
ふうひょう【風評】
a rumor.→英和
風説
ふうせつ【風説】
a rumor.→英和
風説
ふうせつ [0] 【風説】 (名)スル
〔「ふうぜつ」とも〕
世間でとりざたすること。また,そのうわさ。風評。「―に迷わされる」「人の―する所に因(ヨ)れば/当世書生気質(逍遥)」
風説書
ふうせつがき [0] 【風説書】
⇒オランダ風説書(フウセツガキ)
風調
ふうちょう [0] 【風調】
(詩歌などの)おもむき。「唐詩の―に染みて/日本開化小史(卯吉)」
風諭
ふうゆ [1][0] 【諷喩・風諭】 (名)スル
比喩法の一。たとえによって本義をそれとなく表現したり推察させたりする修辞法。「朱に交われば赤くなる」で「人は交わる友によって感化される」の意を表す類。
風貌
ふうぼう [0] ―バウ 【風貌】 ・ ―ボウ 【風丰】
姿・態度など人の外から見た様子。風采(フウサイ)と容貌。容姿。「古武士の―」
風貎
ふうぼう【風貎】
⇒風采,容貎.
風負け
かざまけ [0] 【風負け】
樹木などが,風圧に耐えられずに折れたり倒れたりすること。かぜまけ。
風越
かざごし 【風越】
「風越の峰」の略。((歌枕))「―を夕こえくれば/千載(夏)」
風越の峰
かざごしのみね 【風越の峰】
「かざこしやま(風越山)」に同じ。((歌枕))「―のつづきに咲く花はいつ盛(サカリ)ともなくや散りけむ/山家(春)」
風越山
かざこしやま 【風越山】
長野県飯田市の北西方にある山。海抜1535メートル。山頂に白山権現がある。権現山。ふうえつざん。かざごしのみね。
風趣
ふうしゅ [1] 【風趣】
そのものから感じられるおもむき・味わい。「―に富む庭園」
風足
かざあし [0] 【風脚・風足】
風の吹く速さ。また,吹く力。
風車
かざぐるま【風車】
a windmill[ <米> pinwheel](おもちゃの).→英和
風車
ふうしゃ【風車】
a windmill.→英和
風車
ふうしゃ [1][0] 【風車】
羽根車を風を受けて回転させ,動力を得る装置。かざぐるま。「―小屋」
風車
かざぐるま [3] 【風車】
(1)「ふうしゃ(風車)」に同じ。
(2)子供の玩具の一。紙やビニールなどで作った羽根車に柄をつけ,風の力で回して遊ぶ。[季]春。《―まはり消えたる五色かな/鈴木花蓑》
(3)キンポウゲ科のつる性多年草。五月頃,枝頂に{(2)}に似た青紫色の花をつける。花弁状の萼片が八個ある。
(4)家紋の一。{(2)}をかたどったもの。
風車小屋便り
ふうしゃごやだより 【風車小屋便り】
〔原題 (フランス) Les Lettres de mon moulin〕
ドーデの短編集。1866年作。故郷南フランスの明るい自然と素朴な人々を,詩情とユーモアをまじえて描く。「アルルの女」が名高い。
風輪
ふうりん [0] 【風輪】
〔仏〕
(1)三輪・四輪の一。世界を支えている最下底の地層。
(2)五輪の一。
風輪際
ふうりんざい [3] 【風輪際】
〔仏〕 風輪の際。この大地の最下底の所。「―より三俣の大石ありて/盛衰記 47」
風通
ふうつう [0] 【風通】
「風通織り」の略。
風通し
かぜとおし [0] 【風通し】
(1)風が吹き通ること。また,その具合。かざとおし。「―のいい部屋」
(2)比喩的に組織内などで,情報・意思の通じ具合。「社内の―をよくする」
風通し
かざとおし [0] 【風通し】
「かぜとおし(風通)」に同じ。
風通しが良い
かぜとおし【風通しが良い(悪い)】
be well-(ill-)ventilated;be airy (stuffy).
風通モール
ふうつうモール [5] 【風通―】
風通織りを応用したモール。一般に,金・銀糸を用いないものをいう。
→モール
風通御召
ふうつうおめし [6] 【風通御召】
風通織りにした御召縮緬(チリメン)。
風通絣
ふうつうがすり [5] 【風通絣】
風通織りにした絣。
風通織
ふうつうおり [0] 【風通織(り)】
二重織りの一種。異なる色の糸を用いて,二重組織の平織りとし,表と裏に同じ文様が異なる色で表れるように織ったもの。風通。
風通織り
ふうつうおり [0] 【風通織(り)】
二重織りの一種。異なる色の糸を用いて,二重組織の平織りとし,表と裏に同じ文様が異なる色で表れるように織ったもの。風通。
風速
ふうそく [0] 【風速】
単位時間に空気の移動した距離。普通,地上10メートルにおけるある時刻の前一〇分間の平均風速をその時間の風速という。m/s やノットなどの単位で表すことが多い。
風速
ふうそく【風速】
the velocity of the wind.→英和
‖風速計 an anemometer.瞬間最大風速 the maximum instantaneous wind speed.
風速計
ふうそくけい [0] 【風速計】
風速を測定する器械。物体が受ける風圧によって測定する風圧型風速計,風車やプロペラなどの回転速度によって測定する回転型風速計,電流で熱した金属線が風で冷却される程度を電位差によって測定する熱線風速計などがある。風力計。アネモメーター。
風連鍾乳洞
ふうれんしょうにゅうどう 【風連鍾乳洞】
大分県大野郡野津(ノツ)町にある鍾乳洞。天然記念物。旧洞と新洞からなる。
風道
ふうどう [0] 【風道】
鉱山やトンネルで,通気のために設けた坑道。通気坑道。
風道
かざみち [0] 【風道】
風の吹き抜ける道。風の通ったあと。
風道
かぜみち [2] 【風道】
「かざみち(風道)」に同じ。
風選
ふうせん [0] 【風選】
種子選別法の一。唐箕(トウミ)・箕(ミ)などを使って,軽い不良な種子を風で飛ばしてえり分ける方法。
風邪
ふうじゃ [1][0] 【風邪】
かぜ。感冒。
風邪
かぜ【風邪】
<catch> (a) cold;→英和
[流感]influenza;→英和
<話> flu.→英和
風邪薬 a medicine[cure]for colds.
風邪
かぜ [0] 【風邪】
〔「風」と同源〕
呼吸器系の炎症性の病気で,単一の疾患ではなく,医学的には風邪症候群という。熱がでて寒けがし咳が出る。感冒(カンボウ)。ふうじゃ。[季]冬。
風邪声
かざごえ [0][3] 【風邪声】
かぜをひいている時の鼻がつまったり,かれたりしているような声。かぜごえ。
風邪声
かぜごえ [0] 【風邪声】
「かざごえ(風邪声)」に同じ。
風邪引き
かぜひき [0][4] 【風邪引き】
風邪をひくこと。また,風邪をひいた人。
風邪気
かぜけ【風邪気】
<have> a touch of cold.
風邪気味
かぜぎみ [0] 【風邪気味】
少しかぜをひいている状態。
風邪薬
かぜぐすり [3] 【風邪薬】
風邪を治すのに用いる薬。かざぐすり。
風配図
ふうはいず [3] 【風配図】
ある場所における一定期間の風向の頻度を八方位もしくは一六方位に分けて表し,同時に各風向の平均風速をも示したもの。形がバラの花びらに似ることからウインド-ローズともいう。
風采
ふうさい【風采】
one's (personal) appearance.〜のあがらない plain-looking.〜のりっぱな handsome;→英和
well-dressed (立派な服装の).
風采
ふうさい [0] 【風采】
外部から見た,人の容姿や身なりなどの様子。「―が上がらない」
風鈴
ふうりん [0] 【風鈴】
風に吹かれて鳴る小さな釣り鐘形の鈴。涼感ある音を楽しむために軒などにつるす。金属・ガラス・陶器などで作り,その内側に舌を下げる。風鐸(フウタク)。[季]夏。《―に物縫ふ瞳移しけり/清原枴童》
風鈴
ふうりん【風鈴】
a wind bell.
風鈴仏桑花
ふうりんぶっそうげ [7] 【風鈴仏桑花】
ハイビスカスの一種。熱帯アフリカ原産。長く垂れ下がった柄に,赤色の花弁が細裂しそり返った五弁花をつける。合着した長い雄しべが突出する。
風鈴草
ふうりんそう [0] 【風鈴草】
キキョウ科の一年草または越年草。ヨーロッパ原産。観賞用に栽培。高さ約80センチメートル。葉は広披針形。夏,紫色の鐘形の花を下向きにつける。花色が淡紫・白などの品種もある。カンパニュラ。
風鈴蕎麦
ふうりんそば [5] 【風鈴蕎麦】
夜なき蕎麦の一。江戸時代,屋台に風鈴をつけ夜間に売り歩いた。
風鎮
ふうちん [0] 【風鎮】
掛軸の軸の両下端に下げるおもり。
風鐸
ふうたく [0] 【風鐸】
(1)堂塔の軒の四隅につり下げて飾りとする鐘形の鈴。青銅製。宝鐸。
(2)「風鈴(フウリン)」に同じ。
風鑑
ふうかん [0] 【風鑑】
(1)物事を見分ける力。見識。
(2)人の性質を,姿・顔立ちなどからおしはかること。
風間
かぜま [0] 【風間】
「かざま(風間){(1)}」に同じ。
風間
かざま 【風間】
(1)風の絶え間。かぜま。「桜花あやしかりけり春の―は/宇津保(吹上・上)」
(2)風の吹いている間。「雨降―には転んだりなにか致さぬで/滑稽本・浮世風呂 2」
風防
ふうぼう [0] 【風防】
風を防ぐこと。また,その装置。かざよけ。防風。「―ガラス」
風除け
かぜよけ【風除け】
a windbreak;→英和
a windshield (自動車の).→英和
風除け
かぜよけ [0] 【風除け】
「かざよけ(風除)」に同じ。
風除け
かざよけ [0] 【風除け】
風を防ぐこと。また,そのためのもの。特に,冬の寒い強風を防ぐために,家屋の北側に設ける板や藁(ワラ)の塀。かぜよけ。[季]冬。
風雅
ふうが [1] 【風雅】 (名・形動)[文]ナリ
(1)上品で優美な趣や味わいのあること。俗でなくみやびていること。また,そのさま。「―を解する」「―な住居」
(2)詩歌・文章の道。また,文芸・書画など芸術一般。「慈鎮和尚の―にも越えたり/太平記 1」
(3)蕉門で,俳諧。また,俳諧の本質。「詩歌連俳はともに―也/三冊子」
(4)「詩経」の六義(リクギ)のうち,風と雅。
風雅な
ふうが【風雅な】
elegant;→英和
refined.
風雅和歌集
ふうがわかしゅう 【風雅和歌集】
第一七番目の勅撰和歌集。二〇巻。光厳院撰。1349年頃成立。花園法皇の仮名序・真名序を有する。歌数約二二〇〇首。「玉葉和歌集」の風体を継承するが,明るさが影をひそめた点に時代の差がうかがえる。風雅集。
風雅集
ふうがしゅう 【風雅集】
「風雅和歌集(フウガワカシユウ)」の略。
風難
ふうなん [0] 【風難】
風によって起こる災害。風害。
風雨
ふうう [1] 【風雨】
風と雨。風まじりの雨。「―にさらされる」「―をついて出発する」
風雨
ふうう【風雨】
wind and rain;a storm.→英和
〜にさらされる be exposed to the weather.→英和
風雪
ふうせつ【風雪(を冒して)】
(against) a snowstorm;→英和
(in spite of the) wind and snow.
風雪
ふうせつ [0] 【風雪】
(1)風と雪。
(2)風とともに降る雪。吹雪。
(3)きびしい試練や苦難のたとえ。「―に耐える」
風雲
ふううん [0] 【風雲】
(1)風と雲。また,自然。
(2)竜が風と雲に乗って天にのぼるように,英雄・豪傑が世に現れ出る好機。転じて,世の中が激しく動きそうな成り行き。「―に乗ずる」「―をまき起こす」
風雲
かざぐも [0] 【風雲】
風が吹きはじめる前兆として現れる雲。かぜくも。
風雲
かぜくも [0][3] 【風雲】
(1)風や雲。
(2)風に吹かれて動く雲。消息を伝える使いに見立てる。「あしひきの山川隔て―に言は通へど/万葉 4214」
(3)「かざぐも(風雲)」に同じ。
風雲の会
ふううんのかい 【風雲の会】
英傑と英明な君主がめぐり合って時を得ること。
風雲の志
ふううんのこころざし [0] 【風雲の志】
機会を得て手柄を立て名をあげようとする気持ち。「―を抱く」
風雲の情
ふううんのじょう 【風雲の情】
大自然の中へ漂泊の旅に出たいと思う心。
風雲児
ふううんじ [3] 【風雲児】
事変に乗じて活躍する英雄。「一代の―」
風雲急を告げる
ふううん【風雲急を告げる】
The situation is serious.
風霜
ふうそう [0] 【風霜】
(1)風と霜。
(2)きびしい世の中の苦難。風雪。「―を乗り越える」
(3)(長い)年月。星霜。
風露
ふうろ [1] 【風露】
風と露。風が冷たく露がおりていること。
風露草
ふうろそう [0] 【風露草】
(1)ゲンノショウコの異名。
(2)フウロソウ科フウロソウ属の多年草の総称。本州の山地や北海道の草地に生える。ハクサンフウロ・エゾフウロ・ゲンノショウコなど。
風露草(2)[図]
風靡
ふうび [1] 【風靡】 (名)スル
風が草木をなびかせるように,多くの者をなびき従わせること。「一世を―する」
風靡する
ふうび【風靡する】
be very popular <among> (人気がある);dominate (支配する).→英和
風音
かぜおと [0] 【風音】
風の音。かざおと。
風音
かざおと [0] 【風音】
風の吹く音。かぜおと。
風韻
ふういん [0] 【風韻】
すぐれた趣(オモムキ)。風趣。雅趣。「漸く人に―を生じて/文明論之概略(諭吉)」
風食
ふうしょく [0] 【風食・風蝕】 (名)スル
風による浸食作用。風が地表の砂や土を吹き飛ばしたり,その砂や土が岩石をすりへらしたりする作用。
風餐露宿
ふうさんろしゅく [5] 【風餐露宿】
〔陸游(壮子吟)〕
風にさらされ露にぬれて野宿すること。
風馬牛
ふうばぎゅう [3] 【風馬牛】
〔左氏伝(僖公四年)「風馬牛不�相及�」から。「風」はさかりがついて雌雄が誘い合う意〕
(1)慕い合う馬や牛の雌雄でさえ会えないほど遠く離れていること。
(2)転じて,自分には関係ないこと,また関係がないとして無関心な態度をとること。「君があの女と結婚する事は―だ/三四郎(漱石)」
風騒
ふうそう [0] 【風騒】
〔「風」は「詩経」の国風,「騒」は「楚辞」の離騒の意。ともに詩文の模範とされたことから〕
詩歌をつくること。また,自然や詩歌に親しむ風流。「此の関は三関の一にして,―の人,心をとどむ/奥の細道」
風骨
ふうこつ [0] 【風骨】
(1)姿や様子。風采。
(2)詩歌などの,歌風とその精神。「遂に杜律の―をさぐり/日本開化小史(卯吉)」
風鬼
ふうき [1] 【風鬼】
(1)風の神。
(2)〔仏〕 利欲・名誉・苦楽など,人の心を動揺させるものを風にたとえ,さらに人を惑わすことから鬼にたとえていう語。
風鳥
ふうちょう [0] 【風鳥】
ゴクラクチョウのこと。
風鳥座
ふうちょうざ [0] 【風鳥座】
〔(ラテン) Apus〕
七月中旬の宵に南中する天の南極近くの星座。日本からは見えない。
颪
おろし [1] 【颪】
〔「おろし(下)」と同源〕
山など高いところから吹きおろしてくる風。「赤城―」
颪
おろし【颪】
a wind blowing down <Mt.Tsukuba> .
颯と
さっと [1][0] 【颯と】 (副)
(1)風や雨が急に吹いたり降ったりするさま。「雨が―降る」「―風が吹く」
(2)動作が素早く行われるさま。「―横切る」
颯と
さと 【颯と】 (副)
(1)瞬間的に行動したり物事が起こったりするさま。さっと。「時雨の―かきくらせば/紫式部日記」
(2)いっせいに笑い声などが起こるさま。どっと。「みな何となく―わらふこゑ聞えやすらむ/枕草子 35」
颯声
さっせい 【颯声】
風が颯々と吹く音。「律雅調(シラベ)冷(スサマジ)く,―耳をすます所に/太平記 27」
颯然
さつぜん [0] 【颯然】 (ト|タル)[文]形動タリ
風がさっと吹くさま。「冷き風―として面(オモテ)を撲(ウ)つ/あめりか物語(荷風)」
颯爽
さっそう [0] 【颯爽】 (ト|タル)[文]形動タリ
人の姿・態度・行動がきりっとしていて気持ちのよいさま。「―と出かける」「―とデビューする」「英姿―たる一将軍の/不如帰(蘆花)」
颯爽とした
さっそう【颯爽とした(して)】
gallant(ly);→英和
dashing(ly).→英和
颯颯
さっさつ [0] 【颯颯】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)風の吹くさま。風の音を立てるさま。「風声―として起り/佳人之奇遇(散士)」「金風の―たるは/蜃中楼(柳浪)」
(2)人の態度などがさわやかで勇ましいさま。颯爽(サツソウ)。「―と世を渡る可し/福翁百話(諭吉)」
颱風
たいふう [3] 【台風・颱風】
北太平洋の南西部に発生する熱帯低気圧のうち,最大風速が毎秒17.2メートル以上に発達したもの。直径数百から千キロメートルほどの渦巻で,風は中心に向かって反時計回りに吹き込む。風速は中心から数十キロメートル離れたところが最大で,中心では静穏になっていることが多い。また,進行方向に対して右側が強い。[季]秋。
→台風[表]
颶風
ぐふう [0] 【颶風】
(1)強く激しく吹く風。
(2)もと気象用語で,風速32.7メートル以上の強風をさした。
颺言
ようげん ヤウ― [0] 【揚言・颺言】 (名)スル
公然と言うこと。おおっぴらに言うこと。「文学は人生に相渉るべからずと―する愚人は/文学史骨(透谷)」
飄々として
ひょうひょう【飄々として】
buoyantly;lightly.→英和
飄乎
ひょうこ ヘウ― [1] 【飄乎】 (ト|タル)[文]形動タリ
「飄然(ヒヨウゼン){(1)}」に同じ。
飄客
ひょうかく ヘウ― [0] 【飄客・嫖客】
遊里にうかれ遊ぶ者。放蕩者。遊冶郎(ユウヤロウ)。
飄忽
ひょうこつ ヘウ― [0] 【飄忽】 (ト|タル)[文]形動タリ
あわただしいさま。急なさま。「想像の翼を張つて―として神境に往来するを得る也/欺かざるの記(独歩)」
飄揚
ひょうよう ヘウヤウ [0] 【飄揚・飄颺】 (名)スル
布などがひるがえり舞い上がること。「他より之を見れば心魂已に天外に―するかと疑ふも亦可なり/花柳春話(純一郎)」
飄揺
ひょうよう ヘウエウ [0] 【飄揺】 (名)スル
■一■ (名)
布などがひるがえり動くこと。「―する事,紅花の旋風に翻るに似たり/盛衰記 28」
■二■ (ト|タル)[文]形動タリ
布などがひるがえるさま。「意気―として太虚に游飛するが如く/三酔人経綸問答(兆民)」
飄然
ひょうぜん ヘウ― [0] 【飄然】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)何の目的もなく,ふらりとやって来るさま。また,同じようにふらりと去るさま。飄乎(ヒヨウコ)。「―として来り,―として去る」「爺(ジジ)になりて―帰村したる/いさなとり(露伴)」
(2)物事にこだわらないさま。「―として俗事にこだわらない」
飄然と
ひょうぜん【飄然と】
aimlessly.
飄石
ずんばい ヅンバイ 【飄石】
石打ち。石投げ。[節用集(易林本)]
飄落
ひょうらく ヘウ― [0] 【漂落・飄落】 (名)スル
(1)おちること。また,おちぶれること。「志の壮偉なる事は全盛の平家を倒して孤島―の人を起す程にありて/心機妙変を論ず(透谷)」
(2)(波や風に)ただよいさすらうこと。「風潮便を失して,―して此に投せり/続紀(天平一一)」
飄逸
ひょういつ ヘウ― [0] 【飄逸】 (名・形動)[文]ナリ
世の中の事を気にせず,のんきな・こと(さま)。「何とも云へぬ―な表情/幇間(潤一郎)」
[派生] ――さ(名)
飄逸な
ひょういつ【飄逸な】
light;→英和
airy;→英和
humorous (おどけた).→英和
飄零
ひょうれい ヘウ― [0] 【漂零・飄零】 (名)スル
(1)葉や花びらが,風でひらひら落ちること。「野色研然桃李―して暮春の風光愛す可し/航西日乗(柳北)」
(2)おちぶれさすらうこと。「胡地万里の沙漠に―して/佳人之奇遇(散士)」
飄風
ひょうふう ヘウ― [0] 【飄風・飆風】
急に激しく吹きおこる風。はやて。つむじ風。
飄颺
ひょうよう ヘウヤウ [0] 【飄揚・飄颺】 (名)スル
布などがひるがえり舞い上がること。「他より之を見れば心魂已に天外に―するかと疑ふも亦可なり/花柳春話(純一郎)」
飄飄
ひょうひょう ヘウヘウ [0] 【飄飄】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)風に吹かれてひるがえるさま。「落花―」「雪―として降り来りしが/八十日間世界一周(忠之助)」
(2)ぶらぶらとあてどもなくさまようさま。「船は流れのまに��―と軽く行くのである/良人の自白(尚江)」
(3)性格・態度が世俗を超越していて,とらえどころがないさま。「―とした好人物」
飄飄乎
ひょうひょうこ ヘウヘウ― [3] 【飄飄乎】 (ト|タル)[文]形動タリ
〔「乎」は助字〕
「飄飄」に同じ。「相替(アイカワ)らず―として,単騎独行ですね/当世書生気質(逍遥)」
飄飄踉踉
ひょうひょうろうろう ヘウヘウラウラウ [0] 【飄飄踉踉】 (ト|タル)[文]形動タリ
ふらふらとよろめくように歩くさま。
飆風
ひょうふう ヘウ― [0] 【飄風・飆風】
急に激しく吹きおこる風。はやて。つむじ風。
飆飆
ひょうひょう ヘウヘウ [0] 【飆飆】 (ト|タル)[文]形動タリ
風が激しく吹くさま。「南西の疾風は―として檣桁(シヨウコウ)に激し/此一戦(広徳)」
飛ばし
とばし [0] 【飛ばし】
(1)とばすこと。
(2)決算対策のため,含み損を抱えた有価証券を一時的に他社に転売すること。
飛ばす
とばす【飛ばす】
(let) fly;→英和
[吹き飛ばす]blow off;[水を]splash;→英和
spatter;→英和
[紙片などを]scatter;→英和
[急ぐ]hurry <to a person in a car> ;→英和
[頁を]skip (over);→英和
omit;→英和
[デマを]spread <a rumor> ;→英和
[檄を]send out a manifesto.→英和
飛ばす
とば・す [0] 【飛ばす】 (動サ五[四])
(1)空中を進んで行くようにする。「紙飛行機を―・して遊ぶ」「口角泡を―・す」「ボールを遠くへ―・す」「風船が風に―・される」
(2)自動車などを速く走らせる。「タクシーを―・してかけつける」
(3)途中を抜かして先へ進む。「わからない所は―・して読む」
(4)大声で言葉を発する。また,言い放つ。「野次を―・す」「デマを―・す」「さかんにジョークを―・す」
(5)離れた所や格の下がる部局などに移す。「支社に―・された」
(6)動詞の連用形に付いて,激しく…する,乱暴に…するの意を表す。「突き―・す」「叱り―・す」「笑い―・す」
(7)魂などを空に飛び去らせる。死なせる。「手に持てる我(ア)が子―・しつ/万葉 904」
〔「飛ぶ」に対する他動詞〕
[可能] とばせる
飛び
とび [0] 【飛び】
(1)飛ぶこと。跳躍すること。「そこまでならひとっ―だ」
(2)数字を読み上げるとき,その位の数字がゼロであることを示す語。例えば五〇,〇七六円は「五万とびとび七十六円」と読む。
(3)囲碁で,ある石から一路ないし三路あけて石を打つこと。一間(イツケン)飛び・二間飛びが多用される。
(4)「飛魚(トビウオ)」の略。
〔(4)のアクセントは [1]〕
飛びの魚
とびのうお [3] 【飛びの魚】
「とびうお(飛魚)」に同じ。
飛び上がり
とびあがり [0] 【飛び上(が)り】
(1)とびあがること。
(2)低い地位から一足とびに出世すること。なりあがり。
(3)とっぴな言動をすること。また,その人。「角前髪の若い者,同じ心の―ども四人,揃へゆかたの染めこみに気をつくし/浮世草子・織留 4」
飛び上がり者
とびあがりもの [0] 【飛び上(が)り者】
(1)卑しい地位から急に立身出世した者。成り上がり者。
(2)しばしばとっぴな言動をする者。はね上がり者。「半解半知の―が/学問ノススメ(諭吉)」
飛び上がる
とびあがる【飛び上がる】
[空に]fly up;soar;→英和
[人が]jump[spring]up;leap <for joy> .→英和
飛び上がる
とびあが・る [4] 【飛び上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)とんで上にあがる。
⇔飛び下りる
「バネで―・る人形」
(2)飛んで空高く上がる。「飛行機が―・る」
(3)通常の順序をふまずに,飛び越して上に進む。「二階級―・る」
(4)とっぴな言動をする。「陰気に暮しても一生,おれのように―・つても一生ぢや/咄本・臍の宿替」
[可能] とびあがれる
飛び上り
とびあがり [0] 【飛び上(が)り】
(1)とびあがること。
(2)低い地位から一足とびに出世すること。なりあがり。
(3)とっぴな言動をすること。また,その人。「角前髪の若い者,同じ心の―ども四人,揃へゆかたの染めこみに気をつくし/浮世草子・織留 4」
飛び上り者
とびあがりもの [0] 【飛び上(が)り者】
(1)卑しい地位から急に立身出世した者。成り上がり者。
(2)しばしばとっぴな言動をする者。はね上がり者。「半解半知の―が/学問ノススメ(諭吉)」
飛び上る
とびあが・る [4] 【飛び上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)とんで上にあがる。
⇔飛び下りる
「バネで―・る人形」
(2)飛んで空高く上がる。「飛行機が―・る」
(3)通常の順序をふまずに,飛び越して上に進む。「二階級―・る」
(4)とっぴな言動をする。「陰気に暮しても一生,おれのように―・つても一生ぢや/咄本・臍の宿替」
[可能] とびあがれる
飛び下り
とびおり [0] 【飛(び)降り・飛(び)下り】
飛びおりること。
飛び下りる
とびお・りる [4] 【飛(び)降りる・飛(び)下りる】 (動ラ上一)[文]ラ上二 とびお・る
(1)高い所から身を躍らせて落下する。
⇔飛び上がる
「枝から―・りる」「清水(キヨミズ)の舞台から―・りる」
(2)走っている乗り物から跳躍しておりる。「汽車から―・りる」
飛び乗り
とびのり [0] 【飛(び)乗り】 (名)スル
(1)動いている乗り物に飛び乗ること。
(2)通りがかりの人力車や馬などに乗ること。「―の辻車で四方を推(オシ)回し/二人女房(紅葉)」
飛び乗る
とびのる【飛び乗る】
jump <into a running car> ;→英和
hop <a train> ;→英和
jump <on a horse> .
飛び乗る
とびの・る [3] 【飛(び)乗る】 (動ラ五[四])
(1)勢いよく身を躍らせて乗る。「馬に―・る」
(2)動いている乗り物に飛びつくようにして乗る。「動き出した列車に―・る」
[可能] とびのれる
飛び交う
とびか・う [3] 【飛(び)交う】 (動ワ五[ハ四])
入り乱れて飛ぶ。互いに飛びちがう。「蝶が―・う」「うわさが―・う」
飛び人形
とびにんぎょう [3] 【飛(び)人形】
5センチメートルくらいの割り竹の台に仮面をつけた人形を取り付けたおもちゃ。下に仕掛けたばねで,はねる。
飛び人形[図]
飛び介
とびすけ 【飛び介・飛び助】
(1)軽はずみな行動をする人。おっちょこちょい。「常も利介は―で/浄瑠璃・二つ腹帯」
(2)なまけもの。「一座の女郎または―の中居(ナカイ)間夫(オモワク)に逢うて/浮世草子・侍婢気質」
(3)出歩いてばかりいる人。また,浮かれ者。「―になられまして日夜飛び出て留主故に/開運出世伝授」
飛び付く
とびつ・く [3] 【飛(び)付く・跳(び)付く】 (動カ五[四])
(1)勢いよくすがりつく。「飼い犬がじゃれて―・く」
(2)強く心が引かれ,急いで手に入れようとする。「新製品に―・く」「安物に―・いてひどい目にあう」
[可能] とびつける
飛び付く
とびつく【飛び付く】
jump <at> ;→英和
fly at <to> .
飛び体
とびてい 【飛び体】
談林俳諧の俳風の一。格を離れた風をいう。多くは前句に対して付句がとび離れていることをさす。特に田代松意一派をさすことが多い。
飛び入り
とびいり [0] 【飛(び)入り】 (名)スル
(1)予定していた以外の者が不意に参加すること。また,その人。「―の出演者」
(2)草木の花に他の色が入って,斑(フ)になること。ふいり。
飛び六方
とびろっぽう [3] 【飛(び)六方】
歌舞伎の六方の一。両足を交互にはずませ飛ぶように踏む六方。「勧進帳」の弁慶,「車引」の梅王などに見られる。
飛び出し
とびだし [0] 【飛(び)出し】
(1)飛び出すこと。
(2)(子供などが)道路に急に走って出てくること。「―注意」
飛び出しナイフ
とびだしナイフ [5] 【飛(び)出し―】
ばね仕掛けで刃の部分が飛び出すようになっているナイフ。
飛び出す
とびだ・す [3] 【飛(び)出す】 (動サ五[四])
(1)飛び始める。「涼しくなって赤トンボが―・した」
(2)内側や中から急に飛んで出る。急に外へ勢いよく出る。「子供が道に―・す」「帽子の中からハトが―・す」「―・す絵本」
(3)勢いよく前に進む。おどり出る。「スタート直後から―・す」
(4)ある場所へ行くために急いでそこを離れる。「学校に遅れそうになってあわてて家を―・す」
(5)前や外に突き出る。「釘が―・している」
(6)そこを去って,縁を切る。「親にさからって家を―・す」「上司と意見が合わず,会社を―・す」
[可能] とびだせる
飛び出す
とびだす【飛び出す】
fly out[away];jump[rush]out <of> ;run away <from> (逃げる);take off (飛行機が);project (突出する);→英和
protrude.→英和
飛び出る
とびでる【飛び出る】
⇒飛び出す.目玉の〜ような値段 <ask> an incredible price.
飛び出る
とび・でる [3] 【飛(び)出る】 (動ダ下一)
(1)飛んでそこから出る。とびだす。「帽子の中からハトが―・でた」
(2)勢いよく前に進む。おどり出る。とびだす。「スタートから先頭に―・でる」
(3)急にそこから出る。とびだす。「物音に驚いて家から―・でる」
(4)前や外に突き出る。とびだす。「目の玉が―・でるほど高い」
(5)急にそこを去る。とびだす。「勤めていた会社から―・でて新会社を設立した」
飛び切り
とびきり [0] 【飛(び)切り】
(1)飛び上がって切りつけること。「天狗(テング)―の術」
(2)程度が普通でないこと。ずばぬけていること。極上。副詞的にも用いる。「―の品」「―上等の品物」「―にうまい料理」
飛び助
とびすけ 【飛び介・飛び助】
(1)軽はずみな行動をする人。おっちょこちょい。「常も利介は―で/浄瑠璃・二つ腹帯」
(2)なまけもの。「一座の女郎または―の中居(ナカイ)間夫(オモワク)に逢うて/浮世草子・侍婢気質」
(3)出歩いてばかりいる人。また,浮かれ者。「―になられまして日夜飛び出て留主故に/開運出世伝授」
飛び去る
とびさ・る [3] 【飛(び)去る】 (動ラ五[四])
(1)飛んでその場を去る。「敵機が―・る」
(2)急に身をかわして退く。とびのく。とびさがる。「すばやく―・る」
飛び去る
とびさる【飛び去る】
fly away[off].
飛び双六
とびすごろく [3] 【飛び双六】
双六の一。絵双六にさいの目が記してあって,それぞれ行く先が書いてあり,道中双六のように絵の順を追わず,振り出すさいの目によって飛び移るもの。
飛び台
とびだい [0] 【飛(び)台】
(1)相場で,大台(オオダイ)のこと。一〇〇円を飛び台とすれば,一〇五円は百とび五円という。
(2)「飛び込み台」に同じ。
飛び回る
とびまわ・る [4] 【飛(び)回る・跳(び)回る】 (動ラ五[四])
(1)空中をあちこちと飛ぶ。「ハエが室内を―・る」
(2)あちこち,はね回ったり,走り回ったりする。「子犬が芝生の上を―・る」
(3)ある目的のためあちこち忙しく歩く。奔走する。「金策に―・る」
[可能] とびまわれる
飛び地
とびち [0] 【飛(び)地】
(1)他の区域内に離れて存在するが,行政上は主地域に属する土地。
(2)江戸時代,城付きの領地に対し遠隔地に分散している知行地。飛び知。
(3)江戸時代,親村と地続きでなく他村内にある土地。
飛び地国
とびちこく [3] 【飛(び)地国】
国土の一部が他国の領土によって分断されている国。例,アメリカ合衆国・アゼルバイジャン・ブルネイ・アンゴラなど。エクスクラーフェン国。
飛び将棋
とびしょうぎ [3] 【飛(び)将棋】
将棋を使った遊び。双方三つずつ三段に九個の駒を並べ,互いに自分の駒を一ますずつ進ませて,敵の駒と会えばこれを飛び越えて進むもの。早く敵の陣地にはいりこんで,自分の駒を並べ終えたものを勝ちとする。はねしょうぎ。
飛び形
とびがた [0] 【飛(び)形】
とびとびになった模様。飛び紋。
飛び抜けて
とびぬけて【飛び抜けて】
far <better> ;→英和
by far <the best> ; <be> outstanding.→英和
飛び抜ける
とびぬ・ける [4][0] 【飛(び)抜ける】 (動カ下一)
他のものからかけはなれる。ずばぬける。「一人―・けた高得点」「―・けて値段が高い」
飛び掛かる
とびかかる【飛び掛かる】
spring[leap,rush]upon;fly <at> ;→英和
turn <upon> .→英和
飛び掛かる
とびかか・る [4] 【飛び掛(か)る・跳び掛(か)る】 (動ラ五[四])
身をおどらせて相手にとびつく。「猟犬が獲物に―・る」
[可能] とびかかれる
飛び掛る
とびかか・る [4] 【飛び掛(か)る・跳び掛(か)る】 (動ラ五[四])
身をおどらせて相手にとびつく。「猟犬が獲物に―・る」
[可能] とびかかれる
飛び散る
とびち・る [3][0] 【飛(び)散る】 (動ラ五[四])
飛んで四方に散る。「火花が―・る」
飛び散る
とびちる【飛び散る】
scatter;→英和
fly about;splash (水が).→英和
飛び板
とびいた [0] 【飛(び)板・跳(び)板】
跳躍や水泳の飛び込みなどのために,高い櫓(ヤグラ)の上に弾力のある板を取り付けたもの。スプリングボード。
飛び板飛び込み
とびいたとびこみ [5] 【飛(び)板飛(び)込み】
水泳の飛び込み競技の一。高さ1メートルあるいは3メートルから飛び板を踏み切って水に飛び込むまでの動きと姿勢の美しさを競う。
飛び柄
とびがら [0][2] 【飛(び)柄】
単位模様の間隔のあいているもの。特に,配置の不規則なもの。飛び紋。
飛び梅
とびうめ [2] 【飛(び)梅】
菅原道真が大宰府(ダザイフ)に左遷されて家を出る時,日頃愛していた梅に別れを惜しみ「東風(コチ)吹かばにほひおこせよ梅の花主(アルジ)なしとて春な忘れそ」と歌をよんだところが,その梅がのちに配所まで飛んで行ったという故事。また,その梅。「聞き及びたる―とは,いづれの木を申し候ふぞ/謡曲・老松」
飛び歩く
とびあるく【飛び歩く】
run[hustle,gad]about.
飛び歩く
とびある・く [4] 【飛(び)歩く】 (動カ五[四])
あちらこちらと忙しく歩きまわる。方々を動きまわる。「話をまとめようと四方八方を―・く」
飛び火
とびひ [0] 【飛(び)火】 (名)スル
(1)火の粉が飛び散ること。また,その火の粉。
(2)火事の時に火の粉が飛び,離れた所が新たに燃え出すこと。「強風にあおられて隣家に―する」
(3)事件発生後,一見直接関係のないと思われるところに影響が及ぶこと。「汚職事件はとうとう本庁にも―した」
(4)子供に多い伝染性皮膚病の一種。白色ブドウ球菌膿痂疹(ノウカシン),また連鎖球菌性膿痂疹の俗名。膿疱疹。
飛び石
とびいし [0] 【飛(び)石】
日本庭園などで,伝い歩くために少しずつ離して据えた表面の平らな石。
飛び石伝い
とびいしづたい [5] 【飛(び)石伝い】
飛び石の上を順々に歩いて行くこと。また,そのように進んでいくこと。「―に川を渡る」
飛び石連休
とびいしれんきゅう [5] 【飛(び)石連休】
日曜や休日が飛び石を置いたように平日をはさんで並ぶこと。
飛び移る
とびうつ・る [4] 【飛(び)移る】 (動ラ五[四])
飛んで他へ移る。「花から花へ―・るチョウ」「船から桟橋へ―・る」
[可能] とびうつれる
飛び移る
とびうつる【飛び移る】
jump[leap] <to> ;→英和
fly from <flower to flower> .
飛び立つ
とびた・つ [3] 【飛(び)立つ】 (動タ五[四])
(1)飛んで空中に舞い上がる。飛んで立ち去る。「寺の屋根からハトが―・つ」「成田を―・った飛行機」
(2)おどり上がる。「―・つうれしさ」
[可能] とびたてる
飛び立つ
とびたつ【飛び立つ】
take off (飛行機が);fly away (鳥が).〜ばかりに喜ぶ dance for joy;One's heart leaps up with joy.
飛び立つばかり
飛び立つばかり
(1)非常にうれしいさま。「―にうれしい」
(2)飛んで行きたいぐらいに遠方のことをなつかしく思うさま。「宿雁がねの旅衣,―の心かな/謡曲・花筐」
飛び競
とびこぐら [3] 【飛び競】
「飛(ト)び競(クラ){(1)}」に同じ。
飛び競
とびくら [0][2] 【飛び競】
(1)飛びあって,その高さまたは幅を競争すること。とびっこ。とびこぐら。
(2)走って,その速さを競うこと。かけくらべ。とびっくら。
飛び箱
とびばこ [0] 【飛(び)箱・跳(び)箱】
体操器具の一。長方形の木枠を重ねた上部に,布などを張った台を置いたもの。走って来て,さまざまな方法で飛び越える。
飛び紋
とびもん [0] 【飛(び)紋】
とびとびになった紋様。飛び模様。
飛び級
とびきゅう [0] 【飛(び)級】 (名)スル
成績の優秀な児童・生徒が学年や課程を飛ばして進級する制度。イギリスなどにみられる。
飛び翔る
とびかけ・る [4] 【飛び翔る】 (動ラ五[四])
空高く飛ぶ。「隼(ハヤブサ)は天に上り―・り/日本書紀(仁徳)」
飛び蝗虫
とびばった [3] 【飛び蝗虫】
飛蝗(ヒコウ)のこと。
飛び起きる
とびおきる【飛び起きる】
jump out of bed;spring to one's feet (立つ).
飛び起きる
とびお・きる [4] 【飛(び)起きる】 (動カ上一)
勢いよく起きあがる。「地震に驚いて―・きた」
飛び越える
とびこ・える [4] 【飛(び)越える・跳(び)越える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 とびこ・ゆ
(1)物の上を飛んで越える。飛び越す。「垣根を―・える」
(2)順序を経ずに進む。「一段階―・えて進級する」
飛び越える
とびこえる【飛び越える】
jump[leap,spring,skip]over;fly across.
飛び越す
とびこ・す [3] 【飛(び)越す・跳(び)越す】 (動サ五[四])
(1)飛んで物の上を越える。「小川を―・す」
(2)順序を越して上に進む。「先輩を―・して昇進する」
[可能] とびこせる
飛び越す
とびこす【飛び越す】
⇒飛び越える.
飛び跳ねる
とびは・ねる [4] 【飛(び)跳ねる】 (動ナ下一)[文]ナ下二 とびは・ぬ
(1)飛び上がるように跳ねる。足で蹴って跳ねる。「馬が―・ねる」
(2)喜んで飛んだり跳ねたりする。おどりはねる。「それをきいて―・ねて喜んだ」
飛び蹴り
とびげり [0] 【飛び蹴り】
(プロ-レスなどの)格闘技で,飛び上がって相手を蹴ること。
飛び込み
とびこみ [0] 【飛(び)込み】
〔動詞「飛び込む」の連用形から〕
(1)水泳で,高い所から水中に飛び込むこと。また,その競技種目の名。
(2)予告なしに訪ねること。「―のセールス」
(3)突然に物事が到来すること。また,その物事。「―の仕事が入ったので今夜は残業だ」
飛び込み台
とびこみだい [0] 【飛(び)込み台】
水泳の飛び込み競技のための,高い台。高飛び込み用の台と飛び板飛び込み用の台とがある。とびだい。
飛び込み競技
とびこみきょうぎ [5] 【飛(び)込み競技】
水上競技の一。一定の高さから水中に飛び込んで,技術・美しさなどを争うもの。高飛び込みと飛び板飛び込みの二種がある。
飛び込み自殺
とびこみじさつ [5] 【飛(び)込み自殺】 (名)スル
進行中の電車などをめがけて,また,崖や船から水中へ飛び込んで,自殺をすること。
飛び込む
とびこむ【飛び込む】
jump[rush,run,fly]in[into];dive[plunge] <into> (水に).→英和
飛び込む
とびこ・む [3] 【飛(び)込む】 (動マ五[四])
(1)身を躍らせて中に入る。おどりこむ。「海に―・む」
(2)急いで中に入り込む。「にわか雨を避けて喫茶店に―・む」「窓から鳥が―・んでくる」
(3)自分から進んで,ある事柄に関係をもつ。「平和運動に―・む」
(4)思いがけない物事が突然目や耳に入る。「号外の赤字が目に―・んできた」「旅客機墜落の報が―・んできた」
[可能] とびこめる
飛び返る
とびかえ・る [3] 【飛(び)返る】 (動ラ五[四])
(1)急いで元の所へ返る。飛んで返る。
(2)はねかえる。はずみでもどる。「重盛の鎧のおしつけにちやうどあたりて―・る/平治(中)」
飛び退く
とびのく【飛び退く】
jump[spring]back[aside (わきへ)].
飛び退く
とびの・く [3] 【飛び退く・跳び退く】 (動カ五[四])
物をよけるために,瞬間的に身をかわしてその場を去る。「あわててうしろに―・く」
飛び退る
とびしさ・る 【飛び退る】 (動ラ五[四])
〔「とびしざる」とも〕
飛んで後ろへさがる。とびすさる。とびしりぞく。「倉地の熱気の強い胸許から―・ると/或る女(武郎)」
飛び退る
とびすさ・る [4] 【飛び退る】 (動ラ五[四])
「とびしさる(飛退)」に同じ。
飛び道具
とびどうぐ [3] 【飛(び)道具】
遠くから飛ばして敵を打ち倒す武器。弓矢・銃砲の類。
飛び道具
とびどうぐ【飛び道具】
a missile;→英和
a firearm.→英和
飛び違う
とびちが・う [4] 【飛(び)違う】 (動ワ五[ハ四])
(1)鳥・虫などが入り乱れて飛ぶ。とびかう。「ツバメが―・う」
(2)ひどく違う。かけはなれている。「実力が―・っている」
飛び降り
とびおり [0] 【飛(び)降り・飛(び)下り】
飛びおりること。
飛び降りる
とびお・りる [4] 【飛(び)降りる・飛(び)下りる】 (動ラ上一)[文]ラ上二 とびお・る
(1)高い所から身を躍らせて落下する。
⇔飛び上がる
「枝から―・りる」「清水(キヨミズ)の舞台から―・りる」
(2)走っている乗り物から跳躍しておりる。「汽車から―・りる」
飛び降りる
とびおりる【飛び降りる】
jump[leap]down;jump off <a running car> .
飛び降り自殺
とびおりじさつ [5] 【飛(び)降り自殺】 (名)スル
走行中の乗り物や高い建物などから飛びおりて自殺すること。
飛び降り自殺
とびおりじさつ【飛び降り自殺】
a death-leap.〜をする leap to death.
飛び離れて
とびはなれて【飛び離れて】
⇒飛び抜けて.
飛び離れる
とびはな・れる [5] 【飛(び)離れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 とびはな・る
(1)急に身を躍らせて離れる。とびのく。「びっくりして―・れる」
(2)かけはなれる。
(ア)遠く離れている。「本土から―・れた孤島」
(イ)非常なへだたりがある。段違いである。とびぬける。「―・れた成績の持ち主」
飛び青磁
とびせいじ [3] 【飛(び)青磁】
青磁の一。青磁釉(ユウ)の中に鉄砂による斑点文様が現れたもの。元代に始められた。日本にも輸入され,花入れなどに珍重された。
飛び飛び
とびとび [0] 【飛び飛び】 (形動)
(多く「とびとびに」の形で副詞的に用いる)
(1)続いていないさま。中間が抜けているさま。「本を―に読む」「―の記憶」「スケジュールが―になる」
(2)あちこちに散在しているさま。「家が―にある」
飛び飛びに
とびとび【飛び飛びに】
here and there;at intervals[random].〜に読む skip <some parts of a book> .→英和
飛び馬
とびうま [0] 【飛(び)馬】
「馬飛び」に同じ。
飛ぶ
と・ぶ [0] 【飛ぶ】 (動バ五[四])
(1)空中に浮かんで移動する。「鳥が空を―・ぶ」「風で花粉が―・ぶ」
(2)空中を勢いよく動く。空を切って行く。「ボールが―・ぶ」「弾丸が―・んでくる」
(3)はねて散る。「しぶきが―・ぶ」「火花が―・ぶ」
(4)ある場所へ飛行機に乗って行く。「あすはソウルに―・ぶ」
(5)ある場所へ大急ぎで行く。急行する。「知らせをくれればいつでも―・んで行くよ」「地震発生後,すぐに現地に―・んだ」「ベンチから伝令が―・ぶ」
(6)遠くへ逃げる。高飛びをする。「犯人は香港へ―・んだ」
(7)あいだが抜けて先へ進む。また,次に移る。「この本は一六ページ―・んでいる」「話があっちこっち―・ぶ」
(8)不意に打撃が加えられる。「いきなりげんこつが―・んできた」
(9)大声で言葉が発せられる。「怒声が―・ぶ」「野次が―・ぶ」
(10)指令が伝えられる。また,うわさ・デマなどが世間に広まる。「スト解除の指令が―・んだ」「怪情報が乱れ―・んでいる」
(11)つながっていたものが急に離れる。切れる。「ヒューズが―・んだ」「首が―・ぶ(=免職ニナル)」
(12)消えてなくなる。「アルコール分が―・ぶ」
(13)常識からかけ離れている。「一足―・んだる作意もをかし/貝おほひ」
〔「飛ばす」に対する自動詞〕
[可能] とべる
[慣用] 笠の台が―/鳴かず飛ばず・吹けば飛ぶよう
飛ぶ火
とぶひ [0] 【飛ぶ火・烽】
古代,辺境の地から外敵の襲来などの変事を都に急報するための設備。山上などに壇を築き,草や薪を燃して昼は煙,夜は火によって隣接の飛ぶ火に順次伝えた。また,その火や煙。664年に対馬・壱岐・筑紫国等に初めて設置。
→烽(ホウ)
→狼煙(ノロシ)
飛ぶ鳥
とぶとり 【飛ぶ鳥】 (連語)
空を飛んでいる鳥。
飛ぶ鳥の
とぶとりの 【飛ぶ鳥の】 (枕詞)
地名「明日香(アスカ)」にかかる。朱鳥元年に瑞鳥の出現によって改元したのを記念して「明日香」の枕詞としたとも説かれるが,かかり方未詳。「―明日香の川の上つ瀬に生ふる玉藻は/万葉 194」
飛んで
とんで 【飛んで】 (連語)
数字を読み上げるとき,ゼロである位を略していう語。とび。「五万―七十六円」
飛んで火に入(イ)る夏の虫
飛んで火に入(イ)る夏の虫
〔明かりにつられて飛んで来た夏の夜の虫が火に触れて焼け死ぬことから〕
それと気づかずに,また,自ら進んで危険に飛び込むことのたとえ。
飛七節
とびななふし [3][4] 【飛七節】
トビナナフシムシ科の昆虫。体長約5センチメートル。ナナフシに似るが短いはねを持ち,飛ぶことができる。全身緑色で,後ろばねは淡赤色。樹木の葉を食う。本州以南に分布。
飛下り
とびおり [0] 【飛(び)降り・飛(び)下り】
飛びおりること。
飛下りる
とびお・りる [4] 【飛(び)降りる・飛(び)下りる】 (動ラ上一)[文]ラ上二 とびお・る
(1)高い所から身を躍らせて落下する。
⇔飛び上がる
「枝から―・りる」「清水(キヨミズ)の舞台から―・りる」
(2)走っている乗り物から跳躍しておりる。「汽車から―・りる」
飛乗り
とびのり [0] 【飛(び)乗り】 (名)スル
(1)動いている乗り物に飛び乗ること。
(2)通りがかりの人力車や馬などに乗ること。「―の辻車で四方を推(オシ)回し/二人女房(紅葉)」
飛乗りする
とびのり【飛乗りする】
⇒飛び乗る.
飛乗る
とびの・る [3] 【飛(び)乗る】 (動ラ五[四])
(1)勢いよく身を躍らせて乗る。「馬に―・る」
(2)動いている乗り物に飛びつくようにして乗る。「動き出した列車に―・る」
[可能] とびのれる
飛交う
とびか・う [3] 【飛(び)交う】 (動ワ五[ハ四])
入り乱れて飛ぶ。互いに飛びちがう。「蝶が―・う」「うわさが―・う」
飛人形
とびにんぎょう [3] 【飛(び)人形】
5センチメートルくらいの割り竹の台に仮面をつけた人形を取り付けたおもちゃ。下に仕掛けたばねで,はねる。
飛び人形[図]
飛付く
とびつ・く [3] 【飛(び)付く・跳(び)付く】 (動カ五[四])
(1)勢いよくすがりつく。「飼い犬がじゃれて―・く」
(2)強く心が引かれ,急いで手に入れようとする。「新製品に―・く」「安物に―・いてひどい目にあう」
[可能] とびつける
飛仙
ひせん [0] 【飛仙】
空を飛ぶ仙人。「天仙・―の類は誠に今の世の人及ぶべからず/仮名草子・浮世物語」
飛信
ひしん [0] 【飛信】
(1)急ぎの手紙。飛札。
(2)非常・至急の公用書信を継ぎ立てしながら逓送する制度。1874年(明治7)発足,1917年(大正6)廃止。
飛入り
とびいり [0] 【飛(び)入り】 (名)スル
(1)予定していた以外の者が不意に参加すること。また,その人。「―の出演者」
(2)草木の花に他の色が入って,斑(フ)になること。ふいり。
飛入りする
とびいり【飛入りする】
join <a game> from the outside.→英和
〜自由の open (to all volunteers).→英和
飛六方
とびろっぽう [3] 【飛(び)六方】
歌舞伎の六方の一。両足を交互にはずませ飛ぶように踏む六方。「勧進帳」の弁慶,「車引」の梅王などに見られる。
飛出
とびで [0] 【飛出】
能面の一。口を大きく開き,目玉の突き出している形相の面。
→大飛出
→小飛出
飛出[図]
飛出し
とびだし [0] 【飛(び)出し】
(1)飛び出すこと。
(2)(子供などが)道路に急に走って出てくること。「―注意」
飛出しナイフ
とびだし【飛出しナイフ】
<米> a switchblade (knife); <英> a flick knife.
飛出しナイフ
とびだしナイフ [5] 【飛(び)出し―】
ばね仕掛けで刃の部分が飛び出すようになっているナイフ。
飛出す
とびだ・す [3] 【飛(び)出す】 (動サ五[四])
(1)飛び始める。「涼しくなって赤トンボが―・した」
(2)内側や中から急に飛んで出る。急に外へ勢いよく出る。「子供が道に―・す」「帽子の中からハトが―・す」「―・す絵本」
(3)勢いよく前に進む。おどり出る。「スタート直後から―・す」
(4)ある場所へ行くために急いでそこを離れる。「学校に遅れそうになってあわてて家を―・す」
(5)前や外に突き出る。「釘が―・している」
(6)そこを去って,縁を切る。「親にさからって家を―・す」「上司と意見が合わず,会社を―・す」
[可能] とびだせる
飛出る
とび・でる [3] 【飛(び)出る】 (動ダ下一)
(1)飛んでそこから出る。とびだす。「帽子の中からハトが―・でた」
(2)勢いよく前に進む。おどり出る。とびだす。「スタートから先頭に―・でる」
(3)急にそこから出る。とびだす。「物音に驚いて家から―・でる」
(4)前や外に突き出る。とびだす。「目の玉が―・でるほど高い」
(5)急にそこを去る。とびだす。「勤めていた会社から―・でて新会社を設立した」
飛切り
とびきり【飛切り】
exceptionally <cheap> .→英和
〜上等の extra-fine;best;→英和
prime <beef> .→英和
飛切り
とびきり [0] 【飛(び)切り】
(1)飛び上がって切りつけること。「天狗(テング)―の術」
(2)程度が普通でないこと。ずばぬけていること。極上。副詞的にも用いる。「―の品」「―上等の品物」「―にうまい料理」
飛動
ひどう [0] 【飛動】 (名)スル
飛ぶように動くこと。「毛髪皮肉,これが為めに―し/西国立志編(正直)」
飛去る
とびさ・る [3] 【飛(び)去る】 (動ラ五[四])
(1)飛んでその場を去る。「敵機が―・る」
(2)急に身をかわして退く。とびのく。とびさがる。「すばやく―・る」
飛台
とびだい [0] 【飛(び)台】
(1)相場で,大台(オオダイ)のこと。一〇〇円を飛び台とすれば,一〇五円は百とび五円という。
(2)「飛び込み台」に同じ。
飛回る
とびまわ・る [4] 【飛(び)回る・跳(び)回る】 (動ラ五[四])
(1)空中をあちこちと飛ぶ。「ハエが室内を―・る」
(2)あちこち,はね回ったり,走り回ったりする。「子犬が芝生の上を―・る」
(3)ある目的のためあちこち忙しく歩く。奔走する。「金策に―・る」
[可能] とびまわれる
飛地
とびち [0] 【飛(び)地】
(1)他の区域内に離れて存在するが,行政上は主地域に属する土地。
(2)江戸時代,城付きの領地に対し遠隔地に分散している知行地。飛び知。
(3)江戸時代,親村と地続きでなく他村内にある土地。
飛地
とびち【飛地】
a detached estate[territory].
飛地国
とびちこく [3] 【飛(び)地国】
国土の一部が他国の領土によって分断されている国。例,アメリカ合衆国・アゼルバイジャン・ブルネイ・アンゴラなど。エクスクラーフェン国。
飛型
ひけい [0] 【飛型】
スキーのジャンプ競技で,空中におけるフォームのこと。
飛型点
ひけいてん [2] 【飛型点】
スキーのジャンプ競技で,空中フォームの点数。これと飛距離点とを合わせた点数で競う。
飛報
ひほう [0] 【飛報】
急ぎの知らせ。急報。
飛天
ひてん [0] 【飛天】
〔仏〕 天界に住み,仏を守りたたえる天人・天女のこと。空中に舞うことからいう。光背や天蓋(テンガイ)に彫られる。
飛将棋
とびしょうぎ [3] 【飛(び)将棋】
将棋を使った遊び。双方三つずつ三段に九個の駒を並べ,互いに自分の駒を一ますずつ進ませて,敵の駒と会えばこれを飛び越えて進むもの。早く敵の陣地にはいりこんで,自分の駒を並べ終えたものを勝ちとする。はねしょうぎ。
飛将軍
ひしょうぐん [2] 【飛将軍】
〔漢の李広が進軍に迅速なのを,匈奴が飛将軍と呼んで恐れたという「史記(李広伝)」の故事から〕
行動が迅速で武勇にすぐれた将軍。名将。飛将。
飛島
とびしま 【飛島】
山形県北西方の日本海上にある小島。酒田市に属する。近世,西回り海運の中継港。ウミネコの繁殖地。
飛州
ひしゅう 【飛州】
飛騨(ヒダ)国の別名。
飛廉
ひれん [0][1] 【蜚廉・飛廉】
(1)中国の想像上の動物で,頭は雀に似て角があり,胴体は鹿に似ていて豹文があり,尾は蛇に似るというもの。
(2)中国で,風の神の名。風伯。
(3)陰陽道(オンヨウドウ)で,その方に向かって土工・建築・転居・嫁取りをするとわざわいが起こるとされる方角。大殺。
飛弾
ひだん [0] 【飛弾】
飛んでくる弾丸。
飛形
とびがた [0] 【飛(び)形】
とびとびになった模様。飛び紋。
飛抜ける
とびぬ・ける [4][0] 【飛(び)抜ける】 (動カ下一)
他のものからかけはなれる。ずばぬける。「一人―・けた高得点」「―・けて値段が高い」
飛揚
ひよう [0] 【飛揚】 (名)スル
飛んで空高くあがること。「炎風の日は砂塵(スナチリ)―し/新聞雑誌 51」
飛散
ひさん [0] 【飛散】 (名)スル
飛び散ること。「粉塵(フンジン)が―する」
飛散る
とびち・る [3][0] 【飛(び)散る】 (動ラ五[四])
飛んで四方に散る。「火花が―・る」
飛札
ひさつ [0] 【飛札】
急ぎの手紙。急報。飛書。「―到来」
飛来
ひらい [0] 【飛来】 (名)スル
飛んで来ること。「敵機が―する」
飛来
ひらい 【飛来】
姓氏の一。
飛来する
ひらい【飛来する】
come flying[by air (飛行機で)].
飛来一閑
ひらいいっかん 【飛来一閑】
⇒一閑(イツカン)
飛板
とびいた【飛板】
a springboard.→英和
飛板飛込み springboard diving.
飛板
とびいた [0] 【飛(び)板・跳(び)板】
跳躍や水泳の飛び込みなどのために,高い櫓(ヤグラ)の上に弾力のある板を取り付けたもの。スプリングボード。
飛板飛込み
とびいたとびこみ [5] 【飛(び)板飛(び)込み】
水泳の飛び込み競技の一。高さ1メートルあるいは3メートルから飛び板を踏み切って水に飛び込むまでの動きと姿勢の美しさを競う。
飛柄
とびがら [0][2] 【飛(び)柄】
単位模様の間隔のあいているもの。特に,配置の不規則なもの。飛び紋。
飛梅
とびうめ [2] 【飛(び)梅】
菅原道真が大宰府(ダザイフ)に左遷されて家を出る時,日頃愛していた梅に別れを惜しみ「東風(コチ)吹かばにほひおこせよ梅の花主(アルジ)なしとて春な忘れそ」と歌をよんだところが,その梅がのちに配所まで飛んで行ったという故事。また,その梅。「聞き及びたる―とは,いづれの木を申し候ふぞ/謡曲・老松」
飛梭
ひさ [1][0] 【飛梭】
力織機の梭(ヒ)。
飛檄
ひげき [0] 【飛檄】
檄(ゲキ)や書状などを急いで回すこと。また,その文書。
飛檐
ひえん [1][0] 【飛檐・飛簷】
(1)高い軒(ノキ)。飛宇(ヒウ)。
(2)「飛檐垂木(ヒエンダルキ)」の略。
飛檐垂木
ひえんだるき [4] 【飛檐垂木】
社寺建築で,軒が二軒(フタノキ)で構成されている場合,地垂木の先端に乗る垂木。
→小屋組
飛歩く
とびある・く [4] 【飛(び)歩く】 (動カ五[四])
あちらこちらと忙しく歩きまわる。方々を動きまわる。「話をまとめようと四方八方を―・く」
飛汁
とばしる [3] 【飛汁・余勢】
飛び散る液体。とばしり。「顔料(エノグ)を塗散した,其―が地面の一端を掠つて/肖像画(四迷)」
飛沫
ひまつ [0] 【飛沫】
細かく飛び散る水滴。しぶき。
飛沫
ひまつ【飛沫】
a splash.→英和
〜をあげる splash.
飛沫
しぶき【飛沫】
a spray.→英和
〜を飛ばす spray;splash.→英和
飛沫
しぶき [3][1] 【飛沫・繁吹(き)】
(1)細かな粒となって飛び散る水。「―を上げて飛び込む」「波の―をかぶる」
(2)吹きつける雨。斜雨。[ヘボン]
飛沫感染
ひまつかんせん [4] 【飛沫感染】
病原体が患者の咳・くしゃみ・会話などによって空気中に飛び散り,他者がこれを吸入することにより感染すること。感冒・インフルエンザ・結核・麻疹・猩紅熱(シヨウコウネツ)などがこの様式で伝播する。泡沫感染。飛沫伝染。
飛泉
ひせん [0][2][1] 【飛泉】
高い所から落ちる水。滝。また,激しくわき出る泉。「―にはかに湧き出き/太平記 10」
飛湍
ひたん [2][0] 【飛湍】
流れの激しい瀬。急流。早瀬。
飛瀑
ひばく [0][1] 【飛瀑】
高い所から落下する滝。
飛火
とびひ【飛火】
flying sparks;《医》impetigo.→英和
〜する Flames leap <to> ;have an effect <on> (影響).→英和
飛火
とびひ [0] 【飛(び)火】 (名)スル
(1)火の粉が飛び散ること。また,その火の粉。
(2)火事の時に火の粉が飛び,離れた所が新たに燃え出すこと。「強風にあおられて隣家に―する」
(3)事件発生後,一見直接関係のないと思われるところに影響が及ぶこと。「汚職事件はとうとう本庁にも―した」
(4)子供に多い伝染性皮膚病の一種。白色ブドウ球菌膿痂疹(ノウカシン),また連鎖球菌性膿痂疹の俗名。膿疱疹。
飛火野
とぶひの 【飛火野】
奈良市春日野の別称。古代,飛ぶ火の設備があった。((歌枕))「春日野の飛ぶ火の野守出でてみよ今いくかありて若菜摘みてむ/古今(春上)」
飛燕
ひえん [1][0] 【飛燕】
(1)飛んでいるつばめ。
(2)旧日本陸軍の三式単座戦闘機。液冷エンジンを搭載して高速化を図った。戦争末期には空冷エンジンを積んだ機(五式戦闘機)もつくられた。
飛燕曲
ひえんのきょく 【飛燕曲】
箏組歌の曲名。明和年間(1764-1772)に安村検校が作曲。歌詞は李白の詩「清平調」の翻案。漢の美女飛燕を歌ったもの。
飛燕草
ひえんそう【飛燕草】
《植》a larkspur.→英和
飛燕草
ひえんそう [0] 【飛燕草】
キンポウゲ科の越年草。南ヨーロッパ原産。高さ約80センチメートル。葉は羽状に細裂。初夏,茎頂に長い距(キヨ)のある花を総状につける。花色は青・青紫・淡紅・白など。観賞用。チドリソウ。デルフィニウム。
飛球
ひきゅう [0] 【飛球】
野球で,フライ。「大―」
飛田
とびた 【飛田】
大阪市西成区の地名。天王寺の西に位置する歓楽地。江戸時代に墓地・刑場があった。
飛田
とびた 【飛田】
姓氏の一。
飛田穂洲
とびたすいしゅう 【飛田穂洲】
(1886-1965) 野球評論家。茨城県出身。本名,忠順。早大野球部の選手・監督。朝日新聞社に入って野球評を書き続け,大学野球・中等学校野球(現,高校野球)に情熱を傾けて精神野球を説き,「学生野球の父」と称された。
飛白
ひはく [0] 【飛白】
(1)漢字の書体の一。刷毛(ハケ)でかすれ書きにしたもので,形は八分(ハツプン)に似る。一種の装飾体で扁額などに用いた。
(2)「籠字(カゴジ)」に同じ。
→かすり(絣・飛白)
飛白
かすり [0][3] 【絣・飛白】
部分的に染めた織り糸を用いて,ところどころかすったような模様を織り出した織物。また,その模様。
飛白岩
かすりいわ [3] 【飛白岩】
⇒斑糲岩(ハンレイガン)
飛石
とびいし【飛石】
a stepping-stone.飛石連休 ‘stepping-stone' holidays.
飛石
とびいし [0] 【飛(び)石】
日本庭園などで,伝い歩くために少しずつ離して据えた表面の平らな石。
飛石伝い
とびいしづたい [5] 【飛(び)石伝い】
飛び石の上を順々に歩いて行くこと。また,そのように進んでいくこと。「―に川を渡る」
飛石連休
とびいしれんきゅう [5] 【飛(び)石連休】
日曜や休日が飛び石を置いたように平日をはさんで並ぶこと。
飛砂
ひさ [1] 【飛砂】
海岸の砂浜や砂漠の砂が風によって移動する現象。また,その砂。
飛礫
つぶて [0][3] 【礫・飛礫】
投げつける小石。また,投げつける小さなもの。「紙―」「梨(ナシ)の―」
飛禽
ひきん 【飛禽】
飛ぶ鳥。鳥類をいう。「―また恩と義とを識りぬ/性霊集」
飛移る
とびうつ・る [4] 【飛(び)移る】 (動ラ五[四])
飛んで他へ移る。「花から花へ―・るチョウ」「船から桟橋へ―・る」
[可能] とびうつれる
飛立つ
とびた・つ [3] 【飛(び)立つ】 (動タ五[四])
(1)飛んで空中に舞い上がる。飛んで立ち去る。「寺の屋根からハトが―・つ」「成田を―・った飛行機」
(2)おどり上がる。「―・つうれしさ」
[可能] とびたてる
飛竜
ひりゅう [1] 【飛竜】
〔「ひりょう」とも〕
(1)空を飛ぶという竜。
(2)聖人。英雄。
飛竜
ひりょう [0] 【飛竜】
「ひりゅう(飛竜)」に同じ。
飛竜
ペーロン [1][0] 【飛竜・剗竜・划竜・白竜】
〔中国語〕
九州南西部で行われる,中国伝来の舟漕ぎ競走。また,それに用いる舟。極端に細長い和船に二,三〇人が乗り,櫂(カイ)を漕ぎ,銅鑼(ドラ)・太鼓ではやしながら競走する。六月に行われる長崎のものが有名。競渡(ケイト)。[季]夏。
飛竜頭
ひろうす [2] 【飛竜頭】
がんもどき。ひりゅうず。
飛竜頭
ひりゅうず ヒリユウヅ [2] 【飛竜頭】
〔(ポルトガル) filhos から。「ひりょうず」とも〕
(1)粳(ウルチ)米と糯(モチ)米との粉をまぜてねり,油で揚げた食品。
(2)がんもどきの別名。
飛竜頭
ひりょうず ヒリヨウヅ [2] 【飛竜頭】
⇒ひりゅうず(飛竜頭)
飛箭
ひせん [0] 【飛箭】
飛んでくる矢。
飛箱
とびばこ [0] 【飛(び)箱・跳(び)箱】
体操器具の一。長方形の木枠を重ねた上部に,布などを張った台を置いたもの。走って来て,さまざまな方法で飛び越える。
飛簷
ひえん [1][0] 【飛檐・飛簷】
(1)高い軒(ノキ)。飛宇(ヒウ)。
(2)「飛檐垂木(ヒエンダルキ)」の略。
飛紋
とびもん [0] 【飛(び)紋】
とびとびになった紋様。飛び模様。
飛級
とびきゅう [0] 【飛(び)級】 (名)スル
成績の優秀な児童・生徒が学年や課程を飛ばして進級する制度。イギリスなどにみられる。
飛翔
ひしょう [0] 【飛翔】 (名)スル
空中を飛ぶこと。「大空を―する鷲(ワシ)」
飛耳長目
ひじちょうもく [1] 【飛耳長目】
〔遠くのことをよく見聞きする耳目の意〕
物事の観察に鋭敏であること。
飛脚
ひきゃく [0] 【飛脚】
急を要する書類・金銀などの小貨物を配達する人夫。律令制の駅馬に発し,鎌倉時代は京都・鎌倉間に早馬があった。江戸時代には駅伝制が急速に発達,幕府公用の継ぎ飛脚,諸藩専用の大名飛脚,民間の町飛脚などがあった。1871年(明治4)郵便制度の成立とともに廃止された。
飛脚問屋
ひきゃくどいや [4] 【飛脚問屋】
江戸時代,町飛脚を請け負う問屋。飛脚屋。
飛脚屋
ひきゃくや [0] 【飛脚屋】
(1)飛脚を業とする人。
(2)「飛脚問屋(ヒキヤクドイヤ)」に同じ。
飛脚船
ひきゃくぶね [4] 【飛脚船】
江戸時代,主要な港湾・浦々にあって公用・私用の別を問わず,臨時の急需を果たしていた足の速い便船。
飛脚負け
ひきゃくまけ [0] 【飛脚負け】
商品の販売利益に比べて,運搬の飛脚代の高いこと。
飛膜
ひまく [0] 【飛膜】
鳥類以外の滑空または飛行を行う陸生脊椎動物の,主として前肢・体側・後肢にわたって張られた膜。コウモリ・モモンガ・ムササビなどに見られる。翼膜。
飛花
ひか [1][2] 【飛花】
風に飛び散る花びら。「―落葉」
飛花落葉
ひからくよう ヒクワラクエフ 【飛花落葉】
花が散り,秋には葉が色づいて落ちること。絶えず移り変わる世の中のはかないことのたとえ。「―の世の中/御伽草子・小町」
飛蔓
とびかずら [3] 【飛蔓】
マメ科の大形の常緑つる性木本。中国の中西部に分布。葉は三小葉からなる。五月頃,濃紅紫色の大きな蝶形花を総状につける。日本には熊本県菊鹿町相良(アイラ)に一本だけあり,特別天然記念物。
飛虫
とびむし [2] 【飛虫・跳虫】
(1)粘管目に属する昆虫の総称。体長2ミリメートル内外の微小な昆虫。はねを欠く。腹部第一節に粘液を出す管があり,物に付着できる。腹部第四節の細長い突起を使って跳躍する。クロトビムシモドキ・ムラサキトビムシ・キボシマルトビムシなどがある。蚤虫(ノミムシ)。
(2)端脚目ヨコエビ亜目の節足動物の俗称。体は多くの節からなり,体長は普通10ミリメートル内外。河川・湖沼や海浜・湿地にすみ,陸上に出ると跳躍する。
飛蚊症
ひぶんしょう [2][0] 【飛蚊症】
明るい空や白い面を見た時,視野の中に点状・糸くず状などの淡い不規則な形が見え,眼前を蚊が飛び回るように感じられる症状。主に硝子体の混濁や眼底出血などにより起こる。
飛蜥蜴
とびとかげ [3] 【飛蜥蜴】
有鱗目トビトカゲ属の爬虫類の総称。普通,全長20センチメートル前後。五,六本の肋骨が伸び,そこに発達した皮膚の膜を翼のように広げて滑空する。膜は橙色・黄緑色・黒色などのまだらで美しい。樹上にすみ,小昆虫を食う。東南アジア・インドに分布。
飛蝗
ばった【飛蝗】
a grasshopper.→英和
飛蝗
ひこう [0] 【飛蝗】
バッタが大集団をなして移動すること。また,そのバッタ。トノサマバッタやサバクバッタなどで,個体密度が高くなると行動や形態が変化して飛蝗となり,農作物に壊滅的被害を与える。中国やアフリカなどで発生する。トビバッタ。
飛蝗
ばった [0] 【飛蝗・蝗虫】
直翅目バッタ科の昆虫の総称。触角は短く,はねは退化したものからよく発達したものまで変化に富む。後肢は長く発達して跳躍に適している。雌は土中に穴を掘って産卵し,多くは卵の状態で越冬する。変態は不完全。草本,特にイネ科植物を好み,トノサマバッタのように大発生し,飛蝗(ヒコウ)となって農林作物に大被害を与えるものもある。イナゴ・トノサマバッタ・ショウリョウバッタ・オンブバッタなど。[季]秋。《街道をきち��と飛ぶ―かな/村上鬼城》
飛螻蛄
とびけら [0] 【飛螻蛄】
毛翅目に属する昆虫の総称。幼虫はきれいな水を好むので水質調査の指標となる。幼虫・成虫とも釣りの餌(エサ)。長野県では幼虫を「ざざむし」と呼び,佃煮にする。シマトビケラ・ニンギョウトビケラ・アミメトビケラなど。
飛行
ひこう【飛行】
(a) flight;→英和
aviation.→英和
⇒航空.〜する fly;→英和
make a flight.‖飛行距離 a flight.飛行時間 flight time.試験飛行 a test flight.編隊飛行 a formation flight.夜間(遊覧)飛行 a night (sight-seeing) flight.
飛行
ひこう [0] 【飛行】 (名)スル
空中を飛んで行くこと。「―時間」「低空を―する」
→ひぎょう(飛行)
飛行
ひぎょう [0] 【飛行】 (名)スル
(1)〔仏〕 空を自由自在に飛ぶこと。五神通の一つである神足通のはたらきの一つ。
(2)所領・所帯などをなくすこと。「其の外の家領悉く―すべし/看聞御記」
飛行の三鈷
ひぎょうのさんこ 【飛行の三鈷】
弘法大師が霊地を求めるために投げたといわれる,三鈷の金剛杵(コンゴウシヨ)。高野山に落ちたので,そこを霊地としたという。
飛行場
ひこうじょう【飛行場】
an airport;→英和
an airfield.→英和
飛行場
ひこうじょう [0] 【飛行場】
飛行機が発着できる滑走路・管制塔などの設備を備えた場所。空港。
飛行士
ひこうし【飛行士】
an airman;→英和
a pilot.→英和
飛行士
ひこうし [2] 【飛行士】
飛行機の操縦士。パイロット。
飛行夜叉
ひぎょうやしゃ [4] 【飛行夜叉】
空中を飛ぶ夜叉。
飛行機
ひこうき【飛行機】
an airplane[ <英> aeroplane];→英和
a plane;→英和
aircraft (総称).→英和
〜で行く go by air;fly <to> .→英和
〜を乗っ取る skyjack.→英和
‖飛行機事故 a plane accident.飛行機乗取り skyjacking.
飛行機
ひこうき [2] 【飛行機】
ジェット-エンジンやプロペラなどの推進装置によって前進し,翼面に空気流を作ることによって揚力を得て,全重量を支えて飛ぶ航空機。推進方法はプロペラ式・噴射式(ジェット・ロケット)の二つに大別される。人類最初の動力付き飛行機は,1903年アメリカのライト兄弟によって発明された。
飛行機雲
ひこうきぐも【飛行機雲】
a vapor trail;a condensation trail;a contrail.→英和
飛行機雲
ひこうきぐも [5] 【飛行機雲】
寒冷で多湿の大気中を飛行する飛行機の航跡に発生する細長い雲。主として,排気ガスが心核となって水蒸気が凝結して生ずる。
飛行甲板
ひこうかんぱん [4] 【飛行甲板】
航空母艦などの,飛行機の発着する甲板。
飛行船
ひこうせん [0] 【飛行船】
ヘリウム-ガスなど空気より軽い気体を気嚢(キノウ)に詰めて揚力をつくり,動力によって推力を得る航空機。
飛行船
ひこうせん【飛行船】
an airship.→英和
飛行艇
ひこうてい【飛行艇】
a flying boat;an aeroboat.
飛行艇
ひこうてい [0] 【飛行艇】
水上飛行機の一。胴体が船のようになっていて,水面で離着水できるようにした飛行機。
飛行隊
ひこうたい【飛行隊】
a flying corps.
飛言
ひげん [0][1] 【飛言】
「飛語」に同じ。
飛語
ひご [1] 【飛語・蜚語】
根拠のない,無責任なうわさ。飛言。デマ。「流言―」
飛貫
ひぬき [1][0] 【樋貫・飛貫】
(1)頭貫(カシラヌキ)と内法貫(ウチノリヌキ)の間に入れる貫。
(2)社殿などの屋根で棟の両側をおおう障泥板(アオリイタ)を貫いている短い貫。
飛起きる
とびお・きる [4] 【飛(び)起きる】 (動カ上一)
勢いよく起きあがる。「地震に驚いて―・きた」
飛越
ひえつ [0] 【飛越】 (名)スル
とびこすこと。特に,陸上競技・馬術などで,障害物をとびこすこと。
飛越える
とびこ・える [4] 【飛(び)越える・跳(び)越える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 とびこ・ゆ
(1)物の上を飛んで越える。飛び越す。「垣根を―・える」
(2)順序を経ずに進む。「一段階―・えて進級する」
飛越す
とびこ・す [3] 【飛(び)越す・跳(び)越す】 (動サ五[四])
(1)飛んで物の上を越える。「小川を―・す」
(2)順序を越して上に進む。「先輩を―・して昇進する」
[可能] とびこせる
飛距離
ひきょり [2] 【飛距離】
(1)野球・ゴルフなどで,打ったボールが飛んだ距離。
(2)スキーのジャンプ競技で,空中を飛んで着地するまでの距離。
飛距離点
ひきょりてん [3] 【飛距離点】
スキーのジャンプ競技で,飛んだ距離の点数。これと飛型点とを合わせた点数で競う。
飛跡
ひせき [2][1] 【飛跡】
〔物〕 霧箱・泡箱・写真乾板を帯電粒子が通過したときに観察される粒子の通過経路。
飛跳ねる
とびは・ねる [4] 【飛(び)跳ねる】 (動ナ下一)[文]ナ下二 とびは・ぬ
(1)飛び上がるように跳ねる。足で蹴って跳ねる。「馬が―・ねる」
(2)喜んで飛んだり跳ねたりする。おどりはねる。「それをきいて―・ねて喜んだ」
飛躍
ひやく【飛躍】
a leap;→英和
a jump.→英和
論理の〜 a leap in argument.〜的な発展をする make rapid progress;take long strides.
飛躍
ひやく [0] 【飛躍】 (名)スル
(1)飛び上がること。跳躍。
(2)大きく進歩すること。発展すること。「一大―を遂げる」
(3)論理や考え方などが,順を追わないで飛び越して進むこと。「話が―しすぎる」
飛躍上告
ひやくじょうこく [4] 【飛躍上告】
⇒跳躍(チヨウヤク)上告
飛躍台
ひやくだい [0] 【飛躍台】
⇒シャンツェ
飛躍的
ひやくてき [0] 【飛躍的】 (形動)
物事の進歩・発展・向上が非常に急激であるさま。「生産が―に伸びる」
飛車
ひしゃ 【飛車】
(1) [2][1]
空を飛ぶという,空想上の車。
(2) [0]
将棋の駒の一。縦・横に何間でも自由に動ける。成ると竜王となり,斜め四方へも一間ずつ動ける。
飛輪
ひりん [0] 【飛輪】
太陽の異称。
飛込み
とびこみ [0] 【飛(び)込み】
〔動詞「飛び込む」の連用形から〕
(1)水泳で,高い所から水中に飛び込むこと。また,その競技種目の名。
(2)予告なしに訪ねること。「―のセールス」
(3)突然に物事が到来すること。また,その物事。「―の仕事が入ったので今夜は残業だ」
飛込み
とびこみ【飛込み】
diving;→英和
a dive;→英和
a plunge.→英和
‖飛込み自殺[鉄道自殺]⇒鉄道.飛込台 a diving board;a springboard (跳躍板).
飛込み台
とびこみだい [0] 【飛(び)込み台】
水泳の飛び込み競技のための,高い台。高飛び込み用の台と飛び板飛び込み用の台とがある。とびだい。
飛込み競技
とびこみきょうぎ [5] 【飛(び)込み競技】
水上競技の一。一定の高さから水中に飛び込んで,技術・美しさなどを争うもの。高飛び込みと飛び板飛び込みの二種がある。
飛込み自殺
とびこみじさつ [5] 【飛(び)込み自殺】 (名)スル
進行中の電車などをめがけて,また,崖や船から水中へ飛び込んで,自殺をすること。
飛込む
とびこ・む [3] 【飛(び)込む】 (動マ五[四])
(1)身を躍らせて中に入る。おどりこむ。「海に―・む」
(2)急いで中に入り込む。「にわか雨を避けて喫茶店に―・む」「窓から鳥が―・んでくる」
(3)自分から進んで,ある事柄に関係をもつ。「平和運動に―・む」
(4)思いがけない物事が突然目や耳に入る。「号外の赤字が目に―・んできた」「旅客機墜落の報が―・んできた」
[可能] とびこめる
飛返る
とびかえ・る [3] 【飛(び)返る】 (動ラ五[四])
(1)急いで元の所へ返る。飛んで返る。
(2)はねかえる。はずみでもどる。「重盛の鎧のおしつけにちやうどあたりて―・る/平治(中)」
飛道具
とびどうぐ [3] 【飛(び)道具】
遠くから飛ばして敵を打ち倒す武器。弓矢・銃砲の類。
飛違う
とびちが・う [4] 【飛(び)違う】 (動ワ五[ハ四])
(1)鳥・虫などが入り乱れて飛ぶ。とびかう。「ツバメが―・う」
(2)ひどく違う。かけはなれている。「実力が―・っている」
飛銭
ひせん [0] 【飛銭】
中国,唐・宋時代の送銭手形制度。茶・塩・絹などの遠距離取引の隆盛,貨幣経済の発達を背景に生じた。便銭。便換。その手形を唐代に拠・文牒,宋代に交子・会子という。
飛錫
ひしゃく [0] 【飛錫】 (名)スル
〔「釈氏要覧」による。中国唐の僧隠峰が錫杖(シヤクジヨウ)を飛ばし,みずから空を飛んで五台山へ登ったという故事による〕
僧が修行の旅をすること。また,旅行中の修行者。「聖僧円龕照覚豊後渋田郷より―して伽藍を建て/続千山万水(乙羽)」
飛降り
とびおり [0] 【飛(び)降り・飛(び)下り】
飛びおりること。
飛降りる
とびお・りる [4] 【飛(び)降りる・飛(び)下りる】 (動ラ上一)[文]ラ上二 とびお・る
(1)高い所から身を躍らせて落下する。
⇔飛び上がる
「枝から―・りる」「清水(キヨミズ)の舞台から―・りる」
(2)走っている乗り物から跳躍しておりる。「汽車から―・りる」
飛降り自殺
とびおりじさつ [5] 【飛(び)降り自殺】 (名)スル
走行中の乗り物や高い建物などから飛びおりて自殺すること。
飛雁
ひがん [0] 【飛雁】
空を飛びゆく雁。
飛離れる
とびはな・れる [5] 【飛(び)離れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 とびはな・る
(1)急に身を躍らせて離れる。とびのく。「びっくりして―・れる」
(2)かけはなれる。
(ア)遠く離れている。「本土から―・れた孤島」
(イ)非常なへだたりがある。段違いである。とびぬける。「―・れた成績の持ち主」
飛雨
ひう [1] 【飛雨】
風まじりの激しい雨。
飛雪
ひせつ [0][2][1] 【飛雪】
風に吹き飛ばされながら降る雪。また,風に飛ばされる積雪。
飛雲
ひうん [1] 【飛雲】
空を飛んで行く雲。「―文様」
飛雲紙
とびくもがみ 【飛雲紙】
鳥の子紙の中に,紫と藍(アイ)の繊維を雲が飛んでいるように漉(ス)き込んだもの。平安時代に流行した。とびくも。
飛雲閣
ひうんかく 【飛雲閣】
京都の西本願寺境内にある三層の楼閣。聚楽第(ジユラクダイ)の遺構の一つで,江戸初期に移築されたといわれる。
飛電
ひでん 【飛電】
(1) [1][0]
いなびかり。いなずま。「―一閃(イツセン)」
(2) [0]
至急の電報。「早朝―あり」
飛青磁
とびせいじ [3] 【飛(び)青磁】
青磁の一。青磁釉(ユウ)の中に鉄砂による斑点文様が現れたもの。元代に始められた。日本にも輸入され,花入れなどに珍重された。
飛香舎
ひぎょうしゃ ヒギヤウ― 【飛香舎】
平安京内裏五舎の一。凝華舎の南に連なり,弘徽殿(コキデン)の西にあった。中宮・女御の御殿。前庭に藤の木があったので藤壺(フジツボ)ともいう。
→内裏
飛馬
とびうま [0] 【飛(び)馬】
「馬飛び」に同じ。
飛馬
ひば [1] 【飛馬】
飛ぶように速く走る馬。
飛駅
ひえき 【飛駅】
(1)律令制下,緊急の公用を伝える使い。駅馬を使用する。
(2)中世以後,騎馬・徒歩による緊急の連絡。また,その使者。はやづかい。飛脚。早馬。早打ち。
飛騨
ひだ 【飛騨】
旧国名の一。岐阜県北部に当たる。飛州。
飛騨匠
ひだのたくみ 【飛騨匠・飛騨工】
(1)律令制で,飛騨国が一里一〇人の割合で中央政府へ貢上した木工。調・庸の代わりとした。ひだたくみ。
(2)「今昔物語」中の伝説上の名匠。絵師百済河成(クダラノカワナリ)と腕を競った。
(3)大工。工匠。
飛騨匠
ひだたくみ 【飛騨匠】
⇒ひだのたくみ(飛騨匠)
飛騨変成岩
ひだへんせいがん [5] 【飛騨変成岩】
飛騨地方に分布する変成岩。片麻岩・角閃(カクセン)岩・結晶質石灰岩などを含む。先カンブリア時代後期から中生代前半にかけて何回かの変成作用を受けた。
飛騨山脈
ひださんみゃく 【飛騨山脈】
長野・岐阜・富山・新潟四県にまたがって南北に連なる山脈。白馬(シロウマ)岳・立山・槍ヶ岳・穂高岳・乗鞍岳など3000メートル級の山が連なる。最高峰は奥穂高岳(海抜3190メートル)。北アルプス。
飛騨川
ひだがわ 【飛騨川】
乗鞍岳に源を発し,飛騨地方南部を南流して美濃加茂市で木曾川に合流する川。長さ148キロメートル。
飛騨工
ひだのたくみ 【飛騨匠・飛騨工】
(1)律令制で,飛騨国が一里一〇人の割合で中央政府へ貢上した木工。調・庸の代わりとした。ひだたくみ。
(2)「今昔物語」中の伝説上の名匠。絵師百済河成(クダラノカワナリ)と腕を競った。
(3)大工。工匠。
飛騨春慶塗
ひだしゅんけいぬり [0][1] 【飛騨春慶塗】
岐阜県高山から産する赤褐色または黄褐色の春慶塗。寛永年間(1624-1644)に高山城主の長男で,茶人の金森宗和が漆工に命じて作らせたことに始まるといわれる。飛騨春慶。飛騨能代。
飛騨木曾川国定公園
ひだきそがわこくていこうえん ヒダキソガハコクテイコウヱン 【飛騨木曾川国定公園】
岐阜県と愛知県にまたがる国定公園。飛騨川・木曾川流域の峡谷美を中心とする。
飛騨高地
ひだこうち 【飛騨高地】
岐阜県飛騨北部の高地。東に飛騨山脈,西に両白(リヨウハク)山地が走る。海抜約1000メートル。
飛魚
とびうお【飛魚】
a flying fish.
飛魚
あご [2] 【飛魚】
トビウオの異名。
飛魚
とびうお [0][2] 【飛魚】
(1)ダツ目トビウオ科の海魚の総称。多くは全長20〜35センチメートル。体は円筒形で細長い。胸びれが発達して翼状になり,これを用いて海面上を滑空し,時には時速60キロメートルで300メートル以上も飛ぶ。日本近海には,トビウオ・ハマトビウオ・ホソトビウオなど約三〇種がいる。
(2){(1)}の一種。全長35センチメートル。体はやや側扁し,背面が幅広く平たい。胸びれは大きい。背は青黒色,腹は銀白色。食用。本州中部以南の暖海に広く分布する。ホントビ。アゴ。ツバメウオ。ツバクロウオ。トビ。[季]夏。
飛魚(2)[図]
飛魚座
とびうおざ [0] 【飛魚座】
〔(ラテン) Volans〕
天の南極近くの小さな星座。三月中旬の宵に南中するが日本からは見えない。
飛鳥
ひちょう [0] 【飛鳥】
空を飛ぶ鳥。「―のごとき早技」
飛鳥
あすか 【飛鳥・明日香】
〔「飛鳥」の表記は「あすか」にかかる枕詞「飛ぶ鳥の」から〕
奈良県高市郡明日香村付近一帯の地。耳成(ミミナシ)山以南,畝傍(ウネビ)山以東の飛鳥川の流域をいう。592年推古天皇が豊浦宮(トユラノミヤ)に即位以降,八世紀初めまで,帝都の所在地。皇居跡・皇陵・飛鳥寺・岡寺・高松塚古墳など,古寺・史跡に富む。((歌枕))「飛ぶ鳥の―の里を置きて去(イ)なば君があたりは見えずかもあらむ/万葉 78」
飛鳥井
あすかい アスカヰ 【飛鳥井】
姓氏の一。藤原氏花山院流。九条頼経の子雅経(マサツネ)を祖とし,和歌・蹴鞠(ケマリ)の家として有名。
飛鳥井流
あすかいりゅう アスカヰリウ 【飛鳥井流】
(1)和様書道の一流派。飛鳥井雅親(マサチカ)を流祖とする。
(2)蹴鞠(ケマリ)の一流派。飛鳥井雅経(マサツネ)を流祖とする。
飛鳥井雅世
あすかいまさよ アスカヰ― 【飛鳥井雅世】
(1390-1452) 室町時代の歌人。「新続古今集」の撰者。家集「飛鳥井雅世卿歌集」
飛鳥井雅康
あすかいまさやす アスカヰ― 【飛鳥井雅康】
(1436-1509) 室町時代の歌人・書家。雅世の次男。号,二楽(ジラク)軒。法名,宋世。和歌・蹴鞠(ケマリ)の名手。歌集「宋世百首」,歌学書「飛鳥井秘伝集」など。書道二楽流の祖とされる。
飛鳥井雅有
あすかいまさあり アスカヰ― 【飛鳥井雅有】
(1241-1301) 鎌倉中期の歌人。雅経(マサツネ)の孫。歌は「続古今集」などにみえる。日記「嵯峨のかよひ路」,家集「隣女和歌集」
飛鳥井雅経
あすかいまさつね アスカヰ― 【飛鳥井雅経】
(1170-1221) 鎌倉初期の歌人。九条頼経の子。飛鳥井家の祖。蹴鞠(ケマリ)の飛鳥井流の祖。和歌を藤原俊成に学び,新古今集の撰に加わる。家集「明日香井集」
飛鳥井雅親
あすかいまさちか アスカヰ― 【飛鳥井雅親】
(1417-1490) 室町中期の歌人・書家。雅世の長男。法号,栄雅。書道飛鳥井流の祖。著「古今栄雅抄」,家集「亜槐和歌集」
飛鳥京
あすかのみやこ 【飛鳥京】
飛鳥時代に飛鳥地方に置かれた都の総称。推古天皇の飛鳥豊浦宮(トユラノミヤ),天武天皇・持統天皇の飛鳥浄御原宮など。
飛鳥仏
あすかぶつ [3] 【飛鳥仏】
飛鳥時代に作られた仏像の総称。推古仏。
飛鳥大仏
あすかだいぶつ 【飛鳥大仏】
明日香村の安居院(アンゴイン)(元興寺)にある,丈六の銅造釈迦如来座像。飛鳥寺の本尊として鞍作止利(クラツクリノトリ)が造ったといわれる。現存する日本最古の仏像。
飛鳥寺
あすかでら 【飛鳥寺】
⇒元興寺(ガンゴウジ)
飛鳥山
あすかやま 【飛鳥山】
東京都北区南部にある台地。1873年(明治6)飛鳥山公園となる。江戸時代以来の桜の名所。
飛鳥岡本宮
あすかのおかもとのみや 【飛鳥岡本宮】
舒明・斉明両天皇の皇居。伝承地は明日香村雷(イカズチ)・奥山付近。
飛鳥川
あすかがわ 【飛鳥川】
奈良県北西部,竜門山地に源を発し,明日香地方を流れて大和川に注ぐ川。昔は流れがよく変わったので,古歌に無常な世にたとえられ,また「明日」にかけて用いられた。((歌枕))「世の中はなにか常なる―きのふの淵ぞけふは瀬になる/古今(雑下)」
飛鳥川原宮
あすかのかわらのみや 【飛鳥川原宮】
斉明天皇の皇居。伝承地は明日香村,現在の川原寺付近といわれる。
飛鳥文化
あすかぶんか [4] 【飛鳥文化】
飛鳥時代の文化。法隆寺に代表される最初の仏教芸術が開花し,聖徳太子の十七条憲法や三経義疏など,思想・学問の面でも高度の発展を遂げ,白鳳文化・天平文化の基礎を築いた。中国,六朝(リクチヨウ)文化の影響のもとに発展。
飛鳥時代
あすかじだい [4] 【飛鳥時代】
奈良盆地南部の飛鳥地方を都とした時代。推古朝(592-628)を中心として,その前後の時期をいう。その範囲については諸説があるが,文化史の上では,仏教渡来から大化改新(645年)までの間をいう。政治史の上では,聖徳太子摂政就任の593年から大化改新まで,または平城遷都(710年)までの間をいう。
飛鳥板蓋宮
あすかのいたぶきのみや 【飛鳥板蓋宮】
皇極天皇の皇居。655年焼失。伝承地は明日香村岡。
飛鳥浄御原宮
あすかのきよみはらのみや 【飛鳥浄御原宮】
672年から694年にかけての天武・持統両帝の皇居。明日香村雷(イカズチ)と同飛鳥との間に位置したと考えられている。
飛鳥浄御原律令
あすかきよみはらりつりょう 【飛鳥浄御原律令】
七世紀後半の基本法令。天武天皇の命により681年に編纂が開始された。律・令とも現存しないが,令二二巻は持統天皇が689年に施行したと伝える。律の巻数や,施行されたかどうかについては不明。のちの大宝律令の基礎となった。浄御原律令。浄御原令。
飛鳥部
あすかべ 【飛鳥部】
姓氏の一。
飛鳥部常則
あすかべのつねのり 【飛鳥部常則】
平安中期の宮廷絵師。954〜972年の事跡が文献に残る。作品は伝わらないが,大和絵の風景画・風俗画の様式展開に大きな役割を果たしたと推測される。生没年未詳。
飛鳴
ひめい [0] 【飛鳴】 (名)スル
飛びながら鳴くこと。「水禽の―せる辺を犬と共に捜索すべし/日本風景論(重昂)」
飛[跳]び回る
とびまわる【飛[跳]び回る】
jump[fly,romp]about;bustle[rush]about (仕事で).
飛[跳]ぶ
とぶ【飛[跳]ぶ】
[空中を]fly;→英和
soar;→英和
[風で]be scattered;have <one's hat> blown off;[跳ねる]jump;→英和
leap;→英和
spring;→英和
hop;→英和
skip;→英和
hurry[rush,fly] <to> (急ぐ).→英和
飛ぶように売れる sell like hot cakes.
食
じき 【食】
食べ物。食物。「断―」「山のほとりにかけり来る獣(ケダモノ)は阿修羅の―とせよ/宇津保(俊蔭)」
食
しょく [1] 【食・蝕】
ある天体が他の天体の一部または全部をおおい隠す現象。日食・月食,星食や惑星による衛星の食などもいう。
→星食
食=1[図]
食=2[図]
食
しょく【食】
food;→英和
a meal (食事).→英和
〜が進む(まない) have a good (poor) appetite.〜が細い be a small eater.
食
し [1] 【食】
たべもの。「一箪(イツタン)の―一瓢(イツピヨウ)の飲(イン)」
食
しょく 【食】
■一■ [0] (名)
(1)物を食べること。食事。「―が細い」
(2)たべるもの。食物。「―に飢える」
■二■ (接尾)
食事の回数を数えるのに用いる。「一日三―」
食
け 【食】
〔「笥(ケ)」と同源〕
食べ物。「―訖(オワ)りて散むとするに/日本書紀(舒明訓)」
食
うけ 【食】
食物。うか。「―は食の義なり/釈日本紀」
食
うか 【食】
〔「うけ(食)」の転〕
他の語とともに複合語として用いられる。食物,特に,稲についていう。「うかのみたま(御魂)」「うかのめ(女)」などの形で用いられる。
食い
くい クヒ [2] 【食い】
(1)食うこと。「飼い葉の―が細る」「―放題」
(2)魚が餌(エサ)に食いつくこと。「―が止まる」「―がいい」
食いさしの
くいさし【食いさしの】
half-eaten.
食いしばる
くいしばる【食いしばる】
clench <one's teeth> .→英和
食いしん坊
くいしんぼう クヒシンバウ [3] 【食いしん坊】 (名・形動)
むやみに食べたがるさま。また,その人。「―な子」
食いしん坊
くいしんぼう【食いしん坊】
a glutton.→英和
〜な gluttonous.→英和
食いちぎる
くいちぎる【食いちぎる】
bite off;tear off with one's teeth.
食いっ逸れ
くいっぱぐれ クヒツ― [0] 【食いっ逸れ】
「くいはぐれ」を強めていう語。「―のない商売」
食いっ逸れる
くいっぱぐ・れる クヒツ― [6][0] 【食いっ逸れる】 (動ラ下一)
「くいはぐれる」を強めていう語。
食いつく
くいつく【食いつく】
bite[snap] <at> .→英和
食いついて離れない stick[cling,hold on] <to> .→英和
食いつなぐ
くいつなぐ【食いつなぐ】
live off <one's savings> ;keep the wolf from the door.→英和
食いはぐれる
くいはぐれる【食いはぐれる】
miss one's meal (食事);lose one's means of livelihood (失職).
食い上げ
くいあげ クヒ― [0] 【食(い)上げ】
(1)〔扶持米(フチマイ)を取り上げられることから〕
職を失うなどして,生活の手段がなくなること。「おまんまの―になる」「飯(メシ)の―」
(2)釣りで,魚が餌(エサ)をくわえて浮き上がり,水面の浮きが持ち上がること。
食い下がる
くいさがる【食い下がる】
hold on <to one's work> ;persist <in an attack> .→英和
食い下がる
くいさが・る クヒ― [4][0] 【食い下(が)る】 (動ラ五[四])
(1)食いついたり,しがみついたりして離れない。
(2)ねばり強く争う。「あいまいな答弁を突いて―・る」
(3)相撲で,相手の前褌(マエミツ)を引き,頭を相手の胸につけ腰を低くして構える。
[可能] くいさがれる
食い下る
くいさが・る クヒ― [4][0] 【食い下(が)る】 (動ラ五[四])
(1)食いついたり,しがみついたりして離れない。
(2)ねばり強く争う。「あいまいな答弁を突いて―・る」
(3)相撲で,相手の前褌(マエミツ)を引き,頭を相手の胸につけ腰を低くして構える。
[可能] くいさがれる
食い付き
くいつき クヒ― [0] 【食(い)付き】
(1)食いつくこと。
(2)きっかけ。機会。「寒暄(カンケン)の挨拶が―で,親々が心安く成るにつれ/浮雲(四迷)」
(3)寄席で,中入り後最初の出番。また,それを勤める芸人。
食い付く
くいつ・く クヒ― [3][0] 【食(い)付く】 (動カ五[四])
(1)しっかりとかみつく。くらいつく。「犬が―・いて放さない」
(2)しっかりと取り付く。かじりつく。「仕事に―・く」
(3)〔魚が餌(エサ)に食い付くところから〕
喜んでとびつく。「金もうけの話だとすぐ―・いてくる」
(4)文句を言いたてる。からむ。「些細(ササイ)なことにしつこく―・いてくる」
[可能] くいつける
食い代
くいしろ クヒ― [0][2] 【食(い)代】
食費。食事代。「―を稼ぐ」
食い倒す
くいたおす【食い倒す】
live at another's expense.
食い倒す
くいたお・す クヒタフス [4][0] 【食(い)倒す】 (動サ五[四])
(1)飲食して,料金を払わないままにする。
(2)かみついたりして引き倒す。「したたかにかみひしぎ,前にかつぱと―・す/浄瑠璃・箱根山合戦」
食い倒れ
くいだおれ クヒダフレ [0] 【食(い)倒れ】
食事にぜいたくをしすぎて財産をなくしてしまうこと。「京の着倒れ,大阪の―」
食い倒れ
くいだおれ【食い倒れ】
extravagance in food.
食い入る
くいいる【食い入る】
eat into;encroach <upon> (侵入).→英和
〜ように見つめる stare <into a person's face> .→英和
食い入る
くいい・る クヒ― [3][0] 【食(い)入る】 (動ラ五[四])
(1)かみついた歯が物に深くはいる。また,縄などが物に深く食い込む。「ひもが手首に―・る」「虫ガ枝ニ―・ル/ヘボン」
(2)(視線・心などが)対象に深くはいり込む。「―・るような目つき」
食い兼ねる
くいか・ねる クヒ― [4][0] 【食(い)兼ねる】 (動ナ下一)[文]ナ下二 くひか・ぬ
(1)食べにくくて困る。食べきれないでいる。「とても全部は―・ねる」
(2)食うに困る。生活に苦しむ。「この安月給では親子六人は―・ねる」
食い出
くいで クヒ― [0][3] 【食い出】
食べたという満足感を伴うほどの量。食べごたえ。「値段のわりに―のある料理だ」
食い切り
くいきり クヒ― [0] 【食(い)切り】
やっとこに似た形の道具。刃がついていて,針金をはさんで切ったり袋物の金具を打ったりするのに使う。
食い切る
くいき・る クヒ― [3][0] 【食(い)切る】 (動ラ五[四])
(1)歯でかんで切る。かみ切る。「犬が縄を―・って逃げた」
(2)ある物をすっかり食べてしまう。食べつくす。「二日や三日では―・れないほどの量だ」
[可能] くいきれる
食い切る
くいきる【食い切る】
bite off.
食い初め
くいぞめ クヒ― [0] 【食(い)初め】
(1)生まれて一〇〇日目,あるいは一二〇日目の乳児に箸(ハシ)を持たせ,初めて食膳につかせる祝いごと。実際には食べるまねごとだけさせる。箸立て。箸初め。
(2)初めて食べること。「味をしめこの―に。そろ��開化(ヒラケ)し西洋料理/安愚楽鍋(魯文)」
食い初め椀
くいぞめわん クヒ― [4] 【食(い)初め椀】
食い初めの祝いに使う,漆塗りで蒔絵(マキエ)を施した椀。
食い初め模様
くいぞめもよう クヒ―ヤウ [5] 【食(い)初め模様】
食い初めに使う食器の模様。鶴・亀・松・竹などめでたいものを用いる。染め物の模様にも用いられる。
食い別れ
くいわかれ クヒ― [0] 【食(い)別れ】
(出棺前後に行う)死者と離別するための食事。
食い千切る
くいちぎ・る クヒ― [0] 【食(い)千切る】 (動ラ五[四])
かみ切る。また,かんで引き切る。「縄を―・って逃げる」
[可能] くいちぎれる
食い厭きる
くいあ・きる クヒ― [4][0] 【食(い)飽きる・食い厭きる】 (動カ上一)
(1)同じものを大量に食べたり,たびたび食べたりして,それ以上食べるのがいやになる。食傷する。たべあきる。「肉は―・きた」
(2)あきるほど存分に食べる。飽食する。
食い合い
くいあい クヒアヒ [0] 【食(い)合い】
(1)食い合うこと。かみ合うこと。「野獣の―」「票の―」
(2)かかわり合い。つながり。「今日はよし原に―なし/洒落本・初葉南志」
(3)株式の信用取引で,売り建玉(タテギヨク)と買い建玉との数量の関係。
食い合う
くいあ・う クヒアフ [3][0] 【食(い)合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)
(ア)互いに相手にかみつく。また,互いに相手の領分を侵しあう。「狼(オオカミ)どうしが―・う」「互いの票を―・う」「前の如く―・ひて戦ふ程に/今昔 10」
(イ)ひとつものを一緒に食う。「一つ釜の飯を―・った仲」
(2)組み合わせたところがぴったりと合う。かみ合う。「歯車が―・う」
食い合せ
くいあわせ クヒアハセ [0] 【食い合(わ)せ】
(1)かみ合わせること。かみ合わせ。
(2)一緒に食べると有害であると考えられている食べ物の組み合わせ。ウナギと梅干し,スイカと天ぷらなど。また,それを同時に食べること。食べ合わせ。「―が悪い」
(3)取引で,呑(ノ)み行為のこと。
食い合せる
くいあわ・せる クヒアハセル [5][0] 【食い合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二くひあは・す
(1)凸部と凹部とが互いに食い込むようにする。かみ合わせる。
(2)二種類以上の食べ物を一緒に食べる。また,食い合わせ{(2)}になるという食べ物を同時に食べる。「蕎麦切りと西瓜と―・せて死んだり/浮世草子・好色万金丹」
(3)上下の歯をかみ合わせる。「けいたう坊,歯を―・せて念珠をもみちぎる/宇治拾遺 3」
食い合わせ
くいあわせ【食い合わせ】
poisoning from things eaten together.
食い合わせ
くいあわせ クヒアハセ [0] 【食い合(わ)せ】
(1)かみ合わせること。かみ合わせ。
(2)一緒に食べると有害であると考えられている食べ物の組み合わせ。ウナギと梅干し,スイカと天ぷらなど。また,それを同時に食べること。食べ合わせ。「―が悪い」
(3)取引で,呑(ノ)み行為のこと。
食い合わせる
くいあわ・せる クヒアハセル [5][0] 【食い合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二くひあは・す
(1)凸部と凹部とが互いに食い込むようにする。かみ合わせる。
(2)二種類以上の食べ物を一緒に食べる。また,食い合わせ{(2)}になるという食べ物を同時に食べる。「蕎麦切りと西瓜と―・せて死んだり/浮世草子・好色万金丹」
(3)上下の歯をかみ合わせる。「けいたう坊,歯を―・せて念珠をもみちぎる/宇治拾遺 3」
食い寄り
くいより クヒ― [0] 【食(い)寄り】
物を食べることを目あてに人人が集まること。「親(シン)は泣き寄り,他人は―」
食い尽くす
くいつく・す クヒ― [4][0] 【食い尽(く)す】 (動サ五[四])
食べ物を全部食べてしまう。たべつくす。「手持ちの食料を―・す」
食い尽くす
くいつくす【食い尽くす】
eat up;consume.→英和
食い尽す
くいつく・す クヒ― [4][0] 【食い尽(く)す】 (動サ五[四])
食べ物を全部食べてしまう。たべつくす。「手持ちの食料を―・す」
食い延ばし
くいのばし クヒ― [0] 【食(い)延ばし】 (名)スル
食いのばすこと。「給料日まで―する」
食い延ばす
くいのば・す クヒ― [4][0] 【食(い)延ばす】 (動サ五[四])
分量の限られた食料や金を少しずつ用い,長い間もつようにする。くいつなぐ。「わずかな食料を―・す」
食い意地
くいいじ クヒイヂ [0] 【食(い)意地】
食べ物をむさぼりたいという欲望。「―の張った子だ」「―がきたない」
食い意地の張った
くいいじ【食い意地の張った】
gluttonous;→英和
greedy.→英和
食い扶持
くいぶち クヒ― [0][2] 【食(い)扶持】
食べ物を買うための金。食費。食い分。「―を入れる」
食い扶持
くいぶち【食い扶持】
<pay for> one's keep[board].
食い掛かる
くいかか・る クヒ― [4][0] 【食い掛(か)る】 (動ラ五[四])
(1)食べ始める。「晩飯を―・ったところに電話が鳴った」
(2)食いつこうとして飛びかかる。「むくつけげなるもの来て―・らむとしき/竹取」
食い掛け
くいかけ クヒ― [0] 【食(い)掛け】
食べかけて途中でやめること。また,その食べ物。食いさし。
食い掛けの
くいかけ【食い掛けの】
(left) half-eaten.
食い掛ける
くいか・ける クヒ― [4][0] 【食(い)掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 くひか・く
(1)食べ始める。「昼飯を―・ける」
(2)食べ始めて中途でやめる。「―・けたせんべい」
食い掛る
くいかか・る クヒ― [4][0] 【食い掛(か)る】 (動ラ五[四])
(1)食べ始める。「晩飯を―・ったところに電話が鳴った」
(2)食いつこうとして飛びかかる。「むくつけげなるもの来て―・らむとしき/竹取」
食い摘み
くいつみ クヒ― [0] 【食(い)積み・食(い)摘み】
(1)正月用に作った料理を重詰めにしたもの。[季]新年。《―のほかにいさゝかの鍋の物/虚子》
(2)「蓬莱(ホウライ)飾り」の江戸での称。「―が小癪に出来て一分めき/柳多留(初)」
食い放題
くいほうだい クヒハウダイ [3] 【食(い)放題】
食べたいだけ,好きなように食べること。たべほうだい。
食い散らす
くいちら・す クヒ― [4][0] 【食(い)散らす】 (動サ五[四])
(1)食べ物を食べこぼしたりして,あたりをよごす。
(2)あれこれと料理に少しずつ手をつける。「いじきたなく―・す」
(3)いろいろな物事に少しずつ手をつける。「あれこれ―・すばかりで,どれもものにならない」
食い散らす
くいちらす【食い散らす】
eat a bit of everything.
食い料
くいりょう クヒレウ [3][2] 【食(い)料】
(1)食事の代金。食事代。食い扶持(ブチ)。
(2)食べるもの。しょくりょう。
食い方
くいかた クヒ― [0] 【食(い)方】
(1)食べる方法。食べ方。
(2)くらし。生計。「二人で中よくして居ても―に困るから/真景累ヶ淵(円朝)」
食い欠く
くいか・く クヒ― [3][0] 【食(い)欠く】 (動カ五[四])
かんで食いちぎる。「葉山は松風を撮(ツマ)むで,―・きながら/多情多恨(紅葉)」
食い止し
くいさし クヒ― [0] 【食い止し】
「くいかけ(食掛)」に同じ。
食い止める
くいとめる【食い止める】
check;→英和
hold <the enemy> in check;→英和
prevent.→英和
食い止める
くいと・める クヒ― [4][0] 【食(い)止める】 (動マ下一)[文]マ下二 くひと・む
好ましくない物事の侵入・進行を途中で防ぎとめる。「敵の侵入を―・める」「建物の崩壊を―・める」
食い残し
くいのこし【食い残し】
⇒食べ残し.
食い残し
くいのこし クヒ― [0] 【食(い)残し】
食べのこすこと。また,その残した食べ物。
食い残す
くいのこ・す クヒ― [4][0] 【食(い)残す】 (動サ五[四])
全部食べないで,一部を残す。食べ残す。
食い殺す
くいころ・す クヒ― [4][0] 【食(い)殺す】 (動サ五[四])
かみついて殺す。かみ殺す。「猫が鼠を―・す」
[可能] くいころせる
食い気
くいけ クヒ― [3] 【食(い)気】
食べたいと思う気持ち。食欲。「色気より―」
食い気
くいけ【食い気】
(an) appetite.→英和
食い溜め
くいだめ クヒ― [0] 【食い溜め】 (名)スル
一度にたくさん食べて,腹にためておくこと。くいおき。
食い潰す
くいつぶ・す クヒ― [4][0] 【食い潰す】 (動サ五[四])
(1)働かずに暮らして,財産をすっかり使い果たす。くいたおす。「身代を―・す」
(2)かみつぶす。「然(サ)う苦虫を―・してゐずと,些(チツ)と此方(コツチ)を向いてのろけ給へ/浮雲(四迷)」
食い潰す
くいつぶす【食い潰す】
eat up one's[another's]property;sponge <upon a person> (奇食する).→英和
食い物
くいもの クヒ― [3] 【食(い)物】
(1)食べるもの。食べ物。「―屋」
(2)自分の利益のために,利用・悪用するものや人。「他人の土地を―にする」
(3)調理すること。「つとめて,―する所を見れば,まことに青き羊のくび白きあり/宇治拾遺 13」
食い物
くいもの【食い物】
(1) food;→英和
provisions.(2) a prey;→英和
a victim.→英和
〜にする make a victim of <a girl> .
…の〜になる fall a victim to…;be put upon by….
食い破る
くいやぶ・る クヒ― [4][0] 【食(い)破る】 (動ラ五[四])
かじって穴をあける。かみやぶる。「虎がおりを―・った」
[可能] くいやぶれる
食い積み
くいつみ クヒ― [0] 【食(い)積み・食(い)摘み】
(1)正月用に作った料理を重詰めにしたもの。[季]新年。《―のほかにいさゝかの鍋の物/虚子》
(2)「蓬莱(ホウライ)飾り」の江戸での称。「―が小癪に出来て一分めき/柳多留(初)」
食い締める
くいし・める クヒ― [4][0] 【食(い)締める】 (動マ下一)[文]マ下二 くひし・む
固くかみしめる。くいしばる。「貫一は戦(オノノ)く唇を―・めつつ/金色夜叉(紅葉)」
食い縛る
くいしば・る クヒ― [4][0] 【食い縛る】 (動ラ五[四])
歯を強くかみ合わせる。また,そのようにしてこらえる。くいしめる。「四角四面に―・って猥褻がましい挙動はしない/浮雲(四迷)」「―・つて乗られたが落ちられずはよからうが/狂言記・見物左衛門」
食い繋ぐ
くいつな・ぐ クヒ― [4][0] 【食い繋ぐ】 (動ガ五[四])
(1)限られた食べ物を少しずつ食べて生命を長らえる。「チョコレートだけで五日間も―・いだ」
(2)わずかな貯えやわずかな収入によって,ほそぼそと生活を続ける。「着物や家具を売って―・ぐ」
[可能] くいつなげる
食い荒らす
くいあらす【食い荒らす】
help oneself freely <to food> ;eat away[untidily].
食い荒らす
くいあら・す クヒ― [4][0] 【食(い)荒らす】 (動サ五[四])
(1)(虫や獣が)農作物などを食べて損害を与える。「いのししが畑の芋を―・す」
(2)あれこれと食い散らす。「膳の料理を―・す」
(3)他の領分を侵す。「対立候補の地盤を―・す」
食い裂く
くいさ・く クヒ― [3][0] 【食(い)裂く】 (動カ五[四])
口にくわえて裂く。また,かみついて裂く。「半分―・いたカステラの残片を/社会百面相(魯庵)」
食い詰める
くいつめる【食い詰める】
become penniless.
食い詰める
くいつ・める クヒ― [4][0] 【食(い)詰める】 (動マ下一)[文]マ下二 くひつ・む
(1)借金をためたり,不義理や不品行などのために,生活できなくなる。暮らしにゆきづまる。「―・めて夜逃げをする」
(2)歯を食いしばる。「いつとなく歯を―・めて,怒りておはしけるには/十訓 8」
食い詰め者
くいつめもの クヒツメ― [0] 【食(い)詰め者】
貧乏や不品行のために生活できなくなった人。食い詰めた人。
食い足りない
くいたりない【食い足りない】
(1) have not eaten enough.(2) be not satisfied <with one's job> ;find one's opponent unworthy.
食い足りない
くいたり∘ない クヒ― 【食い足りない】 (連語)
(1)食べ物が少なくて,腹が一杯にならない。まだ食べたい気がする。「一人前ではまだ―∘ない」
(2)不十分で満足がゆかない。もの足りない。「迫力の点で―∘ない文章だ」
[派生] ――なさ(名)
食い込み[損失]
くいこみ【食い込み[損失]】
a deficit;→英和
a loss.→英和
食い込む
くいこむ【食い込む】
(1) eat into (むしばむ);cut into <the flesh> ;encroach <upon> (侵入).→英和
(2) make inroads <on the capital> ;leave a deficit.→英和
食い込む
くいこ・む クヒ― [3][0] 【食(い)込む】 (動マ五[四])
(1)物の中へ深くはいり込む。「ザイルが手に―・む」「くさびがしっかりと―・む」
(2)他の領分にまではいり込む。侵入する。「国際市場に―・む」「会議が延びて次の予定に―・む」
(3)(商売で)元手が減る。「今は残らず―・みて/浮世草子・永代蔵 2」
[可能] くいこめる
食い逃げ
くいにげ【食い逃げ】
bilking.〜する bilk <a restaurant> ;→英和
leave without paying one's bill.
食い逃げ
くいにげ クヒ― [0] 【食(い)逃げ】 (名)スル
飲食して,代金を払わずに逃げること。また,その人。
食い逸れ
くいはぐれ クヒ― [0] 【食い逸れ】
食いはぐれること。生計がたたなくなること。くいっぱぐれ。「手に職をつけておけば―はない」
食い逸れる
くいはぐ・れる クヒ― [5][0] 【食い逸れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 くひはぐ・る
(1)食べる機会を逃して,食べられなくなる。食いそこなう。くいっぱぐれる。「会議がのびて昼食を―・れる」
(2)生活の手段を失う。くいっぱぐれる。
食い過ぎ
くいすぎ【食い過ぎ】
overeating.食い過ぎる overeat oneself.
食い過ぎる
くいす・ぎる クヒ― [4][0] 【食(い)過ぎる】 (動ガ上一)[文]ガ上二 くひす・ぐ
適量以上に食べる。たべすぎる。「餅を―・ぎる」
食い道楽
くいどうらく クヒダウラク [3] 【食(い)道楽】
うまいものや珍しいものなどを食べて楽しむ道楽。また,そのような人。しょくどうらく。
食い道楽
くいどうらく【食い道楽】
epicurism (事);an epicure (人);→英和
a gourmet (人).→英和
食い違い
くいちがい【食い違い】
(a) discrepancy (不一致);→英和
cross-purposes (意向の).
食い違い
くいちがい クヒチガヒ [0] 【食(い)違い】
(1)くいちがうこと。一致しないこと。「意見に―を生じる」
(2)土手や塀などをひと続きにせず,互い違いになるように設けること。また,その土手や塀。
食い違い軸歯車
くいちがいじくはぐるま クヒチガヒヂク― [9] 【食(い)違い軸歯車】
交わらず,平行でもない二軸間に使われる歯車。ウォーム-ギア・ねじ歯車・ハイボイド-ギアなどがある。
食い違う
くいちが・う クヒチガフ [0][4] 【食(い)違う】 (動ワ五[ハ四])
(1)かみ合うべきものがうまく合わない。「継ぎ目が―・う」「上下ノ牙―・ウテ/日葡」
(2)一致するはずの物事が一致しない。「双方の言い分が―・う」
食い違う
くいちがう【食い違う】
go wrong <with a person> (うまく行かぬ);be at cross-purposes <with> (意向が).
食い飽きる
くいあきる【食い飽きる】
become satiated <with food> .
食い飽きる
くいあ・きる クヒ― [4][0] 【食(い)飽きる・食い厭きる】 (動カ上一)
(1)同じものを大量に食べたり,たびたび食べたりして,それ以上食べるのがいやになる。食傷する。たべあきる。「肉は―・きた」
(2)あきるほど存分に食べる。飽食する。
食い養生
くいようじょう クヒヤウジヤウ [3] 【食(い)養生】
⇒食養生(シヨクヨウジヨウ)
食う
くう【食う】
(1) eat;→英和
have;→英和
take;→英和
live <on> .→英和
(2) live <on one's salary,by one's pen> ;make a[earn one's]living.→英和
(3) bite (魚・虫などが).→英和
食える〔形〕good to eat;edible.→英和
〜か食われるかの戦い a life-and-death struggle.なに食わぬ顔をする feign innocence[ignorance].一杯〜 be taken in.
食う
く・う クフ [1] 【食う・喰う】 (動ワ五[ハ四])
(1)食べ物をかんでのみ込む。食べる。「飯(メシ)を―・う」「小鳥が猫に―・われる」「つとめて―・ふ薬/蜻蛉(中)」
〔現代語では,人の場合「たべる」よりもぞんざいな言い方で,普通,男性が用いる〕
(2)生活をする。暮らす。生きていく。「―・うに困らないだけの収入がある」「親の遺産だけで―・っていける」
(3)かみつく。また,虫などがさす。「蚤(ノミ)に―・われる」「指ひとつを引き寄せて―・ひて侍りしを/源氏(帚木)」
(4)激しい態度で相手にせまる。「人に―・ってかかる」
(5)相手の勢力・領分をおかす。くいこむ。「スーパーに―・われて商店街の売り上げが減る」
(6)上位の者を負かしたり,立場をおびやかしたりする。「平幕の力士が横綱を―・う」「主役が脇役に―・われる」
(7)時間・費用などを消費する。「時間と金を―・う仕事」「ガソリンを―・う車」
(8)ありがたくない事を身に受ける。こうむる。「お預けを―・う」「一杯―・う」「締め出しを―・う」
(9)人をばかにする。「人を―・った話」「大尽を同輩のやうにして―・つてた奴も/滑稽本・素人狂言紋切形」
(10)口にくわえる。「青柳の枝―・ひ持ちて鶯鳴くも/万葉 1821」「さてもよく―・ふ毛抜ぢや/咄本・露がはなし」
[可能] くえる
[慣用] 泡を―・同じ釜の飯を―・年を―・道草を―・割を―/犬も食わぬ・何食わぬ顔
食うか食われるか
食うか食われるか
相手を食うか,自分が相手に食われるかという状況。勝ち負けのきわどい命がけの闘いを形容する語。「―の死闘」
食うや食わず
食うや食わず
食べ物を満足に食べられないさま。また,きわめて貧窮しているさま。「―の生活を送る」
食えない
くえない【食えない】
(1) not good to eat;inedible.→英和
(2) sly;→英和
cunning (ずるい).→英和
(3) unable to get along[make both ends meet](生活できない).
食えない
くえ∘ない クヘ― 【食えない】 (連語)
(1)食べられない。
(2)生活していくことができない。「これでは親子五人,とても―∘ない」
(3)〔煮ても焼いてもくえない意〕
ずるがしこくて油断できない。「あいつは―∘ないやつだから用心しろ」
食える
く・える クヘル [2] 【食える】 (動ア下一)
〔「食う」の可能動詞から〕
(1)食べるだけの値打ちがある。「あの店の料理はまあまあ―・える」
(2)生活していくことができる。「なんとか―・えるだけの収入」
→食えない
食く
す・く 【食く】 (動カ四)
くう。口に入れる。「我,道にして―・かむが為に,糒(ホシイイ)すこしあり/今昔 20」
食ぐ
た・ぐ 【食ぐ】 (動ガ下二)
口にする。食う。飲む。「新栄(アラサカ)の神の御酒を―・げと言ひけば/常陸風土記」
食す
お・す ヲス 【食す】 (動サ四)
(1)「飲む」「食う」の尊敬語。「醸(カ)みし大御酒うまらに聞しもち―・せ/古事記(中)」
(2)「着る」の尊敬語。「臣の子は栲の袴を七重―・し/日本書紀(雄略)」
(3)「治める」の尊敬語。「天皇(スメロキ)の―・す国なれば/万葉 4006」
食する
しょく・する [3] 【食する・蝕する】 (動サ変)[文]サ変 しよく・す
天体が他の天体の一部または全体をおおい隠す。また,おおい隠される。「―・する日の面(オモテ)を仰ぎつつ/婦系図(鏡花)」
食する
しょく・する [3] 【食する】 (動サ変)[文]サ変 しよく・す
(1)ものを食べる。食う。「生肉を―・する習慣がある」
(2)生計を立てる。「―・する道を失う」
食ってかかる
くってかかる【食ってかかる】
turn upon;defy.→英和
食ってかかる
食ってかか・る
激しい口調・態度で相手に立ち向かう。
食ひ分
くいぶん クヒ― 【食ひ分】
食費。食事代。食い扶持(ブチ)。「さてもこの子は―に仕合せな/浄瑠璃・大職冠」
食ひ反らす
くいそら・す クヒ― 【食ひ反らす】 (動サ四)
上髭(ウワヒゲ)の先を上へはねる。初め武士の,近世には伊達者の風俗。「髭(ヒゲ)―・して今から学ばれもせず/安愚楽鍋(魯文)」
食ひ飽く
くいあ・く クヒ― 【食ひ飽く】 (動カ四)
「くいあきる」に同じ。「蚕も葉も断ち,―・く時分ぞ/四河入海 1」
食ぶ
たう・ぶ 【賜ぶ・給ぶ・食ぶ】
■一■ (動バ四)
⇒とうぶ
■二■ (動バ下二)
⇒とうぶ
食ぶ
た・ぶ 【食ぶ】 (動バ下二)
⇒たべる
食ぶ
とう・ぶ タウブ 【食ぶ】 (動バ下二)
〔「とうぶ(賜)」と同源〕
飲食する意の謙譲語。ちょうだいする。いただく。「酒を―・べて,たべ酔うて/催馬楽」
食べかけの
たべかけ【食べかけの】
half-eaten.
食べくらべ
たべくらべ【食べくらべ】
an eating contest.
食べさせる
たべさせる【食べさせる】
feed <a child> ;→英和
support <one's family> (養う).→英和
食べず嫌い
たべずぎらい [4] 【食べず嫌い】
「食わず嫌い」に同じ。
食べず嫌い
たべずぎらい【食べず嫌い】
⇒食わず嫌い.
食べる
たべる【食べる】
eat;→英和
have;→英和
taste (味わう);→英和
try (食べてみる);→英和
live on <rice> (常食として).食べられる(ない) (not) good to eat;→英和
can(not) live <on one's salary> ;〔形〕(in)edible (適・不適).→英和
食べる
た・べる [2] 【食べる】 (動バ下一)[文]バ下二 た・ぶ
〔本来は「賜(タ)ぶ」に対する謙譲語で,「いただく」の意。飲食物の場合に限って用いられる〕
(1)食物を口に入れ,かんで飲み込む。現在では「食う」よりは上品な言い方とされる。「果物を―・べる」「朝食を―・べる」
(2)生計を立てる。生活する。暮らす。「こう物価が上がっては―・べていけない」
(3)「飲む」「食う」の謙譲語,また丁寧語。「かの蒜(ヒル)くさき御肴こそいと―・べまほしけれ/宇津保(蔵開上)」「身共もけさ出立に―・べたれども,はやさめておりやる/狂言・船渡聟」
食べ付ける
たべつ・ける [4][0] 【食べ付ける】 (動カ下一)
(1)食べなれている。「―・けない魚」
(2)馴れている。「―・けねえ言語(モノイイ)をしてもお里が知れらあ/滑稽本・浮世風呂 3」
食べ出
たべで [3] 【食べ出】
確かに食べたという満足感が得られるほどの量。食べごたえ。食い出。「―のある料理」
食べ合せ
たべあわせ [0] 【食べ合(わ)せ】
「食い合わせ{(2)}」に同じ。
食べ合わせ
たべあわせ [0] 【食べ合(わ)せ】
「食い合わせ{(2)}」に同じ。
食べ掛け
たべかけ [0] 【食べ掛け】
食べている途中でやめること。また,その食べ物。くいかけ。
食べ掛ける
たべか・ける [4][0] 【食べ掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 たべか・く
(1)食べ始める。
(2)途中まで食べてやめる。「弁当を―・けて飛び出した」
食べ放題だ
たべほうだい【食べ放題だ】
You can eat as much as you want to.
食べ散らす
たべちら・す [4] 【食べ散らす】 (動サ五[四])
食い散らす。食べ散らかす。「あちこち箸をつけて―・す」
食べ方
たべかた【食べ方】
how to eat (方法);table manners (作法);how to cook (料理法).
食べ歩き
たべあるき [0] 【食べ歩き】
土地の名物料理やおいしい食べ物を,あちこち食べてまわること。
食べ残し
たべのこし [0] 【食べ残し】
食べ残すこと。また,その物。食い残し。
食べ残し
たべのこし【食べ残し】
leavings;→英和
leftovers.〜の half-eaten;remaining.
食べ残す
たべのこす【食べ残す】
leave <food> half-eaten.
食べ残す
たべのこ・す [4][0] 【食べ残す】 (動サ五[四])
食べきらずに残す。「量が多すぎて―・す」
食べ汚す
たべよご・す [0] 【食べ汚す】 (動サ五[四])
乱暴に食べてあとをきたなくする。「だらしなく―・す」
食べ滓
たべかす [3] 【食べ滓】
(1)食べ残した食べ物。
(2)ものを食べたあと,口の中に残っているもの。
食べ物
たべもの【食べ物】
⇒食物(くいもの).
食べ物
たべもの [3][2] 【食べ物】
(1)食べるもの。食用品。しょくもつ。食いもの。
(2)(飲み物に対して)かんで食べる物。
食べ物屋
たべものや [0][4] 【食べ物屋】
飲食店。
食べ盛り
たべざかり [3][0] 【食べ盛り】
盛んに食べる時期の年齢。また,その歳ごろの子供。「―の子供が三人もいる」
食べ立ち
たべだち [0] 【食べ立ち】
食べ終わるとすぐ出かけること。
→いただきだち
食べ過ぎ
たべすぎ [0] 【食べ過ぎ】
食べすぎること。くいすぎ。
食べ過ぎる
たべす・ぎる [4][0] 【食べ過ぎる】 (動ガ上一)
過度に食べる。食いすぎる。「好物だとつい―・ぎる」
食べ過ぎる
たべすぎる【食べ過ぎる】
eat too much;overeat (oneself).→英和
食べ酔う
たべよ・う [3][0] 【食べ酔う】 (動ワ五[ハ四])
酒を飲んで酔う。よっぱらう。「あれんばかしの酒に―・つて堪るものかい/夜行巡査(鏡花)」「酒をたべて―・うて/催馬楽」
食べ頃
たべごろ【食べ頃】
<be> good for eating; <be> in season.
食べ頃
たべごろ [0] 【食べ頃】
食べるのに丁度よい頃合い。また,その時節。
食べ飽きる
たべあきる【食べ飽きる】
be tired of eating;have enough <of> .
食み
はみ [2][1] 【食み】
〔動詞「食(ハ)む」の連用形から〕
(1)「食(ハ)み跡(アト)」の略。
(2)「はみもの(食物)」に同じ。[日葡]
食み出し
はみだし [0] 【食み出し】
(1)はみだすこと。また,はみだしたもの。「―者」
(2)「食み出し鍔(ツバ)」の略。
食み出し鍔
はみだしつば [4] 【食み出し鍔】
鞘(サヤ)と柄の間にわずかにはみ出ているような小さな鍔。主として短刀に用いる。はみだし。
食み出す
はみだ・す [3] 【食み出す】 (動サ五[四])
一部がある範囲や制限の外に出る。おさまりきらずに外に出る。はみでる。「定員から一〇名―・す」「ロッカーから―・した荷物」
食み出る
はみ・でる [3] 【食み出る】 (動ダ下一)
「はみだす」に同じ。「会場から―・でた人たち」「綿の―・でた座布団」
食み跡
はみあと [0] 【食み跡】
鮎が川底の岩石についたケイ藻類を食い取った跡。はみ。
食み返る
はみかえ・る 【食み返る】 (動ラ四)
(1)食べて帰る。また,食べに戻る。「まこも草あさりし駒の―・るらむ/頼政集」
(2)魚が水面に浮かんで呼吸し,また水中にもどる。「このいるか―・り候はば,源氏亡び候ふべし/平家 11」
(3)(「癁る」とも書く)病気がぶりかえす。「聞けば跡から―・る,そもいかなる病ぞや/浄瑠璃・天の網島(中)」
食む
は・む [1] 【食む】 (動マ五[四])
(1)食物をかむ。たべる。くう。「牛が草を―・む」「瓜―・めば子ども思ほゆ/万葉 802」
(2)禄や知行をもらう。「四十歳にして既に阿部家の禄を―・んだ/伊沢蘭軒(鴎外)」
(3)害する。そこなう。「骨肉相―・む」「小さき虫ありて,鼻より入りて脳を―・む/徒然 149」
食らい
くらい クラヒ [0] 【食らい】
食うこと。多く複合語として用いる。「大飯―」「ただ飯―」
食らい付く
くらいつ・く クラヒ― [4][0] 【食らい付く】 (動カ五[四])
〔「くいつく」より俗で強い言い方〕
(1)「くいつく{(1)}」に同じ。「一度―・いたら離れない」
(2)「くいつく{(2)}」に同じ。「もうけ話に―・く」
[可能] くらいつける
食らい付く
くらいつく【食らい付く】
bite <at> ;→英和
hold on <to> .
食らい込む
くらいこ・む クラヒ― [4] 【食らい込む】 (動マ五[四])
(1)捕らえられて,留置場や刑務所に入れられる。「詐欺で一年―・んだ」
(2)やっかいな事をむりやり引き受けさせられる。しょいこむ。「人の借金まで―・む」
食らう
くら・う クラフ [0][2] 【食らう】 (動ワ五[ハ四])
(1)物を飲み食いする。卑しめていうことが多い。「大飯(オオメシ)を―・う」「楫取もののあはれも知らで,おのれし酒を―・ひつれば/土左」
(2)好ましくないことを自分の身に受ける。こうむる。「小言を―・う」「びんたを―・う」
(3)生活する。暮らす。「茶屋をして―・ふ奴が,ぬるい熱いを知らぬか/狂言記・禰宜山伏」
(4)追放の罰をうける。「五十ぞう江戸を―・つたやつと逃げ/柳多留 12」
〔中古以降,漢文訓読系の文にも用いられた〕
食らひ倒れ
くらいだおれ クラヒダフレ 【食らひ倒れ】
働かないで遊び暮らす人をののしっていう語。また,泥酔した人にもいう。「うちの―がいひ事をしたによつて/狂言記・貰聟」
食らひ抜け
くらいぬけ クラヒ― 【食らひ抜け】
〔「抜け」は度はずれの意〕
大食漢や大酒飲みをののしっていう語。「おもひの外の―にて,いくらのんでもしやあ��としている/滑稽本・膝栗毛 3」
食らひ物
くらいもの クラヒ― 【食らひ物】
食い物。食物。
食らわす
くらわ・す クラハス [0][3] 【食らわす】
■一■ (動サ五[四])
〔「くわす」の俗語的な言い方〕
(1)食べ物をたべさせる,くわせるを卑しめていう。「賄賂(ワイロ)を其筋々に―・して/社会百面相(魯庵)」「橋から投げて水―・せ/浄瑠璃・天の網島(上)」
(2)好ましくないものを受けさせる。他人に打撃を与える。くらわせる。「げんこつを―・す」
〔「食らう」に対する他動詞〕
■二■ (動サ下二)
⇒くらわせる
食らわす
くらわす【食らわす】
give[deliver] <a blow> .→英和
一喝(かつ)〜 thunder <at> .→英和
食らわせる
くらわ・せる クラハセル [0][4] 【食らわせる】 (動サ下一)[文]サ下二 くらは・す
「くらわす{■一■}」に同じ。「パンチを―・せるぞ」
食らわんか舟
くらわんかぶね クラハンカ― [6] 【食らわんか舟】
江戸時代,淀川の三十石船の乗客に飲食物を売った煮売り船の俗称。枚方(ヒラカタ)付近の住民で,飲食物を売る独占権を得ていたといい,「飯くらわんかい,酒のまんかい」などと言葉の横柄なことで有名。商い船。
食わす
くわす【食わす】
⇒食わせる.
食わす
くわ・す クハス [2] 【食わす】
■一■ (動サ五[四])
「食わせる」に同じ。「安月給で家族を―・して行けない」「まんまといっぱい―・された」
■二■ (動サ下二)
⇒くわせる
食わず女房
くわずにょうぼう クハズニヨウバウ [4] 【食わず女房】
昔話の一。飯を食わない美しい女房が,実は頭上に大口のある山姥(ヤマウバ)であったという話。
食わず嫌い
くわずぎらい クハズギラヒ [4] 【食わず嫌い】
(1)食べたことがなく味も知らないのに,嫌いだと決め込むこと。また,その人。たべずぎらい。
(2)あるものの真価や面白みをよく理解しないで,ただ初めから嫌うこと。
食わず嫌い
くわずぎらい【食わず嫌い】
<have> a prejudice <against> .→英和
食わず芋
くわずいも クハズ― [3] 【食わず芋】
サトイモ科の多年草。アロカシアの一品種。四国・九州・沖縄および東南アジアに分布。長い柄に葉身60センチメートルに及ぶ卵形の葉をつけ,夏,仏炎苞(ブツエンホウ)に包まれた花穂を葉腋(ヨウエキ)に出す。球茎は猛毒。
食わせもの
くわせもの【食わせもの】
a fake;→英和
an impostor (人);→英和
a humbug.→英和
食わせる
くわせる【食わせる】
(1) feed <cattle on grass> ;→英和
support.→英和
(2) inflict <a blow on a person>
(3) cheat (だます).→英和
まんまと食わされる be nicely taken in.
食わせる
くわ・せる クハセル [3] 【食わせる】 (動サ下一)[文]サ下二 くは・す
(1)食物などを食べさせる。「食べさせる」よりもぞんざいな言い方。「うまい飯を―・せてやるよ」「何かうまい物を―・せろ」
(2)養う。扶養する。「今の稼ぎでは家族を―・せるのがやっとだ」
(3)人に攻撃を与える。こうむらせる。「びんたを―・せる」「肘鉄砲を―・せる」
(4)だます。あざむく。「あいつに一杯―・せてやる」
(5)口にくわえさせる。「御巻数(カンジユ)鶴に―・せて洲浜に立てたりけり/拾遺(賀詞)」
食わせ物
くわせもの クハセ― [0][5] 【食わせ物・食わせ者】
(1)一見立派だが実はいい加減なもの。いかさまもの。にせもの。
(2)うわべからだけでは判断できない,油断のならない者。「あの男はおとなしそうだが,とんだ―だ」
食わせ者
くわせもの クハセ― [0][5] 【食わせ物・食わせ者】
(1)一見立派だが実はいい加減なもの。いかさまもの。にせもの。
(2)うわべからだけでは判断できない,油断のならない者。「あの男はおとなしそうだが,とんだ―だ」
食われる
くわ・れる クハレル [3] 【食われる】 (動ラ下一)
(1)食べられる。
(2)相手の勢力・演技などに押され,引けを取る。「わき役に―・れる」「新商品に―・れる」
食パン
しょくパン【食パン】
bread.→英和
食パン
しょくパン [0][3] 【食―】
箱形の型で焼いたパン。小麦粉・イーストと少量の塩・砂糖だけを材料とする。
食上げ
くいあげ クヒ― [0] 【食(い)上げ】
(1)〔扶持米(フチマイ)を取り上げられることから〕
職を失うなどして,生活の手段がなくなること。「おまんまの―になる」「飯(メシ)の―」
(2)釣りで,魚が餌(エサ)をくわえて浮き上がり,水面の浮きが持ち上がること。
食中り
しょくあたり【食中り】
food poisoning.〜する be poisoned by food.
食中り
しょくあたり [3][0] 【食中り】
腐った物や冷たい物を食べたりして起こる食物による中毒。食中毒。
食中毒
しょくちゅうどく [3] 【食中毒】
飲食物を摂取することによって急性に起こる中毒ないし感染症。原因にはサルモネラ菌・ブドウ球菌などの細菌,きのこ・フグなどの自然毒,メチルアルコールなどの化学物質がある。細菌によるものが大部分を占め,下痢・嘔吐・腹痛・発熱などの症状を示す。食品中毒。食あたり。
→食中毒[表]
食中毒
しょくちゅうどく【食中毒】
⇒食中(あた)り.
食事
しょくじ【食事】
a meal;→英和
a diet.→英和
〜する take[have]a meal;→英和
dine <out> .→英和
〜の用意(後片付)をする spread (clear) the table.→英和
〜中である be at table.〜付で with board.‖食事時 mealtime.
食事
しょくじ [0] 【食事】 (名)スル
生命を維持する栄養をとるため,一日に何度か物を食べること。また,その食べ物。選択され,調理・加工されたものを食べ,時に儀礼を伴うなど文化的な面が強い。「朝早く―する」
食人
しょくじん [0] 【食人】
⇒カニバリズム
食人種
しょくじんしゅ [3] 【食人種】
人食い人種ともいわれ,多くは未知の民族を野蛮視していった語。
食人種
しょくじんしゅ【食人種】
cannibals.
食付き
くいつき クヒ― [0] 【食(い)付き】
(1)食いつくこと。
(2)きっかけ。機会。「寒暄(カンケン)の挨拶が―で,親々が心安く成るにつれ/浮雲(四迷)」
(3)寄席で,中入り後最初の出番。また,それを勤める芸人。
食付く
くいつ・く クヒ― [3][0] 【食(い)付く】 (動カ五[四])
(1)しっかりとかみつく。くらいつく。「犬が―・いて放さない」
(2)しっかりと取り付く。かじりつく。「仕事に―・く」
(3)〔魚が餌(エサ)に食い付くところから〕
喜んでとびつく。「金もうけの話だとすぐ―・いてくる」
(4)文句を言いたてる。からむ。「些細(ササイ)なことにしつこく―・いてくる」
[可能] くいつける
食代
くいしろ クヒ― [0][2] 【食(い)代】
食費。食事代。「―を稼ぐ」
食休み
しょくやすみ [3][0] 【食休み】 (名)スル
食事のあとの休息。
食作用
しょくさよう [3] 【食作用】
食細胞が固体状の物質を内部にとりこんで分解し,細胞質内に吸収する作用。食細胞活動。食菌作用。貪食(ドンシヨク)。
食俸
しょくほう [0] 【食俸】
扶持(フチ)。俸禄。
食倒す
くいたお・す クヒタフス [4][0] 【食(い)倒す】 (動サ五[四])
(1)飲食して,料金を払わないままにする。
(2)かみついたりして引き倒す。「したたかにかみひしぎ,前にかつぱと―・す/浄瑠璃・箱根山合戦」
食倒れ
くいだおれ クヒダフレ [0] 【食(い)倒れ】
食事にぜいたくをしすぎて財産をなくしてしまうこと。「京の着倒れ,大阪の―」
食偏
しょくへん [0] 【食偏】
漢字の偏の一。「飲」「飢」「飴」などの「飠」「�」の部分。
食傷
しょくしょう [0] 【食傷】 (名)スル
(1)同じ物を食べ続けたり,同じ事が続いてあきること。「テレビの歌謡番組にはいささか―気味だ」
(2)食あたり。「野猪をくつて―した/当世書生気質(逍遥)」
食傷する
しょくしょう【食傷する】
be surfeited[fed up] <with> ;be sick <of> ;be poisoned by food (中毒).
食像
しょくぞう [0] 【蝕像・食像】
結晶面に,薬品による腐食で生じた模様。特有な形を示し,結晶の対称性や結晶系を知ることができる。
食入る
くいい・る クヒ― [3][0] 【食(い)入る】 (動ラ五[四])
(1)かみついた歯が物に深くはいる。また,縄などが物に深く食い込む。「ひもが手首に―・る」「虫ガ枝ニ―・ル/ヘボン」
(2)(視線・心などが)対象に深くはいり込む。「―・るような目つき」
食兼ねる
くいか・ねる クヒ― [4][0] 【食(い)兼ねる】 (動ナ下一)[文]ナ下二 くひか・ぬ
(1)食べにくくて困る。食べきれないでいる。「とても全部は―・ねる」
(2)食うに困る。生活に苦しむ。「この安月給では親子六人は―・ねる」
食分
しょくぶん [0] 【食分】
日食・月食で,太陽・月の欠けた度合。
食切り
くいきり クヒ― [0] 【食(い)切り】
やっとこに似た形の道具。刃がついていて,針金をはさんで切ったり袋物の金具を打ったりするのに使う。
食切る
くいき・る クヒ― [3][0] 【食(い)切る】 (動ラ五[四])
(1)歯でかんで切る。かみ切る。「犬が縄を―・って逃げた」
(2)ある物をすっかり食べてしまう。食べつくす。「二日や三日では―・れないほどの量だ」
[可能] くいきれる
食初め
くいぞめ クヒ― [0] 【食(い)初め】
(1)生まれて一〇〇日目,あるいは一二〇日目の乳児に箸(ハシ)を持たせ,初めて食膳につかせる祝いごと。実際には食べるまねごとだけさせる。箸立て。箸初め。
(2)初めて食べること。「味をしめこの―に。そろ��開化(ヒラケ)し西洋料理/安愚楽鍋(魯文)」
食初め椀
くいぞめわん クヒ― [4] 【食(い)初め椀】
食い初めの祝いに使う,漆塗りで蒔絵(マキエ)を施した椀。
食初め模様
くいぞめもよう クヒ―ヤウ [5] 【食(い)初め模様】
食い初めに使う食器の模様。鶴・亀・松・竹などめでたいものを用いる。染め物の模様にも用いられる。
食別れ
くいわかれ クヒ― [0] 【食(い)別れ】
(出棺前後に行う)死者と離別するための食事。
食券
しょっけん【食券】
a meal ticket.
食券
しょっけん シヨク― [0] 【食券】
食堂などで用いられる,飲食物との引き換え券。
食刻
しょっこく シヨク― [0] 【食刻】
エッチング。
食前
しょくぜん [0] 【食前】
食事をする前。
⇔食後
食前の酒
しょくぜん【食前の酒】
an aperitif.〜の祈り <say> grace.→英和
食前方丈
しょくぜんほうじょう [5] 【食前方丈】
席の前に珍しい食べ物を一丈四方も並べること。きわめてぜいたくな食事。
食前酒
しょくぜんしゅ [3] 【食前酒】
⇒アペリチフ
食千切る
くいちぎ・る クヒ― [0] 【食(い)千切る】 (動ラ五[四])
かみ切る。また,かんで引き切る。「縄を―・って逃げる」
[可能] くいちぎれる
食卓
しょくたく【食卓】
a (dining) table.→英和
〜につく sit at table.〜の用意をする set the table;lay the (table)cloth.→英和
〜を片付ける clear the table;remove the cloth.‖食卓塩 table salt.食卓作法 table manners.
食卓
しょくたく [0] 【食卓】
食事に用いるテーブル。ちゃぶだい。
食卓塩
しょくたくえん [4] 【食卓塩】
食卓に置いて,食事のときに使う食塩。炭酸カルシウム・炭酸マグネシウムを防湿剤として加えてある食塩。
食台
しょくだい [0] 【食台】
食事をとるための台。食卓。
食合い
くいあい クヒアヒ [0] 【食(い)合い】
(1)食い合うこと。かみ合うこと。「野獣の―」「票の―」
(2)かかわり合い。つながり。「今日はよし原に―なし/洒落本・初葉南志」
(3)株式の信用取引で,売り建玉(タテギヨク)と買い建玉との数量の関係。
食合う
くいあ・う クヒアフ [3][0] 【食(い)合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)
(ア)互いに相手にかみつく。また,互いに相手の領分を侵しあう。「狼(オオカミ)どうしが―・う」「互いの票を―・う」「前の如く―・ひて戦ふ程に/今昔 10」
(イ)ひとつものを一緒に食う。「一つ釜の飯を―・った仲」
(2)組み合わせたところがぴったりと合う。かみ合う。「歯車が―・う」
食味
しょくみ [0] 【食味】
食物の味。
食品
しょくひん [0] 【食品】
食べ物。特に,食べ物となる製品。食料品。飲食物。「冷凍―」
食品
しょくひん【食品】
food(stuffs).→英和
‖食品衛生 food hygiene.食品店 ⇒食料(品店).
食品中毒
しょくひんちゅうどく [5] 【食品中毒】
「食中毒」に同じ。
食品標準成分表
しょくひんひょうじゅんせいぶんひょう [0][0] 【食品標準成分表】
一般に日常的に摂取する食品について,その標準的な成分組成を示した表。科学技術庁資源調査会発行。
食品添加物
しょくひんてんかぶつ [7] 【食品添加物】
食品を調理・加工・製造する時に添加する物質。天然物から抽出するものと化学的合成品がある。調味料・香料・着色料・保存料など。
→食品添加物[表]
食品添加物公定書
しょくひんてんかぶつこうていしょ [7][0] 【食品添加物公定書】
食品添加物の規格・使用基準などについて,食品衛生法に基づき厚生大臣が収載した公定書。
食品衛生法
しょくひんえいせいほう 【食品衛生法】
飲食による衛生上の危害の発生の防止,公衆衛生の向上・増進を目的として1947年(昭和22)制定された法律。食品および添加物,器具および包装,表示および広告,検査,営業などについて規定する。
食品衛生監視員
しょくひんえいせいかんしいん [11] 【食品衛生監視員】
食品衛生法に基づき,営業施設に対する監視・指導・検査を行う者。
食品衛生管理者
しょくひんえいせいかんりしゃ [11] 【食品衛生管理者】
食品衛生法に基づき,食肉製品・食用油脂などを製造・加工する施設における作業従事者の監督を行う者。
食品衛生調査会
しょくひんえいせいちょうさかい 【食品衛生調査会】
食品衛生法に基づき,食中毒や食品添加物など食品衛生に関する重要事項を調査・審議するために設置された機関。
食品衛生責任者
しょくひんえいせいせきにんしゃ [11] 【食品衛生責任者】
飲食店などの営業施設の衛生管理のために,条例により置くことを義務づけられている責任者。
食器
しょっき【食器】
tableware;→英和
a dinner set.食器棚 a cupboard.→英和
食器室 a pantry.→英和
食器
しょっき シヨク― [0] 【食器】
食事に用いる器具。茶碗(チヤワン)・皿・はし・ナイフ・フォークなど。「―戸棚」
食器棚
しょっきだな シヨク― [0] 【食器棚】
食器をおさめる戸棚。
食堂
じきどう [0] 【食堂】
〔仏〕 寺院で,僧が食事をするための建物。
食堂
しょくどう [0] 【食堂】
(1)食事をする部屋。
(2)食事をさせる店。
食堂
しょくどう【食堂】
a dining room;a buffet[refreshment room](列車や駅などの);→英和
an eating house; <米> a diner (店).‖食堂車 a dining car.
食堂車
しょくどうしゃ [3] 【食堂車】
鉄道で,食事を提供する車両。
食塩
しょくえん [2] 【食塩】
食用にする精製した塩。また,塩化ナトリウムの慣用名。
食塩
しょくえん【食塩】
(table) salt.→英和
‖食塩水 a solution of salt.食塩注射 a saline[salt]injection.
食塩泉
しょくえんせん [3] 【食塩泉】
塩化ナトリウムを主成分とする鉱泉。熱海・修善寺・別府の温泉はこの例。消化器疾患・リューマチ性疾患・湿疹などに効く。
食変光星
しょくへんこうせい [5] 【食変光星】
連星の主星と伴星との食現象により,周期的に見かけの明るさを変える変光星。ペルセウス座のアルゴルは有名。食連星。
食客
しょっかく シヨク― [0] 【食客】
〔「しょっきゃく」とも〕
(1)他人の家に住み込んで申しわけ程度の用をして食べさせてもらっている人。いそうろう。
(2)客分として,自分の家に抱えておく人。「―三千人」
食客
しょっきゃく シヨク― [0] 【食客】
⇒しょっかく(食客)
食害
しょくがい [0] 【食害・蝕害】 (名)スル
虫や鳥獣が,植物を食い荒らすこと。また,その害。
食寄り
くいより クヒ― [0] 【食(い)寄り】
物を食べることを目あてに人人が集まること。「親(シン)は泣き寄り,他人は―」
食封
じきふ [0] 【食封】
律令制で,親王・貴族・寺院などに俸禄として封戸(フコ)を支給したこと。特定の戸を封戸として指定し,そこからの租の半分と庸調のすべて,および仕丁の労役を徴収する。位階による位封,官職による職封,勲功による功封などがある。
食封
しょくほう 【食封】
⇒じきふ(食封)
食尽
しょくじん [0] 【食尽・蝕甚】
日食または月食で,太陽または月が最も欠けた状態。また,その時刻。
食年
しょくねん [0] 【食年】
太陽が,白道と黄道との交点を通ってから,黄道をほぼ一巡し,再び同じ交点に戻る期間。約三四六・六二日。日食・月食が地球上のどこかで起こる周期。
食延ばし
くいのばし クヒ― [0] 【食(い)延ばし】 (名)スル
食いのばすこと。「給料日まで―する」
食延ばす
くいのば・す クヒ― [4][0] 【食(い)延ばす】 (動サ五[四])
分量の限られた食料や金を少しずつ用い,長い間もつようにする。くいつなぐ。「わずかな食料を―・す」
食後
しょくご [0] 【食後】
食事のあと。
⇔食前
食後
しょくご【食後(に)】
after a meal.→英和
食後酒
しょくごしゅ [3] 【食後酒】
⇒ディジェスチフ
食思
しょくし [0][1] 【食思】
食欲。くいけ。「―不振」
食性
しょくせい [0] 【食性】
日常摂取する食物の種類や摂取の仕方からみた,動物の習性。草食性・肉食性・雑食性・腐食性あるいは少食性・多食性・単食性などに分ける。
食悦
しょくえつ 【食悦】
うまい物や食べたいと思う物を沢山食べること。また,その喜び。「のぞみ次第の―さすべしと/浮世草子・置土産 1」
食意地
くいいじ クヒイヂ [0] 【食(い)意地】
食べ物をむさぼりたいという欲望。「―の張った子だ」「―がきたない」
食慾
しょくよく [0][2] 【食欲・食慾】
食べたいという欲望。食いけ。「―をそそる」「―がない」
食扶持
くいぶち クヒ― [0][2] 【食(い)扶持】
食べ物を買うための金。食費。食い分。「―を入れる」
食指
しょくし [1][0] 【食指】
ひとさしゆび。
食指
しょくし【食指】
⇒人差し指.〜が動く have an itch <for> ;→英和
be desirous <of> .
食掛け
くいかけ クヒ― [0] 【食(い)掛け】
食べかけて途中でやめること。また,その食べ物。食いさし。
食掛ける
くいか・ける クヒ― [4][0] 【食(い)掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 くひか・く
(1)食べ始める。「昼飯を―・ける」
(2)食べ始めて中途でやめる。「―・けたせんべい」
食摘み
くいつみ クヒ― [0] 【食(い)積み・食(い)摘み】
(1)正月用に作った料理を重詰めにしたもの。[季]新年。《―のほかにいさゝかの鍋の物/虚子》
(2)「蓬莱(ホウライ)飾り」の江戸での称。「―が小癪に出来て一分めき/柳多留(初)」
食放題
くいほうだい クヒハウダイ [3] 【食(い)放題】
食べたいだけ,好きなように食べること。たべほうだい。
食散らす
くいちら・す クヒ― [4][0] 【食(い)散らす】 (動サ五[四])
(1)食べ物を食べこぼしたりして,あたりをよごす。
(2)あれこれと料理に少しずつ手をつける。「いじきたなく―・す」
(3)いろいろな物事に少しずつ手をつける。「あれこれ―・すばかりで,どれもものにならない」
食料
しょくりょう【食料(品)】
(an article of) food;→英和
foodstuffs;provisions.‖食料品商 a dealer in foodstuffs;a grocer;a groceryman.食料品店 <米> a grocery (store); <英> a grocer's (shop).
食料
しょくりょう [2] 【食料】
(1)食べ物。また,食べ物になる材料。
(2)食べ物の代金。食費。じきりょう。「此金を―に,金の続く間お前を世話して呉れとのこと/正直者(独歩)」
→食料(1)[表]
食料
くいりょう クヒレウ [3][2] 【食(い)料】
(1)食事の代金。食事代。食い扶持(ブチ)。
(2)食べるもの。しょくりょう。
食料品
しょくりょうひん [0] 【食料品】
肉・魚・野菜など,食べ物とする物。「―売り場」
食方
くいかた クヒ― [0] 【食(い)方】
(1)食べる方法。食べ方。
(2)くらし。生計。「二人で中よくして居ても―に困るから/真景累ヶ淵(円朝)」
食既
しょっき シヨク― [1] 【食既】
⇒第二接触
食時
しょくじ [1] 【食時】
(1)食事をする時間。食事どき。
(2)辰(タツ)の刻の異名。
食材
しょくざい [0] 【食材】
料理の材料となる食品。
食欠く
くいか・く クヒ― [3][0] 【食(い)欠く】 (動カ五[四])
かんで食いちぎる。「葉山は松風を撮(ツマ)むで,―・きながら/多情多恨(紅葉)」
食欲
しょくよく【食欲】
(an) appetite.→英和
〜がある(ない) have a good (poor) appetite.〜を失う(そそる) lose (whet) one's appetite.‖食欲減退(増進) loss (promotion) of appetite.食欲増進剤 an appetizer.
食欲
しょくよく [0][2] 【食欲・食慾】
食べたいという欲望。食いけ。「―をそそる」「―がない」
食欲異常
しょくよくいじょう [5] 【食欲異常】
食欲に量的・質的な異常をきたすこと。食欲の不振・亢進(拒食症・過食症)などの量的異常と,通常食物としない物への食欲を示し異食症と呼ばれる質的異常とがあり,複数の症状が重なることもある。
食止める
くいと・める クヒ― [4][0] 【食(い)止める】 (動マ下一)[文]マ下二 くひと・む
好ましくない物事の侵入・進行を途中で防ぎとめる。「敵の侵入を―・める」「建物の崩壊を―・める」
食残し
くいのこし クヒ― [0] 【食(い)残し】
食べのこすこと。また,その残した食べ物。
食残す
くいのこ・す クヒ― [4][0] 【食(い)残す】 (動サ五[四])
全部食べないで,一部を残す。食べ残す。
食殺す
くいころ・す クヒ― [4][0] 【食(い)殺す】 (動サ五[四])
かみついて殺す。かみ殺す。「猫が鼠を―・す」
[可能] くいころせる
食気
しょっき シヨク― [3] 【食気】
食欲。くいけ。
食気
くいけ クヒ― [3] 【食(い)気】
食べたいと思う気持ち。食欲。「色気より―」
食気
しょくけ [3] 【食気】
食べたいという気持ち。くいけ。
食油
しょくゆ [0] 【食油】
食用の油。食用油。
食滞
しょくたい [0] 【食滞】 (名)スル
食物がよく消化されないで,胃にたまっていること。食もたれ。
食火鶏
ひくいどり ヒクヒ― [2] 【火食鳥・食火鶏】
ヒクイドリ目ヒクイドリ科の総称。ダチョウに似るが少し小形で,頭高約1.8メートル。足指は三本。頭に大きな角質の冠を有する。頭と首は裸出し,鮮やかな赤・青・緑などに彩られる。速く走り,泳ぎもうまいが,飛べない。ニューギニアとオーストラリア北西部に三種が分布する。
食物
しょくもつ [2] 【食物】
たべもの。くいもの。食料。
食物
しょくぶつ 【食物】
「しょくもつ(食物)」に同じ。[日葡]
食物
はみもの 【食物】
食べるもの。しょくもつ。[日葡]
食物
くいもの クヒ― [3] 【食(い)物】
(1)食べるもの。食べ物。「―屋」
(2)自分の利益のために,利用・悪用するものや人。「他人の土地を―にする」
(3)調理すること。「つとめて,―する所を見れば,まことに青き羊のくび白きあり/宇治拾遺 13」
食物
じきもつ 【食物】
(1)食べ物。しょくもつ。「人,―を持て来たり/今昔 11」
(2)食事。「―の時,大小便利の時を除ては/今昔 15」
食物
しょくもつ【食物】
<plain> food;→英和
provisions.〜を与える give food.
食物繊維
しょくもつせんい [5] 【食物繊維】
植物の繊維や細胞壁などを構成する多糖類で,ヒトでは消化できないか,消化の困難な物質。セルロース・リグニン・ヘミセルロース・ペクチンなど。動脈硬化・糖尿病・肥満・直腸癌などの防止に効果があるといわれる。食餌性(シヨクジセイ)繊維。ダイエタリー-ファイバー。DF 。
食物連鎖
しょくもつれんさ [5] 【食物連鎖】
自然界における食うものと食われるものとの一連の関係。A という生物が B に,B が C に,C が D に捕食される場合,A→B→C→D のように示す。連鎖の数は四か五が普通。
食生活
しょくせいかつ【食生活】
dietary life;eating habits.〜を改善する improve one's diet.
食生活
しょくせいかつ [3] 【食生活】
人間の生活のうち,食事に関する分野。「―の改善」
食用
しょくよう [0] 【食用】
食物として用いること。食べることができること。「―油」
食用の
しょくよう【食用の】
for food;edible.→英和
〜に供する use <a thing> for food.‖食用油 cooking oil.食用蛙 an edible frog;a bullfrog.
食用穴燕
しょくようあなつばめ [7] 【食用穴燕】
食用になる巣を作るアナツバメの俗称。洞穴の中に唾液(ダエキ)で固められた巣を作る。中国・東南アジア・マレー諸島に分布。
食用色素
しょくようしきそ [6] 【食用色素】
食品の着色に用いる色素。合成着色料と天然着色料とがある。
食用菊
しょくようぎく [3] 【食用菊】
花弁を食用とする菊。花は中形で黄色。苦みが少なく,香りの良い品種。料理菊。
食用菌
しょくようきん [0] 【食用菌】
食用とされるきのこ。シイタケ・マツタケ・シメジ・エノキダケなど。
食用蛙
しょくようがえる [5] 【食用蛙】
ウシガエルの別名。
食用蝸牛
しょくようかたつむり [7] 【食用蝸牛】
⇒エスカルゴ
食療法
しょくりょうほう [3] 【食療法】
「食餌(シヨクジ)療法」に同じ。
食破る
くいやぶ・る クヒ― [4][0] 【食(い)破る】 (動ラ五[四])
かじって穴をあける。かみやぶる。「虎がおりを―・った」
[可能] くいやぶれる
食禄
しょくろく [0] 【食禄】
俸禄。扶持(フチ)。
食積み
くいつみ クヒ― [0] 【食(い)積み・食(い)摘み】
(1)正月用に作った料理を重詰めにしたもの。[季]新年。《―のほかにいさゝかの鍋の物/虚子》
(2)「蓬莱(ホウライ)飾り」の江戸での称。「―が小癪に出来て一分めき/柳多留(初)」
食管
しょっかん シヨククワン [0] 【食管】
「食糧管理」の略。
食管会計
しょっかんかいけい シヨククワンクワイ― [5] 【食管会計】
「食糧管理特別会計」の略。
食管制度
しょっかんせいど シヨククワン― [5] 【食管制度】
「食糧管理制度」の略。
食管法
しょっかんほう シヨククワンハフ [0] 【食管法】
「食糧管理法」の略。
食籠
じきろう [0] 【食籠】
食べ物を盛る容器。漆器で,多くは丸形または角形。食べ物の贈り物や香の入れ物に用い,違い棚に飾ることもあった。重ね食籠もある。
食籠[図]
食糧
しょくりょう [2] 【食糧】
食べ物。特に,主食とする米や麦。糧食。「―難」
食糧
しょくりょう【食糧】
food;→英和
provisions.‖食糧事情(問題) the food situation (problem).食糧統制(不足) food control (shortage).
食糧メーデー
しょくりょうメーデー [5] 【食糧―】
第二次大戦後の深刻な食糧危機の中,1946年(昭和21)5月19日,皇居前広場に約二五万人が参加して行われた飯米(ハンマイ)獲得人民大会の通称。
食糧安全保障
しょくりょうあんぜんほしょう [9][2][5] 【食糧安全保障】
とりわけ国内の食糧供給を輸入に依存している国家が,不測の穀物不作や将来生じうる可能性のある輸入の障害などに備え食糧供給の安定を確保すること。
食糧庁
しょくりょうちょう [3] 【食糧庁】
農林水産省の外局の一。主要食糧の管理,主要食糧を原料とする飲食料品の生産・流通・消費の調整などを行う。
食糧管理制度
しょくりょうかんりせいど [8] 【食糧管理制度】
国民の食糧の確保のために,主要食糧の需給や価格を調整し管理する制度。1942年(昭和17),食糧管理法によって,主要穀物について実施されたが,94年(平成6)新食糧法の制定により,市場原理の導入などその性格を大きく変えた。食管制度。
食糧管理法
しょくりょうかんりほう [0] 【食糧管理法】
国民の食糧の確保および国民経済の安定を図るため,政府が食糧についての管理,需給・価格の調整・流通の規制を行うことを定めた法律。1942年(昭和17)制定。新食糧法の施行にともない,95年(平成7)廃止。食管法。
食糧管理特別会計
しょくりょうかんりとくべつかいけい [5][5] 【食糧管理特別会計】
生産者および消費者を保護することを目的として,食糧の買い入れ・売り渡しなど食糧管理のために設ける特別会計。食管会計。
食紅
しょくべに [0] 【食紅】
食品に赤い色をつけるために使う色素。特に,ベニバナの色素。食用紅。
食細胞
しょくさいぼう [3] 【食細胞】
細菌などを捕らえて消化・分解する細胞。生物体の自己防衛や不用物の排出などの役目をする。高等動物の白血球のうちの好中球と単球・マクロファージ・組織球など。貪食(ドンシヨク)細胞。
食細胞活動
しょくさいぼうかつどう [7] 【食細胞活動】
⇒食作用(シヨクサヨウ)
食締める
くいし・める クヒ― [4][0] 【食(い)締める】 (動マ下一)[文]マ下二 くひし・む
固くかみしめる。くいしばる。「貫一は戦(オノノ)く唇を―・めつつ/金色夜叉(紅葉)」
食肉
じきにく [0] 【食肉】
〔仏〕 肉を食うこと。肉食(ニクジキ)。
食肉
しょくにく [0] 【食肉】
(1)動物の肉を食べること。肉食。
(2)食用の肉。畜肉。鳥肉の総称。食用肉。
食肉加工品
しょくにくかこうひん [0] 【食肉加工品】
食肉を主要原料とする加工食品の総称。ハム・ベーコン・ソーセージ・缶詰など。肉製品。
食肉性
しょくにくせい [0] 【食肉性】
「肉食性」に同じ。
食肉植物
しょくにくしょくぶつ [6] 【食肉植物】
「食虫植物」に同じ。
食肉類
しょくにくるい [4] 【食肉類】
哺乳(ホニユウ)類の一グループ。一般に,肉を切り裂くのに適した臼歯(裂肉歯)をもつ。古生物学的には漸新世以降に多様化したとされる。ネコ科・クマ科・イヌ科・アザラシ科が代表的で,肉食性の種が多いが,主に植物を食べるものもいる。鰭脚(キキヤク)類を含まないとする主張もある。食肉目。
食肉類
しょくにくるい【食肉類】
《動》carnivorous animals.
食胞
しょくほう [0] 【食胞】
アメーバ・ゾウリムシなど原生動物で,細胞内消化のため一時的にできる小胞。食物胞。
食膳
しょくぜん【食膳】
a (dining) table.→英和
〜にのぼる be served on the table.⇒食卓.
食膳
しょくぜん [0] 【食膳】
食事のとき食器や食べ物を載せる台。お膳。「―に供する」
食草
しょくそう [0] 【食草】
特定の昆虫が好んで食物とする植物。モンシロチョウにとってのアブラナ科植物(とくにキャベツ)など。
食荒らす
くいあら・す クヒ― [4][0] 【食(い)荒らす】 (動サ五[四])
(1)(虫や獣が)農作物などを食べて損害を与える。「いのししが畑の芋を―・す」
(2)あれこれと食い散らす。「膳の料理を―・す」
(3)他の領分を侵す。「対立候補の地盤を―・す」
食菌作用
しょっきんさよう シヨクキン― [5] 【食菌作用】
⇒食作用(シヨクサヨウ)
食虫動物
しょくちゅう【食虫動(植)物】
an insectivorous animal (plant).
食虫植物
しょくちゅうしょくぶつ [6] 【食虫植物】
昆虫などの小動物を捕らえて消化し,養分の一部とする植物。特別な捕虫葉や腺毛・蜜腺が発達している。モウセンゴケ科・タヌキモ科・ウツボカズラ科の植物など。食肉植物。
食虫虻
むしひきあぶ [5] 【虫曳虻・食虫虻】
双翅目ムシヒキアブ科の昆虫の総称。体長5〜50ミリメートル。複眼が突出し,胸が大きく,腹部が細い。全身に毛が密生するものが多い。他の昆虫を捕らえ体液を吸う。世界各地に分布。
食虫類
しょくちゅうるい [3] 【食虫類】
食虫目の哺乳類の総称。真獣類の中で,最も原始的で知能も低く,主に環形動物や節足動物を食物とする。南米の一部とオーストラリアを除き,広く分布。ハリネズミ・トガリネズミ・モグラや,哺乳類中最小とされるコビトジネズミなどが属す。
食蚜蠅
しょくがばえ [3] 【食蚜蠅】
双翅目ショクガバエ科の昆虫の総称。幼虫がアブラムシ(蚜虫)を食べる習性をもつ。ハナアブ。
食蟻獣
ありくい [0][2][3] 【蟻食・食蟻獣】
アリクイ科の哺乳類の総称。口は小さくて歯がなく,頭部は筒状で細長い口吻(コウフン)が突出する。蟻塚をこわし,ひも状の長い舌でアリ・シロアリなどをなめて食う。オオアリクイ・コアリクイ・ヒメアリクイの三種があり,中南米の森林にすむ。
食裂く
くいさ・く クヒ― [3][0] 【食(い)裂く】 (動カ五[四])
口にくわえて裂く。また,かみついて裂く。「半分―・いたカステラの残片を/社会百面相(魯庵)」
食言
しょくげん [0] 【食言】 (名)スル
〔一度口から出した言葉を,また,口に入れる意〕
前に言ったことと違うことを言うこと。また言ったことを実行しないこと。約束を守らないこと。うそをつくこと。「君子は―せず」
食言する
しょくげん【食言する】
eat one's words.
食詰める
くいつ・める クヒ― [4][0] 【食(い)詰める】 (動マ下一)[文]マ下二 くひつ・む
(1)借金をためたり,不義理や不品行などのために,生活できなくなる。暮らしにゆきづまる。「―・めて夜逃げをする」
(2)歯を食いしばる。「いつとなく歯を―・めて,怒りておはしけるには/十訓 8」
食詰め者
くいつめもの クヒツメ― [0] 【食(い)詰め者】
貧乏や不品行のために生活できなくなった人。食い詰めた人。
食貨
しょっか シヨククワ [1] 【食貨】
食物と貨幣。また,経済。
食貨志
しょっかし シヨククワ― [3] 【食貨志】
経済のことを書いた本。また,歴史書の経済のことを書いた部分。
食費
しょくひ【食費】
food cost;(charges for) board (下宿).→英和
〜を払う pay for food[board].
食費
しょくひ [0] 【食費】
食事にかかる費用。
食込む
くいこ・む クヒ― [3][0] 【食(い)込む】 (動マ五[四])
(1)物の中へ深くはいり込む。「ザイルが手に―・む」「くさびがしっかりと―・む」
(2)他の領分にまではいり込む。侵入する。「国際市場に―・む」「会議が延びて次の予定に―・む」
(3)(商売で)元手が減る。「今は残らず―・みて/浮世草子・永代蔵 2」
[可能] くいこめる
食逃げ
くいにげ クヒ― [0] 【食(い)逃げ】 (名)スル
飲食して,代金を払わずに逃げること。また,その人。
食通
しょくつう [0] 【食通】
おいしいものをたくさん食べていて,おいしいものについて詳しいこと。また,その人。
食通
しょくつう【食通】
a gourmet.→英和
食連星
しょくれんせい [3] 【食連星】
⇒食変光星(シヨクヘンコウセイ)
食過ぎる
くいす・ぎる クヒ― [4][0] 【食(い)過ぎる】 (動ガ上一)[文]ガ上二 くひす・ぐ
適量以上に食べる。たべすぎる。「餅を―・ぎる」
食道
しょくどう【食道】
《解》the esophagus;→英和
the gullet.→英和
食道癌(がん) cancer of the esophagus.
食道
しょくどう [0] 【食道】
(1)咽頭(イントウ)から胃に通じている管状の消化管。消化液は分泌せず,蠕動(ゼンドウ)運動によって食物を口から胃へ送りこむ通路となっている。
(2)食糧を運ぶ道。糧道。
食道楽
くいどうらく クヒダウラク [3] 【食(い)道楽】
うまいものや珍しいものなどを食べて楽しむ道楽。また,そのような人。しょくどうらく。
食道楽
しょくどうらく [3] 【食道楽】
⇒食(ク)い道楽(ドウラク)
食道狭窄
しょくどうきょうさく [5] 【食道狭窄】
食道の一部分が狭まって,物を飲み込むことが困難になった状態。食道癌(ガン),潰瘍の瘢痕(ハンコン)などにより起こる。
食道癌
しょくどうがん [3] 【食道癌】
食道上皮に発生する悪性腫瘍(シユヨウ)。
食道発声
しょくどうはっせい [5] 【食道発声】
癌(ガン)などで喉頭摘出手術を受けた者が声を出す方法の一。食道を経て胃内に飲み込んだ空気を腹圧などで押し出し,食道上部を振動させることで発声する。
食道鏡
しょくどうきょう [0] 【食道鏡】
食道の内面検査に用いられる金属製の管状器具。光源があり,内腔(ナイコウ)を照らして観察する。
→内視鏡
食違い
くいちがい クヒチガヒ [0] 【食(い)違い】
(1)くいちがうこと。一致しないこと。「意見に―を生じる」
(2)土手や塀などをひと続きにせず,互い違いになるように設けること。また,その土手や塀。
食違い軸歯車
くいちがいじくはぐるま クヒチガヒヂク― [9] 【食(い)違い軸歯車】
交わらず,平行でもない二軸間に使われる歯車。ウォーム-ギア・ねじ歯車・ハイボイド-ギアなどがある。
食違う
くいちが・う クヒチガフ [0][4] 【食(い)違う】 (動ワ五[ハ四])
(1)かみ合うべきものがうまく合わない。「継ぎ目が―・う」「上下ノ牙―・ウテ/日葡」
(2)一致するはずの物事が一致しない。「双方の言い分が―・う」
食酢
しょくず [0] 【食酢】
食用の酢。醸造酢と,酢酸を用いる合成酢とがある。しょくす。
→酢
食間
しょくかん [0] 【食間】
⇒しょっかん(食間)
食間
しょっかん【食間】
between meals.
食間
しょっかん シヨク― [0] 【食間】
(1)食事と食事の間。「―服用の薬」
(2)食事をしている間。食事中。
食青
しょくせい [0] 【食青】
食品に青い色をつけるための色素。
食靠れ
しょくもたれ [3][0] 【食靠れ】
食べた物が消化されないで,胃にたまっていること。食滞(シヨクタイ)。
食頃
しょっけい シヨク― [0] 【食頃】
食事をするほどのわずかな時間。
食飽きる
くいあ・きる クヒ― [4][0] 【食(い)飽きる・食い厭きる】 (動カ上一)
(1)同じものを大量に食べたり,たびたび食べたりして,それ以上食べるのがいやになる。食傷する。たべあきる。「肉は―・きた」
(2)あきるほど存分に食べる。飽食する。
食養
しょくよう [0] 【食養】
⇒食養生(シヨクヨウジヨウ)
食養生
しょくようじょう [3] 【食養生】
食物の栄養を考慮しながら,病気の予防・治療をはかること。くいようじょう。
食養生
くいようじょう クヒヤウジヤウ [3] 【食(い)養生】
⇒食養生(シヨクヨウジヨウ)
食餌
しょくじ [0] 【食餌】
食べ物。
食餌問題
しょくじもんだい [4] 【食餌問題】
線形計画法の代表的問題の一。健康に必要な栄養分を確保し,かつ費用が最小になる配合プランをつくる。
食餌実験
しょくじじっけん [4] 【食餌実験】
ある特定の物質を加えたり欠いたりした食餌を動物に与え,その物質の作用や代謝経路を研究する実験。
食餌療法
しょくじりょうほう [4] 【食餌療法】
代謝異常・消化器系内臓疾患・肥満などに対し,治療の一環として食事内容や食事法を改善・調節すること。また,そうした治療法。食療法。
食餌療法
しょくじ【食餌療法(を行なう)】
(be on a) diet;→英和
(go on) a dietary cure.
食饌
しょくせん [0] 【食饌】
食卓の上にそろえた食べ物。膳部。
食鶏
しょっけい シヨク― [0] 【食鶏】
食肉用の鶏。
飢う
う・う 【飢う・餓う・饑う】 (動ワ下二)
⇒うえる(飢)
飢え
うえ ウヱ [2] 【飢え・餓え・饑え】
飢えること。ひもじいこと。空腹。「―に苦しむ」
飢え
うえ【飢え】
hunger;→英和
starvation.→英和
〜る be[go]hungry;→英和
starve;→英和
[渇望する]starve[hunger] <for> ;be thirsty <for,after> .〜た hungry;starving.〜をしのぐ keep off hunger.
飢える
う・える ウヱル [2] 【飢える・餓える・饑える】 (動ア下一)[文]ワ下二う・う
(1)食べ物がなく空腹で苦しむ。ひどく腹が減る。古くは,水がなくて渇く意にも用いた。「飢饉(キキン)のために―・えて死ぬ」
(2)そのものに恵まれないで激しく求める。「親の愛情に―・える」
飢える
うえる【飢える】
⇒飢え.
飢える
かつ・える カツヱル [3][0] 【餓える・飢える】 (動ア下一)[文]ワ下二 かつ・う
(1)食物が足りなくて苦しむ。うえる。「これから先きは―・ゑて死ぬより外に仕方がない/塩原多助一代記(円朝)」
(2)不足を感じてしきりに欲しがる。「何かに―・ゑたやうな眼をぱつちりと開いて/悪魔(潤一郎)」
飢え死に
うえじに ウヱ― [0][4] 【飢え死に・餓え死に】 (名)スル
飢えて死ぬこと。餓死。「飢饉(キキン)で―する者も出た」
飢かす
うやか・す 【飢かす】 (動サ四)
飢えさせる。「母を―・し殺したりし/太平記 35」
飢し
やわ・し 【飢し】 (形ク)
空腹である。ひもじい。「粥を飲みて―・きを忍び/東大寺風誦文稿」
飢ゆ
う・ゆ 【飢ゆ】 (動ヤ下二)
飢える。[日葡]
〔ワ行下二段動詞「うう」が室町時代にヤ行に転じて使われた語〕
飢乏
きぼう [0] 【飢乏】
食物が乏しく,飢えること。
飢凍
きとう [0] 【飢凍】 (名)スル
飢えこごえること。「道塗に―する/山月記(敦)」
飢寒
きかん [0][2] 【飢寒・饑寒】
飢えと寒さ。飢え凍えること。
飢死する
うえじに【飢死する】
starve to death;die of hunger.
飢民
きみん [1][0] 【飢民】
飢えている人々。
飢渇
けかつ 【飢渇】
飢えとかわき。また,飢饉(キキン)。けかち。
飢渇
きかつ [0] 【飢渇・饑渇】 (名)スル
飢えと渇き。また,飢え渇くこと。「人民は―して/日本開化小史(卯吉)」
飢餓
きが [1] 【飢餓・饑餓】
食物がなくて飢えること。うえ。「―感」「―状態」「―死」
飢餓
きが【飢餓】
hunger;→英和
starvation.→英和
〜線上にある be starving.
飢餓療法
きがりょうほう [3] 【飢餓療法】
食を制限しまたは食を断って疾患を治す療法。絶食療法。断食療法。
飢餓輸出
きがゆしゅつ [3] 【飢餓輸出】
外貨獲得のため,国民の生活必要物資までも輸出すること。
飢饉
ききん【飢饉】
(a) famine;→英和
shortage <of water supply> .→英和
飢饉年 a lean year.
飢饉
ききん [2][1] 【飢饉・饑饉】
(1)農作物が極度に不作で,食物が不足すること。「天明の―」
(2)必要なものが極度に不足すること。「水―」
飣餖
ていとう [0] 【飣餖】
〔食物を食べきれないほど並べる意〕
むやみに余計なことをつけ加えること。
飯
いい イヒ 【飯】
米を蒸したり,炊いたりしたもの。麦・粟(アワ)などにもいう。「家にあれば笥(ケ)に盛る―を/万葉 142」
飯
めし [2] 【飯】
〔動詞「召す」の連用形から。召し上がるものの意〕
(1)米を炊いたもの。ごはん。
(2)食事。朝・昼・晩の食事。ごはん。「―の支度ができる」
飯
まま [1] 【飯】
めし。ごはん。まんま。
飯
まんま [1] 【飯】
〔幼児語〕
御飯。めし。まま。おまんま。
飯
めし【飯】
(boiled) rice (米飯);→英和
a meal (食事).→英和
〜をたく boil rice.〜を食べる have a meal.〜が食えない cannot make a living.→英和
飯する
はん・する [3] 【飯する・飰する】 (動サ変)[文]サ変 はん・す
食事する。「石室の人と共に―・して/不二の高根(麗水)」
飯つぎ
めしつぎ [0][4] 【飯つぎ】
飯櫃(メシビツ)。
飯事
ままごと [0][2] 【飯事】
子供が,炊事・食事など家庭生活のまねをする遊び。主に女の子の遊び。ままごと遊び。
飯代
めしだい [0] 【飯代】
飯の代金。食事代。
飯借り
ままかり [0] 【飯借り】
瀬戸内地方で,サッパの異名。
飯前
めしまえ [3] 【飯前】
食事をする前。食前。
飯匙
いいがい イヒガヒ 【飯匙】
しゃもじ。「手づから―取りて/伊勢 23」
飯匙倩
はぶ [1] 【波布・飯匙倩】
ヘビの一種。猛毒をもつ。全長約2メートル。頭は三角形で大きく,上顎に二本の長い毒牙をもつ。普通,背面は黄褐色で,暗褐色の輪状紋が並ぶ。奄美諸島と沖縄諸島の特産。夜間,カエル・ネズミ・小鳥などを食う。草むらや樹上などにいて,人畜をも攻撃するため恐れられている。南西諸島には他にヒメハブなど三種の近縁種がいるが害は少ない。[季]夏。
飯台
はんだい [0] 【飯台】
(1)幾人かが囲んで食事をする台。食卓。ちゃぶ台。
(2)「箱膳(ハコゼン)」に同じ。
飯坂温泉
いいざかおんせん イヒザカヲンセン 【飯坂温泉】
福島市北部にある温泉。阿武隈(アブクマ)川支流の摺上(スリカミ)川中流にある。
飯場
はんば【飯場】
workers' living quarters; <米> a bunkhouse.→英和
飯場
はんば [0] 【飯場】
工事・採鉱などの労働者のため現場付近に設けられた宿泊設備。
飯場制度
はんばせいど [4] 【飯場制度】
明治以降に鉱山・土木・建設事業などで行われた労務管理制度の一。事業主から請け負った飯場頭(納屋頭)が集めた労働者を飯場に収容して厳重な監督のもとに仕事をさせ,その賃金の上前をはねるなどの前近代的制度。納屋制度。
飯塚
いいづか イヒヅカ 【飯塚】
姓氏の一。
飯塚
いいづか イヒヅカ 【飯塚】
福岡県中北部の市。近世,長崎街道の宿場町。かつて筑豊炭田の中心。近年,商業が発展。
飯塚浩二
いいづかこうじ イヒヅカカウジ 【飯塚浩二】
(1906-1970) 人文地理学者。東京生まれ。東大卒。東大東洋文化研究所長。著「地理学批判」「世界史における東洋社会」など。
飯子菜
ままこな [3] 【飯子菜】
ゴマノハグサ科の半寄生の一年草。山中に自生。高さ30センチメートル内外。葉は長卵形。夏,枝先に紅紫色の筒状唇形花を穂状につける。果実は蒴果(サクカ)。若い種子は米粒に似る。
飯尾
いいお イヒヲ 【飯尾】
姓氏の一。
飯尾宗祇
いいおそうぎ イヒヲ― 【飯尾宗祇】
⇒宗祇(ソウギ)
飯屋
めしや [2] 【飯屋】
簡単な食事を供する店。
飯山
いいやま イヒヤマ 【飯山】
長野県北東部,千曲川に臨む市。上杉謙信の築城に始まり,江戸中期以降本多氏の城下町。仏壇・和紙・スキーを生産。豪雪地として知られる。
飯山
はんざん 【飯山】
香川県中央部,綾歌(アヤウタ)郡の町。飯野山と城山(キヤマ)は瀬戸内海国立公園の観光地。西・北は丸亀・坂出市に接する。
飯山線
いいやません イヒヤマ― 【飯山線】
JR 東日本の鉄道線。長野県豊野(トヨノ)・新潟県越後川口間,96.7キロメートル。信濃川沿いに長野と長岡を結ぶ。
飯岡
いいおか イヒヲカ 【飯岡】
千葉県北東部,海上郡の町。九十九里浜北東端に位置する。
飯岡助五郎
いいおかのすけごろう イヒヲカ―スケゴラウ 【飯岡助五郎】
(1792-1859) 江戸後期の博徒(バクト)。相模(サガミ)の人。下総(シモウサ)国飯岡で貸し元となり,笹川繁蔵と勢力を争った。講談・浪曲の「天保水滸伝」に登場。
飯島
いいじま イヒジマ 【飯島】
姓氏の一。
飯島魁
いいじまいさお イヒジマイサヲ 【飯島魁】
(1861-1921) 動物学者。静岡県生まれ。東大卒。海綿の研究と,鳥・寄生虫に関する研究が多い。著「動物学提要」など。
飯店
はんてん [0][1] 【飯店】
中国料理店。
〔中国ではホテルの意〕
飯後
はんご [0] 【飯後】
食後。
飯料
はんりょう [3] 【飯料】
食事代。めしだい。食費。
飯時
めしどき [0] 【飯時】
食事をする時刻。時分時(ジブンドキ)。
飯杓子
めしじゃくし [3] 【飯杓子】
飯を盛る杓子。しゃもじ。
飯桐
いいぎり イヒ― [0][1] 【飯桐・椅】
イイギリ科の落葉高木。本州以西から東アジアに分布。高さ15メートル内外。雌雄異株。幹はキリに似る。葉は心臓形。秋にナンテンに似た赤い球形の果実をつける。昔,この葉で飯を包んだという。ナンテンギリ。
飯椀
いいわん イヒ― 【飯椀】
飯を盛る椀。めしわん。
飯椀
めしわん [0] 【飯椀】
飯を盛る椀。
飯櫃
めしびつ [0][2] 【飯櫃】
炊き上がった飯を移し入れる器。多く木製で,蓋がある。おひつ。お鉢。飯鉢(メシバチ)。飯つぎ。
飯櫃
いびつ [0] 【歪・飯櫃】
〔「いひびつ(飯櫃)」の転〕
■一■ (名・形動)[文]ナリ
〔飯櫃が長円形なことから。「歪」と書く〕
形がゆがんで正常でない・こと(さま)。「殴られて顔が―になった」「―な性格」「―に坐つていたのはお政で/浮雲(四迷)」
[派生] ――さ(名)
■二■ (名)
(1)「いいびつ(飯櫃)」に同じ。
(2)〔(1)の形から〕
(ア)長円形。小判形。
(イ)小判形の金貨・銀貨。
飯櫃
いいびつ イヒ― [1] 【飯櫃】
めしびつ。いびつ。
飯櫃形
いびつなり [0] 【飯櫃形】
(1)飯櫃の形。長円形。
(2)小判。「礼はきつと―でするわい/浄瑠璃・新版歌祭文」
飯沼
いいぬま イヒヌマ 【飯沼】
姓氏の一。
飯沼慾斎
いいぬまよくさい イヒヌマ― 【飯沼慾斎】
(1783-1865) 幕末の植物学者。伊勢亀山の生まれ。名は長順。江戸で宇田川榛斎(シンサイ)に医学を学ぶ。のち,植物学に転じ日本最初のリンネ分類による植物図説「草木図説」を作った。
飯炊き
ままたき [2][4] 【飯焚き・飯炊き】
飯をたくこと。また,他家に奉公して飯をたく人。めしたき。
飯炊き
めしたき [0][4][3] 【飯炊き】
飯をたくこと。また,そのために雇われている人。
飯炊き女
めしたきおんな [5] 【飯炊き女】
(1)飯炊きとして雇われている女。
(2)近世,大坂の曾根崎新地などの泊り茶屋で,客の給仕とともに遊女をも兼ねた女。
飯炊き釜
めしたきがま [4] 【飯炊き釜】
飯をたくのに用いる釜。
飯焚き
ままたき [2][4] 【飯焚き・飯炊き】
飯をたくこと。また,他家に奉公して飯をたく人。めしたき。
飯無し鮨
いいなしずし イヒナシ― 【飯無し鮨】
(後世の飯を加えた鮨に対して)飯を加えない,魚肉だけの鮨。古くは,魚に塩をかけ重しをして自然に発酵させた。
飯田
いいだ イヒダ 【飯田】
姓氏の一。
飯田
いいだ イヒダ 【飯田】
長野県南部の市。もと堀氏の城下町。天竜川の段丘上にあり,伊那盆地南部の商業中心地。
飯田事件
いいだじけん イヒダ― 【飯田事件】
1884年(明治17),長野県と愛知県下の自由民権派による政府転覆の蜂起(ホウキ)計画。愛知県田原の士族村松愛蔵らが,長野県飯田において没落農民と連係し蜂起を計ったが発覚。中心人物六名が内乱陰謀罪で処刑された。
飯田忠彦
いいだただひこ イヒダ― 【飯田忠彦】
(1798-1860) 幕末の歴史学者・勤王家。周防(スオウ)の人。「大日本史」を読んで感奮,独力で「野史」二九一巻を編む。桜田門外の変で取り調べを受け,憤激して自殺。他に著「諸家系譜」など。
飯田武郷
いいだたけさと イヒダ― 【飯田武郷】
(1827-1900) 幕末・明治の国学者。信濃の人。通称,守人(モリト)。平田銕胤(カネタネ)に師事。東大・皇典講究所ほかの教授。主著「日本書紀通釈」
飯田線
いいだせん イヒダ― 【飯田線】
東海道本線と中央本線を結ぶ JR 東海の鉄道線。愛知県豊橋と長野県辰野間,196キロメートル。沿線に豊川・飯田・伊那などの諸都市がある。
飯田蛇笏
いいだだこつ イヒダ― 【飯田蛇笏】
(1885-1962) 俳人。山梨県生まれ。本名,武治。早大中退。高浜虚子に師事。「ホトトギス」派の重鎮。強烈な主観で甲斐の自然と生活をとらえた端厳荘重な調べで知られる。「雲母」主宰。句集「山廬集」「山響集」など。
飯盒
はんごう [0][3] 【飯盒】
野外で煮炊(タ)きするための,携帯用の炊飯具。アルミニウム製で底が深い。もと日本の軍隊で開発され,今は登山・キャンプなどで使用される。「―炊爨(スイサン)」
飯盒
めんこ [1][0] 【飯盒】
軍隊で,飯を盛る器をいう。
飯盒
はんごう【飯盒】
a cooker;→英和
a messtin.→英和
飯盛り
めしもり [2][4] 【飯盛り】
「飯盛り女」に同じ。
飯盛り女
めしもりおんな [5] 【飯盛り女】
江戸時代,宿駅の旅宿におかれた非公認の遊女。宿泊客への給仕もした。飯盛り。
飯盛山
いいもりやま イヒモリ― 【飯盛山】
(1)福島県会津若松市にある山。海抜約380メートル。戊辰(ボシン)戦争の際,白虎隊が自刃した所。弁天山。
(2)大阪府大東市,生駒山地の北部にある山。海抜318メートル。古来,砦(トリデ)や城が築かれた要地。山麓(サンロク)に楠木正行(マサツラ)をまつる四条畷(シジヨウナワテ)神社がある。
飯笥
いいけ イヒ― 【飯笥】
飯を盛る器。「供御―一合/延喜式(四時祭下)」
飯米
はんまい [0] 【飯米】
飯(メシ)に炊く米。食用米。
飯米農家
はんまいのうか [5] 【飯米農家】
自家用程度の米の生産しかしていない,規模が小さい農家。
飯粒
いいぼ イヒ― 【飯粒】
(1)めしつぶ。「―を取りて餌にして/日本書紀(神功訓)」
(2)いぼ。[和名抄]
飯粒
めしつぶ [3] 【飯粒】
飯のつぶ。ごはんつぶ。
飯綱
いづな [0] 【飯綱】
(1)飯綱使いが用いる想像上の小動物。狐の仲間とされる。東北地方と関東・中部地方の一部でいう。
(2)飯綱使いのこと。
飯綱
いいづな イヒ― [0] 【飯綱】
イタチ科の獣。食肉目中の最小種で体長20センチメートル内外。夏は背面褐色,腹面白色,冬は全身白色。性質は獰猛(ドウモウ)でネズミ類の天敵。北アメリカ・ヨーロッパ・アジア北部に分布。日本では北海道・青森などに見られる。イイヅナイタチ。コエゾイタチ。
飯綱使い
いづなつかい [4] 【飯綱使い】
飯綱を使って術を行う行者や巫女(ミコ)。また,その術。信州飯綱山(イイヅナヤマ)の飯綱権現に起源の求められることが多い。
飯綱山
いいづなやま イヒヅナ― 【飯縄山・飯綱山】
長野県北部にある火山。海抜1917メートル。長大な裾野を引き,中腹に飯縄高原が広がる。修験道の霊地で,山頂付近に飯縄神社がある。
飯縄山
いいづなやま イヒヅナ― 【飯縄山・飯綱山】
長野県北部にある火山。海抜1917メートル。長大な裾野を引き,中腹に飯縄高原が広がる。修験道の霊地で,山頂付近に飯縄神社がある。
飯胴
はんどう [0] 【飯胴】
唐物茶入れの一。口が広く,禅院で用いる飯器に形が似るもの。
飯能
はんのう 【飯能】
埼玉県西部,秩父山地の東側にある市。繊維工業のほか,製材・果樹農園が発達。
飯能太織
はんのうふとおり [5] 【飯能太織】
飯能付近で産した太いたて糸を用いた秩父銘仙。飯能秩父。
飯茶碗
めしぢゃわん [3] 【飯茶碗】
飯を盛る茶碗。
飯蒸
いいむし イヒ― [0] 【飯蒸(し)】
もち米を魚の腹などに詰めたり,のせるなどして蒸したもの。「鯛の―」
飯蒸し
いいむし イヒ― [0] 【飯蒸(し)】
もち米を魚の腹などに詰めたり,のせるなどして蒸したもの。「鯛の―」
飯蛸
いいだこ イヒ― [0][1] 【飯蛸】
タコの一種。全長約25センチメートル。体色は黄褐色ないし黒褐色。目の前方に金色の輪紋をもつ。食用。冬から春にかけて産卵期のものを煮ると胴に飯粒が詰まったように見えるのでこの名がある。日本・朝鮮・中国の浅海・内湾に分布。イシダコ。[季]春。
飯行李
めしごり [3] 【飯行李】
「めしごうり(飯行李)」に同じ。
飯行李
めしごうり [3] 【飯行李】
弁当の飯を詰める小さな行李。めしごり。
飯詰め
いづめ [0] 【飯詰め】
(1)冬季,飯の保温のため飯櫃(メシビツ)ごと入れておく藁(ワラ)製の容器。
(2)乳児を入れておく藁製の揺り籠。いじこ。いずみ。
飯詰め(2)[図]
飯豊山
いいでさん イヒデ― 【飯豊山】
山形県と新潟県との境にある山。飯豊山地中央部の主峰。海抜2105メートル。
飯豊青皇女
いいとよあおのひめみこ イヒトヨアヲ― 【飯豊青皇女】
市辺押磐(イチノベノオシイワ)皇子の王女。清寧天皇の死後,一時政務を執り飯豊天皇とも称されたが世代には数えない。
飯貰い
めしもらい [3] 【飯貰い】
飯をもらい歩く者。こじき。
飯野山
いいのやま イヒノ― 【飯野山】
香川県の讃岐平野にある山。海抜422メートル。富士山型で,花崗岩(カコウガン)上を安山岩がおおう。讃岐富士。
飯釜
めしがま [0][2] 【飯釜】
飯をたくかま。飯たきがま。
飯鉢
めしばち [2][0] 【飯鉢】
飯櫃(メシビツ)。
飯頭
はんとう [0] 【飯頭・半東】
茶の湯で,亭主を補佐して茶事を手伝う役。
飯駅
いいうまや イヒ― 【飯駅】
平安時代,男踏歌の際に膳(ゼン)を供して舞人をもてなす所。
→水駅(ミズウマヤ)
飯鮓
いずし [1] 【飯鮓】
魚とダイコン・ニンジンなどの野菜類を麹・飯とともに漬けた食品。蕪鮨(カブラズシ)など。
飯鮨
いいずし イヒ― [1] 【飯鮨】
(1)押し鮨の一種。飯に松茸(マツタケ)・筍(タケノコ)・鱧(ハモ)などをのせて押したもの。
(2)江戸末期以降,それまで魚介類を漬けた酢飯を,鮨の主材に用いるようになったもの。
飰する
はん・する [3] 【飯する・飰する】 (動サ変)[文]サ変 はん・す
食事する。「石室の人と共に―・して/不二の高根(麗水)」
飲
いん [1] 【飲】
(1)のみもの。「一瓢(イツピヨウ)の―」
(2)酒宴。「長夜の―」
飲ます
のま・す [2] 【飲ます】
■一■ (動サ五[四])
(1)「のませる{(1)}」に同じ。「煮え湯を―・された」「構いて人に―・すな/狂言・樋の酒」
(2)「のませる{(3)}」に同じ。「きょうは十分―・して喜ばせてやろう」
■二■ (動サ下二)
⇒のませる
飲ます
のます【飲ます】
make <a person> drink <water> ;→英和
give <a person> a drink (酒を);water a horse (馬に水を);→英和
give <a person> a pill (薬を).→英和
飲ませる
のま・せる [3] 【飲ませる】 (動サ下一)[文]サ下二 のま・す
(1)飲むようにする。また,飲むようにしむける。「酒を―・せる」「相手に苦汁を―・せる」
(2)おいしくて,思わずもっと飲むようにさせる。「この酒は案外―・せるね」
(3)酒食をご馳走する。「一杯―・せて労をねぎらう」
飲まれる
のま∘れる 【飲まれる・呑まれる】 (連語)
(1)すっかりはいりこむ。包みこまれる。「フェリーが遭難し,多くの乗客が海に―∘れた」
(2)相手の態度やその雰囲気などに圧倒される。軽くみられる。「相手に―∘れて何も言えなくなる」「大試合の雰囲気に―∘れる」
飲まれる
のまれる【飲まれる】
be swallowed up <by the waves> (波に);be overawed <by a person> (相手に).
飲み
のみ [2] 【飲み・呑み】
(1)(酒を)飲むこと。「―に行く」
(2)「飲み口」の略。
(3)「呑み行為(コウイ)」の略。
飲みっ振り
のみっぷり [0] 【飲みっ振り】
「飲みぶり」に同じ。
飲みよい
のみよい【飲みよい】
easy to take (薬など).
飲み下す
のみくだ・す [4][0] 【飲(み)下す】 (動サ五[四])
飲み込んで胃のほうへ送る。「オブラートに包んで―・す」
飲み乾す
のみほ・す [3][0] 【飲(み)干す・飲み乾す】 (動サ五[四])
器(ウツワ)などにはいっている液体をすっかり飲む。「ジョッキを一息で―・す」
[可能] のみほせる
飲み付ける
のみつ・ける [0][4] 【飲(み)付ける】 (動カ下一)
(1)飲み慣れる。いつも飲んでいる。「―・けている薬」
(2)「飲む」を強めていう。したたか飲む。「桶でも盥(タライ)でも―・けてやりませう/浄瑠璃・生玉心中(上)」
飲み代
のみしろ [0][2] 【飲(み)代・呑み代】
酒を飲むかね。酒代。
飲み代
のみしろ【飲み代】
drink money.
飲み仲間
のみなかま [3] 【飲(み)仲間】
いっしょに酒をよく飲む仲間。
飲み倒す
のみたお・す [4][0] 【飲(み)倒す・呑み倒す】 (動サ五[四])
(1)酒を飲んで,代金を払わないままにする。「―・したままいなくなる」
(2)「飲み潰(ツブ)す」に同じ。「家屋敷を―・す」
飲み出
のみで [0] 【飲み出・呑み出】
飲みごたえのある分量。飲み物の分量が多いこと。「―のあるお銚子」
飲み助
のみすけ [2] 【飲(み)助・呑助】
酒が好きでたくさん飲む人を人名めかしていう語。のんべえ。
飲み助
のみすけ【飲み助】
a heavy drinker.
飲み友達
のみともだち [3] 【飲(み)友達】
よくいっしょに酒を飲む友達。飲み仲間。
飲み口
のみくち [2] 【飲(み)口・呑み口】
〔「のみぐち」とも〕
(1)飲んだときの感じ。口あたり。「―がいい酒」
(2)酒などを好んで飲むこと。また,その人。のみて。
(3)杯などの,口をふれる部分。
(4)飲む口つき。のみっぷり。
(5)樽(タル)の中の液体を注ぎ出すためにあけた穴にはめ込んだ管。また,そこに差し込む栓。
飲み回し
のみまわし [0] 【飲(み)回し】
一つの器についだ酒などを順々に飲むこと。
飲み回す
のみまわ・す [4][0] 【飲(み)回す】 (動サ五[四])
一つの器(ウツワ)に入れた飲み物を,何人かで順々に回して飲む。「濃茶(コイチヤ)を―・す」「一本のタバコを―・す」
飲み屋
のみや [2] 【飲(み)屋】
酒を飲ませる小さい店。居酒屋。
飲み干す
のみほす【飲み干す】
drink up[off].一息に〜 drink at a gulp.→英和
飲み干す
のみほ・す [3][0] 【飲(み)干す・飲み乾す】 (動サ五[四])
器(ウツワ)などにはいっている液体をすっかり飲む。「ジョッキを一息で―・す」
[可能] のみほせる
飲み手
のみて [3] 【飲(み)手・呑み手】
よく酒を飲む人。のみくち。酒のみ。上戸。
飲み抜け
のみぬけ [0] 【飲(み)抜け】
多量に酒を飲むこと。また,その人をののしっていう語。そこぬけ。
飲み振り
のみぶり [0] 【飲み振り】
酒・タバコなどを飲むときの様子。飲みっぷり。
飲み捨て
のみすて [0] 【飲(み)捨て】
(1)飲んだあと,片付けないでそのままにしておくこと。
(2)飲み残しを捨てること。
飲み据う
のみす・う 【飲み据う】 (動ワ下二)
腰をすえてじっくり飲む。「また祇園で―・ゑてゐるのであろ/浄瑠璃・桂川」
飲み掛け
のみかけ [0] 【飲(み)掛け】
飲んで中途でやめること。また,その残り。飲みさし。「―で席を立つ」「―のグラス」
飲み掛ける
のみか・ける [0][4] 【飲(み)掛ける】 (動カ下一)
(1)飲み始める。飲み出す。
(2)飲んでいて途中でやめる。飲みさす。
飲み料
のみりょう [2] 【飲(み)料】
(1)飲み物。いんりょう。
(2)酒を買う代金。飲み代(シロ)。
(3)酒・タバコなどの自分で飲む分。
飲み明かす
のみあか・す [4][0] 【飲(み)明かす・呑み明かす】 (動サ五[四])
夜どおし酒を飲み続ける。「友人と一晩―・す」
飲み明かす
のみあかす【飲み明かす】
drink all night long.
飲み止し
のみさし [0] 【飲み止し】
飲みさすこと。また,そのもの。飲み掛け。「―のコップ」「―のタバコ」
飲み止す
のみさ・す [0][3] 【飲み止す】 (動サ五[四])
飲みかけて中途でやめる。「ビールを―・して席を立つ」
飲み歩く
のみあるく【飲み歩く】
go the rounds of bars.
飲み歩く
のみある・く [0] 【飲み歩く】 (動カ五[四])
何軒もの店をまわって飲む。「盛り場を―・く」
[可能] のみあるける
飲み水
のみみず [2] 【飲(み)水】
飲料にする水。飲用水。
飲み潰す
のみつぶす【飲み潰す】
(1)[人を]make <a person> drunk.(2)[財産を]drink away one's fortune.
飲み潰す
のみつぶ・す [0][4] 【飲(み)潰す・呑み潰す】 (動サ五[四])
酒が好きで,酒代で財産をすっかりなくしてしまう。「身代を―・す」
飲み潰れる
のみつぶ・れる [5][0] 【飲み潰れる・呑み潰れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 のみつぶ・る
ひどく酒に酔って,からだの自由がきかなくなる。酔いつぶれる。「連日のように―・れる」
飲み潰れる
のみつぶれる【飲み潰れる】
get dead drunk.
飲み物
のみもの [3][2] 【飲(み)物】
飲むためのもの。茶・ジュース・酒・飲料水などの類。飲料。
飲み癖
のみくせ【飲み癖】
the habit of drinking.
飲み直す
のみなお・す [0][4] 【飲(み)直す】 (動サ五[四])
酒を飲む場所や相手を変えてまた飲む。「河岸(カシ)を変えて―・す」
飲み薬
のみぐすり【飲み薬】
an internal medicine (内服薬).
飲み薬
のみぐすり [3] 【飲(み)薬】
飲用する薬。内服薬。
飲み込み
のみこみ [0] 【飲(み)込み・呑み込み】
(1)のみこむこと。
(2)物事を理解すること。納得すること。「―が悪い」「―が早い」
飲み込みが早い
のみこみ【飲み込みが早い(遅い)】
be quick-[dull-]witted.
飲み込む
のみこ・む [0][3] 【飲(み)込む・呑み込む】 (動マ五[四])
(1)口の中の物を腹の中へ送り込む。また,かみ砕かないでのどを通す。「唾(ツバ)を―・む」「赤ん坊があめ玉を―・んでしまった」
(2)水の渦などの自然現象や,巨大な施設などを,大きな生き物にたとえていう。
(ア)渦や割れ目の中に人や物を引き込む。「大渦巻が船を―・む」「何人もの登山者を―・んだ大クレバス」
(イ)建造物などが大勢の人々を収容する。「大観衆を―・んだ甲子園球場」「人込みに―・まれる」
(3)理解する。納得する。また,十分に心得る。「そのへんの事情をよく―・んでおいてもらいたい」「こつを―・む」
(4)口から出そうになった言葉やあくびなどをぐっと抑える。「出かかった言葉をぐっと―・んだ」
(5)承諾する。引き受ける。「―・んだとの安請け合ひして/咄本・鹿の子餅」
[可能] のみこめる
飲み込む
のみこむ【飲み込む】
swallow (喉へ);→英和
[理解]understand;→英和
grasp.→英和
飲み逃げ
のみにげ [0] 【飲(み)逃げ】 (名)スル
(1)飲み物を飲んで,代金を払わずに立ち去ること。また,その人。
(2)酒宴の途中でそっと立ち去ること。
飲み逃げする
のみにげ【飲み逃げする】
run away without paying for one's drink.
飲み過ぎ
のみすぎ [0] 【飲(み)過ぎ】
飲み過ぎること。度をこえて飲むこと。特に,酒を飲み過ぎること。過飲。
飲み過ぎる
のみすぎる【飲み過ぎる】
drink too much.飲み過ぎて体をこわす drink oneself ill.
飲み過ごす
のみすごす【飲み過ごす】
⇒飲み過ぎる.
飲み難い
のみにくい【飲み難い】
hard to drink;disagreeable.→英和
飲み食い
のみくい [1][2] 【飲み食い】 (名)スル
飲んだり食べたりすること。いんしょく。「外で―することが多い」
飲み食いする
のみくい【飲み食いする】
eat and drink.
飲む
のむ【飲む】
(1)[水など]drink;→英和
take;→英和
have.→英和
(2)[飲み下す]swallow.→英和
(3)[タバコを]smoke (tobacco).→英和
(4)[軽視する]make nothing[light]of.(5)[受諾する]accept.→英和
飲む
の・む [1] 【飲む・呑む】 (動マ五[四])
(1)口の中の物を腹の中へ入れる。
(ア)水・酒その他の飲み物を口から腹へ入れる。「水を―・む」「ビールを―・む」「今日は一日中―・まず食わずだった」
(イ)酒を飲む。また,酒のために金銭を消費する。「今晩―・みに行かないか」「家屋敷を―・んでしまう」
(ウ)固形物をかみくだかずに腹に入れる。「スイカの種を―・んでしまう」「オブラートに包んで―・む」「八岐(ヤマタ)の大蛇の為に―・まれき/日本書紀(神代上訓)」
(エ)薬を口から腹に入れる。服用する。《飲》「薬を―・む」
(オ)タバコを吸う。喫煙する。「タバコを一日に四〇本も―・む」
(2)流れなどが,中に取り込む。包み込む。受け身の形で使うことが多い。「海岸の民家が津波に―・まれた」「闇に―・まれる」
(3)比喩的に,門や入り口が人などを入れる。「五万の観衆を―・んだ国立競技場」
(4)闘志や気魄(キハク)で相手を圧倒する。「初めから相手を―・んでかかる」「会場の雰囲気に―・まれてしまう」「気を―・まれる」「勢ひ京洛を―・めり/太平記 11」
(5)出そうになるものを押しとどめる。
(ア)(「息をのむ」などの形で)驚くような場面に出くわして,大きく息を吸ったままでいる。「むごたらしさに思わず息を―・む」「固唾(カタズ)を―・んで見守る」
(イ)(「声をのむ」の形で)びっくりして思わず声が出そうになったのをこらえる。「その光景を見て一瞬声を―・んだ」
(ウ)(「涙をのむ」「うらみをのむ」などの形で)不満・怨念(オンネン)・無念などを表面には表さない。残念だ,恨めしいという思いをする。「九回裏で逆転されて無念の涙を―・んだ」「うらみを―・んで異境に散った人々」
(6)相手の要求を,不満をもちながらも受け入れる。受諾する。「賃上げ要求を―・む」「条件を―・む」
(7)刃物などを隠し持つ。「ふところに匕首(アイクチ)を―・んでいる」「どすを―・む」
(8)ごまかして自分のものにする。「さてその跡へ乗り込んで,糸屋の身代―・んだ上/歌舞伎・心謎解色糸」
[可能] のめる
[慣用] 清濁併せ―・爪の垢(アカ)を煎じて―/煮え湯を飲まされる
飲む打つ買う
飲む打つ買う
大酒を飲み,博打(バクチ)を打ち,女郎を買う。男の悪行の代表的なもの。「―の三拍子」
飲めや歌え
飲めや歌え
宴会などで,にぎやかに酒盛りをするさまにいう。「―の大騒ぎ」
飲めや歌えの大騒ぎ
のめやうたえ【飲めや歌えの大騒ぎ(をする)】
(have) a spree.→英和
飲める
の・める [2] 【飲める】 (動マ下一)
〔「飲む」の可能動詞から〕
飲む値打ちがある。「この酒は―・める」
飲める
のめる【飲める】
[飲むに適する]be suitable for drinking;be good to drink;→英和
drinkable;→英和
drink (人が酒を).
飲んだくれ
のんだくれ【飲んだくれ】
a sot;→英和
a drunkard.→英和
飲んだくれ
のんだくれ [0] 【飲んだくれ】
大酒飲み。また,酒を飲みすぎて酔いつぶれた人。よいどれ。
飲んだくれる
のんだく・れる [0] 【飲んだくれる】 (動ラ下一)
大酒を飲んでだらしなく酔っぱらう。「毎晩―・れては大暴れする」
飲ん兵衛
のんべえ [1] 【飲ん兵衛・呑ん兵衛】
酒をたくさん飲む人を人名めかして呼んだ語。のみすけ。
飲ん太郎
のんたろう 【飲ん太郎・呑ん太郎】
(1)「飲ん兵衛(ベエ)」に同じ。「左次郎とて,生れついての―/滑稽本・八笑人」
(2)料金を払わずに芝居などを見物する人。
(3)のんき者。
飲下す
のみくだ・す [4][0] 【飲(み)下す】 (動サ五[四])
飲み込んで胃のほうへ送る。「オブラートに包んで―・す」
飲中八仙
いんちゅうはっせん [5] 【飲中八仙】
中国唐代,詩と酒を愛した八人の詩人。李白・賀知章・李適之・崔宗之・汝陽・張旭・蘇晋・焦遂の併称。杜甫の七言古詩「飲中八仙歌」で有名。
飲付ける
のみつ・ける [0][4] 【飲(み)付ける】 (動カ下一)
(1)飲み慣れる。いつも飲んでいる。「―・けている薬」
(2)「飲む」を強めていう。したたか飲む。「桶でも盥(タライ)でも―・けてやりませう/浄瑠璃・生玉心中(上)」
飲代
のみしろ [0][2] 【飲(み)代・呑み代】
酒を飲むかね。酒代。
飲仲間
のみなかま【飲仲間】
a drinking companion.
飲仲間
のみなかま [3] 【飲(み)仲間】
いっしょに酒をよく飲む仲間。
飲作用
いんさよう [3] 【飲作用】
細胞が液状の物質を透過性によらず小胞として内部にとりこむ現象。
飲倒す
のみたお・す [4][0] 【飲(み)倒す・呑み倒す】 (動サ五[四])
(1)酒を飲んで,代金を払わないままにする。「―・したままいなくなる」
(2)「飲み潰(ツブ)す」に同じ。「家屋敷を―・す」
飲光
おんこう オンクワウ 【飲光】
慈雲(ジウン)の諡(オクリナ)。
飲助
のみすけ [2] 【飲(み)助・呑助】
酒が好きでたくさん飲む人を人名めかしていう語。のんべえ。
飲友達
のみともだち【飲友達】
⇒飲仲間.
飲友達
のみともだち [3] 【飲(み)友達】
よくいっしょに酒を飲む友達。飲み仲間。
飲口
のみくち [2] 【飲(み)口・呑み口】
〔「のみぐち」とも〕
(1)飲んだときの感じ。口あたり。「―がいい酒」
(2)酒などを好んで飲むこと。また,その人。のみて。
(3)杯などの,口をふれる部分。
(4)飲む口つき。のみっぷり。
(5)樽(タル)の中の液体を注ぎ出すためにあけた穴にはめ込んだ管。また,そこに差し込む栓。
飲回し
のみまわし [0] 【飲(み)回し】
一つの器についだ酒などを順々に飲むこと。
飲回す
のみまわ・す [4][0] 【飲(み)回す】 (動サ五[四])
一つの器(ウツワ)に入れた飲み物を,何人かで順々に回して飲む。「濃茶(コイチヤ)を―・す」「一本のタバコを―・す」
飲屋
のみや【飲屋】
a tavern;→英和
a bar;→英和
<英話> a pub.→英和
飲屋
のみや [2] 【飲(み)屋】
酒を飲ませる小さい店。居酒屋。
飲干す
のみほ・す [3][0] 【飲(み)干す・飲み乾す】 (動サ五[四])
器(ウツワ)などにはいっている液体をすっかり飲む。「ジョッキを一息で―・す」
[可能] のみほせる
飲手
のみて [3] 【飲(み)手・呑み手】
よく酒を飲む人。のみくち。酒のみ。上戸。
飲抜け
のみぬけ [0] 【飲(み)抜け】
多量に酒を飲むこと。また,その人をののしっていう語。そこぬけ。
飲捨て
のみすて [0] 【飲(み)捨て】
(1)飲んだあと,片付けないでそのままにしておくこと。
(2)飲み残しを捨てること。
飲掛け
のみかけ [0] 【飲(み)掛け】
飲んで中途でやめること。また,その残り。飲みさし。「―で席を立つ」「―のグラス」
飲掛けの
のみかけ【飲掛けの】
<beer> left in the glass.→英和
飲掛ける
のみか・ける [0][4] 【飲(み)掛ける】 (動カ下一)
(1)飲み始める。飲み出す。
(2)飲んでいて途中でやめる。飲みさす。
飲料
のみりょう [2] 【飲(み)料】
(1)飲み物。いんりょう。
(2)酒を買う代金。飲み代(シロ)。
(3)酒・タバコなどの自分で飲む分。
飲料
いんりょう【飲料】
a drink;→英和
a beverage;→英和
(a) liquor (酒).→英和
〜に適しない be not good to drink.‖飲料水 drinking water.
飲料
いんりょう [3] 【飲料】
飲むためのもの。飲み物。「―に適さない」「アルコール―」
飲料水
いんりょうすい [3] 【飲料水】
飲むための水。のみみず。
飲明かす
のみあか・す [4][0] 【飲(み)明かす・呑み明かす】 (動サ五[四])
夜どおし酒を飲み続ける。「友人と一晩―・す」
飲水
のみみず【飲水】
drinking water.
飲水
いんすい [0] 【飲水】
水を飲むこと。また,その水。
飲水
のみみず [2] 【飲(み)水】
飲料にする水。飲用水。
飲泉療法
いんせんりょうほう [5] 【飲泉療法】
温泉療法の一。温泉に含まれる化学物質を薬剤と同様に扱い,温泉を飲用して療法とするもの。
飲泣
いんきゅう [0] 【飲泣】 (名)スル
声を立てずにしのび泣くこと。「―する者,歯を切(クイシバツ)て俯く者/思出の記(蘆花)」
飲潰す
のみつぶ・す [0][4] 【飲(み)潰す・呑み潰す】 (動サ五[四])
酒が好きで,酒代で財産をすっかりなくしてしまう。「身代を―・す」
飲物
のみもの【飲物】
a drink;→英和
a beverage;→英和
a soft drink (アルコール分のない).
飲物
のみもの [3][2] 【飲(み)物】
飲むためのもの。茶・ジュース・酒・飲料水などの類。飲料。
飲用
いんよう [0] 【飲用】 (名)スル
飲むのに用いること。飲むこと。「―水」「―に適する」「それから葡萄酒を―することを勧めた/田舎教師(花袋)」
飲用に適する
いんよう【飲用に適する】
be good[fit]to drink[for drinking].飲用水 drinking water.
飲直す
のみなお・す [0][4] 【飲(み)直す】 (動サ五[四])
酒を飲む場所や相手を変えてまた飲む。「河岸(カシ)を変えて―・す」
飲茶
ヤムチャ [2] 【飲茶】
〔中国語〕
茶を飲み点心を食べて楽しむ中国の習慣。
→点心(テンシン)
飲薬
のみぐすり [3] 【飲(み)薬】
飲用する薬。内服薬。
飲込み
のみこみ [0] 【飲(み)込み・呑み込み】
(1)のみこむこと。
(2)物事を理解すること。納得すること。「―が悪い」「―が早い」
飲込む
のみこ・む [0][3] 【飲(み)込む・呑み込む】 (動マ五[四])
(1)口の中の物を腹の中へ送り込む。また,かみ砕かないでのどを通す。「唾(ツバ)を―・む」「赤ん坊があめ玉を―・んでしまった」
(2)水の渦などの自然現象や,巨大な施設などを,大きな生き物にたとえていう。
(ア)渦や割れ目の中に人や物を引き込む。「大渦巻が船を―・む」「何人もの登山者を―・んだ大クレバス」
(イ)建造物などが大勢の人々を収容する。「大観衆を―・んだ甲子園球場」「人込みに―・まれる」
(3)理解する。納得する。また,十分に心得る。「そのへんの事情をよく―・んでおいてもらいたい」「こつを―・む」
(4)口から出そうになった言葉やあくびなどをぐっと抑える。「出かかった言葉をぐっと―・んだ」
(5)承諾する。引き受ける。「―・んだとの安請け合ひして/咄本・鹿の子餅」
[可能] のみこめる
飲逃げ
のみにげ [0] 【飲(み)逃げ】 (名)スル
(1)飲み物を飲んで,代金を払わずに立ち去ること。また,その人。
(2)酒宴の途中でそっと立ち去ること。
飲過ぎ
のみすぎ [0] 【飲(み)過ぎ】
飲み過ぎること。度をこえて飲むこと。特に,酒を飲み過ぎること。過飲。
飲酒
おんじゅ 【飲酒】
〔「おんしゅ」とも。「おん」は呉音〕
「いんしゅ(飲酒)」に同じ。「―は仏の御戒めはさる事なれども/謡曲・木賊」
飲酒
いんしゅ [0] 【飲酒】 (名)スル
酒を飲むこと。「―運転」
飲酒
いんしゅ【飲酒(家)】
drinking (a drinker).→英和
‖飲酒運転 drunken driving.飲酒探知器 <米> a drunkometer; <英> a breathalyser.
飲酒戒
おんじゅかい [3] 【飲酒戒】
酒を飲んではいけないという戒め。仏教の五戒の一。不飲酒戒。
飲食
いんしょく [1][0] 【飲食】 (名)スル
飲んだり食べたりすること。のみくい。「無銭―」「過度に―する」
飲食
いんしょく【飲食】
eating and drinking;food and drink (物).〜する eat and drink.‖飲食店 an eating house (安食堂);a restaurant.
飲食
おんじき 【飲食】
〔「おん」も「じき」も呉音〕
いんしょく。「洲府皆,香華・―を捧げ/今昔 6」
飲食店
いんしょくてん [4] 【飲食店】
客に飲食物を供する店。
飲食物
いんしょくぶつ [4] 【飲食物】
飲み物と食べ物。
飲食税
いんしょくぜい [4] 【飲食税】
飲食店で飲み食いした金額に課される税。
→特別地方消費税
飴
あめ [0] 【飴】
〔「甘し」の「あま」と同源〕
(1)芋・米などのデンプンを糖化させた甘い,粘り気のある食品。良質のものは淡黄色で透明。菓子の原料・調味料ともする。「―をなめる」
(2)「飴色」の略。
飴
あめ【飴】
wheat gluten.〜色の light-brown.‖飴玉 <米> (a) candy; <英> a sweet.飴と鞭 the carrot and the stick.
飴ん棒
あめんぼう [0] 【飴ん棒】
(1)駄菓子の一。棒状につくった飴。
(2)理髪店の看板である赤・白・青三色の螺旋(ラセン)状模様の棒の俗称。有平棒(アルヘイボウ)。
飴坊
あめんぼ [0] 【水黽・水馬・飴坊】
半翅目アメンボ科の昆虫の総称。体は黒色で細長く,体長3〜27ミリメートル。中・後脚が著しく長く,大きく広げて水に浮かび,水上を滑走する。捕らえられると飴に似た甘い臭気を出すのでこの名がある。あめんぼう。かわぐも。あしたか。みずすまし。[季]夏。
飴売り
あめうり [0][4] 【飴売り】
飴を売る行商人。特に近世,風車や旗を立てた盤台(ハンダイ)を頭にのせ,また,派手な服装で肩から飴箱をさげ,太鼓や鉦(カネ)を鳴らして飴細工を売った人。飴屋。
飴屋
あめや [0] 【飴屋】
飴を作る,または売る家。また,その人。
飴湯
あめゆ [0] 【飴湯】
飴を湯で煮とかして,肉桂などを入れたもの。胃腸の薬とされ,夏の飲み物。[季]夏。
飴炊き
あめだき [0] 【飴炊き】
「飴煮(アメニ)」に同じ。
飴煮
あめに [0] 【飴煮】
煮汁に水飴などを加えて魚などを甘辛く煮ること。また,その料理。あめだき。
→甘露煮
飴玉
あめだま [0] 【飴玉】
球状にまるめた固形の飴。
飴細工
あめざいく [3] 【飴細工】
(1)竹などの管(クダ)の一端に飴をつけ,他方から吹いてふくらませながら動物などの形に作ったもの。
(2)立派そうに見えても実質のないもの。似て非なるもの。
飴色
あめいろ [0] 【飴色】
飴のような色。透明,または半透明な黄褐色。あめ。
飴菓子
あめがし [3] 【飴菓子】
飴を原料とする菓子のうち,有平(アルヘイ)糖や求肥(ギユウヒ)飴のような古くから日本にあるもの。
飼い主
かいぬし カヒ― [2][1] 【飼(い)主】
その動物を飼っている人。
飼い付け
かいつけ カヒ― [0] 【飼(い)付け】
釣りで,餌を水中にまいて魚を誘い集めること。
飼い付け漁業
かいつけぎょぎょう カヒ―ゲフ [5] 【飼(い)付け漁業】
魚の集まる場所に多量の餌をまき誘い集めてとる漁法。
飼い屋
かいや カヒ― 【飼(い)屋】
蚕を飼うための小屋。蚕室。[季]春。《―の灯母屋の闇と更けにけり/芝不器男》
飼い放し
かいはなし カヒ― [0] 【飼(い)放し】
(1)家畜などを放し飼いにすること。
(2)近世,正月二日早朝に大坂新町の遊女屋が自家に抱えている遊女などを外へ遊びに出してやったこと。おいはなし。
飼い料
かいりょう カヒレウ [1][3] 【飼(い)料】
(1)家畜を飼うための食料。しりょう。
(2)家畜を飼うための費用。
飼い桶
かいおけ カヒヲケ [3] 【飼い桶】
かいば桶。まぐさ桶。
飼い殺し
かいごろし カヒ― [0] 【飼(い)殺し】
(1)家畜が役に立たなくなっても死ぬまで養うこと。
(2)(使用人などを)その人が能力を発揮できるような仕事を与えないままに,ずっと雇っておくこと。「―も同然の扱いだ」
飼い犬
かいいぬ カヒ― [0][1] 【飼(い)犬】
人が飼っている犬。
飼い猫
かいねこ カヒ― [0][1] 【飼(い)猫】
家で飼っている猫。
飼い草
かいぐさ カヒ― [1][2] 【飼(い)草】
家畜の飼料にする草。かいば。
飼い葉
かいば カヒ― [0] 【飼(い)葉】
牛馬のえさとして与える草や藁(ワラ)・穀類など。まぐさ。
飼い葉桶
かいばおけ カヒ―ヲケ [4] 【飼(い)葉桶】
飼い葉を入れるおけ。まぐさおけ。うまぶね。
飼い馴らす
かいならす【飼い馴らす】
domesticate;→英和
tame.→英和
飼い馴らす
かいなら・す カヒ― [4] 【飼い馴らす】 (動サ五[四])
(1)(野獣や野鳥を)飼って,人の指示に従うようにしつける。なつくようにする。「鷹を―・す」
(2)(比喩的に)人をうまく扱って,言いなりになるようにする。てなずける。
飼い鳥
かいどり カヒ― [2][1] 【飼(い)鳥】
(野鳥に対して)家で飼っている鳥。
飼い鳩
かいばと カヒ― [0][1] 【飼い鳩】
飼育している鳩。
飼う
かう【飼う】
keep <a dog> ;→英和
rear <pigs> ;→英和
raise <chickens> .→英和
飼う
か・う カフ [1] 【飼う】 (動ワ五[ハ四])
(1)動物を,えさをやったり世話をしたりして養う。「犬を―・う」
(2)動物にえさや水を与える。「馬留め馬に水―・へ/万葉 3097」
[可能] かえる
飼ひ付く
かいつ・く カヒ― 【飼ひ付く】 (動カ下二)
飼い慣らす。「池の鳥を日ごろ―・けて/徒然 162」
飼ひ立つ
かいた・つ カヒ― 【飼ひ立つ】 (動タ下二)
幼い時から養育する。動物などを飼い育てる。「此(カ)く思はぬに―・てたるが哀に思ひければ,撫で養ふ程に/今昔 26」
飼ひ立て
かいたて カヒ― 【飼ひ立て】
幼時から養育すること。また,養育された者。子飼い。「去とては旦那殿,旧功なした―を,可愛が定(ジヨウ)か,憎いが定か/浄瑠璃・氷の朔日(上)」
飼主
かいぬし【飼主】
the keeper[owner].
飼主
かいぬし カヒ― [2][1] 【飼(い)主】
その動物を飼っている人。
飼付け
かいつけ カヒ― [0] 【飼(い)付け】
釣りで,餌を水中にまいて魚を誘い集めること。
飼付け漁業
かいつけぎょぎょう カヒ―ゲフ [5] 【飼(い)付け漁業】
魚の集まる場所に多量の餌をまき誘い集めてとる漁法。
飼兎
かいうさぎ カヒ― [3] 【飼兎】
ヨーロッパ原産のアナウサギを家畜化し改良したもの。品種は多く,毛皮用・愛玩用・食用などのほか,生物・医学の実験用とされる。日本には天文年間(1532-1555)にオランダから伝わり,明治以後一般化した。イエウサギ。
飼屋
かいや カヒ― 【飼(い)屋】
蚕を飼うための小屋。蚕室。[季]春。《―の灯母屋の闇と更けにけり/芝不器男》
飼戸
しこ [1][2] 【飼戸】
律令制で,馬寮(メリヨウ)に属し,馬の飼育・調教や穀草の貢納などに従っていた民戸。かいべ。
飼放し
かいはなし カヒ― [0] 【飼(い)放し】
(1)家畜などを放し飼いにすること。
(2)近世,正月二日早朝に大坂新町の遊女屋が自家に抱えている遊女などを外へ遊びに出してやったこと。おいはなし。
飼料
しりょう [1] 【飼料】
家畜に与えるえさ。
飼料
しりょう【飼料】
feed(stuff);→英和
fodder (牛馬の).→英和
飼料
かいりょう カヒレウ [1][3] 【飼(い)料】
(1)家畜を飼うための食料。しりょう。
(2)家畜を飼うための費用。
飼料作物
しりょうさくもつ [5] 【飼料作物】
家畜の飼料とするために栽培する作物。穀類は「飼料穀物」ともいう。
飼殺し
かいごろし カヒ― [0] 【飼(い)殺し】
(1)家畜が役に立たなくなっても死ぬまで養うこと。
(2)(使用人などを)その人が能力を発揮できるような仕事を与えないままに,ずっと雇っておくこと。「―も同然の扱いだ」
飼殺しにする
かいごろし【飼殺しにする】
keep <a person> permanently.
飼犬
かいいぬ カヒ― [0][1] 【飼(い)犬】
人が飼っている犬。
飼犬
かいいぬ【飼犬】
a house[pet]dog.〜に手をかまれる be double-crossed by one's trusted follower(比喩的).
飼猫
かいねこ カヒ― [0][1] 【飼(い)猫】
家で飼っている猫。
飼畜
しちく [0] 【飼畜】 (名)スル
家畜を飼養すること。飼育。
飼育
しいく 【飼育】
短編小説。大江健三郎作。1958年(昭和33)「文学界」に発表。山村に不時着した黒人兵を獣のように飼育する村人たちを,子供の眼を通して描く。
飼育
しいく [0] 【飼育】 (名)スル
家畜などを養い育てること。「乳牛を―する」
飼育する
しいく【飼育する】
breed;→英和
raise;→英和
rear.→英和
牛の飼育場 a cattle-breeding farm.飼育係 a keeper.
飼草
かいぐさ カヒ― [1][2] 【飼(い)草】
家畜の飼料にする草。かいば。
飼葉
かいば【飼葉】
fodder;→英和
forage.→英和
馬に〜をやる feed a horse with fodder.‖飼葉桶 a manger;a trough.
飼葉
かいば カヒ― [0] 【飼(い)葉】
牛馬のえさとして与える草や藁(ワラ)・穀類など。まぐさ。
飼葉桶
かいばおけ カヒ―ヲケ [4] 【飼(い)葉桶】
飼い葉を入れるおけ。まぐさおけ。うまぶね。
飼養
しよう [0] 【飼養】 (名)スル
動物などを,餌(エサ)を与え育てること。「牛馬羊豚鶏犬の類を―して/福翁百話(諭吉)」
飼鳥
かいどり カヒ― [2][1] 【飼(い)鳥】
(野鳥に対して)家で飼っている鳥。
飽かす
あか・す [2] 【飽かす】
■一■ (動サ五[四])
〔下一段動詞「飽かせる」の五段化〕
(1)飽きさせる。「人を―・さない」
(2)満足するまで十分使う。「金に―・して建てた家」「暇に―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒あかせる
飽かす
あかす【飽かす】
[飽きさせる]weary;→英和
bore;→英和
satiate (食傷).→英和
金に飽かして…する do regardless of expense.
飽かず
あかず 【飽かず】 (連語)
〔動詞「飽く」の未然形に打ち消しの助動詞「ず」の付いたもの〕
(1)あきることなく。あきずに。たゆまず。「―眺める」
(2)満足しないで。ものたりなく。「人々―思ひてみな泣くを/更級」
飽かせる
あか・せる [3] 【飽かせる】 (動サ下一)[文]サ下二 あか・す
「飽かす」に同じ。「金に―・せて集めた絵」
飽かなくに
あかなくに 【飽かなくに】 (連語)
〔「なく」は助動詞「ず」のク語法。「に」は終助詞〕
(1)あきたりないことだなあ。「恋ひ来し心いまだ―/万葉 1221」
(2)あきたりないのに。まだ残り惜しいのに。「―散りにし花のいろいろは残りにけりな君が袂(タモト)に/新古今(夏)」
飽き
あき [2] 【飽き・厭き】
あきること。興味をなくすこと。
飽きがくる
あき【飽きがくる】
be[get]tired[weary] <of> .
飽きたし
あきた・し 【飽きたし】 (形ク)
〔「あきいたし」の転。「いたし」は甚だしいの意〕
あきあきする。うんざりして,いやになる。「よくせずは―・き事もありなむや/源氏(帚木)」
飽きっぽい
あきっぽい【飽きっぽい】
〔形〕fickle;→英和
capricious;〔動〕stick to nothing.
飽きっぽい
あきっぽ・い [4] 【飽きっぽい】 (形)
飽きやすい。「―・い性質」
[派生] ――さ(名)
飽きる
あ・きる [2] 【飽きる・厭きる】 (動カ上一)
〔四段動詞「あく」の上一段化。近世江戸語以降の形〕
(1)同じ物事が何度も続いて,いやになる。いやになって,続ける気がなくなる。「パン食に―・きる」「仕事にすぐ―・きて長続きしない」
(2)満ち足りて,これ以上はいらなくなる。《飽》「好きな物を―・きるほど食べたい」
(3)動詞の連用形の下に付いて,いやになるほど十分に…する意を表す。「見―・きる」「そんなせりふは聞き―・きた」
飽きる
あきる【飽きる】
(1)[過度]be satiated <with> ;have enough <of rain> .→英和
(2)[倦む]get tired[weary] <of> ;lose interest <in> .
〜ほど enough;to one's heart's content.聞き〜 be sick of hearing.
飽き性
あきしょう [3] 【飽き性】
物事に飽きやすい性質。
飽き易い
あきやす・い [4] 【飽き易い】 (形)
すぐに飽きる。飽きっぽい。
[派生] ――さ(名)
飽き足らない
あきたら∘ない 【飽き足らない】 (連語)
十分に満足できない。あきたらぬ。「―∘ない思い」
→あきたる
飽き足りない
あきたり∘ない 【飽き足りない】 (連語)
十分に満足できない。「―∘ない結果」
→飽き足りる
飽き足りない
あきたりない【飽き足りない】
[人が主語]be dissatisfied <with> ;[事物が主語]be unsatisfactory;be not enough.
飽き足りる
あきた・りる [0] 【飽(き)足りる・慊りる】 (動ラ上一)
〔四段動詞「飽き足る」の上一段化。近世江戸語以降の語。多く下に打ち消しの語を伴う〕
「あきたる」に同じ。「現状に―・りなくなった」「人生の欲に―・りるより起つた迷ひだ/露団々(露伴)」
飽き足る
あきた・る [0] 【飽(き)足る・慊る】 (動ラ五[四])
〔古くは「あきだる」。多く下に打ち消しの語を伴う〕
十分に満足する。あきたりる。「―・らぬ気持ち」「音楽のやうな芸術の楽は,直に―・つてしまつて/うづまき(敏)」
飽き飽き
あきあき [3] 【飽き飽き・厭き厭き】 (名)スル
すっかりあきてしまうこと。「単調な仕事に―する」
飽き飽きする
あきあき【飽き飽きする】
〔動〕be sick[tired] <of> ;be bored <with,by> ;〔形〕wearisome;tedious.→英和
飽く
あ・く 【飽く・厭く】 (動カ五[四])
(1)同じ状態が続いて,もうたくさんだという気持ちになる。「―・くまで食べる/ヘボン」
(2)満足する。満喫する。「月夜―・きてむ馬しまし止め/万葉 4206」
(3)動詞の連用形の下に付いて,十分に…する,の意を表す。「キキ―・イタ/日葡」
→あかず
→あくなき
飽くなき
あくなき [2][1] 【飽くなき】 (連体)
満ち足りるということがない。どこまでもやむことがない。「―欲望」「―精進」
飽くまで
あくまで【飽くまで】
to the end[last];→英和
persistently;→英和
to the utmost.→英和
〜やる do one's utmost.
飽く迄
あくまで [1][2] 【飽く迄】 (副)
〔動詞「飽く」に助詞「まで」の付いたものから〕
どこまでも。徹底的に。「―頑張る」「―も主張を貫く」
飽和
ほうわ【飽和(状態)】
saturation.→英和
〜する saturate;→英和
be saturated <with> .‖飽和点 the saturation point.飽和溶液 a saturated solution.
飽和
ほうわ ハウ― [0] 【飽和】 (名)スル
(1)最大限度まで満たすこと。また,最大限度まで満たされていること。「大都市の人口は―状態に達している」
(2)ある条件下で,一定量に達すると外部から増大させる要因が働いても,それ以上には増えない状態。
飽和化合物
ほうわかごうぶつ ハウ―クワガフ― [5] 【飽和化合物】
炭素原子間の結合がすべて単結合である有機化合物。鎖式飽和炭化水素など。
飽和度
ほうわど ハウ― [3] 【飽和度】
⇒彩度(サイド)
飽和溶液
ほうわようえき ハウ― [4] 【飽和溶液】
ある温度において,溶媒に溶けるだけの溶質を溶かし,それ以上は溶けないという状態となった溶液。この濃度が,その物質の溶解度となる。
飽和脂肪酸
ほうわしぼうさん ハウ―シバウ― [0] 【飽和脂肪酸】
炭素鎖に不飽和結合を含まない脂肪酸。不飽和脂肪酸に比べ融点が高い。固体である脂(アブラ){(2)}にグリセリン-エステルとして多く含まれる。
飽和蒸気
ほうわじょうき ハウ― [4] 【飽和蒸気】
液体または固体と共存して平衡にあるときのその物質の蒸気。普通は水蒸気についていうことが多い。
飽和蒸気圧
ほうわじょうきあつ ハウ― [6] 【飽和蒸気圧】
飽和蒸気の示す圧力。単に蒸気圧ともいう。一般に温度の上昇とともに増大する。最大蒸気圧。
飽満
ほうまん ハウ― [0] 【飽満】 (名)スル
飽きるほど食べて腹一杯になること。また,十分に満ち足りること。飽食。「その肉体は細胞の一つ一つまで素早く春を嗅ぎつけ,吸収し,―するやうに見えた/或る女(武郎)」
飽足りる
あきた・りる [0] 【飽(き)足りる・慊りる】 (動ラ上一)
〔四段動詞「飽き足る」の上一段化。近世江戸語以降の語。多く下に打ち消しの語を伴う〕
「あきたる」に同じ。「現状に―・りなくなった」「人生の欲に―・りるより起つた迷ひだ/露団々(露伴)」
飽足る
あきた・る [0] 【飽(き)足る・慊る】 (動ラ五[四])
〔古くは「あきだる」。多く下に打ち消しの語を伴う〕
十分に満足する。あきたりる。「―・らぬ気持ち」「音楽のやうな芸術の楽は,直に―・つてしまつて/うづまき(敏)」
飽食
ほうしょく ハウ― [0] 【飽食】 (名)スル
(1)飽きるほど十分に食べること。「部下の土兵と共に―し勇気十倍す/浮城物語(竜渓)」
(2)食物に不自由しないこと。生活上の苦労がないこと。
飽食する
ほうしょく【飽食する】
eat one's fill.
飽食暖衣
ほうしょくだんい ハウ― [5] 【飽食暖衣】 (名)スル
「暖衣飽食」に同じ。
飾り
かざり【飾り】
(a) decoration;→英和
an ornament (装飾);→英和
trimmings (衣装・料理などの).〜の ornamental;decorative.〜のない unadorned;→英和
plain.→英和
飾り
かざり [0] 【飾り】
〔動詞「飾る」の連用形から〕
(1)美しく,また立派に見えるように添える物。
(2)うわべだけの美しさ。虚飾。「―の多い文章」「―のない人」
(3)実質的な役割より,見かけをととのえるためにあるもの。「会長といっても―だ」「―ポケット」
(4)(多く「おかざり」の形で)松飾り・注連(シメ)飾りなどの総称。[季]新年。
(5)髪の毛。頭髪。
→かざりをおろす
飾りボタン
かざりボタン【飾りボタン】
an ornamental[a fancy]button.
飾りボタン
かざりボタン [4] 【飾り―】
洋服に,装飾のためにつけるボタン。
飾りミシン
かざりミシン [4] 【飾り―】
補強と装飾を兼ねて表からかけたミシンの縫い目。
飾り三方
かざりさんぼう [4] 【飾り三方】
年始の客に,熨斗鮑(ノシアワビ)・昆布を盛った硯蓋(スズリブタ)と白箸を載せて出す三方。
飾り井筒
かざりいづつ [4] 【飾り井筒】
庭園の装飾として,井泉はないが,井桁(イゲタ)や方形,円形の井筒のみを配したもの。
飾り付け
かざりつけ【飾り付け】
(a) <shop> decoration.→英和
〜る decorate.→英和
飾り付け
かざりつけ [0] 【飾り付け】
(1)かざりつけること。「会場の―」
(2)商品を陳列すること。
飾り付ける
かざりつ・ける [5] 【飾り付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 かざりつ・く
工夫をこらして美しく飾る。「クリスマス-ツリーを―・ける」「商品を―・ける」
飾り兜
かざりかぶと [4] 【飾り兜】
端午(タンゴ)の節句に飾る兜をかたどったショウブの作り物。近世にはじまり,のち厚紙などで作るようになった。
飾り切り
かざりぎり [0] 【飾り切り】
調理する材料を切る際に細工をして,風物や動植物をかたどった形にすること。
飾り囃子
かざりばやし [4] 【飾り囃子】
「松囃子(マツバヤシ)」に同じ。
飾り売り
かざりうり [3] 【飾り売り】
歳末に,正月の飾り物を売る人や,小屋掛けの店。[季]冬。
飾り夜具
かざりやぐ 【飾り夜具】
遊郭で,客から遊女に贈られた夜具を店先に飾ったこと。また,その夜具。「―は錦の山の如く/洒落本・通言総籬」
飾り太刀
かざりたち [3] 【飾り太刀】
平安時代以降,兵仗勅許の公卿が用いた儀仗用の太刀。奈良時代の唐太刀(カラダチ)を模し,飾り金具を多用した華麗なもの。かざたち。
飾り太刀[図]
飾り太刀代
かざりたちだい [5] 【飾り太刀代】
内宴・節会(セチエ)などの儀式で,飾り太刀の代わりにつけた儀式用の太刀。
飾り屋
かざりや [0] 【飾り屋・錺り屋】
「飾り職(シヨク)」に同じ。
飾り師
かざりし [3] 【飾り師・錺り師】
「飾り職(シヨク)」に同じ。
飾り弓
かざりゆみ [3] 【飾り弓】
新年などに飾る重籐(シゲドウ)の弓。籐の部分を赤く塗った笛籐(フエドウ)が普通。台弓(ダイユミ)。
飾り松
かざりまつ [4] 【飾り松】
門松。松飾り。
飾り棚
かざりだな [0] 【飾り棚】
(1)美術品などを飾るための棚。
(2)商品を陳列する棚。ショー-ケース。
飾り気
かざりけ [0] 【飾り気】
うわべをつくろって実際よりよく見せようとする気持ち。かざりっけ。「―のない人」
飾り気
かざりけ【飾り気】
(an) affectation.→英和
〜のない simple;→英和
plain;→英和
frank.→英和
飾り海老
かざりえび [3] 【飾り海老】
正月用の飾りに用いるイセエビ。[季]新年。
飾り火箸
かざりひばし [4] 【飾り火箸】
茶の湯で,台子(ダイス)・長板の総飾りの時に杓(シヤク)立てに飾る火箸。真鍮(シンチユウ)・銀などで作られる。
飾り炭
かざりずみ [3] 【飾り炭】
茶道で,新年の床飾りに用いる木炭。邪気を避けるとされる。
飾り物
かざりもの【飾り物】
(1) an ornament;→英和
a decoration.→英和
(2) a figurehead (人).→英和
飾り物
かざりもの [0] 【飾り物】
(1)飾りに用いる物。「床の間の―」
(2)祭礼などの時,人に見せるために飾りとして仕立てた物。
(3)正月の松飾り・注連(シメ)飾りに使う物。
(4)飾りが目的で,実用にならない物や人。
飾り目貫
かざりめぬき [4] 【飾り目貫】
太刀の柄にかぶせた鮫皮(サメガワ)の合わせ目を押さえるため,並べて打つ笠鋲(カサビヨウ)。化粧目貫。
→俵(タワラ)目貫
→太刀
飾り石
かざりいし [3] 【飾り石】
宝石ほどの価値はもたないが,宝石に準じて装飾に用いられる石。くじゃく石・水晶・瑪瑙(メノウ)など。
飾り窓
かざりまど [4] 【飾り窓】
商店で商品を飾る窓。ショー-ウインドー。
飾り窓
かざりまど【飾り窓】
a shopwindow;a show window.
飾り立てる
かざりたてる【飾り立てる】
decorate richly;dress up (服装など).
飾り立てる
かざりた・てる [5] 【飾り立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 かざりた・つ
派手に飾る。過剰に飾る。「―・てた式場」
飾り竹
かざりだけ [3] 【飾り竹】
新年の門松に添えて立てる竹。
飾り糸
かざりいと [4] 【飾り糸】
(1)外観・撚(ヨ)り方などに趣向をこらした装飾用の撚り糸。意匠撚糸(イシヨウネンシ)。
(2)織物の縁や畳んだ反物の表面に綴(ト)じつけた装飾用の糸。
飾り紐
かざりひも [3] 【飾り紐】
飾りに付けるひも。
飾り縄
かざりなわ [3] 【飾り縄】
新年に,家の門や玄関などに張る注連縄(シメナワ)。
飾り縫い
かざりぬい [3][0] 【飾り縫い】
装飾のために表から縫った縫い目。
飾り罫
かざりけい [3][0] 【飾り罫】
装飾的なデザインの罫線。
飾り職
かざりしょく [3] 【飾り職・錺り職】
金属を加工し,装身具や家具・建築物の飾り金具など細かい細工物を作る職人。飾り師。飾り屋。
飾り臼
かざりうす [4] 【飾り臼】
新年に臼に注連縄(シメナワ)を張って鏡餅を供えること。また,その臼。[季]新年。
飾り花
かざりばな [3] 【飾り花】
(1)祭礼の時などに,軒先の提灯(チヨウチン)に飾る造花。
(2)「薬玉(クスダマ){(2)}」に同じ。
飾り菓子
かざりがし [4] 【飾り菓子】
冠婚葬祭などの儀式用の菓子。草花・果実・魚介などの形に作る。
飾り藁
かざりわら [4] 【飾り藁】
正月に門や玄関,床の間などに飾る藁の作り物。
飾り車
かざりぐるま [4] 【飾り車・餝り車】
金銀・珠玉などで美しく飾った牛車(ギツシヤ)。賀茂祭の勅使,御禊(ゴケイ)の前駆,祭り見物の殿上人などが用いた。
飾り釘
かざりくぎ [3] 【飾り釘】
装飾,または装飾を兼ねて打つ釘。太鼓の革をとめる鋲(ビヨウ)の類。
飾り雪隠
かざりせっちん [4] 【飾り雪隠】
「砂雪隠(スナセツチン)」に同じ。
飾り鞍
かざりぐら [0] 【飾り鞍】
儀礼用の装飾を施した鞍。唐鞍など。
飾り馬
かざりうま [3] 【飾り馬】
(1)唐鞍(カラクラ)などの美しい馬具で飾った馬。行幸の供奉(グブ),祭礼などに用いる。また,新年の初荷を運ぶ馬,花嫁を乗せる馬などもいう。
(2)端午(タンゴ)の節句に飾る馬。また,土偶・練り物・張り子などの馬。
飾る
かざ・る [0] 【飾る】 (動ラ五[四])
(1)美しく,また立派に見えるように物を添えたり,手を加えたりする。「会場を花で―・る」「室に花を―・る」
(2)表面をとりつくろう。「うわべを―・る」「―・らない人柄」「言葉を―・る」
(3)はなやかさや立派さを加える。「新聞の一面を―・る大事件」「催しの最後を―・る」
(4)見せるために見目よく並べる。「商品をショー-ウインドーに―・る」
(5)設ける。構える。「中門に曲彔を―・らせて其の上に結跏趺座し/太平記 10」
[可能] かざれる
[慣用] 綺羅(キラ)を―・錦(ニシキ)を―
飾る
かざる【飾る】
ornament;→英和
decorate;→英和
adorn;→英和
dress <a shopwindow> ;→英和
display;→英和
put <articles> on show (陳列);affect (気どる).→英和
言葉を〜 use fair words.
飾山囃子
おやまばやし 【飾山囃子】
秋田県仙北郡角館町神明社の陰暦八月六日の祭礼に行われる歌舞。飾山と呼ぶ山車(ダシ)を引き,その上で独特の囃子や娘の手踊りがある。
飾磨
しかま 【飾磨】
姫路市南部の地名。古くからの播磨灘の要港。今,播磨工業地域の一部。((歌枕))「播磨(ハリマ)なる―に染むるあながちに人を恋しと思ふころかな/詞花(恋上)」
飾磨の褐
しかまのかち 【飾磨の褐】
飾磨地方で産する染料。藍色または褐色。また,その色に染めた布。飾磨紺(シカマゴウ)。
飾緒
しょくしょ [1] 【飾緒】
正装の武官が,右肩から胸に下げて飾る,金色または銀色の紐(ヒモ)。旧陸海軍将官や,参謀・副官の懸章。しょくちょ。
飾言
しょくげん [0] 【飾言】 (名)スル
言葉で飾り,体裁をつけること。実質以上に飾った言葉。
餃子
ギョーザ [0] 【餃子】
〔中国語〕
中国料理の一。豚のひき肉・白菜・ネギ・ニラなどのみじん切りに下味をつけ,小麦粉を練った円形の薄皮で半月形に包んだもの。蒸したり焼いたり,あるいはゆでて食べる。チャオズ。
餃子
ギョウザ [0] 【餃子】
〔中国語〕
⇒ギョーザ
餃子
チャオズ [0] 【餃子】
〔中国語〕
⇒ギョーザ
餅
もち【餅】
rice cake.餅つき rice-cake making.
餅
もちい モチヒ 【餅】
〔「もちいひ(餅飯)」の転〕
もち。「―二十ばかりぞ取り出しける/義経記 5」
餅
もち [0] 【餅】
(1)糯米(モチゴメ)を蒸して,臼(ウス)で十分粘り気が出るまでつき,丸めたり平たくのしたりして食べる物。正月や,めでたい時につく。もちい。[季]冬。「あんころ―」
(2)家紋の一。{(1)}をかたどったもの。白餅・黒餅(コクモチ)・菱餅がある。
餅
あも 【餅】
もち。幼児や女性が用いた。[日葡]「この―は正月の在所へやらうと思へども/浄瑠璃・五十年忌(中)」
餅
かちん 【餅】
〔「搗飯(カチイイ)」の転。もと女房詞〕
餅(モチ)。
餅の札
もちのふだ 【餅の札】
江戸時代,年末に乞食などが家々から餅を請い,もらった家の門柱にそのしるしとしてはった札。「弱法師わが門ゆるせ―(其角)/猿蓑」
餅代
もちだい [0][2] 【餅代】
(正月用の)餅の代金。越年のための少額の一時金,という意味で使うことが多い。
餅子
ピンズ [0] 【餅子】
〔中国語〕
銭貨をかたどった円の模様で数を表す麻雀の牌(パイ)。トンズ。
餅屋
もちや [0] 【餅屋】
餅を搗(ツ)いて売る店。また,店の人。
餅搗き
もちつき [4][2] 【餅搗き】
餅を搗(ツ)くこと。正月用のものをいうことが多い。[季]冬。
餅搗き相場
もちつきそうば [5] 【餅搗き相場】
取引で,年末の上がり下がりの激しい相場。
餅病菌
もちびょうきん モチビヤウ― [0] 【餅病菌】
担子菌類モチビョウキン目の病原菌類。約一五種知られ,ツバキ・チャ・ネジキ・シャクナゲ・ツツジなどの葉に寄生。罹病組織がふくれて粉をふき餅のようになる。ツバキの花につくものは特に異様な奇形を起こす。
餅盤
へいばん [0] 【餅盤】
〔「べいばん」とも〕
鏡餅状の形をした,火成岩の岩体。マグマが層理に沿って貫入し,固まったもの。ラコリス。
餅筵
もちむしろ [3] 【餅筵】
搗(ツ)き上げた餅を干す筵。[季]冬。
餅粥
もちがゆ [2][0] 【望粥・餅粥】
望(モチ)の日,特に正月一五日に作る小豆(アズキ)粥。後世は望を餅の意にとり餅を入れて煮た。
餅糊
もちのり [0][2] 【餅糊】
餅をつぶして練ってつくった糊。粘着力が強く,細工物などに用いた。
餅網
もちあみ [0] 【餅網】
(1)餅を置き火の上であぶって焼く網。餅焼き網。
(2)餅を入れてつるしておく網。
餅網
もちあみ【餅網】
a toasting net;a grill.→英和
餅肌
もちはだ [0] 【餅肌・餅膚】
つきたての餅のように,色が白くなめらかでふっくらとした肌。「―の美人」
餅腹
もちばら [0] 【餅腹】
餅を食べたあとの,もたれた感じの腹具合。
餅膚
もちはだ [0] 【餅肌・餅膚】
つきたての餅のように,色が白くなめらかでふっくらとした肌。「―の美人」
餅花
もちばな [0] 【餅花】
柳の枝などに,小さく丸めた餅や米の粉のだんごをたくさん付けたもの。農作物の豊作や財宝が多くなるように祈って小正月に神棚に飾る。繭の形に作ったものを繭玉という。餅の花。[季]新年。《―や灯立て壁の影/其角》
餅花[図]
餅花煎り
もちばないり [4] 【餅花煎り】
正月の餅花をとっておき,二月の涅槃会(ネハンエ)のときに煎(イ)って供物とするもの。餅をあられのように切って用いることもある。
餅草
もちぐさ [0] 【餅草】
ヨモギの別名。香気があり,餅に入れて草餅にするのでいう。[季]春。
餅菓子
もちがし [3] 【餅菓子】
餅を材料とする和菓子。餅に味付けをしたもの,餅で餡(アン)を包んだもの,餡で餅を包んだものなどがある。切り山椒・大福・柏餅・草餅など。
餅負い
もちおい [0] 【餅負い】
満一年の誕生祝い。その子供に祝いの餅を負わせたり,踏ませたりする。餅誕生。力餅。立ち餅。
→餅踏み
餅踏み
もちふみ [3][0] 【餅踏み】
子供の一歳の誕生日に,餅をついてそれを踏ませる風習。
→餅負い
餅鏡
もちいかがみ モチヒ― 【餅鏡】
かがみもち。もちかがみ。「歯固めの祝ひして,―をさへ取りよせて/源氏(初音)」
餅間
もちあわい [3] 【餅間】
大正月と小正月との間の期間。八日から一四日までの七日間。もちあい。もちなか。
餅雪
もちゆき 【餅雪】
餅のようにふわふわした雪。綿雪。「―に歯形を付ける木履かな/犬子集」
餅飯
もちいい 【餅飯】
「もちい(餅)」に同じ。
餅黍
もちきび [3][0] 【糯黍・餅黍】
キビの一品種。粘り気が強く,餅・団子をつくるのに適する。
⇔粳黍(ウルキビ)
餉
かれい 【餉】
「かれいい(乾飯)」の転。「いかにか行かむ―はなしに/万葉 888」
餉
かれいい 【乾飯・餉】
炊いた飯を干した,携帯用の食料。転じて,旅行・行軍などに持って行く携帯食。かれい。「木の蔭におりゐて―食ひけり/伊勢 9」
餉付
かれいつけ 【餉付】
鞍の後輪(シズワ)の左右の四緒手(シオデ)につけた紐(ヒモ)。旅中に餉を結いつけたところからの称。ものつけ。
餉笥
かれいけ 【餉笥・樏子】
餉を入れて携帯する器。破(メ)り子。[和名抄]
餉箱
げばこ 【餉箱】
托鉢僧(タクハツソウ)が首にかけて施米(セマイ)を入れる箱。「勧化(カンゲ)の幡と―を首へ掛けて出てくる/歌舞伎・名歌徳」
養い
やしない ヤシナヒ [0] 【養い】
(1)やしなうこと。育てること。養育。「―の親」
(2)養生。療養すること。「病後の―」
(3)「やしない子」の略。養子。「ただもりとりて―にせよ/平家 6」
(4)養育費。扶養料。
(5)肥料・栄養など,養分となるものを与えること。また,その物。「冬のかこひを能くして春―をすれば/甲陽軍鑑(品五)」
(6)食事。「昼の―せんとて藪の中に入るを/今昔 29」
養い子
やしない【養い子(親)】
a foster child (parent).養い手 a support(er).→英和
養い子
やしないご ヤシナヒ― [3] 【養い子】
(1)ようし。もらいご。
(2)自分が乳母となって育てた子。「人の許に乳母(メノト)して有りける,其の―は僧にて貴くてぞ有りける/今昔 19」
養い親
やしないおや ヤシナヒ― [0] 【養い親】
生みの親ではないが親となって育ててくれた人。育ての親。
⇔実親(ジツオヤ)
養う
やしな・う ヤシナフ [3][0] 【養う】 (動ワ五[ハ四])
(1)生活の面倒をみる。扶養する。「妻子を―・う」
(2)鍛練して少しずつ作り上げる。「英気を―・う」「実力を―・う」
(3)食物をとったりして,体をいたわる。養生する。「老いを―・う」「病を―・う」
(4)動物を育てる。「鳥を―・うてござる程に/狂言・餌差」
(5)幼児や病人の食事の世話をする。
(6)他人の子を育てる。養子にする。「わが御甥の資平の宰相を―・ひ給ふめり/大鏡(実頼)」
(7)楽しませる。慰める。「ひとり詠じてみづから情(ココロ)を―・ふばかりなり/方丈記」
[可能] やしなえる
養う
やしなう【養う】
[養育]bring up;foster;→英和
feed <on,with milk> ;→英和
[扶養]support;→英和
keep;→英和
[養成]develop <one's bodily strength> ;→英和
cultivate <courage> ;→英和
form <a habit> .→英和
養す
ひた・す 【養す】 (動サ四)
〔日足すの意〕
養育する。「いかにして―・し奉らむ/古事記(中訓)」
養ず
よう・ず ヤウ― 【養ず】 (動サ変)
養育する。やしなう。「こころやすき乳母をつけてぞ―・じける/曾我 1」
養ひ君
やしないぎみ ヤシナヒ― 【養ひ君】
自分が乳母となって育てた人を敬っていう語。お育てした方。「―の,比叡山に児にておはしますが/徒然 47」
養価
ようか ヤウ― [1] 【養価】
栄養価。
養兵
ようへい ヤウ― [0] 【養兵】
軍兵を養い置くこと。
養分
ようぶん ヤウ― [1] 【養分】
生物体の成長に必要な成分。栄養分。滋養分。
養分
ようぶん【養分】
nourishment.→英和
〜がある be nourishing;contain nourishment.→英和
養君
ようくん ヤウ― [0] 【養君】
養い育てている君主。守り育てる主君。やしないぎみ。
養和
ようわ ヤウワ 【養和】
年号(1181.7.14-1182.5.27)。治承の後,寿永の前。安徳天皇の代。
養嗣子
ようしし【養嗣子】
an adopted heir.
養嗣子
ようしし ヤウ― [3] 【養嗣子】
民法旧規定で,家督をつぐ養子。
養女
ようじょ【養女】
an adopted[a foster]daughter.〜にする adopt <a child> .→英和
養女
ようじょ ヤウヂヨ [1] 【養女】
(1)他家からもらって育てた女の子。
(2)養子縁組によって子となった女子。
養子
ようし【養子】
an adopted[a foster]son[child].〜にする adopt <a child> .→英和
‖養子縁組 adoption.
養子
ようし ヤウ― [0] 【養子】
養子縁組によって子となった者。「―になる」「―に行く」
養子先
ようしさき ヤウ― [0] 【養子先】
養子となっていった家。養家。養方(ヨウカタ)。
養子縁組
ようしえんぐみ ヤウ― [0][4] 【養子縁組】
血統においては親子でない者の間に,法律上,実の親子と同じ関係を成立させる行為。普通養子縁組と特別養子縁組とがある。
養子論
ようしろん ヤウ― [3] 【養子論】
〔adoptionism〕
キリスト教で,イエスがそのすぐれた人格性のゆえに神の養子とされ神性を得たとする説。多くの派に分かれるがすべて異端として排斥された。猶子説。
養家
ようか ヤウ― [1] 【養家】
養子として入籍した家。養子先の家。
養家
ようか【養家】
the adoptive family.
養成
ようせい ヤウ― [0] 【養成】 (名)スル
(1)教育あるいは訓練をして一人前に仕立てること。「後継者を―する」
(2)養って育てること。「体力を―する」
養成
ようせい【養成】
training;→英和
cultivation.〜する train;→英和
cultivate;→英和
foster;→英和
develop.→英和
‖養成所 a training school.
養成工
ようせいこう ヤウ― [0] 【養成工】
熟練した技能者になるため,企業内で職業訓練を受けている者。
養方
ようかた ヤウ― [0] 【養方】
養子からみて,養親やその親族の側をいう。
⇔実方
養殖
ようしょく ヤウ― [0] 【養殖】 (名)スル
魚・貝・海藻などを池や生簀(イケス),筏(イカダ)などの施設で人為的にふやし育てること。
→増殖
養殖する
ようしょく【養殖する】
raise;→英和
breed;→英和
cultivate;→英和
culture.→英和
‖養殖漁業 aquaculture.養殖場 a nursery;a farm.養殖真珠 a cultured pearl.かき養殖 oyster culture.
養殖真珠
ようしょくしんじゅ ヤウ― [5] 【養殖真珠】
真珠貝の真珠形成層に,人工的に核になる小球を入れて海に戻し,育てて作り出した真珠。御木本幸吉が始めた。
養母
ようぼ【養母】
a foster mother.
養母
ようぼ ヤウ― [1] 【養母】
養子に行った先の母親。また,養育してくれた義理の母。
養毛剤
ようもうざい【養毛剤】
a hair tonic.
養毛剤
ようもうざい ヤウモウ― [3][0] 【養毛剤】
毛根に栄養を与え,発毛や伸びをよくするための薬剤。毛生え薬。
養浜
ようひん ヤウ― [0] 【養浜】
大量の砂を投入して,海浜の改良と維持を図ること。「―事業」
養液栽培
ようえきさいばい ヤウエキ― [5] 【養液栽培】
土を使わずに液肥で栽培すること。気温・湿度・照明などを調節できるので周年栽培が可能。石油・電気などのエネルギーを大量に消費する。
養父
ようふ【養父】
a foster father.
養父
ようふ ヤウ― [1] 【養父】
養子に行った先の父親。また,養育してくれた義理の父。
養父母
ようふぼ ヤウ― [3] 【養父母】
養子先の父母。やしない親。
養生
ようじょう ヤウジヤウ [3][1] 【養生】 (名)スル
(1)健康に注意し,病気にかからず丈夫でいられるようにつとめること。健康を保つこと。摂生。「―して長生きして下さい」「―法」
(2)病気やけががなおるようにつとめること。保養。
(3)土木・建築で,打ったコンクリートやモルタルが硬化作用を十分に発揮するよう保護する作業。
(4)建築工事で,作業箇所の周囲を保護すること。
養生する
ようじょう【養生する】
take care of oneself;be careful of one's health;recuperate oneself (病後の).〜のために for[to improve]one's health.‖養生法 hygiene;rules of health.
養生訓
ようじょうくん ヤウジヤウ― 【養生訓】
教訓書。八巻。貝原益軒著。1713年成立。健康維持について,和漢の説を引用しつつ通俗的・具体的に説いた書。益軒十訓の一。
養由
ようゆう ヤウイウ 【養由】
中国,春秋時代の楚の人。弓の名人。まだ矢を発しないうちに猿が柱にすがって泣きわめいたという。生没年未詳。養由基。
養畜
ようちく ヤウ― [0] 【養畜】
家畜を養うこと。
⇔耕種
養祖母
ようそぼ ヤウ― [3] 【養祖母】
養子に行った家の祖母。
養祖父
ようそふ ヤウ― [3] 【養祖父】
養子に行った家の祖父。
養老
ようろう ヤウラウ 【養老】
能の一。脇能物。世阿弥作。美濃国本巣郡を訪れた勅使に樵夫の親子が,養老の滝の由来と霊泉湧出のことを教える。やがて養老の山神が姿を現し,泰平の御代をたたえて舞う。
養老
ようろう ヤウラウ [0] 【養老】
(1)老人を大切にすること。老人をいたわること。敬老。
(2)老後を安らかにおくること。
養老
ようろう ヤウラウ 【養老】
年号(717.11.17-724.2.4)。霊亀の後,神亀の前。元正(ゲンシヨウ)天皇の代。
養老
ようろう ヤウラウ 【養老】
岐阜県南西部,養老郡の町。養老山地東斜面と揖斐(イビ)川中流の低湿地を占める。養老の滝がある。
養老の滝
ようろうのたき ヤウラウ― 【養老の滝】
岐阜県養老町,養老山地の断層崖にかかる滝。高さ約32メートル。老父によく孝養を尽くす孝子のため,神が泉の水を酒に変えたという伝説の地。元正天皇はこの故事の地をたずね,年号を養老と改元。
養老保険
ようろうほけん ヤウラウ― [5] 【養老保険】
生存保険と死亡保険の結合した保険。被保険者が保険期間満了まで生存したときは満期保険金が,また,保険期間内に死亡したときは死亡保険金が支払われる。
養老川
ようろうがわ ヤウラウガハ 【養老川】
千葉県南部清澄山を源に北流して東京湾に注ぐ川。養老渓谷がある。長さ75キロメートル。
養老年金
ようろうねんきん ヤウラウ― [5] 【養老年金】
ある年齢に達したことにより支給される年金。
→老齢年金(ロウレイネンキン)
養老律令
ようろうりつりょう ヤウラウ―リヤウ 【養老律令】
718年(養老2),藤原不比等らが,大宝律令を若干修正して編纂(ヘンサン)した律・令各一〇巻。757年より施行。律の大半は散逸。令は大部分が現存の「令義解(リヨウノギゲ)」の本文に残る。
養老絞り
ようろうしぼり ヤウラウ― [5] 【養老絞り】
絞り染めの一。布に縦襞(タテヒダ)を作って染色し,縦の線模様をあらわしたもの。
養老酒
ようろうしゅ ヤウラウ― [3] 【養老酒】
味醂(ミリン)を主成分とし,ニンジン・チョウジ・ウイキョウなどの煎汁を加えた混成酒。養老の滝の伝説にちなんで岐阜県養老郡で作られた。
養老院
ようろう【養老院】
⇒老人(ホーム).養老年金 an old-age pension.養老保険 old-age[endowment]insurance.
養老院
ようろういん ヤウラウヰン [3] 【養老院】
老人ホームの旧称。
養育
よういく ヤウ― [0] 【養育】 (名)スル
(1)子供をそだてること。「―費」
(2)老人・孤児・病人などを保護すること。「―院」
養育する
よういく【養育する】
bring up;nurse;→英和
educate.→英和
養育費 the expenses for bringing up[educating] <a child> .
養虎
ようこ ヤウ― [1] 【養虎】
虎を飼うこと。
養蚕
ようさん ヤウ― [0] 【養蚕】
繭をとるために蚕(カイコ)を飼い育てること。「―業」
養蚕
ようさん【養蚕】
sericulture.→英和
養蚕業 sericultural[silk-raising]industry.
養蜂
ようほう【養蜂】
beekeeping;→英和
apiculture.→英和
‖養蜂家 a beekeeper;an apiculturist.養蜂場 a bee garden;an apiary.
養蜂
ようほう ヤウ― [0] 【養蜂】
蜜(ミツ)や蝋(ロウ)を取るための蜜蜂(ミツバチ)を飼育すること。「―業」
養親
ようしん ヤウ― [0] 【養親】
(1)親代わりとなって育ててくれた人。やしない親。
(2)養子縁組によって親となった者。養父・養母。
養親子
ようしんし ヤウ― [3] 【養親子】
養子縁組による親子。
⇔実親子
養護
ようご ヤウ― [1] 【養護】 (名)スル
(1)特別に保護を加えながら成長を助けること。
(2)〔教〕 児童の心身の成熟の程度に応じ,これを保護しその成長・発展を促進すること。
養護学校
ようごがっこう ヤウ―ガクカウ [4] 【養護学校】
知的障害・肢体不自由・病弱な者に対して,普通教育に準ずる教育を施し,あわせてその障害を補うため,必要な知識・技能を授ける学校。
養護学級
ようご【養護学級】
a weak[handicapped]children's class.‖養護教諭 a nurse-teacher.養護老人ホーム a nursing home for the aged.
養護教諭
ようごきょうゆ ヤウ―ケウ― [4] 【養護教諭】
児童・生徒の養護をつかさどる小・中・高等学校,および盲・聾・養護学校の教諭。
養護施設
ようごしせつ ヤウ― [4] 【養護施設】
児童福祉法に基づき,保護者のいない児童,虐待をうけている児童など養護を要する児童を入所させ,その生活を保障する施設。
養護老人ホーム
ようごろうじんホーム ヤウ―ラウジン― [8] 【養護老人―】
老人福祉法に基づき,心身・環境・経済上の理由により,家庭で養護を受けることが困難な高齢者を入所させて,養護する施設。設置主体は地方公共団体および社会福祉法人。
養豚
ようとん ヤウ― [0] 【養豚】
肉や皮・毛などを利用するため,豚を飼い育てること。「―業」「―場」
養豚
ようとん【養豚】
pig-farming;pig-breeding.養豚場 a pig farm.
養賢堂
ようけんどう ヤウケンダウ 【養賢堂】
仙台藩主伊達吉村により,1737年に創設された藩校。
養魚
ようぎょ【養魚】
fish breeding[farming].養魚場 a fish farm[pond].
養魚
ようぎょ ヤウ― [1] 【養魚】
人工的に魚を飼い,育てること。「―場」「―池」
養鯉
ようり ヤウ― [1] 【養鯉】
コイの養殖。「―業」
養鰻
ようまん ヤウ― [0] 【養鰻】
ウナギの養殖。「―業」
養鱒
ようそん ヤウ― [0] 【養鱒】
マスの養殖。「―業」
養鶏
ようけい ヤウ― [0] 【養鶏】
卵や肉を利用するため,鶏を飼い育てること。「―業」「―場」
養鶏
ようけい【養鶏】
poultry farming.養鶏場 a poultry[chicken]farm[yard].
餌
え【餌】
food;→英和
feed;→英和
a bait (釣の);→英和
a prey (餌食);→英和
a bait (誘惑).〜をやる feed;→英和
give food.〜をつける bait.
餌
えさ ヱサ [2][0] 【餌】
(1)飼っている動物に与える食物。え。「小鳥に―をやる」
(2)動物を誘い出して捕らえるための食物。え。「魚が―に食いついた」
(3)人を誘惑するために用いる金銭や品物。え。「金を―に便宜をはかってもらう」
(4)食べ物・食事の俗な言い方。「やっと―にありつけた」
餌
えさ【餌】
food;→英和
a bait;→英和
a decoy (おとり).→英和
〜をやる feed;→英和
give food <to> .
餌
え ヱ [1] 【餌】
えさ。「鶏に―をやる」「まき―」
餌ば
えば ヱ― 【餌ば・餌食】
〔「えばみ」の転〕
(1)魚・鳥・獣などを飼い,また捕らえる際の餌(エサ)。えさ。え。「我らは―をもとむる鷹のごとし/保元(中)」
(2)欲望を満足させるためのもの。えじき。「おとなしき娘…薄情ものの―となり/人情本・辰巳園(初)」
(3)人を誘惑する種とするもの。えさ。「鎌倉の美婦をつれ出しそれを―となして/人情本・恵の花」
餌付き
えづき ヱ― [0] 【餌付き】
(1)動物が人になれて,与えた餌(エサ)を食べるようになること。
(2)魚が釣り餌に寄ってくること。「今日は―がいい」
餌付く
えづ・く ヱ― [2] 【餌付く】 (動カ五[四])
鳥や動物が人になれて,与えた餌(エサ)を食べるようになる。「野鳥が―・いた」
餌付け
えづけ ヱ― [0][3] 【餌付け】 (名)スル
動物をならして,人が与えた餌を食べるようにすること。「野生のサルを―する」
餌付け
えづけ【餌付け】
artificial feeding.〜する induce <a chimpanzee> to take to feeding.
餌刺
えさし ヱ― [0] 【餌差・餌刺】
小鳥を黐竿(モチザオ)で捕らえること。特に,鷹の餌とする小鳥を捕らえること。また,これを職業とする人。江戸時代は幕府の職名の一つで,鷹匠の配下。とりさし。
餌取り
えとり ヱ― 【餌取り】
鷹(タカ)・猟犬などの餌(エサ)にするため,牛馬などを屠殺し,またその牛馬の皮革や肉を売ることを業とした者。「―のとり残したる馬牛の肉を/今昔 15」
餌壺
えつぼ ヱ― [1] 【餌壺】
鳥の餌(エサ)を入れる容器。
餌差
えさし ヱ― [0] 【餌差・餌刺】
小鳥を黐竿(モチザオ)で捕らえること。特に,鷹の餌とする小鳥を捕らえること。また,これを職業とする人。江戸時代は幕府の職名の一つで,鷹匠の配下。とりさし。
餌床
えとこ ヱ― [0] 【餌床】
イワシなどの小魚の群れが,それを餌(エサ)とするカツオやマグロなどに取り囲まれて密集し,海面に盛り上がって見えること。
餌木
えぎ ヱ― [1] 【餌木】
大形のイカを釣るのに用いる擬餌鉤(ギジバリ)。木片でエビや魚の形を作り,尾の周りに掛け鉤をつけたもの。薩摩地方ではじめられた。
餌畚
えふご ヱ― [1] 【餌畚・餌籮】
(1)「餌袋(エブクロ){(1)}」に同じ。
(2){(1)}に似た形の茶器。茶入れ。建水(ケンスイ)・水指(ミズサシ)などにいう。
餌籮
えふご ヱ― [1] 【餌畚・餌籮】
(1)「餌袋(エブクロ){(1)}」に同じ。
(2){(1)}に似た形の茶器。茶入れ。建水(ケンスイ)・水指(ミズサシ)などにいう。
餌薬
じやく [0] 【餌薬】
ふだん養生のために用いる薬。
餌袋
えぶくろ ヱ― 【餌袋】
(1)鷹狩りに,鷹の餌(エサ)を入れて持って行く容器。のちには,外出のときに弁当などを入れるのにも用いた。えふご。
(2)鳥などの胃袋。「鮟鱇(アンコウ)の―に水入れたらんやうに腫れふくれて/志多良」
餌食
えじき【餌食】
food;→英和
a prey[victim].→英和
〜となる fall a prey[victim] <to> .
餌食
えじき ヱ― [1][0] 【餌食】
(1)動物の餌として食われる生き物。えさ。
(2)他人の欲望や利益のために犠牲になるもの。くいもの。「暴力団の―になる」
餌食
えば ヱ― 【餌ば・餌食】
〔「えばみ」の転〕
(1)魚・鳥・獣などを飼い,また捕らえる際の餌(エサ)。えさ。え。「我らは―をもとむる鷹のごとし/保元(中)」
(2)欲望を満足させるためのもの。えじき。「おとなしき娘…薄情ものの―となり/人情本・辰巳園(初)」
(3)人を誘惑する種とするもの。えさ。「鎌倉の美婦をつれ出しそれを―となして/人情本・恵の花」
餌香市
えかのいち ヱカ― 【餌香市・会賀市】
上代の市(イチ)の一。飛鳥時代から奈良時代にかけて栄えた。大阪府藤井寺市国府の,大和川と石川の合流点付近にあったとされる。
餐
さん 【餐】
〔「ざん」とも〕
飲食すること。「朝暮の―も心にまかせず/平家 3」
餓う
かつ・う 【餓う】 (動ワ下二)
⇒かつえる
餓う
う・う 【飢う・餓う・饑う】 (動ワ下二)
⇒うえる(飢)
餓え
うえ ウヱ [2] 【飢え・餓え・饑え】
飢えること。ひもじいこと。空腹。「―に苦しむ」
餓える
かつ・える カツヱル [3][0] 【餓える・飢える】 (動ア下一)[文]ワ下二 かつ・う
(1)食物が足りなくて苦しむ。うえる。「これから先きは―・ゑて死ぬより外に仕方がない/塩原多助一代記(円朝)」
(2)不足を感じてしきりに欲しがる。「何かに―・ゑたやうな眼をぱつちりと開いて/悪魔(潤一郎)」
餓える
う・える ウヱル [2] 【飢える・餓える・饑える】 (動ア下一)[文]ワ下二う・う
(1)食べ物がなく空腹で苦しむ。ひどく腹が減る。古くは,水がなくて渇く意にも用いた。「飢饉(キキン)のために―・えて死ぬ」
(2)そのものに恵まれないで激しく求める。「親の愛情に―・える」
餓え死に
かつえじに カツヱ― [0] 【餓え死に】
飢えで死ぬこと。うえじに。
餓え死に
うえじに ウヱ― [0][4] 【飢え死に・餓え死に】 (名)スル
飢えて死ぬこと。餓死。「飢饉(キキン)で―する者も出た」
餓っ鬼
がっき 【餓っ鬼】
〔「がき」の促音添加〕
相手をののしっていう語。きさま。「―め,御意ぢや,覚悟せい/狂言・武悪」
餓死
がし [1] 【餓死】 (名)スル
飢えのために死ぬこと。飢餓死。うえじに。「飢饉で多くの人が―した」
餓死する
がし【餓死する】
die of hunger;starve[be starved]to death.
餓死線
がしせん [0] 【餓死線】
餓死しようとする間際のところ。「―をさまよう」
餓狼
がろう [0] 【餓狼】
飢えたオオカミ。
餓虎
がこ [1] 【餓虎】
飢えた虎。危険なもののたとえ。
餓鬼
がき【餓鬼】
a hungry demon;an urchin (小僧).→英和
餓鬼大将 the boss of the kids;a bully.→英和
餓鬼
がき [2][1] 【餓鬼】
(1)〔仏〕
(ア)生前の悪業の報いで,餓鬼道に落ちた亡者(モウジヤ)。体はやせ細り,のどは針のように細く,また,手にとった食物が火に変わってしまうため常に飢えに苦しんでいるとされる。
(イ)「餓鬼道」の略。
(2)食物に飢えている者。また,貪欲な者。
(3) [2]
〔食物をむさぼることから〕
(ア)子供を,卑しめて言う語。「うるさい―どもだ」
(イ)俗に,子供の意。「―の頃から」「―大将」
餓鬼の飯
がきのめし [5] 【餓鬼の飯】
盆に無縁仏に供える食物。
餓鬼偏執
がきへんしゅう 【餓鬼偏執】
自分の考えにかたくなにとらわれ,他人の迷惑を考えないこと。がきへんず。「―は,武篇不案内の故/甲陽軍鑑(品二九)」
餓鬼大将
がきだいしょう [3] 【餓鬼大将】
子供の仲間の中で,腕力が強く一同を従えている子。
餓鬼棚
がきだな [0] 【餓鬼棚】
盂蘭盆(ウラボン)に,先祖の霊を祀(マツ)る精霊棚とは別に,無縁仏のために作る棚。水棚。門棚(カドダナ)。
餓鬼病
がきびょう 【餓鬼病】
食べ物がのみ込めず,やせ細る病気。また,飢餓感から,常に食べ物を欲しがる病。がきやみ。「―をやみ候ぞ/著聞 16」
餓鬼病み
がきやみ 【餓鬼病み】
(1)「餓鬼病(ガキビヨウ)」に同じ。
(2)癩病(ライビヨウ)。
餓鬼草子
がきぞうし 【餓鬼草紙・餓鬼草子】
餓鬼道の業苦を描いた絵巻物。鎌倉時代の作。平安末から鎌倉初期に盛んであった六道輪廻(リンネ)の思想を反映したもの。
餓鬼草紙
がきぞうし 【餓鬼草紙・餓鬼草子】
餓鬼道の業苦を描いた絵巻物。鎌倉時代の作。平安末から鎌倉初期に盛んであった六道輪廻(リンネ)の思想を反映したもの。
餓鬼道
がきどう [2] 【餓鬼道】
六道・三悪道の一。飲食が自由にならず,飢えに苦しむ世界。「慳貪(ケントン)と,嫉妬の者,―に堕(オ)つ/往生要集」
餓鬼骨
がきぼね 【餓鬼骨】
障子・うちわ・屏風(ビヨウブ)などの安物の細い下骨。「―へつかまり立の親知らず/柳多留 84」
餛飩
こんとん 【餛飩】
〔「こんどん」とも〕
小麦粉を練って肉・あんなどを包み,煮たり蒸したりした菓子。平安時代,宮中の節会(セチエ)などに供された。
餝り車
かざりぐるま [4] 【飾り車・餝り車】
金銀・珠玉などで美しく飾った牛車(ギツシヤ)。賀茂祭の勅使,御禊(ゴケイ)の前駆,祭り見物の殿上人などが用いた。
餞
はなむけ【餞】
a parting gift[present].〜の言葉 a farewell speech[address].
餞
せん 【餞】
はなむけ。餞別。また,別れの宴。「台盤所にて―せさせ給ふに/拾遺(別詞)」
餞
うまのはなむけ 【餞・餞別】
〔「馬の鼻向け」の意。旅立ちに際し,馬の鼻を目的地に向けて道中の安全を祈ったことから〕
(1)出発に際し,旅立つ人の無事を祈って饗宴(キヨウエン)を催すこと。「むかし,県(アガタ)へ行く人に,―せむとて/伊勢 44」
(2)旅立つ人に贈る品物・詩歌などの類。餞別(センベツ)。「産養(ウブヤシナイ)・―などの使に禄とらせぬ/枕草子 25」
餞
はなむけ [0] 【餞・贐】
〔「馬の鼻向け」の略〕
旅立ちや門出に際して,激励や祝いの気持ちを込めて,金品・詩歌・挨拶(アイサツ)の言葉などを贈ること。また,その金品や詩歌など。「卒業生に―の言葉を贈る」
餞する
せん・する [3] 【餞する】 (動サ変)[文]サ変 せん・す
旅立つ人を見送る。はなむけをする。「二人を柳橋に―・した/北条霞亭(鴎外)」
餞別
うまのはなむけ 【餞・餞別】
〔「馬の鼻向け」の意。旅立ちに際し,馬の鼻を目的地に向けて道中の安全を祈ったことから〕
(1)出発に際し,旅立つ人の無事を祈って饗宴(キヨウエン)を催すこと。「むかし,県(アガタ)へ行く人に,―せむとて/伊勢 44」
(2)旅立つ人に贈る品物・詩歌などの類。餞別(センベツ)。「産養(ウブヤシナイ)・―などの使に禄とらせぬ/枕草子 25」
餞別
せんべつ [0] 【餞別】
(1)転任する人や遠くへ旅立つ人などに,別れのしるしに金品を贈ること。また,その金品。
(2)送別。「―のなごりををしませ給ひて/著聞 4」
餞別
せんべつ【餞別】
<give> a parting[farewell]present[gift].
餡
あん【餡】
bean jam.
餡
あん [1] 【餡】
(1)小豆(アズキ)などを煮て砂糖を加え練ったもの。砂糖を加える前のものをもいう。ほかに隠元豆・さつま芋・栗・百合根などからも作り,塩味のものもある。和菓子の主材料とするほか,のばして汁粉などとする。あんこ。
→漉(コ)し餡
→粒餡
(2)饅頭(マンジユウ)や餅(モチ)の中に包み込む,調味した挽(ヒ)き肉・味噌・野菜など。
(3)葛(クズ)餡。また,これに野菜・挽き肉・ウニなどを加えたものもいう。
(4)中に入れる物。外側とは別の材料を使った中身。あんこ。
餡こ
あんこ [1] 【餡こ】
(1)餡(アン)。
(2)中に詰めてふくらませる物。あん。
餡ころ
あんころ [3][4] 【餡ころ】
「あんころもち」の略。
餡ころ餅
あんころもち [4] 【餡ころ餅】
外側を餡でくるんだ餅。あんころ。あんもち。あんころばし。
餡パン
あんパン [3] 【餡―】
中に餡を入れた菓子パン。
餡子
あんこ【餡子】
bean jam.
餡平
あんぺい 【餡平】
近世,京・大坂の料理。魚のすり身に葛餡(クズアン)をかけたもの。江戸のはんぺん・しんじょの類という。
餡平豆腐
あんぺいどうふ [5] 【餡平豆腐】
松露(シヨウロ)におぼろ豆腐をかけ,蒸したのち葛餡(クズアン)をかけた料理。
餡掛
あんかけ [0] 【餡掛(け)】
葛餡(クズアン)をかけた料理。葛掛け。
餡掛け
あんかけ [0] 【餡掛(け)】
葛餡(クズアン)をかけた料理。葛掛け。
餡蜜
あんみつ [0] 【餡蜜】
練り餡を盛った蜜豆。
餡餅
あんもち [1][0][3] 【餡餅】
餡を中に入れた餅。また,まわりに餡をつけた餅。あんころ餅。あんぴん。
餡餅
あんも 【餡餅】
〔幼児語〕
餅(モチ)。餡餅(アンモチ)。あも。「きのふ夕がたに―をたべたばかしです/当世書生気質(逍遥)」
餡饅
あんまん [0] 【餡饅】
ごま油を加えて練った小豆餡(アズキアン)を小麦粉の皮に包んで蒸し上げた中華饅頭(マンジユウ)。
館
やかた【館】
a mansion;→英和
a manor house (荘園の);a residence (邸宅).→英和
館
たち 【館】
(1)貴人や官吏などの宿舎。たて。「守(カミ)の―より,呼びにふみもて来たなり/土左」
(2)貴人の邸宅。やかた。「この浜の―にこころやすくおはします/源氏(明石)」
(3)貴人を敬っていう語。「大弐の御―の上の/源氏(玉鬘)」
(4)小規模の城。とりで。「楠が―へ行向つて/太平記 3」
館
かん クワン [1] 【館】
大きな建物。やかた。邸宅。
館
たち 【館】
姓氏の一。
館
やかた [0] 【屋形・館】
(1)貴人の住居。屋敷。
(2)大名。貴人。「お―さま」「神戸三七殿をば美濃の―と定め/武家名目抄(称呼)」
(3)家の形をしたもの。仮屋。「水ぐきの岡の―にいもとあれと/古今(大歌所)」
(4)屋根の形をしたもの。舟や牛車(ギツシヤ)に設けた,家の形をした覆い。「月のあかきに,―なき車のあひたる/枕草子 45」
→牛車
(5)「屋形船(ヤカタブネ)」の略。「―にいいのが有るから行たりや/洒落本・辰巳之園」
館
たて [1] 【館】
「たち(館)」に同じ。多く関東・東北地方で用いた。
館主
かんしゅ クワン― [1] 【館主】
旅館・映画館などの経営者や持ち主。
館代
かんだい クワン― 【館代】
大名の留守中,その陣屋を守る家老。「黒羽の―浄坊寺何がしの方に音信(オトズ)る/奥の細道」
館内
かんない クワン― [1] 【館内】
博物館・図書館・映画館など「館」とつく建物の中。「―禁煙」
館員
かんいん クワンヰン [0] 【館員】
図書館・大使館など「館」と名の付く施設の職員。
館城
やかたじろ [3] 【屋形城・館城】
周囲に土塁をめぐらす程度の,邸宅としての機能を重視した城。
館山
たてやま 【館山】
千葉県南部,館山湾に臨む市。古くは里見氏,江戸時代は稲葉氏の城下町。安房地方の中心地で商業が発達。花卉(カキ)栽培や観光地・海水浴場としても知られる。
館林
たてばやし 【館林】
群馬県南東部の市。近世,秋元氏の城下町。五代将軍綱吉も旧城主。紬(ツムギ)織りの産地とし知られた。文福茶釜で有名な茂林寺がある。
館柳湾
たちりゅうわん 【館柳湾】
(1762-1844) 江戸後期の漢詩人。越後の人。名は機,字(アザナ)は枢卿,柳湾は号。亀田鵬斎に師事し,幕府に仕えて飛騨高山に赴任した。退官後,江戸で詩文に専念。著「柳湾漁唱」
館者
やかたもの 【屋形者・館者】
武家屋敷に住む者。また,そこの奉公人。屋敷者。「むかうより来る二人の客は―と見え/洒落本・娼妓絹籭」
館舎
かんしゃ クワン― [1] 【館舎】
建物。やかた。たち。
館蔵
かんぞう クワンザウ [0] 【館蔵】
博物館・美術館・図書館などで所蔵していること。「―品(ヒン)」
館長
かんちょう【館長】
a superintendent;a director;→英和
a chief librarian (図書館の);a curator (博物館の).→英和
館長
かんちょう クワンチヤウ [1][0] 【館長】
図書館・美術館・博物館など「館」と名の付く施設の長。
餬する
こ・する [2] 【糊する・餬する】 (動サ変)[文]サ変 こ・す
〔粥(カユ)で口をぬらす意〕
(「口をこする」の形で)生計を立てる。「芸を以て口を―・するは難きに非ず/学問ノススメ(諭吉)」
餬口
ここう [0] 【糊口・餬口】
〔口を糊(ノリ)する(=カユヲススル)意から〕
(ほそぼそと)暮らしを立てること。生計。よすぎ。「―の資を得る」
餺飥
ほうとう ハウタウ [0] 【餺飥】
〔「はくたく」の転〕
小麦粉を水で練って紐(ヒモ)状または団子状に切ったもの。味噌仕立ての汁物として煮こみ,カボチャなどの野菜を具に加えたものが,山梨県の郷土料理として有名。ほうちょう。はっとう。
餺飥
はくたく 【餺飥】
「ほうとう(餺飥)」に同じ。[色葉字類抄]
餼羊
きよう [0] 【餼羊】
古代中国で,告朔(コクサク)のときなどに宗廟(ソウビヨウ)に供えるいけにえの羊。
饂飩
うんどん 【饂飩】
「うどん(饂飩)」に同じ。「茶屋へよりて,打置の―いそがせ/浮世草子・諸艶大鑑 4」
饂飩
ワンタン [3] 【雲呑・饂飩】
〔中国語〕
中国料理の点心の一。小麦粉で作った四角形の薄皮で豚のひき肉を包んだもの。ゆでてスープに入れたり,揚げたりする。フントゥン。
饂飩
うどん [0] 【饂飩】
小麦粉を塩水で練って薄くのばし,細長く切ったものをゆでた食品。切り麦。うんどん。
〔奈良時代に唐から伝わった「餛飩(コントン)」を温かくして食べた「うんとん」に由来するという〕
饂飩
うどん【饂飩】
noodles.‖饂飩粉 (wheat) flour.饂飩屋 a noodle shop.
饂飩屋
うどんや [0] 【饂飩屋】
うどんを食べさせる店。
饂飩粉
うどんこ [0] 【饂飩粉】
小麦をひいた粉。小麦粉。
饂飩粉病
うどんこびょう [0] 【饂飩粉病】
ウドンコカビの寄生によって起きるムギ・マメ・ブドウなどの病気。おしろい病。白渋(シラシブ)病。
饂飩粉黴
うどんこかび [4] 【饂飩粉黴】
ウドンコカビ目に属する子嚢(ノウ)菌類の総称。いずれも高等植物に寄生する病原菌。葉の表面にうどん粉をふりかけたように繁殖し,吸器で葉肉内より栄養をとる。種類が多く,分布も世界的。
饂飩豆腐
うどんどうふ [4] 【饂飩豆腐】
細い拍子木に切った豆腐を水四,醤油二,酒二の割合の汁で煮た料理。はちはい豆腐。
饂飩鋤
うどんすき [2] 【饂飩鋤】
鍋料理の一。うどんを加えた魚鋤(ウオスキ)風料理。関西起源。
饅
ぬた [2] 【饅】
魚介類やネギ・ウドなどの野菜を,酢味噌であえた料理。ぬたなます。ぬたあえ。
饅
まん 【饅】
〔女房詞〕
饅頭(マンジユウ)。「御みやに―一ふたまゐる/御湯殿上(天正八)」
饅和え
ぬたあえ [0] 【饅和え・饅韲】
「饅(ヌタ)」に同じ。
饅膾
ぬたなます [3] 【饅膾】
「饅(ヌタ)」に同じ。
饅韲
ぬたあえ [0] 【饅和え・饅韲】
「饅(ヌタ)」に同じ。
饅頭
マントー [3][1] 【饅頭】
〔中国語〕
粉を練って蒸した丸いパン。また,粉を練った生地で餡(アン)を包み,蒸した菓子。マントウ。
饅頭
まんじゅう【饅頭】
a (bean-jam) bun.
饅頭
まんじゅう [3] 【饅頭】
〔「じゅう」は唐音〕
(1)小麦粉・そば粉・上新粉などを練った生地で餡(アン)を包み,蒸すか焼くかした菓子。暦応年間(1338-1342)宋の林浄因が日本に伝えたとされる。
(2)饅頭形のアイロン台。袖付け・襟回りなどの仕上げに使う。
(3)「饅頭金物」に同じ。
饅頭屋本
まんじゅうやぼん マンヂユウヤ― [0] 【饅頭屋本】
室町末期,奈良の菓子商で歌人・歌学者でもあった饅頭屋宗二(林逸1498-1581)が刊行した書物。唐宋の詩文や節用集などがある。
饅頭屋本節用集
まんじゅうやぼんせつようしゅう マンヂユウヤ―シフ 【饅頭屋本節用集】
国語辞書。古本節用集の一。慶長年間(1596-1615)頃刊行。著者未詳。伊勢本に属し,所収語は比較的少ない。
饅頭形
まんじゅうがた [0] 【饅頭形】
(1)饅頭のような下面が平らで上面が丸くふくらんだ形。半球形。まんじゅうなり。
(2)建築で,亀腹(カメバラ)・覆鉢(フクバチ)の異名。
饅頭笠
まんじゅうがさ [5] 【饅頭笠】
頂が丸くて浅い笠。
饅頭笠[図]
饅頭肌
まんじゅうはだ 【饅頭肌】
色が白く,きめが細かく,弾力のある肌。「菓子盆運ぶ腰元の―ぞなつかしき/浄瑠璃・反魂香」
饅頭金物
まんじゅうかなもの [5] 【饅頭金物】
半球形の金物。釘の頭を隠すために門扉などに用いる。乳金物(チカナモノ)。饅頭。
饅頭錏
まんじゅうじころ [5] 【饅頭錏】
兜(カブト)の錏(シコロ)の一。上段の錏板の下部に下段の錏板を載せかけ,全体にゆるい曲線をもたせたもの。江戸時代の復古調の兜で用いた。
饆饠
ひちら 【饆饠】
唐菓子の一種。小麦粉をこね,中に餡(アン)をいれたもの。一説に,糯米(モチゴメ)を煎餅(センベイ)のように平たくして焼いたもの。
饋電線
きでんせん [2] 【饋電線】
給電線(キユウデンセン)の古い呼び方。
饌
せん [1] 【饌】
(1)ととのえた食物。
(2)供え物。供物にする食物。
饌米
せんまい [0] 【饌米】
神前に供える洗米。供米(クマイ)。
饐える
す・える [2] 【饐える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 す・ゆ
飲食物が腐ってすっぱくなる。「―・えたにおい」
饐える
すえる【饐える】
turn sour;go bad.
饐え臭い
すえくさ・い [4] 【饐え臭い】 (形)[文]ク すえくさ・し
すえたようなにおいがする。「此ふとんは大ぶ―・くなつた/洒落本・当世穴知鳥」
饐ゆ
す・ゆ 【饐ゆ】 (動ヤ下二)
⇒すえる(饐)
饑い
ひだる・い [3] 【饑い】 (形)[文]ク ひだる・し
空腹である。飢えてひもじい。「賢者―・し伊達(ダテ)寒し」「この一両日食物(ジキモツ)絶えて,せんなく―・く候ふままに/著聞 19」
〔現代語では,西日本を中心とする言い方で共通語としてはあまり用いられない〕
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
饑う
う・う 【飢う・餓う・饑う】 (動ワ下二)
⇒うえる(飢)
饑え
うえ ウヱ [2] 【飢え・餓え・饑え】
飢えること。ひもじいこと。空腹。「―に苦しむ」
饑える
う・える ウヱル [2] 【飢える・餓える・饑える】 (動ア下一)[文]ワ下二う・う
(1)食べ物がなく空腹で苦しむ。ひどく腹が減る。古くは,水がなくて渇く意にも用いた。「飢饉(キキン)のために―・えて死ぬ」
(2)そのものに恵まれないで激しく求める。「親の愛情に―・える」
饑寒
きかん [0][2] 【飢寒・饑寒】
飢えと寒さ。飢え凍えること。
饑渇
きかつ [0] 【飢渇・饑渇】 (名)スル
飢えと渇き。また,飢え渇くこと。「人民は―して/日本開化小史(卯吉)」
饑餓
きが [1] 【飢餓・饑餓】
食物がなくて飢えること。うえ。「―感」「―状態」「―死」
饑饉
ききん [2][1] 【飢饉・饑饉】
(1)農作物が極度に不作で,食物が不足すること。「天明の―」
(2)必要なものが極度に不足すること。「水―」
饒多
じょうた ゼウ― [1] 【饒多】 (形動ナリ)
豊かに多いさま。「餌食の―なる日本/日本風景論(重昂)」
饒富
じょうふ ゼウ― [1] 【饒富】
富んでいること。財産が多いこと。富饒。
饒舌
じょうぜつ ゼウ― [0] 【饒舌】 (名・形動)[文]ナリ
口数が多い・こと(さま)。おしゃべり。多弁。「―な人」「―家」
〔「冗舌」とも書く〕
饒舌
じょうぜつ【饒舌】
loquacity;talkativeness.〜な loquacious;→英和
talkative;→英和
garrulous.→英和
‖饒舌家 a talkative person;a chatterbox.⇒お喋(しやべ)り.
饒舌
にょうぜつ ネウ― [0] 【饒舌】 (名・形動)[文]ナリ
「じょうぜつ(饒舌)」に同じ。「流石(サスガ)女の―なもので/思出の記(蘆花)」
饒速日命
にぎはやひのみこと 【饒速日命・邇芸速日命】
天孫降臨とは別に大和国に降った神。長髄彦(ナガスネヒコ)の妹を妻とする。のち神武東征のとき,抵抗した長髄彦を討つ。
饕餮文
とうてつもん タウテツ― [0] 【饕餮文】
中国古代,特に殷周代の青銅器に施されている怪獣面文様。曲がった角(ツノ),大きくとび出した目を特色とする。
饕餮文[図]
饗
あえ アヘ 【饗】
御馳走(ゴチソウ)。饗応(キヨウオウ)。もてなし。「装せしむること―せし時の如くして/日本書紀(雄略訓)」
饗
きょう キヤウ [1] 【饗】
酒席を設けてもてなすこと。また,その酒食。あるじ。饗応。
饗す
きょう・す キヤウ― 【饗す】 (動サ変)
⇒きょうする
饗する
きょう・する キヤウ― [3] 【饗する】 (動サ変)[文]サ変 きやう・す
酒食を出して客をもてなす。御馳走する。「会宴を開ひて衆客を―・す/花柳春話(純一郎)」
饗の膳
きょうのぜん キヤウ― 【饗の膳】
婚礼などの祝儀に用いる膳部。饗立(キヨウダテ)をし,相生(アイオイ)に立てた松に総角(アゲマキ)結びにした五色の糸を水引で結びつける。台の合わせ目に松・竹・鶴・亀などの絵を描く。
饗ふ
お・う アフ 【饗ふ】 (動ハ下二)
⇒あう(饗)
饗ふ
あ・う アフ 【饗ふ】 (動ハ下二)
食事でもてなす。ごちそうする。饗応(キヨウオウ)する。「使人等に朝に―・へたまふ/日本書紀(推古訓)」
饗へす
あえ・す アヘス 【饗へす】 (動サ変)
「あう(饗)」に同じ。「群臣を聚(ツド)へて,大臣の家に―・す/日本書紀(舒明訓)」
饗宴
きょうえん [0] キヤウ― 【饗宴】 ・ キヨウ― 【供宴】
客をもてなすための酒宴。
饗宴
きょうえん【饗宴】
<hold> a banquet;→英和
a dinner.→英和
饗宴
きょうえん キヤウエン 【饗宴】
〔原題 (ギリシヤ) Symposion〕
プラトン中期対話編の一。悲劇詩人アガトン邸で,各自が恋の神エロスの賛美演説をする趣向。ソクラテスはエロスと哲学を結んで,いわゆるプラトニック-ラブの原型を示す。
饗庭
あえば アヘバ 【饗庭】
姓氏の一。
饗庭篁村
あえばこうそん アヘバクワウソン 【饗庭篁村】
(1855-1922) 劇評家・小説家・新聞記者。江戸下谷の生まれ。別号,竹の屋主人。江戸文学に造詣(ゾウケイ)が深く,作風は軽妙・洒脱(シヤダツ)。著「むら竹」「当世商人気質」「人の噂」など。
饗応
きょうおう [0] キヤウ― 【饗応】 ・ キヨウ― 【供応】 (名)スル
(1)酒食を供して他人をもてなすこと。「―を受ける」「大勢の客を―したりする/一隅より(晶子)」
(2)すぐに他人の言葉や行動に賛成すること。迎合すること。「憎しとは思はれけれど,その座にては―し申して/大鏡(道隆)」
饗立て
きょうだて キヤウ― 【饗立て】
⇒甲立(コウダ)て
饗筵
きょうえん キヤウ― [0] 【饗筵】
もてなしの席。
饗膳
きょうぜん キヤウ― [0] 【饗膳】
客をもてなすときの料理の膳。馳走の酒肴(シユコウ)。
饗設け
あるじもうけ 【饗設け】
主人となって客をもてなすこと。「その日は―したりける/伊勢 101」
饗饌
きょうせん キヤウ― [0] 【饗饌】
もてなしのための膳。ごちそうの膳。
首
しゅ 【首】
■一■ [1] (名)
第一の地位にある者。主だった者。
■二■ (接尾)
助数詞。漢詩や和歌を数えるのに用いる。「勅撰集に五―がとられる」
首
しゅ【首】
a piece (of poetry);→英和
a poem.→英和
首
つかさ [0][2] 【官・司・首・長】
(1)政務をつかさどる所。役所。官庁。「かの―におはして見たまふに/竹取」
(2)政務をつかさどる者。役人。官吏。「百(モモ)の―を従へ給へりしそのほど/増鏡(新島守)」
(3)つとめ。役目。官職。「除目に―得ぬ人の家/枕草子 139」
(4)おもだったもの。主要なもの。「万調(ヨロズツキ)奉る―と作りたるその生業(ナリワイ)を/万葉 4122」
(5)主要人物。かしら。首長。「即ち王辰爾を以て船の―とす/日本書紀(欽明訓)」
首
おびと 【首】
(1)首長。統率者。「汝は我が宮の―たれ/古事記(上訓)」
(2)上代の姓(カバネ)の一。地方の土豪や中央の下級官人の姓。八色(ヤクサ)の姓の制により廃止。
首
こうべ カウベ [0][3] 【首・頭】
〔上部(カミヘ),または髪部(カミヘ)の転という〕
くびから上の部分。あたま。かしら。「―をたれる」
首
しるし [0] 【首・首級】
〔「しるし(印)」と同源〕
くび。首級(シユキユウ)。「み―頂戴いたす」
首
くび [0] 【首・頸】
□一□
(1)頭と胴とをつなぐ,やや細くなっている部分。頸部。
(2){(1)}を含めて,そこから上の部分。頭部と頸部全体。「―実検」「―を垂れる」
(3)物の{(1)}とよく似た細くくびれた部分。「つぼの―」
(4)琴(キン)の転軫(テンジン)の下のくびれた部分。
(5)琵琶の胴と糸巻の間の細い部分。三味線の棹(サオ)にあたる。鹿頸(シカクビ)。
(6)〔首を斬(キ)られる意から〕
職を失うこと。解雇。馘首(カクシユ)。「今日限り―だ」
□二□
(1)(「領」「襟」と書く)衣服の首をおおう部分。えり。「狩衣の―の顔にかかれば/枕草子 145」
(2)顔。容貌。特に美しい容貌。また,そのような人。美人。「かかる所には看板の―といふものありて/洒落本・浪花色八卦」
(3)遊女や茶屋女をさしていう語。「きのわるい―だぞ,ちくしやうめ/洒落本・通気粋語伝」
首ったけ
くびったけ【首ったけ】
be head over heels in love <with> ;be crazy[mad] <about> .
首っ丈
くびったけ [0] 【首っ丈】 (形動)
〔「くびたけ」の転〕
異性に深く心を奪われ,夢中になっているさま。「友人の妹に―だ」
首っ引き
くびっぴき [0] 【首っ引き】
〔「くびひき」の転〕
(1)そばから手放さないで使用すること。「辞書と―で訳す」
(2)「くびひき{(2)}」に同じ。
首っ引きで
くびっぴき【首っ引きで】
(by) constantly referring to <a dictionary> .
首っ玉
くびったま [4][0] 【首っ玉】
〔「くびたま」の転〕
くび。くびすじ。「父の―にかじりつく」
首の座
くびのざ [0][4] 【首の座】
首を斬られるときにすわる座。
首丁頭巾
しゅちょうずきん シユチヤウヅキン [4][5] 【首丁頭巾】
僧や法師武者が出陣の時にかぶった頭巾の一種。黒布または紺布で作り,頭部をとがった形にしてあったらしい。出張頭巾。
首丈
くびだけ 【首丈・頸丈】 (名・形動)
〔「くびたけ」とも〕
(1)足元から頸までの丈(タケ)。また,物事に深くはまりこんださま。「借銭の淵に―つかりて/仮名草子・浮世物語」
(2)「くびったけ」に同じ。「かわゆらしさ,― ―/ひとりね」
首人形
くびにんぎょう [3] 【首人形】
泥を固めてつくった頭部に彩色して竹の串(クシ)にさした人形。
首位
しゅい【首位】
the head position;the first place.〜を占める be at the top[head] <of> ;→英和
stand first <in> .‖首位打者《野》the leading hitter.
首位
しゅい [1] 【首位】
第一の地位。首席。
⇔末位
「―打者」「―に立つ」
首切り
くびきり【首切り】
(1) decapitation (刑).
(2)[解職]dismissal;→英和
discharge.→英和
首切り
くびきり [0][4] 【首切り・首斬り】
(1)首を斬ること。特に罪人の首を斬ること。斬罪。また,その役目の人。
(2)職をやめさせること。免職。解雇。馘首(カクシユ)。「従業員の―」
(3)武士が戦場で敵の首を取るために用いた短刀。首掻(カ)き刀。
首切り台
くびきりだい [0] 【首切り台】
罪人の首を斬る台。断頭台。
首切螽蟖
くびきりぎす [4] 【首切螽蟖】
キリギリス科の昆虫。頭からはねの先まで約6センチメートル。頭頂が円錐形にとがる。体色は緑色または淡褐色。口が赤い。成虫で越冬し,五月頃草むらでジーと連続して鳴く。本州以南からアジア東南部に分布。かみつくと,自分の首がちぎれても離さないというのでこの名がある。クビキリ。クビキリバッタ。
首切飛蝗
くびきりばった [5] 【首切飛蝗】
クビキリギスの別名。
首功
しゅこう [0] 【首功】
(1)戦場で敵の首を取った手柄。
(2)最高の手柄。第一の手柄。
首印
くびじるし [3] 【首印】
「首札(クビフダ)」に同じ。
首台
くびだい [0] 【首台】
(1)首実検のために首を載せる台。
(2)江戸時代,獄門の首をさらした台。獄門台。
首吊り
くびつり [0][4] 【首吊り】 (名)スル
首をくくって死ぬこと。また,その人。くびくくり。「―自殺」
首吊り
くびつり【首吊り(自殺)】
suicide by hanging.
首唱
しゅしょう [0] 【首唱】 (名)スル
一番先に言い出すこと。最初にとなえること。「行政改革の―者」「学問の道を―して/学問ノススメ(諭吉)」
首回り
くびまわり [3] 【首回り】
首のつけ根のまわり。また,その寸法。
首塚
くびづか [0] 【首塚】
戦死者や処刑者の首を埋めた塚。
首夏
しゅか [1] 【首夏】
(1)夏の初め。初夏。
(2)陰暦四月の異名。
首実検
くびじっけん [3] 【首実検】 (名)スル
(1)昔,戦場で討ち取った敵の首を大将の前で面識者に見せ,その首の主を確認させたこと。
(2)(容疑者などを)知っている人に会わせ,本人かどうかを確かめさせること。
首実検をする
くびじっけん【首実検をする】
identify <a suspect> .→英和
首将
しゅしょう [0] 【首将】
全軍の総大将。主将。
首尾
しゅび【首尾】
the result;→英和
the issue;→英和
the outcome.→英和
〜一貫した(しない) (in)consistent.→英和
〜よく successfully;with success.〜よく運ぶ go[come off]well.
首尾
しゅび [1][0] 【首尾】 (名)スル
(1)始めと終わり。始めから終わりまで。「文の―を整える」
(2)物事のなりゆき・結果。顛末(テンマツ)。「上々の―だ」
(3)物事をうまく処理すること。「他(ヒト)の目褄忍びて逢ふ瀬―するに/いさなとり(露伴)」
(4)折り。機会。「さいわひ只今は人もなく,よき―にて候まま/咄本・露が咄」
(5)〔俳諧で,百韻と歌仙のそれぞれ表(首)と名残の裏(尾)の句数を合わせた形式であることから〕
一六句(表八句・裏八句)・一二句(表六句・裏六句)の連句のこと。首尾行。
首尾の松
しゅびのまつ 【首尾の松】
江戸時代,浅草蔵前にあった松。隅田川にさし出ていて新吉原通いの舟の目標となった。
首尾一貫
しゅびいっかん [1] 【首尾一貫】 (名)スル
初めから終わりまで,一つの方針や態度で貫くこと。また,初めと終わりで矛盾がないこと。「―した論理」
首峰
しゅほう [0] 【主峰・首峰】
ひとつの山脈,または山群の中で,最も主だった山。「北アルプスの―穂高岳」
首巻
くびまき【首巻】
a scarf;→英和
a muffler.→英和
首巻
しゅかん [0] 【首巻】
(1)数巻に分かれている書物の第一巻。
(2)書物または巻物の初めの部分。
首巻
くびまき [0][4] 【首巻(き)・頸巻(き)】
襟(エリ)巻き。マフラー。[季]冬。
首巻き
くびまき [0][4] 【首巻(き)・頸巻(き)】
襟(エリ)巻き。マフラー。[季]冬。
首席
しゅせき [0] 【首席】
(1)第一番の順位。第一位の席次。「小学校以来―を通す」
(2)最上の席。第一等の席。
首席
しゅせき【首席】
the head[chief].→英和
〜の leading;→英和
head.〜を占めている be at the top[head] <of a class> .→英和
〜で卒業する graduate first <on the list> .‖首席全権 the chief delegate.
首帳
しるしちょう 【首帳】
「くびちょう(首帳)」に同じ。
首帳
くびちょう [0] 【首帳】
戦場で討ち取った敵の首と,これを討ち取った者の氏名を記した帳簿。首目録。首注文。しるしちょう。
首府
しゅふ【首府】
a capital;→英和
a metropolis.→英和
首府
しゅふ [1] 【首府】
その国の中央政府のある都市。首都。
首座
しゅざ【首座】
the top seat;the head (人).→英和
首座
しゅざ [1] 【首座】
(1)一番上位の席。また,その席に座る資格のある人。「老中―」
(2)〔仏〕「しゅそ(首座)」に同じ。
首座
しゅそ [1] 【首座】
〔「そ」は唐音〕
〔仏〕 禅寺で,修行僧の中で第一席にある人。住持の次席。しゅざ。
首引
くびひき 【首引】
狂言の一。鬼の姫の食い初めに供されそうになった源為朝が,力競べに負けたら神妙に食われようと約束して首引きなどを競いすべてに勝つ。
首引き
くびひき [4][0] 【首引き】
(1)「くびっぴき{(1)}」に同じ。
(2)二人で,輪にしたひもを互いの首にかけ,引っ張り合う遊び。くびっぴき。
首引き(2)[図]
首悪
しゅあく [0] 【首悪】
悪人の親玉。悪人のかしら。元凶。
首打
こぶち [0] 【首打】
鳥や小獣の首を挟んで捕らえるわな。
首投げ
くびなげ [0] 【首投げ】
相撲の決まり手の一。片方の手を相手の首に巻き,腰を入れてひねるようにして投げる技。
首抜き
くびぬき [4][0] 【首抜き】
和服の模様のつけ方で,首回りから肩にかけて大きな模様をつけること。
首振り
くびふり [0] 【首振り】
首を振ること。
首振芝居
くびふりしばい [5] 【首振芝居】
子供役者が義太夫節に合わせて身振りだけを演じた芝居。京坂で,行われた。ちんこ芝居。
首捻り
くびひねり [3] 【首捻り】
相撲の決まり手の一。片手で相手の首をかかえ,一方の手で相手の腕をつかんでひねり倒す技。
首斬り
くびきり [0][4] 【首切り・首斬り】
(1)首を斬ること。特に罪人の首を斬ること。斬罪。また,その役目の人。
(2)職をやめさせること。免職。解雇。馘首(カクシユ)。「従業員の―」
(3)武士が戦場で敵の首を取るために用いた短刀。首掻(カ)き刀。
首斬浅右衛門
くびきりあさえもん 【首斬浅右衛門】
江戸時代,代々世襲して将軍家の刀の試し斬りと処刑の執刀を行なった山田浅右衛門の通称。
首星
しゅせい [0] 【首星】
星座の中で,一番明るい星。アルファ星をさすことが多い。
首書
しゅしょ [1] 【首書】
「頭書(カシラガ)き{(1)}」に同じ。
首服
しゅふく [0] 【首服】 (名)スル
(1)罪を白状すること。「拷問を用ひて強て―せしめ/明六雑誌 10」
(2)〔法〕 親告罪の犯人が告訴権者に自己の犯罪事実を告白して,その告訴にゆだねること。刑の減軽の理由となりうる。
(3)「元服(ゲンブク)」に同じ。
首札
くびふだ 【首札】
討ち取った首につける札。首の主や討ち取った人の名などを記し首実検に備える。くびじるし。
首枷
くびかせ [0][4] 【首枷・頸枷】
(1)罪人の首にかけ,自由を束縛する木や鉄などで作った刑具。くびかし。
(2)行動の自由をさまたげるもの。係累。きずな。「子は三界の―」
首枷
くびかせ【首枷】
a pillory;→英和
an encumbrance (やっかいもの).→英和
首根
くびね [0] 【首根・頸根】
首の根もと。首ねっこ。
首根っ子
くびねっこ [3][5] 【首根っ子】
首の後ろの部分。首筋。首根。
首桶
くびおけ [3][0] 【首桶】
(1)斬った首を入れる桶。
(2)〔(1)に似ることから〕
背の高い飯櫃(メシビツ)。
首楞厳経
しゅりょうごんぎょう 【首楞厳経】
(1)「首楞厳三昧経」の略。二または三巻。鳩摩羅什(クマラジユウ)訳。はやく悟りに至るための三昧として,首楞厳三昧を説く。
(2)「大仏頂如来密因修証了義諸菩薩万行首楞厳経」の略。一〇巻。般剌蜜帝訳とされる。禅法を説く。
首楞厳院
しゅりょうごんいん 【首楞厳院】
比叡山横川(ヨカワ)の中堂。848年円仁の建立。本尊は聖観音。
首櫓
くびやぐら [3] 【首櫓】
相撲で,上手で相手の首をかかえ,やぐら投げに投げる技。
首歳
しゅさい [0] 【首歳】
年の始め。歳首。
首狩
くびがり [0] 【首狩(り)】
異なる集団に属する人間を襲って殺し,首をとる慣習。頭部に霊的な力が宿るという信仰に基づくとされ,主に農耕社会に特徴的にみられる。しばしば豊饒(ホウジヨウ)の儀礼と結合している。
首狩り
くびがり [0] 【首狩(り)】
異なる集団に属する人間を襲って殺し,首をとる慣習。頭部に霊的な力が宿るという信仰に基づくとされ,主に農耕社会に特徴的にみられる。しばしば豊饒(ホウジヨウ)の儀礼と結合している。
首玉
くびたま [0] 【首玉・頸玉】
(1)「くびったま」に同じ。
(2)上代の首飾りの玉。「―を偸(ヌス)み取て/日本書紀(安閑訓)」
(3)犬・猫などの首につける輪。首輪。[日葡]
首班
しゅはん【首班】
the head.→英和
内閣の〜 the head of a cabinet.→英和
〜に指名する designate <a person> to the premiership.→英和
首班
しゅはん [0] 【首班】
第一位の席次。特に内閣の総理大臣。
首目録
しるしもくろく 【首目録】
「くびちょう(首帳)」に同じ。
首相
しゅしょう【首相】
the prime minister;the premier.→英和
A首相 Premier A.首相代理 the acting prime minister.
首相
しゅしょう [0] 【首相】
内閣の首席の大臣。内閣総理大臣。
首石
おやいし [2] 【親石・首石】
石造の建物の基礎のうち,隅に据える大事な石。かしらいし。
首筋
くびすじ [0] 【首筋・頸筋】
首の後ろ側。えりくび。くびねっこ。
首筋
くびすじ【首筋】
<seize a person by> the scruff of the neck;→英和
the nape.→英和
首筋元
くびすじもと [0] 【首筋元】
くびの根もと。えりもと。
首紙
くびかみ [2] 【頸上・首紙】
袍(ホウ)・水干などの首の周りを取り囲む部分の称。上前の端に緒を付けて結び玉を作り,下前に輪奈を作って受ける。
首級
しるし [0] 【首・首級】
〔「しるし(印)」と同源〕
くび。首級(シユキユウ)。「み―頂戴いたす」
首級
しゅきゅう [0] 【首級】
〔中国,戦国時代の秦の法で,敵の首を一つ取ると一階級上がったところから〕
討ちとった敵の首。しるし。
首綱
くびづな [0] 【首綱・頸綱】
犬・猫の首につける綱。また,囚人などの首にかける綱。くびなわ。「いとをかしげなる猫のあかき―にしろき札つきて/枕草子 89」
首縄
くびなわ [0] 【首縄・頸縄】
「首綱(クビヅナ)」に同じ。
首縊り
くびくくり [0][3] 【首縊り】
「首吊(クビツ)り」に同じ。
首罪
しゅざい [0] 【首罪】
(1)首をきられる罪。斬罪(ザンザイ)。
(2)犯罪の中心になった者。主犯。
首聯
しゅれん [0] 【首聯】
⇒起聯(キレン)
首肯
しゅこう [0] 【首肯】 (名)スル
肯定の意味でうなずくこと。「―しがたい説」
首肯く
うなず・く [3][0] 【頷く・首肯く】 (動カ五[四])
〔「項(ウナ)突く」の意〕
(1)肯定・同意・承諾などの気持ちを表して首をたてに振る。合点(ガテン)する。「いちいち―・きながら話を聞く」
(2)首を下に動かす。「僧正のねぶりて―・くを/著聞 18」
[可能] うなずける
首肯ける
うなず・ける [0] 【頷ける・首肯ける】 (動カ下一)
〔「うなずく」の可能動詞から〕
承諾できる。納得できる。「その提案なら,―・ける」「―・けない行動」
首肯する
しゅこう【首肯する】
agree[consent] <to> ;→英和
be convinced <of,that…> (納得する).
首脳
しゅのう [0] 【首脳】
政府・会社など,組織・団体の中心となって活躍する人。幹部。
首脳
しゅのう【首脳】
the head[leader].→英和
〜となる play the leading part <in> .‖首脳会談 a top-level[summit]conference[meeting,talk];a summit.首脳部 the governing body (政党などの);the top management (会社などの).
首脳会議
しゅのうかいぎ [4] 【首脳会議】
⇒サミット
首脳部
しゅのうぶ [2] 【首脳部】
組織・団体の中心となる人々。
首謀
しゅぼう [0] 【首謀・主謀】
悪事・陰謀を,中心となって企てること。また,その人。「―者」
首謀者
しゅぼうしゃ【首謀者】
a (ring)leader.
首足
しゅそく [1] 【首足】
(1)首と足。
(2)首から足まで。身体。
首輪
くびわ [0] 【首輪・頸環】
(1)犬や猫の首につける輪。
(2)「首飾り」に同じ。
首輪
くびわ【首輪】
a collar (犬の);→英和
a necklace.→英和
首輪大蝙蝠
くびわおおこうもり 【首輪大蝙蝠】
日本の南部から台湾にかけて分布する中形のオオコウモリ。捕殺と環境破壊により生息数を減らしている。天然記念物のエラブオオコウモリとダイトウオオコウモリを含む五亜種がある。
首途
しゅと [2][1] 【首途】
門出。旅立ち。
首途
かどで [0][3] 【門出・首途】 (名)スル
〔古くは「かどいで」とも〕
(1)自分の家を出発して旅に向かうこと。「―を見送る」「赤駒が―をしつつ出でかてに/万葉 3534」
(2)新しい生活に向けて出発すること。「人生の―を祝う」
首邑
しゅゆう [0] 【首邑】
その地方の中心の村。
首部
しゅぶ [1] 【首部】
はじめての部分。頭部。
首都
しゅと [1][2] 【首都】
一国の中央政府のある都市。首府。
首都
しゅと【首都】
a capital;→英和
a metropolis.→英和
首都圏 the Metropolitan area.
首都圏
しゅとけん [2] 【首都圏】
(1)東京および東京と密接な関連をもつその周辺地域。
(2)1956年(昭和31)制定の首都圏整備法による都市計画の対象となる区域。東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬・山梨の一都七県。
→東京圏
首都高速道路
しゅとこうそくどうろ 【首都高速道路】
首都高速道路公団の建設・供用する有料の自動車専用道路。東京都心部・川崎市・横浜市・埼玉県南部に約247キロメートル(1995年)の高速道路網をもつ。
首里
しゅり 【首里】
沖縄県那覇市東部の地区。旧首里市。約五百年間琉球王朝の首都。
首里城
しゅりじょう 【首里城】
沖縄県那覇市にある琉球王朝の城。一五世紀中頃,第一尚氏の時に整備された。1945年(昭和20)太平洋戦争末期の沖縄地上戦で米軍の砲撃により焼失。戦後,城址内に琉球大学が置かれていたが移転。92年正殿などが復元された。
首長
しゅちょう【首長】
a head;→英和
a chief.→英和
首長選挙 the election of local governors.首長国 an emirate.→英和
首長
しゅちょう [2][0] 【首長】
(1)上に立って集団や団体を支配・統率する人。かしら。
(2)行政組織における独任制の長官。内閣総理大臣や,地方公共団体の長。「―選挙」
(3)クウェート・カタール・オマーンなど,二〇世紀後半にイギリスの保護下から独立したアラビア半島東岸のイスラム諸国の君主。
(4)「酋長」に同じ。
首長制
しゅちょうせい [0] 【首長制】
公選された議員で構成される議会に対して,公選された首長を置き,両者の牽制と均衡によって政治・行政の公正な運用を期する制度。日本では,国では議院内閣制を採用しているが,地方公共団体では首長制を採用している。
首長権継承儀礼
しゅちょうけんけいしょうぎれい [2][5] 【首長権継承儀礼】
古墳時代の首長が前方後円墳など古墳で葬送の際に行なった儀式。前期古墳の鏡・玉・剣など祭器や墳丘の土器・埴輪から,死者の霊力を継承するために新首長が司祭者として行なったと推定される。
首長法
しゅちょうほう 【首長法】
〔Act of Supremacy〕
1534年,イギリス王ヘンリー八世が制定した法律。国王をイギリス国教会の唯一最高の首長と定めたもので,この法によりイギリス国家と教会のローマ教会を頂点とする中世的秩序からの分離が明確化された。メアリ一世のとき廃止されたが,エリザベス一世が1559年に再制定。国王至上法。
首長竜
くびながりゅう [4] 【首長竜】
鰭竜(キリユウ)目の化石爬虫類。ジュラ紀・白亜紀に栄えた。海生で,魚食性。体長15メートルに達するものがあった。頭が小さく首の非常に長い種類と,首が短く頭の大きい種類とがある。日本でも化石が発見されている。蛇頸竜。長頸竜。プレシオサウルス。
首陀
すだ 【須陀・首陀】
シュードラのこと。「迎ふるはせつりも―も嫌はねば/散木奇歌集」
首陀
しゅだ [1] 【首陀・須陀】
⇒シュードラ
首陀羅
しゅだら [1] 【首陀羅】
⇒シュードラ
首陀羅
すだら 【首陀羅】
⇒シュードラ
首陽山
しゅようざん シユヤウ― 【首陽山】
中国,周初,伯夷(ハクイ)と叔斉(シユクセイ)が隠れて餓死したと伝えられる山。その所在地は山西省永済県南の雷首山ほか諸説ある。
首領
しゅりょう【首領】
a chief;→英和
a leader.→英和
首領
しゅりょう [0] 【首領】
仲間・集団の長。親分。かしら。頭目。主に悪い集団についていう。「山賊の―」
首題
しゅだい [0] 【首題】
(1)はじめに書いてあること。最初の題目。
(2)経典のはじめに書かれた文句。
首飾り
くびかざり [3] 【首飾り・頸飾り】
宝石・貴金属などをつないで輪にし,首にかけて使う装飾品。首輪。ネックレス。
首飾り
くびかざり【首飾り】
a necklace.→英和
首魁
しゅかい【首魁】
the (ring)leader.
首魁
しゅかい [0] 【首魁】
(1)かしら。頭領。首謀者。特に叛徒・賊徒のかしら。
(2)さきがけ。先駆。
首鼠
しゅそ [1] 【首鼠】
穴から首だけ出して外をうかがっているネズミの意。形勢をうかがって心を決めかねているたとえ。「―して事を決し給はざるは/読本・弓張月(続)」
首鼠両端
しゅそりょうたん [1] 【首鼠両端】
〔史記(魏其武安侯伝)〕
どちらか一方に決めかねていること。「―を持す」「―の説」
首[頚]
くび【首[頚]】
(1) a neck;→英和
[頭部]a head.→英和
(2) dismissal (免職).→英和
〜が回らない be deeply in debt.〜にする dismiss;→英和
discharge;→英和
<話> fire;→英和
<英> (give the) sack.→英和
〜を長くして待つ look forward to.〜をくくる[吊る]hang oneself.〜をかしげる[ひねる]look doubtful.〜を突っ込む take part <in> ;poke one's nose <into> .
馘す
かく・す クワク― 【馘す】 (動サ変)
(1)免職する。馘首(カクシユ)する。くびにする。
(2)戦場で敵の首を切る。「敵の一隊をも敗り一将をも―・せし者共なれば/日本開化小史(卯吉)」
馘首
かくしゅ クワク― [1] 【馘首】 (名)スル
〔首を切る意から〕
雇い主が使用人をやめさせること。解雇。「不景気で―される」
馘首
かくしゅ【馘首】
⇒解雇,首.‖大量馘首 mass discharge <of workers> .
香
こう カウ [1] 【香】
(1)焚(タ)いてその匂いを賞するもの。香木と,種々の香木・香料を粉末にして練り合わせた練り香とがある。沈香(ジンコウ)・伽羅(キヤラ)・白檀(ビヤクダン)・麝香(ジヤコウ)など。
(2)仏前で焚く香料。
(3)「香道(コウドウ)」「香合わせ」の略。
(4)〔仏〕
〔梵 gandha〕
六境の一。鼻で感じる対象。
(5)「香色(コウイロ)」の略。「―のうすものの二藍の御直衣/枕草子 35」
(6)味噌の異名。[日葡]
(7)襲(カサネ)の色目の名。表は濃い香色,裏は紅。
(8)織り色の名。経(タテ)は濃い香色,緯(ヨコ)は白。
香
かざ 【香】
におい。「焼鳥の―をだにもかがず/御伽草子・猫」
香
か [0][1] 【香】
におい。かおり。「磯の―」「移り―(ガ)」
香
きょう キヤウ [0][1] 【香】
将棋の駒の名。「香車(キヨウシヤ)」の略。「―落ち」
香
こり 【香】
香(コウ)の古語。「―を焼(タ)いて発願(コイチカ)ふ/日本書紀(皇極訓)」
香
か【香】
⇒匂(にお)い.
香
こう【香】
<burn> incense.→英和
香がゆ
かが・ゆ 【香がゆ・聞がゆ】 (動ヤ下二)
香りがただよい香る。「丁子の香極(イミ)じく早う―・ゆ/今昔 30」
香しい
かんばし・い [4] 【芳しい・香しい・馨しい】 (形)[文]シク かんば・し
〔「かぐわしい」の転〕
(1)よいかおりが強くにおうさま。かおりが高い。「―・い梅の香」
(2)(多く否定の語を伴って)高い評価が与えられるさま。感心すべきだ。思わしい。《芳》「業績が―・くない」「あまり―・くないうわさ」
[派生] ――さ(名)
香しい
かぐわし・い [4] 【香しい・芳しい・馨しい】 (形)[文]シク かぐは・し
〔「香細(カクワ)し」の意〕
(1)上品なかおりがおだやかににおうさま。「―・い香り」
(2)心をひきつけるさま。魅力的だ。「縵(カズラ)かけ―・し君を相見つるかも/万葉 4120」
[派生] ――さ(名)
香の図
こうのず カウ―ヅ [1][0] 【香の図】
(1)源氏香・系図香の組み合わせを示す図。
→源氏香
(2)床の間の落とし掛けなどを柱に取り付ける時の仕口の形。凹形に彫り込んだ面。
香の物
こうのもの カウ― [5][3] 【香の物】
漬物。新香(シンコウ)。
香の物
こうのもの【香の物】
pickles.
香の菓
かくのこのみ 【香の菓】
〔香りのよい木の実の意〕
橘(タチバナ)の実。かくのみ。「時じくの―/万葉 4111」
香の菓
かくのみ 【香の菓】
「香(カク)の菓(コノミ)」に同じ。「非時(トキジク)の―を求めしむ/日本書紀(垂仁訓注)」
香ばしい
こうばし・い カウバシイ [4][0] 【香ばしい・芳ばしい】 (形)[文]シク かうば・し
〔「かぐはし」の転〕
(1)ほんのりとこげたような,いいにおいである。「―・いほうじ茶のかおり」
(2)かおりがよい。かぐわしい。「上着には黒貂(フルキ)の皮衣(カワギヌ),いと清らに―・しきを着給へり/源氏(末摘花)」
(3)心がひかれる。望ましく思う。「其の跡―・しくは存じ候へ共/保元(下・古活字本)」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
香ばしい
こうばしい【香ばしい】
fragrant;→英和
aromatic.
香り
かおり カヲリ [0] 【薫り・香り】
(1)におい。特に,よいにおい。「花の―」「よい―がする」「―の高い新茶」
(2)品格。品位。「―高い文章」
(3)色つや。つややかな美しさ。「―をかしき顔ざまなり/源氏(柏木)」
香る
かお・る カヲル [0] 【薫る・香る・馨る】 (動ラ五[四])
(1)いいにおいがする。香気をはなつ。「バラの花が―・る」「風―・る五月」
(2)煙・霞・霧などがただよう。「塩気のみ―・れる国に/万葉 162」
(3)顔などが,つややかに美しく見える。「つらつき,まみの―・れる程などいへば更なり/源氏(薄雲)」
香久山
かぐやま 【香具山・香久山】
⇒天香久山(アマノカグヤマ)
香付子
こうぶし カウ― [3] 【香付子】
ハマスゲの塊茎を乾燥したもの。漢方で,通経薬・婦人病薬などとして用いる。
香会
こうかい カウクワイ [0] 【香会】
香をたき,その香りを観賞する集まり。組香の会など。こうえ。
香会
こうえ カウヱ [1] 【香会】
香道の会。香合わせの会。こうかい。
香元
こうもと カウ― [4][0] 【香元・香本】
香席で香をたく人。火元。
香光荘厳
こうこうしょうごん カウクワウシヤウゴン [0] 【香光荘厳】
〔仏〕 香に染まると香気を発するように,念仏に専念すれば仏の徳が身にそなわること。
香具
こうぐ カウ― [1] 【香具】
(1)薫物(タキモノ)や匂い袋などに用いる沈香(ジンコウ)・丁字(チヨウジ)・白檀(ビヤクダン)・麝香(ジヤコウ)などの総称。
(2)「香道具(コウドウグ)」に同じ。
(3)「香具売り」の略。
香具売り
こうぐうり カウ― [3] 【香具売り】
近世,香具を売る者。ひそかに男色を売った者もあった。
香具山
かぐやま 【香具山・香久山】
⇒天香久山(アマノカグヤマ)
香具師
やし【香具師】
a showman (興行師).→英和
香具師
こうぐし カウ― [3] 【香具師】
(1)香具を作る人。また,それを売る人。香具屋。
(2)やし(香具師)。てきや。香具屋。「―のいひぐさをよく覚えたぜ/滑稽本・浮世床 2」
香具師
やし [1] 【香具師・野師・弥四】
縁日など人の集まる所に露店を出し,興行や物売りを業としている人。露天商の場所の割り当てや,世話をする人もいう。てきや。
香典
こうでん カウ― [0] 【香典・香奠】
香のかわりに霊前に供える金品。香料。
香典
こうでん【香典】
an obituary gift.
香典返し
こうでんがえし カウ―ガヘシ [5] 【香典返し】
香典を受けた返礼に物をおくること。また,その物。
香割り道具
こうわりどうぐ カウワリダウグ [5] 【香割(り)道具】
香木を聞香用に小さく切りそろえる道具。香鉈(ナタ)・香鑿(ノミ)・香槌(ヅチ)・香鋸(ノコ)・香刀(香剥(ヘギ))・香割台(香割盤)の六種で,箱に納められている。
香割道具
こうわりどうぐ カウワリダウグ [5] 【香割(り)道具】
香木を聞香用に小さく切りそろえる道具。香鉈(ナタ)・香鑿(ノミ)・香槌(ヅチ)・香鋸(ノコ)・香刀(香剥(ヘギ))・香割台(香割盤)の六種で,箱に納められている。
香包み
こうづつみ カウ― [3] 【香包み】
〔「こうつつみ」とも〕
香を包む紙。また,包んだもの。
香匙
こうすくい カウスクヒ [3] 【香匙】
⇒きょうじ(香匙)
香匙
こうさじ カウ― [1][3] 【香匙】
⇒きょうじ(香匙)
香匙
きょうじ キヤウ― [1] 【香匙】
香木・薫物(タキモノ)などの香料をすくう匙(サジ)。こうさじ。こうすくい。
香匙火筯建
きょうじこじたて キヤウ― [5] 【香匙火筯建】
香炉の用具の香匙と火筯(または灰押),あるいは香匙・火筯・灰押を立てる金属製の器。仏前・座敷飾りなどに用いる。香道では,火道具を立て,陶製もある。匙筯瓶。火筯瓶。
香匙火筯建[図]
香印
こういん カウ― [0] 【香印】
香炉の一。灰の上に香末を仏の種字・篆字など一本の線状に配置し,一端に火を着けて長時間燃えるようにしたもの。香の燃える速度が一定なので時計としても使用された。香盤。
香取
かとり 【香取】
(1)滋賀県,琵琶湖西岸の古地名。「大船の―の海にいかり下し/万葉 2436」
(2)千葉県佐原市にある地名。香取神宮がある。
香取
かとり 【香取】
姓氏の一。
香取神宮
かとりじんぐう 【香取神宮】
千葉県佐原市香取にある神社。下総国一の宮。祭神は経津主神(フツヌシノカミ)。鹿島神宮とともに軍神として尊崇を受けた。
香取秀真
かとりほずま 【香取秀真】
(1874-1954) 金工家。千葉県生まれ。本名,秀治郎。東京美校教授。鋳金を専門とし,伝統的な題材を近代的感覚で格調高く表現。アララギ派の歌人としても知られる。著「日本金工史」,歌集「天之真榊」など。
香台
こうだい カウ― [0] 【香台】
(1)香炉をのせる台。
(2)仏殿。香室。
香合
こうごう カウガフ [0] 【香合・香盒】
香を入れる蓋(フタ)つきの容器。木地・漆器・陶磁器などがある。香箱。
香合せ
こうあわせ カウアハセ [3] 【香合(わ)せ】
(1)二種の香木をたいて,その匂いや香銘の優劣を競う合わせ物の一種。
(2)「薫物合(タキモノアワセ)」に同じ。
香合わせ
こうあわせ カウアハセ [3] 【香合(わ)せ】
(1)二種の香木をたいて,その匂いや香銘の優劣を競う合わせ物の一種。
(2)「薫物合(タキモノアワセ)」に同じ。
香味
こうみ カウ― [1][3] 【香味】
(1)においとあじわい。
(2)飲食物のかおりと味。
(3)香道で,香木の五味の味。こうあじ。
香味料
こうみりょう カウ―レウ [3] 【香味料】
飲食物に少量加えて香味を添えるもの。シソ・ネギ・ユズ・ミョウガ・ゴマなど。薬味。
香味野菜
こうみやさい カウ― [4] 【香味野菜】
料理に香りや風味を加えるため,調理に用いる野菜類。ニンニク・ショウガ・セロリ・パセリなど。
香嚢
こうのう カウナウ [0] 【香嚢】
(1)室内や牛車(ギツシヤ)内につるす,あるいは腰に下げる毬香炉。
(2)匂い袋。
香嚢(1)[図]
香嚢
こうぶくろ カウ― [3] 【香嚢・香袋】
⇒こうのう(香嚢)
香壺
こうご カウ― [1] 【香壺】
薫物(タキモノ),またはその材料の香を入れておくつぼ。
香奠
こうでん カウ― [0] 【香典・香奠】
香のかわりに霊前に供える金品。香料。
香奩
こうれん カウ― [0] 【香奩】
(1)香を入れる箱。香箱。
(2)化粧道具を入れる箱。
香奩体
こうれんたい カウ― [0] 【香奩体】
中国の詩風の一体。婦人の艶情・媚態・閨怨(ケイエン)などを官能的に描くもの。晩唐の詩人韓偓(カンアク)の艶詩集「香奩集」による。
香子
きょうす キヤウ― [0] 【香子】
将棋で,香車(キヨウシヤ)の別名。
香寺
こうでら カウデラ 【香寺】
兵庫県中央部,神崎郡の町。但馬(タジマ)街道沿いの要地。姫路市に接する近郊農業・住宅地域。
香山居士
こうざんこじ カウザン― 【香山居士】
白居易(ハクキヨイ)の号。
香川
かがわ カガハ 【香川】
(1)四国地方北東部の県。かつての讃岐(サヌキ)国全域を占める。南部は讃岐山脈,北部は讃岐平野となり,瀬戸内海の備讃諸島も含む。県庁所在地,高松市。
(2)香川県中部,香川郡の町。香東(コトウ)川中流東岸に位置する。
香川
かがわ カガハ 【香川】
姓氏の一。
香川医科大学
かがわいかだいがく カガハイクワ― 【香川医科大学】
国立大学の一。1978年(昭和53)に設立。本部は香川県三木町。
香川大学
かがわだいがく カガハ― 【香川大学】
国立大学の一。1923年(大正12)創立の高松高等商業(のち経専)と香川師範・同青年師範が合併し,49年(昭和24)新制大学となる。55年県立農科大学を併合。本部は高松市。
香川景樹
かがわかげき カガハ― 【香川景樹】
(1768-1843) 江戸後期の歌人。号,桂園など。鳥取の人。小沢蘆庵(ロアン)・香川景柄(カゲトモ)に学ぶ。「調(シラベ)」の論を唱え,古今和歌集を範として,賀茂真淵らの復古主義万葉調と対立。著「桂園一枝」「古今和歌集正義」「新学異見」など。
香席
こうせき カウ― [0] 【香席】
お香をする席。香元・執筆・客から成る。また,そのための部屋。香筵(コウエン)。香会。
香敷
こうしき カウ― [0] 【香敷】
⇒銀葉(ギンヨウ)
香料
こうりょう【香料】
(a) spice (食物の);→英和
(a) perfume (化粧品など).→英和
香料
こうりょう カウレウ [3][1] 【香料】
(1)芳香を発散する物質の総称。薫香料・香辛料・化粧料に大別される。古くから東西交易の主要品であった。天然香料と合成香料がある。
(2)「香典(コウデン)」に同じ。
→香料(1)[表]
香料植物
こうりょうしょくぶつ カウレウ― [6] 【香料植物】
香料の原料となる植物。
香料諸島
こうりょうしょとう カウレウ―タウ [3] 【香料諸島】
モルッカ諸島の別称。
香時計
こうどけい カウ― [3] 【香時計】
⇒香印(コウイン)
香月
かづき 【香月】
姓氏の一。
香月泰男
かづきやすお 【香月泰男】
(1911-1974) 洋画家。山口県生まれ。東京美術学校卒。シベリア抑留の体験をモチーフに,薄黄色と豊かな墨色とのコントラストを基調とした連作を発表。作「埋葬」「黒い太陽」など。
香木
こうぼく カウ― [0] 【香木】
(1)よいかおりのする木。また,香道で使用される,芳香を放つ木。沈香(ジンコウ)・白檀(ビヤクダン)など。
(2)寺院で,厠(カワヤ)を出て手を洗った後で,清めのために手で触れる香木の棒。
香本
こうもと カウ― [4][0] 【香元・香本】
香席で香をたく人。火元。
香札
こうふだ カウ― [1] 【香札】
組香で,連衆が自分の聞きを答えるために使う小さな札。裏面に答えを表す一・二・三などの文字が,表面には一人分ずつ違った模様や文字が描かれている。茶道でも流用する。
香机
こうづくえ カウ― [3] 【香机】
香炉をのせる机。香案。
香枕
こうまくら カウ― [3] 【香枕】
⇒伽羅枕(キヤラマクラ)
香林坊
こうりんぼう カウリンバウ 【香林坊】
石川県金沢市の繁華街。付近に金沢城跡・県庁・市役所などがある。
香染
こうぞめ カウ― 【香染(め)】
丁子(チヨウジ)の蕾(ツボミ)の乾燥したものを煎(セン)じた汁で染めた,黄色を帯びた薄紅色。「―なる御扇に書きつけ給へり/源氏(鈴虫)」
→丁子染め
香染め
こうぞめ カウ― 【香染(め)】
丁子(チヨウジ)の蕾(ツボミ)の乾燥したものを煎(セン)じた汁で染めた,黄色を帯びた薄紅色。「―なる御扇に書きつけ給へり/源氏(鈴虫)」
→丁子染め
香案
こうあん カウ― [0] 【香案】
香炉をのせる机。香几(コウキ)。
香棚
こうだな カウ― [0] 【香棚】
香席で,香道具を飾りつける棚。志野棚・四季棚など。
香椎
かしい カシヒ 【香椎】
福岡市東区の地名。香椎宮の所在地。
香椎宮
かしいぐう カシヒ― 【香椎宮】
福岡市香椎にある神社。仲哀(チユウアイ)天皇・神功皇后を祀(マツ)る。
香椎線
かしいせん カシヒ― 【香椎線】
JR 九州の鉄道線。福岡県西戸崎・香椎・宇美間,25.4キロメートル。石炭輸送線として建設されたが,現在は福岡市の通勤鉄道。西戸崎・香椎間は海の中道線とも呼ぶ。
香椎造り
かしいづくり カシヒ― [4] 【香椎造り】
神社建築様式の一。香椎宮本殿に代表される。屋根は入母屋造りで平入り。外陣の左右に切妻造りの翼廊を出し,先端に車寄せを設ける。
香椿
チャンチン [1] 【香椿】
〔中国語〕
センダン科の落葉高木。中国原産。庭木や街路樹とされる。葉は羽状複葉で,若葉は赤褐色を帯びて美しい。七月頃,枝頂から房状に白色の小花を多数つける。果実は蒴果(サクカ)で五裂する。茎・葉・花に臭気がある。材は堅く,家具や器具用。
香橘
こうきつ カウ― [0] 【香橘】
植物のクネンボ(九年母)のこと。
香気
こうき カウ― [1] 【香気】
よいかおり。芳香。「―を放つ」
香気
こうき【香気】
fragrance; <emit> a sweet smell;an aroma.→英和
香水
こうすい カウ― [0] 【香水】
(1)よい香りのする水。
(2)化粧品の一。香料をアルコールに溶かしたもの。身体・衣服などにふりかけて,香りを楽しむ。[季]夏。《―や時折キツとなる婦人/京極杞陽》
→香水(コウズイ)
香水
こうすい【香水】
(a) perfume;→英和
scent.→英和
〜をつける perfume <a handkerchief> .‖香水びん a perfume[scent]bottle.香水吹き an atomizer.
香水
こうずい カウ― [0][1] 【香水】
〔仏〕 諸種の香を入れて作った,仏前に供える水。身体に注ぎかけたり,仏具・道場をきよめたりするのに用いる。閼伽(アカ)。
香油
こうゆ カウ― [0] 【香油】
香料を加えた化粧用の油。髪につけるものと,体に塗るものがある。
香油
こうゆ【香油】
<apply> perfumed[scented]oil <to> .
香港
ホンコン 【香港】
〔Hong Kong〕
中国の広東省に国境を接する九竜半島と,対岸の香港島から成るイギリス直轄植民地。中継加工貿易・金融業・観光産業が盛ん。香港島は阿片戦争で1842年イギリス領になり,九竜市はアロー戦争で60年イギリスに割譲され,九竜半島は98年に99年間の期限付きでイギリスが租借。1997年に中国に全地域を返還する予定。住民の大部分は中国人。人口五八〇万(1992)。
香港(水上レストラン)[カラー図版]
香港(ビクトリアハーバー)[カラー図版]
香港(カウルーンパブリックピア)[カラー図版]
香港(ジャンク船)[カラー図版]
香港(ネーザンロード)[カラー図版]
香港(黄大仙)[カラー図版]
香港(タイガーバームガーデン)[カラー図版]
香港ホンコンフラワー
ホンコンフラワー [6] 【香港―】
香港製の,プラスチックで作った造花の商標名。
香港基本法
ホンコンきほんほう 【香港基本法】
香港の1997年中国返還後の政治・経済体制を定めた法律。1990年全国人民代表大会で採択。香港を高度の自治権を享有する特別行政区とし,独自の立法・行政・司法の権限を与える。正称,香港特別行政区基本法。
香火
こうか カウクワ [1] 【香火】
仏前などでたく焼香の火。また,その香り。
香炉
こうろ【香炉】
an incense burner;a censer (つり香炉).→英和
香炉
こうろ カウ― [1][0] 【香炉】
香をたく器。金属・陶磁・玉・漆器などで作る。用法・形状によって袖香炉・柄香炉・釣り香炉・聞香炉・不浄香炉などがある。
香炉[図]
香炉峰
こうろほう カウロ― 【香炉峰】
中国,江西省廬山(ロザン)の山中の山名。南北の二峰がある。雲気の立ち上る様が香炉に似るという。白居易が「香炉峰の雪は簾(スダレ)をかかげてみる」と詩に詠じたのは北香炉峰。
香炉木
こうろぎ カウ― [3] 【香炉木】
伽羅(キヤラ)の異名。
香炭団
こうたどん カウ― [3] 【香炭団】
香炉に用いる小さな炭団。香炉の灰に埋めて使う。
香烟
こうえん カウ― [0] 【香煙・香烟】
香をたく煙。また,たかれた香の香り。
香焼き
こりたき 【香焼き】
斎宮の忌み詞で,寺・堂のこと。こうたき。「僧をば髪長(カミナガ),堂をば―などいひて/沙石 1」
香煎
こうせん カウ― [3] 【香煎】
(1)「麦こがし」に同じ。
(2)米・麦などの穀類を煎(イ)ってひいた粉に,シソ・陳皮などを加えたもの。白湯(サユ)にといて飲む。こがし。
香煙
こうえん カウ― [0] 【香煙・香烟】
香をたく煙。また,たかれた香の香り。
香狭間
こうざま カウ― [0] 【格狭間・香狭間】
壇・台などの側面や唐戸などに施される,上部は火灯形,下部は椀形の曲線から成る装飾的な刳(ク)り形。古くは牙象(ゲジヨウ)・眼象(ゲンシヨウ)((ゲジヨウ))といった。
格狭間[図]
香畳
こうだたみ カウ― [3] 【香畳】
(1)香包みをはさみ入れて持ち運ぶ畳紙(タトウガミ)。
(2)香合わせのとき,香木・銀葉を入れる畳紙。
香盆
こうぼん カウ― [0] 【香盆】
香炉・香合・香包・香箸(キヨウジ)などをのせる盆。
香盒
こうごう カウガフ [0] 【香合・香盒】
香を入れる蓋(フタ)つきの容器。木地・漆器・陶磁器などがある。香箱。
香盤
こうばん カウ― [0] 【香盤】
(1)香炉(コウロ)で,火炉が盤状のもの。特に香印。
(2)歌舞伎などで,出演するすべての俳優の名と出場(デバ)と役とを表示したもの。
(3)劇場の座席表。
香筵
こうえん カウ― [0] 【香筵】
香を聞く席。香席。香会。
香箱
こうばこ カウ― [0] 【香箱】
香を入れる箱。香合(コウゴウ)。
香箸
きょうじ キヤウ― [1][0] 【香箸】
香をはさむ箸(ハシ)。紫檀(シタン)などで作る。こうばし。
香箸
こうばし カウ― [3] 【香箸】
「きょうじ(香箸)」に同じ。
香粉
こうふん カウ― [0] 【香粉】
(1)粉末にした香料。
(2)おしろい。
(3)においのよい粉。花粉など。
香紙
こうし カウ― [1] 【香紙】
丁字または沈香の粉末をすき込んだ紙。また,丁字で染めた紙。
香紙切
こうしぎれ カウ― [3] 【香紙切】
香紙に書かれた名跡。
香聞き
こうぎき カウ― [0] 【香聞き】
香をかぎわけて,その種類をあてる遊び。また,それが上手な人。聞香(ブンコウ)。こうかぎ。
香色
こういろ カウ― [0] 【香色】
赤みを帯びた明るい茶色。香染めの色。
香芝
かしば 【香芝】
奈良県北西部,奈良盆地西部の市。大阪の住宅地化が進む。
香花
こうばな カウ― [1] 【香花】
仏に供える香と花。こうげ。
香茸
こうたけ カウ― [1][0] 【香茸・革茸・皮茸】
担子菌類ヒダナシタケ目のきのこ。秋,山中の広葉樹林内に群生する。傘は径約15センチメートルにおよび,褐色の漏斗状で表に粗い鱗片,裏に針状突起を密生する。乾くと香りがよく,食用として珍重。近縁種のシシタケと混同される場合がある。カワタケ。
香茸[図]
香草
こうそう カウサウ [0] 【香草】
よいにおいのする草。
香菓の泡
かくのあわ 【香菓の泡・結果】
小麦粉を練って緒(オ)を結んだ形にし,油で揚げた菓子。かくなわ。[和名抄]
香菜
こうさい カウ― [0] 【香菜】
⇒コエンドロ
香菜
シャンツァイ [1] 【香菜】
〔中国語〕
⇒コエンドロ
香華
こうげ カウ― [1][0] 【香華】
仏前に供える香と花。こうばな。
香華院
こうげいん カウ―ヰン [3] 【香華院】
菩提寺(ボダイジ)のこと。香華寺。
香落ち
きょうおち キヤウ― [0] 【香落ち】
将棋で,上手(ウワテ)が左の香車をはずしてさすこと。以前は二段の差とされたが,現在は一段の差を示す。
香蒲
がま [1][0] 【蒲・香蒲】
〔古くは「かま」〕
ガマ科の多年草。池や沼などに生える。高さ1〜2メートル。葉は厚く線形で根生する。夏,茎頂に花穂をつけ,上半に雄花,下半に雌花がつき,雌花部はのちに赤褐色の円柱形となる。漢方で花粉を蒲黄(ホオウ)といい,傷薬にする。みすくさ。[季]夏。
蒲[図]
香薷
こうじゅ カウ― [1] 【香薷】
ナギナタコウジュに同じ。
香薷散
こうじゅさん カウ― [0] 【香薷散】
ナギナタコウジュの茎・葉や厚朴(コウボク)・陳皮(チンピ)・茯芬(ブクリヨウ)・甘草(カンゾウ)などで作った暑気防ぎの漢方薬。[季]夏。
香衣
こうえ カウ― [1] 【香衣】
香染めの僧衣。勅許による色衣(シキエ)。
香袋
こうぶくろ カウ― [3] 【香嚢・香袋】
⇒こうのう(香嚢)
香象
こうぞう カウザウ [0] 【香象】
(1)密教で灌頂を行う道場の入り口に置く,象の形をした香炉。象炉。
(2)維摩経に出る菩薩の名。青い色で,芳香を放つ。香象菩薩。
香象(1)[図]
香資
こうし カウ― [1] 【香資】
霊前に供える金銭。香典。
香車
きょうしゃ キヤウ― [0] 【香車】
(1)将棋の駒の一。前方へだけ幾目でも進める。成ると金将と同じ働きをする。きょう。きょうす。やり。
(2)遊郭の,遣り手の異名。
香車
こうしゃ カウ― [0] 【香車】
香木で作った車。立派な車をいう。
→きょうしゃ(香車)
香辛料
こうしんりょう カウシンレウ [3] 【香辛料】
植物の果実・花・葉・根などを乾燥して得られる調味料。芳香・辛み・色などを利用して飲食物の風味を増し,食欲を刺激する。多く,熱帯から温帯に産する。スパイス。
→香辛料[表]
香辛料
こうしんりょう【香辛料】
spices.
香道
こうどう カウダウ [1] 【香道】
香木をたいて,その香りを鑑賞する芸道。組香・炷継香(タキツギコウ)・一炷(イツチユウ)聞き・香合わせなどの種類がある。香。
香道具
こうどうぐ カウダウグ [3] 【香道具】
香道で用いる道具。香箸(キヨウジ)・火箸(コジ)・香匙(コウスクイ)・羽箒(ハボウキ)・灰押さえ・鶯(ウグイス)・銀葉挟(ギンヨウバサミ)の七つ道具のほか,火味(ヒアジ)・聞香炉・銀葉・香合・香盆など。香具。
香道蘭之園
こうどうらんのその カウダウ― 【香道蘭之園】
江戸時代の香道の書。本文一〇巻。鈴鹿周斉から代々伝えられた教えを菊岡沾凉(センリヨウ)房行が編集したもの。多数の組香を中心に香道全般に関する記述がある。
香銘
こうめい カウ― [0][1] 【香銘】
香木や薫物(タキモノ)などにつけられた名前。和歌や故実を出典とするものが多い。
香銭
こうせん カウ― [0] 【香銭】
仏前に供える金銭。香料。香典。
香雲
こううん カウ― [0] 【香雲】
(1)立ちのぼって雲のように見える香の煙。
(2)満開の桜花を雲に見立てていう語。
香頭
こうとう カウ― 【香頭・鴨頭】
〔「鴨」は当て字〕
薬味。こうと。「柚(ユウ)の葉の―に貝杓子まで取りそへ/狂言・鱸庖丁(虎寛本)」
香餌
こうじ カウ― [1] 【香餌】
においのよいえさ。うまいえさ。人をおびきよせるのに都合のよい手段にいう。好餌。
香饌
こうせん カウ― [0] 【香饌】
僧や貧者へのほどこし。施物(セモツ)。
香香
こうこう カウカウ [0] 【香香】
香のもの。漬物。こうこ。
香香
こうこ カウ― [1] 【香香】
〔「こうこう」の転〕
香の物。漬物。
香魂
こうこん カウ― [0] 【香魂】
花の精。また,美人の魂。
香魚
こうぎょ カウ― [1] 【香魚】
〔香りがよいことから〕
アユの異名。
馥郁
ふくいく [0] 【馥郁】 (ト|タル)[文]形動タリ
よい香りのただようさま。「―たる香りが立ちこめる」「―とした香り」
馥郁たる
ふくいく【馥郁たる】
sweet;→英和
fragrant.→英和
馨しい
かんばし・い [4] 【芳しい・香しい・馨しい】 (形)[文]シク かんば・し
〔「かぐわしい」の転〕
(1)よいかおりが強くにおうさま。かおりが高い。「―・い梅の香」
(2)(多く否定の語を伴って)高い評価が与えられるさま。感心すべきだ。思わしい。《芳》「業績が―・くない」「あまり―・くないうわさ」
[派生] ――さ(名)
馨しい
かぐわし・い [4] 【香しい・芳しい・馨しい】 (形)[文]シク かぐは・し
〔「香細(カクワ)し」の意〕
(1)上品なかおりがおだやかににおうさま。「―・い香り」
(2)心をひきつけるさま。魅力的だ。「縵(カズラ)かけ―・し君を相見つるかも/万葉 4120」
[派生] ――さ(名)
馨る
かお・る カヲル [0] 【薫る・香る・馨る】 (動ラ五[四])
(1)いいにおいがする。香気をはなつ。「バラの花が―・る」「風―・る五月」
(2)煙・霞・霧などがただよう。「塩気のみ―・れる国に/万葉 162」
(3)顔などが,つややかに美しく見える。「つらつき,まみの―・れる程などいへば更なり/源氏(薄雲)」
馨香
けいこう [0] 【馨香】
かぐわしいよいかおり。また,遠くまで及ぶ徳のたとえ。
馬
うま [2] 【馬】
〔「馬」の字音「マ」に基づいてできた語〕
(1)奇蹄目ウマ科の哺乳類。肩高1.2〜1.7メートル。長い顔とたてがみをもつ。走ることが速く,力も強い。毛色はさまざま。草食。モウコウマを起源にもつとされ,軍用・役用として古くから家畜化された。日本では農耕・運搬・乗用などに使ったが,今日では主に競走用・乗馬用に飼育される。皮・骨・尾の毛なども利用する。むま。こま。
(2)四方に脚部があり,上に乗れるようになった道具。脚立(キヤタツ)・踏み台など。
(3)競馬。
(4)将棋で,桂馬および角行の成り駒の竜馬の称。
(5)木製の脚つき台にしんを張り,布で覆ったアイロン台。ジャケットの袖や肩の仕上げに用いる。仕上げ馬。
(6)双六(スゴロク)の駒。「―おりぬ双六/枕草子 139」
(7)遊興費・飲食費の不足額を取り立てに客の家までついていく者。つけうま。「―を引いて朝帰り」
(8)(動植物の名などの上に付けて)同類の中での大きなものの意を表す。「―虻(アブ)」「―すげ」
〔中古以降,「むま」と表記された例が多い〕
→駒(コマ)
馬(5)[図]
馬
むま 【馬】
「うま(馬)」に同じ。「―の爪筑紫の崎に留(チ)まり居て/万葉 4372」
馬
うま【馬】
a horse;→英和
a mare (雌);→英和
a pony (小馬);→英和
a colt (子馬).→英和
〜に乗る ride[have a ride on]a horse;→英和
get on a horse.〜から降りる(落ちる) get off (fall from) a horse.〜で行く go on horseback.〜を止める pull up[hold in]a horse.‖馬が合う get on well <with> .馬の骨 a nobody.馬の耳に念仏 be deaf <to> .馬乗りになる sit astride[on] <a person> .
馬
ま 【馬】
うま。「竜の―を我(アレ)は求めむあをによし奈良の都に来む人のたに/万葉 808」
馬じもの
うまじもの 【馬じもの】
〔「じもの」は接尾語〕
馬のようなもの。馬のように。「―縄取りつけ/万葉 1019」
馬なり
うまなり [0] 【馬なり】
競馬で,馬の進むのにまかせて走らせること。
馬の三つ葉
うまのみつば [4] 【馬の三つ葉】
セリ科の多年草。山地の木陰に生える。葉は掌状に五裂する。夏に高さ40センチメートルほどの花茎を立て,淡緑色の小五弁花をつける。オニミツバ。
馬の口
うまのくち [0] 【馬の口】
馬の手綱。口取り縄。
馬の尾結び
うまのおむすび ウマノヲ― [5] 【馬の尾結び】
女性の髪の結い方の一。洗ったあと長い髪を襟の後方で束ねて結び,馬の尾のように垂らしたもの。江戸末期に流行した。馬のしっぽ。
馬の尾結び[図]
馬の尾蜂
うまのおばち ウマノヲ― [4] 【馬の尾蜂】
膜翅目の昆虫。体長2センチメートル内外。雌は15センチメートルに達する長大な産卵管をもつのでこの名がある。体は黄褐色。シロスジカミキリの幼虫に産卵する。本州・四国・九州・台湾に分布。
馬の背
うまのせ [0] 【馬の背】
□一□馬の背のように両側が深い谷となって落ち込んでいる山の尾根伝いの道。馬の背越え。
□二□馬の背。「―を分ける」
→馬
馬の脚
うまのあし [5] 【馬の脚・馬の足】
(1)歌舞伎で,作り物の馬の中にはいって脚になる役。二人ではいり,それぞれ前脚・後ろ脚となる。
(2)〔馬の脚にしかなれないという意から〕
下級の役者。また,へたな役者。
馬の足
うまのあし [5] 【馬の脚・馬の足】
(1)歌舞伎で,作り物の馬の中にはいって脚になる役。二人ではいり,それぞれ前脚・後ろ脚となる。
(2)〔馬の脚にしかなれないという意から〕
下級の役者。また,へたな役者。
馬の足形
うまのあしがた [0] 【馬の足形・毛茛】
キンポウゲ科の多年草。日当たりのよい山野に生える。根生葉は円心形で柄があり,掌状に三〜五裂する。晩春高さ約50センチメートルの花茎を立て枝端に黄色の五弁花を開く。八重咲きの栽培品種をキンポウゲという。有毒植物。[季]春。
馬の足形[図]
馬の鈴草
うまのすずくさ [5] 【馬の鈴草】
ウマノスズクサ科のつる性多年草。葉はほぼ卵状披針形。夏,葉腋(ヨウエキ)にらっぱ状の暗紫色の花を横向きにつける。果実は球形で熟すと六裂する。名は果実が馬の首にかける鈴に似ることから。根は青木香(シヨウモツコウ)と呼び虫毒や蛇毒の解毒剤に,乾燥した果実は馬兜鈴(バトウレイ)と呼び鎮咳・解熱剤に用いる。
馬の陰貝
うまのくぼがい [5] 【馬の陰貝】
コヤスガイの異名。
馬の骨
うまのほね [5] 【馬の骨】
素性(スジヨウ)のわからない者をあざけっていう語。「どこの―とも知れない男」
馬丁
ばてい【馬丁】
a groom.→英和
馬丁
ばてい [0] 【馬丁】
馬の世話をすることを仕事とする人。また,馬の口を取って引く人。
馬上
ばじょう [0] 【馬上】
〔古くは「ばしょう」〕
(1)馬の上。
(2)馬に乗ること。乗馬。「皆―であらう程に,馬をも貸させられい/狂言・止動方角」
(3)騎馬の者。「―二十八万五千余騎とぞ記しける/平家(一一・長門本)」
馬上の
ばじょう【馬上の】
on horseback.
馬上の三つ物
ばじょうのみつもの 【馬上の三つ物】
騎射の三種類。笠懸(カサガケ)・犬追物(イヌオウモノ)・流鏑馬(ヤブサメ)。
馬上帳
ばじょうちょう 【馬上帳】
〔検田使が馬で巡検したことから〕
中世,荘園の検注帳のこと。
馬上提灯
ばじょうぢょうちん [4] 【馬上提灯】
長い柄を付けた丸形の提灯。乗馬の時,腰に差して用いる。馬乗り提灯。馬提灯。
馬上沓
ばじょうぐつ [2] 【馬上沓】
「物射沓(モノイグツ)」に同じ。
馬上盃
ばじょうはい [2] 【馬上盃】
高台の非常に高いさかずき。高台を握って飲む。
馬上盃[図]
馬下駄
うまげた 【馬下駄】
庭ばき用の下駄。駒下駄。「庭の草花を眺めに―はいて出でけるに/浮世草子・禁短気」
馬並めて
うまなめて 【馬並めて】 (枕詞)
馬を並べて手綱をたぐることから,「たく」と音の通じる地名「たか」にかかる。「―高の山辺を白たへに/万葉 1859」
馬主
うまぬし [2] 【馬主】
(1)馬の持ち主。ばぬし。
(2)競走馬の所有者。日本中央競馬会の登録を受け,所有馬を中央競馬に出走させることのできる有資格者。
馬主
ばしゅ [1] 【馬主】
⇒うまぬし(馬主)
馬主
ばぬし [0] 【馬主】
馬の持ち主。ばしゅ。
→うまぬし(馬主)
馬乗り
うまのり【馬乗り】
⇒馬.
馬乗り
うまのり [0][3] 【馬乗り】
(1)馬に乗ること。また,その人。乗馬。
(2)馬に乗った姿のように,上からまたがること。「組み伏せて―になる」
(3)羽織・襦袢(ジバン)のすそあき。うまのりあき。
(4)洋服の背あき。センター-ベンツ。
(5)江戸幕府の職名。若年寄の支配下で馬の飼育・調練にあたった。
馬乗り初め
うまのりぞめ [3] 【馬乗り初め】
新年の乗馬始めの儀式。
馬乗り羽織
うまのりばおり [5] 【馬乗り羽織】
江戸時代,武士が乗馬の際に着用した羽織。無地か小紋の紋付で背筋の下方が縫わずに開けてある。
馬乗り袴
うまのりばかま [5] 【馬乗り袴】
男袴の一。相引きと襠(マチ)を高く仕立てた乗馬用の袴。江戸時代に武士が着用。明治以後は,行灯(アンドン)袴に対して,襠(マチ)のある袴をいう。馬袴。
馬乳酒
ばにゅうしゅ [2] 【馬乳酒】
馬の乳を発酵させた乳の一。中央アジアやカフカス地方の騎馬遊牧民によって,古くから造られている。アルコール分は1〜3パーセントと少ない。キルギス語でクミス,モンゴルではアイラグと呼ぶ。
馬代
ばだい [0] 【馬代】
武家の間で,馬の代わりに贈った金銀貨。「太刀折紙の―銀五十目/浄瑠璃・反魂香」
馬伯楽
うまばくろう [3] 【馬博労・馬伯楽】
馬の売買・周旋などをする人。博労。
馬体
ばたい [0] 【馬体】
馬のからだ。
馬借
ばしゃく [0] 【馬借】
(1)中世,馬で物資を輸送した運送業者。近江(今の滋賀県)の大津・坂本,若狭(今の福井県)の敦賀など,交通の要地に発達。しばしば土一揆の主体となった。
(2)馬借一揆。また,転じて一揆・反乱などのこと。「―ガオコル/日葡」
馬借一揆
ばしゃくいっき [4] 【馬借一揆】
室町時代,馬借が主体となりあるいは指導して起こした土一揆。1428年(正長1)の一揆(正長の土一揆)は有名。
馬借問屋
ばしゃくどいや [4] 【馬借問屋】
江戸時代,宿場において貸賃を取って馬方に馬を貸した業者。
馬偏
うまへん [0] 【馬偏】
漢字の偏の一。「駅」「駆」「験」などの「馬」の部分。
馬兜鈴
ばとうれい 【馬兜鈴】
ウマノスズクサの別名。
馬入川
ばにゅうがわ バニフガハ 【馬入川】
相模(サガミ)川の最下流部の称。
馬公
まこう 【馬公】
台湾海峡にある澎湖(ホウコ)諸島の中心都市。
馬具
ばぐ [1] 【馬具】
馬の装具の総称。制御,騎手の安定,装飾,武具の用をする。鞍(クラ)・鐙(アブミ)・轡(クツワ)・手綱・腹帯など。
馬具
ばぐ【馬具】
harness.→英和
〜をつける harness <a horse> .
馬具足
ばぐそく [2] 【馬具足】
⇒馬鎧(ウマヨロイ)
馬内侍
うまのないし 【馬内侍】
平安中期の女流歌人。右馬頭源時明の養女。選子内親王・中宮定子などに仕え,定子立后の際掌侍となる。家集「馬内侍集」や「大斎院前(サキ)の御集(馬内侍歌日記)」に多くの恋愛贈答歌を残す。晩年出家。生没年未詳。
馬出し
うまだし [0] 【馬出し】
(1)直線の馬場で,馬を乗り出す所。馬場本(ババモト)。
⇔馬留(トド)め
「土御門の―に薦(コモ)一枚を引廻して病める人臥せり/今昔 12」
(2)城郭の虎口(コグチ)の前に設けた防御施設。開口部を城側に向けたコの字形または C 字形の塁壁で囲んだ小曲輪(クルワ)。
馬刀
まて [1] 【馬蛤・馬刀・蟶】
マテガイの別名。[季]春。
馬刀貝
まてがい [2] 【馬蛤貝・馬刀貝・蟶貝】
海産の二枚貝。殻長約12センチメートル。殻高約1.6センチメートル。殻は薄く,細長い円筒状。殻表は淡黄色の光沢ある殻皮におおわれる。砂泥底に垂直にもぐって住むが,穴の中に食塩を入れると飛び出す習性を利用して採集する。肉は美味。北海道南部以南の沿岸に分布。カミソリガイ。マテ。
馬券
ばけん [0] 【馬券】
「勝馬投票券」の通称。
馬券
ばけん【馬券】
a betting-ticket[-slip].
馬刺
ばさし [0] 【馬刺(し)】
馬肉の刺身。
馬刺し
ばさし [0] 【馬刺(し)】
馬肉の刺身。
馬前
ばぜん [0] 【馬前】
馬の前。騎馬の前。
馬副
うまぞい 【馬副】
(1)公卿の乗馬につき添う従者。「上達部の御馬・鞍・―・随身・小舎人童/源氏(若菜下)」
(2)室町時代,将軍の乗馬につき添う従者。馬添い。
馬力
ばりき【馬力】
(1)[単位]horsepower <HP,h.p.> .→英和
(2)[体力]energy.→英和
〜をかける make a great(er) effort (努力する).
‖百馬力モーター a 100 h.p.motor.
馬力
ばりき [0] 【馬力】
(1)工業上用いられる仕事率の単位。国によって定義が異なり,日本では0.750キロワットを一馬力とした。また,毎秒550フィートポンド(0.74キロワット)を一馬力とする英馬力,毎秒75キログラムメートル(0.7355キロワット)の仏馬力などがある。現在は仏馬力のみが計量法で認められている。
→ワット
〔horsepower の訳語〕
(2)精力。活力。体力。「―がある」
(3)明治時代,荷馬車の別名。
馬勃
ばぼつ [0] 【馬勃】
馬の糞。転じて,価値のないもの。
馬匹
ばひつ [0] 【馬匹】
馬。「―改良」
馬医
ばい [1] 【馬医】
馬の病気を診療する医者。うまいしゃ。
馬医者
うまいしゃ [2] 【馬医者】
馬の病気を治療する医者。
馬卒
ばそつ [0] 【馬卒】
馬の世話をする兵卒。
馬博労
うまばくろう [3] 【馬博労・馬伯楽】
馬の売買・周旋などをする人。博労。
馬占山
ばせんざん 【馬占山】
(1885-1950) 中国の軍人。満州事変後,日本軍と妥協,満州国軍政部総長となる。のち反満抗日軍を組織したが敗れ,ソ連に脱出。1933年帰国し日本軍と対戦。解放軍に参加。マー=チャンシャン。
馬印
うまじるし [3] 【馬印・馬標】
戦場で,武将が敵味方の識別や自らの存在を誇示するために用いた目印。豊臣秀吉の瓢箪(ヒヨウタン)に金の切裂(キリサキ),徳川家康の七本骨の金の開扇(カイセン)などが有名。馬幟(ウマノボリ)。
→指物(サシモノ)
馬印[図]
馬司
うまづかさ 【馬司】
(1)「馬寮(メリヨウ)」に同じ。
(2)「厩司(ウマヤノツカサ)」に同じ。
馬喰
ばくろう [0][3] 【博労・馬喰・伯楽】
〔「伯楽(ハクラク)」の転〕
(1)牛馬の売買や周旋をする人。
(2)馬や牛のよしあしを見分けたり,病気を治したりした人。
馬喰町
ばくろちょう 【馬喰町】
東京都中央区の町名。問屋街。江戸時代には地方からの旅人宿が多かった。町名は馬喰が多く住んでいたことからという。
馬城
うまき 【牧・馬城】
馬を放し飼いにするところ。まき。まきば。「又多(サワ)に―を置きて馬を放つ/日本書紀(天智訓)」
馬場
まば 【馬場】
⇒木場(コバ)(1)
馬場
うまば [0] 【馬場】
(1)乗馬の練習をする広場。武徳殿の前や左右の近衛府にあった。ばば。
(2)良馬の産地。
馬場
ばば【馬場】
a riding ground;a racecourse (競馬場).→英和
馬場
ばば 【馬場】
姓氏の一。
馬場
ばば [1][0] 【馬場】
乗馬の練習や馬術競技・競馬などを行う場所。
馬場佐十郎
ばばさじゅうろう 【馬場佐十郎】
(1787-1822) 江戸後期の蘭学者。長崎の人。名は貞由。蘭学者志筑忠雄に師事。のち幕府の天文台に仕える。蕃書和解御用掛となり,蘭書の翻訳にあたる。のちロシア語を学び,「俄羅斯語(オロシヤゴ)小成」を著した。
馬場先
ばばさき 【馬場先】
馬場の前方の,乗ってきた馬をとめる所。うまとどめ。馬場末。
馬場先門
ばばさきもん [4] 【馬場先門】
江戸城内郭門の一。西の丸下,日比谷門と和田倉門の間にあった。
馬場壇遺跡
ばばだんいせき 【馬場壇遺跡】
宮城県古川市清水にある旧石器時代の遺跡。二〇万年前の石器,一二万年前の尖頭器・炉址が発掘され,前期旧石器存否論争を終わらせた。
馬場始め
ばばはじめ [3] 【馬場始め】
(1)新設した馬場を初めて使うこと。
(2)新年に初めて馬場で馬に乗ること。[季]新年。
馬場孤蝶
ばばこちょう 【馬場孤蝶】
(1869-1940) 英文学者・翻訳家・随筆家。高知県生まれ。本名,勝弥。明治学院卒。辰猪の弟。島崎藤村らの「文学界」に参加。慶大教授。評論「近代文芸の解剖」「明治文壇回顧」など。
馬場屋
うまばや 【馬場屋】
「うまばどの」に同じ。「土御門殿の―・埒などいみじうしたてさせ給ふ/栄花(初花)」
馬場恒吾
ばばつねご 【馬場恒吾】
(1875-1956) 政治評論家。岡山県生まれ。ジャパン-タイムズ・国民新聞などで自由主義擁護の論陣を張る。のち読売新聞社社長。
馬場文耕
ばばぶんこう 【馬場文耕】
(1718-1758) 江戸中期の講釈師。伊予の人。本姓,中井。通称,文右衛門。世話物の分野を開拓。美濃金森家の収賄事件を口演し,幕府批判の罪で死罪となった。著「近世江都著聞集」など。
馬場末
ばばすえ 【馬場末】
「馬場先(ババサキ)」に同じ。
⇔馬場本(ババモト)
「―に門のありけるがあきたりけるに/著聞 15」
馬場本
ばばもと 【馬場本】
馬場の,馬を乗り出す所。うまだし。
⇔馬場末(ババスエ)
馬場殿
うまばのおとど 【馬場殿】
「うまばどの」に同じ。「―のほどにたてわづらひて/源氏(葵)」
馬場殿
ばばどの 【馬場殿】
⇒うまばどの(馬場殿)
馬場殿
うまばどの 【馬場殿】
馬場の埒(ラチ)の中央に建てられた殿舎。宮中では武徳殿をいい,端午の節会(セチエ)には天皇が騎射を見物する座が設けられた。うまばのおとど。ばばどの。うまばや。
馬場辰猪
ばばたつい 【馬場辰猪】
(1850-1888) 政治家・思想家。土佐藩士の子。孤蝶の兄。慶応義塾に学び,イギリスに留学。法学を修める。帰国後,自由党員として活動。自由民権思想の啓蒙に尽くした。主著「天賦人権論」
馬場金埒
ばばきんらち 【馬場金埒】
(1751-1807) 江戸中・後期の狂歌師。通称,大坂屋甚兵衛。別号,滄洲楼。江戸数寄屋橋の両替商。狂歌四天王の一人。著「狂歌猿百首」「金埒狂歌集」など。銭屋(ゼニヤ)金埒。
馬場鍈一
ばばえいいち 【馬場鍈一】
(1897-1937) 政治家。1936年(昭和11)広田内閣蔵相として,増税と公債発行による軍事費拡大をはかるインフレ政策(馬場財政)を推進した。
馬塞棒
ませぼう [2] 【馬塞棒・限棒・笆棒】
「ませ(馬柵)」に同じ。
馬大夫
うまのたゆう 【馬大夫】
平安時代,六位相当の官である馬寮(メリヨウ)の允(ジヨウ)に,五位で任ぜられた者。
馬太郎
うまたろう 【馬太郎】
馬鹿者。「この国の名物を知らぬか。ええわいらはきつい―ぢやなあ/歌舞伎・五大力」
馬夫
ばふ [1] 【馬夫】
馬子(マゴ)。馬方(ウマカタ)。
馬子
まご【馬子】
a packhorse man.→英和
馬子にも衣装 Fine clothes make the man.
馬子
まご [1] 【馬子】
馬に人や荷をのせて運搬することを職業とする人。うまかた。
馬子唄
まごうた [2] 【馬子唄】
民謡。仕事唄の一つ。博労(バクロウ)や駄賃付け馬子が馬をひきながら唄う唄。馬方(ウマカタ)節。
馬宿
うまやど [0][3] 【馬宿】
駅伝・伝馬(テンマ)に用いる馬を用意しておく所。
馬寮
めりょう [0] 【馬寮】
律令制で,諸国の御牧や官牧から毎年貢上される馬の調習・飼養などに携わった官司。左右に分かれ,それぞれの四等官のほかに,馬医・馬部・飼丁などの職員を置いた。うまのつかさ。うまづかさ。
馬寮
うまりょう [2] 【馬寮】
⇒めりょう(馬寮)
馬寮
うまのつかさ 【馬寮】
(1)「めりょう(馬寮)」に同じ。
(2)春宮坊(トウグウボウ)の馬や馬具をつかさどる役所。主馬署(シユメシヨ)。
馬尾
ばび [1] 【馬尾】
(1)馬の尾。
(2)馬の尾の毛。馬素(バス)。
馬尾
す [1][0] 【馬尾】
(1)馬の尾の毛。細工に用いるときの称。ばす。
(2)馬の毛などを縦横に編んだもの。
(3)〔(1)を用いたところから〕
釣り糸。
馬尾毛
ばす [1] 【馬尾毛】
馬の尾の毛。釣り糸・馬巣(バス)織りなどに用いる。
馬尾蜂
ばびほう [2] 【馬尾蜂】
⇒うまのおばち(馬尾蜂)
馬屋
うまや [0] 【厩・馬屋】
馬を飼っておくための小屋。馬小屋。むまや。厩舎(キユウシヤ)。
馬屋
まや 【馬屋】
(1)馬小屋。うまや。
(2)駅(ウマヤ)。宿場。宿駅。[伊呂波字類抄]
馬屋
むまや 【厩・馬屋】
「うまや(厩)」に同じ。[和名抄]
馬山
ばさん 【馬山】
韓国南東部,鎮海湾の湾奥にある港湾都市。農水産物の集散地。機械工業が発達。マサン。
馬島
まじま 【馬島】
姓氏の一。
馬島清眼
まじませいがん 【馬島清眼】
(?-1379) 南北朝時代の僧医。尾張の人。薬師寺蔵南坊(のちの明眼(ミヨウゲン)院)に住み,眼科治療を行い馬島流眼科の祖となる。
馬巣織
ばすおり [0] 【馬巣織(り)】
たて糸に綿糸・麻糸を用い,よこ糸に馬尾毛(バス)を用いた織物。洋服の襟芯(エリシン)などに用いる。ホースヘア-クロス。
馬巣織り
ばすおり [0] 【馬巣織(り)】
たて糸に綿糸・麻糸を用い,よこ糸に馬尾毛(バス)を用いた織物。洋服の襟芯(エリシン)などに用いる。ホースヘア-クロス。
馬差
うまさし 【馬差】
江戸時代,宿駅で人馬の準備や仕事を指図する役人。
馬市
うまいち [2][3] 【馬市】
馬の売り買いをする市。
馬庭念流
まにわねんりゅう マニハネンリウ 【馬庭念流】
剣術・居合術の一派。江戸初期,上州馬庭の樋口文七郎定次が家伝の神道流に友松清三(セイサン)入道の正法念流を取り入れて創始。樋口念流。
馬建忠
ばけんちゅう 【馬建忠】
(1844-1900) 中国,清代の政治家。字(アザナ)は眉叔。フランスに留学。帰国後,李鴻章(リコウシヨウ)の幕僚となり,外交問題に敏腕を振るい,洋務派の理論家として知られた。著「適可斎記言」「馬氏文通」など。
馬廻り
うままわり [3] 【馬廻り】
(1)大将の乗った馬の周囲。「義貞は兼てより―にすぐれたる兵(ツワモノ)を七千余騎囲ませて/太平記 14」
(2)「馬廻組」の略。
馬廻組
うままわりぐみ [0] 【馬廻組】
主君の乗った馬のそばで警護にあたった騎馬の侍。馬廻衆。
馬弓
うまゆみ [2] 【馬弓・騎射】
馬に乗って弓を射ること。多くは,宮中で端午の節会(セチエ)に武徳殿の前で行われたものをいう。流鏑馬(ヤブサメ)の源流。
→徒弓(カチユミ)
馬引き
うまひき [0][4][2] 【馬引き】
うまかた。まご。
馬形
うまがた [0] 【馬形】
〔「うまかた」とも〕
(1)馬のかたち。
(2)神に奉納するため,木・紙などで馬の形に作ったもの。
(3)馬の形を描いたもの。
馬形の障子
うまがたのしょうじ 【馬形の障子】
表に馬,裏に打毬(ダキユウ)をする騎馬の人物を描いた布張りの衝立(ツイタテ)。宮中の清涼殿の西南の渡殿(ワタドノ),台盤所・朝餉(アサガレイ)の間などに立てた。
馬形埴輪
うまがたはにわ [5] 【馬形埴輪】
古墳時代の埴輪の一種で,馬をかたどった土製品。当時の馬具の装着がわかる。
馬房
ばぼう [0] 【馬房】
長屋風の小屋を仕切った,馬一頭が入る馬屋。
馬手
ばしゅ [1] 【馬手】
馬の世話をする人。
馬手
めて [1] 【馬手・右手】
(1)馬の手綱を取る手。右の手。
⇔弓手(ユンデ)
「―の袖」
→射向(イム)け
(2)右側。右の方。
⇔弓手
「蓮の池をば―にみて/平家 9」
(3)「馬手(メテ)差し」の略。
馬手差し
めてざし 【馬手差し】
組み討ちの際,右手を左腰にまわす手間を省くため右の腰にさす短刀。鎧(ヨロイ)通し。めて。
馬持
うまもち [4][0] 【馬持】
(1)馬をもっている人。また,馬の賃貸業者。馬主。
(2)江戸時代,武士で馬をもつことを許された人。
馬揃え
うまぞろえ [3] 【馬揃え】
軍馬を集めて検分し,あるいは演習などによりその威力を誇示し,志気を鼓舞すること。1581年織田信長が京都で行なったものが有名。
馬料
ばりょう [0] ―レウ 【馬料】 ・ ―リヤウ 【馬糧】
馬のえさ。馬の飼料。
馬料
めりょう 【馬料】
奈良・平安時代,馬の飼育料として京官に官位に応じて支給された手当。
馬方
うまかた [0][3] 【馬方】
(1)馬に人や荷物を運ばせるのを職業とする人。馬追い。馬子。
(2)徳川幕府の職名。将軍の乗馬の調練をつかさどった。
馬方
うまかた【馬方】
a packhorse driver.
馬方節
うまかたぶし [0] 【馬方節】
⇒馬子唄(マゴウタ)
馬早飛脚
うまはやびきゃく 【馬早飛脚】
江戸時代,馬を用いた早飛脚。宝永年間(1704-1711)に始められ,江戸・大坂を三日半で連絡した。1743年廃止。
馬柄杓
まびしゃく [2] 【馬柄杓】
馬に水を飲ませる柄杓。ばびしゃく。
馬柵
うませ 【馬柵】
馬を囲い入れておく柵(サク)。ませ。「赤駒の越ゆる―の/万葉 530」
馬柵
ませ [1] 【馬柵】
〔「ませ(籬)」と同源〕
馬小屋の入り口にさし渡す棒。また,牧場の柵(サク)の横木。ませ棒。ません棒。
馬柵棒
ませんぼう [2] 【馬柵棒】
「ませ(馬柵)」に同じ。
馬桐油
ばとうゆ [2] 【馬桐油】
馬上で用いる大きな桐油合羽(ガツパ)。
馬梳
うまぐし [2][0] 【馬櫛・馬梳】
(1)馬の毛をすく櫛。あかとり。[日葡]
(2){(1)}を図案化した意匠。あかとり。
馬楝
ばれん [0] 【馬楝・馬連】
木版刷りで,版木にのせた紙を上からこする道具。和紙で作った皿形のものの中に芯(シン)を入れ竹皮で包んだもの。
馬槽
うまぶね 【馬槽】
秣(マグサ)を入れる桶(オケ)。飼い葉桶。「お前に―立てて御馬どもに秣飼はれなどするに/宇津保(初秋)」
馬槽
まぶね 【馬槽】
「うまぶね(馬槽)」に同じ。
馬標
うまじるし [3] 【馬印・馬標】
戦場で,武将が敵味方の識別や自らの存在を誇示するために用いた目印。豊臣秀吉の瓢箪(ヒヨウタン)に金の切裂(キリサキ),徳川家康の七本骨の金の開扇(カイセン)などが有名。馬幟(ウマノボリ)。
→指物(サシモノ)
馬印[図]
馬橇
ばそり [0] 【馬橇】
馬に引かせて走るそり。
馬櫛
うまぐし [2][0] 【馬櫛・馬梳】
(1)馬の毛をすく櫛。あかとり。[日葡]
(2){(1)}を図案化した意匠。あかとり。
馬櫪
ばれき [0] 【馬櫪】
馬屋の根太(ネダ)。また,飼い葉桶。転じて,馬屋。
馬櫪神
ばれきじん [3] 【馬櫪神】
馬の守護神。両足で猿とセキレイを踏み,両手に剣を持った姿が描かれる。
馬止め
まどめ [0] 【馬止め】
⇒木場(コバ)(1)
馬歯
ばし [1] 【馬歯】
自分の年齢をへりくだっていう語。馬齢。
馬氈
ばせん [0] 【馬氈】
馬の鞍(クラ)の上に敷くもの。織物・毛皮などで作る。鞍敷。
馬氏文通
ばしぶんつう 【馬氏文通】
中国,清代の文法書。一〇巻。馬建忠著。1898年完成。中国人として初めて西洋語文法を中国語法に応用した文法書。
馬決り
うまざくり 【馬決り】
(1)馬の踏みくぼめた足跡。さくり。「僅に細き田面(タノモ)の道,上は氷れる―,踏めば深泥膝にあがる/太平記 27」
(2)「決(サク)り{(2)}」に同じ。
馬沓
うまぐつ [2] 【馬沓】
(1)蹄鉄(テイテツ)。
(2)ひづめを保護するための藁(ワラ)や皮革・和紙などでつくった馬用の履物。
馬淵川
まべちがわ 【馬淵川】
岩手県,北上山地北部に発し,北流して青森県八戸(ハチノヘ)市の北で太平洋に注ぐ川。長さ142キロメートル。
馬溜り
うまだまり [3] 【馬溜り】
乗馬をつないでおくための空き地。多くは虎落(モガリ)で区切って設ける。
馬煙
うまけむり [3] 【馬煙】
馬が疾走するときに立てる土煙。「―東西に靡き,時の声天地を響かして/太平記 9」
馬爪
ばず [1] 【馬爪】
鼈甲(ベツコウ)の代用とする馬の爪。
馬献上
うまけんじょう [3] 【馬献上】
江戸時代,八月一日に幕府から朝廷へ馬を献上した儀式。
馬王堆漢墓
まおうたいかんぼ マワウタイ― 【馬王堆漢墓】
中国湖南省長沙市馬王堆にある前漢初期の墓。1972年から発掘。木炭をしきつめた木郭墓から,帛書・漆器・楽器・玉印などの高度な工芸品が多く出土。相接した三基の被葬者は初代軑(タイ)侯利蒼(リソウ)とその妻子。夫人の遺体は良好な保存状態(湿屍)で注目を浴びた。
馬珂貝
ばかがい [2] 【馬鹿貝・馬珂貝】
海産の二枚貝。砂底にすみ,殻長約8センチメートル。殻はハマグリに似るが薄く,同心円状の成長脈が明瞭で,表面は黄褐色。赤い足を殻から出した様子を,馬鹿が舌を出した姿に見立ててこの名がある。肉をアオヤギといい,食用にする。クツワガイ。カムリガイ。[季]春。
馬琴
ばきん 【馬琴】
⇒曲亭馬琴(キヨクテイバキン)
馬産
ばさん [0] 【馬産】
馬を生産すること。
馬甲
うまよろい [3] 【馬鎧・馬甲】
馬に着せる鎧。多く鉄鎖で作り,金属または革の板を縫いつけた。馬具足。
馬鎧[図]
馬留め
うまとどめ 【馬留め・馬駐】
(1)直線の馬場の先端。馬を乗り止める所。馬場末。うまとめ。
⇔馬出し
「沓(クツ)をも履きあへずして―の方様に走(ハ)せ行く/今昔 19」
(2)乗ってきた馬を降りてつないでおく所。
馬番連勝
うまばんれんしょう [5] 【馬番連勝】
競馬の連勝複式の一種。一,二着を馬の番号の組み合わせで当てるもの。馬連(ウマレン)。
馬盥
うまだらい [3] 【馬盥】
(1)馬を洗うための大盥。
(2)生け花で,{(1)}の形をした水盤。
馬盥
ばだらい [2] 【馬盥】
⇒うまだらい(馬盥)
馬祖道一
ばそどういつ 【馬祖道一】
(709-788) 中国,唐代の禅僧。南嶽懐譲の法を継ぎ,江西に活躍した。百丈懐海は門下の一人。「平常心是道」「即心是仏」などの語が知られる。
馬筏
うまいかだ 【馬筏】
流れの速い川や大河を渡るために,何頭もの馬をいかだを組むように並べること。「―をつくりて泳がせけるに/宇治拾遺 15」
馬簾
ばれん [0] 【馬簾】
(1)纏(マトイ)の周囲に垂れ下がっている,革・紙などを細長く切ったもの。
(2)歌舞伎で,四天の衣装の裾などについている房。
馬籠
まごめ 【馬籠】
長野県木曾郡山口村の地名。旧中山道の宿場町。島崎藤村の生地。
馬糞
ばふん [0] 【馬糞】
馬のくそ。まぐそ。
馬糞
まぐそ [0] 【馬糞】
馬のくそ。ばふん。
馬糞海胆
ばふんうに [4][2] 【馬糞海胆】
ウニの一種。殻はやや扁平な球形で,直径約4センチメートル。短いとげが密生する。全体暗緑色。生殖巣は最高級の雲丹(ウニ)として賞味される。北海道南部以南に分布。日本特産種。マグソガゼ。
馬糞紙
ばふんし [2] 【馬糞紙】
藁(ワラ)などを原料とした,黄色くかたいボール紙。
馬糞鷹
まぐそだか [3] 【馬糞鷹】
チョウゲンボウの異名。
馬糧
ばりょう [0] ―レウ 【馬料】 ・ ―リヤウ 【馬糧】
馬のえさ。馬の飼料。
馬継ぎ
うまつぎ 【馬継ぎ】
駅馬(エキバ)を乗り継ぐこと。また,その場所。駅(ウマヤ)。
馬耕
ばこう [0] 【馬耕】 (名)スル
馬を使って田畑を耕すこと。
馬耳東風
ばじとうふう [1] 【馬耳東風】
〔李白の詩「答�王十二寒夜独酌有�懐」から〕
他人の意見や批評に注意を払わず聞き流すこと。
馬耳東風と聞き流す
ばじとうふう【馬耳東風と聞き流す】
turn a deaf ear <to> .
馬肉
ばにく【馬肉】
horse meat.
馬肉
ばにく [0] 【馬肉】
(食用とする)馬の肉。さくら肉。
馬肥やし
うまごやし【馬肥やし】
《植》a clover.→英和
馬肥やし
うまごやし [3] 【馬肥やし・苜蓿】
マメ科の越年草。ヨーロッパ原産。各地に自生。茎は地をはって30センチメートルほどになり,葉は有柄で互生し,倒卵形の三小葉をもつ。春,葉腋(ヨウエキ)に黄色の小花を開く。緑肥・牧草ともする。[季]春。
馬脚
ばきゃく [0] 【馬脚】
馬の脚。
馬脚をあらわす
ばきゃく【馬脚をあらわす】
betray oneself;show the cloven hoof[one's true colors].
馬脾風
ばひふう [0] 【馬脾風】
ジフテリアの漢方名。
馬腹
ばふく [0] 【馬腹】
馬の腹。
馬致遠
ばちえん 【馬致遠】
中国,元代の劇作家。号は東籬。元曲四大家の一人。作品に「漢宮秋」「任風子」などがある。生没年未詳。
馬船
うまぶね [0][3] 【馬船】
(1)中世・近世,馬の輸送に使われた軍用の船。
(2)河川で,馬を渡すための船。
馬芹
うまぜり [2] 【馬芹】
植物トウキの別名。
馬草
まぐさ [0] 【秣・馬草】
牛や馬の飼料にする草。かいば。
馬草
うまくさ [0] 【馬草・秣】
まぐさ。
馬菅
うますげ [2] 【馬菅】
カヤツリグサ科の多年草。小川や池の水辺などに生える。葉は線形で細長い。花茎は高さ50センチメートルぐらいで上方に少数の小穂をつける。
馬虻
うまあぶ [3] 【馬虻】
ウマバエの別名。
馬蛤
まて [1] 【馬蛤・馬刀・蟶】
マテガイの別名。[季]春。
馬蛤貝
まてがい [2] 【馬蛤貝・馬刀貝・蟶貝】
海産の二枚貝。殻長約12センチメートル。殻高約1.6センチメートル。殻は薄く,細長い円筒状。殻表は淡黄色の光沢ある殻皮におおわれる。砂泥底に垂直にもぐって住むが,穴の中に食塩を入れると飛び出す習性を利用して採集する。肉は美味。北海道南部以南の沿岸に分布。カミソリガイ。マテ。
馬蛭
うまびる [0] 【馬蛭】
淡水産の大形のヒル。からだは扁平で,体長10センチメートル,幅1.7センチメートル内外。背面は暗緑色で五本の暗色の縦線がある。雌雄同体。顎(アゴ)が弱く,人畜の血は吸えない。日本全土に分布。
馬蝉
うまぜみ [2] 【馬蝉】
クマゼミの別名。
馬融
ばゆう 【馬融】
(79-166) 中国,後漢の学者。博学で,「孝経」「論語」「尚書」「老子」などの注釈を著した。鄭玄(ジヨウゲン)の師。
馬蠅
うまばえ [2] 【馬蠅】
双翅目の昆虫。体長1.2〜1.4センチメートル。体は褐色の毛で密におおわれ,はねは透明で濃紫色の斑紋がある。ウマ・ロバなどの毛に産卵,幼虫は口から宿主の体内にはいり胃に寄生。筍(タケノコ)状になって排出され,土中で蛹(サナギ)となる。うまあぶ。
馬術
ばじゅつ [1] 【馬術】
馬を乗りこなす術。「―競技」
馬術
ばじゅつ【馬術】
horsemanship.→英和
〜が巧みである be a good horseman.‖馬術競技 an equestrian event.
馬術師
ばじゅつし [3] 【馬術師】
馬術にすぐれた人。馬術家。
馬衣
うまぎぬ [3] 【馬衣】
馬の背にかける布。多くは紺や萌黄(モエギ)の木綿で仕立て,飼い主の定紋を染め抜いた。
馬装
ばそう [0] 【馬装】
馬につける装具。旧陸軍では,乗馬する軍人の階級に準じて定められた馬具および装飾。
馬装束
うましょうぞく [3] 【馬装束】
馬に着ける飾り。
馬見所
ばけんじょ [0] 【馬見所】
馬術の練習や競馬を見るために,馬場のかたわらに設けた建物。
馬謖
ばしょく 【馬謖】
(190-228) 中国,三国時代の蜀(シヨク)の武将。字(アザナ)は幼常。雲南討伐に活躍,諸葛亮(シヨカツリヨウ)の信任をうけ参軍となる。街亭の戦いで命令に背いて戦略を誤り魏軍に大敗したため,軍律により亮は泣いて馬謖を斬ったという。
→泣いて馬謖を斬る(「泣く」の句項目)
馬賊
ばぞく [1] 【馬賊】
馬に乗って荒らし回る賊。特に,清代末頃から中国東北部(旧満州)を中心に荒らし回った騎馬の群盗のこと。
馬走り
うまばしり [3] 【馬走り】
馬場で,馬を走らせるところ。馬出しから馬留(トド)めまでの間。
馬足
ばそく [0] 【馬足】
馬の足。馬脚。
馬跳び
うまとび [3][4] 【馬飛び・馬跳び】 (名)スル
遊戯の一。膝(ヒザ)を伸ばしたまま体を前屈している者の背の上を,横または後ろから他の者が両手をつき股(マタ)を広げて飛び越えたり,その背に飛び乗ったりするもの。かえるとび。かわずとび。とびうま。
馬跳び
うまとび【馬跳び(をする)】
(play) leapfrog.→英和
馬蹄
ばてい [0] 【馬蹄】
馬のひづめ。
馬蹄
ばてい【馬蹄】
a horse's hoof;[蹄鉄]a horseshoe.→英和
馬蹄形
ばていけい [0] 【馬蹄形】
馬のひづめの形。
馬蹄形アーチ
ばていけいアーチ [6] 【馬蹄形―】
馬蹄に似た形状のアーチ。通常四分の三円となる。
馬蹄硯
ばていけん [2] 【馬蹄硯】
硯(スズリ)の海を馬蹄形にしたもの。
馬蹄螺
ばていら [2] 【馬蹄螺】
海産の巻貝。円錐形で底面は平ら。殻高約6センチメートル。殻は黒褐色または黒紫色で厚質。食用。房総半島から九州にかけて,潮間帯の岩礁に普通にみられる。
馬蹄銀
ばていぎん [2] 【馬蹄銀】
馬蹄の形をした銀塊。特に,重量五〇両(約1800グラム)内外の元宝銀をいい,主に明・清代に秤量(シヨウリヨウ)貨幣として大取引の際に用いられた。
馬身
ばしん 【馬身】 (接尾)
助数詞。競馬で,馬と馬との間隔を表すのに用いる。「一―の差で惜しくも負ける」「二分の一―」
〔本来,馬身は馬の鼻先から尻までの長さをいう語〕
馬身
−ばしん【−馬身】
a (horse's) length.3〜の差で勝つ win by 3 lengths.
馬車
ばしゃ [1] 【馬車】
馬にひかせて人や荷物を運ぶ車。
馬車
ばしゃ【馬車】
a carriage;→英和
a wagon;→英和
a cart (荷馬車).→英和
馬車
マーチョ [1] 【馬車】
〔中国語〕
馬車。
馬車回し
ばしゃまわし [3] 【馬車回し】
馬車の方向を転換する所。車寄せ。
馬車鉄道
ばしゃてつどう [3] 【馬車鉄道】
軌道上に馬車を走らせる鉄道。鉄道馬車。
馬車馬
ばしゃうま [0] 【馬車馬】
(1)馬車をひく馬。
(2)〔馬車馬は目隠しをして,わき見をさせないことから〕
他の事を考えたりしないで,一心に働くことのたとえ。「―のように働く」
馬軍
うまいくさ 【馬軍】
(1)馬に乗った兵士。騎兵。「新羅の―の最も勇み壮(ホコ)れる者を射落す/日本書紀(欽明訓)」
(2)騎兵戦。
馬返し
うまがえし [3] 【馬返し】
登山道で,道が急に険しくなり,乗ってきた馬を引き返させて,徒歩になる地点。駒返し。
〔多く地名として残る〕
馬追い
うまおい [0] 【馬追い】
(1)牧場で,馬を囲いに追い込むこと。
(2)馬に人や荷物をのせて運ぶこと。また,それを職業とする人。馬子。
(3)「うまおいむし」の略。[季]秋。《ふるさとや―鳴ける風の中/水原秋桜子》
馬追い声
うまおいごえ [5] 【馬追い声】
馬方や御者が馬を追うときの掛け声。
馬追虫
うまおいむし [3] 【馬追虫】
直翅目の昆虫。体長2〜3センチメートル。緑色で頭胸部背面は褐色,触角は長い。雄は夏から秋にかけてスイーッチョンと澄んだ声で鳴く。本州以南に分布。ウマオイ。スイッチョ。スイト。
〔馬子が馬を追う声に鳴き声が似ていることからいう〕
馬連
ばれん [0] 【馬楝・馬連】
木版刷りで,版木にのせた紙を上からこする道具。和紙で作った皿形のものの中に芯(シン)を入れ竹皮で包んだもの。
馬連
うまれん [0] 【馬連】
「馬番連勝」の略。
馬道
めどう [0] 【馬道】
寝殿造りなどで,殿舎と殿舎の間を土間廊下とし,必要なときに馬を引きいれるようにした所。普段は板を敷いておく。後世は長廊下の別称。めんどう。めど。切り馬道。
馬遠
ばえん 【馬遠】
中国,南宋の画院画家。字(アザナ)は欽山。「馬一角」と呼ばれる独特の構図で力強い山水画を描き,夏珪とともに南宋,院体山水画の代表とされる。日本の室町期山水画成立に大きな影響を与えた。生没年未詳。
馬部
めぶ [1] 【馬部】
律令制で,左右馬寮(メリヨウ)の下役人。
馬酔木
ばすいぼく [2] 【馬酔木】
アセビに当てた「馬酔木」の字を音読みにした語。
馬酔木
あせぼ [0] 【馬酔木】
アセビの別名。
馬酔木
あしび [0] 【馬酔木】
アセビの別名。
馬酔木
あしび 【馬酔木】
(1)短歌雑誌。1903年(明治36)創刊,1908年廃刊。伊藤左千夫中心の根岸短歌会の雑誌。長塚節・島木赤彦・斎藤茂吉らが寄稿。万葉調の歌風を樹立。「アカネ」「アララギ」へと継承された。
(2)俳句雑誌。水原秋桜子が,自ら主宰する「破魔弓(ハマユミ)」を1928年(昭和3)に改題したもの。
馬酔木
あせみ [0] 【馬酔木】
アセビの別名。
馬酔木
あせび [0] 【馬酔木】
ツツジ科の常緑の大形低木。関東以西の山野に自生し,庭木ともする。早春,壺形(ツボガタ)の白い小花を枝先に総状に多数つける。有毒で,馬が食べると麻酔状態になるというので「馬酔木」と書く。葉は殺虫剤に,材は細工物にする。アセボ。アシビ。アセミ。アシミ。
〔「馬酔木の花」は [季]春〕
馬酔木[図]
馬酔木
あしび【馬酔木】
《植》a Japanese andromeda.
馬鈴
ばれい [0] 【馬鈴】
「馬鐸(バタク)」に同じ。
馬鈴薯
ばれいしょ【馬鈴薯】
a potato.→英和
馬鈴薯
ばれいしょ [0] 【馬鈴薯】
ジャガイモの別名。[季]秋。
馬鈴薯澱粉
ばれいしょでんぷん [5] 【馬鈴薯澱粉】
ジャガイモから取ったデンプンのこと。色が白く品質が均一なため,練り製品・医薬用などに広く利用される。
馬銜
はみ [1] 【馬銜】
〔「はみ(食)」と同源〕
(1)轡(クツワ)の,馬の口にくわえさせる部分。
→轡
(2)荒馬を静めるため,口にくわえさせ頭に回して縛る縄。
馬銜
はめ 【馬銜】
⇒はみ(馬銜)
馬銭
マチン [0] 【馬銭・番木鼈】
〔中国語〕
フジウツギ科の落葉性の高木。南アジアなどに分布。果実は液果で数個の種子がある。種子は毒性の強いアルカロイドのストリキニーネを含み,馬銭子(マチンシ)・ホミカと呼んで薬用とし,また殺鼠・殺虫にも用いる。ストリキニーネの木。
馬鍬
うまぐわ [0] 【馬鍬】
⇒まぐわ(馬鍬)
馬鍬
まぐわ【馬鍬】
a harrow.→英和
〜でならす harrow (up) <the fields> .
馬鍬
まんが [0][3] 【馬鍬】
〔「まんぐわ」とも〕
「まぐわ(馬鍬)」の転。
馬鍬
まぐわ [0] 【馬鍬】
牛馬にひかせて,田畑の土を細かく砕いてかきならす農具。横木に櫛(クシ)の歯のように刃を付けたもの。まんが。うまぐわ。まんのう。
馬鎧
うまよろい [3] 【馬鎧・馬甲】
馬に着せる鎧。多く鉄鎖で作り,金属または革の板を縫いつけた。馬具足。
馬鎧[図]
馬鐸
ばたく [0] 【馬鐸】
馬具の一。扁平な筒形の内部に舌(ゼツ)を下げた青銅器。胸繋(ムナガイ)などにつけ,馬の歩みで鳴る。中国の殷(イン)代から見られ,朝鮮・日本に伝わる。馬鈴。
馬鐸[図]
馬長
うまおさ 【馬長】
祇園の御霊会などの神事に馬に乗って参列する小舎人童(コドネリワラワ)など。うまのおさ。
馬関
ばかん バクワン 【馬関】
〔古く赤馬関(アカマガセキ)と称したことから〕
下関の雅称。
馬陸
やすで [0] 【馬陸】
倍脚綱の節足動物の総称。体は細長く,頭部と体節の連なった胴部とからなる。多くは全長1〜5センチメートル。円筒形か扁平で,ムカデに似るが,体節ごとに二対の歩脚をもつ。腐植質の多い湿った所にすむ。全世界に約一万種,日本では約二百種が知られる。円座虫。古名,雨彦(アマビコ),また筬虫(オサムシ)。
馬陸
やすで【馬陸】
《動》a millipede.
馬面
ばめん [0] 【馬面】
(1)馬のように細長い顔。うまづら。
(2)馬具の一種。馬の額から鼻にかけておおうもの。唐鞍(カラクラ)の銀面など装飾用のものと馬鎧(ウマヨロイ)の竜面(リヨウメン)など武装用とがある。
馬面
うまづら [0] 【馬面】
(1)長い顔を評していう悪口。うまがお。
(2)「うまづらはぎ」の略。
馬面
うまづら【馬面(の)】
(with) a long face.
馬面剥
うまづらはぎ [4] 【馬面剥】
フグ目の海魚。体は長楕円形で側扁し,全長30センチメートルぐらい。カワハギの仲間。体色は青く,腹部は色がうすい。吻(フン)が長く口は小さい。食用となり,肝臓は美味。日本沿岸と東シナ海に分布。ウマヅラ。ハゲ。
馬面剥[図]
馬革
ばかく [0] 【馬革】
なめした馬の皮。
馬鞭
ばべん [0] 【馬鞭】
乗馬のときに用いる鞭(ムチ)。
馬鞭草
ばべんそう [0] 【馬鞭草】
クマツヅラの別名。
馬韓
ばかん 【馬韓】
古代朝鮮の三韓の一。三世紀頃,漢江以南の朝鮮半島南西部に分立した五十余の小国から成る。四世紀にその一国である百済(クダラ)が統一。
馬頭
めず [1] 【馬頭】
頭は馬,体は人の形をした地獄の鬼。
→牛頭馬頭(ゴズメズ)
馬頭
うまのかみ 【馬頭】
馬寮(メリヨウ)の長官。従五位上相当。左右一人ずついる。
馬頭星雲
ばとうせいうん [4] 【馬頭星雲】
オリオン座の三つ星のうち東側の星の南にある暗黒星雲。近くの散光星雲内に黒く浮かび出た形が馬の頭に似る。距離一一〇〇光年。
馬頭琴
ばとうきん [2] 【馬頭琴】
モンゴルの擦弦楽器。胡弓の一種。弦は二本。弓・弦ともに馬の毛を用い,長い棹(サオ)の先に馬頭の装飾がある。
馬頭琴[図]
馬頭観音
ばとうかんのん 【馬頭観音】
六観音・八大明王の一。人身馬頭,または宝冠に馬頭をいただき,憤怒の相をした観世音菩薩。江戸時代,馬の守護神として民間に広く信仰された。馬頭大士。馬頭明王。
馬頭観音[図]
馬顔
うまがお [0] 【馬顔】
(1)馬の顔。
(2)「馬面(ウマヅラ){(1)}」に同じ。
馬飛び
うまとび [3][4] 【馬飛び・馬跳び】 (名)スル
遊戯の一。膝(ヒザ)を伸ばしたまま体を前屈している者の背の上を,横または後ろから他の者が両手をつき股(マタ)を広げて飛び越えたり,その背に飛び乗ったりするもの。かえるとび。かわずとび。とびうま。
馬食
ばしょく [0] 【馬食】 (名)スル
馬のようにたくさん食べること。大食。「牛飲―」
馬飼
うまかい [0] 【馬飼】
馬の飼育・調教にあたる人。
馬飼部
うまかいべ [3] 【馬飼部】
大和朝廷で馬の飼育に従事した部民。大化の改新後も馬寮(メリヨウ)に雑戸として属した。
馬首
ばしゅ [1] 【馬首】
馬の首。また,馬の向かう方向。
馬駐
うまとどめ 【馬留め・馬駐】
(1)直線の馬場の先端。馬を乗り止める所。馬場末。うまとめ。
⇔馬出し
「沓(クツ)をも履きあへずして―の方様に走(ハ)せ行く/今昔 19」
(2)乗ってきた馬を降りてつないでおく所。
馬鳴
めみょう メミヤウ 【馬鳴】
〔梵 Aśvaghoṣa〕
二世紀頃のインドの仏教詩人。古典サンスクリット文学の先駆者。代表作に「ブッダチャリタ(仏所行讃)」「サウンダラナンダ-カーブヤ(端麗なるナンダ)」など。アシュバゴーシャ。
馬鹿
ばか【馬鹿】
[愚かさ]folly;→英和
stupidity;[人]a fool;→英和
a blockhead;→英和
an idiot (白痴).→英和
〜な foolish;→英和
stupid;→英和
silly;→英和
absurd.→英和
〜にする make a fool of;make light of (軽視);laugh at.〜なことをするな Don't be a fool.〜なことを言うな Don't be absurd.→英和
‖馬鹿さわぎ a riot; <米> high jinks.馬鹿正直 over-honest.馬鹿力 brute force.馬鹿丁寧 over-polite.馬鹿話 silly talk.馬鹿笑い a horselaugh.
馬鹿
ばか [1] 【馬鹿・莫迦】
〔梵 moha(愚の意)の転か。もと僧侶の隠語。「馬鹿」は当て字〕
■一■ (名・形動)[文]ナリ
(1)知能の働きがにぶい・こと(さま)。そのような人をもいう。
⇔利口
「―な奴(ヤツ)」
(2)道理・常識からはずれていること。常軌を逸していること。また,そのさま。「そんな―な話はない」「―を言うな」
(3)程度が並はずれているさま。度はずれているさま。
→馬鹿に
(4)役に立たないさま。機能を果たさないさま。「スイッチが―になる」
(5)特定の物事に熱中するあまり,社会常識などに欠けること。「学者―」「専門―」「親―」
(6)名詞・形容動詞・形容詞の上に付いて,接頭語的に用い,度はずれているさまの意を表す。「―ていねい」「―正直」「―騒ぎ」「―笑い」「―でかい」
■二■ (感)
相手をののしったり,制止したりするとき発する言葉。「―,やめろ」
馬鹿げる
ばか・げる [3] 【馬鹿げる】 (動ガ下一)
ばからしく見える。くだらなく思われる。「―・げた話」「このやり方は―・げている」
〔「馬鹿気」の動詞化という〕
馬鹿さ
ばかさ [1] 【馬鹿さ】
ばかの度合。「―加減(カゲン)が知れる」
馬鹿たれ
ばかたれ [0] 【馬鹿たれ】
人をののしっていう語。ばか者。ばかやろう。
馬鹿でかい
ばかでか・い [4] 【馬鹿でかい】 (形)
並外れて大きい。「―・いカボチャ」「―・い声」
[派生] ――さ(名)
馬鹿に
ばかに [1] 【馬鹿に】 (副)
普通でなく程度が並外れているさま。異様に。いやに。ひどく。「今日は―暑い」
馬鹿らしい
ばからし・い [4] 【馬鹿らしい】 (形)[文]シク ばから・し
愚かに思える。無意味だ。つまらない。ばかばかしい。「外国品だからいいと信じこむとは―・い話だ」「自慢話など―・くて聞いていられない」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
馬鹿丁寧
ばかていねい [3] 【馬鹿丁寧】 (名・形動)[文]ナリ
不自然と思われるほど丁寧な・こと(さま)。「―なあいさつ」
[派生] ――さ(名)
馬鹿値
ばかね [2] 【馬鹿値】
度はずれに高い,または安い値段。
馬鹿力
ばかぢから [3] 【馬鹿力】
あきれるほどの強い力。「火事場の―」
馬鹿囃子
ばかばやし [3] 【馬鹿囃子】
東京およびその近郊の祭り囃子の一。笛・太鼓・摺鉦(スリガネ)を用い,おかめやひょっとこなどの踊りを伴うこともある。葛西(カサイ)囃子・神田囃子などがある。屋台囃子。
〔わかばやし(若囃子)の転化したもの。騒々しいので,この名がついたという〕
馬鹿声
ばかごえ [3] 【馬鹿声】
ばかのような声。間の抜けた声,並はずれて大きな声など。「―をあげる」
馬鹿当たり
ばかあたり [3] 【馬鹿当(た)り】 (名)スル
(1)興行・商売などが信じられないほどあたること。「地味な映画なのに―した」
(2)野球で,打撃が予想をはるかにこえて振るうこと。
馬鹿当り
ばかあたり [3] 【馬鹿当(た)り】 (名)スル
(1)興行・商売などが信じられないほどあたること。「地味な映画なのに―した」
(2)野球で,打撃が予想をはるかにこえて振るうこと。
馬鹿念
ばかねん [0] 【馬鹿念】
度が過ぎるほど念を入れること。「―おさずと,落ち付いてござりませ/歌舞伎・当穐八幡祭」
馬鹿慇懃
ばかいんぎん [3] 【馬鹿慇懃】 (名・形動)[文]ナリ
過度に慇懃である・こと(さま)。ばかていねい。
馬鹿正直
ばかしょうじき [3] 【馬鹿正直】 (名・形動)[文]ナリ
愚かと思えるほど正直なこと。融通がきかなくて,ただ正直なこと。また,そのさま。また,そのような人をもいう。「―に言われたとおりにする」
[派生] ――さ(名)
馬鹿気
ばかげ 【馬鹿気】 (形動)
いかにもばかのようにみえるさま。「―なる町人,子を一人もたれしが/仮名草子・他我身之上」
馬鹿穴
ばかあな [0] 【馬鹿穴】
ボルトを通す穴で,直径をボルトより大きめにしてある穴。
馬鹿笑い
ばかわらい [3] 【馬鹿笑い】 (名)スル
けたたましく大声で笑うこと。
馬鹿者
ばかもの [0] 【馬鹿者】
愚かな者。
馬鹿臭い
ばかくさ・い [4] 【馬鹿臭い】 (形)[文]ク ばかくさ・し
いかにもつまらない。ばからしい。「わかりきったことを何度も説明されるのは―・い」
[派生] ――さ(名)
馬鹿舞
ばかまい [2][0] 【馬鹿舞】
⇒馬鹿踊(バカオド)り(2)
馬鹿芋
ばかいも [0] 【馬鹿芋】
ジャガイモの異名。
馬鹿苗病
ばかなえびょう バカナヘビヤウ [0] 【馬鹿苗病】
イネが黄化徒長し,枯死する病気。馬鹿苗病菌の寄生によって起こる。この菌はジベレリンを産する。
馬鹿話
ばかばなし [3] 【馬鹿話】
たわいない話。くだらない話。
馬鹿貝
ばかがい [2] 【馬鹿貝・馬珂貝】
海産の二枚貝。砂底にすみ,殻長約8センチメートル。殻はハマグリに似るが薄く,同心円状の成長脈が明瞭で,表面は黄褐色。赤い足を殻から出した様子を,馬鹿が舌を出した姿に見立ててこの名がある。肉をアオヤギといい,食用にする。クツワガイ。カムリガイ。[季]春。
馬鹿踊り
ばかおどり [3] 【馬鹿踊り】
(1)型もなく,むやみに踊りさわぐこと。また,その踊り。
(2)馬鹿囃子(バカバヤシ)にあわせた滑稽な踊り。ばかまい。
馬鹿野郎
ばかやろう [3][4] 【馬鹿野郎】
人をののしっていう語。「この―」
馬鹿面
ばかづら [0] 【馬鹿面】
まのぬけた顔つき。あほうづら。
馬鹿馬鹿しい
ばかばかし・い [5] 【馬鹿馬鹿しい】 (形)[文]シク ばかばか・し
(1)非常にくだらない。恐ろしくばかげている。「いつまでも同じ議論を繰り返しているのは―・いかぎりだ」
(2)程度がはなはだしい。普通では考えられないほどひどい。「―・い安値」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
馬鹿騒ぎ
ばかさわぎ [3] 【馬鹿騒ぎ】 (名)スル
調子に乗って度を過ごして騒ぐこと。大騒ぎ。「忘年会で―する」
馬鹿高い
ばかたか・い [4] 【馬鹿高い】 (形)
並みはずれて高い。「野菜が―・い」
[派生] ――さ(名)
馬鹿鳥
ばかどり [2] 【馬鹿鳥】
アホウドリの異名。
馬齢
ばれい [0] 【馬齢】
(1)馬の年齢。日本では数えどしを用いる。
(2)自分の年齢を卑下していう語。犬馬の年。「―を加える」「私は―ここに二十五/黒潮(蘆花)」
馭戎慨言
からおさめのうれたみごと カラヲサメ― 【馭戎慨言】
国学書。二巻。本居宣長著。1778年(安永7)成立。日本と中国・朝鮮との交渉を,日本を中心とする立場から通史的に考察し,中国崇拝を排して古道を主張した。ぎょじゅうがいげん。
馭者
ぎょしゃ [1][0] 【御者・馭者】
馬車に乗って馬を操る人。
馭者座
ぎょしゃざ [0] 【馭者座】
〔(ラテン) Auriga〕
二月中旬の宵に南中する星座。天の川の中にあり,主部は全天第六の輝星カペラを一頂点とし,牡牛座のベータ星を加えて五角形をなす。
馮国璋
ふうこくしょう 【馮国璋】
〔姓は「ひょう」とも〕
(1857-1919) 中国の軍人・政治家。袁世凱(エンセイガイ)と結び,直隷派の首領となり安徽(アンキ)派と対立。1917年中華民国大総統代行。ファン=クオチャン。
馮夢竜
ふうぼうりょう 【馮夢竜】
〔「ふうむりょう」とも〕
(1574-1645) 中国,明末の文人。字(アザナ)は猶(ユウ)竜。宋・元以来の通俗小説や戯曲・笑話・民謡などを収集。口語の通俗短編小説集「三言」の編集,「平妖伝」の増補などで知られる。
馮河
ひょうが [1] 【馮河】
〔歩いて黄河を渡る意〕
むこうみずで危険な行動のたとえ。ひょうか。
→暴虎(ボウコ)馮河
馮玉祥
ふうぎょくしょう 【馮玉祥】
〔姓は「ひょう」とも〕
(1880-1948) 中国の軍人。クリスチャン-ジェネラルと呼ばれた。西北軍閥の首領で,国民党にはいり蒋介石の北伐に協力。のち反蒋,抗日運動を展開したが,事故死。李徳全はその夫人。フォン=ユイシアン。
馳さす
はさ・す 【馳さす】 (動サ下二)
走らせる。「小石(サザレイシ)に駒を―・せて心痛み/万葉 3542」
馳す
は・す 【馳す】 (動サ下二)
⇒はせる
馳せる
はせる【馳せる】
drive (車を);→英和
ride (馬を).→英和
馳せる
は・せる [2] 【馳せる】 (動サ下一)[文]サ下二 は・す
(1)走る。急いで行く。「私しも昼夜兼行で―・せて来ました/鉄仮面(涙香)」
(2)走らせる。車・馬などを速く走らせる。「馬を―・せる」
(3)(気持ちなどを)遠くまで至らせる。「遠い国に思いを―・せる」
(4)(名前などを)広範囲に行きわたらせる。とどろかす。「文名を―・せる」「国中にその名を―・せる」
馳せ下る
はせくだ・る [0][4] 【馳せ下る】 (動ラ五[四])
(1)高い所から低い所へ走って降りる。「山道を―・る」
(2)都から地方へ急いで行く。「一万騎で山陽道へ―・る/平家 8」
馳せ参じる
はせさん・じる [5][0][1] 【馳せ参じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「馳せ参ずる」の上一段化〕
「馳せ参ずる」に同じ。「主君の下へ―・じる」
馳せ参ずる
はせさん・ずる [5][0][1] 【馳せ参ずる】 (動サ変)[文]サ変 はせさん・ず
目上の人の所へ馬を走らせてかけつける。大急ぎで参上する。「 A 氏立つ,の報に多くの人が―・じた」
馳せ向かう
はせむか・う [0][4] 【馳せ向かう】 (動ワ五[ハ四])
急いでおもむく。かけつける。
馳せ回る
はせまわ・る [0][4] 【馳せ回る】 (動ラ五[四])
あちこち走りまわる。急いで方々をまわる。また,馬で走りまわる。「夜の目も寐ずに方々を―・つた為め/鉄仮面(涙香)」
馳せ廻る
はせめぐ・る [0][4] 【馳せ廻る】 (動ラ五[四])
「馳せ回る」に同じ。「一つところを―・りたり/即興詩人(鴎外)」
馳せ戻る
はせもど・る [4][0] 【馳せ戻る】 (動ラ五[四])
走ってもどる。急いでもどる。かけもどる。「忘れ物を取りに―・る」
馳せ着ける
はせつ・ける [4][0] 【馳せ着ける】 (動カ下一)[文]カ下二 はせつ・く
大急ぎで到着する。かけつける。「音楽会へ―・けた時には…終に近い頃であつた/うづまき(敏)」
馳せ違う
はせちが・う [0][4] 【馳せ違う】 (動ワ五[ハ四])
(人や車が)あちらこちらに走ってゆきちがう。「わたくしは出口を求めて,自動車の―・う広小路へ出た/濹東綺譚(荷風)」
馳せ集まる
はせあつま・る [5][0] 【馳せ集まる】 (動ラ五[四])
走って,または急いで集まる。「一族郎党が―・る」
馳突
ちとつ [0] 【馳突】
勢いよく突進すること。「騎射―の兵ども三千余騎にてひかへたり/太平記 39」
馳走
ちそう [0] 【馳走】 (名)スル
(1)〔その用意に奔走する意から〕
食事などでもてなしをすること。饗応(キヨウオウ)すること。また,そのための立派な料理。「―にあずかる」「とてもの―に,酒のあいてをと/浮世草子・諸国はなし 2」
→ごちそう
(2)走りまわること。奔走すること。「これがために―す,所得(シヨドク)いくばくの利ぞや/謡曲・歌占」
(3)世話をすること。面倒をみること。「都まで―して連れ上らんと思ひしに/浄瑠璃・念仏往生記」
馳走人
ちそうにん 【馳走人】
世話をしてくれる人。また,接待の係の人。[日葡]
馳走答拝
ちそうたっぱい 【馳走答拝】
客などにていねいなもてなしをすること。「―ヲツクス/日葡」
馳道
ちどう [0] 【馳道】
天子や貴人の通る道。輦路(レンロ)。
馳駆
ちく [2][1] 【馳駆】 (名)スル
(1)馬を走らせること。「戦場を―する」
(2)奔走すること。かけまわること。「終歳―して金円を逐ひ/文明論之概略(諭吉)」
(3)競争すること。「欧州各国と―を争ふべけんや/明六雑誌 5」
馳騁
ちへい [0] 【馳騁】 (名)スル
奔放に活動すること。ちてい。「究想は縦横に―して/雁(鴎外)」
馳驟
ちしゅう [0] 【馳驟】
(馬や馬車で)駆け回ること。
馴らし
ならし [3] 【慣らし・馴らし】
(1)ならすこと。練習。「―運転」「―に一矢づつ射て見候はん/太平記 17」
(2)ならわし。習慣。「宇治勢多―に馬筏を組んで渡して/盛衰記 34」
馴らす
なら・す [2] 【慣らす・馴らす】 (動サ五[四])
(1)繰り返し接してなじむようにする。なれさせる。順応させる。「体を寒さに―・す」「何度も英会話のテープを聞いて耳を―・す」
(2)獣や鳥が人になれるようにする。《馴》「野生の象を―・す」
(3)なれすぎて無遠慮に扱う。「人をも―・さず人にも―・されず/十訓 1」
〔「慣れる」に対する他動詞〕
馴る
な・る 【慣る・馴る・狎る・熟る】 (動ラ下二)
⇒なれる(慣・馴)
⇒なれる(狎)
⇒なれる(熟)
馴れ
なれ [2] 【慣れ・馴れ】
(1)たび重なってなれること。習熟すること。「別に技術はいらぬ。―だけだ」「―が怖い」
(2)〔心〕 同じ刺激を繰り返し与えると,それに対する反応がしだいに弱くなりやがて消失すること。
馴れっこ
なれっこ [2] 【慣れっこ・馴れっこ】
なれきって特別のこととも感じないこと。「父の小言には―になっている」
馴れる
な・れる [2] 【慣れる・馴れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 な・る
(1)たびたび経験した結果,当たり前のこととして受けとめるようになる。なれっこになる。「都会での生活に―・れる」「会議の雰囲気に―・れる」「待たされるのには―・れている」
(2)何度も経験してうまくできるようになる。習熟する。「料理も―・れれば手際よくなる」「―・れた手つき」「―・れない仕事で疲れた」
(3)接触する機会が多く,心理的な隔たり・距離感がなくなる。
(ア)人に親しみをもつようになる。「生徒はようやく新しい先生に―・れてきた」
(イ)獣・鳥などが人に対して警戒心や敵愾心(テキガイシン)をもたなくなる。「野生の動物はなかなか人に―・れない」
(4)体になじんで具合がよくなる。「足に―・れた靴」
(5)動詞の連用形や名詞の下に付いて,何度も経験して具合がよくなる意を表す。「履き―・れた靴」「書き―・れた万年筆」「旅―・れた人」
(6)なじんで打ち解ける。「唐ごろも着つつ―・れにし妻しあればはるばる来(キ)ぬる旅をしぞ思ふ/伊勢 9」
(7)着物が着古されてよれよれになる。「紐解かず丸寝(マロネ)をすれば我(ア)が着たる衣は―・れぬ/万葉 1787」
〔「慣らす」に対する自動詞〕
[慣用] 習うより慣れよ
馴れ初め
なれそめ [0] 【馴れ初め】
(男女が)親しくなったきっかけ。恋のきっかけ。「二人の―を語る」
馴れ初め
なれそめ【馴れ初め】
the beginning of love.
馴れ初める
なれそ・める [0][4] 【馴れ初める】 (動マ下一)[文]マ下二 なれそ・む
男女が親しくなりはじめる。恋仲となる。「その浦の汐を汲む海女(アマ)と―・めて/安愚楽鍋(魯文)」
馴れ合い
なれあい [0] 【馴れ合い】
事前に示し合わせて事を運ぶこと。ぐる。「与野党―の質疑」
馴れ合い夫婦
なれあいふうふ [5] 【馴れ合い夫婦】
正式な手続きを経ないで一緒になった夫婦。できあい夫婦。「此手の―は/当世書生気質(逍遥)」
馴れ合う
なれあ・う [3][0] 【馴れ合う】 (動ワ五[ハ四])
(1)お互いに親しみあう。「子供のときから―・った仲」
(2)あらかじめ示し合わせて事を運ぶ。ぐるになる。共謀する。「―・って入札価格をきめる」
(3)男女がひそかに通じあう。「―・ってできた夫婦」
馴れ合う
なれあう【馴れ合う】
(1) collude[conspire] <with> .→英和
(2)[男女が]become intimate <with> ;intrigue <with> .→英和
馴れ姿
なれすがた 【馴れ姿・褻れ姿】
平常の衣服を着た姿。「あやしき―をうちとけて御覧ぜられむとは/源氏(若菜下)」
馴れ子舞
なれこまい 【馴れ子舞・馴れ講舞】
(1)旅人が社寺の前を通るとき,手向けに舞う舞。「供奉の人々所々にしたがひ,王子王子の―/保元(上)」
(2)酒宴・宴会で人々が親睦のために踊る舞。「思ひ思ひの―する中にも/義経記 5」
馴れ睦ぶ
なれむつ・ぶ 【馴れ睦ぶ】 (動バ上二)
なれ親しむ。「年頃―・び聞こえ給ひつるを/源氏(桐壺)」
馴れ睦む
なれむつ・む [0][4] 【馴れ睦む】 (動マ五[四])
「なれむつぶ」に同じ。「纏綿(ツキマト)ひて―・む様の愛らしさ/千山万水(乙羽)」
馴れ衣
なれごろも 【馴れ衣・褻れ衣】
着慣れた衣。着つづけて古びた衣。ふだん着。なれぎぬ。「別れにし妹が着せてし―袖片敷きてひとりかも寝む/万葉 3625」
馴れ講舞
なれこまい 【馴れ子舞・馴れ講舞】
(1)旅人が社寺の前を通るとき,手向けに舞う舞。「供奉の人々所々にしたがひ,王子王子の―/保元(上)」
(2)酒宴・宴会で人々が親睦のために踊る舞。「思ひ思ひの―する中にも/義経記 5」
馴れ顔
なれがお 【馴れ顔】
なれているような顔つき。うちとけた様子。「いと―に御帳の内に入り給へば/源氏(若紫)」
馴れ馴れしい
なれなれしい【馴れ馴れしい】
(too) familiar;→英和
presumptuous.→英和
馴れ馴れしく familiarly;→英和
with too much familiarity.馴れ馴れしくする make free <with> .
馴れ馴れしい
なれなれし・い [5] 【馴れ馴れしい】 (形)[文]シク なれなれ・し
(1)失礼に感じられるほどに,親しそうにふるまう様子だ。あまりに遠慮がなさすぎる。「初対面なのに―・い男」
(2)なれて親しいさまである。心安い。「―・しくも見え聞えぬ御あたりなと,心して歩み出で給へるを/狭衣 1」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
馴化
じゅんか [0] 【馴化・順化】 (名)スル
(1)生物が高地移動・季節変化などの環境の変化に数日から数週間かけて適応していくこと。「高度に―する」
(2)野生の動物を,人間の生活に役立てるために馴らすこと。
馴合い
なれあい【馴合い】
[共謀]collusion;a conspiracy;→英和
a fraud (詐欺).→英和
〜の <話> put-up <job> ;fraudulent.→英和
〜で in conspiracy <with> .
馴合手形
なれあいてがた [5] 【馴合手形】
⇒書合手形(カキアイテガタ)
馴合相場
なれあいそうば [5] 【馴合相場】
取引で,売り手と買い手とが共謀して作った人為的な相場。
馴合訴訟
なれあいそしょう [5] 【馴合訴訟】
第三者の権利を害するために,原告と被告とが共謀しておこす訴訟。債務者が,財産隠匿のため,虚偽の権利者に訴訟を提起させるなど。
馴染
なじみ【馴染】
familiarity;intimacy;→英和
[知人]an acquaintance;→英和
a[an old]friend.→英和
〜になる(である) become (be) familiar <with> ;→英和
get (be) acquainted <with> .〜の familiar;intimate;→英和
regular <customer> .→英和
馴染み
なじみ [3][0] 【馴染み】
(1)なじむこと。なれ親しむこと。また,親しい仲の人。「町会長と―になる」「お坊さんとは―が薄い」「お―の曲」「―ができる」
(2)同じ遊女のもとに通いなれること。また,その人。客にも遊女にもいう。
→馴染み客(2)
(3)長年連れ添った夫または妻。「―に別れての当座は/浮世草子・一代男 2」
馴染み客
なじみきゃく [3] 【馴染み客】
(1)通いなれてなじみになっている得意客。
(2)遊郭で同じ遊女に三回以上通った客。
馴染み深い
なじみぶか・い [5] 【馴染み深い】 (形)
すっかりなれ親しんでいる。深くなじんでいる。「―・い土地」
馴染み金
なじみきん [0] 【馴染み金】
遊客が一人の遊女を三度目に揚げたときに出す祝儀の金。吉原では同じ遊女のもとに三度通ったときに初めて枕をかわす習慣であった。なお,一回目・二回目で祝儀金を出すこともあったが,これらは,それぞれ初会馴染み・裏馴染みと呼ばれた。
馴染む
なじむ【馴染む】
become attached <to> (なつく);get accustomed[used] <to> (なれる);[親しくなる]⇒馴染.
馴染む
なじ・む [2] 【馴染む】 (動マ五[四])
(1)環境などになれて違和感をもたなくなる。なれて親しむ。「転校生がなかなかクラスに―・まない」「長年―・んだ土地」「多年―・ミ申サレタル主君ニテマシマス/日葡」
(2)調和する。ひとつにとけあう。「靴が足に―・んでくる」「手に―・んだ万年筆」「瓦屋根の建物は日本の風土によく―・んでいる」
(3)適当である。「こういう問題は裁判には―・まない」
(4)遊里・遊郭で,なじみ客となる。「傾城に―・むは入懸る月の前に挑灯のない心ぞかし/浮世草子・一代男 5」
[可能] なじめる
馴致
じゅんち [1] 【馴致】 (名)スル
なれさせること。なじませて,次第にある状態に達するようにすること。「千年万年の間に―された習慣を/硝子戸の中(漱石)」
馴鹿
じゅんろく [0] 【馴鹿】
トナカイのこと。
馴鹿
となかい【馴鹿】
a reindeer.→英和
馴[慣]らす
ならす【馴[慣]らす】
(1)[動物を]tame;→英和
domesticate;→英和
train (訓練する).→英和
(2)[慣らす]accustom <a person,oneself to a thing> .→英和
駁
ぶち [1] 【斑・駁】
地色と異なる色をした部分が,所々にあること。主に動物の毛色についていう。まだら。
駁する
ばく・する [3] 【駁する】 (動サ変)[文]サ変 ばく・す
他人の意見に反対し,批判・攻撃する。反駁する。論駁する。「或は―・し或は賛しぬる中に/蜃中楼(柳浪)」
駁撃
ばくげき [0] 【駁撃】 (名)スル
他人の言論を攻撃すること。反駁。「天賦人権説を―せし学者/天賦人権論(辰猪)」
駁毛
ぶちげ [2] 【斑毛・駁毛】
馬の毛色の名。体に大きな斑のあるもの。ぶち。
駁説
ばくせつ [0] 【駁説】
他人の意見を非難攻撃する説。
駁論
ばくろん [0] 【駁論】 (名)スル
他人の意見に反対して非難攻撃すること。また,その論。「語気鋭く―する」
駁論
ばくろん【駁論】
(a) refutation.⇒反駁する.
駁議
ばくぎ [1] 【駁議】
相手の説に反対して述べる議論。駁論。
駁雑
ばくざつ [0] 【駁雑】 (名・形動)[文]ナリ
〔「はくざつ」とも〕
いりまじってまとまりがないこと。雑然としていること。また,そのさま。雑駁(ザツパク)。「―多端」「書生社会に行はるる―なる転訛(ナマリ)言葉/当世書生気質(逍遥)」
駃騠
けってい [0] 【駃騠】
雌ロバと雄ウマとの一代雑種。繁殖力はなく,使役に耐えない。
→騾馬(ラバ)
駄
だ 【駄】
■一■ (名)
(1)荷物を運ぶ馬。「―一疋を賜はせよ。はひ乗りて参り侍らむ/大鏡(昔物語)」
(2)馬または牛一頭に背負わせるだけの分量。助数詞的に用いる。「此の菓子を一―奉らん/今昔 5」
■二■ (接頭)
名詞に付いて,つまらない・粗末な・でたらめの,などの意を表す。「―菓子」「―じゃれ」「―ぼら」
駄々をこねる
だだ【駄々をこねる】
fret <about> ;→英和
insist <on doing> .→英和
駄々っ子 a spoilt child.
駄作
ださく【駄作】
a poor work;poor stuff;trash;→英和
rubbish.→英和
駄作
ださく [0] 【駄作】
出来の悪い作品。つまらぬ作品。
駄六
だろく [0] 【駄六】
「駄六張り」の略。
駄六張
だろくばり [0] 【駄六張(り)】
粗末なつくりのキセル。駄六。
駄六張り
だろくばり [0] 【駄六張(り)】
粗末なつくりのキセル。駄六。
駄句
だく [1] 【駄句】
つまらない句。へたな俳句。
駄句る
だく・る [2] 【駄句る】 (動ラ五)
〔名詞「駄句」を動詞化したもの〕
駄句を作る。下手な俳句をひねる。
駄味噌
だみそ 【駄味噌】
つまらぬ自慢。愚にもつかない手前味噌。「うぬぼれの―は鼻にあらはれたり/浄瑠璃・神霊矢口渡」
駄売り
だうり [0] 【駄売り】
一駄の荷物をそのまま卸売にすること。だおろし。
駄市
だいち [1] 【駄市】
牛馬などの家畜を売買する市。
駄弁
だべん [0] 【駄弁】
くだらないおしゃべり。余計なおしゃべり。「―を弄する」
駄弁る
だべる【駄弁る】
have an idle talk <with> ;chatter <with> .→英和
駄弁る
だべ・る [2] 【駄弁る】 (動ラ五)
〔「だべん(駄弁)」の動詞化。俗な言い方〕
無駄話をする。くだらないおしゃべりをする。「昼休みは部室で―・っていることが多い」
駄文
だぶん [0] 【駄文】
つまらない文。下手な文。また,自分の文をへりくだっていう語。
駄本
だほん [0] 【駄本】
くだらない本。価値のない本。
駄枘
だぼ [1] 【太枘・駄枘】
木や石を接ぎ合わせる時,両材のずれを防ぐために埋め込む枘(ホゾ)。太さ3〜4センチメートル,長さ6〜9センチメートルほどの小片。だぼそ。
駄法螺
だぼら [0] 【駄法螺】
くだらない大げさな言葉。つまらないほら。「―を吹く」
駄法螺を吹く
だぼら【駄法螺を吹く】
talk big;brag <of,about> .→英和
駄洒落
だじゃれ [0] 【駄洒落】
下手な洒落。つまらない洒落。「―を言う」「―を飛ばす」
駄洒落
だじゃれ【駄洒落】
<make> a cheap joke[a poor pun (地口)].
駄津
だつ [1] 【駄津】
ダツ目の海魚。全長1メートルに及ぶ。体は側扁して細長い。吻(フン)は著しく長くてくちばし状となり,両顎に鋭い歯を持つ。体色は背側が青緑色,腹側は銀白色。食用。日本近海から南シナ海にかけて分布。
駄物
だもの [0] 【駄物】
下等のもの。質の悪いもの。
駄物
だぶつ [0] 【駄物】
つまらぬもの。くずもの。だもの。
駄犬
だけん [0] 【駄犬】
雑種の犬。雑犬。
駄目
だめ [2] 【駄目】
■一■ (名)
(1)囲碁で,双方の境にあってどちらの地にもならない所。「―を詰める」
→駄目を押す
(2)演劇で,演技などの悪い点について演出者が出す注意。
→駄目を出す
■二■ (名・形動)[文]ナリ
(1)しても甲斐のないこと。無益なこと。また,そのさま。むだ。「―かも知れないが頼んでみる」「それ以上やっても―だよ」
(2)してはいけないこと。相手に禁止の意を伝える語としても用いられる。「まだ起きては―だ」「芝生に入っては―」
(3)不可能なこと。できないこと。また,そのさま。「今日中に作れと言われても―なものは―だ」
(4)役にたたないこと。悪い状態であること。また,そのさま。「食物がすえて―になる」「壊れて―になる」「―なやつ」「時計を落として―にする」「今日の調子はてんで―だ」
駄目
だめ【駄目】
(1)[役にたたぬ]be useless;be (of) no use;be no good; <That> won't do.(2)[望みがない]be hopeless.(3)[失敗だ]be a failure;→英和
<It's> all over[up]with <me> .
〜にする spoil;→英和
ruin;→英和
waste.→英和
〜になる be spoilt[ruined];fail;→英和
go wrong;be upset (計画などが).
…しなければ(…しては)〜だ must[should](not) <do> .→英和
〜を押す make doubly sure (確かめる).
駄目元
だめもと [0] 【駄目元】
俗に,「駄目でもともと」を略していう語。「―で一回試してみよう」
駄目押し
だめおし [0] 【駄目押し】 (名)スル
〔囲碁で,駄目に石を入れて確かめることから〕
(1)確実とわかっていても,さらに念を入れて確かめること。「もう一度―(を)する」
(2)スポーツなどの競技で,勝利が確実になったあとで,さらに得点して勝利を決定的にすること。「―の満塁ホームラン」
駄目押し点
だめおし【駄目押し点】
《野》 <score> an insurance run.
駄目詰まり
だめづまり [3][0] 【駄目詰(ま)り】
囲碁で,一連の石を囲む駄目の数が少ないこと。また,攻め合いの場合,駄目の多少が死活に関わるため,着手が制限されている状態。
駄目詰り
だめづまり [3][0] 【駄目詰(ま)り】
囲碁で,一連の石を囲む駄目の数が少ないこと。また,攻め合いの場合,駄目の多少が死活に関わるため,着手が制限されている状態。
駄荷
だに [1] 【駄荷】
駄馬につけた荷物。
駄菓子
だがし [2][0] 【駄菓子】
粟(アワ)・麦などの雑穀や黒砂糖でつくった,素朴で安価な雑菓子。一文菓子。「―屋」
駄菓子
だがし【駄菓子】
cheap sweets[candy].
駄賃
だちん [0] 【駄賃】
〔(3)が原義〕
(1)子供が使いをしたときなどに与えるお金や品物。おだちん。
(2)人にちょっとしたことを頼んだとき,その労力に対する報酬。
(3)駄馬による運賃。すなわち,運送賃。
→行(ユ)きがけの駄賃
駄賃
だちん【駄賃】
[報酬](a) reward;→英和
a tip.→英和
駄賃馬
だちんうま [2] 【駄賃馬】
運賃をとって荷物を運ぶ馬。帰途,料金をとって人を乗せることもしたので,ついでに事をする意にたとえていうこともある。「やい,―の様にしい��とは不調法な/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(中)」
駄酒
だざけ [0] 【駄酒】
味や質の悪い酒。
駄馬
だば【駄馬】
a pack[draft]horse;[下等の馬]a hack;→英和
a jade.→英和
駄馬
だば [1] 【駄馬】
(1)荷を運ばせる馬。
(2)下等な馬。だうま。
駄馬
だうま [0][1] 【駄馬】
(1)乗馬用には使えない下等の馬。
(2)荷を運ぶ馬。にうま。だば。
駄駄
だだ [1] 【駄駄】
〔「駄駄」は当て字〕
子供が甘えてわがままを言うこと。「―を言う」
駄駄ける
だだ・ける 【駄駄ける】 (動カ下一)
だだをこねる。無理をいう。「こりや坊主が―・けて新家の昼食/浄瑠璃・夏祭」
駄駄っ児
だだっこ [2] 【駄駄っ児】
(1)甘えてわがままをいう子。
(2)ききわけのないこと。わがまま。
駄駄羅大尽
だだらだいじん [4] 【駄駄羅大尽】
遊里などで,金銭を湯水のように使って豪遊する人。
駄駄羅遊び
だだらあそび [4] 【駄駄羅遊び】
(1)遊里で金銭を浪費して遊ぶこと。
→駄駄羅大尽
(2)無意味なつまらない遊び。
駅
うまや [0] 【駅】
(1)律令制で,中央と地方との連絡のため街道筋の三〇里(約16キロメートル)ごとに置かれた設備。馬・人夫をそろえ旅人の便をはかった。
(2)律令制で,駅の建物。駅館。
駅
はゆま 【駅・駅馬】
〔「はやうま(早馬)」の転〕
上代,諸道の各駅に役人の旅行用として置かれた公の早馬。はいま。「―下れり里もとどろに/万葉 4110」
駅
はいま 【駅・駅馬】
「はゆま(駅馬)」の転。「―に乗て馳せて奏せり/日本書紀(清寧訓)」
駅
えき【駅】
a (railroad) station; <米> a (railroad) depot;a stage (宿駅).→英和
駅
えき [1] 【駅】
(1)汽車・電車などが停車し,旅客の乗降,貨物の輸送を取り扱う場所。また,その建物。停車場。
(2)律令制で,街道に設けられ,宿泊施設・馬・舟・人夫その他を供給した場所。うまや。
→駅制
駅ビル
えきビル [0] 【駅―】
一部を駅舎として用い,他をデパート・レストラン・商店街などに用いるビルディング。ステーション-ビル。
駅丁
えきちょう 【駅丁】
⇒駅子(エキシ)
駅亭
えきてい [0] 【駅亭】
(1)宿駅の建物。駅家。
(2)宿場の宿(ヤド)。旅館。
駅伝
えきでん [0] 【駅伝】
(1)「駅伝競走」の略。
(2)律令制における駅制と伝馬(テンマ)の制。うまやづたい。
→駅制
→伝馬
(3)中国で秦漢時代からある交通制度。都を中心とした幹線道路あるいは水路に等間隔に駅を設けて駅馬・駅船を置き,官吏の往来,公文書の伝達などを速やかにした。
駅伝競走
えきでん【駅伝競走】
a long-distance relay (race).
駅伝競走
えきでんきょうそう [5] 【駅伝競走】
数人で一チームをつくり,各々のチームが一人一区間ごとにリレーする長距離競走。駅伝。
駅使
はゆまづかい 【駅使】
駅馬(ハユマ)で行く急使。「―を四方に班(アカ)ちて/古事記(中訓)」
駅使
うまやづかい 【駅使】
⇒えきし(駅使)
駅使
えきし 【駅使】
律令制で,駅馬や駅家を使うことを許された,公用で急行する使者,および公用で旅行する者。早馬使(ハユマヅカイ)。うまやづかい。
駅制
えきせい [0] 【駅制】
陸上交通制度の一。唐の制度にならって大化の改新に始まり,大宝令に至って制度的に確立。都と各国の国府を結ぶ幹線道路に三〇里(約16キロメートル)ごとに駅を置き,各駅に駅馬を備えて緊急の官用通信にあて,また別に,諸国の郡家(グンケ)に伝馬(テンマ)を置いて通常の官用通信にあてた。駅戸の負担過重などにより,律令体制の崩壊とともに衰えた。駅伝。
駅務
えきむ [1] 【駅務】
鉄道の駅の業務。「―員」
駅員
えきいん【駅員】
a station employee;the station staff (総称).
駅員
えきいん [2][0] 【駅員】
鉄道の駅の従業員。
駅売り
えきうり [0] 【駅売り】
駅の構内で物を売ること。また,それを売る人や,売っている品。「―の新聞」
駅夫
えきふ [1][0] 【駅夫】
昔の宿駅の人夫。
駅子
えきし 【駅子】
律令制で,駅戸の課丁。駅家の仕事に従事し,徭役(ヨウエキ)が免除された。駅丁。役丁。
駅家
えきか 【駅家】
律令制で,駅使や官人の往来,あるいは文書の伝達のため,宿舎・食糧・人馬などを供した施設。駅長が駅子(エキシ)を指揮して運営した。駅亭。うまや。
駅弁
えきべん【駅弁】
a station[box]lunch.
駅弁
えきべん [0] 【駅弁】
〔「駅売り弁当」の略〕
鉄道の駅や車内で売っている弁当。1885年(明治18)に始まる。
駅弁大学
えきべんだいがく [5] 【駅弁大学】
駅弁を売る駅のある所には必ず大学があるといえるほど増加した,戦後の学制改革によってできた新制大学の多いさまを皮肉っていった語。
駅戸
えきこ 【駅戸】
律令制の駅家に属する戸。駅子(エキシ)を出し,駅使の接待,駅馬飼養,駅田耕作など駅家の運営に従った。
駅手
えきしゅ [0][1] 【駅手】
駅での雑務を行う人。古くは駅夫,現在は駅務掛などという。
駅渡し
えきわたし [3] 【駅渡し】
商品の売買取引において,貨物を指定された発送駅の鉄道側責任者に渡すまでを売り主の責任とする取引条件。
→貨車渡し
駅田
えきでん [0] 【駅田】
養老令で,駅家の諸費用をまかなうために置かれ,駅戸が耕作した不輸租田。大宝令では駅起田と称した。
駅留
えきどめ [0] 【駅留(め)】
鉄道便で荷物や品物を送る場合,あて先まで配達せず,到着駅にとめておく扱い。
駅留め
えきどめ [0] 【駅留(め)】
鉄道便で荷物や品物を送る場合,あて先まで配達せず,到着駅にとめておく扱い。
駅程
えきてい [0] 【駅程】
宿駅から宿駅へのみちのり。
駅稲
えきとう 【駅稲】
養老令で,駅田から収穫した稲のこと。駅家を運営するための財源とされた。大宝令では駅起稲と称した。
駅舎
えきしゃ [1] 【駅舎】
鉄道の駅の建物。
駅船
えきせん 【駅船】
律令制で水駅(スイエキ)に置かれ,公用の官使が往来に使った船。
駅起田
えききでん 【駅起田】
駅田(エキデン)の大宝令における称。
駅起稲
えききとう 【駅起稲】
駅稲(エキトウ)の大宝令における称。
駅路
えきろ [1] 【駅路】
(1)途中に宿場の施設のある街道。うまやじ。
(2)歌舞伎で,宿場や街道の場面に使う囃子(ハヤシ)。また,それに用いる街道の馬につける鈴。
駅路
はゆまじ 【駅路】
駅馬(ハユマ)の通る路。街道。「―に引き舟渡し直乗(タダノリ)に/万葉 2749」
駅路
うまやじ [3] 【駅路】
(1)宿場のある街道。駅路(エキロ)。むまやじ。
(2)宿場。[日葡]
駅路の鈴
えきろのすず 【駅路の鈴】
⇒駅鈴(エキレイ)
駅逓
えきてい [0] 【駅逓】
(1)宿駅から宿駅へ荷物などを送ること。うまつぎ。宿継(シユクツギ)。
(2)郵便の旧名。
駅逓局
えきていきょく [3] 【駅逓局】
明治前期,交通・郵便,ついで為替・貯金のことをつかさどった官庁。1877年(明治10)駅逓寮を改めて置かれ,85年逓信省に吸収された。
駅鈴
えきれい [0] 【駅鈴】
律令制で,駅使や公用の使者に対し下付された鈴。駅馬使用の許可証にあたり,使者の位に応じて刻み目の数が違い,待遇も異なった。振り鳴らして駅子・駅馬を徴発した。うまやのすず。駅路(エキロ)のすず。
駅鈴[図]
駅長
うまやのおさ 【駅長】
⇒えきちょう(駅長)(2)
駅長
えきちょう【駅長】
a stationmaster.→英和
駅長室 a stationmaster's office.
駅長
えきちょう [0] 【駅長】
(1)鉄道の駅の長。
(2)律令制で,駅家の長。駅馬・駅船のことをつかさどり,終身の任で,課役は免除された。うまやのおさ。
駅頭
えきとう [0] 【駅頭】
駅の前。駅のあたり。また,駅。「―で演説する」「―に降り立つ」
駅館
えきかん 【駅館】
律令制で,山陽道の駅家に設けられ,外国使節の接待に利用された建物。
駅馬
えきば 【駅馬】
律令制で,駅使や官人の往来に供するため駅家で常備していた馬。はゆま。
駅馬
はゆま 【駅・駅馬】
〔「はやうま(早馬)」の転〕
上代,諸道の各駅に役人の旅行用として置かれた公の早馬。はいま。「―下れり里もとどろに/万葉 4110」
駅馬
はいま 【駅・駅馬】
「はゆま(駅馬)」の転。「―に乗て馳せて奏せり/日本書紀(清寧訓)」
駅馬車
えきばしゃ [0] 【駅馬車】
定期的に街道の宿駅を往復し,旅客や郵便物を輸送した馬車。一七世紀以降,西ヨーロッパやアメリカで発達。鉄道の出現によって衰退。
駅馬駅
はゆまうまや 【駅馬駅】
駅馬(ハユマ)を置いた宿駅。「鈴が音の―の堤井(ツツミイ)の/万葉 3439」
駆く
か・く 【駆く・駈く】 (動カ下二)
⇒かける
駆け
かけ 【駆け・駈け】
(1)馬を速く走らせること。駆け足。
(2)騎馬で敵陣に突入すること。「さてこそ熊谷・平山が一,二の―をばあらそひけれ/平家 9」
駆けごくら
かけごくら 【駆けごくら】
〔「かけこくら」「かけこぐら」とも〕
かけくらべ。かけっこ。「飛びごくら・―・軽わざ・早わざ劣る事はなけれども/浄瑠璃・唐船噺」
駆けずり回る
かけずりまわ・る カケヅリマハル [6] 【駆けずり回る】 (動ラ五[四])
あちこちと走りまわる。奔走する。「一日中仕事で―・る」
駆けっこ
かけっこ [2] 【駆けっこ】 (名)スル
「駆(カ)け競(クラ)べ」に同じ。
駆けっこ
かけっこ【駆けっこ】
a race;→英和
a sprint.→英和
〜をする run a race <with> .
駆けっ競
かけっくら [2] 【駆けっ競】
「かけくらべ」の転。
駆けづる
かけず・る 【駆けづる】 (動ラ四)
駆け回る。かけずりまわる。「此の部屋のあたりを―・り侍れど/落窪 1」
駆ける
かける【駆ける】
run (人間が);→英和
canter (馬が);→英和
gallop (馬の疾駆).→英和
駆ける
かけ・る [2] 【翔る・駆ける】 (動ラ五[四])
(1)空をとぶ。「大空を―・ける」「二上の山飛びこえて雲隠り―・り去(イ)にき/万葉 4011」
(2)速く走る。《駆》「家からずっと―・って来た」
駆ける
か・ける [2] 【駆ける・駈ける】 (動カ下一)[文]カ下二 か・く
(1)人や動物が速く走る。「子供たちが広場へ―・けて行く」
(2)馬に乗って走らせる。「馬にまたがって野を―・ける」
(3)敵に向かって攻め進む。「爰は大将軍の―・けさせ給ふ所にて候はず/保元(中・古活字本)」
駆け上がる
かけあがる【駆け上がる】
run up.
駆け上がる
かけあが・る [4][0] 【駆け上がる】 (動ラ五[四])
(1)走って上がる。「石段を一気に―・る」
(2)馬を走らせて上がる。「向ひの岸へぞ―・つたる/太平記 28」
[可能] かけあがれる
駆け下りる
かけおりる【駆け下りる】
run down.
駆け付け
かけつけ [0] 【駆(け)付け】
かけつけること。
駆け付ける
かけつける【駆け付ける】
hasten <to> .→英和
駆け付ける
かけつ・ける [0][4] 【駆(け)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 かけつ・く
走ったり乗り物を使ったりして,大急ぎで目的の場所へ行く。「現場に―・ける」「発車間際に車で―・ける」
駆け付け三杯
かけつけさんばい [5] 【駆(け)付け三杯】
酒宴の席などで,遅れて到着した者に,続けざまに酒を三杯飲ませること。
駆け入り
かけいり [0] 【駆(け)入り・駈け入り】
(1)山伏が修行のために山にはいること。峰入り。
⇔駆け出(デ)
「大峰への―には/狂言・腰祈」
(2)「翔(カケリ){(2)}」に同じ。
駆け入る
かけい・る [0][3] 【駆(け)入る】 (動ラ五[四])
(1)走ってはいる。かけこむ。「急いで門内に―・る」
(2)馬を速く走らせてはいる。「轡(クツバミ)を並べて―・れば/保元(中・古活字本)」
駆け出
かけで 【駆け出】
山伏が修行を終えて山を出ること。かけいで。
⇔駆け入り
「―には師匠と同道仕れば/狂言・腰祈」
駆け出し
かけだし [0] 【駆(け)出し】
物事を始めたばかりで経験が浅いこと。また,その人。「―の編集者」
駆け出し者
かけだしもの [0] 【駆(け)出し者】
初心者。未熟者。かけだし。
駆け出す
かけだ・す [3][0] 【駆(け)出す】 (動サ五[四])
(1)走り始める。走り出す。「一斉に―・す」
(2)かけて外へ出る。走って出る。「はだしで表に―・す」
(3)逃げ出す。出奔する。「四五年前から―・して仕まはふかと/塩原多助一代記(円朝)」
[可能] かけだせる
駆け出す
かけだす【駆け出す】
run out <into the street> .
駆け合はす
かけあわ・す 【駆け合はす・駈け合はす】 (動サ下二)
馬に乗って戦う。「敢へて―・せんとする者なし/太平記 8」
駆け回る
かけまわる【駆け回る】
run about[round];busy oneself <about> (奔走).
駆け回る
かけまわ・る [0][4] 【駆(け)回る】 (動ラ五[四])
(1)あちこち走りまわる。「子犬が庭を―・る」
(2)あちこち行き歩いて努力する。奔走する。「金策に一日中―・る」
[可能] かけまわれる
駆け寄る
かけよる【駆け寄る】
run up <to> .
駆け寄る
かけよ・る [0][3] 【駆(け)寄る】 (動ラ五[四])
走ってそばへ寄る。走り寄る。「母のそばへ―・る」
[可能] かけよれる
駆け巡る
かけめぐ・る [0][4] 【駆(け)巡る】 (動ラ五[四])
走りまわる。かけまわる。「山野を―・る」「旅に病んで夢は枯野を―・る/笈日記」
[可能] かけめぐれる
駆け引き
かけひき [2] 【駆(け)引き】 (名)スル
〔(2)が原義〕
(1)交渉・談判や試合などで,相手の出方や状況に応じて,自分に有利なように事を運ぶこと。また,その術。「―がうまい」「恋の―」
(2)戦場で,臨機応変に兵を進退させること。
駆け抜ける
かけぬける【駆け抜ける】
run past[through];outrun (追い越す).→英和
駆け抜ける
かけぬ・ける [0][4] 【駆(け)抜ける】 (動カ 下一)[文]カ下二 かけぬ・く
走って通り過ぎる。「雑木林を―・ける」
駆け武者
かけむしゃ 【駆け武者・懸け武者】
突進する勇猛な武士。かかりむしゃ。「究竟の―を五百余騎勝(スグツ)て/太平記 15」
駆け競
かけくら [2] 【駆け競】
「かけくらべ」の略。「寒いから―にしよう/ヰタ・セクスアリス(鴎外)」
駆け競べ
かけくらべ [3] 【駆け競べ】 (名)スル
走ってどちらが速いかを競うこと。かけっこ。かけくら。
駆け落ち
かけおち [0] 【駆(け)落ち・駈け落ち】 (名)スル
(1)親から結婚の許しを得られない男女が,しめし合わせてひそかによそへ逃げ隠れること。
(2)逃げて行方をくらますこと。逐電。「困りきつて―とまで思つたところを/五重塔(露伴)」
(3)戦国時代,農民が戦乱・重税などのために散発的あるいは組織的に離村・離郷すること。
(4)江戸時代,貧困・悪事などのために,居住地を離れ行方をくらますこと。
〔(2)(3)(4) は「欠落」と書く。武士には「出奔(シユツポン)」の語が用いられる〕
駆け落ち者
かけおちもの [0] 【駆(け)落ち者】
かけおちをした人。「屹度(キツト)―か何にかに違いないよ/花間鶯(鉄腸)」
駆け足
かけあし【駆け足】
a run;→英和
a canter (馬の).→英和
〜で at a run;→英和
at a canter[trot](馬).〜で読む skim <over,through> .→英和
駆け足
かけあし [2] 【駆(け)足・駈け足】 (名)スル
(1)走ること。
(2)馬をはやく走らせること。駆け。
(3)(比喩的に)あわただしいようす。「冬が―でやって来る」
駆け込み
かけこみ [0] 【駆(け)込み・駈け込み】
(1)かけこむこと。「―乗車」
(2)「駆け込み訴え」の略。
(3)妻が夫から離別するために尼寺や縁切り寺へ逃げこむこと。また,その女性。
駆け込み寺
かけこみでら [0] 【駆(け)込み寺】
「縁切り寺(デラ)」に同じ。
駆け込み訴え
かけこみうったえ [5] 【駆(け)込み訴え】
江戸時代,所定の裁判手続きを経ず,評定所・三奉行所,また幕府の重臣の家,あるいは領主などに直接訴え出ること。駆け込み訴訟。駆け込み願い。
駆け込み訴訟
かけこみそしょう [5] 【駆(け)込み訴訟】
「駆け込み訴え」に同じ。
駆け込み願い
かけこみねがい [5] 【駆(け)込み願い】
「駆け込み訴え」に同じ。
駆け込む
かけこむ【駆け込む】
run[rush] <into a house> ;→英和
seek[take]refuge <in,under> (逃げ込む).駆け込み寺 a shelter for battered women.
駆け込む
かけこ・む [0][3] 【駆(け)込む・駈け込む】 (動マ五[四])
(1)走って中に入る。「門の中へ―・む」
(2)援助・保護・相談を求めて関係のある所へ走り込む。「詐欺にあって警察に―・む」
(3)江戸時代,駆け込み訴えをする。
[可能] かけこめる
駆られる
かられる【駆られる】
be driven[moved] <by> .好奇心に駆られて out of curiosity.
駆られる
から・れる [0] 【駆られる】 (動ラ下一)
〔動詞「駆る」の受け身形が一語化したもの〕
高まった感情に動かされる。「嫉妬に―・れる」「望郷の念に―・れる」
駆り催す
かりもよお・す [5] 【駆(り)催す】 (動サ五[四])
大勢の人を誘って集める。「忽ち大軍を―・し/桐一葉(逍遥)」
駆り出す
かりだ・す [3][0] 【駆(り)出す・狩(り)出す】 (動サ五[四])
(1)動物などを隠れ場所から追い立てて出す。「勢子(セコ)が熊を―・す」
(2)強制的に人を引っ張り出す。「町内の大掃除に―・される」
[可能] かりだせる
駆り武者
かりむしゃ 【駆(り)武者】
諸方から駆り集めた武者。「御方(ミカタ)の御勢は…国々の―どもなり/平家 5」
駆り立てる
かりたてる【駆り立てる】
drive;→英和
urge <a horse> on.
駆り立てる
かりた・てる [4][0] 【駆(り)立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 かりた・つ
(1)(「狩り立てる」とも書く)動物などをつかまえるために,ひそんでいる所から追い立てる。「猟犬が獲物を―・てる」
(2)人をうながして,そうしなければならないような気持ちや状態にさせる。「国民を戦争に―・てる」「不安の念に―・てられる」
駆り集める
かりあつめる【駆り集める】
muster;→英和
round up.
駆り集める
かりあつ・める [5] 【駆(り)集める】 (動マ下一)[文]マ下二 かりあつ・む
あちこちから人を急いで集める。「作業員を―・める」
駆る
かる【駆る】
drive <a car> ;→英和
urge on <a horse> .
駆る
か・る [0][1] 【駆る・駈る】 (動ラ五[四])
(1)追い立てる。「馬を―・る」「集まり―・りさわぐ/枕草子 9」
(2)馬・車などを走らせる。「車を―・ってかけつける」
(3)強いてある行動をとらせる。「汝を―・りて懺悔の榻に就かしめんは/即興詩人(鴎外)」
→かられる
[慣用] 余勢を―
駆付け
かけつけ [0] 【駆(け)付け】
かけつけること。
駆付ける
かけつ・ける [0][4] 【駆(け)付ける】 (動カ下一)[文]カ下二 かけつ・く
走ったり乗り物を使ったりして,大急ぎで目的の場所へ行く。「現場に―・ける」「発車間際に車で―・ける」
駆付け三杯
かけつけさんばい [5] 【駆(け)付け三杯】
酒宴の席などで,遅れて到着した者に,続けざまに酒を三杯飲ませること。
駆使
くし [1][2] 【駆使】 (名)スル
(1)追い立てて使うこと。
(2)思いどおりに使いこなすこと。「コンピューターを―する」
駆使する
くし【駆使する】
order <a person> about;use freely;have a good command <of English> .
駆催す
かりもよお・す [5] 【駆(り)催す】 (動サ五[四])
大勢の人を誘って集める。「忽ち大軍を―・し/桐一葉(逍遥)」
駆入り
かけいり [0] 【駆(け)入り・駈け入り】
(1)山伏が修行のために山にはいること。峰入り。
⇔駆け出(デ)
「大峰への―には/狂言・腰祈」
(2)「翔(カケリ){(2)}」に同じ。
駆入る
かけい・る [0][3] 【駆(け)入る】 (動ラ五[四])
(1)走ってはいる。かけこむ。「急いで門内に―・る」
(2)馬を速く走らせてはいる。「轡(クツバミ)を並べて―・れば/保元(中・古活字本)」
駆出し
かけだし【駆出し】
a greenhorn;→英和
a beginner.〜の inexperienced.→英和
駆出し
かけだし [0] 【駆(け)出し】
物事を始めたばかりで経験が浅いこと。また,その人。「―の編集者」
駆出し者
かけだしもの [0] 【駆(け)出し者】
初心者。未熟者。かけだし。
駆出す
かりだ・す [3][0] 【駆(り)出す・狩(り)出す】 (動サ五[四])
(1)動物などを隠れ場所から追い立てて出す。「勢子(セコ)が熊を―・す」
(2)強制的に人を引っ張り出す。「町内の大掃除に―・される」
[可能] かりだせる
駆出す
かけだ・す [3][0] 【駆(け)出す】 (動サ五[四])
(1)走り始める。走り出す。「一斉に―・す」
(2)かけて外へ出る。走って出る。「はだしで表に―・す」
(3)逃げ出す。出奔する。「四五年前から―・して仕まはふかと/塩原多助一代記(円朝)」
[可能] かけだせる
駆動
くどう [0] 【駆動】 (名)スル
動力を与えて動かすこと。「前輪―」「―輪」
駆動装置
くどうそうち [4] 【駆動装置】
機械や測定器の作動部分を動かす装置。
駆動車輪
くどう【駆動車輪】
driving wheels.前[四]輪駆動の front-[four-]wheel drive <car> .
駆動軸
くどうじく [2] 【駆動軸】
原動機の動力を各作動部に伝えるための主軸。
駆回る
かけまわ・る [0][4] 【駆(け)回る】 (動ラ五[四])
(1)あちこち走りまわる。「子犬が庭を―・る」
(2)あちこち行き歩いて努力する。奔走する。「金策に一日中―・る」
[可能] かけまわれる
駆寄る
かけよ・る [0][3] 【駆(け)寄る】 (動ラ五[四])
走ってそばへ寄る。走り寄る。「母のそばへ―・る」
[可能] かけよれる
駆巡る
かけめぐ・る [0][4] 【駆(け)巡る】 (動ラ五[四])
走りまわる。かけまわる。「山野を―・る」「旅に病んで夢は枯野を―・る/笈日記」
[可能] かけめぐれる
駆引き
かけひき【駆引き】
(1) tactics (策略);→英和
diplomacy (外交術).→英和
(2) bargaining (値段の).→英和
〜する bargain <about the price> .→英和
〜のじょうず(へた)な人 a good (poor) bargainer[diplomatist (外交家)].
駆引き
かけひき [2] 【駆(け)引き】 (名)スル
〔(2)が原義〕
(1)交渉・談判や試合などで,相手の出方や状況に応じて,自分に有利なように事を運ぶこと。また,その術。「―がうまい」「恋の―」
(2)戦場で,臨機応変に兵を進退させること。
駆役
くえき [1][0] 【駆役】 (名)スル
人を追いたてて使うこと。駆使。「区々(クク)の小事に―せられ/花柳春話(純一郎)」
駆抜ける
かけぬ・ける [0][4] 【駆(け)抜ける】 (動カ 下一)[文]カ下二 かけぬ・く
走って通り過ぎる。「雑木林を―・ける」
駆梅
くばい [0] 【駆梅・駆黴】 (名)スル
梅毒を治療すること。
駆梅薬
くばいやく [2] 【駆梅薬】
梅毒の治療薬。ペニシリンなどの抗生物質や有機ヒ素化合物が用いられる。
駆武者
かりむしゃ 【駆(り)武者】
諸方から駆り集めた武者。「御方(ミカタ)の御勢は…国々の―どもなり/平家 5」
駆歩
くほ [1] 【駆歩】 (名)スル
⇒ギャロップ
駆水
くすい [0] 【駆水】
水を排除すること。排水。「―装置」
駆潜艇
くせんてい [0] 【駆潜艇】
潜水艦を爆雷攻撃するための小型の快速艇。
駆立てる
かりた・てる [4][0] 【駆(り)立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 かりた・つ
(1)(「狩り立てる」とも書く)動物などをつかまえるために,ひそんでいる所から追い立てる。「猟犬が獲物を―・てる」
(2)人をうながして,そうしなければならないような気持ちや状態にさせる。「国民を戦争に―・てる」「不安の念に―・てられる」
駆落ち
かけおち [0] 【駆(け)落ち・駈け落ち】 (名)スル
(1)親から結婚の許しを得られない男女が,しめし合わせてひそかによそへ逃げ隠れること。
(2)逃げて行方をくらますこと。逐電。「困りきつて―とまで思つたところを/五重塔(露伴)」
(3)戦国時代,農民が戦乱・重税などのために散発的あるいは組織的に離村・離郷すること。
(4)江戸時代,貧困・悪事などのために,居住地を離れ行方をくらますこと。
〔(2)(3)(4) は「欠落」と書く。武士には「出奔(シユツポン)」の語が用いられる〕
駆落ち
かけおち【駆落ち】
(an) elopement.→英和
〜する elope[run away] <with one's lover> .→英和
駆落ち者
かけおちもの [0] 【駆(け)落ち者】
かけおちをした人。「屹度(キツト)―か何にかに違いないよ/花間鶯(鉄腸)」
駆虫
くちゅう [0] 【駆虫】 (名)スル
害虫や寄生虫を駆除すること。
駆虫剤
くちゅうざい【駆虫剤】
an insecticide (殺虫剤);→英和
a vermifuge (虫下し).→英和
駆虫薬
くちゅうやく [2] 【駆虫薬】
主として腸内寄生虫を駆除する薬剤。駆虫剤。虫下し。
駆血帯
くけつたい [0] 【駆血帯】
静脈血を採取する際,静脈をふくれあがらせるため,採血部上方に巻きつけるゴム紐(ヒモ)。
駆足
かけあし [2] 【駆(け)足・駈け足】 (名)スル
(1)走ること。
(2)馬をはやく走らせること。駆け。
(3)(比喩的に)あわただしいようす。「冬が―でやって来る」
駆込み
かけこみ [0] 【駆(け)込み・駈け込み】
(1)かけこむこと。「―乗車」
(2)「駆け込み訴え」の略。
(3)妻が夫から離別するために尼寺や縁切り寺へ逃げこむこと。また,その女性。
駆込み寺
かけこみでら [0] 【駆(け)込み寺】
「縁切り寺(デラ)」に同じ。
駆込み訴え
かけこみうったえ [5] 【駆(け)込み訴え】
江戸時代,所定の裁判手続きを経ず,評定所・三奉行所,また幕府の重臣の家,あるいは領主などに直接訴え出ること。駆け込み訴訟。駆け込み願い。
駆込み訴訟
かけこみそしょう [5] 【駆(け)込み訴訟】
「駆け込み訴え」に同じ。
駆込み願い
かけこみねがい [5] 【駆(け)込み願い】
「駆け込み訴え」に同じ。
駆込む
かけこ・む [0][3] 【駆(け)込む・駈け込む】 (動マ五[四])
(1)走って中に入る。「門の中へ―・む」
(2)援助・保護・相談を求めて関係のある所へ走り込む。「詐欺にあって警察に―・む」
(3)江戸時代,駆け込み訴えをする。
[可能] かけこめる
駆逐
くちく [0] 【駆逐】 (名)スル
(1)敵などを追い払うこと。「敵を―する」
(2)車馬で追いかけること。「馬車相―して進み入りぬ/即興詩人(鴎外)」
駆逐する
くちく【駆逐する】
expel;→英和
drive away;clear <the land of the enemy> .→英和
駆逐艦 a (torpedo-boat) destroyer.
駆逐艦
くちくかん [0] 【駆逐艦】
軍艦の艦種の一。比較的小型の高速艦。魚雷・爆雷を装備し,ミサイルを装備するものも多い。護衛・哨戒・対潜攻撃などにあたる。
駆除
くじょ [1] 【駆除】 (名)スル
害虫などを追い払ったり,殺したりして除くこと。「害虫を―する」
駆除する
くじょ【駆除する】
exterminate;→英和
get rid of <vermin> .
駆集める
かりあつ・める [5] 【駆(り)集める】 (動マ下一)[文]マ下二 かりあつ・む
あちこちから人を急いで集める。「作業員を―・める」
駆風薬
くふうやく [2] 【駆風薬】
胃腸内にたまったガスの排出を促進する薬。通例,精油など芳香性の薬が用いられる。
駆馳
くち [1][2] 【駆馳】 (名)スル
(1)馬を走らせること。「老人の杖に依て歩行すると駿馬の―するとの如く/月世界旅行(勤)」
(2)人のために尽力し,奔走すること。
駆黴
くばい [0] 【駆梅・駆黴】 (名)スル
梅毒を治療すること。
駈く
か・く 【駆く・駈く】 (動カ下二)
⇒かける
駈け
かけ 【駆け・駈け】
(1)馬を速く走らせること。駆け足。
(2)騎馬で敵陣に突入すること。「さてこそ熊谷・平山が一,二の―をばあらそひけれ/平家 9」
駈ける
か・ける [2] 【駆ける・駈ける】 (動カ下一)[文]カ下二 か・く
(1)人や動物が速く走る。「子供たちが広場へ―・けて行く」
(2)馬に乗って走らせる。「馬にまたがって野を―・ける」
(3)敵に向かって攻め進む。「爰は大将軍の―・けさせ給ふ所にて候はず/保元(中・古活字本)」
駈け入り
かけいり [0] 【駆(け)入り・駈け入り】
(1)山伏が修行のために山にはいること。峰入り。
⇔駆け出(デ)
「大峰への―には/狂言・腰祈」
(2)「翔(カケリ){(2)}」に同じ。
駈け合はす
かけあわ・す 【駆け合はす・駈け合はす】 (動サ下二)
馬に乗って戦う。「敢へて―・せんとする者なし/太平記 8」
駈け落ち
かけおち [0] 【駆(け)落ち・駈け落ち】 (名)スル
(1)親から結婚の許しを得られない男女が,しめし合わせてひそかによそへ逃げ隠れること。
(2)逃げて行方をくらますこと。逐電。「困りきつて―とまで思つたところを/五重塔(露伴)」
(3)戦国時代,農民が戦乱・重税などのために散発的あるいは組織的に離村・離郷すること。
(4)江戸時代,貧困・悪事などのために,居住地を離れ行方をくらますこと。
〔(2)(3)(4) は「欠落」と書く。武士には「出奔(シユツポン)」の語が用いられる〕
駈け足
かけあし [2] 【駆(け)足・駈け足】 (名)スル
(1)走ること。
(2)馬をはやく走らせること。駆け。
(3)(比喩的に)あわただしいようす。「冬が―でやって来る」
駈け込み
かけこみ [0] 【駆(け)込み・駈け込み】
(1)かけこむこと。「―乗車」
(2)「駆け込み訴え」の略。
(3)妻が夫から離別するために尼寺や縁切り寺へ逃げこむこと。また,その女性。
駈け込む
かけこ・む [0][3] 【駆(け)込む・駈け込む】 (動マ五[四])
(1)走って中に入る。「門の中へ―・む」
(2)援助・保護・相談を求めて関係のある所へ走り込む。「詐欺にあって警察に―・む」
(3)江戸時代,駆け込み訴えをする。
[可能] かけこめる
駈る
か・る [0][1] 【駆る・駈る】 (動ラ五[四])
(1)追い立てる。「馬を―・る」「集まり―・りさわぐ/枕草子 9」
(2)馬・車などを走らせる。「車を―・ってかけつける」
(3)強いてある行動をとらせる。「汝を―・りて懺悔の榻に就かしめんは/即興詩人(鴎外)」
→かられる
[慣用] 余勢を―
駐仏
ちゅうふつ [0] 【駐仏】
フランスに駐在すること。「―大使」
駐兵
ちゅうへい [0] 【駐兵】 (名)スル
兵隊をある地点にとどめておくこと。また,その兵隊。
駐兵する
ちゅうへい【駐兵する】
keep[station,dispatch]troops.
駐剳する
ちゅうさつ【駐剳する】
be resident <in> .
駐在
ちゅうざい [0] 【駐在】 (名)スル
(1)一定の場所にとどまっていること。特に,他の地に行き,任務のためにそこにとどまっていること。「日本に―する各国大使」「―国」
(2)「駐在所」また,「駐在巡査」の略。「村の―さん」
駐在の
ちゅうざい【駐在の(する)】
(be) stationed[resident] <at,in> .駐在所 ⇒派出所.
駐在員
ちゅうざいいん [3] 【駐在員】
ある土地に一定期間滞在して業務に従う職員。
駐在巡査
ちゅうざいじゅんさ [5] 【駐在巡査】
駐在所に勤務する巡査。駐在。
駐在所
ちゅうざいしょ [0][5] 【駐在所】
(1)警察署の下部機構の一。警察官が駐在して,受け持ち区域内の警察事務をとる事務所。巡査駐在所。駐在。
(2)係の者が駐在している所。また,その事務所。
駐在武官
ちゅうざいぶかん [5] 【駐在武官】
公務で外国に駐在している武官。普通,大公使館付武官をさし,駐在国の軍事研究・情報収集にあたる。
駐屯
ちゅうとん [0] 【駐屯】 (名)スル
軍隊がある地にとどまっていること。「―部隊」「―地」「一個師団が―する」
駐屯している
ちゅうとん【駐屯している】
be stationed <at> ;occupy (占領).→英和
‖駐屯軍 occupation forces;a garrison (守備の).駐屯地 a post.
駐日
ちゅうにち [0] 【駐日】
日本に駐在していること。「―アメリカ大使」
駐機
ちゅうき [0] 【駐機】 (名)スル
飛行機をとめておくこと。
駐機場
ちゅうきじょう [0] 【駐機場】
「スポット{(4)}」に同じ。
駐留
ちゅうりゅう [0] 【駐留】 (名)スル
軍隊が一時ある土地に滞在すること。「有事―」「外国の軍隊が―する」
駐留軍
ちゅうりゅうぐん【駐留軍】
an occupation army.在日アメリカ駐留軍 the U.→英和
S.→英和
forces (stationed) in Japan.
駐留軍
ちゅうりゅうぐん [3] 【駐留軍】
国家間の合意により他国に継続して滞在する軍隊。被駐留国の同意がある点で占領と区別される。
駐箚
ちゅうさつ [0] 【駐箚】 (名)スル
役人が他国に派遣されて滞在すること。駐在。「モンテーギュ侯の書記生となり侯と共に威内斯(ヴエニーズ)(意太利(イタリー))に―せし/民約論(徳)」
駐米
ちゅうべい [0] 【駐米】
米国に駐在していること。「―大使」
駐米日本大使
ちゅう−【駐米日本大使】
the Japanese Ambassador to the United States <at Washington> .
駐艇
ちゅうてい [0] 【駐艇】 (名)スル
ヨットや大型のボートなどをとめておくこと。「―場」「違法―」
駐英
ちゅうえい [0] 【駐英】
英国に駐在していること。「―大使」
駐蹕
ちゅうひつ [0] 【駐蹕】
〔蹕(サキバライ)を駐(トド)める意〕
天子の行幸の途中,一時のりものを止めること。また,その地に滞在すること。駐駕(チユウガ)。駐輦(チユウレン)。
駐車
ちゅうしゃ [0] 【駐車】 (名)スル
自動車などをとめておくこと。道路交通法では,車両等が継続的に停止することや運転者が車両等を離れてただちに運転できない状態をいう(人の乗り降りや,五分以内の貨物の積卸しのための停止は除く)。「―違反」
→停車
駐車する
ちゅうしゃ【駐車する】
park <a car> .→英和
‖駐車違反 a parking violation.駐車禁止 <掲示> No Parking.駐車場 <米> a parking lot; <英> a car park.
駐車ブレーキ
ちゅうしゃブレーキ [5] 【駐車―】
サイド-ブレーキに同じ。
駐車場
ちゅうしゃじょう [0] 【駐車場】
自動車をとめておく場所。パーキング-エリア。パーキング。
駐輦
ちゅうれん [0] 【駐輦】
〔「輦」は天子の乗り物〕
天子が行幸の途中で車を止めること。駐蹕(チユウヒツ)。
駐輪
ちゅうりん [0] 【駐輪】 (名)スル
自転車をとめておくこと。「―禁止」
駐輪場
ちゅうりんじょう [0] 【駐輪場】
(駅や商店街などの近くの公共の)自転車置き場。
駐錫
ちゅうしゃく [0] 【駐錫】
〔仏〕
〔錫杖(シヤクジヨウ)をとどめる意〕
行脚(アンギヤ)の僧が他の寺院に滞在すること。挂錫(カシヤク)。
駐駕
ちゅうが [1] 【駐駕】
高貴な人が乗り物をとどめること。また,高貴な人が滞在すること。駐輦(チユウレン)。
駑才
どさい [0] 【駑才】
愚かな才能。また,その人。愚かなさまを鈍い駑馬(ドバ)にたとえた語。「清盛,―の小人なれども/読本・弓張月(後)」
駑鈍
どどん [0] 【駑鈍】 (名・形動)[文]ナリ
才知がなくにぶいこと。愚かで働きのないこと。また,そのさま。「―なる根性」
駑馬
どば [1] 【駑馬】
(1)おそい馬。のろい馬。
(2)才能の劣っている者。多く,謙遜して自分のことをいう。
駑駘
どたい [0] 【駑駘】
(1)のろい馬。
(2)転じて,才能が劣っていること。また,その人。
駒
こま [1][0] 【駒】
(1)馬。「―を進める」「―なめていざ見にゆかむ故郷は/古今(春下)」「何れの馬にか―なき/今昔 10」
〔(1)古くは子馬の意でも用いた。(2)上代では「うま」「こま」ともに用いられたが,中古以降「こま」は歌語として用いられた〕
(2)中世,特に,牡馬。「バビロニアノ国ニ―ガ嘶(イバ)エバ/天草本伊曾保」
(3)将棋・チェス・双六などで,盤上で動かすもの。
(4) [0]
三味線やバイオリンなどの胴と弦との間に挟んで弦を支えるもの。弦の振動を胴に伝える働きもする。
(5)物の間に挟み入れる小さな木。「―をかう」
(6)H 字形の糸巻き。
(7)家紋の一。将棋の駒{(3)}や三味線の駒{(4)}をかたどったもの。
(8)自分の勢力下にあって,自由に使うことのできる人や物。「―が足りない」
駒
こま【駒】
(1) a horse.→英和
(2) a chessman;→英和
a piece (将棋の).→英和
(3) a bridge (楽器の).→英和
駒の爪
こまのつめ [0] 【駒の爪】
(1)駒下駄の異名。
(2)ツボスミレの異名。
(3)鐘の縁の外側に膨らんでいる部分の称。
駒の足形
こまのあしがた [0] 【駒の足形】
ウマノアシガタの別名。
駒ヶ岳
こまがたけ 【駒ヶ岳】
(1)北海道南西部,内浦湾の南方にそびえる火山。海抜1131メートル。1640年以来しばしば噴火。渡島(オシマ)富士。
(2)秋田県東部にある二重式火山。海抜1637メートル。高山植物の宝庫。秋田駒ヶ岳。
(3)新潟県中南部にある山。海抜2003メートル。八海山・中ノ岳とともに越後三山の一。越後駒ヶ岳。
(4)福島県南西部にある山。海抜2133メートル。会津駒ヶ岳。
(5)山梨県と長野県との境にある山。赤石山脈北部の高峰。海抜2967メートル。支峰,摩利支天とともに,花崗(カコウ)岩の白砂に輝く秀峰。甲斐駒ヶ岳。東駒。
(6)長野県南西部,木曾山脈の主峰。海抜2956メートル。木曾駒ヶ岳。西駒。
駒ヶ根
こまがね 【駒ヶ根】
長野県南部,伊那盆地にある市。中心の赤穂は宿場町として発展。木曾駒ヶ岳登山の基地。
駒下駄
こまげた [0][3] 【駒下駄】
一つの材から台と歯をくりぬいて仕立てた下駄。もとは馬の爪形であった。男女ともに用いる。
駒下駄[図]
駒井
こまい コマヰ 【駒井】
姓氏の一。
駒井卓
こまいたく コマヰ― 【駒井卓】
(1886-1972) 遺伝学者。姫路市生まれ。京大教授。動物系統学・人類遺伝学・集団遺伝学の研究に貢献。著「遺伝学に基づく生物の進化」など。
駒井琦
こまいき コマヰ― 【駒井琦】
(1747-1797) 江戸中期の画家。京都の人。姓は源で,源琦(ゲンキ)とも呼ばれた。円山応挙の門人で十哲の一人。唐美人画・花鳥画を得意とした。
駒入れ
こまいれ [4][0] 【駒入れ】
三味線・将棋などの駒を入れる袋や箱。
駒割
こまわり [0] 【駒割(り)】
(駒落ちの将棋で)手合割り。
駒割り
こまわり [0] 【駒割(り)】
(駒落ちの将棋で)手合割り。
駒取り
こまどり 【駒取り・小間取り】
(1)勝負事などで二組に分ける時に,一座の人を,左方・右方・左方・右方と順に振り分けること。「左右に―に方わかせ給へり/源氏(賢木)」
(2)子供の遊戯の一。子捕ろ子捕ろ。
駒台
こまだい [0][2] 【駒台】
将棋で,取った駒を置く台。互いに相手の持ち駒がわかるように並べておく。
駒場
こまば 【駒場】
東京都目黒区の地名。東京大学教養学部(もと旧制第一高等学校)がある。
駒寄せ
こまよせ [0] 【駒寄せ】
人馬が入るのを防ぐために設けた木製の低い柵。駒除け。
駒寄せ[図]
駒師
こまし [2] 【駒師】
将棋の駒を手作りで作る職人。
駒座
こまざ [0] 【駒座】
⇒小馬座(コウマザ)
駒引
こまひき [2][4] 【駒牽・駒引】
〔「こまびき」とも〕
(1)平安時代,御牧(ミマキ)から貢進した馬を,天皇が御覧になって,御料馬を定める儀式。毎年8月15日,のちに一六日に行われた。
(2)平安時代,毎年4月末,五月の騎射に先立って,天皇が左右馬寮・諸国の馬を御覧になる儀式。
駒形
こまがた [0] 【駒形】
(1)駒の形。将棋の駒の形をしたもの。
(2)馬をかたどった作り物。「舎人ども―付きて舞ひ遊ぶ/宇津保(祭の使)」
(3)神事で,馬の作り物をつけて行列に従う神人。「八幡にては―の神人を殺害して/太平記 36」
(4)舞楽の曲名。「狛竜(コマリヨウ)」の俗称かという。
駒形
こまがた 【駒形】
東京都台東区の地名。隅田川西岸の地で,江戸時代吉原通いの船着き場としてにぎわった。地名は浅草寺の南方にある駒形堂に由来する。
駒撚り糸
こまよりいと [5] 【駒撚り糸】
撚りの強い諸(モロ)撚り糸。もと,糸の端に吊り下げた駒を回して撚った。上等の和服地用。
駒沢
こまざわ コマザハ 【駒沢】
東京都世田谷区東部の地名。
駒沢オリンピック公園
こまざわオリンピックこうえん コマザハ―コウヱン 【駒沢―公園】
駒沢にある運動公園。東京オリンピック大会の第二会場。競技場・体育館・球技場・水泳場などがある。
駒沢大学
こまざわだいがく コマザハ― 【駒沢大学】
私立大学の一。1592年に設立された曹洞宗の旃檀林(センダンリン)に発する。1925年(大正14)大学令により駒沢大学となり,49年(昭和24)新制大学に移行。本部は東京都世田谷区。
駒沢女子大学
こまざわじょしだいがく コマザハヂヨシ― 【駒沢女子大学】
私立大学の一。1992年(平成4)設立。本部は稲城市。
駒焼
こまやき [0] 【駒焼】
相馬焼(ソウマヤキ)の別名。
駒牽
こまひき [2][4] 【駒牽・駒引】
〔「こまびき」とも〕
(1)平安時代,御牧(ミマキ)から貢進した馬を,天皇が御覧になって,御料馬を定める儀式。毎年8月15日,のちに一六日に行われた。
(2)平安時代,毎年4月末,五月の騎射に先立って,天皇が左右馬寮・諸国の馬を御覧になる儀式。
駒牽唄
こまひきうた [4] 【駒牽唄】
馬子が馬をひきながらうたった唄。
駒牽銭
こまひきぜに [5] 【駒牽銭】
江戸時代,民間で作られた絵銭(エゼニ)の一種。人が馬をひいている図を鋳出したもの。
→絵銭
駒留
こまとめ [4][0] 【駒留(め)】
「駒つなぎ」に同じ。
駒留め
こまとめ [4][0] 【駒留(め)】
「駒つなぎ」に同じ。
駒競べ
こまくらべ 【駒競べ】
「競(クラ)べ馬」に同じ。「関白殿,高陽院殿にて―せさせ給ひて/栄花(駒競べの行幸)」
駒組
こまぐみ [0] 【駒組(み)】
将棋で,序盤に陣形を組み立てること。また,その陣形。
駒組み
こまぐみ [0] 【駒組(み)】
将棋で,序盤に陣形を組み立てること。また,その陣形。
駒絵
こまえ [0] 【小間絵・駒絵】
新聞・雑誌などで,空所に入れる比較的簡単な絵。カット。
駒綸子
こまりんず [3] 【駒綸子】
駒撚(コマヨ)り糸を用いた綸子。地紋の陰影が深い。
駒繋ぎ
こまつなぎ [3] 【駒繋ぎ】
(1)馬をつなぎとめること。また,そのための木・杭(クイ)・石など。
(2)マメ科の草状の低木。日当たりのよい原野に自生。茎は高さ約50センチメートルで,羽状複葉を互生。夏から秋にかけ,腋生の花穂に淡紅紫色の小花を多数つける。茎や根が強くて抜きにくい。[季]夏。
駒草
こまくさ [0] 【駒草】
ケシ科の多年草。高山の砂礫地に生える。葉は根生し,羽状に細裂。夏,高さ10センチメートルほどの花茎の上端に淡紅色,まれに白色の花を数個つける。[季]夏。
駒草[図]
駒落ち
こまおち [0] 【駒落ち】
将棋で,対戦する二人の力量に差がある場合,上手(ウワテ)がいくつかの駒を外すこと。飛車・角落ちなど。
⇔平手(ヒラテ)
駒踊り
こまおどり [3] 【駒踊り】
長円形の竹の輪の前後に首と尾をつけた馬の作り物の中に入り,手綱をとって激しく踊る民俗芸能。青森・岩手などで行われる。荒馬。
駒迎え
こまむかえ 【駒迎え】
「駒牽(コマヒキ){(1)}」のときに,馬を官人が逢坂関まで出迎えたこと。毎年8月に行われた。
駒返し
こまがえし [3] 【駒返し】
「馬返し」に同じ。
駒除け
こまよけ [0][4] 【駒除け】
「駒寄(コマヨ)せ」に同じ。
駒隙
くげき [1] 【駒隙】
〔荘子(知北遊)「人生�天地之間�,若�白駒之過�郤」から〕
月日が早く過ぎてしまうこと。
駒鳥
こまどり [2] 【駒鳥】
スズメ目ツグミ科の鳥。全長14センチメートルほど。全体が赤褐色で,腹は白い。ヒンカラカラとさえずる声が馬のいななきに似ているのでこの名があるという。夏鳥として各地に渡来し,亜高山帯の森林の笹やぶなどで繁殖する。冬は中国南部で過ごす。鳴き声・姿からウグイス・オオルリとともに三名鳥とされる。[季]夏。
駒鳥[図]
駒鳥
こまどり【駒鳥】
a robin.→英和
駕
が [1] 【駕】
乗り物。馬がひく車やかご。
駕する
が・する [2] 【駕する】 (動サ変)[文]サ変 が・す
(1)乗り物に乗る。「香港を解纜する郵船に―・せん/八十日間世界一周(忠之助)」
(2)他をしのいでその上に出る。ぬきんでる。凌駕(リヨウガ)する。「雲を―・する峰」
駕御
がぎょ [1] 【駕御・駕馭】
〔「かぎょ」とも。馬を自由に乗りこなす意から〕
思うように他人を使うこと。「何しろ二千人という囚徒で…如何(ドウ)したら―できるか/復活(魯庵)」
駕篭
かご【駕篭】
a palanquin;→英和
a sedan chair (いすかご).駕篭かき a palanquin bearer.
駕籠
かご [0] 【駕籠】
乗り物の一。人の座る部分を木や竹でつくって棒につるし,前後から担いで運ぶもの。
駕籠屋
かごや [0] 【駕籠屋】
(1)「駕籠舁(カ)き」に同じ。
(2)駕籠舁きを置き,客に駕籠を仕立てる家,または人。
駕籠役
かごやく [0] 【駕籠役】
江戸時代,江戸などにおいて貸駕籠の営業者に課した税。
駕籠橇
かごぞり [3][0] 【駕籠橇】
畳表で駕籠を包み,中に布団を敷き,橇の上に取り付けたもの。雪国の乗り物。
駕籠脇
かごわき [0] 【駕籠脇】
(1)駕籠のそば。
(2)貴人の駕籠の左右に付き従って行く従者。
駕籠舁き
かごかき [4][3] 【駕籠舁き】
駕籠を担ぐ人夫。かごや。
駕籠訴
かごそ [0] 【駕籠訴】
江戸時代の越訴(オツソ)の一。幕府の高官や大名などが駕籠で通行するのを待ち受けて,訴状を投げ入れたりして直接訴え出ること。
駕輿
がよ [1] 【駕輿】
人が担いで運ぶ乗り物。こし。みこし。
駕輿丁
かよちょう 【駕輿丁】
貴人の駕籠(カゴ)や輿(コシ)を担ぐ人。こしかき。
駕輿丁座
かよちょうざ 【駕輿丁座】
中世,京都で商工業者化した駕輿丁が組織した座。課税免除の特権をもち,種々の専売権を行使した。
駕馭
がぎょ [1] 【駕御・駕馭】
〔「かぎょ」とも。馬を自由に乗りこなす意から〕
思うように他人を使うこと。「何しろ二千人という囚徒で…如何(ドウ)したら―できるか/復活(魯庵)」
駘蕩
たいとう [0] 【駘蕩】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)大きくのびのびとしているさま。「―として流れる大河」
(2)おだやかなさま。のどかなさま。「春風―」「―たる春光に心を馳せて/良人の自白(尚江)」
駙馬
ふば [1] 【駙馬】
(1)副(ソ)え馬。特に,天子の副え馬。
(2)〔昔,中国で,天子の娘の夫は駙馬都尉(フバトイ)に任ぜられたところから〕
天子や貴人の婿。
駛行
しこう [0] 【駛行】 (名)スル
疾駆して行くこと。「二十余町を―す/浮城物語(竜渓)」
駛走
しそう [0] 【駛走】 (名)スル
〔「駛」は馬が速く走る意〕
速く走ること。疾走。「街鉄(ガイテツ)の鋪(シ)き石の上を―して来た旧式な相乗りの俥が/秘密(潤一郎)」
駝馬
だば [1] 【駝馬】
ラクダの異名。
駝鳥
だちょう【駝鳥】
an ostrich.→英和
駝鳥
だちょう [0] 【駝鳥】
ダチョウ目ダチョウ科の鳥。現生の鳥類では最大で,体重150キログラム,頭高2.4メートル以上になる。頭頸部は半裸状で,体全面が黒色の羽毛に覆われ,尾と短い翼は白色。飛ぶことはできない。強大な脚を持ち,高速で走ることができる。一雄多雌。卵の重量は1キログラム以上。アフリカの草原などで生息。
駟
し [1] 【駟】
四頭立ての馬車。また,その四頭の馬。
駟馬
しば [1] 【駟馬】
〔「しめ」とも〕
一両の馬車を引く四頭の馬。また,貴人の乗る四頭立ての馬車。
駟馬
しめ [1] 【駟馬】
「しば(駟馬)」に同じ。「―も及ばず」
駢体文
べんたいぶん [0] 【駢体文】
⇒四六駢儷体(シロクベンレイタイ)
駢儷体
べんれいたい [0] 【駢儷体】
⇒四六駢儷体(シロクベンレイタイ)
駢文
べんぶん [0] 【駢文】
⇒四六駢儷体(シロクベンレイタイ)
駢立
べんりつ [0] 【駢立】 (名)スル
〔「へんりつ」とも〕
並んで立つこと。「全国到る処山岳―し/真善美日本人(雪嶺)」
駭き
おどろき [0][4] 【驚き・愕き・駭き】
びっくりすること。おどろくこと。「内心の―を隠せない」
駭く
おどろ・く [3] 【驚く・愕く・駭く】 (動カ五[四])
(1)思いがけないことにあって,落ち着きを失う。びっくりする。「事の意外さに―・く」
(2)思い知らされて,感心したりあきれたりする。「達者な日本語に―・く」「君の世間知らずには―・いた」
(3)はっと気づく。「秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ―・かれぬる/古今(秋上)」
(4)目がさめる。「起し給へば,…ふと―・きぬ/源氏(空蝉)」
〔現代も四国地方などで用いられる〕
駭世
がいせい [0] 【駭世】
世の中の人をおどろかせるほど大きくすぐれていること。
駭然
がいぜん [0] 【駭然】 (ト|タル)[文]形動タリ
〔「駭」は驚く意〕
おどろくさま。愕然(ガクゼン)。「―として眼(マナコ)眩(クラ)み/緑簑談(南翠)」
駭魄
がいはく [0] 【駭魄】
驚くこと。びっくりすること。「聞ゐて驚心見て―/思出の記(蘆花)」
駱賓基
らくひんき 【駱賓基】
(1917-1994) 中国の作家。吉林省生まれ。東北抗日義勇軍の戦いをえがいた「辺陲線上」が処女作。抗日戦中は救亡文化活動に従事。短編集「北望園の春」,「金文新考」など。ルオ=ピンチー。
駱賓王
らくひんおう 【駱賓王】
中国,初唐の詩人。則天武后に対して李敬業らと反乱を起こして失敗し,行方不明となる。初唐詩人の四傑の一人で,七言古詩の長編「帝京編」は特に有名。著作「駱賓王集」。生没年未詳。
駱馬
ラマ【駱馬】
《動》a llama.→英和
駱駅
らくえき [0] 【絡繹・駱駅】 (ト|タル)[文]形動タリ
人馬などが次々に続いて絶えないさま。「京の人は繽紛(ヒンプン)―と嵐山(ランザン)に行く/虞美人草(漱石)」
駱駝
らくだ【駱駝】
a camel.→英和
駱駝
らくだ [0] 【駱駝】
(1)ラクダ科の哺乳類のうち,ヒトコブラクダとフタコブラクダをさす。肩高2メートル内外ほどの大形草食獣。背のこぶに養分を貯蔵し,鼻孔を閉じることができる。足の裏は丸く広がった肉質部があって砂の上を歩くのに適し,長時間水を飲まずにいられるなど,砂漠の生活によく適応した体をもつ。家畜化の歴史は古く,古代より「砂漠の船」とよばれて乗用・運搬用に使われ,毛・皮・肉・乳も利用された。北アフリカ・西アジア・モンゴルなどに分布する。
(2)ラクダの毛から製する繊維。柔らかく温かいので冬の肌着・コートなどとする。「―のシャツ」
(3)近世,形ばかり大きく品質の劣るもの。「にしやあおれをば―のさつま芋だと思ふか/歌舞伎・御国入曾我中村」
(4)落語の一。河豚(フグ)で死んだ「駱駝の馬」という無頼漢の兄弟分が,通りかかった屑屋をおどして死骸を踊らせて大家などを強請(ユス)るが,酔いのまわった屑屋に逆におどされる。二人で死骸を入れた樽をかついで焼場に行くが途中で死骸を落とし,願人坊主を間違えて樽に入れる。
駱駝炭
らくだずみ [3] 【駱駝炭】
「土竈炭(ドガマズミ)」に同じ。
駱駝色
らくだいろ [0] 【駱駝色】
やや灰色がかった黄赤。キャメル。
駸駸
しんしん [0] 【駸駸】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)馬の進みの速いさま。「駿逸の良馬に牽かしむる所の一華車に駕し―として樹林の間を過る/八十日間世界一周(忠之助)」
(2)時間・歳月などの早く進みゆくさま。「歳月―たり」
(3)物事の進行の早いさま。「知識の進歩普及は―として秒時も止まらず/囚はれたる文芸(抱月)」
駸駸乎
しんしんこ [5] 【駸駸乎】 (ト|タル)[文]形動タリ
物事の進行の早く進むさま。「文明―として進むの有様と為りたり/文明論之概略(諭吉)」
駻馬
かんば [1] 【悍馬・駻馬】
性質の荒々しい馬。あばれ馬。あらうま。はねうま。
駿台
すんだい 【駿台】
「駿河台(スルガダイ)」の略称。
駿台先生
すんだいせんせい 【駿台先生】
〔江戸駿河台に住んだことから〕
室鳩巣(ムロキユウソウ)の敬称。
駿台雑話
すんだいざつわ 【駿台雑話】
随筆集。室鳩巣著。1732年成立。仁・義・礼・智・信の五巻から成る。朱子学者の立場から学問・道徳・政治などに関する意見を述べたもの。
駿州
すんしゅう 【駿州】
駿河(スルガ)国の別名。
駿府
すんぷ 【駿府】
静岡市の旧名。古代,駿河国府の所在地。中世,今川氏の城下町として栄えた。江戸初期,徳川家康が隠退後の居所とし,のち天領となる。
駿府加番
すんぷかばん [4] 【駿府加番】
江戸幕府の職名。駿府城在番で,駿府城代を補佐する。
駿府城代
すんぷじょうだい [4] 【駿府城代】
江戸幕府の職名。駿府城在番で,城の警固・管理に当たるとともに駿府内の政務にも当たる。大名,のちに旗本の大番頭から任ぜられた。老中支配。
駿府定番
すんぷじょうばん [4] 【駿府定番】
江戸幕府の職名。駿府城在番で,城の諸門の警固に当たる。定員一名。老中支配。駿府城番。
駿府座
すんぷざ 【駿府座】
「駿河座(スルガザ)」に同じ。
駿才
しゅんさい [0] 【俊才・駿才】
人並みすぐれた才能。また,その持ち主。
駿河
するが 【駿河】
旧国名の一。静岡県中部・東部に相当。駿州(スンシユウ)。
駿河トラフ
するがトラフ 【駿河―】
駿河湾の中央部をほぼ南北に延びる細長い窪地(クボチ)。フォッサ-マグナの南に位置し,またフィリピン海プレートの潜り込み帯にあたるので,このトラフに沿って巨大地震(いわゆる東海地震)の可能性がきわめて高いと考えられている。駿河舟状海盆。
→南海トラフ
駿河半紙
するがばんし [4] 【駿河半紙】
近世,駿河国から産出した半紙。ミツマタを原料とし,茶褐色で弱い。
駿河台
するがだい 【駿河台】
東京都千代田区神田の地名。山の手と下町の境界。家康の死後駿府詰めの武士が移り住んだのでこの名がある。ニコライ堂・明治大学などがある文教地区。駿台(スンダイ)。
駿河台大学
するがだいだいがく 【駿河台大学】
私立大学の一。1986年(昭和61)設立。本部は飯能市。
駿河大納言
するがだいなごん 【駿河大納言】
徳川忠長の通称。
駿河小判
するがこばん [4] 【駿河小判】
1595年,徳川家康が駿河国の金座で鋳造させた小判。駿河墨書小判。駿河墨判小判。
駿河座
するがざ 【駿河座】
江戸初期,幕府が駿府に置いた金座。駿府座。
駿河湾
するがわん 【駿河湾】
静岡県中部の湾。石廊崎(イロウザキ)と御前崎(オマエザキ)を結ぶ線を南限とする。漁場に富む。
駿河煮
するがに [0] 【駿河煮】
だし汁とたまりに酢を少々加えてタイ・タコなどを煮る料理法。また,その料理。
駿河版
するがばん [0] 【駿河版】
徳川家康が駿府に設けた駿河文庫の出版した銅活字本の総称。「大蔵一覧集」「群書治要」がある。駿河本。
駿河舞
するがまい 【駿河舞】
東遊(アズマアソ)びの一。駿河国有度浜(ウドハマ)に天女が降り遊んださまを写した歌舞という。
駿河蘭
するがらん [3] 【駿河蘭】
ラン科の多年草。中国原産。葉は長く質が厚い。夏から秋にかけ,高さ約1メートルの花茎を立て,黄緑色または赤緑色の香気の高い花を数個つける。雄蘭(オラン)。
駿豆
すんず 【駿豆】
駿河(スルガ)と伊豆(イズ)。
駿足
しゅんそく [0] 【駿足】 (名・形動)[文]ナリ
(1)足の速いこと。動きの速いさま。「―のランナー」「支那字支那学の朝廷に流行すること極て―なり/明六雑誌 3」
〔「俊足」とも書く〕
(2)足の速い馬。駿馬。
駿足
しゅんそく【駿足】
a swift horse[runner].
駿逸
しゅんいつ [0] 【駿逸】
きわめて足の速い馬。
駿馬
しゅんめ [1] 【駿馬】
足のはやい,すぐれた馬。しゅんば。
駿馬
しゅんめ【駿馬】
an excellent horse.
駿馬
しゅんば [1] 【駿馬】
⇒しゅんめ(駿馬)
騅
すい [1] 【騅】
(1)葦毛(アシゲ)の馬。
(2)楚(ソ)王項羽(コウウ)の愛馬の名。
騎
き 【騎】 (接尾)
助数詞。馬に乗っている人を数えるのに用いる。「武者三―」「一―当千」
騎す
き・す 【騎す】 (動サ変)
馬に乗る。「之を腰間に佩び―・して発す/不二の高根(麗水)」
騎乗
きじょう [0] 【騎乗】 (名)スル
馬に乗ること。「一斉に―する」
騎乗手形
きじょうてがた [4] 【騎乗手形】
⇒書合手形(カキアイテガタ)
騎兵
きへい [0] 【騎兵】
(1)騎馬の兵。
(2)馬に乗りその機動力を利用する兵種,またその兵。戦闘に参加したのは第一次大戦が最後。
騎兵
きへい【騎兵】
a cavalryman;→英和
cavalry (総称).→英和
〜三千 three thousand horse.
騎兵大将軍
きへいだいしょうぐん 【騎兵大将軍】
律令時代,行幸や外国使節来朝などの際,騎馬の兵を率いて警備にあたった臨時の職。
騎兵奉行
きへいぶぎょう [4] 【騎兵奉行】
江戸幕府の職名。老中の支配下にあって,騎兵を統轄する。1863年新設。
騎士
きし【騎士】
a knight.→英和
騎士道 chivalry.→英和
騎士
きし [1][2] 【騎士】
(1)馬に乗っている武士。騎馬の武士。
(2)中世ヨーロッパの武人。ナイト。
→騎士道
騎士修道会
きししゅうどうかい [5] 【騎士修道会】
修道会として組織された中世ヨーロッパの騎士団。聖俗一致を目指し,十字軍の主戦力となった。ヨハネ騎士団・テンプル騎士団・ドイツ騎士団など。宗教騎士団。
騎士道
きしどう [2] 【騎士道】
中世ヨーロッパの騎士階級の精神的規範。キリスト教および団結精神の影響下に発達,敬神・忠誠・武勇・礼節・名誉,および婦人への奉仕などの徳を理想とした。「―精神」
騎士道小説
きしどうしょうせつ [5] 【騎士道小説】
一六世紀前半,スペインで隆盛を極めた文学ジャンル。中世の騎士道のあらゆる美徳を備えた英雄的騎士の活躍する自由奔放な物語。代表作「アマディス=デ=ガウラ」
騎士道物語
きしどうものがたり [7] 【騎士道物語】
中世ヨーロッパで盛行した,騎士を主人公とする一連の文学作品の総称。武勲詩や恋愛詩を中心とし,主に吟遊詩人たちにより城中や市中で弾き語りされた。アーサー王伝説に題材を求めたものが多い。
騎射
まゆみ 【騎射】
「うまゆみ(馬弓)」に同じ。「射手人のあやめのかづらながきねにけふの―を引きやそへまし/年中行事歌合」
騎射
うまゆみ [2] 【馬弓・騎射】
馬に乗って弓を射ること。多くは,宮中で端午の節会(セチエ)に武徳殿の前で行われたものをいう。流鏑馬(ヤブサメ)の源流。
→徒弓(カチユミ)
騎射
きしゃ [2] 【騎射】 (名)スル
馬上から弓を射ること。また,その儀式。朝廷で騎射の節(セチ)に行われた馬弓や,武家で行われた犬追物(イヌオウモノ)・笠懸(カサガケ)・流鏑馬(ヤブサメ)など。
⇔歩射(ブシヤ)
騎射の節
きしゃのせち 【騎射の節】
節会(セチエ)の一。五月五日に天皇が,武徳殿または弓場殿(ユバドノ)に出て,近衛・兵衛の騎射を観覧した行事。
騎射挟み物
きしゃはさみもの 【騎射挟み物】
江戸時代,徳川吉宗が流鏑馬(ヤブサメ)を再興して称した語。的(マト)に挟み物を用いたことからいう。
騎射笠
きしゃがさ [3] 【騎射笠】
騎射のときに用いる笠。竹などで網代(アジロ)に編んだもので,縁が反っている。のちには普通に乗馬用ともした。
騎射笠[図]
騎座
きざ [1] 【騎座】
馬上で安定を保つため,騎手の両膝が馬体をはさみこむ部分。
騎戦
きせん [0] 【騎戦】
馬に乗って行う戦い。
騎手
きしゅ【騎手】
a rider;→英和
a jockey (競馬の).→英和
騎手
きしゅ [1][2] 【騎手】
(1)馬の乗り手。
(2)騎手免許を受け,競走馬に騎乗する者。ジョッキー。
騎竹
きちく [0] 【騎竹】
竹馬に乗ること。
騎竹の交わり
きちくのまじわり [0] 【騎竹の交わり】
子供のときからの交友。竹馬の交わり。
騎竹の年
きちくのとし [6] 【騎竹の年】
竹馬に乗って遊ぶ幼年の頃。
騎虎
きこ [1][2] 【騎虎】
虎の背に乗ること。
騎行
きこう [0] 【騎行】 (名)スル
馬に乗って行くこと。
騎西
きさい 【騎西】
埼玉県北東部,北埼玉郡の町。太田道灌築城の私市(キサイ)城の地。近世には青縞の取り引きが盛んで,現在は鯉幟(コイノボリ)を生産。
騎銃
きじゅう [0] 【騎銃】
騎兵用の小銃。歩兵銃より銃身が短い。
騎馬
きば [1] 【騎馬】
馬に乗ること。また,馬に乗っている人。「―隊」「―武者」
騎馬の
きば【騎馬の】
mounted.〜で行く go on horseback.‖騎馬警官 a mounted policeman.騎馬戦(をする) (play) a cavalry-battle.
騎馬戦
きばせん [0] 【騎馬戦】
騎馬どうしの戦いに模した遊戯。二,三人が馬を作り,一人が騎手となり,敵味方に分かれて相手方の騎手を落馬させるか,騎手の帽子や鉢巻を取るかした方を勝ちとするもの。
騎馬民族
きばみんぞく [3] 【騎馬民族】
騎馬による活動を生活の中心とした民族。主にユーラシアの草原地帯で遊牧・征服・交易などを行なった。スキタイ・匈奴(キヨウド)など。
騎馬民族説
きばみんぞくせつ [6] 【騎馬民族説】
北方アジアから渡来した騎馬民族が倭を征服して王朝を樹立したという仮説。1948年(昭和23)頃から江上波夫が提唱した。
騏驎
きりん [0] 【騏驎】
(1)一日に千里を走る馬。駿馬(シユンメ)。名馬。
(2)「麒麟(キリン)」に同じ。
騏驥
きき [1] 【騏驥】
(1)足の速いすぐれた馬。駿馬(シユンメ)。
(2)傑出した人。すぐれた人。
騒
そう サウ [1] 【騒】
(1)中国で,韻文の一体。作者の憂憤の思いを表したもの。屈原の「離騒」にはじまる。
(2)「離騒」のこと。
騒々しい
そうぞうしい【騒々しい】
noisy;→英和
loud;→英和
clamorous;→英和
boisterous.→英和
騒々しくする make a noise.→英和
騒がしい
さわがし・い [4] 【騒がしい】 (形)[文]シク さわが・し
〔動詞「騒ぐ」の形容詞化〕
(1)大きな声や音が聞こえてやかましい。そうぞうしい。うるさい。「駅の放送が―・い」
(2)多くの人があれこれと言い立てるさま。かまびすしい。「マンション建設をめぐって―・い」
(3)世情が穏やかでない。物情騒然としている。「世の中が―・い」「世の中に事出で来,―・しうなりて/枕草子 143」
(4)事が多く忙しい。取り込んでいて落ち着かない。「日ごろ―・しくてなむえまゐらぬ/大和 136」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
騒がしい
さわがしい【騒がしい】
(1) noisy;→英和
boisterous.→英和
(2)[不穏]troubled <times> ;turbulent.→英和
騒がしく noisily;boisterously.→英和
騒がす
さわが・す [3] 【騒がす】
■一■ (動サ五[四])
動揺させる。心配させる。不安にする。「人心を―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒さわがせる
騒がす
さわがす【騒がす】
disturb;→英和
agitate;→英和
stir up;create a stir.→英和
世間を騒がせた事件 a sensational case.
騒がせる
さわが・せる [4] 【騒がせる】 (動サ下一)[文]サ下二 さわが・す
さわがしく落ち着かない状態にする。「世間を―・せた事件」「お―・せして申し訳ありません」
騒がましい
そうがまし・い サウ― 【騒がましい】 (形)[文]シク さうがま・し
〔近世語〕
そうぞうしい。さわがしい。やかましい。「とんころりといふ疫病ぢやが,それでむしやうに世間が―・しい/歌舞伎・傾城天羽衣」
騒き
ぞめき [3] 【騒き】
〔動詞「騒(ゾメ)く」の連用形から〕
(1)浮かれ騒ぐこと。にぎわい。さわぎ。「何千何万と云ふ人の―の中に乱れて/思出の記(蘆花)」
(2)遊郭をひやかしながら歩くこと。また,その人。「今夜も―に出たが,道からしゆこうが付いた/洒落本・聖遊廓」
騒き唄
ぞめきうた [3] 【騒き唄】
道を歩きながら騒ぎ浮かれて唄う唄。また,ひやかし客の唄う唄。「声高く,下向の衆(シユ)の―/浄瑠璃・宵庚申(下)」
騒き衆
ぞめきしゅう [3] 【騒き衆】
遊郭をひやかして歩く者。
騒ぎ
さわぎ【騒ぎ】
(1)[喧しさ]a noise;→英和
a clamor;→英和
a tumult.→英和
(2)[騒動]a disturbance;a commotion;→英和
a stir;→英和
an affair (事件);→英和
excitement (興奮);→英和
sensation (評判).→英和
笑うどころの〜でない It is no laughing matter <for one> .
騒ぎ
さわぎ [1] 【騒ぎ】
〔上代は「さわき」〕
(1)さわぐこと。さわがしいこと。声や物音がやかましいこと。「飲めや歌えの大―」
(2)事件。また,それに伴うごたごた。悶着。騒動。「けんか―」「―を起こす」
(3)(「…どころのさわぎではない」などの形で)そんななまやさしい程度ではない。それどころではない。「忙しくて旅行どころの―ではない」
(4)遊興。「―仲間」「―は両色里の太鼓に本粋になされ/浮世草子・永代蔵 2」
騒ぎ唄
さわぎうた [3] 【騒ぎ唄】
(1)民謡で,お座敷唄のうち,テンポが速く,にぎやかで明るいもの。
(2)江戸時代に遊里や酒宴の席などで,三味線や太鼓に合わせて唄ったにぎやかな唄。
(3)下座音楽の一。郭(クルワ)・茶屋など遊興の騒ぎの場面に使われる,大鼓・小鼓・太鼓の入るにぎやかなもの。
騒ぎ立てる
さわぎたてる【騒ぎ立てる】
make an uproar;→英和
(make a) fuss;→英和
(set up a) cry;→英和
raise an alarm.→英和
騒ぎ立てる
さわぎた・てる [5] 【騒ぎ立てる】 (動タ下一)[文]タ下二 さわぎた・つ
(1)ひどくさわぐ。「野次馬が―・てる」
(2)おおげさに取りあげてあれこれいう。「マスコミが―・てる」
騒く
ぞめ・く [2] 【騒く】 (動カ四)
〔古くは「そめく」と清音〕
(1)うかれさわぐ。「人は佳節とて―・けども/三体詩絶句鈔 5」
(2)遊郭や夜店をひやかしながら歩く。「どれ,―・いて来うか/歌舞伎・韓人漢文」
騒ぐ
さわ・ぐ [2] 【騒ぐ】 (動ガ五[四])
〔上代は「さわく」と清音。擬声語「さわ」の動詞化〕
(1)うるさい声や音を立てる。「子供たちが―・ぐ」「夜遅くまで―・ぐので困る」「鈴は絶えず―・ぎぬ/義血侠血(鏡花)」
(2)多くの人が一斉に不平・不満を言い立てて不穏になる。「観客が―・ぐ」
(3)心が動揺する。
(ア)あわてふためく。「問い詰められても少しも―・がず…」「試験は明日だ。いまさら―・いでも始まらない」
(イ)気になって落ち着かない。神経が高ぶる。「何だか胸が―・ぐ」「九州男児の血が―・ぐ」
(4)注目すべきものとして人々が盛んに取りざたする。「女性に―・がれる」「マスコミが―・ぐ」
(5)多くの人が忙しく立ち働く。「其を取ると―・く御民も家忘れ/万葉 50」
[可能] さわげる
騒ぐ
さわぐ【騒ぐ】
(1)[喧しさ]be noisy;make a noise;→英和
cry;→英和
shout;→英和
(be) clamor(ous).→英和
(2)[騒動]make a disturbance;be excited[agitated];make a fuss (から騒ぎ);→英和
busy oneself <about> (奔走);have a spree (浮かれて).→英和
騒し
そうが・し サウガシ 【騒し】 (形シク)
〔「さわがし」の転〕
乱雑になっている。乱れている。「―・しうはあらでかみのふりやられたる/枕草子(一八七・能因本)」
騒乱
そうらん【騒乱】
(a) disturbance;(a) riot.→英和
‖騒乱罪 the crime of riotous action.騒乱罪で逮捕される be arrested on a charge of raising a riot.
騒乱
そうらん サウ― [0] 【騒乱】
事件が起こって世間の秩序が乱れること。また,そのような事件。騒動。騒擾(ソウジヨウ)。
騒乱罪
そうらんざい サウ― [3] 【騒乱罪】
多人数が集合して,暴行・脅迫を行い,一地方の公共を害する罪。刑法上,首謀者・指揮または率先助勢者・付和随行者に分けて処罰する。騒擾(ソウジヨウ)罪。
騒人
そうじん サウ― [0] 【騒人】
(1)「離騒(リソウ)」を作った屈原のこと。また,その一派の詩人。
(2)詩人・文人のこと。また,風流を解する人。騒客。
騒人墨客
そうじんぼっかく サウ―ボク― [0] 【騒人墨客】
詩を書く人や,書画などを書く風流な人。文人墨客。
騒動
そうどう サウ― [1] 【騒動】 (名)スル
(1)事件や事変が起こって,大ぜいの人々が,落ち着かずにざわめいたり,統制が乱れたりすること。また,そのざわめきや乱れ。「夜中二時と覚しき頃ろ船中俄に―す/浮城物語(竜渓)」
(2)(世間を騒がせるような)大きなもめごと。争い。「お家―」「米―」
騒動
そうどう【騒動】
(a) disturbance;confusion;→英和
disorder;→英和
a tumult;→英和
a riot (暴動);→英和
an affair (事件).→英和
〜を起こす raise a disturbance;give rise to confusion;→英和
make trouble.‖お家騒動 a family strife.
騒動く
そうど・く サウ― 【騒動く】 (動カ四)
〔名詞「騒動(ソウドウ)」の動詞化〕
さわぎたてる。ざわつく。「何ぞもぞ,など―・きて/源氏(竹河)」
騒動打ち
そうどううち サウ― 【騒動打ち】
「後妻(ウワナリ)打ち{(2)}」に同じ。
騒客
そうきゃく サウ― [0] 【騒客】
⇒そうかく(騒客)
騒客
そうかく サウ― [0] 【騒客】
詩文などを作る風流な人。詩人。文人。騒人。「岩頭また一人の―を見つけたる/去来抄」
騒擾
そうじょう サウゼウ [0] 【騒擾】 (名)スル
事件などを起こして社会の秩序を乱すこと。「藩士の京師を―するもあり/日本開化小史(卯吉)」
騒擾罪
そうじょうざい サウゼウ― [3] 【騒擾罪】
⇒騒乱罪(ソウランザイ)
騒然
そうぜん サウ― [0] 【騒然】 (ト|タル)[文]形動タリ
さわがしいさま。落ち着かないさま。また,不穏なさま。「満場―となる」
騒然とした
そうぜん【騒然とした】
noisy;→英和
confused;→英和
agitated;tumultuous.→英和
〜となる be thrown into an uproar.→英和
騒立つ
さわだ・つ [3] 【騒立つ】 (動タ五[四])
(1)ざわつく。さわがしくなる。「億万の水簇一時に跳るが如く―・ち/自然と人生(蘆花)」
(2)興奮する。動揺する。「ジンキガ―・ツ/ヘボン」
騒霊
そうれい サウ― [0] 【騒霊】
⇒ポルターガイスト
騒音
そうおん【騒音】
(a) noise.→英和
‖騒音公害 noise pollution.騒音防止の antinoise.
騒音
そうおん サウ― [0] 【騒音】
やかましい音。うるさいと感じられる音。
騒音規制法
そうおんきせいほう サウ―ハフ 【騒音規制法】
国民の健康を保護するため,工場などの事業活動や建設工事に伴って生じる騒音について必要な規制を行い,自動車騒音などにかかわる許容限度を定める法律。1968年(昭和43)制定。
騒音計
そうおんけい サウ― [0] 【騒音計】
騒音の大きさを測るための計器。音の周波数に対する感度の違いを,人間の聴覚と同じになるように補正した値で表す。単位はホンまたはデシベルを用いる。
騒騒
さえさえ サヱサヱ 【騒騒】 (副)
「さいさい(騒騒)」に同じ。「あり衣(キヌ)の―しづみ/万葉 3481」
騒騒
さいさい サヰサヰ 【騒騒】 (副)
物が動いて,さわさわと鳴るさま。さえさえ。「玉衣(タマギヌ)の―しづみ家の妹に/万葉 503」
騒騒し
さいさい・し サヰサヰシ 【騒騒し】 (形シク)
さわさわと音を立てるさま。「光もなく黒きかいねりの―・しく張りたる一襲(カサネ)/源氏(初音)」
騒騒しい
そうぞうし・い サウザウ― [5] 【騒騒しい】 (形)[文]シク さうざう・し
(1)声や音が大きく,ざわざわしている。さわがしい。うるさい。「教室が―・い」「―・くて勉強にならない」
(2)事件が起こって落ち着かない。平穏な情勢でなく,不安だ。「世の中が―・い」「地震のうわさで世間が―・い」
〔一般には「騒々」の漢字を当てるが,元来は「怱々」で,歴史的仮名遣いは「そうぞうし」か〕
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
験
げん [0] 【験】
(1)ある行為を積み重ねたことによる効果。また,薬のききめ。効験。「―が現れる」「がつくり首を掉(フ)つて,―が見えぬぢやて/婦系図(鏡花)」
(2)前途の吉兆を暗示する出来事。縁起。前兆。「―がいい」「―なおし」
(3)仏道・修験道などの修行を積んだ効果。修行や祈りの結果あらわれるふしぎなしるし。
験
しるし [0] 【験・徴】
〔「しるし(印)」と同源〕
(1)これから起ころうとする物事の前ぶれ。きざし。前兆。徴候。「成功の―が見える」「大雪は豊年の―」
(2)霊験。御利益(ゴリヤク)。「真実微妙の仏の不思議,―を見せしめ給へやと/浄瑠璃・用明天皇」
(3)ききめ。効能。効果。「薬の―を待ち居りぬ/浴泉記(喜美子)」「なべてならぬ法ども行はるれど,更にその―なし/方丈記」
(4)甲斐(カイ)のあること。「―無き物を思はずは一坏(ヒトツキ)の濁れる酒を飲むべくあるらし/万葉 338」
験
しるし【験】
⇒効目(ききめ).〜がない have no effect;do <a person> no good.〜が見える tell;→英和
take effect.
験し
ためし [3] 【試し・験し】
ためすこと。こころみること。「ものは―だ」「―刷り」
→ためしに
験する
けん・する [3] 【験する】 (動サ変)[文]サ変 けん・す
ためす。こころみる。「死す後之を―・するに/新聞雑誌 37」
験ず
げん・ず 【験ず】 (動サ変)
霊験をあらわす。「観音の―・じ給ふ寺へ…詣でけるに/今昔 29」
験仏者
げんぶつしゃ 【験仏者】
霊験あらたかな神仏。験仏。「出雲路の夜叉神は―にて有程に/狂言・石神」
験力
げんりき 【験力】
霊験をあらわしうる能力。「法花の―の新たなる事此くの如し/今昔 4」
験得
げんとく 【験得・験徳】
〔「けんとく」とも〕
加持祈祷(カジキトウ)によって霊験を得ること。「実に―新たなる事,仏の如くなりければ/今昔 30」
験徳
げんとく 【験得・験徳】
〔「けんとく」とも〕
加持祈祷(カジキトウ)によって霊験を得ること。「実に―新たなる事,仏の如くなりければ/今昔 30」
験比べ
げんくらべ 【験比べ】
修験者たちが互いの修行によって得た力の優劣を比べあうこと。「年久しく修行しありきて熊野にて―しけるを/金葉(雑上詞)」
験気
げんき 【減気・験気】
病気が快方に向かうこと。治療などの効果が現れて,気分がよくなること。「その後種々に療治すれば,少しき―ありしかども/正法眼蔵随聞記」
験測
けんそく [0] 【験測・検測】
地震波の記録紙上から,P 波や S 波など各種の波の到着時刻をはじめ,初動の方向や大きさ,各種の波の振幅や周期など,調査や研究に必要な事項を計測する作業。
験直し
げんなおし [3] 【験直し】
悪い前兆が現れた時,よくなるように祝い直すこと。縁起なおし。「―に酒でも飲もう」
験算
けんざん [0] 【検算・験算】 (名)スル
計算の結果が正しいかどうかを確かめるためにする計算。「必ず―しなさい」
験者
げんじゃ 【験者】
⇒げんざ(験者)
験者
げんざ [1] 【験者】
〔「げんじゃ」とも〕
(1)加持祈祷(キトウ)を行い,すぐれた功徳を引き出せる僧。また,加持祈祷を行う僧。
(2)修験道の行者。山伏。修験者。
験術
げんじゅつ [0] 【験術】
不思議な効験をあらわす術。
騙かす
だまか・す [3] 【騙かす】 (動サ五[四])
だます。だまくらかす。「追剥(オイハギ)に殺されたと空涙で人を―・し/怪談牡丹灯籠(円朝)」
[可能] だまかせる
騙し
だまし [3] 【騙し】
(1)だますこと。欺くこと。「子供―」
(2)だます人。かたり。「みやこの―にだまされた/狂言記・粟田口」
騙し打ち
だましうち [0][3] 【騙し打ち】
人をだまして不意に討つこと。また,人をだましてひどい仕打ちをすること。「人を―にするようなやり方」
騙し絵
だましえ [3] 【騙し絵】
見る人の錯覚によってさまざまに見える絵。図形が別の形に見えたり,よく見ると人の顔が書き込まれていたりするもの。
騙し討ち
だましうち【騙し討ち】
a surprise attack;a foul play.〜にする attack <a person> by surprise.
騙し込む
だましこ・む [4][0] 【騙し込む】 (動マ五[四])
すっかりだます。まんまとだます。
騙し騙し
だましだまし 【騙し騙し】 (連語)
(1)だましながら。
(2)手加減しながら,また調子を見ながら。「オンボロ車を―運転する」
騙す
だます【騙す】
deceive;→英和
cheat;→英和
take in;fool.→英和
騙して…させる trick[deceive] <a person> into doing;騙して物をとる cheat[deceive] <a person (out) of his money> .騙され易い人 a simple[credulous]person.
騙す
だま・す [2] 【騙す】 (動サ五[四])
(1)巧みな言葉・仕掛けなどを用いて本当だと思わせる。あざむく。「まっすぐ帰るなんて,―・したな」「―・してもうけた金」
(2)なだめすかす。機嫌をとる。「人々にわびことして,やう��―・してつれかへりける/洒落本・通気粋語伝」
→だましだまし
[可能] だませる
騙すに手無し
騙すに手無し
(1)だますよりほかに方法がない。
(2)巧みにだましかけられては防ぐ手段がない。
騙り
かたり [0] 【騙り】
人をだまして金品を巻き上げること。また,そうする人。詐欺。「―を働く」「ゆすり―」
騙り
かたり【騙り】
a fraud;→英和
a swindle;→英和
a swindler[an impostor](人).
騙る
かた・る [0] 【騙る】 (動ラ五[四])
〔「語る」と同源〕
(1)だまして人の金品を取る。「金を―・る」
(2)身分・地位・名前などを偽る。詐称する。「人の名を―・る」「実印を―・る」
[可能] かたれる
騙る
だま・る 【騙る】 (動ラ四)
〔「黙る」と同源か〕〔「騙す」に対する自動詞〕
人を欺く。また,悪意や下心をいだく。[日葡]
騙る
かたる【騙る】
swindle <money out of a person> ;→英和
cheat;→英和
deceive.→英和
名を〜 use another's name.
騙取
へんしゅ [1] 【騙取】 (名)スル
だまし取ること。詐取。
騙詐
へんさ [1] 【騙詐】 (名)スル
だましいつわること。
騨州
たんしゅう 【騨州】
飛騨(ヒダ)国の別名。
騰上
とうじょう [0] 【騰上】 (名)スル
高く上昇すること。「白き蒸気―せり/即興詩人(鴎外)」
騰勢
とうせい [0] 【騰勢】
相場が上昇傾向にあること。
⇔落勢
騰奔
とうほん [0] 【騰奔】 (名)スル
(1)飛び跳ねながら走ること。
(2)物価などが急激に上がること。
騰落
とうらく [0][1] 【騰落】
物価の上がることと下がること。騰貴と下落。
騰落株線
とうらくかぶせん [5] 【騰落株線】
上場銘柄について,毎日の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数との差をとり,これを累積しグラフ化した指標。
騰貴
とうき [1] 【騰貴】 (名)スル
値段が高くなること。「物価が―する」
騰貴
とうき【騰貴】
a rise;→英和
an advance.→英和
〜する rise;go up;soar;→英和
advance.
騰馬
あがりうま 【騰馬・上がり馬】
体をはね上げる癖のある馬。駻馬(カンバ)。はね馬。「宮城(ミヤギ)といふ高名の―にぞ乗りたりける/今昔 23」
騸馬
せんば [1] 【騸馬】
去勢した馬。
騾馬
らば【騾馬】
a mule.→英和
騾馬
らば [1] 【騾馬】
雌ウマと雄ロバとの一代雑種。ふつう繁殖力はないが,ロバより大きく粗食に耐え,体質は強健でおとなしい。南ヨーロッパ・西アジア・アフリカの一部などで使役用とされる。
→駃騠(ケツテイ)
驀らに進む
まっしぐら【驀らに進む】
dash forward <to> ;rush <for a seat> ;→英和
run <at> .→英和
驀地
ましくら 【驀地】 (副)
〔「ましぐら」とも〕
激しい勢いで進んで行くさま。まっしぐら。「六波羅の兵一万余騎,…―に打て出たり/太平記 9」
驀地
ばくち [1] 【驀地】 (形動)[文]ナリ
まっしぐらに進むさま。驀然。「之を攻むるや,威を揮つて―に進み/肉弾(忠温)」
驀地
まっしぐら [3] 【驀地】 (副)
〔「ましくら」の転〕
(多く「まっしぐらに」の形で)激しい勢いで目的に向かって進んで行くさま。「―に突き進む」
驀然
ばくぜん [0] 【驀然】 (ト|タル)[文]形動タリ
まっしぐらに進むさま。また,にわかに起こるさま。「―として敵の一人を生捕つた/吾輩は猫である(漱石)」「菜の花の香を嗅(キ)いて,―思ひ出せば/思出の記(蘆花)」
驀進
ばくしん [0] 【驀進】 (名)スル
勢いよく,まっしぐらに進むこと。「―する列車」
驀進する
ばくしん【驀進する】
dash <forward,toward a thing> .→英和
驃騎兵
ひょうきへい ヘウ― [3] 【驃騎兵】
身軽な装備の騎兵。軽騎兵。
驊騮
かりゅう クワリウ [0] 【驊騮】
中国,周の穆(ボク)王が天下巡幸に用いた,一日千里を走るという駿馬の名。転じて,名馬。
驍勇
ぎょうゆう ゲウ― [0] 【驍勇】 (名・形動)[文]ナリ
強くて勇ましいこと。また,その人やさま。「―無双」「斉武の壮士が―なるは/経国美談(竜渓)」
驍名
ぎょうめい ゲウ― [0] 【驍名】
強いという評判。武勇のきこえ。
驍将
ぎょうしょう ゲウシヤウ [0] 【驍将】
(1)強く勇ましい大将。勇将。強将。
(2)ある分野で中心となって事を推進する人。
驍猛
ぎょうもう ゲウマウ [0] 【驍猛】 (名・形動)[文]ナリ
すぐれて強くたけだけしい・こと(さま)。「彼の―なる斯将法美は/経国美談(竜渓)」
驕り
おごり [0] 【驕り・傲り】
おごること。また,その心。慢心。「―が身の破滅を招いた」
驕る
おご・る [0] 【驕る・傲る】 (動ラ五[四])
才能・家柄・地位などを誇る。また,それを頼ってわがままな振る舞いをする。「―・った態度をとる」
驕佚
きょういつ ケウ― [0] 【驕佚・驕逸】 (名・形動)[文]ナリ
おごりたかぶって勝手な行動をする・こと(さま)。「―に流れる」「―の思ひ気色に顕はれたり/太平記 19」
驕侈
きょうし ケウ― [1] 【驕侈】 (名・形動)[文]ナリ
おごりぜいたくなこと。「安逸―に生長する人は/西国立志編(正直)」
驕傲
きょうごう ケウガウ [0] 【驕傲】 (名・形動)[文]ナリ
おごりたかぶる・こと(さま)。倨傲(キヨゴウ)。「―なる貴族ばらを,罰する/慨世士伝(逍遥)」
驕僭
きょうせん ケウ― [0] 【驕僭】 (名・形動)[文]ナリ
おごりたかぶって身分不相応なことをする・こと(さま)。「近来は以前の―に反し/新聞雑誌 56」
驕児
きょうじ ケウ― [1] 【驕児】
(1)わがままな子。だだっこ。
(2)だだっこのように,自分の我意を通し,高慢な人。
驕奢
きょうしゃ ケウ― [1] 【驕奢】 (名・形動)[文]ナリ
大変おごっていてぜいたくな・こと(さま)。「金銀がそのまま捨ててあるやうな―な趣味でなければ/或る女(武郎)」
驕心
きょうしん ケウ― [0] 【驕心】
おごりたかぶる心。慢心。
驕恣
きょうし ケウ― [1] 【驕肆・驕恣】 (名・形動)[文]ナリ
おごりたかぶってわがままな・こと(さま)。
驕慢
きょうまん ケウ― [0] 【驕慢・憍慢】 (名・形動)[文]ナリ
おごりたかぶって相手をあなどり,勝手気ままにふるまう・こと(さま)。「冷刻な―な光をその眸から射出した/或る女(武郎)」
[派生] ――さ(名)
驕慢な
きょうまん【驕慢な】
proud;→英和
haughty.→英和
驕気
きょうき ケウ― [1] 【驕気】
おごりたかぶった気持ち。
驕矜
きょうきょう ケウ― [0] 【驕矜】 (名・形動)スル[文]ナリ
おごりたかぶる・こと(さま)。「これによりて少も―するの心なし/西国立志編(正直)」「時しも―なる太陽は峭絶なる火山の側面を灸るを以て/日本風景論(重昂)」
驕肆
きょうし ケウ― [1] 【驕肆・驕恣】 (名・形動)[文]ナリ
おごりたかぶってわがままな・こと(さま)。
驕逸
きょういつ ケウ― [0] 【驕佚・驕逸】 (名・形動)[文]ナリ
おごりたかぶって勝手な行動をする・こと(さま)。「―に流れる」「―の思ひ気色に顕はれたり/太平記 19」
驚かし
おどろか・し 【驚かし】 (形シク)
〔動詞「驚く」の形容詞化〕
驚くべきさまである。気味が悪い。「御門,琴ども試み給ふに,―・しき声出で来(ク)/宇津保(俊蔭)」
驚かし
おどろかし 【驚かし】
〔動詞「驚かす」の連用形から〕
「おどし(脅){(2)}」に同じ。「小山田の―にも来ざりしを/後撰(雑一)」
驚かす
おどろか・す [4] 【驚かす】 (動サ五[四])
(1)驚くようにする。強い衝撃を与えて,心を動揺させる。「世間を―・した事件」「耳目(ジモク)を―・す」
(2)注意する。気がつくようにする。「明け果てぬさきにと,人々しはぶき―・し聞ゆ(=咳ヲシテオ知ラセ申シアゲル)/源氏(浮舟)」
(3)目をさまさせる。おこす。「寝たる人を心なく―・すものか/紫式部日記」
(4)(忘れたころに)たよりをする。また,訪れる。「萩の葉もさりぬべき風のたよりあるときは,―・し給ふ折もあるべし/源氏(末摘花)」
[可能] おどろかせる
驚かす
おどろかす【驚かす】
surprise;→英和
astonish;→英和
startle;→英和
shock (ぎょっと);→英和
frighten (恐怖);→英和
create a sensation (騒がす).→英和
驚き
おどろき [0][4] 【驚き・愕き・駭き】
びっくりすること。おどろくこと。「内心の―を隠せない」
驚き
おどろき【驚き】
surprise;→英和
astonishment;→英和
wonder (驚異);→英和
fright (恐怖).→英和
驚き入る
おどろきい・る [5][3] 【驚き入る】 (動ラ五[四])
ひどく驚く。「見事な腕前,―・りました」「―・った話だ」「扨も扨もきとく千万,―・りまして御座る/狂言記・腰祈」
驚き馬
おどろきうま 【驚き馬】
癇(カン)の強い馬。驚くとはねあがる馬。あがり馬。「―の様に手な触れ給ひそ/落窪 1」
驚く
おどろく【驚く】
(1) be surprised[astonished,amazed] <at,to hear> (びっくりする).
(2) wonder[marvel] <at> (驚異).→英和
(3) be frightened[scared] <at> (驚き恐れる).
〜べき(ほど) wonderful(ly);→英和
marvelous(ly);surprising(ly);amazing(-ly).驚いたことには to one's surprise.
驚く
おどろ・く [3] 【驚く・愕く・駭く】 (動カ五[四])
(1)思いがけないことにあって,落ち着きを失う。びっくりする。「事の意外さに―・く」
(2)思い知らされて,感心したりあきれたりする。「達者な日本語に―・く」「君の世間知らずには―・いた」
(3)はっと気づく。「秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ―・かれぬる/古今(秋上)」
(4)目がさめる。「起し給へば,…ふと―・きぬ/源氏(空蝉)」
〔現代も四国地方などで用いられる〕
驚くなかれ
驚くなかれ
驚いてはいけない。これから驚くべきことを述べる前置きとして言う語。「―あの彼が大賞をとったんだ」
驚くべき
おどろくべき 【驚くべき】 (連語)
驚いて当然の。「―実態が明らかになった」
驚し
おどろ・し 【驚し】 (形シク)
驚くべき様子である。恐ろしい。異様である。おおげさだ。「あやしく―・しけれど,むねうち心さだめて/新花摘」
驚倒
きょうとう キヤウタウ [0] 【驚倒】 (名)スル
非常に驚くこと。「奇想天外な着想に―する」
驚喜
きょうき キヤウ― [1] 【驚喜】 (名)スル
予想もしなかったよいことに出会い,非常に喜ぶこと。「紳士も,意外な処で,といふ―した顔付/破戒(藤村)」
驚嘆
きょうたん キヤウ― [0] 【驚嘆・驚歎】 (名)スル
素晴らしさや見事さにおどろき感心すること。非常に感心すること。感嘆。「非凡な技に―する」「―に値する」
驚嘆する
きょうたん【驚嘆する】
wonder[marvel] <at> ;→英和
admire.→英和
驚天動地
きょうてんどうち キヤウテン― [5] 【驚天動地】
〔白居易「李白墓」より。天を驚かし地を動かすの意から〕
世間を非常に驚かせること。「―の大事件」
驚天動地の
きょうてんどうち【驚天動地の】
startling;astounding.→英和
驚怖
きょうふ キヤウ― [1][0] 【驚怖】 (名)スル
驚き恐れること。「抑(ソモソモ)米国に於て最も―すべき事件と云ふは/月世界旅行(勤)」
驚悸
きょうき キヤウ― [1] 【驚悸】 (名)スル
驚いて胸がどきどきすること。「心中一時,又た��―せしかども/鬼啾々(夢柳)」
驚惶
きょうこう キヤウクワウ [0] 【驚惶】 (名)スル
驚きおそれること。驚きあわてること。
驚愕
きょうがく キヤウ― [0] 【驚愕】 (名)スル
非常に驚くこと。喫驚。吃驚(キツキヨウ)。驚駭(キヨウガイ)。「突然の悲報に―する」
驚愕
きょうがく【驚愕】
astonishment;→英和
amazement.〜する be astonished[amazed] <at,by> .
驚愕交響曲
きょうがくこうきょうきょく キヤウガクカウキヤウキヨク 【驚愕交響曲】
ハイドン作曲の交響曲第九四番ト長調。1791年作曲。92年ロンドン初演。第二楽章のティンパニを伴うフォルティッシモが聴衆を驚かせたという逸話からこの名がある。
驚愕反応
きょうがくはんのう キヤウ―オウ [5] 【驚愕反応】
突発的に起きた火事や知人の死などの事故により,顔面蒼白・冷汗・動悸・不眠・うろたえ・脱力感など,身体的・精神的反応を生じること。
驚歎
きょうたん キヤウ― [0] 【驚嘆・驚歎】 (名)スル
素晴らしさや見事さにおどろき感心すること。非常に感心すること。感嘆。「非凡な技に―する」「―に値する」
驚異
きょうい キヤウ― [1] 【驚異】
不思議で驚くべきこと。びっくりするほど素晴らしいこと。「―の目をみはる」
驚異
きょうい【驚異】
(a) wonder.→英和
〜的 wonderful;→英和
marvelous.〜の目を見張る stare in wonder.
驚異的
きょういてき キヤウ― [0] 【驚異的】 (形動)
びっくりするほどの。驚くべき。「―な数」
驚破
きょうは キヤウ― [1] 【驚破】 (名)スル
驚かすこと。びっくりさせること。「主人の夢を―する/吾輩は猫である(漱石)」
驚起
きょうき キヤウ― [1] 【驚起】 (名)スル
驚いて飛び起きること。「喇叭(ラツパ)を吹き立てしめければ大に人民を―したり/経国美談(竜渓)」
驚風
きょうふう キヤウ― [0][3] 【驚風】
漢方医学で,小児病の病名。脳膜炎。「五疳(ゴカン)・―貪惜(トンジヤク)なし/滑稽本・浮世風呂 4」
驚駭
きょうがい キヤウ― [0] 【驚駭】 (名)スル
おそれおどろくこと。驚愕(キヨウガク)。けいがい。「長足の進歩に―せざるものあらんや/学問ノススメ(諭吉)」
驟く
うごつ・く [3] 【驟く】 (動カ四)
〔古く「うこづく」とも〕
動く。うごめく。「目ばかり―・き/浮世草子・二十不孝 5」
驟然
しゅうぜん シウ― [0] 【驟然】 (形動タリ)
雨などが急に降りはじめるさま。
驟雨
しゅうう シウ― [1] 【驟雨】
急に降り出し,強弱の激しい変化を繰り返しながら,急に降り止む雨。前線または雷雨に伴われたものが多い。にわか雨。夕立。
驟雨
しゅうう【驟雨】
a shower.→英和
〜にあう be caught in a shower.→英和
驢
うさぎうま [3] 【兎馬・驢】
ロバの異名。[色葉字類抄]
驢
ろ [1] 【驢】
ろば。
驢背
ろはい [0] 【驢背】
ろばの背。
驢馬
ろば【驢馬】
an ass;→英和
a donkey.→英和
驢馬
ろば [1] 【驢馬】
奇蹄目ウマ科の哺乳類。肩高1メートル内外で,耳が長く,尾はウシに似る。原種はアフリカノロバで,古代エジプトですでに家畜化されていた。体は小さいが耐久力があり,粗食に耐え,少量の水で生きられる。アフリカ・ヨーロッパ南部・中東・中国・南米などで多数飼われる。ウサギウマ。ドンキー。
驢鳴犬吠
ろめいけんばい [0] 【驢鳴犬吠】
驢(ロバ)の鳴き声と犬の吠(ホ)える声。聞くにたえないこと,つまらない文章のたとえ。
驥
き 【驥】
一日に千里を走る馬。駿馬(シユンメ)。「―を学ぶは―の類ひ/徒然 85」
驥尾
きび [1] 【驥尾】
〔「驥」は一日に千里を走るという駿馬(シユンメ)〕
駿馬の尾。駿馬の後ろ。また,すぐれた人の後ろ。
驥足
きそく [0] 【驥足】
〔駿馬の足の意〕
才能のすぐれた人物。
驪山
りざん 【驪山】
〔「りさん」とも〕
中国,陝西省西安の東にある山。海抜620メートル。麓に温泉があり,古く唐の玄宗が楊貴妃のために離宮を建て華清宮と称した。リー-シャン。
驪山宮
りざんきゅう 【驪山宮】
驪山の麓にあった華清宮の別名。
驪竜
りりゅう [0] 【驪竜】
⇒りりょう(驪竜)
驪竜
りりょう [1] 【驪竜】
黒色の竜。黒竜。りりゅう。
骨
こつ【骨】
a bone;→英和
<gather a person's> ashes (遺骨).
骨
かわら カハラ 【骨・�】
ほね。特に,頭蓋骨。また,膝蓋骨。[和名抄]
骨
ほね【骨】
a bone;→英和
a rib (肋骨・傘の);→英和
a frame (障子の);→英和
a backbone (中心となるもの・気骨).→英和
〜を折る break a bone;→英和
take pains (努力).〜を接ぐ set a broken bone.〜と皮である be skin and bones.〜ばった[の多い]bony.→英和
〜まで冷える be chilled to the bones.
骨
ほね [2] 【骨】
■一■ (名)
(1)脊椎動物の骨格を構成する堅い構造物。他の器官を支持し保護する。主に骨組織からなり,表面は骨膜でおおわれ,内部の腔所は造血作用をもつ骨髄により満たされる。広義には軟骨を含める場合もある。硬骨。
(2)火葬などにした人骨。「―と化す」
(3)紙や布を張る時,芯となり全体を内側から支える細長い材料。「傘の―」「障子の―」
(4)中心となる人物。中心となって働く人。「―になる人がいない」
(5)物事の核心。そのものを成り立たせている中心。「―がしっかりした小説」
(6)容易に屈しない強い気性。気概。気骨(キコツ)。「なかなか―のある男だ」
■二■ (名・形動)
面倒で苦労のいること。困難なこと。また,そのさま。「この仕事はなかなか―だ」
骨
こつ 【骨】
(1) [2]
死体を火葬にしたほね。「お―を拾う」
(2) [0]
物事をする場合のかんどころ。呼吸。要領。「商売の―をのみこむ」
(3)芸道の奥義。また,それを会得する才能。「天性其の―なけれども/徒然 150」
骨っぽい
ほねっぽ・い [4] 【骨っぽい】 (形)
(1)魚肉などに小骨が多い。「―・い魚」
(2)やせて骨ばっている。「―・い手」
(3)信念があり,たやすく人に従わない。気骨(キコツ)がある。「―・いところのある男」
[派生] ――さ(名)
骨っ節
ほねっぷし [0][5] 【骨っ節】
(1)骨の関節。ほねぶし。
(2)気骨。気概。「―の強い男」
骨なし
ほねなし【骨なし】
spineless (気力のない);→英和
weak-minded.
骨仏
こつぼとけ 【骨仏】
(1)遺骨。火葬した骨。「陰坊(オンボウ)は―五六十ばかり�(ヘギ)に載せて持参し/浮世草子・好色万金丹」
(2)人をののしっていう語。「やあ,広言なる―と/浄瑠璃・妹背山」
骨仕事
ほねしごと [3] 【骨仕事】
骨の折れる仕事。力仕事。
骨付き
ほねつき [2][0] 【骨付き】
(1)骨組みの具合。骨格。
(2)骨が付いていること。また,その食肉。「―カルビ」
骨休み
ほねやすみ [3] 【骨休み】 (名)スル
「骨休め」に同じ。
骨休め
ほねやすめ【骨休め】
a rest;→英和
relaxation.→英和
〜する take[have]a rest;→英和
take recreation.
骨休め
ほねやすめ [3] 【骨休め】 (名)スル
一息つくこと。休息。ほねやすみ。「―に温泉に行く」「疲れた体を―させる」
骨伝導
こつでんどう [3] 【骨伝導】
発音体を前額などに接触させたとき,頭蓋骨を介して音波が内耳,さらに中枢神経へと伝わること。骨導。
骨偏
ほねへん [0] 【骨偏】
漢字の偏の一。「骸」「髄」などの「骨」。
骨切り
ほねきり [4][0] 【骨切り】
(1)骨を断ち切ること。
(2)ハモなど小骨の多い魚を調理するとき,身がばらばらにならない程度に,身ごと骨を細かく切ること。
骨切り唄
ほねきりうた [4] 【骨切り唄】
佐賀県・長崎県などの民謡で,仕事唄。クジラの骨を切り,唐臼(カラウス)でひき砕いて油を搾るときに唄う。
骨力
こつりょく [2] 【骨力】
書画の線が力強く,深い趣を表していること。主に書画の批評に用いられる。「―がある」
骨化
こっか [0] 【骨化】
生物の体内の組織に石灰が沈着して骨組織が生成される過程。成長期や骨折時における,軟骨や結合組織からの骨組織の形成など。化骨。
骨化年齢
こっかねんれい [4] 【骨化年齢】
⇒骨年齢(コツネンレイ)
骨品
こっぴん [0] 【骨品】
古代朝鮮,新羅(シラギ)の社会制度。出身氏族により五段階に身分を区別し,これによって位階・官職・生活様式などが制限された。
骨器
こっき [1] 【骨器】
⇒骨角器(コツカクキ)
骨堂
こつどう [0] 【骨堂】
遺骨を納めて置く建物。納骨堂。
骨壷
こつつぼ【骨壷】
an urn.→英和
骨壺
こつつぼ [0] 【骨壺】
火葬にした遺骨を納めて置くつぼ。こつがめ。
骨太
ほねぶと [0] 【骨太】 (名・形動)[文]ナリ
(1)骨の太いこと。骨格の頑丈なこと。また,そのさま。
⇔骨細
「―な指」「―な絵筆のタッチ」
(2)気骨(キコツ)があるさま。「―な考え方」
骨子
こっし【骨子】
the main point;the gist;→英和
the substance.→英和
骨子
こっし [1] 【骨子】
意見・計画・規則などの骨組みとなる主要な事柄。眼目。要点。「法案の―」
骨年齢
こつねんれい [3] 【骨年齢】
成長に伴って進行する繊維組織や軟骨の骨化を X 線写真などで判定し,算出される年齢。主に膝関節の骨や手の骨が用いられる。骨化年齢。
骨幹
こっかん [0] 【骨幹】
(1)からだの骨組み。骨格。
(2)物事の根幹。「組織の―をなす人材」
骨張
こっちょう [0][3] 【骨頂・骨張】 (名・形動)スル
(1)程度の最もはなはだしい・こと(さま)。現代では悪いことについて用いる。「愚の―」「真―」「馬鹿の―/浮雲(四迷)」「仏門においては祝ひの―なるべけれ/おらが春」
(2)強く主張すること。意地を通すこと。「母后―し給ふ/明月記」
(3)主張した者。張本人。「智積・覚明・仏光等の―の輩六人/盛衰記 4」
(4)物事に熟達すること。[日葡]
骨張る
ほねば・る [3] 【骨張る】 (動ラ五[四])
(1)骨が浮き出てごつごつしている。「―・った手足」
(2)意地をはる。「古藤の奴は少し―・り過ぎてる/或る女(武郎)」
骨性迷路
こっせいめいろ [5] 【骨性迷路】
⇒骨迷路(コツメイロ)
骨惜しみ
ほねおしみ【骨惜しみ】
laziness.〜する be lazy;spare oneself.
骨惜しみ
ほねおしみ [3] 【骨惜しみ】 (名)スル
労苦をいとうこと。なまけること。「―せずに働く」
骨折
こっせつ [0] 【骨折】 (名)スル
外力が加わって骨が折れること。体内で骨だけが折れているものを閉鎖骨折,骨折部の皮膚まで損傷が及ぶものを開放骨折という。
骨折
こっせつ【骨折】
<suffer> a fracture (of a bone).→英和
単純(複雑)骨折 a simple (compound) fracture.
骨折り
ほねおり【骨折り】
pains;efforts;labor.→英和
⇒骨.
骨折り
ほねおり [0][4] 【骨折り】
(1)精を出して働くこと。苦労すること。努力。
(2)尽力。「息子の就職には,お―をいただき…」
(3)労苦に対する報酬。「さらば―に是をそなたへ呑さう/狂言・棒縛(虎寛本)」
骨折り損
ほねおりぞん [5][4] 【骨折り損】
努力しても効果がなく損をすること。
骨折り損をする
ほねおりぞん【骨折り損をする】
work in vain.〜になる end in a waste of time[labor].
骨折る
ほねお・る [3] 【骨折る】 (動ラ五[四])
(1)一生懸命働く。「―・ッテ仕事ヲスル/ヘボン」
(2)他人のために尽力する。「教え子の就職に―・る」
骨抜き
ほねぬき [0][4] 【骨抜き】
(1)魚・鳥などの料理で,骨を抜き去ること。また,そのもの。
(2)節操や気骨をなくさせること。「金をつかまされて―にされる」
(3)計画・案などから肝心の部分を抜き去り,内容のないものにすること。「法案は―にされた」
骨抜きにする
ほねぬき【骨抜きにする】
mutilate <a bill> .→英和
骨拾い
こつひろい [3] 【骨拾い】
「骨揚げ」に同じ。
骨接ぎ
ほねつぎ【骨接ぎ】
⇒接骨.
骨接ぎ
ほねつぎ [0][4] 【骨接ぎ・骨継ぎ】
折れたり,関節が外れたりした骨を治す術。また,それを業とする人。接骨。整骨。
→柔道整復術
骨描き
こつがき [0] 【骨描き】
東洋画で,画面の骨格を定める線を描くこと。また,その描線。この段階での線の持つ表現力が重視される。
骨揚げ
こつあげ [0][4] 【骨揚げ】 (名)スル
死体を火葬にした後,骨を拾いあげること。骨拾い。
骨書き
ほねがき [0] 【骨書き】
絵の輪郭をかくこと。また,その線。
骨材
こつざい [0][2] 【骨材】
モルタルまたはコンクリートを作るとき,セメントに混ぜる砂や砂利などの総称。
骨柄
こつがら [0] 【骨柄】
(1)からだの骨組み。骨格。からだつき。「小男ながら鉄鎚でうちかためた様な―/思出の記(蘆花)」
(2)人柄。「人品―卑しからざる老人」
骨柴
ほねしば 【骨柴】
枝や葉を取り去った柴。「―の刈られながらも木の芽かな(凡兆)/猿蓑」
骨格
こっかく【骨格】
frame;→英和
build;→英和
physique.→英和
骨格
こっかく [0] 【骨格・骨骼】
(1)動物の体を基本的に支える器官。一定の配列・形式で結合し,個体の基本的支柱をなす硬い組織。筋肉の付着点となる。人間の成人では約二〇〇個の骨が互いに連結して体形をつくる。昆虫や甲殻類などの外骨格と,脊椎動物の内骨格とがある。
(2)物事をかたちづくる基本の骨組み。「論文の―だけはできた」
骨格(1)=1[図]
骨格(1)=2[図]
骨格(1)=3[図]
骨格(1)=4[図]
骨格筋
こっかくきん [0][3][4] 【骨格筋】
骨格に付着してこれを運動させる筋肉。脊椎動物では横紋があり,随意に動かせる。横紋筋。随意筋。
⇔内臓筋
骨桶
こつおけ [3] 【骨桶】
死者の骨を入れるおけ。
骨棘
こっきょく [0] 【骨棘】
骨の一部が骨端部付近で棘状に突出したもの。変形性関節症などでみられる。脊椎,膝関節に好発する。「―形成」
骨正月
ほねしょうがつ 【骨正月】
主に西日本で,正月二〇日の称。正月も終わりに近づき正月用の魚の骨まで食べてしまうことからの名。
骨気
こっき 【骨気】
(1)骨格。からだつき。
(2)気性(キシヨウ)。また,気性がはげしいこと。強気(ツヨキ)。「喧嘩はこなんの様に―で行くのが徳ぢや/浄瑠璃・妹背山」
骨油
こつゆ [2] 【骨油】
骨脂から製した油。石鹸(セツケン)・ろうそくなどの原料。
骨法
こっぽう [0] 【骨法】
(1)体の骨組み。骨格。
(2)芸術・芸道などの奥儀。こつ。
(3)基本となる規定。また,基礎・基盤。「―を伝へし故/蘭学事始」
(4)礼儀作法。「滝口の―わすれじとや/平家 4」
(5)中国画の用語。南宋の謝赫(シヤカク)の用いた骨法用筆に由来。六法(ロツポウ)中の第二位。
骨湯
こつゆ [0][2] 【骨湯】
煮魚や焼き魚の骨に熱湯を注いだもの。塩や醤油で味をつけて飲む。
骨灰
こっぱい [0] 【骨灰・粉灰】 (名・形動)
(1)こなごなに砕く・こと(さま)。「微塵―」「やい��樽肴が―になるわい/歌舞伎・傾城青陽�」
(2)さんざんな目にあうこと。強くたしなめられること。また,そのさま。「乱離(ラリ)―」「―に軽蔑(ケナ)される/社会百面相(魯庵)」
(3)面倒で骨が折れること。「料理方は―になるが/歌舞伎・四十七石忠箭討」
骨灰
こっかい [0] 【骨灰】
獣骨からにかわ・脂質などを採取したあと,焼いて灰にしたもの。リン酸カルシウム・窒素を多く含む。肥料,また過リン酸石灰製造の原料。こつばい。
骨灰
こつばい [2] 【骨灰】
(1)骨が焼けて灰状になったもの。
(2)「こっかい(骨灰)」に同じ。
骨灰磁器
こっかいじき [5] 【骨灰磁器】
⇒ボーン-チャイナ
骨炎
こつえん [2] 【骨炎】
⇒骨髄炎(コツズイエン)
骨炭
こったん [0] 【骨炭】
牛・馬・豚などの脱脂した骨を乾留して得る活性炭。リン酸カルシウムなどが多く,炭素は10〜15パーセント。溶液の精製・脱色剤や黒色顔料として用いる。
骨無し
ほねなし [0] 【骨無し】
(1)骨がないこと。
(2)気骨がないこと。自分の主義・主張がないこと。また,その人。
骨無し
こつな・し 【骨無し】 (形ク)
「こちなし」に同じ。「―・き様の風情にて舞を舞ひ給へとこそ申しつらめ/義経記 6」
骨無し
こちな・し 【骨無し】 (形ク)
無骨だ。無風流だ。気がきかない。ぶしつけだ。こつなし。「しひて言ふもいと―・し/源氏(手習)」
骨片
こっぺん [0] 【骨片】
(1)骨のかけら。
(2)海綿動物・刺胞動物・ナマコ類など下等動物の体内にある針状や棒状の固形物。一種の内骨格で,成分は種類により異なり,石灰質・ケイ質・炭酸カルシウムなど。針骨。
骨牌
こっぱい [0] 【骨牌】
(1)カルタ。
(2)獣骨などで作ったマージャン用の牌(パイ)。
骨牌税
こっぱいぜい [3] 【骨牌税】
⇒トランプ類税
骨瓶
こつがめ [0] 【骨瓶】
火葬した遺骨を入れる瓶。こつつぼ。
骨疽
こっそ [1] 【骨疽】
⇒カリエス
骨瘍
こつよう [0] 【骨瘍】
⇒カリエス
骨皮
ほねかわ ホネカハ 【骨皮】
狂言の一。傘を借りにきた者への断り方を住職に教わった新発意(シンボチ)が,馬を借りにきた者にそれを用いる。馬の場合の断り文句を教えると,今度は斎(トキ)の招待にきた檀家にそれを用いる。骨皮新発意。
骨皮筋右衛門
ほねかわすじえもん ホネカハスヂヱモン [2][3] 【骨皮筋右衛門】
非常にやせている人をからかっていう語。
骨盤
こつばん【骨盤】
the pelvis.→英和
骨盤
こつばん [0] 【骨盤】
身体の腰部を形成する左右の寛骨・仙骨・尾骨に囲まれた骨部分。分界線により大骨盤・小骨盤に分かれ,一般には後者をいう。小骨盤は膀胱・生殖器・直腸を入れて保護し,分娩にも深く関係する。女性の方が広く浅い。
骨盤位
こつばんい [3] 【骨盤位】
子宮内の胎児が頭を上に座った状態にある胎位。逆児(サカゴ)。
骨相
こっそう [0][3] 【骨相】
(1)人間のからだの骨組み。骨格。
(2)人間の骨格に表れた相。
骨相
こっそう【骨相】
physiognomy.→英和
骨相学(者) phrenology (a phrenologist).→英和
骨相学
こっそうがく [3] 【骨相学】
頭部の骨相をみて,その人の性格・運命を判断する占い。性相学。骨相論。観相学。フレノロジー。
骨立
こつりつ [0] 【骨立】 (名)スル
やせ衰えて骨が現れること。「―せる面影に驚かされた/倫敦塔(漱石)」
骨立つ
ほねだ・つ [3] 【骨立つ】 (動タ五[四])
やせて骨がごつごつあらわれている。骨張る。「山は面瘠(オモヤセ)て哀れに,森は―・ちて凄まじ/色懺悔(紅葉)」
骨端炎
こったんえん [3] 【骨端炎】
骨の両端部分におきる炎症。大腿骨・月状骨・中足骨などに好発。
骨筆
こっぴつ [0] 【骨筆】
牛の骨などを先に取り付けた,複写用筆記用具。
骨箱
こつばこ [0] 【骨箱】
(1)遺骨を納める箱。
(2)〔歯を骨に見立て,それを入れた箱の意〕
口をののしっていう語。「へたに―を鳴らしやあがると/洒落本・娼妓絹籭」
骨節
こっせつ [0] 【骨節】
骨格の関節。ほねのつがいめ。
骨粉
こっぷん【骨粉】
powdered bones.骨粉肥料 bone manure.
骨粉
こっぷん [0] 【骨粉】
獣骨を砕いて乾燥させ,粉末にしたもの。リン酸カルシウムに富み,肥料・飼料に用いる。
骨粗鬆症
こつそしょうしょう [4] 【骨粗鬆症】
〔「粗鬆」は,もろい意〕
骨を形成している組織が吸収され減少しもろくなった状態。老人や閉経後の女性に多くみられる。他に局所の循環障害,カルシウム代謝異常などでもみられる。
骨細
ほねぼそ [0] 【骨細】 (名・形動)[文]ナリ
骨の細いこと。体つきがきゃしゃでほっそりしていること。また,そのさま。
⇔骨太
「―の体」「其の―に肉の痩せたるも/金色夜叉(紅葉)」
骨細胞
こつさいぼう [3] 【骨細胞】
骨組織の基質中に埋まっている扁平な細胞。多くの細い突起を出して互いに連絡し,血管とも連絡する。
→骨組織
骨組
ほねぐみ【骨組】
build (体格);→英和
[構造]structure;→英和
framework.→英和
〜のしっかりした <a man> of strong build.
骨組
ほねぐみ [0][4] 【骨組(み)】
(1)体の骨の構造。骨格。
(2)建造物・機械などにおける主材の組み立て。
(3)物事の根本になる事柄。「計画の―」
骨組み
ほねぐみ [0][4] 【骨組(み)】
(1)体の骨の構造。骨格。
(2)建造物・機械などにおける主材の組み立て。
(3)物事の根本になる事柄。「計画の―」
骨組織
こつそしき [3] 【骨組織】
骨を構成する組織。骨細胞と多量のカルシウムを含む豊富な基質から成り,著しく硬い。広義には,結合組織の一つとされる。
骨絡み
ほねがらみ [3] 【骨絡み】
(1)梅毒が全身に広がり,骨髄にまでいたってうずき痛むこと。また,その症状。ほねうずき。
(2)悪い気風に完全にそまっていること。
骨継ぎ
ほねつぎ [0][4] 【骨接ぎ・骨継ぎ】
折れたり,関節が外れたりした骨を治す術。また,それを業とする人。接骨。整骨。
→柔道整復術
骨肉
こつにく【骨肉】
one's own flesh and blood;blood relations.〜の争い family discord.
骨肉
こつにく [0] 【骨肉】
(1)骨と肉。からだ。
(2)血筋のつながっている人。親子や兄弟。肉親。「―の情」
骨肉腫
こつにくしゅ [4] 【骨肉腫】
骨の原発性の悪性腫瘍の一。未分化で増殖の激しい骨組織から成り,一〇〜二五歳の男性に多い。主に肩や膝関節の周囲に生じ,早期に肺に転移することが多い。
骨脂
こっし [1] 【骨脂】
牛馬などの骨からとれる脂肪。膠(ニカワ)などをとる時の副産物で,石鹸(セツケン)などの原料とする。
骨腫
こっしゅ [0] 【骨腫】
骨芽細胞の増殖による腫瘍。骨の表面にできる外骨腫,骨髄内にできる内骨腫があり,外観は骨と同じような性状を示す。
骨膜
こつまく [0] 【骨膜】
硬骨の表面を覆う結合組織の膜。血管と神経に富み,内層には造骨細胞がある。骨の保護・栄養補給・成長・再生などを行う。
骨膜
こつまく【骨膜】
the periosteum.→英和
骨膜炎 periostitis.
骨膜炎
こつまくえん [4][0] 【骨膜炎】
骨膜に起こる炎症。細菌感染による。慢性化しやすい。
骨董
こっとう [0] 【骨董】
古美術品や希少価値のある古道具。骨董品。アンティーク。「―に凝る」
骨董
こっとう【骨董(品)】
a curio;→英和
an antique.→英和
骨董屋 a curio[an antique]store[shop](店);a curio dealer (人).
骨董品
こっとうひん [0] 【骨董品】
(1)「骨董」に同じ。
(2)古いだけがとりえの,役に立たない人や物のたとえ。骨董。
骨董屋
こっとうや [0] 【骨董屋】
骨董の売買をする店。また,その職業。
骨董集
こっとうしゅう 【骨董集】
随筆。三巻。山東京伝著。上・中巻1814年刊,下巻は翌年刊。近世風俗・風習などに関する事物の,起源・沿革についての考証を記す。
骨角器
こっかくき [3][4] 【骨角器】
獣・鳥・魚などの骨・角(ツノ)・牙(キバ)などで作った器具・装身具など。釣り針・鏃(ヤジリ)・銛(モリ)・櫛(クシ)・針などがある。後期旧石器時代以後使用された。骨器。
骨貝
ほねがい [2] 【骨貝】
海産の巻貝。殻高は約15センチメートル,そのうち半分は細長い水管で占められる。水管には魚の骨格のようにとげが突き出し,殻表にもとげが多数ある。形の奇妙さ・美しさから観賞用とされる。房総半島以南の浅海の砂底にすむ。
骨質
こっしつ [0] 【骨質】
(1)動物の骨をつくっている基質の部分。緻密質と海綿質とからなり,前者は骨の表層を,後者は内部を占める。
(2)骨のような物質。
骨身
ほねみ [3][2] 【骨身】
骨と肉。全身。からだ。
骨身にこたえる
ほねみ【骨身にこたえる】
pierce to the bone (苦痛が);→英和
come home <to one> (しみじみと感じられる).
骨軟化症
こつなんかしょう コツナンクワシヤウ [5][0] 【骨軟化症】
骨の石灰化の障害のため,骨が軟らかくなり骨格が変形する成人の疾患。ビタミン D の欠乏などによる,カルシウムとリンの代謝の異常が原因。小児のくる病と同質。
骨迷路
こつめいろ [3] 【骨迷路】
骨半規管・前庭・渦巻(ウズマ)き管および内耳道からなる内耳の骨性部分。迷路状の複雑な形をしている。内にほぼ同形の膜迷路がある。骨性迷路。
骨違い
ほねちがい 【骨違い】
脱臼(ダツキユウ)。[ヘボン]
骨酒
こつざけ [0] 【骨酒】
魚の骨を焼いて浸した燗酒。
骨鏃
こつぞく [0] 【骨鏃】
骨角製のやじり。
骨離れ
ほねばなれ [3] 【骨離れ】
焼き魚などの骨が身からきれいに離れること。また,その離れ具合。「―のいい魚」
骨頂
こっちょう [0][3] 【骨頂・骨張】 (名・形動)スル
(1)程度の最もはなはだしい・こと(さま)。現代では悪いことについて用いる。「愚の―」「真―」「馬鹿の―/浮雲(四迷)」「仏門においては祝ひの―なるべけれ/おらが春」
(2)強く主張すること。意地を通すこと。「母后―し給ふ/明月記」
(3)主張した者。張本人。「智積・覚明・仏光等の―の輩六人/盛衰記 4」
(4)物事に熟達すること。[日葡]
骨骨し
こちごち・し 【骨骨し】 (形シク)
無骨だ。無風流だ。洗練されていない。「ふなぎみの病者もとより―・しき人にてかうやうのことさらに知らざりけり/土左」
骨骸
こつがい 【骨骸】
死骸。がいこつ。「―の形をも見るべし/蘭学事始」
骨骼
こっかく [0] 【骨格・骨骼】
(1)動物の体を基本的に支える器官。一定の配列・形式で結合し,個体の基本的支柱をなす硬い組織。筋肉の付着点となる。人間の成人では約二〇〇個の骨が互いに連結して体形をつくる。昆虫や甲殻類などの外骨格と,脊椎動物の内骨格とがある。
(2)物事をかたちづくる基本の骨組み。「論文の―だけはできた」
骨格(1)=1[図]
骨格(1)=2[図]
骨格(1)=3[図]
骨格(1)=4[図]
骨髄
こつずい [0] 【骨髄】
(1)骨の中心にある腔所や海綿質の小腔を満たす,細胞と血管に富んだ軟らかな組織。元来は赤色で,赤血球・白血球・血小板を盛んに造るが,年齢とともに脂肪に置換されて黄色くなり,機能を失う。
(2)心の中。心の底。
→骨髄に徹(テツ)する
(3)要点。骨子。「希臘思想の―は実に此肉霊の調和にあり/希臘思潮を論ず(敏)」
骨髄
こつずい【骨髄】
the marrow.→英和
恨み〜に徹する bear <a person> a deep grudge.‖骨髄炎 osteomyelitis.
骨髄バンク
こつずいバンク [5] 【骨髄―】
骨髄移植に際し,患者と提供者の組織適合性抗原( HLA )の適合率を高めるため,提供希望者の HLA を登録する機関。1991年(平成3)骨髄移植推進財団として発足。
骨髄炎
こつずいえん [3] 【骨髄炎】
細菌感染による骨髄の炎症。多くは化膿菌による。結核菌によるものはカリエスと呼ばれ,脊椎骨や肋骨などの小さい骨に発生しやすい。骨炎。
骨髄移植
こつずいいしょく [5] 【骨髄移植】
白血病や再生不良性貧血など難治療の病気の患者に,提供者の正常な骨髄細胞を静脈内に注入して移植する治療法。
骨髄腫
こつずいしゅ [3] 【骨髄腫】
抗体を産生する細胞の腫瘍。骨髄部分で増殖する。主に,脊椎骨・肋骨・頭蓋骨などに発生する。同時に多数の骨に発生することもある。
骨鱗
こつりん [0] 【骨鱗】
硬骨魚類のうろこ。薄い円板状で,年輪状および放射状の線があり,前者から魚の年齢を知ることができる。
骭
かん [1] 【骭】
すね。はぎ。「衣(コロモ)は―に至る」
骰子
さい [1] 【采・賽・骰子】
(1)さいころ。
(2)「采配」の略。ざい。「―を振る」
骰子
さいころ [3][4] 【賽子・骰子】
〔「ころ」は接尾語〕
双六(スゴロク)や博打の用具。角(ツノ)・象牙(ゾウゲ)・木などでできた小さい立方体の各面に,反対側の面との合計が七になるように一から六までの点を記したもの。さい。ダイス。六博。
骰子
シャイツ [1] 【骰子】
〔中国語〕
さいころ。
骸
から [2] 【殻・骸】
〔「から(空)」と同源〕
(1)動物の体や植物の種子をおおって保護している堅いもの。「卵の―」「貝の―」
(2)(比喩的に)自分の世界を外界と隔て守るものをいう。「自分の―に閉じこもる」「古い―を破る」
(3)中身がなくなって,あとに残ったもの。ぬけがら。「もぬけの―」「蝉(セミ)の―」
(4)「おから」に同じ。
(5)〔魂の抜け去った肉体の意〕
なきがら。死骸。《骸》「空しき―を見たてまつらぬが,かひなく/源氏(蜻蛉)」
骸
むくろ [0] 【躯・骸・身】
(1)体。身体。「ひととなり,―長(タカ)く大きにして/日本書紀(景行訓)」
(2)死骸。なきがら。特に,首のない胴体。「冷たい―となって横たわる」「御首は敷皮の上に落ちて,―はなほ座せるが如し/太平記 2」
骸炭
がいたん [0] 【骸炭】
コークス。
骸骨
がいこつ【骸骨】
a skeleton (完全な形の);→英和
bones (ばらばらの).
骸骨
がいこつ [1] 【骸骨】
(1)肉が腐り落ちて,骨だけになった死体。
(2)からだの骨組。骨格。「―のうへを粧て花見かな/鬼貫句選」
髀肉
ひにく [0][1] 【髀肉・脾肉】
ももの肉。
髀臼
ひきゅう [0] 【髀臼】
⇒寛骨臼(カンコツキユウ)
髀臼関節
ひきゅうかんせつ [4] 【髀臼関節】
⇒股関節(コカンセツ)
髀骶
しりだこ [3] 【髀骶】
猿の尻の,皮が厚く毛のない部分。
髁節類
かせつるい クワセツ― [3] 【髁節類】
絶滅した哺乳類の一群。暁新世から始新世にかけて栄えた。四肢の構造から初期の有蹄類と考えられる。このグループから,蹄をもつ多様な草食哺乳類が進化したといわれる。
髄
ずい [1] 【髄】
(1)
(ア)腎臓・副腎・卵巣などの器官の比較的中心部を意味する語。髄質。
(イ)動物の骨の中心にある空洞を満たす柔らかい組織。骨の髄。骨髄。
(2)植物の茎の中心部にある維管束に囲まれた柔組織。木本植物では貯蔵組織,草本植物では髄腔となる場合が多い。
(3)物事の最も重要なところ。奥義。神髄。「事実の―を亡ひ咄々(トツトツ)奇怪の物語を長く口碑に伝へ存じて/小説神髄(逍遥)」
髄
なずき ナヅキ 【脳・髄】
(1)脳・脳髄・脳蓋などの古称。「独鈷(トツコ)をもて―をつきくだき/平家 8」
(2)(転じて)頭。「百二十日の当たりは近年珍しいと,都人も―を下げぬ/浮世草子・新色五巻書」
髄
ずん 【髄】
〔「ずい(髄)」の転〕
中心。まん中。「骶(カメノオ)の―に是ほどな疣(イボ)がある/浄瑠璃・新版歌祭文」
髄
ずい【髄】
the marrow (動物);→英和
the pith (植物).→英和
骨の〜まで to the core[marrow of one's bones].→英和
髄液
ずいえき [1] 【髄液】
蜘蛛膜(クモマク)下腔,脳室および脊髄(セキズイ)の中心管を満たしている液体。脳室脈絡叢で生成される。主として脳・脊髄を保護。脳脊髄液。脳漿(ノウシヨウ)。
髄脳
ずいのう [0] 【髄脳】
(1)脊椎動物の胚における脳胞の一つで,最後方にあるもの。のち延髄に分化し,後方で脊髄に続く。
(2)脳髄。
(3)奥義や秘説。必得。また,それを書いた書物。「和歌の―,いと所せく,病(ヤマイ)(=歌病),さるべき心多かりしかば/源氏(玉鬘)」
髄膜
ずいまく [0] 【髄膜】
脳と脊髄をおおう結合組織の膜。硬膜・蜘蛛(クモ)膜・軟膜の三層から成る。脳・脊髄を骨から保護し,頭蓋腔・脊柱管に安定させる。脳脊髄膜。
髄膜炎
ずいまくえん [4] 【髄膜炎】
軟膜・蜘蛛膜の急性炎症。病原体は化膿菌・結核菌・髄膜炎菌・ウイルスなどで,髄膜炎菌によるものは法定伝染病に指定されている。脳脊髄膜炎。旧称,脳膜炎。
髄虫
ずいむし [1][2] 【髄虫・螟虫】
(1)昆虫の幼虫で,草木の茎・枝の内部に食いこむものの総称。
(2)ニカメイガの幼虫。イネの葉鞘(ヨウシヨウ)や茎の内部を食う害虫。トウモロコシ・キビなどにもつく。ニカメイチュウ。いねのずいむし。
髄質
ずいしつ [0] 【髄質】
一つの器官で外層と内層が構造上も機能上も異なる場合の内層をいう語。大脳髄質・副腎髄質など。
⇔皮質
髄鞘
ずいしょう [0] 【髄鞘】
神経繊維の軸索の表面をおおう円筒状あるいは樋(トイ)状の被膜。軸索に対する電気的絶縁装置で,太くて速やかな興奮伝導を行う神経繊維に見られる。ミエリン鞘。
髐骨
ぎょうこつ ゲウ― [1] 【髐骨】
(1)肉の落ちてしまった骨。白骨。
(2)骸骨(ガイコツ)のようにやせ衰えていること。「膚(ハダエ)は―と衰へたり/謡曲・景清」
髑髏
されこうべ [3] 【髑髏】
〔「曝(サ)れ頭(コウベ)」の意〕
風雨にさらされ,白骨になった頭蓋骨。しゃれこうべ。しゃりこうべ。どくろ。野晒(ノザラ)し。
髑髏
しゃりこうべ [3] 【髑髏】
「されこうべ(髑髏)」に同じ。[日葡]
髑髏
しゃれこうべ [3] 【髑髏】
「されこうべ(髑髏)」に同じ。
髑髏
しゃれこうべ【髑髏】
a skull.→英和
髑髏
どくろ [1] 【髑髏】
風雨にさらされて肉が落ちた頭蓋骨。されこうべ。しゃれこうべ。
髑髏
どくろ【髑髏】
a skull.→英和
髑髏杯
どくろはい [3] 【髑髏杯】
どくろに金箔(キンパク)などを置いて作ったさかずき。
髖
しりぼね [0] 【尻骨・髖】
尻の骨。尾骨。
高
たか【高】
(a) quantity (量);→英和
(an) amount (額);→英和
a sum (総計).→英和
〜が知れた trifling.→英和
〜をくくる make light of.
高
たか [2][1] 【高】
〔形容詞「高い」の語幹から。連濁して「だか」とも〕
(1)数量。かず。かさ。「生産―」「収穫―」
(2)金額。「売上―」「残―」
(3)高くなること。値段の上がること。
⇔安
「相場は十円―になった」「円―」
(4)数量の程度。また,その程度の限界。かぎり。「―がこれくらい」
→高が
(5)土地の生産力の表示単位。その土地の年貢額で示す貫高・永高などがあったが,太閤検地以後,収穫量で示す石高に統一された。
(6)最後の成り行き。結末。「―は死ぬると覚悟しや/浄瑠璃・冥途の飛脚(中)」
(7)名詞や動詞の上に付いて複合語を作り,高いの意を表す。「―下駄」「―楊枝」「―鳴る」
高
こう カウ 【高】
姓氏の一。南北朝時代の武家。代々足利家に仕え,師重は足利尊氏を執事として助けた。師重の子師直・師泰も尊氏を支えたが,尊氏の弟直義と対立し,一族は衰亡。
高々
たかだか【高々】
[せいぜい]at most[best].〜と high;→英和
in a loud voice (声);proudly (威張って).→英和
高い
たか・い [2] 【高い】 (形)[文]ク たか・し
(1)空間的に基準面よりかなり上にある。
(ア)物の下端から上端までの差が大きい。上方に伸びている。「背の―・い人」「―・い山」「雪が―・く積もる」
(イ)離れて上の方に位置している。はるか上方にある。「―・い秋空」「ヒバリが―・く舞い上がる」「日はまだ―・い」
(ウ)前方に突き出ている。「―・い鼻」
(2)音や香りが顕著である。
(ア)高音である。音や声の振動数が多い。「―・い方のドの音」「―・い声で歌う」
(イ)音や声が大きい。「声が―・い。静かにしろ」
(ウ)
〔
(イ)から転じて〕
世間に広く知れわたっている。「評判が―・い」「世評が―・い」「悪名が―・い」
(エ)香りが強い。「梅の香りが―・い」
(3)序列・価値が上位にある。
(ア)地位・格式などが上位である。「身分が―・い」「―・い家柄」
(イ)教養・能力などがすぐれている。「識見が―・い」「目が―・い」「知能が―・い」
(ウ)品位・品格がすぐれている。「格調が―・い」「気品が―・い」「―・く評価する」
(4)志向が高尚である。低俗なものを嫌う。「理想が―・い」「志が―・い」「気位が―・い」
(5)数量的に多い。
(ア)金銭的に額が多い。
⇔安い
「物価が―・い」
(イ)程度を数値で表した時,その数値が大きい。「血圧が―・い」「気温が―・い」「年―・くなりて/宇治拾遺 24」
(6)時間的に遠い。「―・き昔の道慕へども/続後拾遺(雑下)」
(7)尊大である。「下から出りやあ恐ろしい―・え/人情本・辰巳園(初)」
⇔低い
→お高い
[派生] ――さ(名)――み(名)
[慣用] 敷居が―・頭が―・鼻が―・目が―/ただより高い物はない・枕を高くする。
高い
たかい【高い】
high;→英和
tall;→英和
elevated;→英和
lofty;→英和
loud (声);→英和
[値段]expensive;→英和
high;→英和
dear.→英和
高く high(ly);[声]loud(ly);aloud;→英和
<sell> at a high price (値段).高くなる[物価が] <Prices> go up; <Commodities> rise in price;grow tall(er) (背が).高くつく be expensive;cost <one> much.高くとまる ⇒高ぶる.
高が
たかが [1][2] 【高が】 (副)
せいぜい。わずか。たかだか。とるに足りないという意で用いる。「―百円ぐらいで…」
高きに登る
高きに登る
(昔,中国で九月九日の重陽(チヨウヨウ)の節句に災厄をまぬがれるために高い所へ登った風俗をまねて)丘や高台などに登る。
高きに登るは必ず低きよりす
高きに登るは必ず低きよりす
〔書経(太甲下)〕
物事の進行には一定の順序があり,手近な所から始めねばならない。
高くつく
高くつく
安く買ったつもりが,後日の追加支出などのためにかえって高額なものになってしまう。
高さ
たかさ [1] 【高さ】
〔形容詞「高い」の語幹に接尾語「さ」の付いたもの〕
(1)高いこと。また,その程度。「塔の―」
(2)三角形で,頂点から底辺に下ろした垂線の長さ。台形・平行四辺形では平行な辺間の距離。
(3)円錐・角錐で,頂点から底面に下ろした垂線の長さ。円錐台・角錐台・平行六面体では平行な面間の距離。
高さ
たかさ【高さ】
height;→英和
<five feet> high[in height];→英和
altitude (高度);→英和
loudness (声の);→英和
pitch (調子).→英和
高さゲージ
たかさゲージ [4] 【高さ―】
機械部品などの縦寸法を測定する器具。また,罫書(ケガ)きにも用いる。ハイト-ゲージ。
高し
たか・し 【高し】 (形ク)
⇒たかい
高じる
こう・じる カウ― [0][3] 【高じる・昂じる】 (動ザ上一)
〔サ変動詞「高ずる」の上一段化〕
「高ずる」に同じ。「病が―・じる」
高ずる
こう・ずる カウ― [0][3] 【高ずる・昂ずる】 (動サ変)[文]サ変 かう・ず
(1)程度がはなはだしくなる。「彼女への思いが―・ずる」「趣味が―・じて本業となる」
(2)病勢がつのる。病気がひどくなる。「病が―・ずる」
→こうじる(高)
高で
たかで 【高で】 (副)
(1)せいぜい。たかが。「―弐匁ばかり/浮世草子・風流曲三味線」
(2)そもそも。つまるところ。「命惜しい程なら―身をうつこともない/浄瑠璃・生玉心中(下)」
高ぶり
たかぶり [0] 【高ぶり・昂り】
(1)気分が高まること。興奮すること。「気持ちの―を抑える」
(2)尊大な態度をとること。「気しやう高しといへども―をおもてにあらはさず/洒落本・傾城觿」
高ぶる
たかぶ・る [3] 【高ぶる・昂る】 (動ラ五[四])
(1)えらそうに振る舞う。尊大な態度をとる。「あの夫人は何と云ふ―・つた風をして居るのだらう/麒麟(潤一郎)」「おごり―・る」「身ヲ―・ブル/日葡」
(2)興奮する。「神経が―・る」
高ぶる
たかぶる【高ぶる】
be proud[arrogant](高慢);be nervous[excited](興奮).高ぶらない be modest.
高まる
たかまる【高まる】
rise;→英和
win a reputation (名声);→英和
get excited (感情が).
高まる
たかま・る [3] 【高まる】 (動ラ五[四])
物事の程度・度合が高くなる。一段とすすむ。強くなる。
⇔低まる
「関心が―・る」「機運が―・る」「年々評価が―・る」「地位が―・る」
高み
たかみ [0][1] 【高み】
高い所。
⇔低み
「―から見下ろす」
高みの見物をする
たかみ【高みの見物をする】
look on idly[with folded arms];stand by.
高む
たか・む 【高む】 (動マ下二)
⇒たかめる
高め
たかめ [0][3] 【高め】 (名・形動)
(1)位置がいくぶん高いこと。また,高いと思われるさま。
⇔低め
「目の高さより―にある」「―の球」
(2)値段が少し高いこと。また,高いと思われるさま。
⇔安め
「―の要求額」「―に見積もる」
高める
たか・める [3] 【高める】 (動マ下一)[文]マ下二 たか・む
物事の程度や度合を高くする。強くする。
⇔低める
「公徳心を―・める」「女性の地位を―・める」「製品の質を―・める」
高める
たかめる【高める】
raise;→英和
enhance <the value> ;→英和
promote;→英和
improve.→英和
高めを突く
たかめ【高めを突く】
《野》throw high.
高やか
たかやか 【高やか】 (形動ナリ)
(1)物の高さなどがいかにも高いさま。たからか。
⇔低やか
「御簾をいと―に押しやりて/大鏡(道隆)」
(2)声などがいかにも大きいさま。たからか。「―に物語し/源氏(宿木)」
高らか
たからか [2] 【高らか】 (形動)[文]ナリ
(1)声・音を高く心地よく発するさま。「声―に歌を歌う」「―にらっぱが鳴り渡る」
(2)いかにも高いさま。「衣(キヌ)―に引きあげて/落窪 1」
高らかに
たからか【高らかに】
aloud;→英和
loud(ly);→英和
in a loud voice.
高エネルギー燐酸結合
こうエネルギーりんさんけつごう カウ―ケツガフ [12] 【高―燐酸結合】
加水分解によって多量のエネルギーを遊離する分子内のリン酸基の結合のこと。生体内のアデノシン三リン酸・クレアチンリン酸などに存在する。普通のリン酸結合の三〜五倍のエネルギーをもち,生体のエネルギー代謝に重要な役割を果たす。
高エネルギー物理学
こうエネルギーぶつりがく カウ― [10] 【高―物理学】
素粒子の性質や反応を実験的・理論的に研究し,自然界の基本原理を探究する物理学の分野。加速器により高エネルギーに加速された荷電粒子や宇宙線を使った実験的研究が必要なところからの称。素粒子物理学。
高エネルギー物理学研究所
こうエネルギーぶつりがくけんきゅうじょ カウ―ケンキウジヨ 【高―物理学研究所】
大型粒子加速器を用いた素粒子物理学研究のため,1971年(昭和46)に設立された文部省所轄の研究機関。大学共同利用機関の一。つくば市に所在。
高コレステロール血症
こうコレステロールけつしょう カウ―ケツシヤウ [10] 【高―血症】
血清中のコレステロール濃度が増加した病的状態をいう。動脈硬化症や虚血性心疾患になりやすいとされる。
高上
こうじょう カウジヤウ [0] 【高上】 (名・形動)[文]ナリ
(1)品位や程度が高い・こと(さま)。「詩人哲学者の―なる事業/内部生命論(透谷)」
(2)高い位。高位。「―のでうすの御しよさを/こんてむつすむん地」
高上がり
たかあがり [3] 【高上(が)り】
(1)上座にすわること。「お詞にあまへ,奥座敷へ参りましよか。―御免なりましよ/浄瑠璃・布引滝」
(2)高い所へあがること。「子や待たんあまり雲雀の―(杉風)/猿蓑」
(3)費用が高くつくこと。
(4)思い上がること。「昔,―をしてあるによりて,今かかる事にあふ程に/四河入海 19」
高上り
たかあがり [3] 【高上(が)り】
(1)上座にすわること。「お詞にあまへ,奥座敷へ参りましよか。―御免なりましよ/浄瑠璃・布引滝」
(2)高い所へあがること。「子や待たんあまり雲雀の―(杉風)/猿蓑」
(3)費用が高くつくこと。
(4)思い上がること。「昔,―をしてあるによりて,今かかる事にあふ程に/四河入海 19」
高下
こうげ カウ― [1] 【高下】 (名)スル
(1)(地位などの)高いことと低いこと。
(2)(価値などの)まさっていることと劣っていること。また,その評価をすること。「外見で人の価値を―する/一隅より(晶子)」
(3)上がり下がりすること。「相場の乱―」「価格が―する」
高下駄
たかげた [0] 【高下駄】
歯の高い下駄。たかあしだ。
高久
たかく 【高久】
姓氏の一。
高久靄厓
たかくあいがい 【高久靄厓】
(1796-1843) 江戸後期の南画家。下野(シモツケ)の人。谷文晁・池大雅に私淑。蛮社の獄では渡辺崋山の救出に尽力。作「歳寒三反図」など。
高井
たかい タカヰ 【高井】
姓氏の一。
高井几董
たかいきとう タカヰ― 【高井几董】
(1741-1789) 江戸中期の俳人。別号,晋明・春夜楼など。京都の人。蕪村門の中心的人物として活躍,のち三世夜半亭を継ぐ。編著「あけ烏」「井華(セイカ)集」など。
高井蘭山
たかいらんざん タカヰ― 【高井蘭山】
(1762-1838) 江戸中期の読本作者。名は伴寛。江戸の人。作品「星月夜顕晦録」「鎌倉年代記」など。
高位
こうい【高位】
a high rank.高位高官の人 persons of (high) rank and office.
高位
こうい カウヰ [1] 【高位】
高い地位。また,高い地位の人。
⇔低位
「―高官」
高位株
こういかぶ カウヰ― [3] 【高位株】
⇒値嵩株(ネガサカブ)
高低
たかひく [1][2] 【高低】
〔「たかびく」とも〕
高いことと低いこと。また,高い所と低い所。でこぼこ。「背の―」「小さな岡が―して居る平地で/戸隠山紀行(美妙)」
高低
こうてい カウ― [0][1] 【高低】 (名)スル
(1)高いことと低いこと。高さと低さ。「土地の―」「音の―」
(2)上がることと下がること。上下。「貨物の価格(ネダン)迄…自由に之を―するを得ず/浮城物語(竜渓)」
高低
こうてい【高低】
height;→英和
pitch (音の);→英和
undulations (起伏);fluctuations (相場の).〜のある(ない) uneven (even).→英和
高低アクセント
こうていアクセント カウ― [5] 【高低―】
〔pitch accent〕
発音の高低の組み合わせによるアクセント。日本語・中国語・スウェーデン語などのアクセントがこれに属する。高さアクセント。
→強弱アクセント
高低測量
こうていそくりょう カウ―リヤウ [5] 【高低測量】
⇒水準測量(スイジユンソクリヨウ)
高作
こうさく カウ― [0] 【高作】
相手を敬ってその作品をいう語。
高価
こうか カウ― [1] 【高価】 (名・形動)[文]ナリ
値段の高いこと。高いねうちがあること。また,そのさま。
⇔安価
⇔廉価
「―な品」「―な代償」
[派生] ――さ(名)
高価な
こうか【高価な】
expensive;→英和
costly.
高倉
たかくら [0] 【高倉】
湿気や鼠の害を防ぐため,床を高くした倉。現在,南西諸島などにみられる。
高倉天皇
たかくらてんのう 【高倉天皇】
(1161-1181) 第八〇代天皇(在位 1168-1180)。名は憲仁(ノリヒト)。後白河天皇第七皇子。在位中は平清盛の隆盛時にあたり,その娘徳子を中宮とした。安徳天皇に譲位。笛の名手。
高倉流
たかくらりゅう 【高倉流】
衣紋(エモン)・装束調進の流派。室町時代頃から山科家とともに,朝廷・公家の装束のことに当たった。近世,武家方にも奉仕した。
高値
たかね【高値(を呼ぶ)】
(bring) a high price.‖新高値 an all-time high price.
高値
たかね [2] 【高値】
(1)高い値段。
(2)取引で,相場が今までの値段に比べ高いこと。
⇔安値
高値引け
たかねびけ [3][0] 【高値引け】
取引相場で,前場または後場の終わり値が,その日の出来値のうち最も高いこと。買い人気の強いことを示す。
⇔安値引け
高僧
こうそう カウ― [0] 【高僧】
(1)修行を積み,仏教の奥義に通じた徳の高い僧。
(2)官の高い僧。
高僧
こうそう【高僧】
a high priest;a prelate (キリスト教).→英和
高僧伝
こうそうでん カウ― [3] 【高僧伝】
(1)すぐれた僧の伝記を集めた書物。
(2)特に,梁(リヨウ)の慧皎(エコウ)(497-554)の書いた書物の名。
高光る
たかひかる 【高光る】 (枕詞)
「天高く光る」の意から,「日」にかかる。「―日の宮人事の語り言も是(コ)をば/古事記(下)」
高免
こうめん カウ― [0] 【高免】
他人を敬ってその許しをいう語。お許し。御容赦。「御―を請う」
高其佩
こうきはい カウ― 【高其佩】
(1672-1734) 中国,清初期の画家。遼陽の人。字(アザナ)は韋之。号は且園・南村。指頭画に長じた。
高円
たかまと 【高円】
「たかまとやま(高円山)」の略。
→たかまどやま
高円の尾上の宮
たかまとのおのえのみや 【高円の尾上の宮】
高円山にあった聖武天皇の離宮。
高円宮
たかまどのみや 【高円宮】
宮家。1984年(昭和59)三笠宮崇仁親王の第三皇子憲仁親王が創立した。
高円山
たかまどやま 【高円山】
〔古くは「たかまとやま」〕
奈良市の春日山の南に連なる山。海抜432メートル。((歌枕))「敷嶋や―の雲まより光さしそふゆみはりの月/新古今(秋上)」
高冷地
こうれいち カウレイ― [3] 【高冷地】
低緯度に位置し標高の高い寒冷な土地。
高冷地農業
こうれいちのうぎょう カウレイ―ゲフ [6] 【高冷地農業】
海抜約1000メートル以上の高原地帯で行われる農業。夏の冷涼性を生かし野菜類(高原野菜)を主に生産。
→寒冷地農業
高出葉
こうしゅつよう カウシユツエフ [4] 【高出葉】
異形葉の一。花に近い部分に生ずる鱗片状に変形した葉。苞(ホウ)はこれにあたる。
高分子
こうぶんし【高分子】
a high molecule[polymer].高分子化学 high polymer chemistry.高分子化合物 a high molecular compound.
高分子
こうぶんし カウ― [3] 【高分子】
分子量が約一万以上の分子。多くは鎖状であるが,網状のものもある。
高分子化合物
こうぶんしかごうぶつ カウ―クワガフ― [7] 【高分子化合物】
多数個の原子が共有結合により次々と結合してできた分子量の大きい分子から成る化合物。普通,分子量が一万以上のものをさす。天然物として天然ゴム・デンプン・タンパク質,人工製品として合成ゴム・合成樹脂・合成繊維などがある。巨大分子。
高分子化学
こうぶんしかがく カウ―クワ― [6] 【高分子化学】
高分子化合物の物性および化学的性質や合成法を研究する化学の一分野。
高利
こうり カウ― [1] 【高利】
(1)普通よりも高い利息。
⇔低利
(2)大きな利益。巨利。
高利
こうり【高利】
<lend at> high interest.高利貸 <practice> usury (業);→英和
a usurer[ <米話> a loan shark](人).→英和
高利貸し
こうりがし カウ― [3] 【高利貸し】
〔「こうりかし」とも〕
高い利息をとって金銭を貸すこと。また,それを職業とする人。
高割
たかわり [0] 【高割(り)】
江戸時代,石高に応じて諸役や村入用を割り当てること。
高割り
たかわり [0] 【高割(り)】
江戸時代,石高に応じて諸役や村入用を割り当てること。
高力ボルト
こうりょくボルト カウリヨク― [5] 【高力―】
高張力鋼製のボルト。軸力が高いため,材間摩擦力によって剪断力を伝える接合が期待できる。高張力ボルト。ハイテンション-ボルト。
高力士
こうりきし カウ― 【高力士】
(684-762) 中国,唐代の宦官(カンガン)。姓は馮(ヒヨウ)。玄宗の寵愛をうけ権勢を振るったが,安史の乱で失脚。唐の郭湜の小説「高力士伝」がある。
高勝山
こうしょうざん [3] カウシヨウ― 【高勝山】 ・ カウシヤウ― 【高盛山】
当世兜(トウセイカブト)の鉢の形の一。後部が高く盛り上がっているもの。
高勝鐶
こうしょうかん カウシヨウクワン [3] 【高勝鐶】
⇒笠標付(カサジルシツ)けの鐶(カン)
高勾麗
こうくり カウクリ 【高句麗・高勾麗】
古代朝鮮の一国。中国東北部にいた扶余(フヨ)族の一支族が建国(?-668)。313年,楽浪郡を滅ぼし朝鮮北部を領有,427年平壌に遷都。広開土王(好太王)以下三代(四世紀末から六世紀)が最盛期。唐・新羅の連合軍に滅ぼされた。高麗(コマ)。
高千穂
たかちほ 【高千穂】
宮崎県北西部,五ヶ瀬川上流域にある町。天岩戸神社や高千穂峡がある。
高千穂の宮
たかちほのみや 【高千穂の宮】
皇室の祖先神である彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)から神武天皇までの三代の伝説上の皇居。宮崎・鹿児島県境の霧島山近傍,宮崎県西臼杵郡高千穂町などが伝承地。
高千穂商科大学
たかちほしょうかだいがく 【高千穂商科大学】
私立大学の一。1912年(明治45)創立の高千穂高等商業学校を母体に,50年(昭和25)現名の新制大学となる。本部は東京都杉並区。
高千穂峰
たかちほのみね 【高千穂峰】
宮崎県と鹿児島県の境にある火山。霧島火山群の一峰。海抜1574メートル。天孫降臨の伝説のある山。
高卑
こうひ カウ― [1] 【高卑】
(1)高いことと低いこと。
(2)尊いことと卑しいこと。貴賤。「身分の―を問わない」
高卒
こうそつ カウ― [0] 【高卒】
高等学校を卒業していること。
高卓
たかじょく [0] 【高卓】
押板(床の間)の中央に置いて用いる脚の長い卓。上に返り花の薬器または香炉,下に抛入花(ナゲイレバナ)を飾る。
高原
こうげん【高原】
a plateau;→英和
a tableland.→英和
‖高原地帯 highlands.高原療養所 an alpine sanatorium.
高原
こうげん カウ― [0] 【高原】
海抜高度が高い平原。起伏が小さい高地。
高原玄武岩
こうげんげんぶがん カウ― [7] 【高原玄武岩】
⇒台地(ダイチ)玄武岩
高原野菜
こうげんやさい カウ― [5] 【高原野菜】
夏季も冷涼な高原地帯で,その季候を利用して栽培される野菜。レタス・キャベツ・ハクサイなどが主。高冷地野菜。
高取
たかとり [4][0] 【高取】
高額の知行・給料をとっていること。また,その人。
高取焼
たかとりやき [0] 【高取焼】
福岡県から産出される陶器。慶長年間(1596-1615)黒田長政の命により朝鮮の陶工八山(高取八蔵)が筑前高取山麓に開窯したのに始まる。寛永年間(1624-1644)飯塚の白旗山麓に築窯,茶人小堀遠州の指導により薄手精巧な作となった。これを遠州高取と称し,遠州七窯の一。
高古
こうこ カウ― [1] 【高古】 (名・形動)[文]ナリ
気高くて古風な・こと(さま)。「漢魏の―なる/淡窓詩話」
高句麗
こうくり カウクリ 【高句麗・高勾麗】
古代朝鮮の一国。中国東北部にいた扶余(フヨ)族の一支族が建国(?-668)。313年,楽浪郡を滅ぼし朝鮮北部を領有,427年平壌に遷都。広開土王(好太王)以下三代(四世紀末から六世紀)が最盛期。唐・新羅の連合軍に滅ぼされた。高麗(コマ)。
高句麗
こくり 【高句麗】
「こうくり(高句麗)」の転。
高台
こうだい カウ― [0] 【高台】
■一■ (名)
(1)高い建物。たかどの。
(2)茶碗・鉢・椀などの底にある輪状の基台。
■二■ (代)
二人称。手紙などで相手を敬っていう語。あなたさま。貴台。
高台
たかだい【高台】
a height;→英和
a hill.→英和
高台
たかだい [0] 【高台】
周囲の土地よりも高くて,頂上が平らになっている所。
高台寺
こうだいじ カウダイ― 【高台寺】
京都市東山区にある臨済宗建仁寺派の寺。山号は鷲峰山(ジユブザン)。1605年豊臣秀吉の正室高台院が秀吉の冥福を祈って建立。安土桃山時代の建築様式を残す開山堂や霊屋(タマヤ),また時雨(シグレ)亭・傘(カラカサ)亭などの茶室がある。庭は小堀遠州の作といわれる。
高台寺蒔絵
こうだいじまきえ カウダイ―ヱ [6][7] 【高台寺蒔絵】
高台寺にある秀吉と正室高台院が愛用したという調度品に施された蒔絵,およびその様式の蒔絵の呼称。秋草文様に桐菊紋などを施す。桃山時代の代表的漆芸。
高台院
こうだいいん カウダイヰン 【高台院】
(1548-1624) 豊臣秀吉の正妻。北政所(キタノマンドコロ)と称される。愛称ねね(おね)。杉原定利の娘で浅野長勝の養女。
高名
こうめい カウ― [0] 【高名】
■一■ (名・形動)[文]ナリ
評判のたかいこと。名高いこと。また,そのさま。有名。こうみょう。「―な画家」
■二■ (名)
相手を敬ってその名前をいう語。「御―はかねがね承っております」
[派生] ――さ(名)
高名
こうみょう カウミヤウ [0] 【高名】 (名・形動)[文]ナリ
(1)「こうめい(高名){■一■}」に同じ。
(2)手柄を立てること。功名。「室山・水島二ヶ度の合戦に―したり/平家 9」
高名
こうめい【高名】
fame;→英和
renown;→英和
a high reputation.〜な famous;→英和
renowned.
高名帳
こうみょうちょう カウミヤウチヤウ [0] 【高名帳】
戦場で手柄を立てた人の名を書き記す帳面。
高向
たかむこ 【高向】
姓氏の一。
高向玄理
たかむこのくろまろ 【高向玄理】
(?-654) 大化改新期の国博士。黒麻呂とも。608年小野妹子に従って隋に留学。640年帰朝。大化改新で僧旻(ミン)とともに国博士に任ぜられ,新政権の政策の立案にあたった。のち遣唐押使として入唐,当地で没。
高吟
こうぎん カウ― [0] 【高吟】 (名)スル
高い声で詩や歌などを吟ずること。「漢詩を―する」「放歌―」
高周波
こうしゅうは【高周波】
high frequency.
高周波
こうしゅうは カウシウハ [3] 【高周波】
一般に,周波数の高い振動や波動をいう。交流では数百ヘルツ以上,電波では多く無線用の数メガヘルツ以上をいう。
⇔低周波
高周波ミシン
こうしゅうはミシン カウシウハ― [6] 【高周波―】
誘電加熱を利用して,プラスチックなどを溶融接着する機械。
高周波加熱
こうしゅうはかねつ カウシウハ― [6] 【高周波加熱】
商用周波数より高い周波数の電界・磁界を物体に加えて行う加熱。導体を熱するための誘導加熱と絶縁体を加熱するための誘電加熱とがある。
高周波製鋼法
こうしゅうはせいこうほう カウシウハセイカウハフ [0] 【高周波製鋼法】
金属を誘導加熱によって溶解する方法。特殊鋼の溶解に用いられる。
高周波電気炉
こうしゅうはでんきろ カウシウハ― [8] 【高周波電気炉】
誘導加熱を利用した電気炉。高周波誘導炉。
高品位テレビ
こうひんい【高品位テレビ】
high-definition television <HDTV> .
高品位テレビ
こうひんいテレビ カウヒンヰ― [6] 【高品位―】
高精細度テレビジョンの別称。
高唱
こうしょう カウシヤウ [0] 【高唱】 (名)スル
声高く歌うこと。また,声高く唱えること。
⇔低唱
「漢詩を―する」
高商
こうしょう カウシヤウ [0] 【高商】
旧制の「高等商業学校」の略。
高啓
こうけい カウ― 【高啓】
(1336-1374) 中国,元末・明初の詩人。字(アザナ)は季迪(キテキ)。号は青邱子(セイキユウシ)。詩風は軽快で平明。友人の罪に連座して刑死。作「高青邱詩集」など。
高嘱
こうしょく カウ― [0] 【高嘱】
他人を敬ってその依頼をいう語。
高土間
たかどま [0][4] 【高土間】
歌舞伎劇場で,観客席が升席であった時代に,左右の桟敷の前の土間との間に,床を一段高くして手すりを設けた客席。
高圧
こうあつ カウ― [0] 【高圧】
(1)高い圧力。
(2)〔「高電圧」の略〕
高い電圧。
⇔低圧
高圧
こうあつ【高圧】
(1)[電流]high tension[voltage].(2)[気圧]high pressure.(3)[圧制]high-handedness.〜的(に) high-handed(ly).‖高圧線 a high-tension wire[line].高圧電流 high-voltage current.高圧鍋(なべ) a pressure cooker.
高圧ガス
こうあつガス カウ― [5] 【高圧―】
圧縮または液化されて高圧下にあるガス。
高圧化学
こうあつかがく カウ―クワ― [5] 【高圧化学】
高圧下(10〜10� 気圧程度)の物質の構造・性質,化学反応などを研究する化学の一分野。ダイヤモンドやセラミックスの製造,アンモニア・ポリエチレンの重合などに利用される。
高圧帯
こうあつたい カウ― [0] 【高圧帯】
帯状にひろがった,周囲より気圧の高い区域。この圏内では一般に晴天が続く。
高圧浣腸
こうあつかんちょう カウ―クワンチヤウ [5] 【高圧浣腸】
多量の浣腸液を高い圧力を加えて肛門から注入する方法。大腸検査の前処置や腸重積症の治療に用いる。
高圧的
こうあつてき カウ― [0] 【高圧的】 (形動)
一方的に相手をおさえつけ,従わせようとするさま。高飛車。「―な態度」
高圧経済
こうあつけいざい カウ― [5] 【高圧経済】
国内の需要が供給を上回り,それがまた投資を誘発してさらに需要圧力を高める傾向をもつ経済。物価の上昇や輸入の急増による国際収支の悪化をもたらす。
⇔低圧経済
高圧線
こうあつせん カウ― [0] 【高圧線】
高電圧の送電線や配電線。
高圧酸素療法
こうあつさんそりょうほう カウ―レウハフ [8] 【高圧酸素療法】
高圧酸素室に患者を入れて気圧を上げ,血液中の酸素の濃度を増やすことで効果を得る治療法。一酸化炭素中毒・シアン中毒・心筋梗塞などの治療に用いる。
高圧釜
こうあつがま カウ― [0][4] 【高圧釜】
⇒圧力釜(アツリヨクガマ)
高地
こうち【高地】
high ground;highlands;heights;a plateau (高原).→英和
高地
こうち カウ― [1] 【高地】
(1)周囲よりも高い土地。高台。
⇔低地
(2)海抜の高い地域。
高地トレーニング
こうちトレーニング カウ― [5] 【高地―】
酸素の希薄な高地に順応させ,呼吸循環機能を強化させることを目的とするトレーニング法。
高地性集落
こうちせいしゅうらく カウ―シフラク [6] 【高地性集落】
弥生時代中期の瀬戸内海・大阪湾沿岸の丘陵・山頂につくられた集落。兵庫県芦屋市会下山遺跡・香川県詫間町紫雲出遺跡では,石槍・石鏃が多く,軍事的緊張に対応した防御集落と考えられる。
高坏
たかつき [0][2] 【高坏】
食物などを盛るのに用いた脚のついた器。現在は神饌などを盛るのに用いる。たかすき。
高坏[図]
高堂
こうどう カウダウ [0] 【高堂】
(1)高い堂塔。また,立派な家。
(2)相手を敬って,その家,またはその家人をいう語。
高場
たかば [0] 【高場】
(1)歌舞伎劇場で,土間の後部や正面桟敷の一部に設けられた一段高い所。興行主側の世話人がいて,席の割り当てや場内の監視などをした。
(2)取引所で,市場係が売買取引を記帳する一段高い所。高台。
高塀
たかべい [2] 【高塀】
高く作られた塀。
高塀造り
たかへづくり [4] 【高塀造り】
⇒大和棟(ヤマトムネ)
高塚
たかつか [0] 【高塚】
〔「たかづか」とも〕
(1)盛り土の墳丘。
(2)民間信仰関係の盛り土の遺構。
高士
こうし カウ― [1] 【高士】
(1)人格が気高くすぐれている人物。
(2)脱俗している高潔の士。「風懐の―/日本風景論(重昂)」
高声
たかごえ [0][3] 【高声】
高く大きな声。こわだか。「まきじたの―にて/安愚楽鍋(魯文)」
高声
こうしょう カウシヤウ 【高声】
〔「こうじょう」とも〕
大きい声。高い声。「―に加持したてまつる/宇治拾遺 15」
高声
こうせい カウ― [0] 【高声】
高く大きな声。大声。こうしょう。「―に語るもの,笑ふもの/門(漱石)」
高大
こうだい カウ― [0] 【高大】 (名・形動)[文]ナリ
高く大きい・こと(さま)。また,たいそうすぐれている・こと(さま)。「―な理想」「―なる樹木なし/浮城物語(竜渓)」
高天
こうてん カウ― [0] 【高天】
高い空。また,よく澄んだ秋の空。
高天原
たかまがはら [4] 【高天原】
⇒たかまのはら(高天原)(1)
高天原
たかまのはら [4] 【高天原】
(1)日本神話の天上界。古事記神話で,八百万(ヤオヨロズ)の神々がいるという天上界。天照大神が支配し,「根の堅州(カタス)国」「葦原の中つ国」に対する。たかまがはら。
(2)天上。大空。「曇なく―に出でし月/風雅(賀)」
高天山
たかまやま 【高間山・高天山】
奈良県の金剛山の別名。たかまのやま。((歌枕))「高間の山の嶺の白雲/新古今(恋一)」
高女
こうじょ カウヂヨ [1] 【高女】
旧制の「高等女学校」の略。
高妙
こうみょう カウメウ [0] 【高妙】 (名・形動)[文]ナリ
立派で優れている・こと(さま)。「―真実なる人類的主観/欺かざるの記(独歩)」
高姿勢
こうしせい カウ― [3] 【高姿勢】
相手を威圧するような強い態度。
⇔低姿勢
「終始―で応対する」
高姿勢
こうしせい【高姿勢】
<take> a highhanded attitude.
高学年
こうがくねん【高学年】
the upper years (of the elementary school).
高学年
こうがくねん カウ― [3][4] 【高学年】
小学校で上級の学年。五,六学年。
高安
たかやす 【高安】
姓氏の一。
高安
たかやす 【高安】
大阪府八尾(ヤオ)市の地名。
高安城
たかやすじょう 【高安城】
八尾市と奈良県生駒郡平群(ヘグリ)町の境にある高安山(488メートル)にあった古代の城塞。付設の高安の烽(ホウ)は712年廃止。1978年(昭和53)発掘。
高安月郊
たかやすげっこう 【高安月郊】
(1869-1944) 詩人・劇作家。大阪生まれ。本名,三郎。抒情詩人として出発。新歌舞伎の脚本に佳作がある。イプセンの紹介者。戯曲「江戸城明渡」「桜時雨」など。
高安流
たかやすりゅう 【高安流】
(1)能のワキ方の流派の一。流祖は高安長助,事実上の芸祖は三世寿閑と伝える。江戸時代は金剛座の座付き。現在,名古屋・京都などを地盤とする。
(2)能の大鼓(オオツヅミ)方の流派の一。流祖高安与右衛門(道善)は美男子の名人で「高安エビス」と称された。江戸時代は金剛座の座付き。
高安病
たかやすびょう [0] 【高安病】
〔眼科医,高安右人(ミギト)(1860-1938)が報告したことから〕
「脈無(ミヤクナ)し病」に同じ。
高宗
こうそう カウ― 【高宗】
中国の皇帝,朝鮮の王の廟号(ビヨウゴウ)。唐の第三代,南宋の初代,清の乾隆帝(ケンリユウテイ),高麗の第二三代,李朝の第二六代など。
高官
こうかん カウクワン [0] 【高官】
高い地位の官職。また,高い地位にある官吏。「外務省の―」「高位―」
高官
こうかん【高官】
a high(-ranking) official (人);a high office (役).
高家
こうけ カウ― [1] 【高家・豪家】
(1)由緒正しい家。名門。
(2)江戸幕府の職名。老中支配に属し,主として儀式・典礼をつかさどり,伊勢・日光への代拝のほか,特に京都への御使い,勅使の接待など,朝廷との間の諸礼にあたった家柄。世襲で,足利氏以来の名家,吉良・武田・畠山などの諸氏が任ぜられた。
(3)権威として頼りにするもの。「大将殿をぞ―には思ひ聞こゆらむ/源氏(葵)」
(4)言いわけなどのよりどころ。口実。「只老いを―にして答へ居たり/今昔 24」
〔「豪」は漢音で「こう」,呉音で「ごう」。「豪家」と書かれた場合は「ごうけ」とも読まれた〕
高家肝煎
こうけきもいり カウ― 【高家肝煎】
江戸幕府で高家のうちから選ばれ高家諸氏の差配にあたる者。通常三人で,月番制。
高密度星
こうみつどせい カウミツド― [5] 【高密度星】
恒星の進化の最後に到達する超高密度の天体。白色矮星・中性子星・ブラック-ホールのこと。恒星がこれらのうちのどれに到達するかはその質量による。
高富
たかとみ 【高富】
岐阜県南西部,山県(ヤマガタ)郡の町。鳥羽川流域を占め,岐阜市に北接する。
高察
こうさつ カウ― [0] 【高察】
すぐれた推察。相手の推察を敬っていう語。賢察。「御―のとおり」
高寿
こうじゅ カウ― [1] 【高寿】
年齢の高いこと。長生きすること。また,その年齢。高齢。長寿。「―を享(ウ)く」
高専
こうせん カウ― [0] 【高専】
「高等専門学校」の略。
高射砲
こうしゃほう カウシヤハウ [0][3] 【高射砲】
航空機を撃墜するための中小口径砲。旧陸軍の呼称。海軍では高角砲と称する。
高射砲
こうしゃほう【高射砲】
an antiaircraft gun.
高尚
こうしょう カウシヤウ [0] 【高尚】 (名・形動)[文]ナリ
知性や品性の程度が高いこと。気高くて,立派なこと。また,そのさま。
⇔低俗
「―な趣味」
[派生] ――さ(名)
高尚な
こうしょう【高尚な】
noble;→英和
refined (上品な);elegant;→英和
advanced (進んだ);→英和
high-toned <journal> ;highbrow <literature> .→英和
高尾
たかお タカヲ 【高尾】
江戸新吉原の三浦屋に抱えられていた遊女の名。初代から一一人いたという。それぞれ逸話に富むが,諸説入り乱れて,だれのものと特定しがたい。逸話や落籍者にちなんで「仙台高尾」「子持高尾」「紺屋高尾」などの異名をもつ。
高尾
たかお タカヲ 【高雄・高尾】
京都市北西端,右京区梅ヶ畑の地名。清滝川中流の峡谷に沿い,紅葉の名所として知られる。高雄山中腹に神護寺がある。
高尾山
たかおさん タカヲ― 【高尾山】
東京都八王子にある山。関東山地東縁の一峰。海抜599メートル。山頂に薬王院がある。
高尾懺悔
たかおさんげ タカヲ― 【高尾懺悔】
歌舞伎舞踊の一。長唄・富本・荻江・清元。傾城高尾の亡霊が姿を現し,去りし日の追懐,現在の地獄の呵責を物語る。
高尿酸血症
こうにょうさんけつしょう カウネウサンケツシヤウ [7] 【高尿酸血症】
尿酸の合成増加や腎臓での尿酸排泄低下により,血液中の尿酸が異常増加すること。痛風の原因となる。
高屋
たかや 【高屋】
高い建物。たかどの。「衣手を―の上にたなびくまでに/万葉 1706」
高屋
こうおく カウヲク [0] 【高屋】
(1)他人を敬ってその家をいう語。
(2)高い構えの家。[日葡]
高層
こうそう【高層】
the upper layer(s).‖高層ガレージ a multistory car park.高層気流 an upper air current.高層建築 a high-rise (building).
高層
こうそう カウ― [0] 【高層】
(1)空の高い所。
(2)層が幾重にも重なって高くなっていること。「―建築」
高層アパート
こうそうアパート カウ― [6] 【高層―】
一般に,六〜一五階建ての集合住宅をいう。エレベーターの設置が不可欠。高層住宅。
高層天気図
こうそうてんきず カウ―ヅ [7] 【高層天気図】
高層の気流・気温・湿度などを示した天気図。大気の立体的構造を明らかにし,天気予報に役立てる。
高層建築物
こうそうけんちくぶつ カウ― [8] 【高層建築物】
一般には,高さ60メートル以上の建築物をいう。集合住宅では,六〜一五階程度のものをいう。
高層気象観測
こうそうきしょうかんそく カウ―キシヤウクワンソク [8] 【高層気象観測】
高層大気中の気象状態の観測。観測気球・ラジオゾンデ・気象ロケットなどによって観測する。
高層湿原
こうそうしつげん カウ― [5] 【高層湿原】
栄養塩類の少ない低温湿地に発達する湿原。ミズゴケを主とし,まばらな草本から成る。ミズゴケは中央部によく生育し泥炭化するため,中央部に高まりができるので「高層」という。日本中部では1200メートル以上の地に発達する。尾瀬ヶ原が著名。
⇔低層湿原
高層雲
こうそううん カウ― [3] 【高層雲】
主に対流圏の中層,2〜5キロメートルにあらわれる雲。厚いベール状の雲で,灰色もしくはやや青みがかって見える。おぼろ雲。記号 As
高山
こうざん【高山】
a high mountain.‖高山植物 an alpine plant[flora (総称)].高山病 mountain sickness.
高山
たかやま 【高山】
姓氏の一。
高山
こうやま カウヤマ 【高山】
鹿児島県大隅半島中央部,肝属(キモツキ)郡の町。中世の肝付(キモツキ)氏の本拠地。ポンカンや算盤(ソロバン)を特産。
高山
たかやま 【高山】
岐阜県北部の市。宮川に沿う飛騨地方の中心地。中世は金森氏の城下町,江戸時代は幕府直轄地。町割りや山川が京都に似て,「小京都」の名がある。春慶塗や木工芸品などを特産。飛騨高山。
高山
たかやま [0] 【高山】
高い山。こうざん。
高山
こうざん カウ― [1] 【高山】
高い山。
高山右近
たかやまうこん 【高山右近】
(1552-1615) 安土桃山時代のキリシタン大名。茶人。名は長房。号は南坊(ミナミノボウ)等伯。洗礼名ジュスト。摂津の人。高槻城主・明石城主。荒木村重・織田信長・豊臣秀吉・前田利家に次々に従ったが,1614年江戸幕府の禁教令で追放され,マニラで没。
高山国
こうざんこく カウザン― 【高山国】
近世,日本での台湾の称。
高山宗砌
たかやまそうぜい 【高山宗砌】
⇒宗砌(ソウゼイ)
高山寺
こうざんじ カウザン― 【高山寺】
京都市右京区にある真言宗の寺。山号,栂尾(トガノオ)山。初め度賀尾寺と称した。1206年明恵(ミヨウエ)が再興して現名に改め,華厳宗復興の道場として栄えた。「鳥獣戯画」「明恵上人像」などの美術品のほか,特に貴重な典籍類が多い。また,紅葉の名所。
高山帯
こうざんたい カウ― [0] 【高山帯】
垂直分布による植物帯の一。森林限界以上で氷雪帯下限の雪線までの地帯。日本の中部の山では標高2500メートル以上の地域。高山低木林・高山草原・寒荒原などが発達する。
高山彦九郎
たかやまひこくろう 【高山彦九郎】
(1747-1793) 江戸中期の勤皇家。上野(コウズケ)新田郡の郷士。名は正之。諸国を歩いて勤皇を唱えた。幕府に行動を監視され,九州久留米で悲憤して自刃。奇行が多く,寛政三奇人の一人。京都三条大橋の,皇居を跪拝する像は有名。
高山族
こうざんぞく カウザン― 【高山族】
台湾原住の民族の総称。焼き畑で粟や陸稲を栽培した。ブヌン・アミなど九つの民族に大別される。日本統治時代に高砂族(タカサゴゾク)と呼ばれた。のち,国民政府によって高山族(カオシャン族)と呼ばれたが,今日では台湾原住民族という呼称が用いられる。
高山族
カオシャンぞく [3] 【高山族】
⇒高山族(コウザンゾク)
高山本線
たかやまほんせん 【高山本線】
岐阜から高山を経て富山に至る鉄道線。岐阜・猪谷(189.2キロメートル)は JR 東海,猪谷・富山(36.3キロメートル)の JR 西日本。
高山植物
こうざんしょくぶつ カウ― [6] 【高山植物】
高山帯に生育する植物。小形の多年草や小低木が多い。一般に葉が小さく厚く,地下部が発達し,鮮やかな花色をもつ。コマクサ・ミヤマウスユキソウ・イワキキョウ・ハイマツ・ガンコウランなど。
高山樗牛
たかやまちょぎゅう 【高山樗牛】
(1871-1902) 評論家。山形県生まれ。本名,林次郎。「太陽」を中心に明治中期の論壇で活躍。「美的生活を論ず」で本能満足主義を主張,浪漫主義宣言として反響を呼んだ。代表作「滝口入道」「時代管見」「文芸評論」
高山気候
こうざんきこう カウ― [5] 【高山気候】
温帯で海抜2000メートル以上,熱帯で海抜3000メートル以上の高地にみられる気候。チベット高原・アンデス山脈・アフリカ東部などに分布。気温は同緯度の低地よりも低く,赤道近くの低緯度の高地では,年中冷涼で生活に適し,高地都市が発達。山岳気候。
高山流水
こうざんりゅうすい カウ―リウ― [1] 【高山流水】
〔「列子(湯問)」による。琴の名手であった伯牙が,高山や流水を思って琴を奏でると,親友の鍾子期(シヨウシキ)がそれを感じとったという故事から〕
音楽のすぐれて巧みなこと。絶妙の演奏。また,知己。
→知音(チイン)
高山病
こうざんびょう カウ―ビヤウ [0] 【高山病】
高山に登った際,気圧の低下や酸素が少ないために起こる病的状態。頭痛・耳鳴り・動悸・息切れ・吐き気・下痢などが起こる。山岳病。
高山祭
たかやままつり 【高山祭】
高山市で行われる,山王祭(四月一四,一五日)と八幡祭(一〇月九,一〇日)のこと。「動く陽明門」といわれる豪華な屋台が市中を練る。
高山草原
こうざんそうげん カウ―サウ― [5] 【高山草原】
⇒お花畑(ハナバタケ)
高山蝶
こうざんちょう カウ―テフ [3][0] 【高山蝶】
高山帯にのみ生息するチョウの総称。日本では主として本州中部山岳地帯や北海道中部高地帯に産する。ミヤマモンキチョウ・タカネヒカゲ・ウスバキチョウ・アサヒヒョウモンなどが代表的。
高岡
たかおか [0] 【高岡】
高いおか。
高岡
たかおか タカヲカ 【高岡】
富山県北西部,砺波(トナミ)平野北部の市。古くから銅器・漆器などを特産する。金属・化学工業なども盛ん。前田利長築城の高岡城址がある。
高岡法科大学
たかおかほうかだいがく タカヲカハフクワ― 【高岡法科大学】
私立大学の一。1988年(昭和63)設立。本部は高岡市。
高岳親王
たかおかしんのう タカヲカシンワウ 【高岳親王】
(799頃-865頃) 平城天皇の第三皇子。法名,真如。遍明とも。嵯峨天皇の皇太子。薬子(クスコ)の乱に連座,廃されて空海の弟子となった。唐を経て,インドへ渡航中羅越で客死したと伝えられる。真如親王。
高峰
こうほう カウ― [0] 【高峰】
高くそびえているみね。たかね。
高峰
たかみね 【高峰・高嶺】
姓氏の一。
高峰譲吉
たかみねじょうきち 【高峰譲吉】
(1854-1922) 応用化学者。富山県高岡生まれ。工部大学校第一回卒業生。イギリスに留学後,農商務省で和紙・酒造研究に従事。のち渡米し,アドレナリンの分離,タカ-ジアスターゼの抽出その他の発見・発明をした。理化学研究所の設立に貢献。晩年はアメリカに帰化。
高峰高原
たかみねこうげん 【高峰高原】
長野県東部,浅間山西方の高峰山(2091メートル)の西方にひろがる高原。車坂峠を中心とする。
高島
たかしま 【高島】
長崎県南部の旧炭鉱町。長崎半島沖合の小島,高島・端島(俗称,軍艦島)などから成り,海底炭田から良質の粘結炭を産出した高島炭田は1986年(昭和61)閉山。
高島
たかしま 【高島】
姓氏の一。
高島嘉右衛門
たかしまかえもん 【高島嘉右衛門】
(1832-1914) 実業家・易断家。茨城県の人。実業に従事していたが,のち財界から退いて呑象(ドンシヨウ)と号し,易学を学び,「高島易断」を著した。
高島屋
たかしまや 【高島屋】
歌舞伎俳優四世市川小団次,およびその系統の市川左団次・市川右団次・市川子団次などの屋号。
高島流
たかしまりゅう 【高島流】
砲術の一派。初め西洋流と称した。祖は高島秋帆。
高島田
たかしまだ [3] 【高島田】
女性の日本髪の結い方の一。島田髷の根を高くあげて結う。高髷。御殿女中などが結ったが明治以降若い女性の正装となった。
→文金高島田
高島田[図]
高島秋帆
たかしましゅうはん 【高島秋帆】
(1798-1866) 幕末の兵学者・砲術家。名は舜臣(キミオミ),通称,四郎太夫。長崎生まれ。長崎町年寄・鉄砲方となり大砲の購入・鋳造に努め,幕府に洋式砲術採用を建議。武州徳丸原で砲術演習を行なって,江川太郎左衛門ら幕末西洋砲術家に多大の影響を与えた。
高島米峰
たかしまべいほう 【高島米峰】
(1875-1949) 仏教運動家。新潟県生まれ。新仏教同志会を組織して禁酒・禁煙・廃娼運動を展開。東洋大学学長。
高峻
こうしゅん カウ― [0] 【高峻】 (名・形動)[文]ナリ
高くけわしい・こと(さま)。「―な地形」
高崎
たかさき 【高崎】
群馬県中南部の市。近世,城下町,中山道の宿場町から発展。鉄道交通の要地で,商工業が発達。電機・機械・化学工業などが立地。白衣大観音がある。だるまを特産。
高崎
たかさき 【高崎・高碕】
姓氏の一。
高崎山
たかさきやま 【高崎山】
大分市西部,別府湾に臨む山。海抜628メートル。野生猿の生息地。
高崎正風
たかさきまさかぜ 【高崎正風】
(1836-1912) 歌人。薩摩の人。歌を八田知紀に学ぶ。温雅流麗な歌風で知られ,桂園派復興の中心歌人。御歌所所長,明治天皇の歌道の師。歌集「埋木廼花(ウモレキノハナ)」「たづがね集」
高崎経済大学
たかさきけいざいだいがく 【高崎経済大学】
公立大学の一。1952年(昭和27)創立の高崎市立短期大学を前身とし,57年設立。本部は高崎市。
高崎線
たかさきせん 【高崎線】
JR 東日本の鉄道線。大宮から高崎に至る,74.7キロメートル。
高崎足袋
たかさきたび [5] 【高崎足袋】
高崎地方で作られた足袋。足首の部分が短い刺し縫いの木綿製の足袋。
高崗
こうこう カウカウ 【高崗】
(1905-1955) 中国の政治家。陝西省出身。1954年国家計画委員会主席となり,中国東北地方を地盤に工業化に尽力するが,55年失脚。カオ=カン。
高嵩谷
こうすうこく カウ― 【高嵩谷】
(1730-1804) 江戸後期の町絵師。江戸の人。本姓,高久氏。英一蝶(ハナブサイツチヨウ)の門人佐脇嵩之に学び,狩野派の手法もとり入れた画風で活躍。代表作「源三位頼政鵺(ヌエ)退治図」
高嶺
たかみね 【高峰・高嶺】
姓氏の一。
高嶺
たかね [0] 【高嶺・高根】
高い峰。高い山のいただき。「富士の―」
高嶺の花
たかね【高嶺の花】
a prize beyond one's reach.
高嶺撫子
たかねなでしこ [5] 【高嶺撫子】
ナデシコ科の多年草。カワラナデシコの変種で,高山に生える。高さ約20センチメートル。花は淡紅色の五弁花。
高嶺桜
たかねざくら [4] 【高嶺桜】
ミネザクラの別名。
高嶺秀夫
たかみねひでお 【高嶺秀夫】
(1854-1910) 教育者。会津出身。アメリカ,オスウェーゴー師範学校卒。東京師範学校,東京女子高等師範学校校長として明治期の教師養成教育を確立。
高嶺颪
たかねおろし [4] 【高嶺颪】
高い峰から吹きおろしてくる寒風。
高巻
たかまき [0] 【高巻(き)】
沢登りで,登高困難な場所を避けて山腹に道をとり,その場所の上に遠回りして出ること。
高巻き
たかまき [0] 【高巻(き)】
沢登りで,登高困難な場所を避けて山腹に道をとり,その場所の上に遠回りして出ること。
高市
たけち 【高市】
〔「たか(高)いち(市)」の転〕
高い所にある市。「やまとのこの―に,小高る市の高処(ツカサ)/古事記(下)」
高市
たかいち 【高市】
奈良県中部の郡。高取町と明日香村から成り,大和・飛鳥時代の政治・文化の中心地であった。
高市皇子
たけちのみこ 【高市皇子】
(654-696) 天武天皇の第一皇子。壬申の乱で活躍。皇太子草壁皇子の死後,持統天皇の太政大臣となった。柿本人麻呂にその死を悼む挽歌がある。
高市黒人
たけちのくろひと 【高市黒人】
持統・文武天皇期の宮廷歌人。旅に取材した歌一八首が万葉集に残る。平明で印象的な叙景歌は,自然歌人山部赤人の先駆をなすものといわれる。生没年未詳。
高師
こうし カウ― [1] 【高師】
「高等師範学校」の略。
高師の山
たかしのやま 【高師の山・高志の山】
愛知県豊橋市高師町にある洪積台地。高師原。
高師の浜
たかしのはま 【高師の浜】
(1)大阪府高石市から堺市にかけての海岸。((歌枕))「音に聞く―のあだ波はかげじや袖のぬれもこそすれ/金葉(雑下)」
(2)愛知県豊橋市の渥美湾岸。
高師冬
こうのもろふゆ カウ― 【高師冬】
(?-1351) 南北朝時代の武将。師直の従弟,のち養子。鎌倉公方足利基氏の執事。上杉憲顕と対立,諏訪一族に攻められ自害。
高師小僧
たかしこぞう [5] 【高師小僧】
愛知県豊橋市の南部,高師原(タカシハラ)に見られた褐鉄鉱の団塊。地下水中の鉄分が葦などの根の周りに水酸化鉄として管状・紡錘状に沈殿したもの。
高師泰
こうのもろやす カウ― 【高師泰】
(?-1351) 南北朝時代の武将。師直の弟。師直とともに観応(カンオウ)の擾乱(ジヨウラン)の中心人物。足利直義軍に敗れ,一族とともに謀殺された。
高師直
こうのもろなお カウ―モロナホ 【高師直】
(1)(?-1351) 南北朝時代の武将。足利尊氏の執事。武蔵守。幕府創設から幕政に参加,北畠顕家・楠木正行を討った。のち足利直義(タダヨシ)を出家に追い込み権勢をふるったが,直義の逆襲にあい,上杉能憲(ヨシノリ)に武庫川で一族とともに殺害された。
(2)浄瑠璃「仮名手本忠臣蔵」中の人物。吉良上野介に擬する。
高帳
たかちょう [0] 【高帳】
江戸時代,天領の村高を記した帳簿。また,旗本の知行所・寺社領の石高を記した帳簿。
高帽子
たかぼうし [3] 【高帽子】
頂の高い帽子。山高帽子。
高幡不動尊
たかはたふどうそん 【高幡不動尊】
東京都日野市高幡にある真言宗智山派の寺。正称,金剛寺。高幡山明王院と号する。行基が大日如来を,空海が不動明王を安置して草創したと伝える。
高平
たかひら 【高平】
姓氏の一。
高平
たかひら 【高平】
平安中期の古備前派の刀工と伝え,包平・助平とともに三平とよばれるが,現在作品を見ない。生没年未詳。
高平ルート協定
たかひらルートきょうてい 【高平―協定】
1908年(明治41)高平小五郎駐米大使とアメリカ国務長官ルート(E. Root)との間で交わされた協定で,太平洋方面に対する両国の権益維持を相互に確認したもの。
高平小五郎
たかひらこごろう 【高平小五郎】
(1854-1926) 外務官僚。岩手県出身。各国公使・次官を歴任。ポーツマス講和会議で小村寿太郎とともに全権委員として活躍。
高年
こうねん カウ― [0] 【高年】
年をとっていること。高齢。
高年齢出産
こうねんれいしゅっさん カウネンレイ― [7] 【高年齢出産】
三五歳を過ぎての初産。妊娠中毒症・異常分娩・早産,あるいは胎児の障害や死亡率が高くなる傾向がある。高年初産。
高庇
こうひ カウ― [0][1] 【高庇】
他人の庇護を敬っていう語。おかげ。「御―をこうむる」
高床
たかゆか [0] 【高床】
地面に立てた柱の上に高く張った床。また,その建築物。
高床建築
たかゆかけんちく [5] 【高床建築】
高床の構造をもつ建築。熱帯地方の住居や,日本の神社建築,古代の倉庫などに見られる。弥生時代に現れ,貴人の住居や倉として建てられた。神社建築の祖型となり,また寝殿造りの形式に重要な役割を果たした。
高床建築[図]
高度
こうど カウ― [1] 【高度】
■一■ (名)
(1)高さの程度。平均海水面,または地面からの高さ。
(2)天体と観測者を結ぶ直線が地平線となす角度。天体に対する仰角。
■二■ (形動)[文]ナリ
程度が高いさま。「―に機械化された工場」「―の文明」
高度
こうど【高度】
(an) altitude;→英和
(a) height;→英和
a high degree (度合).〜の high;→英和
high-power <microscope> ;advanced <civilization> .→英和
‖高度計 an altimeter.高度経済成長 high(-degree) economic growth.
高度地区
こうどちく カウ― [4] 【高度地区】
市街地の環境の保全や土地利用の促進を図るため,建築物の高さの最高限度と最低限度が定められている地区。
高度成長
こうどせいちょう カウ―チヤウ [4] 【高度成長】
経済規模の急激で継続的な拡大。特に1950年代半ばから73年の石油ショックまでの間,日本の経済成長率が年平均10パーセントを超えていたことを指す。
高度計
こうどけい カウ― [0] 【高度計】
飛行機などで,高度を測定し指示する計器。気圧の変化で測定する気圧高度計と電波を発射して地表面からの反射時間を測り,絶対高度を測定する電波高度計に大別される。
高座
たかくら 【高座】
天皇の座席。たかみくら。
高座
こうざ カウ― [0][1] 【高座】
(1)寄席などで,演芸をする者のために設けた一段高い席。
(2)高い位置の座席。上座(カミザ)。上席。
(3)説法や論議のために,一段高く設けた席。
高座
こうざ【高座】
a platform;→英和
<go on> the stage (寄席の).→英和
高座の
たかくらの 【高座の】 (枕詞)
高座の蓋(カサ)の意。「三笠の山」にかかる。「―三笠の山に鳴く鳥の/万葉 373」
高廈
こうか カウ― [1] 【高廈】
高い大きな家。大廈(タイカ)。
高弁
こうべん カウベン 【高弁】
明恵(ミヨウエ)の諱(イミナ)。
高弟
こうてい カウ― [0] 【高弟】
弟子の中でも特に優れた者。高足。
高弟
こうてい【高弟】
one of the best pupils[disciples].
高張
こうちょう カウチヤウ [0] 【高張】
ある溶液の浸透圧が,比較する溶液より高いこと。
⇔低張
高張
たかはり [0][4] 【高張(り)】
「高張り提灯」の略。
高張り
たかはり [0][4] 【高張(り)】
「高張り提灯」の略。
高張り提灯
たかはりぢょうちん [5] 【高張り提灯】
長い竿につけて高く掲げるようにした提灯。たかはり。たかぢょうちん。
高張り提灯[図]
高張る
たかば・る 【高張る】 (動ラ四)
値段を高くふっかける。また,高くつく。「思ひの外に―・り金三枚と申出すを/浮世草子・武道伝来記 8」
高張力鋼
こうちょうりょくこう カウチヤウリヨクカウ [6][0][4] 【高張力鋼】
マンガンなどを添加したり,熱処理を行なって製した,引っ張りに対し強い鋼材。薄くても強度があり,自動車や船舶の軽量化を可能にする。
高張液
こうちょうえき カウチヤウ― [3] 【高張液】
二つの溶液のうち,浸透圧の高い方の溶液。特に,ヒトの体液より浸透圧の高い水溶液。細胞を入れると動物細胞では細胞の縮小,植物細胞では原形質分離を起こす。
高弾性
こうだんせい カウ― [1] 【高弾性】
ゴムの弾性のように,外力に対する弾性変形や弾性限界が大きいこと。
高彫
たかぼり [0] 【高彫(り)】
彫金・木彫などで,模様を高く浮き上がらせるように彫ること。
高彫り
たかぼり [0] 【高彫(り)】
彫金・木彫などで,模様を高く浮き上がらせるように彫ること。
高役
たかやく 【高役】
江戸時代,村や個人の石高に応じて賦課した臨時の夫役。普通,治水その他の土木工事のための労役だが,貨幣による代納も行われた。
高御位
たかみくらい 【高御位】
天皇の地位。「初めて―に承けて/日本書紀(崇神訓)」
高御座
たかみくら [3] 【高御座】
(1)即位・朝賀など朝廷の儀式の際,大極殿または紫宸殿の中央に設けた天皇の座。黒塗りの三層の壇の上に,八角形の屋形を据えて帳(トバリ)をめぐらし,内部に畳や茵(シトネ)を重ねて天皇の座とする。
(2)天皇の位。天位。「―天の日嗣と/万葉 4089」
高御座(1)[図]
高徳
こうとく【高徳】
eminent virtue.〜の人 a man of virtue.
高徳
こうとく カウ― [0] 【高徳】
人徳が優れて高いこと。また,その徳をそなえた人。「―の師」
高徳線
こうとくせん カウトク― 【高徳線】
JR 四国の鉄道線。香川県高松と徳島間,74.8キロメートル。
高徳院
こうとくいん カウトクヰン 【高徳院】
鎌倉市長谷(ハセ)にある浄土宗の寺。山号は大異山。本尊の阿弥陀如来は「鎌倉大仏」として知られる。
→鎌倉大仏
高志
こうし カウ― [1] 【高志】
高くすぐれたこころざし。また,他人のこころざしを敬っていう語。
高志
こし 【越・高志】
古代における北陸地方の呼称。福井・石川・富山・新潟の諸県。越の国。
高志の山
たかしのやま 【高師の山・高志の山】
愛知県豊橋市高師町にある洪積台地。高師原。
高念仏
たかねんぶつ 【高念仏】
声高に念仏を唱えること。「阿弥陀仏,阿弥陀仏と,―申して/盛衰記 18」
高性能
こうせいのう【高性能】
high performance[efficiency].高性能爆薬 a high explosive.
高恩
こうおん カウ― [0] 【高恩】
高大な恩義。大恩。「―に報いる」
高感度フィルム
こうかんど【高感度フィルム】
high-speed film.
高慢
こうまん【高慢】
pride;→英和
self-conceit;haughtiness.→英和
〜な proud;→英和
self-conceited;haughty.→英和
高慢
こうまん カウ― [0][1] 【高慢】 (名・形動)[文]ナリ
自分が優れていると思って,他をあなどる・こと(さま)。「―な人」「―に人を見下す」「―の鼻をへし折る」
[派生] ――さ(名)
高慢ちき
こうまんちき カウ― [3] 【高慢ちき】 (名・形動)[文]ナリ
いかにも高慢な・こと(さま)。「―な乱暴な人/或る女(武郎)」
高慮
こうりょ カウ― [1] 【高慮】
他人を敬って,その思慮・考慮をいう語。おかんがえ。高配。「御―を煩わす」
高所
こうしょ【高所】
a height.→英和
〜から見る take a broad view <of> .高所恐怖症 acrophobia.→英和
高所
こうしょ カウ― [1] 【高所】
(1)高い場所。
⇔低所
(2)高い見地。高い立場。「大所―から論ずる」
高所恐怖症
こうしょきょうふしょう カウ―シヤウ [1] 【高所恐怖症】
恐怖症の一。高い所に登るとめまいや足がすくむ感じや墜落の恐怖などが起こるため,高い所を異常にこわがる症状。
高所順応
こうしょじゅんのう カウ―オウ [4] 【高所順応】
海抜高度の高いところで,生体が低酸素状態に順応していくこと。初期には,赤血球の増加,呼吸数や心拍数の増加がみられる。
高扇
たかおうぎ 【高扇】
(得意そうに)扇を高くあげ,ゆっくりあおぐこと。「翁出て来たりて,上下を見上げ見下ろして,―を仕ひて/今昔 31」
高手
たかて [0][1] 【高手】
肘(ヒジ)から肩までの間の称。人を縛り上げる場合にいう語。たかうで。「―を許し羽交じめ/浄瑠璃・五十年忌(下)」
高手小手
たかてこて [0] 【高手小手】
両手を後ろに回し,首から肘・手首に縄をかけて厳重に縛り上げること。「―に縛り上られ/鉄仮面(涙香)」
高才
こうさい カウ― [0] 【高才】
〔「こうざい」とも〕
すぐれた才能。また,その持ち主。高材。
高批
こうひ カウ― [1] 【高批】
他人の批評を敬っていう語。「御―を賜る」
高承
こうしょう カウ― [0] 【高承】
相手の承知・承認を敬っていう語。普通,手紙文で用いる。「御―いただきたく」
高括り
たかぐくり 【高括り】 (名)スル
(1)大まかに見積もること。「人みな年中の―ばかりして/浮世草子・胸算用 1」
(2)たかをくくること。あなどること。「この暮れには慥(タシカ)に夜抜けと―して/浮世草子・禁短気」
高持百姓
たかもちびゃくしょう [5] 【高持百姓】
江戸時代,石高を所持している百姓のこと。
高掛かり物
たかがかりもの [0] 【高掛(か)り物】
江戸時代,村高に応じて賦課されたさまざまな付加税の総称。
高掛り物
たかがかりもの [0] 【高掛(か)り物】
江戸時代,村高に応じて賦課されたさまざまな付加税の総称。
高接
たかつぎ [0] 【高接(ぎ)】
生長した樹木の幹や主枝に,接ぎ木する方法。
高接ぎ
たかつぎ [0] 【高接(ぎ)】
生長した樹木の幹や主枝に,接ぎ木する方法。
高提灯
たかぢょうちん [3] 【高提灯】
「高張り提灯」に同じ。
高揚
こうよう カウヤウ [0] 【高揚・昂揚】 (名)スル
(精神や気分などが)高まること。また,高めること。「感情が―する」
高揚する
こうよう【高揚する】
exalt;→英和
raise;→英和
uplift.→英和
精神の〜 spiritual uplift.→英和
高擌
たかはご [0] 【高擌】
ヒワなど小鳥を捕らえる仕掛け。黐(モチ)を塗った小枝を樹上に取り付け,近くに囮(オトリ)を置いたもの。[季]秋。《―にせはしく鳴いてかゝりけり/渡辺軍平》
高教
こうきょう カウケウ [0] 【高教】
立派な教え。相手を敬ってその教えをいう語。「御―を乞う」
高教会
こうきょうかい カウケウクワイ [3] 【高教会】
〔High Church〕
聖公会(英国教会)の中で,教会の権威や礼拝儀式を重んずる立場をいう語。
→低教会
高敷く
たかし・く 【高敷く】 (動カ四)
〔「敷く」は治める意〕
立派に治める。たかしる。「やすみしし我が大君の―・かす大和の国は/万葉 1047」
高文
こうぶん カウ― [0] 【高文】
「高等文官試験」の略。
高日
たかひ 【高日】
天に照る日。また,天上。
高昌
こうしょう カウシヤウ 【高昌】
中国,天山山脈の東側のトルファンに栄えた漢人の植民国家(450-640)。前漢以来移住した漢人が車師国を倒して建国。498年には麹嘉(キクカ)が王となり,唐に滅ぼされるまで麹氏が支配。
高明
こうめい カウ― [0] 【高明】 (名・形動)[文]ナリ
(1)徳が高く,賢明である・こと(さま)。「見識の―に進む/西国立志編(正直)」
(2)富裕であること。
高時
たかとき 【高時】
新歌舞伎十八番の一。「北条九代名家功(ホウジヨウクダイメイカノイサオシ)」の上の巻の通称。活歴物。河竹黙阿弥作。1884年(明治17)東京猿若座初演。傲慢な北条高時を田楽法師に化けた烏天狗(カラステング)がさんざんになぶる。
高曇
たかぐもり [0][3] 【高曇(り)】
雲が高くかかっている曇り空。雲量が九以上で,高積雲・高層雲が多い場合をいった。
高曇り
たかぐもり [0][3] 【高曇(り)】
雲が高くかかっている曇り空。雲量が九以上で,高積雲・高層雲が多い場合をいった。
高書
こうしょ カウ― [1] 【高書】
他人の手紙や著書を敬っていう語。
高朗
こうろう カウラウ [0] 【高朗】
高らかで,明朗なこと。また,高くすきとおっていること。
高望み
たかのぞみ [3][0] 【高望み】 (名)スル
自分の身分や能力以上の望みをもつこと。また,その望み。「―すると失敗する」
高望王
たかもちおう 【高望王】
桓武平氏の祖。桓武天皇の曾孫。高見王の子。889年平姓を与えられて上総介に任じられ,関東に土着。生没年未詳。平高望。
高木
たかき [0] 【高木・高樹】
たけの高い木。喬木(キヨウボク)。こうぼく。
高木
こうぼく カウ― [0] 【高木】
丈の高い木。樹木のうち,おおよそ丈が人の身長より高く,一本の太い主幹が明瞭であるものをいうが,林業では高さ4〜5メートルで,構造材が採取できるものをいう。ケヤキ・マツなど。喬木(キヨウボク)。
⇔低木
高木
たかぎ 【高木】
姓氏の一。
高木八尺
たかぎやさか 【高木八尺】
(1889-1984) 政治学者。東京生まれ。東大教授。米国憲法・歴史および外交講座を担当。アメリカ研究の先駆者。グルー大使と親交があり,日米開戦の回避に努め,また終戦工作にもあたった。著「米国政治史序説」「アメリカ」
高木兼寛
たかぎかねひろ 【高木兼寛】
(1849-1920) 衛生学者。日向(ヒユウガ)の人。海軍軍医総監。脚気病対策に取り組み,海軍の食事改善により1885年(明治18)脚気追放に成功。
高木履
たかぼくり [3] 【高木履】
高下駄。高足駄。
高木市之助
たかぎいちのすけ 【高木市之助】
(1888-1974) 国文学者。愛知県生まれ。古代の詩精神を論じた「吉野の鮎」は「英雄時代論争」の契機となった。著「古文芸の論」「貧窮問答歌の論」など。
高木徳子
たかぎとくこ 【高木徳子】
(1891-1919) ショー-ダンサー。東京生まれ。旧姓,永井。アメリカで旅芸人として巡業。帰国後,一座を結成,浅草オペラの先駆的存在となる。
高木貞治
たかぎていじ 【高木貞治】
(1875-1960) 数学者。岐阜県生まれ。東大教授。整数論におけるヒルベルトらの類体の概念を拡張,一般化して,類体論において業績をあげる。著「解析概論」など。
高木限界
こうぼくげんかい カウ― [5] 【高木限界】
環境条件の悪化により,高木が生育不可能となる限界線。高山や高緯度地方で見られる樹木限界。
高札
たかふだ 【高札】
⇒こうさつ(高札)
高札
こうさつ カウ― [0] 【高札】
(1)相手の手紙を敬っていう語。「御―拝見致しました」
(2)法度(ハツト)・掟書(オキテガキ),罪人の罪状などを記し,人通りの多い所に高くかかげた札。室町時代からあったが,江戸時代に最も盛んに行われた。制札。立札。たかふだ。
高札場
こうさつば カウ― [0] 【高札場】
高札を掲げておく場所。
高札場[図]
高杉
たかすぎ 【高杉】
姓氏の一。
高杉晋作
たかすぎしんさく 【高杉晋作】
(1839-1867) 幕末の志士。長州藩士。名は春風。字(アザナ)は暢夫(チヨウフ)。号は東行(トウギヨウ)。吉田松陰門下。下関砲撃に備えて奇兵隊を結成,また,1865年以降,藩の主導権を握って藩論を倒幕に転換,第二次長州征伐の幕府軍を圧した。
高材
こうざい カウ― [0] 【高材】
「高才(コウサイ)」に同じ。
高材疾足
こうざいしっそく カウ― [0] 【高材疾足】
〔史記(淮陰侯伝)〕
知勇兼備の人。
高村
たかむら 【高村】
姓氏の一。
高村光太郎
たかむらこうたろう 【高村光太郎】
(1883-1956) 詩人・彫刻家。東京生まれ。光雲の子。彫刻を学びロダンの影響を受ける。また,早くから詩を発表。詩集「道程」「典型」「智恵子抄」,美術評論「美について」,訳書「ロダンの言葉」,彫刻に「手」など。なお,妻智恵子も画家として知られる。
高村光雲
たかむらこううん 【高村光雲】
(1852-1934) 彫刻家。江戸生まれ。幼名中島光蔵。仏師高村東雲の養子となり,伝統的な木彫の復興と近代化に努力。代表作「老猿」「西郷隆盛像」など。
高村豊周
たかむらとよちか 【高村豊周】
(1890-1972) 鋳金家。東京生まれ。工芸団体无型(ムケイ)を組織,実在工芸美術会結成に参加。東京美術学校教授。作「鋳銅花器鼎」など。
高松
たかまつ 【高松】
(1)岡山市北西部の地名。高松城{(1)}址がある。
(2)香川県北部の市。県庁所在地。商業が発達する。近世,松平氏の城下町。栗林(リツリン)公園・屋島・高松城{(2)}址がある。
高松城
たかまつじょう 【高松城】
(1)高松{(1)}にあった城。清水宗治の居城で,1582年羽柴秀吉の水攻めで開城した。
(2)高松{(2)}にあった城。1588年生駒親正が築造,寛永年間(1624-1644)松平頼重の入城以来親藩松平氏の居城。玉藻城。
高松塚古墳
たかまつづかこふん 【高松塚古墳】
奈良県明日香村にある円墳。七世紀末から八世紀初めのものといわれる。1972年(昭和47)石槨内部の天井および四周に星宿・日月・四神・侍奉の男女官人像の彩色壁画が発見され,また海獣葡萄鏡・乾漆棺・人骨などが出土し,当時の衣服の制や喪葬儀礼,ひいては朝鮮・中国との文化交流を考える上で,古代史の貴重な資料となっている。
高松宮
たかまつのみや 【高松宮】
宮家。1913年(大正2)大正天皇の第三皇子光宮宣仁親王が有栖川宮の前称高松宮の称号を賜って興し,有栖川宮の祭祀(サイシ)を継承した。
高枕
たかまくら [3] 【高枕】
(1)高く作った枕。日本髪を崩さないためなどに使う。
(2)枕を高くして眠ること。安心して眠ること。「―して齁(イビキ)かきてぞ臥たりける/太平記 22」
高架
こうか カウ― [1] 【高架】
鉄道・道路・橋・ワイヤーなどが,地上高くかけ渡されていること。
高架橋
こうかきょう カウ―ケウ [0] 【高架橋】
線路や道路をまたいで高い所にかけた橋。
高架線
こうか【高架線】
overhead wires (電線);an elevated railroad[railway](軌道).高架道路 <米> an overpass;→英和
<英> a flyover.→英和
高架鉄道
こうかてつどう カウ―ダウ [4] 【高架鉄道】
他の交通路との平面交差を避けるために,地上高くに支台を設けて敷設した鉄道。
高柳
たかやなぎ 【高柳】
姓氏の一。
高柳健次郎
たかやなぎけんじろう 【高柳健次郎】
(1899-1990) 電気工学者。静岡県生まれ。東京高工(現東工大)付属教員養成所卒。1926年,ブラウン管を用いて「イ」の字の映像受信に成功。アメリカのツウォーリキンに半年遅れでアイコノスコープを製作するなど,テレビジョンの開発・研究に尽力。
高校
こうこう【高校(生)】
a (senior) high school (student).‖高校野球選手権大会 a high-school baseball championship tournament.
高校
こうこう カウカウ [0] 【高校】
「高等学校」の略。「商業―」
高校卒
そつ【高校卒】
a person with a high-school education.大学卒 a university graduate.
高校総体
こうこうそうたい カウカウ― [5] 【高校総体】
〔全国高等学校総合体育大会の略〕
⇒インターハイ
高根
たかね [0] 【高嶺・高根】
高い峰。高い山のいただき。「富士の―」
高根木戸遺跡
たかねきどいせき 【高根木戸遺跡】
千葉県船橋市習志野台にある縄文中期・後期の集落・貝塚。竪穴住居・貯蔵穴・墓壙が発見され,環状集落の代表例。
高根沢
たかねざわ タカネザハ 【高根沢】
栃木県中東部,塩谷郡の町。千葉県成田市三里塚から移転した宮内庁の御料牧場がある。
高桑
たかくわ タカクハ 【高桑】
姓氏の一。
高桑闌更
たかくわらんこう タカクハランカウ 【高桑闌更】
(1726-1798) 江戸中期の俳人。名は忠保,また正保。別号,半化房・芭蕉堂など。金沢の生まれ。和田希因門。芭蕉に私淑,蕉門俳人の句文を集めて刊行し,天明の俳諧復興に寄与した。編著「花供養」「有の儘」など。
高梁
たかはし 【高梁】
岡山県中西部,高梁川中流域の市。板倉氏の旧城下町。明治初年まで松山と称した。山城の松山城がある。
→松山城(2)
高梁
こうりゃん【高梁】
《植》kaoliang.
高梁川
たかはしがわ 【高梁川】
岡山県中西部を流れる川。鳥取県との境,明智峠付近に源を発し,ほぼ南流して水島灘に注ぐ。長さ111キロメートル。
高森遺跡
たかもりいせき 【高森遺跡】
宮城県栗原郡築館町にある旧石器時代の遺跡。約五〇万年前の火山灰層から尖頭器・剥片石器が発掘された。原人段階の日本最古の遺跡。
高検
こうけん カウ― [0] 【高検】
「高等検察庁」の略。
高楊枝
たかようじ [3] 【高楊枝】
(1)食後にゆったりと楊枝を使うこと。満腹したさまにいう。「武士は食わねど―」
(2)何もしないでぶらぶら遊んでいること。「那麼(ソンナ)思想は全く自分には無いからと―でゐる/多情多恨(紅葉)」
高楠
たかくす 【高楠】
姓氏の一。
高楠順次郎
たかくすじゅんじろう 【高楠順次郎】
(1866-1945) 仏教学者。広島県生まれ。東大教授・東京外語校長・東洋大学学長を歴任。渡辺海旭とともに「大正新修大蔵経」を刊行。
高楼
こうろう カウ― [0] 【高楼】
高い楼閣。たかどの。
高槻
たかつき 【高槻】
大阪府北部,大阪市と京都市の中間にある市。天正年間(1573-1592)は高山右近の,近世は永井氏の城下町。近年,商工業が立地し,住宅地化も進む。
高樹
たかき [0] 【高木・高樹】
たけの高い木。喬木(キヨウボク)。こうぼく。
高橋
たかはし 【高橋】
高くかけた橋。「―わたす/催馬楽」
高橋
たかはし 【高橋】
姓氏の一。古代の豪族高橋氏は,はじめ膳(カシワデ)臣を賜り供御に従事,後に高橋朝臣の姓を賜り,内膳司の長官を世襲する。
高橋お伝
たかはしおでん 【高橋お伝】
(1850?-1879) 上州の人。夫を毒殺し,悪事を重ねて処刑された。稀代の毒婦とされ,これを題材としたものに仮名垣魯文の「高橋阿伝夜叉譚(ヤシヤモノガタリ)」,河竹黙阿弥作の歌舞伎「綴合於伝仮名文(ツヅリアワスオデンノカナブミ)」がある。
高橋くら子
たかはしくらこ 【高橋くら子】
(1907-1938) 部落解放運動家。本名くらの。長野県生まれ。長野県水平社創立に際し参加。各地の大会や争議で精力的に活動。
高橋亀吉
たかはしかめきち 【高橋亀吉】
(1891-1977) 経済評論家。山口県生まれ。東洋経済新報編集長。1930年(昭和5)の金解禁に反対の論陣を張る。市井のエコノミストとして著名。著「大正昭和財界変動史」「日本近代経済発達史」など。
高橋健自
たかはしけんじ 【高橋健自】
(1871-1929) 考古学者。宮城県生まれ。東京高師卒。東京帝室博物館歴史課長。著「鏡と剣と玉」「日本服飾史論」など。
高橋和巳
たかはしかずみ 【高橋和巳】
(1931-1971) 小説家・中国文学者。大阪生まれ。京大助教授。戦後文学の影響下に出発,戦争・宗教・政治などの問題を扱い,知識人の精神のあり方を追求した。著「悲の器」「憂鬱なる党派」「邪宗門」など。
高橋新吉
たかはししんきち 【高橋新吉】
(1901-1987) 詩人。愛媛県生まれ。一切の権威を否定する「ダダイスト新吉の詩」によって前衛的な詩壇の旗手となる。著,詩集「胴体」「鯛」,小説「狂人」など。
高橋是清
たかはしこれきよ 【高橋是清】
(1854-1936) 政治家・財政家。江戸生まれ。日銀総裁を経て,蔵相を歴任。1921年(大正10)首相。政友会総裁。護憲三派運動に参加し,農商務相。岡田内閣の蔵相の時,二・二六事件で暗殺された。
高橋景保
たかはしかげやす 【高橋景保】
(1785-1829) 江戸後期の天文学者。大坂の人。至時(ヨシトキ)の子。伊能忠敬の死後,その測量に基づいて「大日本沿海輿地全図」を完成。シーボルトにこの地図を与えた罪に問われ獄死。
高橋残夢
たかはしざんむ 【高橋残夢】
(1775-1851) 江戸後期の歌人・国学者。京都の人。本姓は平松。通称,元右衛門。歌を香川景樹に学び,語源研究にも力を入れた。言霊(コトダマ)派の大成者。主著「霊の宿」「言霊右言考」「和歌六体考」
高橋氏文
たかはしうじぶみ 【高橋氏文】
歴史書。789年成立。宮内省内膳司(ウチノカシワデノツカサ)の職にあった高橋氏が,同職の阿曇(アズミ)氏との席次争いに際し,自氏の正統性を弁ずるために奏上した文書。高橋氏の優位を認めた792年の太政官符をも含む。完本は伝わらず,逸文が諸書に引用されている。
高橋泥舟
たかはしでいしゅう 【高橋泥舟】
(1835-1903) 幕末の幕臣。名は政晃。槍術に優れる。講武所教授。鳥羽伏見の戦い後は恭順謹慎を唱え,徳川慶喜の身辺警固にあたった。勝海舟・山岡鉄舟とともに幕末三舟といわれる。
高橋瑞子
たかはしみずこ 【高橋瑞子】
(1852-1927) 医師。三河の人。助産婦開業後,女医公許に際し上京。医学校への女子入学の道を開いた。医師免許取得後,東京で開業。
高橋由一
たかはしゆいち 【高橋由一】
(1828-1894) 明治初期の洋画家。江戸生まれ。初め日本画を学ぶが,洋画に転向,川上冬崖・ワーグマンに師事。私塾天絵(テンカイ)楼を開き洋画の普及と後進の育成にあたる。写実的手法で静物・肖像・風景などを描く。代表作「鮭」など。
高橋至時
たかはしよしとき 【高橋至時】
(1764-1804) 江戸後期の天文学者・暦学者。大坂の人。麻田剛立に天文・暦学を学び,中国の暦象考成,麻田流消長法を取り入れて寛政暦を完成。
高橋虫麻呂
たかはしのむしまろ 【高橋虫麻呂】
奈良前期の官人・歌人。藤原宇合(ウマカイ)の下僚と思われる。「高橋虫麻呂歌集」があり,伝説に取材した歌が多く万葉集に収められている。一説に「常陸風土記」の撰に関与したといわれる。生没年未詳。
高橋道八
たかはしどうはち 【高橋道八】
〔京都清水焼陶工の代々の名。二代が最も名高い〕
(二代)(1783-1855) 初代重光の子。本名,光時。琳派の画風を取り入れた独特の華麗な意匠で茶碗・菓子鉢・置き物などを作る。粟田口の窯を伏見桃山に移したので,その焼き物は桃山焼ともいわれる。仁和寺伏見宮から「仁」の字を賜り,仁阿弥道八とも称した。
高機
たかばた [0][2] 【高機】
手織り機の一。腰板に腰掛け,足で踏み木を踏んで綜絖(ソウコウ)を上下させて織るもの。躄(イザリ)機から改良され,構造全体が高い。棚機。大和機(ヤマトバタ)。
高機[図]
高檀紙
たかだんし [3] 【高檀紙】
⇒大高檀紙(オオタカダンシ)
高櫓
たかやぐら [3] 【高櫓】
高く築いた櫓。
高欄
こうらん [0] コウ― 【勾欄】 ・ カウ― 【高欄】
(1)橋・回廊・廊下などにつけた欄干(ランカン)。擬宝珠(ギボウシ)勾欄・回り勾欄などがある。
(2)牛車(ギツシヤ)の前後の口の下の方にわたした低い仕切り板。《高欄》
(3)椅子のひじかけ。《高欄》
(4)中国,宋代の都市の盛り場にあった演芸場。舞台に勾欄(欄干)をめぐらしていたことによる名という。
勾欄(1)[図]
高次
こうじ カウ― [1] 【高次】
(1)高い次元。高い程度。
⇔低次
「より―の技術」
(2)数学で,次数が高いこと。普通,三次以上をいう。
高次方程式
こうじほうていしき カウ―ハウテイ― [6] 【高次方程式】
未知数の次数が高い方程式。普通,三次方程式以上の方程式をいう。
高次言語
こうじげんご カウ― [4] 【高次言語】
⇒メタ言語(ゲンゴ)
高歌
こうか カウ― [1] 【高歌】 (名)スル
大声で歌うこと。「―放吟」「イン-メモリアルを―したる詩人よ/欺かざるの記(独歩)」
高止まり
たかどまり [3] 【高止(ま)り】
金利や物価が,高い状態でとどまっていること。高値安定。
高止り
たかどまり [3] 【高止(ま)り】
金利や物価が,高い状態でとどまっていること。高値安定。
高歩
たかぶ [0] 【高歩】
高い利息。高利。
高歯
たかば [0][3] 【高歯】
歯の高い下駄。あしだ。
高段
こうだん カウ― [0] 【高段】
柔道・剣道・囲碁・将棋などで,段位の高いこと。普通,五段以上をいう。「―者」
高殿
たかどの [0] 【高殿】
高く作った御殿。高い建物。
高気圧
こうきあつ カウ― [3] 【高気圧】
(1)気圧が高いこと。
(2)天気図上で,閉じた等圧線に囲まれて周囲よりも気圧の高い領域。中心から北半球では時計回りに,南半球では反時計回りに風が吹き出している。一般に高気圧の圏内は好天となる。寒冷高気圧・温暖高気圧がある。
⇔低気圧
高気圧
こうきあつ【高気圧】
high atmospheric pressure.
高水
たかみず [2] 【高水】
川の水かさが増すこと。増水。
高波
たかなみ [0] 【高波・高浪】
高く立つ波。大波。
高波
たかなみ【高波】
a high sea;high waves.〜に呑まれる be swallowed up by mountainous waves.
高津
こうづ カウヅ 【高津】
姓氏の一。
高津宮
たかつのみや 【高津宮】
仁徳天皇の皇居。難波宮跡(大阪市東区法円坂町)にあったものと推定されている。
高津春繁
こうづはるしげ カウヅ― 【高津春繁】
(1908-1973) 言語学者。神戸生まれ。東大教授。古代ギリシャ語・比較言語学を専攻。著「アルカディア方言の研究」「印欧語比較文法」など。
高浜
たかはま 【高浜】
(1)愛知県中南部,境川東岸の市。三州瓦などの陶器製造のほか,養鶏や人形生産でも知られる。
(2)福井県西部,大飯郡の町。若狭湾に臨み,水産物の集散地。若狭湾国定公園に属する。原子力発電所が立地。
高浜
たかはま 【高浜】
姓氏の一。
高浜虚子
たかはまきょし 【高浜虚子】
(1874-1959) 俳人・小説家。松山生まれ。本名,清。正岡子規に師事。「ホトトギス」を主宰,客観写生・花鳥諷詠を主張し,俳句の普及と後輩の育成に努めた。写生文・小説もよくし,「鶏頭」「俳諧師」「柿二つ」などの創作がある。句集「五百句」など。
高浪
たかなみ [0] 【高波・高浪】
高く立つ波。大波。
高浮き彫り
たかうきぼり [3] 【高浮(き)彫り】
⇒高肉彫(タカニクボ)り
高浮彫り
たかうきぼり [3] 【高浮(き)彫り】
⇒高肉彫(タカニクボ)り
高温
こうおん【高温】
a high temperature.高温計 a pyrometer.→英和
高温
こうおん カウヲン [0] 【高温】
高い温度。高温度。
⇔低温
高温ガス炉
こうおんガスろ カウヲン― [6] 【高温―炉】
冷却材にヘリウムを使う原子炉。水では摂氏三〇〇度ほどにしかならないが,ヘリウムガスでは摂氏一〇〇〇度くらいまで温度を上げられるため,製鉄など産業用に直接利用できる。
高温計
こうおんけい カウヲン― [0] 【高温計】
普通の温度計では計れない高い温度を測定するのに用いる温度計。抵抗温度計・熱電対温度計・光高温計・色高温計など。パイロメーター。
高温超伝導
こうおんちょうでんどう カウヲンテウデンダウ [7] 【高温超伝導】
超伝導の現象は通常は二〇K(摂氏マイナス二五三度)以下で起こるのに対して,一〇〇K(摂氏マイナス一七三度)程度あるいはそれ以上で見られる超伝導現象。冷却剤として窒素が利用できるので,強い磁場の形成やジョセフソン素子など実用上の発展が期待されている。
→超伝導
高湿
こうしつ カウ― [0] 【高湿】
湿度の高いこと。多湿。
高潔
こうけつ カウ― [0] 【高潔】 (名・形動)[文]ナリ
心がけだかく,清らかな・こと(さま)。「―な人格」「―の士」
[派生] ――さ(名)
高潔な
こうけつ【高潔な】
noble(-minded);→英和
lofty;→英和
upright.→英和
高潮
たかしお【高潮】
the flood[high]tide.
高潮
こうちょう カウテウ [0] 【高潮】 (名)スル
(1)満潮で,海面が最も高くなった状態。
⇔低潮
(2)調子や程度が極度に高まること。絶頂。「議論が―する」「最―」
高潮
たかしお [0] 【高潮】
台風や低気圧により海水面が異常に上昇する現象。南に面した湾では,湾の西側を台風が通過するときに起こりやすい。暴風津波。風津波。
高潮
こうちょう【高潮】
(1) the high tide.(2) <reach> the climax (頂点).→英和
高潮線
こうちょうせん カウテウ― [0] 【高潮線】
満潮時の海面が陸地と接する線。高潮海岸線。
⇔低潮線
高濃縮ウラン
こうのうしゅくウラン カウ― [7] 【高濃縮―】
濃縮ウランのうちウラン二三五の存在比が約20パーセント以上のもの。90パーセント以上のものは軍事用に使用される。
⇔低濃縮ウラン
→濃縮ウラン
高瀬
たかせ 【高瀬】
香川県西部,三豊(ミトヨ)郡の町。高瀬川上流域を占め,古来,溜め池灌漑を行う。大水上神社は讃岐二の宮で,二ノ宮窯跡がある。
高瀬
たかせ 【高瀬】
(1)川底の浅い所。浅瀬。「鵜かひ舟―さしこす程なれや結ぼほれゆく篝火の影/新古今(夏)」
(2)「高瀬舟」の略。「―さす淀のわたりの深き夜に/新拾遺(秋下)」
高瀬ダム
たかせダム 【高瀬―】
長野県大町市,高瀬川にある発電用ダム。ロックフィル式で,堤高176メートル。1981年(昭和56)完成。下流に七倉ダム(堤高125メートル)がある。
高瀬川
たかせがわ 【高瀬川】
(1)長野県北西部を流れる川。槍ヶ岳付近を水源とし,梓(アズサ)川と合して犀(サイ)川となる。
(2)京都市中南部にある運河。一七世紀初め角倉了以が鴨川ぞいに開いた鴨川の分水路。貨物運送の高瀬舟が上下したところから名づけられた。
高瀬舟
たかせぶね [4] 【高瀬舟】
(1)河川で貨客を輸送した底の浅い船。櫂(カイ)か棹(サオ)を使って動かした。古代から近世まで使われた小舟であったが,江戸時代に利根川水系に就航したものだけは非常に大型化した。
(2)書名(別項参照)。
高瀬舟(1)[図]
高瀬舟
たかせぶね 【高瀬舟】
小説。森鴎外作。1916年(大正5)「中央公論」発表。夜,高瀬川を下る舟の中での,遠島の刑を受けた弟殺しの喜助と,護送する同心羽田の話を通して,安楽死と知足の観念の問題を扱った作品。
高瀬貝
たかせがい [3] 【高瀬貝】
サラサバテイラの別名。
高灯台
たかとうだい [3] 【高灯台】
(1)トウダイグサ科の多年草。山野に自生。高さ約60センチメートル。切ると白汁が出る。葉は披針形で互生し,茎頂には五個輪生する。六,七月,頂に緑黄色の小花をつける。有毒植物であるが根は利尿剤とする。
(2)丈の高い灯明台。
高灯台(1)[図]
高灯台科
たかとうだいか [0] 【高灯台科】
トウダイグサ科の旧名。
高灯籠
たかどうろう [3] 【高灯籠】
〔「たかとうろう」とも〕
(1)石灯籠の一。台石を幾層も重ねて高くしたもの。
(2)精霊(シヨウリヨウ)を迎えるための盆灯籠。竿などにつって高く掲げる。[季]秋。
高灯籠(2)[図]
高炉
こうろ カウ― [1][0] 【高炉】
製鉄工場で,鉄鉱石から銑鉄を作る炉。高さ20〜30メートルの巨大な円筒形の溶鉱炉。
高点
こうてん カウ― [0][1] 【高点】
多い得点や得票数。
高点
こうてん【高点】
high marks.最高点を得る win the highest marks;be elected[returned]with the highest poll.
高無し
たかなし 【高無し】
限度がないこと。度を超していること。「―にさわぎたる血気の客共/浮世草子・娘気質」
高然として
こうぜん【高然として】
proudly;→英和
triumphantly.→英和
高照らす
たかてらす 【高照らす】 (枕詞)
「高くお照らしになる」の意から,「日」にかかる。天武・持統両天皇とその皇子・皇孫の讃称として用いられた。「やすみしし我が大王―日の皇子(ミコ)/万葉 45」
高熱
こうねつ【高熱】
<have> a high fever[temperature]; <emit> intense heat.
高熱
こうねつ カウ― [0] 【高熱】
(1)高い熱。高温。「―を発して燃える」
(2)高い体温。また,異常な発熱。「―に苦しむ」
高燥
こうそう カウサウ [0] 【高燥】 (形動)[文]ナリ
土地が高くて,湿気の少ないさま。
⇔低湿
「―なりと雖も…雪多く/緑簑談(南翠)」
高爽
こうそう カウサウ [0] 【高爽】 (名・形動)[文]ナリ
(1)高潔で,気がさわやかな・こと(さま)。「―の気を帯び/義血侠血(鏡花)」
(2)土地が高く,眺めがひらけてさわやかな・こと(さま)。
高率
こうりつ【高率】
a high rate.〜の利子 high interest.
高率
こうりつ カウ― [0] 【高率】 (名・形動)[文]ナリ
率の高い・こと(さま)。
⇔低率
「―の利子」「―な所得税」
高田
たかだ 【高田】
新潟県上越市の地名。旧高田市。江戸時代榊原氏の城下町。戦前は軍都として栄えた。日本有数の豪雪地。また,日本のスキーの発祥地として知られる。
高田
たかだ 【高田】
姓氏の一。
高田
たかた 【高田】
姓氏の一。
→たかだ(高田)
高田
たかた 【高田】
福岡県南西部,三池郡の町。矢部川下流域で,有明海に面して干拓地が開ける。
高田
あげた 【上げ田・高田】
高い土地にある田。
⇔下田(クボタ)
「その兄―を作らば,汝命(イマシミコト)は下田(クボタ)を営(ツク)りたまへ/古事記(上訓)」
高田の富士
たかだのふじ 【高田の富士】
1780年,江戸高田の稲荷明神社の裏手に富士山を模して造った石積みの築山。毎年6月15日から一八日まで山を開いて,富士講信者が参詣登山をした。
高田与清
たかだともきよ 【高田与清】
(1783-1847) 国学者。本姓,小山田氏。高田家の養子。号,松屋(マツノヤ)。武蔵の人。漢学を古屋昔陽,国学を村田春海(ハルミ)に学び,考証学に通暁。水戸の史館に出仕し,「八州文藻」「扶桑拾葉集注釈」を撰進。著「松屋筆記」,編「群書捜索目録」など。
高田事件
たかだじけん 【高田事件】
1883年(明治16)3月新潟県高田で発生した自由党弾圧事件。新潟県頸城(クビキ)自由党の赤井景韶(カゲアキ)らが大臣暗殺・内乱の陰謀を企てたとするスパイの密告によって,一斉に検挙され,北陸地方の自由民権運動に打撃を与えた。
高田保馬
たかたやすま 【高田保馬】
(1883-1972) 社会学者・経済学者。佐賀県生まれ。京大教授。勢力論を構築して,社会関係論を展開。また,一般均衡理論をいち早く吸収,利子論に貢献。著「社会学原理」「経済学新講」など。
高田博厚
たかだひろあつ 【高田博厚】
(1900-1987) 彫刻家。石川県生まれ。高村光太郎に学び,渡仏後,ロダン・ブールデルに師事。多くの肖像を製作。文筆にすぐれ,著訳書も多い。
高田実
たかたみのる 【高田実】
(1871-1916) 俳優。東京生まれ。川上音二郎一座を経て大阪で関西新派の頭目となる。1904年(明治37)東京に帰り新派劇の演技を確立,本郷座時代と呼ぶ全盛期を築き上げた。「不如帰」「金色夜叉」「己が罪」などの諸役が当たり芸。
高田屋嘉兵衛
たかだやかへえ 【高田屋嘉兵衛】
(1769-1827) 江戸後期の海運業者。淡路の人。蝦夷(エゾ)交易を中心に活躍。1812年国後(クナシリ)島沖で,ゴローニン幽囚の報復としてロシア海軍に捕らえられる。翌年帰国後はゴローニンの釈放その他,幕府とロシアとの仲介に努力。幕府蝦夷御用船頭にも任じられた。
高田平野
たかだへいや 【高田平野】
新潟県南西部,日本海沿いに広がる沖積平野。東頸城(ヒガシクビキ)丘陵と西頸城丘陵に挟まれ,頸城平野ともいう。荒川(関川)沿いに高田・直江津などの市街地がある。
高田早苗
たかたさなえ 【高田早苗】
(1860-1938) 教育者・政治家。江戸の人。大隈重信らとともに東京専門学校(早稲田大学の前身)の創設に参加,同校で憲法を講じ,のち総長となる。その間衆議院議員当選六回,大隈内閣文相をも務めた。
高田派
たかだは 【高田派】
真宗の一派。本山は三重県津市一身田町の専修寺(センジユジ)。親鸞の弟子真仏が栃木県高田に専修阿弥陀寺を建てたのに始まる。1465年,現在地へ移転。旧名,専修寺派(センジユジハ)。
高田馬場
たかだのばば 【高田馬場】
東京都新宿区,交通機関が交差する高田馬場駅周辺の通称。早稲田大学に近い学生街で商業地区。江戸時代は豊島郡高田村として馬場があり,堀部安兵衛の仇討ちの巷説(コウセツ)で有名。
高畠
たかはた 【高畠】
山形県南東部,東置賜(オキタマ)郡の町。米沢盆地東部の果樹栽培地。
高畠
たかばたけ 【高畠】
姓氏の一。
高畠素之
たかばたけもとゆき 【高畠素之】
(1886-1928) 社会思想家。群馬県生まれ。同志社大中退。売文社に入り,社会主義の紹介に当たる。のち,国家社会主義に転向。1924年(大正13)日本で初めて「資本論」を完訳。著「マルキシズムと国家主義」など。
高畠華宵
たかばたけかしょう 【高畠華宵】
(1888-1966) 挿絵画家。愛媛県生まれ。本名,幸吉。大衆雑誌・少年少女雑誌の挿絵を描き,昭和初期まで第一人者であった。
高畠達四郎
たかばたけたつしろう 【高畠達四郎】
(1895-1976) 洋画家。東京生まれ。渡仏してパリ画壇の影響を受け,帰国後,独立美術協会の創立に参加。風景画をよくする。代表作「暮色」など。
高皇産霊尊
たかみむすひのみこと 【高皇産霊尊】
日本神話の神。特に古事記では,天之御中主神(アマノミナカヌシノカミ)・神産巣日神(カミムスヒノカミ)とともに造化三神として冒頭に登場し,天照大神(アマテラスオオミカミ)とともに天上界を主導する。天照大神の形象される以前の皇室の祖先神ともいわれる。高御産巣日神(タカミムスヒノカミ)。高木神。
高盛
たかもり [0] 【高盛(り)】
椀などに食べ物を高く盛り上げること。また,その食べ物。「―飯(メシ)」
高盛り
たかもり [0] 【高盛(り)】
椀などに食べ物を高く盛り上げること。また,その食べ物。「―飯(メシ)」
高盛山
こうしょうざん [3] カウシヨウ― 【高勝山】 ・ カウシヤウ― 【高盛山】
当世兜(トウセイカブト)の鉢の形の一。後部が高く盛り上がっているもの。
高目
たかもく [0] 【高目】
囲碁で,碁盤の隅の星から一路盤の内側の箇所。また,そこに布石すること。
⇔小目(コモク)
高直
こうじき カウヂキ [0] 【高直】 (名・形動)[文]ナリ
(1)値段の高い・こと(さま)。「諸色―な時せつがらゆゑ/安愚楽鍋(魯文)」
(2)値打ちのある・こと(さま)。「王様の御綸旨より―な物にぎつた/浄瑠璃・反魂香」
⇔下直(ゲジキ)
高眉
たかまゆ [3] 【高眉】
平安時代,公卿の子弟が元服の際に眉を剃り落として,その上に墨で二つの丸を眉としてかいたもの。殿上(テンジヨウ)眉。
高真空
こうしんくう カウ― [3] 【高真空】
10�¹〜10�� パスカルの圧力を持つ空間の状態。
高眠
こうみん カウ― [0] 【高眠】 (名)スル
枕を高くして快く眠ること。安らかに眠ること。安眠。
高知
こうち カウチ 【高知】
(1)四国地方南部の県。かつての土佐国全域を占める。四国山地が大部分を占める。南東部に室戸岬,南西部に足摺岬があり,その間は土佐湾となる。県庁所在地,高知市。
(2)高知県中央部,浦戸湾に臨む市。県庁所在地。近世,山内氏の城下町で,高知城を中心に市街が発展する。桂浜・五台山などの景勝地がある。
高知る
たかし・る 【高知る】 (動ラ四)
(1)立派に造る。立派に建てる。「高天の原に氷椽(ヒギ)―・りて/古事記(上)」
(2)立派に治める。「我が大君の神ながら―・らせる印南野の/万葉 938」
高知るや
たかしるや 【高知るや】 (枕詞)
「天(アメ)のみかげ」にかかる。「―天の御蔭天知るや日の御蔭の水こそば/万葉 52」
高知医科大学
こうちいかだいがく カウチイクワ― 【高知医科大学】
国立大学の一。1976年(昭和51)設立。本部は南国市。
高知大学
こうちだいがく カウチ― 【高知大学】
国立大学の一。高知高校・高知師範・高知青年師範が合併し,1949年(昭和24)新制大学となる。本部は高知市。
高知女子大学
こうちじょしだいがく カウチヂヨシ― 【高知女子大学】
公立大学の一。1944年(昭和19)創立の高知県立女子医学専門学校を前身とし,49年新制大学となる。本部は高知市。
高石
たかいし 【高石】
大阪府中南部,大阪湾に臨む市。海浜は古くから高師の浜と呼ばれた景勝地であった。近年は工業化が著しく,石油・金属などの工場が立地。
高砂
たかさご [0] 【高砂】
スズキ目フエダイ科の海魚。体長30センチメートル程度。体は細長く,紡錘形。体側に二本の黄色の縦帯があり,うち一本は側線の下方を走る。尾びれの両端の先は黒い。食用で美味。南日本を含む西太平洋に分布。
高砂
たかさご 【高砂】
(1)砂が盛り上がって,小高くなった所。砂丘。
(2)兵庫県南部,加古川河口にある市。重化学工業が発達。相生(アイオイ)の松で知られる高砂神社がある。((歌枕))
(3)能の一。脇能物。世阿弥作。古今集の序の俗解に基づく。阿蘇の神主友成が,播磨国高砂の浦で,老夫婦に会って高砂の松と住吉(スミノエ)の松が相生(アイオイ)である故事を聞き,二人に誘われて津の国住吉に至り,住吉明神の来現を仰ぐという筋。和歌の徳をたたえ,かつ常磐の松に象徴される国と民の繁栄を主題とする。その一部は婚礼などの祝儀で謡われる。
(4)台湾の異名。[書言字考節用集]
高砂の松
たかさごのまつ 【高砂の松】
兵庫県高砂市の高砂神社境内にある相生(アイオイ)の松。
高砂台
たかさごだい [4] 【高砂台】
相生の松の樹陰に老夫婦を配して,洲浜(スハマ)形の台に飾ったもの。
高砂族
たかさごぞく 【高砂族】
台湾の原住の民族に対する日本統治時代の呼称。
→高山(コウザン)族
高砂百合
たかさごゆり [4] 【高砂百合】
ユリ科の多年草。台湾原産。高さ1メートル内外。夏,開花。花筒は細長く,白色で外面が紫色を帯びる。改良品種が栽培される。
高砂草
たかさごそう [0] 【高砂草】
キク科の多年草。日当たりのよい原野に自生。高さ約30センチメートル。葉は細長い。初夏,白色で背面が淡紫色の頭花をつける。
高砂語
たかさごご [0] 【高砂語】
⇒台湾諸語(タイワンシヨゴ)
高砂雛
たかさごびな [5] 【高砂雛】
立ち姿の紙の雛人形で,衣に老夫婦の姿を描いたもの。
高碕
たかさき 【高崎・高碕】
姓氏の一。
高碕達之助
たかさきたつのすけ 【高碕達之助】
(1885-1964) 政治家・実業家。大阪生まれ。満州重工業総裁,第二次大戦後は電源開発総裁・経済企画庁長官・通産相などを歴任。日中 LT 貿易,日ソ漁業交渉などで活躍。
高祖
こうそ カウ― [1] 【高祖】
(1)遠い先祖。
(2)四代前の先祖。曾祖父の親。
(3)中国で,王朝を開いた初代皇帝の廟号(ビヨウゴウ)。漢の劉邦(リユウホウ),唐の李淵(リエン)など。
(4)仏教で,一宗派の開祖。
高祖母
こうそぼ カウ― [3] 【高祖母】
祖父母の祖母。
高祖父
こうそふ カウ― [3] 【高祖父】
祖父母の祖父。
高禄
こうろく カウ― [0] 【高禄】
多額の俸禄。高給。「―をはむ」
高積雲
こうせきうん【高積雲】
an altocumulus.
高積雲
こうせきうん カウ― [3][4] 【高積雲】
対流圏の中層に現れる雲の一種。巻積雲にくらべ,一つ一つの雲塊が大きい。太陽があると,光環現象が見られ,また彩雲となることがある。大まだら雲。羊雲。だんだら雲。記号 Ac
高空
たかぞら [3] 【高空】
澄みきって高く見える空。
高空
こうくう カウ― [0] 【高空】
高い空。空の高い所。
⇔低空
高窓
たかまど [0] 【高窓】
普通より高い位置に,採光や煙出しなどのために作られた窓。
高笑
こうしょう カウセウ [0] 【高笑】 (名)スル
大声で笑うこと。高笑い。
高笑い
たかわらい [3] 【高笑い】 (名)スル
大声で笑うこと。また,その笑い声。哄笑。
高笑いする
たかわらい【高笑いする】
laugh loudly;roar with laughter.
高等
こうとう カウ― [0] 【高等】 (名・形動)[文]ナリ
等級・品位・知能などの程度が他より高い・こと(さま)。高級。
⇔下等
「―な動物」「―な技能」
高等の
こうとう【高等の】
high(-grade);→英和
higher;advanced.→英和
‖高等科 an advanced course.高等教育(数学) higher education (mathematics).高等裁判所 a high court.高等動物 a higher animal.高等弁務官 a high commissioner.
高等中学校
こうとうちゅうがっこう カウ―ガクカウ [7] 【高等中学校】
尋常中学校を卒業した男子に高等普通教育を施す学校。修業年限は二年。1886年(明治19)に設置され,94年に旧制の高等学校となる。
高等動物
こうとうどうぶつ カウ― [5] 【高等動物】
分化した諸器官を備え,進化の程度の高い動物の総称。
⇔下等動物
高等商業学校
こうとうしょうぎょうがっこう カウ―シヤウゲフガクカウ [9] 【高等商業学校】
商業に関する専門教育を施した旧制の実業専門学校。高商。
高等商船学校
こうとうしょうせんがっこう カウ―シヤウセンガクカウ [9] 【高等商船学校】
機関学・航海術など航海に必要な専門教育を施した旧制の実業専門学校。
高等女学校
こうとうじょがっこう カウ―ヂヨガクカウ [6] 【高等女学校】
女子に必要な高等普通教育を授けた旧制の中等学校。修業年限は四年または五年。高女。
高等学校
こうとうがっこう【高等学校】
a (senior) high school;an upper secondary school.‖全日(定時)制高等学校 a full-time (part-time) high school.普通(商業,工業,女子)高等学校 a liberal (commercial,technical,girls') high school.
高等学校
こうとうがっこう カウ―ガクカウ [5] 【高等学校】
(1)中学校教育の基礎の上に,高等普通教育および専門教育を行う学校。1947年(昭和22),学制改革により発足。全日制(三年)の課程のほか,定時制・通信制(三年以上)の課程がある。高校。
(2)旧制で,中学校四年修了者および同等以上の学力のある男子に高等普通教育を施した学校。修業年限は三年。1894年(明治27)高等中学校を改組して第一高等学校以下五校を発足させ,順次全国の主要都市に置いた。帝国大学の予科の役割を果たし,戦後の学制改革で新制大学に吸収された。旧制高校。
高等官
こうとうかん カウ―クワン [3] 【高等官】
旧官吏制度において判任官の上に位する官吏の等級。親任官のほか一等から九等官に分かれ,親任官および一等・二等を勅任官,他を奏任官とした。
高等専門学校
こうとうせんもんがっこう カウ―ガクカウ [9] 【高等専門学校】
中学校教育の基礎の上に,専門の学芸を教授し,職業に必要な能力を育成することを目的とする高等教育機関。1961年(昭和36),学校教育法の一部改正で設置。
高等小学校
こうとうしょうがっこう カウ―セウガクカウ [7] 【高等小学校】
旧制で,尋常小学校卒業者にさらに程度の高い初等教育を施す学校。修業年限は初め四年,のち二年。義務制ではない。高等科。
高等工業学校
こうとうこうぎょうがっこう カウ―コウゲフガクカウ [9] 【高等工業学校】
工業に関する専門教育を施した旧制の実業専門学校。高工。
高等師範学校
こうとうしはんがっこう カウ―ガクカウ [8] 【高等師範学校】
師範学校・中学校・高等女学校の教員を養成した旧制の国立学校。高師。
高等弁務官
こうとうべんむかん カウ―クワン [7] 【高等弁務官】
〔high commissioner〕
外交上,特別の任務を課され,被保護国または従属国に派遣され,外交官待遇を受ける者。ある種の国際行政官の名称としても用いる。
高等教育
こうとうきょういく カウ―ケウ― [5] 【高等教育】
高度の知識を授けるとともに,専門的職業に必要な知識・技術を授ける教育の総称。日本の高等教育機関には,専門学校・高等専門学校・短大・大学・大学院がある。
→初等教育
→中等教育
高等数学
こうとうすうがく カウ― [5] 【高等数学】
初等数学の程度をこえる数学の総称。明確な規定はない。
⇔初等数学
高等文官
こうとうぶんかん カウ―クワン [5] 【高等文官】
旧制における高等官の文官。
高等文官試験
こうとうぶんかんしけん カウ―ブンクワン― [10][9] 【高等文官試験】
⇒高等試験(コウトウシケン)
高等普通教育
こうとうふつうきょういく カウ―ケウイク [8] 【高等普通教育】
初等・中等教育の基礎の上に施す,さらに程度の高い普通教育。旧制の中学校・高等女学校および高等学校の普通教育,現制の高等学校の普通教育がこれに該当する。
高等植物
こうとうしょくぶつ カウ― [6] 【高等植物】
体が根・葉・茎の三器官に分化している植物。種子植物とシダ植物が含まれる。
⇔下等植物
高等検察庁
こうとうけんさつちょう カウ―チヤウ [8][7] 【高等検察庁】
高等裁判所に対応して置かれる検察庁。高検。
高等水産学校
こうとうすいさんがっこう カウ―ガクカウ [9] 【高等水産学校】
水産に関する専門教育を施した旧制の実業専門学校。
高等法院
こうとうほういん カウ―ハフヰン 【高等法院】
フランス王国の最高司法機関。一三世紀末頃に成立し,フランス革命で廃止。
高等科
こうとうか カウ―クワ [0] 【高等科】
(1)程度の高い課程。
(2)旧制で,高等小学校の通称。
(3)旧制で,国民学校の初等科の上に続く二年間の課程。
高等裁判所
こうとうさいばんしょ カウ― [0][9] 【高等裁判所】
下級裁判所の中の最上位の裁判所。控訴審の裁判権を有する。東京・大阪・名古屋・広島・福岡・仙台・札幌・高松の八か所にある。高裁。
高等試験
こうとうしけん カウ― [6][5] 【高等試験】
旧制で,高等官たる文官(行政官・外交官・弁護士など)になるための試験。行政科・外交科・司法科に分かれていた。高等文官試験。高文。
高等警察
こうとうけいさつ カウ― [5] 【高等警察】
国家体制の安定を目的とした行政警察。日本では1890年(明治23)大阪に創設されたが,大逆事件を契機に警視庁に特別高等課が設置されて引き継がれた。
→特別高等警察
高等農林学校
こうとうのうりんがっこう カウ―ガクカウ [9] 【高等農林学校】
農業・林業に関する専門教育を施した旧制の実業専門学校。
高節
こうせつ カウ― [0] 【高節】
気高い節操。「―を持す」
高粱
カオリャン [0] 【高粱】
〔中国語〕
⇒コーリャン
高粱
こうりょう カウリヤウ 【高粱】
⇒コーリャン
高粱
コーリャン [1][3] 【高粱】
〔中国語〕
中国北部で栽培されるモロコシの一種。多数の系統がある。食料・飼料,またコーリャン酒の原料とする。カオリャン。こうりょう。[季]秋。
高粱酒
こうりょうしゅ カウリヤウ― [3] 【高粱酒】
⇒コーリャン酒
高粱酒
コーリャンしゅ [3] 【高粱酒】
高粱を原料とする無色透明の蒸留酒。アルコール分60パーセント前後。こうりょうしゅ。白乾児(パイカル)。
高精細度テレビジョン
こうせいさいどテレビジョン カウセイサイド― [10] 【高精細度―】
一画面の走査線数が現行テレビの倍以上あり,解像度の高い鮮明な映像が得られる新しいテレビ方式。ハイビジョンなどがある。HDTV 。高品位テレビ。
高紐
たかひも [0] 【高紐】
(1)鎧(ヨロイ)の胴の綿上(ワタガミ)と胸板とをつなぐ紐。一連ではなく着脱に便利なように,一方を責鞐(セメコハゼ)という紐の輪とし,他方から出した金属・角などで作った笠鞐(カサコハゼ)というボタンをこれにかけて,つなぐようになっている。
→大鎧
(2)当世具足の引き合わせの緒の称。
高級
こうきゅう カウキフ [0] 【高級】 (名・形動)[文]ナリ
等級や品質・程度などが高い・こと(さま)。
⇔低級
「―品」「―な本」
[派生] ――さ(名)
高級の
こうきゅう【高級の】
high-class[-grade] <articles> ;high-ranking <officer> ;senior <clerk> .→英和
‖高級官僚 a high official.高級紙 quality paper (新聞).高級車 a high-class car.
高級アルコール
こうきゅうアルコール カウキフ― [5] 【高級―】
炭素数の多いアルコール。特に,炭素数一二以上の脂肪族アルコールを指すことが多い。天然の蝋(ロウ)を鹸化(ケンカ)したり,高級脂肪酸のエステルを触媒を用いて還元して製造される。溶剤・可塑剤に用い,中性洗剤など各種界面活性剤の原料となる。
高級概念
こうきゅうがいねん カウキフ― [5] 【高級概念】
⇒上位概念(ジヨウイガイネン)
高級脂肪酸
こうきゅうしぼうさん カウキフシバウ― [6] 【高級脂肪酸】
炭素数の多い(普通一二以上)脂肪酸の総称。油脂はこれらのグリセリド。
→脂肪酸
高級言語
こうきゅうげんご カウキフ― [5] 【高級言語】
〔high-level language〕
コンピューターのプログラミング言語のうち,比較的人間が使う言語に近いもの。
→アセンブリー言語
→機械語
高紮げ
たかからげ [3] 【高紮げ】
着物の裾を高くからげること。
高給
こうきゅう カウキフ [0] 【高給】
高い給料。多額の俸給。
⇔薄給
高給
こうきゅう【高給】
<draw> a high salary.〜の high-salaried.
高網
たかあみ [0] 【高網】
(1)鳥網の一。カモなどを捕るために,水田・湿地などに,2メートルほどの竹を二列に立てて,黐(モチ)を塗った糸を張り渡したもの。
(2)魚網の一。巻き網の一種で,袋網の部分へ袖網を利用して魚を追い込み,ムロアジなどを捕るもの。
高緯度
こういど カウヰド [3] 【高緯度】
緯度数の高いこと。赤道から遠く離れ,南北両極に近い地域の緯度。
→低緯度
高縄
たかなわ [0] 【高縄】
鳥を捕らえるために,水田・湿地に黐(モチ)をつけた縄を高くかけ渡したもの。
高群
たかむれ 【高群】
姓氏の一。
高群逸枝
たかむれいつえ 【高群逸枝】
(1894-1964) 女性史研究家。熊本県生まれ。平塚らいてうらの女性解放運動に加わる。のち著述に専念。古代日本における母系制の存在を主張。著「母系制の研究」「招婿婚の研究」など。
高義
こうぎ カウ― [1] 【高義】
高い徳行。立派なおこない。「僕をして君の―を慕はしめよ/花柳春話(純一郎)」
高翔
こうしょう カウシヤウ [0] 【高翔】 (名)スル
空高く飛ぶこと。あまがけること。「天空を―する鳥」
高聞
こうぶん カウ― [0] 【高聞】
他人が聞くことを敬っていう語。「―に達する」
高聴
こうちょう カウチヤウ [0] 【高聴】
相手を敬ってその人が聞いてくれることをいう語。清聴。「ご―を謝す」
高肉彫
たかにくぼり [3] 【高肉彫(り)】
(1)彫金の技法の一。文様の部分を高く盛り上がったようにする技法。
(2)浮き彫りで,模様の肉厚を普通より厚めにしたもの。高浮き彫り。厚肉彫り。
⇔薄肉彫り
高肉彫り
たかにくぼり [3] 【高肉彫(り)】
(1)彫金の技法の一。文様の部分を高く盛り上がったようにする技法。
(2)浮き彫りで,模様の肉厚を普通より厚めにしたもの。高浮き彫り。厚肉彫り。
⇔薄肉彫り
高股
たかもも [0] 【高股】
股の上部。大腿の上部。
高股立ち
たかももだち [3] 【高股立ち】
身軽に動けるように,はかまの股立ちを高く取って着ること。「―の歩侍(カチサブライ)息をはかりに駈け来り/浄瑠璃・持統天皇」
高胡坐
たかあぐら [3] 【高胡坐】
ずうずうしくあぐらをかくこと。「―をかく」
高胸坂
たかむなさか 【高胸坂】
〔上を向いて寝たときの胸を坂にたとえていう〕
胸。胸の上。「天若日子が朝床に寝(イネ)し―に中(アタ)りて死にき/古事記(上訓)」
高脂血症
こうしけつしょう カウシケツシヤウ [0] 【高脂血症】
血液中の中性脂肪やコレステロールが異常に増加した病的状態。高脂質血症。
高腰
たかごし [0][4] 【高腰】
腰を低くかがめないこと。傲慢な態度をいう。
高臥
こうが カウグワ [1] 【高臥】 (名)スル
世俗を避けて,山野に隠棲すること。「堅城の中に―する/佳人之奇遇(散士)」
高致
こうち カウ― [1] 【高致】
気高いおもむき。高い境地。
高良大社
こうらたいしゃ カウラ― 【高良大社】
福岡県久留米市の高良山山腹にある神社。祭神は高良玉垂命(コウラタマタレノミコト)。
高良山
こうらさん カウラ― 【高良山】
福岡県久留米市にある山。山腹に高良大社および神籠石(コウゴイシ)がある。
→神籠石
高草
たかくさ [0] 【高草】
高く伸びた草。
高荷
たかに [0] 【高荷】
(1)高く積み上げた荷。
(2)江戸時代,売る品物を一丈(約3メートル)ほどの高さに積み重ねて背負い,市中を行商した者。「―の蚊や売/滑稽本・志道軒伝」
高菜
たかな [0][2] 【高菜】
カラシナの一変種。主に暖地で栽培し,辛みのある葉を食用とする。根葉は大きく広楕円形または倒卵形でしわがあり,暗紫色を帯びる。大葉芥(オオバガラシ)。大芥(オオガラシ)。
高萩
たかはぎ 【高萩】
茨城県北東部,太平洋岸の市。明治中期より常磐炭田の炭鉱町として発展した。近年は畜産のほか,製紙・食品などの工業が立地。
高著
こうちょ カウ― [1] 【高著】
相手を敬ってその著書をいう語。
高蒔絵
たかまきえ [3][4] 【高蒔絵】
蒔絵の一。地盛りをした上に蒔絵を施したもの。漆だけで盛り上げる方法や,漆の上に炭粉を蒔きつけてさらに高く盛り上げる方法などがある。
⇔平蒔絵
高蓚酸尿症
こうしゅうさんにょうしょう カウシウサンネウシヤウ [1] 【高蓚酸尿症】
尿中にシュウ酸が過剰に排出される遺伝性の疾患。シュウ酸カルシウムの沈着によって腎臓に結石ができる。過シュウ酸尿症。シュウ酸症。
高蔵貝塚
たかくらかいづか 【高蔵貝塚】
名古屋市熱田区高蔵町にある弥生時代中・後期の貝塚。各種石器やウマの骨なども出て,弥生時代の文化様相を確認する端緒となった遺跡。熱田貝塚。
高血圧
こうけつあつ カウ― [4][3] 【高血圧】
血圧が正常の状態より高い状態。一般に最高血圧が水銀柱160ミリメートル以上か最低血圧が95ミリメートル以上の場合をいう。
⇔低血圧
→境界高血圧
高血圧
こうけつあつ【高血圧】
<suffer from> high blood pressure;hypertension.→英和
高血圧症
こうけつあつしょう カウ―シヤウ [0][6] 【高血圧症】
高血圧が続く状態。腎性など原因となる病気があるものと,本態性のものがある。脳出血・心肥大などの原因となる。血圧亢進(コウシン)症。
高血糖
こうけっとう カウケツタウ [3] 【高血糖】
血糖値が正常値よりも高い値を示す状態。ストレスなどにより一時的に起こる場合もあるが,糖尿病の場合は常時高血糖を示す。
→血糖値
高行くや
たかゆくや 【高行くや】 (枕詞)
ハヤブサが空高く飛ぶことから,「隼(ハヤブサ)」にかかる。「―速総別(ハヤブサワケ)さざき取らさね/古事記(下)」
高裁
こうさい カウ― [0] 【高裁】
「高等裁判所」の略。
高襷
たかだすき [3] 【高襷】
たすきで,袖を高くからげること。
高西
たかにし [0] 【高西】
(西日本で)北西もしくは西北西の風。
高見
たかみ 【高見】
姓氏の一。
高見
こうけん カウ― [0] 【高見】
(1)立派な考え。すぐれた識見。
(2)相手を敬ってその意見をいう語。「御―を伺いたい」
高見順
たかみじゅん 【高見順】
(1907-1965) 小説家。福井県生まれ。本名,高間芳雄。東大卒。転向左翼の苦悩と退廃を描く「故旧忘れ得べき」でデビュー,戦時下の良心的知識人のあり方を追求した。小説「如何なる星の下に」「いやな感じ」,評論「昭和文学盛衰史」,詩集「死の淵より」など。
高覧
こうらん【高覧】
your inspection.御高覧を乞う <自著贈呈の文句> ⇒高評.
高覧
こうらん カウ― [0] 【高覧】
他人を敬ってその人が見ることをいう語。「御―に供す」
高角
こうかく カウ― [0] 【高角】
仰角が大きいこと。
高角
たかづの [0] 【高角】
兜(カブト)の前立(マエダテ)の一種。鹿の角を高く立てたもの。「―の兜の緒を締め/平治(上)」
高角砲
こうかくほう カウ―ハウ [0] 【高角砲】
中・小口径の対空用火砲。大射角で射撃できる。旧海軍における呼称。
→高射砲
高角砲
こうかくほう【高角砲】
a high-angle gun.
高言
こうげん カウ― [0][3] 【高言】 (名)スル
えらそうに大きなことを言うこと。また,その言葉。「―すること勿れ/佳人之奇遇(散士)」
高評
こうひょう【高評】
your (esteemed) opinion.御高評を乞う <自著贈呈の文句> With the compliments of the author.→英和
高評
こうひょう カウヒヤウ [0] 【高評】
(1)他人を敬ってその批評をいう語。「御―を賜る」
(2)評判の高いこと。
高詠
こうえい カウ― [0] 【高詠】 (名)スル
(1)声高く歌うこと。
(2)格調の高い詩歌。他人を敬ってその詩歌をいう語。
高話
たかばなし [3] 【高話】
声高に話をすること。また,その話。「ほんの内々だけの―/色懺悔(紅葉)」
高話
こうわ カウ― [0] 【高話】
他人を敬ってその話をいう語。高説。「御―を伺う」
高説
こうせつ【高説】
your (valued) opinion.
高説
こうせつ カウ― [0] 【高説】
すぐれた意見。相手の意見を敬っていう語。「御―を拝聴する」
高誼
こうぎ カウ― [1] 【高誼】
なみなみならぬよしみ。多く手紙文などで相手から受けた好意に感謝するときに用いる。「在任中は一方ならぬ御―に預かり…」
高調
こうちょう カウテウ [0] 【高調】 (名)スル
(1)高い音調。「漸く―に吟するを得たり/花柳春話(純一郎)」
(2)意気が揚(ア)がること。気分が高まること。「雰囲気が―する」
(3)強調すること。
高調子
たかちょうし [3] 【高調子】
(1)声や音楽などの,調子の高いこと。「話声が愈(イヨイ)よ―になつて/新世帯(秋声)」
(2)相場が上がる傾向にあること。
高調波
こうちょうは カウテウ― [3] 【高調波】
一つの非正弦波を,基本波とその整数倍の周波数をもつ多数の正弦波に分解した際,基本波の二倍以上の周波数の波。
高談
こうだん カウ― [0] 【高談】 (名)スル
(1)あたりはばからず声高に話すこと。高い声の話。「机によりて―す/欺かざるの記(独歩)」
(2)他人の談話を敬っていう語。「御―を伺いたい」
高論
こうろん カウ― [0] 【高論】
(1)優れた議論。「―卓説」
(2)他人を敬ってその意見をいう語。「御―拝聴いたしました」
高諭
こうゆ カウ― [1] 【高諭】
他人を敬ってその説諭をいう語。「御―を頂く」
高議
こうぎ カウ― [1] 【高議】
すぐれた議論をすること。また,その議論。相手を敬ってその議論をいうのにも用いる。
高護田鳥尾
たかうすべお [3] 【高護田鳥尾・鷹護田鳥尾】
〔「たかうすびょう」とも〕
矢羽根の名。護田鳥尾(ウスベオ)の薄黒い斑(フ)が普通のものよりも羽根の先の方まであるもの。
高象眼
たかぞうがん [3] 【高象眼】
はめ込んだ金属面が,地の面より高い象眼。高肉象眼。
→平(ヒラ)象眼
高貴
こうき カウ― [1] 【高貴】 (名・形動)[文]ナリ
(1)身分が高く,とうとい・こと(さま)。「―な生まれ」「―の出」
(2)ねうちのあること。値段の高いこと。また,そのさま。高価。「―な壺」「―な薬」
(3)「高貴織り」の略。
[派生] ――さ(名)
高貴の
こうき【高貴の】
noble;→英和
high(born);→英和
<a person> of noble birth.
高貴寺
こうきじ カウキ― 【高貴寺】
大阪府南河内郡河南町にある高野山真言宗の寺。山号,神下(コウゲ)山,また葛城山。役小角(エンノオヅノ)の創建と伝える。初め香華寺と号したが,空海が現名に改称。江戸後期,慈雲が入住し正法律の総本山とした。
高貴石斛
こうきせっこく カウ―セキ― [4] 【高貴石斛】
デンドロビウムの代表種。ヒマラヤ・中国南部原産。高さ30〜60センチメートル。観賞用に温室で栽培。一〜四月,上部の各節に径7〜8センチメートルの紫桃色の花を二,三個つける。デンドロビウム-ノビル。
高貴織
こうきおり カウ― [0] 【高貴織(り)】
練絹(ネリギヌ)織物の一種。経(タテ)糸に諸撚(モロヨ)り,緯(ヨコ)糸に片撚りの練り染め糸を用いた斜文の変化織り。男子の着物や羽織に用いる。高貴。
高貴織り
こうきおり カウ― [0] 【高貴織(り)】
練絹(ネリギヌ)織物の一種。経(タテ)糸に諸撚(モロヨ)り,緯(ヨコ)糸に片撚りの練り染め糸を用いた斜文の変化織り。男子の着物や羽織に用いる。高貴。
高越山
こうつざん カウツ― 【高越山】
徳島県中央部の山川町・穴吹町の境,吉野川南岸にある山。海抜1133メートル。修験道や民間信仰の対象となっている。阿波富士。
高足
たかあし [0] 【高足】
(1)足を高く上げて歩くこと。「―を踏む(=用心シテ歩ク)」
(2)田楽・田植えの神事などに用いる道具。十字形の木で,横木に足をかけて乗り歩くもの。こうそく。
(3)竹馬。
(4)膳などの足が高いもの。
(5)歌舞伎の大道具の一。二重舞台の一種で,高さ二尺八寸(約85センチメートル)のもの。御殿風の建物や大茶屋場などに用いる。
→常足(ツネアシ)
→中足(チユウアシ)
高足(2)[図]
高足
こうそく カウ― [0] 【高足】
(1)弟子の中で特にすぐれた者。高弟。
(2)「たかあし(高足){(2)}」に同じ。
高足蟹
たかあしがに [4] 【高足蟹】
海産の巨大なカニ。甲長約35センチメートル。長い脚を伸ばすと3メートル近くになる。世界最大の節足動物。全体に赤褐色で,脚に黄色の縞模様がある。食用。魔除けとして家の入り口などに飾る地方がある。日本,太平洋近海の特産。シマガニ。
高足駄
たかあしだ [3] 【高足駄】
足駄で,歯の高いもの。
高跳び
たかとび 【高跳び・高飛び】 (名)スル
(1) [0][3]
高く飛ぶこと。
(2) [0][3]
陸上競技で,走り高跳び・棒高跳びのこと。
(3) [0][4]
警察などに追われている者が遠いところへ逃げ去ること。「犯人が国外へ―する」
高跳び
たかとび【高跳び】
the high jump.高飛びする run away;make off;skip.→英和
高踏
こうとう カウタフ [0] 【高踏】
地位・金銭など世俗の欲望を超越して,気位を高く保つこと。「古人―の遺風あるを慕ふて/花柳春話(純一郎)」
高踏派
こうとうは カウタフ― [0] 【高踏派】
⇒パルナシアン
高踏的
こうとうてき カウタフ― [0] 【高踏的】 (形動)
(1)世俗を超越して,孤高を保っているさま。
(2)ひとりよがりで,おたかく構えているさま。
高踏的
こうとう【高踏的】
highbrow.→英和
高踏派(詩人) the Parnassian school (a Parnassian).
高車
こうしゃ カウシヤ 【高車】
四〜五世紀頃,中国の北方にいたトルコ系の遊牧民。丁零(テイレイ)の後身。アルタイ山脈以西に移住し485年頃ジュンガルに建国。546年突厥(トツケツ)に滅ぼされた。
高輪
たかなわ タカナハ 【高輪】
東京都港区の地名。山の手の南部を占める高級住宅地。泉岳寺がある。
高速
こうそく カウ― [0] 【高速】
(1)非常にはやい速度。高速度。
⇔低速
(2)高速道路の略。「―湾岸線」「首都―」
高速
こうそく【高速(度)】
a high speed.高速度写真 a slow-motion picture.
高速エレベーター
こうそくエレベーター カウ― [7] 【高速―】
最高速度が毎分120メートル以上の速さで運転されるエレベーター。
高速増殖炉
こうそくぞうしょくろ カウ― [8] 【高速増殖炉】
〔fast-breeder reactor〕
核分裂に伴って発生する高速中性子をそのまま核分裂連鎖反応に利用する増殖炉。発生するプルトニウムを取り出すには再処理工程が必要で,危険性が指摘されている。FBR 。
→増殖炉
高速度
こうそくど カウ― [3] 【高速度】
非常にはやい速度。高速。
高速度写真
こうそくどしゃしん カウ― [6] 【高速度写真】
きわめて短い露出時間(通常一〇〇〇分の一秒以下)で撮影する写真。高速で変化する現象の撮影に用いられる。ストロボなどの瞬間照明用光源,高速度シャッター・高感度感光材料を使用する。
高速度撮影
こうそくどさつえい カウ― [6] 【高速度撮影】
普通の撮影速度の数倍以上の速度で撮影すること。これを通常の速度で映写するとスロー-モーション画像が得られる。
→超高速度撮影
→微速度撮影
高速度鋼
こうそくどこう カウ―カウ [5][0] 【高速度鋼】
金属材料の高速切削や高速穿孔に適し,耐磨耗性・耐熱性に富む特殊鋼の一種。タングステン・クロム・バナジウムの含有量が多いもの,さらにコバルトを加えたものなどがある。ハイスピード-スチール。ハイス。
高速機関
こうそくきかん カウ―クワン [6][5] 【高速機関】
自動車や航空機などに用いられる,高速動力を発生するエンジンの総称。
高速気流
こうそくきりゅう カウ―リウ [5] 【高速気流】
音速に近いあるいは音速より大きい速さの気流。超音速流では圧縮され衝撃波が生ずるので,物体の抵抗が急激に増大する。
高速自動車国道
こうそくじどうしゃこくどう カウ―コクダウ [9] 【高速自動車国道】
道路法上,自動車の高速交通の用に供される国道。自動車以外の通行は禁止されている。
高速道路
こうそくどうろ【高速道路】
an expressway;→英和
<米> a turnpike.→英和
高速道路
こうそくどうろ カウ―ダウ― [5] 【高速道路】
交差点を立体交差としたり,上下線の分離などにより,高速通行を可能にした自動車専用道路。ハイ-ウェー。
高逸
こういつ カウ― [0] 【高逸】 (名・形動)[文]ナリ
気高く優れている・こと(さま)。「祭に―なる頌歌/希臘思潮を論ず(敏)」
高運
こううん カウ― 【高運】 (名・形動ナリ)
非常に運に恵まれている・こと(さま)。幸運。「道の冥加なり―なり/徒然 238」
高遠
こうえん カウヱン [0] 【高遠】 (名・形動)[文]ナリ
(1)志や思想などがけだかく,他に抜きん出ている・こと(さま)。「―な理想」「―な書物/一隅より(晶子)」
(2)高くてはるかな・こと(さま)。「この―の景に対しては口言ふ能はず/不二の高根(麗水)」
[派生] ――さ(名)
高遠
たかとお タカトホ 【高遠】
長野県伊那盆地北部にある町。もと内藤氏の城下町。江島配流の地。中世に高遠氏が築いた高遠城址がある。
高遠な
こうえん【高遠な】
lofty <ideal> ;→英和
noble.→英和
高適
こうてき カウ― [0] 【高適】
〔「こうせき」とも〕
(702頃-765) 中国,盛唐の詩人。字(アザナ)は達夫。七言古詩に優れ辺境の風物をうたう。岑参(シンシン)とともに「高参」と並称された。詩集「高常侍集」
高邁
こうまい カウ― [0] 【高邁】 (名・形動)[文]ナリ
けだかく優れている・こと(さま)。「―な理想」
[派生] ――さ(名)
高邁な
こうまい【高邁な】
lofty;→英和
noble.→英和
高配
こうはい カウ― [0] 【高配】
相手を敬ってその心くばりをいう語。手紙などで使う。「御―をたまわる」
高重合体
こうじゅうごうたい カウヂユウガフタイ [0] 【高重合体】
重合度の大きい,すなわち重合した単量体の数の多い重合体。
高野
こうや カウヤ 【高野】
(1)「高野山」の略。
(2)和歌山県北東部,伊都郡の町。高野山で知られ,真言宗の金剛峰寺を中心に寺院・宿坊が多い。
高野
たかの 【高野】
姓氏の一。
高野の玉川
こうやのたまがわ カウヤ―タマガハ 【高野の玉川】
六玉川(ムタマガワ)の一。
→玉川
高野三方
こうやさんかた カウヤ― [4] 【高野三方】
平安時代以降,高野山を構成した学侶方(ガクリヨカタ)・行人方(ギヨウニンカタ)・聖方(ヒジリカタ)の総称。
高野切
こうやぎれ カウヤ― [3] 【高野切】
古筆切(コヒツギレ)の一。古今集の現存最古の写本。紀貫之筆と伝えられるが,三人の寄合書(ヨリアイガキ)。一部が高野山の所蔵であったことからいう。
高野参り
こうやまいり カウヤマヰリ [4] 【高野参り】
(1)高野山へ参詣すること。高野詣で。
(2)〔「厠(コウヤ)」に音が通ずるところから〕
便所に行くこと。
高野口
こうやぐち カウヤ― 【高野口】
和歌山県伊都郡,紀ノ川沿いにある町。高野山登山口の一。
高野実
たかのみのる 【高野実】
(1901-1974) 労働運動家。東京生まれ。戦前から労働運動で活躍。1951年(昭和26)総評事務局長となり,左派系労働運動拡大の基礎を築いた。
高野山
こうやさん カウヤ― 【高野山】
(1)和歌山県北部,紀ノ川の南にある山地。海抜1000メートル前後の山々に囲まれ,山頂には真言宗の総本山金剛峰寺(コンゴウブジ)があり,門前町が発達する。
(2)金剛峰寺の山号。
高野山大学
こうやさんだいがく カウヤ― 【高野山大学】
私立大学の一。真言宗の古義大学林を源とし,1926年(大正15)創立。49年(昭和24)新制大学となる。本部は和歌山県高野町。
高野岩三郎
たかのいわさぶろう 【高野岩三郎】
(1871-1949) 社会統計学者。長崎県生まれ。房太郎の弟。1919年(大正8)ILO 代表問題で東大を辞職,大原社会問題研究所長となる。戦後,社会党顧問。著「社会統計学史研究」ほか。
高野房太郎
たかのふさたろう 【高野房太郎】
(1868-1904) 社会運動家・労働運動の先駆者。長崎県生まれ。岩三郎の兄。1886年(明治19)渡米し,労働問題を研究。帰国後,片山潜らと労働組合期成会を組織,99年消費組合共栄社を結成。中国青島で客死。
高野槙
こうやまき カウヤ― [3] 【高野槙】
スギ科の常緑針葉樹。日本の特産種で,本州中部以南の山地に自生,庭園にも栽植する。葉は枝端に束生し,線形で長い。雌雄同株。春開花し,マツカサに似た球果をつける。材は湿気に強く,船材・建材・器具材に用いる。ホンマキ。
高野派
こうやは カウヤ― 【高野派】
真言宗の一派。高野山金剛峰寺が総本山。1900年(明治33)高野派を公称。のち大覚寺派・御室派と合同して古義真言宗と称したが,46年(昭和21)高野山真言宗として独立。
高野版
こうやばん カウヤ― [0] 【高野版】
鎌倉中期以後,高野山金剛峰寺で印刷発刊された密教関係書を主とする書籍の総称。
高野物狂
こうやものぐるい カウヤモノグルヒ 【高野物狂】
能の一。四番目物。世阿弥作。旧主の遺児春満(シユンミツ)丸が出家して行方をくらましたので,高師(タカシ)の四郎は狂乱して諸国を尋ね歩き,ついに高野山で再会する。
高野竜神国定公園
こうやりゅうじんこくていこうえん カウヤ―コクテイコウヱン 【高野竜神国定公園】
奈良県と和歌山県の境,高野山から竜神温泉にかけての一帯を占める公園。
高野笠
こうやがさ カウヤ― [4] 【高野笠】
高野聖(コウヤヒジリ)などのかぶった笠。
高野箒
こうやぼうき カウヤバウキ [4] 【高野箒】
キク科の落葉低木。雑木林などに生える。枝は細く,よく分枝し,卵形の葉をまばらにつける。秋,枝頂に白色の頭花を一個ずつつける。枝を刈って箒を作るのでこの名がある。古名タマボウキ。
高野紙
こうやがみ カウヤ― [3] 【高野紙】
高野山付近で産する紙。高野版などに用いられた。
高野線
こうやせん カウヤ― 【高野線】
南海電鉄の鉄道線。大阪市汐見橋・和歌山県橋本・極楽橋間,65.1キロメートル。大阪と紀ノ川中流域,高野山を結ぶ。列車は南海本線に乗り入れて難波に直通する。
高野聖
こうやひじり カウヤ― 【高野聖】
小説。泉鏡花作。1900年(明治33)発表。旅僧宗朝を語り手として,飛騨天生峠の,魔性の美女のいる超現実世界を描く。
高野聖
こうやひじり カウヤ― [4] 【高野聖】
(1)平安中期以降,仏道修行のため高野山に隠遁した僧。
(2)寄付をつのるため,高野山から出て諸国を勧進遊行した僧。近世になると主として乞食僧・行商僧をさすようになった。
(3)タガメの異名。[季]夏。
(4)書名(別項参照)。
高野蘭亭
たかのらんてい 【高野蘭亭】
(1704-1757) 江戸中期の漢詩人。名は惟馨。字(アザナ)は子式。別号,東里。江戸の人。荻生徂徠の門人。一七歳で失明。その詩は服部南郭と並び称される。著「蘭亭詩集」
高野豆腐
こうやどうふ カウヤ― [4] 【高野豆腐】
豆腐を小形に切り,寒中,屋外で凍らせ乾かしたもの。もと高野山で作ったのでこの名があるという。しみ豆腐。こおり豆腐。凝(コゴ)り豆腐。[季]冬。
高野辰之
たかのたつゆき 【高野辰之】
(1876-1947) 国文学者。長野県生まれ。東京音楽学校・大正大学教授。歌謡・邦楽研究の先駆者。著「日本歌謡史」「日本演劇史」,編「日本歌謡集成」など。
高野長英
たかのちょうえい 【高野長英】
(1804-1850) 蘭学者・蘭医。名は譲,のち長英。号は驚夢山人・幼夢山人など。陸奥(ムツ)国水沢の人。吉田長叔に西洋医学を学び,長崎に行きシーボルトの鳴滝塾に入り,のち江戸で開業。渡辺崋山らと尚歯会を組織。「夢物語」で幕政を批判し投獄されたが脱走。沢三伯と変名し兵書などの翻訳に携わった。のち隠れ家を襲われて自殺。
→蛮社の獄
高金利政策
こうきんりせいさく カウキンリ― [6] 【高金利政策】
政府または中央銀行が,公定歩合を高水準に保つことで貸付信用量を縮小し,インフレの抑制や景気の過熱防止を図る政策。
高鍋
たかなべ 【高鍋】
宮崎県中部,児湯(コユ)郡の町。日向灘に臨む。高鍋藩秋月氏の城下町。持田古墳群がある。
高間山
たかまやま 【高間山・高天山】
奈良県の金剛山の別名。たかまのやま。((歌枕))「高間の山の嶺の白雲/新古今(恋一)」
高閣
こうかく カウ― [0] 【高閣】
(1)高くて立派な建物。高楼。
(2)高い棚。
高閲
こうえつ カウ― [0] 【高閲】
他人を敬ってその人が目を通すこと,検討することをいう語。「御―いただきたく」
高陞号事件
こうしょうごうじけん カウシヨウガウ― 【高陞号事件】
1894年(明治27)日清戦争の宣戦布告直前,イギリス国旗を掲げて清国兵を輸送中の高陞号に対して,日本の連合艦隊が砲撃を加え,撃沈した事件。国際法上の議論を呼んだ。こうしんごうじけん。
高陵土
こうりょうど カウリヨウ― [3] 【高陵土】
⇒カオリン
高陽門
こうようもん カウヤウ― 【高陽門】
大内裏(ダイダイリ)豊楽(ブラク)院十九門の一。儀鸞(ギラン)門の東廊六間の所にあった。東廊中門。東掖(トウエキ)門。
→大内裏
高陽院
かやのいん 【高陽院・賀陽院】
(1)桓武天皇の皇子賀陽(カヤ)親王の邸宅。平安京左京中御門の南,大炊(オオイ)御門の北,西洞院(ニシノトウイン)の東,堀川の西にあった。後冷泉・後三条天皇の内裏ともなる。のち藤原摂関家の邸宅。
(2)(1095-1155) 鳥羽上皇の皇后。名は勲子。のち泰子。1139年院号宣下。
高階
たかしな 【高階】
姓氏の一。
高階栄子
たかしなえいし 【高階栄子】
(?-1216) 後白河法皇の寵妃(チヨウキ)。通称,丹後の局(ツボネ)。法印澄雲の娘。初め平業房の妻。のち後白河法皇に仕え宣陽門院覲子を生む。平氏没落後は親幕派九条兼実を退け,朝廷に隠然たる権力をふるった。
高階隆兼
たかしなたかかね 【高階隆兼】
鎌倉後期の画家。宮廷絵所預。「春日権現験記」「春日明神影向御車図」が現存。生没年未詳。
高障害
こうしょうがい カウシヤウガイ [3] 【高障害】
陸上競技の110メートルハードル競走。ハードルが最も高い。ハイ-ハードル。
高雄
たかお タカヲ 【高雄】
台湾の南西岸にある港湾都市。アルミニウム・セメントなどの工業が発達。カオシオン。
高雄(竜虎塔)[カラー図版]
高雄(清澄湖得月楼)[カラー図版]
高雄(六合二路夜店街)[カラー図版]
高雄
たかお タカヲ 【高雄・高尾】
京都市北西端,右京区梅ヶ畑の地名。清滝川中流の峡谷に沿い,紅葉の名所として知られる。高雄山中腹に神護寺がある。
高雄曼荼羅
たかおまんだら タカヲ― 【高雄曼荼羅】
高雄神護寺に伝わる日本最古の両界曼荼羅図。天長年間(824-834)空海の請来した唐の原本に基づいて製作されたという。鳳凰文を散らした紫綾の地に金銀泥で諸尊が描かれ,唐の画風を伝える。国宝。
高雄楓
たかおかえで タカヲカヘデ [4] 【高雄楓】
イロハモミジの別名。
高雅
こうが カウ― [1] 【高雅】 (形動)[文]ナリ
けだかくて優雅なさま。「賢明―なる女帝/一隅より(晶子)」
[派生] ――さ(名)
高電子移動度トランジスタ
こうでんしいどうどトランジスタ カウデンシイドウド― [3][8][13] 【高電子移動度―】
⇒ヘムト(HEMT)
高青邱
こうせいきゅう カウセイキウ 【高青邱】
⇒高啓(コウケイ)
高音
こうおん カウ― [0] 【高音】
(1)高い音。
⇔低音
(2)大きな声。
高音
こうおん【高音】
a loud sound;《楽》a high key;soprano.→英和
高音部 treble.→英和
高音
たかね [2] 【高音】
(1)音楽や鳴き声などの高い音。
(2)清元・新内などで,三味線の高低の合奏のうち,高い方。
高音部記号
こうおんぶきごう カウ―キガウ [6] 【高音部記号】
「ト音記号」に同じ。
高額
こうがく カウ― [0] 【高額】 (名・形動)
金銭の額が大きい・こと(さま)。
⇔小額
⇔低額
「―所得者」「―な紙幣」
高額所得者
こうがく【高額所得者】
a large-income earner.
高額療養費
こうがくりょうようひ カウ―レウヤウ― [7] 【高額療養費】
自己負担が一定額を超えた場合,保険から払い戻して支給される超過分の医療費。
高風
こうふう カウ― [0] 【高風】
気高い人格。また,他人を敬ってその人格をいう語。
高飛び
たかとび 【高跳び・高飛び】 (名)スル
(1) [0][3]
高く飛ぶこと。
(2) [0][3]
陸上競技で,走り高跳び・棒高跳びのこと。
(3) [0][4]
警察などに追われている者が遠いところへ逃げ去ること。「犯人が国外へ―する」
高飛び込み
たかとびこみ [3] 【高飛(び)込み】
水泳の飛び込み競技の一。高さ5メートル,または10メートルの固定した台から,水中に飛び込むまでの,空中姿勢の美しさ,正確さなどを競う。
高飛車
たかびしゃ [0] 【高飛車】 (名・形動)[文]ナリ
(1)将棋で,飛車を定位置から二間または三間前に進めて攻勢をとる形。
(2)頭ごなしに相手をおさえつける・こと(さま)。高圧的。「―な態度」「―な口調」「―に出る」
高飛車に出る
たかびしゃ【高飛車に出る】
act[speak]high-handedly.
高飛込み
たかとびこみ【高飛込み】
platform diving;a high dive[diving].
高飛込み
たかとびこみ [3] 【高飛(び)込み】
水泳の飛び込み競技の一。高さ5メートル,または10メートルの固定した台から,水中に飛び込むまでの,空中姿勢の美しさ,正確さなどを競う。
高館
たかだち 【高館】
(1)岩手県西磐井郡平泉町の衣川の南岸にあったとりで。藤原秀衡が源義経のために構えたという。1189年,藤原泰衡に攻められて,ここで義経が自刃したと伝える。判官館(ホウガンダテ)。衣川のたて。
(2)幸若舞の曲名。室町時代の成立。「吾妻鏡」を原拠として,源義経の最期を描いたもの。
(3)古浄瑠璃の一。幸若の文を五段に分け,終わりに義経と妻子の最期を加えたもの。残存正本中最古のもので,1625年正月の刊記がある。
高騰
こうとう【高騰】
a sudden[steep]rise <in prices> .〜する jump;→英和
soar.→英和
高騰
こうとう カウ― [0] 【高騰・昂騰】 (名)スル
物価などが高く上がること。騰貴。「地価が―する」
高高
たかだか 【高高】 (副)
(1) [3][2]
(「たかだかと」の形で)
(ア)目立って高いさま。「―と抱きあげる」
→鼻高々
(イ)声高(コワダカ)に言うさま。「声―と朗読する」
(2) [2][0]
どうみても。せいぜい。たかが。「―百人が関の山だ」
高高
たかたか 【高高】 (形動ナリ)
足をつま立てて待ち望むさま。「はしけやし妻も子どもも―に待つらむ/万葉 3692」
高高指
たかたかゆび [4] 【高高指】
中指。「手の―をひきなびけ/浮世草子・一代女 1」
〔現代では主に西日本や山形地方で用いられる〕
高髷
たかまげ [0] 【高髷】
「高島田」に同じ。
高鳴り
たかなり [0][4] 【高鳴り】
(1)高く鳴りひびくこと。また,その音。
(2)喜び・期待などで,興奮して胸がどきどきすること。「胸の―」
高鳴る
たかな・る [3] 【高鳴る】 (動ラ五[四])
(1)音が高く大きく響きわたる。
(2)希望や期待などのために,興奮して胸がどきどきする。「期待に胸が―・る」
高鳴る
たかなる【高鳴る】
[胸が] <One's heart> beats fast;get excited.
高麗
こま [1] 【高麗・狛】
(1)古代朝鮮の一国,高句麗(コウクリ)のこと。また,広く朝鮮半島の地をさす語。
(2)他の語の上に付いて,高麗(コウライ){(1)}から伝来した意を表す。「―楽(ガク)」「―錦(ニシキ)」
高麗
こうらい カウライ 【高麗】
(1)王建が建てた朝鮮の王朝(918-1392)。都は開城。半島を統一し,仏教を尊崇して栄えたが,一三世紀に元に服属,一四世紀に倭寇(ワコウ)の侵入で弱まり李成桂(リセイケイ)に滅ぼされた。
(2)かつて日本で,朝鮮の別名。こま。
高麗人参
こうらいにんじん カウライ― [5] 【高麗人参】
⇒朝鮮人参(チヨウセンニンジン)
高麗剣
こまつるぎ [3] 【高麗剣・狛剣】
■一■ (名)
高麗から伝来した剣。高麗風の柄頭(ツカガシラ)に環のある剣。環頭の大刀(タチ)。
■二■ (枕詞)
高麗剣は柄頭に環があることから,地名「和射見(ワザミ)」や「我」の「わ」に言いかける。「―和射見が原の行宮(カリミヤ)に/万葉 199」
高麗台子
こうらいだいす カウライ― [5] 【高麗台子】
茶の湯の台子の一。流派によって形はさまざまである。唐物(カラモノ)の卓に想を得て創案されたという。
高麗史
こうらいし カウライ― 【高麗史】
高麗朝の歴史を記した紀伝体の書。一三九巻。1451年完成。李朝の金宗瑞(キンソウズイ)・鄭麟趾(テイリンシ)らの撰。世家・志・表・列伝・目録に分かれる。別に編年体の史書「高麗史節要」がある。
高麗垣
こうらいがき カウライ― [3] 【高麗垣】
袖垣(ソデガキ)の一種。竹・葦(アシ)などで粗く菱形に組んだもので,手水鉢(チヨウズバチ)の後ろに設けることが多い。高麗袖垣。
高麗塗
こまぬり [0] 【独楽塗(り)・高麗塗(り)】
漆工芸の一種。同心円の文様を彩漆(イロウルシ)で塗り分けたもの。東南アジアや中国から伝来したといわれ,江戸時代には香合・椀(ワン)・盆・茶器などに模作された。
高麗塗り
こまぬり [0] 【独楽塗(り)・高麗塗(り)】
漆工芸の一種。同心円の文様を彩漆(イロウルシ)で塗り分けたもの。東南アジアや中国から伝来したといわれ,江戸時代には香合・椀(ワン)・盆・茶器などに模作された。
高麗尺
こまじゃく [2] 【高麗尺】
大宝令制定以前に朝鮮半島から伝わった尺。主に測地用に用いられた。令の大尺に当たり,曲尺(カネジヤク)の一尺二寸に当たる。
高麗屋
こうらいや カウライ― 【高麗屋】
歌舞伎俳優松本幸四郎およびその一門の屋号。
高麗楽
こまがく [2] 【高麗楽】
(1)「右方(ウホウ)高麗楽」に同じ。
(2)古代日本に高句麗(コウクリ)から伝来した楽舞。新羅楽(シラギガク)・百済楽(クダラガク)とともに三韓楽と呼ばれた。のちに{(1)}に編入。
高麗焼
こうらいやき カウライ― [0] 【高麗焼】
朝鮮陶磁器の総称。特に高麗時代に作られたものとは限らない。朝鮮焼。
高麗版
こうらいばん カウライ― [0] 【高麗版】
朝鮮,高麗時代に刊行された書籍。仏書・史書が多い。すでに一三世紀前半には木活字・金属活字による印刷がなされ,世界最古の活字本が残る。
高麗端
こうらいばし カウライ― 【高麗端・高麗縁】
「こうらいべり(高麗縁)」に同じ。「―の,筵(ムシロ)青うこまやかに厚きが/枕草子 277」
高麗笛
こまぶえ [3] 【高麗笛・狛笛】
雅楽用の楽器の一。高麗楽と東遊(アズマアソビ)に用いられる竹製の横笛。長さ約33センチメートル。歌口の外に六孔あり,音律も高い。細笛。
高麗笛[図]
高麗縁
こうらいばし カウライ― 【高麗端・高麗縁】
「こうらいべり(高麗縁)」に同じ。「―の,筵(ムシロ)青うこまやかに厚きが/枕草子 277」
高麗縁
こうらいべり カウライ― [3][0] 【高麗縁】
畳のへりの一種。白地の綾に雲形・菊花などの紋様を黒く織り出したもの。紋の大きさに大小があり,大紋は親王・将軍などが用い小紋は公卿が用いた。こうらいばし。
高麗縁[図]
高麗芝
こうらいしば カウライ― [3] 【高麗芝】
イネ科の多年草。暖地に生える。シバに似るが全体に繊細で,葉は細い針状。芝生にする。朝鮮芝。糸芝。
高麗茶碗
こうらいぢゃわん カウライ― [5] 【高麗茶碗】
朝鮮から伝来した陶磁器で,桃山時代以降,茶人が抹茶茶碗として用いたものの総称。李朝のものがほとんどで,朝鮮では,喫茶用ではない。井戸・三島・熊川(コモガイ)・魚屋(トトヤ)などの種類がある。
高麗錦
こまにしき [3] 【高麗錦】
高麗から渡来した錦。また,それを模して織った錦。多く紐(ヒモ)や畳の縁(ヘリ)などに用いた。
高麗門
こうらいもん カウライ― [3] 【高麗門】
門の形式の一。本柱の後方に控え柱を立て,本柱が支える切妻屋根とは別に,これと直角に控え柱の上にも左右二個の切妻小屋根をかけたもの。城の門に多い。
高麗門[図]
高麗雉
こうらいきじ カウライ― [3] 【高麗雉】
キジ目キジ科の鳥。普通のキジと異なり,首に白い輪がある。アジア大陸に広く分布。日本には古く朝鮮から対馬に輸入され,その亜種が北海道に放鳥されて繁殖している。猟鳥。
高麗青磁
こうらいせいじ カウライ― [5] 【高麗青磁】
朝鮮,高麗時代の青磁。中国南部の窯業の影響を受けて起こった。代表的なものに,刻文に黒や白の土を嵌入(カンニユウ)して製する象眼青磁がある。
高麗鶯
こうらいうぐいす カウライウグヒス [6] 【高麗鶯】
スズメ目コウライウグイス科の鳥。全長約25センチメートル。全体が黄色で,目から後頭部にかけて黒色帯があり美しい。シベリア・中国・朝鮮などに生息し,日本へはまれに渡来する。鳴き声がよいのでこの名があるが,ウグイスとは別種。朝鮮ウグイス。黄鳥(オウチヨウ)。
高麗鼠
こまねずみ [3] 【独楽鼠・高麗鼠】
中国産のハツカネズミの突然変異を固定した品種。白色。内耳の渦巻き管に異常があるため,コマのように回転する習性をもつ。遺伝の実験用動物。
高黍
たかきび [3][0] 【高黍】
モロコシの別名。[季]秋。
高鼾
たかいびき [3] 【高鼾】
いびきが高いこと。また,ぐっすりと寝込むこと。「―をかく」
高鼾をかく
たかいびき【高鼾をかく】
snore loudly.
高齢
こうれい【高齢】
<attain> an advanced age.〜の aged;→英和
old;→英和
advanced in years.〜で死ぬ die at the ripe old age <of eighty> .‖高齢化社会 a society composed largely of elderly people.高齢者 a person of advanced age;[総称]the aged.
高齢
こうれい カウ― [0] 【高齢】
かなり年をとっていること。年齢が高いこと。高年。老年。老齢。
高齢化社会
こうれいかしゃかい カウ―クワシヤクワイ [6] 【高齢化社会】
総人口に占める高齢者の比率が増大しつつある社会。高齢者を扶養する社会経済制度の変革が必要とされるが,日本は欧米に比べ高齢化の進展が速く,そのための時間が短い。
高齢社会
こうれいしゃかい カウ―クワイ [5] 【高齢社会】
人口の高齢化が進み,総人口に占める高齢者の比率が高い水準で安定した社会。
→高齢化社会
高齢者
こうれいしゃ カウ― [3] 【高齢者】
一般に六五歳以上の者をさす。六五〜七四歳を前期高齢者(ヤング-オールド),七五歳以上を後期高齢者(オールド-オールド)という。高年齢者。
高龗
たかおかみ [3] 【高龗】
山上の竜神。水をつかさどる神。日本書紀では,伊弉諾尊(イザナキノミコト)がその子軻遇突智(カグツチ)を斬った時に化成した神。京都の貴船(キブネ)神社の祭神。
→闇龗(クラオカミ)
高[嵩]じる
こうじる【高[嵩]じる】
grow in intensity;grow worse.
高[昂
こうしん【高[昂・亢]進】
<heart> acceleration.〜する accelerate;→英和
grow worse (病勢が).
髢
かもじ [0] 【髪文字・髢】
(1)日本髪を結うとき,髪に添え加える毛。そえがみ。いれがみ。
(2)〔もと女房詞〕
「髪(カミ)」の文字詞。
髢屋
かもじや [0] 【髢屋】
かもじ{(1)}を作り,売る人やその店。
髢草
かもじぐさ [3] 【髢草】
イネ科の多年草。原野に多い。葉は線形で根生し,少数が茎につく。茎は高さ50センチメートル内外。春から初夏にかけ,茎頂に約20センチメートルの花穂をつけ,紫褐色の小穂を互生する。子供が葉で人形のかもじをつくって遊んだのでこの名がある。ヒナグサ。[季]春。《母の櫛折りし記憶や―/越路雪子》
髢草[図]
髣髴
ほうふつ ハウ― [0] 【髣髴・彷彿】 (ト|タル)スル[文]形動タリ
(1)よく似ている・こと(さま)。「恰も飛鳥の空を翔るに―たり/八十日間世界一周(忠之助)」
(2)ありありと思い出すこと。はっきりと脳裏に浮かぶこと。また,そのさま。「亡父を―(と)させる」「昔日の思い出が―としてよみがえる」
(3)姿・形がぼんやりと見える・こと(さま)。「陰火が,―として生垣を越えて/真景累ヶ淵(円朝)」
髪
かみ【髪】
hair (毛髪);→英和
a hair (一本の毛);coiffure (結い方);→英和
<米> a hairdo.→英和
〜を刈る have a haircut.→英和
〜を結う fix one's hair.髪型 a hairstyle.
髪
くし 【髪】
(「みぐし」「おぐし」の形で用いる)
(1)頭髪。髪の毛。「御―をかき出でて見給へば/源氏(夕霧)」
(2)(「首」「頭」と書く)首から上の部分。あたま。こうべ。「或る衆徒御―許りを取つて藪の中に隠し置きたりけるが/太平記 15」
髪
はつ [1] 【髪】
かみの毛。「間,―を入れず」
髪
かみ [2] 【髪】
(1)頭に生えている毛。髪の毛。「―をとかす」
(2)頭髪を結った形。かみかたち。「お下げ―」「日本―」
髪の毛
かみのけ [3] 【髪の毛】
頭に生える毛。頭髪。髪。
髪を振り乱して
ふりみだす【髪を振り乱して】
with disheveled hair.
髪上げ
くしあげ 【髪上げ】 (名)スル
⇒御髪上(ミグシア)げ
髪上げ
かみあげ [0][4] 【髪上げ】 (名)スル
(1)(主に女子の)髪を結い上げること。
(2)昔,女子が一二,三歳になった時,成人の儀式として垂れ髪を結い上げたこと。「よき程なる人に成りぬれば,―などさうして/竹取」
(3)女房が,前髪を頭頂に束ねて釵子(サイシ)などでとめること。また,その髪形。陪膳(バイゼン)や儀式のときの髪形。「―うるはしき,唐絵のさましたる人/寝覚 1」
髪下げ虫
かみさげむし [4] 【紙下げ虫・髪下げ虫】
便壺に生じるうじ虫。糞蠅(クソバエ)の幼虫。「卯月八日,―の歌を厠(カワヤ)に張るころ/おらが春」
〔旧暦四月八日に「ちはやぶる卯月八日は吉日よ紙下げ虫を成敗ぞする」と書いた紙を厠に貼っておくと上がって来ないという俗信からの名〕
髪冠
かみかんむり [3] 【髪冠】
漢字の冠の一。「髪」「髭」などの「髟」の部分。かみがしら。
髪出だし
かみいだし 【髪出だし】
〔髪の毛の先を出す所の意〕
兜(カブト)の浮張(ウケバリ)の後ろを切り抜いた穴。かみだし。
髪切り
かみきり [0][3][4] 【髪切り】
(1)髪を切ること。また,髪を切る道具。
(2)髪を切り下げにすること。後家の髪形。また,そのようにした人。
(3)遊女が客に真心を示すため髪を切ること。「指切・―でわかつたと思ふは昔の事よ/洒落本・傾城買二筋道」
(4)「髪切虫」の略。
髪切り虫
かみきりむし【髪切り虫】
a longicorn (beetle).
髪切虫
かみきりむし [4] 【髪切虫・天牛】
カミキリムシ科の甲虫の総称。体長数ミリメートルないし十数センチメートル。体は細長く,触角は糸状で非常に長い。発達した大あごをもち,細枝などをかみ切ることができる。胸部の発音板をすり合わせてキイキイと発音する。幼虫は鉄砲虫と呼ばれ,その多くは木材に穴を開けて内部を食害する樹木害虫。世界各地に約三万種が分布し,日本にはノコギリカミキリ・シロスジカミキリなど約七五〇種がいる。毛切り虫。[季]夏。
髪切虫[図]
髪剃り
こうぞり カウ― [0] 【髪剃り】
〔「かみそり」の転〕
(1)髪をそる刃物。かみそり。
(2)出家して僧となること。また,死者に戒をさずけ,髪をそること。剃髪(テイハツ)。
(3)真宗で,在家の信者の頭に形だけかみそりをあてる儀式をして仏門に帰依した証(アカシ)とすること。帰敬式(キキヨウシキ)。おかみそり。
髪剃菜
こうぞりな カウ― [4] 【髪剃菜】
キク科の越年草。日当たりのよい草地に生える。高さ70センチメートル内外。葉は披針形。全体に粗毛があって触れるとざらつく。初夏,茎上に黄色の頭花を数個つける。毛蓮菜。
髪剃菜[図]
髪削ぎ
かみそぎ 【髪削ぎ】
髪置きの儀式の後,伸びた髪の先を肩の辺でそろえて切ること。また,その祝い。深削ぎ。
髪垂れ
かみたれ 【髪垂れ】
〔「たれ」は「切る」という語を忌んでいった語〕
「産剃(ウブゾ)り」に同じ。「―ノ祝イヲスル/日葡」
髪型
かみがた [0] 【髪形・髪型】
結ったり,切り整えたりして仕上げた髪の恰好。髪のかたち。ヘア-スタイル。
髪容
かみかたち [3] 【髪容・髪形】
(1)頭髪と顔だち。
(2)髪を結ったようす。髪つき。かみがた。
髪床
かみどこ [0] 【髪床】
「髪結(カミユ)い床(ドコ)」に同じ。
髪座
かみのけざ [0] 【髪座】
〔(ラテン) Coma Berenices〕
五月下旬の宵に南中する星座。牛飼座の西にあり,付近には銀河が密集する。
髪形
かみがた [0] 【髪形・髪型】
結ったり,切り整えたりして仕上げた髪の恰好。髪のかたち。ヘア-スタイル。
髪形
かみかたち [3] 【髪容・髪形】
(1)頭髪と顔だち。
(2)髪を結ったようす。髪つき。かみがた。
髪掻き
かみかき 【髪掻き】
〔「かみがき」とも〕
「笄(コウガイ)」に同じ。「―を返す返すも見る時ぞ/公任集」
髪文字
かもじ [0] 【髪文字・髢】
(1)日本髪を結うとき,髪に添え加える毛。そえがみ。いれがみ。
(2)〔もと女房詞〕
「髪(カミ)」の文字詞。
髪月代
かみさかやき 【髪月代】
髪を結い月代を剃(ソ)ること。「徳島平左衛門と申して―いたさるる/浄瑠璃・博多小女郎(上)」
髪束
かんづか 【髪束】
〔「かみつか」の転。「がんづか」とも〕
髪を束ねたところ。たぶさ。「両人が―掴(ツカ)んで引伏せ/浄瑠璃・世継曾我」
髪束
こうづか カウ― 【髪束】
〔「かみづか」の転〕
毛髪を束ねた部分。もとどりの先。「自ら―をつかみ/太平記 33」
髪梳き
かみすき [0][3][4] 【髪梳き】
(1)髪を梳くこと。また,それを職業とする人。
(2)歌舞伎などの演出で,髪を梳く所作。親子・男女・主従の愁嘆や濡れ場などを表現するもの。
髪油
かみあぶら [3] 【髪油】
髪の色つやをよくし,髪形を整えるために頭髪につける油。梳(ス)き油・鬢(ビン)付け油など。
髪洗い
かみあらい [3] 【髪洗い】 (名)スル
(1)髪の毛の汚れを洗い落とすこと。洗髪(センパツ)。
(2)歌舞伎の石橋(シヤツキヨウ)物で,獅子(シシ)が長い毛を前に垂らし首を左右に振り回す所作。日本舞踊でもいう。
髪洗い粉
かみあらいこ [3] 【髪洗い粉】
髪を洗うのに用いた粉末。ふのり・うどん粉・椿油(ツバキアブラ)の搾りかすなど。
髪状
かんざし 【髪状】
(1)髪のはえ具合。髪の形。「額つき―いみじう美し/源氏(若紫)」
(2)髪。「姫君を近づけて緑の―を撫であげ/御伽草子・鉢かづき」
髪筋
かみすじ [0] 【髪筋】
(1)髪をすいた櫛(クシ)のあと。
(2)髪の毛。毛髪。「女の―をよれる綱には大象もよくつながれ/徒然 9」
(3)きわめてわずかなことのたとえ。「白狐の教へ―程も違はぬ祈り/浄瑠璃・油地獄(中)」
髪結
かみい [2] 【髪結】
「かみゆい(髪結)」の転。「―さん」
髪結
かみゆい [0][3] 【髪結(い)】
髪を結うこと。また,それを職業とする人。
髪結い
かみゆい [0][3] 【髪結(い)】
髪を結うこと。また,それを職業とする人。
髪結い
かみゆい【髪結い】
a hairdresser.→英和
髪結い床
かみゆいどこ [3] 【髪結(い)床】
江戸時代,男の髪を結い,髭(ヒゲ)・月代(サカヤキ)などを剃(ソ)ることを業とする店。髪床。
髪結床
かみゆいどこ [3] 【髪結(い)床】
江戸時代,男の髪を結い,髭(ヒゲ)・月代(サカヤキ)などを剃(ソ)ることを業とする店。髪床。
髪結新三
かみゆいしんざ カミユヒ― 【髪結新三】
歌舞伎「梅雨小袖昔八丈(ツユコソデムカシハチジヨウ)」の主人公。また,同作の通称。
髪綱
かみづな [2] 【髪綱】
髪の毛を集めてなった綱。よく伸縮するので,棟木(ムナギ)の大材を引き上げたり,船のかかり綱・いかり綱として用いる。寺に奉納することもある。
髪置き
かみおき [0] 【髪置き】
(1)幼児が髪を伸ばし始めるときの儀式。白髪をかぶせ頂に白粉(オシロイ)をつけ,櫛(クシ)で左右に梳(ス)く。中世末期からの風習で,普通は三歳の一一月一五日に行う。髪立て。櫛置き。[季]冬。《―やかゝへ相撲の肩の上/太祇》
(2)唐衣(カラギヌ)の襟を後ろ中央あたりで折り返して,垂れ髪を受けるようにした部分。
髪膚
はっぷ [1] 【髪膚】
頭髪と皮膚。また,からだ。「身体―」
髪長
かみなが [0] 【髪長】
(1)髪が長いこと。
(2)僧をいう斎宮の忌み詞。「つくづく―並め据ゑて/今鏡(打聞)」
(3)〔近世語〕
婦人のこと。「名に聞きし花鳥・八島・花川といへる―を定めもあへずそこ��寝て/浮世草子・一代男 3」
髪際
はっさい [0] 【髪際】
髪の生え際。仏像の額のはえぎわ。ここを基点として測った仏像の高さを髪際高と呼ぶ。
髪際
こうぎわ カウギハ 【髪際】
〔「かみぎは」の転〕
頭髪のはえぎわ。「―によりて二寸ばかりきずあり/宇治拾遺 1」
髪際
かみぎわ [0] 【髪際】
髪のはえぎわ。
髪頭
かみかしら 【髪頭】
(1)頭髪。「毎日―も自ら梳(ス)きて/浮世草子・永代蔵 2」
(2)頭。頭部。頭のてっぺん。「―より爪先まで/浄瑠璃・丹波与作(下)」
髪頭
かみがしら [3] 【髪頭】
「髪冠(カミカンムリ)」に同じ。
髪飾り
かみかざり【髪飾り】
a hair ornament.
髪飾り
かみかざり [3] 【髪飾り】
髪を飾る,櫛(クシ)・笄(コウガイ)・かんざしなどの装飾品。また,それらで髪を飾ること。
髫
うない ウナヰ 【髫・髫髪】
(1)髪をうなじのあたりで切りそろえ,垂らしておく小児の髪形。[和名抄]
(2)〔髪を「うない」にしておく者の意から〕
小児。小さい子。「よんべの―もがな/土左」
〔「項(ウナ)居(イ)」あるいは「項率(イ)」の意という〕
髫髪
うないがみ ウナヰ― 【髫髪】
「うない{(1)}」に同じ。「―かき上て,さめざめない給ふ/読本・春雨(宮木が塚)」
髫髪
うない ウナヰ 【髫・髫髪】
(1)髪をうなじのあたりで切りそろえ,垂らしておく小児の髪形。[和名抄]
(2)〔髪を「うない」にしておく者の意から〕
小児。小さい子。「よんべの―もがな/土左」
〔「項(ウナ)居(イ)」あるいは「項率(イ)」の意という〕
髫髪児
うないこ ウナヰ― 【髫髪児・髫髪子】
うない髪の子供。幼児。童。「ほととぎすをちかへり鳴け―が打ちたれ髪のさみだれの空/拾遺(夏)」
髫髪子
うないこ ウナヰ― 【髫髪児・髫髪子】
うない髪の子供。幼児。童。「ほととぎすをちかへり鳴け―が打ちたれ髪のさみだれの空/拾遺(夏)」
髫髪少女
うないおとめ ウナヰヲト― 【髫髪少女】
(1)うない髪の少女。
(2)人名(別項参照)。
髫髪放り
うないはなり ウナヰ― 【髫髪放り】
〔「はなり」は髪を結ばずに垂らしているさま〕
髪を結い上げず垂らしていること。また,そのような少女。「―は髪あげつらむか/万葉 3822」
髫髪松
うないまつ ウナヰ― 【髫髪松】
墓標に植えた小さな松。故人の形見とする。「―におぼえたるけはひ/源氏(幻)」
髭
ひげ [0] 【髭・鬚・髯】
(1)人間,特に男子の口の周りやあご・ほおなどに生える毛。「―をはやす」「―を蓄える」
〔「髭」はくちひげ,「鬚」はあごひげ,「髯」はほおひげ,の意で書き分ける〕
(2)動物の口の周りの長い毛や毛状の突起。また,昆虫の触角。
(3)ヒゲクジラ類の上顎(ウワアゴ)から下がる櫛(クシ)状の器官。クジラヒゲ。
(4)他の物に付属している細くて反っているものや渦巻状のもの。「―ぜんまい」「―根」
髭
ひげ【髭】
a mustache (口ひげ);→英和
a beard (あごひげ);→英和
whiskers (ほおひげ).〜をそる shave.→英和
〜をはやす have a mustache;grow a beard.濃い(薄い)〜 a heavy (light) mustache.‖髭ぜんまい a hairspring (時計の).
髭もじゃ
ひげもじゃ [0] 【髭もじゃ】
ひげがたくさん生えていること。「―の猟師」
髭切
ひげきり 【髭切】
⇒膝丸(ヒザマル)(2)
髭剃り
ひげそり [3][4] 【髭剃り】
ひげをそること。また,その道具。
髭奴
ひげやっこ [3] 【髭奴】
江戸時代,頬髭を生やした武家奴。つけ髭やかき髭の者もあった。
髭櫓
ひげやぐら 【髭櫓】
狂言の一。大髭が自慢の夫を,つねづね苦々しく思っていた妻は,近所の女房たちをかり集めてそれを引き抜こうとする。夫はあごのまわりに櫓(ヤグラ)をかまえて髭を守ろうとするが,結局,大毛抜で妻に髭を引き抜かれてしまう。
髭結晶
ひげけっしょう [3] 【髭結晶】
特殊な製法で針状に成長した結晶。直径数マイクロメートル程度,長さ10ミリメートルくらいまで。その結晶構造に乱れがないため弾力性に富み,変形しにくい。繊維強化素材などとして使われる。ウイスカー。
髭袋
ひげぶくろ [3] 【髭袋】
あご髭を入れる布製の袋。両耳から紐でつる。
髭面
ひげづら [0] 【髭面】
ひげを生やした顔。また,その人。
髭題目
ひげだいもく [3] 【髭題目】
日蓮宗で,題目の「南無妙法蓮華経」の七字のうち,「法」以外の六字の端の部分を長くひげのようにのばして書いたもの。「法」の光に照らされ,万物がことごとく真理を体得して活動することを表したものという。はねだいもく。
髭題目[図]
髭黒
ひげくろ 【髭黒】 (名・形動ナリ)
ひげの黒々と生えている・こと(さま)。「―ににくげなる人の/枕草子(五四・能因本)」
髯
ひげ [0] 【髭・鬚・髯】
(1)人間,特に男子の口の周りやあご・ほおなどに生える毛。「―をはやす」「―を蓄える」
〔「髭」はくちひげ,「鬚」はあごひげ,「髯」はほおひげ,の意で書き分ける〕
(2)動物の口の周りの長い毛や毛状の突起。また,昆虫の触角。
(3)ヒゲクジラ類の上顎(ウワアゴ)から下がる櫛(クシ)状の器官。クジラヒゲ。
(4)他の物に付属している細くて反っているものや渦巻状のもの。「―ぜんまい」「―根」
髯奴
ぜんど [1] 【髯奴】
(1)ひげの濃い人を卑しめていう語。
(2)欧米人を卑しめていう語。
髯発条
ひげぜんまい [3] 【髯発条】
ごく薄い鋼板などを渦巻状に巻いた小形のぜんまい。時計などに用いる。
髯虜
ぜんりょ [1] 【髯虜】
〔ひげの濃いえびすの意〕
西洋人を卑しめていう語。
髱
つと 【髱】
「たぼ(髱)」に同じ。「髪は中剃するも有,―して若衆のごとく仕立ける/浮世草子・一代女 1」
髱
たぼ [1] 【髱】
(1)日本髪で,後方に張り出た部分。たぼがみ。たぶ。つと。
(2)若い婦人。「いい―でもあつたら,此むすこをだしぬくめえよ/滑稽本・膝栗毛(初)」
(3)酌婦。「―が無いと酒が飲めねえよ/歌舞伎・桜姫東文章」
髱
たぶ 【髱】
「たぼ(髱){(1)}」に同じ。
髱刺
たぼさし [4][0] 【髱差・髱刺】
髱の中に入れて張りを出し,形を整えるための道具。紺紙を重ね,鬢付け油で貼り合わせ,好みの髱の長さに形をつくり,差し込んで髱の形をつくる。つとさし。すみさし。たぶさし。
髱差
たぼさし [4][0] 【髱差・髱刺】
髱の中に入れて張りを出し,形を整えるための道具。紺紙を重ね,鬢付け油で貼り合わせ,好みの髱の長さに形をつくり,差し込んで髱の形をつくる。つとさし。すみさし。たぶさし。
髱心
たぼしん [0] 【髱心】
髱の毛の不足を補うために芯(シン)に入れる髪。
髱留
たぼどめ [4][0] 【髱留(め)】
髱の毛をはさみとめるための叉状(サジヨウ)の具。つとばさみ。
髱留め
たぼどめ [4][0] 【髱留(め)】
髱の毛をはさみとめるための叉状(サジヨウ)の具。つとばさみ。
髱髪
たぼがみ [2] 【髱髪】
⇒たぼ(髱)(1)
髷
わげ [0] 【髷】
「まげ(髷)」に同じ。主に上方(カミガタ)での称。
髷
まげ [0] 【髷】
髪を頭頂で束ねて,折り返したり,曲げたりした部分。また,そのような部分をもつ髪形全体。わげ。
髷
まげ【髷】
a topknot (男の);→英和
a chignon (女の).→英和
髷型
まげがた [0] 【髷型】
女性が髷の形を整えるために入れる芯(シン)。髷入れ。
髷掛け
まげかけ [2][3] 【髷掛け】
女髷の髻(モトドリ)に装飾用にかけ結ぶ布きれ。絹・縮緬(チリメン)が用いられた。江戸中期より始まる。髷結(ユ)わい。
髷物
まげもの [0] 【髷物】
ちょんまげを結っていた時代を題材として扱った小説・芝居・映画など。時代物。
髷結はひ
まげゆわい 【髷結はひ】
「髷掛け」に同じ。「―の古ぎれで帯をしめたり解いたりして/滑稽本・浮世風呂 2」
髹漆
きゅうしつ キウ― [0] 【髹漆】
〔「髹」は漆(ウルシ)を塗る意〕
器物に漆を塗ること。また,漆を塗った器物。
髻
たぶさ [1][3] 【髻】
髪を頭上に集め束ねた所。もとどり。
髻
みずら [0] 【角髪・角子・鬟・髻】
〔「みみつら(耳鬘)」の転といわれる〕
上代の男子の髪の結い方の一。頭頂で左右に分け,それぞれ耳のわきで輪をつくって束ねた結い方。びずら。びんずら。
角髪[図]
髻
もとどり [0][4] 【髻】
〔「本取り」の意〕
髪の毛をまとめて頭の上で束ねた所。また,その髪。たぶさ。もとゆい。
髻華
うず 【髻華】
上代,髪や冠に挿し,飾りにした草木の花や枝。また,冠の飾りとしてつける金属製の花や鳥や豹(ヒヨウ)の尾。かざし。「平群の山の熊白檮が葉を―に挿せ/古事記(中)」「悉に金の―を以て頭に着(サ)せり/日本書紀(推古訓)」
髻華の玉蔭
うずのたまかげ 【髻華の玉蔭】
〔「玉蔭」の「玉」は美称,「蔭」は葛(カズラ)〕
飾りとして頭に挿した日陰葛(ヒカゲノカズラ)。「祝部(ハフリヘ)が―見れば羨(トモ)しも/万葉 3229」
鬆
す [0][1] 【鬆】
(1)時期を過ぎた大根・牛蒡(ゴボウ)などや,煮すぎた豆腐などの内部にできるすき間や穴。「―の入った大根」「―が立つ」
(2)鋳物の内部にできた空洞部分。鋳型に流し込んだ金属が冷却・凝固する際,空気が内部に閉じ込められて生ずる。
鬌
すずしろ 【鬌】
髪を頭頂部だけに残した子供の髪形。[和名抄]
鬘
かつら【鬘】
<wear> a wig;→英和
a hairpiece.→英和
鬘
かつら [0] 【鬘】
〔「かずら」とも〕
(1)演劇などで髪の形を変えるために俳優がかぶるもの。
(2)さまざまな髪形に人の毛で結いあげたかぶりもの。ウィッグ。
(3)頭髪の少ないのを補う毛。かもじ。そえがみ。ヘア-ピース。
(4)蔓草(ツルクサ)・花・羽などを頭に巻き付け,飾りとしたもの。「あやめぐさ花橘を玉に貫き―にせむと/万葉 423」
鬘
かずら カヅラ [0] 【鬘】
「かつら(鬘)」に同じ。
鬘く
かずら・く カヅラク 【鬘く】 (動カ四)
草や木を鬘とする。「ほととぎす今来鳴きそむあやめぐさ―・くまでに離(カ)るる日あらめや/万葉 4175」
鬘下
かつらした [0] 【鬘下】
⇒楽屋銀杏(ガクヤイチヨウ)
鬘事
かずらごと カヅラ― [0] 【鬘事】
⇒鬘物(カズラモノ)
鬘包み
かずらづつみ カヅラ― 【鬘包み】
⇒かつらづつみ(桂包)
鬘師
かつらし [3] 【鬘師】
⇒かずらし(鬘師)
鬘師
かずらし カヅラ― [3] 【鬘師】
鬘をつくる職人。かつらし。
鬘帯
かつらおび [4] 【鬘帯】
⇒かずらおび(鬘帯)
鬘帯
かずらおび カヅラ― [4] 【鬘帯】
能の扮装具の一。女役の鬘の上から巻いて後ろで結び,長く垂らす帯。鬘鉢巻。
鬘扇
かつらおうぎ [4] 【鬘扇】
⇒かずらおうぎ(鬘扇)
鬘扇
かずらおうぎ カヅラアフギ [4] 【鬘扇】
能で,鬘物のシテが用いる黒骨・端紅(ツマクレナイ)の扇。かつらおうぎ。
鬘桶
かずらおけ カヅラヲケ [4] 【鬘桶】
能・狂言などで床几(シヨウギ)・腰掛けなどに用いる,黒漆塗りの円筒形で蓋(フタ)つきの桶。狂言ではこの蓋を酒杯に用いる。腰桶。鼓桶(ツヅミオケ)。
鬘桶[図]
鬘桶
かつらおけ [4] 【鬘桶】
⇒かずらおけ(鬘桶)
鬘物
かずらもの カヅラ― [0] 【鬘物】
〔鬘を用いるところから〕
能で,美しい女を主人公とした曲。三番目物。かずらごと。
鬘物
かつらもの [0] 【鬘物】
⇒かずらもの(鬘物)
鬘鉢巻
かずらはちまき カヅラ― [5] 【鬘鉢巻】
⇒鬘帯(カズラオビ)
鬚
ひげ [0] 【髭・鬚・髯】
(1)人間,特に男子の口の周りやあご・ほおなどに生える毛。「―をはやす」「―を蓄える」
〔「髭」はくちひげ,「鬚」はあごひげ,「髯」はほおひげ,の意で書き分ける〕
(2)動物の口の周りの長い毛や毛状の突起。また,昆虫の触角。
(3)ヒゲクジラ類の上顎(ウワアゴ)から下がる櫛(クシ)状の器官。クジラヒゲ。
(4)他の物に付属している細くて反っているものや渦巻状のもの。「―ぜんまい」「―根」
鬚勝ち
ひげがち 【鬚勝ち】 (形動ナリ)
ひげが多いさま。ひげもじゃ。「―なるものの椎(シイ)つみたる/枕草子 45」
鬚根
しゅこん [0] 【鬚根】
ひげね。
鬚根
ひげね [0] 【鬚根】
主根と側根の区別がなく,胚軸や幼茎から生じる細糸状の不定根。単子葉植物の根。
鬚籠
ひげこ 【鬚籠】
竹などで編み,編み残した端がひげのようになっている籠。どじょう籠。「―ども,破子(ワリゴ)など奉れ給へり/源氏(初音)」
鬚籠
ひげかご 【鬚籠】
⇒ひげこ(鬚籠)
鬚髭
しゅし [1] 【鬚髭】
あごひげとくちひげ。
鬚髯
しゅぜん [0] 【鬚髯】
あごひげとほおひげ。「―悉く胡麻塩(ゴマシオ)を交へて/社会百面相(魯庵)」
鬚鯨
ひげくじら [3] 【鬚鯨】
鯨目ヒゲクジラ亜目に属する哺乳類の総称。歯が発達せず,上顎にある多くの角質板からなる鯨鬚で大量のプランクトンを濾過(ロカ)して食べる。大型の種が多く,セミクジラ科・コククジラ科・ナガスクジラ科の三科一〇種が含まれる。
鬚黴
ひげかび [2] 【鬚黴】
接合菌類ケカビ目のかび。菌体は細く,分岐せず長さ30センチメートルに及び,金属性の光を帯びて老人の白鬚に似る。
→毛黴
鬟
みずら [0] 【角髪・角子・鬟・髻】
〔「みみつら(耳鬘)」の転といわれる〕
上代の男子の髪の結い方の一。頭頂で左右に分け,それぞれ耳のわきで輪をつくって束ねた結い方。びずら。びんずら。
角髪[図]
鬢
びん【鬢】
side locks.
鬢
びん [1] 【鬢】
頭の左右側面の髪。「―に白いものがまじる」
鬢のほつれ
びんのほつれ 【鬢のほつれ】
端唄・小唄の一。三下り。「鬢のほつれは枕のとがよ…」という,間夫にいいわけする遊女のことばを歌詞とする。鬢ほつ。
鬢付き
びんつき [0][4][1] 【鬢付き】
鬢のかっこう。
鬢付け
びんつけ [4][0] 【鬢付け】
「鬢付け油」の略。
鬢付け油
びんつけあぶら [5] 【鬢付け油】
日本髪で,鬢を張らせたり,髪を固めて形づくるのに用いる固く練った油。生蝋を植物油で練って香料を混ぜたもの。固油(カタアブラ)。びんつけ。
鬢切り
びんきり [0] 【鬢切り】
〔「びんぎり」とも〕
江戸時代,元禄(1688-1704)以前に行われた髪形。鬢の毛を切って耳の後ろに垂らしたもの。びんぎれ。
鬢削ぎ
びんそぎ [4][3] 【鬢除・鬢削ぎ・鬢曾木】
女子が成人に達したしるしに,垂れ髪の鬢の毛を切りそぐこと。近世は普通一六歳の六月一六日に行う。男子の元服にあたる。婚約者か,婚約者がいない場合は父兄が切った。
→鬢親(ビンオヤ)
鬢差
びんさし [1][0][4] 【鬢差(し)】
女子の結髪用具の一つ。鬢の髪を振り出させるために,その中へ挿入する具。鯨のひげまたは銅線をまげて弓のような形にしたもの。江戸中期に流行した。上方では「鬢張り」と称した。
鬢差し
びんさし [1][0][4] 【鬢差(し)】
女子の結髪用具の一つ。鬢の髪を振り出させるために,その中へ挿入する具。鯨のひげまたは銅線をまげて弓のような形にしたもの。江戸中期に流行した。上方では「鬢張り」と称した。
鬢帽子
びんぼうし 【鬢帽子】
(1)帽子の一種。鬢のあたりをおおうため,左右に布を垂れたもの。「―したる雲客うちほほ笑みて/太平記 35」
(2)江戸時代,病人が手拭いなどを頭にまいて端を鬢のあたりに垂らしたもの。病鉢巻。
鬢幅
びんぷく 【鬢幅・鬢服】
(1)平安末期,公家の少年の髪形。耳の後ろの髪をふくらませて耳が少し隠れるようにしたもの。
(2)近世,公家の少年少女が髻(モトドリ)につけ,前額部に垂らした義髪。輪の形を二つか三つ作り,油で固めたもの。
鬢張
びんはり 【鬢張(り)】
「びんさし(鬢差)」の上方での称。
鬢張り
びんはり 【鬢張(り)】
「びんさし(鬢差)」の上方での称。
鬢所
びんしょ 【便所・鬢所】
(1)適当な所。《便所》
(2)室町時代,貴族の家で,鬢や髪を整えたり衣服をつけたりしたところ。便宜所。《鬢所》
鬢挟み
びんはさみ [3] 【鬢挟み】
鬢の毛をはさんで乱れないようにする結髪具。
鬢掻き
びんかき [1][0] 【鬢掻き】
鬢をかき整える小さい櫛(クシ)。
鬢曾木
びんそぎ [4][3] 【鬢除・鬢削ぎ・鬢曾木】
女子が成人に達したしるしに,垂れ髪の鬢の毛を切りそぐこと。近世は普通一六歳の六月一六日に行う。男子の元服にあたる。婚約者か,婚約者がいない場合は父兄が切った。
→鬢親(ビンオヤ)
鬢服
びんぷく 【鬢幅・鬢服】
(1)平安末期,公家の少年の髪形。耳の後ろの髪をふくらませて耳が少し隠れるようにしたもの。
(2)近世,公家の少年少女が髻(モトドリ)につけ,前額部に垂らした義髪。輪の形を二つか三つ作り,油で固めたもの。
鬢櫛
びんぐし [1][0] 【鬢櫛】
鬢をかき上げて整えるのに用いる,横に長く歯のあらい櫛。多く黄楊(ツゲ)で作る。
鬢毛
びんもう [0] 【鬢毛】
鬢の毛。鬢髪。
鬢水
びんみず [1] 【鬢水】
鬢をなでつけるために櫛(クシ)を浸す水。伽羅(キヤラ)の油や,サネカズラを浸した水を用いた。
鬢留
びんどめ [0][4][1] 【鬢留(め)】
鬢の毛をとめる留め具。
鬢留め
びんどめ [0][4][1] 【鬢留(め)】
鬢の毛をとめる留め具。
鬢盥
びんだらい [3] 【鬢盥】
(1)鬢をときつける水をいれる小型のたらい。
(2)江戸時代,髪結いが持ち歩いた,髪結い道具一式の入った手さげ箱。
鬢盥(2)[図]
鬢糸
びんし [1] 【鬢糸】
白くまばらになったびんの毛。
鬢茎
びんぐき 【鬢茎】
鬢の毛筋。「年三十余ばかりの男の,鬚(ヒゲ)黒く,―よきが/今昔 28」
鬢蓑
びんみの [0] 【鬢蓑】
添え髪の一種。毛髪で蓑形につくったもの。
鬢親
びんおや 【鬢親】
深除(フカソギ)または鬢除(ビンソギ)のとき,髪や鬢の末をそぐ役をする人。深除にはその子の髪置きの式を執り行なった人,鬢除では娘の婚約者か,婚約者のいない場合は父兄が行なった。
鬢鏡
びんかがみ [3] 【鬢鏡】
鬢を映して見る,柄(エ)付きの小さい手鏡。
鬢長
びんなが [0] 【鬢長】
スズキ目の海魚。全長約1メートル。小形のマグロで,体は紡錘形。胸びれがいちじるしく長い。缶詰に加工。世界中の温帯海域に広く分布。ビンナガマグロ。トンボシビ。ビンチョウ。ヒレナガ。
→マグロ
鬢除
びんそぎ [4][3] 【鬢除・鬢削ぎ・鬢曾木】
女子が成人に達したしるしに,垂れ髪の鬢の毛を切りそぐこと。近世は普通一六歳の六月一六日に行う。男子の元服にあたる。婚約者か,婚約者がいない場合は父兄が切った。
→鬢親(ビンオヤ)
鬢髪
びんぱつ [0] 【鬢髪】
(1)鬢の毛。鬢毛。
(2)頭髪。
鬣
たてがみ [0][2] 【鬣】
馬・ライオンなどの,首の背面に生えている長い毛。たちがみ。うながみ。
鬣
たちがみ 【鬣】
「たてがみ」に同じ。[新撰字鏡]
鬣
たてがみ【鬣】
a mane.→英和
鬣犬
たてがみいぬ [4] 【鬣犬】
ハイエナの別名。
鬣狼
たてがみおおかみ [5] 【鬣狼】
イヌ科の一種。体つきはほっそりとして四肢が長く,体高85センチメートルほど。体は黄褐色で,頭から肩にかけて黒色のたてがみがある。非常に速く走る。夜行性。南アメリカの草原にすむ。
鬥構え
とうがまえ [3] 【闘構え・鬥構え】
漢字の構えの一。「鬨」「鬪」(常用漢字では「闘」)などの「鬥」の部分。たたかいがまえ。
鬨
とき [2] 【鬨・鯨波】
合戦で,士気を鼓舞するために多人数の者が同時に発する叫び声。戦闘のはじめ,大将が「えいえい」と叫ぶと部下一同が「おう」と答えた。ときの声。
鬨の声
ときのこえ [4] 【鬨の声】
鬨をつくる声。鯨波(ゲイハ)。とき。「―を上げる」
鬨の声を上げる
ときのこえ【鬨の声を上げる】
raise[shout]a war[battle]cry.
鬩ぎ合い
せめぎあい [0] 【鬩ぎ合い】
互いに対抗して争うこと。「与野党の―が続く」
鬩ぎ合う
せめぎあ・う [4][0] 【鬩ぎ合う】 (動ワ五[ハ四])
対抗して互いに争う。「新しい市場獲得をめぐって二社が―・う」
鬩ぐ
せめ・ぐ [2] 【鬩ぐ】 (動ガ五[四])
〔古くは「せめく」と清音〕
(1)互いに恨む。争い合う。「公の心には,既に二つの力が相―・いで居た/麒麟(潤一郎)」
(2)うらみ嘆く。「老いぬとてなどか我が身を―・ぎけむ/古今(雑上)」
[慣用] 兄弟(ケイテイ)墻(カキ)に―
鬩牆
げきしょう [0] 【鬩牆】
〔「詩経(小雅,常棣)」より。兄弟が牆(カキ)の内で鬩(セメ)ぎ合う意〕
兄弟げんか。うちわもめ。「―の争い」
→兄弟(ケイテイ)牆(カキ)に鬩(セメ)げども、外(ソト)その務(アナドリ)を禦(フセ)ぐ
鬮
くじ [1] 【籤・鬮】
人の意志や作為がはいらないようにして,物事を決める方法。紙片・木片などに決定事項や数字などを書いておき,その一つを抜き取らせて,吉凶・等級・勝敗・順番などを決める。また,それに使う紙片・木片などもいう。古くは,神の意をうかがうのに用いた。「―に当たる」「―を引く」「宝―」
〔古くは「孔子」とも書いた〕
鬮的
くじまと 【鬮的】
鎌倉時代以後の武士の射芸の一。矢代(ヤダイ)を振って射手を二組に分け,物を賭けて射術を争うもの。賭け的。
鬮罪人
くじざいにん 【鬮罪人】
狂言の一。祇園会の山車(ダシ)の余興で鬼の役を引き当てた太郎冠者は,亡者の役に当たった主人を稽古にかこつけ,本当に打ち据える。
鬯明
ちょうめい チヤウ― [0] 【鬯明】 (名・形動ナリ)
のびのびとしてあかるい・こと(さま)。「我疲労の稍々恢復すると共に,我意識は稍々―なりき/即興詩人(鴎外)」
鬱
うつ [1] 【鬱】
■一■ (名)
心にわだかまりがあって,気持ちの晴れ晴れしないこと。ゆううつ。「―を散じる」
■二■ (ト|タル)[文]形動タリ
草木の茂っているさま。「数百年斧を入れたことのない―たる深林/春の鳥(独歩)」
鬱々と
うつうつ【鬱々と】
gloomily.→英和
鬱ぎ込む
ふさぎこ・む [4] 【塞ぎ込む・鬱ぎ込む】 (動マ五[四])
ひどく気の晴れない様子をする。たいそう憂鬱(ユウウツ)な気分になる。「失敗を気にやんですっかり―・んでいる」
鬱ぐ
ふさぐ【鬱ぐ(いでいる)】
feel (be) depressed.鬱いだ melancholy <face> .→英和
鬱する
うっ・する [3][0] 【鬱する】 (動サ変)[文]サ変 うつ・す
(1)心配事などで心が暗くなる。ふさぐ。「気が―・する」
(2)(麹(コウジ)などを)蒸す。ねかす。
鬱乎
うっこ [1] 【鬱乎】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)草木の茂っているさま。
(2)物事の盛んなさま。「噴煙は―として雲竜(ウンリヨウ)の驤(ノボ)るが如し/此一戦(広徳)」
鬱勃
うつぼつ [0] 【鬱勃】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)意気が盛んにわき起こるさま。「―たる闘志」
(2)こもった気が盛んに出るさま。「雲が―とわく」
鬱多羅僧
うったらそう [4] 【鬱多羅僧】
〔梵 uttarāsaṅga〕
「七条(シチジヨウ)の袈裟(ケサ)」に同じ。
鬱屈
うっくつ [0] 【鬱屈】 (名)スル
気分が晴れずふさぎ込むこと。憂鬱な気分になること。「―した日々を過ごす」
鬱念
うつねん [0] 【鬱念】
心の中が晴れ晴れとせずうっとうしい気持ち。「数日の―一時に解散す/平家 4」
鬱怏
うつおう [0] 【鬱怏】 (ト|タル)[文]形動タリ
気がふさいで晴れ晴れとしないさま。「精神―として/春(藤村)」
鬱悒
うつゆう [0] 【鬱悒】
気がかりなことがあり,気がふさぐこと。鬱憂。憂鬱。「或ひは苦心―に,勇を挫きて誤り跌(ツマズ)き/慨世士伝(逍遥)」
鬱悒し
いぶせ・し 【鬱悒し】 (形ク)
(1)ゆううつだ。「如何なることと―・く思ひわたりし年頃よりも/源氏(椎本)」
(2)煩わしい。窮屈だ。不快だ。「御帯も御襪(シトウズ)も―・くのみ覚えさせ給ひけるに/今鏡(昔語)」
(3)けがらわしく,気味が悪い。「人は―・き事に思ひて見とぶらふ者もなし/沙石 1」
鬱悶
うつもん [0] 【鬱悶】 (名)スル
心がふさいで悩み苦しむこと。「―を遣(ヤラ)んが為に,一冊の書を借らんと/西国立志編(正直)」
鬱情
うつじょう [0] 【鬱情】
うっとうしいものが心の中にわだかまり晴れ晴れとしない気持ち。
鬱憂
うつゆう [0] 【鬱憂】 (名)スル
心配事などで心が晴れないこと。気がふさがること。憂鬱。「功名の為めに―せば/花柳春話(純一郎)」
鬱憂症
うつゆうしょう [0][3] 【鬱憂症】
⇒鬱病(ウツビヨウ)
鬱憤
うっぷん [0] 【鬱憤】
(1)心の中に積もり重なった怒り・恨み。「―を晴らす」
(2)不平・不満が心に積もりこもること。「衆徒―して忿(イカ)らば/太平記 24」
鬱憤を晴らす
うっぷん【鬱憤を晴らす】
wreak one's anger[vengeance] <upon> .
鬱懐
うっかい [0] 【鬱懐】
気になることがあって,晴れ晴れとしない心。「二十年来蟄居の―/黒潮(蘆花)」
鬱散
うっさん [0] 【鬱散】 (名)スル
気持ちを晴らすこと。きばらし。うさばらし。「安堵いたしてこの処に居つたれば,なか��―いたした/歌舞伎・吾嬬鑑」
鬱気
うっき [0] 【鬱気】
気がふさぐこと。気鬱。「この間は―にて学文もおこたりおはしつるに/御伽草子・福富」
鬱滞
うったい [0] 【鬱滞】 (名)スル
(1)物が中にたまること。物事が円滑に進行しないこと。
(2)気分の晴れないこと。「おぼし悩みの御心―し/浄瑠璃・浦島年代記」
鬱然
うつぜん [0] 【鬱然・蔚然】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)草木の茂っているさま。「―たる原始林」
(2)物事の盛んなさま。立派なさま。「近世景色画の大家が―として一時に競ひ起こつた/文芸上の自然主義(抱月)」
鬱状態
うつじょうたい [3] 【鬱状態】
憂鬱感・不快感・劣等感などを抱き,意欲や興味がなくなる精神状態。不眠・食欲不振などの身体症状もみられる。躁鬱病や神経症のほか,近親者の死などによる一時的反応としても現れる。抑鬱状態。
鬱病
うつびょう [0] 【鬱病】
気分の抑鬱,意欲や生命感の低下など鬱状態を特徴とする精神障害。躁鬱病のうちの鬱病相をさすことが多いが,ほかに心理的原因による反応性鬱病,中毒や脳病変による鬱病など広い範囲のものを含む。鬱憂症。抑鬱症。
→鬱状態
→躁鬱病
鬱病
うつびょう【鬱病】
(nervous) depression.→英和
鬱積
うっせき [0] 【鬱積】 (名)スル
不平不満などが心にたまること。「不満が―する」
鬱積する
うっせき【鬱積する】
be pent up.〜した suppressed[repressed] <anger> .
鬱結
うっけつ [0] 【鬱結】 (名)スル
(1)物が滞り,ふさがること。「体内に―して居る奔放な若々しい血/あくび(潤一郎)」
(2)心の晴れ晴れしないこと。「人の問ふまでに―するは総て情の常なれば/新粧之佳人(南翠)」
鬱茂
うつも [0] 【鬱茂】 (名)スル
草木がおいしげること。「その―せる状は深山の森にも似たるべし/即興詩人(鴎外)」
鬱葱
うっそう [0] ―サウ 【鬱蒼】 ・ ―ソウ 【鬱葱】 (ト|タル)[文]形動タリ
草や木がこんもりと茂るさま。「―とした森」
鬱蒸
うつじょう [0] 【鬱蒸】
ひどくむして暑いこと。「終日―甚し/断腸亭日乗(荷風)」
鬱蒼
うっそう [0] ―サウ 【鬱蒼】 ・ ―ソウ 【鬱葱】 (ト|タル)[文]形動タリ
草や木がこんもりと茂るさま。「―とした森」
鬱蒼とした
うっそう【鬱蒼とした】
thick;→英和
dense.→英和
鬱蓊
うつおう [0] 【鬱蓊】 (ト|タル)[文]形動タリ
草木が盛んに生い茂るさま。「―たる森林の,影いと暗き隙間を/慨世士伝(逍遥)」
鬱血
うっけつ [0] 【鬱血】 (名)スル
静脈血の流れが妨げられて臓器や組織に血液が滞っている状態。血管内の異物や血栓などにより局所的に起こる場合と,右心不全や心嚢炎などのために全身的に幹部静脈およびその付近に起こる場合とがある。その部位では静脈圧が高く,皮膚や粘膜が暗青色を示す。「傷口が―する」
→充血
鬱血
うっけつ【鬱血】
《医》engorgement;congestion (of blood).〜する be congested[engorged]with blood.
鬱金
うこん【鬱金】
《植》a turmeric.→英和
鬱金
うこん [0] 【鬱金】
(1)ショウガ科の多年草。熱帯アジア原産。根茎から,長い柄をもった楕円形の葉を叢生する。草丈50センチメートル内外。秋,花茎の先に,淡緑色の苞(ホウ)に包まれた黄色の花を開く。根茎は黄色染料や,健胃・止血剤とする。黄染草。
(2){(1)}の根茎からとった黄色の染料。
(3){(2)}で染めた,鮮やかで濃い黄色。
鬱金(1)[図]
鬱金木綿
うこんもめん [4] 【鬱金木綿】
鬱金色に染めた木綿。
鬱金染
うこんぞめ [0] 【鬱金染(め)】
鬱金色に染めること。また,染めたもの。
鬱金染め
うこんぞめ [0] 【鬱金染(め)】
鬱金色に染めること。また,染めたもの。
鬱金空木
うこんうつぎ [4] 【鬱金空木】
スイカズラ科の落葉低木。本州中部以北の山地に自生する。高さ1.5メートル。葉は対生し,卵円形。夏,枝の先端に筒状の淡黄色の花を数個つける。
鬱金粉
うこんこ [2] 【鬱金粉】
鬱金{(2)}の粉末。布類・たくあん・カレー粉などの染色に使用する。
鬱金色
うこんいろ [0] 【鬱金色】
染め色の名。鬱金{(3)}に同じ。
鬱金花
うこんばな [2] 【鬱金花】
檀香梅(ダンコウバイ)の別名。
鬱金香
うこんこう [0] 【鬱金香】
チューリップの異名。うっこんこう。
鬱金香
うっこんこう [0] 【鬱金香】
チューリップの異名。
鬱閉
うっぺい [0] 【鬱閉】
(1)森林で隣り合う林木の樹冠が相接してすき間がなくなった状態。「―度」
(2)閉じ込めること。「(不満ヲ)もし洩(モラサ)ずして―すれば/慨世士伝(逍遥)」
鬱陵島
うつりょうとう 【鬱陵島】
朝鮮半島の東方,日本海にある火山島。韓国領。近海はイカの好漁場。日本では竹島または松島と呼んだ。ウルルン-ド。
鬱陶
うっとう [0] 【鬱陶】 (名・形動タリ)
心がふさがって楽しまないこと。わずらわしく思うこと。また,そのさま。「―をおさへ光陰を送るあひだ/平家 4」「君何等の事を作(ナ)して此くの如く―たるや/花柳春話(純一郎)」
鬱陶しい
うっとうし・い ウツタウ― [5] 【鬱陶しい】 (形)[文]シク うつたう・し
(1)重苦しく陰気である。心が晴れ晴れしない。「長雨つづきで―・い」
(2)じゃまでわずらわしい。妨げになってうるさい。「目にものもらいができて―・い」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
鬱陶しい
うっとうしい【鬱陶しい】
[陰気な]gloomy;→英和
depressing;→英和
dreary;→英和
[不愉快な]unpleasant;→英和
disagreeable;→英和
[曇った]dull;→英和
cloudy.→英和
鬱鬱
うつうつ [0] 【鬱鬱】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)心がふさいで晴れ晴れしないさま。「―として楽しまない」
(2)草木の生い茂るさま。「―と繁茂する桑畑の中の街道を/飇風(潤一郎)」
鬲
れき [1] 【鬲】
中国古代の器。三本の中空の足をもつ煮炊きに用いた器。殷(イン)周時代の青銅製の祭器が知られる。
鬲[図]
鬻ぐ
ひさ・ぐ [0][2] 【鬻ぐ・販ぐ】 (動ガ五[四])
〔近世初期までは「ひさく」と清音〕
〕 売る。あきなう。「春を―・ぐ」「人情といふ品物をば其本店(ダナ)にて―・ぎながら/小説神髄(逍遥)」「棺を―・くもの,作りてうち置くほどなし/徒然 137」
鬼
おに 【鬼】
■一■ [2] (名)
〔姿が見えない意の「隠」の字音「おん」の転という〕
(1)(天つ神に対して)地上の国つ神。荒ぶる神。
(2)人にたたりをする怪物。もののけ。幽鬼。
(3)醜悪な形相と恐るべき怪力をもち,人畜に害をもたらす,想像上の妖怪。仏教の影響で,夜叉(ヤシヤ)・羅刹(ラセツ)・餓鬼や,地獄の獄卒牛頭(ゴズ)・馬頭(メズ)などをさす。牛の角を生やし,虎の皮のふんどしをつけた姿で表されるのは,陰陽道(オンヨウドウ)で丑寅(ウシトラ)(北東)の隅を鬼門といい,万鬼の集まる所と考えられたためという。
(4)放逐された者や盗賊など,社会からの逸脱者,また先住民・異民族・大人(オオヒト)・山男などの見なれない異人をいう。山伏や山間部に住む山窩(サンカ)などをいうこともある。
(5)子孫の祝福に来る祖霊や地霊。
(6)死者の霊魂。亡霊。「護国の―となる」
(7)
(ア)人情のない人。冷酷な人。
(イ)(「心を鬼にする」の形で)気の毒に思いながらも冷酷に振る舞うこと。
(8)非情と思われるほど物事に精魂を傾ける人。「文学の―」「仕事の―」
(9)鬼ごっこや隠れんぼなどの遊びで,人を探しつかまえる役。
(10)貴人の飲食物の毒味をする役。おになめ。おにくい。鬼役。「鬼一口の毒の酒,是より毒の試みを―とは名付けそめつらん/浄瑠璃・酒呑童子枕言葉」
■二■ (接頭)
名詞に付く。
(1)無慈悲な,冷酷な,などの意を表す。「―ばばあ」「―検事」
(2)強くて恐ろしい,勇猛な,などの意を表す。「―将軍」
(3)異形の,大形の,などの意を表す。「―百合(ユリ)」「―やんま」
鬼
おに【鬼】
(1) a demon[devil,fiend];→英和
an ogre (食人鬼).→英和
(2)[遊戯の]a tagger;a hoodman; <You are> it.→英和
(3)[…狂]a fiend <at mathematics> .→英和
〜のような fiendish;→英和
demoniac(al);→英和
inhuman.→英和
心を〜にする harden oneself against pity.
鬼
き [1] 【鬼】
(1)死者のたましい。
(2)おに。
(3)二十八宿の一。南方の星宿。鬼宿。たまおのほし。たまほめぼし。
鬼ごっこ
おにごっこ [3] 【鬼ごっこ】
子供の遊戯の一。「じゃんけん」などで負けた者を鬼とし,ほかの子供が逃げるのを鬼が追いかけ,鬼につかまった者が次の鬼になるという遊び。おにごと。おにあそび。
鬼ごっこをする
おにごっこ【鬼ごっこをする】
play tag[blindman's buff (目隠しの)].
鬼し
おに・し 【鬼し】 (形シク)
〔「鬼」の形容詞化〕
鬼のようである。荒々しく恐ろしい。おにおにし。「いと―・しう侍るさがなものを/源氏(夕霧)」
鬼っ子
おにっこ [0][2] 【鬼っ子】
親に似ていない子。おにご。
鬼の俎
おにのまないた [0] 【鬼の俎】
奈良県明日香村にある終末期の古墳の通称。露出した横口式石槨の石が,俎と厠(カワヤ)になぞられた。
鬼の子
おにのこ 【鬼の子】
蓑虫(ミノムシ)の異名。
〔枕草子 43「蓑虫いとあはれなり。鬼の生みたりければ,親に似て,これも恐ろしき心地あらんとて」にもとづく〕
鬼の念仏
おにのねんぶつ [4] 【鬼の念仏】
大津絵の画題の一。法衣を着た鬼が傘を背負い,奉加帳・鉦(カネ)・撞木(シユモク)を持って立っているもの。心にもない殊勝なことをするという意を表す。
鬼の矢幹
おにのやがら [4] 【鬼の矢幹】
ラン科の腐生植物。深山の林中に生える。全体に黄褐色。高さ50センチメートル内外。地下に塊茎がある。初夏,黄褐色のゆがんだ壺形の花が多数穂状につく。漢方では塊茎を天麻(テンマ)といい,干して鎮痛・強壮剤に用いる。まっすぐな茎を鬼の使う矢に見立てた名。ヌスビトノアシ。
鬼の醜草
おにのしこぐさ 【鬼の醜草】
植物シオンの異名。
鬼の間
おにのま 【鬼の間】
清涼殿内の西南の一室。殿上の間との境の壁に,白沢王(ハクタクオウ)が鬼を斬る絵が描いてあるのでいう。
→清涼殿
鬼ザラサ
おにザラサ [3][4] 【鬼―】
手紡ぎの節の多い綿糸で織った厚地の更紗(サラサ)。野趣に富む。
鬼ヶ城
おにがじょう 【鬼ヶ城】
三重県熊野市の海岸にある奇岩洞窟(ドウクツ)群。吉野熊野国立公園の一部。
鬼ヶ島
おにがしま [3] 【鬼ヶ島】
昔,鬼が住んだと伝えられる想像上の島。古来多くの説話類の題材とされたが,桃太郎が鬼退治に出かけた島が特に知られる。
鬼一口
おにひとくち 【鬼一口】
〔「伊勢物語」六段の「鬼はや(女ヲ)一口に食ひてけり」から出た語〕
(1)(鬼に一口で食われるような)危険なこと。「―を遁れし心/浄瑠璃・傾城酒呑童子」
(2)(鬼が人を一口に飲み込むような)容易なこと。「―に噛んでやる/浄瑠璃・栬狩」
鬼一法眼
きいちほうげん 【鬼一法眼】
伝説的人物。京都一条堀川に住む陰陽師(オンヨウジ)で文武の達人という。牛若丸はその娘となじんで兵書「六韜三略(リクトウサンリヤク)」を盗み学んだという。能・浄瑠璃に脚色される。
鬼一法眼三略巻
きいちほうげんさんりゃくのまき 【鬼一法眼三略巻】
人形浄瑠璃の一。時代物。文耕堂・長谷川千四の合作。1731年初演。「義経記」中の鬼一法眼,古浄瑠璃の「遊屋(ユヤ)物語」「弁慶誕生記」などを題材とする。三段目の「菊畑」と四段目の「一条大蔵譚」が現在上演される。
鬼丸
おにまる 【鬼丸】
粟田口国綱の作で,北条時頼以後,足利・豊臣・徳川氏に伝えられたという刀。現在は御物。
鬼乳
きにゅう [0] 【鬼乳・奇乳】
生後二〜三日後の新生児の乳房から出る乳汁。子宮内にあるとき,母親の性ホルモンが胎盤を通じて胎児の乳腺に作用していたためと考えられている。魔乳。
鬼事
おにごと [2][0] 【鬼事】
(1)能で,鬼・鬼神(キジン)などをシテに仕組んだもの。「大江山」「土蜘蛛(ツチグモ)」などの類。鬼物。
(2)「おにごっこ」に同じ。[守貞漫稿]
鬼切
おにきり 【鬼切】
代々源氏嫡流に伝わる名刀。新田義貞が討ち死にの際に佩(ハ)いていたという。「太平記」によれば,伯耆(ホウキ)の安綱の作で,坂上田村麻呂が伊勢神宮へ奉納し,のち源頼光が入手するが,渡辺綱がこれを借りて妖怪を斬り,また多田満仲が信濃(シナノ)国戸隠山(トガクシヤマ)で鬼を斬ったため,鬼切の名がついたという。
鬼北
おにぎた 【鬼北】
陰暦二月に北から吹く強い風。畿内や中国地方の船人の言葉。[物類称呼]
鬼千匹
おにせんびき [3] 【鬼千匹】
〔「小姑(コジユウト)一人は鬼千匹に向かう」ということわざから〕
小姑のこと。
鬼号
きごう [0][1] 【鬼号】
戒名(カイミヨウ)。
鬼味噌
おにみそ [0] 【鬼味噌】
(1)トウガラシで辛みを加えた焼き味噌。とうがらし味噌。
(2)うわべは強そうに見えて,実は弱い者のたとえ。「十王みぢんの―ども,当たるを幸い踏みちらし/滑稽本・根南志具佐」
鬼哭
きこく [0] 【鬼哭】
〔淮南子(本経訓)〕
浮かばれない霊魂が恨めしさのあまりに泣くこと。また,その泣き声。
鬼哭啾啾
きこくしゅうしゅう [0] 【鬼哭啾啾】 (ト|タル)[文]形動タリ
霊魂がしくしくと泣くさま。鬼気迫って恐ろしい気配の漂うさま。「―たる戦場の跡」
鬼城
きじょう キジヤウ 【鬼城】
⇒村上(ムラカミ)鬼城
鬼太鼓
おんでこ [0] 【鬼太鼓】
⇒おにだいこ(鬼太鼓)
鬼太鼓
おにだいこ [3] 【鬼太鼓】
新潟県佐渡地方一帯で,祭礼時に行われる民俗芸能。一つの大太鼓を赤・青二匹の鬼が曲打ちする。小桴(コバチ)で助打ちする者や二人立ちの獅子二頭,道化役などを伴うものもある。おんでこ。
鬼女
きじょ [1] 【鬼女】
(1)女の姿をした鬼。
(2)鬼のように残酷な女。
鬼威し
おにおどし [3] 【鬼威し】
節分や事八日(コトヨウカ)に,鬼をおどして追い払うために飾るもの。長い竿(サオ)の先端に笊(ザル)をつけ,それに柊(ヒイラギ)や樒(シキミ)の葉などをつけて立てておく。
鬼娘
おにむすめ [3] 【鬼娘】
(1)容貌(ヨウボウ)の醜く恐ろしい娘。また,心の残忍な娘。
(2)死体を食うなどと称して見世物に出された娘。「近来―といふもの出たり/洒落本・傾城諺種」
鬼婆
おにばば【鬼婆】
an ogress;a hag.→英和
鬼婆
おにばば [2][1] 【鬼婆】
〔「おにばばあ」とも〕
(1)老女の姿をした鬼。
(2)残忍で情け知らずの老女。
鬼子
おにご [0][2] 【鬼子】
(1)「おにっこ」に同じ。「親に似ぬ子は―」
(2)異様な姿で生まれてきた子。多く,歯がはえて生まれた子にいう。
鬼子母
きしも 【鬼子母】
「鬼子母神」の略。きしぼ。
鬼子母
きしぼ 【鬼子母】
⇒きしも(鬼子母)
鬼子母神
きしぼじん [3] 【鬼子母神】
⇒きしもじん(鬼子母神)
鬼子母神
きしもじん [3] 【鬼子母神】
〔梵 Hārītī〕
安産や育児の神。また,法華経護持の神ともされる。天女の姿をとり,胸に一子を抱いて左手を添え,右手には吉祥果(キチジヨウカ)を捧げる。ときには鬼神形のものもある。もと幼児を食う悪女であったが,仏に自分の末子を隠されて親の心を知り,仏教に帰依(キエ)したという。きしぼじん。歓喜母。愛子母。訶梨帝母(カリテイモ)。鬼女。
鬼子母神[図]
鬼宿
たまおのほし タマヲ― 【魂緒の星・鬼宿】
二十八宿の鬼(キ)宿の和名。南方の星座。蟹(カニ)座の中心部にある。たまほめぼし。
鬼宿
きしゅく 【鬼宿】
(1)二十八宿の一。鬼星。鬼(キ)。現在の蟹(カニ)座の中心部。
(2)「鬼宿日」の略。
鬼宿日
きしゅくにち [3] 【鬼宿日】
陰暦で鬼宿にあたり,嫁取りのほかは,万事に大吉とされる日。
鬼山芹菜
おになべな [3] 【鬼山芹菜】
マツムシソウ科の二年草。ヨーロッパ原産。観賞用に栽培。高さ約1.5メートル。同属のナベナより全体に大形。夏から秋,茎頂に淡紫色円柱形の頭状花序をつける。果実にかたい鉤(カギ)があり,羅紗(ラシヤ)の起毛に用いたのでラシャカキグサともいう。チーゼル。
鬼形
きぎょう [0] 【鬼形】
鬼のかたち。鬼のすがた。
鬼役
おにやく 【鬼役・御煮役】
貴人の飲食物を毒味する役。「貴人に物を参らするには,―毒味をなすべき筈/歌舞伎・吉備大臣」
→鬼食い
鬼御影
おにみかげ [3] 【鬼御影】
(1)鉱物粒が特に大きい,花崗岩質の石材。建物の装飾などに用いる。
(2)ペグマタイト。
鬼怒川
きぬがわ 【鬼怒川】
栃木県西端,鬼怒沼に源を発し,県中央部を貫流し,茨城県南部で利根川に注ぐ川。長さ177キロメートル。上流に川俣(カワマタ)・川治・鬼怒川などの温泉がある。
→奥鬼怒
鬼怒川温泉
きぬがわおんせん 【鬼怒川温泉】
鬼怒川上流部にある温泉。単純泉。
鬼怒川線
きぬがわせん 【鬼怒川線】
東武鉄道の鉄道線。栃木県下今市・新藤原間,16.2キロメートル。鬼怒川上流に沿い,鬼怒川温泉に観光客を運ぶ。野岩鉄道・会津鉄道との間に直通運転される。
鬼手
きしゅ [1] 【鬼手】
囲碁・将棋で,思いもよらないねらいを秘めた手。
鬼手仏心
きしゅぶっしん 【鬼手仏心】
外科医は手術のとき,残酷なほど大胆にメスを入れるが,それは何としても患者を救いたいという温かい純粋な心からである。仏心鬼手。
鬼才
きさい [0] 【鬼才】
人間とは思われぬほどのすぐれた才能。また,その才能をもつ人。
鬼打ち
おにうち [0] 【鬼打ち】
節分の豆まきのこと。鬼やらい。
鬼打ち木
おにうちぎ [4] 【鬼打ち木】
関東地方で正月一四日の年越しに,疫鬼を追い払うために門に立てかけておく割り木。本来は,正月用の薪。年木(トシギ)。
〔もと「御新木(オニユウギ)」で,「鬼木(オニギ)」となり,さらに「鬼打ち木」となったという〕
鬼打ち豆
おにうちまめ [4] 【鬼打ち豆】
鬼やらい(節分)のときにまく,炒(イ)った大豆。
鬼押出
おにおしだし 【鬼押出】
群馬県西部,浅間山北斜面の溶岩流の名称。1783年(天明3)の浅間山の大爆発時に噴出した溶岩が形成。多数の死者を出した。
鬼斗
おにと [2] 【鬼斗】
斗(マス)の一種。隅肘木(スミヒジキ)・隅尾垂木(スミオダルキ)の上にあって通し肘木をうける特殊形の斗。隅斗・角斗(ツノト)・毬斗(イガト)・蓮花斗・牛斗・菊斗ともいう。
→斗(マス)
鬼方
きほう [0][2] 【鬼方】
鬼門にあたる方角。
鬼星
おにぼし 【鬼星】
二十八宿の一。鬼宿(キシユク)のこと。かに座の中心の四星。
鬼木
おにぎ [0] 【鬼木】
⇒鬼打(オニウ)ち木(ギ)
鬼来迎
きらいごう 【鬼来迎】
千葉県匝瑳(ソウサ)郡光町虫生の広済寺で盆の七月一六日に行われる芸能。地獄の様子を黙劇に仕組んだ地蔵信仰の狂言。
鬼板
おにいた [0][3] 【鬼板】
箱棟(ハコムネ)などの端(ハナ)に取りつける棟飾り。鬼面のないものもいう。
鬼武者
おにむしゃ [3][0] 【鬼武者】
非常に勇猛な武者。荒武者。
鬼歯
おにば [2] 【鬼歯】
(1)牙(キバ)のように外に向かって生えた八重歯。
(2)籾(モミ)を落とす農具。大きな歯型を刻んだ杵(キネ)。これで穂を打って籾を落とす。
鬼殺し
おにころし [3] 【鬼殺し】
(1)粗悪で悪酔いする強い酒。「―でいける物ぢやない/歌舞伎・韓人漢文」
(2)辛口の強い酒。おにごのみ。[物類称呼]
鬼殻焼
おにがらやき [0] 【鬼殻焼(き)】
イセエビやクルマエビを殻つきのまま背割りにして,付け焼きにした料理。時に,小エビを殻ごと焼いたものもいう。
鬼殻焼き
おにがらやき [0] 【鬼殻焼(き)】
イセエビやクルマエビを殻つきのまま背割りにして,付け焼きにした料理。時に,小エビを殻ごと焼いたものもいう。
鬼殿
おにどの 【鬼殿】
妖怪の出る邸宅。特に,平安時代,京都三条の南,西洞院の東にあったものが有名で,藤原朝成邸の跡とも藤原有佐邸の跡ともいう。
鬼気
きき [1][2] 【鬼気】
身の毛のよだつような恐ろしい気配。「―迫る感じ」
鬼気迫るような
きき【鬼気迫るような】
ghastly;→英和
gruesome.→英和
鬼海星
おにひとで [3] 【鬼海星】
ヒトデの一種。からだの径は20センチメートルに達し,青灰色または黄色で十数本の腕をもつ。全体に多数のとげがあり,刺されると激しく痛む。サンゴ礁を食害する。太平洋・インド洋に分布。
鬼渡し
おにわたし 【鬼渡し】
おにごっこ。「まだ―や草履隠しをする仲間だはな/滑稽本・浮世床(初)」
鬼火
きか [1] 【鬼火】
おにび。きつねび。
鬼火
おにび [2][0] 【鬼火】
(1)夜間,墓地や沼地などで,青白く燃え上がる不気味な火。人骨などのリンが自然発火したもの。人魂(ヒトダマ)。火の玉。あおび。
(2)「おにびたき」に同じ。
(3)葬式の出棺時に門口でたく火。
鬼火
おにび【鬼火】
a will-o'-the-wisp.→英和
鬼火焚き
おにびたき [3] 【鬼火焚き】
九州地方で,正月七日に行う火祭り。おねび焼き。おねび。おにび。左義長。
鬼灯
ほおずき ホホヅキ [0] 【酸漿・鬼灯】
(1)ナス科の多年草。観賞用に植える。高さは約70センチメートル。葉は卵形で粗鋸歯がある。夏,黄白色の花が咲き,袋状の萼(ガク)に包まれた球形の液果が橙赤色に熟す。液果には多数の種子があり,これを抜き去り,口に含んで鳴らして遊ぶ。根を鎮咳・利尿薬とする。ヌカズキ。[季]秋。
〔「酸漿の花」は [季]夏〕
(2)うみほおずき。カラニシ・アカニシなどの巻き貝の卵の袋。口に入れ,舌で押し鳴らす。
酸漿(1)[図]
鬼灯
ほおずき【鬼灯】
a ground-cherry;a winter cherry.
鬼灯市
ほおずきいち ホホヅキ― [4] 【鬼灯市】
七月九,一〇日,四万六千日の縁日に東京浅草の浅草寺境内で開かれる,鉢植えのホオズキを売る市。[季]夏。
鬼無里
きなさ 【鬼無里】
長野県北部,上水内(ミノチ)郡の村。戸隠村に接する山村で,犀(サイ)川支流の裾花(スソバナ)川は渓谷美で知られる。
鬼燻
おにふすべ [3] 【鬼燻】
担子菌類腹菌目のきのこ。秋,竹林や原野に生じ,塊形で直径10〜50センチメートルに達する。若いときは白色で軟らかく,はんぺん状で食用になる。熟すと黄褐色のもろいスポンジ状になり,煙のように胞子を飛ばす。ヤブダマ。
鬼燻べ祭
おにすべまつり [5] 【鬼燻べ祭(り)】
〔「すべ」は「ふすべ(いぶす意)」の転〕
鬼を松明(タイマツ)で追い払う行事。太宰府天満宮で一月七日に行われるものが著名。
鬼燻べ祭り
おにすべまつり [5] 【鬼燻べ祭(り)】
〔「すべ」は「ふすべ(いぶす意)」の転〕
鬼を松明(タイマツ)で追い払う行事。太宰府天満宮で一月七日に行われるものが著名。
鬼物
おにもの [0] 【鬼物】
(1)能の切能物のうち,後ジテが妖怪変化の類である曲の総称。「黒塚」「紅葉狩」など。鬼畜物。鬼能。
(2)狂言の曲目分類として和泉流が用いる名称。鬼の登場する「節分」「朝比奈」「首引」など。
鬼王団三郎
おにおうどうざぶろう オニワウダウザブラウ 【鬼王団三郎】
曾我狂言中の人物。曾我兄弟の忠臣の,鬼王新左衛門とその弟の団三郎。
鬼瓦
おにがわら 【鬼瓦】
狂言の一。帰国する大名が因幡(イナバ)堂へ参詣(サンケイ)し,お堂の鬼瓦を見て国に残してきた妻を思い出して泣くが,太郎冠者が慰めてふたりで笑い合う。
鬼瓦
おにがわら【鬼瓦】
a ridge-end tile;a gargoyle.→英和
鬼瓦
おにがわら [3] 【鬼瓦】
(1)棟の端(ハナ)に取り付ける飾りの瓦。奈良時代には一般に蓮華文が用いられたが,八世紀以降獣面・鬼面へと変化した。今日では鬼面以外のさまざまの意匠も用いられる。
(2)いかつくてこわい顔。
鬼瓦(1)[図]
鬼田平子
おにたびらこ [3] 【鬼田平子】
キク科の一年草・越年草。路傍や庭などに生える。全体に軟毛があり,時に赤紫色を帯びる。葉の多くは下部に集まってつく。花茎は高さ30センチメートル内外,時に1メートルに達し,先が細かく枝分かれして,黄色の小さい頭花を多数つける。
鬼界カルデラ
きかいカルデラ [4] 【鬼界―】
薩摩半島の沖合い約50キロメートルにある海面下のカルデラ。カルデラを囲むように硫黄島(鬼界ヶ島)と竹島が分布。約6300年前に大噴火し,「あかほや」を放出した。
鬼界ヶ島
きかいがしま 【鬼界ヶ島】
(1)九州南方の諸島の古名。流刑地。また,俊寛僧都などが流された硫黄島(鹿児島県鹿児島郡)の異名とも。
(2)謡曲「俊寛」の別名。
鬼畜
きちく [0] 【鬼畜】
(鬼や畜生のように)人間らしい心をもっていない者。
鬼畜物
きちくもの [0] 【鬼畜物】
⇒鬼物(オニモノ)(1)
鬼病
きびょう 【鬼病】
鬼神にとりつかれたとしか思えない不思議な病気。「彼の―を助けがたし/盛衰記 9」
鬼百合
おにゆり【鬼百合】
《植》a tiger lily.
鬼百合
おにゆり [2] 【鬼百合】
ユリ科の多年草。茎には紫褐色の斑点があり,高さ約1.5メートル。葉は広線形で,葉腋(ヨウエキ)に黒紫色の珠芽をつける。夏,茎頂付近に,赤黄色で内側に黒紫色の斑点のある花を数個から二〇個内外下向きに開く。結実はしない。鱗茎(リンケイ)は食用。テンガイユリ。[季]秋。
鬼皮
おにかわ [0] 【鬼皮】
クリなどの実の堅い外皮。渋皮に対していう。
鬼神
きじん [0][1] 【鬼神】
〔「きしん」とも〕
(1)荒々しく恐ろしい神。「―をも拉(ヒシ)ぐ活躍」「断じて行えば―もこれを避く」
(2)人の目に見えず,超人的な力をもつ存在。「我れ,諸の―ならびに夜叉神などを召して/今昔 4」
(3)鬼。「大江山の―の事/謡曲・大江山」
(4)天地万物の霊魂。死者の霊魂と天地の神霊。「天地を動かし―を感ぜしめ/古今(真名序)」
鬼神
おにがみ [2][0] 【鬼神】
荒々しく恐ろしい神。鬼神(キジン)。「目に見えぬ―をもあはれと思はせ/古今(仮名序)」
鬼神のお松
きじんのおまつ 【鬼神のお松】
越後の笠松峠に住んでいたという女賊。また,これを脚色した三世桜田治助作の歌舞伎「新板越白浪(コシノシラナミ)」の通称。
鬼祭
おにまつり [3] 【鬼祭(り)】
祭りの際,鬼が人に追われる行事。多くは修正会・追儺(ツイナ)などの際になされる。
鬼祭り
おにまつり [3] 【鬼祭(り)】
祭りの際,鬼が人に追われる行事。多くは修正会・追儺(ツイナ)などの際になされる。
鬼窟
きくつ [0] 【鬼窟】
(1)鬼の住んでいる洞窟。
(2)物事をよく知らないでものの道理にくらいこと。また,そういう仲間や,それらの人々の集まっている所。「英霊の俊児,亦遂に―裏に堕在して/野分(漱石)」
鬼竜子
きりゅうし [2] 【鬼竜子】
中国・朝鮮の建築で,下(クダ)り棟(ムネ)に装飾のために並べる,竜に似た瓦製の怪獣像。きりょうし。
〔中国では「走獣」「嘲風」などという〕
鬼簾
おにすだれ 【鬼簾】
細い篠竹(シノダケ)で編んだすだれ。忌中札を張るのに用いた。「裏口へ嫁の願ひは―/柳多留 3」
鬼簿
きぼ [1] 【鬼簿】
「過去帳(カコチヨウ)」に同じ。
鬼籍
きせき [0][2] 【鬼籍】
死者の姓名などを記入する帳面。過去帳。点鬼簿。
鬼継子
おにのままこ 【鬼継子】
狂言。鬼に出会った赤子連れの女が,助かりたい一心で鬼の妻になることを承知する。鬼が本性をあらわして継子となった赤子を食おうとするので,取り返して逃げる。鬼の養子。
鬼縛
おにしばり [3] 【鬼縛】
ジンチョウゲ科の落葉低木。山地に自生。高さ約1メートル。葉は秋につき,翌夏落葉するので別名をナツボウズという。早春,葉腋(ヨウエキ)に黄緑色でジンチョウゲに似た小花を密につける。実は有毒。雌雄異株。樹皮は和紙の原料。樹皮の繊維が強いことからの名。
鬼繞
きにょう [0] 【鬼繞】
漢字の繞(ニヨウ)の一。「魁」「魅」などの「鬼」の部分。霊魂,またはそのはたらきなどに関する文字を作る。
鬼罌粟
おにげし [2] 【鬼罌粟】
ケシ科の多年草。南ヨーロッパ原産。観賞用に栽培される。高さ1メートル以上になり,羽状に深裂した葉を互生。全草に粗毛がある。五月頃,茎頂に径約15センチメートルの深紅色または白色の花を一個開く。
鬼罌粟[図]
鬼胎
きたい [0] 【鬼胎】
(1)心中ひそかに抱くおそれ。「―を抱く」
(2)〔医〕「胞状奇胎(ホウジヨウキタイ)」に同じ。
鬼胡桃
おにぐるみ [3] 【鬼胡桃】
クルミ科の落葉高木。各地の山中の湿地に自生。栽培もされる。大形の羽状葉を互生。果実は核の中の子葉を食用とし,また油を搾る。材は家具・器具用とし,樹皮は染色に用いる。オグルミ。クルミ。
鬼舞
おにまい [2][0] 【鬼舞】
鬼に扮(フン)して舞う舞の総称。神楽・田楽・獅子舞(シシマイ)・風流(フリユウ)踊りなどにこの称のものがある。
鬼若
おにわか [0] 【鬼若】
文楽人形の首(カシラ)の名の一つ。
鬼草
おにくさ [2][0] 【鬼草】
紅藻類テングサ目の海藻。本州中南部の太平洋岸と八丈島・九州西岸などに分布。高さ約10センチメートルで,不規則に羽裂,暗紅色を呈する。寒天の原料。
鬼蓮
おにばす [2] 【鬼蓮】
スイレン科の一年生水草。暖地の池や沼に生え,体表に多くのとげがある。葉は一般にまるく,水面に浮き,直径50〜100センチメートル。初夏,花茎を出して水面に径4センチメートルほどの紅紫色の花を開く。花は昼開いて夜しぼむ。種子は球形で食べられる。漢方で種子を強壮剤・リューマチの薬とする。ミズブキ。
鬼蔦
おにづた [2] 【鬼蔦】
家紋の一。蔦の葉の鋸歯の鋭いもの。
鬼薊
おにあざみ【鬼薊】
《植》a blessed thistle.
鬼薊
おにあざみ [3] 【鬼薊】
(1)アザミの一種。山地に自生。高さ約6,70センチメートル。夏から秋にかけ紫色の頭花を開く。総苞(ソウホウ)には粘りけがある。
(2)大形のアザミ類の通称。
鬼藪蘇鉄
おにやぶそてつ [5] 【鬼藪蘇鉄】
オシダ科の常緑多年生シダ植物。海岸付近に自生。高さ1メートル内外。羽状に分裂した葉を束生する。羽片は大きく,鎌形でとがり,葉面は革質で光沢があり濃緑色。オニシダ。イソヘゴ。
鬼虎魚
おにおこぜ [4][3] 【鬼鰧・鬼虎魚】
カサゴ目の海魚。全長約25センチメートル。からだはやや側扁するが頭部は扁平,口は大きく斜め上を向き,頭部は凸凹して醜く,体表に皮弁が多い。鱗(ウロコ)がなく,体色は周囲に似せて赤・黄・褐色のまだら模様となる。背びれのとげは強い毒をもつ。肉は食用となり美味。本州中部以南に広く分布。オコゼ。
鬼蜘蛛
おにぐも [0] 【鬼蜘蛛】
真正クモ目のクモ。雌は体長約30ミリメートル,雄は約20ミリメートル。全体が黒色ないし黒褐色で斑紋がある。夕方,車輪状の網を張り,朝になると畳み,昼間は物かげにひそむ。日本・中国に分布。カネグモ。カミナリグモ。ダイミョウグモ。
鬼蜻蜓
おにやんま [3] 【鬼蜻蜓】
オニヤンマ科のトンボ。日本産では最大。体長9センチメートルに達する。黒地に黄色の横縞がある。雌の産卵管は長く突出する。初夏に成虫となり,路上や河川などに沿って,往復して飛ぶ。日本各地に分布。
鬼謀
きぼう [0] 【鬼謀】
人並みはずれたすぐれたはかりごと。「神算―」
鬼谷子
きこくし 【鬼谷子】
中国,戦国時代の縦横家の書。一巻。蘇秦(ソシン)や張儀の師である鬼谷先生の著とされるが,後人の偽作とみられる。戦国の世における外交の秘策を説く。
鬼貫
おにつら 【鬼貫】
⇒上島(ウエジマ)鬼貫
鬼踊り
おにおどり [3] 【鬼踊り】
鬼の踊り。また,鬼の姿をし,あるいは鬼の面をつけておどる踊り。
鬼遊び
おにあそび [3] 【鬼遊び】
「おにごっこ」に同じ。
鬼道
きどう [1] 【鬼道】
(1)〔仏〕 餓鬼道。鬼趣。
(2)魔術などの不思議な術。妖術。
鬼遣
おにやらい [3] 【鬼遣】
「追儺(ツイナ)」に同じ。[季]冬。
鬼野老
おにどころ [3] 【鬼野老】
植物,トコロの別名。
鬼録
きろく [1] 【鬼録】
閻魔(エンマ)が死者の姓名を書くという帳面。過去帳。鬼籍。点鬼簿(テンキボ)。
鬼門
きもん【鬼門】
the ominous direction;one's defect (弱点).〜に当たる face northeast.
鬼門
きもん [0] 【鬼門】
(1)陰陽道(オンヨウドウ)で,鬼が出入りするとされる,不吉な方角。艮(ウシトラ)(東北)の方角。「―にあたる」
(2)俗に,行くとろくな目にあわない所。また,苦手とする人物や事柄。
鬼門角
きもんかど 【鬼門角】
鬼門の方角。また,その方角にあたる所。「此家―なる事を気にかけ/浮世草子・織留 4」
鬼門除け
きもんよけ [0][5] 【鬼門除け】
災難をよけるため,鬼門にまつる神仏。うしとらよけ。
鬼面
きめん [0][1] 【鬼面】
鬼の顔。また,鬼の仮面。
鬼面蟹
きめんがに [2] 【鬼面蟹】
〔甲が鬼の面のように見えるので〕
ヘイケガニの一種。甲長3センチメートル内外。全身茶褐色。東京湾以南に分布。
鬼頭
おにがしら 【鬼頭】
「大頭(オオガシラ)」に同じ。[名義抄]
鬼食ひ
おにくい 【鬼食ひ】
〔「おにぐい」とも〕
貴人の食物の毒味をすること。毒味。鬼。
〔昔,宮中で,元旦に天皇が食す屠蘇(トソ)を試食する薬子(クスリコ)が「鬼の間」から出てきたことからという〕
鬼飲み
おにのみ 【鬼飲み】
飲み物の毒味をすること。
→鬼食い
鬼首温泉郷
おにこうべおんせんきょう オニカウベヲンセンキヤウ 【鬼首温泉郷】
宮城県玉造郡鳴子町,荒雄岳のふもとにある温泉群。雄釜・雌釜の特別天然記念物の間欠泉が有名。地熱発電所がある。
鬼鬼し
おにおに・し 【鬼鬼し】 (形シク)
まるで鬼のように恐ろしい。「抑(ソ)も何等の―・しき心なるや/鉄仮面(涙香)」
鬼魅
きみ 【鬼魅】
おに。ばけもの。妖怪。「生有る物を殺して―に祭を備へて/今昔 18」
鬼魳
おにかます [3] 【鬼魳】
スズキ目の海魚。カマス類中最大で,体長1.5メートル以上に達する。口は大きく両顎に鋭い犬歯状の歯をもつ。南日本以南の熱帯域の内湾や珊瑚礁(サンゴシヨウ)域に分布。大形のものは人を襲うことがある。食用とするが,中毒をおこすことがある。バラクーダ。ドクカマス。
鬼鰧
おにおこぜ [4][3] 【鬼鰧・鬼虎魚】
カサゴ目の海魚。全長約25センチメートル。からだはやや側扁するが頭部は扁平,口は大きく斜め上を向き,頭部は凸凹して醜く,体表に皮弁が多い。鱗(ウロコ)がなく,体色は周囲に似せて赤・黄・褐色のまだら模様となる。背びれのとげは強い毒をもつ。肉は食用となり美味。本州中部以南に広く分布。オコゼ。
魁
かい クワイ [1] 【魁】
さきがけ。先鞭(センベン)。「時代の―となす」
魁
さきがけ [0] 【先駆け・先駈け・魁】 (名)スル
(1)全体の先頭に立ち,敵陣に攻めこむこと。「―の功名」
(2)他より先んじて物事の起こること。先んずること。「春の―」
魁ける
さきが・ける [4] 【先駆ける・先駈ける・魁ける】 (動カ下一)[文]カ下二 さきが・く
〔「先駆け」をする意から〕
他に先んじて,物事をする。「他社に―・けて新製品を売り出す」
魁偉
かいい クワイヰ [1] 【魁偉】 (名・形動)[文]ナリ
体格や顔つきが人並みはずれて大きく,立派である・こと(さま)。「容貌―」「貌きはめて―なるは/文づかひ(鴎外)」
[派生] ――さ(名)
魁傑
かいけつ クワイ― [0] 【魁傑】
(1)体格がすぐれて大きくたくましいこと。
(2)すぐれた人物。
魁星
かいせい クワイ― [0][1] 【魁星】
(1)北斗七星の第一星。
(2)科挙を首席で合格した者。
魁梧
かいご クワイ― [1] 【魁梧】
〔「魁」はすぐれている,「梧」は大きい意〕
身体がすぐれていて立派なこと。魁偉。魁傑。
魁翠園焼
かいすいえんやき クワイスイヱン― [0] 【魁翠園焼】
お庭焼の一。江戸角筈の美濃高須藩主松平義建の下屋敷で,1851年頃から瀬戸の陶工により焼かれた。江戸磁器の創始とみなされ,染付磁器を焼く。1862年頃には廃窯。
魁首
かいしゅ クワイ― [1] 【魁首】
集団のかしら。長。頭目。首魁。
魂
たましい【魂】
a soul;→英和
a spirit.→英和
〜の抜けた spiritless;→英和
soulless.→英和
〜を入れかえる reform oneself.〜を打ち込んで with all one's heart (and soul).
魂
たましい タマシヒ [1] 【魂】
(1)人の肉体に宿り,生命を保ち,心の働きをつかさどると考えられているもの。肉体から離れても存在し,死後も不滅で祖霊を経て神霊になるとされる。霊魂。また,自然界の万物にやどり,霊的な働きをすると考えられているものを含めていう場合もある。
→たま(魂)
(2)気力。精神。心。「―を打ち込む」「―を込めた作品」
(3)他の名詞の下に付けて,そのものに特有の精神の在り方を表す。多く「だましい」と濁る。「大和(ヤマト)―」「船乗り―」
(4)霊の宿る大切な品物。「鏡は女の―だ」
(5)「精進髷(シヨウジンマゲ)」に同じ。
(6)天分。素質。「筆とる道と碁うつこととぞ,あやしう―のほど見ゆるを/源氏(絵合)」
(7)思慮。才略。「御舅たちの―深く/大鏡(師輔)」
魂
こん [1] 【魂】
(1)たましい。特に,陽の気に属して精神をつかさどるとされる。「―は冥途(メイド)にござれども,魄はこの世にとどまつて/狂言・武悪」
→魄(ハク)
(2)こころ。「神(シン)は傷み,―は驚くと雖も/金色夜叉(紅葉)」
魂
たま [1] 【魂・霊・魄】
〔「たま(玉)」と同源か〕
たましい。霊魂。万物にやどり,また遊離しやすい存在と意識され,「木魂(コダマ)」「言魂(コトダマ)」「船魂(フナダマ)」「和魂(ニキタマ)」「荒御魂(アラミタマ)」など多く複合した形で用いられるとともに,「魂祭(タママツ)り」「魂送り」「鎮魂(タマシズメ)」「御魂振(ミタマフ)り」などの行事や呪術を表す語形をも生じた。「空蝉のからは木ごとにとどむれど―のゆくへをみぬぞかなしき/古今(物名)」
魂きはる
たまきわる 【魂きはる】 (枕詞)
玉をきざむ意で地名「宇智」に,また魂のきわまる意で「いのち」「うち」「世」などにかかる。「―宇智の大野に馬並(ナ)めて/万葉 4」「―命も知らず/万葉 4408」
魂呼ばい
たまよばい [3] 【魂呼ばい】
死者の霊魂を呼び戻す儀式。屋根の上に登ったり,井戸の中に向かったりして大声で死者の名を呼んだりするもの。たまよび。招魂。
魂呼び
たまよび [0] 【魂呼び】
⇒たまよばい(魂呼)
魂屋
たまや [2] 【霊屋・魂屋】
(1)死者の霊をまつってある建物。みたまや。おたまや。れいおく。
(2)葬送の前にしばらく遺骸を納めておく所。たまどの。
(3)墓の上におく屋形。
魂振り
たまふり [0] 【魂振り】
(1)魂に活力を与え再生させる呪術。また,その呪術を行うこと。
(2)「鎮魂祭(タマシズメノマツリ){(2)}」に同じ。みたまふり。
魂棚
たまだな [0][2] 【霊棚・魂棚】
盂蘭盆(ウラボン)の魂祭りに先祖の霊を安置する棚。精霊(シヨウリヨウ)棚。[季]秋。《―をほどけばもとの座敷かな/蕪村》
魂殿
たまどの [0] 【霊殿・魂殿】
(1)死者の霊をまつった所。たまや。
(2)葬礼を行う前,しばらく死人の棺を納めておく所。「昔物語に―に置きたりけむ人のたとひ/源氏(夢浮橋)」
魂消る
たまぎ・る 【魂消る】
■一■ (動ラ四)
肝をつぶす。たまげる。「主上よなよなおびえ―・らせ給ふ事ありけり/平家 4」
■二■ (動ラ下二)
びくびくさせる。「いとほしやさらに心の幼びて―・れらるる恋もするかな/山家(雑)」
魂消る
たま・げる [3] 【魂消る】 (動ガ下一)
非常に驚く。びっくりする。「あっと―・げる」
魂祭
たままつり [3] 【魂祭(り)・霊祭(り)】
先祖の霊を祀(マツ)る行事。特に,盂蘭盆(ウラボン)の仏事。[季]秋。
魂祭り
たままつり [3] 【魂祭(り)・霊祭(り)】
先祖の霊を祀(マツ)る行事。特に,盂蘭盆(ウラボン)の仏事。[季]秋。
魂結び
たまむすび 【魂結び】
魂が肉体から離れるのを結び留めるまじない。「思ひあまり出でにし魂のあるならむ夜ふかく見えば―せよ/伊勢 110」
魂緒の星
たまおのほし タマヲ― 【魂緒の星・鬼宿】
二十八宿の鬼(キ)宿の和名。南方の星座。蟹(カニ)座の中心部にある。たまほめぼし。
魂胆
こんたん [1][0] 【魂胆】 (名)スル
〔「たましい」の意〕
(1)工夫すること。段取りをつけること。計画。たくらみ。また,悪巧み。「独り占めしようという―だな」「花柳に戯れ,借金に―する内情/福翁百余話(諭吉)」
(2)こみいった事情。
(3)情人。「道でおとしたか―のうちに落したか/洒落本・蚊不喰呪咀曾我」
魂胆
こんたん【魂胆】
a secret design.
魂胆話
こんたんばなし [5] 【魂胆話】
こみいった内緒の話。
魂讃星
たまほめぼし [4] 【魂讃星】
⇒たまおのほし(魂緒の星)
魂迎え
たまむかえ [3] 【霊迎え・魂迎え】
盆の一三日に先祖の霊を幽界から迎えるという儀式。提灯をさげて墓地へ行ったり,迎え火を焚いたりする。精霊(シヨウリヨウ)迎え。[季]秋。
→霊送り
魂迎え鳥
たまむかえどり [5] 【魂迎え鳥】
ホトトギスの異名。
魂送り
たまおくり [3] 【霊送り・魂送り】
盆の一六日の夜,送り火を焚(タ)いて,先祖の霊を送り帰すこと。精霊(シヨウリヨウ)送り。[季]秋。《門川をやがてぞ去りぬ―/高野素十》
→霊迎え
魂離る
たまさか・る 【魂離る】 (動ラ四)
魂が抜けたように,ぼんやりしている。「これをなむ―・るとは言ひはじめける/竹取」
魂魄
こんぱく [1] 【魂魄】
〔魂は精神を,魄は肉体をつかさどるたましい〕
死者のたましい。霊魂。
魄
はく [1] 【魄】
たましい。陰の気に属し,死後もこの世にとどまるという。「魂は冥途にありながら―はこの世に留まりて/謡曲・実盛」
→魂(コン)
魄
たま [1] 【魂・霊・魄】
〔「たま(玉)」と同源か〕
たましい。霊魂。万物にやどり,また遊離しやすい存在と意識され,「木魂(コダマ)」「言魂(コトダマ)」「船魂(フナダマ)」「和魂(ニキタマ)」「荒御魂(アラミタマ)」など多く複合した形で用いられるとともに,「魂祭(タママツ)り」「魂送り」「鎮魂(タマシズメ)」「御魂振(ミタマフ)り」などの行事や呪術を表す語形をも生じた。「空蝉のからは木ごとにとどむれど―のゆくへをみぬぞかなしき/古今(物名)」
魄霊
はくれい [0] 【魄霊】
たましい。また,幽霊。亡霊。
魅する
み・する [2] 【魅する】 (動サ変)[文]サ変 み・す
(不思議な力で)人をひきつける。魅惑する。「色香(イロカ)に―・せられる」「人を―・する」
魅する
みする【魅する】
charm;→英和
fascinate.→英和
魅せられる be charmed[fascinated].
魅せられたる魂
みせられたるたましい 【魅せられたる魂】
〔原題 (フランス) L'Âme enchantée〕
ロマン=ロランの大河小説。1922〜33年成立。自由と解放を求めて第一次大戦前後の激動期をたくましく生き抜くアンネットと,反ファシズム運動に身を投じるその息子マルクの生涯を描く。
魅せられる
みせ∘られる 【魅せられる】 (連語)
〔サ変動詞「魅する」の受け身形〕
⇒みする(魅)
魅了
みりょう [0] 【魅了】 (名)スル
人の心を引きつけ,夢中にさせること。「聴衆を―する演奏」
魅了する
みりょう【魅了する】
⇒魅する.
魅入る
みいる【魅入る】
fascinate.→英和
魅入る
みい・る [2][0] 【魅入る】
■一■ (動ラ五[四])
〔「見入る」と同源〕
(多く受け身の形で)魔性のものが人にとりつく。「死神に―・られた男」「悪魔に―・られる」
■二■ (動ラ下二)
魔性のものがとりつく。「荒れたりし所に住みけむ物のわれに―・れけむたよりに/源氏(夕顔)」
魅力
みりょく [0] 【魅力】
人の心をこころよく引きつける力。「音楽の―」
魅力
みりょく【魅力】
(a) charm;→英和
(a) fascination.→英和
〜のある charming;attractive.
魅力的
みりょくてき [0] 【魅力的】 (形動)
魅力のあるさま。「―な人」
魅惑
みわく [0] 【魅惑】 (名)スル
人の心をひきつけ,まよわせること。「人を―する美しさ」「―的な女性」
魅惑する
みわく【魅惑する】
⇒魅する.
魍魎
もうりょう マウリヤウ [0] 【魍魎】
〔「魍」も「魎」も山川の化け物〕
山・水・木・石などの精気から生じて人をばかすという怪物。すだま。「魑魅(チミ)―」
魏
ぎ 【魏】
中国の国名。
(1)戦国時代の七雄の一。晋の有力世族魏氏が韓・趙両氏とともに晋の領地を三分し,今の山西省南西部から河南省北部を領有,文侯が周王より諸侯に封じられて成立((前403-前225))。李悝(リカイ)らを重用し富国強兵に努めたが,秦に滅ぼされた。
(2)三国の一。後漢末の群雄割拠に華北を統一し実権を握って魏王となった曹操(ソウソウ)の死後,その子曹丕(ソウヒ)(文帝)が,後漢の献帝に譲位を迫って王朝を建てた(220-265)。都は洛陽。国力は三国のうち最強で,蜀・呉を圧したが,五代元帝の時,臣下の司馬氏に代わられた。
→晋(2)
(3)北朝の一。鮮卑族の拓跋珪(タクバツケイ)が華北に建国(386-534)。都は平城,のち洛陽に遷(ウツ)る。積極的な中国同化政策を進めたが,その矛盾から反乱が起こり,534年,東魏(534-550)と西魏(535-557)に分裂した。北魏。後魏。元魏。拓跋魏。
魏収
ぎしゅう 【魏収】
(506-572) 中国,北斉(ホクセイ)の学者。字(アザナ)は伯起。北魏(ホクギ)の史書「魏書」を編纂。
魏徴
ぎちょう 【魏徴】
(580-643) 中国,唐初の政治家。字(アザナ)は玄成。玄武門の変後,李世民(太宗)に仕え,諫臣として有名。南北朝・隋の正史編纂に関与。「述懐」の詩は名高い。
魏志
ぎし 【魏志】
中国,三国時代の魏に関する歴史書「魏書」の通称。三〇巻。西晋の陳寿の撰。本紀四巻,列伝二六巻。「蜀書」「呉書」とあわせて「三国志」と称される。
→魏志倭人伝(ワジンデン)
魏志倭人伝
ぎしわじんでん 【魏志倭人伝】
「魏書(東夷伝)」にある倭人に関する記事の称。邪馬台国(ヤマタイコク)とその女王卑弥呼(ヒミコ)について記されており,三世紀の日本の政情・風俗などを知りうる文献。
魏忠賢
ぎちゅうけん 【魏忠賢】
(?-1627) 中国,明末の宦官。無頼の出身で宦官となり,天啓帝のとき権力を振るい,東林党を弾圧したが,崇禎帝が立つと失脚して自殺。
魏晋南北朝時代
ぎしんなんぼくちょうじだい ギシンナンボクテウ― 【魏晋南北朝時代】
中国で,後漢が滅んだ220年頃から隋が天下を統一した589年までの三六〇余年間の時代。三国時代,西晋の統一時代,東晋・五胡十六国時代,南北朝時代に細分することもある。
魏書
ぎしょ 【魏書】
(1)中国の正史の一。北魏に関する史書。北斉の魏収の撰。554年に完成。帝紀一二巻,列伝九二巻,志一〇巻。現行本は宋代に修補されたもの。北魏書。後魏書。
(2)「魏志」に同じ。
魏源
ぎげん 【魏源】
(1794-1857) 中国,清末の学者。字(アザナ)は黙深。経世実用の学風を立て,西欧列強の進出に対し強兵を主張。編著「海国図志」「聖武記」「皇朝経世文編」など。
魏魏
ぎぎ [1] 【巍巍・魏魏】 (ト|タル)[文]形動タリ
(1)高く大きいさま。「―たる岩峰」「―と雲を凌ぐ高楼/花間鶯(鉄腸)」
(2)おごそかで威厳のあるさま。「神徳―たり/栄花(鳥の舞)」
魑魅
ちみ [1] 【魑魅】
〔「魑」も「魅」も化け物の意〕
山林の精気から生じ,人を迷わすというばけもの。すだま。「―魍魎(モウリヨウ)」
魑魅
すだま [0] 【魑魅】
(1)山林・木石の精気から生ずるという怪物。ちみ。[和名抄]
(2)「魍魎(モウリヨウ)」に同じ。
(3)人の霊魂。たましい。
魑魅魍魎
ちみもうりょう [1] 【魑魅魍魎】
いろいろの化け物。さまざまの怪物。
→魑魅
→魍魎
魔
ま [0][1] 【魔】
〔梵 māra の音訳「魔羅」の略〕
(1)仏教で,教えに親しんだり,修行に励むことを妨げるもの。悪神である天魔,内面に生ずる現象である煩悩魔,出来事である死魔など。
(2)人に害悪をもたらす神。また,その不気味な力のはたらいていること。悪魔。魔物。「―よけ」「―の踏切」「―の十秒間」
(3)度を超して,一つのことに熱心な人。「メモ―」「電話―」
魔
ま【魔】
an evil spirit;a devil.→英和
〜がさす be tempted[possessed]by a devil;fall victim to temptation.
魔の山
まのやま 【魔の山】
〔原題 (ドイツ) Der Zauberberg〕
トーマス=マンの長編小説。1924年刊。青年ハンス=カストルプが,七年間に及ぶスイスのサナトリウムでの療養生活により肉体的・精神的に鍛えられ,ロマンチックな死への共感を克服して生への意志を固めるまでを描く。
魔の手
まのて [1] 【魔の手】
危害を加えたり,破滅に導いたりするもの。魔手(マシユ)。「―にかかる」「―が及ぶ」
魔乳
まにゅう [0] 【魔乳】
〔witch's milk〕
⇒奇乳(キニユウ)
魔力
まりょく [1][0] 【魔力】
人を迷わせる悪魔の力。また,人間わざとも思えない不思議な力。まりき。
魔力
まりき [1][0] 【魔力】
⇒まりょく(魔力)
魔力
まりょく【魔力】
magic <of love> ;→英和
magic(al) power;[魅力]charm;→英和
fascination.→英和
魔境
まきょう [0] 【魔境】
(1)悪魔のすむ世界。
(2)人跡まれな,何がいるかわからない神秘的な地域。「アマゾンの―」
(3)遊里など人を歓楽に誘惑する所。魔窟(マクツ)。
魔天
まてん [0][1] 【魔天】
〔仏〕 悪魔の天神。普通,欲界の頂上におり,他化(タケ)自在天をいう。
魔女
まじょ【魔女】
a witch;→英和
a sorceress.
魔女
まじょ [1] 【魔女】
(1)〔witch〕
古くからのヨーロッパの俗信で人に害悪を与える魔力をそなえているという女性。魔薬や呪法を用いて種々の害悪・病・死などをもたらすとされた。
(2)悪魔のような女。また,不思議な力をもった女。
魔女狩
まじょがり [0] 【魔女狩(り)】
(1)ヨーロッパの宗教改革前後における,教会ないし民衆による組織的・狂信的な,異端者摘発・追放の運動。
(2)(比喩的に)一定社会・集団の権力者が,思想・信条を異にする者を異端と断じて追放・排除すること。「現代の―」
魔女狩り
まじょがり [0] 【魔女狩(り)】
(1)ヨーロッパの宗教改革前後における,教会ないし民衆による組織的・狂信的な,異端者摘発・追放の運動。
(2)(比喩的に)一定社会・集団の権力者が,思想・信条を異にする者を異端と断じて追放・排除すること。「現代の―」
魔弾の射手
まだんのしゃしゅ 【魔弾の射手】
〔原題 (ドイツ) Der Freischütz〕
ウェーバー作曲のオペラ。三幕。1821年初演。中世ドイツの伝説に取材し,ドイツ-ロマン派オペラへの道を開いた。「序曲」「猟人(カリユウド)の合唱」は特に有名。
→「魔弾の射手」序曲(ウェーバー)[音声]
魔性
ましょう [0] 【魔性】
人を迷わすような性質。悪魔のもっているような性質。「―のもの」
魔所
ましょ [1] 【魔所】
(1)悪魔などの住んでいる所。
(2)事件や事故などのしばしば起きる場所。
魔手
ましゅ [1] 【魔手】
悪魔の手。人に害悪を与え,また人を悪に引きこむ者をたとえていう。「誘惑の―が伸びる」
魔手にかかる
ましゅ【魔手にかかる】
fall a victim <to> .→英和
魔方陣
まほうじん [2] 【魔方陣】
⇒方陣(ホウジン)(2)
魔法
まほう【魔法】
magic;→英和
witchcraft.→英和
〜を使う use magic.‖魔法使い a magician;a wizard;a witch (女);a sorcerer;a sorceress (女).魔法びん a thermos[vacuum]bottle[flask].
魔法
まほう [0] 【魔法】
人間わざとは思えない,不思議なことを行う術。魔術。妖術。
魔法使い
まほうつかい [4] 【魔法使い】
魔法を使う人。
魔法瓶
まほうびん [2] 【魔法瓶】
中に入れた物質の温度を長時間保てるようにした瓶。二重壁のガラス瓶の間を真空にし,内面に銀メッキを施して伝導・対流・放射による熱の移動を防ぐようにしたもの。普通,口の狭い液体用のものをいう。保温瓶。ポット。ジャー。
魔物
まもの [0] 【魔物】
(1)魔性のもの。妖怪(ヨウカイ)。ばけもの。
(2)人を迷わせたり破滅に導いたりするもの。「金は―だ」
魔物
まもの【魔物】
⇒魔.
魔王
まおう【魔王】
Satan;→英和
the Devil.
魔王
まおう [2] 【魔王】
(1)悪魔の王。
(2)〔仏〕 天魔の王。欲界第六天の主で,衆生(シユジヨウ)が仏道にはいるのを妨げる者。
魔球
まきゅう [0] 【魔球】
球技で,思いがけない変化をして相手を惑わせる球。
魔界
まかい [0] 【魔界】
悪魔の住む世界。魔境。
魔睡
ますい [0] 【魔睡】
魔力にかかったような深いねむり。
魔神
まじん [0] 【魔神】
〔「ましん」とも〕
災いを起こす神。
魔窟
まくつ【魔窟】
a brothel (売春宿).→英和
⇒巣窟.
魔窟
まくつ [0] 【魔窟】
(1)悪魔が住んでいる所。
(2)ならず者や売春婦などが集まり住んでいる所。
魔笛
まてき 【魔笛】
〔原題 (ドイツ) Die Zauberflöte〕
モーツァルト作曲のオペラ。二幕。1791年初演。ドイツ-オペラの出発点となった作品。
魔笛
まてき [0] 【魔笛】
魔力をもった笛。魔法の笛。
魔縁
まえん [0] 【魔縁】
〔仏〕 悪神が学問や修行の邪魔をすること。また,その悪魔。「念仏してゐたるを妨げんとて―の来たるにてぞあるらん/平家 1」
魔羅
まら [2] 【魔羅・摩羅】
〔梵 māra「障碍」などと訳す〕
(1)〔仏〕 人の心を迷わし修行のさまたげとなるもの。
(2)〔もと僧侶の隠語〕
陰茎。男根。
魔術
まじゅつ【魔術】
⇒魔法,手品.
魔術
まじゅつ [1] 【魔術】
(1)人の心を惑わす術。魔法。「―にかける」
(2)大仕掛けな手品。
魔術師
まじゅつし [3] 【魔術師】
(1)不思議な術を使う者。
(2)大仕掛けの手品をする人。「世紀の―」
魔術的リアリズム
まじゅつてきリアリズム [8] 【魔術的―】
〔(スペイン) realismo mágico〕
元来ドイツに生まれた用語で,今日一般には中南米小説に特徴的な現実と幻想を混淆させる技法を指す語。
魔軍
まぐん [0] 【魔軍】
悪魔の軍勢。また,仏道修行を妨げる一切の悪事にもいう。「頼光・保昌の―をやぶりしも/保元(上)」
魔道
まどう [0] 【魔道】
(1)異端の道。堕落の道。邪道。
(2)〔仏〕 悪魔のすむ世界。
魔酔
ますい [0] 【魔酔】 (名)スル
魔力で引き入れられたように,あることに熱中すること。また,陶酔させること。「最早(モハ)や,彼等を―するの力あらず/火の柱(尚江)」
魔鏡
まきょう [0] 【魔鏡】
日本や中国にある青銅鏡の中で,鏡面を見ると普通の鏡と変わりないが,太陽光線の反射光を当てて投影すると,裏側に鋳造されている経文や仏像などが写し出されるもの。鏡面の曲率の部分的な差により,明暗ができるためと考えられる。
魔除け
まよけ [0] 【魔除け】
災いや魔物を避けること。また,そのためのもの。お守りなど。
魔除け
まよけ【魔除け】
an amulet;→英和
a charm.→英和
魔障
ましょう [0] 【魔障】
仏道の修行のさまたげをなすもの。「全く―の仕業なりけりと/遠野物語(国男)」
魔風
まふう [0][2] 【魔風】
悪魔の吹かせる不吉な風。まかぜ。
魔風
まかぜ [1][0] 【魔風】
悪魔の吹かせる,人を惑わす恐ろしい風。まふう。
魔風恋風
まかぜこいかぜ 【魔風恋風】
小説。小杉天外作。1903年(明治36)「読売新聞」に連載。本郷の学生街を舞台に,女学生初野と友人の婚約者東吾との悲恋を描く。
魔魅
まみ [1] 【魔魅】
人をまどわす魔物。化け物。「天下皆―の掌握に落つる世に成らんずらん/太平記 21」
魘される
うなさ・れる [0] 【魘される】 (動ラ下一)[文]ラ下二 うなさ・る
恐ろしい夢などをみて,眠ったまま苦しそうな声をあげる。「悪夢に―・れる」
〔「う」は「うなる」などの「う」と同源か〕
魘される
うなされる【魘される】
have a nightmare.→英和
魘れる
おそわ・れる オソハレル [4][0] 【魘れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 おそは・る
こわい夢をみてうなされる。こわい夢に苦しめられる。「悪夢に―・れる」
魘魅
えんみ [1] 【魘魅・厭魅】 (名)スル
妖術で人をのろい殺すこと。「人に―せられて死す/菅家後集」
魚
な 【魚】
〔「な(肴)」と同源〕
うお。特に食用とするもの。さかな。「足日女(タラシヒメ)神の命(ミコト)の―釣らすと/万葉 869」
魚
うお ウヲ [0] 【魚】
〔古くは「いを」とも〕
魚類の総称。さかな。「―市場(イチバ)」
魚
いお イヲ 【魚】
さかな。うお。「白き鳥の…水のうへに遊びつつ―をくふ/伊勢 9」
魚
さかな [0] 【魚・肴】
〔「酒菜(サカナ)」で酒のおかずの意〕
(1)酒を飲むときに添えて食べる物。《肴》「酒の―」
(2)〔本来は「食料とする魚」の意〕
うお。魚類の総称。《魚》「―とり」「―売り」「―料理」
(3)酒を飲むときに興を添える歌や踊り,面白い話題など。座興。《肴》「旅の話を―に酒を酌む」
魚
うお【魚】
(a) fish.→英和
⇒魚(さかな).‖魚市場 a fish market.魚河岸 a riverside fish market.
魚
お ヲ 【魚】
〔「うお」が他の語の下に付いて,複合語をつくる際に生ずる形〕
うお。さかな。「おうお(大魚)」「ひお(氷魚)」など。
魚
さかな【魚】
(a) fish;→英和
fish (魚肉).‖魚釣 <go> fishing.魚屋 <米> a fish dealer; <英> a fishmonger (人);a fish shop (店).
魚の目
いおのめ イヲ― [0][4] 【魚の目】
⇒うおのめ
魚の目
うおのめ【魚の目】
a corn (皮膚の).→英和
魚の目
うおのめ ウヲ― [0][4] 【魚の目】
〔形が魚の目に似ていることから〕
いわゆる「たこ」の一種で,皮膚の角質層の一部が増殖したもの。中心部が円錐(エンスイ)形に真皮内に深くはいり込むので押すと痛む。多く,足の裏にできる。そこまめ。いおのめ。鶏眼(ケイガン)。
魚介
ぎょかい [0] ―カイ 【魚介】 ・ ―カヒ 【魚貝】
(1)魚類と貝類。
(2)魚・貝など水産動物の総称。「―類」
魚介
ぎょかい【魚介】
marine products.
魚付き林
うおつきりん ウヲツキ― [4] 【魚付き林】
魚群を誘集し,またその繁殖・保護などのために,海岸や湖岸に作られた森林。水温が安定し,魚の好む暗部が得られる。網つき林。網代(アジロ)山。魚寄せ林。魚付け林。うおつきばやし。
魚信
ぎょしん [0] 【魚信】
釣りで,「当たり{(7)}」に同じ。
魚倉
ぎょそう [0] 【魚倉・魚艙】
漁船で,漁獲物を収納する所。
魚偏
うおへん ウヲ― [0] 【魚偏】
漢字の偏の一。「鯨」「鮮」などの「魚」の部分。
魚動
ぎょどう [0] 【魚動】
魚の動くけはい。魚の動き。
魚包丁
さかなぼうちょう [4] 【魚包丁】
魚類の調理に用いる包丁。
魚味
ぎょみ [1] 【魚味】
(1)魚の肉の味。
(2)「魚味の祝い」の略。
魚味の祝
ぎょみのいわい 【魚味の祝(い)】
「真魚始(マナハジ)め」に同じ。
魚味の祝い
ぎょみのいわい 【魚味の祝(い)】
「真魚始(マナハジ)め」に同じ。
魚味噌
うおみそ ウヲ― [0][3] 【魚味噌】
鯛(タイ)などの魚肉を加えて加工した練り味噌。
魚塩
ぎょえん [0] 【魚塩】
海でとれる魚と塩。また,海産物。
魚子
ななこ [2] 【魚子・斜子・魶子・七子】
〔「魚の卵」の意〕
(1)彫金技法の一。金属の表面に,魚卵状の小さな粒が一面に並んだように突起させたもの。地文(ジモン)に用いられる。
(2)「魚子織り」の略。
魚子織
ななこおり [0] 【魚子織(り)・斜子織(り)】
二本ないし数本ずつ引きそろえて並べたたて糸に同数のよこ糸を打ち込んで織った変わり平織物。織り目は籠目(カゴメ)のような外観をもつ。特に絹糸で細かく織ったものをいう場合が多く,羽織地・帯地などに用いる。
魚子織り
ななこおり [0] 【魚子織(り)・斜子織(り)】
二本ないし数本ずつ引きそろえて並べたたて糸に同数のよこ糸を打ち込んで織った変わり平織物。織り目は籠目(カゴメ)のような外観をもつ。特に絹糸で細かく織ったものをいう場合が多く,羽織地・帯地などに用いる。
魚尾
ぎょび [1] 【魚尾】
(1)和本で,一枚一枚の紙の中央の折り目の部分の細長い枠(ワク)(柱)にある魚の尾のような形をした印。
(2)人相術で,目尻(メジリ)。
魚屋
さかなや [0] 【魚屋】
食用の魚類・海産物を売る店。また,その人。鮮魚商。
魚屋
ととや [0] 【魚屋】
高麗茶碗の一。泉州堺の商人「ととや」という者がルソン方面から持ち帰ったとも,千利休が魚屋の店先から見いだしたともいう。赤土の上に青茶釉をかけたもので,轆轤(ロクロ)の目がきわめて細かい。斗々屋。
魚屋
なや 【魚屋】
さかな屋。[俚言集覧]
魚屋宗五郎
さかなやそうごろう 【魚屋宗五郎】
歌舞伎「新皿屋舗月雨暈(シンサラヤシキツキノアマガサ)」の通称。世話物。河竹黙阿弥作。1883年(明治16)東京市村座初演。妹を磯部主計之介に殺された魚屋宗五郎は,酒乱ゆえに断っていた酒を飲み,磯部の屋敷へ乗り込む。宗五郎の酔いの進むさまが見せどころ。
魚屋茶碗
ととやのちゃわん 【魚屋茶碗】
歌舞伎「三題噺(サンダイバナシ)魚屋茶碗」の通称。世話物。河竹黙阿弥作。1870年(明治3)東京守田座で,「時鳥水響音(ホトトギスミズニヒビクネ)」の名題で初演。三題噺の兼題を脚色したもの。
魚層
ぎょそう [0] 【魚層】
(釣りで)泳層(エイソウ)のこと。
魚山
ぎょさん 【魚山】
(1)中国,山東省東阿県にある山。かつて仏教音楽の中心地。魏(ギ)の曹植(ソウチ)がここで空中に梵天の声を聞き,その音律を写して作ったのが梵唄(ボンバイ)であるという。
(2)円仁が魚山から伝え,良忍が大成した天台宗の声明(シヨウミヨウ)のこと。
(3)〔良忍が声明を大成し,その本拠となった来迎院のあるところから〕
京都の大原付近。
魚島
うおしま ウヲ― 【魚島】
(1)瀬戸内海中の島。愛媛県越智郡に属する。面積1.4平方キロメートル。
(2) [0]
「魚島時(ドキ)」の略。また,集まる場所や様子についてもいう。うおじま。[季]春。《―の鞆の波止場の床几かな/皆吉爽雨》
魚島時
うおしまどき ウヲ― 【魚島時】
瀬戸内海で春,産卵のため鯛(タイ)などの魚がたくさん集まってくる豊漁の時期。魚島。
魚巣
ぎょそう [0] 【魚巣】
魚類の卵を孵化させる仕掛け。藻類や植物の茎や根で作り,卵を付着させる。養殖に用いる。
魚市場
うおいちば ウヲ― [3] 【魚市場】
魚介類を取引するための市場。江戸時代に形成された。うおいち。魚河岸(ウオガシ)。
魚店
うおだな ウヲ― 【魚店】
(1)中世,魚市場のこと。
(2)さかな屋。「―にかりに居にけりはつかつを/柳多留 13」
魚店
さかなだな [0] 【魚店】
魚を売る店。魚屋。「―から左へまがり/安愚楽鍋(魯文)」
魚座
うおざ【魚座】
the Fish(es);Pisces.→英和
魚座
うおざ ウヲ― [0] 【魚座】
〔(ラテン) Pisces〕
(1)中世における魚商人の同業組合。
(2)一一月下旬の宵に南中する黄道十二星座の一。現在,春分点はこの星座内にある。かつては黄道十二宮の双魚宮に相当。
魚形水雷
ぎょけいすいらい [4] 【魚形水雷】
⇒魚雷(ギヨライ)
魚影
ぎょえい [0][1] 【魚影】
釣り用語で,魚の姿。「―が濃い」
魚心
うおごころ ウヲ― [3] 【魚心】
〔「魚,心あれば,水,心あり」の「魚心」を誤って一語と解してできた語〕
相手に対する好意。
魚懸
さかなかけ 【魚懸(け)】
台所の,魚などをつるしておく鉤(カギ)。また,串に刺した魚を刺しておく藁(ワラ)づと。「―の干烏賊(スルメ)も動き/浮世草子・一代男 6」
魚懸け
さかなかけ 【魚懸(け)】
台所の,魚などをつるしておく鉤(カギ)。また,串に刺した魚を刺しておく藁(ワラ)づと。「―の干烏賊(スルメ)も動き/浮世草子・一代男 6」
魚拓
ぎょたく [0] 【魚拓】
魚の拓本。釣った魚に墨や絵の具を塗り,その上に和紙を置いて魚の形を写しとったもの。
魚拓
ぎょたく【魚拓】
a fish print.
魚探
ぎょたん [0] 【魚探】
「魚群探知機」の略。
魚文
ぎょもん [0] 【魚文・魚紋】
(1)魚の形の模様。また,魚の鱗(ウロコ)の模様。
(2)魚の動きによって水面にできる波の模様。
魚族
ぎょぞく [1] 【魚族】
魚類。魚の種族。
魚木
ぎょぼく [0] 【魚木】
フウチョウソウ科の落葉小高木。九州南部・沖縄,中国および熱帯に分布。材は軟らかく軽いので,マッチの軸,履物,漁具の浮きなどに利用する。
魚杈
ひし 【魚杈・籗】
魚を突き刺して捕らえる道具。やすの類で,柄の先に菱(ヒシ)形のとがった鉄の刃を付けたもの。[和名抄]
魚条
すわやり スハヤリ 【楚割・魚条】
昔,タイ・サケなどの魚肉を細く割って干した保存食。削って食べる。すわり。
魚板
ぎょばん [0] 【魚板】
魚をかたどった木の板。禅寺などでこれをつるし,時刻や諸事の報知にたたいて鳴らす。魚鼓(ギヨク)。
魚板[図]
魚柝
ぎょたく [0] 【魚柝】
「木魚(モクギヨ)」に同じ。
魚梯
ぎょてい [0] 【魚梯】
ダムや滝などを越えて,上流に魚をさかのぼらせるために設ける,ゆるい斜面または階段状の水路。魚道。
魚水
ぎょすい [0][1] 【魚水】
魚と水。主従・夫婦などが離れられない深い関係にあることのたとえ。「―の契り」
魚河岸
うおがし ウヲ― [0] 【魚河岸】
〔魚市場のある河岸の意〕
(1)東京都中央区築地にある中央卸売市場の通称。江戸時代以来1923年(大正12)までは日本橋東河岸一帯の魚市をいった。
(2)一般に,魚市場のこと。
魚油
ぎょゆ【魚油】
fish oil.
魚油
ぎょゆ [0][1] 【魚油】
イワシ・ニシンなど魚類を煮て圧搾して得た油。不飽和脂肪酸を多く含み,特有の臭気がある。硬化油として食品・石鹸(セツケン)などの原料とする。
魚津
うおづ ウヲヅ 【魚津】
富山県北東部,富山湾に臨む市。漁港として発展。水産加工業のほか,諸工業が盛ん。四〜六月に蜃気楼(シンキロウ)が見られるので有名。ホタルイカの群遊海面と魚津埋没林は特別天然記念物。
魚滓
うおかす ウヲ― [0][3] 【魚滓】
魚油を取ったあとの滓。肥料に用いる。
魚灯油
ぎょとうゆ [2] 【魚灯油】
イワシ・ニシンなどの魚類の脂肪からとった油。灯火用とする。魚油。魚灯。
魚狗
かわせみ カハ― [0] 【川蝉・翡翠・魚狗】
(1)ブッポウソウ目カワセミ科の鳥の総称。日本にはカワセミ・アカショウビン・ヤマセミなど数種がいる。
(2){(1)}の一種。全長17センチメートル内外。飛ぶと瑠璃(ルリ)色の背が光り,腹面は栗色で美しい。嘴(クチバシ)が大きい。水辺にすみ,川魚・カエル・昆虫などを食べる。ユーラシア・アフリカに分布。日本では全国で見られる。ヒスイ。ショウビン。[季]夏。《はっきりと―色にとびにけり/中村草田男》
川蝉(2)[図]
魚玄機
ぎょげんき 【魚玄機】
(844頃-871頃) 中国,晩唐の女流詩人。字(アザナ)は幼微・蕙蘭。補闕李億の妾となったが,のち愛衰えて道教寺院咸宜観に入り女道士となる。侍婢(ジヒ)を殺して刑死。森鴎外に小説「魚玄機」がある。
魚田
ぎょでん [0] 【魚田】
〔「田」は田楽の略〕
魚を串にさし,味噌を塗って焼いた料理。魚の田楽。魚(ウオ)田楽。「このしろ・こはだを―にし/浄瑠璃・先代萩」
魚目燕石
ぎょもくえんせき [1] 【魚目燕石】
〔魚の目と,燕山から出る石。ともに玉に似てはいるが玉ではないもの〕
似てはいるが本物ではないもの。にせもの。まがいもの。
魚眼
ぎょがん [0] 【魚眼】
魚の目。
魚眼レンズ
ぎょがん【魚眼レンズ】
a fisheye lens.
魚眼レンズ
ぎょがんレンズ [4] 【魚眼―】
写角が一八〇度以上で,半円周視界を写せるように設計された特殊レンズ。魚が水を通して外を見るとき,広い視界を見ることができるはずだということからこの名がある。全天レンズ。
魚眼石
ぎょがんせき [2] 【魚眼石】
正方晶系に属し,白色ないし淡赤色で,ガラス状光沢を呈する鉱物。玄武岩の空洞中に沸石・方解石とともに産する。
魚礁
ぎょしょう [0] 【魚礁・漁礁】
魚類が好んで群集する水面下の岩場。岩礁・洲・堆などの隆起した海底。漁場として人工的にブロックや廃船を沈めて作るものもいう。
魚竜
ぎょりゅう [0] 【魚竜】
イクチオサウルスの別名。
魚竜爵馬
ぎょりょうしゃくば [4] 【魚竜爵馬】
〔「魚竜」は魚が竜に変ずる変幻の芸,「爵馬」は賞玩用の飾り物。古く中国で行われた演芸〕
珍奇な趣向をこらした娯楽。魚竜雀馬。「―の翫(モテアソビ)もの/平家 1」
魚符
ぎょふ [0][1] 【魚符】
中国で,隋・唐代に官吏が身につけた割符(ワリフ)の一種。木または銅で魚の形をつくり,それに文字を刻み,二つに割って証拠の品としたもの。宮中の出入りの際などに用いた。
→魚袋(ギヨタイ)
魚篭
びく【魚篭】
a creel.→英和
魚籃
ぎょらん [0] 【魚籃】
(1)魚を入れるかご。びく。
(2)「魚籃観音(カンノン)」の略。
魚籃
びく [1] 【魚籠・魚籃】
魚釣りなどの折に,とった魚を入れておく,竹・網などで作った籠(カゴ)。
魚籠[図]
魚籃観音
ぎょらんかんのん [4] 【魚籃観音】
〔仏〕 三十三観音の一。手に魚を入れたかごを持っている像と,大魚に乗っている像とがある。羅刹(ラセツ)や毒竜・悪鬼の害を除く巧徳があるといい,日本では中世以降,盛んに信仰された。
魚籠
びく [1] 【魚籠・魚籃】
魚釣りなどの折に,とった魚を入れておく,竹・網などで作った籠(カゴ)。
魚籠[図]
魚粉
ぎょふん【魚粉】
fish meal.
魚粉
ぎょふん [0] 【魚粉】
⇒フィッシュ-ミール
魚紋
ぎょもん [0] 【魚文・魚紋】
(1)魚の形の模様。また,魚の鱗(ウロコ)の模様。
(2)魚の動きによって水面にできる波の模様。
魚素麺
うおそうめん ウヲサウメン [3] 【魚素麺】
魚のすり身に葛粉(クズコ)などを加えて練り,細く熱湯中に押し出して素麺状にしたもの。椀種(ワンダネ)などにする。
魚綾
ぎょりょう 【魚綾・御綾】
上質の唐綾(カラアヤ)。天子の御料からという。「義朝生年三十七,練色の―のひたたれに/平治(上)」
魚群
なむら [0] 【魚群】
海中の魚群。なぶら。なぐら。
魚群
ぎょぐん【魚群】
a shoal[school]of fish.魚群探知機 a fish-finder.
魚群
ぎょぐん [0] 【魚群】
魚のむれ。
魚群探知機
ぎょぐんたんちき [6] 【魚群探知機】
超音波の反射によって,水中の魚群の存在や量・種類などを分析する装置。超音波魚群探知機。魚探。
魚翅
ぎょし [1] 【魚翅】
フカのひれを乾燥させたもの。中国料理の材料として用いる。ユイチー。
魚翅
イウチー [1] 【魚翅】
〔中国語〕
ふかのひれ。
魚翅
ユイチー [3] 【魚翅】
〔中国語〕
⇒鱶(フカ)の鰭(ヒレ)
魚肉
ぎょにく [0] 【魚肉】
(1)魚の肉。「―ハム」
(2)魚と獣肉。[日葡]
(3)〔切りさかれて料理されるがままであるところから〕
命や運命が,相手の意のままであること。「我は―たり,何ぞ辞することをせんや/太平記 28」
魚肉
ぎょにく【魚肉】
fish (meat).→英和
魚肚
ぎょと [1] 【魚肚】
チョウザメ・イシモチなどの鰾(ウキブクロ)を乾燥した食品。中国で調味料として珍重する。魚鰾(ギヨヒヨウ)。
魚肥
ぎょひ [0][1] 【魚肥】
魚を肥料としたもの。乾燥させたものやしぼりかすなどがある。窒素分・リン酸分に富む。
魚脳
ぎょのう [0] 【魚脳】
魚の頭部の軟骨。氷頭(ヒズ)。
魚脳提灯
ぎょのうちょうちん [4] 【魚脳提灯】
魚脳を煮て半透明にし,たたいて平らにのばしたものを火覆いにした提灯。
魚腸肥
ぎょちょうひ ギヨチヤウ― [2] 【魚腸肥】
魚の内臓を原料とした肥料。リン酸・窒素を多く含む。
魚腹
ぎょふく [0] 【魚腹】
魚のはら。また,魚の腹の中。
魚膠
ぎょこう [0] 【魚膠】
魚類の皮・鱗(ウロコ)・骨・鰾(ウキブクロ)などからつくる膠(ニカワ)。木材などの接着剤,写真製版用ゼラチンとする。うおにかわ。
→アイジングラス
魚膠
うおにかわ ウヲニカハ [3] 【魚膠】
魚類の骨・皮・内臓などから製造したにかわ。ぎょこう。
魚艙
ぎょそう [0] 【魚倉・魚艙】
漁船で,漁獲物を収納する所。
魚苗
ぎょびょう [0] 【魚苗】
幼魚や稚魚。「―の放流」
魚荷
うおに ウヲ― 【魚荷】
〔「魚荷飛脚」の略〕
近世,大坂・堺から京都へ魚を運んだ者。同時に,書状の飛脚も兼ねた。「此文の届賃此方にて十文―に相わたし申候/浮世草子・一代女 3」
魚虱
うおじらみ ウヲ― [3] 【魚虱】
「ちょう(金魚蝨)」に同じ。
魚蝋
ぎょろう [0] 【魚蝋】
魚油からつくった蝋。粗悪なろうそくなどに用いた。
魚蝦
ぎょか [1] 【魚蝦】
魚とエビ。また,魚類一般。
魚蝨
ちょう [1] 【金魚蝨・魚蝨】
甲殻綱鰓尾(サイビ)目チョウ科に属する節足動物の総称。淡水魚の寄生虫。体長5ミリメートル内外で楕円形。吸盤で魚の体表に付着し,刺針を刺して毒液を注入し,吻(フン)で体液を吸う。
魚袋
ぎょたい [0] 【魚袋】
〔魚符を入れる袋の意〕
節会(セチエ)・大嘗会(ダイジヨウエ)・御禊(ゴケイ)などの儀式における束帯着用時,右腰に下げる装身具。長さ約10センチメートル,幅3センチメートル,厚さ1.5センチメートルほどの箱で,白鮫(シロザメ)の皮を張り,金または銀製の魚形を表に六個,裏に一個つけ,紫または緋(ヒ)の組糸をつける。唐制にならったもの。
→魚符
魚袋[図]
魚見
うおみ ウヲ― [0][3] 【魚見】
魚群の状況を見張ったり,出漁の合図や仕掛けた網にはいった魚を引きあげる指揮をしたりすること。また,その人や場所。
魚説法
うおぜっぽう ウヲゼツポフ 【魚説法】
狂言の一。住持の代理の経を知らない新発意(シンボチ)が,魚の名を綴(ツヅ)り合わせた生臭い説法をして,施主に打たれる。魚説経。魚談義。
魚説経
うおぜっきょう ウヲゼツキヤウ 【魚説経】
⇒魚説法(ウオゼツポウ)
魚貝
ぎょかい [0] ―カイ 【魚介】 ・ ―カヒ 【魚貝】
(1)魚類と貝類。
(2)魚・貝など水産動物の総称。「―類」
魚転がし
さかなころがし [4] 【魚転がし】
帳簿を操作して,架空の相場や損益を作り出す不正な商行為のこと。
〔魚の現物を保管したまま業者間で売買が行われたことからいう〕
魚道
ぎょどう [0] 【魚道】
(1)魚群が通る道筋。魚の種類・水深・潮流などでほぼ一定している。
(2)「魚梯(ギヨテイ)」に同じ。
魚醤
うおびしお ウヲビシホ 【魚醤】
魚肉のしおから。
魚醤
ぎょしょう [0] 【魚醤】
魚を塩漬けにして重石をかけ,できた汁を漉(コ)し取ったもの。魚肉タンパク質が魚の内臓にある酵素で分解されてできる。秋田のしょっつる,香川のいかなご醤油,石川のいか醤油,ベトナムのニョクマムなど。調味料とする。うおじょうゆ。
魚醤油
うおじょうゆ ウヲジヤウユ [3] 【魚醤油】
⇒魚醤(ギヨシヨウ)
魚野川
うおのがわ ウヲノガハ 【魚野川】
新潟県中央部を流れる川。長さ約70キロメートル。上越国境の谷川岳に発し,六日町盆地を流下し,川口町で信濃川に合流する。流域は河岸段丘が発達。
魚釣
うおつり ウヲ― [4][3] 【魚釣(り)】
さかなつり。
魚釣
うおつり【魚釣】
⇒釣.
魚釣
さかなつり [3] 【魚釣(り)】
魚を釣ること。うおつり。
魚釣り
さかなつり [3] 【魚釣(り)】
魚を釣ること。うおつり。
魚釣り
うおつり ウヲ― [4][3] 【魚釣(り)】
さかなつり。
魚鋤
うおすき ウヲ― [2] 【魚鋤】
魚類を野菜とともにすき焼き風に煮ながら食べる料理。沖すき。
魚雷
ぎょらい [0] 【魚雷】
〔「魚形水雷」の略〕
頭部に爆薬を詰め,尾部にスクリューを装置した対艦船攻撃兵器。艦艇や航空機から発射・投下され,自力で水中を進んで命中・爆発するもの。
魚雷
ぎょらい【魚雷】
a torpedo.→英和
魚雷艇 a torpedo boat.
魚雷艇
ぎょらいてい [0] 【魚雷艇】
魚雷・小口径砲または機銃を装備した小型高速艇。港湾・海峡など局地水域の哨戒(シヨウカイ)・攻撃に用いられる。
魚類
ぎょるい [1] 【魚類】
脊椎動物魚類上綱に属する動物の総称。多くは卵生。海水・淡水にすみ,種類はきわめて多く,世界で約二万数千種,日本周辺で約三千数百種が知られる。無顎類・軟骨魚類・硬骨魚類に分けられる。
魚類
ぎょるい【魚類】
fishes.魚類学(者) ichthyology (an ichthyologist).→英和
魚類時代
ぎょるいじだい [4] 【魚類時代】
⇒デボン紀
魚飯
ぎょはん [0] 【魚飯】
白身の魚を炊きこんだ飯。すまし汁をかけて食べる。または,味つけした魚肉をまぜた飯。うおめし。
魚魯
ぎょろ [1] 【魚魯】
字形が似ていることによる文字の形の誤り。まちがいやすい文字。魯魚。「―の誤り」
→焉馬(エンバ)
魚鰾
ぎょひょう [0] 【魚鰾】
(1)魚の鰾(ウキブクロ)。
(2)「魚肚(ギヨト)」に同じ。
魚鱗
ぎょりん [0] 【魚鱗】
(1)魚のうろこ。
(2)さかな。
(3)兵法で,八陣の一。中央が突き出した陣形。
→鶴翼(カクヨク)
魚鱗(3)[図]
魚鱗図冊
ぎょりんずさつ [4] 【魚鱗図冊】
中国で,宋代以降,課税の基礎にするため作成された一種の土地台帳。土地の図形が魚の鱗に似ているためこの名がある。
魚鱗懸かり
ぎょりんがかり 【魚鱗懸(か)り】
魚鱗の陣形で敵に攻めかかること。「西門の石の鳥居より―にかけ出づ/太平記 6」
魚鱗懸り
ぎょりんがかり 【魚鱗懸(か)り】
魚鱗の陣形で敵に攻めかかること。「西門の石の鳥居より―にかけ出づ/太平記 6」
魚鱗癬
ぎょりんせん [2] 【魚鱗癬】
皮膚疾患の一。皮膚が乾燥してざらざらし,魚のうろこのような肌になる症状。鮫肌(サメハダ)は,その俗称。
魚鳥
ぎょちょう 【魚鳥】
(1) [0][1]
魚と鳥。魚類と鳥類。
(2) [0]
化石鳥イクチオルニスの別名。
魚鳥止め
ぎょちょうどめ 【魚鳥止め】
(1)魚鳥類をとることを禁止すること。
(2)喪(モ)にある家で,精進のために,魚鳥類を家の中に入れないこと。精進。
魚鷹
うおたか ウヲ― [0] 【魚鷹】
〔魚を好んで食うところから〕
ミサゴの異名。形が鷹に似ている。
魚麗
ぎょれい [0] 【魚麗】
昔の中国の陣形の一。魚群のように,やや長い円形の陣立て。ぎょり。
魚鼈
ぎょべつ [0] 【魚鼈】
魚類とスッポン。水産動物の総称。
魚鼓
ぎょく [1] 【魚鼓】
「魚板(ギヨバン)」に同じ。
魚鼓
ぎょこ [1] 【魚鼓】
⇒魚板(ギヨバン)
魚[漁]網
ぎょもう【魚[漁]網】
a fishnet.
魞
えり [2] 【魞】
漁具の一。川や湖沼の魚の通る場所に竹の簀(ス)を迷路状に立て回し,いったん魚が中に入ると戻れないようにしたもの。琵琶湖のものが有名。
〔「魞挿す」は [季]春〕
魞[図]
魞簀
えりす [0] 【魞簀】
魞に用いる簀。
魣
かます [0] 【魳・梭魚・魣・梭子魚】
スズキ目カマス科の海魚の総称。体は細長く,口先がとがり強い歯をもつ。食用となるアカカマス・アオカマス・ヤマトカマス・オオカマス,有毒のオニカマスなどがある。
魣切っ先
かますきっさき [4] 【魣切っ先】
太刀などの,三角に鋭く尖った丸み(=脹(フクラ))のない切っ先。突くことを目的とする。平安・鎌倉時代の太刀に多い。
魦
いさざ [0] 【魦】
スズキ目の淡水魚。全長約7センチメートル。ハゼの一種で,体形はマハゼにやや似る。体色は淡褐色。昼間は深所に群れ,夜間は湖面近くまで浮上する。佃煮(ツクダニ)にして食用。琵琶湖の特産。[季]冬。《水増て―とれぬ日続きけり/円嶺》
魬
はまち [0] 【魬】
ブリの成長に応じた呼称。全長40センチメートル内外のもの。
〔多く関西地方でいい,関東地方では養殖のブリをいうことが多い〕
→鰤(ブリ)
魬
はまち【魬】
《魚》a young yellowtail.
魯
ろ 【魯】
中国,周代の諸侯国の一。紀元前一一世紀に周の武王が弟の周公旦(タン)に与えた領地。都は山東省の曲阜(キヨクフ)。春秋時代から国勢は振るわなかったが周の文化を最もよく伝え,孔子を生んだ。前249年楚(ソ)に滅ぼされた。
魯人
ろじん [1][0] 【露人・魯人】
ロシア人。
魯国
ろこく [1] 【露国・魯国】
ロシアのこと。
魯庵
ろあん 【魯庵】
⇒内田(ウチダ)魯庵
魯文
ろぶん 【魯文】
⇒仮名垣(カナガキ)魯文
魯般
ろはん 【魯般】
中国,春秋時代の魯の工匠。公輸班(コウシユハン)とも。機械の製作に巧みで,雲梯(ウンテイ)を作り城を攻めたという。後世,工匠の祭神とされる。生没年未詳。
魯論
ろろん 【魯論】
魯の人が伝えていたといわれる「論語」。二〇編。現在の「論語」の中心となったといわれる。
魯迅
ろじん 【魯迅】
(1881-1936) 中国の文学者。浙江省出身。本名は周樹人,字(アザナ)は予才。初め日本に留学して医学を志したが,のち文学に転じた。「狂人日記」「阿 Q 正伝」など数々の小説・詩・散文を発表して社会悪の根源をえぐりだした。中国左翼作家連盟の中心として各派と激しく論争を展開。著作集「吶喊(トツカン)」「彷徨」「野草」など。ルーシュン。
魯鈍
ろどん [0] 【魯鈍】 (名・形動)[文]ナリ
(1)愚かで,頭の働きが鈍い・こと(さま)。愚鈍。「―の性」
(2)「軽愚(ケイグ)」に同じ。
魯魚
ろぎょ [1] 【魯魚】
〔「魯」と「魚」の字は字形が似ていることから〕
誤りやすい文字。魯魚亥豕(ガイシ)。魯魚烏焉馬(ウエンバ)。「―の誤り」
魯魚亥豕
ろぎょがいし [1][1] 【魯魚亥豕】
「魯魚」に同じ。
魳
かます [0] 【魳・梭魚・魣・梭子魚】
スズキ目カマス科の海魚の総称。体は細長く,口先がとがり強い歯をもつ。食用となるアカカマス・アオカマス・ヤマトカマス・オオカマス,有毒のオニカマスなどがある。
魳鰆
かますさわら [4] 【魳鰆】
スズキ目の海魚。全長2メートルに達する。サワラ類では最大で,上下の顎(アゴ)がやや突き出し,鋭い歯をもつ。食用。本州中部以南の海域に広く分布。オキサワラ。
魴鮄
ほうぼう ハウ― [0][3] 【魴鮄・竹麦魚】
カサゴ目の海魚。全長約40センチメートル。頭は大きく角張り,尾に向かって細くなる。微細な円鱗におおわれ,体色は紫褐色で赤色斑がある。胸びれは大きく,緑色の地に青色斑があり美しい。胸びれの下部が歩脚状になり,海底をさぐって餌(エサ)をとる。うきぶくろを使って鳴く。食用にして美味。日本各地の沿岸の砂泥底に分布。近縁種のカナガシラは鱗(ウロコ)が大きく,胸びれに斑紋がないことで区別できる。
魴鮄[図]
魴鮄
ほうぼう【魴鮄】
《魚》a gurnard.→英和
魶子
ななこ [2] 【魚子・斜子・魶子・七子】
〔「魚の卵」の意〕
(1)彫金技法の一。金属の表面に,魚卵状の小さな粒が一面に並んだように突起させたもの。地文(ジモン)に用いられる。
(2)「魚子織り」の略。
魹ヶ崎
とどがさき 【魹ヶ崎】
岩手県宮古市,重茂(オモエ)半島先端,本州最東端の岬。断崖海岸とアカマツの美林が見られる陸中海岸の景勝地。
鮃
ひらめ [0] 【平目・鮃・比目魚】
(1)硬骨魚綱カレイ目のうちヒラメ科・ダルマガレイ科の海魚の総称。体形は平たくて楕円形。普通は両眼とも体の左側にある。
(2){(1)}の一種。全長80センチメートルを超えるものもある。有眼側は暗褐色で黒褐色と白色の小斑紋があり,無眼側は白色。口はカレイ類にくらべて大きい。日本各地の近海の砂底にすむ。冬が旬(シユン)で,食用にして美味。小形のものを「そげ」という。千島から南シナ海にかけて広く分布。オオグチガレイ。
平目(2)[図]
鮊子
いかなご [0] 【玉筋魚・鮊子】
スズキ目の海魚。全長20センチメートル内外。体形は細長くて側扁し,口はとがる。背びれと尻びれの基底が長く,腹びれがない。背部は青色。銀白色の腹側には多くの斜めのひだがある。幼魚は煮干し・佃煮(ツクダニ)とし,成魚は天ぷらにする。日本以北の北太平洋に広く分布。コウナゴ。カナギ。カマスゴ。[季]春。《―にまづ箸おろし母恋し/虚子》
鮎
あゆ【鮎】
an ayu;a Japanese river trout.
鮎
あゆ [1] 【鮎】
サケ目の淡水魚。普通は全長20センチメートル内外。代表的な川魚で,姿が美しい。背面はオリーブ色,腹面は白色で,鰓(エラ)の後方に黄色の斑紋がある。川底の石につく藻類を餌(エサ)とする。産卵は秋,下流の砂礫(サレキ)底で行われ,孵化(フカ)した稚魚は海で冬を過ごし,翌春川を上る。夏,美味。簗(ヤナ)漁や鵜飼いのほか,釣りの好対象魚。養殖もされる。アイ。[季]夏。
〔アユの肉は香気を帯びるとされて「香魚」と書かれ,また寿命が普通一年であるところから「年魚」とも書かれる〕
鮎並
あいなめ [0] 【鮎魚女・鮎並】
カサゴ目の海魚。全長約40センチメートル。体は黄茶色あるいは緑褐色の地に不規則な斑紋があり,体側に五本の側線がある。食用。日本近海の岩礁域に分布。アブラメ。アブラコ。
鮎子
あゆこ 【鮎子】
鮎の幼魚。若鮎。また,「こ」は接尾語で,鮎の愛称。「我家(ワギエ)の里の川門には―さ走る/万葉 859」
鮎川
あゆかわ アユカハ 【鮎川】
姓氏の一。
鮎川
あいかわ アイカハ 【鮎川】
姓氏の一。
鮎川信夫
あゆかわのぶお アユカハノブヲ 【鮎川信夫】
(1920-1986) 詩人・評論家。東京生まれ。本名,上村隆一。早大英文科中退。戦後「荒地」を創刊。戦争体験の内面化を課題とする。作「死んだ男」「現代詩とは何か」など。
鮎川義介
あゆかわよしすけ アユカハ― 【鮎川義介】
⇒あいかわよしすけ(鮎川義介)
鮎川義介
あいかわよしすけ アイカハ― 【鮎川義介】
(1880-1967) 実業家。山口県生まれ。東大卒。久原房之助の義兄。日産コンツェルンの創設者。
鮎擬
あゆもどき [3] 【鮎擬】
コイ目ドジョウ科の淡水魚。全長12センチメートル程度。口ひげは三対あって,体は側扁し,尾の後縁が二つに分かれる。体色は黄褐色で,体側に濃淡の七〜八本の横縞がある。体形が一見アユに似る。琵琶湖と大阪・岡山の河川の入江,河床湧水のある支流に生息していたが,環境の悪化により個体数は激減。天然記念物。ウミドジョウ。アイハダ。
鮎汲み
あゆくみ 【鮎汲み】
春先,川をさかのぼる若鮎をすくい取ること。[季]春。《―や喜撰が嶽に雲かゝる/几董》
鮎魚女
あいなめ [0] 【鮎魚女・鮎並】
カサゴ目の海魚。全長約40センチメートル。体は黄茶色あるいは緑褐色の地に不規則な斑紋があり,体側に五本の側線がある。食用。日本近海の岩礁域に分布。アブラメ。アブラコ。
鮎鮨
あゆずし [2] 【鮎鮨】
塩や酢に漬けた鮎の腹に飯を詰めた鮨。また,鮎をたねとした鮨。[季]夏。
鮏
さけ [1] 【鮭・鮏】
(1)サケ目サケ科の海魚の総称。一般に,サケ(シロザケ)・ギンザケ・ベニザケ・サクラマス・カラフトマス・マスノスケなどをいう。
(2){(1)}の一種。全長1メートルに及ぶ。体形は比較的細めで,やや側扁する。体色は普通,背面が藍灰色,腹面は銀白色。産卵期になると雄の上あごは曲がり,体側に黒・黄・桃色の混じった雲状斑を生ずる。産卵は川の上流で行われる。重要な食用魚で,卵巣も筋子(スジコ)・イクラとして食用。北洋に広く分布。シロザケ。アキアジ。トキシラズ。シャケ。[季]秋。
鮭(1)[図]
鮑
あわび【鮑】
an ear shell;an abalone.→英和
鮑
あわび アハビ [1] 【鮑・鰒】
腹足綱ミミガイ科の大形巻貝の総称。殻は楕円形で殻口は広く,長径が15センチメートル以上になる。殻表は褐色,内面は真珠光沢が強い。雌雄異体。肉は美味。殻は螺鈿(ラデン)工芸,貝ボタンの材料となる。日本近海にはマダカアワビ・クロアワビ・メガイアワビ・エゾアワビの四種を産する。[季]春。
→鮑の貝の片思い
鮑叔牙
ほうしゅくが ハウ― 【鮑叔牙】
中国,春秋時代の斉の大夫。桓公(カンコウ)が即位するや宰相に管仲を推し,自分は管仲の下にあって桓公の覇業を助けた。管仲との友情は「管鮑(カンポウ)の交わり」として知られる。鮑叔。生没年未詳。
鮑照
ほうしょう ハウセウ 【鮑照】
(412頃-466) 中国,六朝時代,宋の詩人。字(アザナ)は明遠。元嘉年間の三大詩人の一人として謝霊運・顔延之と併称された。
鮑熨斗
あわびのし アハビ― [3] 【鮑熨斗】
アワビの肉を干し,のばして作ったのし。祝儀に用いる。のしあわび。
鮑珠
あわびたま アハビ― 【鮑珠】
真珠。古くはアワビからも採った。「い渡りて潜(カズ)き取るといふ―/万葉 4101」
鮑結び
あわびむすび アハビ― [4] 【鮑結び】
(1)ひもの結び方の一。中央に一つ,左右に二つのわなを作る結び。衣服の飾り,水引きなどに用いる。淡路結び。
(2)女の髪の結い方の一。{(1)}の形に結うもの。
鮑結び(1)[図]
鮑魚
ほうぎょ ハウ― [1] 【鮑魚】
塩漬けにした(臭い)魚。また,干物。
鮒
ふな【鮒】
a crucian carp.
鮒
ふな [1] 【鮒・鯽】
コイ目コイ科フナ属の淡水魚の総称。全長約15〜40センチメートル。コイに似るが,口ひげを欠き体高が大きく,側扁する。体色は銀白色で,背は暗褐色を帯びる。形態的特徴からキンブナ・ギンブナ(マブナ)・ゲンゴロウブナ(ヘラブナ)などに分かれる。突然変異した個体を品種改良したものがキンギョとされる。釣魚として親しまれる。食用。アジア・ヨーロッパなどの湖沼・河川に分布。
鮒[図]
鮒鮨
ふなずし [2] 【鮒鮨】
熟(ナ)れ鮨(ズシ)の一種。鮒を塩漬けしたあと,腹に飯を詰めて飯と交互に重ね,重石(オモシ)をして発酵させたもの。[季]夏。
鮒鱠
ふななます [3] 【鮒鱠】
鮒の肉を酢味噌などであえた料理。琵琶湖の源五郎鮒を用いたものは格別とされる。[季]春。
鮓
すし [2][1] 【鮨・鮓】
〔形容詞「酸(ス)し」から。「寿司」は当て字〕
(1)酢で味付けをした飯に刺身や卵焼き・海苔(ノリ)などをあしらった食べ物。握り鮨・巻き鮨・押し鮨・散らし鮨など。[季]夏。
(2)古くは,魚介類に塩を加えて漬け込み自然発酵させた食品。のちには発酵を早めるため,飯とともに漬けるようになった。なれずし。[季]夏。
鮓答
さとう 【鮓答・鮓荅】
牛・馬・豚・羊などの胆石や腸内の結石。解毒剤とされ,また雨乞いのまじないに用いられた。石糞。馬の玉。ヘイサラバサラ。ドウサラバサラ。
鮓荅
さとう 【鮓答・鮓荅】
牛・馬・豚・羊などの胆石や腸内の結石。解毒剤とされ,また雨乞いのまじないに用いられた。石糞。馬の玉。ヘイサラバサラ。ドウサラバサラ。
鮗
このしろ [0][4] 【鰶・鮗】
ニシン目の海魚。全長約25センチメートル。体は長楕円形で側扁する。背部は青色で黒点が縦に数列並び,腹部は銀白色。背びれの最後の軟条は糸状に伸びる。食用。本州中部以南の沿岸に分布し,海藻の多い所にすむ。幼魚をジャコ・シンコ,15センチメートル前後のものをコハダ(関西ではツナシ)と呼ぶことが多い。
鮞
はららご [3][0] 【鮞】
魚類の産卵前の卵塊。また,それを塩漬けにした食品。特に,鮭(サケ)についていう。腹子(ハラコ)。[季]秋。
鮟鱇
あんこう [1] 【鮟鱇】
(1)アンコウ目アンコウ科の海魚の総称。全長1.5メートルを超えるものがある。体形は楽器の琵琶(ビワ)に似て,頭は著しく大きくて平たく,口がきわめて大きい。背部前方にある背びれが変形した釣り竿(ザオ)のようなものを動かし,小魚をおびきよせて食べる。非常に貪食で,大量の餌(エサ)をとる。冬,肉のほか皮や内臓などを鍋料理などにして美味。肉が柔らかく扱いにくいので,つるして調理する。熱帯から温帯にかけての深海に広く分布。日本産の種ではアンコウ(クツアンコウ)・キアンコウが代表的。アンコ。[季]冬。《―の骨まで凍ててぶち切らる/加藤楸邨》
(2)〔動作が鈍いところから〕
愚鈍な人。とんまな人。
(3)「呼(ヨ)び樋(ドイ)」に同じ。
鮟鱇(1)[図]
鮟鱇
あんこ [1] 【鮟鱇】
「あんこう(鮟鱇){(1)}」に同じ。
鮟鱇
あんこう【鮟鱇】
《魚》an angler.
鮟鱇形
あんこがた [0] 【鮟鱇形】
「あんこうがた(鮟鱇形){(2)}」に同じ。
鮟鱇形
あんこうがた [0] 【鮟鱇形】
(1)太い竹の一節に大きく生け口を切り開けた花入れ。
(2)相撲で,太って腹の出ている力士の体形。あんこ。あんこがた。
⇔ソップ形
鮟鱇鍋
あんこうなべ [5] 【鮟鱇鍋】
アンコウの肉や内臓をネギ・シイタケなどの野菜・豆腐・しらたきなどと一緒に割り下で煮る鍋物。
鮠
はえ [1] 【鮠】
「はや(鮠)」に同じ。
鮠
はい [1] 【鮠】
「はえ(鮠)」の転。
鮠
はや [1] 【鮠】
オイカワ・カワムツの異名。また,アブラハヤ・ウグイ・タモロコ・モツゴなど,コイ目コイ科に属する細長く流線形をした小魚の異名。ハエ。
鮨
すし【鮨】
sushi;vinegared fish and rice.〜詰めにされる be jammed;be packed like sardines.‖鮨屋 a sushi shop[restaurant].
鮨
すし [2][1] 【鮨・鮓】
〔形容詞「酸(ス)し」から。「寿司」は当て字〕
(1)酢で味付けをした飯に刺身や卵焼き・海苔(ノリ)などをあしらった食べ物。握り鮨・巻き鮨・押し鮨・散らし鮨など。[季]夏。
(2)古くは,魚介類に塩を加えて漬け込み自然発酵させた食品。のちには発酵を早めるため,飯とともに漬けるようになった。なれずし。[季]夏。
鮨屋
すしや [2] 【鮨屋】
(1)鮨を作って売る店。また,その人。
(2)浄瑠璃「義経千本桜」の三段目「鮨屋の段」の略称。平維盛が弥助と名をかえて鮨屋にかくまわれる場面。
鮨種
すしだね [0] 【鮨種】
鮨に使う,魚・貝などの材料。たね。
鮨詰め
すしづめ [0] 【鮨詰め】
多くの人や物が,すきまなくいっぱいに詰まっていること。「―の電車」「―教室」
鮨飯
すしめし [2][0] 【鮨飯】
鮨用に合わせ酢で調味した飯。
鮨鮎
すしあゆ 【鮨鮎】
鮨{(2)}にした鮎。「また中の甕(モタイ)に―の大きに広らかなるを,…三十ばかり盛りたり/今昔 28」
鮨鮑
すしあわび 【鮨鮑】
鮨{(2)}にした鮑。「老海鼠(ホヤ)のつまの貽貝鮨(イズシ),―をぞ/土左」
鮪
しび [1] 【鮪】
(1)マグロの異名。
(2)クロマグロの成魚で,大形のものの異名。
→めじ
鮪
まぐろ [0] 【鮪】
(1)スズキ目サバ科マグロ属の海魚の総称。全長約1〜3メートル。体はいずれも紡錘形で,大形の回遊魚。日本の近海には,クロマグロ・メバチ・キハダ・ビンナガ・コシナガの五種がいて,ミナミマグロ・タイセイヨウマグロは遠洋で漁獲される。肉は美味なものが多い。世界の温帯・熱帯海域に広く分布。[季]冬。
〔古くは,シビと呼んだ〕
(2)特に,クロマグロのこと。
鮪(1)[図]
鮪
まぐろ【鮪】
a tuna.
鮪節
しびぶし [0] 【鮪節】
マグロの身をかつお節のように製したもの。まぐろ節。
鮪茶
まぐちゃ [0][2] 【鮪茶】
「鮪(マグロ)茶漬け」の略。醤油に漬けておいた鮪の刺身を熱い飯の上にのせ,熱い茶やだしをかけ,わさびや海苔(ノリ),ごまなどを添えたもの。
鮫
さめ【鮫】
a shark.→英和
‖鮫皮 sharkskin.鮫膚 <have> a rough skin.
鮫
さめ [0] 【鮫】
軟骨魚類のネコザメ目・カグラザメ目・ネズミザメ目・ツノザメ目などの総称。骨格は軟骨性で,体側に五〜七対の鰓孔(エラアナ)があり,口は腹面にある。性質が荒いメジロザメ・ホオジロザメ・シュモクザメなどのほか,全長20メートルに達するジンベイザメから,20センチメートルのツラナガコビトザメまで,世界に約二五〇種,日本近海に約一〇〇種がいる。多くは熱帯から温帯の海域に分布。
〔古くからワニともいい,関西地方ではフカともいう〕
鮫が橋
さめがはし 【鮫が橋】
江戸四谷の地名。岡場所があった。
鮫人
こうじん カウ― [0] 【鮫人】
中国で,人魚に似た想像上の人。南海にすみ,機を織り,その涙は珠玉になるという。
鮫小紋
さめこもん [3][4] 【鮫小紋】
鮫皮のような細かい点を一面に染め出した小紋。
鮫皮
さめがわ [0] 【鮫皮・沙皮】
水にさらして白くし乾かして加工した鮫の皮。近世,南方から輸入されたものはエイの一種の皮。研磨や,刀剣の柄(ツカ)・鞘(サヤ)に用いる。
鮫石
さめいし [0][2] 【鮫石】
岐阜県大垣市赤坂町金生山(キンシヨウザン)付近に産する石灰岩の一種。暗灰色で,中に多数のフズリナを含有。花瓶や灰皿などに加工する。
鮫肌
さめはだ [0] 【鮫肌・鮫膚】
鮫の皮のようにざらざらとした皮膚。
鮫肌焼
さめはだやき [0] 【鮫肌焼(き)】
釉(ウワグスリ)が鮫皮のように細かく粒立っている陶器。薩摩の竜門司(リユウモンジ)焼,萩焼・常滑(トコナメ)焼などにみられる。
鮫肌焼き
さめはだやき [0] 【鮫肌焼(き)】
釉(ウワグスリ)が鮫皮のように細かく粒立っている陶器。薩摩の竜門司(リユウモンジ)焼,萩焼・常滑(トコナメ)焼などにみられる。
鮫肝油
さめかんゆ [3] 【鮫肝油】
鮫類の肝臓から得る油。硬化油・潤滑油などの原料や薬用として用いる。
鮫膚
さめはだ [0] 【鮫肌・鮫膚】
鮫の皮のようにざらざらとした皮膚。
鮫鑢
さめやすり [3] 【鮫鑢】
鮫皮を板にはりつけたやすり。
鮫鞘
さめざや [0] 【鮫鞘】
鮫皮を巻いてつくった刀の鞘。
鮫鰈
さめがれい [3] 【鮫鰈】
カレイ目の海魚。体長55センチメートル程度。両眼は体の右側にある。眼のある側にはいぼ状の突起が密に分布する。主にクモヒトデ類を捕食する。日本周辺,東シナ海,渤海から北太平洋北部に分布。食用にするものは,皮をむいて出荷される。
鮫鶲
さめびたき [3] 【鮫鶲】
スズメ目ヒタキ科の小鳥。全長約13センチメートル。全体が地味な暗灰褐色。日本では夏鳥として北海道や本州の亜高山帯で繁殖し,冬は東南アジアに渡る。
鮬
せいご [0] 【鮬】
スズキの若魚の呼称。全長は約25センチメートル。
鮭
しゃけ [1] 【鮭】
「さけ(鮭)」に同じ。
鮭
さけ [1] 【鮭・鮏】
(1)サケ目サケ科の海魚の総称。一般に,サケ(シロザケ)・ギンザケ・ベニザケ・サクラマス・カラフトマス・マスノスケなどをいう。
(2){(1)}の一種。全長1メートルに及ぶ。体形は比較的細めで,やや側扁する。体色は普通,背面が藍灰色,腹面は銀白色。産卵期になると雄の上あごは曲がり,体側に黒・黄・桃色の混じった雲状斑を生ずる。産卵は川の上流で行われる。重要な食用魚で,卵巣も筋子(スジコ)・イクラとして食用。北洋に広く分布。シロザケ。アキアジ。トキシラズ。シャケ。[季]秋。
鮭(1)[図]
鮭
さけ【鮭】
a salmon.→英和
鮭鱒
けいそん [1] 【鮭鱒】
サケとマス。
鮮かな
あざやか【鮮かな(に)】
bright(ly);→英和
clear(ly);→英和
splendid(ly);→英和
neat(ly);→英和
vivid(ly).→英和
〜な印象 a vivid impression.〜な手際 splendid skill.
鮮やか
あざやか [2] 【鮮やか】 (形動)[文]ナリ
(1)色や形がはっきりとしていて,美しいさま。鮮明。「―な画像」「―な色彩」「青い空に―な虹の橋がかかる」
(2)動作や技術が巧みで,胸がすっとするほど手際よいさま。「―なお手並み」「―な腕前を披露する」
(3)(容姿などが)くっきりとしていて美しいさま。「いづれとなくをかしきかたちどもなれど,なほ人にすぐれて―に清らなるものから/源氏(藤裏葉)」
(4)(言動などが)きっぱりしているさま。はきはきしているさま。「―ならず物恨みがちなる御気色/源氏(総角)」
[派生] ――さ(名)
鮮やぐ
あざや・ぐ 【鮮やぐ】
■一■ (動ガ四)
(1)色などが際立って見える。鮮やかに見える。「侍従も怪しき褶(シビラ)着たりしを,―・ぎたれば/源氏(浮舟)」
(2)性質がはっきりしすぎて,情味に欠ける。穏やかでない。「少し雄々しく―・ぎたる御心には,しづめがたし/源氏(乙女)」
■二■ (動ガ下二)
目立たせる。「宮達の御衣ばかりをぞ―・げさせ給て/栄花(ゆふしで)」
鮮らか
あざらか 【鮮らか】 (形動ナリ)
肉などが新しく生き生きしているさま。新鮮。「ある人―なるものもて来たり/土左」
鮮らけし
あざらけ・し 【鮮らけし】 (形ク)
肉などが新しく生き生きしている。新鮮である。「―・き魚の苞苴(オオムエ)をもて菟道宮(ウジノミヤ)に献る/日本書紀(仁徳訓)」
鮮卑
せんぴ 【鮮卑】
古代北アジアの遊牧民族の一。モンゴル系ともトルコ系ともいわれる。初め匈奴(キヨウド)に服属。二世紀,全モンゴルを統一したが,のち各部族に分裂。五胡十六国時代には慕容(ボヨウ)氏(燕)・乞伏(キツブク)氏(秦)・禿髪(トクハツ)氏(涼)が華北に建国。拓跋(タクバツ)氏は北魏を建て華北を統一した。
鮮少
せんしょう [0] 【鮮少・尠少】 (名・形動)[文]ナリ
非常に少ない・こと(さま)。「其今日に功あるや亦―ならず/明六雑誌 12」
鮮度
せんど [1] 【鮮度】
(野菜や魚などの)新鮮さの度合。
鮮度の高い
せんど【鮮度の高(低)い】
(not) very fresh.
鮮新世
せんしんせい [3] 【鮮新世】
新生代新第三紀の後半の時期。約五一〇万年前から一七〇万年前までの期間。
鮮明
せんめい【鮮明】
clearness;vividness.→英和
〜な clear;→英和
distinct;→英和
vivid.→英和
‖鮮明度 distinction (テレビ).
鮮明
せんめい [0] 【鮮明】 (名・形動)[文]ナリ
(1)色や形があざやかで,はっきりしている・こと(さま)。「―な画像」
(2)立場や態度が明確に表されている・こと(さま)。「旗幟(キシ)―」「去就を―にする」
[派生] ――さ(名)
鮮烈
せんれつ [0] 【鮮烈】 (名・形動)[文]ナリ
あざやかで強烈な・こと(さま)。「―な印象を受ける」「―なデビュー」
[派生] ――さ(名)
鮮紅
せんこう [0] 【鮮紅】
あざやかな紅色。「―色」
鮮緑
せんりょく [0] 【鮮緑】
あざやかなみどり色。
鮮肉
せんにく [0] 【鮮肉】
食用にする新鮮な生の肉。
鮮色
せんしょく [0] 【鮮色】
あざやかな色。美しい色つや。
鮮血
せんけつ【鮮血】
<be covered with> blood.→英和
鮮血
せんけつ [0] 【鮮血】
体から出たばかりの真っ赤な血。なまち。いきち。「―がほとばしる」
鮮鋭
せんえい [0] 【鮮鋭】 (名・形動)[文]ナリ
(画像などが)あざやかではっきりしている・こと(さま)。「―な写真」
鮮魚
せんぎょ [1] 【鮮魚】
とりたての,新鮮な魚。生魚(セイギヨ)。
鮮魚
せんぎょ【鮮魚】
(a) fresh fish.
鮮鮮
あざあざ 【鮮鮮】 (副)
あざやかなさま。はっきりとしたさま。「水のいろはなやかに,―として/紫式部日記」
鮮鮮し
あざあざ・し 【鮮鮮し】 (形シク)
はっきりとしている。あざやかだ。「―・しくは申さねども,あらあら一義を顕はすべし/謡曲・賀茂」
鮮麗
せんれい [0] 【鮮麗】 (名・形動)[文]ナリ
色彩があざやかできれいな・こと(さま)。「山の紫色,藍靛(ランテン)色は,細緻―/日本風景論(重昂)」
鮲
こち [1] 【鯒・鮲・牛尾魚】
(1)カサゴ目コチ科の海魚の総称。日本近海にはコチ・メゴチなど約一五種がいる。
(2){(1)}の一種。全長60センチメートルに及ぶ。体形は上下に平たく,頭は大きく,尾の方は細い。体色は黄褐色で,多数の小斑点が散在する。沿岸の砂底にすむ。食用となり,夏,特に美味。本州中部以南からインド洋にかけて分布。[季]夏。
鯒(2)[図]
鮴
ごり [1] 【鮴・石伏魚】
(1)淡水魚カジカの異名。
(2)チチブやヨシノボリなど,小形のハゼ類の異名。[季]夏。
鮸
にべ [1][2] 【鮸】
(1)スズキ目ニベ科の海魚の総称。ニベ・コイチ・イシモチ・オオニベなど,日本近海には十数種がいる。
(2){(1)}の一種。全長約40センチメートル。体形は長楕円形で側扁し,尾びれ後縁がくさび形となる。全身淡灰色で,体側から背面に多数の黒色点列が斜走する。大きな耳石をもつ。鰾(ウキブクロ)を振動させて鳴く。焼き魚や練り製品とし,鰾からは膠(ニカワ)をとる。本州近海から東シナ海・南シナ海にかけて分布。イシモチ。グチ。
鮸膠
にべ [1][2] 【鮸膠・鰾膠】
(1)ニベ科の魚の鰾(ウキブクロ)を原料とする膠(ニカワ)。粘着力が強い。にべにかわ。
(2)〔「ねばりけ」の意から転じて〕
困難。面倒。「沸きかへる―の海より聞ゆる苦痛の声/即興詩人(鴎外)」「―もなう埒あいた/浄瑠璃・反魂香」
(3)愛想。世辞。「言葉に―の無さ過ぎる返辞をすれば/五重塔(露伴)」
→にべない
鮸膠無い
にべな・い [3] 【鮸膠無い】 (形)[文]ク にべな・し
愛想がない。そっけない。にべもない。「―・い返事」
鮹
たこ [1] 【蛸・章魚・鮹】
(1)頭足綱八腕目の軟体動物の総称。丸い頭状の胴に吸盤のある八本の腕が付き,その付け根に口がある。頭状の部分は実際は胴体で,内臓や鰓(エラ)がはいっており,本当の頭にあたる部分は腕の付け根,口の上部に位置し,脳や目がある。体色は周囲の環境によって変化する。イカと同様,外敵に襲われたりすると口状の漏斗から墨を吐き出す。すべて海産。日本や南欧の一部では食用にするが,西欧では悪魔の魚といって食用にしない。マダコ・ミズダコ・イイダコなどが含まれる。
(2)「蛸突(タコツ)き」に同じ。
(3)〔頭の様子から〕
坊主をさげすんでいう語。「水船で―ののたくる御難病/柳多留 68」
鯀
こん 【鯀】
中国古代伝説上の人物。治水に努めたが失敗し,舜(シユン)に誅された。その子禹(ウ)が治水事業を継承した。
鯁
のぎ 【鯁】
〔「のぎ(芒)」と同源〕
のどにささった魚の骨。とげ。「喉に―ありて,物得食はず/古事記(上訓)」
鯇
あめのうお [3] 【鯇・鯇魚】
ビワマスの別名。
鯇
あめ 【鯇】
ビワマスの異名。[和名抄]
鯇魚
あめのうお [3] 【鯇・鯇魚】
ビワマスの別名。
鯇鱒
あめます [0] 【鯇鱒】
サケ目の魚。全長60センチメートルに達する。体は細長くて側扁するが,やや丸みをおびる。背面は緑褐色で,体側に小白斑が散在し,腹面は淡いオリーブ色。三年目ぐらいから海に下り,一〜二年を海と川で過ごしてから,川の上流に上り産卵する。食用。川釣りの対象魚。北日本以北からサハリン・千島・カムチャツカに分布。陸封型をエゾイワナと呼ぶ。
鯉
こい コヒ [1] 【鯉】
コイ目コイ科コイ属の淡水魚。普通は全長60センチメートルぐらいになり,二対の口ひげがある。野生種はノゴイともいい,体高が低くてほぼ円筒形で体色は黒褐色。飼育品種はヤマトゴイ・ドイツゴイ・ニシキゴイなどがあり,一般に体高がやや高くて側扁し,色彩や鱗(ウロコ)に変化がある。日本では古くから食用とされ,観賞用の品種も多い。
鯉[図]
鯉
こい【鯉】
a carp.→英和
鯉の滝登り
こいのたきのぼり コヒ― [1] 【鯉の滝登り】
〔黄河の中流にある竜門の急流を登った鯉は竜となるという故事から〕
人の立身出世することにいう。
→登竜門(トウリユウモン)
鯉丈
りじょう リヂヤウ 【鯉丈】
⇒滝亭(リユウテイ)鯉丈
鯉口
こいぐち コヒ― [0][2] 【鯉口】
〔形が鯉の口に似ているところからいう〕
(1)刀のさやの口。
(2)口の小さい筒袖。また,その袖をつけて水仕事のときなどに羽織った衣服。
鯉山
こいやま コヒ― [0] 【鯉山】
鯉の滝登りの飾りをつけた山車(ダシ)。
鯉幟
こいのぼり【鯉幟】
a carp streamer.
鯉幟
こいのぼり コヒ― [3] 【鯉幟】
紙や布などで鯉の形に作って彩色した幟(ノボリ)。五月五日の端午(タンゴ)の節句に男の子の成長を祝って立てる。鯉の吹き流し。[季]夏。《風吹けば来るや隣の―/虚子》
鯉攫
こいつかみ コヒツカミ 【鯉攫】
歌舞伎の夏芝居で,舞台上の水槽中で鯉の精と役者が格闘する趣向のもの。「短夜仇散書(ミジカヨウキナノチラシガキ)」「新舞台清水群参(アラキブタイキヨミズモウデ)」など。
鯉濃
こいこく コヒ― [0] 【鯉濃】
〔鯉の濃漿(コクシヨウ)の意〕
鯉を筒切りにして,濃いめの味噌汁で煮込んだ料理。
鯉筌
こいせん コヒ― [2] 【鯉筌】
鯉を捕るのに用いる筌(ウケ)。割り竹で編み,鯉が中に入ると出られないようになっている。
鯉魚
りぎょ [1] 【鯉魚】
鯉(コイ)。
鯉鱗行
りりんこう [2] 【鯉鱗行】
〔鯉の鱗が頭から尾にかけて一条三六枚あるということから〕
俳諧で,三六句からなる連句のこと。歌仙。
鯊
はぜ [1] 【鯊・沙魚・蝦虎魚】
(1)スズキ目ハゼ亜目に属する魚の総称。多くは全長十数センチメートル。体は円柱形,目は頭上部に並ぶ。腹面が平らで,左右の腹びれが合して吸盤状となるものが多い。河口の汽水域や海水・淡水の水底にすむ。世界の広範囲に分布し,日本ではマハゼのほか,ドンコ・チチブ・ヨシノボリ・シロウオ・ムツゴロウなど約一五〇種が知られる。ふるせ。[季]秋。
(2)マハゼに同じ。
鯊(1)[図]
鯎
うぐい ウグヒ [0] 【鯎・石斑魚】
コイ目の淡水魚。全長約30センチメートル。からだは紡錘形で細長く,側扁する。背は青褐色,体側から腹面は銀白色。生殖時は腹面に三本の赤色の縦縞が現れる。近縁種のマルタと酷似する。食用。冬,美味。沖縄県をのぞく,日本各地の河川や湖沼に分布。ハヤ。ホンバヤ。イダ。アカハラ。アイソ。
鯎
いぐい イグヒ 【鯎】
川魚ウグイの古名。「年魚(アユ)・―あり/出雲風土記」
鯒
こち [1] 【鯒・鮲・牛尾魚】
(1)カサゴ目コチ科の海魚の総称。日本近海にはコチ・メゴチなど約一五種がいる。
(2){(1)}の一種。全長60センチメートルに及ぶ。体形は上下に平たく,頭は大きく,尾の方は細い。体色は黄褐色で,多数の小斑点が散在する。沿岸の砂底にすむ。食用となり,夏,特に美味。本州中部以南からインド洋にかけて分布。[季]夏。
鯒(2)[図]
鯒
こち【鯒】
《魚》a flathead.
鯔
ぼら【鯔】
《魚》a gray mullet.
鯔
なよし 【鯔】
ボラ,またはその若魚イナの古名。「小家の門のしりくべ縄の―の頭/土左」
鯔
とど [1] 【鯔】
■一■ (名)
(1)成長したボラの称。
(2)限度。ぎりぎりのところ。「よく生きて五年か三年が―だ/滑稽本・人間万事虚誕計」
■二■ (副)
〔「とどのつまり」の略〕
結局。歌舞伎のト書きに多く用いられる。「二三の問答があつて,―僕が狩野法眼元信の幅を…売渡す/吾輩は猫である(漱石)」
鯔
いな [0] 【鯔】
ボラの若魚の呼称。全長は約20センチメートル。
鯔
いな【鯔】
《魚》a young[gray]mullet.
鯔
ぼら [0] 【鯔・鰡】
スズキ目の海魚。全長約70センチメートル。体はほぼ円筒形で,頭部は縦扁する。背面は灰青色で腹面は銀白色。出世魚で成長とともに呼称が変わり,オボコ・イナ・ボラ・トドなどの順に大きくなる。食用。釣りの対象魚。胃は肥厚してボラのへそと呼ばれ,また卵巣の塩漬けをからすみと称する。世界の温・熱帯の沿岸に広く分布し,汽水域や淡水域にも入る。
鯔[図]
鯔背
いなせ [0] 【鯔背】 (名・形動)[文]ナリ
〔江戸時代,江戸日本橋魚河岸の若者が髪を鯔背銀杏(イチヨウ)に結っていたことから〕
粋(イキ)で威勢がよく,さっぱりとして男らしいさまや,そのような気風。「―な若い衆」
鯔背銀杏
いなせいちょう [4] 【鯔背銀杏】
江戸後期,日本橋魚河岸の若者の結い始めた髷(マゲ)。形がイナ(ボラの若魚)の背に似る。
鯔飛び
いなとび 【鯔飛び】
古式泳法岩倉流の泳法の一。イナ(ボラの若魚)が水面をとぶように泳ぐ泳法。
鯖
さば [0] 【鯖】
スズキ目サバ科のうち,サバ類の海魚の総称。全長40〜50センチメートルほど。体は紡錘形で,やや側扁する。体色は背面が青緑色で,腹面は銀白色。熱帯・温帯の沿岸に分布し,日本近海では一般にマサバとゴマサバの二種をさす。沖縄県以南に体高がやや高くて側扁する近縁種のグルクマがいる。食用。[季]夏。
鯖[図]
鯖
さば【鯖】
a mackerel.→英和
〜を読む cheat in counting.
鯖折
さばおり [0] 【鯖折(り)】
相撲の決まり手の一。両手で相手のまわしを引きつけ,自分の上背と体重で相手を圧して,相手の腰をくじいて押し倒す手。腰挫(コシクジ)き。
鯖折り
さばおり [0] 【鯖折(り)】
相撲の決まり手の一。両手で相手のまわしを引きつけ,自分の上背と体重で相手を圧して,相手の腰をくじいて押し倒す手。腰挫(コシクジ)き。
鯖江
さばえ 【鯖江】
福井県中北部の市。誠照(ジヨウシヨウ)寺の門前町,間部(マナベ)氏の城下町として発展。眼鏡枠や越前漆器の生産と機業が行われる。
鯖河豚
さばふぐ [0] 【鯖河豚】
フグ目の海魚。全長35センチメートルほど。体はやや細長い。背面が緑黄色,腹面が銀白色。尾びれの上下両端が白い。無毒。干物とする。本州中部以南に広く分布。シロサバフグ。ギンフグ。
鯖節
さばぶし [0] 【鯖節】
鯖を鰹(カツオ)節のようにつくったもの。
鯖読み
さばよみ [0][4] 【鯖読み】
鯖を読むこと。数を偽ること。
鯖雲
さばぐも [0] 【鯖雲】
巻積雲の通称。うろこ雲。
鯖鮨
さばずし [2] 【鯖鮨】
塩と酢でしめたサバを鮨飯の上にのせた押し鮨。また,背開きあるいは腹開きにして,塩と酢でしめて調味したサバに鮨飯を詰めた押し鮨。[季]夏。
鯘る
あざ・る 【鯘る】 (動ラ下二)
(魚肉などが)くさる。「ニクガ―・レタ/日葡」
鯛
たい タヒ [1] 【鯛】
スズキ目タイ科の海魚の総称。全長30〜100センチメートル。マダイ・キダイ・チダイ・クロダイなどの一一種がいる。特にマダイをさすことが多い。体は楕円形で強く側扁し,体高が大きい。体色は赤いものが多い。姿が美しく,美味な点から日本では魚類の王とされる。また,語呂が合うことから「めでたい」魚とされ,祝い膳などに出される。多くは本州中部以南の沿岸に分布。
鯛
たい【鯛】
a sea bream.
鯛ちり
たいちり タヒ― [0] 【鯛ちり】
鯛の切り身を主にしたちり鍋。
鯛ノ浦
たいのうら タヒ― 【鯛ノ浦】
千葉県南東部,天津小湊町の沖合の海。日蓮誕生の時大鯛が現れたという伝説から殺生禁断の海域とされ,天然の鯛が多数生息。妙(タエ)ノ浦。
鯛味噌
たいみそ タヒ― [0] 【鯛味噌】
鯛のすり身をまぜ込んだ味噌。
鯛屋貞柳
たいやていりゅう タヒヤテイリウ 【鯛屋貞柳】
(1654-1734) 江戸中期の狂歌師。永田氏。通称,善八。別号,油煙斎・由縁斎。紀海音の兄。大坂の人。最初の専門狂歌師で,享保期上方狂歌壇の中心的人物。著「家津登(イエヅト)」「油縁斎置土産」など。
鯛焼
たいやき タヒ― [0] 【鯛焼(き)】
鯛の形をした鉄製の型に小麦粉を溶いたものを流し込み,餡(アン)を入れて焼いた菓子。
鯛焼き
たいやき タヒ― [0] 【鯛焼(き)】
鯛の形をした鉄製の型に小麦粉を溶いたものを流し込み,餡(アン)を入れて焼いた菓子。
鯛網
たいあみ タヒ― [0] 【鯛網】
鯛漁に用いる網の総称。普通は鯛のしばり網をいう。[季]春。
鯛茶漬
たいちゃづけ タヒ― [3] 【鯛茶漬(け)】
鯛の刺身を熱い飯の上に並べ,薬味・醤油を添え,茶をかけたもの。鯛茶。
鯛茶漬け
たいちゃづけ タヒ― [3] 【鯛茶漬(け)】
鯛の刺身を熱い飯の上に並べ,薬味・醤油を添え,茶をかけたもの。鯛茶。
鯛車
たいぐるま タヒ― [3] 【鯛車】
玩具の一。張り子または板製の鯛に車をつけ,引いて遊ぶもの。
鯛車[図]
鯛飯
たいめし タヒ― [0] 【鯛飯】
(1)ほぐした鯛の身を炊き込んだ味つけ飯。また,鯛のそぼろをかけた飯にもいう。
(2)賽(サイ)の目に切った鯛を,炊き上がる頃の飯の上にのせて蒸し,すまし汁をかけて食べるもの。
鯛麺
たいめん タヒ― [0] 【鯛麺】
ゆでたそうめんに,煮た鯛の汁と身を添えつけた料理。
鯡
にしん【鯡】
a herring;→英和
a dried herring (干鯡).
鯡
にしん [1] 【鰊・鯡】
ニシン目の海魚。全長約35センチメートル。体は細長く側扁し,マイワシに似る。背は暗青色,腹は銀白色。北太平洋・北大西洋に分布する寒流域の回遊魚。かつて北海道近海や三陸沖で多獲された。食用。卵は「数(カズ)の子」と呼ばれる。青魚。春告魚。カド。カドイワシ。[季]春。
鰊[図]
鯢波
げいは [1] 【鯨波・鯢波】
(1)大波。鯨浪。
(2)戦場であげる,ときの声。「敵の軍勢が戦を挑む―の第一声であつたのだ/思出の記(蘆花)」
鯣
するめ [0] 【鯣】
(1)イカを開いて内臓を除き,乾かした食品。
(2)「するめいか」に同じ。
鯣
するめ【鯣】
dried cuttlefish.
鯣烏賊
するめいか [3] 【鯣烏賊】
イカの一種。胴長約30センチメートル,腕の長さ15センチメートルほど。胴の先端に広い菱形(ヒシガタ)のひれがある。赤褐色の小さな斑点が収縮して体色を変化させ,死ぬと褐色になり,やがて白くなる。サハリンから台湾までの暖流域を回遊する。刺身・スルメにする。
鯤
こん [1] 【鯤】
〔荘子(逍遥遊)〕
中国古代の想像上の大魚。北の海にすみ,大きさは数千里あるという。
鯤鵬
こんほう [1][0] 【鯤鵬】
〔「鯤」は大魚,「鵬」は大鳥。ともに「荘子(逍遥遊)」にみえる想像上の動物〕
この上もなく大きなもののたとえ。
鯥
むつ [1] 【鯥】
スズキ目の海魚。全長60センチメートルに達する。体は長い紡錘形で,やや側扁し,目と口が大きく,歯が鋭い。幼魚は背面が淡黄色で腹面は灰色,成魚の背面は紫黒色。冬に美味。卵巣も「むつの子」と呼んで賞味する。東北地方から九州にかけて深海の岩礁域に分布。ろく。
鯥五郎
むつごろう ムツゴラウ [2] 【鯥五郎】
スズキ目の海魚。全長18センチメートル近くなる。ハゼの一種で,腹びれは吸盤状,目は頭頂部につき出している。干潟を全身ではねたり,胸びれではいまわったりする。日本では有明海・八代海の特産。食用。朝鮮半島・台湾・中国・ミャンマーなどにも分布。[季]春。
鯥五郎[図]
鯧
まながつお [3] 【真魚鰹・鯧】
スズキ目の海魚。全長約60センチメートル。イボダイの近縁種であるが,体高が高く菱(ヒシ)形をなす。体色は光沢を帯びた暗灰色で,鱗(ウロコ)は小さくはげやすい。美味で食用とされ,特に関西で好まれる。本州中部以南に分布。マナ。メンナ。ギンダイ。
真魚鰹[図]
鯨
いさな 【鯨魚・鯨・勇魚】
クジラの古名。いさ。
鯨
くじら【鯨】
a whale.→英和
鯨尺[差し]a cloth measure.
鯨
くじら クヂラ [0] 【鯨】
(1)クジラ目に属する水生哺乳類の総称。体長は2〜35メートルで,シロナガスクジラは体重150トンに及び,地球史上最大の重量をもつ動物。4メートル以下の小形種はイルカというが,その区別は明確でない。海洋に広く分布し,淡水にすむ種も少数ある。前肢はひれ状,後肢は退化し,尾部は発達して先端は水平な尾びれ状となる。体毛はなく,皮下に厚い脂肪層が発達して体温を保つ。肺で呼吸する。俗に「潮吹き」と呼ばれるのは鼻孔から吐き出された温かい呼気。一産一子で,子は水中で母乳を飲んで育つ。歯をもつ歯クジラ亜目と,歯が退化して代わりに鯨鬚(クジラヒゲ)をもつヒゲクジラ亜目に大別される。前者にはマッコウクジラ科・イッカク科・マイルカ科など,後者にはセミクジラ科・コククジラ科・ナガスクジラ科などがある。かつては冬,日本近海にも現れた。肉は食用にするほか全身無駄なく利用できる。乱獲により激減した種もある。いさな。[季]冬。
(2)「鯨尺」の略。
鯨
いさ 【鯨】
クジラ。いさな。「くぢらを―といふなり/仙覚抄」
鯨付き
くじらつき クヂラ― [0] 【鯨付き】
イワシクジラと一緒に遊泳しているカツオなどの群れ。
鯨取り
くじらとり クヂラ― [3] 【鯨取り】
鯨を捕らえること。また,その人。いさなとり。捕鯨。
鯨史稿
げいしこう ゲイシカウ 【鯨史稿】
クジラに関する書。六巻。大槻平泉(清準)著。文化・文政年間(1804-1830)の成立とされる。名称・種類・図解から捕鯨の実際,鯨肉の販売をも論ずる。
鯨尺
くじらじゃく クヂラ― [0] 【鯨尺】
江戸時代から主に布地の長さを測るのに使われていた尺。1891年(明治24)に,六六分の25メートル(約37.879センチメートル)をもって一尺と定めた。普通の曲尺(カネジヤク)の一・二五倍。1958年(昭和33)の尺貫法廃止にともない法定単位でなくなった。鯨差し。
→呉服尺
鯨差
くじらざし クヂラ― [0] 【鯨差(し)】
〔もと,鯨のひげで作ったという〕
「鯨尺」に同じ。
鯨差し
くじらざし クヂラ― [0] 【鯨差(し)】
〔もと,鯨のひげで作ったという〕
「鯨尺」に同じ。
鯨帯
くじらおび クヂラ― [4] 【鯨帯】
「昼夜帯(チユウヤオビ)」に同じ。
鯨幕
くじらまく クヂラ― [3] 【鯨幕】
白布と黒布とを一枚ずつ交互に縫い合わせ,上下の縁に黒布を付けた幕。凶事用。
鯨座
くじらざ クヂラ― [0] 【鯨座】
〔(ラテン) Cetus〕
一二月中旬の宵に南中する星座。南天に広く座を占めるが,明るい星は少ない。最初に発見された変光星ミラを含む。
鯨志
げいし 【鯨志】
図説。一巻。1760年刊。梶取屋治右衛門(山瀬春政)著。各種のクジラの図を掲げ名称・用途などを論ずる。
鯨汁
くじらじる クヂラ― [4] 【鯨汁】
鯨の肉を実にした汁。
鯨油
くじらあぶら クヂラ― [4] 【鯨油】
⇒げいゆ(鯨油)
鯨油
げいゆ [0] 【鯨油】
ヒゲクジラ類の脂肪組織や骨などから得られる油。パルミチン酸・オレイン酸などのグリセリドが主成分。石鹸・マーガリンなどの原料にした。
鯨油
げいゆ【鯨油】
whale oil.